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あと3話で完結ロワスレ
1
:
FLASHの人
:2012/12/09(日) 21:32:05
ルール等詳細は
>>2
を参照
お前が、このロワを、完結させるんだ……!
694
:
名無しロワイアル
:2013/10/28(月) 00:58:48
誰もいない……試しに話を振ってみよう。
剣士ロワの主催者にアサルトバスターが名を連ねていたのは、彼の切り札に由来します。
その名も嵐暴神ストーム・サン。暗黒の世界に君臨する「もう一つの太陽」。
そのサイズは機兵(MSみたいなもの)を内部に搭載するという規格外の巨体。
ここまで来ればお分かり頂けるでしょう。当初のジェネラルジオングポジでした。
しかしカードダスだけで資料もクソもあったもんじゃないので、技や能力をでっちあげるのすら困難を極めたので構想段階で没に。
なのでアサルトバスターさんにはあと3話時点で故人になって頂きました。
695
:
名無しロワイアル
:2013/10/28(月) 18:08:10
裏話だなーw
696
:
名無しロワイアル
:2013/10/28(月) 20:25:26
裏話……か。
拙作虫ロワの対主催の本拠地突入は、
風の谷のガンシップ@ナウシカで火蜂を撃破っていう没案があったなぁ
突入者も、ユピー、虫愛づる姫の他は、一文字@ライスピ、リグル@東方の予定だった。
テラフォーマーズっていう良作漫画の存在を知ってから、
突入メンバーをティン&ヤマメに変更したんだけどねw
ガンシップじゃなくて王蟲さんで突入する案を採用したのは、
乗員数の問題と、ラストシーンで働いてくれそうって理由があったからかな。
697
:
名無しロワイアル
:2013/10/29(火) 00:31:33
>>696
ゆぴぃと姫は確定だったんですね!(歓喜)
698
:
名無しロワイアル
:2013/10/29(火) 21:15:33
>>694
うん?アサルトバスターって主人公サイドのMSじゃねえの?
SDだと敵なん?
699
:
名無しロワイアル
:2013/10/29(火) 21:37:07
>>697
スマヌ……
彼らもまた確定ではなかったのだ……
原案では、ゆぴい@ハンタはチビィ@ドラクエ7だったし、
虫愛づる姫君は、ナウシカ@風の谷のナウシカ、レコ姫@虫姫さま、ファーブル@史実
で迷ってたのだ……
唯一役柄が確定してたのは、主催兼ジョーカーのしあーん@パワポケ12秘密結社編だけっていうね……
最終話の展開は全くノープランだったしなw
700
:
名無しロワイアル
:2013/10/30(水) 01:06:21
>>698
うん。幻魔皇帝アサルトバスターが登場するシリーズが始まる際、SD製作陣にバンダイの偉い人が
「本家ガンダムの人気がSDに食われ気味だから、主人公ガンダムのモチーフに今アニメ放送してるVガンダム使うの禁止な」
という理不尽な業務命令を出した結果、主人公機の最終形態がラスボスになったという。
主人公にするなと言われただけで、モチーフにするなと言われてはいないけど思い切ったことしたもんだよ。
ちなみに実力は歴代ボスでも屈指、そして見た目は目玉が全身についてて非常にグロくてキモイ。
余談ながら、主人公ゼロガンダムのデザインモチーフはシャッコー。ウッソ少年が最初に乗ったMSだね。
ついでにV2モチーフの騎士ガンダムも後に味方側で無事に登場している。
701
:
名無しロワイアル
:2013/10/30(水) 21:30:52
>>700
ゼロガンダムってガンダムWのアレじゃないのか・・・w
702
:
名無しロワイアル
:2013/11/08(金) 11:31:20
>>701
ウイングゼロモチーフの騎士は翼の騎士ゼロと超鎧闘神ウイングだよ!
ウイングゼロよりもゼロガンダムの方がずっと先だよ!
ググれば画像はすぐに見つかるから、是非一度見て欲しい。そしてレジェンドBBを買おう(ステマ)
703
:
名無しロワイアル
:2013/11/14(木) 21:26:22
そろそろこの企画も1周年か……。
704
:
名無しロワイアル
:2013/11/14(木) 21:36:48
1周年記念に何か投下しようかな……
705
:
名無しロワイアル
:2013/11/15(金) 23:11:27
そういえばこれ年末駆け込み企画からスタートしたんだっけ……
スレなくなるような板じゃないけどまさかこの時期まで人がいるようなスレになるとは
思ってなかったんじゃよ……
706
:
FLASHの人
:2013/11/21(木) 21:57:17
せっかく一周年なのでもっとぶっ壊れた企画やろうか
名づけて
「あと3行で最終話ロワ」
とか
3行だけラスト書いて、
【○○ロワ 終了】(これは行に含めず)
みたいなの
707
:
名無しロワイアル
:2013/11/21(木) 22:06:49
「Go d b e my mas r……yo c n ch ng thi wo ld」
レイジングハートは、最後の力で己のマスターに勝利を告げ、もう光ることはなかった。
巴マミは己の命、ソウルジェムとそのひび割れた赤い宝石を握り締めると、強く祈る。これより、世界は再生される。
【魔法少女決戦ロワ 完】
こんな感じ
いや、さすがに3行無茶だわ。
33行くらいが限界か。
708
:
名無しロワイアル
:2013/11/22(金) 18:25:10
全ての悲劇を乗り越えて、、誰かの立場に則って、語り口に挙がるのはハッピーエンド。
だから、これもまた「めでたし、めでたし」で終わるおとぎ話。
笑顔で終わる物語。それだけではなかった筈の物語。
【おとぎロワ 完】
三行だと特定作品ぶっこんだり個性出すのは無理ゲーっぽいなー
709
:
名無しロワイアル
:2013/11/23(土) 01:08:30
「人はただ、宿命に殉じるのみである!」
「貴様らの語るぬるい情や正義など、この俺が斬り捨ててくれるわ!」
「さぁ見るがいい。闇との血盟によって得た、我が激越なる真力をォ!」
【剣士ロワ主催者達の自己紹介(?) 完】
ロワを語れないならキャラに語らせればいいじゃない(混乱)
710
:
名無しロワイアル
:2013/11/23(土) 20:05:36
――クックックッ……。
――――ハッハッハッハッハッハッハッ……。
――――アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!
【木原マサキ 生還】
【スパロボキャラバトルロワイアルR 完】
空白除けば3行
Rはリスタートまたはリピーターの意、全員復活しロワの記憶を持ったままリスタート
でも大方の予想通り、やっぱりまた冥王が一人勝ちしたようで
711
:
名無しロワイアル
:2013/11/24(日) 00:19:18
0.5畳の空間で繰り広げられる死闘は、いま正に佳境を迎えていた。少年の想いが届いたカブトムシが、遂にラジコン操作の悍ましきゴキブリキメラを高々と投げ飛ばしたのだ。
今や眼前に残るのは斜向かいに住む幼なじみの少女の駆る、アシダカグモのみ。ふと、二人の視線が交錯し、誰からともなく口にした……「決着をつけよう」と。
頂点に立つのはどちらか?睨み合う最後の2匹。一陣の風が吹き……決戦の火蓋が、切って落とされなかった。二匹は、突如現れた野良猫の口の中に収まっていたのだった。
【虫ロワ:終了】
【生存個体:無し】
やっぱり3行ロワなんて無理だったよ・・・w
712
:
名無しロワイアル
:2013/11/26(火) 22:35:13
そうしてそこに溢れ返るのは、強く激しく輝き過ぎた、力や意志や言葉や歌や勇気や魂や『想い出』が、すべて砕けて爆ぜて潰え切り、神の悪夢に呑まれたが故の、ただ深く真っ白な霧だけでしかなかった。
誰からも顧みられず、観測されず、意識すらされないその場所は、もはや世界としての形を保てはせず、微かに残響する泣き声さえも、やがて消えてしまうに違いない。
そう、それはもはや、ただ忘却されるだけの、虚語<ウツロガタリ>。
【それはきっと、いつか『想い出』になるロワ Oblivion End】
おかしい
3行で完結するロワを書いていたはずなのにポエムが出来ていた
713
:
名無しロワイアル
:2013/11/27(水) 19:18:00
そう、これで、すべておわり。ゆめにみた、もとのせかいがひろがる。
うれしいきもちと、ごめんねがいっしょにきて。まぶたからなみだが、ほほをぬらす。
「さよならを、いわずにきょうをむかえたかったな。ひとりだけしんでしまったのは、くやしいよ…」
【五十音ロワ 完結】
しんだのはだーれだ
714
:
名無しロワイアル
:2013/11/27(水) 21:25:27
>>713
あ……!?
715
:
名無しロワイアル
:2013/11/28(木) 07:46:19
>>713
空母?級「ヲッ、ヲッ」
716
:
名無しロワイアル
:2013/12/10(火) 23:57:12
そういえば、あと3話ロワももう1年かー
717
:
◆MobiusZmZg
:2013/12/19(木) 23:46:07
|U∞) U◉◉) ……
……なにも文面を考えていなかったコトを小鬼@迷宮キングダムでごまかすのはよそう!
