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お気に入りのローマ皇帝

1カイザー:2002/06/13(木) 23:16
人気投票にも、『ごく稀に』参加して頂いてる方もいらっしゃるようで
すので、ここでもカキコしてくれたら嬉しいです。

好き嫌いはともかく、オクタヴィアヌスはやっぱり偉大です。
アントニウスじゃ、どう考えてもライバルとしては役不足。いっそのこ
と、カエサルが暗殺されずに2人が天下を巡って争うという歴史IFの
方が面白そうです。

668マッティアス:2003/07/14(月) 16:11
いや、フリードリヒ2世のとか、教皇特使ペラギウスのとか、その辺を数えるかどうか、
です。7〜9回となるわけですが、同じ回数でもどれを可能とするか、人の好みによって
変わるようです。権威とされているものでも、4種類くらいあったはず。
十字軍と言われてしまうものだと、アルビジョア派(異端)に対する十字軍とか、いろいろ
ありすぎですよね(笑)。
つうか、第4回、あれは十字軍として出発したのは確かですが、アリなのか?と突っ込み
たくて仕方がありません。

669カイザー:2003/07/17(木) 22:08
へえ、フリードリヒ2世の十字軍って絶対に数えるもんだと思ってましたけど、十字
軍として認めない研究者もいるんですね。結局、戦争にならなかったからでしょうか?

第4回十字軍は十字軍でしょう。東方教会は、ローマ教皇が言明してようがなかろう
が、カトリック教徒からすれば異端なんでしょうね。
文盲であることに誇りを持っていた十字軍兵士達は、学問を重視するビザンツ人を軽
蔑しており、コンスタンティノポリスの往来を歩く時には文字を書く真似をして、そ
の差別心を表現したそうです。

670まってぃあす:2003/07/17(木) 23:48
でもでもー、十字軍自体が元はと言えば、コンスタンティノポリスの
要請で始まったわけじゃないですか、それが攻撃の対象にされて
しまうのって、ビックリ(@_@)だと思うんですけど。

十字軍と関連して。実はフランク人達がガイドブック代わりにしてたのが、
ヨセフスの「ユダヤ戦記」なんですよね。エウセビウスのおかげで、
すっかり名誉キリスト教徒な彼(^_^;。中世って、怖い。

671カイザー:2003/07/19(土) 19:33
アンティオキア公国なんて、形式的にとはいえ一時期エルサレム王国の影響から離れ
てローマ帝国の邦臣になってたりしますもんね。
地中海貿易を牛耳りたいヴェネチアの思惑に乗った十字軍の暴走は、不味いと言えば
不味いですね。異教徒との聖戦を主張してたであろう教皇の立場台無し。

そういえば、第4回十字軍の蛮行が東西教会の関係修復を不可能にしたという側面も
あるようですよ。この事件がなかったら、もしかしたらローマ教皇の影響力って今よ
りも遙かに大きなものになっているのかもしれませんね。

672マッティアス:2003/07/20(日) 16:41
第4回十字軍ではどうしても、黒幕ヴェネツィアのことばかり(西洋側の史料では仕方
ないですが)注目されますが、実際の所、ヴェネツィアに外交的に働きかけたのが、
アイユーブ朝のアル・アーディル(サラディンの弟)だったようです。
アーディルもヴェネツィアも、あんまり信仰心厚くなくて、実利主義者なんで、気が
あったんでしょうね。教皇とか聖職者連中には理解できない事件ですよね。

ところで、東西教会の関係が修復できたとして、ローマ教会の影響力はそんなに増大
しますかね?東方は東方で世界が出来上がってるから、せいぜい西方の権威というまま
かも知れないなあ、などと思ったりするのですが。理解が甘いかな?

673カイザー:2003/07/20(日) 20:15
第4回十字軍の裏でヴァレリー様が活躍してるというのは、知らなかったですね。
塩野先生の「海の都の物語」でそんなこと書いてたかな?ヴェネチアって、ローマに
とって本当最悪の存在なんだなと改めて思えてきます。

それにしても、ヴェネチア=エジプト同盟が十字軍を扇動して、ローマを滅ぼしたと
いうことは当時のローマ教皇とか神聖ローマ皇帝の耳には入ってなかったのですか?
入ってないからこそ、ヴェネチアが中世を生き抜くことが出来たんでしょうけど。

674マッティアス:2003/07/20(日) 20:42
ヴァレリー様言うなあ〜(涙)。あの小説は私の中では無かった事になってます(号泣)。
アル・アーディルは重商主義者ですからね。アレクサンドリアとかは、イタリア商人が
かなり自由に出入していて、交易で相当利得を上げていたはずです。そのあたりを匂わ
せて、「今度の十字軍はエジプトが目的地らしいじゃないよ?何とかなんないかな?」
などと言ったようですね。

戦利品がものすごかったのと、カトリックとは微妙に不仲なギリシア人たちがイタイ目
に遭おうと知ったこっちゃないのと、散々脅してから条件付で許す事によって、教皇は
充分に自分の権力を見せ付けられると思ったんじゃないかなあ?神聖ローマ皇帝は多分、
フランスなどとの領地争いとか、皇帝位をめぐる親族間のゴタゴタで、あんまり関わっ
てる余裕なかった気がします。

675カイザー:2003/07/20(日) 21:50
ヴァレリー様の小説大ヒットしてたじゃないですか。私も含めてアル・アーディルの
名前を知っている人間の99%は「ジハード」の影響でしょう。
現実から目をそらしてはダメですよ(笑)。

皇帝位争いというとコンスタンティノポリス側も酷い有様でしたね。
帝位簒奪を目指してヴェネチアに援軍を求めたアレクシオス4世と元皇帝でその父
イサキウス2世。十字軍の出現にコンスタテンィノポリスから逃亡した皇帝がアレ
クシウス3世、アレクシウス5世、コンスタンティヌス11世の計3人。
もう、この混乱時に即位した皇帝にはろくな人材がいなくて泣けてきますよ。

十字軍にお金を払ってお引き取り願うことが出来なかったのは、ヴェネチアとの対
立により既にコンスタンティノポリスの財力は枯渇していたということもあるので
しょうか?

676マッティアス:2003/07/20(日) 22:53
忘れちゃいました(爆)。でも、船を出していたヴェネツィアからの多大な謝礼の約束と、
第一回の時からしばしば十字軍参加者が陥る、コンスタンティノポリスの威容とギリシア
人の豊かさへの、欲望が出てしまったのではないかと思います。

アル・アーディルの名前を知っている日本人でも、「ジハード」関係なく知ってる人は、
1割くらいはいると信じたいのですけれども。「アラブが見た十字軍」読んでれば、絶対
知ってるはずだし。東洋史特講の授業でも彼と息子カーミルはそれなりに活躍してたもん。
あんなジャンプ漫画なみに辻褄あわせが強引で、「ロビンフッド」や「アイヴァンホー」
のファンを舐めくさった小説は…名前が同じだけのファンタジーです(涙)。
そういえば、ヴァレリー様って実はビザンツの貴族っていうか、皇帝の血を引く人じゃな
かったでしたっけ?ヴァレリウスなんとか、っていう。

677カイザー:2003/07/21(月) 01:16
確かにヴァレリーはギリシア人だという設定でしたね。コムネノス朝の血筋だったか
は記憶にないですけど。
サラディンは超有名人なので数千万単位の日本人が教科書で名前を知ったことと思い
ますが、アル・アーディルだと名前を知ってるのが30〜50万人ぐらいで、かつそ
れを初めて知ったのが「ジハード」だという人が大半を占めると思います。「ジハー
ド」がなかった頃の、日本のアル・アーディルの知名度って10万人以下だったんじゃ。
統計なんてない、只の想像なんですが。

アル・カーミルは、エルサレム王国の侵略を撃退したり、フリードリヒ2世と仲良し
さんだった人ですよね?

678マッティアス:2003/07/21(月) 01:38
そうです。あの小説だと元アサッシン教団だったり、10歳くらいしか年の離れてない
ヴァレリーの息子ということに無理やり合わせようと、かなり無理なことをやってる
ようですけど。多分、養女のシャーラザードが実はサラディンの一人娘ムーニサ・ハ
ートゥンになったのって、佐藤次高先生の『イスラームの「英雄」サラディン』が出
版されてから、慌ててそうしたんだろうな、とか。苦しくてツライの。
ともあれ、カーミルはなかなか素敵ですよん。伝書鳩900羽常備で、ローマ皇帝でい
えば、ウェスパシアヌス並みにしたたかで、王朝の3代目くらいなカンジの君主です。

またまた微妙に脱線してしまいましたが、十字軍について、ビザンツがそれなりに関
わってくるのって、実は第1回と第4回だけですよね。(あくまでも狭義の十字軍で)
しかもビザンツ側の記録がマットーに残ってるのが確実なのは、第1回のアンナ・コム
ネナによる「アレクシアード(アレクシオス1世伝)」くらい?

679カイザー:2003/07/21(月) 12:02
そういえば、昨日のNHKスペシャル、「実況パワフルプロ野球10」をプレイする
のに夢中になってて、存在を完全に忘れてました(笑)。
面白かったですか?

確か第3回十字軍の時のローマは、十字軍の小アジア通過を認めてる裏で、サラディ
ンと内通してたりしたはずです。まあ、直接十字軍に関わってないといえばそうです
が。

アイユーブ朝とかマムルーク朝に限らずイスラム史って、本当初期段階から現在に
至るまで、日本ではまともに知られてない分野ですね。一番マシなのがオスマン・
トルコになるぐらいでしょうか?
日本だとムハンマドとサラディンの名前ぐらいしか知らない人が大半なんでしょう
ね。

680マッティアス:2003/07/21(月) 15:48
近現代史は別として、そうかも知れませんね。サラディン、なにげにメジャーだなあ。
これってやっぱり、サダム・フセインが宣伝に使っていたおかげなんでしょうか(汗)?

