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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

8440チバQ:2022/12/31(土) 19:00:31
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122900411&g=pol
静観決め込む自民・二階氏 「菅カード」懐に政局備えか
2022年12月30日07時15分


 相次ぐ閣僚辞任などで揺れる岸田政権に対し、自民党非主流派の二階俊博元幹事長が静観を決め込んでいる。岸田文雄首相が苦境にあえぐ中、きな臭い動きに出れば党内の反発を招くと見て自重しているようだ。ただ、今後の政局をにらんでか、同じ非主流派の菅義偉前首相らとの関係維持には余念がなく、政権側の警戒感は消えない。

 二階氏は23日夜、菅氏に加え、菅政権を共に支えた森山裕選対委員長と東京都内で会食した。周囲には「こうやって顔を合わせることが大事だ」と解説してみせた。
 二階、森山両氏は菅政権誕生の立役者で、それぞれ党内派閥の会長を務める。菅氏もグループ結成の布石とされる勉強会発足を模索。3氏は定期的に会食を重ねており、岸田政権に異変があれば共に行動するとみられている。
 首相の党総裁任期は2024年9月末で、大型国政選挙も当面は予定されず、選挙の顔選びに絡む「岸田降ろし」などの動きは見られない。そうした中、二階氏率いる二階派は所属メンバーを着々と増やし、勢力を拡大中だ。今月には単独で党内第4派閥となった。
 卯(う)年の来年、年男となる二階氏は「ウサギのように俊敏でなきゃならん」と記者団に政局と向き合う心構えを説いた。二階派幹部も「政治はタイミングだ。今は何もしないが、その時が来たら動く」と明かす。
 「ポスト岸田」として二階氏が想定するのは菅氏とされる。安倍晋三元首相を支え、自らも政権を担った菅氏の手腕に、今も党内で一定の評価がある。二階氏にとって、「菅カード」をちらつかせることは岸田政権へのけん制にもなる。
 昨年9月の党総裁選に出馬した首相が、歴代最長の幹事長在職中だった二階氏を外すかのような「党役員任期制限」を掲げたことは、今も二階氏側にしこりとなって残る。首相サイドは二階氏の「逆襲」に神経をとがらせている。
 岸田派関係者は、23日の二階、菅、森山3氏の会合について「首相は脅威に思っているだろう」と語った。同派中堅議員は「総裁選はまだ先だから引きずり降ろすような動きはないと思うが…」と声を落とした。

8441チバQ:2022/12/31(土) 20:09:29
https://toyokeizai.net/articles/-/641508
2023年政局「反撃」高市氏vs「存在感」稲田氏の行方
ダークホースは青木氏の秘蔵っ子「女性議員」
清水 克彦 : 政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師
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2022/12/28 6:40

防衛費の増額をめぐる増税論議で、閣内(高市早苗経済安全保障担当相と西村康稔経済産業相)、そして自民党執行部(萩生田光一政調会長)からも異論や反論を浴びた岸田文雄首相。安倍晋三元首相亡き後、事実上、安倍派を束ねる森喜朗元首相の手助けで、安倍元首相に近かった3氏をなだめ、どうにか事態を収拾した。

そして、新年早々のアメリカ訪問に向け、今年5月、バイデン大統領と交わした「防衛費の相当な増額を確保する」という約束を、これまたどうにか果たせる環境を整えた。

支持率が低くても安定の岸田政権
内閣支持率が30%を切る世論調査もあるなか、岸田政権は極めて低空飛行ながら、当面は政権を維持し続けられると筆者は見る。それはなぜか。その答えは極めてシンプルだ。岸田首相に取って代わる実力者が不在だからである。

最大派閥の安倍派は後継者が決まらず、前述したように森元首相が不協和音を抑えている状態。第2派閥の茂木派は、派閥の長である茂木敏充幹事長と、陰の実力者、青木幹雄元参議院会長が犬猿の仲だ。第3派閥の麻生派は、麻生太郎副総裁と河野太郎デジタル担当相のミゾが埋まらず、派閥を挙げて河野氏を推すという状況にない。

第4派閥の岸田派とほぼ同規模の二階派は、御年83歳の二階俊博元幹事長が健在ではあるが、派内に次を狙える人物がいない。

12月19日、筆者が所属する在京ラジオ局の特番収録に臨んだ岸田首相は極めて元気で、2023年5月、地元・広島で開催されるG7サミットについて「議長国としてリーダーシップを発揮しなければならない」と意欲を見せた。「永田町の一寸先は闇」といわれるが、担当記者に聞けば、降板の可能性など微塵も感じられなかったという。

そんななかで注目されるのが、高市氏と稲田朋美元防衛相、そして小渕優子元経済産業相の3人である。

岸田首相が反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有など、防衛力を強化する財源を確保するための増税方針を発表したのは12月8日のこと。

高市氏は2日後にツイッターで、政府与党連絡会議に高市氏と西村氏が呼ばれなかったことを暴露し、「その席で総理から突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」と怒りをぶちまけた。

そのうえで、「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解できません」とまで記した。

現職の閣僚による首相への批判は、通常なら、高市氏本人が語るように「罷免されても仕方がない」反逆行為である。その高市氏は、12月12日、総理との懇親会に出て、翌13日にはわだかまりは解けたと記者会見で述べたが、「私は間違ったことは言っていません」と付け加えた。勝負どころが近づいていると踏んでの首相批判……「戦火は収まらず」である。

高市氏は、昨年秋の自民党総裁選に、信条をともにする安倍元首相に担がれて出馬した。結果は3位だったが、安倍氏の岩盤支持層である保守層からは支持され、「安倍氏の後継」としての立場を固めることには成功した。

ただ、今年7月、奈良で安倍氏が銃撃されて急逝したことで、高市氏は自民党内で唯一の後ろ盾を失った。安倍氏に近いとはいえ、無派閥の高市氏にとっては大打撃で、2021年の自民党総裁選挙で高市氏を支持した安倍派議員も、萩生田氏、西村氏、それに松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長がお互いを牽制し合うなか、雲散霧消してしまった。

8442チバQ:2022/12/31(土) 20:09:56
しかし、高市氏に目がないわけではない。岸田首相が「防衛増税」を打ち出し、防衛費の増額を声高に訴えてきた安倍派からも反対論が噴出した事実は、無派閥で確固たる支持基盤を持たない高市氏には追い風と映ったはずだ。

「今、安倍派は、森さんがどうにかまとめていますが、バラバラの状態が続いています。それこそ分裂したりしたら、『萩生田さんでも西村さんでもなく高市さんを担ごう』という人たちは当然出てくるでしょうね」(菅グループ中堅議員)

もともと高市氏は今年8月、政調会長から経済安保相へ横滑りした際、「優秀な小林鷹之大臣に留任してほしかった」と語っていたほどだ。大臣引き継ぎを取りやめ、内閣府職員への訓示もしなかったときから、岸田首相とは一線を画していたのだ。その点でいえば、自身を岸田首相の対極として位置づけるため、岸田首相から罷免されていたほうが好都合だったかもしれない。

「再び表舞台へ布石」稲田氏
高市氏が公然と岸田首相に反旗を翻すなか、存在感を見せているのが稲田氏である。

稲田氏は12月12日、首相官邸で報道陣に囲まれ、防衛財源について、「安定財源である必要がある。1兆円について国民に薄く広く、税の負担のお願いを検討する首相の方針は正しいと思う」と語った。これは岸田首相の判断を肯定し、高市氏の考えに反論したものだ。

高市氏は1993年初当選でここまで9期、稲田氏は2005年初当選で6期目だ。稲田氏にとって高市氏は、2歳年下ながら政治の世界では先輩にあたる。その稲田氏は、2021年の自民党総裁選挙で高市氏を支持した。

同年9月29日に行われた自民党総裁選挙。その日、朝からグランドプリンスホテル高輪に詰めていた筆者は、勝敗が決まった後、会場から出てきた稲田氏にマイクを向けた。

「憲法改正、外交防衛、エネルギー政策、私と思いを共有している高市さんを応援してきました。結果は残念ですが、岸田新総裁のもと結束していきたいと思います」

それが今回は一変した。稲田氏をよく表す言葉に、野党時代の2012年4月、「稲田朋美さんと道義大国を目指す会」で発したこの言葉がある。

「“国民の生活が第一” なんて政治は間違っていると思います。私たちの今の生活だけが大切なのではなく、先人から引き継いできた大切なものを、私たちの子孫に引き継いでいく責任を果たすのが政治家の役割だと思っています」

当時の民主党・小沢一郎氏のキャッチフレーズを痛烈に批判したものだが、これが保守派の政治家、稲田朋美の矜持なのだろう。

稲田氏を政調会長や防衛相に抜擢し、高市氏に続く女性政治家として引き立てたのは安倍氏だ。一時は「安倍氏の秘蔵っ子」とまでいわれたが、ジェンダー平等の活動に舵を切り始めると安倍氏とは距離ができた。代わりに「秘蔵っ子」のポジションに割って入ってきたのが、先輩の高市氏だ。

自民党総裁選挙に高市氏は出馬し、一方の稲田氏は出馬を見送らざるをえなかったのは、安倍氏という後ろ盾の有無によるところが大きい。総裁選挙では国家観を共有する高市氏支持に回った稲田氏だが、安倍氏なき安倍派の動き、岸田政権の低空飛行などから、「時は今」と判断したとしても不思議ではない。

元防衛相なので防衛問題は得意だ。福井県選出なので原発推進には一家言ある。弁護士のキャリアもあるため女性活躍やジェンダー平等の政策にも強い。しかも、これらの問題は、いずれも岸田政権が直面しているものばかりである。政策面で見ても、稲田氏が再び表舞台に躍り出る環境は整いつつある。

岸田首相離れを明確にした高市氏とは対照的に、まず防衛問題で岸田首相に接近した稲田氏。高市氏とは真逆の立ち位置で、ポスト岸田候補として輝きを取り戻しつつある。

8443チバQ:2022/12/31(土) 20:10:16
ダークホース「ステルス型」の小渕氏
存在感を増す高市氏と稲田氏以外にも注目すべき人物がいる。それが小渕氏である。小渕氏は現在、自民党内で組織運動本部長という立場にある。一見地味な地位だが、地方組織の窓口であり、衆議院小選挙区の10増10減で区割り変更に伴う調整にもあたる重要ポストである。

高市氏と稲田氏が自ら発信することで存在感を示しているのに対し、小渕氏の発信力はあまり目立たない。いわば「ステルス型」の有望株だ。


小渕氏といえば、故・小渕恵三元首相を父に持ち、麻生内閣時代、34歳で初入閣(少子化、男女共同参画担当相)したサラブレッドである。2014年9月に経産相として再入閣した際は、公職選挙法違反疑惑が報じられてすぐ辞任に追い込まれ、地元関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開け証拠隠滅を図るという事態に発展している。

「小渕優子」と検索すれば、いまだに「ドリル」というワードが引っ掛かってくるのは「負の遺産」というべきだろう。

その小渕氏を娘のように可愛がってきたのが、小渕内閣で官房長官を務めた青木氏である。2022年11月21日、青木氏は、岸田首相や安倍派を束ねる森元首相と会談した。場所は3人の母校である早稲田大学の大隈庭園。そこに早稲田の大学院を修了した小渕氏も参加して、会食は2時間あまりにおよんだ。

この席で青木氏は、次の内閣改造や自民党役員人事で小渕氏の抜擢を強く岸田首相に要請したのではないか。それも官房長官、あるいは自民党政調会長といった要職で、と推測する。

小渕氏入閣の話は、2022年8月10日の内閣改造でも上がったが、このときは小渕氏が所属する茂木派の茂木氏と麻生派を率いる麻生氏が反対し、入閣には至らなかった。しかし、小渕氏は麻生氏に連合の芳野友子会長を引き合わせ、区割り変更に伴う支部長の選定で汗をかいてきた。

ドリル話は8年も前のこと。疑惑をめぐり本人の説明責任が果たされていないことなど、我々メディアの人間ですら忘れてしまっている。88歳と高齢の青木氏が「目の黒いうちに」と迫り、小渕氏と良好な関係になった麻生氏が「うん」と言えば、岸田首相も「聞く力」を発揮せざるをえないだろう。

もし小渕氏が次の人事で要職に起用されれば、高市氏や稲田氏と並ぶポスト岸田の有力候補に躍り出ることになる。

寅千里を走り、卯は跳ねる
ポスト岸田という点で見た場合、軸となるのは茂木氏や森元首相が推す萩生田氏、あるいは菅前総理あたりになる。しかし、情勢次第では3人の女性政治家も十分候補になりえる。

株式相場の世界では、干支にちなんで「寅千里を走り、卯は跳ねる」などといわれるが、寅年の2022年、それぞれ異なる形で存在感を示した高市氏と稲田氏、そして小渕氏のなかで、卯年の2023年、跳ねることができるのは誰か、注目しておきたいものである。

8444チバQ:2022/12/31(土) 21:08:25
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2022122900018.html
「人事の岸田」で長期政権が視野に?清和会、平成研を牽制の巧妙な配置 統一地方選で大過なければ
2022/12/31 11:30AERA dot.

「人事の岸田」で長期政権が視野に?清和会、平成研を牽制の巧妙な配置 統一地方選で大過なければ

秋葉賢也復興相の辞表を受理し、取材に応じる岸田文雄首相=2022年12月27日午後2時12分

(AERA dot.)

 岸田文雄首相にとって2022年の始まりは、前年の衆院選で大敗せずに及第点を獲得し、長期政権を目指して参院選に望みをかけるという意気込みが伴っていたに違いない。だが2月にはロシアによるウクライナ侵攻があり、7月には安倍晋三元首相が銃撃されるなど、波乱ずくめの一年となった。では、2023年はどうなるか。残念ながら、明るい材料はほとんどない。

 実際に12月17日と18日に朝日新聞が行った世論調査によると、内閣支持率は前月比6ポイント減の31%で、不支持率は同6ポイント増の57%。前者は岸田政権発足以降の最低記録で、後者は第2次安倍内閣以降で最高記録となった。ちなみに2022年は1月の内閣支持率49%、不支持率21%からスタートし、支持率の最高は5月の59%だったが、12月にはそこからだいたい半減したことになる。

 それでも政権が揺らがないのは、党内に有力候補が不在で、野党の支持率も芳しくないためだ。「ポスト岸田」として6人の政治家の名前を事前に挙げた同調査でも、24%が河野太郎デジタル大臣、15%が石破茂元幹事長、9%が高市早苗経済安全保障担当大臣、6%が菅義偉前首相、さらに茂木敏充幹事長と林芳正外務大臣についてそれぞれ2%が「次期首相にふさわしい」と答えたが、37%が「この中にはいない」と回答している。

 岸田首相にとってライバルの不在こそ、最大の追い風だろう。岸田首相は年明けに訪米し、年末に「反撃能力」などを盛り込んで改定した「防衛3文書」を“手土産”に、バイデン大統領と会談の予定だが、さらにイギリス、フランス、イタリアへの歴訪を調整中。5月の広島サミットの準備のためというが、これで閉会中といえども、国会での大きな動きを封じることができるに違いない。

  さらに年明けの「内閣改造」の噂も出ていたが、岸田首相は問題はなるべく早く除去する方がいいと考えたのだろう。さっそく12月27日には「政治とカネ」の問題に加えて、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係や「影武者疑惑」などを抱えた秋葉賢也復興大臣を更迭し、過去のLGBTに対する差別的発言などを立憲民主党から追及された杉田水脈(みお)・総務政務官も辞表を提出した。

8445チバQ:2022/12/31(土) 21:08:35

 しかし大規模改造はリスクが伴う。実際に8月の内閣改造は身体検査が十分ではなかったため、旧統一教会との関係をあやふやにしていた山際大志郎前経済再生担当大臣や「政治とカネ」問題を抱えていた寺田稔前総務大臣の入閣を許すことになった。閣外から新たに大臣を任命するとなると、完璧な身体検査が必要になるが、自民党は旧統一教会との関係についての党内調査すら十分に行うことができず、“漏れ”が残って問題となった。新たに就任する大臣が「クロではない」と誰も保証はできないのだ。

 岸田首相は同日のテレビ番組で「年末年始やその周辺では今、私の頭の中にない」と早期の内閣改造を否定したが、「何カ月先も考えてないという意味ではない」とも述べて含みを残した。これは適宜に人事権を行使して、閣内や自民党内を引き締めるということだろう。岸田首相の目下の関心は、安倍晋三元首相というリーダーを失った最大派閥の清和会がどうなるかということに違いない。清和会は次の会長職をめぐっては萩生田光一政調会長と西村康稔経済産業大臣らが争っているが、彼らにポストを与えてうまく取り込んでいれば、所属する国会議員が100人近い清和会を押さえることができるのだ。

 そうした意味では、秋葉氏の後任として同じ平成研所属の渡辺博道氏を任命したことも理解できる。党内最大派閥の清和会を牽制(けんせい)するためにも、第2派閥である平成研の勢力をそぐことは得策ではないからだ。なお党の経理局長だった渡辺氏は茂木敏充幹事長が会長を務める平成研を支える副会長でもあり、派閥内をまとめきれない茂木氏に恩を売る人事ともいえるが、一方では23年春の統一地方選を前に、党の資金面で平成研を牽制する意味もあるだろう。

 このように人事を微調整しながら存続を図っていくのが、「人事の岸田」のやり方だ。なお閣僚就任の理由付けとされる「適材適所」はあくまで政権にとって都合のいい配置であり、議員の能力に従うものではないことは明らかだ。

 そうした岸田人事のうちの一つとしてささやかれているのが「国民民主党の与党入り」だが、それでは存在感が薄れてしまう公明党がいい顔をしないだろう。そもそも衆参合わせて所属の国会議員が20人にすぎない国民民主党に大臣ポストを与えることは、衆参合わせて59人の所属議員がいながら大臣ポストを一つしか持たない公明党が納得するはずがない。自民党にとっても、党勢が衰えつつあるとはいえ22年の参院選比例区で618万票を獲得した公明党を捨て、316万票の国民民主党と組むというのは、得策ではない。衆院選の各小選挙区での影響力では、両党の格差は拡大する。

 統一地方選で大過がなければ、岸田政権には「黄金の3年間」が保証されるだろう。もっとも「防衛増税には民意を問うべきだ」との声には応じなければならず、岸田首相もテレビ番組で「(増税の)スタートの時期までに選挙があると思う」と述べたが、ウクライナ戦争に積極的なアメリカのバイデン大統領や他の西側首脳らとの“協力”でもって、なんとか乗り切ろうとするのではないか。北朝鮮から飛んでくるミサイルの数が増え、台湾海峡が不安定化すれば、国民の不安は増大し、防衛増税についての批判は少なくなるはずだ。

 同時にやらなければならないのは国民所得を増やすことだが、てっとり早いのは円高を誘導して、ドルベースでのGDPを増やすことだ。インフレ対策のために各国の中央銀行が利上げする中で、相変わらずゼロ金利政策に固執していたのが黒田東彦日銀総裁だが、日銀は12月20日の金融政策決定会合で長期金利の変動幅を従来の0.25%から0.5%に修正。これを受けて為替は1ドル当たり5円ほど円高に振れた。

 日銀の決定に政府が直接介入することはできないが、総裁の人事権は政府が握る。もちろん国会の同意は必要だが、物価上昇を招くドル高を歓迎する国会議員はいないだろう。

 防衛増税に反対する国民は多いが、防衛費増強に反対の意見は少ない。これをうまく乗り切れば、岸田政権は保守層を含めて広く国民の支持を得ることができる。岸田政権にとって23年は課題が多い一年になるだろうが、長期政権も夢ではなくなる。まずは足元に気をつけることだ。スキャンダルのタネは閣僚ばかりではない。

(政治ジャーナリスト 安積明子)

■あづみ・あきこ 政治ジャーナリスト。兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)

8446OS5(旧チバQ):2023/01/01(日) 21:17:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1750f5bf6af8ced59a498b377936f5c1ffd4ee67
岸田首相、逆風克服か失速か 解散へ駆け引き、人事も焦点 23年政局展望
1/1(日) 17:03配信


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時事通信
内外情勢調査会で講演する岸田文雄首相=2022年12月26日、東京都港区

 岸田文雄首相が逆風を克服できるのか、あるいはさらに失速するか。

 2023年は、閣僚辞任ドミノで苦境が続く岸田政権の浮沈が懸かる分かれ道となる。5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、首相は地道に求心力回復を図る考え。衆院解散・総選挙をにらんだ与野党の駆け引きも活発化しそうだ。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 ◇重要課題「動かす年」
 「未来の世代に責任を持って日本を引き継ぐ」。首相は22年暮れ、内外情勢調査会で講演し、新年の抱負をこう語った。防衛力強化や「新しい資本主義」、少子化対策といった重要課題に「布石」を打ったとして、「実際に稼働させ、動かしていく。これが23年の位置付けだ」と力説した。

 とりわけ重視するのが、G7指導者を地元・広島に集めるサミット。だが、首相がこの「晴れ舞台」にたどり着くまでには数々の試練がある。

 最初の関門は、1月23日召集の通常国会だ。政府・与党は、過去最大の114兆3812億円に上る23年度予算案を提出し、年度内成立に全力を挙げる。「政治とカネ」の疑惑を抱えた秋葉賢也前復興相らを年の瀬に更迭した首相に対し、野党は任命責任を厳しく追及する方針。防衛費増額やそのための増税など首相が矢継ぎ早に決めた重要政策を主な論点に、与野党が冒頭から激突しそうだ。

 経済運営も成果が問われる。4月8日に任期が切れる黒田東彦日銀総裁の後任人事案を、政府は3月までに国会に提示する方針。異次元金融緩和を推し進めてきた黒田路線は修正されるのか。経済界も政界も首相の判断に目を凝らす。

 物価高の痛みを和らげる賃上げの動きを広げられるかも課題だ。春闘の結果は、首相が掲げる新しい資本主義の成否につながる。

 4月は統一地方選が行われるほか、欠員が生じた衆院千葉5区、和歌山1区、山口4区で補欠選挙も実施される見通し。自民党は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の影響を懸念する。

