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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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*「ここは 【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ の避難所です」
*「雑談や 連絡の場として どうぞ」
*「このURLの先が 現行の 本スレです」
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1246115227/
*「避難所の 過去スレです」
避難所1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1206954054/
避難所2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1211908307/
避難所3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1221605457/
避難所4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1232545359/
*「まとめサイトです」
ttp://www9.atwiki.jp/hutatuna/pages/1.html
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>>777
発見させました。
>>780
とりあえずまずはプロフを投下してみて下さい。
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>>781
【プロフィール】
名前:エース
性別:男
年齢:20歳
身長:174cm
体重:60kg
職業:元狂戦士
容姿:濃く短めの黒の髪、やや筋肉質な体。黒のレザージャケットを着ている。
能力:オーラや物体に『高速振動の性質』を与える。(変化+強化)
打撃攻撃時などに、破壊と同時に衝撃を発生させる事が出来、またオーラを少し伸ばす事でチェーンソーのように物質を切断する事も可能。
キャラ説明:最後に創られた特殊な狂戦士。彼は完全に人間としての知能を備えていた為に完全な『狂戦士』にはなれず、
人間らしい感情と命令を忠実に聞く本能の間で揺れていた。
その精神的な危険性の為、存在は公にはされず、幹部の座を追われた。
現在も島に潜伏しているが、本能と感情の行き先を見つけられないままである。
今後の接触によってはワイズマン側、主人公側のどちらにも転ぶ可能性がある。
【パラメータ】
(本体)
筋 力:A
俊敏性:C
耐久力:B
成長性:C
(能力)
射 程:D
破壊力:S
持続性:C
成長性:D
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ようやく愛鷹のプロフが出来たんでwikiに追加
愛鷹は展開次第では病んだり、敵にまわったりしちゃいます
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王将のwiki追加
不明なところは後に編集していきます
赤染さんに絡んじゃったけどよかったかなー?
>>781
それがエースですね。わかりました。
準備ができたら本スレに投下してください。
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>>784
丁度次の展開に悩んでいたので、問題ありませんよー
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これで私が今年にレスするのは最後かな。
それでは皆さん、良いお年を。また来年会いましょう。
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あの、斎葉さんとラジコンどちらが追跡しているのでしょうか?
あっあと、あけおめです。
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>>787
ラジコンが追跡しています
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すみません、夜深内さんはいますか?
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いますが何でしょうか?
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そろそろ僕の書き込みから3日経つと思うのですが…
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…えっ、あっすみません
あちらに反応があってから
書こうかと思っていたのですが…
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取り合えず書き込みました
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、本スレでは王将青年がキングでしたー、という展開になりましたが、
まぁわかってた人にはわかってたと思います。
赤染さんをいきなり負傷させてしまいましたが、演出上ということでご勘弁を。
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今日で三日目ですが、忙しく書き込めそうにないので
明日書き込みます
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エースの情報をwikiに載せましたー。
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久々に乱立荒らしが来たようで・・・本スレが沈みましたね。
今は私も忙しくて手が離せないので、夕方辺りにでも新スレ立てておきます。
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【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ肆】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294476821/
新スレ立てましたので報告いたします。
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ありがとうございます。
ただ、まだ荒らしは潰されていないみたいなので
まだ気をつけないとまた沈むかもしれないですよ
名無しの荒らしはまだいいけど、スレ乱立のは嫌いです…
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新スレのほうもやられてしまったようです。
まだ対処できてないんですかねぇ…。
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これじゃいくら立ててもキリないんで、ほとぼりが冷めるまでこちらで本スレを進行させましょう。
こちらに投下したレスはいずれ再建した本スレにも投下するということで。
今日中には氷室のレスを投下します。
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どうやら規制ラッシュに巻き込まれたようですね
とりあえず昨日投下できなかった赤染のを投下します
前スレ
>>50-51
「え? あぁ……あはは、確かに。でも、実は僕、正体を……」
王将の返事はそこで途切れることとなる。
「オーッホッホッホ!」
突如、甲高い笑い声がこの場に響き渡ったからだ。
背後から聞こえたその声に反応し、赤染は振り返った。
そこにはなにも無い。 ニジ
いや、“その人物”はまるでペンキが滲みでるようにその姿を現した。
「またお会いしましたねぇ。えーと、確かお名前は……赤染サン、でしたか?
ホホホ、“お迎えに上がりました”よ」
登場したのは不気味な仮面を被った、死神のようなピエロ――ジョーカーだった。
突然の事だったが、既に朝に同じ経験をした赤染は心に余裕を持っていた。
(名乗った覚えはねぇんだがな……いや、それよりもだ)
「さ、参りましょう。嫌と言っても無駄ですよ。もう“時間切れ”です」
(“お迎えに上がりました”? “時間切れ”? ピエロ野郎は何を言ってやがる?
自分と狂戦士との間には何も因縁関係はねぇはずだ…いや、そうじゃねえ…………!!)
早くも、真実にたどり着いた赤染だが、結果的にはそれは遅すぎた。
ズンッ!!
背中から胸にかけ、衝撃が走る。
肉を裂く音を追うように、赤染の苦悶の声と血液が地面に滴り落る音が発せられたのはほぼ同時だった。
視線を下げると、自分の胸が内側から突き破られていた……銀色のサーベルによって。
「……助けを求められたら手を差し伸べる、って言ってたね。やっぱり僕には理解できないよ。
異能者を見たらまず敵と思って警戒しないと。でないと、こうなるんだから」
赤染はこの状況を理解し、そして王将の言葉に確信を得た。
自分は王将みちるにサーベルで、背後から刺されたのだ。
「けど、それでもボクはキミが凄いと思う。さっきも僕の言葉に微妙な違和感を感じ取ってたでしょう?
