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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

1かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/13(木) 22:09:59 ID:???
【なりきり新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば…
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり…
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

◎戦闘之スヽメ◎
悪い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけた】
↑確定ロールが含まれているのでNG。

良い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけようとする】
↑正しくはこう。他人に行動の自由を持たせることが大切。

☆次スレッドは>>980が立てるものとする

★避難所★
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
ttp://www60.atwiki.jp/_mng/admin_basic.php

★前スレ★
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20393/1447517901/l50

151シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 22:00:26 ID:???
>>149
そして執事とメイドは

ウォルター「黒饅頭なのだが」
ロッテ「エコモード、と言うやつです」

消耗が激しく、今後どうしたもんかと悩む二匹は黒饅頭モードだ。

ウォルター「飯食っても大してチカラにゃなんねえな」
ロッテ「必要なのは魔力ですからね。ディーモン食らったら魔力回復しませんかね」

152 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 22:12:51 ID:???
>>150

 クローントルーパー達はお酒飲まないので、トーゼンながら酒は鈴虫の持ち込み分のみである。
 なお、彼女達は炭酸水ばかりのんでいます。健康的というか無味乾燥的というか。

「デースデス」

 なお、超絶甘口カレーはα-12の好物である。他のトルーパーも特に問題なしらしい。
 ロイにとっては噴飯物であったろうが。

「000111101――ゲートの調査は終わった。さして価値の無いゲートだった」

 ロイの言葉を聞いているのか居ないのか、ブレードを触りながらブツブツと呟くばかりの機械司祭。

「000111101――私は私専用の船がある。脱出するなら急ぐがいい。この惑星ではあと2日と生き残れん」
「……デス?」


 機械司祭の呟きであったが引っ掛かるモノがあるだろう。
 エイリアンの大軍の襲来まではあと3日はある。ディーモンが破壊しつくすというならば解るが。

【越境者達の知らない情報を知っている節あり】

>>151

「奇妙すぎて解剖したくなりますね」

 半眼でいまいち自我が希薄な節のあるα-09は、
 意外とヒドイ事を言いながらも、エコモードな二人を脇に抱えてテクテクとロイについて行っている。
 ステルスヘリの操縦の次は、黒饅頭運びと何というか正に運び屋的なアレ適正。

「魔力…やめておいたほうがいいですね。ディーモンを取り込んでも歪むのがオチデス」

 ディーモンの魔力など汚染の塊である。好き好んで取り込みたいものではない。

「困りましたね。私達も基本的にテクノロジーサイドなので、魔力回復といったノウハウはありませんし」

 しかして、この二人が戦力化できないのは痛い。何か解決する術はないものか。

153かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 22:20:36 ID:???
152
ロイ「そうか じゃあお前とはここでおさらばだな 敵対してくれるなよ? 面倒だから」
とりあえずこの場でおいていこうということにしよう

ロイ「12 予定変更だ 日程を一日前倒しにする 例え無理でもだ 半日でも一時間でもいい 短縮だ」
そして決断的に予定変更を告げる

何か知っている それだけで十分だ
何かを聞き出すには対価がいる その対価はこちらとしてとても払えるものではないだろう

余計な詮索はしない 必要最低限の情報はもらったから

ちな鈴虫ちゃんはロイのバックパックから消毒用にも使える蒸留酒(飲用可)を見つけ 勝手に拝借していた

154シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 22:27:39 ID:???
>>152
ウォルター「あー…何かこう上手い手はねえもんか」
ロッテ「現状詰んでいますね、ほぼ遭難しているようなものです」

主である膨大な魔力保持者が不在の今、
魔力供給が無ければどうしようもない二匹。

ウォルター「なんか不審な会話が聞こえたんだが」
ロッテ「え、何があるんですか、キリキリのたまってください」

そのうえ機械神官が妙なことを言う。
こっちは色々限界だというのに…

155 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 22:53:04 ID:???
>>153

「………」

 しかして、α-12は少し考え込んでからロイとは別の方向に思考が動いたようだ。
 正確な情報がいる。そう考えたのだ。これはどちらが正解か?というより個性の問題であろう。

「ブレードの詳細な設計データくれてやるデス。どーいうことか教えろデス」

 量産性に優れた高周波ブレード。一部ブルームーンの技術をダウングレードして転用までしている。
 越境者には支払えなくとも、C.T.S.S.ならば代価を支払えるというところか。

≪00011111010101≫

 α-12がホロデータを手に持つと、周囲に高性能型サーボスカル達がまとわりつき始めた。
 その動きは画一的かつ昆虫的な無機質さにであり、どこぞのバグったサーボスカルのような奇天烈さとは無縁である。

(穀潰しさんストップ用のお酒は実はC.T.S.S.にあったりしますが…)
(隠し場所は極秘裏なので教えられないです)

 C.T.S.S..間の鈴虫へのソンケイは限りなくゼロに等しい。

>>154

「電気流して充電みたいに魔力たくわえられませんか?」

 素っ頓狂なことを言いながらUSBケーブル付充電器を持って、
 どっかぶっ刺さるところは無いが、黒饅頭どもをサワサワするα-09。
 α-12のトンチキとは別方向に大概何かアレだぞクローントルーパー!

【今どき、ワイヤレス充電もあるというのに何たるレトロか!(メタ】
 【→とまあ、お馬鹿なやり取りをしているうちに何かα-12が情報吐き出させようとしているようで】

 -----------

【全員対象】

「011110101――受領した。既に帝国宗務局がこの惑星に向かっている。究極浄化(エクスタル・ミナトゥス)のために」

 α-12よりデータを取得し、取引の代価として機械司祭は何らの抑揚もなく、淡々と口にし始める。
 究極浄化・・・その言葉だけでもいい予感がする者はおるまい。

「000111101――銀河帝国は既に惑星の重度も遺伝子汚染を掴んでいた。
 全ては手遅れ。ゆえに抜本的な手段を用いる。そして、カノッサの抗争は都合が良かった。
 エイリアンの侵攻がこれほど早いのと、ディーモンの降臨は予想外だったようだ」

 カノッサ機関の内輪もめにより、事実上の惑星封鎖状態となっていた状況…つまり封じ込めに手を割く必要はなかった。
 この惑星の遺伝子プールの汚染は深刻。人類の遺伝子を異星種の穢れに晒させるわけにはゆかぬ。

「0001110101――帝国の領土を穢す異星種、そしてカノッサ機関。全てを焼却する。食人生物兵器(ライフイーターウェポン)は既に発射済」
「・・・汚染されていない住人はどうするつもりだったデス?」
「〝我にこの百億の民を滅ぼす権利ありやと問う者やあらん。かの者こそ知るべし。我にあらずはこの百億の民を生かす権利なりと〟
 帝国宗務局の論法。0001110101――私もこれに異存ない。そも調査は既に終わった」

 どうやら、ウォルターやロッテが散々に懸念していた、もう滅ぼすしかないのでは?という考えは、
 この世界の帝国とやらが既に準備を終えている段階まで来ていたようだ。最悪であることに代わりは無いが、

【そして、この機械司祭も、この惑星の運命など全く興味はなく、ただゲートの調査を行っていたに過ぎない。
 たとえ、この司祭がリスクを侵し、技術局の兵力を集めていれば違った結末があった。としてもだ】

「00011110101――宗務局は星系(システム)を包囲。ゲート移動以外に脱出の術はない」
「ファックデス。お前、ぶった切りたくなってきたデス」

【つまるところ、どの道詰んでいた。これが、今回の越境者達のビズの状況である】

156かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 22:59:44 ID:???
>>155
ロイ「チッ」
舌打ち 最悪な状況はすでに底を打ったと思ったが 上げ底を打ったに過ぎなかった
逃れる術はゲートのみ しかもそれは使い物にならない上 すでに破壊済だ

ロイ「それで? どうするよ雇主 諦める以外に何か考えはあるか?」

最悪な状況は何度も体験した これも数ある最悪の内の一つである
この状況下に合ってなお ロイは命令を待った

157シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:02:53 ID:???
>>155
ウォルター
「…電力を魔力に変換する装置でも持ってきてくれ。
 そこまで複雑な形態変化は出来ねえし、再現しようとするだけで枯渇しそうだ」

ロッテ
「これはアレですかセクハラですね、訴えてお金をせしめましょうか」

サワサワされて今更そんなことを言い出すメイドちゃん。
ブラックジョークである。

ウォルター「うっわ、初めから働き損確定だったんじゃねえか…」
ロッテ「その考え方は良くありません。少なくとも数人の命は救えましたよ、現状」
ウォルター「そういう考え方はあんまりなぁ…お嬢にドヤされそうだが」

ぷひぃ、と溜息をつくウォルター黒饅頭。

ロッテ
「酷い状況ですが、まあ、やることが明確になっただけましでしょう。
 ゲートからの脱出、さて、どう実行します?」

158 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 23:16:20 ID:???
>>156

「いや、これは当初の予定通りのミッションを進めればだいじょぶデス」

 カノッサ機関のスペースシップにはワールドタイムゲートに飛び込む機能がある。
 衛星軌道上のゲード座標に待機していることもあり、乗り込めば直ぐに脱出は叶う。
 つまるところ、脱出プランに関しては変更無く行うことで問題は無い。

【※ワールドタイムゲート・・・越境組織が所有する大規模ゲート。越境因子が乏しくとも越境を可能とする】

「だけど…」

 惑星はとっくに見捨てられていた。この事実は年端もゆかぬα-12にとって、
 中々に堪える内容であったようだ。もとより助ける術は無いと断念することと、
 とっくに運命は決まっていたというのでは、感じ方もやはり代わってしまう。

「金男=サン、ついでに穀潰し=サン。こういうのって馴れるものデスか?馴れちまうものデスか?」

【感傷に過ぎないと断じるのは容易であろう】

>>157

「あいにく、黒饅頭を触っても私も何も楽しくありません」

 ロッテのブラックジョークに律儀に塩対応なα-09であった。
 なお、ミッションプランには変更はない。↑↑のロイへの説明の通りである。

「アナタ方のマスターも近隣の星系(システム)にいるなら、危険はゼロではありえません。
 封じ込めのためならば、惑星ごと破壊することに躊躇ない連中です。速やかに越境する事が推奨されます」

 もっとも、連絡手段が無いならば、お嬢様と残った執事の独自行動に期待する以外にないが。
 流石に惑星ごとぶっ飛ばすような宇宙艦艇の兵器相手は分が悪すぎるというものだ。

「…そして、状況は想像以上に悪いです。意地でも魔力を回復してもらいます」

 幸い…とは程遠いが、ディーモンの降臨によって、惑星全体の魔力濃度は増大している。
 汚染の兆候もあり、やや危険な魔力状況であるが、無力なままでいられる情勢ではない。

159シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:28:10 ID:???
>>158
ロッテ
「お嬢様の周辺の事はお嬢様の判断に任せるしかないでしょう。
 連絡手段は無い訳ですから…
 それにしても回復方法ですか、はてさて」

ウォルター
「手は考えないでもねえんだよ、ただリスクがデカい。
 後、精神的に来るものがある。ぶっちゃけ消滅するより俺は嫌だね」

ロッテ「…成程、その手がありましたか」
ウォルター「拒否する!」
ロッテ「嫌よ嫌よも?」
ウォルター「断固拒否だッ!!」

何やら方法に思い至ったらしい二匹。
しかしウォルターは乗り気でないようで…

160かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 23:30:36 ID:???
>>156
ロイ「そうかい なら後はどれだけ計画を前倒しにできるかだ」

なるほど ならば状況はそこまでひどくはなってないらしい
と α-12の言葉が届く

ロイ「・・・悲しいことにな 軍隊なんてもんやってるとな 慣れちまうんだよなぁ・・・慣れたかなかったがな・・・」

そう答えるロイの言葉は寂しさを孕んでいた

鈴虫「あん? んなもんおめぇ・・・カノテクでもやってただろうが」
対してお酒に忙しい鈴虫はぶっきらぼうだった

鈴虫「慣れなきゃつれぇぞ〜つらいの嫌なら慣れとけ慣れとけ」
とだけ言ってスキットルにかじりつく

ロイ「慣れたくないなら慣れないでいい 捨てられた奴らの人生を背負えとは言わん だが 忘れるな 忘れなければ 慣れることはない」

161 ◆T/233Moei6:2018/09/30(日) 23:45:08 ID:???
>>159

(何か愉快な会話ですね。ついでにお二人の力関係(ヒエラルキー)も見え隠れ)

 何かもめる黒饅頭二体を抱えながら、ボケーっとそんなことを考えているα-09であった。

「まあ、どんまいです」

 そして、ウォルターには実に無責任なエールが送られるのであった。

>>160

「デス…」

 鈴虫が言うようにカノッサ・テクノロジー社も時に助けられない者を切り捨てることはあった。
 が、それは十分に熟考し、さらに互いの意思を確認した後であることが殆どで、
 これは他のクローンと異なり、カノッサ・テクノロジー社ではクローンを精兵として扱っているため、
 使い捨てめいた扱いがされなかったことによる経験値の不足もあった。