 ◇「常在戦場」で選挙準備
 次期衆院選は小選挙区の「1票の格差」是正のため、定数を「10増10減」する新たな区割りで行われる。10月に衆院議員の任期満了まで残り2年の折り返しを迎えることから、与野党とも「常在戦場」(政権幹部)と身構える。

 解散権を握る首相は、自民党総裁の任期切れまで9月で残り1年となることを念頭に、総裁再選に向けた解散戦略を慎重に探る。解散の選択肢の一つと目されるのが広島サミット後だが、内閣支持率の低迷が続けば政治決戦はおぼつかない。

 首相は防衛費増額のための増税実施までに衆院選を行う考えも示している。増税の時期は、自民党内の反対派に配慮して「24年以降の適切な時期」と曖昧にしており、23年は増税を巡る党内対立が再燃する。首相が解散をちらつかせて反対派をけん制する可能性もある。

 内閣改造・党役員人事も、首相の局面打開のカードだ。党幹部は「夏に人事がある」との見方を示す。「ポスト岸田」に意欲を隠さない茂木敏充幹事長の処遇が焦点。首相と距離を置く菅義偉前首相の要職起用も再び取り沙汰されそうだ。国民民主党を連立政権に加える案もくすぶり続ける。

 ◇立・維の共闘は
 野党は巨大与党にどう対峙(たいじ)するのか。立憲民主党と日本維新の会は先の臨時国会での「成果」に味をしめ、共闘を継続する方針だが、憲法改正や安全保障政策など基本政策で溝が深く、一枚岩にはほど遠い。統一地方選では競合し、国政選挙でも「野党第1党」を競う敵同士だ。

8447OS5(旧チバQ):2023/01/04(水) 11:59:45
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/politics/fnn-463812.html
【今年を占う】2023年が「主戦場」 防衛増税めぐり 自民・最大派閥“安倍派”の今後は 年明け早々、動きも
2023/01/03 19:40
憲政史上歴代最長となる政権を築いた安倍元首相が凶弾に倒れ死去してからまもなく半年を迎える。安倍氏が会長を務めた党内最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、会長の不在が長期化している。

2022年10月には、安倍氏の「国葬」「県民葬」を終えたタイミングで、安倍派は新体制を模索したものの先送りになった。派内の主導権争いとも相まって、生前の安倍氏が掲げた政策を巡り安倍派内で議論が活発化している。一方、安倍氏の実弟で保守派を代表する議員の一人の岸信夫首相補佐官が政界引退の意向を示すなど安倍派にとって苦難は続く。

“遺志”掲げて強硬に反対
2022年12月。安倍氏の「遺言」ともいえる現行の1.6倍となる“5年間で総額43兆円”の防衛費増額を実現した岸田政権。しかし、増額で新たに必要になる財源について、4分の1の約1兆円強を“増税でまかなう”よう岸田首相が指示すると、取りまとめまでわずか1週間という短期決戦に、党内では「拙速すぎる」と反発の声が広がった。特に、安倍派の一部は、安倍氏の“遺志”を掲げ、強硬に反対の声を上げた。

一方、税制改正大綱を取りまとめる自民党税制調査会の幹部には、安倍派から小委員長に塩谷元文科相、さらに幹部に福田達夫前総務会長が入り、安倍派は増税を巡って「税調執行部」と「反対派」に分かれる形になった。最終的には、法人税・タバコ税に加え「防衛所得税」ともいえる新税の3つによる“防衛増税”の大枠を決める一方で、増税開始は「2024年以降の適切な時期に」として時期を明示せず、賛成派・反対派両者の顔が立つ形での決着となった。

2023年が「主戦場」“安倍派”の一部 徹底抗戦も
2023年について、ある安倍派議員は「防衛費の財源確保に関する法律が通常国会に提出されれば、反対派は断固阻止する構えだ」と語っていて、年明けから安倍派内の防衛増税反対派が徹底抗戦を行う可能性がある。

さらに、例年6月ごろに、政府がまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる「骨太の方針」では、財政健全化を掲げるPB=プライマリーバランスの黒字化目標の記述を巡り、派内には「積極財政に逆行するから記述を盛り込むことに断固反対」との声があがる。一方で、政権幹部は「黒字化目標の旗を立てておくことが諸外国への財政的な信頼になる」と堅持する考えを示すなど、再び激論になりそうだ。

また、防衛増税の導入時期について、2023年の自民党税調で議論することになるが、安倍派の閣僚経験者は「議論の主戦場は今年。昨年の比じゃない。もっと激しい議論になる」と語るほか「経済が上向かなければ増税なんてできるはずがない」との声も出ていて、再び激しい抵抗が予想される。

一方、かつて安倍派に所属した高市経済安保相は閣内から「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解できない」とツイートし、防衛増税に難色を示した。高市氏が再び閣内から声を上げるのかにも注目が集まる。ある安倍派幹部は「安倍派は主張し、議論を戦わせることで派閥の求心力にもつながる」と語る。

政局のキーマンは松野官房長官と萩生田政調会長
増税を巡り安倍派内部から再び反対の声があがることが予想される中で、安倍派のキーマンは誰になるのか。

一人目は岸田政権の番頭役を務める松野官房長官だ。12月の防衛増税の財源を巡る議論では、増税に反対する議員を多く抱える安倍派に対し、政権幹部は「安倍派議員が主張を強め、取りまとめを阻止すれば、それは“安倍派発の政局”ということになる」と危機感を露わにしていた。

こうした状況の中で、松野氏は、党の萩生田政調会長と連係し、反撃能力などを初めて明記した防衛3文書を閣議決定する12月16日まで、わずか一週間という短い期間の中で、“防衛増税”の大枠の取りまとめにこぎ着けて着地させた。

もう一人のキーマンは安倍氏の最側近だった萩生田氏。12月には台湾を訪問し蔡英文総統と会談するなどしていて、保守層を中心に安倍氏を慕ってきた派内の若手議員の中で支持を広げつつある。萩生田氏は、防衛費増額にともなう財源確保を巡り、税以外の約3兆円の歳出改革や税外収入の活用について協議する場を党に設置する考えを示している。

松野氏が、内閣改造で閣外に出て安倍派の執行部に入った場合、派閥内のパワーバランスはどう変化するのか。また、萩生田氏がどのように動くのか。党内最大派閥の安倍派の動向は岸田政権に大きな影響を与えることになるだけに注目が集まる。

フジテレビ政治部

8448OS5(旧チバQ):2023/01/04(水) 12:00:02
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023010301000358.html
ポスト岸田、存在誇示に腐心 茂木、河野氏機会うかがう
2023/01/03 16:23共同通信

ポスト岸田、存在誇示に腐心 茂木、河野氏機会うかがう

昨年12月、東京都内で講演する岸田首相

(共同通信)

 自民党の「ポスト岸田」と目される候補が、存在感誇示に腐心している。茂木敏充幹事長、河野太郎消費者担当相は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で前面に立ち、政権を支えながら機会をうかがう。岸田派ナンバー2の林芳正外相は外交で実績を積み上げたい考え。高市早苗経済安全保障担当相は防衛費増額に伴う増税に反対し、安倍派や保守系のつなぎ留めを狙う。

 茂木派領袖も兼ねる茂木氏は、次期自民総裁レースの有力候補とみられている。昨年の臨時国会では、旧統一教会問題の被害者救済法成立に向け与野党幹事長らとの協議を主導。能力の高さを見せつけた。

8449チバQ:2023/01/05(木) 11:14:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e333bd50a45bf92dc836cbed987c3abef831c628
「復帰はうまくいかねぇだろうな」 次々と側近失い失意の麻生太郎氏
1/5(木) 10:26配信

西日本新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 岸田文雄首相の後見役とされる自民党の麻生太郎副総裁が向かい風にさらされている。政治資金規正法違反の罪に問われた側近の薗浦健太郎氏が昨年12月21日に衆院議員を辞職。落選中の松本純元国家公安委員長に続き、またも右腕を失った麻生氏のダメージは計り知れない。影響力に陰りが出れば、首相の政権運営にも波及するとみられ、麻生氏が難局をどう盛り返すのか、党内外が目を凝らしている。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 「(政界)復帰はそう、うまくいかねぇだろうな。松本だって、復党までに1年近くかかったんだから」。薗浦氏が議員辞職した21日、失意の麻生氏は周囲にこう漏らしていたという。

 薗浦氏は、麻生氏が総務相だった2004年ごろに政策担当秘書を務め、その後、衆院議員に当選し麻生派に所属。外交、安全保障政策に通じ、派内でも麻生氏と所属議員をつなぐ調整役として一目置かれた。

 一昨年2月、麻生氏の最側近だった松本氏が、緊急事態宣言中に銀座のクラブに深夜まで滞在した問題で離党すると、薗浦氏の立ち位置は相対的に上がっていた。

 岸田政権誕生に一役買い、首相も頼みの綱とする麻生氏だが、その身辺では苦難が後を絶たない。同年10月の衆院選で派幹部の甘利明氏が小選挙区で敗れ、自民党幹事長を辞任。先の臨時国会では、甘利氏に近く、同じ麻生派の山際大志郎前経済再生担当相が更迭に追い込まれた。

 盟友だった安倍晋三元首相の死去についても、安倍氏とともにキーマンとして党内の重しになろうと考えていた麻生氏の筋書きを狂わせた。周辺は「これでもかと痛手が広がっている」と嘆く。

 片や、事あるごとに相談を持ちかけ、助言を仰いできた首相にとっても、麻生氏の力が弱まることは、リスク要因となり得る。党内第2派閥の茂木派と並び、主流派として首相を支える麻生派ががたつけば、不安定に陥っている政権基盤がさらに流動化しかねない。逆に、非主流派からは「わが世の春は、長く続かないものだ」(閣僚経験者)と、冷ややかな声も聞こえてくる。

 御年82歳。懐刀を相次ぎ手放した麻生氏の視線はどこに向くのか-。

 (河合仁志)

西日本新聞

8450OS5(旧チバQ):2023/01/05(木) 11:19:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f706a1605fb88be4d3ff64a98767b4439ba14b5
《次官経験者たちは自らの所管分野に閉じこもる》閣僚のドミノ辞任に岸田官邸がなす術もなかった理由
1/5(木) 6:12配信

文春オンライン
日本を動かすエリートたちの街、東京・霞が関から、官僚の人事情報をいち早くお届けする名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。月刊「文藝春秋」2023年1月号より一部を公開します。

【写真】この記事の写真を見る(2枚)

◆◆◆

菅政権時代は若すぎたけど……
発足時の第2次岸田内閣(2022年8月) ©JMPA

「官邸崩壊」。第一次安倍晋三内閣のころ、よく耳にした言葉が15年の歳月を経て復活した。岸田文雄首相が率いる首相官邸の官僚たちは、文字通り「崩壊」している。

「秘書官が若すぎる」と評された菅義偉前政権とは180度変わり、岸田内閣は事務次官経験者をずらりと官邸に揃えた。嶋田隆政務秘書官(昭和57年、旧通産省入省)、秋葉剛男国家安全保障局長(同、外務省)、栗生俊一官房副長官(56年、警察庁)、森昌文首相補佐官(同、旧建設省)と実に4人もいる。「霞が関に睨みをきかせる」のが目的だった。

 ところが、これは裏目に出た。出身省庁の官僚からすれば、次官経験者は煙たいうえに、実務から離れた「一丁上がり」の人。おのずと現役官僚は言うことを聞こうとしない。また次官まで経験した官僚は腰が軽いとは言えない。

 しかも木原誠二官房副長官(平成5年、旧大蔵省)という官僚上がりの若手政治家が首相側近として控え、木原氏の眼鏡にかなわない政策は何も通らない状況となっている。

 こうなると、次官経験者たちは自らの所管分野に閉じこもるようになる。旧統一教会問題の答弁変更や、閣僚のドミノ辞任になす術もなかったのは、こうした事情によるところが大きい。

 第二次安倍内閣の今井尚哉元首相秘書官(昭和57年、旧通産省)は「役所には戻らない」と宣言し、政治的に立ち回ることができた。岸田官邸に、政局観をもつ人間は見当たらない。官邸崩壊はしばらく止まらないだろう。

紛糾する「防衛費」議論の“真の黒衣”は?
 防衛力強化をめぐる議論が大詰めを迎えた。ポイントは今後5年間での大幅な財源確保と「反撃能力」のあり方だ。

 前者は法人・所得税増税を軸とし、後者は現行法制度との矛盾を来さないよう国家安全保障戦略など防衛三文書改定に向けて最終調整する。「財務省主導の議論」と目されがちだが、一連のシナリオを描いた真の黒衣は「国家安全保障局」(NSS)の室田幸靖審議官(平成6年、外務省)だ。

 NSS局長を務める秋葉剛男氏の下で舞台回しに奔走した室田氏は、これまで安保政策課長、総合政策局総務課長など、枢要ポストを歴任。脚光を浴びたのはNSS経済班長として「経済安保」政策を仕切っていた藤井敏彦氏(昭和62年、旧通産省)のスキャンダルが発覚したときだ。国会審議で藤井氏による外資系コンサルへの情報漏洩を匂わせ、藤井氏はあえなく引責辞職。藤井氏と近い自民党・甘利明前幹事長にも深手を負わせ、経済安保の政策過程から排除した。その力業で一目置かれるようになった。

 外務官僚が黒衣役を果たすのは、防衛力をめぐる議論の成り立ちをたどれば当然とも言える。秋葉、室田両氏ら外務官僚からすれば米国との「あうんの呼吸」で日本の安保政策をアレンジするのは伝統芸だ。財務省の一松旬企画担当主計官(平成7年、旧大蔵省)らが精力的に各所へ「ご説明」に歩くのは、むしろ目くらましとなった。

 彼らに比べて、やはり防衛省の力量不足は否めない。前防衛次官の島田和久内閣官房参与(昭和60年、旧防衛庁)が唱えた「国債を財源とした防衛費倍増」は一部議員以外、相手にされなかった。海千山千の外務・財務官僚を向こうに回して立ち回る役者は見えてこない。



「霞が関コンフィデンシャル」の全文は、「文藝春秋」2023年1月号と 「文藝春秋 電子版」 に掲載されています。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2023年1月号, 2023年1月号

8451OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 08:37:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/528fc138607ab67323414862860f74ef5b7f4afa
岸田首相5月のG7で退任覚悟か…「次の総理」大採点! 1位河野太郎、2位茂木敏充、3位萩生田光一…
1/6(金) 6:03配信


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現代ビジネス
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 想定外の事態が立て続けに襲う一年だった。岸田総理の迷走・暴走により、新年からは政界が大きく動く。再起を図る者に、世代交代を期する者……大混戦を制する政治家が、備えている条件とは。

【写真】安倍元首相の世界各国要人とのツーショット「地球儀外交が遺したレガシー」

岸田総理は退陣覚悟か
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 「総理は開き直ってしまった」(自民党閣僚経験者)

 失うものがないから、何をしでかすかわからない―という人を指して「無敵」と評することがある。岸田文雄総理は今、この国で最も重い責任を負う立場でありながら、そんなヤケクソの状態だ。

 支持率は30%前後の低空飛行を続ける。にもかかわらず堂々と「増税」を公言し、国民に詫びる素振りもない。かと思えば、疑われた「新型コロナの後遺症」も治ったのか、やけにサッパリした表情で会見に出てくる。

 それは総理自身が「退陣」を覚悟し、吹っ切れたからである。5月に地元の広島で開く、G7サミットが花道となりそうだ。自民党重鎮が言う。

 「この政権はもう終わるということは、岸田さんが一番よくわかっているんじゃないか。とはいえサミット前に総理が代わるのは、世界に面目が立たない。閉幕まで、何とか持てばいいんだが」

 しかし衆目の一致する「ポスト岸田」は、まだ見えない。真に日本を建て直すことのできる政治家は、はたして誰なのか。今回本誌は、長年政界を取材する3人のジャーナリストに「次の総理」となりうる有力政治家13名を採点してもらい、ランキング化。人望から政策立案能力、資金力、さらに野心やリーダーシップに至るまで、360度全方位から評価した。

河野と茂木を分けるもの
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 現在、真っ先に名前が挙がる次期総理の最有力候補は、デジタル大臣兼内閣府特命担当大臣の河野太郎氏と、自民党幹事長の茂木敏充氏だ。ともに外務大臣など要職を歴任した「有資格者」の筆頭格である。

 岸田政権で河野氏は冷遇され、対する茂木氏は岸田総理、麻生太郎党副総裁と並び中枢にいる。評点を寄せたひとり、元時事通信社政治部長の泉宏氏は「茂木氏は今、岸田政権の維持よりも、あらゆる機会をとらえて『ポスト岸田は俺だ』とアピールすることを最優先に動いている」と語る。

 だが、総理の座により近いのは河野氏だ。

 そもそも、この二人は似た者同士である。河野氏はかつて「政策新人類」と呼ばれ、自民党に居ながら脱原発を主張。会食ではお茶かコーラしか飲まず、人付き合いが苦手と評される。一方、茂木氏は政界一と言われる頭脳の持ち主だが「他人への接し方が『叱る』か『脅す』かしかない。茂木さんほどの嫌われ者は見たことがない」(自民党関係者)。ともに人間力は平均2. 7点と低い。

 加えて、二人とも足元、つまり所属派閥からの支持がきわめて不安定だ。

 「河野氏は麻生派にいることが最大のネックで、麻生氏は河野氏が総裁選に出る条件として『俺の言うことを聞け』と言っている。つまり麻生氏の後ろ盾を得たいなら、奔放な発言を引っ込めなければならない」(泉氏)

 「茂木氏の課題は『情』の部分。平成研(茂木派)ではOBの青木幹雄元官房長官ら長老が、茂木氏ではなく小渕優子元経産大臣を総理候補に推している。自分の派閥をはじめ党内の人心を掌握するのは、総理になるための必須条件です」(ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 実力はあるが、嫌われ者でもある両者。明暗を分けるのが知名度である。元テレビ朝日政治部デスクの細川隆三氏が言う。

 「茂木さんは、政治に興味のない一般国民の間では知名度が皆無です。岸田総理も人気はなかったけれど、まだ『安倍総理の後継候補』という形で取り上げられていた。茂木さんにはそれもなかったので、総裁選に出ても『誰? 』となってしまう」

 総理総裁が交代すれば早晩、解散総選挙がある。選挙の顔になれるか否かという点では、主に現役世代に圧倒的人気を誇る河野氏が優位。評点もそれを反映して、集票力と影響力でリードする河野氏が茂木氏を上回った。

8452OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 08:37:45
正反対の萩生田と石破
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 次点の候補となるのが、自民党政調会長の萩生田光一氏、そして現在は無役となっている石破茂元幹事長である。総合得点で2点差と、その違いはわずかに見えて、実は大きな隔たりがある。

 「萩生田氏は、最強の総理候補に躍り出ることができる立場。というのも、菅義偉前総理、岸田総理、さらに二階俊博元幹事長にも信頼されていて、有力者とのパイプの太さでは右に出る者がいない。

 それに対して、石破氏は人脈構築能力がとにかく低い。大臣や党の要職をいくつも経験しているのに、総裁選に出るとなると20人の推薦人を確保するので精一杯だなんて、あり得ない」(泉氏)

 萩生田氏は人間力と政局力が高く、集票力が低い。石破氏はその正反対で、両者は鏡写しのような関係だ。ただ、人脈や政局勘で後れをとる石破氏にも、大逆転の道が残されている。安倍晋三元総理の亡き後、キングメーカーの地位を着々と築いている菅義偉前総理が、そのカギだ。

 「'21年の総裁選では、菅氏が『小石河連合』つまり小泉進次郎氏・石破氏・河野氏の後ろで糸を引き、最後は石破氏が退いて河野氏が出ました。現在、菅氏が持つ総理候補の手札は河野氏・石破氏・萩生田氏ですが、河野氏は前述のように麻生氏の邪魔が入るかもしれず、萩生田氏は統一教会問題の禊がまだで、地元の東京24区の区割り変更もある。実は今、菅氏が現実的な選択肢として石破氏を選ぶ可能性が高まっているのです」(泉氏)

 まさかの「石破復活」もありうるのである。

 「週刊現代」2022年12月31日・2023年1月7日合併号より

 本記事では、次期総理有力候補者たちについて分析を紹介してきた。後編記事『【次の総理】総合力トップは菅義偉、麻生太郎の「大宏池会」構想、若手最有力は「大阪の大統領」吉村洋文』では、小泉進次郎氏ら注目株について詳報する。

週刊現代(講談社)

8453OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 09:02:04
https://gendai.media/articles/-/104109?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.01.06
# 週刊現代
# 菅義偉
# 石破茂

【次の総理】総合力トップは菅義偉、麻生太郎の「大宏池会」構想、若手最有力は「大阪の大統領」吉村洋文
週刊現代
前編記事『岸田首相5月のG7で退任覚悟か…「次の総理」大採点! 1位河野太郎、2位茂木敏充、3位萩生田光一…』では、河野太郎氏ら次期総理有力候補たちについての分析を紹介してきた。本記事でも引き続き菅義偉氏や小泉進次郎氏ら注目候補を分析していく。

想定外の事態が立て続けに襲う一年だった。岸田総理の迷走・暴走により、新年からは政界が大きく動く。再起を図る者に、世代交代を期する者……大混戦を制する政治家が、備えている条件とは。

二階が軍勢を動かす
自民党内には、その菅氏自身の再登板を期待する声も根強い。評点をつけた識者も全員、総合力では菅氏をトップとした。

「官房長官・総理時代の実績を振り返ると、インバウンド強化、コロナワクチン接種、不妊治療の保険適用、携帯料金値下げと、個別政策は『仕事師』の名に恥じず完遂している。官僚に操られている岸田政権を見ていると、菅氏の凄みが改めてよくわかる」(鈴木氏)

ただ、菅グループ所属のある議員が「菅さんは『総理を辞める直前は本当につらかった』とよく言っている。もう懲りたと思う」と証言する通り、自分が再び立つことはあまり考えていないようだ。

