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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』 その3

1『星見町案内板』:2022/08/03(水) 13:44:17
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------

※前スレ
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1607077443/

551百目鬼小百合『ライトパス』:2025/02/11(火) 16:57:48
>>550

  ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

  ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

  ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

        キィィィ――――――――ン

                    シボッ

コンビニの外に出ると、おもむろに煙草を咥え、愛用の真鍮製オイルライターで着火する。
この『デュポンのライター』は、蓋を跳ね上げた時に奏でる『澄んだ音』が特徴だ。
また、デュポンは『ガス式』が主流であり、
限られた時期に製造された『オイル式』は貴重品だった。

「しかし、『ジタン』が吸えないのは辛いね。
 昔から『デュポンにはジタン』と決めてるってのに」

『関寿々芽』から購入することも考えたが、
『ペイデイ』で買えるのは『日用品』に限られる。
あからさまに足元を見た値段になってしまうが、
やはり『あの店』に頼るしかないか。
紫煙を燻らせながら、『在庫品』を調達するために、
『地下アーケード』へ足を向けるのだった。

552大 秀英『ムービースター・ジャンキーズ』:2025/02/11(火) 18:35:51
>>550

「そーゆーコト!
 『ゲン』の一つも担がないと、勝てるモンも勝てねェのがキッツイよなあ!」

顕になっている口元を見る限り、男は屈託無く笑っているように映る。
他意も悪意も無く。

「しっかし『親父さん』?
 なんかキビシーみてェだけど、それでも気にかけるってコトは、『リスペクト』とかがあんのかなァ〜!」

羨まし!と、おどけるように言って笑う。
父親を尊敬しているのかいないのか、男の態度からは冗談と区別も付かない。

『凶悪犯罪』について聞かされても、その態度が変わることは無かった。
余裕があるのか、事情に通じているのか、突飛な犯行すぎて実感を伴っていないのか。
どれであってもおかしくはないし、それぞれの感情がある程度ずつ入り混じっている可能性も十分にある。
それはまだ、誰に分かることでもない。
 
「ま!『刀』なんて目立つモン振り回すヤツ、すぐ捕まるだろォ〜!
 日本のケーサツは優秀らしいし!」

「ほうら」

「もう到着だ」

程なく現着した警官に対し、『ATMを上手く使えず苛立って声を上げてしまった為、順番待ちをしていた女性が心配して通報してくれた』旨を、
身振り手振りを交えて熱心に伝えようとする。
『このATMぶっ壊れてんだろ!』といった類の発言もあったかもしれない、本当に申し訳ないことをした、と。
見ての通り『ATM』に異常などなく、自身の勘違いだった。今後は行動や言動を改めたい、と真摯に訴えた。

疲れた顔をした警官がウンザリした態度で厳しく注意をしてきた為、ペコペコと頭を下げて対応した。

何を言われたのか、覚えていない。
ロクに聞いていなかったからだ。
『反省したフリ』なんて、慣れっこだから。一々意識することもない。
 
最低限の手銃きを終えた男は挨拶もそこそこに、そそくさと退店していく。
本当の手続きはここからで、そちらの方が多少なりとも厄介そうだと知っていたから。
 
「これも何かの、有難い縁なんじゃねェかって、そう思うよ『レディ』!」

「いや────」
 
時間を稼いでくれた。
通報もしてくれた。
何から何まで、『潔白』を示すために協力してくれた彼女は。

「『親切なレディ』!
 また会えたらいいなって、そう思うぜ!」

言葉だけを残し、小走りに歓楽街を駆けていく。
道中で思わずに浮かんだ思いを、ふいに吐き出しながら。
 
「いや、『親切なレディ』ッてのは違ったか──」

553大 秀英『ムービースター・ジャンキーズ』:2025/02/11(火) 18:38:07
>>551

不慣れな『スタンド』を、最低限の運用だけで済ませる事はできた。
しかし相手が『ATM』であるならば、目撃者にいち早く気付け、手元を隠し、能力の発動条件を満たせると。
そう、自惚れていた。

それでも疑われてしまったのは完全に『失策』で、
それでも逃げおおせたのは彼女の『ファインプレー』だ。

だから。
 
「──『百点満点のレディ』だった!」
 
感謝と、賞賛しかなかった。

翻って己に向けるのは。


「……しかし情けねェ」

小走りに駆けながら呟く言葉を、誰も気には止めぬだろう。
己に対する『後悔』の言葉と、
 
「『やられたフリして逃げ出す』なんて、
 ダッセェし癖になるから、やめようって思ってんのによォ〜」

「やっぱ俺!こういうのヘッタクソだな!」

『反省』と、

「もっと『練習』しねェとな──『スタンド』の『練習』」

『対策』の言葉を。
 
「どんどんやるぜ」

一銭にもならず、むしろ出費すら必要となった経験は、むしろ男が駆ける原動力となるのだった。
 
 
「しっかしよォ〜」
 
「今回の『バイトリーダー』は、一体ドコでナニやってやがんだよ……。
 まったく!『タダ働き』にもなんね〜ッての!」


大 秀英『ムービースター・ジャンキーズ』
Case:01『VS.ATM』
 ⇒『敗走』『無報酬』『マイナス500円』

554冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/12(水) 00:51:58
「なーんだ。
 俺ならそういうの、全然やっていいんじゃん!」

スマホ片手に昼間の歓楽街上機嫌で歩く青年は、10代後半か精々ハタチ程度の外見だ。
顔立ちには幼さが残り、雑に染めた茶髪に小豆色のジャージを着込んでいるあたり、
学生と言われればそれも納得の風貌だった。
 
「えーっと次は……『強盗が家に押し入って来そう!どこに隠れますか?』ってーと、
 『洗濯機の中』!」

画面と睨めっこしながら盛れる独り言は、
表示された文章を読み上げながら『一問一答』のように回答している、と言ったところだ。
 
「んでんで、『夫の葬式でその夫の同僚に一目惚れした妻。翌日息子を殺してしまった。何故?』って、
 え〜?ダンナの稼ぎがないと子供育てるカネがなかったんじゃねえの?」