答えには気付かなかったみたいだけど、説明のつかない違和感が気になっただけでも大したものだよ。
でもね、“闘いたくない”というのも“闘えない”っていうのも、実はどっちも間違いじゃないんだ」
サーベルが勢いよく赤染から引き抜かれる。
恐らく動脈を何本か傷つけられたのだろう、血が飛沫となって体外に散った。
膝を着きこそはしなかったものの、赤染は立っているだけで精一杯だった。
だから、王将の言葉をただ聞くことしか出来ない。
「だって、自分の“仲間”と闘えるわけないでしょ? もっとも向こうは敵に見えただろうけどね。
下位の狂戦士にも知性があることにはあるけど、それは主人と認めた人に従える程度のもの。
敵を殺せと命令されたら、主人以外の人間に対し見境なく凶拳を向ける、その程度なんだ。
彼は僕が仲間でしかも格上の存在であることを理解できなかった。だから僕も狙われたの。
まぁ、今から思えばいいスリルを味わえたかなーなんて思ったりするんだけど。あはははは♪」
「そろそろ参りましょう……宜しいですね? 『キング』」
「あっ、うん? もうそんな時間? 早いなー、たまの自由時間なのにさー」
王将みちる――キングは笑うのをやめ、前屈みに胸を手で押さえていた赤染の横を通り過ぎていった。
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「ハハハハ……」
顔をダランと下に向けたまま、赤染の口から小さな笑みがこぼれた。
その笑いは王将のそれと比べると普通の、ただ小さい『喜び』を表すものだった。
「……お前がキングか…ハハハ、なんか『拍子抜け』だなぁ、おい。なんだ、普通の会話も出来るし、
笑うことも出来るじゃねぇか。おまけに『自分の仲間と闘えるわけない』? 狂戦士が聞いて呆れるぜ…」
突然、赤染の体が吹き飛ぶ。
そのまま数メートル先の街路樹にぶつかり、糸の切れた人形のようにドサッと街路樹を背に座り込む体勢になった。
恐らくジョーカーか王将の気に触れて、なにかしらの攻撃を受けたのだろう。
この攻撃で赤染の意識は限界寸前に達した。
もう、話を聞く事もままならない。ぼんやりと二人を見つめることしかできない。
その後、何かを言ったのかどうかも分からないが、二人は立ち去っていった。
二人が立ち去った後には小さな血だまりに囲まれた赤染一人だけだった。
(くそ……心臓付近の動脈をやられたんなら……いくら異能者の回復力でも自然治癒で治るかどうか微妙だな……)
それでも赤染は諦めない。
「グッ……」
拳を振り上げ、最後の力で“胸の傷口”を“殴りつけた”。
その衝撃は全て炎熱に変換され、胸と背中を焼いた。
「ガァア!!……く、くそが……ここで意識が飛んだら……流石に死ぬよなぁ、おい…」
それはとんでもない荒治療だった。
直径数センチの傷とはいえ、それを火傷で上塗りして止血したのだ。
(あとは動脈が治るかどうかは運次第……か…それまで意識が保てるかどうかだな…)
それは分の悪い賭けだったが、これ以外の方法は今の赤染には思いつかなかった。
【赤染 壮士:駅の街路樹の下で死にかける】
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過去ログが別にあった避難所にありました
http://www1.atchs.jp/test/read.cgi/nanaitahinannjo/156/l10
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前スレ>>53>>56
廃工場の中はひっそりと静まり返り、そしてひんやりと冷え込んでいた。
歩けばそれだけ冷えた空気が肌を撫で、体温をゆっくりと下げていく。
若干の黴臭さがあるものの、真夏の蒸し暑さでほてった体には心地が良い場所だった。
氷室は、おぶった海部ヶ崎を適当な床に降ろすと、周囲を見回した。
間取りは広い正方形。それぞれの方角にガラスの割れたはめ殺しの窓。
部屋の中央には錆び付いた大きな機械が何台か置いてあり、
階段の隅に塗装の禿げた三本のドラム缶が横一列に並んでいる。
「入り口周りの地面の下にワイヤーを忍ばせておく。上から圧力がかかる・・・つまり踏まれた場合、直ぐに解る。」
後ろでは早速、海部ヶ崎の治療に乗り出した天木が何やかんやと言い出していたが、
そんなことにいちいち耳を傾けていない氷室は、一人でさっさとドラム缶に近寄っていくと、
やがて何を思ったかそれらを順に蹴飛ばしていった。
倒れたドラム缶から乾いた音が連続して起こり、床に何かが散らばる。
それは乾パンやら缶詰やらの、この島に来てから見慣れた保存食であった。
「余計なことに気を回すな。お前は治療に専念してればいい。
治療を引き受けた以上、失敗は許されない立場なんだからな」
天木を冷たい瞳で一睨みして、氷室はその場に腰を降ろした。
決して豪華なメニューとはいえないが、本能的にほっと一息つける瞬間……。
いつもより一時間も二時間も遅れているものの、
この日も無事に昼食という一時の休息の時間が訪れたのだ。
「……」
しかし、食料を口に運んでいく氷室には、笑顔もなければ会話もない。
元々、感情をあまり表に出さず、性格もフレンドリーとは程遠いものだから当然ではあるのだが、
それを抜きにしても、やはり現状を省みれば、
ほっとできるのは文字通りのほんの一瞬でしかないということであろう。
(……それにしても……)
先程から、氷室の脳裏には繰り返し同じ疑問が渦巻いていた。
それはワイズマンについてなのだが、果たして彼がこの島にいるのかどうか──
そこに疑問を感じるようになっていたのだ。
(よくよく考えてみれば、奴自身がこの島全体をバトルのフィールドとしたんだ。
この島に潜んでいる……? 何らかの拍子に参加者と対面するリスクがありながら?
正体を探るなと念を押すような奴が、果たしてそんな迂闊な真似をするだろうか?
逆にいえば、だからこそ念を押したとも考えられるが……)
氷室は自分の足で確かめた地理情報と、海部ヶ崎から聞いた地理情報とを合わせてみた。
要するにこの島の簡単な地図を浮かべてみたのだ。
(いずれにしても、確かにこの島にはいないという可能性はある。
だが、仮にこの島にいて、我々が調査した地域にはいないと仮定した場合は?
……やはり可能性があるのは未調査の北東だけ、か……
……いや、何か引っかかる。そもそも……そうだ、そもそも目に映る場所にいるとは限らない。
カノッサのアジトがそうだったように、中枢はあるいは地下に…………?)
