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ショタ提督「ポケモントレーナーになりたいなー」明石「了解です!」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/11/19(日) 19:17:28 ID:Wt134MFc
はじめまして! ポケット モンスターの せかいへ ようこそ!
わたしの なまえは オーヨド みんなからは ポケモン はかせと したわれて います
この せかいには ポケット モンスター と よばれる いきもの たちが
いたるところに すんでいる!
その ポケモン という いきものを ひとは ペットに したり しょうぶに つかったり…
そして…
わたしは この ポケモンの けんきゅうを してる というわけです!
明石「はい」
ショタ提督「すごいなぁ(小並)」
大淀博士「じゃあ早速旅に出てください」
ショタ提督「よく分からないけどまぁいいか」
大淀「その前にポケモンをお渡ししますね」
ショタ提督「あっ、モンスターボールが3つあるんでしょ?」
明石「あったんですけどねぇ」
大淀「どうやら駆逐の子達が持って行っちゃって1つしかないんですよ」
ショタ提督「えぇ......じゃあそのポケモンは?」
大淀「
>>3
です」
613
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/19(金) 22:56:10 ID:8LsrTc1w
ショタT「うおおおっ......!!」ザァァァァァ
マンタイン「タァァァァ〜〜〜!」ザァァァァァ
陽炎「中々いいスピードじゃない! いけるわよ!」
ザァァァァァァァァ!!
ショタT「よし、マンタイン! いい!?」
マンタイン「マンタ〜!」
バシュッ!
ショタ提督を乗せたまま高く跳びあがるマンタイン
ショタT「ほ、本当に跳んだ〜〜〜!!」
マンタイン「マンタ〜〜〜」
陽炎「跳ぶだけじゃダメ! 華麗に舞うのよ!!」
ショタT「あっ......!!」
マンタイン「マンタ〜」
ザブン!!!
614
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/19(金) 22:56:59 ID:8LsrTc1w
マンタイン「......マンタ〜〜〜?」
背中に乗せていたショタ提督がいない
ブクブクブクブク
マンタイン「マンタ〜?」
サバァン!(浮上)
ショタT「ゴホッゴホッ!! ハァー、ハァー......ダメだった......」
マンタイン「マンタ〜」
陽炎「お見事よ、ショウタ。着水は失敗しちゃったけどね」
ショタT「そもそもマンタインで跳ぶのも初めてなのに、技なんて出せるわけないよ......」
陽炎「何言ってるのよ。あんたが今決めた技は『コイキングスペシャル』よ!」
ショタT「コイキングスペシャル......? なにそれ、凄い技なの!?」
陽炎「技が失敗したときの総称よ♪」
ショタT「ズコー」
マンタイン「マンタ〜」
_____________
_________
_____
615
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/19(金) 22:57:58 ID:8LsrTc1w
ザァァァァァ
(再びマンタインを軽く走らせながら談笑する二人)
陽炎「だいぶ走ったし、そろそろこの子達も休憩させてあげようかしら」
ショタT「うん、そうだね」
陽炎「......そう言えばショウタ? あんたスクールの生徒って言ってたわよね?」
ショタT「うん、そうだよ」
陽炎「バトルの腕に自信は?」
ショタT「もちろんあるよ!」
陽炎「ふふっ、嬉しい返事ね。だったらどう? あたしとバトルしてみない?」
ショタT「臨むところだね!」キリッ
ショタT「......と言いたいところだけど、まかさマンタインに乗りながらする訳じゃないよね......?」
陽炎「あははっ。 それも悪くないけど、こればっかりは陸の上がいいわね」
陽炎「ほら、あそこに島があるわ。そこに降りようかしら」
ショタT「うん!」
〜どこかの島〜
スタッ
ショタT「ふぅ、なんだか久しぶりの土だ」
陽炎「あんた達は休んでてね」
マンタイン「マンタ〜」
マタ風「マンタ!」
616
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/19(金) 22:59:00 ID:8LsrTc1w
ショタT「......」
陽炎「......」
ボールを構え向き合う両者
ショタT「行くよ陽炎。マンタインサーフでは恥ずかしいとこ見せたけど、こっちが僕の本領だよ!」
陽炎「楽しみね。言っとくけどあたしはバトルの腕前だって本物よ!」
ショタT&陽炎「バトr」
<オイゴルルァ!!
ショタT「ひぃっ!?」ビビクン
陽炎「あぁ!?」ギロッ
<テメェは......!?
ショタT「......え?......えぇっ!?」
グシャッ!!
水着姿の強面の女が持ってたジュースをにぎりつぶしながら睨み付ける
重巡棲姫「アノ時のガキィ......!?」
戦艦棲姫「......アラぁ......?」ギロッ
集積地棲姫「ア?」シャクシャク(暢気に木の実を齧る音)
ショタT「ぎゃーーーーーーっ!!!」
続く
617
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:22:00 ID:4.WBXYr6
〜どこかの島にて〜
重巡棲姫「アノ時のガキィ......!?」
戦艦棲姫「......アラぁ......?」ギロッ
集積地棲姫「ア?」シャクシャク
ショタT「ぎゃーーーーーーっ!!!」
陽炎「やけに怖そうなお友達がいるのね。意外とやんちゃ坊主?」
ショタT「そういう訳じゃ......」
重巡棲姫「何の用か知らないケド、コンナ時に来るなんて無粋な奴ダネェ」
戦艦棲姫「デモ嬉しいワヨォ? あの時の借りを返してアゲルワ!」
重巡棲姫「......アレ、お前も知ってるノ?」
戦艦棲姫「アラ、あなたコソ」
集積地棲姫「......アタシもあのガキどっかで見たことアル気がするナァ」モグモグ
重巡棲姫「兎も角、此処で遭ったからには無事に帰らせる訳にはいかないネェ!」
戦艦棲姫「覚悟しなサイ!!」
ショタT「くっ......陽炎、悪いけど先に帰って!」
陽炎「はぁ、なによそれ!?」
ショタT「だって、僕のせいで君が危険な目に遭うなんて嫌だよ」
ショタT「さぁ、バトルだ! あなた達の相手は、僕一人で十分だ!!」
陽炎「ふーん......」
618
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:24:24 ID:4.WBXYr6
重巡棲姫「ソウ来なくてはネェ!!」
戦艦棲姫「待ってたワヨ! 今度コソ完膚なきまでに沈めてアゲル!!」
集積地棲姫「子供相手にソンナにムキになるなヨ......」
震える手でボールを構えるショタ提督
ショタT「行くよ.....!」
陽炎「待ちなさい」
ショタT「......?」
陽炎「あたしをか弱いお姫様か何かと思ってくれてるの? まぁ、悪い気はしないわね♪」
陽炎「......でもあいにく、あたしそういう柄じゃないのよ」
ショタT「うわっ!?」グイッ
ショタ提督を押しのけ前に踏み出す陽炎
陽炎「聞いて、おばさん方! あたしとこいつの、二人が相手になるわ!!」
ショタT「えぇっ!?」
重巡棲姫「オ......バ.....!?」ピキッ
戦艦棲姫「オバサン、デスってェ〜ッ!?」ギロッ
ショタT「な、なに挑発してんのバカ!」
陽炎「バカはあんたでしょ。無茶してんじゃないわよ」
陽炎「第一、デートの邪魔された挙句に一人で帰れなんて、女の子の扱いがなってないんじゃない?」
ショタT「え?」
陽炎「やることやらなきゃ気が済まないわよ! さぁ掛かって来なさい!!」
重巡棲姫「無事に帰れると思うナヨッ!!」
戦艦棲姫「サメハダーの餌にしてクレルワ!!」
集積地棲姫「まったく............ア?」
ヒョイ
集積地棲姫の持ってる木の実を取り上げる黒衣の女
619
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:25:49 ID:4.WBXYr6
「随分と、騒がしいワネェ......」モグモグ
集積地棲姫「それアタシの食いかけ......」
「ゴクン.....聞きナサイお馬鹿さん達!」
重巡棲姫&戦艦棲姫「!?」
ショタT&陽炎「?」
離島棲鬼「......」ドン!
重巡棲姫「ナァ、悪いケド離島姉、今良いトコナンダヨ!」
戦艦棲姫「邪魔シナイで頂けマスカ?」
離島棲鬼「ソウはいかナイのヨネェ。私のリゾートで勝手に暴れられるノハ」
離島棲鬼「......アラ?」ジロッ
ショタT「うっ......」
陽炎「......」
離島棲鬼「マァ、可愛い坊ヤにお嬢サン。ワザワザ此処まで来てくれたノ?」
陽炎「ふむ......」ジー
(離島棲鬼の控えめな胸)
陽炎「お姉さんの方があたしよりも可愛らしいわよ?」
離島棲鬼「アラ、ソウ? 嬉しいワ、ウフフフ」
集積地棲姫「素直か」
620
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:27:20 ID:4.WBXYr6
離島棲鬼「決めた、私が歓迎してアゲル。コノ子達デネ♪」
ヒョイ ヒョイ ヒョイ
重巡棲姫&戦艦棲姫「ヱ?」
二方からボールを取り上げる離島棲鬼
重巡棲姫「ハァッ!? 何シテンダヨ!」
戦艦棲姫「アタシの子達を返しなサイ!」
離島棲姫「お黙り! お客サンをもてなすのは家主のお勤めヨ。当然デショウ?」
離島棲姫「大体、アンタ達がコウしてのんびりバカンス出来てるのは誰のお陰?」
離島棲姫「この島一帯は私のナワバリ、そして私は此処のヌシ! 少しは私の指示に従って欲しいモノネ?」
重巡棲姫&戦艦棲姫「グヌヌヌ......」
離島棲姫「ソレに私の手持ちは『コノ子』しかいないんだモノ。流石にそれじゃあの子達の相手はしきれナイワヨ」
重巡棲姫「......分かったヨ、離島姉に任せる。ダガ手加減はするんジャナイヨ!」
戦艦棲姫「私の代わりに、存分に可愛がってアゲテクダサイ?」
離島棲姫「ハーイ♪」
陽炎「よかったわね。あたしら随分歓迎されてるわよ」
ショタT「こんなに嬉しくない御持て成しはないよ......」
621
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:28:30 ID:4.WBXYr6
集積地棲姫「......」モグモグ
重巡棲姫&戦艦棲姫「......」ジロッ
離島棲姫「ウフフフ............準備はヨロシイ?」
ショタT「......」コクッ
陽炎「ショウタ、緊張してる?」
ショタT「......正直、凄く緊張してる.....」
陽炎「ふふっ、あたしもよ。さっき知り合ったばっかの子と組んでバトルだなんて、我ながら節操ないわ」
陽炎「でもいいんじゃない? 案外ワクワクしてるのよ、この状況」
ショタT「陽炎......」
陽炎「あんたも楽しまなきゃ損よ。さぁ、行くわよぁ!」
離島棲姫「お出でナサイ! ムウマージ! ギャラドス!」
ポゥン! ポゥン!
ムウマージ「マージ!!」
ギャラドス「ギャラ!!」
ショタT「頼んだよ、モロバレル!!」
ポゥン!
モロバレル「バレッ!」
陽炎「いよいよ出番よ、あたしの相棒!」
ポゥン!
陽炎「おいで! ギャロップ!!」
ギャロップ「ギャロォォォォオップ!!」
622
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:29:44 ID:4.WBXYr6
ショタT「凄い、ギャロップだ......!」
陽炎「見とれてる場合じゃないでしょ。あたしとしてはあんまり嬉しくない奴もいるしね」
ギャラドス「ギャルルァッ!」ギロッ
モロバレル「バレレッ......」
ギャロップ「ブルルルッ......」
眼前の敵を威嚇するギャラドス
ショタT「陽炎、聞いて」ボソッ
陽炎「?」
ショタT「僕は以前あの人たちとバトルしたことがある。その時と同じ道具を使ってくるとしたら............」
陽炎「............さーんきゅっ。分かったわ」
離島棲姫「サァ、始めるヨ! アンタらも手伝いなサイ!!」
重巡棲姫「こういうトコだけ私ら任せカヨ」キラッ
戦艦棲姫「サァ、好きなだけ暴れナサイ......!」キラッ
ムウマージ「マァァァァ......!」
Zパワーを身に纏うムウマージ
ギャラドス「ギャラァァァァ......!」
ギャラドスが光に包まれる
離島棲姫「行け、メガギャラドス! 滝登り!!」
メガギャラドス「ギャラァァァッッッ!!!」
離島棲姫「そしてムウマージの攻撃、ダイナミックフルフレイム!!」
ムウマージ「マァァァァァァジ!!!」
ドドドドド!!!
ギャロップ「......!!」
ギャロップ目掛け猛然と突進するメガギャラドス
ゴオオオオオオオ!!
モロバレル「バレッ......!!」
ムウマージから放たれた巨大な火の玉がモロバレルの前に迫る
ショタT「............」
陽炎「............ふっ」
623
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:30:46 ID:4.WBXYr6
ドオオオオオオオオオオオン!!
火柱と水柱が同時に立ち上がり、辺りが白煙に包まれる
離島棲姫「アハハハハッ! 素敵! お見事ヨ!!」
重巡棲姫「当然ダ」 戦艦棲姫「当然ヨ」
集積地棲姫「.............イヤ」
煙が晴れていく
離島棲姫「............ンェッ!?」
重巡棲姫&戦艦棲姫「!?」
メガギャラドス「......ギャラ?」
モロバレル「バレレッ!!」ドン!
