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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』 その3

446雑賀 王城『候補生』:2024/05/02(木) 13:31:41
>>445

「ああ…………それは」

・・・
『万が一』この子供が親から試験内容を聞いていたら?
彼女の親が魔法学校の関係者という可能性は低いし、
仮にそうだとして、守秘義務という物はあるだろう。

「単刀直入……シンプルに言ってしまうと、
 僕は『魔法が見える』……けれど『使えない』んです。
 だからこそ、人一倍、魔法には興味がありまして」

    だが、万が一……『そうじゃなかった』なら?

現状を伝えれば『試験』なのがバレるかもしれない。
そして万が一『後から聞いた意図を知った』場合でも、
話した内容が試験上、無効になるのだとすれば……

            (……いや)

「そして…………魔法を知ることによって、
 僕の夢に、理想に近づけるんです。
 詳しいことは今はまだ明かせませんし、
 それが『悪い事』ッてつもりもないですがね。
 ある種、打算で貴女の魔法を聞いたわけです」

適当な嘘を並べて逃げる道もあったし、
そちらでも特に問題はなかっただろう、が。
     
        スッ

「だから僕が本当にしたかったのはお礼じゃあなく、
 『聞き出す』ような真似をした、お詫びなのかもしれません」

     「どちらにせよ、自己満足では、
      あるかもしれませんが……ね」

頭を少し下げ、告解する。
殊更に『嘘』を厭うわけでもないが、
純粋な子供を口車に乗せた感は否めない。
エリーの純真さが、それを余計に際立てる。

(何も悪いことはしちゃあいない……だが良いことでもない。
 王にはシビアな判断も求められるが、故に誠実でなくてはならない)


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