昨日のNHKスペシャルは録画していましたが、TVは父がダビング作業に使っていた
ので見てません。他のサイト見る限りでは、それなりに見ごたえがあったっぽいですね。
コインを製造しているシーンとかあったみたいですし。

イスラムとビザンツは、日本で同じくらい知られていない分野だと思います。そうして、
イスラムの興隆から、ビザンツの滅亡まで、この二つの文明は思いっきり接している世界
ですよね。どちらを学ぶにも、お互いの存在を頭の片隅に入れておかなきゃならない。
西欧中心主義だと、ホントにもう、十字軍とかコンスタンティノープル陥落くらいしか、
重大事件として扱ってもらえませんからね。
観光地としては近年そこそこ人気のコースだというのに(笑)。

681カイザー:2003/07/21(月) 19:44
もしかして今の日本人て、ムハンマドもサラディンも知らないけど、オサマ・ビン・
ラディンとサダム・フセインの名前は知ってるという人がいっぱいてそうで、ちょっ
と考えるの怖いです。

ビザンツもマイナーなんでしょうね。普通ならユスティニアヌス1世の名前を知って
ればいい方でしょう。ヘラクレイオス1世とかレオ3世とかバシレイオス2世でも、
マイナー皇帝なんでしょうね。
統一時代は塩野先生の功績(←認めたくないけど)で、それなりには知られるように
なってきたから、次はビザンツ帝国の通史も誰か書いてくれないですかね〜。

682マッティアス:2003/07/21(月) 21:01
研究書ではなく、とっつき易い読み物としてですね。ついでにネームバリューのある人。
塩野さんくらい名が売れてないと、意味ないでしょうから。それか、「ジハード」みたく
軽くて読みやすいFT小説ですね。そうすれば、オタクが食いつくでしょうから、通史も
邦訳されるかも知れません。
主人公を若い頃のユスティヌスにしてみるとか、ベリサリウスにしてみるとかで、できな
いですかね?よくわからないけど、武将系か、成り上がり皇帝だと、好き勝手できそうで
良いかと思います。

683カイザー:2003/07/22(火) 23:47
私としては別にメジャーどころじゃなくても、ビザンツ史を統一した1人の歴史観に
よって通史的に叙述された作品が読めれば、メジャーになれなくても幸せいっぱいで
すけどね。
そういう作品が存在する為には、まずメジャーになる必要があるという所に、何か果
てしない矛盾と天より高い壁があるように思えてくるのは、私の気のせいなんでしょ
うか?(笑)

ユスティニアヌス1世の周囲って、卑賤の身から立身した人間ばかりで、ドラマの題
材に向いてるかもしてませんね。
叔父のユスティヌス1世もそうですし、テオドラとか宦官ナルセスとかフン族の部将
ムンドとか色々いてますよ。他でも悲劇の東ゴート女王アマラスウィンタなんかを、
ちょい役で登場させるとかもよさげですね。

684マッティアス:2003/07/23(水) 16:27
田中芳樹あたりに小説化してもらえば、ばっちりですね(笑)。
しかし、ほんとにまず邦訳の通史が普通に手ごろな価格で欲しいだけなのに、メジャー
でないと、邦訳なんてしてもらえない、というのは最大のパラドックスですよね。出版
業界も最近は不景気で売れ筋でもないものに、あんまり手を出さなくなりましたからね。

そういえば、「○○歴代誌」を出しまくっているクリス・スカーって、ビザンツ皇帝で
出していないんですか?最近、書店にあんまり行ってないもので(汗)。

685カイザー:2003/07/24(木) 21:30
田中芳樹は銀英伝で燃え尽きたと私は思ってるんで、彼に小説化して貰ってもあんま
し嬉しくないです。(←ひでーよ)
昔、ノブゴロド公国を舞台にした富士見ファンタジア文庫を見た記憶が微かにあるの
で、ライトノベルとかならあり得るかもしれないですね。

クリス・スカーの歴代誌シリーズ、ビザンツ皇帝のはないですね。もしかして、邦訳
されてないだけで原書は存在するんでしょうか?
ちなみに私の希望としては、神聖ローマ皇帝歴代誌(フランク時代からなら更にOK)
とかイスラム教カリフ歴代誌なんてのを出版して欲しい所です。

686マッティアス:2003/07/24(木) 22:48
>ノベル希望!
とんでも系なら、武上純希か定金伸治とかですね(薄ら笑い)。個人的な好みとしては、
酒見賢一辺りに短編とか書いてもらいたいですけど。あとは篠田真由美(ヴラド・ツェ
ペシュ小説を書いてました)とか、POPに桐生操とか。

>歴代誌
やっぱり出てませんか、ビザンツ。
イスラム教カリフっていうと、ウマイヤ朝以降だといくつかの王朝のカリフが同時に存在
しちゃったりしますけど。ファーティマ朝とかシーア派はイマームと扱うにしても。
オスマントルコだけでも出して欲しいような気はしますね。

687カイザー:2003/07/26(土) 23:24
ゲルマン諸王国歴代誌なんてのもあったらハッピーですね。
ヴァンダルと東ゴートは松谷健二の本で、概略史は理解出来ましたが、西ゴート、
フランク、ランゴバルドなんかはよく分かりません。しかもブルグンド、スウェヴィ
、ゲビデなんかのマイナー民族は、更に分からない。
末期帝国時代以降のローマ史を理解する為に、この辺の各国史を把握しときたいん
ですけどねえ。

そういえば、ハザル・ハン国の君主の名前って、私は1人も知らないのですが、
マッティアスさんはご存じですか?

688マッティアス:2003/07/26(土) 23:31
(満面の笑顔で)知ってるわけないじゃないですか!勉強してないし(笑)。気にはなります
けどね。ていうか、人名憶えるの苦手です。パルティアやアルメニアの王の名前ですら、
ろくすっぽ憶えてないですもの(←自慢にならない)。

ていうか、スエビって、タキトゥスの頃はゲルマン諸部族の総称だったようですね。
ドミティアヌスの北方での戦争は大概、スエビ・サルマタエ戦争と呼ばれていたようです
が、スエビ族の中にマルコマンニだとか何だとかが含まれていたようですから。

689カイザー:2003/07/27(日) 09:12
まあ、パルティアやアルメニアなんかの場合はいちいち覚えてないだけで、間違いな
くオスロエスとかアルタクセルクセスという感じの名前の王がいたのは分かるのです
が、ハザルの場合はそういう記録が存在するのかなと思って。
皇帝になった人物と血縁関係があったりするので、全員でなくても何人かは判明して
そうですけど。

タキトゥスの時代だと、末期帝国時代に活躍する西ゴート族はスカンジナビア半島か
北海沿岸にいた筈ですね。
サルマタエ族って、ヴァレンティニアヌス1世に無礼な使節を送りつけて憤死させた
部族なんですが、このイベント以降はローマ史関連では登場してないような気がする
のですが、どうなっちゃったんでしょうね。

690マッティアス:2003/07/27(日) 11:38
え、手紙で皇帝を憤死って…どんな手紙なんですか?すごいよ、ソレ。内容が物凄く
無礼千万だったのか、皇帝が単に激しやすい上に老齢とかだったのか、気になります。
そういえば、ハザル・ハンの妹はビザンツ皇帝妃になっていたんですよね。妃の名前
はわかってたんですよね、確か。でも、それも洗礼名とかでしょう?謎の王国ですね。

サルマタエも、よくわからないですね。これもいくつかの部族の総称でしたっけ?
とりあえず、ダキアとも敵対していて、ドミティアヌスはサルマタエ諸部族に対する
戦争をするために、ダキア領をローマ軍が通過できる事を、デケバルスと協定してい
たようですが。長い間存在するわりに、直接に領土を接していたわけでもないような
ので、そんなに詳しく取り扱われないというイメージがありますね。

691カイザー:2003/07/28(月) 23:57
すいません記憶があやふやなんでギボンを見直したら、ヴァレンティニアヌス1世を
激怒させた不届きなゲルマン部族はクアディ族でした。

ヴァレンティニアヌス1世配下の部将マルケリヌスが辺境で功績を挙げるために、ク
アディ王ガビニウスを騙し討ちにして殺害したことから戦争が始まり、イリリクムで
はサルマタエ・クアディ族が略奪を行います。

で、これを収める為に、ヴァレンティニアヌス1世は自ら現地に赴き、戦況が悪化し
たクアディ族は使節を送り弁明を述べ許しをこうと、直接使者と会っていたヴァレン
ティニアヌス1世は許すことは出来ないと、これでもかと怒り始めたあげくぶっ倒れ
て、まもなく死んでしまったそうです。
ちなみに、この戦争で活躍したのが後のテオドシウス1世だったりします。

692マッティアス:2003/07/29(火) 22:23
それって、ローマが悪いんじゃないんですか〜?クァディの王を騙し討ったんでしょう?
挙句、鎮圧したら和睦の使者の弁明に逆ギレして憤死ですか?アホかい!
ていうか、いい加減ギボンも続巻買わなくてはいけないのですが、給料入るまで結構、
いまキビシイのでなかなかです(爆)。

クァディですか。ドミティアヌスに粉砕されたイメージがあったのですが、その後も
存続したのですね。
テオドシウスって、どうしても教科書で憶えさせられた、法典しか思い浮かばないの
ですが、武将としても活躍していたんですね。

693カイザー:2003/07/30(水) 00:17
ヴァレンティニアヌス1世の強硬な態度の理由は、マルケリヌスの(おそらくは自分
に都合のいい)報告だけを鵜呑みにしたのだろうということをギボンは述べていまし
たよ。
まあ、クアディ族がブチ切れたのはもっともな話ですが、こっそりとマルケリヌスの
悪行をヴァレンティニアヌス1世にチクルというのが正解だったのかもしれませんね。

ちなみに、テオドシウス法典は、孫の2世時代ですよ。
テオドシウス1世の父大テオドシウスはヴァレンティニアヌス1世時代に、ブリタニ
アでのピクト人討伐などで功績があった軍人でした。でも、ヴァレンティニアヌス1
世が前線で憤死して、息子のグラティアヌスに帝位が移ると、理由は不明ですがおそ
らく冤罪で処刑されてしまい、テオドシウス(1世)はイスパニアで隠居生活を送る
ことになります。
その後、ハドリアノポリスの戦いで東方帝ヴァレンスが戦死すると、グラティアヌス
は軍人としての功績を鑑みてテオドシウス1世を抜擢して東ローマ皇帝に指名した、
というのがおおざっぱなテオドシウス即位までの経緯です。
テオドシウス1世は、皇帝となってからも西ゴート族の鎮圧や、2度に渡る西方遠征
に勝利するなど、極めて有能な軍事指揮官だと思いますよ。詳しい戦史とかは見かけ
ないので、検証は出来ませんが。