「色々タイヘンデスね。ロイ=サンも」

 そして、ロイの返答には何かを感じ取ったのか、金男とは呼ばず言葉を受け止めるα-12であった。

 ------------

【全員対象】

「そいじゃあ、準備を急ぐデス。このままだと、最悪、ライフイーターでドロンドロンの液状化スライムになっちまうデスし」

 多少は元気(空元気めいているが)を取り戻したα-12が皆に発破をかける。
 そして、いまいちな状態の鈴虫については、

「穀潰し=サンも気張る必要ありデスし…ええい、マル秘清酒を開放デス」

 すたーっぷ用清酒も吐き出してやるからやる気出せってことらしい。

「金男=サン。作戦は明日にはかますデス。今日で食料庫使い切っちまうデスし美味いものヨロデス。なお。辛いのダメデス」

 んでもって、出撃前には役立たずな黒饅頭どもについては、

「非常手段をやりたくなければ、なんとか自然回復搾り出すデス。無理なら非常手段。
 あと、あのサイカー(※フォーナイン)と接触したメイド=サン。何かサイコメトリーめいた断片みえねーデスか?」

【※フォーナインとのサイキックリンクを行う場合・・・エイリアンがディーモンと決戦を行ったことを感知。
 フォーナインがグレーターディーモンを倒しエイリアン側が戦力の大半を消耗しつつ勝利。カノッサに対しての戦力が大幅に減少。
 ただし、情勢を把握できる反面、サイキックリンクをすれば、こちらの情勢もフォーナインに読み取られるリスクが発生】

162シェイプシフターズ ◆AaNrqSY5ys:2018/09/30(日) 23:52:03 ID:???
>>161
ウォルター「万能執事めいた俺にも出来ねえ事はある…ぐぬぬ」

己の中の葛藤を処理する為にウネウネ蠢く黒饅頭。

ロッテ
「見ることは可能です。しかし、こちらの状況もある程度筒抜けになってしまいます…
 …いや、今更隠し玉がある訳でなし、やってしまいますか」

一瞬の思考の後、サイキックリンク開始。
これで益々シェイプシフターズはジリ貧だ。

163かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/30(日) 23:57:52 ID:???
>>161
ロイ「あぁ もっと敬ってくれていいんだぞ」
α-12の言葉にニッカリと笑みを作るのであった

〜それからどうした〜

鈴虫「やったぜ オイ 肴」
ロイ「任せろ 精いっぱい美味いもん作ってやる 昨日のカレーに使った甘味も残っていればスイーツの類もいけるぞ」

そう言って割烹着を纏うロイ

鈴虫「やっぱ持ってたんじゃねぇかおらよぉ〜さっさと出せよおらよぉ〜」
ちな鈴虫ちゃんは辛抱タマランと言わんばかりにα-12にまとわりついて酒をねだるのであった

ロイ「避難民への情報伝達は忘れるなよ」
最後にロイはそう伝えて厨房に消えていった

164 ◆T/233Moei6:2018/10/01(月) 00:05:00 ID:???
>>162

 考えた結果、ロッテはサイキックリンクを行うことに。
 皮肉なものである。あの一瞬の接触によって、フォーナインとサイキック的なラインが出来てしまうとは。

【ノイズ塗れの視界。汚濁の塊のようなグレーターディーモンの首を引きちぎるキチン質に覆われたフォーナインの腕】
 【周囲を見渡す。汚染兵士の数多の死体。黒煙を噴く戦車などの兵器の残骸。
 惑星防衛軍の殆どを掌握し、投入戦力を叩き付けた結果として、その損害はあまりにも大きい】

(………)

 どうじに冷たい手がロッテの輪郭をなぞるような感触。同様にロッテの状況も
 あるレベルまでは〝読まれた〟と見做さねばなるまい。

>>163

「調子にのるなデス。金男=サンはだから金男=サンなんデス」

 イーッだと、腕をぶんぶんするα-12であったそうな。んで、カノッサのろくでなしについては、

「言われなくても出すですよ。ああ、うっとーしーデス!」

 鈴虫のころっと態度にウエー状態であった。

 ---------

 こうして、決戦前夜はすぎていく。明日、全ての運命は決す。

//おちまい

165かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 22:45:38 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
さて 最近になってまんまるうりぼうのもふろうの生態がある程度分かってきたのだが
それ故に少し困ったことになってきたのも事実である

ぶわろうとかしぶろうとかきらろうとかあかろうとか 状態変化が面白いのか いろんな人がいろいろと食い物を差し出すものだから

ロイ「・・・前に測ったときより 直径が3センチ増えてるな」
もふろうの胴囲を測っていたロイがつぶやく

実際もふろうはここに来た時より 明らかに一回り成長していた

ロイ「・・・どんどん食いでのある体格になってきたな」
ボソリと一言つぶやいた

166ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 22:49:19 ID:???
>>165
「ホントに、丸々と太って……」
「……じ、じゃなくて!ダメですよ僕がタェンさんに怒られるんですから!」

さてはて、半人が留守の間のお世話を頼まれたのは今回はルシオラなのであった
自分自身、カワイイなナマモノを食べるつもりは毛頭ないのだがそれでも色々と興味はある模様

「……どの位まで育つんでしょう……?」

あまあまな巨峰をひとつぶ差し出しながら、ふと思う

167かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:03:35 ID:???
>>166
ロイ「そもそも食えるかどうかも不明だがな」
何せ極限まで鍛えた包丁ですら傷一つ与えられないのだ
なので解体すらできない可能性がでてきたというね

ロイ「さぁな 知っているのがもふろうしかいないから何とも言えん」
巨峰をもしゃもしゃ食べればきらろうに大変身

きらろう「ぶ・・・ぶ・・・」
もっと と言わんばかりにルシオラに迫るもふろう つぶらなおめめがきらっきらです

ロイ「そうやって食い物上げるから食いでのある体格になるんじゃないのか?」
と この男はジト目である

168ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:07:46 ID:???
>>167
「うぐ……あはは、も、もうないんだよー」
「……まぁ、確かに……あー、でも、この子がいた……天空都市?」
「この子の他に、個体いなかったんですか?」

きらろうのカワイイな姿、そしてロイの苦言に言葉に詰まる
実際ルシオラもルシオラで結構色々上げたりしているのだ、仕方ないね
取り敢えず自身は見た事のないもふろうの故郷、綺麗な所だったとの話に光景を想像しながら

169かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:14:39 ID:???
>>168
ロイ「ベティを介した通訳によると もっと仲間がいるはずなんだがなぁ・・・
   俺らが見つけたのはこいつだけだった 群れを成す個体じゃないのかもしれん」

なおきらろうには関係が無い もっともっととせがむようにルシオラの脚を頼りに立ち上がろうとしてころんと転がり足をプルプルさせていた

ロイ「運動させようにもこの短足じゃ碌に動けんしな」
足プルプルなきらろうを足で軽くける コロコロと転がり向かった先はソファで昼寝をしているアキレスの元に

テシッとソファにぶつかるや

アキレス「んう・・・」
地面に垂れていたアキレスがもふろうの体をガシッとキャッチ そのまま枕にしてしまいました
もふろうは足をプルプルさせている

170ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:18:23 ID:???
>>169
「……枕とかクッションとして、生み出された人工生命体の可能性は……?」

実に抱き心地良さそうにしているアキレスをちょっと羨ましそうにしながら
実際今夜抱いて寝てみよう、なんて思ったりもしている

「あー、あの電気振動で脂肪を燃焼させるのとかどうです?」

割とさまざまな世界でその手の器具は見受けられる
肥満は多くの悩みであり大敵なのだ、例外的な文化もあるが基本的には

171かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:38:31 ID:???
>>170
ロイ「ありそうだから困る 実際撃ち捨てられた機械とかあったからな」
イメージとしてはラピ○タ系のアレ

ロイ「やってみるか…おいアキレス 起きれ」
アキレス「んあ・・・?」

枕・・・もといもふろうを引っこ抜く そして借りてきたアブト○ニックこと電気信号でアレを燃やすアレ

なおロイは使い方が理解できないのでアキレスにやってもらいました

アキレス「それじゃやるぞ〜」
スイッチオン 

もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
も不老は目に見えてプルプルしている

〜それからどうした〜

ロイ「いや〜いい天気だ」
アキレス「いい天気だね〜」
―――ギィ!!ギィ!!

宿の外を見てのほほんとしているロイとアキレス
そんな事をしている場合じゃないだろ!! と言わんばかりのベティ

彼等はなぜ宿の中を視ないのだろうか? そこにいたのは

ほそろう「ぶ・・・ぶ・・・」
まんまるだったのが まるでラグビーボールのように楕円形になったもふろうの姿

やったね スリムアップだよ!! てちてちだった歩き方はちょこちょこと少しだけスピードアップしていた

172ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/01(月) 23:49:26 ID:???
>>171
「意外とその、魔法科学?みたいなのが発達してたのかも……?」

ルシオラは極めて科学サイドの住民ではあるが、しかし同時に若く柔軟性にも富んでいる
故に現実をすんなりと理解出来たし、この立場に慣れてすらいるのだ

「……めっちゃ震えてる……」

大丈夫かな、と苦笑
結果は?

「……いい天気ですねー」

大丈夫ぢゃなかった!
半人が帰って来たらどうなる事やら!

「……ご、ご飯あげたら元通りになりませんかね……!?」

すわ現実復帰!取り敢えず台所に置いてあったフルーツグラノーラをサラサラと与えてみる

173かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/01(月) 23:59:56 ID:???
>>172
アキレス「せ せ せ せやな!!」
ロイ「確かパウンドケーキがいくつか残っているはずだ」
―――ギィ!!
ロイ「あぁうんお前にもな」

グラノーラやらパウンドケーキやらなにやらをせっせと与える三人 ベティちゃんもおこぼれにあずかりご機嫌だ!!

そんなこんなで色々あって タェンティースが帰ってくる直前

ロイ「さっき図ったときからまた2センチ増えてる…」
ケプッとご機嫌そうにゲップするもふろうの胴を巻き尺で測り ため息をつくロイ

やりすぎちゃったね しょうがないね

//それでは〆で

174ルシオラ・グリヴルム【幻蛍の創作体】:2018/10/02(火) 00:06:54 ID:???
>>173
「急げ急げっ……!」

えっちらおっちらご飯を与え、そして?

『たっだいまー!』
『……もふろーう、良い子にしてましたかー?』
『ん?……んふふ、また太りましたか?もー……ぬふふ、うふふ……』

半人の帰宅、一目散にもふろうに抱き着き何があったかも知らずに至福のひと時

「……まぁ、その……」
「何事も、自然体が一番……ですね」

//ありがとうなのでした、お疲れ様ですよっ!

175かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 22:33:48 ID:???
【とある世界】
越境者とは便利なものである

あくまでも一部であるが 戦い慣れているということ
その世界に戸籍を持たぬこと
そして その世界から何の脈絡もなく消えるということ

その世界で一行は何でも屋を営み生計を立てていた
そう 『何でも屋』である

ロイ「それで 今日はどのような用件で?」
越境者が止まり木の宿として使っている雑居ビル その一室 何でも屋として依頼人に会うための応接間
そこにはロイと同行者 そして暗い顔の女性がいた

出したコーヒーに口もつけず 女は口を開いた

女には夫がいた 自営業を営む誠実な男だ
暮らしは楽ではなかったが幸せで 子供の授かりを待つ身であったと

だが夫の友人を名乗る男が来てから暮らしはがらりと変わったという
友人は妻と喧嘩したので一日泊めてくれと言ってきた

一日だけだから と夫に頼まれ仕方なく承諾した

そこからはまさに軒を貸して母屋取られる の言葉通りのことが起きたという

いつの間にか事業は乗っ取られ 夫は友人の借金をすべて負わされ行方知れず
女は友人に食って掛かったが 友人はヤクザと懇意であり 返り討ちにあいひどい暴行を受けたという

女「私は・・・夫の友人を名乗るあいつと ヤツと関係を持つヤクザが憎い・・・だから…」
ロイ「奥さん 我々は確かに何でも屋を営んでいますが…自分が何を言っているのかは・・・理解していますね」

ロイが女の目をしっかとみて確認をとる

女「お金は必ず用意します だから・・・『お願いします』」

深々と頭を下げる女 ロイは同行者に視線を向けた
受けるか 否か ただ無償の奉仕は厳禁である と目で訴える

176四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 22:45:38 ID:???
>>175
「はいはーい」
「……ま、相手がプレデターとタイマン出来る様な人外ヤクザじゃない限り大丈夫大丈夫」

コーヒー飲まないの?と肩を竦める七八
この手の仕事の時、出会す度に自分の役割を再認識してやや安堵する
少なくとも仲の良い同年代の……ユノやルシオラには慣れて欲しくない境遇なのだ

「……ヤクザかぁ……どのぐらいの武器持ってんのかな?」

ヤクザと一言で表せど、その武装や戦力は世界によって様々である
ロイに尋ねながら己も荒事準備、やる気満々

177かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 23:04:56 ID:???
>>176
ロイ「・・・それでは三日から一週間ほどお時間をいただきます 仕事の終了は追ってお知らせいたします」

その言葉に女はもう一度頭を下げると 部屋から出ていった

ロイ「その辺少ししらべてからだな アキレス 頼んだ」
アキレス「おっけーい」

別室にいたアキレスを呼んでしばし後 

ロイ「下手人の男はヤクザから金を借りている 返済のために詐欺を働いているんだが
   男の手腕を見込んで 半ばヤクザの構成員として働いている状態らしい」

時刻は夜 ろうそくの炎が静かに揺れて

アキレス「いやちょっと待って 電気つけようよ」
ロイ「俺もよくわからんのだが こうするべきだといわれてな 魔ぁ言い続けるぞ」

なんかラッパの音色が聞こえてきそうな応接間で情報を読み上げるロイ

ロイ「指定暴力団の方は武闘派でならしているらしいが…まぁ 所詮平和な世界のマフィアだ
   武器は持っているとみていいが 人を斬ったり撃ったりした経験もなさそうだ 
   鉄火場に放り込んで生きているヤツがいるかどうかも分からん」

ロイ「とりあえず下手人ドモは今事務所に詰めているらしい 速攻を仕掛けるぞ」

〜それからどうした〜
とある雑居ビル 下手人ドモがいるのは三階 カンバンには金融を歌っているらしい

アキレス「監視カメラとか スマホ撮影は俺がジャミング仕掛けるから 派手にやっても映像には残らないよ」
ロイ「よし 俺は裏の非常階段から乗り込む 四五六 お前は隙に動け 俺がフォローする」

侵入方法は 
表のエレベーターを使う
ロイと同じく階段から
窓からダイナミック★お邪魔します

などがあるが どれで行く?