自問する。しかし、出てきた答えは、どれも結局憶測の域を出ない。
氷室は考えても無駄だというように一つの大きな溜息をつくと、
じきに頭の中を真っ白にしてひたすら若い食欲だけを満たし始めた。
【氷室 霞美:工場内で昼食を摂る。現時刻:PM2:00過ぎ】
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「……お前がキングか…ハハハ、なんか『拍子抜け』だなぁ、おい。なんだ、普通の会話も出来るし、
笑うことも出来るじゃねぇか。おまけに『自分の仲間と闘えるわけない』? 狂戦士が聞いて呆れるぜ…」
ジョーカーのもとへと歩み寄る王将の──いや、キングの足がふと止まる。
「ん? 何か言った?」
振り返ったその顔は、微塵の殺気も悪意も感じられない、屈託のない笑顔であった。
そう──キングがしたことといえば、ただ笑顔を見せただけ。威圧したわけではない。
しかし、赤染の体は、それだけで大きく後方に吹き飛ばされていた。
「あまり喋らない方がいいよ? 心臓が動いているとはいえ、重傷には違いないんだから。
しばらく安静にしてな。簡単に死んでもらっちゃ“わざわざ心臓を外した”意味がないからね」
キングの口元に描かれた弧が、これまで以上に深く頬に刻まれる。
そしてその瞬間、時間にしてほんの刹那であったが、キングの瞳孔が開いた。
──近くの木々の葉が音も無く一斉に散り落ちていく。
まるでキングの瞳に怯え、恐怖し、絶望して自ら死を選んでいるかのように。
赤染自身、恐らく気がついていないだろう。彼は吹き飛ばされたのではない。
彼の本能が、天使の仮面に隠されたキングの底知れぬ邪悪なパワーを感じ取り、
思わず自ら後方に飛び退いてしまったに過ぎないということを。
「このまま息絶えるか、あるいは生き残るか……それはキミ次第。
ま、精々痛みに苦しみぬいて頑張るんだね。うふふ、あはははは」
再び笑い出すキングの横で、ジョーカーはポツリと言った。
「ホホホ。敢えて苦しませるとは、さしもの私も残酷さでは貴方には及びませんです、はい」
「良く言うよ。僕にとってはキミがここに来たということが残酷な現実なんだけどねぇ」
「私はご主人様の仰せに従っているだけでございます。でないと、私が叱られますので、はい。
それに、この僅か二時間の間で『73人』もの参加者を殺められた貴方を
これ以上野放しにしていたら、ゲームそのものに支障が出ますので、はい」
「……ちぇ。支障も何もどっち道強くないとワイズマン様のお眼鏡に適わないんだからいいじゃん」
子供のように口を尖らせ、若干の抵抗を試みるキング。
しかし、ワイズマン直々に指令を受けているジョーカーが同調するわけもない。
「では、参りましょう」
軽く受け流してさっと手を広げるジョーカーに、ついにキングも白旗をあげた。
「わかったわかった。そう急かさないでよねー」
こうしてキングとジョーカーの二人はその場を後にした。
文字通りの血の海に沈む、赤染 壮士一人を残して……。
【キング:ジョーカーと共にこの場を去る】
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前>>55くらい?
「ありがとうございます。すごいですね……。では『挿入』!」
車が大きいため、乗り込んでからオーラに残りの意識を全てとけ込ませ、侵入する斎葉
『侵入成功デス。乗ッテ下サイ』
カーナビから声を出し、二人に伝える斎葉。本体は気を失っている
「うん…それじゃあ…」
斎葉の言葉で、鎌瀬と夜深内も車に乗り、間もなく出発した
(…それにしても。僕に話しかけてきたあの女性、どちら様なんでしょう? 徒者ではなさそうでしたね、雰囲気もオーラも…)
車を操りながら、ラジコンに話しかけてきたクイーンを何者か考えていた…
【斎葉たち:車に乗り、神宮達を追いかけようとする】
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前スレ>>56>>805、でいいのかな?
「氷室……私はジャックという奴に遭った」
四人とも無言で歩を進める中、不意に氷室の背にいる海部ヶ崎が口を開いた。
(ジャック?…アタシが戦ったクイーンの仲間、ってところか。
となるとそいつもワイズマンの手下ってわけか)
ジャックについて考えを巡らしていると、今度は横にいた天木が口を開いた。
「・・・すまねェ、ジャックッてなァ誰だ?恐らくこのゲームの黒幕だとは思うが、俺はお前等が何を目指して動いているのかは知らねェ。
アンタらの計画に関わる奴の名前なンだろ?良ければ計画と、その人名の持つ意味を教えてくれ」
菊乃は一つ嘆息して天木の質問に答える。
「ハァ……。アンタ何も知らないで今まで戦ってたのか?
…まぁいい、この際だからちゃんと覚えておきな。
いいかい?現在この島にはアタシ達異能者の他に、狂戦士と呼ばれる異能者がいる。
こいつらは知能や能力を持たない代わりに、身体能力がかなり高い。
そしてその狂戦士の中でも特に厄介なのが『狂戦士四傑』と呼ばれる連中だ。
こいつらは他の戦士にはない知能を持っている。しかも普通の人間となんら変わらない程の。
四傑の連中のことはまだあまり分かっていない。
そしてそれを裏で操ってるのが『ワイズマン』──この島の主とかぬかしてるヤローだ」
話を終えた頃に、目的地であった廃工場に到着した。
そこは昼間だというのに薄暗く、ひんやりとしていた。
氷室は背負っていた海部ヶ崎を床に横たえ、周囲を見回している。
「入り口周りの地面の下にワイヤーを忍ばせておく。上から圧力がかかる・・・つまり踏まれた場合、直ぐに解る。」
天木がなにやら言っていっていたが、菊乃は然して気に留めなかった。
(そんな事しなくても気配探知ができれば必要ない──あー、アイツはできないのか)
自分(恐らく氷室も)はオーラを探知する術を持っているため必要なかったが、その術を持たない彼には必要なことなのだろう。
天木がそんな事をしている間に、氷室は隅にあったドラム缶から食料を見つけ出していた。
「余計なことに気を回すな。お前は治療に専念してればいい。
治療を引き受けた以上、失敗は許されない立場なんだからな」
菊乃の心中を代弁するように、氷室が天木を睨みながら言った。
そしてその場に腰を降ろし、一人で食事を始めた。
菊乃も落ちていた食料を手に取り、氷室から少し離れた場所に腰を降ろして食事を始めた。
以前コンビニで食べたお握りに比べると味気ないものだったが、文句は言っていられない。
本来ならば食事時というのは一息つける時間である。
しかし瀕死の体で治療を受けている海部ヶ崎を横目に見ながら、という状況ではそんな事は言っていられない。
更に狂戦士四傑が動き出した今、敵は参加者だけではないのだ。
(しかし……奴ら、特にワイズマンの狙いは何だ?