口に出しながらでないと文章に集中できない様子はどうにも子供っぽく、
少なくとも賢そうには見えない。

「結果は――なになに?」

「はあ〜?なんかガッカリっすね」

もっと言えば、ロクに前も見ず周囲に気を配ることもせず歩く姿は、シンプルに危なっかしい。

人とぶつかることもあるかもしれないし、そうでなくとも奇妙に見られるかもしれない。

「俺全然、『サイコパス』じゃないじゃん!
 フツーが一番だけど、ちょっと損した気分かもな〜」

555冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/16(日) 16:39:30
>>554

「だってテキトーに作ったんでしょーが」

「ヒトも命も、この世界全部」

目的地まではすぐだ。
何事もなく、通りを抜けていく。

「殺しちゃう奴くらい、時々出るもんすよ」

556糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/22(土) 00:19:19
カツカツカツ、と乾いた音がする。

「……ふぅ」

彼女の靴の音だった。
顔は少し赤く、ふらふらと足取りはおぼつかない。
酔っているらしい。

「まだ加減が分からない……というのも、考えものねぇ……」

近くの電柱にもたれ、息を吐く。
黒く長い髪に汚れのない手入れされた衣服。
しかし、それらの整った印象の異物。
耳でいくつかのピアスが光っていた。

557 冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/22(土) 13:53:40
>>556
事務所での用事を終えた帰り道、小豆色のジャージを羽織った男は上機嫌で通りを歩く。
 
「全部ラインで済ませて欲しいすけどね!
 まあ悪い話じゃないし〜?」

思ったことを口に出してしまう。
我慢の利かないタチだった。
 
「あららん」

ハタチになるかならないか、幼さの残る顔立ちで、気になる女性に声を掛けてしまう。
 
「ねーさん酔ってんすか?
 あれ毒だから、飲まない方がトクらしいすよ。
 せっかくかっけー耳してんだ。もったいねーって」

出来心というのだろう。
心の出来ていない連中の使うリクツだ。
 
「水とか要るなら買ってきますよ!
 飲み慣れてるヒトの感じじゃねーですって!」

558糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/22(土) 18:26:29
>>557

「あら」

黒い目が君を見ていた。

「お水は結構ですわ」

「お気遣いに感謝しますけれど」

「貴方はどなた?」

559 冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/23(日) 07:26:00
>>558
「飲み過ぎ、なんじゃねーんすか?
 水くらい飲んどいたほうが良さそうすけど」

まあ、酔っ払いほど平気平気って言うし、そんなもんかなと思う。
ちょうど機嫌の良い日だし、親切を無碍にされるくらい気にもならない。
 
「元気ってならいーすけど、ほんとに平気?
 飲み過ぎじゃねーならそれ、別の病気とかかも」

目が黒いのもお互い様だ。
目の前の女性の黒い目に、真っ黒な目で視線を合わせる。
動物みたいにぴかぴかした、その目。
 
「どなたっつーなら、俺は『冨田』。
 大した取り柄の一つもねー、ただのフリーターすよ」

560糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/23(日) 10:04:46
>>559

「飲みすぎは飲みすぎですけれど」

「そんなに酷いものじゃないですわ」

電柱から離れら、服を少し払う。
カチカチと音が鳴って、手に着けたごつごつとしとした指輪が存在を証明していた。

「冨田さん、そう」

「私は糸崎」

「貴方、とてもいい人ね」

561 冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/24(月) 07:25:37
>>560
「ちょっと飲みすぎただけーって、みんな言うんすよね。
 飲みすぎちゃうのが酷いことだってのに!」

この手の状況には慣れっこなのだろう。
犬歯を覗かせて軽く笑ってみせた。
 
「高くてウマい酒を、ちょっとだけ飲んだらいーんじゃないすかね?
 安い酒って変な酔い方するって言いますし!」
 
「あーでも、高い酒でもいっぱい飲んじゃいます?
 お金持ってそうだし、そういうのもあるのかも」

酒についての知識は又聞きばかりで、実感を伴わない。
普段から飲む、というタイプでないのは明白だった。

>「貴方、とてもいい人ね」

「『とても』はダメっすよ。
 俺、『フツーにいい人』がいいんす。
 フツーが一番!それでやってくんすから」

562糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/24(月) 11:53:41
>>561

「それもそうね……」

飲み慣れていない酒のことを思い出しつつ。

「いいものをいい分量」

「それが適切かしら」

「そんなに楽しいも思えませんでしたもの」

酔っ払った時の気分は少なくとも彼女からすれば最悪だった。
良いとは、言い難い。

「あら、普通? 普通がいいのかしら?」

「どうして?」

563冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/24(月) 18:35:12
>>562
「酒飲めないとダセーとか言うの意味わかんないすよね。
 二度と飲めないようにしてやろーかっつの!」

飲酒に良い思い出が無いのもお互い様なのか、アルコールに対してネガティブな感想を漏らす。

「『ヘンな俺〜』とか『変わってる私〜』とかやっても、しょうがなくないすか?
 なるべくなるべくフツーに生きて」

とんとん、と、くたびれた運動靴のつま先で地面をつつく。

「それでもはみ出ちまった部分を、愛してやりたいんすよ」

564糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/24(月) 20:14:51
>>563

「そう」

くす、と笑った。

「それなら、普通でいいわ。私も」

「何者かになろうとする必要なんて本当はないはずですもの」

黒い瞳は真っ直ぐに前を見つめていた。

「私の普通を全うするしかない、かしらね?」

565冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/25(火) 13:02:03
>>564
「自分にとっての普通、やってくしか無いんすよね〜」

