したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

青空ときどき灰色雲

1ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/13(火) 20:35:01 HOST:w0109-49-133-128-176.uqwimax.jp


 知っている方は知っているであろうねここです(´・ω・`)
 前々作でゆうぐれカフェ、前作でねこのあしあとという作品も書いています!

 今回のお話は学校ものです(`・ω・´)
 恋愛がメインなのですが、シリアスとかギャグとか友情とか、他にもいろいろ詰め込んじゃいます
 グロテスクな表現とか、シリアスとか苦手だなという方は注意書きはしておくのですが読むのを控えてください(´;ω;`)
 読んでからの文句は受け付けませーん!

 アドバイスとかコメントとか、そういったものは大歓迎です!
 むしろお願いしたいくらい(笑)

 それでは、満足のいく作品を作れるように頑張りますので、よろしくお願いします!

2ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/14(水) 16:54:22 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   どしゃぶりのあめ / ※ちょっとシリアスです、苦手な方は読むのを控えてくださいね(´;ω;`)


 ―――――その日はとても、天気が悪かった

 久し振りに1つ上の彼氏とデートだというのに空からは冷たい水滴がたくさん降ってきて
 オマケに車は多くて渋滞してるし、街中もいつも以上に人が多くて


 それでも、大好きな彼氏の海翔(かいと)が優しくしてくれたからとっても嬉しかったの

 天気も悪化していくばかりだし、そのせいかまだ5時だというのに真っ暗になってきたから危ないよ
 そうあたしを気遣う心は優しいなって思ったの、けどね
 流石に5時で帰りたくはなくて、また今度と別れを告げられてもその場にずっと立っていた、海翔が戻ってきてくれるかなとか思って


 そしたら、最悪な事態になってしまった


 突然あたしの視界が真っ暗になって突き飛ばされて、思い切って手で体を支えると手がひんやりと冷たさを感じて
 何が起こったのかわからないけど、海翔が傍に駆け寄ってきてくれて――――、?

 わからない、何があったの?

 雨の音で掻き消されるぼそぼそと呟く皆の声
 聞こえない、気持ち悪い

 柔らかくて鈍くて、それでも何処か鋭い不吉な予感をさせるボンッという効果音
 耳で何度も繰り返し鳴り響く甲高い音 そしてそして、!


 人の、叫び声



「………か、い……と?………かいと、かいとっ!」

 不安、こわいよ!
 何も見えない、意識がなくなったわけじゃないのに

 目を閉じてるの?
 開けてる、はず
 いやいや、いや!見たくない、こわい!


「お姉さん、大丈夫ですか?!」



 声を掛けられた
 海翔じゃない、他の人の声

 その声でやっと目が覚めたのか、気づいたら視線は地面にあった
 きっとこわくて、今起こってる状況を理解したくなかったんだと冷静になった今思う


「………大丈夫、です
 それより海翔はっ……?!」

 ふいに頭に流れた、海翔の優しい笑顔
 其れで今何が起こってるのか、急に知りたくなって声を掛けてくれた男の人の袖を掴んだ
 男の人は残念そうに言葉を詰まらせて目線を逸らす

「わからない……君を庇って車に跳ねられて、意識は不明だったよ
 今急いで救急車で運ばれたけど………この渋滞だからな……道があいたとしても渋滞と雨っていうのは最悪のパターンだから………」

 そのあとには何も続けなかった
 もう何にも聞きたくなかった


 だってそれって、海翔は死ぬってことでしょ?
 間に合わないって言いたいんでしょ?


 瞳から、涙が零れ落ちる



 周りのざわめきも段々収まってきて、いつしか其処にいるのはあたしだけになった


 それでもただ、呆然と立ち尽くしていた―――――



   -


 初端からシリアス展開すみません!

 因みに彼氏の名前は佐々木海翔(ささき かいと)といいます!
 主人公の女の子はこれから出てくるけど如月千花(きさらぎ ちか)だよ!

 ………シリアスの表現って難しいなーとか思ったりする

 でもこれから頑張ります!

3ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/14(水) 21:33:12 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   やまないあめ / シリアス  千花side


 海翔と別れを告げてそれから一切話していない
 メールも電話も、

 話していないじゃなく話せないっていう方が良いかもしれない
 今後一切、話せることはないだろう


 だって、だってね?
 海翔――――――――、





 海翔、死んじゃったんだよ






 ぼうっとしてて車に轢かれそうになったあたしを庇って代わりに海翔が轢かれちゃったの
 車は大型で、渋滞してたイラつきで追い越しとかして結構スピードも出てたみたいで
 救急車で運ばれたけど、病院に着くまでの間に永眠したって携帯に連絡がきた

「………海翔、」

 海翔のいない人生なんてありえないと、さっきから自分の部屋に閉じ込もって何度も考える
 海翔が死んだ日は4月1日なの、だから!


 だからうそなんじゃないかって、現実逃避とかしてみてる自分が情けない


 でも、海翔は本当に特別な人だったの

 あたしは今高校2年生で、海翔は高校3年生
 受験シーズンだからって勉強が忙しくて、それでも何とか二人の時間を増やしてくれて、

 学年も歳も違うのにずっとラブラブなあたしたちが羨ましいって友達も言ってくれた!


 なのに、海翔が死んだなんて言ったらどんな反応するだろうか
 っていうか言わなくても十分その情報は流れてる筈だよね
 ニュースでもまた、広められたりするんだろうな


 明日が、こわい




 今のあたしに明日なんて訪れるのかな
 訪れなくていいのに

 海翔のいない明日なんていらないよ


 そう思い乍ら瞳を閉じると自分もこのまま死ぬんじゃないかと思うほど眠気が襲ってきた
 眠んないで、死んじゃえばいいのに……ぽつんと呟くと、深い眠りに落ちていった



     -



「千花ー!」
「…………ん、」

 次の日の朝、自分の名前を呼ぶお母さんの声に目が覚めてしまった
 死ぬことは難しかったかと溜息を吐くと、もう一度布団にくるまる

「……千花、学校で何かあったの?」

 お母さんはあたしに彼氏がいることを知らない
 反対されるかなとか思ったり、多分されないと思うけど嫌がられたらってこわかったの
 でももう彼氏いないんだし、いいか




「……………昨日、彼氏死んだ」





 あたしの声が頭の中を駆け巡る
 そしてお母さんが驚いたような表情を浮かべたあと、急に泣き出してしまった

「……お母さん……?」
「死んだのって、海翔さんのことでしょう?さっきニュースでやってたわ……!
 何処か嫌な予感はしたけれど、まさか千花の彼氏だなんて………!」

 そ、んな




 折角我慢、してたのに



「うわぁああぁああぁあああぁあぁぁっっ!!!」







 突然溢れ出す、大粒の涙


 幾度でも幾度でも君を愛し続け、君より先に死ぬことはない
 そう告げていた海翔は何処に言っちゃったの?

 うん、約束ね
 そう微笑むあたしが馬鹿だった?




