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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:33:52 ID:h6sxUnPA
このスレはエルデンリングと、無料HPのサービス終了により2013年8月30日をもって閉鎖されたブログにて投稿されていた、KBTITこと拓也氏の怪文書をクロスさせた二次創作スレの加筆修正版です。ちなみに氏の文章は氏自らがフィクションとして扱っていましたので、ジャンルとしては二つの創作物を混ぜ合わせたクロス系になると思います。



本SSを読むにあたっての注意点
・すげー長い
・拓也さん風の文章形式のまま最後まで進むので、台本形式が多用される
・ノムリッシュ 語録も混入されている
・拓也さん風の地の文を再現するため、所々で文章の接続詞や主語の有無などがおかしくなる
・エルデンリングというゲームは登場キャラが多すぎてセリフや描写が混乱しやすいため、セリフの前にキャラクター名を表記

「ウッス!」←本SSでは採用しない

拓也「ウッス!」←本SSで採用する


拓也の設定
・虐待おばさんをはじめとした、メジャーな部類の拓也さんの怪文書に書かれている内容を真として、本SSの拓也は執筆される
・本SSの拓也は家庭が崩壊して両親が離婚後、母親から虐待を受けつつ育ち、学校ではいじめられ、腐女子のお姉さんに仕込まれたりした経験がある拓也である
・バリ島にも行ったことがあり、女にモテモテな社長とプレイしたこともある。外国人に波乗りの腕前を褒められたことも事実として扱う

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:37:44 ID:h6sxUnPA
立ったぜ。投稿者:変態糞h6sxUnPA
明日から投稿するからケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:39:56 ID:hnyePfBU
ちょーエロかっけーSSスレじゃん!やっぱりマッチョってすげーよな!

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 00:48:57 ID:qlHagQbY
今からブクマして待っててやるよ、タチの読者も掲示板で何人か調達してやるよ、て答え。

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 01:20:56 ID:AFv5O0i2
壊れかけの時代が好きだって言うけど、
こんなss書いてたら投稿者マジに壊れるな。

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 09:28:18 ID:/xbXovp.
ずっと待ってたよ…

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:29:18 ID:h6sxUnPA



黄金律が狂ったあと   投稿者:ビルダー拓也


深夜の仕事でネムネムの顔をこすって三連ケツを乗り切ったオレが、ウリの予定を全部終わらせて家路に着いたところで、マネージャーからの突然の着信。
「拓也?今事務所に金色に光る葉っぱが降ってきています。すぐ来れますか?」
なんて訳わかんねーことを言われたけど、濃厚な種汁が大腸から喉元まで登ってきてる状態で何十キロも走ったあとみたいなパキギメ意識じゃ、何を聞かれたのかも分かんなかったんだよね。終電も逃したからもうどうでもいいぜって思ってテキトーに返事をする。

拓也「うっす!すぐ行きまっす!」

こう答えたのがマズかった。体に米粒みたいな光が降りてきて、それがピカっと光ったと思ったら、気付けば一面暗い廃墟で、お坊さん?僧侶?みたいな格好をした、オンナの死体なんかが落ちている。

拓也「う、うおおお!うーっす!!うおおぁっす!」

そんなの見たから拓也の心臓マジ停止!ケツから種汁垂らしながら一目散に部屋を出たら、次の瞬間、もっと意味わかんねー景色が目に飛び込んできた。崖みたいに高い場所にチョーデカいネオンみたいな樹が勃ってるし、他にも崩れた建物とか、城みたいなものまで見えてたんだ。
新宿変わりすぎだろってマジ頭おかしくなりかけた拓也だけど、風が強くて死ぬほど寒いし、とりあえず暖を取れそうなところが欲しかったから、火を求めてそこら辺を歩き回る。

「んぎょあああああああ!!」

拓也「おああああ!!」

そしたらドンキに売ってる虫のオモチャをぐちゃぐちゃに混ぜたみたいなヤツが出てきて、いきなり斬りかかってきたからマジ狂い!ガタイで分析してる場合じゃ無い!恐怖で小便漏らしながら俺は崖から飛び降りて、硬い水面に全身を叩きつけたと同時に意識がぶっ飛び射精。そのままブクブクと沈んで動かなくなった。

で、目が覚めたらくせー息が鼻にかかってきたから、寝ぼけて勃起して「種汁交換の続きだぜ!」ってウリの体勢に入ったけど、くせー息を出してたのは馬か牛か分からない生き物だった。俺の高まりを返してくれよな!

?「トレント、その人は…」

女の子の声が聞こえたからチンポも激萎え。
紳士的になった拓也は立ち上がって、声の聞こえた方を見る。
目の前に立っていたのは、片目にタトゥーを入れたクール系地味女だ。

メリナ「あなたは褪せ人ではない…でも、祝福を受けていた名残りも無い…」

メリナ「まるで、元々祝福なんてされてなかったみたいに…」

いきなりこんなこと言われたせいで、拓也の心がトラウマでマジ狂い!
ふざけんじゃねーよ!こんなオレでも産まれた時は両親に祝福されてたんだぜ!って、グラサン越しに涙目になりながら口を噛んで拳を震わせていると、ウゼー女がいきなり謝ってきた。

メリナ「ごめんなさい…役目を失った苦しみは、わたしにもよく分かる」

メリナ「その格好も、多くのものを奪われてきたからなのね」

ハッとしたオレは自分の格好に気付いた。荒波に出張着が流されて、今は種付き競パンとグラサンが拓也の全てみたいな感じでいる。ウリの仕事のための特別なキメモノもなくなって散々だぜ。

メリナ「ギデオンは嫌悪するだろうけれど、あなたを円卓に連れて行ってあげる」

メリナ「ずっと居ることは出来ないだろうけれど、たとえ一時でも、それがあなたの安らぎになるなら」

そう言って女は手を差し出してきた。手を取るしかねーじゃん!外には化け物がいるしガタイは寒さでブルブル震えてる。競パンにしまい込んでた携帯も動くかどうか分からない。おまけに食い物も無いんだからここにずっといたらマジで命壊れるからな。

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:30:59 ID:h6sxUnPA
しかたないから拓也は女の手を取ると、またピカっとした光。
今度は何だよ?ってガタイを震わせていると、周囲が西洋の昔っぽい部屋に変わってる。丸いテーブルの上には小便が混ざったザーメンみたいなものが浮いてるし、マジ淫乱だな!と感慨に耽っていると、いきなり後ろから首筋を掴まれて床に投げ飛ばされていた。

D「穢れ者め。なぜ祝福が貴様のような下衆者を導いた」

金と銀の鎧を着た騎士に組み伏せられて、床オナみたいな姿勢になった拓也がたまらず射精していると、今度は灰色の鎧を着たヤツが話しかけてくる。

ギデオン「D、不戦を忘れたのかね。いかに亜人とて、祝福に導かれたならこの円卓に入ることもあるだろう」

Dって呼ばれた騎士はオレの顔面に踵落としをキメると、しらけた様子でどこかに行った。
顔面鼻血まみれになって痛みと衝撃で頭がボヤけてるところに、今度は灰色の鎧のおっさんがロードオブザリングに出てくるアングマールの魔王みてーな頭を向けてくる。

ギデオン「あまり良い状況とは言えないようだが、ここは少なくとも外界よりは安全だ。死ぬことはない」

ギデオン「無論、ただの居候を歓迎するつもりも無いが、傷が治るまで身体を休めるぐらいは許そう」

ギデオン「黄金樹と円卓は、寛大ではあるのだからな。くつろぎたまえよ」

いきなりボコられてくつろげるわけ無いだろって言おうと思ったけど、全身痛いし息は苦しぃし、酸欠でマヂ死にそうだから何も言えない。そんな拓也に、ゴテゴテした鎧を着た兄ちゃんが憐れんだ目線でハンカチをくれたから、オレはその優しさに甘えてハンカチで顔を拭くけど、踏んだり蹴ったりな扱いにその優しさが余計に染みてなんだか泣けてくる。
しばらく円卓の床に寝そべっていると、鼻血が止まった頃にマネージャーからの着信。
こんな状況でも携帯通じるのかよってビクつきながら電話に出ると

「拓也?今、百智卿のギデオン・オーフニールから指名が入っています。すぐ来れますか?」

っていう、聞き慣れた声からの意味不明な内容を聞いて、すぐ行けまっすとも言えない。そしたらマネージャーに冗談ですと言われて携帯にGPS座標が送りつけられた。その座標が指してる部屋まで行くと、さっきの灰色の鎧を着たおっさんとマネージャーが立っていて、おっさんが色々拓也に聞いてくる。