メガギャラドスの攻撃を受け止めるモロバレル
ムウマージ「......マージ!?」
ゴォォォォオオオォォォオ
ギャロップ「ギャロロロォォォッ!!」
業火の中にたたずむギャロップ
重巡棲姫「イ......!」
戦艦棲姫「イィ......!」
離島棲姫「入れ替わってるゥゥゥゥゥゥ!?」
624
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:31:47 ID:4.WBXYr6
陽炎「あたしがギャロップに命令したのは『サイドチェンジ』! 味方のポケモンの配置を入れ替える技よ!!」
ショタT「これでメガギャラドスの攻撃対象はモロバレルに、ムウマージの攻撃対象はギャロップに変更された!!」
陽炎「それだけじゃないわ! ギャロップの特性『貰い火』の効果!!」
ギャロップ「ブルルルルルッ......」ゴォォォォォ
周囲の炎がギャロップに吸い込まれてゆく
陽炎「相手の炎技を吸収し自身の糧とする!!」
ギャロップ「ギャロォォォォオォォップ!!」 ゴオオオォォォ!!
陽炎「ショウタ、やるよ!」
ショタT「いくよモロバレル、キノコの胞子!!」
モロバレル「バレレレレっ!!」
ファサファサファサ
メガギャラドス「ギャ.....ラ......!?」
ショタT「これで食らって大人しくしてろっ!」
メガギャラドス「Zzzz............」
メガギャラドスは眠ってしまった
離島棲姫「オ......オノレェッ!!」
ショタT「陽炎!!」
陽炎「分かってるわ。さぁ、お返しよ!」
ギャロップ「ギャロロロォッ!」
陽炎「灼熱の荒馬よ、より激しく燃え上がりなさい! ギャロップの攻撃!!」
ゴオオオオォォォォォ!!
ムウマージ「ムゥ!?」
離島棲姫「クッ......!!」
陽炎「フレアドライブ!!!」
続く
625
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/22(月) 23:33:19 ID:Sr0nYXIg
乙シャス!
626
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:12:03 ID:2fZZwYuA
陽炎「ギャロップの攻撃! フレアドライブ!!」
ギャロップ「ギャロォォォォオッ!!」
ギャロップの体から湧き出る炎の勢いが増してゆく
陽炎「狙うはムウマージよ!!」
ショタT「モロバレル、僕らも続くよ!」
モロバレル「バレッ!」
ショタT「ギガドレインだ! 狙いはメガギャラドス!!」
ムウマージ「マジッ!?」
メガギャラドス「Zzzz......」
離島棲姫「チッ......貸しナサイ」
ガシッ
集積地棲姫「ってオイ、アタシのカゴの実! 勝手に獲んなヨ!!」
離島棲姫「ココで使わないでドウスルノヨ」
ポイッ!
離島棲姫の なげつける!
メガギャラドスにカゴの実を投げつけた!
メガギャラドス「Zzzz......?......ギャラ?」
ショタT「げっ!?」
メガギャラドス「ギャラアアアアッ!!」
メガギャラドスは目を覚ました
ショタT「せ、せっかくキノコの胞子が久しぶりに成功したのに......」
モロバレル「バレー......」ショボン
陽炎「構うんじゃないわよ! 攻撃よ、攻撃!!」
ギャロップのフレアドライブがムウマージに迫る
ギャロップ「ギャロオオオオッ!!」ゴオオオオオオオオオ
バァァァァァアン!!
ムウマージ「マァァァァァジ!!」ボォォォ
627
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:13:23 ID:2fZZwYuA
陽炎「これでも食らいなさい!」
重巡棲姫「オノレェ......!!」
離島棲姫「......フフッ」
ムウマージ「ムゥ.......!!」
離島棲姫「よく耐えてクレタワ。この程度でくたばったらドウしようかと思ったワ」
陽炎「あらら、一撃でいけるかもって気がしたんだけどねぇ」
離島棲姫「今度はコチラの番よ。ムウマージ! 『滅びの歌』!!」
ショタT「滅びの歌......!?」
ムウマージ「ムゥゥゥ......」カッ
重巡棲姫「ハァ!? 何でソンナ技が!?」
離島棲姫「私が覚えさせたのよ。アンタが選んだ技じゃツマンナかったカラネェ」
離島棲姫「サァ! 始めナサイ、地獄のコンサートを!!」
ムウマージ「マァァァァァジィィィィィィ!!」
不快な歌が響き渡る
ショタT「ひぃぃぃっ!?」ビクッ
陽炎「うぐぅぅっ!?」ビクッ
ギャロップ「ギャロォォォォォ......!!」
モロバレル「バレェェェェ.....!!」
メガギャラドス「ギャラァァァァ.....!!」
重巡棲姫「ヴェアアアアアアア!!」
戦艦棲姫「ナンデ私達まで耳を塞がなきゃイケナイノヨ......!!」
集積地棲姫「場の全体に効果がある技だからナ」(ヘッドホンで防音済み)
ムウマージ「マァァァァァァァァアアア!!」
滅びのカウントが始まった
628
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:14:36 ID:2fZZwYuA
ショタT「............くっ」
陽炎「......やっと終わり?」
離島棲姫「フフフッ、楽しんでくれたカシラ? でも当然、これで終わった訳ではナイワヨ?」
離島棲姫「サァ、バトル続行よ!!」
ショタT「行くよモロバレル、さっき命令した通りだよ!」
モロバレル「バレーッ!!」
モロバレルのギガドレイン!
メガギャラドス「ギャラッ......!?」キュインキュイン
ショタT「ギガドレインの効果でメガギャラドスから体力を吸収する!」
ショタT「そして、モロバレルに持たせた『黒いヘドロ』の効果でさらに回復する!」
モロバレル「バレッ!」キランキラン
離島棲姫「アラアラ、これじゃさっきの攻撃もただの水の泡ネ」
戦艦棲姫「ツイさっきまで褒めてた癖にその言い方はナイデショウ!」
滅びのカウント<3>
629
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:15:49 ID:2fZZwYuA
陽炎「こんどこそ始末してやるわよ! ギャロップ、もう一度フレアドライブよ!!」
ギャロップ「ギャロォォォォォオオ!!」ゴオオオオオ
ムウマージ「......!!」
重巡棲姫「ッ......!」
バァァァァァン!!
ショタT「やった......!」
陽炎「ふっ」
ムウマージ「マ......マァァァ......ジィ......」
バサッ
ムウマージは力尽きた
重巡棲姫「オノレェッ......! モドレッ、ムウマージ!」
ポゥン
離島棲姫「お疲れ様。デモ良くヤッテクレタワヨ」
離島棲姫「ソノ子の滅びの歌の効果で、あの子達の滅びの運命は約束されたノダカラネェ」
重巡棲姫「あんな趣味の悪い技の力など頼るカァッ! サッサと連中を沈めテシマエッ!!」
戦艦棲姫「やりなさい、メガギャラドス!!」
メガギャラドス「ギャラッ!!」
離島棲姫「分かってるワヨ。じゃあお望み通り......メガギャラドス、滝登り!! 狙うはギャロップ!!」
陽炎「くっ......!」
ギャロップ「ブルルッ」
パラパラパラ......
メガギャラドス「ギャラッ!?」
戦艦棲姫「ハッ!?」
ショタT「モロバレル、『怒りの粉』!!」
モロバレル「バレーッ!!」ファサー
630
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:16:58 ID:2fZZwYuA
メガギャラドス「ギャ......ギャラアアアアッ!!」
目の色を変えたメガギャラドスがモロバレルに突進する
ショタT「怒りの粉は、相手を挑発して自身に攻撃を向ける技! これで......!」
メガギャラドスの滝登り!!
メガギャラドス「ギャラアッッッ!!」
バァァァァァン!
モロバレル「バッ......バレッ!!」ギリリ
ショタT「メガギャラドスの攻撃は、モロバレルが受け止める!!」
戦艦棲姫「ナンデスッテェ......!?」
陽炎「頼りになる子ね。やるじゃない、あんた達!!」
ショタT「えへへ......だってさ、モロバレル!」
モロバレル「バレッ!」ニッ
離島棲姫「ヤレヤレ、アンタ達の言う通りにしたってこのザマじゃあネェ......」
戦艦棲姫「チッ......人の子を使いパシってオイテ......!」
重巡棲姫「いい加減自分の手を汚したらドウだァ......!?」
離島棲姫「安心しなサイ。言われナクテモ、この子の出番よ」
631
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/25(木) 23:18:40 ID:2fZZwYuA
ショタT「陽炎」ボソッ
陽炎「?」
ショタT「今僕らのポケモンは、滅びの歌を食らった状態になってる。頃合を見て引かなきゃいけないよ」
陽炎「ちょうどいいわね。じゃあついでにあたしらもトンズラこくわよ」
ショタT「えっ!?」
陽炎「初めからガチる気なんてないわよ。あたしは連中に一泡吹かせたら即退散するつもりだったよ?」
ショタT「そ、それは初耳なんだけど......」
陽炎「ショウタも一緒に逃げるわよ? あんたみたいな真面目な子が、あんな奴ら相手に熱くなったって仕方ないわ」
フフフフフフッ......
陽炎&ショタT「......?」
離島棲姫「何をコソコソお話してるの......? 作戦会議かしら、逃げるための?」
ショタT「......っ!」ゾクッ
離島棲姫「残念ネ。悪いけれどアナタ達の考えは全てお見通しナノヨ」
陽炎「......だったらどうする気?」
離島棲姫「フフッ、こうするノヨ!!」
ポゥン!
スタッ
ショタT「こ、このポケモンは!?」
陽炎「なに......この妙な感じ......?」
離島棲姫「逃げれるモノナラ逃げてご覧!! 私の可愛いしもべカラ!!」
離島棲姫「お出でナサイ! ゴチルゼル!!」
ゴチルゼル「ゴチー!!」
離島棲姫「逃しはシナイヨォッ!!」
滅びのカウント<2>
続く
632
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:12:52 ID:S/SQL2ac
ゴチルゼル「ゴチー!!」
離島棲姫「逃がしはシナイヨォッ!!」
ショタT「ゴ、ゴチルゼル?」
陽炎「マズい予感がする......ギャロップ! 戻りなさい!!」
モンスターボールをかざす陽炎
離島棲姫「無駄ヨ」
陽炎「はっ......!」
ギャロップ「ロッ......!?」
陽炎「モンスターボールに......戻すことができない!?」
離島棲姫「コノ子の特性『影踏み』の効果ヨ。 コレでアナタ達はもう此処から逃げ出す事ナド出来はシナイ」
ショタT「影踏み!?」
陽炎「困ったわ......随分と珍しい子を連れてるのね」
離島棲姫「今度はアナタ達の番ヨ。コノ状況、ドウスル気......?」
陽炎「決まってるでしょ。ねぇ、ショウタ?」
ショタT「......うん」
陽炎&ショタT「ぶっ倒す!!」
633
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:13:56 ID:S/SQL2ac
陽炎「狙うはゴチルゼル! 行くよギャロップ!」
ショタT「モロバレル! 僕らは変わらずに陽炎達をサポートするよ!」
ショタT「怒りの粉!」
モロバレル「ばれれっ」ファサー
離島棲姫「同じ手は食らうモノカ。戻りナサイ、メガギャラドス!」
メガギャラドス「ギャラ!」ポゥン
メガギャラドスをボールに戻す
陽炎「げっ、自分は戻すんかい!」
ショタT「そうか、影踏みの効果は味方には適用されないのか......」
離島棲姫「お出で、バンギラス!!」
ポゥン!
バンギラス「ギルルァ!!」 ズドン!
ゴォォォォォォォォオォ
砂嵐が吹き荒れる
陽炎「これまた、嫌な奴のお出ましね......」
ショタT「あのバンギラスか......!」
陽炎「でも構わないよ! ギャロップの攻撃! フレアドライブ!!」
ギャロップ「ギャロオオオオッ!!」ゴオオオオオオオ
ギャロップのフレアドライブ!
バアァァァァァァァン!!
ゴチルゼル「ゴチ〜〜〜〜ッ!」ボオオオオ
陽炎「どうよっ......!?」
離島棲姫「フン......ゴチルゼル、瞑想!」
ゴチルゼル「ゴチィィィィ......」キラーン
静かに精神を集中させるゴチルゼル
離島棲姫「コレでゴチルゼルの特殊能力を強化スル」
離島棲姫「サァ。次が、その子達のラストターンよ」
滅びのカウント〈1〉
634
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:15:14 ID:S/SQL2ac
ゴォォォォオオオオ
砂嵐が吹き荒れている
バンギラス「ギラァッ!!」ドン!
ゴチルゼル「ゴチー」キッ
陽炎「困ったわねぇ......」
ショタT「隣にいるバンギラスに気を取られるけど......僕らがすべきはゴチルゼルを倒すことだね」
陽炎「そのためにもできる限りのことをやるしかない、って訳か」
陽炎「だったらやるよ、ギャロップ! これが最後の突撃よ!!」
陽炎「フレアドライブ!!」
ギャロップ「ギャロォォォォォオップ!!」ゴオオオオオ
陽炎「行っけぇぇぇぇえええ!!!」
バアアアアアアアン!!
陽炎「......!!」
ゴチルゼル「......ゴ......ゴチっ!!」 バン!
陽炎「ダメかっ......!」
ショタT「だけど次の攻撃で落とせるくらいまで削れたはず! 行けるよ!」
離島棲姫「それはドウかしら? ゴチルゼル、『眠る』」
陽炎「なに!?」
ゴチルゼル「ゴチィ......zzzz」
離島棲姫「眠るにより体力を回復スル。 ソレダケじゃナイ」
キラン
ゴチルゼル「ゴチっ!!」シャキン
離島棲姫「持たせていたカゴの実の効果で、ゴチルゼルは目を覚ます」
陽炎「ちっ、チクショウ......」
ショタT「ま、まだだ! モロバレルの攻撃! クリアスモッグ!!」
ショタT「ダメージは少ないけど、これで能力変化を無効にする!」
離島棲姫「サセナイヨォ。バンギラス、岩雪崩!」
バンギラス「バンギィィィィ!!」ゴゴゴゴ
大量の岩が空中に舞い上がる
635
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:16:22 ID:S/SQL2ac
ドドドドドォン!!