元々アタシら参加者を殺し合わせることが目的だったはず。
確かにアタシも──海部ヶ崎達も反逆、ワイズマン打倒を考えている。
しかしそれを表立って公言した覚えはないはず。
にも拘らずアタシのところにはクイーンが、海部ヶ崎のところにはジャックが現れた。
まるでこっちの考えが分かっていたかのように…。
それに、これだけ歩き回ってもワイズマンの影も形も見えやしねえ。
アタシはともかく、氷室と海部ヶ崎は仲間でありながら離れて行動していた。
と言うことは別々に島を探索していたはずだ。
それでも見つからないって事は……この島にはいない?
それともアタシ達の目に届かない場所にいる?例えば……地下、とか?)
色々と考えたが、どれも推測に過ぎず、確証は何一つない。
考えることを放棄した菊乃は、目の前の食事に専念し始めた。
【神宮 菊乃:廃工場に到着。天木に治療を任せ昼食中】
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「あら?」
線路を歩いていたクイーンは駅に辿り着いていた。
そこで近くの街路樹の根元に寄りかかっている人間を発見したのだ。
「死んで……はいないようね。死に掛けって所かしら?」
彼女はここに来るまでに十人程の参加者を殺していた。
しかしそのどれもが彼女から仕掛けたものではない。
彼女を参加者と思い攻撃を仕掛けてきた者がいたから、彼女は反撃したに過ぎない。
しかしこの男は、彼女がこの場に着いた時点で既にこの状態だった。
ということは、他の誰かにやられたということだ。
「可哀想に……生きるか死ぬか、五分ってところね。
見たところ結構な使い手みたいだけど……油断でもしたのかしらね?」
倒れている男の傍らに跪き、男の容態を見る。
「火傷が酷いわね……あら?火傷の他に刺し傷がある。
しかもこれは…心臓を外している、いえ"外されている"。
こんな芸当が出来る人間は──あなた、誰にやられたの?」
男に話しかける。
男は僅かに口を動かしたが、その声は擦れていてよく聞き取れなかった。
しかし口の動きでわかった。この男はこう言ったのだ。──キング、と。
クイーンはそう、と一言呟き、『神楽耶』を具現化させた。
そしてそれを男の胸に突き立てるように触れさせる。
男が呻くが、それを無視して作業を始めた。
自分のオーラを男の体内に流し込む。それで体内の治療をしようというのだ。
「っ……。元々他者の治療は専門外なのよね……」
それでも何とか患部の応急手当を終え、『神楽耶』を消した。
「ふぅ…これでいいでしょ。死ぬ確率は大分下がったはずよ。
どちらに転ぶかはあなた次第……暇だしここで見ててあげるわ」
そう言うと、近くにあったベンチに腰を降ろし、どこからか取り出した本を読み始めた。
【クイーン:赤染 壮士を発見。治療に手を貸し、その場に留まる】
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勝手に赤染さんに絡んでしまいましたが、よかったでしょうか?
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幻影島メインエリア──
暗闇のみが支配するこの場所で、一つだけ灯りを放つ場所があった。
それは青白く、人魂のような光にも見えた。
その光を放っていたのは、人ひとりがすっぽりと入れるくらいの巨大な試験管。
中は青色の溶液に満たされている。光の色はどうやら溶液の色だったらしい。
「どうだ? 気分の方は」
しわがれた野太い、あのワイズマンの声がその試験管に向けて放たれる。
いや、正しくはその溶液に全裸で漬かっている、キングに向けて放たれたのだ。
「はい、悪くありません」
キングが目を開け、答える。酸素マスクを着けているから声も届くのだ。
「そうか……それはなにより。しかしキングよ、わかっておろう?
一度失ったものはあらゆる科学や医術を持ってしても取り戻すことはできぬ。
その特殊溶液に代表されるように、人間の叡智には限界があるのだ」
「はい。だけど、ワイズマン様は……」
ワイズマンは、キングが言い掛けた言葉の続きを代弁した。
「そう、わしには叡智を超えた力がある。それを使えば、失ったものでも取り戻すことができるのだ。
例えどんなものであろうとな。しかし……」
今度はキングがワイズマンの言葉の続きを言った。
「僕が……いや、僕らが取り戻すには、ワイズマン様の目的が成就されてから、でしょ?」
「そういうことだ。わしの目的成就はあらゆるものに優先される。
キングよ、わしの手足となれ。主がわしの為に尽くせば、それだけ主の念願にも近付く。
それを忘れるな……」
「わかってます。我が心と体は全て、ワイズマン様の為に」
溶液の中でかしこまるキングの姿を見て、ワイズマンは満足そうに笑みを漏らした。
「フフフフフ……フッフッフッフッフッフ……」
──その笑い声は、いつまでも暗闇の中に響いていた──。
【キング:幻影島のメインエリアのどこかで溶液に漬かっている。】
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規制スレを見たらどうやら荒らしは規制されたとのことなので、
早速ですが新スレを用意しました。
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ肆】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294751568/
これまでの投稿は私の方で代行しておきます。
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代理完了。
それでは気を改めて、また本スレを盛り上げていきましょう。
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大変申し訳ないんですが。
参加することを辞退してもよろしいでしょうか?
キャラは自由に使っていただいて構わないので。
理由としては
一度に書ける量がどうしても限られているので長文のレスをするのが大変というものです。
自分勝手な理由ですみません
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>>814
構いません。これまでスレにお付き合いいただき有り難うございました。
今後、またどこかで機会があればお会いしましょう。
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>>814
いなくなってしまわれるのは残念です。
しかし理由があるのなら仕方がないでしょう。
いずれまたお会いできることを願っています。
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>>814
了解です
今までありがとうございました!
貴方がパソコンを手に入れた時に、まだこのスレに興味が有ったなら…その時はまた宜しくお願いしますね
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天木さんはまだいますか?
今夜中にレスが無い場合は、明日にでも氷室のレスを投下させてもらいます。
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鎌瀬さんと続いて、言いにくいのですが、自分もここでリタイヤさせてもらいます
理由は諸事情で書き込めない状況が最近続き、これ以上は進行の妨げになるだろうと思いまして
なので、鎌瀬さん同様にキャラは自由に使って頂いて構いませんので
残念ながら私もこれで失礼させてもらいます
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>>819
そうですか。残念です。
また機会があればお会いしましょう。
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>>819
残念です・・・。
いずれまた書き込める暇が出来る時をお待ちしています。
このような場合どうなるのでしょうか?