仕方ないからオレは聞かれるままに答えたぜ。その格好はなんなんだとか、この小さいカラクリはなんなんだとか、亜人のくせにどうして喋れるんだとか、なんでお前の身長はこんなに小さいんだとか、最後までオレをバカにした感じで質問してきたけど、オレって紳士的で礼節を知ってるから大人の態度で最後まで答えたよね。


そしたら急に興味を無くして「今日はもう帰っていいよ」みたいな態度を取られてマヂでムカついたけど、鎧を着た騎士と殴り合っても絶対負けるから、オレは胸筋で威嚇しながら、丸いテーブルが置かれてる部屋に退散。

マネージャー「とんでもないことになりましたね、拓也。この円卓が無かったら、今頃どうなっていたことか…」

拓也「そうっスね。でも、ここってなんなんですか?映画の撮影?YouTube?」

マネージャー「ふざけないでください。少し調べて分かったんですが、ここは大祝福と呼ばれている安全地帯らしいです。ここにいる限り、外の世界の化け物から襲われることはないみたいです」

拓也「外の世界とか大祝福とか急に言われてもわかんないっスよ。新宿はどうなったんですか?」

マネージャー「新宿はありません。ここは私たちがいた世界とは別の世界なんですよ。よくネットの広告で都合の良い異世界転生モノが流れてくるでしょう?きっとあれと似たような物です。全く都合はよくありませんけど」

そんなこと言われてもって思ったけど、考えれば考えるほどにオレはそうとしか言えない状況にいることを確信する。ドンキの化け物、東京タワーよりデカい樹、あの変な格好した女。どれも新宿にあるわけないし、ここにはレオも水没紳士も色黒マッチョビルダーの常連もいないからだ。

マネージャー「状況を説明しますから、よく聞いてください」

マネージャーからの説明で分かったことがあるからメモをとった。
・この世界にはエルデンリングっていうルールがあって、そのルールがみんなを祝福してたけど、ある日その祝福が無くなった。
・祝福を無くした人は外の世界に追放されて、追放された先で一生を終えた。
・そしたら今度はエルデンリングが壊れて、この世界の住人の頭がおかしくなった。
・エルデンリングの主導権を巡って戦争が起きて、誰も勝たなかった。
・勝たなかったヤツらはデミゴッドって呼ばれてて、めちゃくちゃな強さを持っている。
・そのデミゴッドからエルデンリングのかけらを奪って、壊れたルールを修復するために、外の世界に追放された人たちが「褪せ人」として戻ってきた。

いやオレと関係ないじゃん!黄金律の祝福とかってヤツをオレは持ってたわけないし、誰かに取られたこともないからな!とんだとばっちりで拓也の頭はマジ狂い!拓也の人生は、オレの心を最後まで、徹底的に最後まで砕くなよな!

マネージャー「こうなったからには仕方がありません、拓也」

マネージャー「とっととエルデンリングを、いや黄金律を修復して、元の世界に帰りましょう」

世界に強力なエルデンリングを返すために、拓也の旅は始まった。
やっぱり競パンゎ拭いた方がいいかな…

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:32:42 ID:h6sxUnPA
円卓の祝福とかいう光に触れてケツに力を入れると、だだっ広い原っぱに出た。
あたりにはゴツゴツした岩とか壊れた教会とか、黄色い葉っぱの森とかが広がってるけど、金色の鎧を着た騎馬隊長って感じの全身凶器人間が目立ちまくってて景色を楽しむどころじゃねー!アイツをどうやってやり過ごそうかとガタイで分析しようとしたところを、ねちょねちょした声に呼び止められる。

?「貴方、テクなしですね」

とか失礼なことをいきなり言われて、なんだよコイツって振り返る。でも目の前に立っていた血まみれの白衣と悪趣味な仮面をつけていたその男に、いかにも系のヤバさを感じとったオレは怒りを鎮めて男の話を聞くことに。

ヴァレー「失礼、私はヴァレーと言います。親切心で言うのですが、武器も技も無く、鍛えた体だけでどうにかなるような、そんな甘いものはここには無いですよ」

ヴァレー「それどころか巫女もいないご様子。残念ですが、今の貴方は惨めに死んでいくでしょう。哀れなことです」

ヴァレー「ですが、その運命から逃れることもできます。向こうに見える、ストームヴィル城に向かいなさい。その城の主、デミゴッドたる接ぎ木のゴドリックを倒すのです」

ヴァレー「そうすれば、円卓の二本指も、貴方との面会を許すでしょう」

そんなこと言われても、どうやって行くのかわかんねーよ。あとあのデカ騎士はどうすんだよ?勝てるわけないじゃんってダルダルの顔でシラケ気味に疑問を投げると、仮面かぶった男は意外と普通に受け答えしてくれた。

ヴァレー「そうですね…勝てないのなら、夜陰に乗じて通り過ぎればよいのでは?身を隠すのによさそうな草木も生えていますし、貴方は背も低いですから、きっと気付かれませんよ」

拓也はここに来てからずっと背が低いって言われてるけど、オレが低いんじゃなくてお前らが高すぎるだけなんだよな。ここに来るまでに人と何回か会ったけど、みんなモデル体型の八頭身じゃん。拓也は日本人の中では恵まれた体格だけど、クリスエヴァンスみたいな世界クラスと比べると微妙に負けてるところもあるから、すぐに言い返せなくて悔しさあまって勃起100倍。競パンがミシミシ言いはじめた。

ヴァレー「や、やめてください。私にそんな眼を向けないでください。私が想うお方は貴きおひとりだけ。貴方の劣情には応えられません」

何か誤解されてるみたいだけどこのチンポは勝手に勃起してるだけだからって言っても、多分オレのことを見下すだけで理解なんて決して絶対にしてくれない。だからオレはプチグレて、話を終わらせて夜が来るまで祝福の前で寝た。


そして夜が来た。行動開始だぜ!
仮面のアイツには「いってらっしゃい、亜人の貴方」って言われたけど、さっきからその亜人ってなんなんだよぉ!亜人っていうのはよほどのイケメンで激エロのモロホスト顔なんだろうけれど、なんか馬鹿にされてるみたいでしっくり来ない。ここじゃイケメンはブサメン扱いなのかな?なんて考えながら乳首をこねくり回しつつ草に隠れて匍匐前進していると、驚くほど簡単に例の騎士の横を素通りできたぜ。やっぱり激エロなオレが乳首こねくり回してると、例え騎士でも見ないのがエチケットって感じでいてくれるんだな。

乳首をいじりながら匍匐前進をしているせいか、また床オナみたいな感じになって、拓也の這って行ったあとにはナメクジみたいな粘り気が残っちゃってたからヤバかった。明るいうちに這っていたら光の反射でオレの移動した跡が光って、見かねた騎士が襲ってきたかもしれないじゃん。

?「おい、待て、止まれ、なんだお前は」

なんてイキながら考えてるとまたオンナの声がする。
今度はなんだよと思って這ったまま顔を上げると、そこには瓦礫に座った青白い魔女がいた。いかにもなトンガリ帽子を被ってて、二つある顔は幼いけど雰囲気は年上のお姉さんって感じで、腕も四本。スゲー!少年ジャンプの大人気漫画、BLEACHとかに出てきそうじゃん!魔女までいるとかマジでメルヘンだよな!って思っていると、魔女が話しかけてくる。

ラニ「お前は…お前は何者だ?見たところ褪せ人でも無いようだが…」

平静を装ってるけど、幽体離脱してる方の顔がめちゃくちゃ引き攣ってるなりね。競パン一枚でエロなモロホストが、乳首こねて射精しながら匍匐前進して茂みから出てきたら、アメリカの特殊部隊みたいでかっこいいかもしれないからな。

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:35:46 ID:h6sxUnPA
拓也「うっす!拓也っす!ストームヴィル城ってところの、ゴドリック?ゴドフロア?に用があって来たっす!」

ラニ「た、拓也?そうか、拓也……ではその拓也とやらが、私に何のようだ?」

拓也「用ならさっき言ったじゃないっスか。あ!うっす!うおぉーっす!」

床オナの姿勢で頭を上げたせいか、チンポへの圧力が一層強まって思わず射精する拓也を見て、魔女は四本の腕で自分の眼を隠す。刺激が強すぎたかなぁ?強い刺激を受けてるのは俺の方なんだよね。

ラニ「そ、そうか。ストームヴィル城だったな。ゴドリックに用があるなら何処へなりとも行けば良いだろう」

拓也「いや、イキたいのは山々なんですけど、道中が危なそうなんで、安全なルートとか教えてもらえたら助かりまっす」

ラニ「安全な道など…お前の格好で通っていい道など、この地にはない。なぜそのような醜態を晒して平気でいられるんだ」

拓也「そんなこと言われても、服が無いからしょうがないじゃないですか」

ラニ「服ならそこに寝ている商人から買えばいいだろう…」

拓也「どうやって買うんですか?オレ何も持ってないっすよ」

素寒貧なオレを目の前にして魔女は4本ある手を腰に当ててため息をついている。困らせちゃったかなぁ?と思ったけど、本当に金がないんだからしょうがないんだよね。財布も全部流されたし、そもそもここは千円札とか使えないと思うんだよね。ATMとか無いのかな?携帯が通じるんだからATMも普通はあるよな?