 海翔はあたしのせいで死んだんだ……!
 あたしのせいで、あたしのせいでっ!



 あたしが、わるいんだ……!




「――――――――っ、」




 呼吸が、止まりそう




   -

 ずっと暗めー!
 うとうとしながら書いてました

 千花は結構お気に入りなキャラ!
 一回如月って苗字と千花って名前の主人公を作りたかったので組み合わせちゃいました!
 欲張りだなねここ←


 ということで、海翔くんの登場する場はまだありそうですが直々にもう一人のかいとくんが登場するのでお楽しみに!

4ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/15(木) 17:17:08 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   まっくらなそらとおおあめ / シリアス  千花side


 もう、呼吸は止まった?
 あたしも海翔と同じ世界にいけた?

 (うん、いけたよ)

 ちゃんと、逝った?

 (もちろん、ちゃんと逝ったわ)

 
 そう何度も自分に尋ねて答えての自問自答を繰り返していた
 頭に思い浮かぶのは海翔の優しい笑顔とその隣で幸せそうに微笑むあたしの姿

 それ以外、何もかも消えてしまったような気がする


 窒息死してますように!呼吸が止まってますように!
 そう願いながら一度、すうっと息を吸ってみた


「いき、てるの………?」


 いや、違うわ
 そんなことない……!

 だって此処、天国じゃないの?
 だから息もできて体も動くんじゃないの?

 自分に尋ねても、答えは返ってこない
 というより、返せない


 周りを見回すとまず白い天井
 白い壁紙に白い床、白いカーテン
 そして白いベッドの上で白いお布団に包まれたあたし


「………ど、こ……?」


 ぽつんと誰かに尋ねると、突然カーテンが揺れ、シャアッと音を立ててあいた

「千花っ!よかったあ……!」

 其処に居たのはお母さんと、友達の朱音(あかね)
 突然朱音に抱きつかれたのは吃驚したけど、大体の状況を把握した

「ねえ、此処って病院だよ、ね?」

 まさか死んだかと思ったけれど違うよね
 そう思いながら少し途切れ途切れな言葉で尋ねた

「うん、病院だよ!
 千花のお母さんから呼吸してないって連絡あったから学校飛び出してきたの、」

 ありがとねと小さく微笑むと、一つの疑問が浮かび上がった

「ねえ朱音、学校で海翔の噂とかもう広まってる………?」

 この言葉で、朱音が突然黙り込んでしまった
 お母さんも涙目になってきたのか一度席を外す
 そして朱音が話し出したと思うと突然泣き出してしまった

「―――――………っ、辛、かった、よっ…ね……!
 学校で、もうっ……千花が休んだのもっ…海翔先輩の、ことっ…が、あったから、だっ……て………」

 震えた声でやっと朱音が言い終えると、再び涙が込み上げてきた
 瞳に涙を溜めたまま、何故かつい朱音を慰めてしまう

「……っ、大丈夫、だよ!泣かないで………、」

 本当は大丈夫なんかじゃない
 何度も自殺しようと思ったけど無理なだけ

 本来ならばもうこの場にいない筈




「………そう、だよね……今一番苦しんで悲しんでるのは千花と海翔先輩だもんね……!
 あたしが泣いちゃ、駄目だよね………っ!」


 苦しんでるのは……海翔も?
 何でかよくわからない、

 きょとんと疑問符を浮かべていると、朱音が説明してくれた

「だってさ、海翔先輩だって死にたくて死んだわけじゃないんだし
 千花が死ぬのは嫌だって思って庇ったんだろうけど、本当はこわくてたまらなかった筈だよ?
 自分が死ぬっていうのもそうだけど、何より千花をおいて逝ってしまったことを一番後悔して苦しい思いしてると思う、」



 朱音の声が頭の中を駆け巡る

 そしてある一つの決意をした



   -


 ちょっとずつ明るくなっていきますよ!
 次回はシリアスじゃないかも、

 毎回愛犬を抱っこしながら文章考えていますw
 可愛いー!
 それと愛ハムスターがケージをかじっているので足とかつんつんしていじってみたり
 ひまわりの種が好きすぎるから口元まで持ってきてみたり
 ハムスターは口パクパクさせるけど飽きるまであげないでひょいひょい釣ってるていうw

 楽しいけど集中力無いなw
 と、いうことで集中力を高めてがんばります!

5ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/16(金) 19:00:09 HOST:e0109-49-132-3-100.uqwimax.jp

   あめのちくもり / 千花side


「――――……朱音、あたしがんばるよ」


 ぽつんと響くあたしの声
 驚いた表情の朱音



「今まで何度も自殺を試みたんだけど、ずっと失敗してたの
 でもそれってきっと海翔が死ぬなって思ってくれたからなんだと思う
 だから……………」





「海翔の分まで一生懸命生きる!」






 海翔、覚えてますか?
 あたしたちが初めて出会った日のこと

 あたしが中学二年生のころ、ちょうどこのくらいの季節のとき
 びしょびしょに溶けた雪玉が偶然あたしに当たったのがはじまりで
 第一印象は最悪だったなあ



 それでも今は大好きです


 海翔、天国で待っててね
 いつか、何十年後かわからないけれどきっと傍にいくから


 それまで優しく見守っててください



   -


 短めでごめんなさいな!
 今日愛犬が傍にいないんだよ……
 抱っこしてないということですね

 その代わりに毛布がいます
 あったかーい!

6ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/18(日) 13:08:49 HOST:e0109-49-132-7-110.uqwimax.jp

   はいいろくも / 千花side


「………朱音、あたし明日からちゃんと学校行くね」

 にこりと出来る限り寂しさや不安さを見せないように力強く微笑んでみせた
 朱音も上手く騙されたのか、にこりと微笑んで去っていく

「じゃあね、また明日ー!」
「ん、また明日ね」







 嗚呼、










 こわい、

「………っ、かい、と……」



 不安しか残らない
 前を向いていこうなんて、そんなポジティブになれない


 海翔、寂しいよ



   -



 毎回タイトル的なもので今回は一番上に「はいいろくも」と書いてあります
 これは千花の心の中ですね!

 sideが例えば朱音になれば、朱音の心の中の天気になります
 なんとなく、毎回青空と灰色雲って書くのが面倒臭くて始めたものw
 まあまあいいんじゃないか?


 ………うん、雲行きが怪しいですね
 今回タイトルあおぞらの予定だったのに……



 スランプまっしぐらだったらどうしようと不安を抱えつつもあとがきの終わりが見えなくなってきたので終われ!

7ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/19(月) 17:02:32 HOST:e0109-49-132-0-38.uqwimax.jp

   こさめ / 千花side


 次の日が訪れる


 朱音と約束した通り、今日から学校に登校することにした
 お医者さんとか学校の先生とか、お母さんは無理しなくていいって言ってくれるけど


 もう無理してるし


 まず海翔がいないってことからして無理
 でもがんばってるふりをしてるの、ほらね、無理してる


「………あ、」

 溜息を吐いたあと目線を下に向けると、ブレザーのボタンをかけちがえていたことに気づき思わず声を漏らす


 こんなとき、海翔だったら真っ先に何があったのか聞いて相談に乗ってくれるんだろうなあ

「海翔、」


 早く、誰よりも早く真っ先に駆けつけてよ



     ×



「千花ああぁあぁああっ!やっぱり辛い?よね、よね?
 今日は皆に海翔先輩の話すんの控えてもらおうか?」

 挨拶も無しに、あたしが教室に入った途端うるさくなる朱音
 あたしは作り笑いを浮かべると、大丈夫だと首を振った

「あたし、がんばるから」


 ねえ、朱音は知ってる?
 あたしのがんばるってね、無理をするってことなんだよ

 立ち直るなんて無謀な夢、早く捨てたいくらいなんだもん



     ×


 昼休みになって、段々と不安な気持ちが増してきた
 あれから何回も海翔のことを聞かれるかと思ったら、全然聞かれないし

 寧ろあたしを嫌な眼で見つめてくるくらい


 そのとき、やっと海翔のことについて喋る人が来た


「残念だったね、海翔先輩のことー
 ほんとーにさ、もっと長生きできたのにねえ、―――くすっ!」

 何故か笑い出す女の子たち
 海翔を馬鹿にされてるような気がしてつい怒鳴ってしまった

「っ、ねえ!何で笑っていられるの?!」

 笑わないで
 海翔は本当に死んだのよ?
 冗談なんかじゃない!


「あら、よくそんなことが言えるわね!人殺しのくせに!」







 ひと、ごろし……?





   -


 何故千花が人殺しなのかは次回わかると思います!

8ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/21(水) 17:16:08 HOST:e0109-49-132-4-137.uqwimax.jp

   くろいくもとあめ / 千花side


「………千花、ちょっと来て?」

 突然女の子とあたしの会話に割り込んできた友達の百合が不安気な表情を浮かべてあたしの手を引いた
 人殺し?よくわからない、疑問符しか浮かばない


「……あのね、千花が休んでる間、海翔先輩のことたくさん広まったの」


 人気の無い廊下へ連れ出されると、突然海翔の話をされた
 あたしが休んだたった一日でかなり広まったのは予想してた、けど

「何であたしが人殺しになるの……?」

 それだけが、不思議
 すると百合が気まずそうに説明してくれた

「海翔先輩を殺したのは千花なんじゃないかって噂が流れて………
 噂の1つは千花が態と轢かれそうになって海翔先輩が来るのを予想して突き飛ばしたっていう、」


 なにそれ




 こんなにあたしが海翔の死を寂しがって悔しがって悲しくてたまらなく思ってるっていうのに、
 ひどい、よ




「あともう1つはね、」























「海翔先輩が死んだのは千花を庇ったせいだって、だから千花は人殺しだっていう噂」





















































 一番聞きたくない言葉





 聞い、ちゃった




 -

9ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/23(金) 13:20:05 HOST:e0109-49-132-6-17.uqwimax.jp

   おおあめ / 千花side


 いつかこんな噂流れるだろうなとは思ってた
 海翔はかっこいいし優しいし、皆海翔と付き合ってるあたしがずるいって言ってきたから


 何処かでその恨みを晴らしてくるだろうなって思ってた



 でも、それでも
 この噂が流れるとわかっていても、辛い




「……百合はその噂、どう思ってる?
 あたしといちゃ嫌だとか、人殺しといたくないとか思ったりしないの?」



 百合なら、!
 いつも優しく振る舞ってくれた百合ならきっとあたしの味方かも!

 そう願って、願って願って思いは通じたと思ってた、のに



「………ごめん、百合も千花のこと少し避けたい」




 ねえ、海翔
 貴方の死は周りのたくさんの人を苦しませて泣かせた

 けどね、きっとあたしが一番苦しんでる
 海翔がいなきゃあたしは誰にも信じてもらえない弱い子なんだって実感したよ



「海翔、会いたいよ」




 海翔が会いにきてくれればあたしはこんなに苦労しない
 けど会いにきたくてもこれないっていうんなら、あたしから貴方の傍に行きます



「百合、さよなら」



 そう一言告げて微笑み、その場を去っていった



   ‐


 シリアス展開復活ー!

 最近リア友のブログ見るのが楽しいww
 悪趣味とかいうなよ其処の人!←

 ……悪趣味なんだけれどw

10ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/23(金) 20:27:44 HOST:w0109-49-133-134-50.uqwimax.jp

   おおあめときどきたいよう / 千花side


「え、ちょっと千花………!何処行くのっ?!」

 重たい体を無理矢理動かすように前に進むと、突然ぐいっと腕を引っ張られ体が傾いた

 百合はずるい
 優しくて、それでもあたしを突き放して、でもやっぱり優しく引き止めてくれるんだから


「………でも海翔以上の人はいないの」


 ぽつんと小さな声で呟くと、あたしの腕を掴む百合の手を振り払った


「屋上」


 寂しげな笑みだけがじんわりと顔に残ったままだった




     ×


「………会いたい」

 あたし、海翔に会うためなら死ぬのだってこわくないよ
 寧ろ海翔のいない人生を生きる方がこわい

「……今会いにいくからね、」


 もう狂ってる
 嫌だ、これ以上悲しい思いしたくない

 けど、



 死んだら悲しさなんてなくなる



「会いにいくからね」








「海翔」




 屋上から飛び降りふわりと体が宙に舞った
 その、瞬間―――――、




「死ぬなよッ!」






 懐かしい声
 あたしの耳の中で響く、求め続けてた声



「かい、と………」



 嗚呼、海翔だ
 この暖かさはぜったい海翔だ

 ということは、死んだ?




 死んじゃった、の?


 あたし、馬鹿だ
 何そんな簡単に死んでるの?

 ほら、さっき海翔が死ぬなよって言ってくれたじゃん

 海翔に会いに行くのは海翔のためだからとか勝手に思っちゃって
 結局海翔が一番望まないことしちゃったじゃん



「うわぁああぁぁああっ!」


 ただただ泣きじゃくる
 ごめん、ごめんなさい海翔

 あたしが会いたい会いたいって言ったから
 ごめんなさいっ!




「おい、大丈夫か?!」




 ………え?
 死んで、ないの?

 確かに今海翔は大丈夫かって言ってた
 ということは、


 此処は海翔が轢かれた場所?
 あたしが気絶しちゃって今まで夢をみてたの?



 様々な妄想が繰り広げられる中、ついに現実を知りたくなって目を開けてみた




「おく、じょう………?」



 いつもと変わらない
 ただの屋上


 でも目の前には、


「かい、と………?」




   ‐


 もう一人のかいとが出てきたー!
 ネタバレで、もう一人のかいとの漢字は海斗です!

