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青空ときどき灰色雲

2ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/14(水) 16:54:22 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   どしゃぶりのあめ / ※ちょっとシリアスです、苦手な方は読むのを控えてくださいね(´;ω;`)


 ―――――その日はとても、天気が悪かった

 久し振りに1つ上の彼氏とデートだというのに空からは冷たい水滴がたくさん降ってきて
 オマケに車は多くて渋滞してるし、街中もいつも以上に人が多くて


 それでも、大好きな彼氏の海翔(かいと)が優しくしてくれたからとっても嬉しかったの

 天気も悪化していくばかりだし、そのせいかまだ5時だというのに真っ暗になってきたから危ないよ
 そうあたしを気遣う心は優しいなって思ったの、けどね
 流石に5時で帰りたくはなくて、また今度と別れを告げられてもその場にずっと立っていた、海翔が戻ってきてくれるかなとか思って


 そしたら、最悪な事態になってしまった


 突然あたしの視界が真っ暗になって突き飛ばされて、思い切って手で体を支えると手がひんやりと冷たさを感じて
 何が起こったのかわからないけど、海翔が傍に駆け寄ってきてくれて――――、?

 わからない、何があったの?

 雨の音で掻き消されるぼそぼそと呟く皆の声
 聞こえない、気持ち悪い

 柔らかくて鈍くて、それでも何処か鋭い不吉な予感をさせるボンッという効果音
 耳で何度も繰り返し鳴り響く甲高い音 そしてそして、!


 人の、叫び声



「………か、い……と?………かいと、かいとっ!」

 不安、こわいよ!
 何も見えない、意識がなくなったわけじゃないのに

 目を閉じてるの?
 開けてる、はず
 いやいや、いや!見たくない、こわい!


「お姉さん、大丈夫ですか?!」



 声を掛けられた
 海翔じゃない、他の人の声

 その声でやっと目が覚めたのか、気づいたら視線は地面にあった
 きっとこわくて、今起こってる状況を理解したくなかったんだと冷静になった今思う


「………大丈夫、です
 それより海翔はっ……?!」

 ふいに頭に流れた、海翔の優しい笑顔
 其れで今何が起こってるのか、急に知りたくなって声を掛けてくれた男の人の袖を掴んだ
 男の人は残念そうに言葉を詰まらせて目線を逸らす

「わからない……君を庇って車に跳ねられて、意識は不明だったよ
 今急いで救急車で運ばれたけど………この渋滞だからな……道があいたとしても渋滞と雨っていうのは最悪のパターンだから………」

 そのあとには何も続けなかった
 もう何にも聞きたくなかった


 だってそれって、海翔は死ぬってことでしょ?
 間に合わないって言いたいんでしょ?


 瞳から、涙が零れ落ちる



 周りのざわめきも段々収まってきて、いつしか其処にいるのはあたしだけになった


 それでもただ、呆然と立ち尽くしていた―――――



   -


 初端からシリアス展開すみません!

 因みに彼氏の名前は佐々木海翔(ささき かいと)といいます!
 主人公の女の子はこれから出てくるけど如月千花(きさらぎ ちか)だよ!

 ………シリアスの表現って難しいなーとか思ったりする

 でもこれから頑張ります!


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