ラニ「…ほら、ルーンだ、受け取れ。この地ではルーンこそが価値となり、力となり、命となる。大切に使うことだ」

見かねた魔女が、輝く小さなコックリングを差し出してきた。

ラニ「待て、来るな。そのままでいろ、投げるから」

でも拓也が立ちあがろうとした時に慌てた様子で制止してきた。渡したいのか渡したくないのか、どっちなんだよ?確かに今は全身ザーメンまみれだけど、合ドラと開発が進みすぎた人間高級住宅地状態に墜ちちゃってるんだからしょうがないじゃんって、モヤモヤの顔でしらけ気味。
結局、投げ渡されたリングを受け取って、魔女が指差した商人に話しかけに行く。商人は寝息を立ててるけど、拓也が近づいた時に足がピクっと動いたから多分起きてるぜ。オレは商人の目の前にリングを置いてから、商人の横で寝てる馬の荷物をまさぐって商品を確認する。

馬「弧゜ッ!」

馬の身体がビクッと一瞬震えたけど、すぐに落ち着いた。
商人を起こさなくてよかったとチンポを撫で下ろしながら、拓也は次々に商品を試着していく。この鎖帷子はチョー重くて動きにくいな、この矢だけを持ってても意味ないな、この黄色い薬は多分軟膏だからケツの穴に塗った方がいいな、とガタイで分析。
結局選んだのは、遠眼鏡と壺?の二種類だった。競パンがキツキツだぜ。
競パンをパンパンにしてハミ毛を直していると、魔女が近づいてきた。

ラニ「…服を買ってないじゃないか…」

拓也「着る物が鎧しかなかったんですから、無理言わないでくださいよ。素肌の上に鎖帷子なんて着たら、転んだだけで全身血まみれじゃないですか」

裸で鎧は着れないよって正論を言ったのに、何故か呆れられたみたいで、魔女はまたため息ついてくるし拓也の心はチンポと同時に萎えまくり。ここに来てからずっと落ち込むことばかりが続いている気がするけど、早く慣れなくちゃダメだよな。

ラニ「待て……少し聞きたいことがあるのだが、構わないか?」

拓也「ウッス!良いですよ」

ラニ「一眼見て気になったのだが、お前は祝福を元から持っていないのではないか?黄金律の祝福無く生まれ、祝福無き地で育った。そうだろう?」

拓也「ウッス!オレのいた新宿に黄金律とか祝福とかは無いっすよ」

ラニ「そうか…黄金律の光が元から無い世界から来たのだな…」

ラニ「ならば拓也、そうだな……黄金律無き世界に生きる者は、皆お前のような者なのか?お前の世界に、月はあるか?」

拓也「そうっすね。金持ちとか貧乏人とか、ホモとかノンケの違いはありますけど、大体みんな俺よりちょいブサですね。月もありますよ。ここは変な化け物とかいて、マジでビックリっすね」

ラニ「そうか」


色々聞かれてもオレはここの事なんて殆ど知らない。だからなんとなくで答えちゃったけど、そしたら魔女がガックリ肩を落としてスゲー落ち込んじゃったから、流石の拓也も気の毒に思えてきた。確かにファンタジー作品とかにも、でっかい刀とか死神とか無いと面白くないからな。

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:39:02 ID:h6sxUnPA

ラニ「…はは…黄金律無き世界も、そんなものか…」

ラニ「イジーと話しをしなければならないな」

拓也「弄ー?チクニーっすか?」

ラニ「チクニーが何かは知らんが、おそらく違うぞ。お前、名を拓也と言ったな?」

拓也「はい、拓也っす」

ラニ「おそらく、我らはもう会うことも無いだろうが、そのうえで言わせてもらう」

ラニ「狭間の地をよく知るのだ。そして、お前が褪せ人で無いのなら、心を許してはならないぞ」

ラニ「円卓にいる、二本指にはな」

拓也「ケツマンコの話っすか?」

ラニ「…もういい、やはり亜人か…邪魔をしたな」

そう言うと、魔女さんの姿が水に溶けるティッシュみたいに薄くなってきたから、拓也は咄嗟に名前を聞いた。

拓也「あっ、あっ、まっ、待って。お名前なん、なんて、言うんですか?」

ラニ「私の名はレ…」

でもギリギリ聞こえるか聞こえないかのところで魔女が消えちゃったから、一文字だけ聞き出すので精一杯だったぜ。こなあいだのウリでキメた合ドラが抜けきってなくて、いざという時に口がもつれてダメだった。

魔女のレオから話を聞いたあと、オレはあたりを練り歩いてストームヴィルとかいう城を探す。途中で何度か鎧姿の廃人系巨漢たちの近くを通り過ぎたけど、アイツらマジで目がイってて拓也どころじゃないって感じでいたから、茂みに隠れながら歩いてるだけでも、けっこうなんとかなるのが気持ちいいぜっ

そうこうしているうちに、兵隊たちのデカいキャンプにたどり着いた。
オレは余裕の表情を浮かべながらも、遠眼鏡越しに陣形を見る。守りは堅そうだったけど回り込んだ先に祝福って奴があったから、あそこまで行けば良いんだなって分かったぜ!結構楽勝なんだよな!
でもいざ祝福まで辿り着いてみると、祝福の前にはデカい門が立っていて、その奧からは内臓が抉れてる巨人がギン目で威嚇してくるし、ボウガンを構えた兵隊が夜更けになっても突っ立ってるから、拓也の冒険はここで終わったと確信したぜ。あんな道通れるわけねーじゃん!と絶望に打ちひしがれながら祝福の前で焦燥オナニーをしていると、その祝福に例の地味な子が現れた。

メリナ「少し、いいかし…」

拓也「あ!うっす!」

メリナ「……そういうことをするのは、やめてほしい…」

拓也「いきなり出てきたそっちが悪いんだぜ。もう少しでぶっかけるところだったじゃん。女の子にかける趣味は無いんだよね」

と、大人の余裕を見せつけながらチンポをしまうと、地味な子は不貞腐れたみたいに、祝福からちょっと離れたところに座った。それから

メリナ「あなたに、恥じらいというものはないの?」

とか言ってきたから、オレは

拓也「メシは無いし、ウリも家も無いんだから、オナニーするしかないじゃん」

っていう当たり前のことを言ったら、なんか「しょうがねーな」って感じで銀ラメを塗った鳥の脚をくれた。
どうせオナニーするなら、このバイブでケツマンコ穿れってことなのかよ!

メリナ「それは鳥脚の白銀漬け。食べられる」

拓也「え?」

メリナ「昔、私が導こうとした褪せ人がくれたもの。その人は、使命に負けてしまったけれど」

そんなヤツの残した物を食わせるとか縁起が悪いぜ、って思ったけど腹の中には客の種汁とキメションしか入ってないし、ギン目の化け物はいつ襲いかかってくるかも分からないしで結局食べたぜ。薬臭かったけど、合ドラの代わりと思えば意外といけるなりね。

メリナ「…ところで、どうして貴方は導かれたの?祝福から伸びる光は見えているの?」

祝福っていうのは光る精子みたいなやつのことっていうのは、もう知ってるけど、そこから光が伸びてるなんて見たこと無いから、オレは知らないって答えた。

メリナ「そう…やっぱり見えないのね…」

拓也「見えてたらどうしたんだよ?」

メリナ「見えていたなら、貴方はルーンの器になれたかもしれないけれど、見えていないのなら、私は貴方に、もう何もしてあげられないと思う」

メリナ「トレントも貴方を警戒している……円卓に逃げ込めるだけの力は、かろうじて貴方に与えてあげられたけれど、黄金律が崩れている今、祝福の残滓さえ無い貴方は円卓から力を得ることはできない」

メリナ「大ルーンも、英雄の追憶も、英雄の武器も、円卓からの恵みも、貴方の力を高めてくれる手段の多くは、貴方の手をすり抜けていく…」

メリナ「ごめんなさい…」

急に謝られても何がなんだか分からなくて、オレはとりあえず頷いたけど、地味な子のめちゃくちゃ深刻な同情の目で見つめられると、だんだんと自分が置かれた窮地に気付いていく。
大祝福?円卓?でマネージャーが言ってた言葉が頭の中に浮かんでくる。