陽炎「いっ!?」
ショタT「岩雪崩!?」
離島棲姫「岩雪崩は相手の場のポケモン複数にまとめて攻撃デキル技。そしてコレデ......」
ガクッ
ギャロップ「ギャ......ロッ......プ」バタッ
ギャロップは倒れた
陽炎「あたしのギャロップが......」
重巡棲姫「フン、やはり滅びの歌なんぞに頼るまでも無かったネェ!」
離島棲姫「そんなコト無いわよォ? ホラ、そこの子もご覧?」
モロバレル「ばれれっ......!」
モロバレルは怯んで動けない
ショタT「しまった......岩雪崩の追加効果か......!」
離島棲姫「加えてコノ瞬間、滅びのカウントは『0』にナル! 約束サレタ破滅の時間ヨ!」
モロバレル「ばっ......ば......れ......」
ショタT「モ、モロバレルっ!!」
バタッ
モロバレルは倒れた
636
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:18:19 ID:S/SQL2ac
陽炎「くそっ、時間切れってことね......」
ショタT「ありがとう。戻って、モロバレル......」
陽炎「ギャロップ、あんたも戻りなさい。ありがとね......」
ポゥン ポゥン
離島棲姫「サァ残りの手持ちを出しなサイ。まだコノ子達は戦い足りないデスッテヨ?」
重巡棲姫「コノ際だ、徹底的にヤリナヨ」
戦艦棲姫「存分に遊んでアゲナサイ!」
ゴォォォォオオオオオ
バンギラス「ギルルァッ!!」
ゴチルゼル「ゴチー!」
陽炎「............」
ショタT「............」
離島棲姫「アラ? 怖気づいちゃッタ? ゴメンナサイねェ、このお姉サン達怖い顔してるモノネェ......」
重巡棲姫「アタシらを見て言うなヨ」
戦艦棲姫「離島姉さんが一番怖がらせてるデショウ......」
陽炎「ふざけないで」
離島棲姫「?」
陽炎「そりゃあ、あたしだって最初は本気でやる気は無かったわよ」
陽炎「だからお互い程々におふざけして後はさっさとおさらば、って考えてたんだけどねぇ。でもいい加減............」
陽炎「舐めんじゃないわよっ!!!!」
離島棲姫&重巡棲姫&戦艦棲姫「......」
陽炎「......ショウタ、あんたも言いたい事あるなら言いなさい」
ショタT「ありがとう、でも陽炎が全部言ってくれたよ」
ショタT「僕らは、本気だよ!!」キッ
陽炎「そういうことよ」
離島棲姫「......ソレナラ私も、遊び抜きで本気で潰してアゲルのが礼儀ってモノカシラ?」
陽炎「やってみなさい。相手になるわ!!」
637
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:19:16 ID:S/SQL2ac
ショタT「これ以上、あの人たちに好き勝手はさせない! 僕の本気で、全力で迎え撃つ!!」
ショタT「頼んだよっ、ルカリオッ!!!」
ポゥン!
ルカリオ「ルカッ!」
陽炎「ここがあたしらの正念場よ。ここで引いたら、この陽炎の名が泣くわ!」
陽炎「さぁ、頼んだわよ!」
ポゥン!
陽炎「やっと出番よ! あたしの相棒、リザードン!!」
バサッ!
リザードン「リザァァァァァアアア!!!」ゴォォォオ
ショタT「リ、リザードン......?」
リザードン「ドン!!」キリッ
ショタT「カッコいいっ!!」パァッ
陽炎「ふふっ......バカ、まだ喜ぶ所じゃないでしょうが」
ショタT「あっ......う、うん! 切り替えて行くよ!」
638
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:20:07 ID:S/SQL2ac
離島棲姫「フゥン、ソレが貴方達の切り札?」
戦艦棲姫「イヤ、姉サンまだヨ! あのルカリオはッ!!」
ショタT「そうだ、まだだ!! ルカリオ、いい!?」
ルカリオ「リオッ!」
キラッ
ショタT「これが僕らの全力だ! メガシンカァァァ!!」
ルカリオ「ルゥゥゥゥゥゥ......!!」
ルカリオが光に包まれる
離島棲姫「何ッ!?」
陽炎「へぇ......」
ショタT「来い! メガルカリオッ!!」
メガルカリオ「ルゥゥゥゥカァッ!!!」 バァン!!
重巡棲姫「メガシンカだとッ!?」
集積地棲姫「こりゃぁビックリだナ......」モグモグ
戦艦棲姫「で、デモ安心しなさい、離島姉サン。私のバンギラスなら、あのメガルカリオの攻撃は耐えらレル!」
ショタT「......!」
離島棲姫「............成る程」
戦艦棲姫「ソウ。ヨプの実の効果で格闘技は半減デキル。以前もソウした様に、返り討ちにしてヤルワ!」
ショタT「くっ......」
キラッ
陽炎「それはどうかしら」
離島棲姫「?」
639
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:21:11 ID:S/SQL2ac
ショタT「陽炎......それってまさか......?」
陽炎「いつかこれを使わなきゃいけない時が来るとは思っていたけど、それが今とはね」
陽炎の手の中にあるメガストーンが光り輝く
陽炎「準備はいい!? リザードン!!」
リザードン「リザァッ!!」
陽炎「ニトロチャージで滾る闘志! 重なる想いでオーバーヒート!!」
陽炎「メガシンカァァァァッ!!」
リザードン「ザァァァァァ......!!」
リザードンが光に包まれる
カァァァァァァァ
離島棲姫「ンッ......!?」
戦艦棲姫「コ......」 重巡棲姫「コレハ......!!」
集積地棲姫「............砂嵐が......止んダ......?」
バンギラス「ギラッ!?」
ゴチルゼル「ゴチッ......!」
陽炎「これが、あたし達を勝利へ導く希望の光! 昇れ、灼熱の太陽!! メガリザードン『Y』!!!」
バサッ!
バサッ!
メガリザードンY「リィィィィィザァァァァァァアアアア!!!」ゴォォォォ
640
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:22:27 ID:S/SQL2ac
離島棲姫「ソノ姿ッ......!?」
ショタT「リザードンの......メガシンカ......!!」
陽炎「この瞬間、メガリザードンYの特性『日照り』の効果が発動!!」
メガリザードンY「リザァァァァッ!!」
カッ!!
日差しが強くなった
陽炎「このフィールドの天候を、砂嵐から晴天に書き換えた!さぁ、 やりなさいショウタ!!」
ショタT「そ、そうかっ!! ルカリオ、行くよッ!!」
メガルカリオ「ルゥゥゥゥゥ......!!」ゴゴゴゴ
ショタT「波導弾!!」
メガルカリオ「カァッッッ!!!」
メガルカリオから放たれた波導弾がバンギラスに飛んでいく
陽炎「砂嵐は、岩タイプのポケモンの特殊耐久を上昇させる効果がある!」
ショタT「つまり、砂嵐が止んだ今なら、バンギラスにより高いダメージを通すことが出来る!」
バァァァァン!!
バンギラス「ギラァァァァッ......!!!」
戦艦棲姫「マ......まだヨォッ!!!」
キラン
ヨプの実の効果でダメージを軽減する
バンギラス「ギ......ギラッ!!!」 ドン!
ショタT「まだ耐えれるのか......!!」
戦艦棲姫「良くヤッタワ! 確かにかなりダメージは食らったケド、持ちこたえたわヨッ!!」
離島棲姫「まとめて潰してシマエ! バンギラス、岩雪崩!!」
陽炎「残念ね、それはあんたらの方よ!」
離島棲姫「何ッ!?」
陽炎「リザードン、熱風!!」
メガリザードンY「リザァァァァァァアアアアアア!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
バンギラス「バンギィィィィィイ......!!」ボオオオオオ
ゴチルゼル「ゴチィィィィイ......!!」ボオオオオ
641
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:23:56 ID:S/SQL2ac
陽炎「熱風の攻撃対象は、相手の場のポケモン2体! こいつでどうよっ!!」
戦艦棲姫「オノレェェェェ!!」
ガクッ
バンギラス「ギ......ラ......ス......」ドォン!
バンギラスは倒れた
ショタT「やった......!」
陽炎「いや、まだ早いわよっ!」
ゴチルゼル「ゴチィッ!!」カッ
離島棲姫「ソノ通りヨ! ゴチルゼル、ヤッテシマイナサイ!」
離島棲姫「サイコキネシス!!」
ゴチルゼル「ゴチィィィィイイイ!!!」
ゴチルゼルのサイコキネシス!
メガルカリオ「ルカァァァァァ......!!」ビビビビ
ショタT「ルカリオ!!」
メガルカリオ「リ......リオッ!!」キッ
ショタT「よし、まだ行けるね!」
陽炎「もう一踏ん張りよ! やるわよ!!」
離島棲姫「懲りナイ......子達............!!」
ポゥン
倒れたバンギラスをボールに戻す
離島棲姫「でも私には、マダこの子が残ってイル......お出で、メガギャラドス!」
ポゥン!
メガギャラドス「ギャラァァァァアア!!」 ドン!
642
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:25:03 ID:S/SQL2ac
離島棲姫「最早誰であろうと構わナイ。一匹でも多く沈めてヤルワ」
離島棲姫「メガギャラドス、滝登り! ゴチルゼル、サイコキネシス!」
メガギャラドス「ギャラァァァァァアア!!」
ゴチルゼル「ゴチィィィィイイイ!!」
ショタT「そうはさせない! ルカリオ、波導弾!!」
メガルカリオ「ルゥゥゥゥゥ......カァッ!!!」ゴオオオオオオオオ
メガルカリオの波導弾がメガギャラドスに発射される
バァァァァン!!
メガギャラドス「ギャラァァァッッ......!!」
戦艦棲姫「ソノ程度で、沈んでタマルカァッ!!」
陽炎「だったらこれでどう! リザードン、もう一度熱風よ!!」
メガリザードンY「リィィィィィザァァァァァァアアア!!!」
ゴオオオオオオオオオオ!!!
メガリザードンYから放たれた熱風が相手の場に吹き荒れる
メガギャラドス「ギャァァァァァァッ......!!!」ボオオオオオオ
ゴチルゼル「ゴチィィィィィ......!!」ボオオオオオオ
離島棲姫「ソ......そんな............」
キラン
メガギャラドスのメガシンカが解除される
ギャラドス「ギャ......ラ......」
ドォン!
ゴチルゼル「ゴ......チ......」
バタン
ギャラドスとゴチルゼルは倒れた
643
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:26:04 ID:S/SQL2ac
陽炎「............ふっ」ホッ
ショタT「や、やった......!」
メガルカリオ「ルカァッッッ!!!」キリッ
メガリザードンY「ザァァァァァァアアアアアア!!」ゴオオオオ
離島棲姫「負ケタ......私が......私の子ガ......」ガクッ
重巡棲姫「ぐぬぬぬっ..........ン?」
ボォォォォ
重巡棲姫「オイ集積......お前ソノ木の実......」
集積地棲姫「ア?」
木の実「」ボォォォォォオ
集積地棲姫「ア"ア"ア"ア"ア"ッ!! アタシの買い集めた木の実がァァァァァ! も、燃えテルゥゥゥゥウウ!?」
ザッザッザッ
戦艦棲姫「......ン?」
<キャッキャッ
(やけにハイテンションな奴とガタイのいい奴が楽しそうに走ってくる)
レ級「オイ姉御達! 見ろよ見ろよ! ナマコブシだゼ、ナマコブシ! コイツを投げて遊ぼうゼ!!」
ナマコブシ「(・大・)」
20inch連装砲くん「......!......!」
戦艦棲姫「ドコほっつき歩いてたノヨ! このお馬鹿サンたち!!」
レ級「歩いてたんジャネェ! 潜ってたンダヨ!! わざわざ潜ってコイツを拾ってキタンダヨォ!!」
ナマコブシ「(・大・)」
20inch連装砲くん「......♪」←大事にナマコブシを抱える
戦艦棲姫「ソレどころじゃナイノヨッ! 見なサイ!!」
レ級「ア......?」
ショタT「げっ」
レ級「ウゲェェェッ!? アノ時のガキィィィ!?」
20inch連装砲くん「!!??」
重巡棲姫「分かったらナラさっさと始末シナ!」
レ級「オウヨ!! 出てキヤガレ、ガオガエン!!」
20inch連装砲くん「......!!」
ポゥン ポゥン
ガオガエン「ガォォォオオオ!!」ドン!