絡んでいる人間、つまり夜深内さんなら鎌瀬さんが、赤染さんなら自分が動かしていいのでしょうか?
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天木さんが来られないので持ちキャラのエースの登場についての相談もできず、
勝手に登場させることになってしまいましたが、どうかご容赦ください。
>>821
はい。基本は絡んでる方が対処することになるでしょう。
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>>822
了解です。ではそのようにします。
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あー、エースほったらかしでごめんなさい!
近くに誰か来たら戦闘イベに持ち込もうと思っていたのですが、中々機会が来ず・・・
エースの書き込みは自分が担当しても良いですかね、それともNPCなので誰でも動かせる感じでしょうか?
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>>824
担当してくれるならそうして下さると有り難いです。
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天木さんに質問です。
Wikiの方は首筋に刺青があるとなっているのですが、本スレでは腕になっています。
設定を変更したということでよろしいのでしょうか?
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↑の質問はエースについてです。書き忘れました。
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>>826
おっと、修正しわすれてました、ごめんなさい。指摘ありがとうございます。
エースについて:
タトゥー部分の下に擬似狂戦士としての人格を発動する装置が埋め込まれているという設定にしたかったのですが、
首にあると流石に取り出せないかと思い腕に変更しました。装置破壊で戦士としての人格は消えます。
ちなみに装置は具現化系能力によるものとしたかったのですが、広域に干渉出来るジョーカーの能力の一端という事には出来ないですかね?
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>>828
ええ、構いません。
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ルールに乗っ取り先に進ませてもらいました。
エースの生死は天木さんにお任せします。
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投下遅れました、そして修正前の内容を>>25に貼り付けていました、申し訳ありません。
>>25は飛ばして、>>26からお願いします。
エースは一応生存の形を取ります。
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次の順番では神宮さんなのですが、
戦闘を一旦終了して次の展開に入らないと絡みにくいと思い、
勝手ながらターンを飛ばして書き込ませていただきました。
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ちなみに、ワイズマンの居場所は島の地下ですが、
そこに通じるルートは北東の洞窟となっています。
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>>832
構いませんよ。
闘っていたのは氷室さんだけなので、入り込む余地はなかったでしょう。
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このままだとまだ絡みにくいので、エースの返答を待ってからでいいでしょうか?
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書き込み途中で投下してしまいました。
>>29は無視でお願いします。
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ここでありがちな短期間での無茶な試練。
天木さん、すんませんw
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氷室さん、修練提供ありがとうございます!!!
めんどくさい流れにしてしまい申し訳無いですが、天木の心身的な成長イベントという事にさせてください汗
突っぱねるも良し、フォローも良し、放置も良しです。
-
今ログ見直してます
かなり遅いですけどレオーネさんお疲れさまでした
今回隙を見て新規で入りたいのですが以前二つ名メーカーを使用してましたよね?
今回は使用しなくてもいいのでしょうか?
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すいません使用してましたね…
キャラの設定を細かく考えたら参加したいと思います
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前回参加されていた方でしょうか?
ともかくようこそお出で下さいました。
二つ名メーカーについてですが、現在では使用は強制されていません。
二つ名もつけるかどうかは各々の判断に任せております。
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>>838
とりあえず手伝う方向にしてみましたが、いかがでしょうか?
>>839>>840
ようこそ。宜しくお願いします。
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鎌瀬さんは洞窟が北西にあると書かれてましたが、実際は北東です。
勝手ながら私のレスでは台詞を修正させていただきました。
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投稿遅れて申し訳ありません!
修行中のシーンはあえて省いたのですが、どんな事をしてたのかとかは自由に書いて下さい!
-
>>43の最初の10行は無視してください(;^ω^)
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鎌瀬さん、内面まさかの超ブラック…!!!
予想外すぎたw
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規制に巻き込まれたので、代理お願いします。
>>42>>43>>44
(氷室の見立て通りだな)
修業が開始されてからおよそ数時間──
オーラの体内移動を繰り返す天木の姿を見て、海部ヶ崎はそんなことを思っていた。
未だ彼の『瞬脚』は完成されていないとはいえ、時間が経つたびに着実に、
それも常識では考えられない程の驚くべきスピードで成長しているのだ。
(僅かに数時間前まで何も知らず、何もできなかった奴の動きとは思えない。
この男は磨けば直ぐに輝きを発する原石……天才というやつかもしれない。
フッ……うかうかしていると直ぐに抜かれてしまうな)
グッと、愛刀が納められた鞘を握り締める海部ヶ崎。
それは、天木が疲労によって道路に倒れこみ、よろよろと立ち上がったのと同時であった。
「傷の回復にオーラのブースト、戦闘に訓練・・・流石に俺のオーラがもたねェや、オーラの量には自信があッたンだけどなァ」
「なに、これまで一度も休み無しで修業に励めば疲れもする。大したものだ」
言いながら、海部ヶ崎は自分の腕時計を見せ付ける。
そこに記された時間は、既に午前0時を過ぎていた。
修業を始めてから七時間は経過しているという計算になるだろうか。
意外にも海部ヶ崎の言葉に驚く者はいなかったが、
それでもやはり疲労は誤魔化せないのだろう、自然と休憩に入る雰囲気となった。
「そういやァ、海部ヶ崎も、神宮も…なンで最初から戦えたンだ?瞬脚だって…氷室は氷室で無茶苦茶強ェし、鎌瀬だってその歳で能力を使いこなせてる訳だろ、
考えてみりゃァ全然知らねェからさ」
休憩中、ふと天木が言った言葉に、神宮や鎌瀬は詳しく答えて見せたが、海部ヶ崎は答えようとはしなかった。