マネージャー「拓也?黄金律を直すためには、黄金律のカケラを持ってるデミゴッドを倒さなくてはなりません」

マネージャー「ですが、デミゴッドは文字通り、神の力を持った半神半人の超越者達です。ただの人間の私たちではまず勝ち目はありません。そんな彼らから黄金律のカケラを奪い取るためには、工夫が必要なんです」

オレはその工夫ができないってこと?マジで?
武器も何も持たずに神話の化け物と戦って勝たなきゃいけないと思うと、一層絶望的な気分になって、チンコがギンギンになってきた。
でも絶望感が強すぎるといくらギンギンになっても射精ができない。だってSMの絶望にはカタルシスがあるけど、本物の絶望はカタルシスが無いじゃん。元の世界に帰れないことが確定した拓也が、その場にへたり込んで四つん這いになると腰も勝手に動き出す。絶対射精なんて出来ないのに絶望で感じまくってピストンが止まらなくなり、絶望から逃れようとして射精しようとしている。
この負のリングに囚われて、心臓がキュゥキュゥいってマヂ苦しい。
冷や汗も止まらないし今にも酸欠で死にそう。

メリナ「でも、希望は捨てないで欲しい」

メリナ「この世界がいかに壊れ、苦痛と絶望があろうとも、生があること、生まれることは…」

メリナ「…きっと、素晴らしいことだと思うから…」

そんな綺麗事を言われても拓也は簡単に気持ちは切り替えられなかった。こんな目にあってる俺とは違う他人だから、そんなことが言えるんだよな!なんてぐちゃぐちゃな気持ちでよがりまくっていると、祝福の近くを見知らぬ色黒マッチョが通った。

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:42:32 ID:h6sxUnPA

イケメンシーメールに遭遇! 投稿者:ビルダー拓也


その色黒マッチョの肉体を見て、一瞬オレは懐かしの常連客を思い出した。でもあいつにしては顔がイケメンすぎたし体も少し細い気がする。色黒マッチョイケメンが両手に持った斧を構えると、なんと斧から雷が発生!色黒マッチョイケメンはそのまま周りの草を焼きながら、ギン目の化け物集団に突っ込んでメチャクチャに武器を振り回して兵隊達を薙ぎ倒していく。

それを見た巨人が背中の剣を抜き始めると、マッチョイケメンは巨人の足元に身体を滑り込ませてから、すれ違いざまにアキレス腱を斧で叩き斬る。次に倒れた巨人の両目に両手の斧を突っ込んで犯しまくる!猛烈なアックスファックに泣き叫ぶ巨人が手足をバタつかせて、周りの兵隊も吹っ飛ばしていく。
生き残った兵隊の何人かがマッチョイケメンにボウガンを放つけど、放たれた矢はガチガチの腹筋にを全部受け止められていた。マッチョイケメンは瀕死の巨人を放置して、今度はボウガンを持った兵隊に突っ込んで行く。

ネフェリ「何をしている!この先へ行くのだろう!」

マッチョイケメンが叫んだ。声の高さからしてオレが思った通りイケメンは女だった。
でもオレが元の世界で出会ってきたウゼー女たちと違って、その背中は誰より雄々しく見えていた。拓也はイケメン女のたくましい背中に強力なバワーをもらって立ち上がると、あの武者震いがやってくる。どんな男も死ぬ時は射精するんだよ!

絶望に打ちひしがれてED勃起状態だった心から、噴火のような熱い脳ドラがほとばしってオレは戦場に駆け込む。目が潰れた巨人の腕を飛び越えて、ボウガンを構えようとしてる兵隊に体当たりしても拓也は止まらない!そのまま一直線に走り抜けて、振り返ると血生臭い戦場も遠くに見えるだけだった。生の実感と強烈な解放感に全身を犯されてマヂ狂いしてると、遠くからイケメン女が歩いてくる。

拓也「うぉーっ!うーっす!あ、やっべ!あの子を置いてきちゃったじゃん!」

ネフェリ「あの子?誰のことだ?あの祝福にはお前しかいなかったぞ」

あの子は馬にも乗れるし放っておいても大丈夫だろって前向きに考えるけど、それでも不安が頭をもたげだす。オレの隣に立ったイケメン女は、小便まみれになったオレの競パンを見ると、鼻で笑って斧をしまう。

ネフェリ「しかし…なんだお前のさまは?初陣にしても酷い」

拓也「え?う、うっす」

ネフェリ「戦いの気に当てられ、一時に正気を失う者は多い。糞も小便も漏らす者もいる。それを責める気はない」

ネフェリ「だが武器も持たずにそのさまになっているのは、気に食わない」

ネフェリ「ましてやお前は、蛮地の脚絆を履く戦士。戦場に立つなら、せめて得物は持つべきだろう」

拓也「う…ウッス?」

かなり直接的に「お前は男らしくない」って言われたから悔しいは悔しいけどさ、脳ドラキメたばっかりだから理解が追いつかないし実際オレがこの人より強くないことは確かだから、オレは「いや、オレは戦士じゃなくて、サーフ系ボディビルダーなんだけど」としか言えない。

ネフェリ「サー…なに?」

拓也「サーフ系ボディビルダーだぜ!」

ネフェリ「ボディビルダー?…貴様は、身体を組み上げる者なのか?」

イケメン女の目線がギン目に変わる。やっぱり戦士と言うだけあってガタイ作りにはストイックなんだな!って拓也は親近感起こりまくり調子乗りまくり、承認欲求キメまくりの全身自己紹介状態に堕ちたぜ!ここ最近、拓也の筋肉について話したがる人いなかったから、仕方ないなりね。

拓也「うっす!」

ネフェリ「禁じられた術に手を出したことは?」

拓也「ありますけど、あれは世間が認めてないだけで、法律的には合…」

オレがそこまで言ったと同時に、イケメン女の強烈なロシアンフックが飛んできて俺の意識はぶっ飛び射精。顔を殴られた拓也は錐揉みに一回転してから倒れて、そのままピクピクと痙攣して動かなくなる。…はずだった。

倒れた拓也に馬乗りになったイケメン女の、コンクリみたいに硬いパンチの連打が降り注いできて、オレの顔はみるみるうちに潰れたヒキガエルみたいになっていく。そのまま20秒ほど殴られた拓也は息はできねーし前は見えねーし、顔の皮膚の感覚は無いしでマジで壊れる寸前までいったけど、殴られるたびに気絶と覚醒を繰り返したせいかターンが足りなくて気絶できない。

ネフェリ「接ぎ木の秘術は、人身を荒廃し、風を穢しすぎる。お前に恨みは無いが、奴の手先ならば消えてもらう」

拓也「う…ゴボゴボ…」

ネフェリ「しかしゴドリックめ、侮辱してくれるな。鉱夫の胴に、亜人の手足を接いだような兵を私に寄越すとは」

拓也「ご…合ドラ…」

ネフェリ「なに?」

拓也「オレのは…合ドラ…あとジム、ジムトレ…」

ネフェリ「なんだそれは?接ぎ木の術のひとつか?」

拓也「違…違法じゃないっす…」

ネフェリ「…お前の故郷の名はなんという?」

拓也「新宿調教センターの拓也と申します…この少年は、私の…耐えることができるで、しょうか…」

ネフェリ「シンジュク?この狭間に、そんな地は…」

もうマヂ無理って思った時、イケメン女はオレから飛び退いてあわあわし始めた。やられたぜ!勘違いでオレをボコボコにしたな!「なんてことだ…私はなんてことを…」ってイケメン女はメチャメチャ動揺してるけど、この時のオレはメチャメチャ血まみれで幻覚見まくり幻聴聞こえまくり、白目剥いて痙攣しまくりでそれどころじゃないんだよな。

ネフェリ「すまない!大丈夫か!?今祝福まで連れて行く!それまで耐えてくれ!」

給食のおばちゃんに顔を蹴られたクレヨンしんちゃんみたいになってる拓也は、勘違いイケメン女に背負われて、見知らぬ土地を駆けていく。そしたらすぐ祝福について、そこに寝かされた拓也の目に赤いフードを被ったダウナー系の女の顔が映ってきた。