ということで、はい。自分の3話ロワを俺ロワにリファインしたので、花という名のURLを置いていきます。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1387460732/
[参戦作品]
『Splendid Little B.R.(3話で完結ロワ)』
『GOD EATER BURST』『OZ −オズ−』『あかやあかしやあやかしの』
『エヌアイン完全世界』『花帰葬・花帰葬PLUS+DISC』『ラスト レムナント』
『シニカルポップ・ダンジョンシアター 迷宮キングダム』『忍術バトルRPG シノビガミ』
『ダブルクロス The 3rd Edition』『Replay: 真・女神転生TRPG 魔都東京200X』
向こうでも言ってますが、『雨時々僕たちまち君』とかいう莫迦な話を書いた時点で、
「これ企画の概要に沿うことが出来ないわ……」となっていたので、いっそ縛りを外して、
ここ二年ほど構想したりプロット固めたりしてた世界にブチ込んでしまおうと、そういう感じで。
純粋にこのスレにおける容量面での専有っぷりも気にしてたので、あのレスがいい区切りにもなりました。
感想の有無と構成とは関係ないですし、ついてこれるヤツがいない名簿でやった自分が悪いんで大丈夫です。
むしろ、なにか言うにしても文章しか褒めるコトが出来ないような物語の出来損ないを綴ってしまって、すみませんでした。
718
:
名無しロワイアル
:2013/12/20(金) 15:09:12
>>717
ムラクモがメインという俺得ホイホイなロワなので復活嬉しいです!
……けど参戦作品はエヌアインとゴッドイーターしか分かりません。悔しいなぁ……。
719
:
◆6XQgLQ9rNg
:2013/12/29(日) 23:09:11
>>717
やった! また読めるッ! しかもオープニングから読めるッ!
楽しみにはしておりますが、御無理はなさらないでくださいな
さて、あと3話で完結ロワ企画も一周年!
記念ってことで、ひっそりとひとつ投下していきます
『それはきっと、いつか『想い出』になるロワ』エピローグです
720
:
夢と『想い出』が交差するその日
◆6XQgLQ9rNg
:2013/12/29(日) 23:12:06
食欲を遠慮なく刺激してくる香りが、湯気と共に立ち上る。
木造の部屋の真ん中、テーブルいっぱいに料理が並べられていた。
酒場にも負けないほどの色々なお酒に、アランヤ村近海で獲れる新鮮な魚介類をふんだんに使った料理、更にはアーランドの食堂にでも行かないと食べられないような豪勢な料理、それに、ハニーパイ、ミルクパイ、ベジパイ、ミートパイ、おさかなパイなどなど、様々な種類のパイが所狭しと置かれたその様は、なかなかに壮観だった。
そして、それだけの料理に負けないほどの人々が、その部屋には集まっていた。
老若男女を問わず集った人々は皆、談笑に興じ笑い合っている。
その部屋は、あったかさで溢れる空間だった。
そんな、寂しさからも悲しさからも切なさからも虚しさからも切り離されたような部屋の隅っこで、トトリは、ティーカップを片手にぼんやりと佇んでいた。
ぐるりと、人々の様子を眺めてみる。
夢中で料理を食べ、幸せそうに笑う男の子がいる。
自分より少し年上くらいに見える女の子が、とろけそうな顔でパイを頬張っている。
楽しそうにお喋りをしながらも、空いた皿をてきぱきと片付けていく女性が見える。
豪快にお酒を煽る中年女性の隣で、同じくらいの年の男性が苦笑いをしている。
他にも、他にも、他にも、他にも、色んな人たちがいる。
そのすべてが、なんとなく知っているような、けれどよく見ると見覚えのない、曖昧な人たちばかりだった。
ティーカップに注がれた黒の紅茶を一口飲む。舌が溶けそうなほどの甘さに顔を顰めて、トトリは小さく息を吐いた。
「ねえ、ベアちゃん」
呼びかける。
すると音もなく、トトリの隣に黒衣の少女が現れた。
「この紅茶、甘すぎるよ」
「そんなことない。美味しいわ」
小さな両手で持ったティーカップに口をつけると、ベアトリーチェは満足そうに笑ってみせた。
「ベアちゃんは子どもなんだから」
「わたし、トトリよりずっと、ずーっと、ずーーーーーーっっと長く生きてるもん」
頬を膨らませて反論してくるベアトリーチェを、あやすようにしてぽんぽんと撫でてやる。
「こ、子ども扱いしないでくれる?」
トトリと目を合わせずにそう言いながらも、拒絶せずに甘ったるい紅茶を啜るベアトリーチェに感じるのは、微笑ましさだった。
ベアトリーチェの頭を撫でながら、トトリはもう一度部屋を眺める。
不確かな人々が作り出す、仮初めいた喧騒こそが、ここが夢の世界であると物語っていた。
だから。
ふと、遠くから聞こえてきたノックの音に気付いたのはトトリと。
夢現渡り鳥<アローン・ザ・ワールド>によって現着されているベアトリーチェしかいなかった。
ここではない遠くから響くそのノックは、不確かに揺らぐこの部屋の騒々しさに比べれば小さなものだ。
けれどそれは、確かに鳴り響く音だった。
「起きなきゃ。アトリエに誰か来たみたい」
トトリは部屋の外に目をやって、ベアトリーチェの髪から手を離し、大きく伸びをする。
瞬間、賑やかしさはゆっくりと遠ざかり、美味しそうな匂いが薄れていき、部屋が色を失い始める。
ベアトリーチェが慌てて紅茶を飲み干した直後に、トトリの手にあった陶器の感触が、風に吹きさらされた砂のように消え失せた。
渡り鳥の羽撃きが響く。
夢から現へと渡る鳥の鳴き声が、夢を溶かし目覚めを促してくる。
そうして消えゆく夢を。
賑やかで、いい匂いで、あったかくてあったかくてあったかくて、堪らない夢のカタチを。
トトリは、噛み締めるように見つめていた。
721
:
夢と『想い出』が交差するその日
◆6XQgLQ9rNg
:2013/12/29(日) 23:12:45
◆◆
アトリエにやってきたのは、冴えないよれよれの衣服を纏った中年の男だった。
無精髭の生えたその顔立ちは地味なものであり、特筆した特徴はない。
だがそれだけに、男の瞳は印象強い。
黒い瞳が、力強い輝きを湛えているのだ。
生き生きとした輝きからは揺るぎない自信と誇りが見て取れて、それでいて、希望と挑戦を忘れない少年のようだった。
このような瞳ができるということはきっと、心から打ち込めるものがあるということなのだろう。
素敵だなと、トトリは思う。同時に、羨ましいとも思う。
「凄腕の錬金術師だって有名なお前さんに、頼みたいことがあって来たんだ」
「は、はい。なんでしょう……?」
強い熱が籠る男の声を前に、トトリは緊張を覚える。
目立たない風貌をしながらも、これほどの情熱を持つ男の依頼が何なのか、想像がつかなかった。
「こいつらを、作って欲しい」
不敵な笑みを浮かべ、男は一冊の分厚い本を差し出してきた。
受け取り、表紙に記述されたタイトルを読み上げる。
「帆船解体新書……?」
「ああ、そうだ。ワクワクするだろ?」
「え? えっと、特には……」
「そ、そうか? まあ、まだ題名を見ただけだもんな。ぱらぱらっと見てみろって!」
「はあ……」
勢いに押されるようにして表紙をめくると、見開きいっぱいに描かれていたイラストが飛び込んでくる。
それは、波を掻き分け飛沫を上げ、大きな帆いっぱいに海風を受けて大海原を進んでゆく船だった。
雄大で力強く、堂々としていて美しい。
次のページへは、進めなかった。
ただただトトリは目を見張り、船の駆動音さえ聞こえてきそうなイラストに釘づけになっていた。
知っている。
トトリは、この船を、知っている。
これは。
この船は。
顔も名前も憶えていない父が残してくれた船と、瓜二つなのであった。
「ほら、どうだ! すげーだろ!」
宝物を見せびらかす子供のように得意げな男の声に、トトリは顔を上げる。
「……船を、造るんですか?」
「ああ、そうだ。といっても、組み立ては俺がやる。お前さんに頼みたいのは船の材料作りだ」
言って、男はトトリの手にある本のページをめくっていく。
超重碇、動力操縦桿、百木船体、疾風の帆、防食甲板、神秘の船首像。
それらの錬金レシピが、詳細なイラスト付きで書き記されていた。
初めて見るレシピだった。錬金素材にも、知らないものもいくつかある。
作ったことが、あるはずがない。
それでも、それなのに、どうしてか。
深くて深くて深くて、目の届かない心の水底で、正体のわからない何かが、ざわついた気がした。
何一つ得体のしれないまま浮かび上がってくるそのざわつきは、漂流物を運ぶさざ波のように、トトリの心に何かを届けてくる。
それが何かは分からない。
分からないが、それは、楽しい夢を見た覚えはあるのに、内容が思い出せないときのような感覚に似ていた。
だからきっと。
この何かは、逃してしまったら、夢の彼方で弾けてしまい、二度と掴めなくなるもののように感じられた。