『普通さ』は何より大切なものだ。
浮かぶ笑みが、それを証明している。
 
「「何者か』なら、まだマシなんすよ!
 『変な奴です』!『忖度してくだっせ』!って」
 
目と目が合う。
黒色の合わせ鏡が状況を無限に映し出す。
 
「馬鹿言ってんじゃねーって思いますよ。
 ねーさんも、なりたいもん有ったりするんすか?」

566糸崎『ファイン・ライン』:2025/02/25(火) 21:10:35
>>565

「ふふ……そう」

愉快そうに笑い、口元に手を当てる。
潜めるような笑い声は、育ちのためだろうか。

「なりたいもの……そうね……」

「いま、それを探していますの」

揺れる黒髪が顔に影を落として。
笑う口元だけがやけによく見えた。

「何になれるのか」

「私は、どんな道の上にいるのか」

「知りたいと思うのよ」

567冨田『ティンセルドリーム』:2025/02/28(金) 23:57:45
>>566
「『なれる』のも『道』も」

天に向かって立てた人差し指をくるくると回し、歌うように言う。
 
「後からついてくりゃいいと思いますけどね。
 まだないもの、探す方が楽しいもんじゃないすか?」
 
普通になりたい、と思っていた。
そんな道が目の前に無かったとしても、なりたいと思ってしまったのだ。
多分、まだない、から。
 
「なりたいもん見つかっちまったら、
 なれっこなくてもやるしかない!ってなるかもですし〜?」

568糸崎『ファイン・ライン』:2025/03/02(日) 00:07:59
>>567

「あらそう」

「それじゃあ、私は私の前にある道を進むしかないかしらね」

また、笑った

569糸崎『ファイン・ライン』:2025/03/07(金) 00:40:12
>>568
このレスで〆とします

570ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/14(金) 21:10:35
「────そこのお方」
「『占い』、興味ありません?」
路地裏からの女性の声に、君>>571は呼び止められた。

571ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/14(金) 23:34:24
(遅レスですが、宜しくお願いします)

「……他をあたった方が良くないか?」

 「見ての通り……オレにはあんたを満足させる程の金は無い」

 琥珀色の目元以外は包帯で顔は隠され、フードを目深に被った
明らかに不審な類の恰好。声は低い男だ。

「あと……もう少し明るい場所で、商売はやった方が良い」

 「最近は、何かと物騒だからな」

蝙蝠の男、ハイネに対して少しでも何か手掛かりは無いか。
 ナイン・セブンの協力、そして助言も踏まえて近辺で色々
散策するがなしのつぶてだ。成果は芳しくない。
 とは言え、目立つ動きが無いのは、こちらの情報拡散の牽制が
功を奏してるのか? ……考えても答えは出ない。

「……興味があるか無いかで言えば、オレ個人としては関心は低いが
占いは『必要』だな」

 「人を探してる。ただ、オレにはあんたに出せる対価なんぞ
繰り返して言うが殆ど無いよ」

 素っ気ない返答だが、それでも赤の他人に告げるには
最低限必要な事は告げた。それで、こちらを冷淡にあしらうなら
それはそれで構わないだろう。そう扱われるのには慣れてる。

572ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/15(土) 03:04:33
(よろしくお願いします。私もレス速い方ではないので、ゆるめの進行になるかと思います。)

>>571(ノエ)
薄暗い路地裏、『運命視』の看板。
手相の一覧とか星とかの表が掛けられた机と、並べられた椅子に、
銀髪の女が腰掛けている。

「あら。ありがとうございます」
「………日陰で露になる人間模様も、けっこう好いていまして」

「相談に乗りましょう。………お代は結構ですよ」

対面に座る様に、手で促してきた。

─────────────────────────────────────────────────────────────

 こんにちは。まゆです。

『辻占い』すっか!趣味で! 人を弄んじゃうわよ〜〜
って思い立って、変なところに机置いてみたのよね。

雰囲気あるじゃない。そういうの。
訳アリっぽい人に話しかけて、
お代は結構ですよ、って勝手に占って、それっぽい事言うの……

………やっば〜〜〜〜訳アリの人引っ掛かけちゃった
人探し?わたしィそういうのォわかんなくてェ。
だってわたしの占いってテキトー言うだけの虚業だし…

「相談に乗りましょう……………お代は結構ですよ」

あっ言っちゃった!やる流れになりそう!
わたしバカ!

573一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/15(土) 03:53:28
>>570-572
透き通った肌は血管が薄く見えて、淡い青色に微かなエメラルドの反射が混じる瞳。
ウルフカットの白髪。
涼しく刺すような玲瓏とした風貌のあどけない少年が割り込んできた。

「人を探してるんです。小林丈という方なんです
 が…」

「ヤクザめいた事をする癖に役に立たない組織と
 男性のスタンド使いが関わっているの分かってる
 です」

 「これでどうですか?」

バリバリとクソダサい財布から一万円を取り出して握らせようとしてきた。
気の所為か少年が関わっていけない裏の星見町に住まう人に見えてくる…

574ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/15(土) 11:29:25
>>572-573

『運命』視 

自分が、今の姿と人生を送るにあたって。ノエは、運命と言うものに対して
幾らか想う所はある。
 ソレを、呪いもしないし恨みもしない。ただ、幾らか過程で一度省みる余地は
あったのでは? と時々悔恨のような哀愁のような少し涼やかさと冷えを伴った
風が心に吹くのは確かだった。

 目の前の人物が本物でも詐欺師でも、どちらでも構わなかった。
厚意か気紛れが不明ながら、無料で一寸先が暗闇の道に方針をくれると言うのだから。
 礼を述べて、腰を下ろすかと一歩踏み出し……銀色の風と髪が視界を横切る。

>人を探してるんです。小林丈という方なんですが

ピタ ピクッ…

 ……予期していなかった訳では無い。広さはある街と言えども
意外と狭い世界だ。何処かでふらりと鉢合わせする確率が決して無いのは把握してる。

ああ、それでも。嗚呼、それでも、だ。一瞬心が崩れかけたのは確かだ。

 硬直した体、それを解きほぐすように静かに一度息を吸う。
その体に走った鉄鎧を帯びたような塊を、替わりに心へ注ぎ込む。

 「…………」スッ

肩を竦める動作と共に、片手で先に相手をするように示すジェスチャーを
占い師(ラフィーノ)へ向ける。

575ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/15(土) 13:49:09
(当方、平日は1日1レスとかになっちゃいます、それで構わなければ。)
>>573
あらかわいい少年…こいつも人探し?