694マッティアス:2003/07/30(水) 00:43
いやあ、どうでしょう。ヴァレンティニアヌスにマルケリヌスの悪行を密告したところで、
帝国領土内とかでなければ、市民の嘘八百ほどに信じてもらえないんじゃないですか?
その前に使者がローマ軍に捕まっちゃう危険も強いですし。

テオドシウス法典はテオドシウス2世でしたか。うわ〜、すっごくいい加減に憶えてます。
ていうか、高校では中世ヨーロッパからしかやってもらえず、それ以前は予備校と自作の
ノートでしか勉強してないですからねえ。←言い訳。

695カイザー:2003/07/31(木) 00:54
ちなみにカルケドン公会議はマルキアヌス帝時代ですので、こういう細かいことでも
覚えておけば、試験で得・・・しないでしょうね(笑)。

でも、テオドシウス法典なんで、世界史の試験で見たことないと思うのですが、そん
なの高校時代に覚えました?ユスティニアヌス法典とトリボニアヌスの名前を習った
記憶はあるんですが、ベリサリウスもナルセスも知識としては知ってましたが、受験
の為の知識ではなかったような気がします。
高校の世界史の授業だと、東ローマの端折り方は凄かったですからね〜。

696<削除>:<削除>
<削除>

697マッティアス:2003/08/05(火) 22:26
ここ何日か書き込み数が偶数だったので、カイザーさん忙しいんだなあ、と思っていたら、
止めてたの私なんですね。いつの間にか謎の削除記事とかあったんだあ…。
それにしても、東はひどい扱いですよね。わりにメジャーな東西分裂以前でさえ、教科書
ではかなりひどいものですけれども。東はだって、コンスタンティノープル陥落の時の
皇帝でさえ名前出てきませんでしたよ?ユスティニアヌスとかレオン3世くらいしか習った
憶えがないです。

ナルセスに関しては、ローマとはまったく関係なく「大航海」(去勢がテーマだった回)で
名前を知りました。東ローマって宦官使ってたんだなあ、と感動した憶えが(爆)。

698カイザー:2003/08/05(火) 22:52
>謎の削除記事
謎っていうか、只の二重カキコみたいな?(笑)
ちなみにここに書いても仕方ないことですが、コミュニケーションを取ろうという意
志が感じられない(と私が判断した)カキコやスレッドは無言で削除することにしま
した。

授業で名前が出てくる東ローマ皇帝というと、他にはヘラクレイオス1世とアレクシ
ウス1世なんかがいてるぐらいでしょうか?
そもそも、ローマ史に関心がない人なら、ブルガリア人キラーのバシレイオス2世と
かオバタリアンの星ゾエとか陰謀家のミカエル8世を知ってればマシな方だという気
がします。

ラストエンペラーのコンスタンティヌス11(12)世は、覚えてもしょうがないと
いうか。ドラマ的にはともかく何もしてないですからねえ。
西ローマのロムルス・アウグストゥルスだって、授業では覚えないですもんね。

699マッティアス:2003/08/06(水) 00:40
西だって、ほんと相当教えないですよね。ほんの3、4年くらい前まで、フラウィウス朝
どころか、コンモドゥスすら知らなかったです(爆)。セウェルスは辛うじて知ってた程度。
ていうか未だに、↑に書かれている東の皇帝の名前、聞いてもどういう人でいつの皇帝か、
ほぼ全員、わからないですものね(爆死)。
アレクシオス1世コムネノスは、十字軍ファンでもない限り、教科書には出てきませんか
ら、知らないでしょうね。

700カイザー:2003/08/06(水) 21:27
アレクシウス1世は間違いなく教科書に太字で登場してましたよ。
クレルモン公会議に至る十字軍のプロローグの説明と、テマ制(軍管区制)→プロノ
イア制(ローマ版封建制)への移行の時の皇帝という位置づけで、模擬テスト何かで
もよく見かけました。
マイナーっちゃ、マイナーな人物でしょうが。

そういえば、先日コンビニでカエサルのフィギアGetしました。
フルタ製菓の商品なんですが、グラディエーターがテーマでラインナップは剣闘士ば
っかり。実在の人物は、カエサルとコンモドゥスとスパルタクスだけという、通好み
過ぎる構成(笑)。
カエサルは、多分「ローマ人の物語」で増加したミーハーファンに期待してるんでし
ょうが・・・。
絶対、シリーズ化されそうにないんで、見かけたら保護することをお奨めしておきま
す。

701マッティアス:2003/08/07(木) 16:19
え?アレクシオス1世出てました?身に憶えがないんですけど(爆)。しかもプロノティア制
って、聞き覚えがない。ヤバイ、忘れてるかも(脂汗)。

コンビニのそのフィギュアシリーズ、東京ではそろそろ発売じゃないかな?フラウィウス朝
なんて出てこないから、いいですけど。でも、コロッセウムを建てたのは誰?ってカンジ。
ティトゥスは、ユダエアからローマに戻る途中で、剣闘士競技に出場したりしてるんですね。
しかし、売れるのか、そのシリーズ?不安です。

702カイザー:2003/08/07(木) 19:39
売れないでしょう!!(断言)
私は2個買っただけなので、まだ入手できてないコンモドゥスをGetするべく、コ
ンビニに行く度に探しているのですが、最初の出会い(先週の金曜日)以来、まだ一
度も見たことありません。
幻だったのかと思う今日この頃ですが、確かにカエサルのフィギアは私の目の前で拳
を突き上げてます(笑)。絶対にないと思いますが、万一シリーズ化されたら、カラ
カラ陛下とかもフィギア化されるんでしょうね。
私としては、ベリサリウスとかスティリコ辺りが欲しいですね〜。マイナー過ぎるで
しょうけど。

紛れもなく、プロノイア制も受験用語でしたよ。逆にビザンツの本とかでは、見た覚
え全然ないですが(笑)。我々もいい年なんで、若い頃の記憶ってもう相当なくなっ
てるんでしょうな。

703マッティアス:2003/08/07(木) 23:27
全開の阪神の優勝よりは最近のことなんですけどねえ。大学受験も。
プロノティアじゃなくてプロノイアですね。会社のえらい小さいモニターで、ついでにか
なりアタマが付かれ切った状態でみたもので。プロノイア制なら知ってます。説明は忘れ
てますけどね(爆)。受験用の記憶法はかなり役には立たないですねえ。長期的には。

フルタのお菓子、剣闘士中心だと、ローマ皇帝としてはメジャーどころなネロ様は出ませ
んね。残念。ところで、付いてくるお菓子はやはり、定番のラムネなんですか?それとも
キャンディー?←どうでもいい気もしますが、おまけだけ大切にして、お菓子を捨てては
いけませんと、校長先生が朝礼で言っていたので。(ビックリマンチョコだよ、それは)
個人的には、アグリッピーナ様とか、テオドラ様とか欲しいですねえ。ダメですか?

704カイザー:2003/08/08(金) 00:26
ごめんなさい、お姉さん。ラムネは食べずに捨てちゃいました〜(涙)。

アグリッピナとかテオドラは、私好みの可愛らしいフィギアじゃなさそうなんで、
どっちでも(笑)。やっぱり、ここは「暗黒拳闘伝セスタス」で局地的に人気爆発
なオクタヴィア様でしょう!!
シリーズ化さえされれば、ローマで有名な女性は限られているのでフィギア化され
る可能性は高いでしょうが、シリーズ化される程売れる可能性を微塵も感じないの
で、まあ諦めるべきでしょうね。

受験用語で言えば、テオドシウス2世時代のエフェソス公会議なんかも覚えた記憶
ありますね。テオドシウス2世って、意外と重要人物なんでしょうか?

705マッティアス:2003/08/08(金) 16:09
次からはラムネはちゃんと食べるんですよ、坊や(笑)。
可愛らしいフィギュアって、そもそもシリーズの構成からしてなさそげ〜。

エフェソス公会議、憶えましたね〜。テオドシウス2世はもしかしたら、テオドシウス
大帝とかそんな風に憶えたのかなあ?ヤバイくらい記憶にございませんよ。
エフェソスといえば、なにげにドミティアヌス神殿だったか、彼が作らせた神殿がある
んですよね。ああ、すごくトルコに行きたいです。

706カイザー:2003/08/08(金) 21:09
高校の授業だとコンスタンティヌス帝とかテオドシウス帝みたいに、1世とか2世を
つけずに表現してたでしょうから、同じ名前だったらゴッチャになるかもしれません
ね。
まあ、先生だってテオドシウス1世と2世の区別がつく程ローマ史に関心があったか
怪しい所ですし。

エフェソスとかカルケドンって、今の地名だと何て言うんでしょうか?当時の軍事拠
点でもあった訳ですから、ローマ・ビザンツ時代の遺跡もありそうですね。

707マッティアス:2003/08/08(金) 23:48
カルケドンは知りませんが、エフェソスはエフェソスだった気がしますけど。ツアーでは
わかりやすいように、そういう表記だったのでしょうか?いわゆる野外博物館でしたけど。
トルコって、そういえば豊かなるアシア属州と、コンスタンティノポリス近郊の辺りです
ものね。嫌でもローマ(統一帝国・東帝国時代両方)関連の史跡は多い筈ですね。
エフェソスだったかアンタルヤだったかの博物館のカタログに、アグリッパの息子、ガイ
ウス(ルキウスだったかも)のシリア遠征のレリーフもありました。あと、ハドリアヌスと
かの像もあったのですが、ドミティアヌスは無かったですねえ。残念。

高校のローマ史といえば、ホントにもう、シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」話
とか、マルクス・アウレリウスの思想が中世キリスト教世界にも受け継がれたとか何とか、
そんな話しか聞かなかった気がしますよ。先生、どっちかというとギリシア萌えだったし。