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「菅氏は『たまたま総理になれただけ』だと本人も思っている。根っからの黒子だから、今後も前には出ず、政局の主導権を握り続けることを選ぶはずです」(細川氏)

一方で菅氏が今、正念場に差し掛かっていることも事実だ。権力を補完しあう元幹事長・二階俊博氏がいよいよ高齢になっているのである。

「83歳の二階さんは本人が総理になる可能性はきわめて低いとはいえ、『死ぬまで選挙に出る』と意気軒昂。しかし派閥の議員は先行きを心配していて、『菅さんに二階派会長になってほしい』との声もある。これまでも菅グループと二階派は『いつでも合併できる』と言われていましたが、二階さんが事情あって会長を退くようなことがあれば、ついに実現するかもしれない」(鈴木氏)

菅氏のもとに100人近い「非主流派」勢力が集結する―そのとき、否応なく自民党は大混戦に突入することになる。

「岸田派の次の総理候補」
岸田政権下で参議院から衆議院に鞍替えし、「岸田派の次の総理候補」として注目されるようになった林芳正外務大臣は今回、8位にとどまった。「林氏は頭がよく、どの大臣をやらせてもソツなくこなすので、これまで防衛・農水・文科・外務など各大臣を任され『困った時の林』と政界では言われています。しかし、総理を『ソツなくこなす』ことはできない。岸田政権が低調のまま終われば、『次の総理も岸田派から』となる可能性も消えてしまう」(細川氏)

40代の若手では、意外にも大阪府知事の吉村洋文氏が前環境大臣の小泉進次郎氏や、立憲民主党代表の泉健太氏を引き離し、石破氏や林氏をも上回る総合得点70点をマークして5位につけた。

「吉村氏はいわば大阪の『大統領』で、その他の地域では実感が湧かないかもしれませんが、関西における人気と知名度は圧倒的。選挙演説に立てば、総理大臣よりも人が集まるほどです。

維新は次の総選挙で、立憲民主党を抜いて野党第一党に立つことを目指している。吉村氏は'23年4月の府知事選に出るので即座に国政に移ることはないでしょうが、元大阪市長の橋下徹氏や松井一郎氏の子分というイメージをこれから払拭できれば、全国区になれる可能性もある」(鈴木氏)

8454OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 09:02:29
対する進次郎氏が9位に沈んだのは、「自民党の客寄せパンダ」という役割に終わりが訪れ、真の実力が問われる年齢になったためだ。泉氏が言う。

「進次郎氏には、むしろ5〜10年後に政治家としての『山場』が訪れると見ています。今の力では、自ら政局を勝ち抜いてトップに立つのは無理。しかし一期下が不祥事の多かった『魔の4回生』のため、ライバルが少なく有利なので、ここで雑巾掛けに徹することができれば50歳前後で満を持して総理を狙える」

43歳でアメリカ大統領となったジョン・F・ケネディに憧れて、小泉氏は政治家になったと語る。だが、今はまだ焦らないほうがよさそうだ。

麻生の不穏な動き
かつての「女性活躍」の旗印はどこへやら、このところ女性政治家にはあまり元気がない。経済安保担当大臣の高市早苗氏や前内閣府特命担当大臣の野田聖子氏、東京都知事の任期満了を'24年夏に迎える小池百合子氏は、評価が伸び悩んだ。

「高市氏はネット上での人気が高まるほど、一般社会では『極端な支持者が多い危なっかしい人』というイメージが強まるジレンマに陥っている。また政局的にも、かつて所属した安倍派の幹部らに嫌われているのが最大のネック。前回の総裁選には安倍氏の後ろ盾があったから出られただけで、高市氏の独力では再出馬できないでしょう。

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彼女も限界を自覚しているからこそ、岸田総理の増税方針に異を唱える大勝負に出た。しかし総理もその狙いを見透かし、大臣を辞めさせなかった。敗れた高市氏は当面、閣内でジッとするしか策がなくなった」(泉氏)

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今、永田町の人々が政変の予感を抱いているのは、岸田総理の退陣が濃厚となってきたせいだけではない。泉氏が注目するのが、麻生太郎氏の不穏な動向である。

「二階氏同様、82歳の麻生氏も終活を考えています。『あと1回選挙に出てから後継につなぎたい。そのためにも早期解散に踏み切ってほしい』というのが麻生氏の本心。もし自民党が負けて岸田総理が退陣したら、自分がリリーフで2度目の総理に就くという腹案も練っているようです。

麻生氏は、政治家人生の最後に麻生派と宏池会を糾合する『大宏池会』完成を期しています。そのためには岸田総理が潰れても構わない、むしろそのほうが好都合とすら考えているのではないか」

'22年の政界は、安倍元総理の死という激震に襲われた。そして'23年、地図はまた大きく書き換わる。今回名前の挙がった政治家の誰かが、その筆を握ることは間違いない。

「週刊現代」2022年12月31日・2023年1月7日合併号より

8455OS5(旧チバQ):2023/01/06(金) 11:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba9eed8b1c089addaf926bbaef5f20a8728519f1
安定感?物足りない?政権「ナンバー2」かすむ存在感 調整能力に与党関係者から疑問符も
1/6(金) 10:39配信

西日本新聞
国会議事堂

 岸田文雄首相を支える政権ナンバー2の松野博一官房長官の影が薄い。スポークスマンとして安定感があるとの評価の一方、国会対策などでの調整能力や危機管理能力への物足りなさを指摘する声が与党内でくすぶっている。低支持率にあえぐ政権運営が続く中、堅実な裏方に徹してきた松野氏が積極性を発揮し、政権浮揚へ転じられる懐刀となれるか、真価が問われる。

【画像】松野博一官房長官 松野博一官房長官

 昨年12月の定例記者会見。一年を表す漢字を問われた松野氏は、物価高騰による生活不安などに触れ「安」を挙げた。「国民の安全安心を守り抜く覚悟で政策に取り組む」。無難な選択に手堅い一面がのぞいた。

 「与えられた役割に徹する」。松野氏はかねて周囲に語る。毀誉褒貶(きよほうへん)に富む政治家が多い永田町では珍しく目立つのを嫌い、温厚で政敵は少ないとされる。保守色の強い自民党安倍派の中核ながら、思想信条はリベラル寄りの首相に近い。

 水面下では汗をかく。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済法整備では、公明党内に慎重論が残る中、石井啓一幹事長と面会し、自公の協議を進展させるなど一役買った。死刑を巡る失言で辞任した葉梨康弘前法相について、更迭をためらった首相の翻意を促したともされる。

 ただ与党内の評価は「存在感が薄い」などと芳しくない。引き合いに出されるのは、安倍晋三政権下の菅義偉官房長官。菅氏は官邸の掌握はもとより、自民の国会対策幹部と連動して政府、与党主導の国会運営につなげた。政策を断行するため人事を盾に、霞が関にもにらみを利かせ、危機管理面でも政権を支えた。

 岸田政権では自公の連携不足や国会運営に落ち度が目立つが、一因に挙げられるのが松野氏の存在だ。公明関係者は「松野さんの与党間の根回しや国会を回す後方支援が全然足りない。政策を進める気概も乏しい」と手厳しい。政権の苦境下、「派閥が異なる首相と一緒に沈まないよう距離を置いている」(政府関係者)といぶかる声まである。

 重要案件などの意思決定の流れが、官邸から、首相の後見人の麻生太郎副総裁らが座る自民中枢に傾いた結果、官房長官の比重が軽くなったとの見方もある。松野氏をよく知る自民関係者は「実は野心家で、したたかな顔がある。首相自身の判断で心置きなく仕事を任せ、使いこなせるかが政権の浮沈を左右する」と語る。

 (大坪拓也)

西日本新聞社

8456OS5(旧チバQ):2023/01/11(水) 19:48:27
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023010900257&g=pol河野氏、「ポスト岸田」へ虎視眈々 還暦迎え、足場固め狙う
2023年01月10日07時05分

参院消費者問題特別委員会で答弁する河野太郎消費者担当相=2022年12月10日、国会内
参院消費者問題特別委員会で答弁する河野太郎消費者担当相=2022年12月10日、国会内

 河野太郎デジタル相は10日、60歳の誕生日を迎えた。昨年夏の内閣改造で消費者担当相などを兼務し再入閣すると、持ち味の発信力や突破力を生かし、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題やマイナンバーカード普及などで存在感を誇示。岸田文雄首相が内閣支持率の低迷に苦しむ中、「ポスト岸田」を見据え、虎視眈々(たんたん)と機会をうかがっている。
〔写真特集〕河野太郎氏の歩み

 「デジタル化は一つ一つ積み上げていくしかない」。河野氏は昨年末のインタビューで、着実に所管分野の政策実現を図る考えを強調。自身の年齢について問われると、「還暦って何?」とおどけてみせ、「(現在も)若手だ」と清新さを強調した。
 河野氏は再入閣の直後に旧統一教会問題で検討会設置を表明。当初は慎重だった首相官邸に先んじて、被害者救済に取り組む姿勢を打ち出した。
 マイナカードを巡っても、健康保険証の廃止を発表。「事実上のカード義務化だ」と物議を醸したが、申請者数は昨年末に人口の6割を超える約8300万人に達するなど、普及促進で一定の成果を挙げている。
 若年層を中心に世論の人気は高いものの、2021年の自民党総裁選で国会議員票が伸び悩んだように、党内基盤の弱さは変わらない。本人もそのことを自覚してか、最近は積極的に若手との会合を設けるなど、「人脈づくりに励むようになった」(周辺)という。
 ただ、歯に衣(きぬ)着せぬ言動には依然、党内の忌避感が強く、ベテラン議員の一人は「何をしでかすか分からない」と身構える。政権幹部は「『河野首相』が生まれる時は、自民党の支持率が2割を切った時だ」と指摘。党が危機的状況に陥らない限り、出番が回る可能性は低いと見る。
 河野氏は8〜19日の日程で欧米6カ国を歴訪。要人との会談や企業の視察を予定するなど、得意と自負する外交分野でもアピールに余念がない。
 一方、4月の統一地方選では、応援演説を積極的にこなす考えで、地方議員への浸透も狙う。周辺は「今は職務にまい進し、足場固めを進める時だ」と語った。

8457OS5:2023/01/16(月) 07:59:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6478d498b5acd589e59fb08420d668f795c7f84
サミット手応えも、効果見えず 政権浮揚になおハードル 岸田首相、欧米歴訪終える
1/16(月) 7:12配信
 岸田文雄首相は15日、欧米5カ国歴訪を終えた。

 5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、各国首脳と連携を確認。自身が重視する核軍縮のメッセージを発信するための地ならしに努めた。ただ、近く開幕する長丁場の通常国会は不安要素が多い。支持率が低迷する政権の反転につなげられるか、道筋は見えていない。

【写真】首脳会談後の共同記者会見に臨む岸田文雄首相とカナダのトルドー首相

 首相は帰国を前に米ワシントンで内外記者会見に臨み、「国際社会を主導する責任の重さと日本に対する期待の大きさを強く感じる歴訪だった」と振り返った。

 4年7カ月の外相経験を持つ首相は外交を得意分野とする。同時に、今後の政治日程を見渡すと、首相が議長として仕切る広島サミットは「政権浮揚の数少ないチャンス」(政府筋)。準備に万全を期し、機運を盛り上げるため、今年最初の外遊先をメンバー国の仏伊英加米5カ国とし、9日未明に羽田空港をたった。

 各首脳会談では、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、G7が結束して「核兵器による威嚇とその使用」「力による一方的な現状変更の試み」に断固反対すべきだ、とする考えを表明。核軍縮をサミットで議論することに「理解と支持」を得た。バイデン米大統領とは「核なき世界」に向けた協力でも一致した。

 歴訪のもう一つの目的は、軍事的威圧を強める中国へのけん制だった。5カ国の首脳に対し、「アジアで開くサミットだからインド太平洋について議論したい」と伝達。安全保障協力の強化も打ち出した。

 具体的には、自衛隊と英軍の相互訪問時の法的地位を定めた円滑化協定(RAA)に署名。仏伊両国とは外務・防衛当局間の連携推進を決めた。ウクライナ危機に比べて東アジア安保への関心が薄い欧州勢を引き寄せておく狙いがある。

 歴訪のハイライトとなった日米首脳会談では、日本の反撃能力(敵基地攻撃能力)保有を踏まえた一体運用の強化を確認。政府高官は「だいたい目的を果たした」と語る。

 ただ、G7サミット開催は5月19〜21日。それまで首相の前には難関が続く。

 今月23日召集の通常国会では、防衛力強化のための増税、「異次元の少子化対策」に必要な財源、原発政策の転換を巡り、野党が追及ののろしを上げる。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題はなおくすぶり、閣僚の不祥事などが新たに持ち上がる可能性もある。展開次第で4月の統一地方選や、同時期の実施が見込まれる衆院の補欠選挙に影響が及ぶ。

 自民党内では首相の求心力に陰りが見える。反主流派に位置付けられる菅義偉前首相は「派閥政治を引きずっている」と公然と批判。外交で手応えをつかんだ首相だが、苦しい日々が待ち構える。

8458OS5:2023/01/16(月) 15:43:47
動画見たけど アレは感じが悪い

https://news.yahoo.co.jp/articles/85c45c2e22ecf6c504aabcff2af7851454245700
木原官房副長官が大炎上! 米での岸田首相会見中に「ポケットに手」で“エラソーな態度”
1/16(月) 13:00配信



日刊ゲンダイDIGITAL
欧米歴訪出発時、岸田首相の右に立つ木原誠二官房副長官(C)日刊ゲンダイ

 あれでは批判が殺到するのも当然だ。自民党の木原誠二官房副長官が炎上している。

 きっかけは、朝日新聞がツイッターにアップした一本の動画だ。訪米した岸田首相が、ホワイトハウスの前に立ちながらマスコミ対応している場面を公開した。

旧統一教会“癒着”で岸田政権またも大揺れ…最側近の木原官房副長官もズブズブだった

 首脳会談を終えた岸田首相が「バイデン大統領自らホワイトハウス正面玄関に出迎えていただいた……」などと話している時、あろうことか、木原氏が、ズボンのポケットに手を突っ込みながら、尊大な態度で首相の話を聞いている姿がバッチリ映っているのだ。

 岸田首相が「個人的な関係を深めることができた」「日米関係の連携を確認できた」と語るたびに、まるで部下を見守るようにウンウンとうなずく様子も映っている。

《“万能感”に浸り切った“エリートくん”の姿》などと批判噴出
“ウエルカム”は岸田首相、側近がリスペクトしないなら日本が世界から舐められる(C)ロイター

 さすがにネット上では《マナー違反》《総理会見でポケットに手を突っ込んで総理の横に立つ官房副長官は初めて見た》《世の中を舐め、“万能感”に浸り切った東大法学部卒元官僚という“エリートくん”の姿》《態度だけは首脳級だな》《総理を陰で操る元財務官僚の木原誠二官房副長官 岸田さん舐められすぎじゃねぇ?》と、批判が噴出している。

 これまでも木原氏は、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)から推薦状を受け取っていたことが発覚したり、週刊誌に「愛人疑惑」と「隠し子疑惑」を報じられている。さらに、暴露系ユーチューバー・ガーシー参院議員にもスキャンダルを暴露されている。

 それだけに、1月23日からはじまる通常国会では野党のターゲットになる可能性も囁かれている。

「総理が会見している横でポケットに手を突っ込むとは、いかにも木原さんらしい。彼は典型的なエリートのうえ、神経もずぶとい。恐らく、俺が岸田政権を支えている、と本気で思っているはずです。実際、木原さんが、岸田首相の数少ない側近なのは間違いない。副長官人事も最初に決まった。ただ、岸田さんは、木原さんが優秀で使いやすいから使っているだけだし、木原さんも立身出世のために仕えているドライな関係に見えます」(自民党事情通)

 岸田首相の周囲に、人はいないのか。

8459OS5:2023/01/16(月) 17:47:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ad39de40d488a9c038bb43b074faaf1c1779cd1
首相に苦言、前宰相の真意は? 「面白くなってきた」自民で高まる待望論
1/16(月) 7:30配信

西日本新聞
菅義偉前首相=2022年12月、東京・永田町(撮影・伊東昌一郎)

 「普段はあんまり、人の評価を表で言う人じゃないんだけどね。面白くなってきたね」。菅義偉前首相に近い自民党関係者が相好を崩した。

【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏

 10日発売の月刊誌「文芸春秋」2月号のインタビューで菅氏は、自民内の派閥の弊害に触れ、岸田派の会長を続ける岸田文雄首相に矛先を向けた。小泉純一郎氏や安倍晋三氏は首相在任中、派閥を自ら抜けていたと指摘し、「岸田総理が派閥に居続けることが、国民にどう見えるかを意識する必要があります。派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなると思います」と批判とも取られかねない文言を並べ立てた。

ざわつく永田町「これから動き」
 同じく10日、訪問先のベトナムでは記者団に「国民の声が政治になかなか届きにくくなっている。懸念を感じている」と岸田首相への苦言を肉声で上書きしてみせた。これに対し、与野党からは「(菅氏の)言うことも分からないではない」(河野太郎デジタル相)、「感覚として正しい。いろいろな意味で、自民内に不満がたまっている証拠かなと思う」(立憲民主党の安住淳国対委員長)。通常国会前でまだ静けさの中にある永田町は早速、ざわついた。

 くだんの関係者いわく、謹言慎行を絵に描いたような菅氏が、突拍子もなくこうした発言をするとは考えにくいという。「彼は今の政権(の先行き)を心配している。これから具体的な動きが出てくるだろうね」

「距離縮めることなかった」因縁の2人
 菅氏と岸田氏の因縁は浅くない。

 第2次安倍政権末期の2019年秋。党役員人事で、「ポスト安倍」の有力候補だった岸田氏の幹事長抜てきに傾いていた安倍氏を説得し、翻意させたのが、当時官房長官の菅氏だった。安倍氏が退陣した翌20年、2人は党総裁選で相まみえ、菅氏が圧勝。岸田氏について菅氏は周囲に「全く頼りない」「何がしたいのか、さっぱり分からない」と漏らすなど、その評価は一貫して低かった。

 だが21年秋の総裁選では、岸田氏が意趣返しとばかりに、5年超の幹事長在任期間を誇った二階俊博氏の交代を念頭に名乗りを上げ、新型コロナウイルス対応で世論の支持を失っていた菅氏は不出馬に追い込まれた。菅氏が応援した河野太郎氏も、岸田氏の前に決選投票で敗れた。

 菅氏に敗れ「岸田は終わった」と言われた冬の時代から起死回生で宰相の座を奪った岸田氏は以後、折を見て菅氏と面会し、助言を仰ぐなどの配慮を重ねてきたものの、「互いに距離を縮めることはなかった」と別の自民関係者。ここに来て菅氏が、岸田氏に堂々と冷ややかなメッセージを送るようになったのも、「安倍氏の非業の死から半年がたち、そろそろ再始動の時期に来ている」(菅氏周辺)からだとみられる。

G7広島サミット後に政局?
 内閣支持率が長らく低空飛行を続け、防衛費増額に伴う増税方針の表明や閣僚の「辞任ドミノ」などで党内の求心力も急速に失いつつある岸田氏を横目に、「今、党内で影響力を発揮できるのは菅さんしかいない」(閣僚経験者)との声がじわりと高まってきている。そうした“時勢”をさらに呼び込もうと、菅氏の言動が今後、先鋭化していく可能性もある。

 自身に近い中堅・若手のグループに加え、首相時代から今なお強固なパイプを維持する二階氏率いる二階派や、盟友関係にある森山裕選対委員長の森山派などを合わせれば、「一大勢力を動かすことができる」(衆院中堅)ともささやかれる菅氏。先の関係者は、5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の後、政局が一気に動く気配を感じるという。

 「この半年の間に、必ず党内がガタガタしてくる。(菅氏は)その時をじっと待っているんだ」

 果たして、耳目を集める前首相の真意はいかに-。(河合仁志)

西日本新聞

8460OS5:2023/01/16(月) 17:48:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e6f5e8340fc2ed0c34d532b84a8354d6bb2175d
菅前首相が突いた岸田首相の「痛いところ」派閥会長問題、因縁の2人の距離感はどうなる?
1/15(日) 11:00配信

日刊スポーツ
令和の元号発表後、「ニコニコ超会議」のイベントに登場した官房長官時代の菅義偉前首相(2019年4月28日撮影)

 菅義偉前首相が、月刊誌「文芸春秋」インタビューやベトナム訪問の際に言及した「自民党派閥政治の弊害論→今も派閥会長の岸田文雄首相への苦言」が、永田町に波紋を広げた。首相在任中には派閥を抜けた小泉純一郎、安倍晋三両元首相の名前を出しながら、岸田派会長をやめていない岸田首相の対応に、異を唱えた。首相経験者が現職首相に異を唱えるのは珍しいが、「あの菅さんが」「ついに…」という観点から、驚きをもって語られた。


 「あの菅さんが」というのは、菅氏は第2次安倍内閣で、舞台裏での高い調整能力が求められる官房長官としてらつ腕をふるったことに代表されるように、自ら積極的に表に出て、政局につながるような発言をするタイプではない。また、安倍晋三元首相の国葬で人々の心を打った弔辞とは対照的に、首相在任中の言葉は、国民の心にまったく響かなかった。「口べた」「慎重居士」が定番の評価だ。

 「ついに…」は、菅氏が「犬猿の仲」といってもいい岸田首相の政治姿勢に、批判的に踏み込んだこと。首相退任時の経緯もあって、岸田首相との関係性がいいという話は聞いたことがない。菅氏が首相在任中の21年8月、岸田首相は自民党総裁選に向けて党役員人事改革などを打ち出し、真っ先に出馬を表明した。菅氏も党役員人事の刷新などを模索したが不調に終わり、結果的に総裁選出馬を断念。岸田首相の動きをきっかけに、菅氏は首相の座を追われた形になった。