>「ヤクザめいた事をする癖に役に立たない組織が」
>「男性の『スタンド使い』が」

「…………『専門用語』ですかね。そういった運命は取り扱っていません」

「お帰りください……やめ……やめなさい、お代は結構です!」
「あなたの探している人はあなたの手の届かない遠くとかブラジルにいます諦めてください帰れ触るな!」
「せめて並んでくださいぃ……先客がいるのでぇ……」

押し付けてくる金を触らないよう拒否している。

>>574
「う、うふふ、お気になさらず…… 
 順番ですから、まずはお兄さんから」

危ない危ない、ミステリアスなオーラを保たねば。

>ピタ ピクッ…

気のせいかしら?こいつ『反応した』気がする。
銀髪のカワイイ少年の前で『スタンド』を出すのは気が引けるが…

  ズズ…

『占い師』と重なるように、『水晶の眼』の人型ビジョンが表れる!

 「…『秘密』がおありなんですね」
 「とはいえ、『お名前』をうかがっても?
  言いづらければ、『昔のあだ名』などでも構いませんよ」

『運命』なんてよくわからない物は視えない。
しかし、物理現象としての『温度変化』が、『視える』。
…1度以下の変化であろうと。
当然、人間の温度も。 
図星とか、驚きや怒りとか、嘘、とかは解りやすいってこと。

……こいつも『スタンド使い』だったらどうしよう。
もう一緒に占ってやろかな。

576一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/15(土) 22:25:53
>>574-575
「あっ、『アリーナ』を知らないのか! これは失礼しました!」

「じゃあ、迷惑量として足して2万でェェ!!」

クソダサい財布がバリバリと開いてもう1枚一万円が追加された。
面は良いが明らかに普通の小学生より羽振りが良すぎる。

「あっ、先に占いをしていたのはお兄さんなので
 どうぞどうぞ!」

「それにしても包帯をして大火傷でもしましたか?
 腕が良いけど金を取る医者でも紹介しましょうか…」

お兄さんに先を譲ると同時に発現した『水晶の目』をした人型スタンドを見つめる。

「なるほど。それで『運命』を見るのですね」

何かに『納得』してスタンドを見つめる。

577ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/16(日) 12:00:45
>>575-576(いえ、こちらこそ一日に一レス程度の頻度かと思いますので
宜しくお願いします)

  ズズ…

『ミスティカル・ガイド』 水晶の瞳、相手の熱から心理を読み取る第三の瞳。

「……オレの名はノエだ」

 その全身の体温は、包帯やフードで表面面積を隠して熱が籠りやすいのに関わらず
『温度は低い』
 これは、何かしらの緊張・ストレスによって血流が正常に働きかけてないからか?

>それにしても包帯をして大火傷でもしましたか?

 「…………いや、火傷じゃない……ただ」

 「……人様に見せれるような顔じゃない。ただ……それだけだ」

少年(一抹)に対し、そう短く答えは返される。
 気の所為かも知れないが、顔は明後日の方向に向けられていた。

578ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/16(日) 14:51:10
>>576(一抹)
「んんッ 『専門用語』!控えたほうがいいわよ…
 急に人来たらどうすんのよ……」

「………ごほん。
 『アリーナ』だったら、チケット貰ったことくらいはありますが。」
「それくらいです。無関係ですよ。」
「お代も結構です。そのお金は『不浄』やもしれないので。」

羽振り良すぎだろ……みたいな呆れた目つきで、
金には触れようともしない。

>>577(ノエ)
「後ろのが煩くてすみませんね。
 ええ。……『ノエ』さん。」

「………人探しですか
 
 ………『大事なものを失われた』?」

「お顔は難しそうですか。」
「コンプレックスがある…………違いますね、
 『名誉』のため、といった趣でしょうか。」

「でしたら。『手』が良いでしょうね。
 失礼、すこし拝借───」

ノエの手元に、占い師の手が伸びる。

579一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/16(日) 20:00:38
>>577
「火傷ではない? やっぱり大怪我をなされている?」

一抹が純粋にノエの境遇を心配する。
昔と同じく変わりない一抹は歩み寄って来る。

>>578
「あぁ、そうでしたね。失敬失敬」

2万円をバリバリと開けた財布に戻す。
『水晶の目』をしたスタンドの動きを見る。
もしや、『水晶の目』で過去、現在、未来を見ているのかもしれない。

580ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/17(月) 10:41:03
>>578-579

>『大事なものを失われた』?

>お顔は難しそうですか。『名誉』のため、といった趣でしょうか

「合っている。あんた……良い腕、だな」

目利き、と続けようとも思ったが。目立つ瞳のヴィジョンを前にして
露骨に仄めかしてるような気がしたので、その称賛のみに留める。

大事なもの・・・仲間、親友、後輩、友人、家族と等しい存在。
失った……いや、捨てたのだ。結果的に弱さから投げ捨てる素行に至った。
 そして、顔……何処まで、この占い師は見抜いてるのだろう??


>火傷ではない? やっぱり大怪我をなされている?

ビクッ……ギュウ

 後ろからの送られる資格も無い暖かい掛け声が、冷たい心臓を跳ね上げさせる。

喉元まで込みあげそうなものと、目に走りそうな熱を短く息を吸うと共に収める。

 「……」  スッ

そのまま、占い師の言われるがままに手相の為に手を提示する。

返事をする事は出来なかった。声を出す事が出来なかった。

 間違いなく、どう必死に抑制しようとも震える事が自覚出来たのだ。

581ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/17(月) 22:23:30
>>579(一抹)
「……もう少しかっこいい財布とか買ったらいかが?」
「運気の上がる……蛇革とか…」

そこまで言って、
『ガキが革の長財布とか持ってたらそれはそれでムカつくな』
的な顔で眉間を顰めた。

「あ〜〜……ドラゴン柄の子供用財布でいいんじゃないですか
 運気が超上がりますよ(たぶん。)」

>>580(ノエ)
「うふふ。ありがとうございます。」
「まだ名乗っていませんでしたね。
 『ラフィーノ』、とお呼びください。」

「それでは、失礼いたします…」
「『探し物』について、聞かせてください。」

『占い師』は『ノエ』の手に触れる。
『水晶の目のスタンド』は、
手、頭部、胸元……ノエの体のあちこちに視線を動かしている。
『運命』とかの意味深いものを視る、というより『変化をチェックしている』ような仕草。


「『あなたの敵』、に関係してない?」
「………不思議なくらいに見つからず、困っている?」

「あなたの手に描かれる、あなたが辿ってきた『線』……見えてきました……」
「危ない場所まで含め、方々を探してらっしゃるのですね」

「『一人では限度がありますよ、他の方に頼ればいいではないですか』

 ………とは言いませんよ。そのままで大丈夫……でも」

ここで占い師がノエを見つめる。
『水晶の眼のスタンド』は『ノエ』に手を伸ばしている。
このままでは触られそうだ。
ノエと一抹はどうする?