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:46:56 ID:h6sxUnPA

ローデリカ「貴方達、誰なんですか?その方は一体…」

ネフェリ「すまんが少し居させてもらうぞ!拓也と言ったな!?この指は何本に見える!?」✌️

拓也「さ…三本指…」

ネフェリ「やはり深傷か…しかし案ずるな。祝福はお前の体を…」

ネフェリ「…体が治らない…?」

ローデリカ「そのお方は、もしかして褪せ人ではないのかもしれません…金の瞳も見えないので、祝福も無いようですが…」

ネフェリ「そんな事があるというのか?」

ローデリカ「いえ、私も、それとなくそう感じただけなのです…確かなことは何も…」

瀕死の拓也を囲んで、二人はオレの体が治らない理由を探っている。
拓也の頭の中には水没紳士が浮かんできて、頭の中で三途ブリッヂ3分間が始まる。

ネフェリ「なんてことだ…褪せ人では無いのなら、やはり亜人なのか?しかし稀人の亜人などにつける薬を、私は持っていない」

ローデリカ「いえ、おそらく彼は人です…亜人の諸相が強いようですが、黄金樹の律がある世のもとに生まれる亜人が、外界からの来訪者であるはずはありません」

ローデリカ「彼の手足や背丈は、彼の故郷では普通の姿なのでしょう」

拓也「う…うっす…」

ネフェリ「まずい、意識が無くなりかけている!一か八かだが、これを食え!」


そう言ってイケメン女は拓也の口にチンポをぶち込んできた!マジかよぉ!突然のことに朦朧とした意識が一気に覚醒した拓也は無心でチンポにしゃぶりつく。酒のつまみに合いそうな極上の味で競パンの締め付けも強くなり、金玉が脈動する感覚が全身に広がる。


ネフェリ「よかった、亀首漬けは効いたぞ…やはり力を沸き立たせるにはこれが一番だ」

拓也「ジュポジュポ、ズルズル、ズコズコ、ズルシズルシ」

ローデリカ「なにか…食べ方が汚いようですが…」

ネフェリ「よほど飢えていたのだろう。可哀想なことをしてしまった…」

拓也「あーっ!おぅううっす!おうおうおぉーっ!」

目が霞んでるせいか妙に緑がかって見えるチンポだけど、濃厚雄汁を味わえるならなんでもいいぜ!というかこの女、女じゃなくてシーメールかよぉ!この世界にもこんなド変態がいたんだな!申し訳なさそうな顔も女の子みたいでかわいいし、いつか俺のケツマンをこの極太マラで穿り尽くしてくれよな!そう思いながらもやっぱり体力は消耗してるみたいで、俺はチンポをしゃぶりながら少しだけ射精して、意識を暗闇に溶かしていった。

気付くと拓也は祝福のそばに寝てて、赤いフードをかけられていた。
近くにはさっきのダウナー系の女がいたけど、イケメンシーメールは何処かへと消えていた。

拓也「あれ?イケメンシーメールはどこ?」

ローデリカ「気付いたのですね…イケメンシーメールとは、なんですか?」

拓也「あの色黒マッチョのことだぜ。どこ行ったのか知ってる?」

ローデリカ「ああ、あの方なら、ストームヴィル城前の隧道に向かいました…あの方はイケメンシーメールという名前だったのですね」

ローデリカ「彼女を引き止めるべきでした…ですが彼女は頑としていて、私の言葉を聞き入れてはくれませんでした…」

ローデリカ「あの城に行ってはいけません…行けば、蛹にされてしまいます…」

拓也「さなぎ?蝶にでもなるの?」

ローデリカ「彼らは手足を取られて、蛹になり、吊るされるのです…白面の方の、甘い言葉のせいで、みな蜘蛛の一部となってしまうのです」

分かりにくい話し方をする女だなぁって思ったけど、ようするにストームヴィル城には人から手足を奪ってダルマにしてくる蜘蛛がいるらしい。そんなの相手に拓也が勝てるわけねーじゃん!って思うと同時に、イケメンシーメールのことがやっぱり心配になってくる。オレはアイツの色黒に引き締まったガタイと、女みたいにかわいい顔と、極上のチンポの味の虜になってたんだ。アイツがノンケにハメ倒されてダルマにされるなんて耐えられない!

拓也「うっす!行くぜ!」

乳首こねくり回して気合いを入れて立ち上がった拓也に、ダウナー女が待ったをかける。

ローデリカ「いけません…彼女は貴方への罪滅ぼしとして、一人で忌み鬼を倒しに向かったのです…貴方が向かっても、鬼に殺されてしまいます…」

ローデリカ「ああ、私が彼女を止めていれば…やはり私は、臆病な卑怯者なのです…」

ほんとこういう女ってチョーウゼーよな!
こういうヤツに限って、人がやる気になってる時に水を差してくるんだよな!

拓也「バカ言うなよな!逃げたい奴は逃げていいし、戦いたい奴が戦えばいいんだぜ」

拓也「自分が弱いなら強い奴に頼ればいいんだよね。アメリカが尖閣守ってるみたいにさ」

そう言うと、ダウナー女はキョトン顔で静かになる。
ギャーギャーうるさい女を静かにできる男ってかっこいいよな!人生の深みを見せつける拓也に、ダウナー女はしゅんとしている。蛹とか蜘蛛とかわけわかんねーんだよ!オレは女に縋りつかれる男じゃなくて、イケメンシーメールみたいな強い男に縋りつかれる男になりたいんだぜ!

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:49:12 ID:h6sxUnPA

オレはダウナー女がいる祝福から離れて道沿いに走り出した。
イケメンシーメールが通った後には、兵士の死体がゴロゴロ転がってて怖かったけど、鎧を着てるマネキンだと思って拓也は通り過ぎていく。すると遠くから硬いモノを打ち付けるみたいな音が聞こえてきた。戦いの時だぜ!って覚悟した俺は、転がってる兵士から装備を奪う事にしたけど、鎧の脱がせ方なんて分からないから兜と剣と盾だけ奪って戦場にかけつけた。

でも戦場についた拓也は、怖くて一歩も動けなかった。
陰毛みたいなツノを生やした、身長が4メートル以上?6メートル以下?はあるバカでかい化け物が、車より速いスピードで飛び回って丸太を振り回してるし、イケメンシーメールはその丸太を脳天にぶち込まれても立ち上がって化け物に切りかかってる。全身に金ラメ塗りたくったみたいな魔法使いが、ド派手なミラーボールみたいな光を撃ちまくってるし、シーメールも化け物も飛びまくり斬りまくりギン目剥いて吠えまくり。

そのあまりに凄まじい戦いは、徹底的に拓也の士気をいじめ抜く。
かっこいいこと言って戦いに来たけど、神話レベルの戦いの前では結局オレはただのMウケ筋肉奴隷にすぎないんだよな。恐怖に抗って戦って死ぬか、恐怖に屈して大人しく見てるか、二つにひとつを選ばなきゃいけないシチュエーションだとわかったぜ。

拓也「シーメールの爆乳エロいっ!」

大人しく見てることにしたオレはせめて応援だけはしたいと思って、ボディビルダーにかける褒め言葉のような賞賛をシーメールに浴びせかける。オレの声援が届いたのかシーメールは例の雷の技を繰り出して、ツノの化け物をダウンさせる。そこに金ラメ魔法使いのミラーボール魔法が入り、怪物の背中を犯していく。

そしてシーメールが繰り出した特大チンポクラスの太い斧の一撃が怪物の頭に入ると、怪物はまたダウンしてそのまま消えていった。それと同時に金ラメな魔法使いも消えていった。アイツは誰なんだよ?

ネフェリ「拓也!?お前、気がついたのか!」

拓也「うっす!もう平気だぜ!」

ネフェリ「すまない…私が早まってしまったばかりに、お前に深傷を負わせてしまった…」


シーメールの女みたいなショボショボ顔にドキドキするって、ヒーロー陵辱だぜ!この色黒イケメン筋肉シーメールに、三日三晩不眠不休で中出しされたいっ!そう思った拓也はシーメールの唇を奪いたいという衝動を抑えるために、競パンの中に右手を突っ込んで金玉を強く握り、痛みを堪えた。


ネフェリ「どうした?身体が痛むのか?」

拓也「なっ、あん、な、なんでもないダス」

ネフェリ「そうか、それならいいのだが…」

?「覚えたぞ、褪せ人よ」

拓也とシーメールが語り合ってるところに、バラエティー番組の天の声みたいなのが入ってきた。人がイチャイチャしてるところを邪魔するなよな!とギン目で睨めつけようとしたけど、声が何処から聞こえてきてるのかが分からない。

?「野心の火に焼かれる者よ、怯えるがよい、夜の闇に」

?「忌み鬼の手が、お前を逃しはしない…」

その声をよく聞くと、さっきの陰毛頭の化け物の声と同じだった。
マジかよぉ!あいつら殺しても死なないのかよ!そんな奴と戦うとか絶対負けるじゃん!

