したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

獣人総合スレ 避難所

160月夜の浜辺で〜二日目の夜〜:2009/09/20(日) 21:58:19 ID:mg4.7WQE0


月が明るいこともあり、朱美の姿は案外すぐに見つかった。
砂浜の外れに生えた一本松。横に長く伸びた枝に、海岸を向いて逆さまにぶら下がっている。
ふと芽生えた悪戯心。足音を忍ばせてある程度まで近づき、その背中に声をぶつけた。

「そこの非行少女!」

ビクッ、と、その背中が大きく揺らぐ。恐る、恐る、声の元へ顔を向ける。
その主を確認して、朱美はホッと息を吐いた。

「なーんだ、ビックリしたー。こんな夜中に何してんのよ」
「そりゃこっちのセリフだ」

やれやれと肩を竦めて、朱美の隣へと歩いていく。
松の根本に寄り掛かると、同じ顔の高さになった。

「お前が飛んでるのが見えたからな」
「やだー、こんな夜中にあたしに会いに来るなんて卓君ってばダイタンなんだからー」
「注意!しに来たんだよ! 深夜徘徊。見つかったら反省文書かされるぞ」
「それは卓君だって同じじゃん。いーけないんだー非行少年ー」
「ばれなきゃ平気だ。お前は飛んでる分目立つんだよ」
「ダーイジョブだってー」

ふぅ、と息を吐いて、改めて話題を振った。

「で?お前はなんでこんな時間にこんなとこにいるんだ?」
「ん……ちょっとね」
「ちょっとじゃわからん」
「えっと…ねぇ…」

朱美は言いにくそうにツンツンと指先を付き合わせる。

「まぁ言いたくないなら…」

「お父さんのこと…思い出してたんだ」

「………」

しまった、と、密かに思った。顔には出さなかったが。
朱美の父親。朱美と同じ蝙蝠人だった。詳しい事情は知らないが、朱美がまだ小学生の頃に…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板