708カイザー:2003/08/09(土) 04:00
今考えれば、ハドリアノポリス(エディルネ)何かも、観光に行けばよかったなと思
います。無駄にイスタンブルに10日ぐらい滞在してたんだから、そのぐらいはイス
タンブルを拠点に日帰りとかどうにでもなったのに。

そういえば私の高校の先生もカエサルを世界史で最も重要な人物の1人だと主張して
ましたね。私は、当時も今もその意見には漠然と納得できない気持ちです。
中国における始皇帝なら最も重要だと考えても文句はないのですが、西欧史における
カエサルの歴史的立場が始皇帝の位置にあるとは到底思えないんですよね。世界史上
最も過大評価されている人物がカエサルであるような気がします。重要人物であるこ
とまでは否定しませんが。

709マッティアス:2003/08/09(土) 13:14
カエサルが始皇帝なら、さしずめアントニウスが項羽でオクタウィアヌスが劉邦ですね。
それはそれで面白いんですけど。ちょっと買い被りすぎな気がしないではないですよね。
世界史で最重要、ってのはむつかしいなあ。西洋史、とか西アジア、とか地域限定でなら
まだいろいろ選定のしようもあるでしょうけれども。カエサルを最重要ととらえることに
ついては、仮に彼を西洋史の最重要人物と認定したとして、実は大して広くもない西欧
こそが世界の中心と考える思想で気に入りませんね。
ていっても、確かにアレクサンドロスだったり、何だったりよりは重要だと思いますよ。
あ、でもあるイミ最重要なのってモーセ?ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を生み出す
始祖として。

710カイザー:2003/08/09(土) 19:46
塩野七生なら、ペリクレスなんかももっともらしい理屈をつけて高評価しそうです。

西洋史に限って見ても、私はカエサルの立場が突出してるとも思えないですね。政治
家という分野だけでも、アレクサンドロス、オクタヴィアヌス、コンスタンティヌス
1世、カール大帝、ナポレオンなどなど、カエサルと並列に並べれそうな偉人はいっ
ぱいいてて、特にカエサルのみが際だっているってことないと思うんですけどねえ。

っていうか、私はカエサルの野望を受け継いで完全に成功に導いたオクタヴィアヌス
をカエサル以上の存在だと素朴に思ってるんで、カエサルについてはこの辺の人物以
下の重要性しか認めてなかったりするのですが。
フィリッポスとアレクサンドロスみたいな関係というのが、私の素朴な感情です。

711マッティアス:2003/08/09(土) 20:33
うんうん。そうなんですよね。カエサルを貶めたいとか何とかではなく、カエサルに心酔
するあまり、欲目過ぎる評価をするのはどうかな?っていうの、ありますよね。
アウグストゥスはカエサルよりも以後の歴史に与えた影響と言うか、成し遂げた事業に
おいて、高い評価を与えてもいいと思います。でも、覇王のほうが建設者よりも人気や
インパクトがあるのが、実状ですよね。
コンスタンティヌスとかは確かに重要。あと、個人的な欲目も多分にありますけれども、
ウェスパシアヌスとかも重要ですよ。教科書に載らなくっても。あるイミ、トラヤヌス
よりも偉大ですよ。負の遺産を彼の代でプラスに転化させたんですから。

712カイザー:2003/08/09(土) 23:31
ウェスパシアヌスは確かに重要な皇帝ですね。五賢帝なんかより、功績が大だという
のも分かります。
ゲルマニア軍がウィテリウスを皇帝に担ぎ上げたりせずに大人しくしてれば、別にオ
トが皇帝でもよかったような気もしますが。それだと、東方系の軍団が政権の不安定
要因になっちゃうから、内戦で白黒つけたのも見逃せないポイントかもしれませんね。

でも、アウグストゥス以降のローマ皇帝の中で最重要人物はやっぱりコンスタンティ
ヌス1世でしょうね。キリスト教が世界宗教となる決定的なターニングポイントを与
え、コンスタンティノポリスという新しい『世界の中心』を建設した偉業は相当のも
のですよね。

713マッティアス:2003/08/10(日) 00:46
相当重要ですね。コンスタンティノポリスという新首都建設が、のちのちに与えた影響は
本当に大きいと思います。おかげで、東帝国が西滅亡後千年間にわたって存続できたわけ
ですし。イタリア衰退とともにローマ帝国がなくなってしまわずに済んだのは、彼の功績
ですよね。権力奪取後はだんだん壊れてきちゃうけれども。
ディオクレティアヌスとかも重要なんでしょうけれども、何となく、のちの歴史への影響
という視点からは、コンスタンティヌスに比べてちょっと見劣りしてしまう気がします。

ああ、こうやって考えると、人気と功績って本当に必ずしも一致しないものですね。
コンスタンティヌスもアウグストゥスも、一般的にはどう考えても人気がないですもの。

そういえば、ゲルマニアがおとなしくしていたとして、オトが皇帝だったら、東方軍団て
おとなしくしていたんでしょうかね?一応、ウェスパシアヌスはティトゥスをガルバや
オトへの支持を表明する使者に送っていたはずですけれども。
とはいえ、オトにネロ末期以後の経済的破綻とかを再建できる才覚があったかも、少し
疑わしい気がします。彼は死に方が格好良かったために、大分評価がトクしていますし。

714カイザー:2003/08/10(日) 10:14
ディオクレティアヌスの四分統治体制というシステムに、Noを突きつけたのがコン
スタンティヌスですからね。コンスタンティヌスの統一戦争に至るまでの動機は只の
我が儘だという気がしないでもないですが(笑)。

コンスタンティヌスがいなくて、この四分統治制がバッチリ機能し続ければ、ディオ
クレティアヌスも超獣要人物になりえたとは思います。教科書だとキリスト教の迫害
だけがクローズアップされてて、偏りすぎた記述ですが。
四分統治制は緊急措置としてはOKだったのですが、野心だらけの後継者達(コンス
タンティヌス1世が中でも突出してる訳ですが)にそれを維持することを期待したの
は悲しいかなディオクティアヌスの甘さですね。
ディオクレティアヌスの立場を受け継いだガレリウスが、いまいち外交手腕の欠けた
人物だったのも原因でしょうが。

715マッティアス:2003/08/10(日) 12:32
う〜ん…。四分割がうまく行ってたのは、ディオクレティアヌスの個人的手腕というか、
彼が共同統治者たちに一目置かれた存在であったからだと思うんですよね。だから、同じ
程度の人たちだけでやろうとすると、睨みがきかないというか、それぞれがヘンに競争心
持っちゃって、崩れちゃうシステムなんだと思います。
まあ、あくまで緊急措置としてはOKでも、永続的システムには向かなかった、というの
が実際のところなんでしょうね。

コンスタンティヌスも四分割にNOを突きつけて統一したわりに、結局息子達に分割統治
させようとして、結果的に血で血を洗う時代を招いちゃっているんですけど、あれでもし、
クリスプスが生きていて、四分割統治時代のディオクレティアヌスのような存在になって
いれば、それなりにうまく行ったのではないかなあ、と思うんですけれども。

716カイザー:2003/08/11(月) 21:31
まあ、コンスタンティヌス1世が四分統治体制にNOを突きつけた動機は、四分統治
というシステムがいいとか悪いなんてことではなく、四分統治の枠組みからガレリウ
スがコンスタンティヌス1世を除外しようとしたことについてですからね。
分割統治そのもは、OKなんでしょう。

クリスプスが生きてればというのは何とも言えませんが、分割統治でも各領土が対等
であるより、誰かが主導的立場にある方が安定しそうですね。それが誰であるかを確
定できなかったりするのが、内乱の原因になるんですが。

717マッティアス:2003/08/11(月) 23:46
常に主導的立場に当たれる人材と、他の人々がそれを認める環境があるわけではないです
からねえ。どうしても、分割統治ってのは、危険が付きものな気がしますが。かと言って
治めきれないほど広い領土が内憂外患だったから、こういう苦肉の策を採ったのですよね。
難しいなあ、政治って(笑)。

そういえば、最近またちょっとサトクリフを読み始めたのですが、「銀の枝」は部隊が、
マクシミアヌス帝時代で、若きコンスタンティウス1世の名前がちょこちょこ出てきます。
「辺境のオオカミ」はコンスタンス帝がちょっと出てきたし。ローマ史を知ってると、相当
楽しめるカンジですね。あんまり詳しい時代でないので、私はビミョ〜ですが。

718カイザー:2003/08/12(火) 00:13
そういえば、私は「背教者ユリアヌス」も「ローマ人の物語」も途中でマリみてとネ
ギま!に夢中で放置プレイ状態ですね(笑)。

サトクリフの小説というのは、私は完全に未読なんですが、ローマが舞台な作品もあ
るんですね。もしかして、邦訳ではなくて洋書なんですか?
コンスタンティウス一族の名前はややこしいんですが、コンスタンティウス1世クロ
ルスってマクシミヌス帝時代には共治帝(副帝)だったから、そこそこの年になるん
じゃないんですか?ディオクレティアヌスの統一戦争にも参加してた筈ですし。
もしかして、コンスタンティヌス1世のことじゃないでしょうか?
いずれにしても、マイナーな時代が舞台になってるんですね。

719マッティアス:2003/08/13(水) 00:36
サトクリフは邦訳出てますよ。児童書ですけど。でも、コンスタンティウス、でしたよ。
多分。ローマン・ブリテン三部作というのがあって、一作目の「第九軍団のワシ」は、
ハドリアヌス時代。
同じくサトクリフの「闇の女王にささげる歌」という、ブーディカ主人公の話も面白か
ったです。暗いけど、合間に若き将校アグリコラから母への手紙とか挿入されてて、なか
なかマニア心をくすぐる作品でした。
そういえば、ローマもの児童文学といえば、以前古書市で買った「ハンニバルの象つかい」
が放置プレイでした。欧米にはローマ物小説も結構ありますね。やっぱり。

720カイザー:2003/08/14(木) 01:12
西洋だと、ローマ世界もメジャーというか、日本の昔話(♪クマの子見ていたかくれ
んぼ〜♪)みたいなもんなんでしょうね。
サトクリフ、私もいつか読んでみることにしますね。手元の「ローマ皇帝ハドリアヌ
ス」と「コンスタンティノープル陥落す」と「古ゲルマンの社会組織」といった、1
ページたりも目を通していない本棚のラインナップが若干気になる所ですが(笑)。