神宮の「およそ普通の人間とはかけ離れた道を歩いてきた」という台詞が全てを的確に表していたし、
父親を氷室らに殺され、それが切欠で戦闘訓練を積んだなどと、言ったところでどうしようもないと思ったのだ。
ましてや狂戦士を生み出したカノッサ、そこの四天王に氷室がいたなどと言えば、
予め事情を知る神宮はともかくとしても、他の者達が果たしてどう思うか……。
世の中、知らないこともあった方がいい……過去を蒸し返さない方がいい場合もある……
つまり、そういうわけなのだろう。
「んじゃ、アタシは今度こそシャワーでも浴びてくるわ」
話に一段落ついたところで、修業を終えたのであろう神宮が建物へと去っていく。
残された面々も、それを合図に休憩を終了し、各々の修業へと移っていった。
「夜明けまで残りはおよそ六時間。氷室は厳しいから一分足りともオーバーしたら見限られるぞ。
さぁ、気合入れなおせよ、天木──」
一方、建物の中では、神宮が氷室にシャワールームの場所を訊いていた。
「……」
既にシャワーと食事、着替えを済ませていた氷室は、
ほのかに石鹸の匂いのする親指を立てて、二階へと通じる階段を指した。
【海部ヶ崎 綺咲:小休止の後、修業再開】
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代理完了
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>>848
遅れましたが感謝
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参加希望。ひとまずこちらに人物テンプレを投下します。
【プロフィール】
名前:ユーキ・クリスティ(偽名:来栖 悠希)
性別:女
年齢:17
身長:157cm
体重:45kg
職業:無職
容姿:肩辺りまである金髪に碧眼。夜に紛れられるように黒い布を羽織っている。男装。
能力:物体の強化及び遠隔操作 強力な気殺
キャラ説明:
カノッサの複合術研究部門において調整を施された英国の少女。
5歳の時に両親が売り渡したことによりカノッサの手に渡った。
その調整内容は彼女の年齢もあり過酷なもので、その影響で素の身体能力は成長の伸び代を奪われ皆無に等しい。
彼女が7歳の頃に起こったカノッサ事件に於いて、それに紛れ行方を眩ませる。
以降、"正体を悟られたら殺される"という恐怖心を抱くようになる。
偽名・男装はそれに基づき始めたものであり、能力者である事を悟られないために気殺能力にも熟練した。
その内面上当然好戦的ではないが、相手に交戦の意思がある場合は、自分の存在を広められないためにその相手を生かして帰さないことを信条としている。
カノッサに於いて与えられた二つ名は『いのちを与えるもの(the animator)』。
元々が操作術を使用できる能力者であったが、カノッサの調整により具現化術・強化術を行使できるようになった。
それらを複合した、大小や素材も様々な"ゴーレム"を生成して操作する術が彼女の必殺技と言える。
ただし、彼女のオーラの絶対量からして長期・大量使用できるものではないため、戦闘では主に道端の土塊や砂利をゴーレム化しオーラを節約したり、オーラの使用は銃弾の強化やその軌道の操作のみに控えたりしている。
【パラメータ】
(本体)
筋 力:D
敏捷性:D
耐久力:D
成長性:D
(能力)
射 程:S(ただし強化能力に於いては距離が遠いほどその効果が減衰する)
破壊力:A-C(術の複合具合やゴーレムのスペックにより変化)
持続性:D
成長性:D(オーラ使用可能量の上限が主)
所持品:拳銃二挺 約3戦闘分の銃弾 拳銃についてはカノッサ脱出時に拝借した物。
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>>850
機を見て本スレに文章を投下してください。
これからよろしくお願いします。
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>>850
ようこそいらっしゃいました。
宜しくお願いします。
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今夜中に天木さんのレスが無い場合は、明日にでも私の方で進めることにします。
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あ、何も鎌瀬さんや神宮さんにそれまで待てと言ってるわけではないので、
私のレスを待たずご自分のキャラクターを動かして下さって結構です。
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//規制中ですので代理お願いします、遅れて申し訳ありません。
「最初から?……ああ、この島に来てすぐって事か?
それなら話は簡単さ。アンタとは歩いてきた道が違うからだよ。アタシも海部ヶ崎も、そして氷室も、な。
丁度いいから少しアタシの事、話しておくか。アンタも不思議に思ってただろ?アタシの体」
そういう神宮に、天木は神妙に頷く。そう、異常なタフさと耐性の高さ。
「では改めて。アタシは神宮 菊乃、歳は16だ。ぶっちゃけて言うと100%人間じゃねえ」
「そういや海部ヶ崎には少し話したんだったな……。
繰り返し言うが、アタシは純粋な人間じゃない。──いや、なくなったと言うべきかな。
アタシはガキの頃からカノッサの研究機関にいてね。まぁ早い話、人体実験の被験体だったんだよ。
実験の内容については割愛させてもらう。聞いても仕方ねえだろうし話すつもりもねえ。
…っと、話が逸れたな。アタシはその研究所で実験を受けた結果──痛覚を抜き取られた挙句、サイボーグになっちまったってわけだ。
つっても、まだ半分以上は人間だ。人間として見てくれると嬉しい。
戦闘技術に関してはそこで叩き込まれた。──まぁ初めて使ったのがその研究所の研究員を殺すためだったっつーのは皮肉な話だがな」
驚いた。そう、立場は違えど、まかり間違えば神宮が狂戦士になっていてもおかしくなかったという事実に。
そして目の前の、どうみても人間の少女が既にサイボーグ化していることに。
その後の激励も、納得が行った。なるほど、確かに全く彼女は違う道を歩いてきたのだ。
去り行く背中に、天木が声をかける。
「悪かったなァ、変な事聞いて。…いや、知れてよかった。ありがとう、なァ」
次に鎌瀬が口を開く。
「えっと…離せば長くなるんですけど、…僕は生まれた時からこの欠点(のうりょく)を抱えているんですよ。
生まれた時から他の子供より力が弱くて。ハイハイ出来るようになったのも、立てるようになったのも、歩けるようになったのも…他の子供より半年程遅かったんですよ
もちろん親に心配されましたし、僕も僅かながらの劣等感を抱いてました…
で、幼稚園に入ったのですが…そこでは運動も、勉強も、工作も…何もかも他の子より劣ってたんです。
で、馬鹿にされるのが悔しくて…たくさん努力したんですけど…
それでも追いつけず、劣等感が強くなり、そして僕の能力はどんどん悪化(きょうか)していき…
そこからはもう悪循環(トントンびょうし)ですよ。僕は益々弱くなる一方でした…
そんな僕に転機が訪れたのが10歳の時。その時に本屋で偶然見かけた本…“オーラ”と言う本でした。
僕は引き寄せられるようにその本を手に取りました…。その本を読んで気づいたんです。僕の弱さは能力のせいなんだって。
さらに僕は閃きました。どんなに頑張っても、努力しても高みに追いつけないなら…周りを引きずり堕ろせば良いんだ…って
それから僕は自分の能力を使いこなす訓練に明け暮れました。来る日も来る日も…
そして何年も積み重ねて、ついにここまで使いこなせるようになったんです。
…いやぁ、僕の能力で他の人がどんどん蝕まれるのは。他の人の努力がじわじわ崩れていくのは。本当に傑作でしたよ…!」
「お前、そンなダークな奴だッたンだなァ…くく」
初めて知る以外な一面に、思わず笑ってしまう。理由はどうあれ、彼はコンプレックスを武器に成長を遂げていたのだ。その劣等感(ちから)は確実に彼のエネルギーなのだ。
「皆さん、誠にお待たせいたしました。訓練用のメカが完成しましたよ!」
「さぁ、休憩が終わりましたら其れをお付けになって下さい。あなた方の訓練に必ず役立ててみせますよ!