ネフェリ「こちらも名を覚えたぞ!忌み鬼のマルギットよ!」

ネフェリ「刺客を差し向けるがいい!この蛮地の女勇者、ネフェリ・ルーが相手だ!」

拓也「マジかよぉ!」

やられたぜ!シーメールだと思ってたのに色黒マッチョイケメンは女だったんだな!
オレは女を相手に発情して射精しちゃったってことかよぉ!だったらあの緑チンポはなんなんだよ!?心も体も、事実上ただのノンケと化した拓也はその場に崩れ落ちた。この狭間の地ってやつは拓也を、徹底的に拓也をイジメ抜く。

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 17:52:02 ID:h6sxUnPA

続きだぜ!
イケメンシーメールは実は女で、名前はネフェリ・ルーというらしい。
ルー大柴みたいだよな。ネフェリはオレに男だと思われてたことをなんとも思ってなかったけど、拓也が筋肉系のゲイだったことと、ネフェリに一目惚れしてたことを知ると、申し訳なさそうに謝ってきた。俺が味わったチンポも実は亀の首の漬物だったらしい。
それはまぁいいんだけど、早くも絶対に実らない恋を体験しちゃったオレはガッカリ顔で傷心気味。でも別れるのも寂しいから、結局ストームヴィル城まで一緒に辿り着いちまった。これじゃお別れデートだぜ。

そんな拓也の携帯にマネージャーからの着信。
マジでなんで電波届いてるのかわかんねー!

拓也「うっす!拓也っす!」

マネージャー「拓也?今ギデオンの書斎で調べものをしているのですが、いくつか分かったことがあるので報告しておきますね」

マネージャー「まず貴方が使えるものについてですが、どうやら黄金律と関係が深いものほど、貴方との相性は悪いみたいです。祈祷や魔法といったものがこの世界にはあるらしいのですが、それらは黄金律との関わりが深すぎるので、黄金律との関係性が全く無い貴方には使えません。特殊な力を持っている武具も、おそらく使えないでしょう」

拓也「う…うっす」

マネージャー「品物についても同様です。位の低い動植物から取れる食物なら食べられるとは思いますが、黄金樹との関わりが深い動植物から採れた品物は、貴方との相性が悪いです。触れることはできると思いますが、食べることも、道具として使用することも、おそらくは不可能です」

拓也「うす…」

マネージャー「それと、ストームヴィル城の主はかなりのチョーSということが分かりましたので、十分に気をつけてください。私はいくら食べても無くならない食べ物を大祝福の奧に見つけましたので、それの調査に行ってきます。料理に使えるかもしれません」ブツリ

オレに神様退治を押し付けて、自分は食い放題バイキングかよ!いい御身分だよな!
心の中で愚痴ってると、ネフェリが目を皿みてーにしてこっちを見てくる。

ネフェリ「た…拓也?その塊はなんなんだ?どういう仕掛けなんだ?」

拓也「あ、これ?携帯電話っていう、アレ、便利な機械。遠くの人と話ができるんすよ」

どういう仕組みで動いてるんだって聞かれても、そんなのオレにも分からないぜ。というか衛星通信を使って会話する機械なのに、衛星が無いのに使えてるんだから理屈も何もねーよな。祝福の導きは拓也じゃなくて電波を導いてるのかなあ?

ネフェリ「まったく、妙なことを考えるものだ。私の義父の興味を惹きそうだ」

義父って言葉を聞いた拓也は、ネフェリの複雑な家庭事情を想像して微妙な気持ちになったから、話を終わらせて城に向かった。こういう繊細な気配りができないと客商売は務まらない。ウリのプロの経験が生きてるぜ。到着したストームヴィル城は遠くで見るよりもめちゃくちゃデカくて思わず怯むけど、よく見るとそこらじゅうボロで、何処からでも入れられそうに思えた。

?「なあ、あんた…こっちへ、こっちへ来てくれるか」

城の侵入経路を遠眼鏡で分析していると、城の壁の横穴マンコから声がする。
入ってみると、背が高いけどガリハゲな兵士?奴隷?が立っていた。

ゴストーク「あんた達、褪せ人だろう?」

拓也「違います」

ネフェリ「ああそうだ」

ゴストーク「?……そっちのあんたは、褪せ人じゃないならなんだ?亜人と似てはいるが連中にしては毛がすくない。それに言葉も使えるなんてな。変わってるぜ、あんた」

ハゲにハゲ呼ばわりされた拓也はプンにスカで怒りまくりだったけど、オレを抑えてネフェリが話に割って入った。

ネフェリ「私達のことなどどうでもいいだろう。何の用だ?」

ゴストーク「クヒックヒッ、そうだったな。俺はただ、あんたらに忠告したかっただけなんだ」

ゴストーク「城の中へ入るなら、正門からはやめておけ。手練れの兵士たちが、バリスタを構えて陣を張ってる」

ゴストーク「なに、そこの穴を使えばいい。兵士たちの知らない抜け道だ。見つからずに侵入できるだろう」

高身長ハゲが指差した方向を拓也は試しに覗いてみたけど、すぐに顔を引っ込めた。あんな道通れねーよ。万が一足を滑らせたら崖下まで真っ逆さまで、オレのガタイも歓楽街の路上に落ちてるゲロみたいになっちまうぜ。ハゲの提案を拒否して正門から入る方を拓也は選ぶ。バリスタってのが何なのかわかんねーし、最低限歩ける道がある方が良いに決まってるからな。ネフェリも正々堂々と入る方が性根に合ってて好きらしい。

ゴストーク「死にたがりめ……おーい!開門だ!門を開けてくれ!」

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:22:29 ID:h6sxUnPA

ハゲの声で門が開くと、奥には木で作ったバリケードと聖火ランナーみたいなヤツがいて、こちらをジットリ見つめてくる。でもそれ以外には大した敵はいなさそうだったから、楽勝だなって思いながら進もうとする拓也の肩を、ネフェリが掴んでグッと引き止める。

ネフェリ「退くぞ拓也。この道は死出の道らしい」

拓也「え、マジ?これって罠のお誘い?」

ネフェリ「正門前に立つ兵士が少ない。それに木の影に隠れているが、バリスタも多く置かれている。あの男の言葉は事実ではあったらしい」

拓也「バリスタってなんなんすか?」

ネフェリ「カラクリ仕掛けの大弓のことだ。我が一族が蛮地で覇を唱える際には、よく壊したものだ」

ネフェリ「あれの威力は中々に厄介だ。お前などは一撃で砕け散るぞ」

めちゃめちゃ危ないじゃねーかよ!ネフェリのお陰で、拓也はすんでのところで九死に一生を得たけど、ひとりで来てたら間違いなく死んでたぜ!断崖絶壁を渡るか、罠の真ん中を突っ切るかの、二つにひとつのどちらかを選ばなきゃいけないシチュエーションだと分かったけど、今回はどちらも選びたくなかった拓也は、必死に乳首こねくり回してガタイで知恵を絞り、ついでに乳も絞ってみる。

ゴストーク「なにやってんだあいつ…」

ネフェリ「分からん…きっとこういう癖なんだろう…」

ハゲとネフェリの視線が痛くて気持ちいいから思わずチンポも勃起しかけるけど、今はチンポしごいてる場合じゃない!ここで作戦を考えつかないと、何の工夫も無しに突っ込むしかなくなる。俺の乳首に、ネフェリと拓也、ふたりの命がぶっ掛かってる。そして乳首が立つと同時にピンときた。

拓也「ここの兵士の防具を一着揃えたらイけるかもしれないぜ!」

ネフェリ「変装か。お前が兵士で私は虜囚か?」

オレが必死で編み出した作戦も瞬時にネフェリに見抜かれて、気付いた時には空回りになっていた。それでもネフェリは協力してくれて、ハゲが指差してた横穴から崖をつたって、兵士を三人ボコボコにしてから使える防具を奪い取ってきてくれた。それからはまたネフェリに手伝ってもらって鎧を着込んだ後、壁にかけたロープでネフェリの手を後ろ手にして縛る。そしたらネフェリの男みたいに筋肉質な背中にすごい背徳感を覚えて、拓也の右手は思わずチンポに行きそうになる。でも慌ててお母さんの顔を思い浮かべると一気にしずまった。

ゴストーク「なるほどなぁ…なかなかさまになってるじゃないか…クヒッ」

ネフェリ「貴様、どういう意味だ?」

ゴストーク「いや別に、あんたみたいに縛られて、ここに連れてこられた連中を何百人と見てるからな。あんたらが奴らと同じ末路を辿らないように、せいぜい祈っといてやるよ」

ハゲはそう言ってからいやらしい目線で俺たちを舐め回して、正門前に出て叫んだ。

ゴストーク「接ぎ枝が来たぞ!謁見の王庭へお連れしろ!」


ここからが正念場だぜ。

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:23:45 ID:h6sxUnPA


ストームヴィル城で本気決戦  投稿者:ビルダー拓也


正門を潜った拓也とネフェリは、石壁で囲まれた城の中を進んでいく。
周囲は兵士いまくりバリスタ置きまくり、ブレードライガーみたいなケダモノが白目剥いて吠えまくりで、マジで正面突破を挑まなくて良かったぜ。しかもまだまだ奥があって、長い上り階段にもバリスタ置きまくってるし、その先の広場にも形が違うバリスタ?火炎放射器?を置きまくり。バリスタ好きすぎるだろ。これだけ防御を固めないと防げない敵ってなんなんだよ?

