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あと3話で完結ロワスレ
733
:
名無しロワイアル
:2014/01/16(木) 01:02:04
いや、それだけではない。瞼も、眼球も、指の一本さえも、動かせない。
(なん、だ……。体が、動か、ない……!?)
(い、息も、できな、い……っ)
(ど、どうなってる、デスかっ……!)
自らの体を襲った異変に、3人のみならずアマテラスさえも吐息を一つ絞り出すことさえできなかった。
不意に、アマテラス達の視界に巨大な翼が現れた。機械仕掛けの梟の翼が。
フェイトと無限法師の両脇に控えていた、黄金と白銀の魔神像が動き出したのだ。
それこそは、カムイの國を永久の氷壁に包みこまんとした双子の魔神。
錬金術師たちの狂気が生み出した、禁忌の力の結晶。
「ホーッホッホッホッホウ。如何かな? 我ら時操衆の最高傑作、双魔神モシレチク・コタネチクの時操術は」
無限法師は声高らかに、静止した時間の中で自らの力を誇る。
時操衆から別れた、積極的に時操術を操り全てを支配せんと企んだ一派、時攻流の最後の生き残りとして、この喜悦に浸らずにはいられないとばかりに。
正真正銘の神すらも縛る自らの力に、無限法師は酔いしれていた。
「無限法師」
無粋な横槍によって愛の語らいに水を差されたフェイトが、ギロリと無限法師を睨みつける。
フェイトもまた時空間を超越する力の持ち主故に、平然と双魔神の時操術を撥ね退けていたのだ。
「案ずるな、お前の夢は錬金術師の私としても非常に興味深い。素材は残すさ」
それだけ言って、無限法師は自らの屍鬼力とした双魔神を標的へと差し向ける。
白銀魔神コタネチクは翼を羽ばたかせて劉備の下へと向かい。
黄金魔神モシレチクは死海の波間を独特の歩き方で進み、アマテラスへと迫る。
切歌が、マローネが、アバンスが、声に出せないまま絶叫を上げる。
しかし双魔神の凶刃は、無慈悲に劉備とアマテラスへと振り下ろされた――。
▽
「バグラモン。どうやら、彼が間に合ったようだ」
「そうか。さて……希望は絶望に相克しうるのか、見届けようか」
▽
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