逃したくないと、そう思った。
「採取できる素材は冒険者に依頼して集めてもらうつもりだ。そんで、報酬なんだが――」
「お引き受けします」
男の言葉を遮って、トトリは、食らい付くようにして返答していた。
面食らったような男の前に、冒険者免許を見せつける。
「素材集めもわたしにやらせてください。最高品質の材料をご提供します」
断言すると、男は口の端を吊り上げ、愉快そうにひとしきり笑ってから。
真っ直ぐに右手を差し出してきたのだった。
「自己紹介がまだだったな。俺はグイード。船大工をやってる。宜しく頼むぜ」
722
:
夢と『想い出』が交差するその日
◆6XQgLQ9rNg
:2013/12/29(日) 23:13:58
◆◆
ぱたん、と音を立てて扉が閉じる。
諸々の打合せを終えて帰ったグイードの姿を、トトリは首を傾げて腕を組み、思い起こしていた。
「あの人、さっきの夢の中で、見たような……見てない、ような……やっぱり見たような……」
あのあったかい夢を作っていた人たちの中に、グイードの姿もあったような気がする。
だからだろうか。
初めて会った人だというのに、もっと前から知っていたように思えて仕方がなかった。
「グイードさん、グイードさん……」
落とし物を探して道を歩くように、トトリはその名前を呟く。
そうやって名を呼ぶことに、奇妙な違和感があった。
もっと別の呼び方があるはずだと、根拠もなく感じる。
もっとずっと、親しみのある呼び方があるに違いないと、なんとなくながら思ってしまう。
その呼び方を知りたかった。
その呼び方を知らないということが、何故かとても、とても寂しかった。
だからトトリは、ふわふわとして定まらない感覚に触れる。
そうして撫でて、捏ねて、混ぜて、探る。
けれどカタチを作れない。言葉を生み出せない。
それどころか、考えれば考えるほど遠ざかってしまう。
親しみのある呼び方など、最初から存在してなどいないというように。
親しいものなどいるはずがないだろうと、改めて思い出させるように。
手の届かないところへ、行ってしまう。
胸の奥が――空白に詰め込まれた世界が、苦しみを訴えた。
視界が揺らめき、足元がふらつく。
呼吸が上手くできなくなり、頭の中を掻き回されるような不快感が襲ってくる。
急速に、現実と夢の境界線が薄れていく。
わからなくなる。
現実なのか夢なのか、わからなくなる。
トトリの意識<現実>と集合的無意識<夢>の境目が、わからなくなっていく。
目が霞む。
知らない光景が意識に溢れる。膨大な情報量がトトリを呑み込むべく流れ込む。
その、瞬間。
胸のあたりに、熱を感じた。腰に回される、力を感じた。
それは、確かな温もりだった。
「トトリッ!」
それは、紛れもない呼び声だった。
それらによって、トトリは引っ張り上げられて浮上する。
足裏は床に触れている。
様々な薬品の臭いが鼻をつく。
視線を、ゆっくりと温もりへと向ける。
ベアトリーチェの頭が、目に入った。
トトリを強く抱き締めてくれているベアトリーチェが、目に入った。
「ベアちゃん……」
呼ぶと、ベアトリーチェが弾かれたように顔を上げた。
「トトリ! トトリッ! 大丈夫!?」
ベアトリーチェは、不安と心配を調合したかのような表情をしていた。
だからトトリは、笑ってみせる。
大丈夫だよと、ありがとうと、そう告げるために笑顔を見せる。
そうやって表情を変えて、初めて気付く。
涙が溢れ、頬を伝っていることに、だ。
けれどトトリは、それを拭おうとはしなかった。
そうして泣いたまま、トトリはベアトリーチェをぎゅっと抱き締め返す。
今は、ここにある小さな温もりを感じていたかった。
引っかかったままの違和感も、思い出せない寂しさも、消えてなんていないけど。
だからこそ、今は。
今だけは。
確かなあったかさを、確かなこの場所で、感じていたかったのだった。
723
:
◆6XQgLQ9rNg
:2013/12/29(日) 23:14:31
以上、投下終了です
それでは、よいお年を
724
:
◆9DPBcJuJ5Q
:2013/12/30(月) 21:51:59
想い出ロワのエピ投下来たぁぁ!! 乙です!
トトリとベアトの微笑ましいやり取りと、原作知らなくとも伝わって来るグイードとの悲しいすれ違い、
どちらも素晴らしいです。原作をやる時間を捻出しなくちゃ……!
やろうかどうか悩んでましたが、あと3話詐欺(褒め言葉)の復活、今回のエピ投下など、自分もいても立ってもいられなくなりました。
というわけで、新しい後3話のテンプレを投下いたします。
ちなみにこれは数カ月前に
曹操「剣士ロワには足りぬものがあった。それは女っ気! あと余の活躍」
という天啓を授かってから妄想していたものです。剣士ロワと違って悩みまくり。
【ロワ名】いのちロワ(仮) タイトル絶賛募集中
【生存者6名】
1.アマテラス@大神
2.劉備ガンダム@SDガンダム三国伝:左腕損失、失血多量
3.リチュア・アバンス@遊戯王OCGデュエルターミナル:ラストマーダー
4.暁切歌@戦姫絶唱シンフォギアG:フラッシュバックによる無力化の可能性
5.クローネ@ファントム・ブレイブ
6.Ⅳ@遊戯王ZEXAL :生死不明。何処かで野垂れ死んでいる可能性。
【主催者】
1.ミヒャエル・ハードバーグ@漫画版エレメントハンター
2.バグラモン@漫画版デジモンクロスウォーズ
3.ゾーン@遊戯王5D’s:死亡
4.フェイト(ダークセルジュ)@クロノクロス
5.無限法師@武者○伝シリーズ
【主催者の目的】
・膿み腐る心、人間に醜さを強いる人間の生物としての限界を超越する為、人間に新たなる進化を促す、
或いは新たなる生物へと新生させること。バトルロワイアルはその実験の為のプログラムとされる。
・現在、居ても立ってもいられなくなったフェイトが絶賛暴走中。
【補足】
・ロワ中に数名が別次元(11次元宇宙とされる)へと旅立って消息不明になっています。ゲッターの導きではないのであしからず。
・融合や進化に関するアイテムが大量に登場し、それらによって多くのパワーアップ・暴走イベントが発生。ラストマーダーもそんな感じ。
・曹操将軍の活躍? あと3話より前にちゃんとありましたよ。
ミヒャエルと無限法師を知っている人は僕と握手!
725
:
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:28:28
いのちロワの投下を始めます。
726
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:30:41
進むべき未来の消え失せた――生物はおろか時すらも死んでしまった海、死海。
その中心部に聳え立つ滅びの塔の頂上、バトルロワイアル・プログラムを画策した主催者の本陣に、2人の男が静かに佇んでいた。
皇帝バグラモンとミヒャエル・ハードバーグ。世界の未来と人の種としての限界を憂い、深く世界を愛すればこそ非情の決断を為し、今回のプログラムを画策した中心人物。
もう1人の同志、行き過ぎた進化の果てに滅びた未来に生き残った最後の一人【Z-ONE】、ゾーンは彼らとは違った。
彼は、バトルロワイアルを見守る中で心の奥底で信じ続けていた希望を確信し、突如として反旗を翻し、バグラモンとミヒャエルを討たんとした。
だが、パートナーを得たバグラモンと自らが率先して人類進化の魁とならんと既に人間を捨てていたミヒャエルを相手に、寿命の迫った体では力及ばずに斃れた。
それでもゾーンは死の直前に最後の手を打ち、死海の門を開き、バトルロワイアルを生き残った参加者達を導くためのプログラムを起動させた。
ゾーンの最後の行動を阻止することは不可能ではなかった。だが、敢えてバグラモンとミヒャエルはそうしなかった。
誰よりも長い年月を絶望との戦いに費やした名も無き英雄に対する敬意の表れであると同時に、彼らの最後の迷いを断ち切る答えを得る為に。
その答えを持つ者が、もうじき現れる。
727
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:33:39
▽
滅びの塔の入り口付近で、参加者同士での最後となる戦いが始まっていた。
劉備によって率いられた一行の前に立ちはだかるのは、最早人としてのかつての面影を何一つとして残していない、異形の怪物と成り果てたもの。
それは、リチュア・アバンスという名の青年だったもの。
最愛の女性を失った悲しみから心の闇を暴走させ、獣へと堕した今の名はイビリチュア・リヴァイアニマと、本来ならそう呼ばれるべきだった。
だが今の彼は、最早そうとすらも呼べない存在になっていた。
様々なモノが融け合い、ぶくぶくと肥大化したどす黒い体に、イビリチュア・リヴァイアニマの顔が生え、反対側には魔剣シヴァと一体化した尾が生えていた。