178四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 23:21:52 ID:???
>>177
「なるほど、なるほどー……?」

裏金に手を染め、そこから鎖で繋がれてしまったという事か
よくある話、よくある過程……しかし結末まではそうはさせない
そして夜!

「……目ぇ悪くするよ?」

苦笑ながらもロウソクの火に照らされながらの会談
燠色に揺れる煌めき、仄かに立ち昇るニオイ、七八からすればどこか懐かしい

「おっけー、それならなんとかなる……かな」

七八は己の戦力を努めて客観的に俯瞰しているつもりだ
そして一騎当千の戦の天才達とは異なるという事もとうに自覚している
逆に、この手の仕事に於いては利を活かせるとも同時に

〜雑居ビルなう〜

「んじゃ、私は上から」
「……おっちゃん、これで呼ぶからタイミング合わせてよ」

受信専用(要するにロイ専用である!)通信機を手渡してから、賽印流苦無を上に向けて投擲!ビルの看板に引っ掛ける
ワイヤを手繰りながら器用にスルスルっとクライム、突入タイミングを計り……

「……ゴーゴー!ゴー!」

窓ガラスを蹴破り中に星爆竹を投擲!
続き己の体を滑り込ませ手近な標的に向けカードナイフ投擲!投擲!投擲!

179かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/04(木) 23:35:56 ID:???
>>178
ロイ「俺はいいんだ この暗さが俺の世界のスタンダードだから」
というか外から街灯だのコンビニだのの光が入ってくるので 暗いなりに書類が読める程度の光量はあるのだ

ロイ「おっけーい」
にっこりサムズアップで受話器を耳に装着 自分で動かすわけではないので さしものロイでも扱えるようだ

スルスルリと屋上に上り 中の様子を見る四五六
写真にあった下手人はそろい踏みだ

そしてその中 依頼人夫婦を陥れた友人を名乗る男もいた
やや小太りで髪の薄い男 顔だけ見れば人のよさそうな中年男性だ

中はよくあるオフィスのようだった
机に電話にPC 奥まったところに客に対応するためのソファと机

会議か悪だくみか 男たちはその応接の場え何かをしているようだ

窓ガラスをけ破る四五六 注意が四五六に向いた その瞬間爆竹が炸裂し 内部に光と爆音をまき散らす

慌てふためく下手人共と 内部に滑り込んだ四五六 更にドアを烈破掌でぶち破ったロイがエントリー

カードナイフは1人の首に命中 もう2人の体に当たり出血させる
ヤクザは壁にかけてあった木刀を掴むが 爆竹に目をやられてよく見えていない ロイはサーベル片手に突撃を開始

友人を名乗る男は這いつくばりながらもエレベーターへ逃げようとしているようだ

180四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/04(木) 23:44:38 ID:???
>>179
「そっちお願いっ!」

破裂音と閃光、煙の中での強襲である
それはそれを覚悟、実行する側からすればさしたる障害には当たらない
だが未知のままに受ける側からすれば別だ、そしてその中で刈取りを行う術を七八はよく知っている
電話を踏み付け飛翔、逃走を計る男に向けて苦無投擲!
……外した!?否!

「蛇噛……!」

指先でしならせるワイヤ、それを受けて男の首に巻き付こうと貪婪なる蛇めいて襲い掛かる苦無!
叶えば天井の照明を利用したテコの原理、男を首吊りの刑に処すであろう!仕事人の礼儀だ!

181かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 00:06:30 ID:???
>>180
ロイ「応!!」
遮二無二木刀を振るうヤクザに突撃の勢いそのままに首を貫き 抉って引き抜けば鮮血が舞う
負傷のヤクザも致命傷のヤクザも 悲鳴も懇願らしき言葉も許さず 雑草を刈るかのように命を収穫する

最後に四五六が狙う男 すぐ傍をかすめる何かにびくつき頭を抱えて何かを言おうとしたのだろうか?
だがアクションを起こす前に首にワイヤーが巻き付き ものすごい勢いで宙刷りになる

最後の抵抗で首に巻き付いたワイヤーを取ろうとするも 男の爪は自らの首に傷を残すのみ
やがて力が抜け 汚物を垂れ流しながらこと切れる 静寂が辺りを包んだ

さしたる時間はかからなかったが外は困惑のどよめきがあがっているようだ こっそり窓の外をうかがえば
そこにはスマートデバイスを突きつける通行人たち

だがアキレスの スチームパンク世界スプロール製ジャミング装置が辺り一帯に謎の電波障害を巻き起こし

SNSへの投稿も 動画撮影も 通報すらもシャットダウン

ロイ「よし 屋上から他の雑居ビルを経由して逃げよう」

〜それからどうした〜
世間のニュースで 指定暴力団の事務所が襲撃され 警察の捜査が始まったが 進捗は芳しくないと報じている

そんな中 弁護士と名乗る男が止まり木同盟の宿にやってきた 名刺を見る限りでは本物らしい

聞けば とある人物の死亡保険の受取がこの宿の実質的な社長であり この世界の戸籍を持つ越境者になっているとのこと
死んだのは・・・あの依頼人だ

ロイ「自分への保険を依頼料にしたか…しかし解せんな」
書類を見てつぶやくロイ

ロイ「この書類を見る限り 死んだのは依頼を受けた前日だ アンデッドの気配は感じなかったが…」
手に入った報酬をちらりと見て 首をかしげるのであった

//〆

182四五六 七八【賽印流忍術】:2018/10/05(金) 00:19:33 ID:???
>>181
「へー……」

弁護士の話を、回転椅子をくるくるさせたまま聞いていた
ぴこぴこ口元で動かしているのはキャンディだ、この手の世界のお菓子は矢張り美味しいし安全性も一定
七八が個人的に行う越境商売の稼ぎ頭なのである

「……執念とか、怨念とかー……?」
「ま、未練なくってのを祈るしかないね」

私達としてはさ、と窓の外を眺めた

「秋の雲、ちぎれちぎれて無くなりぬ……なーんて……」

//お疲れ様でした、ありがとうございましたっ

183かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 22:49:39 ID:???
【狭間のスクラップヤード】
食堂に『もふろうが肥えるのでむやみにおやつを与えないでください』という張り紙がなされたり
もふろうがボールにされたり枕にされたりしているここ狭間のスクラップヤード

ロイ「今年も面倒臭い時期がきちまったなぁ・・・」
やや渋い顔のロイが溜息をつく 視線の先 厨房に運び込まれる大量の小麦粉 砂糖 卵 ココアパウダーにフルーツなどなどなどなど…

そう ハロウィンである またお菓子作りに謀殺される次期がもうすぐそこまで迫っていたのだ

ロイ「はぁ…」
渋い顔でため息をつく

しぶろう「ぶ・・・ぶ…」
先ほど苦いものを食べさせられて眉間にしわが寄っているもふろうがなぜか足元にいますが 気にしないであげてください

そんな狭間のスクラップヤードでの一幕であった

184イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:00:48 ID:???
>>183
「ふふ、そう思うなら他に任せればいいというのに」

損な性分だな、と口元に笑みを浮かべる
若草色の拳法着に身を包むイリーは、もふろうに水ゼリーを差し出していた
ぷるぷる透明のそれは涼しげな見た目で美味しそうだが、味は単なる水である
ただしこれも意地悪ではなく、食いしん坊なナマモノに対するカロリー面での気遣いなのだ

「……何を作るつもりなんだ?」
「私は菓子はほとんど、専門外だからなぁ……」

イリーはこう見えて料理スキルが高い
ただ繊細な計量を必要とする製菓はなかなか、不得意としているのだ

185かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:09:02 ID:???
>>194
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」
水ゼリーをもきゅもきゅ食べると 口の中の苦いのが洗い流されたのか
しぶろうはもふろうにチェンジしたようだ

ロイ「まずは基本のクッキー各種にパウンドケーキだろ タルトにケーキに英国式ビスケット
   饅頭羊羹どら焼き回転焼きおやきに・・・指が足りなくなってきたな」

作るものはと聞かれて指折り数えて諦めた

ロイ「メジャーなあまいものは節操なしに作る いつぞやは甘味バイキングなんぞというのもやったが もうやらん疲れるから」

ロイ「なんだ 菓子は苦手か? でもカルメ焼きぐらいなら作れるだろ 制作日はニアやタェンティースとかも招集してデスマーチだ お前さんにも手伝ってもらいたいんだがなぁ」

もふろうは水ゼリーを食べ終えて食堂の中を探索し始めたようだ

186イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:15:02 ID:???
>>185
「クッキー程度なら焼けるだろうがな、本格的なのはダメだ」
「……その手の機械も使えないし……ん?どこ行った?」

製菓とは科学であり、そして最新機器と相性がいい
最もロイの手腕を想定するのならば、レトロな調理風景になるのであろうが
もふろうを見失ってキョロキョロ、あぁいたか、と安堵

「あぁ、クリームとかを立てるくらいなら役に立てるかもしれない」
「……あれ、勝手にウロつかせていていいのか?」

それでも仕込みならば助力も出来よう、何せその辺の作業は力こそパワーなのだ
お散歩なうのもふろうに目線をやり苦笑、どうやら半人達の様にぞっこんという訳ではなさそうである

187かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:32:19 ID:???
>>186
―――ギィ!!
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」

隅っこで謎石遊びをしていたベティを見物しているようです 四足歩行じゃ石を投げられないからね 参加はできないね

ロイ「別に誰かをケガさせることもないし ケガもしないし 厨房に入ってきた時だけ追い返せばいいさ」

モブ越境者な子供がもふろうを拉致ってお外に連れ出したみたいですが 気にも留めていません
もふろうは足をプルプルさせていたそうな

ロイ「俺もその手の機械はダメだなぁ なんてみんなあんなに美味く使えるのかねぇ…?」
ふぅとため息 機械音痴同盟な2人にとって ハンドミキサーすら難敵なのです

ロイ「あ〜ぁ どっかで無限にクッキーが出てくるゲートとか開かねぇかなぁ〜」
だるそうにつぶやくロイ それを食べてもだいじょうぶかは知らん

ロイ「そうだ どうせならそんなゲートというかポータル探してきてよ 手伝う代わりに」
と提案してみるテスト

188イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:44:32 ID:???
>>187
「まぁ……確かに、そうな……」

一度試しにぽむぽむした事があったのだが、その弾力は確かにちょっとクセになりそうだ
とは言えカワイイナマモノよりカッコイイ動物の方が好みであり、犬派なのだ
おもてで元気に遊ぶもふろう達を眺めながら苦笑

「はは、そんなものがあるのかな……」
「……ん?いや待てよ、前になんだったか……菓子で出来た森だの家だのの話を聞いたな……」

それを探すか、とやや真剣に口元を手で覆い唸るのであった

189かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/05(金) 23:53:15 ID:???
>>188
子供たちはボール遊びを始めたようです もふろう? ボールお前な!!

ロイ「確か童話だっけか? しかし童話・・・異世界を廻れば童話そのものな世界とゲートがつながっているかもしれん」
苦笑しかけて ふと考え込み

ロイ「そこから菓子を強奪して来れば・・・!」
ガタリと立ち上がる

ロイ「旅の準備だ!! ゲートを開け!! 探索の旅に出る!!」
なんかマジになり始めたぞ 早速鎧を着こみ武器を装着し始めた

190イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/05(金) 23:58:30 ID:???
>>189
「……道徳的に、アレな気がする……」

うーんと唸るイリー、まぁもふろうも楽しそうにしているのならいいでしょう

「あぁ、童話の世界みたいな……」
「……ん?おい、待て、ちょっと……」
「いやいや!強奪って……夢を、もっと夢を!!」

ボケもするがツッコミ役である、基本的には
強奪、そして武装、童話の世界に最も似つかわしくない単語のふたつと言えよう!

191かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/10/06(土) 00:10:23 ID:???
>>190
バスケットゴールにシュート スポッと入ってネットを揺らしながら落ちてきました
もふろうは足をプルプルさせている

ロイ「イリー お前もついて来い!! 魔女をぶちのめして拉致ればお菓子作りを強制・・・貢献してくれるかもしれん」
半ば強制連行な感じでイリーも立たせる

ロイ「そういえばアキレスが見せてくれた映画の何とかチョコレート工場も原作の童話があるらしいな
   そこの連中を[ピーーー]して[ピーーー]すればカカオ代が浮くぞ!! いいことづくめだ!!」

蛮族スマイル全開でゲートを目指すロイと被害者約一名 果たして目的のブツは手に入ったのか
それはまた別のお話し・・・

//〆

192イリー・トリエステ 黒髪の女【動禅魔導】:2018/10/06(土) 00:21:07 ID:???
>>191
「あーれー……」

ずーるずーると引き摺られ強制連行、嗚呼恐ろしき鬼軍曹
その後の顛末がどうなったのか、次回を待て(無茶振り)

//ありがとうございました、お疲れ様ですよっ!

193かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/02(金) 23:15:08 ID:???
【ハロウィン!!】
子供たち「「「トリックオアトリート!!!!」」」
アキレス「はっはっはーおかしぃ? ほしければくれてやろうぞ!!!!」

カラフルな仮装に身を包んだ子供たちが満面の笑顔で菓子をねだる
アキレスは笑いながらお菓子を配りまくる

リアル世界より数日遅れであるが 各止まり木同盟の宿では自由に動ける越境者たちが菓子を担いで子供たちの元にはせ参じる

世間の風は越境者に厳しい 特に戸籍が云々という世界ではおいそれと外に出ることすら難しいことすらある
そんな子供たちのケアもかねているハロウィンであるが…

【狭間のスクラップヤード】
ロイ「急げ!! 時間は待っちゃくれないぞ!!」

各止まり木同盟の宿に配る菓子を作成している地獄絵図が繰り広げられているの図
全てとはいかないまでも 分かる限りの宿にいる子供たちすべてが満足できるだけの菓子を作るのは大変なこと
おかげでハロウィン開催日になってもこうやって追加の菓子を作っているわけである

さて 他の者は菓子を配る側だろうか 作る側だろうか?

194七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/02(金) 23:27:22 ID:???
>>193
「とりーとおあとりーっと!」

っす、だとかってんですよー、なんかも付いたりなんなり
賑やかな仮装に身を包んだ自称お子様達は元気に両手を差し出している

「……え?私?ニンジャの仮装だよ、ほらほらニンジャ!」

手抜きもいいところな七八、普段着にしている忍装束である
ニアはタコの怪物で、ユノは魔王の仮装をしっかりしているぞ!

一方その頃

「作っては包み作っては包み作っては包み……」

無機的なフルパワーを発揮し、お菓子作りに最大の稼働を見せているのは半人である
最早生産マシーンと化したその動きは圧倒的だ!

195かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/02(金) 23:35:13 ID:???
>>194
そんな三人の居る場所が暗がりに覆われる

ぬぅと現れたのは身の丈3mを超える巨人のギガース君 何故かうしさん着ぐるみなう
きっと半人にでも無理やり着させられたのでしょう

片手で器用に三人の襟首つかんでのっしのっしと歩いて行ってしまった

アキレス「あれは気にしないようにねー 神はお菓子を与えたもうた!!」
と言って乱れ飛ぶ甘味 子供たちのテンションはウナギライジングだ!!

【そいで狭間のスクラップヤード】
ロイ「ご苦労」

ギガースと その手に子猫が如く吊り下げられた三人は狭間のスクラップヤードのキッチン(修羅場)

ロイ「手伝え大人ドモ 手伝わない場合は今夜のハンバーグがお子様バージョンになるぞ」
お子様のは100g二個 大人はお代わり自由である

さぁ はたらくがよい

196七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/02(金) 23:45:29 ID:???
>>195
「あーれー……」

ジッタバッタと暴れながら連行される食いしん坊達
アワレ、折角の仮装も不発に終わってしまった!

「……くっそー、結局これかぁ……」

ブツクサ文句を付けながらも夜ご飯を人質に取られては仕方ない、素直に従う七八
ニアとユノは何となくオチが読めていたのか、初めっからしっかり働いています

『あ、僕お子様バージョンで……』

【何甘い事を言っている、食事は訓練に等しい。しっかり働きしっかり食べろ、お前は痩せすぎだ】

『』で喋るのはルシオラ、【】のセリフは新人越境者の鬼久墨音である
墨音はどうやらかつての世界にて軍属に居たらしく、その縁もあってヘタレなルシオラに教育を施しているのだ
修羅場に於いてもそれは例外では、無論ない

「あ、こっちこっち!手伝ってくださーい!」

半人はギガースの姿を認めれば大声で呼び掛け、力仕事を分担して済ませる様子

197α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/02(金) 23:48:00 ID:???
【デスデスデス】

「おっかしーデス。結構気合入れてきたはずデス…」

 ガボチャヘッドの口の中にガスマスクがあるという、
 何かが著しく間違っているジャック・オー・ランタンの仮装をかましているのはα-12。
 なお、ランタンはLEDでとってもカラフルな光を放つ伝統もクソもないハイテクアイテム。

「なのに…」

 ジトーっと、ロイやら自動おかしマッシーンと化したタェンティースを睨んで、

「なんで!α-12がお菓子作っているデスか!!どー考えても役割が逆デス!!」

 ディープメイカーをフル稼働させて、かぼちゃのスイートポテトやらお絵かきマカロンやら、
 なんか妙に難易度の高いスイーツを生産しまくっているでござる!!

「こうなれば変わり身してさっさと脱兎するしかないデス!!」

【ガスマスクを被せたベティをひょいと置いて逃げようと画策!!!!】

198かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:03:39 ID:???
>>196
ロイ「お前は遊ぼうが働こうが五重塔ハンバーグ確定だ」
ナムサン ひき肉の暴力におびえるがいい

ギガースはうしさん着ぐるみのままノッシノッシと半人の元に 小麦粉やら砂糖やらが満載した紙袋をいくつも担いであっちへ行ったりこっちへ行ったり

ロイ「ニアは型にバターを塗るのと焼きあがったケーキを型から取り出す作業
   四五六はクリームを塗るが狩り ユノは荷物運び ルッシーはキャンディの袋詰めだ
   鬼久は・・・あのトンチキの見張りを頼む」

あのトンチキって? 後述

>>197
ロイ「ほれ 契約書」
取り出した上品な紙には ハロウィン中 α-12を菓子作り要因として借りるという旨がかかれている
ちゃんとカノテクの印が入った正式なもの

なんかどこぞのCEOのハンコがあったりなかったりしますが 気にしないであげてください

―――ギィ!?

hガスマスクを装着されたベティが驚きハサミを振り上げる中 ダッシュで逃げようとするα-12

ロイ「皆の者 逃がすな!!」

―――ギギッ!!
ーーーーーー・・・。
もふろう「ぶ・・・ぶ・・・」

その言葉にハエトリグモやらナナホシテントウやらナマモノやらがα-12の行く手をさえぎらんとするだろう

199七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/03(土) 00:14:53 ID:???
>>197-198
『あ、やっぱり……?』

そんな気がしてたんです、と苦笑
実際この扱いにも慣れたものである
ギガースと半人、えっちらおっちらあれやこれや
製菓はスポーツなのだ、それもかなりハードな部類の

「うへー、たっくさんやる事あるのねー……」

【……手伝いたいんだが、生憎片手じゃ足手まといだからなぁ】
【ん、任された……てコラ、おい、早速逃げようとするな】

逃走を図るα-12のシャツの首根っこに松葉杖の持ち手を引っ掛けて一本釣りしようと伸ばす!容赦無し!

200α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 00:17:57 ID:???
>>198-199

「あの貧乏舌デスデス!!!」

 ぐぬぬぬ!と歯噛みするα-12。
 粗品に釣られて優秀敏腕女子力満点カワイイ(重要)部下を売るとは
 なんたるカノッサ機関らしい悪辣さに満ちた手腕か!!

【トンチキの極みのような生物の癖に無駄に多才なおかげでこのザマである】

「デスッ!!」

 そして被るとアホの同類になると有名なガスマスク(ひでぇ)をガッボりなベティちゃんである。

≪0001110101≫

 んでもって、ボディ中にアメやらクッキーやら貼り付けたサーボスカルがその様子を撮影。
 行動の意味?バグっているらしいのでんなもなーない。

【その間にもばびょーんと飛び跳ねてα-12は遁走開始】

 ハエトリクモはシャボン玉の中に閉じ込めて突破!!
 ナナホシテントウは飴かけでぐるんぐるんにしばって(拘束力ゼロ。なおベッタベタ。アメなので!)動きを封じ、
 もふろうは…ってか障害物になるのコレ?的にガスマスクヘッド型キャンディ(無駄に凝ってる!!)をパラパラ撒いて気を逸らす!

「デースデスデスデス!所詮は非文明的原始人かつおっさん女子力のせいでモテないないな金男=サンらしい浅知恵デス!!」

【さあ、突破だ突破!自由にむけてれっつらごー!!!――】

「ぐえあデス!!」

 と、ここでイッポンヅリの要領で見事にぷらーんと釣られたα-12である。
 松葉杖の先っぽにガスマスク入ったカボチャヘッドって絵面はかなり奇妙だ!!

「はなせーデス!α-12がいくらカワイイといったってイッポンヅリはねーデス!!」

 じたばたじたばた!!

201かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:32:47 ID:???
>>199
ロイ「察知してたのなら話が早い 働け」
予想可能回避不可能な未来 残念なことにおお仕事の時間です

なおユノの通り道には出来上がった菓子の切れ端などが置いてあったり
ケーキ型から取り出したパウンドケーキなどは端っこを切り落とさねばならないし
クリームやキャンディは多少減っていても誰も咎める者yはない

一応ロイの気づかいがそこかしこに見受けられた

ロイ「ご苦労鬼久 そこに置いといてくれ」

そことは? α-12が元いた作業場であった

>>200
きっとCEOは普段のお友達料(駄菓子)が増額された上に小うるさいのもいないことでほくほくだろう

―――ギィ!!ギィ!!
なおお菓子を張り付け撮影中のサーボスカルには またか またなのかといつものように憤慨するガスマスク・・・もといベティがいたそうな

―――ギギッ!?
―――・・・。
もふろう「ぶ・・・ぶ…」

ハエトリグモのバグスターはシャボン玉に閉じ込められ辺りを漂い
もふろうはキャンディを齧ってオメメキラキラもーどに確変
なおナナホシテントウはアリに集られていた

ロイ「そんな金男の浅知恵にまんまと引っかかる女子力(爆笑)がいるらしい プークスクス」
鬼久に捕らえられるα-12 ロイはその様子を盛大にバカにしまくってた

ロイ「さぁ仕事だ 終わったらたくさん菓子食わせてやるから 今はメレンゲを作る作業に戻るんだ」
ナムサン つまみ食いしてもさほどおいしくないメレンゲづくりだ!!

202七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/03(土) 00:37:24 ID:???
>>200-201
【暴れるな暴れるな、見ての通りケガ人だぞこちらは】

苦笑ながらに松葉杖を引っ張り寄せる鬼久墨音
実際片腕の肘から先と両足の指は欠損しているし、半面も火傷痕が酷く隻眼である
とは言えこうしてエキセントリックな捕縛が使える程度には元気なのだ、要するに元気満点なのだ

【……さ、軽作業の時間だ】
【終われば喫食時間だぞ、さぁ働こう】

この新人越境者、結構図太い性格!

「えっほっ、えっほ、もっしゃ、もっしゃっ」

軽快に荷物を運ぶユノ、途中有り難くカロリー補給!
頬にクリームを付けたまま、満面の笑みでのお仕事なのだ

「……あー、なーんか去年も似たような事してた気がするー……」

さてはて手先を動かしながら七八、はぁと溜息
来年こそはと決意新たに、お菓子作りはまだ続く

203α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 00:43:48 ID:???
>>202

「デスデス。か弱くカワイソなα-12にご慈悲を…って人の話聞いてやがらねぇデス!!」

 くっそヘッタな泣き落としもあっさりスルーされ、作業場にぽいっちょされるα-12である。

「デスデス。そーいえば、タコタコ=サンもタイドメイカーあるからα-12イラネーんじゃねーデスか?」

【はてさて、精密動作性をフルに使えるディープメイカーとパワフルまんてんなタイドメイカーの違いはお菓子作りにも現れるのであろーか?】


>>201

「えっへっへ、金男=サン。実はあっしは生活力が豊満=サン並になくてデスね。
 家事仕事なんてそりゃーヒドイものナンデスデス。つまり戦力外な?」

 作業場にぽいっちょされた瞬間、何か越後屋めいた口調になって、
 なんとかお仕事の回避をせんと画策するα-12。
 なお、当人のお脳では先程までのやたら器用な菓子生産は記録抹消済のようである。

≪0001111010101≫

 なお、サーボスカルはベティに自分がいないと時計の電池も変えられない
 誰かさんの生活無能力ぶりを暴露中。なんたる忠誠心か!!