それが有ればオーラの移動、その度合い、スピード…あらゆる物を一度に知ることが出来ますから!」
「いやァ、こっちも丁度話が終わったとこだ、それぞれのルーツは面白ェもンだな」
にひひ、と笑って。
「ンじゃァ、そのすげェメカを使わせて貰おうかねェ。数値化すりゃァ、何が課題でどうすりゃ良いか、解ンだろッ!」
オーラを開放する。回復したオーラ量は、先ほどよりも多いぐらいだ。
「練習後半戦、行ってみるかッ!……!」
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そこで天木は気付いた。
巻きつけたワイヤーが、異常を示している。
誰かが、天木のトラップの上に、『乗った』。
慎重に周囲を見渡す。異常を示したワイヤーの位置から、隠れている大体の場所が解るが、…本当にそこに居るのか?自信がもてない。
何しろ、全く気配が無いのだ。異常は確かにその上に誰かがいる事を示している。重さの度合いから体格もわかるが…それでも信じられないほどの、存在の希薄さ。
恐らく周りも気付かないのは、オーラによる感知が出来ていないからだろう。つまり、敵はオーラを一切放っていない。
それはつまり、奇襲の可能性もあるということだ。
流石にこの人数に攻撃してこないと思うが、四天王、エースレベルの能力者なら、瞬脚を修得すらしていない者が束になって勝てるのか、
――解らない。解らないから、彼は海辺ヶ崎に、ひっそりとメッセージを伝える。小石を動かして、地面に地図と文字を書くことで。
『この場所に誰かが潜んでいる。先手を、俺が取る。』
真剣な眼差しを海辺ヶ崎に向けて、天木は何事も無かったかのように修行を再開した…ように見えた。
地面が爆発するかのように割れて、ワイヤーがのたうち、その物陰にいるはずの人物を絡め取ろうと襲い掛かる。
「そこにいる奴!何が目的だィ!?」
天木が正体不明の人物に向かって、呼びかけた。
【天木、潜んでいた人物を捕獲しようとする。】
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代理しました。
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名前:マックス・ガートルード
性別:男
年齢:38歳
身長:195cm
体重:230kg
職業:傭兵部隊「マーダーズ」隊長
容姿:デブ、筋骨隆々、黒人、スキンヘッド、サングラス、葉巻
能力:ありとあらゆる銃器の攻撃を脳内イメージに基づいて強化する。
直接手に持った銃器にのみ効果が現れ、弾をオーラエネルギーで代用可能。
複雑なイメージであればあるほど、強化具現に時間を要する。
キャラ説明:悪名高い傭兵部隊「マーダーズ」を率いる巨漢の軍服黒人。
一方的な戦いと殺戮を好む性格で、「ストレートな下種人間」を自称している。
生身のままでも常人を遥かに上回る強靭な肉体を有している。
(本体)
筋 力:S(素)
敏捷性:C(オーラでの影響下のみB)
耐久力:S
成長性:B
(能力)
射 程:使用銃器・イメージ内容により変動
破壊力:使用銃器・イメージ内容により変動
持続性:B
成長性:B
よろしくお願いします。
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>>858
ようこそ。機を見て本スレに文章を投下して下さい。
さて…Part2もこれからは終局へ向かう流れになりますので、
ここで一旦新規の参加を打ち切ろうかと思います。
そしてPart2以降の展望ですが、実はPart2で第一部終了という形を予定しており、
更に第二部ではオーラとは全く違った概念の異能とするのを予定しています。
Part2開始時点で予め伝えておければよかったのですが…
その時はPart3まで続けるのを考えてたので、
今回のように急な発表になってしまって申し訳ないと思ってます。
ついでにいえば、相談せずに勝手に予定を立ててしまったことも、申し訳ないと思います。
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>>858
よろしくお願いします。
明日以降一週間か二週間ほど文章を投下できなくなりますので連絡させて頂きます。
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こっちになら書き込めるのか。
この文章が書き込めていれば、投下は代行をして頂く形で続行可能です。
ご迷惑をおかけしました。
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//規制中につき代理お願いします(天木)
何か計算するようにこちらを眺めた後、その侵入者は何か諦めたように言葉を紡ぐ。
「悪いね。覗いていただけだよ。ちょっと気になったものでね」
無論その言葉をその通りに受け取れるわけでは無いが、少女は自分でワイヤーを切断してしまった。
その後も、特に攻撃してこないところを見て、天木は一先ずワイヤーを戻す。
「キミもこのゲームに参加させられた人間のようだが、交戦を望んでいるわけではなさそうだな。
なら話は早い。我々は理由あってこのゲームを仕組んだ連中に積極的に命を狙われている身。
ただ、興味本位で我々に近付いただけなら、今すぐ立ち去った方がいい。それがキミの為だ」
海部ヶ崎がそういい、修行を再開するように、と無言で合図したが、天木も少女に興味があった。
これだけの人数から察知されない程の気殺能力。自分のワイヤーが無ければ、かなりの接近を許したであろう。
つまり、彼女もまた、達人レベルの能力者かもしれないのだ。
「成程。大体理解したよ。今君達に近づいた"目的"が出来た。
……ちょっと実演してみようか。僕の力を」
そういって、彼女がやって見せたのは、驚くほどに精細なゴーレムの操作。
オーラの拡散範囲と精度、どれをとっても天木の上を行く。
(すげェな、氷室や海部ヶ崎みてェなのだけかと思ってたが、…こンなタイプも居るンだな、可能性って奴ァ不思議だ)
恐らく、先ほどまでの天木なら、その事実に打ちのめされていたかもしれないが。
貪欲な向上の姿勢をとった天木が感じたのは、素直な賞賛であった。
「ちょっとしたもの以上ではあると……自負しているよ。問題は……僕の身体の方でね……。
いくら……能力自体が強くて……応用の効くものであろうと……本体がこれじゃあ……僕は……『生き残れない』。
……このゲームの主催者に反旗を……翻すつもりなら……僕も、連れて行ってはくれないか……?