ヘドロが凝固したような醜悪な肉体を、背に当たると思しき部分から生やした9対の翼を羽ばたかせることすら無く浮遊する様は、生物と形容することさえも憚らせた。
力を得て、勝利を奪い取る為に、アバンスは超融合のカードとダークネスローダーの力を使って、ありとあらゆるものを自分自身に取り込み続けた。
リチュアの儀水鏡と写魂鏡に始まり、魔剣シヴァ、ジェムナイトたちのコア、ナンバーズのカード、モーメント、暗黒玉璽、龍の涙、シンフォギア『ガングニール』と『神獣鏡』、全ての武化舞可の鎧、
シャウトモンを始めとする多くのデジモン達、ポジ元素、妖魔王キュウビの仮面、そしてヴェルズ・ケルキオンを殺して奪い取った氷結界の三龍のコア……枚挙に切りが無いほど、膨大に、貪欲に。
ありとあらゆる物を奪い取り、自らの力とした。ある時は騙し、ある時は不意を討ち、ある時は正面から、ある時は戦いの後に漁夫の利を狙って。
無様にもなった。汚くもなった。嘗ての仲間から痛罵を浴びせられたこともあった。だが、それでも立ち止まることはしなかった。
たった一つの願いを、叶える為に。
何もかもを擲ってでも、何もかもを奪い取ってでも抱き続けた、決して忘れることの無かった、切なる願い。
――死んでも、君を救いたい――
「エ、ミリ、ア……」
最早人のものとは掛け離れた体構造と成り果てた肉体で、アバンスだった怪物は人の言葉を絞り出した。
それを聞いて、アバンスを知る数少ない1人であるマローネが悲痛な叫び声を上げた。
「もうやめて下さい、アバンスさん! エミリアは、貴方がこんなことをすることを望んでなんかいません!」
マローネはリチュア・エミリアとバトルロワイアルの初期に出会い、力を合わせて生きて帰ろうと約束した。
マローネにとってエミリアは、生まれて初めてできた大切な友達だった。幼馴染であり恋人でもあるアバンスとの再会が叶った時は、マローネも心から喜んだ。
だが、エミリアが妖魔王キュウビの凶刃に斃れ、続いて現れたタクティモンに手も足も出ず逃げることしかできなかった。
それらの出来事が、アバンスを狂わせてしまった。
728
:
名無しロワイアル
:2014/01/16(木) 00:37:42
「ア、バ……? だれ…………??」
しかし、エミリアの親友の言葉も、今や届かない。
最早アバンスは、自分の名前はおろか、自分が元々は人間だったことすらも忘れてしまっていた。
アバンスだった怪物の発した声に、マローネと切歌は悲しみのあまり声を失う。
その瞬間に生じた隙に振り下ろされた魔剣シヴァを、大神アマテラスの沖津鏡が盾となって防ぎ、劉備が隻腕のまま斬って掛かる。
「忘れるな! 思い出せ! お前はリチュア・アバンス! 俺達の、友だああああああ!!」
タクティモンに襲われたマローネとアバンスを、絶体絶命の窮地から救ったのが劉備だった。
劉備はアバンスの心の傷の深さを見抜けず、彼が心の闇に呑み込まれてしまうのを引き止められなかったことを、ずっと悔いていた。
しかし、劉備とアバンスが共にいた時間も交わした言葉は決して多くない、むしろ少ないくらいだ。
それでも劉備がアバンスを友と呼ぶのは、彼が元々懐いていた志を聞いていればこそ。
戦乱で荒れ果てた世界に、2人の母から授かった知識を教え広めて復興の礎となり、人々が笑顔で暮らせる明日を作ること。
その志は劉備と同じものであり、確かにあの時2人は同じ志を共有する友となれた。そのはずだったのだ。
「ジゃ、ぁ、マぁアアアア!!」
アバンスだった怪物には、もう劉備の声も届かない。それどころか、事態は急速に悪化する。
怪物の体から突如として3つの首が現れ、劉備に襲いかかったのだ。
劉備は咄嗟にかわそうとするも、隻腕となり重心が変化してしまった体では、以前のような身のこなしは出来ず。
「ぐわああああああ!!」
回避を損ない無防備を晒した劉備の体に、三ツ首の龍の牙が突き立てられる。それに続いて更に2頭の龍の首が生えた。
「劉備さん!」
「劉備!」
マローネと切歌が悲痛な叫びを上げると、まるでそれを見計らったかのように、更なる龍の牙が劉備に襲いかかった。
現れた龍の名はトリシューラ、グングニール、ブリューナク。
ケルキオンによって闇とヴェルズの呪縛から解き放たれたはずの氷結界の三龍。彼らは今、再び闇へと堕ちてしまっていた。
ヴェルズ化との違いがあるとすれば、それぞれの龍の顔に今はキュウビの仮面が憑いていることだ。
これこそは、妖魔王キュウビの呪い。
暴走したアバンスによって逆襲されたキュウビは、自らも取り込まれることを悟るや、その妖力の全てを自らの仮面に封じ込め、アバンスに呪いを掛けた。
より深く、より暗く、闇の深淵へと堕ち、地獄の底でのた打ち回るように。
かくしてキュウビの呪いは今この時に実を結び、アバンスが無作為に取りこみ続けた闇の力をも取り込み、増幅していく。
この上龍帝の魂をも喰らい闇に染めてしまえば、その時は妖魔王の復活もあり得るだろう。
729
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:47:53
だが、天を翔ける龍は、この程度では落ちない。
「アマテラス! 切歌! マローネ! 今だああああああ!!」
5頭の龍に貪られながら、劉備は龍帝の力を発揮し、自分諸共にアバンスの魂を蝕もうとする邪悪なる闇の力に拮抗する。
命など惜しくは無い。友を救う為ならば、命を擲つ覚悟など疾うに済ませている。
闇に染まったアバンスと氷龍たちは強烈な光の力に苦悶の呻き声を流すが、同時に龍達の目から一筋の涙が伝った。
劉備には、三龍達の声にならぬ慟哭が、言葉にならぬ嘆きが、ひしひしと伝わって来た。
あり余る力を利用され、その力故に利用され続け。心も体も侵され、蹂躙され、凌辱され、氷龍たちは泣いていた。邪悪からの解放を願って、ただただ祈り続けていた。
はっきりと分かる、この龍達もまた、同じ世界に生きる命。劉備が手を差し伸べるべき民なのだと。
ならばこそ、尚更この命を懸ける意味があるというもの!
劉備の心に応えるように、アマテラスが草薙の剣と一閃の筆しらべを翻してグングニールとブリューナクの首を落とす。
残るトリシューラの三ツ首は1つを残して狙いを劉備からアマテラスに変えたが、そこへ切歌の一撃が割って入る。
「堕悪馬吸夢、発射デェース!」
厳密に言うとそれは発射するものではなく吸収するものだが、そんなことは些細なことだ。
堕悪馬吸夢(ダークバキューム)は対象の肉体すらもエネルギーに変換して吸収する装置。
これを利用してアバンスが吸収した様々なものをエネルギーとして可能な限り吸い取り、弱体化させる。これこそが後に続く秘策の為の大前提であった。
エネルギーを吸い取られ、怪物の膨れ上がった醜悪な姿が次第に小さくなっていく。
だが、怪物が吸収していたエネルギーの総量は桁外れで、全てを吸収し尽くす前に堕悪馬吸夢の容量の限界に達してしまった。しかし、これで十分。
怪物が力を奪われ戸惑っている隙に、切歌は続けて一枚のカードを取り出す。
「更に速効魔法『融合解除』、発動デス!」
これこそが、アバンスを救う為の秘策の第一手。
アバンスが行った吸収はダークネスローダーを媒介として制御された超融合の力によるもの。
故に、この融合解除によって取りこんだものを強制分離できるのではないか――蒼沼キリハと遊城十代が遺してくれた希望は、彼らの思い描いた通りの結果を導き出した。
怪物が取り込んだ諸々が混然一体となったカオスは四散し、本体のイビリチュア・リヴァイアニマの姿が露わになった。
リヴァイアニマは血走った眼で力を奪った張本人である切歌を睨み、魔剣シヴァを手に彼女に襲いかかる。
刹那、割って入ったアマテラスの沖津鏡の盾がそれを遮り、続けざまに放たれた神業・イズナ落としによって死海の波間に叩きつけられる。
この間に、最後の一手をマローネが執り行う。
「彷徨える魂よ、導きに従い現れ出でよ! 奇跡の能力、シャルトルーズ!」
物質を媒介として、霊魂に仮初の肉体を与える、正しく奇跡の能力。その担い手たるマローネがいるからこそ、この策は成り立った。
アバンスの救済の願いと共に託されたケルキオンの杖を強く握りしめ、マローネはリチュアの写魂鏡に期せずして閉じ込められてしまった魂――リチュア・エミリアのスピリット体に働きかける。
今やエミリアのスピリット体は他者に姿を見せられないほどに衰弱している。しかし、マローネのシャルトルーズならば今一度、彼女に仮初の体を与えることができる。
エミリアとアバンスを、もう1度会わせることができる。
730
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:50:48
ここで更に大神アマテラスの尾先が翻り、イビリチュア・リヴァイアニマを包む大きな○を描いた。