 昨年10月末、菅氏と岸田首相がともに名を連ねることになって注目された「カーボンニュートラルのための国産バイオ燃料・合成燃料を推進する議員連盟」の発足総会が開かれた。2人とも出席はしなかったが、議連幹部の甘利明氏には、報道陣から「本当は仲が悪いかもという人たちがいっしょにというのは、いかがでしょう…」と質問が飛んだ。甘利氏は「議連を通じて人間関係の溝を埋めて、自民党が一丸になれたらいいと思う」と答えたほどだった。

 「文芸春秋」は、政治家が言葉を語る際、時に大きな決意表明の場となることも多い媒体。それだけに、菅氏が現職首相への苦言ともいえる言葉を口にしたことに、一定の「覚悟」はあったとみる向きが多い。菅氏周辺にも菅氏を支える無派閥議員のグループがあるが、「派閥結成か」の見方を菅氏は否定してきた。

 永田町を取材すると、菅氏の発言については、やはり首相とは距離がある二階俊博元幹事長とともに「岸田おろしに動き始めた」という声も聞いたが、現段階では大きな流れになる雰囲気はない。低空飛行とはいえ、岸田政権は今のところ淡々と歩みを進める。むしろ、首相の「弱点」や痛いところを突くことで、じわじわ体力を奪う作戦ではないかとみる人もいた。政治状況が厳しくなれば、こういう問題はボディーブローのように効いてくるというのだ。

 痛いところといえば、岸田首相には、東京都の小池百合子知事も少子化政策をめぐって、チクリチクリ攻めている。18歳以下の子どもへの月5000円給付、第2子保育の無償化などを含めた総額1・6兆円の子育て政策を、23年度当初予算案に盛り込むことを表明。1月4日の職員あいさつで「本来は国策として取り組む課題」「国の23年度予算案は、ただちに少子化から脱却して反転攻勢に出るという勢いになっていない」と指摘し、13日の定例会見では「国が遅いだけの話」「スピード感をもって国民に刺さる政策を」と踏み込んで、注文を連発。「異次元の少子化対策」との違いを強調してみせた。

8461OS5:2023/01/16(月) 17:49:23

 岸田首相は昨年の夏以降、旧統一教会と自民党との関係に端を発した被害者救済法制定に追われ、閣僚の辞任ドミノに振り回され、年末には「防衛増税」などを国会審議を経ることなく次々打ち出した。目の前のことへの対応に精いっぱいの様子に見えた。そんな中で菅氏や小池氏が指摘したテーマは、岸田首相にとっては確かに「痛いところ」なのかもしれない。

 1月23日から始まる通常国会は「防衛増税」追及国会になる見通しだが、首相自身は地元広島でのG7サミット成功で反転攻勢のタイミングを狙うはずが、派閥については「あしきイメージ」(関係者)、異次元の少子化対策は「名前だけで中身に乏しい」(同)現実が突きつけられた。首相が向き合うべき課題は、いくらでもある。菅氏の狙いはそこではないだろうかとも感じる。

 前首相が現職首相への苦言を口にすれば、波紋が広がるのは当然だ。菅氏の指摘は、自身を追い込んだ岸田首相への「反撃ののろし」となるのだろうか。これに対して「聞く力」の岸田首相が、菅氏が投げかけた派閥会長問題に対応することはあるのだろうか。因縁の2人の距離感に関心が注がれている。【中山知子】

8462OS5:2023/01/17(火) 18:48:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9b051e50d2d90e41de9e67706e76df176604f2d
麻生派、自民党内第2派閥に 茂木派と並ぶ 瀬戸隆一氏の入会で
1/17(火) 16:33配信
 徳島県知事選に立候補する後藤田正純氏の衆院議員辞職に伴い、17日に繰り上げ当選が決まった瀬戸隆一氏(比例四国ブロック)が自民党麻生派に入会する。複数の同派関係者が明らかにした。

 2022年参院選で初当選した広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)も同日までに入会しており、同派所属議員は54人で、茂木派と並び党内第2派閥となる。【藤渕志保】

8463OS5:2023/01/17(火) 22:09:55
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20230117-0244.html
渦中の木原官房副長官が謝罪 ポケットに手を入れたのは“昔からの癖”「歩きながら考えるタイプなんで」
2023/01/17 20:38スポニチアネックス

 官房副長官を務める自民党の木原誠二衆院議員が17日、YouTube「魚屋のおっチャンネル」に出演し、批判の声が集まっている渦中の話題に触れた。

 木原氏は、米・ワシントンでの日米首脳会談後、記者団に対応する岸田文雄首相の後ろで、ポケットに両手を突っ込んだまま立っている姿が動画配信され、「ポケットに手ぇ突っ込んでんじゃねぇ!」などと批判の声が集中していた。

 この一件がSNSなどで騒ぎになっていることに、同氏は表情をゆがめて「(SNSなど)今は一切、何も見ていない。ただ、生田さんが頑張ってくれているよ、というメールをくれる方は多数いらっしゃって」と、渦中にあることを理解している旨を口にした。番組は、実業家の生田よしかつ氏がMCを務め、自民党の平将明衆院議員、日本維新の会の足立康史衆院議員が参加。約1週間の外交を終えた木原氏をねぎらう一幕もあった。

 そのうえで平氏から「なんで、ポケットに手を突っ込んだの」と聞かれた木原氏は「これを言うと、また荒れると思うけど」と話し、岸田首相の日米首脳会談後に「その後、首脳会談のブリーフをしないといけない。全部入っているのは(官房副長官の)僕だけだから。僕は割と歩きながら考えるタイプなんですよ。昔から、勉強も何も。ポケットに手を入れて、こう聞かれたら、こう答えようとか、思いながらいた」と回想した。さらに「総理がぶら下がり(取材)をする」という情報を受け、「ネット上だと、俺も一緒に立っているんだけど、あれは総理のぶら下がりで、その後、自分の取材があるから(考えていた)と。でも、総理がどう言うから聞いとかなあかんな、と。そう思って、あそこにフラッと歩きながら入ってって、そのまま聞いていたの。ところが、ある瞬間に、カメラ回っていると思った」と、気が付いたと釈明した。

 総理大臣が会見するときは副長官が後ろに立つのがこれまでの恒例。「ところが、岸田政権はそうなってない。一切立たない。(撮影していた社も)悪気はなかったと思うけど、まあ、だけど…申し訳ありませんでした」と、ばつの悪そうな顔で謝罪した。

 「緊張感を持っていた」と釈明したが、後日、母親からも「ポケットを縫え」と叱責を受けたそうで、「本当にごめんなさい」と再度、謝罪していた。

 岸田派の木原氏は、岸田文雄首相の最側近。財務省出身で政策に明るく、総裁選では公約づくりを担うなど岸田首相誕生を支えた。岸田氏も能力を買い、官房副長官に引き立てた。ただ、木原氏は選挙の際に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から推薦状を受け取っていたことが発覚。週刊誌で“隠し子疑惑”が報じられたり、NHK党のガーシー氏らにSNSなどで酒席の振る舞いを暴露されるなど、スキャンダルも多い。

8464チバQ:2023/01/20(金) 06:41:51
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230119-567-OYT1T50020.html
菅前首相、岸田政権への発信強化…党内では「いずれ非主流派の結集軸に」の見方絶えず
2023/01/19 20:10読売新聞

菅前首相、岸田政権への発信強化…党内では「いずれ非主流派の結集軸に」の見方絶えず

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 自民党の菅前首相が、岸田政権に対する発信を強めている。岸田首相への全面的な批判は避けつつ、増税議論の進め方や、首相の岸田派会長兼務には苦言を呈しており、首相周辺は、党内の非主流派の動きを誘発しないか警戒している。

 「突然だったんじゃないか。もう少し国民が分かる説明が必要だろう」

 菅氏は18日に出演したラジオ番組で、防衛力強化に伴う法人増税などを決めた政府方針に唐突感があったとの認識を示し、首相に丁寧な説明を求めた。

 首相が岸田派会長にとどまっていることについても、「首相は国民全体のために汗を流す最高責任者だ」と指摘。10日発売の月刊誌で「派閥政治を引きずっているというメッセージになる」としたのに続き、首相は派閥会長を退くべきだとの考えを強調した。

 菅氏は、安倍政権時代に官房長官として法人減税を主導したほか、自身が無派閥で「脱派閥」を持論としている。菅氏は周囲に「今までと同じこと、当たり前のことしか言っていない」と、党内政局につなげる意図を否定している。

 それでも菅氏の発言が注目されるのは、党内で「いずれ菅氏が非主流派の結集軸になる」との見方が絶えないためだ。菅氏は首相と距離を置き、二階俊博・元幹事長ら非主流派と良好な関係を築くほか、菅氏を慕う衆参両院の無派閥議員グループも活動を続けている。菅氏周辺は「内閣支持率が下がる中、党内の不満を代弁した。いざとなれば動けるということを示したのではないか」と語る。

 党内では首相の岸田派会長兼務を巡り、「派閥色を露骨に出して仕事をしたことはない」(世耕弘成参院幹事長)などと擁護する声が多く、現時点で首相批判は広がりを欠く。

 一方、党内基盤の弱い首相が、最大派閥の安倍派や、第2派閥の茂木派や麻生派に配慮しながら党運営している面は否定できず、石破茂・元幹事長は13日のCS番組収録で、「至極まっとうなことを言っている」と菅氏に同調した。菅氏が増税に慎重姿勢を示したことにも、主張が重なる安倍派内に一定の理解が広がる可能性がある。

 菅氏に近い無派閥の閣僚経験者は18日、党本部で二階氏と面会し、無派閥議員による政策勉強会を発足させたい意向を伝えた。二階氏は「どんどんやってくれ」と答えたという。

 菅氏は、自らを中心とした勉強会結成を否定しており、実現性は不透明だ。ただ、23日召集の通常国会では、増税などを巡って野党の激しい追及も予想される。首相周辺は「国会対応を誤れば、批判の声が広がる恐れもある」として、菅氏の動向を注視する構えだ。

小泉元首相と二階氏が会食
 自民党の二階俊博・元幹事長は18日夜、小泉純一郎・元首相らと東京・赤坂の日本料理店で会食した。出席者は小泉政権時の政府・与党の主要メンバーで、山崎拓・元副総裁、武部勤、中川秀直・両元幹事長も参加した。

8465OS5:2023/01/21(土) 08:34:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/7724a2414185ec592a11f29643204762d296efeb
自民、巨額財源で対立先鋭化も 少子化・防衛巡る議論スタート 選挙控え、増税慎重論根強く〔深層探訪〕
1/21(土) 8:30配信

 自民党は19日、国民の税負担を左右する二つの党内論議をスタートさせた。政府の議論着手に合わせ、「こども・若者」輝く未来創造本部で少子化対策の検討を開始。防衛費増額に向けた増税以外の財源確保策を検討する特命委員会の初会合も開いた。次期衆院選などを見据え、巨額財源を巡る財政規律派と積極財政派の対立が激化しそうだ。

 ◇財源後回し
 「まずは一つ一つの政策を積み上げる」。茂木敏充幹事長は19日、党本部で開かれた少子化対策を巡る本部の会合でこう表明。会合では少子化対策の中身の議論を先行させ、財源論は4月以降に後回しにすることが了承されたという。

 昨年7月から休眠していた本部が再開したのは岸田文雄首相が4日の年頭記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と打ち上げたのがきっかけだ。首相は6月までに「子ども予算倍増」の大枠を示す意向で、3月末までに具体策のたたき台をまとめるよう指示した。

 もっとも、首相が周到に準備していた形跡はない。霞が関には「寝耳に水だ」との声が広がる。関係者によると、支持率低迷を受けて「反転攻勢の起爆剤に」と付け焼き刃で発言した側面が強い。

 財源論議も手つかずだ。政府・与党は防衛費増額を巡る昨年末の議論で1兆円強の増税方針を決めたばかりで、党内からは「もう増税の余地はない」(中堅)との声も漏れる。党関係者は「国民が確かに異次元だと納得する少子化対策を打ち出した後でなければ、財源論には入れない」と語った。

 ◇議論蒸し返し
 増税慎重論の背景にあるのは岸田政権への逆風だ。19日発表の時事通信の世論調査で内閣支持率が過去最低の26.5%に落ち込むと、党幹部は「増税論の影響だろう」と断じた。

 4月には統一地方選と衆院補欠選挙が控える。10月には衆院議員任期の折り返しも迫り、増税慎重論が勢いを増すとの見方が強い。若手の一人は「選挙前に増税論議なんていいかげんにしてほしい」と吐き捨てる。

 19日に開かれた特命委の初会合でも、積極財政派から「防衛費増額の財源は工夫して見つけるべきだ」などと、政府が否定的な国債償還ルール見直しを求める声が続出した。

 防衛費増額のため2027年度以降に毎年必要となる約4兆円を巡っては、1兆円強を増税、約3兆円を増税以外の財源で賄うことが昨年末に決まった。しかし、複数の出席者から「増税すべきではない」「3兆円の上積みで増税幅圧縮を」などと議論を蒸し返す声が出た。

 関係者によると、萩生田光一政調会長は会合の最後で「昨年末に固まった大前提は崩さない」とクギを刺したが、防衛増税への反対論が息を吹き返す可能性も否定できない。

 ◇「増税内閣VS野党」
 「ダブル増税」の可能性に野党は勢いづく。増税を争点に選挙に臨めば、野党に有利とみるからだ。野党6党1会派は17日、「安易な増税路線」への反対を確認。立憲民主党は「岸田増税内閣対野党だ」(安住淳国対委員長)と息巻く。

 立民は19日、少子化対策に関するヒアリングを国会内で開催。「何が異次元の対策か」「消費税増税が財源か」などと政府側を追及した。共産党の小池晃書記局長は取材に「今必要なのは国民に信を問うことだ」と衆院解散を迫った。

8466OS5:2023/01/24(火) 08:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e6ff17934128cd4f1641d8ade26e1ed3eede682
菅義偉・前首相による突然の「岸田批判」 最大の標的は安倍派と麻生派の解体か
1/24(火) 6:59配信

NEWSポストセブン
自民党で大きな影響力を持つ麻生派も…(時事通信フォト)

 菅義偉・前首相による「岸田批判」が大きな波紋を広げている。1月10日発売の月刊誌『文藝春秋』2月号に菅氏が岸田文雄・首相を名指しで批判する〈派閥政治と決別せよ〉というインタビューが掲載された。その発言に次々と同調する議員が出てきたことによって、「菅氏が復権に向けてついに動き出した」と見られている。菅氏の動きは以前から水面下で進められていた。彼の真の目的とは──。【前後編の後編。前編から読む】

【写真7枚】紺色ストライプスーツの萩生田光一政調会長。他、菅義偉・前首相や石破茂・元幹事長などの写真も

表裏一体の2人
 唐突に始まったように見える菅氏の岸田批判は、実は、周到に準備されていた。菅氏の「派閥政治批判」に呼応して声を上げたのが河野太郎氏、世耕弘成氏、石破茂氏なら、「増税批判」に呼応して動き出したのが、安倍派で菅氏に近い萩生田光一・政調会長。「増税前に解散総選挙を」とぶち上げた人物だ。

 萩生田氏はこの1月5日、防衛費増額の財源問題をめぐって自民党に「増税以外の財源について議論する特命委員会」の設置を決めて自ら委員長に就任した。

 昨年暮れの防衛増税問題では、高市早苗・経済安保相が最初に反対の声を上げ、西村康稔・経産相や安倍派の反増税派が続いたが、突然、尻すぼみになった。萩生田氏は反増税派が再び岸田批判の火の手を上げる舞台を用意したのだ。萩生田氏は産経新聞1月7日付インタビューでこう語っている。

〈党の議論はどこかで結論を出さなければいけないので、私は「聞く力」はもちろん大事にするけれど、結論を出すという意味で「聞かない力」を発揮すると就任会見で申し上げた。今年も貫きますよ〉

「聞く力」の岸田首相に対し、「聞かない力」を発揮するとの宣言だ。

 その萩生田氏と菅氏は外遊でも呼吸がピッタリ。前述の菅氏がベトナムを訪問した時期、萩生田氏もアジア各国を歴訪した。

「特命委員会は萩生田氏が委員長、顧問には世耕氏が就任した。2人とも菅さんと同じく岸田首相が突然決めた防衛増税に反対の立場で、財源は国債で賄うべきだと主張している。特命委員会の議論が始まれば岸田首相は尻に火がつく」(増税反対派議員)

 案の定、16日に開かれた特命委員会の幹部会では、増税批判の急先鋒の西田昌司氏(安倍派)が「防衛増税ばかりが報じられ、結果的に防衛費増強に反対する人が増えている。政府側の説明は間違っている。増税ではなく国債発行でよい」と気炎を上げた。

 政治評論家の有馬晴海氏は、菅氏の「派閥政治批判」と「増税批判」の狙いは一つと指摘する。

「昨年暮れの防衛増税問題の時、裏で安倍派内の反対論潰しに動いたのは森喜朗・元首相と見られています。最大派閥の安倍派は安倍晋三・元首相亡き後、ガタガタになったが、元会長の森さんが支えている。西村氏も、森さんの恩を受けた高市氏もその意向には逆らえない。2人はあれ以来増税反対を言わなくなった。

 菅さんはそれを見て、派閥政治では議員が声を上げられないと改めて思い知らされた。今回、菅さんが萩生田氏、世耕氏という別の安倍派幹部たちを取り込んで増税反対と派閥政治打倒を仕掛けているのは、安倍派の結束を揺さぶろうという側面もある」

 最大派閥の安倍派とともに自民党を仕切ってきた麻生派にも、菅氏は分裂の手を突っ込んでいる。

 前回の総裁選では麻生氏の反対を振り切って出馬した河野氏を全面的に支援し、昨年2月には、麻生派大幹部だった佐藤勉・元総務相ら4人の議員が派閥を退会して菅氏と連携した。

「麻生さんは先日話した時、河野太郎氏について『(総理には)まだ早ぇんだよ』と言っていた。河野氏はもはや麻生派に残るのは限界に来ていると見ている。菅さんが念頭に置いているのは派閥ではない政策勉強会で、派閥に残ったまま参加しても、派閥を抜けて参加してもいい。河野氏がそこに加わる可能性はある。そういう形で、菅さんは安倍派や麻生派に切り込んでいるように見える」(有馬氏)

 菅氏が派閥政治批判で最大の標的にしているのは、安倍派と麻生派の解体という見方だ。

8467OS5:2023/01/24(火) 08:28:34
決起は今年6月
「反増税・積極財政派」の菅氏と「増税派」の岸田首相は政治路線が正反対だ。

 一昨年の自民党総裁選前、閣僚不祥事などで支持率が30%を割った当時の菅首相は、岸田氏が先頭に立った菅降ろしによって首相の座を追われた。今度はその菅氏が、閣僚のドミノ辞任や増税方針で岸田首相の支持率が30%台ギリギリになったところで、「民意が離れた」と見て声を上げた。

 だが、自民党内に岸田政治への批判が高まっていても、派閥政治が残っている限り、反岸田勢力の結集は容易ではない。

 菅氏自身、派閥の弊害を前述の『文藝春秋』2月号のインタビューでこう具体的に語っている。

〈とくに総裁選挙の時ですが、国民の負託を受けて当選してきた政治家が、理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまうことです。(中略)総裁選で派閥の意向に反発すれば、閣僚や党役員のポストからはじくとか、従った議員と差をつけるとか、私はずっと疑問に思ってきました〉

 菅氏の派閥解体に向けた動きは、「岸田降ろし」に向けて批判勢力を結集しやすくすることと、ポスト岸田の総裁選びをにらんだ仕掛けであることは間違いない。

 反岸田勢力の本格蜂起はいつか。

 岸田首相は防衛費増額の財源について、「国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」と「所得税」「法人税」「たばこ税」の増税方針を決めたが、異次元の少子化対策を含めた財源問題は通常国会後の今年6月の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)決定までにまとめることになっている。

 それを見据えて、自民党ではこの2月から萩生田特命委員会で増税反対の議論が本格化する。

 通常国会の150日間の会期は、与野党対決より、自民党内で反岸田の火が燃え上がる。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2023年2月3日号

8468OS5:2023/01/25(水) 09:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd800d16decc084bbc27eb8994cbfed2d2ab4a6
麻生太郎氏のプライドはズタズタ…地元首長選で“天敵”武田良太氏に2連敗の大ピンチ
1/25(水) 9:06配信
 プライドの高い麻生太郎副総裁は、いま頃、怒り狂っているのではないか。

 地元・福岡県で対立している自民党の武田良太元総務相に、地元の首長選挙で2敗目を喫しそうだからだ。しかも、武田氏のバックに、これまた自分と距離のある菅義偉前首相がいるため、なおさら、イライラを募らせているに違いない。


 22日に告示された北九州市長選は、麻生副総裁に近い候補と武田氏が推す候補が立つ“自民分裂選挙”となっている。

 武田氏が推すのは元国交官僚の津森洋介(47)。一方、麻生副総裁と近いのは元厚労官僚の武内和久(51)。自民党本部は、武田氏が推す津森候補の推薦を決めている。

「最終的に津森候補は、自民推薦となりましたが、推薦となるまで異様な経緯をたどっています。34人の党幹部、全員の署名が集まらないと正式な推薦とならないのですが、麻生さんが最後までサインを拒んだのです。仕方なく、選対委員長が麻生さんから“一任します”という言葉を得て、承認したことにしています。よっぽど、天敵である武田さんが推す候補を推薦したくなかったのでしょう」(自民党事情通)