それからネフェリを連れた拓也は、全身血塗れの力士系巨漢とか、サイボーグ化された鳥とか、例の巨人くんとかを見たけど、見れば見るほどとんでもない戦力で思わず拓也は苦笑い。めちゃくちゃ重い鎧のせいで酸欠気味になって死にそうになりながらも、そのまま更に奥まで通される。そして枯れた木と、めちゃめちゃに置かれた墓と、串刺しになったドラゴンが見える広場に到着。
「すっげぇ…」と思わず俺は声を漏らしたけど、ネフェリに肘で小突かれて慌てて上下の口を閉じた。

?「共に末裔たる竜よ…」

ネフェリに小突かれて竜から目線を外した拓也は、緑色の布の塊みたいなものを発見。そいつは例の巨人よりは小さかったけど、隣にいる竜の大きさを考えたらそれでもデカい図体をしてて、しかも妙に凸凹してて気味が悪い。

?「お主の力、きっと…我を高めようぞ」

?「…のう?」

竜を撫でていたそいつが急にこっちに振り返ってきた時、拓也は腰が抜けてその場にガクガクとへたり込んだ。緑色の布が風でまくられた時、中から何十人もの人間を混ぜてデカくした肉の塊みたいな化け物が出てきたからだ。その化け物は全身の筋肉やら鎧やら服やらをピクつかせて、何本もある腕をわしゃわしゃしながら人の言葉を話してるけど、目がマジでイッちゃってて、いかにも話が通じなさそうって感じの空気をビンビンに張り詰めさせている。

?「おお…素晴らしい枝ではないか…」

?「ちこう寄れ、小枝よ…我と共に、黄金の麓へと登ろうぞ」


ネフェリ「私は貴様の枝ではない」

ネフェリ「私は幹を斬りにきた」

目がイってる化け物に向かってネフェリがドスの効いた低い声で言葉を返す。その殺意バリバイな声を聞いて、水中ブリッヂを30秒もできなかった頃の拓也が苦しさに負けて浮上した時に、頭を掴んで無理矢理沈めてきた時の水没紳士を思い出す。


?「褪せ人風情が…不遜であろう…」

?「地に伏せよ!」


化け物がいきなりキレて、拓也の身長よりでかい斧を地面に叩きつけると、遠くで座り込んでる拓也の雄膣にまで衝撃が来てオレは思わず「あん!」と声を上げて軽くイッてしまう。
怪物でしかもジジイにイカされるとかすげえマニアックだけど、恐怖でビビってる拓也はそれどころじゃなくて涙も鼻水も垂れ流しの人間水道管に堕ちていた。

接ぎ木のゴドリック「我こそは、黄金の君主なるぞ!」

ネフェリ「黙れ下郎!その口を閉じていろ!」

ネフェリが両手を縛るロープをちぎると、ストームヴィル城で決戦が始まった。
やっぱり拓ッチゎ逃げた方がいいかな…

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:41:55 ID:h6sxUnPA

斧を構えて駆け出したネフェリに、化け物のデカアックスが振り下ろされる。
ネフェリは身を翻してデカ斧を避けると、両手の得物を化け物の胴体に思い切り叩きつける。
血が出てるから効いてはいるんだろうけど、まるで痛みを感じていないみたいに化け物はすぐさま反撃。ネフェリに向かって拳を振り回す。

だけどそれもネフェリには見えていた。振り回した拳を飛び越えたネフェリは化け物の背中に乗っかって、頭に向かって斧を振り下ろす。だけど振り下ろされた斧は惜しいところで、うじゃうじゃ生えてる腕に掴まれた。

ネフェリの斧を掴んだ化け物はそのままネフェリを地面に叩きつけると、デカ斧の先端部分をネフェリの腹筋に叩きつける。物凄い爆発が起こってネフェリは悲鳴をあげたけど、ギン目はまだ化け物を睨みつけてて、片手で斧を投げる余裕もあった。

顔面に斧を投げつけられた化け物は咄嗟に頭を動かし、そのままネフェリから離れて、今度は離れた勢いのまま猛烈なスピードであたりを転がって、高く跳ね上がってからもう一度ネフェリに飛びかかる。

地面の窪みから身体を起こしていたネフェリはジャンプして、飛びかかってきた化け物をギリギリでよけてから、地面に落ちてる斧を拾い上げて化け物にまた斬りかかる。

着地した体勢を立て直す前に斧を食らった化け物は、首元から血をドビュッと噴き出した。効いてるぜ!って拓也が思うのも束の間で、化け物のヤツはそれでも合ドラがキマってるみたいに笑ったままデカ斧を振り回して、ネフェリに距離を開けさせた。

ゴドリック「見事よ!そうでなくては接ぐ価値も無い!お主の枝を接いで、黄金は更に輝こうぞ!」

やばいぜ!こわいぜ!テンションが上がりまくった化け物はデカ斧を振り回して竜巻を巻き起こした!ネフェリの顔と胸筋に切り傷が入って、ついでに遠くでヘタってる拓也が漏らした黄色い小便も宙を舞って、竜巻に巻き込まれる。

ネフェリ「それほどに黄金が好きかゴドリック!拓也の小便もお前のものか!」

ゴドリック「ぬかせ褪せ人!地に伏せい!」

ネフェリの挑発に乗った化け物は、自分で起こした竜巻をデカ斧で吹き飛ばして、二発の風の弾に変えて発射。ネフェリは転がって一発目をかわしたけど、もう一発はモロに食らってしまい、拓也の小便まみれになってその場から一瞬動けなくなった。
その隙を見逃さなかった化け物は一気にネフェリに駆け出して、思いっきり斧を振り上げる。

だけどその焦りが化け物にとって悪かった。
ネフェリは斧で風を防いで、飛びかかってきた化け物にカウンターをぶち込んでいた。
たまらずダウンする化け物に、ネフェリは風と雷を纏わせた斧を殺意全開で叩き込みまくる。みるみるうちに血まみれになっていく化け物に、かまわずギン目で斧を振りまくるネフェリが怖くて、拓也は一瞬どっちを応援していいのか分からなくなったぜ。

ゴドリック「おおおああーーっ!」

勝負あったかに思えたところで化け物がデカ斧を振り上げた。咄嗟にネフェリは飛び退いて、デカ斧がどう振られるのかを見定めている。でもデカ斧に斬られたのはネフェリでもオレでもなかった。

ゴドリック「ぎゃあああああああ!ああぉう!」

斬られたのは化け物の腕だった。いきなりのド派手なリストカットに拓也の頭は真っ白になり、あのネフェリも戸惑って何が起きてるのか分かっていない。怪物の腕からは丸一日ケツマン犯されたあとの拓也が、トイレでケツから種汁を流してる時みたいに、ジョボジョボと血が噴き出ている。そのあまりのグロさに拓也の下の口がちょっとだけ実を覗かせる。

ゴドリック「はぁ、はぁ、おお、強き竜よ…」

ゴドリック「その力を、我に…」

そして化け物はドラゴンの死体に、切れた腕を擦りつけはじめた。合ドラのキメすぎで幻覚を見てるとしか思えない行動に拓也の思考はショート寸前。だけどネフェリは何か察しがついたみたいで、両手の斧を持ち直して拓也に声をかけてくる。

ネフェリ「拓也…」

拓也「え?…は?…はっ、はい?」

ネフェリ「隅に隠れていろ」

ネフェリがそう言い終えた瞬間、ドラゴンの首がちぎれ飛んで化け物の腕にくっついた。
ドラゴンの頭はピキピキ音を立てたあと、生きてるみたいに声を上げる。

「父祖よ!ご照覧あれい!!」

マジかよぉ!!
化け物がドラゴンのついた腕を振り上げると、ドラゴンがデカい火柱を空に噴き上げた。
とんでもないことが目の前で起きて、拓也の真っ白思考も一気に現実に引き戻される。俺は慌てて隅っこの墓石の裏に隠れた。身につけている激重のモロ鎧の重さも頭の中から吹っ飛んだぜ。