「しかもつまみ食いも許されないとは…なんたるブラック!!」
「ばうん(テッテケテー)」

 α-12がアホかましている間にも、いつものパターンが進行中!!ナムサン!!

【菓子咥えて遁走するワンコロ!!】

204かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:58:19 ID:???
>>202
ロイ「ほれ 異世界に遍く存在する越境難民な子供たちの笑顔の為に働くがいい
   お前ら用の菓子も用意してやるから頑張れ ホレ」

とため息な四五六をたきつける

ジョージ「すみません 次のお菓子を」
ロイ「あいよ 持っていきな!!」

ジョージが新たなお菓子袋を手に越境していく
なおキッチンには越境者の他にも ジョージのお屋敷で働く女中さんたちも多数駆り出されています

>>203
―――ギィ★

サーボスカルとベティがとりとめもない会話をしている中
なんかサンシタムーブかましているα-12を 腕組み仁王立ちしながら聞くロイ

明らかに逃げ出す気満々なその動き それを聞き入れる者をいな・・・

ロイ「・・・わかった ひとつ仕事を頼もう それを完遂すれば菓子作り免除
   更に天下御免のつまみ食いフリーパスをくれてやろうじゃないか」

なんという太っ腹 たった一つの仕事で夢のような対価 して仕事は?


ロイ「とっつかまえろ」
犬コロを指さした

205α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 01:02:45 ID:???
>>204

「マジデスか!?ついにα-12の女子力あふれた演技力が金男=サンの極狭な器量を攻略――」

 クソタワケな台詞をほざきつつも、なんかミッション受領。
 なるほど、天敵の相手をヤレってことなのねん。

「ガッテン承知。まっかせろデス!ジュワッチ!!」

 ばびょーんと飛び跳ねて、テッテケ逃走中なワンコロを追跡開始!である!!!

//ではではおつーんノシ

206 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:38:42 ID:???
※転載な!

【前回までのあらすじ!】

 生命の魔風暴走の原因を探る依頼を受けた越境者達。
 目的地はエルフの森の奥。世界樹が存在する禁域。
 どのような危険が一行を待ち受けているのか!!

 -----------
 --------

【禁域にて!】

「あ〜確かにだ。生命が暴走して色んな生物がパワフルだという話は聞いていた」

 森の中、全力疾走しているのはイムカ・グリムナー。
 やたらと大きく立派な木々が生え、太い根が常に足をとらんとするのを軽快に避けている。

「が、初っ端から危機だな。どうしたものか」

 背後を見る!そこには大量のカンガルー!それも皆、大きい!!

【カンガルーの群れは皆、グローブを装着しシャドーボクシングをキメながら二本足でこちらに向かって疾駆する!】
【一般ピープルが見れば、おそらくは余りにも胡乱…もとい壮絶な光景ゆえに失禁を免れまい!】

「クコーッ!」

 一匹のカンガルーのお腹の袋から小さなカンガルーがこちらにお手々を向けて親たちを囃し立てている。

【正確なるあらすじ!…野菜ばっか続いたのでお肉得ようと子カンガルー罠にかけたら親に見つかりました。インガオホー!】

207 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:39:21 ID:???
【マキナ=サン転載な】

>>206
「はっはっはー!これを機にベジタリアンになってみては?
 え?私?お肉大好き!食べる必要なくてもあれは食べちゃいますねー!!」

赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)で包んだ大分背の低いアルビノ娘。
ぽいーん、ぽいーんと飛び跳ねる度に奇怪な音を立てて木々を行く。

「長押しBダッシュジャーンプ!
 子供心にボタンの押し加減で跳躍力が変わるのは驚きでしたねえ…
 まあ私子供時代ないんですけど!!」

208かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 22:41:43 ID:???
>>256
ロイ「肉が歯向かってんじゃねぇバカヤロー殺れるもんならやってみやがれコノヤロー」
ただでさえ凶悪な目を吊り上げてブチ切れスラングを垂れ流すはエルフの森のドワーフ混じり ロイ・ゴールドマンその人である

エルフの集落でさんざんおもてなし(油っ気ZERO)を受けた結果 お肉に飢えていたのだ
親襲撃ナンデ? とかグローブナンデ?とか 通常疑問に思うはずのアレコレは この男の頭の中からスポンと抜けてしまっていた

ロイ「肉置いてけ!! なぁ 肉だ!! お肉だろう!? なぁお肉だろうおまえ」
我を忘れてハルバート 両手に持ちて突撃す

蛮族丸出しのオッサンでした

209鬼久墨音:2019/02/03(日) 22:46:09 ID:???
>>206
気をつけろ、問題だ
二回攻撃は実際恐ろしいぞ

【メガ進化でとくせい重点、おやこあいはブッ壊れ】
【そんなアレをアレでともあれボクシングカンガルーは恐ろしい】

…とにかくなんだ、ドゴジマドラゴンに攻撃は任せて良さそうだな

【松葉杖から射出するワイヤーで高速機動、途中途中フラッシュグレネードを投擲!シュリダートしゅぴぴ!】

210 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:53:59 ID:???
>>207

「栄養摂取に積極的なのはいいことだ。どうもガリガリになりたい女が多いのは理解できん」

 栄養価以外で食生活に完全に無頓着な癖に完璧なプロポーションな
 イムカが言っても、おおよそ殺意を向けられるだけであろうが当人には当然ながら自覚なし!

「子供時代か。私はランドセルが似合うお淑やかな少女だった」

 なお、信じるも信じないも自由だ!!

>>209

「グゲー!!」

 意外とカンガルーの鳴き声は野太い。これ豆知識な!

【カンガルーはフラッシュグレネードをグローブで目を隠して回避!】
 【さらには見事なスウェーでしゅびび!っと放たれたシュリダートも回避!メイジン!】

>>208

 ナムサン!肉に飢えたロイが状況判断を失い蛮行にひた走る!
 なんとなく、この追っかけっこの原因はロイにしておこう。今決めた!(冤罪?

「「「「グゲーッ!!」」」」

 哀れなる肉・濃い味中毒者を360度包囲!ジャブ!フック!ストレート!アパカーット!
 さらには上半身を∞の動き!これは伝説のカラテ技!デンプシーロール!
 ぼっこぼっこぼっこぼっこぼっこ!!

【連携技;フルボッコ…まあ、効果は文字通りだ!ナムアミダブツ!】

 -----------
【全員対象】

「いかん。伍長が包囲されたぞ。救出せねば」

 イムカは足を止めてマキナと墨音にマッタをかける。
 後方ではたぶん、ジャ〇アンにボコられるの〇太君のような、
 やたら漫画チックな砂煙(ところどころで☆が飛び交い、時々手やら顔やらが出ては消える!)発生中!

「救出せねば。うむ」

【ミッション!蛮族を救助せよ…飛び込めてか?なお、イムカが珍しく及び腰に見えるなら気のせいに違いあるまい】

(こんな阿呆な事態は私のキャラではないからな。餅は餅屋だ)

 抜け目ない眼でマキナや墨音をチラチラ見ている。上官殿は行動を期待だ!

211鬼久墨音:2019/02/03(日) 23:01:22 ID:???
>>210
ドラゴンが…クソ、問題だな

【煙もくもく、ポコスカポコスカケンカノイズ!】
【これはキケン、援護しなければならない!】

…支援してくれ、急襲を掛ける

【さてはてここで空気の読めない事に定評のある墨音、極めてシリアスな表情を刻む】
【イムカ達に告げてワイヤーでの高速機動、振り被る松葉杖!】
【ナントアナヤ!非ギャグムーブで立ち向かうというのだ、無謀!】

212名無しさん:2019/02/03(日) 23:09:16 ID:???
>>210
「はっはっは、食べても太らないんですよ?
 なんせ鋳造品なので!姿形は変わるはずもなく!
 …ダメもとでボンキュッボンなボデーに換装希望出してみますかねえ?」

大人な姿のマキナ、それはもう別次元の何かだ!

「ランド…え?」

訝しげにイムカをみやる鋳造品。

「二回言った、二回言ったよこの将校さん。
 …しっかたないにゃあ、イム太君は。このマキえもんが何とかしようじゃないか」

カンガルー嫌いなのかい?と見当違いの察しを発揮して、
右腕ぐるぐるさせながら鋳造少女は一歩前へ。

「悪魔の右手・無差別範囲パンチッ!」

ぐるぐるからの右アッパーをその場で繰り出すとアラ不思議、謎の衝撃波が発生。
離れた所でボコスカやっている連中全員纏めて(無論ロイ含む)上空へ吹っ飛ばす威力で!

213かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 23:09:30 ID:???
>>210
ロイ「肉が取り囲んでんじゃねぇバカヤローさっさと肉になりやがれコノヤロー!!」
やいのやいのとボコスカ土煙 時折ハルバートを持った手やらサーベル持った手やらが飛び出しちゃ引っ込む

たまに見えるロイの顔は青タンたんこぶだらけな者の まだまだ闘志は尽きません

そう 極上のお肉を食べるためならば命を賭する覚悟もある ロイは今まさにバーサーカーであった

214 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 23:25:53 ID:???
>>213

「これはアレか?ついに行き着くところまで行ったか?」

 さもありなん。エルフの歓待はベジタブルな食生活習慣を強いられ、
 禁域までにと供給された食料も当然ベジタブル。
 サラミはあっという間に底を尽き、仲間と来れば味オンチか飯ならオールオッケーな連中。

【その孤独・絶望たるやいかんばかりであったか!誰が彼を責められるというのか!!】

 まあ、それはそれとしてフルボッコ継続中である!顔面狙われるし、子カンガルーは袋から股間に向けてストレートを放つ始末だ!
 親子愛フォーメーションで実質二回攻撃付き!無慈悲!!

>>211-212

「マキナ。君がナイスボティになったらアイデンティティがアレでナニじゃないか?」

 天然連中が何かアホな会話をしている内にマジメな墨音ちゃんは突入しました。
 まあどうなるかといえば――

【見事なスウェーで松葉杖を回避され、あまつさえスッポンと盗られます】
【さらにはカンガルー達が両手に松葉杖を掲げてピョンピョンジャンプ!まるでの〇太君からラジコンをギったが如し!ベロベロベー!】
 【→暗黒カンガルー技:「ぬすむ」コマンド!これで源氏シリーズを集めた伝説的猛者もいるようないないような!】

 と、まあ、そろそろ収拾がつかなくなりそうな状況になってきましたが、

【全員対象】

「イム太君??」

 マキえもんが何とかするようだ!古典ゆかしきぐるぐる腕回しからのアパカーットである!!

【SMMMAAAAASH!瞬間!暴風が発生してボコスカ煙に居た連中が丸っとお空高くに飛んだ!
 それこそ、セイントなセイヤ=サンのヒサツワザのごとくお空にドーンと!!】

「……力技が過ぎないか?」

 と今更のように天を仰ぎながらなイムカ。

【たぶん、目を回したイロイロなモンが数秒後落下してくんじゃね?】

「「「「グゲーッ!!」」」

 なお、カンガルー達は見事な着地を決めると一斉に逃走!!

【松葉杖はおいてった!なお、当然ながらお肉はおいていかなかった!ジョッギョムッジョ!】

215名無しさん:2019/02/03(日) 23:31:52 ID:???
>>214
「布教が出来れば其れが『マキナ』です!」

あいでんててーがガバガバである。
いや、一周回って確りしているのかもしれない?

「無理が通れば道理が引っ込むんです。
 即ちチカラこそパワー!!そう剛理羅経典にも書いてある!!
 あ、剛理羅と言うのはですね…興味ない?
 …ま、世の中にはFMMの経典だけ認知されればそれでオールオッケイ!!!」

216鬼久墨音:2019/02/03(日) 23:35:34 ID:???
>>214
あ…あれっ、あああぁぁぁっ!?
か、返、返せぇぇっ!!

【ずべちゃ!すってん転び左腕を伸ばし奪われた松葉杖を求めて空振り握手!】
【半泣きと言うより大泣き、アワレ!】
【やっぱりギャグには叶わなかったよ…】

…うぅっ、くそぅ、くそぅ…!

