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現代語訳のトレーニング
5
:
名無しさん
:2021/10/13(水) 03:14:19
21宿直所をだに賜りたらば、いみじうまめにさぶらひなむ。
「だに」仮定の「ば」につながるので、《最小限》で「せめて〜だけでも」。
「賜り」謙譲の本動詞「いただく」。
「たら」完了の助動詞「たり」の未然形。
「ば」仮定条件の「ば」で「ならば」。
「まめに」形容動詞「まめなり」で「真面目に」
「さぶらひ」謙譲の本動詞で「お仕えする」。
「なむ」連用形「さぶらひ」に接続するので、
「な」は完了の助動詞「ぬ」の未然形で《強意》の用法、
「む」は推量の助動詞「む」の終止形で《意志》の用法。
《解答例》
せめて宿居所だけでもいただくならば、たいそう真面目にお仕えしよう。
22うちうちに思ひたまふるさまを奏し給へ。
「たまふる」は下二段活用の補助動詞「デス・マス」。
「さま」は「コト」。
「奏し」はサ変動詞「奏す」で謙譲の本動詞で「帝に申しあげる」。
「給へ」は尊敬の補助動詞の命令形で、「下サイ」。
《解答例》
内々に思いますことを帝に申し上げてください。
23心を尽くしきこゆるに、いとよう似たてまつれるが、
「心をつくし」心を寄せる
「きこゆる」謙譲の補助動詞「〜シ申シアゲル」
「に」格助詞で「方に・人に」
「よう」は「よく」
「たてまつれ」は謙譲の補助動詞「〜シ申シアゲル」
「る」は完了の助動詞「り」の連体形で《存続》の用法で「テイル」
「が」は格助詞で《主格》で「ことが」とする。
《解答例》
心を寄せ申し上げる方に、ひどきよく似申し上げていることが、
24簾少し上げて花奉るめり。
「奉る」謙譲の本動詞・さしあげる
「めり」推定の助動詞・ようだ
《解答例》
簾を少し上げて、花をさしあげるようだ。
25物なども参らぬつもりにや、
「物」食事
「参る」尊敬の本動詞・召し上がる
「つもり」結果
「に」は断定の助動詞・デ。「や」は疑問の係助詞。
「にやあらむ」と「あらむ」が省略されている・であろうか
《解答例》
食事なども召し上がらない結果であろうか、
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