ゾロア「ゾローッ!!」ポン
陽炎「ショウタ」
ショタT「うん」
陽炎&ショタT「逃げるっ!!!」ババッ
レ級「ナニィーーーーーーーッ!?」
644
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:28:15 ID:S/SQL2ac
波打ちぎわに向かって全力疾走する陽炎とショタ提督
重巡棲姫「ハァッ!? ナンデ逃げンノヨッ!!」
集積地棲姫「ゴチルゼルがやられたからダロ」
ゴチルゼル「ゴチィ............」グター
ショタT「もう影踏みの効果はないからね! 戻って、ルカリオ!」
メガルカリオ「リオッ」ポゥン
陽炎「あんたも戻りなさい、リザードン」
メガリザードンY「ドン!」ポゥン
陽炎「おいでマタ風! 準備はいいわねっ!」
マタ風(陽炎のマンタイン)「マンタッ!」
ショタT「僕のマンタイン! 本気で頼むよ!」
マンタイン「マンタ〜」
マンタインの背中に飛び乗る二人
陽炎&ショタT「全速前進!!」
マンタインたち「マァァァ、ンタァッ!!」カッ
二人の駆るマンタインが激しい水飛沫を上げ海上を滑っていく
____________
_______
___
645
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:29:25 ID:S/SQL2ac
ザァァァァァァ
ショタT「............追ってこないね」
陽炎「来たら返り討ちにしてやろうと思ったけど拍子抜けね。ま、別にいいけど、面倒だし」
ショタT「正直ホッとしてるよ。今になって急に疲れが回ってきたし......」
陽炎「悪かったわよ、色々無茶につき合わせて......って元は無茶してたのはあんたでしょうが」
ショタT「そうだったっけ......? もうよく覚えてないよ......」
ショタT「......あっ、そうだ! 元々は僕と陽炎でバトルしようって話になってたんだ」
陽炎「言われてみればそうだったわね。邪魔が入ったせいであたしもすっかり忘れてたわ」
ショタT「それじゃあ......」
陽炎「でもゴメン、もうそれ無し」
ショタT「えっ?」
陽炎「......あんた達とは、もっと相応しい舞台で、全力で戦いたい。今こんなところでやっても詰まらないわよ」
陽炎「それとショウタ、あんたの学校には自分より強い奴はいるの?」
ショタT「え? う、うん。いるけど」
陽炎「だったらまずはそこで一番になってみなさいよ。そしたらきっと、どこかでまた会える」
陽炎「その時を楽しみにしてるから」
ショタT「陽炎............うん、僕も楽しみにしてるよ!」
陽炎「期待してるわよ♪」ニコッ
続くったら続く
646
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:30:06 ID:S/SQL2ac
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.6
大淀博士「No.6と言えば、そう、リザードンですね」
大淀博士「地上1400メートルまで羽を使って飛ぶことができ、高熱の炎を吐きます」
大淀博士「苦しい戦いを経験したリザードンの吐く炎はより強く燃え上がりますが、その炎を自分より弱いものに向けることはしないそうです」
大淀博士「それではリザードンさん、どうぞこの私で経験値を稼いで下さい。具体的に言うとまずウチさぁ、欲情してんだけど......」
リザードン「ザァァァァァ......!!」ゴォォォォオオオ
大淀博士「(めのまえが)すっげぇ白くなってる」
ここで一句
リザードン
かえんほうしゃで
焼いてかない?
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
647
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 20:32:17 ID:S/SQL2ac
次回
登場キャラ
>>648
ポケモン
>>649
648
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/30(火) 21:06:35 ID:zgbc69aI
リシュリュー
649
:
プトレノヴァインフィニティ
:2019/07/30(火) 21:07:32 ID:???
ラプラス
650
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:37:41 ID:TnBoNm3w
(相変わらず亀進行なのは)未熟です
(新作発売までに畳めない可能性が)濃いすか?
651
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:37:59 ID:TnBoNm3w
ザッザッ
静かな水面を背景に砂浜を歩く一人の女性
「Ultra-Chimere-01 Parasite」
「Zeroid」
「ふぅーん......本当に、こんなところにいるのかしら......」
_____________
________
____
652
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:49:52 ID:TnBoNm3w
ザアァァァァァァ......
少年の駆るマンタインが海上を走る
ショタT「......どう、マンタイン? 僕もだいぶ上手く乗れるようになったでしょ?」
マンタイン「マンタ〜」
ショタT「ねぇ、もっと速く走れる? 今の僕達ならいける気がするんだ!」
マンタイン「マンタ〜」
ショタT「よしっ! じゃあ行くよ!」
マンタイン「マ〜〜〜......ンタァッ!!」
バシュッ!(加速)
ショタT「うわっ! ......っと......よし、大丈夫! まだまだ行けるよっ!!」
マンタイン「マ〜〜〜ン〜〜〜タァ〜〜〜!!」
ザアァァァ!(さらに加速)
ショタT「うおっ!! 凄い! 本当に風になったみたい!! さすがだよ、マンタイン!」
マンタイン「マンタ〜〜〜............ン?」
ザーッッッ!!(急停止)
ショタT「うわッッッ!?!?!?」 バシャァァアンッッッ!!!!
前方に吹っ飛ぶショタ提督
ブクブク............ザバッ!
ショタT「ゴホッゴホッ!! もう、マンタイン! なんで急に停止するの!?」
マンタイン「マンタ〜〜〜」クイッ
沿岸に向けて指(?)さすマンタイン
ショタT「......? ......あっちに何かあるの?」
砂浜に青いポケモンの姿が見える
ショタT「......あれって......ラプラス? ......あっ」
「すみませーーーーん!!!!!」
ラプラスの傍にいる少女が手を振り大きく声を上げる
吹雪「力を貸してくださーーーい!!!」
653
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:51:27 ID:TnBoNm3w
-砂浜-
ザッザッザッ
浜辺に横たわるラプラスに駆け寄るショタ提督
ショタT「これは......」
吹雪「す、すみません! 失礼なのは承知ですが、どうかこの子を助けてあげられませんか?」
ラプラス「ラプ......」ズキッ
ショタT「ひ、ひどい傷だ......」
吹雪「とにかく何でもいいです、キズぐすりか何かがあれば......」
ショタT「う、うん、待ってて! これでどう?」
すごいキズぐすりを使った
・・・ ・・・
吹雪「............どう、ラプラス、大丈夫?」
ショタT「............」
ラプラス「............ラ〜〜♪」ニコッ
ショタT「よかった、効いたみたいだね」
吹雪「ほっ......良かったぁ......」
吹雪「自己紹介が遅れました。私、吹雪って言います。本当にありがとうございます」
ショタT「僕はショウタ。このラプラスは君のポケモン?」
吹雪「いいえ、この子は野生のラプラスです。私がここを通ったとき、苦しそうに横たわっているのを見かけたんです」
吹雪「あいにく薬の類を持ち合わせていなくて......あなたが来なかったら大変なことになってたかも......」
ショタT「そっか、力になれてよかったよ!」
吹雪「......でも、何でかな」
ショタT「?」
吹雪「私の知ってる限りでは......この海域にはラプラスの天敵になるような強い野生ポケモンはいないんですよ」
ショタT「......それって」
吹雪「悪いトレーナーにでも襲われたのかなぁ......ともかく心配」
654
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:52:31 ID:TnBoNm3w
「 Laplace? 」
吹雪「ひゃっ!?」
ショタT「!」
二人の背後から女性の声がかかる
「人の名前みたいね。私の国では“Lokhlass”って呼ぶわ」
ショタT「......あなたは?」
リシュリュー「リシュリューよ。Bonjour!」
吹雪「えっ!?......えぇっと......ぼ……」
ショタT「ぼ......ボンジュー、ル......?」
リシュリュー「ふふっ♪ 『こんにちは』よ。 ねぇ、ところでその子を見せてもらえる?」
吹雪「ラ、ラプラスをですか......? すみません、この子はケガをしていて......」
リシュリュー「だから気になるのよ。見せてくれるわね?」
吹雪「は、はい......」
ショタT (大丈夫かな......)
ラプラス「ラ?」
リシュリュー「..................成る程ね」
ショタT「......?」
リシュリュー「あなたたち、もうお家に帰りなさい」
吹雪&ショタT「えぇっ!?」
吹雪「な、なんですか急に!?」
ショタT「何か事情があるなら説明してください!」
リシュリュー「適当に嘘ついて誤魔化すつもりはないわ。でも本当のことも喋れない。秘密事項だからね」
リシュリュー「ともかくここは今危険なの。あなたたちのために助言してるんだから、言うこと聞きなさい」
吹雪「そ、そんな......」
リシュリュー「......さてと、どうしたものかしらね」
水平線に視線を投げるリシュリュー
ショタT「............いる」
リシュリュー「?」
655
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/09(金) 22:53:33 ID:TnBoNm3w
ショタT「お姉さんの視線の先に、あなたが探してる何かがいるんですね。 そして、それがラプラスを傷つけた犯人!」
吹雪「!」
リシュリュー「え? ......えぇっ!?」
ザッ!
海に向かって走り出すショタ提督
ショタT「来て、マンタイン!」
マンタイン「マンタ〜」ザバァン
海中から飛び出すショタ提督のマンタイン
リシュリュー「ちょっと! 私の話聞いてたっ!?」
吹雪「私も! おいで、マタ雪!」
マタ雪「マンタァ!」ザバァン
何処からともなく出現する吹雪のマンタイン
リシュリュー「ど、どういうことよ!! ふ・ざ・け・な・い・で!!」
ショタT「お姉さん悪い人じゃなさそうだから、ラプラスのこと頼みます!」
吹雪「私からもどうかお願いします!」
スタッ
ショタT「準備OK! マンタイン、行くよ!!」
マンタイン「マンタ〜ッ!!」バシュッ!
吹雪「準備完了!マタ雪、発進!!」
マタ雪「マンタァッ!!」バシュッ!
二人のマンタインが水平線の向こう側に走っていく
リシュリュー「勝手になにしてんのよ!! 言うこと聞かない子供、キ・ラ・イっ!!」
続く
656
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:02:51 ID:WDQtZ/RU
リシュリュー「まっ、待ちなさい! あのお馬鹿さんたち......!!」
リシュリュー「あなたたちのような子供に『あの子』は危険すぎる......私が行かないと行けないのにっ!!」
ツンツン
リシュリュー「?」
ラプラス「............ラプ!」
リシュリュー「............Lokhass......ダメよ、あなたはまだ傷が」
ラプラス「......!!」キッ
リシュリュー「......そうよね......分かった、私に任せなさい」
〜海上〜
ザァァァァァァ......
マンタインを走らせるながら言葉を交わす二人
ショタT「......ねぇ、吹雪ちゃん?」
吹雪「なに?」
ショタT「悪いけど、危険な目に遭っても責任は取れないよ。本当について来てよかったの?」
吹雪「だったら尚更。ショウタくん一人に危ないことはさせません!」
吹雪「あなたはラプラスの恩人だから......どんな悪い人がいるのか知らないけど、がんばります!」
ショタT「いや、でも......」
吹雪「もしかしてショウタくん、ラプラスを襲った犯人に心当たりがあるんですか?」
ショタT「確信はないけど......この妙な感じ、前にも......」
吹雪「?」
ショタT「あのときは凄く怖かった。でも僕達は強くなった。次こそは......」
ショタT「!!」
657
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:04:17 ID:WDQtZ/RU
ショタT「吹雪ちゃん、気をつけて! やっぱりいる!!」
吹雪「えっ、何が!?」
周囲に目を凝らす
ショタT「どこだ......!」
吹雪「............!! ショウタくん、下!!」
ショタT「ハッ!? マンタイン、よけてっ!!!」
マンタイン「マンタッ!!」ザッ
即座に舵を切る
それに僅かに遅れ、さっきまで自分がいた場所に閃光が走り
バァアアアン!!!!
激しい水飛沫が立ち上る
吹雪「きゃぁぁぁぁっ!?」
ショタT「攻撃っ!? あれは!!」
『パワージェム』
宝石のように煌く光を発射して相手を攻撃する。
技の主が水の底から浮上する
水飛沫が静まってゆくにつれ、その姿が顕になってゆく
吹雪「このポケモンは......!?」
ウツロイド「ウツ〜〜〜!」
658
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:05:43 ID:WDQtZ/RU
ショタT「やっぱりコイツだ!!」
吹雪「ショウタくん、この子、何者!? 初めて見たんだけど!」
ショタT「正直、僕も分からないんだ。分かるのはこいつがラプラスを襲ったこと、今は僕らが襲われてるってこと!!」
ウツロイド「ウツ〜〜」キラッ
ウツロイドの体が発光する
ショタT「でも臨むところだよ。 強くなった僕の仲間達が相手だ!」
ショタT「出て来い! スターミー!!」
ポゥン!
スターミー「ヘアッ!!」
ウツロイド「ウツーーーーッ!!」カッ!!
ショタT「サイコキネシス!!」
スターミー「シュゥゥゥワッチ!!」カッ!!
バアアアアアアン!!!
両者の攻撃がほぼ同時に炸裂する
スターミー「デュワァァァァッ!?」
ウツロイド「ロイ〜〜〜〜っ!?」
ショタT「スターミー、大丈夫!?」
スターミー「へ......ヘァッ!!」
ショタT「よし! もう一度!」
吹雪「待って! 焦っちゃダメだよ、落ち着いて!」
ショタT「ここで引く訳にはいかない......!」
吹雪「そうじゃないの。今の相手の攻撃、かなり強力だったよ。このまま普通に撃ち合ったら負けちゃう!」
吹雪「だからもっと上手く立ち回るの。ショウタくん、マンタインを走らせて、スターミーと一緒に私に着いて来て!!」
ショタT「えっ!? う、うん!!」
659
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:06:35 ID:WDQtZ/RU
ウツロイド「ウツ〜〜〜〜!」キラッ
ウツロイドが再び攻撃の態勢に入る
ショタT「行くよマンタイン、スターミー!!」
マンタイン「マンタァッ!!」バシュッ!
スターミー「ヘアッ!!」バシュッ!
ウツロイド「ロイッ!!」カッ!!
ザバァァァァン!!
パワージェムの着弾箇所に水柱が立ち上るが、既にそこにスターミーの姿はない
ウツロイド「ウツ?」
ザァァァァァァァ!!
ショタT「よし、かわせた!!」
吹雪「ショウタくん、もしかしてマンタインに乗りながらバトルしたことない?」
ショタT「う、うん、ないけど......」
吹雪「サーフバトルは勝手が違うの。限られたフィールドで技を出し合う通常のバトルでは、技を当てるのは簡単で、かわすのは難しい」
吹雪「でもこの広い海上なら、トレーナー自身がマンタインに乗りながらポケモンと共にフィールドを駆け回ることで」
ショタT「そうか! 相手の攻撃を避けながら攻撃することが出来る!!」
吹雪「そう、でもそれは相手も同じ。だから根気が必要。集中力を切らした方が負けだよ!」
ショタT「やってやる! いい、スターミー!?」
スターミー「ターッ!!」
660
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:07:44 ID:WDQtZ/RU
ウツロイド「ロイ〜〜〜」
ウツロイドが追ってくる
漂うように、音も波も風も立てずに、それでいて驚くほどの速さで迫る
吹雪「不気味......でも怖がっちゃダメよ、私......!」
吹雪「ショウタくん、あの子はまた私達を攻撃してくるよ。 でもそれが反撃のチャンス!」
ショタT「うん......!」
ウツロイドの体が発光し始める
吹雪「来るよ............回避ッ!!」
ザバアアアン!!