 よかったよかった


 千花が死ぬことをこわいと感じた大切な瞬間でした

11ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/24(土) 10:10:10 HOST:w0109-49-133-136-76.uqwimax.jp

   あわいみずいろのそら / 千花side


「………海斗、だよ?」

 あたしを引っ張ったとき後ろに倒れたのか座り込み乍ら話す
 きょとんとした表情を浮かべる海翔はやっぱり優しい表情を浮かべてて懐かしい

「………かい、と……何で此処にっ……!」

 死んだんじゃなかったの?と首を傾げる
 すると海翔は気まずそうな表情を浮かべて言い放った

「……あー、お前の探してるかいとではないと思うな
 海翔先輩の彼女だろ?いつか間違われるとは思ったけど―――――ごめん、」


 なんで、謝るの

 結局あたし一人で空回りして馬鹿みたいって思ってたの?
 じゃあ何で助けたの?あたしが生きてたら一生馬鹿にして遊べるから?

 もういや、


「………何で放っておいてくれなかったの……っ?!」



 涙がとまらない
 もう虚しい思いしかできない



 こんなあたしを、かいとはぎゅっと抱きしめた



「………名前を呼ばれたから、
 俺がずっと思い続けてた子もずっと前死んだんだよ
 それでその死んだ子に似てる声だったからあわてて来てみれば見た目も超似てるし………」



 ………え?
 こんな似た思いしてる人もいたんだ、



「ねえ、君の名前なんて言うの?
 それと死んじゃった女の子の名前も、」




 まさかとは思って聞いてみた



「俺の名前は海斗で女の子は千華、だよ」



 そのまさかの出来事が起こってしまった




   -


 うん、とにかく千花は海翔が死んじゃって、海斗は千華が死んじゃったよって話
 運命的だなーとか思いつつイブの更新です!

 クリパやりたい
 ていうかやるかもしれない

 ケーキバイキングー!

12ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/24(土) 15:45:46 HOST:w0109-49-133-136-76.uqwimax.jp

   くも / 千花side


「………何か?、」

 海翔と海斗くんの名前が同じっていうのは海斗くんもわかっていたとして
 更にあたしと海斗くんが好きだった子の名前も同じだという事実を知らない海斗くんは疑問符を浮かべていた

 そして、あたしが自分の名前を告げる




「あたし、千花っていうの」





 時間が止まったように思えた
 長い沈黙がつづいた


 けれど突然女の人の声が聞こえてきた



「海斗せんぱーい!……え……千華、さん……?」



 明らかにあたしを千華だと勘違いしてる女の人
 海斗くんは同級生っぽいし後輩、かな?



   -

13ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/29(木) 19:42:00 HOST:w0109-49-133-136-196.uqwimax.jp

 ねここがついに大変なことになったようです


 パソコンがああああああryry
 重すぎてストレス溜まりすぎです

 なんてリアルをつぶやいている場合ではなく


 更新率がきゅうげきに下がります!
 なにもかもぱそこんがおもいからだー

 ひらがなおおいのもそのせいです

 以上!

14ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/30(金) 14:23:50 HOST:e0109-49-132-18-153.uqwimax.jp

   あやしいくもゆき / 千花side


「………え、えっと……あたし、千華さんじゃないよ!って千花なんだけど、そうじゃなくて、えーと………」

 一人あたふたと必死に説明する自分
 きょとんと驚きつつも冷静な表情を見せる目の前の女の人、多分下級生だけど
 そして突然吹き出した海斗くん、?


「っぷ……!ははっ!」
「―――っ、ちょっと!笑わないでよー、これでも真面目なんだから!」


 嗚呼、楽しい
 こんな遣り取りがしたかったの、懐かしいなあ………

 まるで目の前に海翔がいるみたい


 海斗くん、性格も容姿も声も全部海翔にそっくりな人
 



 でもだめだよ、海翔と重ねちゃ




「だってさ、一生懸命なのは伝わってくるんだけど全く理解できねえんだもん!」


 無邪気に笑う海斗くん
 海翔にそっくりだけど、ね?



 海斗くんは海斗くんであって、海翔ではないの
 勝手に好きになったらだめ、あたしは海斗くんを不幸にさせてしまうかもしれない


 そう頭の中で必死に気持ちをコントロールしながら笑ってみせた
 醜い作り笑いでも、海斗くんが楽しげに微笑んでくれるからあたしの心が揺れるんだよ



「………え、えっと?海斗先輩、その方は千華さんじゃないの?」


 突然女の人、いや……女の子か
 その子の声が聞こえて笑い声が止まった

 そして海斗がにこりと微笑み説明する


「この人は千花って名前だけど、死んじゃったあの千華ではないよ
 名前が同じで性格も見た目もついでに声も似てるだけ、」


 嗚呼、







 海斗くんもまるで、あたしと千華さんを重ねちゃだめだって意識してるようにみえる
 


 さみしい、かも





 あたしが表情を曇らせても、御構い無しに海斗くんは説明を続けた


「千花、この子は唯(ゆい)っていって、俺の――――」
「か、彼女です!海斗先輩の………っ!」


 え、




 そっかあ、海斗くんは新しい恋してるんだー
 そうだよね、想いを引きずってばっかじゃだめだよね



 ほんと、だめなあたし




「………唯ちゃん、ね!ごめんねー、千華さんと勘違いさせちゃって、」
「いえ、大丈夫です!………でも吃驚しました……、千華さんが生きてたなんて、って……」


 ………唯ちゃん
 とっても可愛くて女の子らしい子

 あたしとは正反対な、








 海翔がいたら、あたしより唯ちゃんの方が好きになっちゃうんだろうなあ………




「……あ、俺そろそろ行くわ」
「うん、またねー……って、また会えるか知んないけど、」


 海斗くんがその場を立ち去ろうとすると、反射的にまたねという言葉が出た
 けどもう会わない、会ってはいけないんだと思いぼそりとつぶやく


 すると、振り向いた海斗くんが笑顔で告げた



「また会うよ、絶対!」



 その瞬間、あたしの頬が赤く染まる


 そしてニヤリと嫌な予感がしたのも、そのたった一瞬の出来事だった




   ‐


 はいはい長文きたー!←

 ええとですね、こんなにも復活したのは理由がありまして、
 ねここが使ってるパソコンは自分のなんですよ
 でも今お兄ちゃんたちが使うパソコンを貸してもらってるので…



 やったね、軽すぎる!

 ページの移動とかむしろ早いくらいだ!
 ということで、今日のうちにばんばん更新します!

 明日から来年の2日くらいまで更新できないからね;
 おばあちゃんの家で年を越します

 ハッピーニューイヤーは言えないのですが…
 まあ帰ってきたら新年のご挨拶でもさせていただこうかしらね!

 今年の感想も今日中にいえたらなー

 ということで、がんばりまーす!

15ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/30(金) 14:49:39 HOST:e0109-49-132-18-153.uqwimax.jp

   あめとかみなりのちあおぞら / 千花side

「………それじゃ、あたしもそろそろ―――――、」
「待ってください!」


 会って間もない二人だとなんだか気まずくなりそうだから、その場を立ち去ろうとするあたし
 でも突然、ぐいっと制服の裾を掴まれて移動できなくなった



「………千花さんにお話しがあります」


 きた、漫画展開
 そしてさらに不幸が降ってきそうな展開


 それでももう十分不幸だもの、と微笑んで話を伺うことにした


「………わたし、吃驚しました……殺した筈の千華さんが生きていたなんて、って」


 当たり前のことかのように話す唯ちゃん
 まあ吃驚するのは当たり前だよね
 うんうん、殺したはずなのにねー………














 ころした、はず………っ?!



「え、ちょっと待って唯ちゃん殺した筈って、」
「そうなんです―――――交通事故と見せかけて千華さんを殺したの、わたしなんですよ」



 あわわわわ、急展開急展開!
 ていうかこれって、


「………千花先輩が彼氏さんを殺したみたいに、ね」


 違う、あたしは違う!
 なんでみんな信じてくれないの?


「海斗先輩に思われてる千華さんがずるくて憎くて、嫉妬してばっかりで………
 ある日千華さんと二人で帰っているときにわたしが轢かれそうになって、勿論態とですけど
 それでわたしを庇おうとした千華さんを車の方に突き飛ばして、」





「事故死に見せかけた」






「………馬鹿馬鹿しい、嫉妬だけでそんなことを?」


 もうちょっと驚いてると思った
 泣いてるかとも思った

 それでも予想と違って全然冷静なあたしに自分でもありえないと思ってる


 何故か、あたしは笑えも怒りも泣きも喜びもしなかった
 できなかった、の方が正しいかなあ


「………でも、馬鹿馬鹿しいとか言いつつ千花先輩も殺したんでしょ?」



 違う、アンタとは違うのに




「貴方みたいな最悪最低な人殺しなんかと一緒にしないでよッッ!!!」


 思わず叫んでしまった
 いつも遠慮がちなあたしだと友達は言っていた筈

 そう、遠慮がち


 これが?
 マジですか、これが遠慮がち……へーえ




「………貴方のことも殺しちゃうから」


 突然、カッターの刃が出てくる音が聞こえた
 少しずつ伸びる刃

 そしてそれはあたしに向けられた


「―――――死ねッ!」


 ………やだって言ったら?
 いやだって拒否したら貴方はどうするの?


 そう問いかける間もなく凄い勢いで近づく刃を、あたしは素直に受け止めようと思った


 もしこれが海翔の望まないことだとしても
 あたしが選んだ道だから





「………だめッッ!!!」


 ぎゅっと目をつむる
 けど、痛みなんて感じない

 恐る恐る目を開くと、其処には――――、


「朱音………百合も……?」


 今まで何度もあたしを救ってくれたであろう朱音
 そしてさっきまであたしを避けたいと言っていた心優しい百合



 正直かっこつけて死のうかと思ってたからもの凄く恥ずかしい自分
 でも、



「朱音、百合いぃ…………」



 此れが自分の選んだ道でも、いざとなると怖いものでして
 途端にしゃがみ込むとぎゅうっと二人に抱き着いた



 こんな今でも海翔を思い出してしまうよ



「もうやだ、あたし海翔に会いたいよお………っ!」


 ついつい本音を述べると、朱音と百合は少し困った表情を見せた
 でもそのあと、二人を掻き分けるように間に入って抱きしめてくれたのは、


「……………っ、海翔?」
「千花、一人にさせてごめんな――――でも死なないで生きろよな?
 お前が死んで喜ぶ奴なんて一人もいない、俺だってお前が死んだら寂しいんだから、」




「海翔………っ、海翔……!」



   ‐

16ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/31(土) 15:47:48 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp

   あわいそらいろ / 千花side


「…………海斗くんじゃないの?」

 何故海翔がいるのだろう
 そう疑問を抱いている今も、暖かい懐かしさに表情が緩む

 けれど百合は疑問を隠しきれなくなり思わず声に出してしまった
 何故海翔が此処にいるのか、海斗くんじゃないのか、と

「…………この人は海斗先輩じゃないですよ」


 さっきまであたしを殺そうとしていたであろう唯ちゃんが諦めかけた声で呟いた
 海斗くんの想い人を殺しちゃうくらい嫉妬深くて海斗くん溺愛中な唯ちゃんが言うなら本当だろう


「…………千花、何があっても千花は千花だから
 俺がいなくなったって千花は変わらず元気に過ごせよ?
 俺は目に見えなくなっただけでずっと千花の傍にいれるから、幸せだから!」


 すっと、あたしから暖かい懐かしさが消えた
 でももう海翔に会いたいなんて我侭言わないよ


 海翔が幸せならあたしも幸せだもん



 あたしはただ、海翔に見捨てられた残りものだと思ってた
 けど違う、残ったのはあたしが神様からくだされた試練なんだから


 海翔、見守っててね
 生きるってことの大切さを忘れずがんばります



     ×



「それにしても何この変わりよう………
 百合の力って凄いねえ……」

 呆れた、伝えたいのはその一言だけ
 さっきまであたしを人殺しって煽ってたのはだれかな?

「……だあかあらあー、ごめんねえっ?」

 人殺しってお前の方が人殺しだよ!
 ていうか殺人未遂!追い詰められて自殺するところだったんだからね!


 状況を簡単に説明しますと
 さっきまであたしを人殺しと言っていた意地悪な女の子たちがごめんなさいと謝ってきているところ


「………殺人未遂で逮捕します」


 ぼそりと拗ねた様に呟くと、朱音がぎゅうっとあたしを抱きしめた


「優しい朱音ちゃんは信じてたよーうっ!
 千花が海翔先輩を殺してなんかないってー!」

 朱音はとにかくお調子者なのはわかるけど
 体重を全てあたしに任せるのは辛い


「朱音、優しいから離れてくださいな………重い」
「うっわあ千花!可愛くてか弱い女の子に重いとかそれ同じ仲間としてどーなの?!」

 またもやふざけた様子であたしをからかう朱音
 そして周りで微笑む百合たち

 此れが本来の教室だったのに、あたしはさっきまで何馬鹿なことをしていたんだろう


「………だって重いもん」

 朱音に遠慮せずはっきりと意見を言うと更に朱音が調子に乗ってきた


「もうひどいっ!心に傷を負わせるという手であたしを殺そうとしたな!
 殺人未遂で逮捕しますよ千花!」


 ………ああ、くだらない


 あたしもだけど



「きゃーこわーい、朱音が罪を擦り付けてくるよー」

 棒読みでそう言うと、また皆の表情に笑顔が生まれた
 こんな時間をずっと歩んでいけたらいいのにな


     ×(本文長すぎエラーがでたので次レスにつづきを!)

17ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/31(土) 15:48:26 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp
「………千花あぁ、やあーっと授業終わったよおー」

 もはや歩く気力すらなさそうな朱音があたしにしがみついて話してくる
 そうだね、と適当な返事を返すと突然名前を呼ばれ振り向いた

「如月!」
「藤田くん、ええと……何か?」


 藤田くん―――――クラスのリーダー的存在な人
 そんな人気者があたしなんかに何の用があるんだろうと疑問符を浮かべながら藤田くんの方に歩み寄る


 しがみつきっぱなしな朱音を無理矢理放して



「ちょっと場所変えていいかな?」
「え、あ……どうぞ」



 そう言って移動した場所は屋上
 きょとんとした表情を浮かべると、藤田くんが恥ずかしそうに頬を赤らめた


「あのさ……如月は此処が告白スポットだってこと、しってる?」


 ………え?
 相変わらず驚いたまま、それでも藤田くんの言いたいことは十分に伝わってきた



「好きだよ、如月!海翔先輩のことで辛いってのはわかるんだけど……俺を利用して海翔先輩のことわすれてもいいからさ!」





「付き合って、くんないかな」



 忘れる?海翔を?


 そんなこと、したくない



「ごめんね、あたし……藤田くんのこと嫌いじゃないよ
 でもやっぱり暫く付き合うとかまず恋愛自体避けたいな……って、」


 一応嫌いじゃないよとフォローはいれておいたものの
 藤田くん怒ってる、かな?なんかやばい雰囲気


「お願いだからっ!俺このまま振られたって帰んのはずいじゃん?!
 そーいうのも考えて返事してくれっと助かるんだけど!」


 怒ってるのかお願いしてるのか


 わからない


「………ごめんね」


   -


 はいよくわからなーいw
 うん、でも………

 よくねっていう


 おばあちゃんの家に行く筈がねここの体調不良でなしにorzorz
 これで2年連続ですよ!うわああああ(´;ω;`)

 ………さみしーw

 来年は体調管理気をつけよ……
 最近12時(深夜の方)すぎても普通にパソコンしてたからな!
 気緩みすぎたのかも


 がんばりまーす!←

 (ちなみにパソコンは復活しました!いろんなのアンインストールして真っ白にしたら軽くなった!)

18名無しさん:2011/12/31(土) 15:54:31 HOST:wb92proxy08.ezweb.ne.jp
立命じゃないみたいですね!
頑張って下さい(笑)

19ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/01(日) 11:55:52 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp

   こさめ / 千花side


 相手は人気者の藤田くんだもん
 振るなんてそんなこと、あたしがしちゃいけないのに―――――


「ごめ、ん……っ、」


 もういやだ
 何で藤田くんの前で泣いてんのあたし
 ねえ海翔、慰めてよ


「………あの、さ……せめて如月は泣いてるときとかそういうときは慰めさせてよ
 海翔先輩と同じくらい、……それ以上!大切にするから………」


 あたしより背の高い藤田くんがふわりと優しく、それでも力強く抱きしめてくれた




 少しくらい甘えてもいいのかな、




「―――――……くだ、さっ………」


 ぼそりと泣きながら、それでも一生懸命伝えたかった
 え?と疑問符を浮かべる藤田くんを見上げてもう一度、さっきより大きな声で告げる


「あたしとっ……付き合って、くださ……い…っ、」


 海翔、これは正しい道なのかな
 もし正しい道じゃなかったとしても


 これだけあたしを愛してくれるんだから、きっと大丈夫



「………っ、はい!」


 嬉しそうに微笑む藤田くんの表情を見て、あたしの表情も自然と緩んだ




 屋上に見えたもう一つの影なんて気にせずに、

「―――――千花と千華は違うんだから、」

 必死に自分に言い聞かせる男の子の声はうまく聞き取れなかったけど、あたしには無関係なはず




     ×



「……あ、千花きた!ねえねえ、何の話しだったのよー?告白っ?!」


 教室に鞄を取りに戻れば予想通り教室に残っていた朱音と百合
 ちらりと藤田くんの方を見ると友達に報告済みの様子だったから、あたしも素直に言うか


「え、と………海翔のことがあってすぐあとなんだけど………
 藤田くんと付き合うことになりました、」


 暫くの沈黙
 嫌われたかな、と思って目をつむると、突然目の前から朱音と百合が抱きついてきたのかバランスを崩して後ろに倒れそうになる


「―――――ッ!」


 痛い、よね
 このままだったら絶対痛い!

 そんなことを考えていると、後ろから誰かに支えてもらうような感じがして少し驚いた
 誰だろう、と目をあけると、其処には海翔の親友だった健(たける)先輩がいて更に驚く


「え、先輩………何で此処に、」
「海翔のことで千花泣いてるんじゃないかって不安になってさー……まだ家帰ってないって聞いたし、
 駆けつけてみたら結構楽しそうだし、でもバランス崩してたから咄嗟に入ってきちゃったわけだよ」


 ううん……健先輩は前から思ってたけど………


「やること全てがイケメンだよね、」



 キリッとした表情でそう告げると、藤田くんがガッカリしたような表情を見せた


「お、おい如月!タケ先輩に騙されんじゃないぞ!」


 タケ先輩っていうのは多分健先輩のことだよねー
 ………楽しそうでなによりだな


「………ダマサレテナンカナイヨ?」


 棒読みでそう言うと、また教室には笑顔が溢れた
 何だか帰りたくないな


 帰ってもお母さんがあたしに気を遣うばかりだし



「………よし、今日は皆でどっか寄って帰っか!」


 健先輩の発言に目を丸くする
 嬉しくなってくすりと微笑み頷いた



「うん、あたし行くー!」
「え、如月が行くなら俺も!」
「えー、朱音もー!」
「ゆ、百合も行くよ!」


 藤田くん以外の同学年男子はこないのかーと適当に流したそのとき、


「おーれも!」


 楽しそうに入ってきたのは海斗くん?


   -

20:2012/01/01(日) 12:02:35 HOST:zaq7a66fd57.zaq.ne.jp
ここにコメしたっけな・・・。

でもこの小説もちゃんと読むから!!!

でも・・・読む暇ないんで・・4日に読みます。

では。

21ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/01(日) 15:34:12 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp

   はれ / 千花side


「ゲーセン行こうよー」

 皆で遊ぶとなると気合いが入るのか朱音がスキップをしながら近くに見えてきたゲームセンターを指差した
 とりあえず街中に来てるけど、制服で6人の男女が街中を歩いてるっていう危険な状況が生まれているような気もする……