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:49:31 ID:h6sxUnPA


「ハッハッハーハハハハ!」

化け物は空に火柱を噴き上げるドラゴンの首を、地面と水平にするようにして振り回して、炎であたりを薙ぎ払う。そこら辺にあった墓石は全部燃やされて、竜の死体も炎に包まれた。隅っこの墓石に隠れてた拓也は、炎が巻き上げた一酸化炭素をモロに吸って意識が飛びそうになっているのを必死に堪える。
こんな火の海地獄の状況じゃネフェリはもう死んじゃってるんだろうなとか、俺もすぐに燃やされてネフェリの後を追うんだろうなとか、拓也は消えていく意識の中で考えたけど、酸欠が酷くなって眠気が襲ってくる頃には、まぁそれもいいかって思ってた。
そして黒い煙と真っ赤な炎が辺りを包み、そこに化け物だけが立っている地獄の景色に、力強いシルエットが立ち上がる。

拓也「うぉ…すっげ…」

炎の海から現れたネフェリは、両手の斧に雷を帯びて、化け物に向かって歩いていく。
そのキマりまくりな景色を頼もしく思えて、拓也の意識は消失した。


ゴストーク「おい、おい」

聞き覚えがある声と一緒に、オレはガタイを殴られてるような感覚で目を覚ました。
その瞬間にものすごい息苦しさと嘔吐感が襲ってきて、起き上がったと同時にゲロを吐く。
見渡してみると、城門の辺りで出会ったハゲが拓也を見下ろしてて、あたり一面焼けまくりで俺も煤にまみれまくり。

ゴストーク「クヒッ、見ろよあれを。面白いことが起きてるぜ。ざまぁないぜまったく…」

門番のハゲが指差した方向を見てみると、そこには焼け野原になった広場があった。その真ん中に立つのゎ、あのネフェリ・ルー。ネフェリの前で片膝をついた化け物の腕からは、ドラゴンの頭が無くなっていた。

ゴドリック「はぁ、はぁ、何故勝てぬ…」

ゴドリック「きっと接ぎ枝が足りぬのだ…無能な兵どもには、枝集めなど任せておけぬわ…」

ネフェリ「枝がどうであろうと、幹が腐っていれば枝も腐る。ゴドリック、お前の敗因は腐った幹であり続けたこと」

ネフェリ「せめてもの情けだ。最期に、負け惜しみぐらいは聞いてやる」

いかにも真面目でプライドが高そうな感じなのがネフェリだけど、こういう真面目さは勘弁してくれよ!そんなヤツさっさと倒してくれよって拓也が一人焦っていると、ゴドリックの嫌みが始まった。

ゴドリック「褪せた痴れ者め…お主の従者、拓也とか申したか…」

ゴドリック「あのような、女々しく逃げ回るだけの卑小な凡愚に、担がれておるお主に…何が分かる」

化け物に凡愚呼ばわりされたけど、こんな世界で活躍できるヤツの方がむしろおかしいんだよな(笑)
次の春こそ、センパイと岩手の猊鼻渓に行くって約束をしようとか考えたこともあるけど、夢のまた夢。そもそもデミゴッドどころか兵士の一人も倒せない拓也が家に帰れるわけないし、もう終わりなりね。拓也が全てを諦めてネムネムの顔で鬱になってると、ネフェリが上の口を開いた。

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:56:34 ID:h6sxUnPA

ネフェリ「確かに凡愚ではある。卑小でもあろう。性根も戦いに向かない。わけのわからぬ所も多い」

ネフェリ「だが強く勇敢な者だけを求めるのは、王者の振る舞いではない。それはつわものに甘えているだけだ」

ネフェリ「それに拓也は、私の従者ではない。今や同じ戦場を駆けた、蛮地の同胞だ」

マジ?それって、お誘い!?
無力感で空っぽになった拓也の中に、ネフェリが暖かい絆を注ぎ込む。少年マンガみたいな真っ直ぐ君なセリフをよく恥ずかしげも無く言えるよな!ネフェリの飾り気の無い熱い言葉に、ネフェリが実はオンナだったことも忘れて一瞬でほの字になった拓也は、ゲロまみれの口を拭いて立ち上がる。

拓也「うっす!拓也はネフェリ・ルーの仲間っす!よろしくお願いしまっす!」

俺の声を聞いても、ネフェリは首筋を掻くだけでこっちを見たりはしなかったけど、かわりに化け物おじさんの方が、ケツマン処女を極太チンポで失った瞬間みたいな驚愕の顔を向けてくる。

ゴドリック「ネフェリ・ルー?…蛮地の、同胞とな?」

ゴドリック「お主、いかなる家の者なのだ?」

ネフェリの名前に聞き覚えがあったらしい化け物おじさんは、水戸黄門を前にした悪代官みたいに縮こまって、恐る恐るって感じでネフェリに名前を聞いているから、当然ネフェリは応える。

ネフェリ「私の名はネフェリ・ルー」

ネフェリ「蛮地の覇者、ホーラ・ルー王の家名を継ぐ、王の血筋の者…そう皆には呼ばれていた」

ゴドリック「おぅううっす!」

瞬間、化け物おじさんはイキまくり感じまくり状態の拓也みたいな声を上げて、尻餅をつきガクガクと震えだす。そしていきなりのカミングアウトに思わず拓也もマジビビり!強くて優しくて怖くて、カッコいい筋肉ガタイのくせしてオマケに女王様とかさ、ノンケ向けのスポーティー系SMクラブとかで働いちゃったらどうする!?人気ナンバー1の誕生か!?
拓也はゲイだからそういう店には絶対に行かない。

ゴドリック「ホ…ホーラの直系……お主、いやあなた様は、父祖ゴッドフレイの、正統なる後継者…!」

ゴドリック「おお…おおおおおおお!」

ゴドリック「やはり黄金は…我が家を生みし遠き父祖は…我らを見捨てずにおられた…」

中出しされまくった後に痙攣している拓也みたいな昇天顔で、化け物おじさんは恍惚したまま次の瞬間にはネフェリの足元に土下座していた。ネフェリは「なんのつもりだ?」とギン目で威圧。公開SMプレイの始まりだぜ!

ゴドリック「あなたこそは、このエルデの地の正統なる統治者。我が逼塞の地、リムグレイブをも導く、まことの黄金の君主にあらせられる」

ゴドリック「我ら、黄金の麓を追放されし者達は、あなた様にとこしえの忠誠を誓い、あなた様の御命に従いまする」

ネフェリ「ま、待て、私は王位などに興味はない。私はただ、我が義父ギデオンを王としたいだけだ」

SMプレイは無いし次々と新事実が発覚するしで、拓也はもう話についていけなくなってるぜ。あんな性格悪そうなのがネフェリの義父だなんて、俺がネフェリだったらグレまくって子供の頃から隠れてウリなんかやってる。俺はあのおじさんにめちゃくちゃ馬鹿にされたし、あんなのが王になったらこの世界のゲイは大手を振ってウリも合ドラもできなくなるし、淫獣が保護指定動物になるよね。

ゴドリック「ぎ、義父ですと!?その者は、黄金の家系の何処に座していると仰るのです?そのような者に、我が家の再興……否、黄金の時代を再来させることが出来るはずが…」

ネフェリ「ええい、しつこいな…私は王にはならないと言っているだろう」

ゴドリック「し、しかしですな、あなた様は玉座、玉体というものを軽んじておられますが、あなた様が王位を継ぐことで数多くの者が救われ…」

ネフェリ「ゴッドフレイ王の血ならお前が受け継いでいるだろう!お前がやればいいことだ!」

ゴドリック「家系の遠縁、末席も末席な我が身でそれができればこのような有り様には…」

ネフェリ「拓也、帰るぞ。付き合ってられん」

拓也「え?…このおじさんはどうするの?放置ってこと?」

ネフェリ「頭を下げて忠誠を誓うと言った者を、義父の許しなく斬れるか!ゴドリック!」

ゴドリック「あっ、はっ、はん、はい」

ネフェリ「もう接ぎ枝は増やすな。誰からも刈り取るな。私を王と思い込むならば、これは王命だ」

ゴドリック「は、ははぁーーっ!」

ネフェリ「それともうひとつ。大ルーンを渡せ。貴様のような者には過ぎたものだ」


口では嫌だって言ってたけど忠誠心は正直で、ゴドリックはネフェリにうっすら光るバイオハザードのマークみたいなものを渡す。あれが大ルーンってヤツなのかなぁ?ネフェリに大ルーンを渡す前にゴドリックは「黄金が帰郷するのだ…尽きぬ栄誉に比べれば、大ルーンのひとつやふたつ…」とか言ってたけど、もしかしてゴドリックの乳首を絞ったら大ルーンがもっと出てきたりするのかな?なんてことを考えながら、強力なバワーっぽいものを大祝福に持ち帰ると、円卓会議が始まった。

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/19(月) 18:59:04 ID:h6sxUnPA
今日の投稿はここまで。


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