僕の目的は……景品じゃない……ただ、生き残りたい……だけなんでね……。
君達に着いていった方が……可能性は、高そうだ……」
斎葉はその能力に共通する何かを覚えたのか、とても興奮していたが、
天木もまた、その力に刺激を受けていた。
「…海部ヶ崎、彼女をどうするンだィ?見たとこ、俺よりも有能だぜ。
それに、言ってる事も良く解る…この島のルールは、俺達みてェな絡め手使いに厳しいンだ。
俺も彼女も、恐らく固体の戦闘能力では無く、サポートや自分以外の誰かが戦闘の中心になることで活躍出来るタイプだ。
…信用に足ると感じたら、連れてッても良いンじゃねェか?」
そして、その返事を待たずに一方的に天木は彼女に告げる。
「ッてェ訳で、俺はあンたが一緒に来る事に賛成だ。俺も似たような理由でくっついてるからなァ。
さっきは手荒く扱ッて悪かッた」
そして、後は任せた、と言わんばかりに修行へ戻った。
大分上達はしたものの、やはり転んだり、危なっかしい挙動が目に付くが、
新たな目標が出来た事で、その目は更に鋭く光っていた。
【天木:ユーキの同行に賛同する】
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>>862
代理完了
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あまり時間をかけてもあれなんで、二日目の朝に突入させました。
その間の修業の過程は、各々自由に描写して下さっても構いませんし、
面倒だからと飛ばしてくれても構いません。
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代理投下お願いします。
>>63
「ありがとう。改めて宜しくお願いするよ。僕の名前は来栖・・・」
否。そこで偽名を使うべきか。
初めて出来た「仲間」に対し、それで良いのだろうか。
「・・・違うね。私の名前は、ユーキ・クリスティ。『いのちを与えるもの(the Animator)』のユーキ・クリスティ」
手櫛で髪を梳き、軽くお辞儀をする。
「・・・早速で悪いけど、ぼ・・・私は少し休みたいかな・・・。どこか、適当な場所は無いかな?」
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代理完了。
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天木さんが来られないので先へ進めました。
次で四天王戦に入らせたいと思いますが、
それまでに一応誰と誰が闘うか決めておきたいと思います。
既に闘ったことのあるキャラ同士で、というのも別に不自然じゃないんですが、
前回と違ってPCも多いんで、どうせなら違った顔ぶれにした方がいいかなと。
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斎葉の装置により、天木は自身の能力に何が足りないのかを客観的に知る術を得た。
極端な瞬脚もどきを何度も行い、どのような動作がどのような結果に繋がるのかを調べていく。
足りないのは経験と、誤差修正の方法だけだった。
しかしそれも、数値化され必要な力が晒されてしまえば、努力の『方向』が解るのだ。
結果として、飛躍的に彼の修行の速度を上げる事となった。
そして、氷室がタイムアップを告げる僅か三十分前に。
天木はようやく、その感覚を自分の物として扱うことに成功する。
なめらかな、とは行かないまでも、敵の動きにある程度ついていけるであろうレベルの瞬脚。
バランスを崩す問題や、移動中の知覚の問題も、反復練習により感覚を掴み、解決する。
彼の顔にあったのは、疲労よりも大きな達成感であった。
「ここまでしてもまだスタートラインにたったばかりッてェのはいささか困ッたもンだが、
それでもまァ…戦えるだけ、マシってとこだなァ。可能性が0じゃァ無くなったンだ、嬉しいこッたぜ」
そしてその目は神宮や海部ヶ崎、斎葉達に向いた。
「ありがとうなァ。……いや、やっぱり良いか。」
素直な感謝と、何かを言おうとして止めた事。
どちらも偽らざる本心であり、それを全て言葉にすると重すぎる、と彼が判断した為に言いよどむ事になった。
そして、氷室に。
「最初は投げ出してすまなかッた、だが…チャンスと機会を。与えてくれた事に感謝する。ありがとう」
目を合わせずにそう告げて。彼は海部ヶ崎の後ろに続き、洞窟へ向かう。
【天木 諫早:各人に礼を言い、洞窟へ向かう。】
-
↑代理お願いします!
敵側ですが、エース、ジャック、クイーン、キングでよろしいですか?
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代理しました。
>>869
後、ジョーカーです。
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すみません
次は誰のターンでしたっけ…?
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ユーキさんではないでしょうか
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敵の一番手はジャックにしたいと思いますが、
彼の相手を務めたい方はいますか?
いれば次の私のレスでジャック戦に突入させます。
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3Dカメラで撮ったおっぱいエロすぎw
すれ違いおっぱい@ともも
http://nwitter.chu.jp
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今帰宅。
地震で全国各地が大騒ぎですが、皆さんは大丈夫でしょうか。
私の家は幸い本棚が崩れた程度で済みましたが…
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こちらでは停電がありました
ですがもう復活しました。被害はあまりなくて良かったです
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>>876
酉ミス
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今のところ報告があるのは鎌瀬さんだけですか。
他の方々も無事で居られることを願っております。
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ようやく落ち着いたので報告します。
停電、津波……色々ありましたが何とか無事です。
福島や女川の原発は大丈夫ですかね…
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神宮さんもよくぞご無事で。
さて…今夜中にはとりあえずジャックを動かしたいと思いますが、
この非常時ですので、果たして今後、通常通りにルールに乗っ取ってスレ運営するべきかどうか…
皆さんの意見を聞かせていただければと思います。
天木さんとユーキさんからご連絡あるまでは待つべきかとも思ったんですが、
仮にお二方が被災地におられるなら、しばらくはTRPどころじゃないでしょうし…
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