582一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/18(火) 03:00:34
>>580
「名誉…名誉か…。それは貴方のためではなく
 誰かのために捨てたのでは…?」

「気高い生き方をしてますね。
 流石に私はそこまで出来ない生き方だ」

憧れの混じった瞳でノエを見つめる。
少し昔に同じぐらい勇気を持った人間が居た。

「ちょっと前に絶対に勝てないと思われた戦い
 でスタンドに頼らず勇気のみでチャンスを切り
 開いた高潔なスタンド使いが居ました」

「小林 丈という人です。スタンドが近距離パワー
 型じゃないのに前線に出ちゃう方でした」

小林の事を語る時の一抹は誇らしげで優しいものだった。
血は繋がらずとも一抹は小林の事を兄として認めていたのだ。

>>581
「いいえ、このバリバリ財布は小学校の入学祝いに
 義父が買ってくれた物なんです」

「何の絵柄も無い無骨な財布でも私にとって掛け替
 えの無い財布なんです。ダサいですけど…」

「竜柄ってダサくないですか…?」

一抹は今一度、財布を愛おしそうに眺めてリュックにしまった。途中で日本中の男児をディスりながら。
『水晶の瞳』で一抹をチラ見するとノエとは反対に暖かな色が見えるだろう。

「『視る』というより『触診』に近いですね。
 健康に良さそうです」

スタンドがノエに触るのを眺める。
もし、仮にノエがスタンド能力による被害を受けたら教会の宿舎で寝てるスタンド使いを差し向けるだけだ。

583ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/18(火) 11:46:13
>>581-582

ノエの肉体・・・いや、表皮は作り変えられている。小林 丈が去った期間の間に
筋肉の付き方も聊か変わった。変えられなかったは、瞳、肉体の内部、そして心。

 >……でも

「幾つか、訂正…と言うよりも釈明させてくれ」

「そいつは、オレ、と言うよりも大勢の敵だ。
見ず知らずなら、動く事は無かった。でも、オレは知った。姿を憶えている」

「今のオレは、頼れる者は少ない。だから、貴方が本物なら
『ハイネ』と言う男の在り処を割り当ててほしい」

それが、オレからの唯一の望みで、頼みだと言葉を終える。
 伸ばされるスタンドの手に対し、動きはしない。オレにとって彼女は敵でない。
例え害があったとして、オレに避ける資格は無い。

 
>名誉…名誉か…。それは貴方のためではなく
 >誰かのために捨てたのでは…?

 「――絶対に 違う」

一抹の言葉に、断言する。

 もし、誰かのため、であると肯定を己がするのなら。
その瞬間、自分は自分自身を     殺すだろう。

 幾らでも、不合理な契約であろうとも、短絡的に命を投げ捨てて
自分の大切な者たちを悲しませる事が、それが善であったと、正義であったと謳うならば……。

「君が、何をオレに期待してるか知らんが……オレは只の住所不定で
脛に傷のあって、勝手に先ほど挙げた男に恨みを抱いてる屑だ」

 一抹に対し、背を向けたまま語る。

584ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/18(火) 23:42:04
>>582(一抹)
「あら。じゃあ大事にね。
 でもあんまり万札とか入れてるの見られるとカツアゲされるわよ。」

「あとね、大人になると、
 龍とかね…そういう子供っぽい柄が…イイなってなるの。
 いつか来るわよ。覚えときなさい。」

わたしの財布はキティちゃんのだわ。


>>583(ノエ)
「でも…………ノエさんは、そんな人では無いと思いますよ」

水晶の眼のスタンドは『ノエ』の肩に触れる。
冷たくも暖かくもない手。

「………不思議な手。
 『中指』の曲がり方は『ペン』を握っていた人の骨と爪です。」
 なのに『ペン胼胝』の形跡のない、荒れた皮膚。筋肉もです。」

「あなたの『中身』のかたは、勉強熱心で賢い方、と視えます……」

「で、外のあなたは『弱り過ぎ』。」


「後ろのガキの『スタンド使い』とかの聞きなれない言葉に突っ込みがない。
 ということは、貴方は『滅茶苦茶弱ってる人』、
 もしくは、『滅茶苦茶弱ってるスタンド使い』。」

「そんな状態じゃあ『ハイネ』とやらと戦うのは、ままならなさそうね。」
「あなたの『旅』はここでお終い。それでいいんじゃない?」

試すような口ぶりの『占い師』。
水晶の眼のスタンドは、君の『フード』に手をかけている。

585一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/19(水) 01:11:57
>>583
「例え相手を恨んでいたとしても貴方のそれは
 義憤なのでしょうね」

「そのハイネってどんな人物なのでしょうか?
 一応、アリーナに属してるから戦う可能性
 あります」

「まぁ、その前に私が得た知識を餌にして義兄
 の呪縛を解く方が先になると思いますが」

七篠さんから聞いた『夏の魔物』討伐に関わったスタンド使い全員のスタンド能力を最中派に教えろという暴挙。
私はそれが許せなかった。

>>584
「いや、案外ブランド物を使ってそうですね。
 アリーナの案件で稼いだお金義父母に使って
 私を拾って良かったと言えるようになりたい」

残念ながら教会に休みが無い。
祖父に直接悩みをぶつける人も多い。

「一度だけ不良達が襲ってきましたが返り討ちに
 しました。やっぱり暴力は手っ取り早い」

586ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/19(水) 17:43:57
>>584-585