かなり近い位置に水柱が立ち、海水が顔にかかる
ショタT「くっ......!!」
吹雪「怯まないで! そのまま反転!!」
ショタT「行くよスターミー、サイコキネシス!!!」
スターミー「シュゥゥゥワッチ!!」カッ!!
ウツロイド「ロイッ」フワッ
バシャァン!!
ウツロイドに向けて放ったサイコキネシスは海水だけを吹き飛ばし、本体は空高く上昇して攻撃をかわした
吹雪「ショウタくん、今度は上!!」
ショタT「分かってる!」
吹雪「......?......待って!」
ショタT「!?......マンタイン、ストップ!」
マンタイン「マンタ〜」ザザーッ
ショタT「......何だろう?」
ブン
ブン
ウツロイド「ウゥゥゥゥゥゥ......ツゥゥゥゥ!!」
上空のウツロイドが妙な動きを始める
小刻みに体を揺さぶったかと思えば、今度は触手を大きく振り回す
それは見えない何かをばら撒いている様にも見えた
661
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:08:41 ID:WDQtZ/RU
吹雪「ショウタくん、あれって......?」
ショタT「よく分からないけど......やるなら今だ!!」
吹雪「でも、かなり高いところにいるよ! スターミーの攻撃届くかな?」
ショタT「やってみせる! スターミー、行くよ!」キラッ
スターミー「ヘァッ!」
ショタT「吹雪ちゃん、かなり大きい波が起きるよ! 気をつけて!!」
吹雪「えぇっ!? う、うん!!」
ショタT「スターミーが解き放つ、全力のZワザ!! ワールズエンドフォール!!」
スターミー「タァァァァァァァ......!!」カァァァァァ
ゴゴゴゴゴ......
ウツロイド「ウツ?」
ウツロイドの頭上に巨大な岩が出現する
ショタT「避けれるもんなら避けてみろっ!!」
スターミー「シュゥゥゥゥゥゥワッチ!!」 カッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォオォ!!
ウツロイド「ウ......!! ウツーーーーッ!!!???」バキィッ
巨大な岩がウツロイドの頭に乗っかる形で直撃し、そのまま海面めがけて落下をする
662
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:09:47 ID:WDQtZ/RU
吹雪「凄い! ショウタくん、Zワザが使えるんだ!!」
ショタT「そうだよ! あいつのパワージェムも強かったけど、僕のスターミーはもっと強いよ!」
ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオ!!!
ウツロイド「ウ......ウツ......!」ググググ
海面がすぐそこに迫る
ショタT「そのまま海の底まで沈めっ!!」
着水
と思われた、次の瞬間
ウツロイド「ロ"イ"ト"ッッッ!!!」カッ!
ゴゴゴオオオ!!!
ゴゴゴォォォ
・・・ ・・・
ショタT「え......」
恐ろしいほどの静寂
海上の波は依然として穏やか
そして目の前には
ウツロイド「ウゥゥゥゥゥゥゥ......!!」
巨大な岩石を頭に載せたまま海上で静止するウツロイドの姿
663
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/11(日) 21:10:39 ID:WDQtZ/RU
吹雪「う……受け止めた......!?」
ショタT「ま、まずい......絶対にまずい!! スターミー逃げてっ!!」
スターミー「ヘァッ!?」
ウツロイド「ウゥゥゥツァッッッ!!!」カッ!
炸裂音
ウツロイドの頭上の岩塊が砕け散り小石の雨を降らせる
それと同時に、ウツロイドの体から放たれた光線がスターミーの体を貫く
ピコンピコン......ピコ......ピ......
ショタT「......そ......そんな......」
スターミー「へ......ヘァッ......」
スターミーは力尽きた
『ミラーコート』
相手受けた特殊攻撃のダメージを2倍にしてその相手に返す。
続く
664
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 22:31:43 ID:efcJT/w.
ショタT「ス、スターミー......」
スターミー「へ......ヘァッ......」
スターミーは力尽きた
ショタT「......ありがとう、良く頑張ってくれたね。戻って」
ポゥン
吹雪「Zワザを受け止めて、その力をはね返すなんて......」
ショタT「凄い耐久力だ......はっ!?」
ウツロイド「ウゥゥゥゥゥツゥゥゥ!!」カッ
ウツロイド周囲に赤いオーラがあふれ出す
吹雪「な、何が起こってるの......」
ショタT「力を増したように見える......ともかく、僕らにとってはあまり良くないのは確かだね」
ウツロイド「ウ〜〜〜ツ〜〜〜」
サーッ
不気味なほど静かにウツロイドが迫ってくる
吹雪「ま、また来る!」
665
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 22:33:10 ID:efcJT/w.
ショタT「でも、確実に体力を削れてるはず。スターミーの頑張りを無駄にしない為にも、攻撃あるのみ!!」
ショタT「頼むよ、オオスバメ!!」
ポゥン!
オオスバメ「スゥゥゥb」
グサッ
オオスバメ「バッ......!?」ズキッ
露骨に表情を歪めるオオスバメ
ショタT「......!? オオスバメ、どうしたの?」
ウツロイド「ロイ〜〜!」スーッ
吹雪「ショウタくん、もうそこに!」
ショタT「っ!? オオスバメ、まずはアイツから距離をとるよ!! 僕らに着いて来て!」
オオスバメ「スッ、スバッ!」コクッ
ショタT「行くよ吹雪ちゃん。マンタイン、頼むよ、発進!!」
マンタイン「マ〜〜〜ンタッ!!」
発進する、その直後
スパッ
マンタイン「......ンタッ!?」ビクッ
停止する
自分を駆るトレーナーの異変に気付く
マンタイン「マ......マンタ......?」
吹雪「......ど、どうしたの?......きゃああああっ!?」
ショタT「............っ............」
左脇腹辺りに違和感がある
目をやると、服が破け赤く染まっている
激痛
666
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 22:34:12 ID:efcJT/w.
ショタT「ぐっ............ぁっ..........!!」
音にならない悲鳴、かろうじて搾り出すような声だけが洩れる
吹雪「ショウタくんっ!!!!」
ショタT「っ......来ないでっ!!! そこをっ......動いちゃっだめ......だっ......!!」
吹雪「はっ......!!」
空中に浮かぶ『何か』に鮮血が付着している
それにそっと手を伸ばす
吹雪「......いたっ!」
とがった岩が皮膚に食い込む
吹雪「そうか、これが!!」
ショタT「はぁっ......はぁっ......はぁっ......!!」
必死で呼吸を整えながら考える
さっきウツロイドが上空で見せた謎の挙動
オオスバメの苦悶の表情
今、自分の体を襲っている激痛
全てが頭の中で繋がる
『ステルスロック』
相手の周りに無数の岩を浮かべて出てきた相手のポケモンにダメージを与える。
667
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 22:35:19 ID:efcJT/w.
ウツロイド「ウツ〜〜〜〜」
ウツロイドが迫る
吹雪「ショウタくん! アイツが来る、しっかりして!!」
ショタT「はぁーっ......はぁーっ......わ......分かってる......っ......オオスバメッ!!」
オオスバメ「スバァッ!!!」
ショタT「もうわざわざ逃げ回ったりなんかしない......ここで正面から......」
ショタT「倒すっ......!! オオスバメの攻撃......! ブレイブバードッ!!!」
オオスバメ「スゥゥゥゥバァッッッ!!」
オオスバメのブレイブバード!
ウツロイド「ウツッ〜〜〜!?」ドゴッ!
ショタT「どうだっ!?」
ウツロイド「ロ......ロイッ!!!」カッ
吹雪「ま、まだっ......!」
ショタT「手応えがない......そうかっ......!」
ウツロイド「ウツゥゥゥゥ!!」キラッ
発光
オオスバメ「スッ!?......スバァァァァッ!?」
ウツロイドから放たれる閃光がオオスバメを襲う
ショタT「オ......オオスバメ......」
オオスバメ「ス......バ......」
ザバン
力なく着水し、ただ海面を漂う
オオスバメは力尽きた
668
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 22:36:53 ID:efcJT/w.
ウツロイド「ウゥゥゥゥツゥゥゥゥ!」グーン
ウツロイドの体から再び赤いオーラをがあふれ出しより力を増す
ショタT「はぁっ......はぁっ......はぁ......戻って、オオスバメ......」
オオスバメ「ス......」ポゥン
ショタT「はぁーっ......はぁー............ん?......吹雪ちゃん......?」
吹雪の手がショタ提督の体を支えている
吹雪「安心して、ここにいるよ」
ショタT「はぁー......ありがとう、吹雪ちゃん............」
ウツロイド「ウツ〜〜〜」
ゆっくりと迫る
全身の触手が舌なめずりをするように蠢きながら
ショタT「来い......まだ僕らは戦えるよ......」
吹雪「ま、まだやる気なの......?」
ショタT「はぁはぁ......大丈夫、任せてよ......」
ショタT「さっきのオオスバメの攻撃で......確信出来た」
ショタT「最初は見た目に騙されたけど......アイツ......岩タイプのポケモンだ」
ショタT「はぁー、はぁー......でもそれなら大丈夫。僕の相棒......ルカリオなら、岩タイプに有利に戦える。これで、トドメをさせる......」
吹雪「......ル、ルカリオって、あのルカリオ?」
ショタT「はぁ、はぁ......ほ、他にどのルカリオがいるのさ......」
吹雪「ね、ねぇショウタくん......私の知ってるルカリオは......海では戦えない......」
ショタT「..................」
海
海
海
目に映るのは見渡す限りの水平線
唯一匹、眼の前に対峙するアイツを除いて
ショタT「ルカリオが......戦えるフィールドが......無い......?」
続く
669
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:28:41 ID:DvUWV9cU
ショタT「......ルカリオが戦えるフィールドがない......!?」
ウツロイド「ウツ〜〜〜」スーッ
敵が眼の前に迫る
ショタT「ハァー......ハァー.....そ、そんな......」
少年の全身から恐怖の念が湧き出すかのように大粒の汗を作っていく
吹雪「......」
グッ
ボールを握り締める
吹雪「大丈夫、私がやる」
ウツロイド「ロイーーーーッ!!」
ウツロイドが襲いかかる
吹雪「私が、あなたを護るんだから! さぁお出で!!」
ポゥン!
吹雪のボールから出てきたポケモンがウツロイドに飛び掛る
吹雪「ジュゴン! ねこだまし!!」
ジュゴン「ゴン!!」
パチン!
ウツロイド「ウツッ!?」ビクン
ジュゴンの攻撃に怯んだウツロイドが動きを止める
670
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:29:46 ID:DvUWV9cU
吹雪「お前は私が落とす! ジュゴン、潮水!!」
ジュゴン「ジュゴォォォォオ!!」バァァァァ
ウツロイド「ウツ〜〜〜〜」ヒョイッ
ジュゴンの攻撃を後方に下がりつつかわし再び距離を離す
ショタT「ハァ......ハァ......まずい、あの距離じゃあ......こっちの攻撃は簡単に避けられる......」
吹雪「くっ......!!」
ウツロイド「ロイ〜〜〜」
発光
パワージェムの構えを見せる
吹雪「だったら狙いなんかつけない! お願い、当たって!!」
吹雪「ジュゴン、凍える風!!」
ジュゴン「ゴォォォオオ!!」
ウツロイド「ウツッ!!」カッ
ジュゴンの放つ凍える風が前方広範囲に広がる
その冷気の流れに逆らう形でウツロイドの撃った光弾がジュゴンめがけ飛んでゆく
バァァァン!!
直撃
ジュゴン「ジュゴォッ......!?」ズキッ
吹雪「ジュゴン! しっかりして!」
キシ キシ
ウツロイド「ウツッ......!?」ブルルッ
ウツロイドの体表が氷結し、動きが鈍くなる
671
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:31:00 ID:DvUWV9cU
吹雪「ダメだ......強い......!!」
ジュゴン「ゴ、ゴン......」
サバン
ジュゴンは力尽きた
ショタT「ハァー......ハァー......」
ジュゴンの体にとがった岩で傷つけられた裂傷が見える
周辺には依然として見えない岩が漂っている
吹雪「......戻って、ジュゴン」
ポゥン
ショタT(......やっぱり......この岩のせいで......)
傷口を押さえ、痛みも押し殺しながら少年は考える
見えない岩を注意深く掻き分けて安全な海域まで離脱するか
ウツロイド「ウツ〜〜〜」
多分アイツが許してくれない
ダメージ覚悟で猛スピードで逃げるか
吹雪「......ショウタくん」
あの子を自分と同じ目に遭わせる訳には行かない
ショタT「ハァーハァー......ハァーハァー......」
ウツロイド「ウツ〜〜〜〜〜〜〜〜」
凍える風で鈍くなった体で、ゆっくりゆっくりとこちらに近づいてくる
672
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:31:58 ID:DvUWV9cU
ショタT「吹雪ちゃん、周りの岩に注意して、逃げて............」
吹雪「!? そ、そんなっ......」
ショタT「見て......僕にはまだ......ハァー......これがあるよ......」
空のモンスターボールを見せる
ショタT「ハァー......もしかしたら、ゲットできるかも......」
吹雪「ダメだよっ......危な過ぎる......!」
吹雪の目から涙が落ちる
ショタT「お願いがある............帰ったら、あのお姉さんにゴメンなさいって......僕の分まで......」
吹雪「そんな......!!」
「やっ!と!見つ!け!たっ!!」
ウツロイド「ウツッ!?」
ショタT「はっ......!?」
吹雪「この声は!?」
ザアアアアアアッ!!