2対の鳳凰が認めアマテラスも共感した真の理想を掲げたワカ武者の、その御旗に記された紋様と同じ。日輪と同じ形を描く、命の力を司る桜花の筆しらべ。
桜花の筆しらべの隠された効果も作用し、力を失っていたリヴァイアニマはそれを拒絶することも無く受け入れて、リチュア・アバンスの姿へと戻った。
アバンスは突如として儀式の効力が覆されたこと、失われていた理性が急に取り戻されたこと、吸収していた莫大な力が一挙に抜け出た反動で昏倒したが、すぐに意識を取り戻した。
すぐ傍に、懐かしい魔力を、温かさを感じたから。
「エミリア……?!」
「アバンス」
互いに名を呼び合い、一方は驚愕に目を瞠り、一方は穏やかな笑みを浮かべた。
お互いに、もう2度と会えないと、言葉を交わすことは出来ないと諦めていた最愛の人に、名を呼ばれた、名を呼べた。
これだけでも2人は、2人を見守る者達は感無量だった。
「俺は……」
しかし、アバンスはそんな感慨には耽ることは出来なかった。
朦朧とした意識が、却って偽らざる本心を、素直に吐き出させる。
「君を、守りたかった、救いたかった。その為なら、俺の命なんか……いらないのに…………」
滂沱の涙を流しながら、アバンスは後悔に塗れた言霊を吐いた。その相貌に浮かぶのは、悲哀と自責。
愛する人を救えなかったことに対する後悔だけが、アバンスをここまで突き動かしていた。
同時に、理性を取り戻したことで自分を襲った悲劇に耐えられず、その怒りと悲しみを殺戮という最悪の形で無関係の大勢にぶつけてしまったことへの自責の念が、どうしようもなくなってしまった今になって胸を貫く。
アバンスの口は更に言葉を紡ごうとするが、それ以上は声が出せず、涙を流しながら、餌を求めるひな鳥のようにぱくぱくと口を動かすしかできなかった。
そんなアバンスの姿を見て、エミリアは柔らかに微笑んだ。
「なら、私からのお願い。私の分も生きて、アバンス」
あの時に伝えられなかった、大切な人への切なる願い。それを伝えることだけが、エミリアに残された心残りだった。
同時に、エミリアの姿が薄らぎ、消え始めた。
シャルトルーズには元々時間制限があるのだが、こんなに早くない。エミリア自身の魂が限界を迎えつつあるのだ。
「エミリア!!」
アバンスは無我夢中で、消え行くエミリアを抱き締めた。
力強くも優しく、しっかりと、二度とこの温もりを忘れない為に。彼女が最期に、温もりを感じていられるように。
エミリアは涙を流しながらも笑顔のままでアバンスを抱きしめ、愛しい人の腕の中で消えて行った。
誰もいなくなった腕を解いて、アバンスは涙を拭い、泣くのをやめた。最愛の人から託された願いのためにも、泣いている暇などもう無いのだ。
731
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 00:54:11
「アバンス、エミリア……よかった」
アバンスが立ち直り、エミリアが笑顔で逝けたことを見届けた劉備は、その場に崩れ落ちた。
龍の牙に貫かれた部分だけでなく、応急処置で止血していた腕の断面からも夥しい量の血が溢れ出て来た。
「劉備!」
「劉備さん、しっかりして下さい!」
切歌とマローネが駆け寄るが、劉備は荒い呼吸を繰り返すだけで応えることもできない。
どれだけ傷つこうとも、如何なる困難や強敵に直面しようとも。
先陣に立って戦い続け、仲間達を導いて来た侠の今にも息絶えてしまいそうな姿は、今まで一瞬たりとも想像していなかった。出来るはずもなかった。
マローネと切歌は、すぐさま支給品から回復用のエレメントを取り出し、発動させる。
瀕死の状態から復活させるリカバー、仲間全員の傷を癒すケアルガやヒールウィンドなど、ありったけを使った。
しかし、劉備は一向に目を覚まさず、傷口からはとめどなく血が溢れて来る。
「どうしよう……血が、血が止まらないデス……ッ」
それが意味するのは、治癒の魔法やエレメントが通じないほどの状態であり。
劉備の命は死の運命を覆せない瀬戸際にあることを意味していた。
「俺は……俺は、なんてことを……!」
全体回復のエレメントの効果の恩恵で傷が癒えたアバンスは、そのことで却って心に傷を負った。
自分を救おうと、誰よりも必死になってくれた、己の命さえも顧みずに戦ってくれた友の命を、自分が奪ってしまった。
エミリアの時と同じかそれ以上の自責の念がアバンスを襲うが、もう自暴自棄になることは無い。
寧ろ努めて冷静に、劉備を救う為の術を見つける為に考えを巡らせていた。
そこで、ふとある物が目に入った。
まるで劉備に寄り添うように転がっている4つの珠――氷結界の三龍のコアと秘宝・龍の涙が。
加えて、自分の腰にはキュウビから奪い返した、ジェムナイトの融合の力の結晶であるマスター・ダイヤの剣が進化した戦友セイクリッド・ソンブレスの短剣がある。
そして、手にはエミリアが遺したリチュアの写魂鏡、傍らにはケルキオンの二つの杖の内リチュアの儀水鏡が変化した杖もある。
これらの力を、全て合わせることができれば。
アバンスが一縷の望みを見出した、その時。
頭上から、更なる絶望を告げる声が響いた。
732
:
名無しロワイアル
:2014/01/16(木) 00:57:47
「深く、黒く、愛に血を流す……素晴らしい戦いだったよ。だが、残念だな。あんなにも美しい憎しみが、完全に掻き消えてしまったとは」
滅びの塔への門、巨大な黄金と白銀の梟の像の間にある柱の上に、声の主は立っていた。
身の丈ほどの大鎌を軽々と振り回す、少年の面差しを残した魔人フェイト。その傍らには、蒼い鎧装束に身を包んだ錬金術師・無限法師の姿もあった。
「お前は……フェイト!」
「それに、無限法師か」
切歌とアバンスはそれぞれに怒りを籠らせた声で、忌々しい2人の主催者の名を呼ぶ。
特にこの2人の声は放送の度に幾度となく聞かされていたのだから、殊更に討つべき敵として記憶に刻まれている。
マローネは一言も発さなかったが、このバトルロワイアルで最初に手を差し伸べてくれたヤマネコの亜人――セルジュの本当の体を、そして一番大切な女性を奪ったというフェイトに対して、静かに怒りを燃やしていた。
アマテラスは早くも臨戦態勢となって2人の魔人を威嚇しているが、フェイトは自分に向けられる怒りや敵意を全て受け止めた上で、全員を睥睨しているようにも、誰も目に入れず虚空を見ているようにも思えた。
「この世で唯一純粋なものは憎しみだけだ。だからこそ、心が憎しみに染まりきった姿は、憎しみが広まっていくその様は、とても美しかった」
唐突に始まった、フェイトの狂った価値観と美意識の吐露に、無限法師以外の全員が困惑する。
そんなことはお構いなしに、フェイトは焦点を眼下のアバンスに合わせて、続く言葉を紡ぎ出す。
「リチュア・アバンス。お前がその憎しみでガンダムを……劉備をも取り込むことを期待していた。とても残念だよ」
「超融合のカードとダークネスローダーは返してもらおうか」
恍惚とした表情で語り続けるフェイトを尻目に、無限法師は淡々と事を進め、目的の物を回収する。
十代とキリハから必ず取り戻すように言われていた2つの重要アイテムを先んじて回収されてしまったのだが、そこまでは頭が回らず、マローネは感情を吐き出した。
「あなたたちは……一体、何者です!? どうして、こんな酷いことをするんですか!」
怒りと悲しみ、そして純粋な疑念が織り混ざった問い掛け。
これにアマテラスも切歌もアバンスも、無言の視線で以って同様の問いをフェイトと無限法師に投げ掛ける。
事実、このバトルロワイアルを主催した5人を知る参加者は、彼らが放ったジョーカーを除いて、彼らの思惑や真意を全くと言っていいほど知らなかった。
何故、どうして、なんのために、なにがあって、こんな殺し合いに自分達を、様々な世界や時代から100人もの参加者を集めて殺し合わせたのか。
バトルロワイアルに関する最大の謎の答えが得られるかもしれない。
そんな予想から来る緊張感は、フェイトからの返答によって一瞬で吹き飛んだ。
「私は、お前達を……人間を愛している。狂おしいほどに、狂わずにはいられないほどに。だから、私は……お前達と、一つになりたい。その為に、このプログラムが必要だったのだ」
身の毛もよだつ思いというものを、3人は初めて実感した。
フェイトの声色は優しく、言葉にも慈愛が込められていることがよく分かった。
だが、爛々と輝く瞳と恍惚とした面貌には、狂気の二字以外に見出せない。
切歌が勇気を振り絞って何故そこで愛なのかと言い返そうとしても、口を動かせなかった。
733
:
名無しロワイアル
:2014/01/16(木) 01:02:04
いや、それだけではない。瞼も、眼球も、指の一本さえも、動かせない。
(なん、だ……。体が、動か、ない……!?)
(い、息も、できな、い……っ)
(ど、どうなってる、デスかっ……!)
