したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

青空ときどき灰色雲

21ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/01/01(日) 15:34:12 HOST:w0109-49-133-136-187.uqwimax.jp

   はれ / 千花side


「ゲーセン行こうよー」

 皆で遊ぶとなると気合いが入るのか朱音がスキップをしながら近くに見えてきたゲームセンターを指差した
 とりあえず街中に来てるけど、制服で6人の男女が街中を歩いてるっていう危険な状況が生まれているような気もする……


「………不安そーな顔してどうしたの?」

 健先輩が藤田くんにバレないようにこっそりとあたしの隣に来た
 あわてて言った言葉は嘘の言葉

「う、ううん……何でもない、よ」


 あたしまた、海翔以外の人に心閉ざしちゃってるな
 だめだ、こんなんじゃ


「何かあったら絶対守るから、安心して楽しみな!」


 健先輩はずるい
 あたしのこと何でもお見通しなんだもん


 ずるい、よ




     ×



「これかわいー」

 ぽつんとユーフォーキャッチャーの中にいるうさぎのぬいぐるみを見て呟いた
 ………まあ、一回200円だし絶対取れなさそうだからどーでもいいんだけどね

 そう思ってると、藤田くんと海斗くんが近寄ってきた


「俺とるよ、如月!」
「いや俺がとるからー、なっ!千花」


 無理に決まってる
 そう思ったけど、この馬鹿な行動をもう少し見ていたくて黙っておいた


「まず俺からー!」


 藤田くんがユーフォーキャッチャーとにらめっこし始める
 揺れとか一つ一つ慎重にやった結果………


「10回挑戦を試みましたが取れませんでした」
「俺なんか13回やったのに……」


 溜息を吐きながらも微笑んで、財布から4600円あるか確認した


「………ありがとね、がんばってくれて はい、お金」


 4600円もなくなってしまった
 しかもとれなかったなあ………


「いや、金はいらないよ!」
「俺も俺もー」


 そうは言われるけど、さ


「じゃあせめて1000円ずつは受け取って!」


 むっと表情を歪めて不機嫌そうに見せると、二人はすぐ受け取って小さい子を慰めるように頭を撫でた


「………子供じゃないんだからー、」


 くすりと笑うと、またゲーセン内をうろうろすることになった


     -


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板