【置いてかれた松葉杖まで芋虫ムーブで這い蹲って進み無事回収、鼻水を啜る】

217かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 23:39:31 ID:???
>>214
ロイ「おぐぅ!?」
ち〜んと甲高い音と共に股間にパンチがクリーンヒット
女にゃ分からぬこの痛み・・・しまった この場の男は自分だけだ

ロイ「に゛く゛・・・お゛い゛て゛け゛ぇぇぇぇぇ・・・」
それでもロイは諦めません おいしいおいしいお肉を食べるために最後のちからを振り絞って戦う・・・が

カンガルーたちは逃げていってしまった 最後に残されたのはボッコボコのロイ

ロイ「に゛・・・・く゛・・・・・・・」
ぱたり

【ロイ は 力尽きた】

218 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 23:49:40 ID:???
>>215

「言うこと為すことがそこまでガバガバだといっそ清々しいな」

 正直、エルフに神託かましたFMM様は、
 ほんとーにこんな連中を頼れってやっちゃってよかったの?的なアレである。
 まあ、実際、なんかどっかの城塞都市でもFMMっぽい唄を吟遊詩人が吟じていたし、
 ミームのアレは結構広がっているのか何なのか。

>>216

(アワレな…)

 なまじマジメなところがあるから、トンチキに対する耐性が足りない!
 己がいの一番に我関せずを決め込んだことはサラッと棚にあげて、
 墨音の肩をポンと叩いて背中をさすってやるのだった。

【きたない将校きたない】

>>217

「まあ、こちらには同情する気になれんが」

 女3人かしましい(なお女子力)なパーティーである。女にゃわからぬ痛みは当然わからぬ。
 ロイの奮闘むなしく、お肉は手に届かぬはるかかなたへと消えていく。

【ナムサン!ボコられ損である!ゆっくり野菜生活を楽しんでいってね!!】

 -----------
【全員対象】

「もっしゃもっしゃ…実際、行程は半分だ。なんか妙に疲れたが」

 野菜やら穀物を食べながらのイムカ。
 穀物はオートミールである。ハチミツをかけて食べるとおいしいよ!

【エルフの不思議お菓子であるレンパスもある!なお、肉理はないぞ!キツい酒も無い!】

≪0001111010101≫

「サーボスカルはやはり世界樹からの生命の魔風を感知している。目指すのは世界樹だな」

 世界樹…年経た偉大なるハイエルフが森と一体となる際に変じるという意思もつ巨木である。
 なお、本来はそれ自体には生命の魔風を暴走させるなどという機能はない。

【なお、抜け目なくロイが周囲を見ても、ウサギに一匹捕まえられないことを告げておく(環境というよりFMM神の配材(ギャク補正ともいふ】

219マキナ ◆AaNrqSY5ys:2019/02/03(日) 23:58:36 ID:???
>>218
「もっきゅもきゅもっふもふ…え、疲れる要素ありましたっけ?
 いつも通り、走って殴っての日常だったような…?」

日常が殺伐しているのはもう逃れられぬディステニー!

「で、辿り着いて何すりゃいいんですかねえ?
 手っ取り早く燃やします?原因が何であれ問題は一掃できますよん?」

ゴリ押し発想が酷い鋳造少女。
変なスイッチが入っているやも知れぬ。

220鬼久墨音:2019/02/04(月) 00:03:13 ID:???
>>218
ぐしっ、ぐしっ…ずびび、うぅ、もう二度とカンガルーに容赦なんてしないぞ…

【ベジタブルでボタニカルでヴィーガンなお食事を頂く最中もぐずりながら松葉杖を抱いている】
【墨音に取って武器とは存在意義とイコールである、故にそれが無い状態というのはトラウマ級に恐ろしいのだ】

【ともあれシリアスモードに立ち戻れば即座に復帰、イムカ達の話に聞き入り今後の状況を想う】
【レンパスを齧る。何故か何処かいつかに知った味な気がした】

221かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/04(月) 00:05:15 ID:???
>>218
殴られ殴られ殴られて 痛みに対する同情もない
ロイは静かに乾いていった

〜それからどうした〜
ロイ「モソモソモソモソ・・・」
ハイライトのない目でハチミツがけシリアルを齧るロイ
ああ 甘くておいしいのだろう多分

ただし 胡椒も蒸留酒も油もない

沼で買ったかえるの干し肉もサラミもすでに食べつくしてしまった
あるのは野菜と穀物 それとレンバスとはちみつ

一応蒸留酒もなくはない だがあれは消毒兼用だ 飲めるが飲んでいい代物ではない

なお野営設営であるが 動きに精彩を欠くロイは役に立たなかったと明記しておこう

ロイ「こんな生命にあふれた森で・・・なぜ俺が肉の一つ手に入れられぬのだ・・・」
すっかり自信を無くしてしまったロイ・・・あ 泣いてる

一応話は聞いているのでご安心ください

222 ◆T/233Moei6:2019/02/04(月) 00:09:14 ID:???
>>219

「燃やすな燃やすな。世界樹のそばか世界樹そのものに何かが起こっているとは思うのだが」

 なお、こう言っているイムカさん。別のエルフの地で世界樹炎上事件やらかしてます。
 これも惨劇の伝説のひとつなのだが、当の本人はそのような些末な過去など意に介さず前進あるのみ。

「まあ、到着すれば何かしら意味は出るだろうさ」

 結局、今回は(今回も)、出たとこ勝負というわけである。なんともはや。

>>220

「容赦しないのと勝てるかは別問題だがな」

 このガン泣き姿を見てしまうと、なぜか勝利イメージが全く思い浮かばない!!
 イムカの無慈悲なツッコミが冴えわたるのである。

「栄養価は高いぞ。君も気に入ったか?」

 墨音のしっぽを一瞥しながら、イムカはそのように会話するのだった。

>>221

(なまじっか料理が出来て、普段サバイバーだとこうなるか)

 通常のロイは自信満々で野営にいそしみ、肉をこしらえ、おいしいごはんを作る。
 なのに、ここでは肉が手に入らぬ。自然豊かなのにナンデ!!である。

【屈辱…無念…ナムアミダブツ!!】

//とまあ、クエストの道中、なんでこいつらコントやってんの?なアレだが本人たちはマジメだったはず!たぶん!ちゃんちゃん!!

223『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 22:17:31 ID:???
6回指先を弾く。耳に突っ込んだイヤホンから色気のある歌声が流れ始める。
彼女はキラー・クイーン。凄腕の殺し屋。これまで一度も標的を逃したことがない。
今日も今日とてターゲットの首根っこを掴み、チョコレート・ファウンテンに沈めた所だった。

「げはァッ……!!」

が、今日ばかりはさしもの彼女も肝を冷やす羽目になる。
ターゲットの男が一度停止したはずの心肺を再び動かし、苦しそうにチョコレートを吐き出したのだ。
肺にあれだけの異物が入り込めば、万に一つも助かるはずは無いのに。

阿鼻叫喚のパーティ会場にて、暗殺者の女は困ったように表情を曇らせた。
一方でターゲットの男は、タキシードのネクタイを緩め、ボタンを開けて両手を構える。
肺奥満タンにチョコレートを詰め込んだというのに、まったくもってピンピンしている。

「悪りィな、俺ァ不死身なんだ」
「肺に入ったチョコもみーんな喰っちまった」

暗殺の標的であり、この場に居合わせた者たちと同じ越境者の男、ジョシュアはにやりと笑みを浮かべた。
対して、暗殺者の女は依然として不敵な態度を崩さない。死なないなら、死ぬまで殺し続ければいい。
越境者の一行はそんな状況に出くわすだろう。ちなみにこのパーティ、武装厳禁。参加者は丸腰での参加を強いられている。

224タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 22:26:58 ID:???
>>223
「ちょっと……!?」
「……いや、その、殺し方にももっとこう、なんか……他に、ありません……?」

月光やら赤刃を取り上げる事は超絶困難であったと言えよう
そこで何がしかの奇跡が巻き起こり、月光を亜空間より取り出した時みたいなアレがアレで巻き起こりその二刀は無事どうにかなった(雑)

「……えーっと……、その、制圧した方がよろしいでしょうか……?」

暗殺者に歩み寄り、その場の面々に問い掛ける
許可が下れば腕を決めての制圧を試みるであろう

225ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 22:28:21 ID:???
>>223
「ハッ、見ろよ。人間チョコフォンデュだ」
何も知らぬ参加者の方に手を回し、広げられる惨劇を指差して笑う。
長身を細身の黒いストライプスーツで包んだ男、ソーマタージは整えた白髪を手櫛で乱れさせ、首をコキリと鳴らして悠々と近付く。

「楽しーパーティーでチョコ溺死させられかかるとか、お前何やったんだ?
 47じゃなくて助かった。楽しめそうだから」
ネクタイを投げ捨ててシャツの襟を立てれば、彼はもう戦闘準備は万端。
元々長年の荒くれ者生活で培った格闘術に加え、人よりも強い力を持つサイボーグなのだ。丸腰でも暴力装置としての力は衰えない。
ジョシュアに並び立って皮肉を投げ掛けると、小さく息を吐いて身構える。鋭い眼に殺意の焔が宿った。
                プレイザゲ-ム
「───来な、キラークイーン。ブッ殺しタイムだ」

226『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 22:43:59 ID:???
>>224
「うるせェ!お前も沈められてェか!」

ジョシュアの惨状を見て少し引くタェンティース。ジョシュアは牙を剥いて彼女を怒鳴る。
心なしかその頬が赤いのは、きっと自分が死んでいた光景を想起してのことなのだろう。
人間には効果的でも、ジョシュアの身体特性上こういった死に方がないのは有難いことだ。

「当たり前だ、行くぞブリキ兵(ティン・ソルジャー)」
「会場のスピーカーをハッキングしろ」

スマートフォンを投げながらそう言い渡す。画面にはミュージックプレイヤーが表示されており、
タェンティースの能力で会場のスピーカーに割り込んだなら、大音量で「Fight from the inside」が流れ始めるだろう。

「ロジャー・テイラーの最高傑作だ」

>>225
「47でも俺が勝ってる」

意地になるジョシュア、その頭の中は怒りで埋め尽くされているようだ。
下手にイジれば味方にも拳が飛びそうな勢いだが、ひとまずはその矛先はキラークイーンへ向いている様子。
シャツの袖を捲ると、キラークイーンへ歩み寄りながらソーマの疑問に答える。

「心当たりは山ほどあるが……恐らく代理人だろォな」

互いに制空権が交差する寸前、初動を見せたのはキラークイーンの方であった。
ケーキナイフを手にし、それをジョシュアとソーマ目掛けてブン投げる。
ジョシュアはそれを回避しようとしたが、空中で急激に軌道を変えたナイフに喉元を貫かれた。
無論、ソーマを目掛けたナイフに関してもそれは同様である。
クリームのついたナイフは向きを変えたかと思うと、ソーマの心臓目掛けて真っ直ぐに追従してくる。

227タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 22:52:35 ID:???
>>225-226
「チョコ死は今一つ、予想が出来ませんね」

ほぼノールックで受け取り端末操作、ニガテながらも会場内のスピーカーは変調を終えた
半人はそのまま、周囲の雑踏を遠ざけつつも万一中に紛れるキケンがあるかもしれぬ故に再警戒

「あー、次はthis is me流していいです?」

危機的な事柄が新たに湧き出る事がないと判断すれば、支援に向かい数の利を得るべく暗殺者の足元を狙い水面蹴りを放つだろう

228ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 22:53:55 ID:???
>>226
「じゃあジョン・ウィック」
肩を竦めればこの話はこれでおしまい。引き際は弁えるのが、最低限寝首を掻かれないだけの条件だ。
袖を捲るジョシュアとは対照的に、襟を飛び出させジャケットの前を開ける以外では服を崩さないソーマタージ。特注の服で動きやすいのだ。

「身の振り方を考えたほうがいいな。敵になりそうなのは早い内に殺すとか」
制空権が重なる直前、女が動くと同時に踏み込む!
ぬっと横合いから腕を差し込み、飛んでくるナイフが心臓にまで至らぬように防ぐ。激痛に変わりはないが、まだマシだ。


「ダブステップにしてくれ!」
白い血が床を汚すより早く、暴走違法改造機関車めいた猛烈な勢いと質量で放つのは、機械の総身を活かしたサイバー鉄山靠!
マトモに食らえば、普通の人間ならこれだけでも決着に持ち込む事すら容易。勿論只人が相手ならの話だが。
キラークイーンを吹き飛ばし、純粋にダメージを与える算段だ。

「───それか、エリック・クラプトン。俺そっちの方が好きなんだ」

229『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 23:10:41 ID:???
>>228

ソーマタージの膂力をいなせるでもなく、直撃すれば命を散らす程度には彼女は凡人。
したがって、それに続く続く重い打撲音は決着を示すかに見えた。
だが。

「な……にィィーーーッ!?」

彼女は一歩としてそこを動くことなく、ソーマの攻撃も彼女に至ることはなかった。
粘着質の液体を滴らせる茶色い触手が、ガッチリとソーマの肢体を受け止めていたのだ。
それは先ほどまでジョシュアが浴びるほど飲み込んでいた液体、富裕の証左。

「チョコレートだとォ……!?」

そう、大量のチョコレートが運動エネルギーを受け流し、あまつさえ鋭い剣山に姿を変え、ソーマを貫こうとしていたのである!
しかしよく見れば、チョコレートの大部分を成す脂肪分や不純物が、ぽろぽろとひび割れて零れ落ちている。
その中には、何かキラキラと輝く物質が見えた。

>>227
「くッ……好きに……しろ」

ソーマとジョシュアを襲った能力の正体を垣間見ただろうか。
それと同時、ジョシュアの浸かっていたファウンテンにも変化が起こる。
タェンティースの背後、まったく気配もなく立ち上がったチョコレートの沼が彼女を包み込むべく襲い来る。
まとわりつかれれば、窒息によるチョコ死を身近に体感することができるであろう。

230タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 23:18:41 ID:???
>>228-229
「すみませんソーマさま、これの次はありのままでの予定ですので……きゃあっ!?」

松たか子ver!しかしそれが流れるよりも早くチョコの抱擁を受けたじろぐ半人!
大量の脂を含んだ水分が機械にいい影響を与えるはずはない、咄嗟に全然排熱パネルを物理的にロックし抵抗
呼吸は思い切り息を吸い込み停止させた、これでしばらくは持つ
その間に半人は弾丸めいて飛翔、チョコレートを振り払いながらも暗殺者に体当たりめいて突撃せんと迫る!

231ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 23:21:56 ID:???
>>229
「………クラフトワーク?」
動きは止められた。ガンとした衝撃は伝わっていたが、手応えではない。
チラと視線を向ければ、茶色い触手が目に入った。成る程、これか。
「よかった、ウンチとかじゃなくて」

「ああクソ…!俺を怒らせる日を間違えたな!」
突き刺さる剣山!ホワイトチョコソースと例えるには余りにも暴力的過ぎる出血量!
オーダーメイドのスーツにいくつも穴が開く。高かったのに。歯嚙みをしていると、キラキラと輝くものを捉える。


「俺きただにひろしがいい!」
口喧しくリクエストを飛ばすと、貫かれたままの腕もそのままに、タイトな革手袋に覆われた指を鳴らす。
パチリ、パチリ。パチリ、パチリ。規則的なリズムに乗って、戦意は静かに研ぎ澄まされる。
「そしてお前。お前には聞きたい事が山程あるし、返してもらいたいものも今できた。───この借りは、屈辱ある死で償ってもらう」

「それと今のは特に関係無いんだ。電撃ビリビリには」
FRAKK-A-BOOOOOMMMM!!!!
神罰が如き爆発的放電。体内バッテリーを意図的に弄くり回した電撃は、猛烈な熱を持って周囲に撒き散らされる。
チョコを溶かし、触手の正体を確かめ、キラークイーンに迫るつもりだ。ついでに電撃も浴びせれれば御の字。

232『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 23:33:46 ID:???
>>230
排熱機構をシャットアウトしたことにより、タェンティースの体温は急激な上昇を始めるだろう。
それは彼女の消耗を早めると同時に、戦局に良い影響を及ぼし始めていた。

タェンティースの体当たりを封じるように、突如として硬質化するチョコレート。
それと同時に、チョコレートは液体の時とは異なる反応を見せる。
脂肪分や不純物が吹き飛び、糖分のみが冷えた水飴のように抵抗を生じたのだ。

結果としてタェンティースは琥珀の虫のごとく閉じ込められることになるのだが、
装甲が希薄である排熱パネル周囲の結晶が、じわりと融け始めていた。
半人の膂力を用いれば、出力最大で飴を柔らかくしこじ開ける事ができるだろう。

>>231
ソーマの放電に従って、チョコレートの外殻は消し飛び、その中に秘められた本体が明らかとなる。
それはまばゆい輝きを放つガラスのような透明の結晶。しかしはるかに強靭な粘り強さを持つ。
そう、彼女はチョコレートや菓子の糖分を集め、飴状に変化させて武器にしていたのだ。
絶縁崩壊によってバラバラに砕け散った飴は、空中で砂糖となって虹の輝きを放ちながら砂糖嵐を構成、彼女の周囲を回る。

「ブラッドシュガーだ!」

ジョシュアが何かを思い出したように声を上げた。

「そいつは越境者だぞ!悪名高いヴァレンタイン一家の用心棒だ!」
「砂糖から血糖まで、あらゆる糖分を操るヤツだ。気ィつけろ!」

今ここに赤い血を流すものが居ないことが幸いだったか。
居たとすれば今頃、体の内側から無数の棘が生えた骸となっている。
キラークイーン改めブラッドシュガーは、不敵に笑みを浮かべながら砂糖の嵐を纏っている。

233タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 23:42:01 ID:???
>>232
「……飴玉程度で……!」

鋼めいた硬質さを誇る飴の檻
それを強引にへし折り砕きなんとか脱出!鋭く敵を睥睨!

「武器がないというのは……もう!」
「……スプレット・ムーン!!」

カチ上げ気味の掌底、ジャブ、そしてぐるうりと体を回しての大振りの円月蹴!
月の放つ散光めいた連続攻撃を試みる!
最も得意とするのは剣戟ではあるが、徒手空拳が不可能なわけでは決してない!
尚全てはソーマの雷撃の終わりを待ってからの行動である、何せニガテ故に

234ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 23:47:21 ID:???
>>232
「うわっぷ……!」
巻き上がる嵐にたじろぎ、思わず白い血を垂らしながら数歩後退。嵐から飛んで口の中に入ったいくつかの粒は、味覚センサーに引っかかった。
甘い、砂糖だ。となるとあれは飴細工。証拠隠滅どころか、これなら対象の体内の糖分すら武器になる。狙って得たものかは知らないが考えたものだ。

「知っているのかジョシュやん! 重ね重ね言うが、なんでそんな奴に狙われてるんだ!誰を寝取った!誰の車にコインで傷つけた!」
ノリノリで反応しようとしたが、思った以上にハードな攻撃に罵声の方が先に出てきた。
糖尿病の心配がない身体だが、思ってた以上の恩恵となったらしい。喜んでる暇は無いが。


「しゃらくせえ!ブラッドシュガーだかノンシュガーだか知らねーが殺せば死ぬんだろ!」
戦慄く手の平に収縮していく電気エネルギー。青白い光球は気分だけのものだが。
刺さったままだったナイフを掴むと───腕を斬り裂いた!

「最初の流血沙汰じゃないんだよ!」
荒波めいて撒き散らされる血は、目に見えるほどの電気を帯びてブラッドシュガーに襲いかかる。
砂糖をほんの一瞬でも融かせれば、掴む事さえ出来れば仕留める手段は幾らでもある。血河を操り路を切り開こうと、狂人は吼えた!血とタェンティースに続いて飛び掛かった!

235『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/15(金) 00:02:53 ID:???
>>233
ソーマの電撃で加熱された飴は、タェンティースの拳を受けるために緊急凝固される。
しかし物質の特性に反した急激にな状態の位相は、個体時の脆さとして表面に現れた。
すなわち、中に大量の空気を含んだ濁った状態のまま、飴はカチコチに凝固してしまったのだ。
まるでカラメルを焦がしたかのように。硬ければ硬いほど、柔軟性は失われる。

掌底が飴を粉砕し、ジャブが拳圧で砕けたそれを霧散させ、ガラ空きの脇腹に回し蹴りが叩き込まれる。
ベキボキと飴玉を噛み砕いたような音。肋骨の二、三本をまとめてへし折った感触が帰る。
ブラッドシュガーは血を吐いて後退すると、タェンティースとソーマ目掛けて尖らせた飴を無数に射出する。
おまけに分厚い飴の壁で防御を行う徹底ぶりだ。体内の血糖を操作できない事に大分焦っているらしい。

>>234
タェンティースの生んだ隙を、ソーマは見事モノにした。
撒き散らされた紫電の血潮は飴の壁を再び脆弱なものとして融かす。
無効化された防御、本体は凡人とそう変わらない耐久力。一撃見舞えば勝ちだ。

無論ブラッドシュガーも抵抗を試みるが、ダメージを負った状態では壁の回復も見込めず。
せめてもの抵抗として右手を差し出すと、ソーマの腕を切り裂いたナイフがその手へと戻った。
どうやら付着しているクリームの糖分を用いて遠隔操作を可能としているらしく、先ほどの追尾もそのせいらしい。
ソーマと刺し違えるつもりらしく、ナイフを突き立てるように構えて突進するも

「復活したぜコラァ……散々やってくれたなァ!?」

背後から現れたジョシュアが、彼女の右腕を掴んで出鱈目な方向へとへし折った。
顔を青くして声にならない悲鳴を上げるブラッドシュガー。砂糖の操作は途切れ、その全てが地上へ落ちる。
間も無くして、ソーマはブラッドシュガーへの接触に成功するだろう。

「叩き込めッ……!!地獄の底に!!」

恨みに形相を歪めたジョシュアは、組み合うソーマとブラッドシュガーをファウンテンの方へと突き出した。
抵抗する力すらないブラッドシュガーを、ジョーダン並みのエアウォークで沼へ突き刺すことは朝飯前である。

236ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/15(金) 00:10:57 ID:???
>>235
「あ、返せよ!」
握っていたナイフが手からすっぽ抜ける。触れた感覚からして、何か付けていたらしい。
ともあれ、ワンインチ距離まで持ち込んだ。刺されるか、殺るか───

「殺ったネ」
忘れてはならないのは、怒れる手練の越境者はこの場にもう一人いる事。
骨の折れる音を聴覚センサーは捉え、シニカルに口角が吊り上がる。パラパラと落ちる砂糖の向こうの顔は、まさに悪鬼のソレ。
「レッツゴージャスティン」

「行くぞトンチキ!ジョシュやん!プランBだ!」
掴み、揉み合い、抵抗する只人の女など、彼にとってはハリケーンの前の蟻に等しい。
ジョシュアに突き飛ばされた直後の一瞬、持ち上げた女を空中で回転させ───
「───甘いものは好きだろ!」
自身も倒れこみながらも、彼女を脳天からファウンデンに叩き込もうと獰猛に笑った!

237タェンティース・イルム:2019/02/15(金) 00:16:25 ID:???
>>235
「……ッッ!?」

やったと思いきやの咄嗟の反撃、なるほど強い
飛来する飴刃の嵐に体を貫かれ引き裂かれしかしなんとか致命は避ける

「……このっ……!」
「ソーマさまッッッ!!」

半人としては制圧を主眼として動いていたが、しかしこれだけの強敵を前にそれに尽くせるかは微妙と言えよう
刃を潜り抜け飴の壁を打ち砕き、そしてソーマのフォローに入るべくプランBを実行!即ち!

「……セェェッッ!!」

ソーマと逆側を掴み、一緒にチョコレートの滝にデビルダイブ!

238『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/15(金) 00:27:13 ID:???
>>ALL
「プランBってか……プランV(ヴィー)だな」

ソーマの大きな手がブラッドシュガーを掴み、そのか細い首をへし折ったその直後。
タェンティースも遅れて彼女を掴み、三人は重力に従って垂直に降下。
共に焦茶の沼の底へとその身体を沈めたのを、ジョシュアは満足そうに遠目から見ていた。

殺虫剤をかけられらゴキブリのように痙攣しているブラッドシュガーは、完全に沈黙しているようだ。
ブラッドシュガーをチョコレートファウンテンに叩き込む瞬間、流体抵抗で折れた首があらぬ方向へと曲がるのが見えた。
再起は不能もh不能、もう二度と能力を使って反撃してくることもないだろう。

「ヴァレンタインの甥をブッ殺したんだ、これで姪まで殺したことになるな」

ひと段落ついた後、ジョシュアはようやくソーマの問いに答えた。
どうやらタチの悪い越境ギャングに絡まれた際、ちょっと『対処』をやり過ぎたらしい。
組織一のやり手を送ってきたようだが、今では現代アートめいた遺体となって鎮座している。
これで報復に怯える必要もないだろうが、今日のことはジョシュアにとっていい教訓になっただろう。

この後、ジョシュアは『事後処理』のため別の世界へ飛ぶこととなる。
そのせいで丸一日家を空けてしまい、バレンタインの時期をすっぽかす運びとなるが、それは別の話である。

239ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/15(金) 00:35:58 ID:???
>>238
「言えてる。このバカみたいな脚とか、Vって感じ」
全ては終わった。むくりと立ち上がると、思いっきり打ち据えたところを摩りながら、無残な亡骸に自分でやっといて眉をひそめる。
『使う』には少し洗浄が手間となるだろう。もうちょっと別の方法の方が良かったか?と今更反省。
「まさにファットボトムドガールだ」

「悪いヤツだな、二人も手にかけるなんて。信じらんねー」
サラッと罪をなすりつけると、パーティー会場を見渡し、二人に向き直る。暴れすぎたか。
「教訓その一、やるならトコトン殺れ。泥棒がバレたら家に火をつけろ、ってコトさ」
手慣れた様子で逃亡の準備を整えると、一足先に窓を突き破って逃げ出すのであった。

240じぇい ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/02(土) 23:52:46 ID:???
「ハッシュ」を憶えているだろうか?