自らの体を襲った異変に、3人のみならずアマテラスさえも吐息を一つ絞り出すことさえできなかった。
不意に、アマテラス達の視界に巨大な翼が現れた。機械仕掛けの梟の翼が。
フェイトと無限法師の両脇に控えていた、黄金と白銀の魔神像が動き出したのだ。
それこそは、カムイの國を永久の氷壁に包みこまんとした双子の魔神。
錬金術師たちの狂気が生み出した、禁忌の力の結晶。
「ホーッホッホッホッホウ。如何かな? 我ら時操衆の最高傑作、双魔神モシレチク・コタネチクの時操術は」
無限法師は声高らかに、静止した時間の中で自らの力を誇る。
時操衆から別れた、積極的に時操術を操り全てを支配せんと企んだ一派、時攻流の最後の生き残りとして、この喜悦に浸らずにはいられないとばかりに。
正真正銘の神すらも縛る自らの力に、無限法師は酔いしれていた。
「無限法師」
無粋な横槍によって愛の語らいに水を差されたフェイトが、ギロリと無限法師を睨みつける。
フェイトもまた時空間を超越する力の持ち主故に、平然と双魔神の時操術を撥ね退けていたのだ。
「案ずるな、お前の夢は錬金術師の私としても非常に興味深い。素材は残すさ」
それだけ言って、無限法師は自らの屍鬼力とした双魔神を標的へと差し向ける。
白銀魔神コタネチクは翼を羽ばたかせて劉備の下へと向かい。
黄金魔神モシレチクは死海の波間を独特の歩き方で進み、アマテラスへと迫る。
切歌が、マローネが、アバンスが、声に出せないまま絶叫を上げる。
しかし双魔神の凶刃は、無慈悲に劉備とアマテラスへと振り下ろされた――。
▽
「バグラモン。どうやら、彼が間に合ったようだ」
「そうか。さて……希望は絶望に相克しうるのか、見届けようか」
▽
734
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 01:07:40
「この世は単純な一面だけじゃない、複雑な側面を併せ持つ多面体だ。時にその面(ボックス)の構成は、遠近感や距離感を狂わせる仕掛け(ギミック)となる」
唐突に、静止した世界に青年の声が割って入った。
その世界を作り出している双魔神達はと言えば、確かに仕留めた――否、そこにいたはずの標的へと放った攻撃が、見当違いの場所に突き刺さっていることに首を傾げていた。
すると、どこからか、不気味な笑い声が響きだした。
その笑い声の出所は、双魔神を欺いた機械仕掛けの多面体。
「永続罠、ギミック・ボックス」
同時に双魔神へと襲いかかる、赤と白の獣の影。
これによって双魔神の魔術は解かれ、時は再び正常に刻まれる。
「……ふえ?」
双魔神の魔術から解き放たれてすぐ、切歌は意気を整えるより先に素っ頓狂な声を出してしまった。
今、目の前で起こったことへの理解が追いつかない。
劉備とアマテラスを助けたカードに見覚えがあるし、なによりそれを操る声の主にも聞き覚えがあった。
だが、彼は死海へと突入する際に、死の門の番人アポリアと相討ちになってしまった、そのはずなのだ。
しかし、彼以外の誰がいよう。これらのカードを巧みに操る決闘者が、ファンの窮地に颯爽と現れるスターが。
「なんだよ、切歌。忘れちまったのか? お前の歌の、一番のファンの顔を!」
何時の間にやら登っていた滅びの塔周辺に点在する柱の中でも最も高い所から、高らかな宣言と共に1人の決闘者が降り立った。
「Ⅳさん……ホントに、Ⅳさんデスか!?」
喜びよりも驚きの方が先に立った切歌からの呼び掛けに、Ⅳは笑みだけ浮かべて軽く答える。今は、再会を喜んでいる余裕は無い。
「話は後だ。俺のファン達に随分なことをしてくれたみたいじゃねぇか」
「バカな!? 大神をも縛る双魔神の魔術を、何故人間ごときが……!?」
「ナンバーズを持つ者は、時間操作の類の影響を受けません。悔しいでしょうねぇ」
絶対の自信を持っていた双魔神の魔術が人間に破られたことに、無限法師は驚愕を露わにした。
その醜態を、Ⅳはわざとらしい煽り口調と共に鼻で笑って挑発した。
「ファンサービスはしなくていいのか? 希望を与え、それを奪う男よ」
屈辱にわなわなと肩を震わす無限法師を余所に、今度はフェイトが嘲笑混じりにⅣへと問い掛ける。
フェイトはその素性も相俟って、全ての参加者の詳細なプロフィールを把握し管理している。
だからこそ、Ⅳが今と最も掛け離れていた時期を引き合いに出し、動揺を誘う。
しかしⅣは、これすらも一笑に附してみせた。
「そういう時もあったさ、確かにな。だが、今はそういうわけじゃないのさ。さぁ、切歌! 俺からのファンサービスだ、受け取れぇ!!」
Ⅳからのファンサービスという号令を受け取って、先程の赤と白の獣が、切歌の前へと現れた。
「ゾナ!」
「ブオー!」
「な、なんデスかこれー!?」
……それらは、獣ではあるのだが、本当に獣なのか疑わしいものだった。そもそも鳴き声からしておかしい。
ふくよかで全体的に丸みを帯びた外見は、赤い鳥と白い牛のぬいぐるみや着ぐるみのようだった。
「ゾナーとブオーだ。切歌、こいつらを使え」
「け、けど、牛と鳥で、私はどうすればいいんデスか!?」
735
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 01:11:30
「アマテラス、あの双魔神には残る3種の神器とお前の分神が1つずつ封じられている。何としても取り戻せ」
「無視デスか!?」
Ⅳはさも当たり前のように、何の説明も無しに赤い鳥のゾナーと白い牛のブオーを切歌に託し、切歌の抗議を無視してアマテラスにとって最も重要な情報を伝えた。
アマテラスの残る分神は2つ、幽神と凍神のみ。そしてアマテラスの三種の神器、天叢雲剣と八尺瓊勾玉はそれぞれ雷と氷の力を帯びたもので、双魔神の特徴とも一致するものだった。
それらの情報は、敵が強大な力を司る凶報であると同時に、アマテラスが全ての力を取り戻すことが不可能ではないという吉報でもあった。
「Ⅳさん、どこでそんな情報を?」
参加者の身分では決して知りえない主催者側の内部情報。その出所が不思議になって、マローネは切迫した状況ではあるが出所を問わずにはいられなかった。
「Z−ONE……。やはり、裏切ったか」
するとマローネの問いに代わって答える形で、フェイトが納得したように呟いた。
自分と同じく、遥かなる時間をかけて人類を見守り、破滅を超えたより良き未来へ導く為に人類の運命を定め、神とも呼ばれた最後の一人。
彼の人類への愛はフェイトとは似て非なる物であり、いずれ彼が離反し自分達に刃を向けることは予見していた。
しかしそれもまた運命であればこそ、同じく運命を知るバグラモンもフェイト共々その意志と結末を祝福した。
「奴らも一枚岩じゃなかったのさ。劉備、アバンス、怪我人は大人しく寝てろ。心配しなくても、俺のファンサービスはばっちり見せてやるからよぉ!」
2体のギミック・ボックスを双魔神と対峙させ、全員を鼓舞するようにⅣが叫ぶ。敬愛する父をその手に掛けた、アバンスに対してさえも。
Ⅳの父、トロンはⅣとは異なる時間軸から招聘されたが故に主催者のジョーカーとしてバトルロワイアルに参画し、10人を超える参加者をその奸智と実力で以って葬り去った。
だが、Ⅳの決死のデュエルによって彼に憑り付いていた復讐と憎悪は祓われ、分かり合うことが出来た。
その少し後、心の整理の為にと1人になっていたトロンを、アバンスは殺した。彼の紋章の力と強大なナンバーズを奪う為に。
Ⅳはこのバトルロワイアルによって家族を全て奪われ、友すらも失った。
それでも、決して自分を見失わず、怒りや悲しみを他者に当たり散らそうとしない。
アバンスには、礼の言葉を言うことすら憚られた。
「……ああ、そうさせてもらう。みんな、劉備は……俺に任せてくれないか?」
だから、行動で示す。ケジメと、覚悟を。
誰もアバンスの案に異を唱える者はおらず、劉備の命運は託された。
一方、ゾナーとブオーに懐かれたのはいいものの、どうしたものか戸惑っている切歌を残し、2人と大神は主催者たちと対峙する。
736
:
第298話『運命に囚われし者たち/運命に挑みし者たち』
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 01:16:04
「お師匠様、シェンナさん、セルジュさん、アバンスさん、エミリア……皆さんの運命を狂わせた、仇……。許しません」
霊剣スカーレットを強く握りしめて、マローネはフェイトを睨んだ。
イヴォワール九つ剣の1人、大剣士スプラウトは家族を失い天涯孤独となったマローネを助け、生き抜く為の力と戦い方を教えてくれた大切な師匠。
シェンナは悪霊憑きと忌み嫌われ万人から罵声を浴びせられていたマローネを唯一受け入れ、分け隔てなく接し、住む場所をくれた大切な恩人。
セルジュはバトルロワイアルという極限の状況下で手を差し伸べ、助けてくれた大切な仲間。
エミリアとアバンスについては、最早言うに及ぶまい。
彼らの全てを狂わせたフェイト達は、マローネにとって間違いなく倒すべき敵だった。
主催者全員を師匠仕込みの剣術、セルジュから譲り受けたシェンナの剣で討つことに寸毫の迷いも無い。
そんな風に気を張っていたマローネの肩を、Ⅳが軽く叩いた。
「憎しみで戦うのはやめときな。父さんも……そういう心の闇を、奴らに利用されたんだ」
達観したような眼で、Ⅳは静かに語りかけた。
Ⅳの父、トロンに関する顛末を知るマローネは、静かに頷いた。
彼女の瞳に宿るのは、憎しみではなく、怒りと悲しみの代償に得た、強い意志と確固たる決意。
「はい。なら、せめて……あの人達の無念を晴らす為に、私、戦います。戦うの、好きじゃありませんけど」
マローネの言葉を聞いて、アマテラスは喜びを示す為に大きく鳴き、そのまま決戦を告げる遠吠えを上げる。
しかしその決意を、黒衣の運命と蒼き鎧の錬金術師は嘲笑う。
「ホウホウ。お前達にとっての神にも等しい我らに、人の分際で挑もうとは愚かなこと」
「お前たちの運命は、私達の掌中にある」
その言葉を聞くや、Ⅳは左腕のデュエルディスクを構え、右手にカードを握る。
「なら全てぶっ壊してやるさ! お前らの言う運命を、俺達の手でなぁ!!」
2体のギミック・ボックスをオーバーレイし、呼び出すのは彼の握る切り札の1枚。
かつては神のみぞ操れる運命の糸を操る者と嘯いたその1枚を、今敢えて召喚する。
「現れろ、No.40! 運命の手綱を断て! ギミック・パペット−ヘブンズ・ストリングス!」
運命を操らんとする者と運命を見極めようとする者――運命に囚われし者たちと、運命を壊し未来を勝ち取らんとする運命に挑みし者たち。
バトルロワイアル・プログラムの終わりを告げる最終決戦の幕が、今、切って下ろされた。
737
:
名無しロワイアル
:2014/01/16(木) 01:46:14
【劉備ガンダム@BB戦士三国伝 戦神決闘編】
[状態]:意識不明、出血多量、左腕損失、体と鎧に無数の穴。
[装備]:劉備の鎧@BB戦士三国伝、龍帝剣@BB戦士三国伝
[道具]:基本支給品一式、イルランザー@クロノクロス、グランドリオン@クロノクロス、
[思考]:正義を成し、主催者達を討つ。
【リチュア・アバンス@遊戯王デュエルターミナル】
[状態]:疲労(極大)、深い後悔と強い覚悟
[装備]:無し
[道具]:辺りに散乱している
[思考]:劉備を助ける
【アマテラス@大神】
[状態]:疲労(小)
[装備]:沖津鏡@大神、草薙の剣@大神
[道具]:基本支給品一式、
[思考]:闇を祓い、浮世を照らす。
【マローネ(クローネ)@ファントム・ブレイブ】
[状態]:疲労(中)、静かな怒り
[装備]:霊剣スカーレット@ファントム・ブレイブ、ケルキオンの杖@遊戯王デュエルターミナル
[道具]:基本支給品一式、回復エレメント一式
[思考]:主催者を討ち、大切な人達の無念を晴らす。
【Ⅳ@遊戯王ZEXAL】
[状態]:疲労(大)、紋章の力の反動による魂の消耗(大)
[装備]:デュエルディスク&Ⅳのデッキ@遊戯王ZEXAL
[道具]:基本支給品一式
[思考]:主催者共にファンサービス! スターとして、ファンに全てを捧げる覚悟。
【暁切歌@戦姫絶唱シンフォギアG】
[状態]:疲労(小)、困惑
[装備]:赤いマフラー@BB戦士三国伝、ブオーとゾナー@武者○伝シリーズ (※No.カード付き)
[道具]:基本支給品一式、回復エレメント一式、オキクルミの仮面@大神、デュエルモンスターズのカード×10@遊戯王シリーズ
[思考]:みんなと一緒に戦いたいけど、どうしたらいいか分からないデス!