キングメーカーの座を争う菅前首相も参戦
武田良太元総務相は麻生氏の天敵(C)日刊ゲンダイ

 北九州市長選の投票日は2月5日。選挙戦は、自民党の推薦候補となった津森候補が優勢に進めている。支援候補が敗れると、これで麻生副総裁は武田氏に2連敗となる。

「2019年の福岡県知事選も、麻生VS武田の分裂選挙となり、武田陣営が圧勝しています。その時の知事選で麻生さんが担いだのが、今回、北九州市長選に出馬した武内候補です。麻生さんが津森推薦のサインを拒んだのは、知事選に担いだ武内候補に義理立てしたということもあるでしょう。しかし、知事選につづき、政令指定都市の市長選でも大敗すると影響は大きい。福岡県政の勢力図は、麻生派と武田派がほぼ互角ですが、新興勢力の武田派がどんどん大きくなっている。北九州市長選で勝利すると、武田派はさらに強くなるはずです」(県政事情通)

 北九州市長選には、麻生副総裁とキングメーカーの座を争う菅前首相も参戦している。

「結局、ドタキャンしたのですが、菅さんは1月14日に現地入りして、津森候補の応援演説を行う予定でした。麻生さんに気を使ってドタキャンしたという見方もありますが、もし本当に気を使っているなら最初から応援演説を引き受けないでしょう。恐らく、自分は武田陣営の人間だと見せつけることができれば、それで十分だったのでしょう」(政界関係者)

 足元から崩れ始めている。

8469OS5:2023/01/25(水) 17:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf71db124e849d3d05cddf66fe0c3b19a6af7787
自称「総理の右腕」菊池桃子の夫のパワハラで現場が大混乱 アポあり役人を「追い返せ!」 公用車の私的利用疑惑も
1/25(水) 11:37配信


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デイリー新潮
パワハラに対し、部下からは陰口
菊池桃子

 通常国会が開幕し、2023年を「新しい資本主義」を本格起動させていく年と打ち出した岸田文雄総理(65)。しかし、政策を統括する立場である、女優・菊池桃子(54)の夫・新原浩朗(にいはらひろあき)内閣審議官(63)によるパワハラ、朝令暮改が原因で霞が関は大混乱に陥っているという。

【写真を見る】別居中とされる妻・菊池桃子(54)との2ショット

 ***

 新原氏は東京大学経済学部を卒業した後、当時の通産省に入省した。近年では、第2次安倍晋三政権下で政策マンとして重用され、特に安倍元総理の側近で同じく経産省出身の今井尚哉秘書官(当時)にかわいがられた。手がけた政策は「1億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代構想」など多岐にわたっている。

 菅義偉政権では不遇をかこったが、21年の岸田政権発足の直前、「新しい資本主義実現会議」を新設すべきだとの政策提案を行い、実際に政権発足後に内閣官房の「新しい資本主義実現本部事務局長代理」というポストを得ている。ところが――。

「新原さんのパワハラと朝令暮改で実現本部の現場が大混乱になっているのです」

 とささやくのは、新原氏の古巣である経産省の関係者。

「新原さんは“パワハラ、ニイハラ”と揶揄されるほどのパワハラ気質で知られています。経産省内でも彼と同じ職場は敬遠されていました。一度、政策を実現すると決めたら、猪突猛進、部下を怒鳴りつけてまで疾走するからです」

 政策実現に一直線ならばいいではないか、と思われるかもしれないが、具体的なパワハラ内容を聞くとそういうレベルの話ではないようだ。自民党のベテラン秘書もその横暴ぶりを指摘する。

「現場からアイデアを吸い上げたり、チームで仕事をしようという意識が皆無。例えば、新たに部下が異動してきても、“これからよろしく”とかそういうあいさつもしない。さらにひどいのが朝令暮改ぶりです。前日に部下に指示を出して、資料を作らせても、次の日になって、“なんだこれは!”と烈火のごとく怒り出す。資料は指示通りに作っているのに、その指示を忘れて、書き直させることもあるのです。部下たちも新原さんのことを揶揄して“将軍”“やつ”“おっさん”などと陰で呼んでいます」

8470OS5:2023/01/25(水) 17:32:21
アポあり役人を「追い返せ!」
 これぞ世に言うブラック職場ではないか。さらに時間の管理もずさんだそうで、経済部デスクによれば、

「役人のアポなどを新原さん本人の了解で入れたとしても、またもや翌日には忘れていて、“なんでこんな予定を入れたんだ!”“キャンセルしろ!”とか言い出す。各省庁の役人が内閣官房に打ち合わせに来ても、会わないこともあります。昨年春には農水次官が実際にアポありで訪問し、待合室で待っていたのに、“俺は忙しい!”“追い返せ!”とドタキャンしたんです」

 極め付きは普段の勤務態度だといい、自民党関係者が明かす。

「新原さんは出勤と退勤時に公用車を使用しています。しかし、問題は出退勤時だけではなく、個人的な買い物や食事、クリーニングを出すときにも、公用車を私的利用しているとささやかれているのです。事実なら大問題です」

別居の理由は
 これら一連の事実を本人に尋ねようと携帯電話にかけてみたが、

「広報に話を通してもらえますか」

 そう言うので、内閣官房に質問書を送ると、担当者を通じ本人から書面で回答が寄せられた。まず、公用車の私的利用については、

「私的使用は行っていないと認識している」

 としながらも、

「クリーニングについては、職場から自宅への導線(原文ママ)の途上にクリーニング店があるため、寄ってもらったことはある。また、自宅で仕事がある場合等に、途中で、短時間に限り、食事店に寄ってもらったことはある。私的使用をしているというご指摘が出ないように考えたい」

 それをまさに「私的利用」と言うのではあるまいか。

 ちなみに妻の菊池桃子とは結婚以来、別居中の身。その点については、

「私としては、妻はストーカー問題(注・18年に容疑者逮捕)で怖い思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」

 問題はここで紹介しただけにとどまらない。1月26日発売の「週刊新潮」では、官僚としてはあり得ない「大名出勤」の実態や現場を大混乱に陥れる新原氏の傍若無人ぶりについて詳報する。

「週刊新潮」2023年2月2日号 掲載

新潮社

8471OS5:2023/01/26(木) 15:53:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/4affa07fbe9003349ddf63fd48dbe408181bdcb2
自民党岸田派「宏池会」が今年初の会合 会長の首相は欠席
1/26(木) 15:23配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党岸田派(宏池会、43人)は26日、東京都内で今年初めての会合を開いた。会長の岸田文雄首相は欠席した。

首相が派閥を抜けていないことについて、菅義偉前首相は今月発売の月刊誌「文芸春秋」で「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈していた。

岸田派事務総長の根本匠衆院予算委員長は会合で「今、派閥も政策集団に変わった。その最たるものが宏池会だ」と述べた。首相が派閥会長を続けていることに関しては「首相の気持ちとして宏池会に思い入れもあるわけだから、首相の判断でいいと思う」と記者団に語った。

8472OS5:2023/01/27(金) 08:49:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e08d103581c5eecf95a65db6f4cf86d3430ce09
自民各派閥が再び新人争奪戦…茂木派幹部「平時からの勢力拡大は大事だ」
1/27(金) 7:16配信

読売新聞オンライン
 通常国会が始まり、自民党の各派閥による昨年7月の参院選初当選組の争奪戦が再燃している。各派閥がしのぎを削るのは、所属する国会議員の数が党内の影響力に直結するためだ。

今年初の茂木派総会であいさつする茂木幹事長(26日、党本部で)

 「きょうはうれしいニュースがある」

 26日に開かれた今年初の茂木派の例会で、会長の茂木幹事長が山本佐知子参院議員(三重選挙区)をこう紹介すると、出席者から拍手がわき起こった。山本氏は昨年7月の参院選で初当選した直後から茂木氏の勧誘を受けており、今月16日に入会していた。

 この日は麻生派の例会でも、初当選組の広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)と、議員辞職に伴って今月17日に繰り上げ当選した瀬戸隆一衆院議員(比例四国)が初めて出席し、派閥メンバーにお披露目された。

 昨年7月の参院選後、茂木派は5人、麻生派は6人がそれぞれ新たに入会し、両派は計54人と、並んで党内第2派閥となっている。

(写真:読売新聞)

 派閥の勢力は、領袖(りょうしゅう)の党内での発信力や存在感を左右し、内閣改造での閣僚起用数などにも影響する。来年には総裁選も控えており、各派閥の活動は活発化している。この時期に入会が相次ぐのは、参院選初当選後すぐに派閥に入った議員もいるが、地元支援者などの意見を聞くため、一定期間を置くケースも多いためだ。茂木派幹部は「平時から勢力を拡大しておくことは大事だ。今後も積極的に新人を勧誘したい」と語る。

 岸田派と二階派も、43人と第4派閥で勢力が伯仲している。昨年の参院選からの新入会は両派ともに2人と、上位派閥に比べると少なめだ。岸田派内では参院選後、「総裁派閥」として、新人勧誘に力を入れたが、勢力拡大は思うように進んでいない。派閥中堅は、「他派閥に比べて会長の押しが弱いのだろう。『お公家集団』と言われる通りだ」と語る。

 会長の岸田首相は、この日の派閥例会を欠席した。首相の派閥会長兼務を巡っては、菅前首相が苦言を呈しており、「党内の目線を意識したのではないか」との声も出ている。

8473OS5:2023/01/28(土) 08:24:03
https://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2023012700051.html
「岸田降ろし」もどこ吹く風 政権発足以降、最低の支持率でも岸田首相が強気でいられる理由
2023/01/27 17:00AERA dot.

「岸田降ろし」もどこ吹く風 政権発足以降、最低の支持率でも岸田首相が強気でいられる理由

参院本会議で代表質問に答弁する岸田文雄首相=2023年1月26日

(AERA dot.)

 支持率低迷で「力尽きた」と辞意を表明したニュージーランドの首相とは対照的に、どれだけ支持率が落ちても日本の岸田文雄首相に辞める気配がない。むしろ、精力的に外交日程をこなし、バイデン米大統領から“異例の待遇”を受けたと胸を張る。ちらほら聞こえてくる「岸田降ろし」の声も意に介さない。派閥会長に居座り、人事も駆使する。これも首相としての“処世術”なのか。岸田首相の考えは? 政治ジャーナリストの安積明子氏に聞いた。

 *  *  *

 かねて辞意を表明していたニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が1月25日、正式に辞任した。2017年10月に同国最年少の37歳で首相に就任して以来、20年にはコロナ禍に対して厳格な水際対策を敢行。SNSを通じて国民に自粛を呼びかけ、2020年5月21日に公表された“1 NEWS Colmar Brunton Poll”によれば、内閣支持率は63%を記録した。

 しかしコロナ禍による景気低迷に加え、世界的な物価高に内閣支持率は低迷し、最近では29%まで下落した。19日の会見でアーダーン首相は“I know what this job takes, and I know that I no longer have enough in the tank to do it justice.”と述べた。ようは「力が尽きた」というわけだ。

 一方で岸田文雄政権の支持率も下落傾向が止まらない。NHKが行った最新の世論調査では、1月の内閣支持率は33%と昨年11月の支持率と並んで最低を記録した。さらに時事通信が13〜16日に対面式で実施した世論調査では、内閣支持率は26.5%と政権発足以降最低で、不支持率は43.6%と最高を記録した。

 にもかかわらず、岸田首相に心が折れている様子は見られない。昨年は内閣から4人の閣僚を辞任させ、臨時国会閉会直前に防衛増税をぶち上げて、自民党を混乱させた。

 そもそも岸田首相自身は5月の広島サミットで頭がいっぱいのようで、年明け早々、1月9日から14日まで、参加主要国首脳との「地固め」のためにフランス、イタリア、イギリス、カナダ、アメリカを訪問(帰国は15日)。“異次元のパワー”をもってタイトな日程をこなしたのは、ひとえに故郷に錦を飾りたいがためだろう。

 なかでも防衛費を対GDP2%への増額という“手土産”を持参しての訪米では、バイデン大統領が自らホワイトハウスの玄関で岸田首相を出迎えるという“異例の待遇”を享受。まさに「この世の春」の思いだったに違いない。

 しかしそんな岸田首相に対し、自民党内からも不満が出始めている。例えば菅義偉前首相は「文藝春秋」2月号に、派閥会長の座に座り続ける岸田首相に「理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまう」と苦言を呈し、1月18日のラジオ番組でも防衛増税についての財源議論が足りなすぎたと明言。メディアはこれを「岸田降ろし」と騒ぎ始めている。

 だが、そうした声は岸田首相に響くはずがない。そもそも2021年の総裁選では「しっかりと人事をやりたい」と述べた岸田首相だ。昨年10月4日には周囲の反対を押し切って長男・翔太郎氏を首相秘書官に抜擢した。しかし翔太郎氏には山際大志郎経済再生担当相(当時)の辞任について、親しい民放の記者に漏らした“疑惑”が噴出し、“子育て”の甘さが露見した。

 党内第4派閥にすぎない43人の宏池会会長の座にしがみつくのも、そうした人事権を手放したくないからだろう。派閥のナンバー2は首相の座を狙う林芳正外相で、2021年の衆議院選で参議院から転出する際に、山口3区の河村建夫元官房長官を追い出した。

 河村氏の長男・建一氏は自民党山口県連にさえ入れてもらえず、同年の衆議院選では比例北関東ブロックの当選圏外に追いやられた。隣県の広島県に選挙区を持つ岸田首相は、それを横目で見て岸田家を守るべく、長男優遇策に出たのかもしれない。

8474OS5:2023/01/28(土) 08:24:15
 このように身近な人事には細かいが、岸田首相は政策や理念などについてはおおざっぱだ。しかも「イケイケドンドン」で進めていこうとしているのは、防衛増税ばかりではない。

 岸田首相は1月4日の会見で「物価上昇率を超える賃金アップ」や「異次元の少子化政策」をぶち上げたものの、効果的な具体策については詰め切れていない。例えば500兆円を上回る内部留保を持つ大企業はともかく、労働者の7割が勤める中小企業に賃金の大幅なアップを実現できるのか。物価がさらに上昇すれば、こうした格差はいっそう拡大しかねず、社会の不安定化の原因にすらなりかねない。

 人口500万人のニュージーランドのアーダーン首相は、「首相という仕事は力が満タンでなければ続けるべきものではない」と辞意を表明したが、1億2477万人の人口を抱える日本の首相は果たして“満タン”なのか。ただ、低支持率にあえぐ野党や自民党内の人材不足に助けられ、力の真空の中にうまく浮かんでいるだけではないか。

 なお、岸田首相の右腕である松野博一官房長官は1月20日の会見で、「岸田内閣としては今掲げている政策を国民のみなさんに丁寧に説明し、ひとつひとつ着実に実行していくことだ」と意気込みについて述べるにとどまった。

 1月23日に始まった第211回通常国会では、エネルギー難や食料不足にあえぐ世界の中で日本がどのように生き抜いていくのかが審議される。ただ単に「運がいい」だけのリーダーを戴いていては、この国はとうてい生き残れるはずもない。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

■あづみ・あきこ 兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

8475チバQ:2023/01/29(日) 11:14:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec16b0c0a7fe9f6e699a727a4b697f24f6eb11a9
岸田首相「身内」に批判相次ぐ 長男秘書官と側近木原氏
1/29(日) 7:07配信

時事通信
政府・与党連絡会議に臨む岸田翔太郎首相秘書官(右)。左は岸田文雄首相=2022年10月4日、首相官邸

 岸田文雄首相の「身内」の振る舞いが批判を浴びている。

 今月の欧米歴訪に同行した長男翔太郎政務秘書官が公用車で観光したと報じられ、側近の木原誠二官房副長官が横柄とも受け取られかねない態度を取ったためだ。自民党内では政権への影響を懸念する声が出ている。


 報道によると、翔太郎氏は自ら希望し、日本大使館の公用車でロンドンのバッキンガム宮殿や老舗百貨店「ハロッズ」などを訪問。土産も購入したという。

 首相側は、対外発信に使用する目的で街の風景を撮影したり、首相の代理で土産を購入したりするために公用車を使用しただけで、「公務以外の不適切な行動はなかった」と説明している。

 新たな攻撃材料を得た立憲民主党は「もし観光していたなら閣僚不祥事どころじゃない」(幹部)と批判。27日には外遊中の翔太郎氏の日程を提出するよう与党に要求した。

 自民党内には「最悪だ。国民には観光にしか見えない。政権にとってマイナスだ」(関係者)と嘆く声がある一方、「事務方に土産を買わせられない。政務秘書官の雑用の範囲だ」(幹部)と擁護する声もある。

 木原氏は13日の日米首脳会談後、取材に応じる首相の近くで両手をズボンのポケットに突っ込んでいる様子が伝えられた。木原氏は17日のユーチューブ番組「魚屋のおっチャンネル」で、ポケットに手を入れて歩きながら考える癖があると釈明。母親から「恥ずかしいからポッケを縫え」と叱られたことも明かした。

 24日の同番組では脚を組む癖も指摘され、「欧米では一つの流儀」と回答。自民党中堅は「身内が首相の足を引っ張っている」と漏らした。

8476OS5:2023/01/29(日) 22:30:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cb75df4883da880235f4bbcf3884ac42a31a4af
相変わらずの岸田首相に大化けの可能性 彼はどこまで本気か【コメントライナー】
1/29(日) 11:03配信


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時事通信
時事総合研究所代表取締役・村田 純一
首相官邸で記者団の質問に答える岸田文雄首相=2023年1月20日【時事通信社】

 首相・岸田文雄は良くも悪くも「大化け」しているのかもしれない。

 永田町では「岸田は具体的に何がしたいのか分からない」と言われ続けてきた。

【図解】岸田内閣の支持率推移

 しかし昨年12月、敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を明記した国家安全保障戦略など安保3文書を閣議決定。さらに、原発の60年超運転や建て替え方針も打ち出し、従来の安保・原発政策を大転換した。

 その評価は分かれているが、元首相・安倍晋三でさえできなかったことを、岸田は今、実現させようとしている。

 だが、この大転換について、国民への説明は不十分で、国会での論議はこれからだ。「異次元の少子化対策」も含め、岸田の世論を納得させる説明力とともに政治力・実行力が問われよう。

 岸田自身は表向き何も変わっていないように見える。相変わらず官僚がつくったペーパーを読み、記者会見もプロンプター(原稿映写機)頼みが目立つ。

 ◆「岸田さんはいい人」
 もっとも、霞が関官僚の岸田に対する評判は上々なようだ。何でも話を聞いてくれるからだという。

 前首相・菅義偉は、自分に逆らう官僚を人事で飛ばすなどして霞が関を震え上がらせたが、岸田は全く逆。一方で「官僚主導政治の復活」と指摘する声もある。

 「岸田さんはいい人。優しいし、親切で丁寧。ぱっぱっと決断するような人ではなく、優柔不断。リスクは取らない慎重派だ」

 岸田をよく知る自民党の閣僚経験者はこう語る。自民党内で「ポスト安倍」を争っていた時、基本的に岸田は安倍からの禅譲狙い。元幹事長・石破茂のように、安倍に盾突いて恨みを買うようなことはしなかった。

 岸田は首相就任後、人事で安倍の要求を全て受け入れることはなかったが、安倍が銃撃され死亡した後、政界は一変した。

 岸田の意識も変わったようだ。岸田は、安倍に近い自民党保守派の支持をつなぎ留めようと、必死になった。安倍の国葬実施をいち早く決めたのは、保守派への配慮もあろう。

 岸田は伝統的に「ハト派リベラル」である宏池会(岸田派)の会長だが、その岸田が「専守防衛」を基本方針としてきたわが国の安保政策を大転換。

 米国製巡航ミサイル「トマホーク」の取得費などを含め、5年後の防衛費は対GDP(国内総生産)比2%に倍増させる方向にかじを切った。

8477OS5:2023/01/29(日) 22:31:16

349 :OS5 :2023/01/29(日) 22:30:22
 ◆人の言いなり?
 中国、ロシア、北朝鮮の脅威にさらされる日本の国民は、ウクライナ戦争の影響もあって、防衛力強化に割と高い支持を示しているが、防衛費増額のための増税の賛否を問われると反対が多い。

 増税が避けられないなら、その前に衆院解散・総選挙で国民に信を問うのは当然だが、先行きは不透明だ。

 一方、忘れてならないのは原発政策の大転換だ。原発の運転期間60年超や建て替え方針は、「可能な限り原発依存度を低減する」という従来の政府のエネルギー計画の方向性に逆行する。

 「原発ゼロ」を持論とする元首相・小泉純一郎は昨年12月、筆者に対し「原発の運転期間を延ばすのはおかしい。また原発に回帰するなんてどうかしている。岸田首相は原発を推進する経済産業省に影響され、言いなりになっているのではないか」と厳しく批判した。

 この「言いなり」という言葉はある意味、岸田の本質を突いているかもしれない。

 安全保障に話を戻すと、「日米の一体化」が進む中、日本はどこまで主体性を保つことができるだろうか。日米同盟強化は重要だが、日本が米国の言いなりになることではない。(敬称略)

 (時事通信社「コメントライナー」より)

 村田 純一(むらた・じゅんいち)
 1986年早大法卒、時事通信社入社。福岡支社、政治部、ワシントン特派員、政治部次長兼編集委員、総合メディア局総務、福岡支社長を経て、2020年7月より現職。政治部では首相官邸、自民党、民社党、公明党、防衛庁、外務省などを担当し、政治部デスク歴は約7年。時事通信「コメントライナー」の編集責任者で政治コラム等も執筆。

8478OS5:2023/01/30(月) 00:40:05
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-477412.html
「コロナ5類」なぜ5月8日に? 選挙とG7を意識か…政府の思惑とは “キリが良い”4月1日スタート案は立ち消えに
2023/01/28 10:40
田首相は26日、新型コロナの法律上の位置づけを、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ、5月8日から引き下げる方針を固めた。

「4月1日」スタートの案なども浮上していた中で、なぜ、一見中途半端にも見える「5月8日」になったのか。

フジテレビ政治部・伊藤慎祐記者が解説する。

「キリが良い」4月1日スタート案はなぜ立ち消えに?
政府は27日、新型コロナについて、5月8日にインフルエンザと同じ5類に引き下げることを正式決定します。

なぜ5月8日というタイミングになったのか。岸田首相は20日、「5類」への移行時期を「原則この春」と話していました。

「この春」というのがいつなのかが焦点となっていましたが、政府内で検討されていた案は実は3つありました。

「A:4月1日から  B:5月1日から  C:5月8日から」この3つです。

今回決まった5月8日以外は、4月1日も5月1日も月のはじめで、キリが良いように感じますが、実は政府も同じように考えていて、当初は、新年度が始まる「4月1日」スタートを「キリが良い」として検討していました。