語りかける彼女(ラフィーノ)に対し、ノエは自分から動きはしない。
 フードにかけられた手も、ノエは自身の力を明かしてまで振りほどく事は無い。

「…オレは、個人的に占い師って言うのは」

「悩みや迷いを携えた人を助言するのものであって、弱さを支えはすれど
揺らしたり負荷を拍車するのは、お門違いだと思うんだがな」

 包帯で、表情の変化は読み取れずとも。その声色や、琥珀の瞳には
幾らかの冷ややかさが混じっているのは占い師じゃなくとも読み取れるだろう。


 「…………」……フゥ


「何でもかんでも、楽な手段(暴力)で済ませれば。
いずれ一番痛いひっぺ返しが来るとオレは思うがな」

 後ろの少年。そう、『初対面』の彼に年長者からの老婆心めいた一言だけ返す。

ハイネについては、知らせる気は無い。巻き込む気は無い。

渦中に、なし崩し的に事故か運命の悪戯で居合わせるなら全力で死守をするだろう。

だが、接点を極力作ろうとノエは考えないし、望まない。

587ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/19(水) 21:41:08
>>586(ノエ)
「お門違い……ふふ……他にもあるわよ。『占い師』は人の素顔をむやみに暴き立てない。」

水晶のスタンドは、ノエのフードから手を放す。
ため息をつくと姿勢を崩し、机の下に片手を突っ込む『ラフィーノ』。

「……その通り、お門違いなのよ」
「『スタンド使い』ならわかるでしょ?わたしのこれは『手品』に近いって。」
「私の言う事にあなたビックリしてたけど、あれも『話法』。」

「………まあ、だから……
 『敵』『ハイネ』とやらの場所は、わたしの目では分からない……本当にごめんね。
 あとあんたの手相ムズすぎ。生命線ブチ切れてんだけど。いっぺん死にました?」

    はぁ〜〜〜〜〜〜〜ッ

 嘆息。
 取り出したるは『タロットカード(大アルカナ)』。
 札をを机の上に無作為に散らし、混ぜ始める。

    シャカ  シャカ シャカ
 
「じゃ、無用なアドバイスはここまでにして、
 探し物は『神』にでも聞いてみましょうか。」

「あと『過去』『現在』『未来』どれがいい?」

>>585(一抹)

「うしろの暴力的な子供!手伝いなさい」
「ほら……机の上のこれ。一緒に混ぜて」

「あんたも。『過去』『現在』『未来』どれがいい?」
「一緒に神に聞いてみましょ」
「いまの子供って神とか信じてるの?わたしはいまいち信じてないんだけど」

588一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/20(木) 02:45:49
>>586
「一回不良をぶっ飛ばしたら十人で来てスタンド
 でも無理な人数には参りましたね。
 捕まってた所を鷲見くんに見られてなきゃ指の
 爪全部剥がされてましたよ!」

スタンド使いでも一気に十人も来れば苦戦するものだ。
本気を出して『慈悲の刃』を振るえば、話は違うが最後まで一抹は刃を抜くことは無かった。

「うーん、まぁ、私が情報を集めなくてもアリー
 ナが討伐依頼をしてくると思いますが…」

「ん? 黙っていてもアリーナが討伐依頼しそうな
 危険人物の情報を探しているって、お兄さんは
 アリーナに所属していない?」

>>587
「全部の生命線が切れてるって安倍晴明もビックリ
 ですよ!」

石繭の言うとおりにタロットカードを混ぜていく。
小学生の身長なので背を伸ばしてギリギリのところで踏ん張る。

「神様ですか? 聖職者の義父母は信じてるようで
 すが私は信じてませんね。
 ただ…1人歩きするスタンドが凄まじい能力を
 もってたり、死者が悪霊となっていた事件が
 あるのでスタンドが神様になるんじゃないか
 ってことだけは信じてます」

「私は『未来』を選びますね!」

589ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/20(木) 18:58:15
>>587-588

>あれも『話法』

「話法だけで、最初にオレが占って貰いたかった事が、敵の事だとわかったのか?」

それとも、自分が分かりやすい態度だったのだろうか? なら、今後においても
気を付けるべきだろう。

 生命線などの、余計な話については返答はしない。
占いの力が無く、ペテンに近いのなら、これ以上無駄に自分の事を深堀り出来る
要因をわざわざ作る気は無い。特に、彼が直ぐ傍に居るなら猶更だった。

「…『神』か。…………『未来』について、聞かせてくれ」

『魔物』なら、自身が別の姿形の頃に別々の形で遭った。
 
もっと昔にも、神懸った力の幼馴染が居た。
 でも、今となってはそれを証明する術は無い。


「オレが何かしらの組織に入ってるなら、もっと身なりの良い服だろうな。
…………オレがアリーナとやらに入るか入らないのは、オレの自由だろ?」

淡々と、そう雑談を続ける調子で返す。
 話し続けると、何処か気が変になりかける。それでも、胸を締め付ける感覚は
自分自身の罪で、未だ自分が弱いままな事を証明している。
 理性は、正直に全て告白するべきだろう。と告げる囁きもある。

一方で、それを頑なに否定で覆う叫び声が轟いてるのも確かなのだ。

590ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/21(金) 13:53:23
>>589(ノエ)
「当て勘。あなた『若き追跡者』って感じだから。
 『愛する人を失った』パターンかもと思ったんだけど、
 そのパターンの場合は、それを為した『敵』がいる場合も多いじゃない?
 意味を広く取れる質問をするのが占い師の基本よ。」

「他にもあるわよ。例えば………」

「『それは、愛する人に関係していない?』」

「文末が『ない?』ってのが重要なのよ。
 ……YesでもNoでも当たった感じするでしょ。」
「で、大外れしたときは
 『……あなたの感情が大きすぎて、愛と憎しみの見分けがつかない…
 あなたをそこまで狂わせる事柄があったんですね』……とか言っとけばいいの」