一人の女性を乗せたポケモンが海上を走ってくる
ラプラス「ラァァァァ!!」ザァァァァ
リシュリュー「私がやる! どきなさい!!」
673
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:32:55 ID:DvUWV9cU
吹雪「ラ、ラプラス、いけないっ! 今ここは危険です!!」
リシュリュー「んー......? 止まりなさい、Lokhass!」
ラプラス「ラプっ!?」ピタッ
目を凝らす
目では見えないそれを確かに捉える
リシュリュー「“Piege de Roc”......成る程、手負いのこの子で近づくのは危険ってことね」
ラプラス「ラ、ラプ......」
リシュリュー「だけどこの位置からでも、何も出来ない訳じゃないわよ。あなたたち! 戦えるポケモンは残ってる!?」
ショタT「......!」コクッ
吹雪「は、はい!......でも、足場がないんです! ショウタくんのポケモンが立つことの出来る足場が!!」
リシュリュー「足場?......分かったわ......」
リシュリュー「“ Laser Glace ”!!」
ラプラス「ラァァァァッ!!」カッ
ラプラスの冷凍ビーム!
674
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:34:02 ID:DvUWV9cU
ピキピキピキピキピキピキ!!!
氷点下の冷気が走る
しかし攻撃はウツロイドの明後日の方向に飛んでいく
ウツロイド「うつ〜?」
吹雪「ダメ! 全然当たらない!!」
ショタT「いや、違う......!」
リシュリュー「見てごらん。勝利への航路は、誰かに与えられるものでなく、自ら切り開くものよ!」
リシュリュー「現れなさい! 未来を導くサーキット!!」
ラプラスから放たれた冷凍ビームは海上に線を描き
吹雪「......あっ!!」
ショタT「これだっ!!」
氷の台地が眼前に広がっている
リシュリュー「どう、分かったかしら?」
ショタT「......条件は揃った。頼むよ......ルカリオ!」
ポゥン!
スタッ
ルカリオ「ルカァッ!!」
氷上に立つルカリオ
675
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:34:58 ID:DvUWV9cU
ショタT「僕らの想いは......波導の力を操る勇者へと受け継がれる! メガシンカ!!」
ルカリオ「ルゥゥゥゥ......!!」
ルカリオが光に包まれる
ウツロイド「ウツ?」
ショタT「来い、メガルカリオ!!」
メガルカリオ「カァッッッ!!!」
ウツロイド「ウッ......!?」
サーッ
ウツロイドがメガルカリオから距離をとろうとする
吹雪「まずい、また逃げる気だよ!」
ショタT「いいや、逃がしはしない......絶対にっ!!」
ショタT「行くよっ......ルカリオの攻撃......波導弾!!!」
メガルカリオ「リィィィィィオッッッ!!!」ゴオオオオオオ!!
メガルカリオからウツロイド目掛けエネルギー弾が放たれる
ウツロイド「ロイッ!!」ヒョイッ
ウツロイドが避けようとする
しかし
ウツロイド「ロイッ......ロイッ?......ロイッ!......ロイッ!?」ヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッ
ウツロイドの動きに合わせ波導弾が追尾してくる
ショタT「無駄だよ......波導弾は......ポケモンの持つ波導の力に引き寄せられて......どこまでも追い続ける!!」
ウツロイド「ロ......ロイ〜〜〜ッ!?」
バアアアアアアン!!
ウツロイドに波導弾がヒットする
676
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:35:42 ID:DvUWV9cU
ショタT「はぁー......はぁー......」
吹雪「............!」
リシュリュー「......」
ウツロイド「ウッ......ツ〜〜〜......!」シュウウウウ
煙を上げ満身創痍となりながらも、今だ空中に留まるウツロイド
ショタT「こ......こいつ......まだ落ちないっ!?」
吹雪「そんなっ!?」
リシュリュー「......でも、ここまでのようね」
キッ
キッ
ギュイン!
突如、空中にワームホールが出現する
ショタT「っ!?」
ウツロイド「ロイ〜〜〜〜......」スーッ
ウツロイドはワームホールに消え、海は本来の姿を取り戻した
静かな海に
677
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:36:39 ID:DvUWV9cU
〜砂浜〜
ショタT「......いたっ!」
リシュリュー「応急処置よ。これで終わりじゃないからね。さっさと帰って手当ての続きをするわよ」
ショタT「あ、ありがとうございます......」
吹雪「ポケモンセンターならすぐ近くにあるよ。どう、歩けそう?」
ショタT「もう大丈夫だよ」
リシュリュー「そんなわけないでしょうがっ」グイッ
ショタT「んえっ......!?」
リシュリューに担がれるショタ提督
ショタT「さ、さすがにこの格好で連れて行かれるのは......///」
リシュリュー「ワガママ言うんじゃないわよ、まったく......ん?」
ラプラス「らぷー」
リシュリュー「あなた。あの子が呼んでるわよ」
吹雪「......? ......ラプラスが?」
ザッザッ
ラプラスに近寄る吹雪
ラプラス「らす〜〜〜」
吹雪「............あなたも、私と一緒に......来たいの?」
ラプラス「ら〜♪」
吹雪「ふふっ♪ ありがとう。はいっ、モンスターボール」
ポゥン
ヌッ ヌッ ヌッ
カチッ!
吹雪「......ラプラス......ゲットですっ!」
どこからともなくラプラスの歌声が聞こえる
続くったら続く
678
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:37:25 ID:DvUWV9cU
大淀博士「さーて今回のポケモンは」
大淀博士「ぴっぴかちゅう!」ガチャ
No.131
大淀博士「No.131と言えば、そう、ラプラスですね」
大淀博士「人の言葉を理解する高い知能を持ち、海の上を人を乗せて進むことを好みます」
大淀博士「密漁で絶滅が危惧されたため保護の対象となっていますが、地域によっては逆に増え過ぎているそうです」
大淀博士「私個人としては乗るのも乗られるのも好きなんですけどね。ラプラスさんは騎上位ってのは、したこのないんですか?」
ラプラス「ラプー!」
ドォン!!!
ラプラスの のしかかり!
大淀博士「乗るのも大好きだそうでs」ムギュー
ここで一句
ラプラスと
いつでもどこでも
ラブプラス
大淀博士「みんなもポケモン、ゲットですよ」
679
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:41:02 ID:DvUWV9cU
次回
登場キャラ
>>680
ポケモン
>>681
680
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 22:42:13 ID:X/0zRo.6
タカオ(アルペジオ)
…一応コラボした仲ということで…だめなら安価下
681
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 23:32:15 ID:fadaRNOI
ブラッキー
(艦娘も必要なら秋月)
682
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/15(木) 23:47:34 ID:DvUWV9cU
>>680
>>681
うけたまりっ!
基本的に上の安価は艦これキャラ以外は対応出来ないつもりですけどアルペキャラならまぁ行けます、あんまメインで書けないかもしれませんが…
(既に安価外のキャラをメインで書くことが多いのはゆるして)
683
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:32:21 ID:Op/oQJ66
まず謝罪
今回のエピソードで
>>680
の安価は捌けませんでした...(小声)
いつ拾えるか分かりませんが遠くならないうち登場させたいです、書きたいキャラではあるので
今後も場合によっては安価を見送ったりするかもしれませんがどうかご了承下さい
(では書けた分だけで投下して)イッキーマウス...
684
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:33:23 ID:Op/oQJ66
朝
スー......スー......
建物内の一室で少年が静かに寝息を立てている
ガラッ
トッ トッ
そこに静かに歩み寄る少女
吹雪「......」
ショタT「すー............」
吹雪「......あっ......朝だよ、ショウタくん。起きて」
ショタT「............あ......うん......」
億劫そうにかけ布団をどける
吹雪「昨夜は寝付けなくて辛いと思うけど......朝ご飯、出来てるからさ」
吹雪「あ、服、脱がすよ......?」
ショタT「............?」
吹雪「いやっ! そ、その......傷あて、新しいのに変えるだけ、だから......ね......?」
ショタT「......そっか......」
左の脇腹に手を当てる
昨日の戦闘で付いた傷を医療用の傷パッドが覆っている
傷はさほど深刻ではなく、肉が抉り取られるような痛みはもう無い
吹雪「ちょっと痛むけど、我慢してね......」
ショタT「......っ」
吹雪「......はい、終わり」
ショタT「......ありがとう......」
吹雪「立ち上がれる?」
ショタT「うん......っと......」
よろめく体を支えてもらいながら歩きだす
ショタT「ねぇ......吹雪ちゃん」
吹雪「なぁに?」
ショタT「本当にありがとう......」
吹雪「............私の方こそ」
685
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:34:08 ID:Op/oQJ66
〜テラス席〜
吹雪「ほら、あちらに」
ショタT「......あ」
サングラスをかけた一人の女性がイスに腰掛けている
テーブルには異国の香り漂う朝食が並べられている
リシュリュー「フーン。案外Vacancesで過ごすには悪くないトコかもねぇ」
リシュリュー「ただ......Cafeの一つもないなんて、どんだけ田舎なのよ」
吹雪「あぇっ!?......す、すみません、何もない所で......」ペコリ
リシュリュー「あらっ、来てたの? というかあなたが謝る必要ないでしょう」
リシュリュー「ん?」
ショタT「......昨日は、ありがとうございました......」ペコリ
リシュリュー「ふん。礼ならそっちに言いなさい。夜通しあなたの面倒見てあげてたのよ?」
ショタT「えっ......?」
吹雪「えぇっ!? 言わなくていいですからっ......///」
リシュリュー「分かったから、さっさとお食べ。冷めるわよ」
(着席)
ショタT「頂きます......んっ」モグッ
吹雪「もぅ、いただきますっ......はむ」モグッ
吹雪「......こ、これ!」
ショタT「おいしい......」
ガツガツモグモグ
リシュリュー「ふふっ、沢山食べて、早く元気つけなさい」
♪♪♪
リシュリュー「んー? 連絡?」
リシュリュー「......あら、客人がお見えね」
686
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:34:57 ID:Op/oQJ66
陸奥「ボンジュール♪ で良かったかしら、リシュリューさん?」
リシュリュー「Bonjour. 別に気遣わなくていいわよ。おはよう、陸奥」
リシュリュー「で、そっちの子は?」
陸奥「さ、自己紹介をお願い」
後ろにいる少女が前に出る
秋月「秋月です。陸奥さんの下でご指導を頂いております」
陸奥「優秀な子よ。いずれ立派なレンジャーになれる。あなたからも助言をくれると助かるわ」
リシュリュー「ふーん、よろしくね」
秋月「よろしくお願いします」
陸奥「......急に本題に入るけど、『例の子』に遭遇したと言うのは本当?」
リシュリュー「遭ったわよ。けど先を越されたわ。ほら、そこの」
陸奥「......あら?......あらあらあら!」
ショタT「......モグモグ......ん?」
陸奥「あーなーたー、いつぞやのやんちゃな少年じゃない。ここで何してるのー?」
陸奥「分かった。ま〜た大人のお姉さんを困らせるようなことしたのね? 本当に、イケナイ子」
ショタT「あ......はい......」
陸奥「あ、あら?」
ショタT「......すみません」ペコリ
陸奥「............」
ポン
少年の頭を撫でる陸奥
ショタT「えっ......」ナデナデ
陸奥「怖かったのね。でも大丈夫、もう私たちが傍に居るから」
ショタT「......ありがとうございます」
陸奥「ふふっ♪ そこのお嬢さん? あなたもこの子と一緒に?」
吹雪「......えっ? あっ、私ですか!?」
リシュリュー「昨日からずーっと一緒よ。その若妻は」
陸奥「あらあら」
吹雪「んえぇぇっ!!??///」
687
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:35:43 ID:Op/oQJ66
リシュリュー「折角の朝食よ。あなたたちも一緒にどう? 今cafeを淹れるわ」
陸奥「それじゃあお言葉に甘えて♪ さ、秋月さんも」
秋月「えっ、あ、秋月にはそのようなおもてなしは......勿体無いです......」
陸奥「ダメです。こういうのは断る方が失礼よ。ありがたくご馳走にならなくちゃ」
秋月「そ、それでは......」
(着席)
クロワッサンを持つ秋月の手が震えている
秋月「た、多大なる感謝の意を込めて......い、い"た"だ"き"ま"す"っ!!!」
リシュリュー「重いっ!!!!」
陸奥「彼女は日ごろから節制に努めてるから」モグモグ
秋月「グスッ......美味しい、美味じいでず......」ポロポロ
リシュリュー「涙流しながら食べるのはやめなさい......パンがふやけてるでしょうが......」
陸奥「ところでお嬢さん、名前はなんていうの?」
吹雪「あっ、私は吹雪です」
陸奥「吹雪さんね。というか、君の名も聞いてなかったわ?」
ショタT「あっ、僕の名前はショウタです」
陸奥「ショウタくん、私の名は陸奥。改めてよろしくね♪」
ショタT「よろしくお願いします......」
688
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 07:36:34 ID:Op/oQJ66
・
・
・
リシュリュー「......と言う訳で、色々あったのよ」
陸奥「やっぱり無茶な子ねぇ」
秋月「でも、立派だと思います。未知の敵にも勇敢に立ち向かえるなんて」
陸奥「勇敢なのと無謀なのは違うわ。もう少し懸命な判断が出来たはずよ」
ショタT「......すみません......」
陸奥「あらやだ、もう私ったら。説教するつもりは無かったのに......」
リシュリュー「言うべきことはキチンと言わなきゃダメよ。同じことされたら堪ったもんじゃないわ」
陸奥「ま、活発なお年頃ですもの。少しくらいは大目に見てあげましょう。それより......」
陸奥「秋月さん? 彼と一戦交えてみたくない?」
秋月「え? つまり、ポケモンバトルですか? いいんですか......?」
陸奥「誰かを護るということは、誰よりも強くならなければいけないってことよ。その為には鍛錬を怠ってはいけないわ」
陸奥「安心しなさい、この子は強いわよ。格上と分かれば気兼ねなく戦えるでしょう?」
秋月「は、はい! お任せ下さい!」
ショタT「え......バトル......ですか?」
陸奥「えぇ、いいかしら?」
ショタT「でも............僕は......もう......」
吹雪「............?」
ショタT「戦いたくない......」
続く
689
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:27:39 ID:Op/oQJ66
夜
ザァー ザァー
波が打ち寄せる音
浜辺に座り込む一人の少年
ショタT「............」
夜空はきれいに晴れ渡り、風はあくまで涼しい
穏やかな海面には白い満月がくっきりと映えている
ショタT(......何やってるんだろう、僕......)