「………不安そーな顔してどうしたの?」

 健先輩が藤田くんにバレないようにこっそりとあたしの隣に来た
 あわてて言った言葉は嘘の言葉

「う、ううん……何でもない、よ」


 あたしまた、海翔以外の人に心閉ざしちゃってるな
 だめだ、こんなんじゃ


「何かあったら絶対守るから、安心して楽しみな!」


 健先輩はずるい
 あたしのこと何でもお見通しなんだもん


 ずるい、よ




     ×



「これかわいー」

 ぽつんとユーフォーキャッチャーの中にいるうさぎのぬいぐるみを見て呟いた
 ………まあ、一回200円だし絶対取れなさそうだからどーでもいいんだけどね

 そう思ってると、藤田くんと海斗くんが近寄ってきた


「俺とるよ、如月!」
「いや俺がとるからー、なっ!千花」


 無理に決まってる
 そう思ったけど、この馬鹿な行動をもう少し見ていたくて黙っておいた


「まず俺からー!」


 藤田くんがユーフォーキャッチャーとにらめっこし始める
 揺れとか一つ一つ慎重にやった結果………


「10回挑戦を試みましたが取れませんでした」
「俺なんか13回やったのに……」


 溜息を吐きながらも微笑んで、財布から4600円あるか確認した


「………ありがとね、がんばってくれて はい、お金」


 4600円もなくなってしまった
 しかもとれなかったなあ………


「いや、金はいらないよ!」
「俺も俺もー」


 そうは言われるけど、さ


「じゃあせめて1000円ずつは受け取って!」


 むっと表情を歪めて不機嫌そうに見せると、二人はすぐ受け取って小さい子を慰めるように頭を撫でた


「………子供じゃないんだからー、」


 くすりと笑うと、またゲーセン内をうろうろすることになった


     -

22ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/01(日) 15:53:05 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp

   ぴんくいろ / 千花side


「そろそろ帰っかー」

 携帯で時計を確認すれば時刻はもう7時
 遅れるとはメールしたけどそろそろ帰らなきゃな

 最後、うさぎのぬいぐるみが入ったユーフォーキャッチャーを眺め溜息を吐いてゲーセンを出た


「あ、千花千花ー」


 健先輩に名前を呼ばれくるりと振り向くと、ふわふわとした物体を投げられる
 よくよく見てみるとそれはあたしが欲しがってたうさぎのぬいぐるみで、え?と疑問符を浮かべた


「其れ、欲しがってただろ?プレゼント!元気だせよな、」


 健先輩はやっぱりずるいよ
 何であたしがドキッとしちゃうようなこといっぱいするの?

 うさぎのぬいぐるみを抱きしめたまま思わず泣き出すと、健先輩が駆け寄ってあたしの頭を撫でてきた


「まだ家帰りたくない?ならもうちょっと付き合うけど、」


 え、
 一瞬固まった


 じゃあゲーセン寄ったのは全部あたしのためだったの?
 あたしがお母さんに気を遣われそうでいやだってこと、全部お見通しだったの?



「………健先輩ッ―――――!」


 涙を隠そうと、健先輩にきゅっと抱きつく
 それを優しく受け止めてくれた健先輩にまたドキンと心が揺れた


「………気づくに決まってんじゃん」

 ぼそりと健先輩が呟いた
 よく聞こえなくてパッと顔を上げる


「………俺さ、海翔と千花が喧嘩したときとか、海翔に謝れってしつこかったんだよねー
 千花の様子見て、何かあったのかずっと相談に乗ってきたから」


 じゃあ、海翔が優しかったのって健先輩の御陰でもあるってことか


「……だから、千花の様子みててすぐ気づく」


 にこりと微笑んむ健先輩
 普段よりかっこよく見える



    -

23ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/01(日) 20:00:52 HOST:49.133.136.187

   ぴんくいろ / 千花side


「………まだ家にいたくない」


 ふいにぼそりと呟いた一言
 小さな声だったからか朱音たちの耳には届いてないようだ
 諦めてふうと溜息を吐くと海斗くんに聞きたいことがあってあたしの少し前を進むみんなに走って追いついた


「海斗くん、さっき教室にきたのって何か用事あったの?」


 突然の質問に海斗くんがきょとんとしている


「や……べ、別に何も………うん、」


 明らかにうそを吐いている様な海斗くん
 表情を歪めるともう一度尋ねた


「本当はどんな用事あったの?」


 すると海斗くんは気まずそうに話し始めた


「唯が千花に何かしたって聞いたからさ……不安になってきてみたんだよ」


 そっか
 なんて、無理矢理納得するあたしが嫌だ
 けどそれでいいんだ、それが海斗くんの役目だもん


「彼女さんのこと、好きなんだね 本当に」


 あたしにもいつかそんな彼氏が、
 そんなことを考えていると、健先輩に後ろからポンポンッと肩を叩かれて振り向く


「………千花、俺らはまだ残るんだろ?」


 流れで切符を買おうとしていたのに、健先輩はそーいうのにすぐ気づく
 もうなんなの、かっこよすぎ

「………うん、もう少し遊ぶ」


 海翔はどう思うのかな
 健先輩のこと、

24ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/04(水) 09:07:22 HOST:e0109-49-132-10-97.uqwimax.jp

   ぴんくいろ / 千花side


「で、でも………健先輩、時間大丈夫?」


 あたしはまだ帰りたくないし、誰かに帰れって言わない限り帰るつもりなんてなかった
 一人でも大丈夫なんだけどやっぱり不安で、それでも健先輩に迷惑はかけれないよ


「俺は大丈夫だから!家に事情説明してあるし、今日家に帰りたくないっていうなら家に泊まることもできるよ?母さん千花が来るのすっごい嬉しそうに待ってるし、」
「………泊まっても、いいの?」


 なんで、
 なんでそんなに尽くしてくれるの?

 だって健先輩ぜったいモテるし、こんなに優しいから
 彼女だっているはずだよ


「……健先輩彼女いるでしょ?」
「え、あー………俺彼女いないんだよね」




 え、
 うん、これはもう本当に固まった


 なんでこんなに優しい人に彼女がいないの?



   -

25ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/06(金) 15:13:55 HOST:w0109-49-133-138-187.uqwimax.jp

   ぴんくいろ / 千花side


 健先輩は本当に不思議だらけな人
 かっこよくて優しくて、女の子が皆惚れたっておかしくないのに

 なのに彼女がいないなんて


 疑問を残したまま呆然と立ち尽くしていると、朱音たちが不思議そうにこっちを見てきた


「千花と健先輩は帰らないの?」


 ………このまま黙って抜けるというのはやっぱり難しかったか
 ふうと溜息を吐くと健先輩の方をちらりと見つめた

 するとまるであたしの気持ちを全て理解してくれたかのように微笑んで告げる


「あー、俺途中で落し物しちゃってさ
 千花が探すの手伝ってくれんだって、だから探してから帰るわ」


 嘘吐いてまであたしといっしょに居てくれる健先輩
 ………好きに、なっちゃうよ?


「そっかあー、あたしは流石にそろそろ帰んなきゃやばいから探せないけど……ま、見つかるといいね!じゃあねー」

 にこりと微笑んで朱音がその場を去る
 あたしが小さく手を振ると、健先輩と目が合ってくすりと微笑みあった


「じゃ、何処行きたい?」
「健先輩とプリ撮りたいな」



 この時間だけでも
 健先輩と二人っきりでいたい




     ×



「………さて、どーする?」


 もう時刻は9時
 きっとお母さん心配してる

 どうしよ………


 そう考えていると、突然電話がかかった




 お母さん、から



「………お母さん?」
『千花あっ!今何処にいるの?!』
「……………ごめんなさい」


 電話に出ると泣き叫ぶ様なお母さんの声が聞こえた
 子供が9時になっても帰らないからって、そんなに心配することだろうか

 思っていることは言わずに、質問に答える様子も見せずぽつんと謝った



『………千花、早く帰ってきなさい?』


 お母さんの声
 いやだ、また海翔のことで気を遣われそう

 気遣われると、余計あたしが可哀想な感じがして自分らしくいれなくなるの!