「………実際はどう?愛する人とかいました?」

  シャカ シャカ

「ノエさんの未来から引きましょう………えいっ」

占い師がカードを引いた。

「『正義』の『正位置』。」


>>588(一抹)
「あんた相当ヤバいわね……」

さっきから出てくるエピソードにドン引きしっぱなしだ。
でも机に手が届かないのとか年相応でカワイイわね、少年…。

「『討伐依頼』!?『アリーナ』ってそんな事もしてるの!?」
「『観客』としてしか行ったことなかったから……
 しかもわたし『スタンド使い』じゃない頃に闇金持ちの誘いで行ったんだけど」
「『過激ですごい手品だなぁ〜』としか思ってなくて……マジの厄ネタじゃない……なによ討伐依頼って…」

 シャカ シャカ

「あんたのも引くわよ……そりゃっ」

占い師がカードを引いた。

「『女教皇』の『正位置』。」

591一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/22(土) 03:26:21
>>589
「組織に入るとしがらみがキツかったりしますか
 ね。私は知らない間に『アリーナ』の最中派
 というカスの集まりに取り込まれましたが…」

人員が明らかに足りてないのが分かるが試合をしただけで最中派に属したことにされた時は殺意を覚えた。
今も碌でもない試合をしているのは確実だ。
あのヤミーというカスも始末しなきゃいけない。

>>590
「明らかに大量殺人やエクリプス残党やらが登場
 した時はアリーナが直々に潰しに向かうよう
 です。私は知らない間に巻き込まれたタイプ
 ですから参考にはなりませんが…」

アリーナのエクリプス残党を殲滅しようとする意思は非常に強い。
だが、夏の魔物のように密かに犠牲者を出すタイプの相手には腰が思い。

「『正義』の『正位置』と『女教皇』の『正位置』
 では、解説をお願いします」

「クラスの女の子に占われたりしましたがまったく
 分かりません!」

592ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/22(土) 11:33:12
>>590

>それは、愛する人に関係していない?

 「――いないよ。『オレ(ノエ)には』愛する人は居ない」

その質問には、躊躇うことなく告げる事が出来た。
 
誰かを命がけで愛せたのも、守ろうとした想いも。ソレはオレではない。
ノエは、ノエのままに街の人たちは守る。当然、目の前の占い師も
傍に居る彼も。躊躇う事なく、エクリプスでもアリーナであっても、だ。

 「……まぁ、一応妹のような存在は居るがな」

間借りしてる家主当然の、交換の出来る小さな娘を思い返す。
最近だと、タイミングが悪いのか顔を合わせる機会が少ない気がした。
 ちょくちょく家に足を運び、生活痕はあるので、問題ないだろうが。

「『正義』……か」

公平さ、協調性、意味合いは色々ある。未来の暗示と言うならば……。

「…………仲間を募れ、または人と人との繋がりを大事に、って所か?」



 「…………」

彼(一抹)のタロットを一瞥し、僅かに目を細めて銀色を一瞬移すものの
何も言う事なく占い師へと顔を戻した。

593ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/22(土) 23:34:34
>>591(一抹)
まかせろ。解説してさしあげましょう。

「まだ見ぬ未来。次の段階への移行。」

「また何か大がかりなことに巻き込まれるんじゃない?
 いまはその幕間、静かな時間ってことなのかも。」

「あなたの場合……今は落ち着け!
 いまは心を静め、夢、予感、直観に目を向けること。」

「『女』。クラスの女の子が言ってたこととか重要……かも?」

「探し人であれば、待ちましょう。ただ、『予感』はすぐそばにありそう…」

ちょろっと『ノエ』の方を見る。
なんか運命的に集った二人、って感じだけど、
わたしが突っ込まない方がよさそう。

>>592(ノエ)

「ちょっと待ってね、デッキと対話します。
 ……インチキ占い師がなんか言ってるとか思うでしょ?
 いや案外これが大事なのよ。」

剣と天秤を持った神の絵を眺める………。

「………まんま『正義』と『判決』の暗示よね。」
「その探してる『敵』がマジの悪なら、大丈夫そうね。裁きが下る。」

「気を付けるべきは……あなたも正しい道を行くこと。
 道徳に従いなさい。業……カルマがあるなら、清算するべし。」

「……仲間ねえ。いつか、そうしなさい。
 あなたが、そういう…人間との関わりに、後ろめたいことがあるなら。」
「急ぐ必要はないけど、このままじゃ『敵』と一緒に滅びますよ」

「…………そんな所かしら。」

594一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/23(日) 05:37:38
>>592
「妹……妹…? 義理のでしょうか?
 一人っ子だから妹や兄が居る人は羨ましいなぁ〜」

こうしていると義理の兄である小林先輩は得難い人だった。
死体が見つかるまで死んだなんて絶対に認めないが…

「そういえば、ヤジさんも見かけないな…」

太陽の如く眩しい人だったが小林先輩の疾走後から彼も姿を消してしまった。
彼も小林先輩を探してると信じたい。

>「『女』。クラスの女の子が言ってたこととか重要……かも?」

クラスの女の子…探偵らしい女の子が居るらしいが信じて良いものか…

>>593
「まだ見ぬ『未来』ですか。夏頃になると恐ろしい
 事件に巻き込まれるんですよ…」

「まぁ、夏まで時間は有るので風歌さんを社会復帰
 させてあげようかな?」

風歌さんもアリーナに拾われたらしいがちょっと心配ではある。
しかし、自分と同じくしぶといので心配は要らないだろう。

>「探し人であれば、待ちましょう。ただ、『予感』はすぐそばにありそう…」

ジッ、とノエを下から見つめたまま動かない。
そういえば、この人について全然知らない…

「お兄さんのお名前は? 普段は何を?」

軽くフードのお兄さんに探りを入れる。
言われてから思ったが凄く怪しい。
そもそも格好が怪しい…

595ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/23(日) 12:01:34
>>593-594(もし宜しければ、残り1、2レス程でこちらは離脱させて頂きます)

>カルマがあるなら、清算するべし

「……山積み、だな」

 懺悔で済むものでは無い。少なくとも、表を堂々と歩める程に
今の自分には、力が足りない。
 全てを自ら捨てて、その中で、か細く残る因縁が。この故郷と言って良い
場所を静かに蹂躙しようとしているからこそ、決着をつける事を優先してるだけだ。

 ……それが終えたら?

 「……滅びる時か。備えておくよ」


 >お兄さんのお名前は? 普段は何を?

