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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

862 ◆0i7FhSLl8w:2011/02/23(水) 01:46:06
//規制中につき代理お願いします(天木)

何か計算するようにこちらを眺めた後、その侵入者は何か諦めたように言葉を紡ぐ。

「悪いね。覗いていただけだよ。ちょっと気になったものでね」

無論その言葉をその通りに受け取れるわけでは無いが、少女は自分でワイヤーを切断してしまった。
その後も、特に攻撃してこないところを見て、天木は一先ずワイヤーを戻す。

「キミもこのゲームに参加させられた人間のようだが、交戦を望んでいるわけではなさそうだな。
 なら話は早い。我々は理由あってこのゲームを仕組んだ連中に積極的に命を狙われている身。
 ただ、興味本位で我々に近付いただけなら、今すぐ立ち去った方がいい。それがキミの為だ」

海部ヶ崎がそういい、修行を再開するように、と無言で合図したが、天木も少女に興味があった。
これだけの人数から察知されない程の気殺能力。自分のワイヤーが無ければ、かなりの接近を許したであろう。
つまり、彼女もまた、達人レベルの能力者かもしれないのだ。

「成程。大体理解したよ。今君達に近づいた"目的"が出来た。
 ……ちょっと実演してみようか。僕の力を」

そういって、彼女がやって見せたのは、驚くほどに精細なゴーレムの操作。
オーラの拡散範囲と精度、どれをとっても天木の上を行く。

(すげェな、氷室や海部ヶ崎みてェなのだけかと思ってたが、…こンなタイプも居るンだな、可能性って奴ァ不思議だ)

恐らく、先ほどまでの天木なら、その事実に打ちのめされていたかもしれないが。
貪欲な向上の姿勢をとった天木が感じたのは、素直な賞賛であった。

「ちょっとしたもの以上ではあると……自負しているよ。問題は……僕の身体の方でね……。
 いくら……能力自体が強くて……応用の効くものであろうと……本体がこれじゃあ……僕は……『生き残れない』。
 ……このゲームの主催者に反旗を……翻すつもりなら……僕も、連れて行ってはくれないか……?
 僕の目的は……景品じゃない……ただ、生き残りたい……だけなんでね……。
 君達に着いていった方が……可能性は、高そうだ……」

斎葉はその能力に共通する何かを覚えたのか、とても興奮していたが、
天木もまた、その力に刺激を受けていた。


「…海部ヶ崎、彼女をどうするンだィ?見たとこ、俺よりも有能だぜ。
それに、言ってる事も良く解る…この島のルールは、俺達みてェな絡め手使いに厳しいンだ。
俺も彼女も、恐らく固体の戦闘能力では無く、サポートや自分以外の誰かが戦闘の中心になることで活躍出来るタイプだ。
…信用に足ると感じたら、連れてッても良いンじゃねェか?」

そして、その返事を待たずに一方的に天木は彼女に告げる。

「ッてェ訳で、俺はあンたが一緒に来る事に賛成だ。俺も似たような理由でくっついてるからなァ。
さっきは手荒く扱ッて悪かッた」

そして、後は任せた、と言わんばかりに修行へ戻った。
大分上達はしたものの、やはり転んだり、危なっかしい挙動が目に付くが、
新たな目標が出来た事で、その目は更に鋭く光っていた。

【天木:ユーキの同行に賛同する】




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