「やだ、今日は帰らない……帰りたくない」




 思わず声を漏らした
 何故か自然と涙が溢れてくる


『千花?!何言っ―――――、』



 それだけ言い残して電話を切った
 お母さんが何か言おうとしていたけれど、そんなこと知らない


「たけるせんぱい………かえりたくない」


 ぎゅうっと健先輩に抱きつく
 それを健先輩はそっと抱きしめてくれた






「俺の家行こ」


 あたしはまた
 健先輩に甘えてる―――


   -

26ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/09(月) 16:52:59 HOST:w0109-49-133-130-146.uqwimax.jp

   あめ / 千花side


「夜遅くにごめんなさい、おじゃまします――――」


 健先輩に最後まで甘えて、結局今夜は泊まらせてもらうことになった
 お母さんとお父さんには健先輩のことは言ってないけど、あんまり心配されてないといいんだけどな……


「いいのよ、健に何かされてない?大丈夫?」
「いや何にもしてないから!」


 楽しそうな健先輩とお母さんの姿
 あたしもこんな家に生まれたかった




 なんて、ね




「あの、何かお手伝いします」


 健先輩のお母さんが食器を洗っているのが見えて、このまま座ってるのも落ち着かないからと思いにこりと微笑んだ
 ひんやりと冷たさを感じさせる水で泡を流しながらぼうっと意識が遠のいていくのがわかった


 涙が流れそうになる感覚


 そして突然、テレビから憂鬱そうなニュースキャスターの声が聞こえた


「4月1日、桜ヶ丘高等学校三年生の佐々木海翔くんが――――」



 ふらりとよろめく
 力が入らなくて、立っていることすらできなくなった

 そしてドタバタと駆け寄る足音と心配そうにあたしを呼ぶ声を微かに残し、頭の中が真っ白になった



   -



 ス ラ ン プ \(^p^)/


 ……(´;ω;`)
 やばい、飽きてきたかもしんない←


 最近アメーバにはまってきたのだ!
 そしてニコ動にw

 うたってみたを投稿するつもりでいるのでそれなりに練習とかしてて、小説は亀更新かもしくは更新しないことにするかもしれません


 一カ月に一回はさすがにしたいな…(`・ω・´;)
 がんばります;

27ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/10(火) 16:36:39 HOST:w0109-49-133-130-146.uqwimax.jp

   あめ / 千花side


「―――――か、ちか……千花ッ!!」


 ぼんやりと目の前が見えてくる
 そしてはっきり目を開いて見えた其処には心配そうな表情を浮かべる健先輩と健先輩のお母さんがいた

 くるりと周りを見回すと見覚えのある懐かしい部屋
 健先輩の、部屋?


 そっか、海翔と何度か遊びに行ったことがあったから
 海翔がいなくなってからはもう、健先輩とも関わらないだろうと思ってたんだけどね



「千花、大丈夫?!」


 突然奥の部屋から朱音と百合が飛びついてきた
 正直驚いたけど、何より何で朱音たちが此処に―――――、


「あのねっ、昨日の夜健先輩の家に泊まったって聞いたからさ!
 しかも倒れたって………もー、吃驚して駆けつけてきちゃったよ!あ、健先輩の家に泊まったことは藤田には内緒にしてあるから!」


 おしゃべりな朱音


 聞きたくない言葉ばっかりあたしにぶつけてくる
 もう、健先輩だけでよかったのに


「健先輩だけで―――――、」





 ッ、!
 あたし何言ってんだろ



 朱音がきてくれて嬉しいのに
 本当に、嬉しい、のに………


「………ち、千花?健先輩だけで、何?」

 百花が控えめな感じで問い掛けてきた
 そして今まで溜まってたものが突然爆発したように、自分でもありえないくらい大きな声で怒鳴る




「健先輩以外こなくてよかったのに!!!!!
 朱音も、百花も!藤田くんも海斗くんだっていらない!」





「みんな、だいっきら、………うわあああああっ」




 「みんな、だいっきらい」
 そう言いかけた途端、自分で自分をコントロールできなくて、言いたくなかった言葉を言っちゃって泣き崩れた


 意味わかんない
 いちばん嫌いなのは朱音じゃない、百花もちがくて!藤田くんも、海斗くんも、みんなちがう


 あたしがいちばん嫌いなのはあたし自身なんだよ



 こんな自分、好きになりたくても好きになれない




「…………きら、い……だい、っきらい…………!!
 あた、し……なん、かっ、死ねば、……いいの―――――ッせんぱ、」


 あたしなんか死ねばいいのにと口に出しそうになった瞬間、健先輩の掌があたしの口を塞いだ
 そしてまるであたしを宥めるように、優しい声で言う


「千花、俺は千花がいなくなったら寂しいんだけど?」


 其れにつづけて、朱音と百合も言う


「あ、あたしだって!……千花にこなくてよかったとかきらいとか言われても、あたしが千花を好きなのは変わんないし!」
「百合も……千花がいなくなったらやだ!」


 あたし、ひどいこと言ったのに
 だいっきらいって、言おうとしたのに


「藤田だって、あんなに迫るほど千花のこと大好きなんだし、海斗だって嫌いじゃないと思うぜ?いっしょに遊ぶくらいだから
 俺たちにとって千花がいなくなるっていうのは千花にとっての海翔がいなくなるってことくらい大きいことなんだぜ、」



 そっか
 それに健先輩は海翔とも仲が良かったから


 親しくしてきた大事な親友を失ったのに、また世話を焼いてきた後輩を失うのは辛いのか




「………ごめん、ね」



 小さな声で謝ると、ぽふんと健先輩の胸に顔をうずめた
 大好きと小さな声で呟きながら



     -



 正直これで完結ってのも思いついたりつかなかったり!←
 うそですじょうだんです(笑)

 シリアス展開から抜け出したくて書いたやつ!
 今までの長編にくらべてものすっごいシリアスだから、違うの書くかもしんない……(´・ω・`)

 それでも健先輩がかっこよくてつづけてます←
 次作は健先輩主役ってのもいいな!

28ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/13(金) 20:26:41 HOST:w0109-49-133-147-8.uqwimax.jp

目立ちたくなかったのでsageましたがw
やはりこの小説は難しかったようで…

シリアス展開おおすぎだし(´;ω;`)

また明るいお話を書きたいと思うので
次作を楽しみにしててください(´;ω;`)


……うん、次作はやっぱ部活入るわ
軽音部とかよくねry
別にけいおん!からの影響ではないよ!



まあ、スレ立ててきます(´・ω・`)
よろしくおねがいします!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板