- 1 :名無しさん :2021/12/17(金) 14:30:41
- 21 冬期講習 関関国語(古文)《第一講》 解説
問一 《主語確定》標準
(A)直後に注「限りあれば」とあるように、「最高のもので」と言える者。 (B)「承りて、・・・尋ねて、・・・うかがひけり。」という繋がりがポ イント。 (C)「召し」は尊敬語。 (D)「安忠に~ば、~(D)。盛重、」という流れに注意。
問二 《語彙の具体的説明》標準
「世にある」は「出世する・栄える・羽振りがよい・勢威がある」こと。 問三 《文法の識別》標準
傍線部(2)の「な」は動詞「あり」の連用形に接続しているので、 完了(強意)の助動詞。 イ 名詞に接続する「なむ」で係助詞。 ロ 「にて」で「デアッテ」と解釈できるので、断定の助動詞。 ハ 「やすから」は形容詞「やすし」の未然形、体言「こと」に接続されて いることもヒント。よって、打消の助動詞「ず」の連体形。 ニ 「あたは」は動詞「あたふ」の未然形、よって、打消の助動詞「ず」 の已然形。 ホ 「やみ」は動詞「やむ」の連用形。「~にけり」で「~シマッタ」と解 釈できることもポイント。よって、完了の助動詞。
問四 《現代語訳》標準
〇「いかに」どんなに〇「まもる」見張る〇「とも」たとえ~しても 〇「さはら」妨げられる・さしつかえる 〇「じ」打消推量の助動詞・ないだろう
問五 《語句の意味》易
(あ)動詞「をこづく」、「をこ」は形容動詞「をこなり」で「ばかげた・ おろか」という意味。 (い)副詞「かまへて」は「きっと・必ず」という意味の強意の副詞。 (う)「かはらけ/さす」「かはらけ」は「酒盃」のこと。
問六 《人称名詞の具体的人物》
「をのこども」は仲正が呼びかけてる文脈。いわゆる、「家来」や「家臣」 という意味。
問七 《「形容詞」が受ける理由説明》
形容詞「よしなし」は「つまらない」が基本的な意味。(「よし」は、「理 由・根拠」「手段・方法」「関係・ゆかり」「風情・由緒」の意味がある)
傍線部直前の「かれ、弓矢のもとすゑ知らず。敵にあたはねば、」 ということが 理由で「よしなきこと」と言っていることを理解してほしい。
イ「つまらない」は「よしなき」の訳としてよいが、「理由を尋ねる」は×。 ロ「何も知らない」は×。ハ「佐実は自分を」は×。 ニ「相手として・・・」が「敵にあたはねば」に対応し、「ばかばかしい」 が「よしなき」に対応していて〇。ホ「無知なくせに知ったかぶり」は×。
問八 《解釈》標準
副詞「かく」(コノヨウニ)が受ける内容を考えるとよい。つまり「郎等 が佐実の髻を切った思いがけないふるまい」を受ける。「不思議」は「思 いがけない・考えられない」の意味。 「かばかりのこと」(コレホド)が受ける内容を考えるとよい。とほぼ 同内容で、「佐実の髻が仲正の郎党に切られた事件」である。「ばかり」 は《限定》ではなく《程度》の用法。
問九 《語彙の意味》難
「沙汰」は「処置・評議・決定・連絡・噂」などの意味があり、本文は「尋 問・取り調べ」の意味で、「評議」に近い。 イ「尋ね窮むる」とあるから、「尋問・取り調べ」で〇。 ロ「理非・道理」という意味。ハ「噂」という意味。 ニ「沙汰の限りにあらず」で「論外」という意味。 ホ何かを「処置」するという意味。ここでは「房を持つ」ということ。
問十 《空欄の補充》標準
ⅠとⅡは院の尋問に対して、仲正と佐実の返答によって、「おもき罪にはあ たらざりけれど」とあることがポイント。つまり、「髻」を切る(切られる) ことを否定したわけである。
Ⅲは「なにしにかはかくし侍らん、」(ドウシテ隠シタリシマショウカ)と 自白しているので認めたわけである。
問十一 《説明の選択》標準
「かしこ」とは「そこ・あちら」などという意味で、何かの場所を指す。 「しるべ」は何かを知るための拠り所とするものである。 ニの「隠れている所」に注目する。
問十二 《現代語訳》標準
〇「ゆゆしき」は「不吉だ・縁起が悪い」の意味があるが、ここでは「たい へんな・ひどい」という意味。 〇「あやまち」は「失敗・失礼」。 〇「つらつくりて」は「顔つきをして」。
問十三 《内容合致》標準
イ「秘蔵っ子」「中宮の要請・・・」は×。 ロ「盗み出さざる・・・」「計画」は×。 ハ「命令されて」は×。 ニ「佐実の訴え」は×。 ホ 正解。
以上
- 2 :名無しさん :2021/12/17(金) 14:32:39
- 21 冬期講習 関大・関学国語 (古文)第二講 設問解説
各設問と対応する本文の範囲をしっかり押さえて、選択肢を吟味することが大切。
問1a「同時に」は×。b 正解。c「遠ざけられて」「遺恨」は×。d「同時に」「疎んじられて」 「恨み」は×。e 「同時に」「達者」は×。
問2a 正解。b「政時の予想通り」は×。c「代筆」は×。d「政時が・・・」は×。 e「政時の進め」は×。
問3a「噂に興じる女房たち」は×。b「その局をこっそり・・・」は×。c 正解。 d「引き返し」は×。e「激しく泣きながら」は×。
問4a「はなやかな浮名」は×。b「死におびえて」は×。c「無理だろうという絶望」は×。 d 正解 e 「捕虜という悪評」は×。
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- 3 :名無しさん :2021/12/22(水) 15:24:38
- 21 冬期講習 共通テスト対策国語 古文① 設問解説
問1 標準「給へ」が尊敬、「り」が完了で、「なさった」の③に。 難「夜をこめて」の意味を知っていることを試す問題ではない。 「東の山の端よりさし出づる日影」から、朝日が昇る文脈が続くことから、 ①に。②と迷うところ。 標準 基本古語「心もとなし(=おぼつかなし)」で「気がかりに」の②に。
問2 やや難 「さなからぬ」の「さ」は「小さう」で、雁の声は小さくない、という文脈。 声が小さくないのだから、雁の群れをイメージするとよい。 ①「一羽、また、一羽」は「つらねて」という群れではないので、×。 ②雁が「行くなる」なので、「なる」は推定の助動詞で×。 ③「ものから」は逆接の接続助詞で、「だから」は×。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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