補足説明
・クローネとマローネ
クローネはファントムブレイブの主人公マローネの並行世界の同一人物。
両親だけでなくアッシュさえも失ってしまい、天涯孤独となったIFの存在。
クローネという呼び名は見た目が日に焼けて黒いのと、原作で説明をめんどくさがったある人物が
「クローンのようなもん」と乱暴な上に語弊のある説明をして「クローンのマローネ」を縮めた通称。
なのでこの後3話では彼女の本名のマローネで通させてもらいます。ややこしくてすみません。
738
:
◆9DPBcJuJ5Q
:2014/01/16(木) 01:49:42
以上で投下終了です。
マイナー作品のネタ多過ぎてすみません。けど大好きなんだ……!
739
:
◆uBeWzhDvqI
:2014/09/30(火) 21:49:13
【ロワ名】ジャンプキャラバトルロワイアル 俺が書かなきゃ誰が書く
【略称】俺ジャン
【生存者】
○うちはサスケ@NARUTO-ナルト-
○男鹿辰巳@べるぜバブ
○小野寺小咲@ニセコイ
○斎藤一@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
○DIO@ジョジョの奇妙な冒険
○八雲祭@PSYREN -サイレン-
【主催】
バビディ@ドラゴンボール
ダーブラ@ドラゴンボール
【主催陣営】
ヴィクター@武装錬金
鶫誠士郎@ニセコイ
ドルキ@PSYREN -サイレン-
(多分増えたり減ったりします)
【参加作品】
○ドラゴンボール/○ONE PIECE/○NARUTO-ナルト-/○BLEACH/○銀魂/○るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-/○ジョジョの奇妙な冒険
○べるぜバブ/○PSYREN -サイレン-/○武装錬金/○ニセコイ/○アイアンナイト/○恋のキューピッド 焼野原塵/○ダブルアーツ/○タガマガハラ
とりあえずテンプレ的なものを……。
本編及び設定とか流れは10月中に投下できるように頑張ります。
(始めても大丈夫ですよね?)
740
:
◆uBeWzhDvqI
:2014/09/30(火) 22:27:32
各キャラの動向みたいなものだけ先に。
その一、サイヤ人頂上決戦関係者
【男鹿辰巳】
バビディにベル坊を人質に捕らえられているが弱気にならず己の道を進む。
最初に出会った一条楽、ナルトと行動を共するがブロリーとの戦闘で一条楽を亡くしてしまう。
己の無力を痛感するが止まっている暇はなく他の参加者達と合流し血を流しながらも前を進んでいた。
その先にアイアンナイトとして暴れる少年と交戦し言葉ではなく拳で語るも化け物を取り逃してしまう。
道中ナルトの友達であり敵であるうちはサスケと出会い交戦寸前になるが「ダチの勝負の邪魔はしねぇ」と拒否。
他の仲間と共にナルトの戦いを見守るが突然ナルトが急変し味方にも攻撃を開始する。
戸惑いながら交戦し、「DIO様のために」と呟くナルトを戦闘不能にさせるべく奮戦。
しかし乱入してきた志々雄真にナルトを殺害されてしまう。その後志々雄を倒そうとするもヘルメスドライブで逃げっれてしまう。
死にゆくナルトから謎の紙を託され、彼はなお、前へ進む。
サスケは無言でその場を去り残された男鹿や山田ヤマト達はゲームに乗ったパピヨンと遭遇してしまう。
この戦いでパピヨンを殺すことは出来たが近藤勇が死亡、彼の漢としての最後を看取った。
そしてバビディに洗脳されたベジータと交戦し壊滅級の被害を被ることになる。
【八雲祭】
最初に出会った武藤カズキと共に行動を開始する。カズキの人懐っこい姿に笑顔を見せる場面も。
左之助と承太郎の戦い(勘違いによる)を目撃し謎のビジョン(スタンド)を使う承太郎をPSI使いと認識。
そのまま左之助に加勢し交戦を続けるも勘違いと判明し中断。左之助から「何で邪魔をした」と言われるが基本無視。
その後一条楽の死を知り彼を生きかえらせるためにゲームに乗ったマリーの奇襲を受ける。
ニアデスハピネスの爆発で被害を負うもマリーを無力化し彼女を正す。
しかし改心させる事は出来ずにマリーの決死の自爆で左之助を亡くしてしまった。
進む道中に黒崎一護と小野寺小咲の二人組と合流しゲームに乗ったロンシアと交戦。
これを退け後を追うも其処には何者かによって殺されたロンシアの姿があった。
祭達の脳裏に浮かぶのは「DIO様のために」と呟いていた意味深な言葉だけだった。
殺し合いの遅延を感じたバビディによって放たれた虚と戦っていく中、大きな閃光に包まれた。
【サイヤ人頂上決戦】
バビディに洗脳されたベジータはそのまま男鹿辰巳グループを襲撃した。
カカロットがバビディによる首輪の爆破で死んだ今、彼を止める者は存在しない。
男鹿やヤマト、恋次や銀時など多数の猛者を一度に戦うがサイヤ人の戦闘力は一線を超えていた。
戦闘する中彼の脳裏にはかつての王子であった自分とカカロット達と共に戦うZ戦士がぶつかり合っていた。
銀時の「お前は誰なんだ」を受け己の身体に多大なる負担を掛けながらも洗脳を振り切った。
しかしその場にブロリーが出現し更なる戦闘が始まる。この時ブロリーと交戦していた祭達も加入する。
この時祭達から一護と小野寺が戦闘の余波で逸れてしまっていた。
既に何方の陣営にも被害及び死者が出てしまい戦闘はブロリーが終始圧倒していた。
その最後は承太郎が時を止めブロリーにラッシュを叩き込んだ後に銀時が斬り捨てる幕引き。
だがブロリーは最後の悪足掻きとして己の気を全開にまで高め自爆を引き起こした。
爆心地の距離の関係上生き残ったのは祭と男鹿とベジータの三名。
その後ベジータは洗脳されていた時に多くの命を奪ったケジメを着けるためにその生命を犠牲にして結界を破る。
これによりバビディの居場所がマップ上に出現し祭は乗り込むために足を進める。
一方男鹿はナルトから託された紙が動いているのに気付く。
この紙の招待はビブルカード、つまりこの紙の方向にDIOが居る。
ナルトやヤマトの仇を取るため男鹿は満身創痍ながらも足を進めた。
741
:
◆uBeWzhDvqI
:2014/09/30(火) 23:46:26
その二、小野寺救出煉獄決戦関係者
【DIO】
承太郎という恐るべき敵が存在する中、このロワでは黒幕的な存在として暗躍していた。
肉の芽によって洗脳に成功したのはナルト、ロンシア、ヤマト、アゲハ、剣心、桂……など多くの参加者を手駒に。
命令を下し自身は光に身体を晒す事無くロワを優位に勧めていた、しかし。
カーズに奇襲され応戦、スタンド能力で優位に立つも身体能力はカーズが優っていた。
時止のアドバンテージでさえも覆すカーズに絶体絶命だったがアゲハが駆けつけ奇跡が起きる。
アゲハの暴王の流星「追尾は無限」でカーズの動きを止める事に成功、そして場所は禁止エリア。
時間が経ちカーズの首輪は爆発しDIOは最大の危機を乗り切った、しかし――。
【小野寺小咲】
殺し合いに巻き込まれ錯乱するが最初に黒崎一護と出会い彼のおかげで平常心を取り戻す。
その後出会った塵を見て驚くが心優しい彼を外見で判断すること無く仲間として受け入れた。
当の塵は小野寺を「恋する乙女」として見守ることを決意していた。
仲間と合流し平穏に進むがDIOに操られた剣心と交戦することになるが小野寺自身は戦わない。
皆が戦い、自分だけ安全な場所に居ることに罪悪感を感じてしまう。
一条楽の死を知り生きる希望を感じられなくなり、泣きながら「私を殺してください」と仲間に頼む。
この発言を仲間たちは受け流すこと無く彼女を論し、支え、励ました。
マリーの死が知らされ追い打ちを掛けられ更に心が空になるも前だけは見つめていた。
アイアンナイトの襲撃に遭うも生き延びる、そして彼の心が泣いていることに気付く。