ジョシュアがイムカと共に必死こいて探し回った、HEXAの狙撃手である。
彼女は優れた射撃能力を持つ一方で、住処である森に罠を張り巡らせたり、人間のくせにバックトラックを使いこなす程の異様に警戒心の強い人物でもある。
そんな彼女がまたHEXAから消えた。それを連れ戻すべく越境者のもとへ依頼が舞い込んだのだ。

クライアントはHEXAリーダー、オメガ・インフェリオリティ。
高い洞察力と戦闘能力を持つ越境者一名を雇い、任意のHEXAエージェント1名を随伴させるという二人一組での作戦である。(なお、使命のない場合にはHEXA3ことドクが随伴する)。
高額な報酬に加え、任務を達成すればHEXAによる多少の援助が得られるとの話である。
簡単に訳すと、「可能な限り何でもしてやるからウチの社員がバイトを連れ戻すのを手伝え」である。

そんなこんなで話は進み、時系列は輸送機の中へと移る

241イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:04:58 ID:???
>>240

「我の強い問題児を集めた挙句にこのザマか?」

 実に辛辣極まる物言いを平然を口にしているのはイムカ・グリムナー。
 なお,HEXAの事は快く思っていないどころか、反撃戦力まで用意している仮想敵。
 なら何でこの依頼を受けた?状況構築にはパイプを作っておくのも悪くないからである。

【越境者兼、政治将校兼、治安維持権限委託企業デッカー兼、OSAT外部軍事顧問】
【そしてついでに、越境者サイドに物資補給がされるなら言うことはない】

「顔を見たことがある。となると適任だろう?請けてやろう」

 すごく上から目線で依頼を承諾。任意のエージェントの選択は指名無し。
 別段オーダーすべき理由などない。

 ----------
【輸送機内】

「まあ、サポートくらいはやってみるさ」

 と、あくまで主に動いて自分の尻を拭くのはお前らだと言外に告げる。

242ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 00:15:35 ID:???
>>241
「サポートで足りればよいが、そうはいかない事もある」

綺麗に禿げた頭頂部を撫でつけ、眼鏡の老人はそう語った。
彼はHEXAの兵器開発の中枢を為す人物である。ホーネットと呼ばれるこの輸送機を開発し、カルゥゾ・シックことサイボーグ忍者ニヒラブラの義体も彼が開発した。
現在人類にとって未解明のアーティファクトであるジョシュアとNYX(ニュクス)の管理も、成り行きで彼の仕事となっている。
そのためかHEXA内での立ち位置は少々、というかかなり越境者寄りである。

「特に今日は運が悪かったな、グリムナー殿よ」

窓の外を除けば分かる。そこかしこで散発するドンパチ。これは戦争だ。
ハッシュがいると分かった世界では大規模な軍事クーデターが発生し、世界的に紛争が絶えないでいる。
荒くれ者たちの中でなら紛れられると考えたのか、いずれにせよ脱走の動機と目的は不明のままである。
ホーネットのハッチが開けば、ドクは戦闘服も着用しないまま、真っ先に地面へと降り立った。

243イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:25:43 ID:???
>>242

「悪運はいつものことだよ」

 なお、恒常的に周囲をソレに思いっきり巻き込んでいるのだが、
 モチロンのこと、イムカにそのような自覚は皆無である。

「あくまで連れ戻す、だな。粛清は無しで。交戦になったら反撃はするが…事故は起こらんように善処はするさ」

 イムカも地面に飛び立つ。地面へのインパクトの瞬間、偏向フィールドの出力を上げ、前転して衝撃を吸収。
 そのままに行動を開始する。

「で、追跡するのは良いがアテはあるんだろうな?闇雲に探すのは骨が折れるぞ?」

 紛争地帯で人一人を探すのはなかなかに難しい。
 それも身を隠すことを企図している対象であればなおの事、である。

244ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 00:40:16 ID:???
>>243
「うむ、HEXAエージェントの体内には、それぞれ生体トラッカーが仕掛けてある」

HEXAではエージェントのステータス管理はもちろん、脱走や裏切り行為の防止のためにトラッカーを仕込む。
これを用いれば心拍数や血中酸素濃度などの身体の状態をはじめ、会話内容や位置情報の収集も可能だ。
これを用いることで、異なる世界に居る彼女を探り当てることができたのだ。

「無論ジョシュア君も……と言いたいところだが、彼の身体はトラッカーを喰ってしまうのでな」
「君たちにとっては朗報ではないかね?」

同じくエージェントであるジョシュアにも同様の装置が注射されたようだが、彼の体細胞はそれを逆に取り込んでしまったらしい。
ソルダート・フトゥーロのような強力なナノマシンでもないため、ベルゼブブの捕食能力にはアッサリと敗北したようだ。

「私はグリムナー殿から見れば若造かもしれんが、ご覧の通りこの老体でね……」
「反体制派の連中を攻撃してくれれば、彼女の方から姿を現わすだろう」

ドクは長身で背筋も伸びているが、ガタイという観点では恵まれていない。
肉体は年相応の衰え方をしており、身体能力も痩せ型の初老に変わりない。そのため荒事は彼女にお任せという訳だ。
派手な登場したが、ここは反体制派が制圧した地区のど真ん中。瞬く間に警戒の色は周囲に広がり、数人の兵士が怯えながらイムカたちを取り囲みつつあった。
装備レベルは現代の途上国クラス。たとえ撃たれたとしても、リフラクターフィールドは小口径の弾丸を意にも介さないだろう。

「ま、私も手伝おうかね」

ネクタイを締め直し、眼鏡のずれを直す。
ドクが構えると、次元に穴が生じてそこから金属の機械式触手が転送され、ドクの脊髄に接続された。

245イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:54:53 ID:???
>>244

「なるほど、それくらいは当然の措置か」

 もちろん、その対処法は抜け穴も多数存在しそうだと思えるが、
 それをいちいち口に出すような事はイムカはしない。そんな義理もない。

「確かに朗報だな。奴の歯の浮くような台詞がログに残されているとなると黒歴史もいいところだ」

 と、シレっと言う。それにジョシュアには監視などという悠長なマネをされている暇などない。
 彼にはイムカの味覚障害矯正という無駄な努力のために今回の帰宅を待つという重要な使命がある。

【一等級の葡萄酒の入手も依頼内容に入れている!】

「待て待て、私はか弱い女性で荒事は得意ではないのだぞ?」

 ドクの物言いに嘆息を付きつつも、〝それなりに暴れる〟ことにするイムカであった。

【二丁拳銃で包囲を突破し、倒した敵の物資(主に手榴弾の類)を引き抜いては放り投げる】
 【トラックが来れば素手で天空高くぶっ飛ばし、飛来する銃弾は回避困難なモノはフィールドで受け殆どは挙動で回避】

 居るだけで状況が大げさになっていく御仁である。兎に角目立つ目立つ。

「奥ゆかしくスマートなつもりなんだがな。…なんだその目は」

246ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:09:16 ID:???
>>245
「……君の存在だけが『か弱い』の再定義を思案する唯一の動機だよ」

一般兵卒や民兵相手のイムカの戦いぶりは筆舌に尽くしがたい。まさに惨劇と形容するに足るものであった。
とはいえジョシュアやその他のHEXAエージェントのように殺し特化した戦い方でもなく、派手さの割には死傷者数は少ない。
そのせいか投入した戦力が次々に撃破されてゆく様に恐怖を覚え、遁走してゆく兵士たちも多く……

結果として、この日イムカのリフラクターを初めて揺るがす一撃が訪れるという釣果をもたらした。

「来たぞ、彼女だ!」

事前情報として、ハッシュはHEXAで改良した異能者用のAWMライフルを持参している。
その威力はジョシュアのレールライフルの一撃に相当する。頭に受ければ首から上が消失し、胴に受ければ体が二つに分かれる威力だ。
流石にかつて用いていた大型レールガンには及ばずも、恐ろしい威力であることは伝わっているだろう。

狙撃地点は300m程先の廃校。肉眼で目視の可能な距離である。
しかし相手がハッシュとあっては、その距離は果てしなく遠い。彼女はジョシュアも逃げ出す射撃精度を持つ、地上最強の狙撃兵である。
「狙いを外さない魔弾の射手」。それは比喩でもなんでもなく、彼女は生涯で一度も標的から弾を外したことがないのだ。
それゆえに撃つ弾は全て当たる。彼女に近づくには、撃たれない立ち回りが重要となるだろう。

247イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 01:24:54 ID:???
>>246

 実際、イムカは効率を重視する。目を引くというのが主眼ならば殺害数を稼ぐ必然はない。
 異星種が相手ではないのだ。殊更に生命を優先して奪う道理もない。

【このようにスペクタクルな活躍を披露していたところで――】

「――!?」

 瞬間だった。おぞましい気配を首筋に感じ、バックステップ。
 同時にリフラクターフィールドが衝撃と共に放電、霧散する。

【僅かに偏向した弾丸はイムカの僅か前方を飛び、壁面に着弾。どのような威力係数を示す事やら】
【そして、フィールドエネルギーは一瞬で底を尽いた!】

「随分な歓迎だな。脱走兵」

 すぐさま身を隠すイムカ。彼女とて狙撃兵の脅威は嫌というほど体感している。
 エルフなどの異星種との闘いでどれだけの指揮官が狙撃の餌食となり戦局が覆ったことか。

≪00111101010101≫

 追従するサーボスカルも今回は伏せさせたままにする。
 どうにも撃墜されかねない気配がするためだ。

「ドク、確認だ。彼女の狙撃兵としての技量は資料で確認したが、サバイバリティ(生存術)はどうだ?
 あと、狙撃は観測手は無しの単独。獲物のライフルは連射が効く類か?」

 暗にこちらが相当の無茶をする場合、ハッシュは生き残れる技能を有しているか?の確認。

248ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:42:05 ID:???
>>247
イムカのリフラクターにより軌道を逸れた弾丸は、きりもみしながら乱反射し、横向きにコンクリートの壁へめり込んで砕ける。
その様子を見るにどうやら、彼女の放つ弾丸自体は物理的なものであり、通常弾と原理は変わらないようだ。
しかしてその推進剤は、無煙火薬とは比べ物にならない程高効率かつ大出力のものらしい。軌跡が青いのも特徴的だ。
どうやらHEXAは、異世界のテクノロジーをジョシュアらに集めさせ、こういう事に使っているらしい。

「彼女のAWMは高い威力と命中精度の両立のため、ボルトアクション式だ」
「どれだけ素早くボルトを引いても、安定(ステディ)までは約2秒はかかる……」

壁に隠れると射撃はピタリと止んだ。ハッシュは必中の弾丸を放つ一方で、当たる見込みのない弾丸は放たない主義らしい。
たとえ制圧射撃であろうとも、放つ弾丸を一つとして無駄にしないという徹底的にな拘りが感じられる。
故にイムカが壁越しの位置を露呈させるような不手際を晒さなければ、リフラクターのリチャージ時間が与えられるだろう。
ただ次は偏向率すら計算して撃ってくる可能性もある。命綱があろうと決して油断はできない。

「これを持っていきなさい、複合カーボンシートの携行シールドだ」
「10mmの装甲と同じ効果がある。真正面で受けなければ受け流せるだろう」

そこでドクはイムカに薄い携帯用の盾を支給する。どこから取り出したと聞かれれば、彼の使用する触手と同じである。
ジョシュアも過去に利用していたこの技術、今考えるとこれすらも異世界のテクノロジーの応用である可能性があるだろう。

さて、こうして防御の手段が与えられたことにより、「当たっても死なない」という状況を生み出せるだけの材料が揃った。あとは300mという恐ろしく長い距離を短期間で詰める必要がある。
ドクは頼れるが、そこまで戦闘経験が根付いている訳でもない。作戦の立案はイムカが行うべきだろう。彼はそれに追従する筈だ。

249ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:44:11 ID:???
【追加】
ハッシュは生身の人間であるが故、ジョシュアなどの怪物と比べれば撃たれ弱い。
しかし逆に無力化の機会も多いということになる。

スポッターはなし。彼女は個人的事情からスポッターの随伴をいつも拒否している。

250イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 01:58:11 ID:???
>>248-249

(そうなると多弾頭誘導弾は使えんか。撃墜能力を有しているならば使える手だったが…)

 区画ごと吹き飛ばす火力への撃墜を強いるという手段を講じていたが、
 ボルトアクション式ではそれはままならないだろう。技量ではなく性質の問題として、だ。

「まあ、やってみるさ」

 傾向シールドを受け取り、フィールドエネルギーの再充電を確認。
 コンバットポーチからグレネードを抜き取る。

「後は、勘…はいいはずだな。狙撃手の第一要件だ」

 イムカのガントレットに紫電が伝わる。パワーアシストによる筋力の向上。
 そして、握りしめたクラックグレネードを振りかぶり、

「イヤーッ!!」

 シャウトと共に投擲。廃校に向かって飛んでいく。

(軽車両破砕用のグレネードだ。直撃を許すならそれまで。撃墜されようが爆風をばら撒く)

 相手の選択肢を狭めた上でイムカは行動開始。投擲の次の瞬間にはシールドを構え駆ける。
 迅速さと決断こそが肝要。間誤付くのは狙撃手の優位にしかならない。

【優秀な狙撃手はそれこそ何日だろうが状態と精神を維持できる。
 そんな相手に持久戦を挑むつもりなどさらさらない】


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