「……オレは、ノエだよ」

「ただの……不審者で……そうだな……手前勝手な理由で
一人の男を追う……ただの浮浪者だ」  フゥ・・・

 静かに、幾つもの想いを最後に吐息に載せて呟く。

オレには、彼に何かを伝える資格は無い。持つことは許されない。

 ふとした拍子で、沈めようとしていた小さな細工のような欠片が
顔を覗かせて、その衝動が手探りに腕を浮上させて伸ばしかけようとするけれど。

 「……一つ、聞かせてくれ、少年」

「…………オレは、探してる人間を討とうとしている。少なからず悪だと
オレは知っているし、それを執り行う事に迷いはない。
……君は大切な人を探してる口振りだが」

「…………その人物が予想と違った形で再会すると思わないのか?
つまり、だ……」

「……君を、そいつが邪険にしたり、突き放したりだとか。
或いは誰かの命令などで敵になってるかも知れないだろ?
 そう言う不安は無いのか?」

596ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/23(日) 21:07:57
>>594(一抹)
>>595(ノエ)
少年たちを眺める。
絶対になんかある二人だけど、
二枚の未来の暗示を信じるのであれば、
『今はまだ』、しかし『いずれ機会が訪れる』。

関わりあいにはなりたくないわね。危険な香りしかしない。
わたしとこいつらの直近の未来もまとめて聞いてみますか。デッキに。
占い師はカードを1枚引き…………

  はァ〜〜〜    ポイッ

デカい溜息をついて、札を机に放り投げる。

「…………はぁ〜〜〜〜。あ〜あ!アホらし」
「暗示なんてね。何にでも当てはまる事が書いてあるだけだから」

「二人ともアテにしないように。『当たるも八卦当たらぬも八卦』よ。」

『月』の『正位置』

「『未知の事態が迫る』『神秘に目を向けろ』『不思議なもの』」
「だってさ。さあ帰った帰った。月が私たちを見てるわよ。」

勘弁してちょうだい。

597一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/03/25(火) 21:56:53
>>395
「何の手段で他者を討つべきとノエさんが決意した
 か、それ次第です…」

ノエさんが討とうとするなら多少なりとも悪だろう。

「…………その人物が予想と違った形で再会すると思わないのか? つまり、だ……」

「……君を、そいつが邪険にしたり、突き放したりだとか。
或いは誰かの命令などで敵になってるかも知れないだろ? そう言う不安は無いのか?」

「邪険にされた分だけ甘えて甘やかします!」

「小林先輩が無理して悪役になりきろうとしたら
 バトルしても連れ帰るに決まってますよ!」

「小林先輩がまったくの別人なろうとも、私が
 愛してあげるだけです!」

「ノエさんも義理の家族だろうが愛しますよね?」

>>596
『月』の『正位置』

>>「『未知の事態が迫る』『神秘に目を向けろ』『不思議なもの』」

「まるでスタンドバトルに出くわすみたいですね。
 あの、ちょっと、石繭さんは戦闘経験とかあり
 ますか…」

「ちょっと私たちの暗示が怖いのですが…」

598ノエ『ゼロ・モーメント』:2025/03/27(木) 12:27:41
>>596-597(離脱させて頂きます。長らく、お付き合い有難うございました)

>邪険にされた分だけ甘えて甘やかします!

>無理して悪役になりきろうとしたら
 >バトルしても連れ帰るに決まってますよ!

>まったくの別人なろうとも、私が愛してあげるだけです!

 ――嗚呼・・・

 「……そうか」

 >義理の家族だろうが愛しますよね?

 「…………それは、その状況次第だろうな」

また、オレは嘘をつく。太陽に向けて、嘘を吐き続ける。

それが、月と共に滅ぶ切っ掛けになろうとも。


 「……占ってくれて、有難う」

「……もう行くよ。……気を付けて、二人とも帰れよ」

 裏路地の暗い奥へと歩いていく。深く、今は深く闇に沈む事にする。

 再び太陽を、オレは目に出来た。それだけで、オレはどんな煉獄の
未来(さき)でも泳げる、泳ぎ切って見せる。

599ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2025/03/31(月) 05:11:40
>>597(一抹)
「『戦闘経験』?あるわけないじゃない。
 …チラっと言ったけど、『スタンド使い』になったのだって、ほぼ最近の話よ」

占い師は顔を顰める。

「でもね………奇妙な事は、仕事柄とかでね。ちょっと、いえ、そこそこ。」

「で、あなたの近くにいると
 『巻き込まれる』気がする!!そういう感じの暗示!」
「信じたくねえ〜〜でもこういうのって当たるのよね〜〜勘弁しろ〜〜〜〜」
「本当に嫌なのよ……そういう…怖いのとか、オカルトとか……。」

『占い師』にあるまじき発言をしながら、
机の上を片付け、立ち上がり、看板を畳み始める。
今日は『店じまい』。

>>598(ノエ)
「ありがとうございました。どうかご無事で。
 そして、何かあっても私は巻き込まないでね!
 占いならまたしてあげてもいいけど…」

「解散!帰りましょう。夜が深まる前に、愛しき我が家とか、闇とかに…」

でかいキャリーケースに収めるものを収める物を収め、
占い師も立ち去る。

600一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2025/04/14(月) 06:03:06
>>598
「血の繋がりより相互理解が大切です!
 私は危険を承知でぶっこむタイプ…」

「何せ、助けてくれるのは義父母ですからね!
 そして、義兄もいる。私は幸せ者です!」

暗闇に戻る彼を敢えて止めなかった。
スタンド使いは絶対に引かれ合う。
追わずともいずれは…

>>599
「そうですか、そうですか…」

「私は巻き添えを受けるか、依頼を受けるか。
 玄関を開いただけでバトロワが始まったのが
 懐かしいな〜ッ!」

四人とも承知してバトルしたのが懐かしい。
石繭さんも私と出会ったからには地獄行き決定。

「じゃあ、また会いましょうね〜!
 願わくば戦場で闘士として!」

本人は呪いとして認識していないのがまた恐ろしい。
今確実に石繭は呪いを受けたのだから…


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