その後仲間と別れ一護と行動を共にし祭達と合流し襲ってきたロンシアと交戦。
塵の仲間と聞いていたがその性格は全くの別人だった。気になることは剣心と同じく「DIO」という単語を口にしていたこと。
ブロリーの戦闘の際に大きく吹き飛ばされ一護共に祭達と離れる。
そこで小野寺にとって悲劇が起きてしまう。
【斎藤一】
名簿に乗っていた志々雄の名前に疑問を抱くも悪を斬るため動き始める。
最初に出会ったゴルゴンに苛立ちを覚えるも奇術と呼べる瞬間移動の力を目にし近くに置いておく。
……しかし道中何度も苛立ちからか斬り捨てようとしていた。
その後土方十四郎、桐崎千棘らと合流。
土方の名前と新選組関連の情報から騙りと決め付け交戦を開始する。
何方の言い分も本当ではあるが世界が違うため真実は互いに異なっていた。
千棘やゴルゴンが戸惑っている中志々雄の乱入により戦闘は中断、彼の相手を務める。
志々雄の戦闘能力は斎藤一の知っている志々雄と変わらないが時間の制限を既に知っていた。
15分が経過しようとしていた所を武装錬金ヘルメスドライブによって逃げられてしまう。
その後放送により左之助の死を、次の放送により剣心の死を知らされる。
また一条楽の死を知った千棘が暴走の末にエルを殺してしまい自身も自殺してしまう。
少ない間に知った顔が死んでゆくが修羅場を潜り抜けてきた男の心は揺るがない。
その冷静さから反感を買うも彼は悪・即・斬を貫き通す。
【うちはサスケ】
ゲームに乗り悪を殺し願いを叶えるべく行動を開始する。
しかし最初に出会ったシーザーと交戦、彼を殺害するも彼の生き様に過去の自分を重ねてしまう。
心に一瞬の迷いが生まれるが目的のために止まることは許されない、彼は進む。
その後何度か戦闘を繰り返した後パピヨンと出会い同盟を申し込まれる。
サスケは断ろうとしていが近くにナルトの姿があった。
彼を見ているとチャクラに気付かれナルトと交戦する嵌めになってしまう。
この際、パピヨンに「邪魔をするな」と告げた。後のパピヨンVS男鹿一味戦であった。
ナルトと交戦する中、過去の自分を再度重ねるも闇に染まったこの身体に光は受け付けなかった。
途中ナルトが急変し「DIO様のために」と呟く。異変を感じたサスケだが戦闘は止めない。
此処に男鹿達も加勢するが暴走するナルトは大術を発動しながら確実に彼らの生命を削っていた。
その後斎藤達との交戦から回復した志々雄が乱入しナルトを殺害、サスケはそのまま志々雄を追うべくその場を去る。
ナルトの仇を取るつもりはない、だが志々雄を殺すべき相手として認識していた。
742
:
◆uBeWzhDvqI
:2014/10/01(水) 00:04:50
【小野寺救出煉獄決戦】
殺し合いの停滞を危惧したバビディは志々雄に無限刃と強化した戦闘集団、そして煉獄を授ける。
これを受け取った志々雄はそのままバビディを殺害しようとするもダーブラの介入で失敗してしまう。
直後に後を追ってきたサスケに敵意を向けられるも「これからもっと面白ぇ祭りが始まるから黙っとけ」と言葉を残し消える。
ヘルメスドライブで移動した先は斎藤一のグループであり宣戦布告をした後小野寺を攫い煉獄の中に乗り込む。
煉獄の中に居るのは志々雄と攫われた小野寺、そしてフレアの能力を見込まれたキリだった。
小野寺を救うべく(斎藤はあくまで志々雄を殺すためと言い切る)煉獄へ向かう一行。
道中に肉の芽に支配されたアゲハと帝王DIOと交戦する形になってしまう。
バビディの命令かどうかは不明だが志々雄の戦闘集団はDIO達に加勢しており数では圧倒的に不利だった。
交戦する中埒が明かないため煉獄突入組と残存組に別れる事に。
アゲハを止めるべく残る飛竜を始め、塵や剛太、神埼など他合わせて系6人が残ることに。
煉獄に突入するのは斎藤、一護、土方、ゾロ、ゴルゴンの五人だった。
ゴルゴンの瞬間移動で移動を開始するがDIOが時を止める事により妨害する。
このままでは一生煉獄に突入できないため、斎藤が残ることを決意する。
志々雄はいいのか、と聞かれると「こんな雑魚は速攻で斬り捨てる」と残し他の足を促した。
DIOのスタンド能力に苦戦するもその高いプライドを煽り生まれた隙を狙い牙突を放ち彼の右腕を吹き飛ばす。
そのまま海の中へ蹴り飛ばし斎藤も煉獄の中へ突入した。
743
:
◆uBeWzhDvqI
:2014/10/01(水) 00:06:38
先に煉獄へ突入していた一護達は志々雄と交戦していた。
志々雄の戦闘能力は本物であり無限刃の存在もあったか苦戦……数では此方が有利。
一護、土方、ゾロ……彼らも一級品の戦闘能力を持っており志々雄とは存在する世界も違うため圧倒。
しかし既に満身創痍のため戦局は五分、やや志々雄が優勢になっていた。ゴルゴンはこの間に小野寺とキリを開放していた。
その後斎藤も合流し四対一となり志々雄に攻め込む。
やがて15分が経ちそうになった所で斎藤が牙突零式で志々雄を吹き飛ばし勝負が終わるはずがない。
志々雄は武装錬金「激戦」で己の身体を修復し再度四人相手に暴れ始める。
殺しても殺しても復活する志々雄、その力の前に斎藤達は徐々に押され始め意識が現界に近づいていた。
サスケも乱入し五対一となるも志々雄の優勢は変わらない、しかしまだ彼が居る。
この状況を破ったのはゴルゴン、激戦で再生する中、逆刃刀を投げ付け妨害し志々雄の身体を破壊する。
発火現象が始まった志々雄はそのままゴルゴンを斬り捨てるが死は免れない。ゴルゴンの顔は笑顔だった。
志々雄が死ぬように煉獄も崩壊を始め、サスケは逸早く脱出する。
ゴルゴンが最後の力を振り絞って瞬間移動させようとするも身体は限界、キリのフレアの力を借りる。
しかしこれではキリも死んでしまう、彼を止めるゴルゴンだがキリはそれを振り切り瞬間移動を始める。
だが伸ばした腕は小野寺に届かず彼女は一人煉獄の中へ残され――崩壊した。
陸地に戻った斎藤達だが彼らを待っていたのは暴れるマスターバロンと桂だった。
DIOはそのまま逃走を図りアゲハは仲間によって倒されていた。しかし飛竜達は死んでしまい、生き残ったのは塵と剛太だけ。
時を同じくしてベジータが結界を破界したため居場所が判明するが移動出来る状況では無かった。
志々雄戦で後半参戦し比較的傷が軽い斎藤を先公させる提案をする土方、この発言にナニカを感じる斎藤。
「いいから黙って行け、それで俺達を受けいられるように宴の準備でもしとけ」「阿呆が」。
ゾロは斎藤に三代鬼徹を託し、彼を走らせた。
土方は桂を止めるため、ゾロと剛太はマスターバロンを止めるために戦う――結果は何方も相打ち。
塵と一護は小野寺の気(霊圧)を感じた方向へ移動していた。
その際塵は何かゴルゴンと会話していたようだが内容は不明、しかし彼らは何時通り笑顔だったという。
塵と一護が駆けつけた先にはアイアンナイトに襲われかけている小野寺だった。
聞けば小野寺はサスケに救出されていたらしく、彼はバビディの元へ行くため小野寺一人を此処に放置したらしい。
暴れるアイアンナイトを止めるのは恋のキューピットと護る力を信じる死神。
志々雄戦で満身創痍の一護はアイアンナイトを止める前に力尽きるが彼の死を笑う者は存在しない。
塵の最期は暴れ悲しむアイアンナイトの心を理解し受け入れた上で其処から「だがお前は最低野郎だ」と突き放し殺した上で自身の生命も停止した。
残された小野寺は一護の斬魄刀である斬月を形見として受け取り、脚が震える中、それでも皆のためにバビディの元へ足を進めた。
こんな感じです。きっと矛盾も生まれる(既に生まれてる)かもしれませんが、頑張ります。
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