「ハンニバルの像つかい」というタイトルだけは、微かに聞き覚えがありますね。私
が昔読んだという記憶もないのですが、そこそこ有名な作品なんですか?
そういえば「まんが道」の中でも、ハンニバルが登場する作品を満賀道雄が描いてま
したね。本当にかつての藤子不二雄が描いたかは分かりませんが。

721マッティアス:2003/08/14(木) 01:34
有名なんでしょうかねえ?「ハンニバルの象つかい」。多分、いまは絶版ですよ。
「さいごのとりでマサダ」はまあ、日本じゃ売れねえだろうなあ、と思うし絶版もわかる
のですけれども。サトクリフの場合は、作家のネームバリューですよね。日本でもそこそ
こ売れてるっぽいのは。
「まんが道」は読んだことないので、よくわからないのですが。ハンニバルはでもまあ、
メジャーなんでしょうねえ。ローマのヘタな英雄や皇帝よりも。

積読というか、放置プレイされたり、ちょっと読んだだけで投げ出されている書籍って、
ムダに多いですよね。漫画だったらすぐに読むのに。「我が名はネロ」はすぐ読んだし、
「セスタス」も一気読みでしたもの。
萌え系だったりで買ってる漫画に比べて研究書とかマジメな歴史小説って、なかなか腰を
据えないと読めないですね。

722真奈美:2003/08/14(木) 13:22
私はマンガでも、買ったけどまだ読んでないというものがけっこうあります。
先に廻し読みに送ってしまってるのも。「風と共に去りぬ」とか「永遠の都」
とか。全部出てからまとめて読むつもりでとってあるとか。「我が名はネロ」が
そうです。今月2が出ますが。
サトクリフは、うちの最寄図書館ではヤングアダルトと児童書に置いて
あります。彼らの地元ではこういう本で過去の歴史に親しむのでしょうか。
塩野さんが「ルビコン以前」で「アステリクス」に言及すいた際、これの
邦訳が売れなかったのは、ローマの知識が前提である欧米人と違うからだと書いて
ましたが、逆にも言えると思いますよ。つまり、欧米の子供たちは「アステリクス」
を通じてまず古代のイメージを得ているかもしれない。ドイツで出ていた、
ドイツの戦後、統一までを扱った珍しい(%)ドイツ産マンガの中で、聖書の「ローマ人への
手紙」をいう言葉を出したら、子供が、「ローマ人?「ローマ人ってヘン!」」
と、すかさず「アステリクス」中の決まり文句を言う場面がありました。だから、
学校その他で学ぶより先にあのマンガに接していると思います。
%マンガはフランス語圏のほうが優勢で、ゲルマン人の歴史とか英独の空戦とか
扱ったマンガでもフランス産だったりします。

ふう、やっと乱入しました。わからない話では遠慮なくロムに逃げますので、
どうぞお気兼ねなく、イスラムでも東ローマでもお話下さいね。

723カイザー:2003/08/16(土) 00:30
「我が名はネロ」というマンガ、私は知らないですね。普通に売ってる本なんでしょう
か?

「アステリックス」は見たことないんですが、手塚治虫から現代に至るマンガ・アニ
メの歴史に至る文化的背景を持っていない西欧世界で作られたアニメが、日本のそれ
を凌駕するなんてありえないだろうというのが、率直な感想ですね。
ぶっちゃけた話、(和製作品に比べたら)駄作なんだろうと。ローマの知識うんぬん
は、全然関係ないと私は思います。

日本で「三国志」が、大人気であることを塩野七生は知らないんでしょうかね?学校
で習ったりすることもないのに、ファンになった人はゲームとか小説を独学で楽しん
でるんですから。

724真奈美:2003/08/16(土) 19:54
「ネロ」についてはマッティアスさんの管轄なので詳しいことはおまかせします。
中公文庫で今月来月。安彦良和。

「アステリクス」が駄作と言い切ることは出来ないと思います。日本の
マンガと向こうのとはかなりタイプが違うので退屈に見えるということは
ありえますが。(同じ外国マンガでもベルギーの「タンタンの冒険」は
児童書としてかなり出ているのですが。アニメもBSで放映されたし。)
これについては、「ヴィラ・トラステヴェレ」のリンク先にサイトがあるので
そちらにまかせます。 去年の夏あたり、アニメは3本BSで放映されました。
少なくとも、あのへんの時代に興味があれば一見の価値はあると思います。
(マンガの邦訳は見たことないです、私はドイツ語ので読んでるのですが。)
 ところで、世界各地をとびまわる冒険ものという設定はたくさんありますね、
この「アステリクス」も「タンタン」も、ルパン、エロイカ、・・
あ、フランスのマンガの「ヨーコ・ツノ」もあります、
日本人エンジニアのヨーコが主人公。
これ以上書いてるとスレッドのテーマとずれすぎるので、海外マンガの
話なんていうのは通常掲示板にまわします。

725カイザー:2003/08/16(土) 20:41
本当の意味で私が「アステリクス」を駄作だと思ってる訳ではないですよ。観たこと
ある訳ではないのはあらかじめ断っておきますが、和製の「ポケットモンスター」や
「美少女戦士セーラームーン」といった大ヒット作品には完全に見劣りするレベルの
作品ではないかという私の想像です。

私もきちんとした知識はないですが、ヨーロッパではゲームなんかはともかく、アニ
メやマンガなんかを製作する環境が日本のレベルにあるとは到底思えません。日本の
ように多様なジャンルを商業ベースで何十年も製作し続けたという歴史あっての、ピ
カチュウでありハム太郎な訳ですから、簡単にヨーロッパで和製レベルのアニメ作品
が誕生するとは到底思えないということです。
別に永遠にありえないとまでは思っていませんが、少なくとも現在は。

真奈美さんは「アステリクス」ご覧になったようですが、作画の質、シナリオの出来
なんかは和製のアニメ作品と比べてどうだったでしょうか?
私が言ってるのはただの想像ですので。

小説とか絵画みたいに個人が創作する作品であれば、また違うと思いますが。

726マッティアス:2003/08/17(日) 00:37
「アステリクス」は絵柄を見る限り、いまの日本じゃ受けるカンジじゃないなあ、という
感想しかもってませんでした(爆)。系列でいえば、ビッケとか、ポパイ?
ストーリーは同じでも、もっとサンライズとかガイナックスとかピエロとか、ああいう日本
受けするカンジの絵柄なら、もうちょっと日本の子供も見たんでしょうね。
ローマの素養どうこう、と言っている塩野さんの視点は間違っているとは思います。
基本的に子供にしろオタクにしろ、アニメを見る人間にとってはまず、絵柄ですからねえ。

三国志が流行ったのは、人形劇なのか光栄のゲームなのか何なのかよくわかりませんけど、
わかりやすく英雄がいて、戦争があって波乱があって、ていうのは人気ありますよね。
日本人にウケそうなのってそうするとやっぱり、第二次ポエニ戦争とか、カエサル対ウェル
キンジェトリクスとか、アウレリアヌス対ゼノビアとかそんな辺りかなあ、と思うんですけど。
あとネロ(重要)。あの人はメジャーだし、周りもキャラ強烈だし。

727カイザー:2003/08/17(日) 09:01
私なんかはMSXで光栄の「三国志」をプレイしたのがきっかけですね。もうちょっ
と、年輩の方ならNHKの人形劇とか吉川英治の小説がファーストコンタクトになる
んでしょう。今の子供なら「三国無双」シリーズなんでしょうね。
日本での三国志人気の凄さは単なる一過性の流行じゃなくて、常に新たなファンを獲
得出来るような新作が供給され続け、かつその新たなファンが楽しむことが出来る過
去の傑作が多数存在するという辺りですね。
日本におけるローマ史の立場とは雲泥の差ですね。

吉川英治の小説に影響を受けた横山光輝がマンガ版を執筆したような状況がローマに
もあれば、ローマにも可能性はあるかもしれませんね。
可能性だけで終わっちゃうような気もしますが(笑)。

728真奈美:2003/08/17(日) 10:53
「アステリクス」の絵は、日本ものとは明らかにタイプが違うし、かわいいとか
きれいとかいうことは全くありませんな。でも(私はキライな)でずにーだって
そこは五十歩百歩だと思うのですが。広い意味での時代もののダイゴミ、
昔の風俗を味わうという楽しみはたっぷりあります。初めて見た「クレオパトラ
の宮殿」の冒頭、アレクサンドリアの街の様子なんて圧倒されるものでした。
それらしい雰囲気はあります。 でもあの放送、実際にはどの年齢層が
見ていたんだろうと思いますね。売れなかったという原作の邦訳も、
どういう読者層に向けたものだったのか。

 私はだいたい、外国アニメの絵って好かんです。うまいとかヘタとかいう
問題ではなく画風で。少なくともネズミーはキライ!

729マッティアス:2003/08/17(日) 13:30
ローマ史で何かゲームとか小説とか漫画とかやるのが難しい理由のひとつに、時代が長すぎる
というか、短期間でのまとまった物語的時代、というのを切り取るのが困難なことがある
のではないかと思います。
クレオパトラが取り上げ易いのは、比較的短い期間で、物語性に富むからですよね。好き嫌い
は分かれるでしょうけれども、使いやすいしいくらでも花を持たせられる題材だと思います。

「アステリクス」はそもそも日本でいつ放送していたんだか、まったく記憶に無いのですが。
宣伝とかそんなにしていなかったんじゃないですか?していたのですかねぇ?
原作の邦訳もゼンゼン見た憶えがないのです。10年くらい前なら、漫画コーナーはかなり
マメにチェックしていたのですが。もしかして、トールキンの「ホビットの冒険」のごとく、
児童書コーナーにおいてあったのでしょうか?