ところが、政府内から「感染状況がどうなるか分からない」という意見や、地方の自治体から「準備に3カ月かかる」といった不安の声が出たため、「4月1日」スタート案は立ち消えになりました。

そこで、5月スタートを検討するわけですが、なぜ1日ではなく、8日なのか。

コロナが5類に移行すると、これまでコロナ患者を受け入れてこなかった一般の医療機関でも受け入れを始めることになります。

さらに、患者や濃厚接触者も自宅待機などの行動制限の必要がなくなります。

ここでカレンダーをご覧ください。

今年のゴールデンウィークは、4月29日から5月7日までで、5月1日はキリの良い数字ですが、連休の真っ只中なんです。

政府内からは、人の動きが活発になる連休中に行動制限をなくすと、感染が拡大するという恐れが指摘されました。

さらに、連休中は多くの医療機関が休みになることにより、受診に影響が出ることを懸念する声も上がりました。

そこで、連休中にスタートする5月1日案ではなく、連休明けの5月8日案が採用されたわけです。

岸田首相の地元・広島でG7サミット その前に…
政府にとっては、感染を再び拡大させないことが最重要ですが、それだけではないんです。ここで、注目のウラ情報がこちら。

「統一地方選とG7サミットを意識」

統一地方選というのは、今年4月9日と23日に、都道府県の知事や議員などを選ぶ大型の地方選挙です。

この統一地方選の準備は地方自治体にとっては大変な作業で、5類引き下げを4月1日にすると、引き下げの準備と選挙の準備が重なり、厳しいという事情がありました。

ただ、こういった実務面以上に、4月1日を避けたい理由があったようなんです。

その理由について、ある政府関係者は「選挙前に大きな変化はない方が良い」と語っています。

どういうことかというと、5類に変更する際には、様々な混乱が生じる恐れがあります。

それが選挙の直前だと、与党の選挙に悪い影響が出てしまう懸念もあり、もしかしたら、それを避けたいという思惑もあったとみられるんです。

また、政府は「5類」に引き下げる際には、1カ月程度前に、本当に移行していいのかどうか、感染状況などを最終確認する考えです。

5月8日の1カ月前というのは、まさに統一地方選挙が行われている時期ですよね。この日程だと、もし選挙の前に感染状況が悪化した場合でも、移行の時期を見直すことも可能で、選挙への悪影響を最大限抑えることもできます。

さらに、岸田首相が最も重視していると言えるのが、5月19日から21日の間、地元・広島で行われるG7サミットです。

今月、岸田首相のG7各国への訪問に同行した関係者は、「マスクをしていたのは日本だけだった」と心配していたんです。

そこで、サミットまでに5類に引き下げることで、マスクの着用が必ずしも必要ではない状況を作りたいという思惑も見てとれます。

また、4月1日や5月1日に引き下げると、サミット前に感染が拡大してしまう可能性もあるため、こうしたリスクを避けたかった狙いもあるようです。

(「イット!」1月27日放送)

8479OS5:2023/01/30(月) 07:44:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/845205c5a9c42b25a421cae49f365637007632f5
世論調査人気ダントツの「河野総理」は実現するか…肩を押す菅前総理の【体調不良説】
1/30(月) 6:03配信

現代ビジネス
人気のなさすぎる茂木氏
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 「次期総理の有力候補とされる茂木(敏充)幹事長は、岸田(文雄)総理の”飼い殺し状態”です。1月20日にも茂木氏と岸田総理、麻生(太郎)副総裁、松野(博一)官房長官で会食しており、とてもじゃないが『岸田下ろし』に動ける状況ではない。それ以前に、人気がなさすぎるという問題もありますが……」(全国紙政治部記者)

【写真】M8以上巨大地震「全国危険度マップ」と地震の建物への影響

 23日に公表された「次の総理にふさわしい人は誰か」という世論調査では、茂木氏はわずか1.1%で7位に沈んでいる(産経新聞社・FNN合同世論調査)。一方、首位は河野太郎デジタル相で、19.7%という断トツの支持を獲得した。

 その河野氏がポスト岸田に向けて動き出している。23日夜には、'21年の総裁選で河野陣営の選対本部長を務めた伊藤達也氏、本部長代行だった岩屋毅氏と会食をした。こうした動きに対し、党内では「岸田下ろしの狼煙を上げたということ」(自民党閣僚経験者)という声が上がっている。

菅氏は「河野総理」実現後押しか
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 「河野さんの背中を押したのは、菅(義偉)さんです。菅さんは年明けから体調が良くない様子で、1月6日に『ハマのドン』こと藤木幸夫氏と会談した際も元気がなかった。またブレーンであるデービッド・アトキンソン氏の電話を受けた時も、受け答えがおぼつかない様子だったとか。『政治生命は長くない』という焦りから、『岸田下ろし』をしかけている。そしてその急先鋒として、河野氏の背中を押しているのです」(自民党関係者)

 '21年の総裁選で河野氏を支持した菅氏は、キングメーカーとして「河野総理」実現を後押しするという見方が強い。

 「とはいえ永田町や霞が関では河野さんの評判が悪く、党内で支持が広がらない恐れもあります。菅さんは、河野さんがダメなら萩生田(光一)政調会長支持に乗り換えようとも考えているようです」(同前)

 下手をすれば、河野氏は「岸田下ろし」の「鉄砲玉」で終わりかねない。

 「週刊現代」2023年2月4日号より

週刊現代(講談社)

8480OS5:2023/01/31(火) 13:07:33
いや、それはいいんじゃないの??
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4d2653bbff0e4f05320087b679e2b93f504696b
「修学旅行のつもりか」岸田首相長男が購入?閣僚への土産に批判殺到「国民には増税!ふざけるな」
1/31(火) 11:56配信
 松野博一官房長官、加藤勝信厚生労働相、高市早苗経済安全保障担当相ら複数の閣僚が31日の記者会見で、岸田文雄首相側から欧米歴訪の土産をもらったと明らかにした。首相の長男・翔太郎秘書官が同行中に購入したものとみられ、ネット上には批判の声が相次いだ。

 「閣僚にお土産買うのは公務なんですか?」「公私混同の度が過ぎる」「なんで税金で土産なんて買ってるんだ?」「閣僚に土産品を買うのが公務にあたるとは思えない」「閣僚にはお土産!国民には増税!ふざけるなと言いたいよ!」「修学旅行のつもりか」

 一部週刊誌で、翔太郎氏が首相に同行中に公用車で観光したと報じられたことに対し、政府は首相の政治家としての土産購入が目的の一つだったと説明し、岸田首相も30日の衆院予算委員会で「閣僚や関係者に土産を買った」と答弁。いずれの閣僚も土産の内容は明かしていない。

 岸田首相は翔太郎氏による土産購入については「私自身のポケットマネーで買ったことは間違いない。政務秘書官の本来業務にふくまれうると考える」と話した。

8481OS5:2023/02/01(水) 00:24:44
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202301260001019.html
自民最大派閥の安倍派、ポスト安倍体制へ慎重な姿勢「自然の中でしかるべき時期に」塩谷会長代理
[2023年1月26日19時44分]

自民党の故安倍晋三元首相が会長を務めた最大派閥(97人)の安倍派(清和政策研究会)は26日、党本部で会合を行ったが、ポスト安倍体制へ向けた新たな展開はなかった。

派内には昨年7月8日、凶弾に倒れた安倍氏の一周忌までに新会長を含めた人事を発足させるべきとの意見が広がる。だが、塩谷立会長代理(元文科相)は「期限決めたから出て来るというものじゃない。もう少し自然の中でしかるべき時期にしかるべき体制が出て来る。将来的にいつまでに何とか、という考えはない」とし慎重な姿勢を示した。その上で「今、そういう動きがあるか、というとない。昨年の体制の継続で今年もいく」と、新会長を含めた派閥人事には時間を要するとの認識を示した。

8482OS5:2023/02/01(水) 18:01:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ae9dba21c1b77f1a6bf057d23147f72589c3152
千葉市は「おそらくアウトでしょうね…」“河野太郎の最側近”秋本真利政務官の地元事務所に違法建築の疑い
2/1(水) 16:12配信


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文春オンライン
菅グループの一員でもある秋本氏(自民党HPより)

 秋本真利・外務大臣政務官(47)の地元事務所(千葉市若葉区)が長年にわたり、市に対し、必要な申請を行っておらず、都市計画法及び建築基準法に違反している疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。

【画像】違法建築の疑いがある地元事務所の写真を見る

 秋本氏は2012年に千葉9区から初当選し、現在、当選4回。昨年8月の内閣改造で、外務大臣政務官に就任した。

「秋本氏は千葉県の富里市議時代、法政大の大学院に通っていました。そこに特別講師として現れたのが、“脱原発”が持論の河野太郎氏(現デジタル相)。その河野氏から『お前、国会議員になれよ。俺と一緒に働こう』と誘われ、国政への転身を決めたそうです。以降『河野太郎はアニキ』と公言し、“河野最側近”として永田町では知られてきました」(政治部記者)

 2020年出版の著書『自民党発! 「原発のない国へ」宣言』には、河野氏が「自民党一の『脱原発』男だ」と推薦文を寄せている。2021年の総裁選でも、河野選対の中枢を担っていた。

 その秋本氏が代表を務める「自由民主党千葉県第九選挙区支部」は2013年度以降、千葉市北部に位置するJR都賀駅から約2キロの場所に事務所を構えてきた。約120坪の敷地に佇む2階建ての建物には、秋本氏のポスターなどが貼られている。

 ただ、事務所は、千葉市が定める市街化調整区域内に位置している。

 千葉市都市局建築部に尋ねると、

「市街化調整区域に建築物を作る時には、原則として都市計画法上の許可を得るために、宅地課への申請が必要です。さらに、建築基準法上も、建築指導課に建築確認申請をして、建物を規定に適合させなければならない。これらの手続きをしないと法令違反となり、指導の対象になり得ます」

市の担当者は「おそらくアウトでしょうね……」
 では、秋本氏の地元事務所を巡って、市の担当課には何らかの申請が出ているのか。

「その2階建ての事務所については、宅地課への申請も、建築指導課への建築確認申請も見つかっていません。聞き取りを含め、調査はしなくてはいけない」(同前)

 そして、担当者はこう漏らすのだった。

「それ以上はコメントできませんし、確認作業が必要ですが、都市計画法上も建築基準法上もおそらくアウトでしょうね……」

 にもかかわらず、なぜ秋本氏は市街化調整区域内に地元事務所を構えてきたのか。

 秋本氏は土地の所有者に政党支部から年144万円の賃料を支払っているが、そもそも市街化調整区域は一般的に土地価格が安く抑えられる。実際、調整区域外の隣接エリアで、今の事務所と同程度の賃料では1フロアしか借りられないという。また、駅前に事務所を構えると、駐車場は別途借りる必要も出てくる。

「確かに、秋本氏の地元事務所は2階建てであるうえ、敷地がだだっ広く、選挙区を回る車を何台も停められます。大きな立て看板を掲げるスペースもある。例えば、市街化調整地域外のビルを借りるより、政治活動上、便利かつ安上がりになる可能性があります」(地元関係者)

 事実関係について秋本事務所に尋ねると、書面で概ね次のように回答した。

「本件土地及び建物の貸主に対し、詳細を確認の上、適切に対応する所存です」

 2月1日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および2月2日(木)発売の「週刊文春」では、秋本氏の人物像や、秋本氏が力を注ぐ再生エネルギー事業の実態、秋本氏が国交大臣政務官時代に保有してきた再エネ株を巡る問題についても報じている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年2月9日号

8483OS5:2023/02/02(木) 11:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcc77c7a34a2472cecad07b1d3533a702406c1b5
松野官房長官、酒気帯び運転容疑の政策秘書は「義弟」
2/2(木) 11:31配信


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毎日新聞
衆院予算委員会で立憲民主党の森山浩行氏の質問に答える松野博一官房長官=国会内で2023年2月2日午前10時22分、竹内幹撮影

 松野博一官房長官は2日の衆院予算委員会で、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで1月27日に検挙された政策秘書の男性が自身の義弟だと明らかにした。立憲民主党の森山浩行氏への答弁。

 松野氏は28日、記者団に対し、男性が検挙されたと公表、謝罪した。この際、義弟であることは明らかにしていなかった。2日の予算委でその理由を問われ、松野氏は「(政策秘書という)職制上の責任論として謝罪をした」と述べた上で「私との個人的な関係が縁戚に当たることを謝罪の前提とすべきだとの考えには至らなかった」と説明した。男性が既に衆院に政策秘書の辞表を提出したことも明らかにした。

 森山氏は「官房長官は危機管理の責任者だ。『隠した』と疑念を抱かれることは控えてもらいたい」と求めた。

 松野氏の義弟は1月27日に飲食店で飲酒後、千葉市緑区で乗用車を運転したとして、千葉県警から交通切符(赤切符)を切られた。【小田中大】

8484OS5:2023/02/02(木) 20:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad3648386497beed4175062baad313065cb64567
「逃げるのはひきょうだ」挑発にも動ぜず…言質取らせない岸田首相
2/2(木) 10:42配信

西日本新聞
岸田首相

 1日の衆院予算委員会では、岸田文雄首相のジェンダー認識や家族観も問われた。立憲民主党の西村智奈美代表代行が、選択的夫婦別姓や同性婚への賛否を質問。首相は「社会全体の雰囲気に思いを巡らせた上で判断することが大事だ」などと正面から答えなかった。かつてリベラルな志向を表に出したこともある首相だが、自民党内の保守派への遠慮もあってか、その後封印。日和見主義的な姿勢を貫いている。


 立民のジェンダー平等推進本部長も務める西村氏。この日は、岸田氏が2021年10月の首相就任以来、選択的夫婦別姓や同性婚に関し「より幅広い国民の理解を得る必要がある」と、13回にわたり国会で答弁している点を問題視した。1996年に法制審議会が選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正を答申してから27年たっていることから、期限を区切って国会に法案を提出するよう首相に迫った。

 これに対し首相は、「議論は続いていると認識している」との答弁に終始。西村氏が「成立させるつもりがあるのか」とただしたLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案についても、「極めて慎重に検討すべき課題だ」と述べるにとどめた。

 選択的夫婦別姓を巡っては菅義偉前政権下の21年3月、当時無役だった岸田氏が、早期実現を目指す自民の有志議員による議員連盟の呼びかけ人となり、賛意を示したこともあった。だがその半年後、菅氏の後継を決める自民総裁選で岸田氏は態度を明らかにせず、首相に就任してからもその是非に踏み込むことを避けている。

 自民内には最大派閥の安倍派を中心に、伝統的な男女観や家族観を重んじる主張が幅を利かせており、選択的夫婦別姓への慎重論も根強い。党内基盤が強いとは言えない首相はこうした事情に配慮し、世論や党内の風向きを見定めようと、様子見しているとされる。

 首相の煮え切らない答弁にしびれを切らした西村氏は、「逃げ続けるのはひきょうだ」「さまざまな意見があることを理由に逃げるのは、政治家としていかがなものか」と語気を強めて追及したが、首相は「国民にとっても家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ。丁寧さが必要だ」と説明した。最後まで誘いには乗らず、言質も取らせなかった。

 (河合仁志)

8485OS5:2023/02/02(木) 20:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/75105669879d40c28d314cbac356d03d55c4d3a2
首相、同性婚に否定的な考え 「社会が変わってしまう」
2/1(水) 18:17配信
 岸田文雄首相は1日の衆院予算委で、同性婚の法制化に関し「極めて慎重に検討すべき課題だ」と述べ、否定的な考えを改めて示した。同性カップルに結婚の自由を認めようとしない理由について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と強調した。

 首相が指摘する家族観や価値観は、日本社会で圧倒的多数を占める異性愛者の、婚姻に関する固定観念を指すとみられる。結婚の自由を願うLGBTなど性的少数者の求めに応じれば、固定観念を重視する層の反発を招きかねないとの認識が透ける。

 質問した立憲民主党の西村智奈美代表代行は「実現を待っている方々の声を過小評価しないでいただきたい」と批判した。

8486OS5:2023/02/04(土) 11:27:58
お?珍しく仕事が早い
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20230204-567-OYT1T50089.html
性的少数者への差別発言、荒井首相秘書官を更迭へ…岸田首相「言語道断」
2023/02/04 08:20読売新聞

性的少数者への差別発言、荒井首相秘書官を更迭へ…岸田首相「言語道断」

荒井勝喜首相秘書官(右から3人目) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 岸田首相は4日、性的少数者(LGBT)や同性婚カップルを巡り、差別的な発言をした荒井勝喜首相秘書官(55)について、「今回の発言は、政府の方針とは全く相いれないものであり、言語道断だ。進退を考えざるを得ない」と述べ、更迭する方針を明らかにした。首相公邸で記者団に語った。

 首相は「厳しく対応せざるを得ない発言だ。至急、具体的な対応を考える」とも語った。

 荒井氏は3日夜、首相官邸で記者団の非公式取材に対し、同性婚カップルについて「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と発言した。同性婚の合法化に関し、「認めたら、日本を捨てる人も出てくる」などと語った。同日深夜に公式に謝罪し、撤回した。

 荒井氏は経済産業省出身。2021年10月の岸田内閣発足時から首相秘書官を務めている。


https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-230204X178.html?_gl=1*1iiz7d8*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY3NTQ3NzU0Mi4xMTQuMS4xNjc1NDc3NjEzLjU4LjAuMA..
荒井秘書官、LGBTは「嫌」=岸田首相「言語道断」、更迭へ―政権打撃
2023/02/04 09:00時事通信

荒井秘書官、LGBTは「嫌」

経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官は3日夜、性的少数者(LGBTなど)や同性婚に関し、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と記者団に語った。発言はオフレコが前提で、その後に陳謝、撤回した。【時事通信社】

(時事通信)

 経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官(55)は3日夜、性的少数者(LGBTなど)や同性婚に関し、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と記者団に語った。発言はオフレコが前提で、その後に陳謝、撤回したが、岸田文雄首相は4日、荒井氏を更迭する考えを示した。首相秘書官の差別的な発言は政権に打撃を与えそうだ。

 荒井氏はまずオフレコの取材に応じ、「同性婚なんか導入したら、国を捨てる人も出てくる。首相秘書官室全員に聞いても同じことを言っていた」とも発言。同時に「LGBT(の人)も好きでなっているわけじゃない。サポートしたり、救ってあげたりしないといけない」と語った。

 この後、報道各社が問題視すると実名での取材を受け、「誤解を与えるような表現をして大変申し訳ない」と陳謝。「個人の意見」として発言をおおむね撤回したが、「見るのも嫌」に関しては「そういうふうには言っていない」と否定した。

 荒井氏は「慎重にあらゆる発言に気を付ける」と続投する意向を示したが、首相は4日朝、北陸地方出張を前に首相公邸で記者団に「政権の方針とは全く相いれず言語道断だ。進退をも考えざるを得ない。至急具体的な対応を考える」と述べ、更迭する考えを示した。

 首相は1日の衆院予算委員会で同性婚に関し、「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」として慎重に対応する考えを示した。荒井氏の問題発言は、この答弁に関する記者の質問に対して飛び出した。

8487OS5:2023/02/04(土) 22:14:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/b33cb3d0868a44877d59ef41eb9d5593e3938693
首相、荒井勝喜首相秘書官を更迭 LGBTQや同性婚巡り差別的発言
2/4(土) 16:40配信


 岸田文雄首相は4日、LGBTQなど性的少数者や同性婚のあり方を巡り、差別的な発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭すると表明した。福井県坂井市で記者団の取材に応じた。


 首相は「大変深刻に受け止めている。当然、任命責任を感じている」と述べた。

 荒井氏は3日夜、首相官邸で記者団に性的少数者について「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をした。

 ◇「異能の官僚」将来の次官就任有力視

 性的少数者を巡る差別的発言で首相秘書官を更迭された荒井勝喜氏は、経済産業省時代に東芝やシャープの経営再建問題で手腕を発揮した異能の官僚として知られる。

 神奈川県出身の55歳。関係者によると、高校卒業後にいったん就職。その後、早稲田大政治経済学部に入学し、1991年に通商産業省(現・経産省)に入省した。

 94年に米ペンシルベニア大ウォートン校に留学。2009年から3年間、日本貿易振興機構(JETRO)の産業調査員としてニューヨークに赴任するなど海外経験も豊富。課長時代は主に情報通信や産業政策を担当し、15年に発覚した不正会計問題で揺れた東芝の経営再建や、16年の台湾企業・鴻海(ホンハイ)精密工業によるシャープ買収に深く関わった。

 シャープ再建を巡っては、官民ファンドの産業革新機構(当時)とホンハイがシャープ争奪戦を繰り広げた際、経産省は機構による再建案を主導した。一方、荒井氏はホンハイの郭台銘会長(当時)が来日するたびに面会を重ね、雇用の維持など政府として守りたい一線を提示。買収を通じたシャープ再生への道筋をつけた。

 その後、大臣官房総務課長、総括審議官と経産省の中枢を歩み、21年7月に53歳で電機業界やデジタル政策を担当する商務情報政策局長に抜てきされた。21年10月の岸田政権発足時に首相秘書官に起用され、首相のスピーチライターを務めた。同期入省組の出世レースでトップを走り、将来の事務次官就任が有力視されていた。【横山三加子】

 ◇首相秘書官発言のポイント

 荒井勝喜首相秘書官が3日夜、オフレコを前提とした記者団の取材で性的少数者に関して述べた主な発言

 ・(同性婚制度の導入について)社会が変わる。社会に与える影響が大きい

 ・マイナスだ。秘書官室もみんな反対する

 ・隣に住んでいるのもちょっと嫌だ

 ・同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる

8488OS5:2023/02/05(日) 01:58:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8f7529bd97dfca8d5cc23f489ecde62f00ab75c
後任の伊藤氏 主要政策に精通する平成6年入省のエース
2/4(土) 20:19配信

