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青空ときどき灰色雲

3ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/14(水) 21:33:12 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   やまないあめ / シリアス  千花side


 海翔と別れを告げてそれから一切話していない
 メールも電話も、

 話していないじゃなく話せないっていう方が良いかもしれない
 今後一切、話せることはないだろう


 だって、だってね?
 海翔――――――――、





 海翔、死んじゃったんだよ






 ぼうっとしてて車に轢かれそうになったあたしを庇って代わりに海翔が轢かれちゃったの
 車は大型で、渋滞してたイラつきで追い越しとかして結構スピードも出てたみたいで
 救急車で運ばれたけど、病院に着くまでの間に永眠したって携帯に連絡がきた

「………海翔、」

 海翔のいない人生なんてありえないと、さっきから自分の部屋に閉じ込もって何度も考える
 海翔が死んだ日は4月1日なの、だから!


 だからうそなんじゃないかって、現実逃避とかしてみてる自分が情けない


 でも、海翔は本当に特別な人だったの

 あたしは今高校2年生で、海翔は高校3年生
 受験シーズンだからって勉強が忙しくて、それでも何とか二人の時間を増やしてくれて、

 学年も歳も違うのにずっとラブラブなあたしたちが羨ましいって友達も言ってくれた!


 なのに、海翔が死んだなんて言ったらどんな反応するだろうか
 っていうか言わなくても十分その情報は流れてる筈だよね
 ニュースでもまた、広められたりするんだろうな


 明日が、こわい




 今のあたしに明日なんて訪れるのかな
 訪れなくていいのに

 海翔のいない明日なんていらないよ


 そう思い乍ら瞳を閉じると自分もこのまま死ぬんじゃないかと思うほど眠気が襲ってきた
 眠んないで、死んじゃえばいいのに……ぽつんと呟くと、深い眠りに落ちていった



     -



「千花ー!」
「…………ん、」

 次の日の朝、自分の名前を呼ぶお母さんの声に目が覚めてしまった
 死ぬことは難しかったかと溜息を吐くと、もう一度布団にくるまる

「……千花、学校で何かあったの?」

 お母さんはあたしに彼氏がいることを知らない
 反対されるかなとか思ったり、多分されないと思うけど嫌がられたらってこわかったの
 でももう彼氏いないんだし、いいか




「……………昨日、彼氏死んだ」





 あたしの声が頭の中を駆け巡る
 そしてお母さんが驚いたような表情を浮かべたあと、急に泣き出してしまった

「……お母さん……?」
「死んだのって、海翔さんのことでしょう?さっきニュースでやってたわ……!
 何処か嫌な予感はしたけれど、まさか千花の彼氏だなんて………!」

 そ、んな




 折角我慢、してたのに



「うわぁああぁああぁあああぁあぁぁっっ!!!」







 突然溢れ出す、大粒の涙


 幾度でも幾度でも君を愛し続け、君より先に死ぬことはない
 そう告げていた海翔は何処に言っちゃったの?

 うん、約束ね
 そう微笑むあたしが馬鹿だった?




 海翔はあたしのせいで死んだんだ……!
 あたしのせいで、あたしのせいでっ!



 あたしが、わるいんだ……!




「――――――――っ、」




 呼吸が、止まりそう




   -

 ずっと暗めー!
 うとうとしながら書いてました

 千花は結構お気に入りなキャラ!
 一回如月って苗字と千花って名前の主人公を作りたかったので組み合わせちゃいました!
 欲張りだなねここ←


 ということで、海翔くんの登場する場はまだありそうですが直々にもう一人のかいとくんが登場するのでお楽しみに!


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