ふと思い出す
もうすぐ夏も終わる
学校が始まり以前の生活に戻れる
ぼんやりと考えていた
ショタT(............戻れるのかな)
ザッ ザッ ザッ ザッ
足音
足取りは早いが刻まれるリズムは一定で、息が整っているのが分かる
ショタT「......あっ......」
走る人影が目に映る
立ち上がる
あちらもこちらの存在に気付いたらしく駆け寄ってくる
月明かりに照らされ、そう近づかないうちに相手の顔がはっきりと分かる
ショタT「......秋月ちゃん?」
秋月「ショウタさんですか? どうしたんですか、こんなところで」
・
・
・
690
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:28:42 ID:Op/oQJ66
ショタT「凄いね。毎日走ってるんだ」
秋月「一日たりとも怠っては、訓練になりませんから」
ショタT「訓練邪魔しちゃったけど、いいの?」
秋月「......今は特別。私の方こそ、話しかけてよかったですか?」
ショタT「うん。大丈夫」
秋月「私、朝も思ったのですけれど、あなたのこと本当に尊敬してます」
ショタT「......?」
秋月「『例の子』のこと、陸奥さんからは部外者に話さないようにって言われてるんですけれど」
秋月「あの『ウルトラビースト』......今だ正体を掴めていない謎の強敵に、立ち向かったあなたに敬意を抱いています」
ショタT「............」
秋月「この秋月も、いずれ立派なレンジャーとして、助けを求める者達を護る職務に就く者として、あなたのように......」
ショタT「僕は」
秋月「......はい......?」
ショタT「............護れなかったよ」
秋月「ショウタさん......」
<ショウタくーん! どこいるのー!?
ショタT「あっ......」
ザッザッ
吹雪「はぁ、はぁ、ショウタくん、ここにいたの......」
吹雪「......あぇっ、秋月さん......も......?」
秋月「あ......は、はい! ランニング中に偶然会ったので......」
吹雪「あ、そうなんですね......あはは......」
・・・ ・・・
ショタT(......なにこの空気)
691
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:29:18 ID:Op/oQJ66
ショタT「吹雪ちゃん、心配かけさせてごめんね。帰るよ」
吹雪「あっ......う、うん」
吹雪「............ねぇ、ショウタくん。本当に、もう戦いたくないの?」
ショタT「えっ?」
吹雪「昨日会ったばかりの私が、こんな事言うのも変だけど......」
吹雪「今日のあなたの言葉が、らしくない気がしたから......」
ショタT「......本当だよ。悪いけど」
吹雪「............分かった、ありがとう」
ショタT「......」
優しく微笑みかけられる
少年は困惑する
その優しさにどう応えたらいいのかも分からない
吹雪「そうだ、ねぇ秋月さん!」
秋月「ん? なんですか?」
吹雪「私と、ポケモンバトルしませんか?」
ショタT「?」
秋月「えぇっ? 吹雪さんとですか?」
692
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:30:02 ID:Op/oQJ66
吹雪「元々はショウタくんがあなたのお相手をするって話がありましたよね。けれど、ご覧の通りです......」
吹雪「もし良ければ、彼の代わりにこの吹雪がお相手をいたします。私こう見えて、学校での成績はトップなんです!」
ショタT「そうだったんだ」
吹雪「と、とは言っても......田舎の弱小校の1番だけどね......」
秋月「いいえ、光栄です! 是非ともお手合わせお願いします!」
吹雪「こちらこそよろしくお願いします!」
吹雪「......ねぇショウタくん」
ショタT「ん?」
吹雪「もし、見るのも嫌でなければさ、私たちのバトル見ていかない?」
ショタT「......構わないよ」
吹雪「よかった」ニコッ
二人の少女は広い浜辺へと歩き出し、十分な距離を保ったまま向かい合う
腰を下ろしそれを眺める
月は依然として明るい
二人の表情まではっきりと見える
693
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:30:30 ID:Op/oQJ66
秋月「......」
吹雪「......準備、完了です!」
秋月「それでは始めましょう。お出で、ブラッキー!!」
ポゥン!
ブラッキー「ブラッ!!」スタッ
吹雪「それじゃあお願い。私の、グレイシア!!」
ポゥン!
グレイシア「レイッ!!」スタッ
秋月・吹雪「バトルッ!!」
ショタT「......」
続く
694
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 21:49:42 ID:wnbHn2a6
秋月「お出で、ブラッキー!!」
吹雪「お願い、グレイシア!!」
ブラッキー「ブラッ!!」
グレイシア「レイッ!!」
ショタT(ブラッキーはかなり耐久力のあるポケモン。対するグレイシアは、強力な氷技を武器とする)
秋月「早速行きます。ブラッキー、バークアウト!」
ブラッキー「ラァッッッ!!!」カッ
ブラッキーの赤い瞳が鈍く光り、発せられる怒号がグレイシアを襲う
グレイシア「グッ......!」ビクッ
秋月「バークアウトの追加効果! 相手の特殊攻撃を弱体化させる!」
吹雪「だったらこっちは! グレイシア、凍える風!!」
グレイシア「シアーーーッ!!」ヒュウウウウウウウ
ブラッキー「キッ......!?」ブルルッ
ブラッキーの体毛が氷結し漆黒の肢体に霜が降り始める
吹雪「これでブラッキーの動きを鈍らせる! このまま畳み掛けるよ!」
秋月「ですが既に、バークアウトで特殊技は弱めてる! 受けきってみせます!」
吹雪「試してごらん! グレイシア、『氷の息吹』!!」
695
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 21:50:37 ID:wnbHn2a6
ショタT「氷の息吹......あれの技は確か」
グレイシア「レイーーーッ!!」
コォォォォオオオオ!
ブラッキー「ラッ......!?......ブラーッ!!」キシキシキシ
凍てつく冷気がブラッキーの身体を突き刺し体力を削り取る
秋月「しまった、この技は......!」
吹雪「氷の息吹は、的確に相手の急所を突く技。つまり!」
ショタT「能力ダウンを無力化出来る......」
吹雪「これでバークアウトで火力を下げられることなく攻め立てられる!」
秋月「やりますね......ですが構いません! こっちも攻めます!」
秋月「ブラッキー、イカサマ!!」
ブラッキー「ラーッ!!」カッ
ブラッキーが赤い瞳が再び発光し、グレイシアに突撃する
バキィッ!!
グレイシア「アッ......!」
696
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 21:51:37 ID:wnbHn2a6
ショタT「イカサマは、威力を相手の攻撃力に依存するかなり独特な技......」
吹雪「でもグレイシアの攻撃力はそんなに高くない。大したダメージにはならないよ!」
吹雪「再び、氷の息吹!!」
グレイシア「レイーッ!」
コォォォォオオオオ!
ブラッキー「ブラッ......!」キシキシッ
吹雪「よし。これで、次の攻撃で倒してみせる!」
秋月「いいえ、やらせはしません。ブラッキー、『月の光』!!」
ブラッキー「ラァァァッ!」
ブラッキーの体表に描かれた輪っか模様が妖しい光を放つ
それと同時に傷が回復していく
秋月「月の光によって体力を回復する! これでまだ戦えます!!」
吹雪「くっ......! だったら攻め続けるよ!」
吹雪「氷の息吹!」
秋月「もう一度、月の光!」
さらに回復
吹雪「まだまだ! 氷の息吹!!」
秋月「こちらも、イカサマ!!」
撃ち合い
吹雪「くっ............!」
グレイシア「フゥー......フゥー......!」
グレイシアの口から小刻みに息がこぼれる
秋月「どうですか。私たちは、まだまだやれますよ!」
ブラッキー「ブラッ!」キッ
697
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 21:52:36 ID:wnbHn2a6
グレイシア「グッ......!」
吹雪「私だって......まだ......!」
ショタT「......ねぇ、吹雪ちゃん......」
吹雪「......ん?......な、なに?」
ショタT「どうして、そんなに無理してるの......?」
吹雪「......私、強くなりたいって思ったから......私が強くなって、みんなを護りたいって」
吹雪「だからここで諦めちゃいけない! またあの時みたいになって、誰かが傷つくのを見てるだけなんて嫌だから!」
秋月「吹雪さん......」
ショタT「............」
吹雪「行くよ、グレイシア! 氷の息吹!!」
グレイシア「シアーーーーッ!!」
コォォォォォオオオオ!
グレイシア「ッ......!?」
吹雪「はっ!?」
狙いが外れる
放たれた冷気はそのまま風に乗りどこへとも無く消えてゆく
秋月「月の光!!」
ブラッキー「ブラーッ!!」キラキラ
再び回復する
その身体にはもはや一つの傷も残されていない
吹雪「くっ............」
秋月「吹雪さん。もう、ここまでにしましょう。勝敗は、決しました」
ショタT「吹雪ちゃん......」
吹雪「............戻って、グレイシア」
グレイシア「レイ......」
ポゥン
698
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 21:53:41 ID:wnbHn2a6
秋月「ブラッキー、ありがとう。戻って」
ブラッキー「ブラッ!」
ポゥン
秋月「お手合わせ、ありがとうございます。とても勉強になりました」
吹雪「こ、こちらこそ、ありがとうございます......」
秋月「私たち......きっと、同じ想いを共有できる仲間なんだと思います。さっきのあなたの言葉を聞いて、そう確信しました」
吹雪「あっ......う、うん......!」
秋月「すみません、なんだか厚かましい発言かもしれませんが、私の正直な気持ちです」
吹雪「あ、ありがとう......私こそ、嬉しく思います」
秋月「ショウタさんも、どうか深く気を落とさないで下さい。あなたの助けになることなら、私なんでもしますから」
ショタT「あ......ありがとう......」
秋月「それでは......重ね重ねですが、本当にありがとうございました」ペコリ
秋月「私はもう少しランニングの続きをします。人のことは言えませんが、お二人もあまり遅くならないうちに......」
ショタT「うん、ありがとう。さ、吹雪ちゃん、帰ろう?」
吹雪「う、うん......」
ザッ ザッ ザッ
走り去る秋月の背中を見送る二人
吹雪「......私は、そんな立派な人間じゃないよ」
ショタT「......?」
吹雪「あの子に勝って、私強いんだよ、ってところ見せたかっただけなの。あなたに」
ショタT「吹雪ちゃん......」
吹雪「ごめんね......私のわがまま付き合せちゃって」
ショタT「............」
続く
699
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:13:18 ID:kRhSedyo
明くる日
陸奥「みんなー、朝ご飯よー!」
\いただきまーす!/
秋月「んふふ〜、美味しいぃ〜〜」モグモグ
吹雪「南瓜の味噌汁、南瓜の煮っ転がし、それに麦飯......」
ショタT「急に質素になりましたね」モグモグ
陸奥「リシュリューさんはもう帰っちゃったから。あの人多忙なのよ」
箸を止める
ショタT「......またどこかで、『あいつ』が出たんですか?」
一瞬、女性の目つきが険しくなる
陸奥「............さぁね。言っておくけど、この件について詳しい話は出来ないわ。相手があなたでも例外ではありません」
ショタT「はい......」
陸奥「安心しなさい。あなたの身は大人のお姉さんが責任を持って護ってみせるわ。だから、ちゃんと良く噛んでご飯を食べてよ」
秋月「ん〜、それにしても安心する味です。我が家みたい......ってあれ? この味どこかで」
陸奥「ふふっ♪ 気付いたかしら。さぁ、こっちにおいで」
スタッ
秋月「......あっ!」
涼月「おはようございます、みなさん」
700
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:14:29 ID:kRhSedyo
秋月「涼月じゃない! どうしてここに?」
涼月「秋月姉さんたちが近くに来てると聞いて、少し顔を出そうかと」
陸奥「って訳で、折角だから彼女に朝食を作ってもらったの。ちょっとしたサプライズだったでしょ?」
ショタT「......!?」ドキッ
秋月「でも涼月。どうして建物の中なのに水着姿なの?」
涼月(水着)「この時期は正装だと蒸れちゃうので」
陸奥「これでちょっとは元気になったでしょ、少年?」ボソッ
(耳元でささやくお姉さん)
ショタT「い、いや......///」←うつむく
吹雪「ムスーッ」
陸奥「さ、沢山食べて元気つけておかなきゃ。今日は体力使ってもらうから」
秋月「分かりました。ちなみにどんな訓練を予定しているんですか?」
陸奥「えぇ? 無いわよ、そんなの。今日はお休み」
秋月「え、それは......(困惑)」
陸奥「分かってないわねぇ、一生懸命遊ぶのも仕事の一つよ」
陸奥「世間の子供達はまだ夏休み。訓練に明け暮れるのもいいけれど、たまにはあなたたちも羽を伸ばしなさい」
秋月「はいっ、ありがとうございます!」
涼月「それではお言葉に甘えて♪」
陸奥「ねぇ、吹雪さん? もしよかったら、この子たちの相手をしてもらえないかしら?」
吹雪「は、はい、お任せ下さい!」
陸奥「もちろんつき合ってくれるわよね?」
ショタT「あっ、はい......」
_____________
_______
____
701
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:15:45 ID:kRhSedyo
砂浜
白露「いっちばん乗りーーーーーーーーっ!!!!」
村雨「じゃあ村雨が二番乗りーっ♪」
・・・ ・・・
白露「......てか、あたしら二人だけ? 夕立は? 時雨は?」
村雨「夕立は夏休みの宿題と奮闘中。時雨さんは夏休みの宿題をやりたがらない夕立と奮闘中よ」
白露「もー何やってんのよーっ! 最後の最後まで全力で遊び倒さないと夏休みが逃げちゃうでしょうがーっ!!!」
村雨「遊び倒しても夏は明けると思うけど?」
白露「ならば今この瞬間を一番楽しめるように頑張るまでよ! さっそく着替え......」
バサッ
村雨(水着)「じゃーん☆ 村雨がいっちばーん早く着替えましたー♪」
白露「なにーっ!? ま、負けたーっ!!」
白露「んで、下に着てきたのは分かるんだけど、帰りどうすんの? 着替えあんの?」
村雨「そこまでは考えてなかったわ♪」
白露「さすがのあたしでも白昼堂々浜辺で生着替え披露してやる程の度胸はないよ。ちょっと着替えてくるから待っててね」
村雨「はいはーい♪ じゃあ村雨その間に、かわいいでも男の子に話しかけちゃおっかな〜?」
白露「む、村雨さん、アレすか......? いわゆる逆ナンってやつすか......?」
村雨「そんな如何わしいことじゃありません。村雨はさみしがりやだから、ちょっと話し相手が欲しいだけです」
村雨「ほら、さっそくあそこに」
白露「んー?............あああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
<あああああああぁぁぁぁぁっ!!!!