産経新聞
岸田文雄首相

岸田文雄首相は更迭した荒井勝喜元首相秘書官(経済産業省出身)の後任に、同省秘書課長の伊藤禎則氏(51)を充てる人事も発表した。伊藤氏はエネルギーや通商政策などに精通する平成6年入省のエースとされ「もう失敗は許されない」(同省幹部)中で、安定した仕事が期待される。

【写真】後任の伊藤禎則氏

伊藤氏はこれまで経産省の主要政策を担うポストを歴任したほか、宮沢洋一経産相時代には大臣秘書官を務めるなど、バランス感覚や調整能力にも定評がある。

■伊藤禎則氏(いとう・さだのり) 東大卒。平成6年通商産業省(現経済産業省)入省。商務情報政策局総務課長などを経て、令和4年2月から大臣官房秘書課長。千葉県出身。

8489OS5:2023/02/05(日) 10:10:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce5a02a370ec1fc6d330ae9c8215de1e713ee50c
官邸中枢、人権意識乏しさ露呈 岸田首相答弁発端、保守派配慮か
2/5(日) 7:10配信


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時事通信
荒井勝喜秘書官の更迭を発表する岸田文雄首相=4日午後、福井県坂井市(代表撮影)

 岸田文雄首相は4日、性的少数者(LGBTなど)を巡り差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭した。

 発言の発端は同性婚の法制化に消極的な姿勢を示した首相答弁。保守派への配慮もあったとみられるが、官邸中枢の人権意識の乏しさを図らずも浮き彫りにした格好だ。

 首相は同日午後、視察先の福井県坂井市で記者団に、荒井氏を交代させたと説明。「性的指向や性自認を理由とする不当な差別、偏見はあってはならない。任命責任を感じている」と厳しい表情で語った。判断の遅れを批判された昨年の「閣僚ドミノ辞任」とは対照的な対応で、問題の重大性を認識したためとみられる。

 荒井氏は3日夜、オフレコの取材で性的少数者などについて「見るのも、隣に住んでいるのも嫌だ。同性婚を導入したら国を捨てる人も出てくる」などと発言。ほかの首相秘書官も同様の認識を示したと語った。

 端緒は1日の衆院予算委員会の質疑にあった。「LGBT法制がないのはG7(先進7カ国)議長国の日本だけだ」と指摘した立憲民主党の西村智奈美代表代行は、同性婚の法制化を求めた。首相は「極めて慎重に検討すべき課題」とした上で、「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だからこそ、社会全体の雰囲気、全体のありようにしっかり思いを巡らせた上で判断することが大事だ」と答弁した。

 3日夜のオフレコ取材は、答弁の真意をただそうとしたものだった。

 党内基盤の弱い首相は一昨年の自民党総裁選の時から最大派閥安倍派に配慮してきた。同派は「保守派」が多いことで知られる。昨年8月の人事で、女性や少数派への差別的な言動が目立った同派の杉田水脈氏を総務政務官に起用。批判の高まりを受け同12月に更迭した。

 先月の施政方針演説では「多様性が尊重される社会」「包摂的な経済社会」を掲げたものの、LGBTや同性婚といった問題への言及は一切なかった。

 ◇野党は一斉反発
 西村氏は4日、取材に「明白な差別発言。任命責任と首相自身の責任、官邸の人権感覚を厳しく問う」と批判。同性愛者であることを公表している立民の石川大我参院議員はツイッターで「我慢の限界だ。最大の抗議の準備をしよう」と呼び掛けた。共産党の小池晃書記局長は取材に「首相の性的少数者に対する考え方が問われる」と問題視した。

8490OS5:2023/02/05(日) 10:35:24
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASR245FLDR24TLZU001.html
危ない橋も渡る「介入派」、霞が関では異色の経歴 更迭の荒井秘書官
2023/02/04 16:45朝日新聞

危ない橋も渡る「介入派」、霞が関では異色の経歴 更迭の荒井秘書官

岸田文雄首相(左)と荒井勝喜首相秘書官=2022年1月6日午後7時27分、首相官邸、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 首相秘書官を更迭された荒井勝喜氏は、東大卒が多い霞が関のキャリア官僚の中では異色の経歴だ。横浜市の公立高校を卒業後いったん大手自動車会社の工場で働くつもりでいたが、その後、早大に進学。1991年に旧通商産業省(経済産業省)に入省した。一時は長髪を茶色に染めていたこともあった。

 経産省には、特定業界や個別企業の育成や支援を重視する「介入派」と、公平な制度を設けてあとは市場にゆだねる「制度派」という二つの政策思想の対立があったが、荒井氏は「欧米はどこも介入政策をやっている。日本がお人よしすぎる」と言い、明確な介入派だった。シャープの経営危機の際には、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収案に対して、官製ファンドの産業革新機構(現INCJ)を通じた再建をめざした。東芝の経営再建をめぐり、「もの言う株主」のアクティビストファンドを排除しようと水面下で動いたこともあった。

8491OS5:2023/02/05(日) 10:36:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20230204k0000m010203000c.html
オフレコ取材報道の経緯 性的少数者傷つける発言「重大な問題」
2023/02/04 20:48毎日新聞

オフレコ取材報道の経緯 性的少数者傷つける発言「重大な問題」

記者団の取材対応を終え、首相官邸を出る岸田文雄首相(左)と荒井勝喜首相秘書官(右)=東京都千代田区で2023年2月3日午後6時16分、竹内幹撮影

(毎日新聞)

 荒井勝喜首相秘書官に対する3日夜の首相官邸での取材は、録音や録画をせず、発言内容を実名で報じないオフレコ(オフ・ザ・レコード)を前提に行われ、毎日新聞を含む報道各社の記者約10人が参加した。首相秘書官へのオフレコ取材は平日はほぼ定例化している。

 3日の取材では、岸田首相が1日の衆院予算委員会で同性婚の法制化について「社会が変わっていく問題だ」と答弁したことについて記者から質問があり、荒井氏は首相答弁の意図などを解説した。その中で「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと発言した。現場にいた毎日新聞政治部の記者は、一連の発言を首相官邸キャップを通じて東京本社政治部に報告した。

 本社編集編成局で協議した結果、荒井氏の発言は同性婚制度の賛否にとどまらず、性的少数者を傷つける差別的な内容であり、岸田政権の中枢で政策立案に関わる首相秘書官がこうした人権意識を持っていることは重大な問題だと判断した。ただし、荒井氏を実名で報じることは、オフレコという取材対象と記者の約束を破ることになるため、毎日新聞は荒井氏に実名で報道する旨を事前に伝えたうえで、3日午後11時前に記事をニュースサイトに掲載した。これを受けて、荒井氏は3日深夜、再度、記者団の取材に応じ、発言を謝罪、撤回した。2回目の取材はオンレコで行われた。

 過去に政権幹部らのオフレコ発言が問題になったケースでは、02年に福田康夫官房長官(当時)が、オフレコの記者懇談で「非核三原則」見直しに言及▽09年に漆間巌官房副長官(当時)がオフレコの記者懇談で、西松建設の違法献金事件の捜査に関し「自民党議員には波及しない」と発言▽11年に鉢呂吉雄経済産業相(当時)が、福島第1原発を視察した後、衆院議員宿舎で記者団に「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言▽11年に当時の沖縄防衛局長が飲食店での記者懇談で米軍普天間飛行場の辺野古移設に関して性的な表現を使って発言――などがあった。

8492OS5:2023/02/07(火) 08:02:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/60a418ab43644d4ca1ca37d0b08b397706f9d787
岸田首相、政権への苦言目立つ菅前首相と25分間会談…「アドバイスもいただいた」
2/6(月) 20:41配信

読売新聞オンライン
菅義偉前首相

 岸田首相は6日、衆院議員会館で自民党の菅前首相と約25分間会談した。政府・与党内で浮上している児童手当の所得制限を撤廃する案などについて意見を交わしたとみられる。


 首相は会談後、首相官邸で記者団に「様々な政治課題や動きについて近況報告をした。アドバイスもいただいた」と述べた。

 菅氏は最近、岸田内閣の政治姿勢に関し、防衛力強化に伴う増税議論の進め方や、首相が就任後も岸田派会長を務めていることなどを巡り苦言を呈する場面が目立っていた。

8493OS5:2023/02/07(火) 10:26:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1f342dd339dfe2a2b8c8ddeabd927cfba12b695
“チーム岸田のエンジン”乏しい人権意識 首相に痛手
2/7(火) 10:12配信

西日本新聞
岸田首相

 岸田文雄首相が、同性婚やLGBTなど性的少数者を巡って差別発言をした荒井勝喜(まさよし)首相秘書官をすぐさま更迭した。早期に幕引きを図り、政権運営への影響を最低限に抑えたい狙いが浮かぶ。荒井氏は重要政策の立案、調整から、首相の答弁作成まで幅広い職務を担い、「チーム岸田」の中でも特に首相の信頼が厚かった。頼りにしていた側近を失っただけでなく、政権自体の人権意識が厳しく問われるのは必至で、首相は大きな痛手を負った。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 問題の発言は3日夜、荒井氏が官邸で報道陣のオフレコ取材に応じた際に飛び出した。「同性婚を認めたら、日本を捨てる人が出てくる」「僕だってそういう人が隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」…。1日の衆院予算委員会で、首相が同性婚に関し「社会が変わってしまう課題」と述べた答弁を、解説する中で口をついて出た失言だった。

 まもなく、内容を問題視した一部の報道機関が荒井氏の発言を速報。官邸での対応から約2時間後、荒井氏は急きょ公邸に報道陣を集めて釈明し、発言を撤回した。普段は笑みの多い荒井氏も、この時ばかりは表情を引きつらせていた。

 自民党内には安倍派を中心に、伝統的な男女観や家族観を重んじる主張が根強く、とりわけ同性婚やLGBTなど性的少数者を白眼視する向きがある。「LGBTには生産性がない」などと月刊誌に寄稿し、昨年末に更迭された杉田水脈(みお)前総務政務官の記憶も新しい。党内基盤が強いとは言えない首相はこうした党内事情を考慮し、「幅広い国民の理解を得る必要がある」と慎重姿勢を貫いてきた。

 だが、「荒井発言」は週末夜のインターネット上で拡散。「感覚のずれがひど過ぎる」「時代錯誤も甚だしい」との批判が渦巻き、ただでさえ世論の支持を失いつつある政権を、大きく揺さぶる火種となった。

 事態を重く見た首相は、すぐに事態収拾に乗り出す。翌4日早朝、荒井氏を更迭する方針を記者団に説明。夕方には、視察先のカメラの前で、荒井氏の更迭と後任人事を同時に発表した。急転直下の対応に「一考の余地もなかった」と政府関係者。週明けに控える衆院予算委員会など、国会審議への影響を考慮したものの、野党は既に徹底追及の構えを見せている。


  ◇    ◇

 荒井氏は1991年に通商産業省(現経済産業省)に入庁。2015年に発覚した不正会計問題で揺れた東芝の経営再建や16年の台湾企業によるシャープ買収で手腕を発揮し、「経産省のエース」と称されていた。21年10月の岸田政権発足時に首相秘書官に起用された。

 8人いる首相秘書官の中でも、首相のスピーチライターとして重宝され、昨年9月に行われた安倍晋三元首相の「国葬」でも、弔辞の原案を書いている。

 経済政策の立案にも深く関わり、原発の建て替えや新増設を盛り込んだ「グリーントランスフォーメーション(GX)」政策や、高騰する電力料金対策などで古巣との調整役を担った。

 政府高官は荒井氏を「チーム岸田のエンジン」と評し、選挙情勢や岸田政権に関連する報道などの情報収集も任されていた。「レッドラインを越えたら駄目だ。チームで乗り切るしかない」。4日夜、官邸幹部はがっくりと肩を落とした。

 首相は視察先の福井県で報道陣の取材に対し「今の内閣の考え方にはそぐわない、言語道断の発言だ」と厳しい言葉で断じた。ただ、自身の任命責任については「感じているからこそ、今申し上げた対応をした」と多くを語らなかった。

 政権中枢による人権意識を欠いた発言に世論の反発は大きく、支持率が低迷する岸田政権にまた一つ、ダメージが加わった。 (岩谷瞬)

8494OS5:2023/02/11(土) 22:03:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a47f38d5bc421d5bfbcbd585f46b6c37fc5db6b6
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<1>中曽根康弘・元首相の「教え」、心にきざみ
2/9(木) 15:28配信

読売新聞オンライン
 安倍晋三・元首相が生前、政権運営や外交の舞台裏を語った「安倍晋三 回顧録」(中央公論新社)が8日、発売される。回顧録につづられた安倍氏の言葉や当時の関係者の証言から、最長政権の軌跡をたどる。

 「首相は常に最前線で風を受けている。逆風を受けても、前に進んでいくんだ、という強い気持ちが必要です」

 安倍氏が語る、宰相としての心構えだ。通算3188日間の首相在任中、安全保障関連法など難題を成就させてきた。その気概の背景には、1980年代に5年間の長期政権を築いた中曽根康弘・元首相の「教え」があると明かしている。

 2003年に若くして自民党幹事長に抜てきされた安倍氏は、中曽根氏に引退を勧告するつらい役回りを担った。1対1で沈黙が続き、説明に困っていると、「君も貧乏くじを引いたな。幹事長の役目は選挙に勝つことだ。応援するよ」と逆に激励され、涙が出るほどうれしかったという。その3年後に首相に就任した際、中曽根氏から受けた「自分が正しいと確信がある限り、常に間違っていないという信念でいけ」との助言を心に刻んでいた。

 直接的な指導だけではない。第2次内閣以降の人事は「中曽根内閣を参考にした」と打ち明ける。中曽根内閣では安倍氏の父・晋太郎氏が外相、竹下登氏が蔵相を4年近く務めた。安倍氏は「安定した長期政権を築くには柱は代えない方がいい」と学んだ。

 証言もある。官房長官を務めた菅義偉・前首相は第2次内閣発足から間もない頃、安倍氏が中曽根内閣に触れ、「うまくいった政権は閣僚も長かったんだよな」と、あえて自分の耳に届くようにつぶやいたのを聞いた。菅氏は「官房長官を長くやれという事実上の辞令と受け止めた」と懐かしむ。

 歴代最長政権を実現できた最大の要因は何か。安倍氏はこう答えている。

 「第1次内閣で失敗を経験したことでしょう」

 安倍氏は、第1次内閣の1年間を「普通の政治家人生の15年分にあたるんじゃないか」と振り返った。



「同じ過ち繰り返さない」決意の再登板 経済最優先
(写真:読売新聞)

 「私は第1次内閣当時、首相の職を担うには未熟すぎました」

 2006年9月、安倍晋三・元首相は戦後最年少の52歳で首相に就いた。「戦後レジームからの脱却」を掲げ、教育基本法改正や防衛庁の省昇格などを実現したが、閣僚の不祥事が相次いで07年参院選では惨敗。体調の悪化もあり、わずか1年で退陣した。

 安倍氏は、官房長官を務めた経験から、当初は政権運営を楽観していたという。当時の考えを「うぬぼれだった」と自省し、「経済政策が弱かった」「党内に配慮や目配りができなかった」と反省点を分析した。

 第1次内閣で内閣広報官を務めた長谷川栄一氏は07年暮れから、体調が戻りつつあった安倍氏を励まそうと、高尾山(東京都八王子市)登山に誘い出した。長谷川氏は「当時は再登板するとは思っていなかった」と振り返る。

 だが、この登山は再起の契機となった。登山客から激励の声をかけられ、安倍氏は「自信の回復につながり、だんだんともう一度挑戦しようという気分が湧いてきた」と回想した。

8495OS5:2023/02/11(土) 22:03:17
 「やる気になったきっかけは菅さんの言葉です」

 12年9月の自民党総裁選には、安倍氏、石破茂氏、石原伸晃氏、町村信孝氏、林芳正氏の5人が立候補した。安倍氏は、党員票を含む1回目の投票で石破氏を下回ったが、議員票による決選投票で逆転勝利を収めた。安倍氏の出身派閥が割れる形となったが、決選投票で町村氏が安倍氏への一本化に動いたことなどが勝因となった。

 安倍氏はそもそも総裁選出馬に慎重だったが、総裁選の1か月ほど前、菅義偉・前首相に背中を押される形で出馬を決断した。菅氏は安倍氏の私邸を訪ね、「ぜひ出るべきだ」と促し、「決選投票に持ち込めば勝つ」と熱心に説いた。結果は、菅氏の読み通りとなった。

 出馬の経緯は、菅氏が昨年9月の国葬での弔辞で、銀座の焼き鳥屋で安倍氏を説得したと明かしている。菅氏によると、この説得の後、決意が揺らいでいないかの確認で私邸を訪れたという。菅氏は「絶対にもう一回、首相をやらせたいとの思いだった」と振り返る。

 一方、安倍氏は、総裁選の勝利には麻生太郎・元首相の支持が不可欠と考えていた。12年8月下旬の深夜、安倍氏は麻生氏の行きつけのバーに足を運び、「麻生さんの支持が得られなければ出馬しません」と伝えた。

 麻生氏は「野党転落後の3年間、自民党を引っ張ってきた」として、党総裁だった谷垣禎一氏を支持する腹づもりだった。しかし、谷垣氏が出馬を断念したことで、安倍氏の支持に回った。これで安倍氏が総裁選に臨む環境が整った。

 「かつて厳しい体験をした官邸チームで、もう一度、政治を動かしてみよう」

(写真:読売新聞)

 12年12月16日。自民党が圧勝した衆院選投開票日の夜、第1次内閣で首相秘書官だった北村滋氏は、安倍氏から都内のホテルの一室に呼ばれた。最新の内外情勢のレクチャーの依頼だった。北村氏は「すでに首相官邸内の体制を固めていたのだろう」と推し量る。

 首相に返り咲いた安倍氏は、政務の首相秘書官に、第1次内閣で事務の首相秘書官を務めた経済産業省出身の今井尚哉氏を起用。北村氏を内閣情報官(後に国家安全保障局長)、長谷川氏を首相補佐官に充てた。首相官邸の中枢スタッフに3人を迎えたのは、「必ずあの時の失敗、挫折の経験をいかしてくれるだろう」との期待があったためだ。

 安倍氏は、12月26日に首相官邸入りした際、「同じ過ちは繰り返さない」と誓った。再結成された「官邸チーム」が第1次内閣の教訓を踏まえ、最優先課題として最初に掲げたのは、経済再生だった。

 政権の金看板として「アベノミクス」などを打ち出したことで、政権初期の内閣支持率を安定させることができた。安倍氏は「国民的なニーズだった経済政策の実行を根幹に据えた」と説明する。集団的自衛権の憲法解釈変更などの難題に取り組むためにも、政権基盤を固める必要があった。

8496OS5:2023/02/11(土) 22:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/730da5a68f557eb716d26938e7d35806a6a4b222
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<2>安保法制整備、固い決意…支持率低下「承知の上」
2/9(木) 11:43配信

読売新聞オンライン
 「政策の優先順位も考えなければなりません。二兎(にと)を追えば、政権に負荷がかかります」

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相の2度目の政権運営は、経済政策「アベノミクス」により日経平均株価が2012年12月の内閣発足から半年で約5000円値上がりするなど、順調に滑り出した。

 好調な経済を背景に、安倍氏は国内に反対論の強い政策に着手するが、第1次内閣で「あらゆる課題を全面突破しようとした」という反省から安全保障政策は先送りした。13年7月の参院選までに優先したのは、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加だった。

 安倍氏は、自民党副総裁だった高村正彦氏がまとめた「聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉参加に反対」との方針を踏まえ、一定の農産品などの関税撤廃の是非を先送りすれば、交渉参加は可能とみていた。

 自民党の支持団体の農協などには反発が根強く、官房長官の菅義偉・前首相ら政府・自民党内では、参加表明を参院選後とする意見が大勢だった。だが、安倍氏は「早く表明した方が交渉国の中で有利な立場に立てる」と判断。3月に交渉参加を表明し、参院選にも勝利した。菅氏は「大局的観点に立った安倍さんが正しかった」と話す。

 その後のTPP交渉を任された甘利明・元TPP相は「交渉は何回も壁にぶつかったが、安倍さんの後ろ盾で強気の姿勢を貫けた」と回想する。各国との協議は15年10月に大筋合意に達したが、トランプ前米大統領が離脱を表明。米国を除く11か国の協定として18年12月に発効した。

(写真:読売新聞)

 「国滅びて法制局残る、では困るんですよ」

 安倍氏は第2次内閣発足にあたり、沖縄県米軍普天間飛行場移設を巡る民主党政権の迷走などで冷え込んだ日米関係の立て直しが不可欠と考えていた。

 参院選を乗り切った安倍氏は、13年12月に国家安全保障会議(NSC)を創設し、特定秘密保護法を制定するなど、安保体制の強化策を矢継ぎ早に実現した。さらに、集団的自衛権の行使容認に向け、同年8月に内閣法制局長官を外務省出身の小松一郎氏に交代させる異例の人事で、憲法解釈の変更に布石を打った。

 「憲法上認められない」とする従来の主張に固執する法制局に、安倍氏は「北朝鮮に核(の使用)を躊躇(ちゅうちょ)させるのが政治の責任だが、そんなことは憲法解釈とは関係ありません、という姿勢だった」と憤った。

 法制局長官の交代について、安倍氏は、解釈変更に慎重だった公明党に「確固たる決意を示す」狙いもあったと明かす。公明党の山口那津男代表は「法制局に真っ向から挑んだ安倍さんの意地がはっきり表れていた」と振り返る。

 一方、安倍氏は、集団的自衛権行使の範囲では「憲法改正しない限りフルスペックで認めるのは無理」として、公明党も受け入れ可能な限定行使を採用した。自公両党は武力行使の歯止めとなる「新3要件」で合意し、政府は14年7月、憲法解釈を変更する新たな政府見解を閣議決定した。