730カイザー:2003/08/17(日) 17:38
中国史でも三国志以外はさしてメジャーでもないんですから、ローマも特定の時代だ
けならメジャーになるのではという気もしますが、現状のカエサル〜帝政成立辺りだ
けはそこそこ知名度があるという状況が、日本での限界かなという気はします。
塩野七生に続く作家とかマンガ家がなかなか現れないんですよね。小粒な方は何人も
いますが。

「アステリクス」は、出来不出来以前にマーケティングとして日本じゃダメそうです
ね。だからこそ、作品の完成度が高くないと話にならないと私なんかは思うのです。
で、私の想像では完成度が高い可能性なんてありえないだろうな、と。
原作の邦訳というのは、ちょっと見てみたい気はしますね。

731真奈美:2003/08/17(日) 20:25
原作の邦訳は、25年くらいまえのことだそうですよ。私もぜーんぜん知りません。
アニメは確か去年かあるいは一昨年か。どっちみちBSですしね、宣伝なんて
したのやら?初日は「アステ〜」1本と、無関係な「坊ちゃん」(80年代に
特番として放映された番組。モンキーパンチがキャラ原案。これはすこぶる
秀作。)と組み合わせるというかなりヘンな配置。翌日は2本。 そもそも
メジャーにしようという意図も乏しかったと思いますね。
 実写が2本作られていて、最初のを私はドイツで見ました。次のは
クレオパトラが出ているそうで、こちらは少しは日本公開の望みが比較的
あるかもという感じのようです。
 そういえば(?)アレクサンドロスをディカプリオがやって、ほかにも
アレクサンドロスの映画が作られるという記事が出てました。 大スケールの
西洋史劇がジャンルとしてもっとポピュラーになりませんかね。こういうのって、
前例つくってしまうことがまず肝要なのでは。

732マッティアス:2003/08/17(日) 20:42
1本作って当たればヨシ。外れれば、二度と作られなくなると言う、大変リスキーな賭け
ですよね。アレクサンドロスですか。何か、彼って実はそんなに面白い人物でもない気が
するのですが。ギリシアもの(マケドニアをそう呼んでよいなら)は、ローマ以上にマイナー
な気がするんですけど。

中国史だと、司馬遼太郎のおかげで、「項羽と劉邦」あたりはメジャーですね。あとは、
漢文の授業のおかげで、日本でも多少受け入れられる土壌はあります。「水滸伝」なんかも
かなりメジャーかな?こういうのに、昔から日本で読まれていたこともありますが、香港
映画の影響も見逃せないなあ、とひそかに思っています。
香港映画は、個人的な好みで言えば、ハリウッドよりも空間の捉え方とかスローモーション、
色彩や音楽の使い方がうまいと思うんですよね。それから、アクションや特撮の使い方も。
それから妙に押し付けがましい愛国心が漂わず、エンターテイメントとして完成させてくれ
るので、他の国の人間が見ても、素直に物語あるいは作品として堪能できるカンジ。

話がズレました。
しかし、古代ローマを欧米で作る危険って、妙にキリスト教的価値観が混入することですね。
それから、多分合戦シーンとかが、平面的な捉えられ方をしそうで、金かける分勿体無い
かも知れません。香港映画的な俯瞰・仰瞰織り交ぜた立体的視点が欲しいなあと思うんですが。

733真奈美:2003/08/18(月) 11:16
映画つくるのに比べればはるかに安価なマンガという世界でくらい
思い切って冒険させてくれよ各出版社〜!と言いたいですが、向こうも
商売ですからね。たとえば歴史の学習マンガの担当者で、せっかく勉強した
成果でオリジナルも描きたくなった作家もいたら、そういう人たちに腕を
ふるわせる場とか。

「クオ・ヴァディス」の、「女子パウロ会」によるマンガバージョンがあるそうで、
「キリスト者は美しく、そうでない人はそれなりに、ネロはおまえいくつなんだ
それ以前に人間なのか」という絵なんだそうですね。

734カイザー:2003/08/18(月) 12:30
「ベンハー」も、最後はキリスト教にいいところを全部持ってかれちゃいましたから
ねー。
西洋世界の一般人向けの作品だと、キリスト教を冷静に描くのはもしかしたら非情に
困難なことかもしれないですね。中世の息吹が完全には失われていない時代に、「ロ
ーマ帝国衰亡史」で、キリスト教にそれなりにツッコミを入れてたギボンはやっぱり
偉大です。

歴史系という市場は、狭いとは言わないまでもキャパに限界があるんでしょうね。
歴史系という分野ではアニメ化もされた横山光輝の「三国志」とか「ベルサイユのばら」
辺りが最高のケースだと思うのですが、それでも「ドラゴンボール」や「ポケットモ
ンスター」に比べたら、お話にもならないんでしょうね。
「三国志」なんか、途中で掲載誌(「希望の友」だったかな?)が休刊しちゃったり
してたから、雑誌の売り上げにもさ程貢献はしてなかったんでしょう。
雑誌の売り上げを倍増させるような傑作が生まれたら、歴史系の作品を発表するチャ
ンスも広がるかもしれませんね。

・・・・ありえそうにない。

735マッティアス:2003/08/18(月) 17:59
歴史系というのとは少々ズレますが、雑誌の売上に大いに影響があったと思われる漫画は、
大和和紀「あさきゆめみし」でしょうね。これが終了したとたん、掲載雑誌「mimi」が休刊
になりましたからね。しいていえば、あれも大きなヒット作の一つかな、と。

アニメや漫画よりも、素直に楽しみやすいゲーム(シュミレーションとかRPG、アクション等)
にしたほうが、歴史系は確実な気がします。小難しくないこと前提ですけど。
セスタスはよく続いていますよね。あれは微妙に格闘漫画テイストなので、純粋歴史系では
ないのかも知れませんが。
そういえば、ジャンプでひっとしていた「封神演義」みたいなはっちゃけ系で面白いのが
でれば、意外とイケそうな気がするんですけど。

736カイザー:2003/08/19(火) 11:09
セスタスの連載が続いてるのは、純粋にマンガとしての出来がいいからだと思います
よ。あれなら、ローマ史に関心なくても楽しめそうです。ルスカが僕のオクタヴィア
さまを虎視眈々と狙っているのが、ちょっと要注意ですが(笑)。
そういえば、ネロって結局オクタヴィアとは肉体関係なかったんでしょうか?セスタ
スのストーリーなら、現段階ではまだのようですが。

少年誌とかだと、マッティアスさんの言うようにコミカルな内容の方が受けがいいか
もしれませんね。本宮ひろしの「赤龍王」とかも、あっさりと打ち切りでしたし。

737マッティアス:2003/08/19(火) 16:25
あっさりって言っても、「赤龍王」は9巻まで出ましたよ。ちゃんと完結したし。
あれはあれでかなり面白かったですね。打ち切りくさかったのは、同じく本宮先生の
「天地を喰らう」(三国志漫画)です。あの当時はここ数年ほど三国志がメジャーでは
なかったのも敗因かと思います。かなりファンタジー・エロでハードボイルドでした
けどね。

少女漫画も、最近は大河な内容であってもそれなりにエロ要素は必要ですよ。
ついでに絵柄がとっつきやすくないと、かなり厳しい。一部の高年齢少女漫画は別と
して。
でも、ネロなら少女漫画でもイケそうですよ。アグリッピーナとの葛藤を中心にして。

738真奈美:2003/08/19(火) 17:11
レディコミ誌のうちで割合時代ものうけつける雑誌で、「アグリッピナ」やってたことは
あります。くいたりない感じでしたが。ほんと、「残酷グリム童話」系列の雑誌で
おおいに向くと思いますが。カリグラとかも。これも不出来ながら既にやった
らしいです。 しかしそういうのって、成功してしまったらまたローマの
イメージが著しく偏ってきそうですねー。
「時をかけた少女たち」のような健全少女マンガに向いたローマものの
ロマンスといったら、・・・・・健全というのはナンありだけどオクタxリウィアは
もろに想像できます。ユリアとアンテュルスは、大姫と木曽義高みたいな感じで
扱うことも出来そう。大姫は少女マンガ・小説でほんっと多いですよ〜。

739カイザー:2003/08/21(木) 00:57
「赤龍王」は週刊少年ジャンプで連載されてたのは半分ぐらいで、途中からは別の雑
誌に左遷(←この単語は劉邦の故事ですね)されてました。
打ち切りと違うと言われたら、確かにそうですね。

別にカマトトぶる訳じゃないんですが、エロ要素はあってもなくてもどっちでもいい
ような(笑)。というより、私なんかは少年の心(笑)で物語を楽しんでるんで、恋愛
要素なんかより、戦争を面白く描いてると食指が動きますね。
女の人は興味ないことかもしれませんが、私的なメインは戦争と謀略ですね。
コンスタンティヌスの統一戦争とか、歴史小説にしたら面白そうだと思わないですか?

740真奈美:2003/08/21(木) 11:23
女の読者でもバトル要素は好きな人多そうですよ、いまどきのメジャー作品の
顔ぶれを見てますと。だいたいコミックスベストセラーの上位に並ぶのは
男ものがほとんどですし。同人パロの世界でメジャーになるネタはほとんどが
少年マンガ・アニメですし。そこにヨコシマ色眼鏡がくわわるあたりが
男読者との違いでしょうけどね。
コンスタンティヌスって、キリスト教徒側から見ればありがたい存在なんでしょうが、
この人をプッシュした作品はないんでしょうか。私の知る限りでは
ユリアヌスのほうがずっとタネになっているように見えるけど。
メレシコフスキー(でした?)の小説、イプセンの戯曲、
ドイツロマン派のアイヒェンドルフの叙事詩。もちろん辻邦夫。
池田理代子の「歴史の影の男たち」では、コンスタンティヌスに
一章割いてましたが。

741マッティアス:2003/08/21(木) 22:52
男性向け(読者の半分近くを女性が占めていようと)については、エロよりも迫力ある
バトルやストーリーの壮大さ(時には細部の辻褄が合わないくらいの勢い)が求められ
ているような気がします。同人誌のターゲットにされるのもこういう系かな?
でも、少女漫画はむしろ心理劇を重視する傾向があるように思いますね。で、恋愛と
かエロスもちょっと絡んでくるような作品のほうが(出版サイドに)求められるカンジ。