ショタT「うわっ!?」ビクッ
吹雪「ひゃっ!?」
陸奥「あら? あの子......」
702
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:16:59 ID:kRhSedyo
ザッザッザッ!!!
白露「ショウタ! 久しぶりじゃない!! ってあの時のお姉さんまで! また会っちゃった!!」
陸奥「お久しぶりね、白露さん。あの時はありがとう」
ショタT「あっ......久しぶり」
秋月「知り合い、ですか?」
陸奥「以前事件が起こったときに私たちを助けてくれた、立派なトレーナーさんよ」
白露「ふっふーん♪」
ザッ ザッ
村雨「へぇー、白露ちゃんの知ってる子だったの。先越されちゃったわ」
歩み寄る水着姿の少女
村雨「村雨よ♪ 白露ちゃん共々私のことも、よろしくねっ☆」
(ウィンクを飛ばす)
ショタT「ぁっ......///」
陸奥「あらあら、より取り見取りね」
涼月「?」
吹雪「......ばかっ」
(少年の脇腹を小突く)
ショタT「ぐはぁっ!(迫真)」
村雨「うふふっ、かっわいいー♪」
703
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:17:57 ID:kRhSedyo
白露「ショウタ! ここで会ったが百年目!! あんたのライバルとして、ここでポケモンバトルを申し込むよ!!」
ショタT「えっ......い、いや......その......」
(困惑)
吹雪「あっ......あの!」
陸奥「白露さん、ゴメンなさい。今日はそういう気分じゃないのよ。みんな遊ぶのを楽しみにしてるから」
白露「あっ、そっか。それもそうだね! じゃあ一緒に遊びましょっか!!」
陸奥「ええ、そうしましょう」ニコッ
陸奥「......これでよかったかしら?(小声)」
ショタT「あっ......ありがとうございます......」
吹雪「......」ホッ
秋月「とは言っても、私たちまだ水着に着替えてないですよ」
白露「同じく」
吹雪「わ、私も着替えた方がいいのかな......あんまり自信ないんだけど......」
陸奥「吹雪さん、ダメよ、臆したら。ここで女を見せなくちゃ」
吹雪「ちなみに陸奥さんは......?」
陸奥「私は遠慮します。年頃の少年には刺激が強過ぎるからね♪」
ショタT「なんの話ですか......」
704
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:18:49 ID:kRhSedyo
村雨「じゃあ村雨たちはお先に泳いでまーす」
涼月「みなさんも早くいらして下さいね」
陸奥「はい、楽しんでらっしゃい」
ショタT「............」
キッ
キッ
眩暈
既に何度か経験したこの感覚で確信する
ショタT「............い、いる」ボソッ
吹雪「えっ......?」
震える声でかろうじて呟く
いつの間にか少年の額に大粒の汗が浮かんでいる
ショタT「ま、まずい......危ない......海に............近づいちゃダメだッッッ!!!」
陸奥「な!?」
吹雪「えっ!?」
秋月・白露「!?」
ピチャッ ピチャッ
涼月「え?」
村雨「んー?」
海に足を踏み入れる
同時に近くの海面に二つの影が出現する
ザバァァァァン!!!
705
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:20:00 ID:kRhSedyo
水飛沫が立つ
海面から飛び出した影の正体が二人の少女に襲い掛かる
村雨「えっ......きゃああああああ!!!」
涼月「いやあああああああ!!!」
秋月「まさかっ!?」
白露「げぇっ!? なにあれっっっ!?!?!?」
ウツロイド1「ウツ〜〜〜!」
ウツロイド2「ロイ〜〜〜!」
村雨「や......やだ......」
涼月「............助けて」
陸奥「ウルトラビーストッ!? しかも、2体!?」
ショタT「はぁーっ......はぁーっ......!」ガクッ
吹雪「ショ、ショウタくん、大丈夫!?」
ショタT「ぼ、僕はいい......!......あの二人がっ!!」
白露「あんたぁー!! 村雨になにしてくれてんのよーっ!!!!」ザッ
秋月「涼月っ!! 待って、今行くから!!!」ザッ
必死の形相で駆け寄る二人
村雨「............」
涼月「............」
秋月「涼月、大丈夫? 今助けるからね......」
白露「どこのどいつだか知らないけどねぇ! 可愛い妹分に乱暴するような不届き者はタダじゃ置か......」
硬直する
血の流れが止まったかのような病的なまでに白い肌
深く暗く冷たい瞳
そこに見た顔は自分達が知っているそれでは無かった
白露「............あんた......誰?」
秋月「あなた............涼月......?」
706
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:21:55 ID:kRhSedyo
涼月「......」
腕を高く挙げる
ザッ!!
そのまま真下の地面に深く振り下ろす
地中に居る何かを掴むようにしてこぶしを強く握り締め、低い声で呼びかける
涼月「オ出デ............シロデスナ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
地鳴りと共に地面がせり上がってくる
白露「な、何よこいつーっ!?」
シロデスナ「シィィィィロォォォォオ......!」ゴゴゴ
村雨「......」
海に目を向ける
村雨「......チュッ♥」
水面に向かって投げキッスをする
その合図に呼応して水の底から黒い影が広がる
村雨「来ナサイ............ブルンゲル!!」
ザバアアアアアアン!!!
激しい水飛沫とともに浮上する
秋月「あっ、あれは......!?」
ブルンゲル「ブゥゥゥゥルゥゥゥゥウ......!」ゴゴゴ
707
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 01:22:42 ID:kRhSedyo
秋月「くっ......!!」
ピッ
図鑑の起動音
秋月「浮遊ポケモン、ブルンゲル! 獲物を海に引きずり込み、命を奪うとされている......!!」
秋月「あっちは、砂の城ポケモン、シロデスナ!! 砂嵐を巻き起こし、相手の身動きを封じて生気を奪う......!!」
白露「そ、そのポケモン図鑑、夏限定モデルとかじゃないよねっ!? あたし今は怪談話聞きたい気分じゃないんだけどっ!!」
秋月「気を引き締めてください......今私たちが直面しているのは、お伽噺等ではない現実の恐怖です!!」
白露「くっそーっ! 村雨、あたしを怖がらせないでよ! 早く元の姿に戻りなさいっ!!」
秋月「涼月! お願い、目を覚まして!」
涼月「......元二戻ル......?......目ヲ覚マス......?......何ヲ言ッテイルノデスカ......?」
村雨「フフフッ♪ ヤット、目ガ覚メタンジャナァイ......」
続く
708
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/04(水) 21:46:25 ID:jNVbiSXo
砂浜
ブルンゲル「ブルァァァァァ......!」ゴゴゴ
シロデスナ「デェェェェェス......!」ゴゴゴ
村雨「フフフッ♪ ヤット目ガ覚メタンジャナァイ......」
涼月「............」ジロッ
視線が合う
秋月「っ......!!」ゾクッ
白露「あ、あんた......なに、言ってんの......?」
ショタT「ぐっ......」
右手で脇腹を押さえうずくまる
吹雪「ショウタくん、しっかりして!」
ショタT「だ、大丈夫......それより教えてください.....あの子達に......何が起こっているんですか?」
陸奥「コードネーム:UB01 PARASITE ......ポケモンとしての名前は『ウツロイド』」
吹雪「......ウツロイド?」
陸奥「彼らは人に寄生を行うことが分かっている。そして......」
陸奥「何らかの方法で寄生主の肉体と精神に働きかけ、潜在能力を極限まで引き出し、暴走させる」
白露「な、納得いかないっ! それじゃああれが本気の村雨の姿ってわけ!?」
秋月「認めません......私の知ってる涼月は、あんなに人を見下すような目はしない!」
709
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/04(水) 21:48:48 ID:jNVbiSXo
吹雪「元に戻す方法は、無いんですか......?」
陸奥「詳しいことは調査中だけど……彼らの寄生には自衛の側面があるとされてる」
陸奥「寄生主が力量不足と判断すれば、自ずと離れていくはずよ」
ショタT「......つまり」
秋月「察しはつきました......!」
白露「いひひっ、オッケー!」
二人がボールを構える
陸奥「秋月さん! あなたは、私が見てきた訓練生の中で最も優秀な子よ。この状況を託していいと信じているわ!」
秋月「はいっ! お任せ下さい!!」
陸奥「白露さん! 以前あなたには助けてもらったけれど、どうやら今回もそうなりそうね。大丈夫かしら!?」
白露「もっちろん!! 任せてくれちゃってぇー!!」
ショタT「僕達も力に......うぐぁっ!」
(傷口が痛む)
陸奥「あなたは無理よ。吹雪さん、聞きなさい」
吹雪「はっ、はいっ!!」
陸奥「男の子を御するのも女の仕事よ。またその少年が無茶したら、引っ叩いてでもぶん殴ってでも止めるのよ。出来る?」
吹雪「……分かりました! お任せ下さい!」
ショタT「えぇーっ!?」ガビーン
710
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/04(水) 21:49:51 ID:jNVbiSXo
秋月「それでは頼みます、ブラッキー!」
白露「お願いよ! カメックス!!」
ポゥン! ポゥン!
ブラッキー「ブラッ!」スタッ
カメックス「ガメェッ!!」ドン!
秋月「白露さん! この秋月に、力を貸してください!」
白露「お互い様ねっ、じゃあ行くよ!」
ブルンゲル「ブルァァァッ!!」
シロデスナ「シィィィロォォォッ!!」
涼月「オ相手......シマス......」
村雨「ヨセバ良イノニ......馬鹿ナ子達ッ......!!」
秋月&白露「バトル!!」
711
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/04(水) 21:51:04 ID:jNVbiSXo
白露「カメックス! 『水の波動』!! まず狙うは、シロデスナ!」
秋月「ブラッキー、『バークアウト』!」
カメックス「ガァァァメッ!!」バシュッ!!
ブラッキー「ラァッッッ!!」カッ!
涼月「『守ル』ッ......」
シロデスナ「スナッ!!」
ゴゴゴゴゴ
シロデスナの周囲に砂の防護壁が出現する
バァァァン!!
両者の攻撃は壁に阻まれ、無傷のシロデスナが鎮座する
白露「ちぃっ!」
秋月「でも、ブラッキーの攻撃はシロデスナだけを狙った訳じゃない! そちらには食らってもらいます!」
ブルンゲル「ゲェーッ!?」ブルッ
ブラッキーのバークアウトを受けブルンゲルがたじろぐ
村雨「フーン......」
秋月「バークアウトの効果! 攻撃を受けたポケモンの、特殊攻撃を弱体化させる!!」
白露「よっしゃー、やるじゃん!」
村雨「ハイハァイ............ブルンゲル!」
ブルンゲル「ブルン!」
村雨「トリックルーム!!!」
ブルンゲル「ブルァァァァァッ!!」カッ!!
キッ キッ キッ
軋むような音を立てて空間が歪んでゆく
712
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/04(水) 21:52:53 ID:jNVbiSXo
吹雪「な、なに......あの空間......」
ショタT「トリックルーム......素早さの上下関係を逆転させる空間を生み出す技……!」
陸奥「あの面子で最も遅いポケモン......つまりあの空間で最も速く動けるのは、恐らくシロデスナ」
幾何学模様の透明な壁が出現し、交戦中のポケモンとトレーナーたちを閉じ込める
村雨「......楽シマセテ、アゲルカラ......」ニィィ
涼月「............」
白露「どんなことして来ようが、村雨、あんたはあたしが責任持って連れ戻すからね! 覚悟しなさいよっ!」
秋月「涼月......何度でも呼びかけてみせる! 私の言葉があなたに通じるまで!!」
白露「臆せず攻めるよっ!」
秋月「同じく!」
涼月「遅イ......シロデスナ、『ド忘レ』」
シロデスナ「シィィィ.....ロォォォォ......???」カッ!
シロデスナの特防が大幅に上昇する
涼月「ソンナ言葉......キカナイ......通ジナイ......」
秋月「それが、あなたの答えってこと......」
村雨「私ノ事マデ、忘レナイデネ......ブルンゲル、『熱湯』!!」
ブルンゲル「ブルルルァァァァァ!!!」バァーッ!!
煮えたぎる熱湯がブラッキーを襲う
バシャッ!!
ブラッキー「ブラァァァッ......!」ジュウウウ
秋月「ブラッキ......!?」
村雨「サァ、食ライナサイ......!」
「うあぁぁぁぁあぁぁあっ!!!!」
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