コンスタンティヌスが主人公にしづらいのは、統一後の残酷なカンジとか、ああいう
のが共感しがたいからでしょうね。だから、統一までの若き英雄コンスタンティヌス
で描けば、それなりに面白い作品になりそうなんですが、描く側がむしろその後の印象
のほうを強く持ってしまっているために、書かないのかも。
漫画だったら、ぜひとも本宮先生にやってもらいたいなあ。←これ、フラウィウス朝の
ときにも言ってたよ。

742カイザー:2003/08/27(水) 01:40
コンスタンティヌス1世って、初めから超ワガママな男の子だというイメージですね。
ガレリウスにないがしろにされて、なりふり構わず帝位を確保したのはともかく、ミ
ラノ勅令で一緒にキリスト教を公認したリキニウスを騙し討ちで殺しちゃったりと、
基本的に悪役タイプだと思います。
子供が帝位を巡って争うなんてのを思うと、曹操とかに似てる気もしますね。
ちゃんと描けばマンガでも小説でも普通に面白そうだと私は思うんですけどねー。
あまりにもマイナーすぎなんでしょうね。

そうそう、フルタのローマフィギアでコンモドゥス陛下をゲットしちゃいました♪
ローマファンならみんな知ってる猛獣スーツが凛々しかったです(笑)。

743マッティアス:2003/08/28(木) 22:26
コンモドゥス陛下なら、私も欲しいなあ。あのイタイ猛獣スーツでカオがマルクス陛下に
そっくりなのが、たまらなくイイですね、コンモドゥスは。

剣闘士競技といえば、あのフルタのシリーズにもある女性剣闘士ですが、実際に初めて
女性が競技場に立ったのはいつごろなんでしょうね?
少数とは言え、定期的に女性剣闘士が見られるようになったのは、スエトニウスを読む
限りでは、ドミティアヌス時代っぽいですけど。
そういえば、非公式とは言え、初めて競技に出た皇帝はティトゥス(当時皇太子)なんで
しょうかね?

744カイザー:2003/08/29(金) 23:20
女剣闘士のフィギアもゲットしてますよ。シークレットが何かちょっと気になる所で
すが、コンモドゥスのが入手出来たのでとりあえずは満足です。
剣闘士の知識は全然ないですからねー。いつかセスタスで詳しい解説があるかもしれ
ませんね。

そういえば、この間古本屋で立ち読みした島本和彦のマンガにクレオパトラが主人公
の短編があったんですが、オクタヴィアヌスの描かれ方は酷かったです。ガリガリの
ブサイクだというのが多分オクタヴィアヌスファンの神経を逆なでしてそうですが、
いくら何でもクレオパトラが自殺したことにより、永遠にクレオパトラとイチャイチ
ャ出来なくなったことを嘆き悲しむオクタヴィアヌスというのは、おまえ全然史料調
べてないだろーとツッコミ入れずにはおれない内容でした。
でも、駄目人間だと分かっててもアントニウスの魅力に溺れるクレオパトラという描
かれ方はは、分かるような気はします。

745マッティアス:2003/08/30(土) 00:59
アントニウスはねえ。見た目でトクしてますよね。愛嬌があるし。モテるタイプですよね。
でもって、意外とプライド高くて教養もある女性が、そういうのに溺れて道を踏み外したり
するんですよね。今だったら、ナンバーワン・ホストになれたかも(笑)。

最近、あんまりコンビニに行かないせいで、フルタのローマシリーズ、まだ見てないんで
すよね。置く場所ないから買うかどうかビミョーですけれども。
剣闘士競技といえば、文庫版「ユダヤ戦記」の解説を読んで、ユダヤ王アグリッパ2世は
とんでもないヤツだなあ、と思いました。戦争捕虜の同胞が猛獣などと戦わされて、処刑
されるたびに、にっこり笑ってティトゥスにあいづち打ってたとか。ヤナヤツだなあ。

746真奈美:2003/08/30(土) 07:04
滅亡間近でヤケになって死の準備をしているパトラ&アントも、うまい作家が
てがければ、中々アジな読み物になりそうですね。
(よそでもこれ言いましたが。)レディコミ向きかも。この二人って、相性
いいのか悪いのか。それぞれ、けして丸ごとのダメ人間でもないかずなのに
結果から見ると、組み合わせを誤ってたように見えてきます。

カイザーさん、念のためその許せねぇマンガのタイトルと掲載本を
教えて下さい。私の心の「カタキ」リストに島本和彦の名を登録しときます。
・・・たぶん、そもそも正確さなんて考えずに描いたのでしょうけどね。
勢いで押す漫画家のような印象なもので。(それはそれでいいんですが。)
読んだことはあまりなくて先入観だけで言ってる私も公平でないですが。

私が腹を立てないクレオパトラ本の条件:
・パトラを美女として褒めちぎらない
・オクタの美貌にきちんと言及する
・オクタを後継者指名した遺言状の正統性を否定しない
・オクタまでパトラに気があったように描かない
です。この点、「アレキサンドリア物語」がサイテーでした。
全部みたしているのは「悲劇の女王クレオパトラ」。この本、
オクタの策士ぶりがかっこいいと思うのは私の好みがヘンでしょうか。
かわいげはないけど(でも容姿は、「美男子というより
可愛い女の子のよう」「しかしその知性はまごうことなく」なんて描写)
かっこいいのは「詩人と皇帝」と逆。こちらは、かわいげはそれなりに
ありますな。

747マッティアス:2003/08/30(土) 14:41
私は、別にオクタウィアヌスが美形でなくても、クレオパトラが美女でも全然OKです。
ちゃんとキャラ立ってて、史実を大幅に逸脱しないで面白い作品に仕上がってれば。
できれば、表紙や挿絵がアニメ絵でないことも希望します。最近、そういう本が却って
手に取り難いですし。結構気力が萎えます。ストーリーの骨太さを感じさせないから。

「詩人と皇帝」は、かなり人物描写がイイですね。私がオクタウィアヌスに対して持っ
ていた違和感というか、政治家として評価するし好きなんだけれども、人間的にはどう
なんだろうね、って部分をすごくうまくカタチにしていたと思います。


748カイザー:2003/08/30(土) 15:19
フルタのローマフィギアって、まだ関東では未発売なんですか?大阪では先週ぐらい
から、コンビニで良く見かけるようになりましたよ。

亡国の君主というのは哀れですね。アグリッパ2世も、おべっか使わなきゃ生きてい
けなかったんでしょうね。
ベレニケとティトゥスのラブラブ関係なんかも、アグリッパ自身の心情は複雑そうで
す。

島本和彦は別に歴史系に分類するようなマンガ家ではないですから、いちいち目くじ
ら立てることもないと思いますよ。少なくとも私は「許せねー」とは全く思ってない
です。
16ページぐらいのギャグ調の作品に史実性を求める方が間違ってると思います。作
者が本当に歴史好きであれば、同じ条件でも歴史ファンが納得する作品になるかもし
れませんが、これは別に歴史ファンに向けて描かれたマンガじゃないですからね。
私が読んだ単行本のタイトルは忘れましたが、マンガ専門店の島本和彦のコーナーな
んかで良く見かけたA4サイズの短編集ですので、探せば簡単に見つかるかと思います。

749真奈美:2003/08/30(土) 15:37
はい了解しました。でもいざBOに行けば、探すのが虚しくなるような気がします。

「アレキ〜」は、本筋自体つまらないというのが致命的です。
(一区切りもつけないで中断というのも腹立たしい。そのまま外伝に突入
してしまったというから、人気がなかったわけではないのでしょうけど。)
上記の条件に反していても全体として受け入れられる作品はありますしね。

歴史ファンでも笑えたギャグとしては「マジカル・ダイナマイト・ツアー」。
これのネロの話なんて、応援団とか男との結婚とか、たぶん本気にしてなかった
多数派読者があとで史実を知って、ほんとだったのか・・とおののいたろうと
思うとすごく楽しいです。

750マッティアス:2003/08/30(土) 16:01
フルタのフィギュアは関東でも多分今月半ばには発売になったはずです。単に私が最近
コンビニに行ってないだけです。

ともあれ、漫画について思うんですが、女性が少年漫画や青年誌のコミックスを買うの
は別に、全然平気なのですが(あからさまなエロ漫画除く)、男性が女性向の本を買うの
は、相当勇気がいりますよね。
せっかく歴史ものでイイのがあったとしても、少女漫画だと歴史ファンの多くは読まな
いか、知らないって状況だと思います。私もあんまり少女漫画しらないですが。
なので、より広汎に読者を広げて、ローマの魅力を知らしめるには、少年漫画系の雑誌
か、作家の手になるのが一番だと思うんですよね。
あと、たとえばサトクリフのローマ三部作(あるいは四部作)をジブリでアニメ化すると
いうのも、イイ手段かも知れません(苦笑)。

ギャグの読みきりであれば、島本和彦とは違った意味でおかしい安永航一郎に、トラヤ
ヌスかハドリアヌスあたりを描いて欲しいと思う私は不埒者ですか?

751真奈美:2003/08/30(土) 20:33
安永航一郎といえば筋肉とくいですよね、「県立地球防衛軍」あたりしか
知りませんが。うん、あれでトラやんとかハドとか、いいかも〜。
弟がこのごろ「北斗の拳」のDVDを買って再び燃えているそうです。
貸そうかというのは辞退しますが(そもそもディスクがない)、
音楽CDは借りるつもりです。  原哲夫の絵によるローマものって・・・。
オクタはぜったいあんなムキムキはダメですよ、(もし描くとしたら、
絵のうえでは半分女のつもりに自己暗示かけなきゃいけないのでは)
あの絵でのクレオパトラなら、すごいムチムチの貫禄ゴージャス美女になりそう。
 あやしいギャグでは魔夜峰央はいかがでしょう。
 井上雄彦なら女読者も男読者もひきいれられそうだと思います。
(結局、私は知ってる男もの漫画家となると少ないんです。)

752カイザー:2003/08/31(日) 14:50
安永航一郎って、最近見なくなりましたねー。「火星人刑事」の続きってもう出ない
んでしょうか?というか、もしかして引退しちゃったんでしょうか?
これも一向に続きが発売されない、超お下品な「超感覚A.N.A.L.マン」(タ
イトル通りの内容です(笑))になら、ローマっぽい○○アヌスっていう人物が登場
する可能性大いにありそうでしたね。出て来ても全然嬉しくないでしょうけど。

私的に一番いいのは定番中の定番ですが、横山光輝だと思いますね。
もうお年ですから「三国志」の様な超大作を描くなんて無理でしょうが、「ローマ帝
国衰亡史」の横山版メッチャ読んでみたいです。

753マッティアス:2003/08/31(日) 18:07
横山先生が(確か)亡くなられたことが悔やまれますね。彼の描くコンスタンティヌス朝
とか、結構良さそう。ユリアヌスがイイカンジになりそうですよね。
安永航一郎はデビュー作(?)の、「エイチマン」という短期集中連載が好きでした。
マッチョを最大限に利用したギャグは、この人の専売特許っぽかったですね。
最近よく歴史モノを描いている安彦さんに、ギボンかスエトニウス、タキトゥスあたりを
漫画にしてもらいたい気もしますが。
あとは山科けいすけに、「SENGOKU」あるいは「サカモト」のような、歴史をしっかり勉強
したうえで描かれた、キャラが激しい4コマとか。きっとトラヤヌスはアホですよ(笑)。

754サラ:2003/09/01(月) 07:06
>横山先生が(確か)亡くなられたことが悔やまれますね

え、え?本当ですか?
お名前と死去の単語で検索してみましたが、ヒットしませんでしたが…
(全部は確認しておりません)。
ちなみに、「仮面の忍者赤影」役の俳優さん死去のニュースはありました。
原作が横山さんらしいです。(ラ・セーヌの星か?この役は)

755真奈美:2003/09/01(月) 12:49
「赤影」の原作は確かに横山氏ですよ、見た覚えがあります。
「赤影さん」こと坂口さんは「新選組血風録」上映会で常連でした。
「「キラリと光る涼しい目」もこんな潤み目になっちゃって」なんて
おっしゃってた、愉快な人でした。考えてみると「監察」は忍者みたいな
ものですね、変装して探るという点で。

「SENGOKU」は、激しくデフォルメされているものの、しっかり
キャラは把握されてたと思います。常識人は光秀と浅井長政だけだったな。

756マッティアス:2003/09/01(月) 21:58
>横山光輝死去について
誤報かも知れません。つい2,3年前に横山光輝がちょこっと映って、何かやっていた
ニュースで、母が「横山光輝死んじゃったんだ〜」とぼやいたので、何ぃ〜?と慌てて
TVを見たけれども、すぐ終わっちゃったので、真相は謎です。

>山科けいすけ
ものすごくヤナカンジのオクタウィアヌスと、常識人で振り回されキャラのアグリッパ
希望。嘘知識を大量にもっていそうなマエケナスやポリオ、脳筋系アントニウスとか、
見ごたえありそうですよね。
あとは、この人ならば、ネロ時代かフラウィウス時代あたりもうまく描きそうです。

757カイザー:2003/09/02(火) 00:17
私もGoogleで調べてみましたが、横山先生が死んだという記事は見あたらなか
ったですよ。「史記列伝」の連載の最後の方は時々病気で休載とかしてたんで、健康
は芳しくないのかもしれませんが。

密かに歴史マニアな竹本泉なんかも、いいかもしれませんね。大作を描くタイプのマ
ンガ家じゃないので、4コマとかになっちゃうでしょうけど。

758マッティアス:2003/09/02(火) 22:11
竹本泉ならば、オタク男子のハートをしっかりゲット☆してくれそうですよね。
しっかりした大作を読みたいならば、絵柄的には村上もとか、なんてイイと思うのですが。
この人の絵で、アウレリアヌスとか武人系の皇帝を描いて欲しいです。カオはアジアンに
なりそうですけれども。

おかんはおそらく、横山光輝病気で倒れる、を「斃れる」と勘違いして私に知らせてくれ
たのでしょうね。親切なのはイイけれども、そういう嘘情報で私を惑わせないで欲しい
ものです。

ところで、全然話は変りますが、AMAZONで注文していた「Domitian 〜Tragic Tyrant〜」
がようやく手元に届きました。作者のPat Sourthernは、なんだか夢を見ているような気配
が漂っていて、読むのが恐ろしいんですけど。タイトルからして、この人ドミティアヌスの
ファンっぽいですよね。

759カイザー:2003/09/04(木) 20:54
そういえば私が初めて購入した少女マンガの単行本って、竹本泉版「あんみつ姫」だ
ったような気がします。小学生時代の同級生の女の子に借りパクされたんで、何故か
妙に記憶に残っています(笑)。
こう見えても竹本泉の単行本って、一通りは持ってる筈です。
ちなみに、次は「アイドル伝説えり子」のマンガ版だと思います。どっちも、完全に
TVアニメの影響ですね。

洋書を読まれるというのは、考えれば考える程凄いですね。私って、もしかして英和
辞典とか和英辞典なんて、大学卒業してから一度も開いたことないんじゃ(笑)。
ドミティアヌスの研究者って、多いんですね。ローマの研究者の中では、それなりに
メジャーなテーマなんでしょうね。

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761マッティアス:2003/09/04(木) 21:16
フラウィウス朝って、西欧人にとっては、日本における執権の北条氏とかそんなカンジ
なのではないかなあ、と思いますね。
あと、ドミティアヌス研究とかが結構あるのは、実はトラヤヌスと同時代人であること
からして、五賢帝研究のために調べていく内にそっちに流れたり、ていうのもあるかな、
と思います。それから、近年のプロソポグラフィー的研究の隆盛とも関係あるかな、と。
一応15年も統治しているし、属州とかにもかなりいっぱい碑文やら建築やらしたよう
なので、いろいろ出てきてるのではないでしょうか?

762カイザー:2003/09/06(土) 09:27
確かに五賢帝時代初期を研究するには、ドミティアヌスについて一通りチェックしと
くべきでしょうね。トラヤヌスの帝位獲得からして、ドミティアヌス暗殺のゴタゴタ
の延長線上の出来事ですし。
調べてみたら、フラウィウス朝も面白いと。

ローマ史の研究はやり尽くされているみたいなコラムを昔見た覚えが微かにあります
が、まだまだ研究しきれていない時代や分野はたくさんありそうですね。

763マッティアス:2003/09/07(日) 00:38
まあ、どの時代でも、完全に同時代でもなければ、完全にはわかってないわけで。
テーマ自体は出し尽くされたとしても、それが完成するってことはないのが歴史学では
ないかと思います。文献の解釈ひとつ取ったって、前人の成果を踏まえて、そこから
また発展したりするわけですからね。

でも、帝政初期って、コンスタンティノープル政権とか五賢帝以降とかより、文献史料
だけは比較的恵まれていて、研究され尽くされた感はあるのかも知れませんね。
でも、スエトニウスとヒストリア・アウグスタの間で、ネルウァとトラヤヌスだけは、
比較的近い時代の伝記がないんですよね。その辺もものすごく気になります。

764カイザー:2003/09/07(日) 17:11
史料を漁り尽くしてしまったら、歴史の学術的研究はとりあえず終わりと言えば終わ
りでしょうね。物量があれば細かいところまで研究できるし、乏しければそれなりに
なるという違いはあるでしょうけど。
そういう意味ではローマの史料というのは、一通り出尽くしたという状態にあるのか
もしれませんね。私のようなただの素人だと、日本語でかつ概説的なものしか読まな
いんで、細かいところの知識は適当になってしまうのですが。

NOVAに駅前留学して、マッティアスさんのように英語文献にも手を出すべきなん
でしょうが・・・。
まあ、私のような不勉強なローマファンは気長に、翻訳書や日本人研究者の解説者が
出版されるのを待っておくべきなんでしょうね。

765マッティアス:2003/09/07(日) 19:27
すいません。例のネルウァ本すら、残り20頁(エピローグ的なトラヤヌス話)を読む
気力を失ったまま、放置プレイなんですけど。買うだけは買っちゃうんですよね(爆)。
所詮は英検4級ですから(苦笑)。

南川高志先生がヒストリア・アウグスタを邦訳される、というのを大変心待ちにして
いるのですが、出てもきっと部数刷らないから、高いのだろうな、と思うと切ないです。
ついでに、マルティアリスのエピグランマタは慶応でしか入手できないのだか何だか
わかりませんが、普通に出版して書店におけば、そこそこ出そうなんですけどね。
「ポンペイ・グラフィティ」並みに下世話で毒だし、面白いので。
実はユウェナリスの「サトゥラエ」(風刺詩)も出ているようなので、気になってはいる
のですが、置き場と資金の問題で見合わせています。
その前にサトクリフのローマものだけでも、全部読んでおこうかな、って気もするし。

766カイザー:2003/09/12(金) 21:21
久しぶりにヤングアニマルを立ち読みしたら、セスタスの連載が再開されててご機嫌
です♪
・・・が、人物紹介で最重要人物なオクタヴィア様についてのコメントが「ネロの妻」
の一言だけだったというのには、全く納得いってないです(笑)。

今、ロシア史の本を読み進めているのですが、ギリシア正教会の影響下にあった頃の
ロシア正教会は、もはや滅亡寸前だったにもかかわらずローマのコンスタンティノポ
リス総主教の意向を無視できない惰弱な立場だったようでびっくり。
当時は強国だったリトアニアの支配下にあったキエフとモスクワのどちらに、ロシア
(ルーシ)の正教会の主導的立場を与えるか、天秤にかけられていたそうです。

767マッティアス:2003/09/13(土) 00:17
しかし、オクタヴィアさまについて、それ以上何と書けと(笑)?確かにあの漫画では
今までのネロもの(←「セスタス」は微妙にそうじゃないだろう!)の中では破格の扱い
ではありますけれども。
あの漫画のヒロインはアグリッピーナさまですよ?彼女のことを「ネロの母」としか
書いてなかったら、それはそれで問題ですけど。ていうか、ネロって一応主人公格、
なんでしょうかね?それともただの脇役?すっごい微妙(笑)。

ロシア正教会のほうが、ある場所っていうか国?が強くても、やっぱり伝統あるコンス
タンティノポリスのほうが、権威はあったっていうことなんでしょうかね。
西側で、兵力やら財力は皇帝や国王のほうがあったとしても、教皇の切札・破門の前
には、妥協せざるをえなかった、ていうのと同じで。




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