 「内閣支持率の低下は承知の上ですね。正しいと信じていたし、選挙でも約束していますから、動じる必要はないのです」

 閣議決定を受け、政府は15年5月、安全保障関連法案を提出した。同法は野党の抵抗で、通常国会では過去最長となる95日間延長の末、9月19日に成立。内閣支持率は読売新聞の世論調査で41%と、第2次内閣発足以降で最も落ち込んだ。

 安倍氏は冷静だった。世論の動向には「日本人は現状変更が嫌いなので、法律ができる時に反対しても、成立後は現状を受け入れる」と分析していた。

 一連の法整備で安倍氏が頼ったのが高村氏だ。弁護士の高村氏が、1959年の「砂川事件」の最高裁判決の一般法理を現実の安保環境にあてはめた理論は、安倍氏が集団的自衛権行使や安保関連法の合憲性を説明する土台となった。

8497OS5:2023/02/11(土) 22:04:00
 安倍氏は高村氏を「私が同じ話をしても袋だたきになるが、高村さんは淡々と受け入れてもらえる。高村さんの魅力は、ニュートラルな立場に見えるところだ」と評する。高村氏は、首相を退任した安倍氏と食事をした際、「国会答弁では、いつも高村さんのメモをポケットに入れていた」と改めて感謝されたという。

 北朝鮮の核・ミサイル問題は深刻化し、ロシアのウクライナ侵略や中国の軍事圧力などで日本の安保環境は厳しさを増す。高村氏は「安保法制がなければ日米同盟は揺らぎ、大変なことになっていた」と語る。

 安倍氏が国論を二分する課題を実行できたのは、選挙に勝ち続けたためでもある。「勘によるところが大きい」という衆院解散の判断についても、安倍氏は率直に明かしている。

8498OS5:2023/02/11(土) 22:04:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf47a8c021de736153483b22fd31d11bced00638
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<3>「伝家の宝刀」2度抜いて難局突破、政治力を回復
2/10(金) 10:50配信

読売新聞オンライン
 「増税論者を黙らせるためには、解散に打って出るしかない」

(写真:読売新聞)

 衆院解散は、首相の「伝家の宝刀」だ。安倍晋三・元首相は在任中2度、その刀を抜いた。2014年11月、消費税率の8%から10%への引き上げ時期を、15年10月から17年4月に1年半先送りする方針とセットで最初の解散を表明した。

 消費税率の段階的な引き上げは、12年6月の民主、自民、公明による3党合意に基づくものだ。安倍氏は意思決定に関与していなかったが、13年10月に14年4月からの8%への引き上げを予定通り決定した。財務省から「いったん景気が下がってもすぐ回復する」と説明されたが、なかなか回復せず、財務省への不信感を募らせた。

 増税延期を掲げた「奇襲」解散は、財務省を意識したものだ。「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と警戒し、自民党内の批判を回避するために、政務秘書官の今井尚哉氏と水面下で準備を進めた。

 安倍氏が懸念したのは、幹事長の谷垣禎一氏の反応だった。野党・自民党総裁として3党合意をまとめた当事者だったためだ。

 谷垣氏は証言する。

 安倍氏から「今の経済情勢を見ると、消費税率を上げる時期ではない」として、解散の意向を伝えられた。財務相経験者で、財政健全化を重視する立場だったが、「最初に決めた段取りでできるほど簡単な話ではない」と考えて受け入れた。

 安倍氏は「谷垣さんに助けられた」と、この時を振り返る。

 「そもそも自民党の総裁任期はおかしいでしょう。2期6年は短すぎます」

 安倍氏は自民党総裁に復帰した直後の12年秋から、総裁任期延長が念頭にあった。長期政権でなければ、憲法改正や外交・安全保障の安定などを実現できないと考えていたためだ。その道筋は見えていなかったが、きっかけを作ったのは、自転車事故でけがを負った谷垣氏の後任の幹事長に起用した二階俊博氏だった。16年8月の就任時の記者会見で任期延長に言及し、流れを作った。二階氏は「党内を見渡して、それが一番良いと思った」と話す。

 安倍氏は二階氏との間柄について、日中関係になぞらえて「戦略的互恵関係」と評する。政治的リアリズムにこだわる、安倍氏ならではの言い回しだ。任期延長について「打ち合わせなんかしていない。お願いすると借りができる」と述懐した。

(写真:読売新聞)

 その後も反対論はくすぶったが、17年3月の自民党大会で総裁任期を「連続3期9年まで」に延長する党則改正を実現した。安倍氏は「二階さんの政治力がなければ、3期目は実現しなかった」と語った。

 21年9月末まで首相を務めることが可能になった安倍氏は、18年9月の総裁選をにらみながら、2度目の衆院解散を模索した。

 「不意を突いて、解散というカードを切ったつもりだったのだけれど、向こうから『ジョーカー・小池』が出てきてしまった」

 安倍氏は17年9月、消費税の増収分の使途変更などを掲げ、衆院解散を表明した。秋の臨時国会で、野党は「森友・加計学園」問題の追及を強める構えを見せていた。同年7月の東京都議選で圧勝した小池百合子・東京都知事が率いる「都民ファーストの会」を警戒し、国政進出の機先を制する狙いもあった。

 だが、解散表明と同じ日に、小池氏が「希望の党」の結党を発表。自民党内に動揺が広がり、安倍氏に解散中止を直談判する動きもあった。安倍氏は「小池さんにやられた、と思った」と当時の心境を明かした。

 安倍氏は小池氏を「トランプのジョーカー」に例える。「ジョーカーなしでも多くのゲームは成り立つが、ある種のゲームではグンと強い力を持つ」と分析する。

 だが、その後、希望の党は失速した。小池氏が解散翌日、民進党からの合流を巡り、安全保障政策や憲法観などで「排除する」と発言したことが影響したためだ。安倍氏は「自民党がハト派の首相だったら、保守層が流れたかもしれないが、岩盤支持層は崩れなかった。小池さんは目算を誤った」と指摘する。

 17年の衆院選で自民党は追加公認を含めて284議席を獲得した。2度目の解散で政治力を回復したことで、内政・外交両面の重要課題への取り組みを加速させることになる。

8499OS5:2023/02/12(日) 21:37:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/53a03a8c78c7954783c20570209e07bf8e4d4c7c
岸田首相に衝撃 菅前首相が“ポスト岸田候補”に河野太郎氏、萩生田光一氏を挙げた意味
2/12(日) 7:15配信

NEWSポストセブン
将来の首相候補として名前を挙げられた河野太郎・消費者相(右)と萩生田光一・自民党政調会長(時事通信フォト)

 側近の不祥事や増税方針に対する党内からの反発など、“身内”からの思わぬ攻撃によって窮地に立たされている岸田政権。そこに追い打ちをかけるのは、そんな政権を内側から瓦解させようとするさらに強い力だった──。

【表】何が違う? 岸田首相と菅前首相の危機対応や官僚への対応を比較

 岸田文雄・首相は不祥事や失政が露見すると、場当たり的な対応で失敗を取り繕おうとして混乱に拍車をかける悪いクセがある。

 安倍晋三・元首相の銃撃事件で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題に批判が強まると、形ばかりの「被害者救済法」を成立させただけだ。今回の同性婚をめぐる首相秘書官発言でも、慌ててLGBT理解増進法案を国会提出するように自民党に指示した。

 予算の大盤振る舞いも大好きだ。防衛費を倍増、子育て予算の倍増、ODA(政府開発援助)も倍増を言い出し、財源に困ると「国民に一定の負担をお願いせざるを得ない」と増税を押しつける。喜ぶのは、防衛、厚労、外務など予算が増える役所の官僚たちと、増税できる財務官僚だ。

 こんな岸田首相のやり方に「自民党の権力構造が壊れる」と危機感を募らせているのが菅義偉・前首相だ。岸田政権のやっていることは、政策は官僚にまかせ、自民党の派閥政治を復活させ、財界に迎合する。安倍──菅政権が築いた「政治主導」を否定し、官僚主導という旧来の自民党政治に逆戻りさせるものだ。

 菅氏は年初から積極的な岸田批判を繰り出した。「総裁は在任中は派閥を離脱する」という自民党の慣例を破って岸田首相が岸田派会長にとどまっていることを「派閥政治」と批判し、防衛増税は「議論がなさ過ぎた」、少子化対策の財源に消費税増税論が浮上すると、「消費税の議論はあり得ない」と牽制した。しかし、岸田首相は増税も改めなければ、派閥会長も辞めようとはしない。

8500OS5:2023/02/12(日) 21:37:35

 そこでさる2月3日、痛烈な一撃を浴びせた。インターネットの番組で、将来の首相候補として河野太郎・消費者相と萩生田光一・自民党政調会長の名前を挙げたのだ。

 河野氏は前回総裁選で2位につけ、萩生田氏は自民党最大派閥・安倍派の有力な後継者候補の1人で、「会長席をいつまでも空席にしておくわけにはいかない」と安倍氏の一周忌(今年7月)までに会長を決めるべきだと発言し、自身の会長就任にも意欲を見せた。2人とも大臣、自民党三役として岸田政権を支える立場の人物だ。

 政治評論家の有馬晴海氏は、菅氏がこのタイミングでポスト岸田の具体的な名前を出したことは大きな意味があるという。

「岸田政権は昨年末から閣僚辞任が相次ぎ、総理秘書官まで更迭され、目を覆いたくなるほどの体たらくです。支持率もジリ貧。自民党内でも岸田首相への不満が高まっている。それでも政権を維持できているのは、これという後継総理候補がいないからです。党内の不満派も、代わりの総理がいないから岸田降ろしが起きない。そこに菅さんは、“後継総理ならここにいるぞ”と名前を挙げ、新たな内閣をつくることができると国民と自民党に示したわけです」

 この発言に最も衝撃を受けたのは、岸田首相その人だった。

 岸田首相はどんなに支持率が下がっても、“どうせオレの代わりの総理はいない”と高をくくって菅氏の批判を黙殺してきたが、後継者発言を聞くと、慌てて菅氏を議員会館の事務所に訪ね、その足で自民党本部に向かって後見人の麻生太郎・副総裁に報告したのだ。

「前回の総裁選の候補の中で岸田氏のライバルとして生き残っているのは河野氏だけ。しかも、河野氏は国民の人気が高く、麻生派ながら岸田首相が頼みにする麻生副総裁とは折り合いが悪い。岸田首相にとっては扱いにくい人物です。

 もう一人の萩生田氏は旧統一教会問題を抱えているとはいえ、若手時代から安倍派の中で故・安倍氏に一番近かった。安倍派の後継者候補は他にもいるが、政治の混乱期には萩生田氏のように政局に強い人物が相応しい。安倍派会長の最有力候補と言っていい。菅さんが2人を後見するとなれば、それなりの数の自民党議員が河野氏なり萩生田氏なりを支持し始める可能性もある。菅氏の一撃が、最終的に、政権を倒す動きにつながっていく可能性は十分に考えられます」(有馬氏)

 党内では、河野氏がポスト菅の総裁選をにらんで麻生派から独立するのは時間の問題と見られており、そうなれば岸田政権を支える麻生派分裂につながる。岸田首相の政権基盤には打撃になる。

 萩生田氏が菅氏の支援で最大派閥・安倍派を継いで反岸田を鮮明にすれば、自民党では反岸田勢力が圧倒的な勢力になる。

 菅氏は、河野氏と萩生田氏という強力な“2人の刺客”を岸田首相に向けて放ったのだ。

※週刊ポスト2023年2月24日号

8501OS5:2023/02/13(月) 22:00:33
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2023021301001133.html
ひき逃げ容疑で自民衆議員スタッフ書類送検
2023/02/13 19:58共同通信

 自民党の阿部俊子衆院議員の事務所スタッフが昨年12月、岡山県で街宣車を運転中、女性をひき逃げしたとして、岡山県警が道交法違反などの疑いで書類送検したことが13日、捜査関係者への取材で分かった。

8502OS5:2023/02/14(火) 21:11:32
https://mainichi.jp/articles/20230214/k00/00m/010/225000c
ポスト安倍継承、萩生田氏が決意? 「リーダーを」ざわつく派内
東久保逸夫

毎日新聞 2023/2/14 19:48(最終更新 2/14 19:48)
 自民党最大派閥の安倍派(96人)の萩生田光一政調会長が、安倍晋三元首相の一周忌にあたる7月をめどに新会長を選出すべきだとの考えを示し、派内がざわついている。萩生田氏が「ポスト安倍」に名乗りを上げる腹を固めたのでは、との見方が出ており、集団指導体制を敷いてきた同派の均衡が崩れる可能性がある。

 「一周忌をめどに、しかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい」。萩生田氏は1月31日のインターネット番組でこう述べた。安倍氏の急死後の派を預かってきた塩谷立会長代理が新会長選出の「動きは今のところない」と発言し、集団指導体制を当面継続する考えを公言してからわずか5日後のことだった。

 萩生田氏はネット番組で「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」とも語った。明言こそしなかったが、自身の会長就任の可能性を排除しないとの意思表示と受け止められた。

 萩生田氏の周辺は「そんな意図はない」と打ち消すが、同氏に近い議員は…

8503OS5:2023/02/16(木) 19:27:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7da892869d85a02f99ad0a667b485f3b57a8e4a
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<5>コロナ逆風、菅氏にバトン…対策批判され自身も不調に
2/16(木) 11:11配信

読売新聞オンライン
 「官邸の力が、知事や厚生労働省の技官、さらに医師会には及ばなかった」

(写真:読売新聞)

 世界中を襲った新型コロナウイルスに、安倍政権は翻弄(ほんろう)された。「官邸一強」と呼ばれた強力な首相官邸主導は、十分に機能しなかった。

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相は当初、国内の流行は抑え込めると踏んでいた。だが、2020年1月15日に国内初の感染者が確認されて以降、感染は急拡大。病床は逼迫(ひっぱく)し、十分なPCR検査数も確保できない「目詰まり」に苦しめられた。

 コロナ対策の担当相だった西村康稔・経済産業相はこの頃、安倍氏が「いつまで『目詰まりを解消する』と言い続けなければいけないのか」と不満げに語る姿を何度も見かけた。安倍氏は「権限や仕組みがなく、自治体や保健所、医療機関を国が動かせない。壁は厚かった」と悔しさをにじませた。

 感染収束の兆しが見えない中、政府は全国一斉の休校要請や布マスクの配布など様々な対策を講じた。安倍氏は「走りながら考えた」と説明するが、調整不足なども相まって、世論の批判を浴びる結果となった。中国の習近平(シージンピン)国家主席の国賓来日や東京五輪・パラリンピックも延期となり、4月7日には、緊急事態宣言の発令に踏み切った。

 「一律10万円は、もはや理屈ではない。気持ちの問題です。経済合理性は考えず、国民に寄り添う政策を実行すべきではないかと思いました」

 政府は宣言発令に合わせ、減収世帯などへの30万円給付を盛り込んだ20年度補正予算案を閣議決定した。しかし、給付対象世帯の線引きなどを巡って与党に不満が残り、公明党の山口那津男代表が「政治的に大変なことになる」と、全国民に一律10万円を給付するよう安倍氏に直談判した。その結果、閣議決定から9日後に、補正予算案を組み替える異例の方針転換を決断。20日に閣議決定をやり直した。安倍氏は「責任を問われかねない極めて危険な行為だった」としながらも、「自粛ばかり求められて国民に憤懣(ふんまん)が鬱積(うっせき)する中、不安を払拭(ふっしょく)する責任が政治にはあると考え直した」と説明する。

 その後も迷走は続いた。5月には検察庁法改正案の通常国会での成立を断念。6月には地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の配備中止に追い込まれたほか、河井克行・元法相夫妻が公職選挙法違反容疑で逮捕される不祥事も起きた。

 悪循環は、安倍氏の体調にも影響することになる。

 「これはダメかもしれないと弱気になった瞬間には、もう交代すべきなのです」

 安倍氏は6月に慶応大病院で受けた検査で潰瘍性大腸炎の再発の兆候が確認され、7月には体調が悪化した。「精神面も含め、いろんな疲れがたまってしまった」と振り返る。

 甘利明・自民党前幹事長は証言する。8月12日に首相官邸を訪れた際、安倍氏の異変に気づき、「休んでください」と進言して退席した。首相秘書官の今井尚哉氏に「こんな状態で執務させちゃダメだ」と申し入れたが、今井氏も「聞き入れてもらえない」と困惑していたという。甘利氏は「生気が感じられず、第1次内閣の退陣がフラッシュバックした」と語る。

 実際、安倍氏は6日の広島の平和記念式典の頃から辞任を考えていた。式典に出席するのもきつく、このままではコロナ対策の陣頭指揮を執ることはできないと判断したためだ。第1次内閣で国会開会直後に辞任して混乱を招いた反省も踏まえ、官房長官の菅義偉・前首相や、今井氏ら側近だけに辞意を伝え、水面下で退陣の準備を進めていた。

8504OS5:2023/02/16(木) 19:27:15
 安倍氏は「なるべくスムーズにバトンを渡したいとの思いがあった」と話す。8月28日の辞任記者会見に合わせて冬に向けたコロナ対策を発表したほか、退陣前に敵基地攻撃能力の保有を含む「ミサイル阻止」に関する「内閣総理大臣の談話」を公表することができた。

 安倍氏の後継を決める9月の自民党総裁選には、菅氏、政調会長だった岸田文雄首相、石破茂・元幹事長の3人が出馬し、菅氏が勝利した。安倍氏は「ポスト安倍」候補の一人に岸田氏の名前を挙げたこともあったが、「私のことを縁の下で支えてくれた。菅さんの恩は大きかった」として、菅氏を支持した。妻の昭恵さんから「あなたは官房長官時代、(首相だった)小泉さんをそこまで支えたのか」と言われたと明かした。一方で、岸田氏に対しては「本当に申し訳ないことをしました」と語っている。

8505OS5:2023/02/16(木) 19:27:47
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230213-OYT1T50213/?ref=yahoo
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<4>「シンゾーが言えば大統領も聞く」…トランプ氏と蜜月築く
2023/02/15 11:36
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  「大上段に構えて文句を言い、日米関係が厳しくなっても、何の利益にもならないでしょう」

 安倍晋三・元首相は第2次内閣発足以降、「地球儀を 俯瞰ふかん する外交」を掲げて80か国・地域を訪問し、国際社会での日本の存在感を高めた。安倍氏は「外交の基本はリアリズムだ」と強調する。

 特に耳目を集めたのは、トランプ前米大統領との蜜月関係だ。トランプ氏は2016年の大統領選中、日本企業の批判や日米同盟を軽視するような発言を繰り返していた。安倍氏は「没交渉はまずい」と、大統領選後の11月17日、ニューヨークに赴き、世界の首脳で初めてトランプ氏と会談した。


 「米国第一」を掲げるトランプ氏の言動には批判が多かった。だが、安倍氏は「日本が彼の標的になれば国全体が厳しい状況に陥ってしまう。国と国の関係を考え、割り切って付き合う」と意に介さず、ゴルフなどを共にすることで親密な関係を築いた。

 懐に飛び込むことで信頼を得た安倍氏は、トランプ氏から米国の外交や内政の相談を受けた。杉山晋輔・元外務次官(前駐米大使)は「『シンゾーが言えば大統領も話を聞くから』と、米当局からトランプ氏への説得を頼まれることもあった」と証言する。

 安倍氏が腐心したのは、トランプ氏に安全保障政策の重要性を理解させることだった。トランプ氏は好戦的な対外イメージとは裏腹に軍事行動に消極的な考えの持ち主で、このことに北朝鮮が気づくと圧力が利かなくなるため、大統領周辺とともに「本性を隠しておこうと必死だった」と明かす。安倍氏は「つくづく異例ずくめの大統領だった」と振り返った。


  「中国との外交は、将棋と同じです。相手に金の駒を取られそうになったら、飛車や角を奪う一手を打たないといけない」

 「安倍外交」は、視野の広い国際戦略を打ち出したことも特徴の一つだ。安倍氏が16年に提唱した「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)は、海洋進出を強める中国への対抗を念頭に置いた構想として、米欧やインドなど各国で定着している。

 この構想は、第1次内閣の07年8月、インドで日印の結束を訴えた「二つの海の交わり」という演説が原点だ。スピーチライターを務めた谷口智彦・元内閣官房参与は「中国の巨大な大陸に対し、海のつながりが対抗軸になる」と解説する。

 安倍氏は各国の首脳と会談した際、中国の話題を必ず出して、軍備増強や強引な海洋進出を警戒すべきだと説いた。中国側に伝わることも見越した発言だったという。その真意を「中国は、勝負を仕掛けるとこちらの力を一定程度認める。厄介な安倍政権は長く続くぞ、と思わせる神経戦を繰り広げてきた」と説明する。

8506OS5:2023/02/16(木) 19:28:09
 一方で、安倍氏は17年6月、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力を表明し、経済面では連携にカジを切った。「安全保障上の課題をマネージしながら、中国の市場的価値をチャンスに変えるのが政治の技術」との考えがあったからだ。杉山氏は対中外交について、「対抗するだけでなく、対話の道も模索し、重層的だった」と指摘する。

  「硬直的な考え方にとらわれていたら、結局、国は衰退しちゃいます」

 課題を前進させるためには、路線変更もいとわなかった。北方領土問題もその一つだ。


 安倍氏は16年5月にプーチン露大統領との会談で、8項目の経済協力プランを柱に「新しいアプローチ」で解決することで合意した。さらに18年11月の首脳会談では、歯舞群島、色丹島の2島引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させていくことを確認した。「4島一括返還」方針の事実上の転換は、2か月前にプーチン氏が「年末までに前提条件なしに平和条約を結ぼう」と提案してきたことを受けた対応だった。

 2018年12月の日露首脳会談では、19年6月に大阪で開催される主要20か国・地域(G20)首脳会議に合わせた会談での決着を目指す方針で一致していたと明かし、「日露が最も近づき、本当に2島返還のチャンスだった」と強調した。


 しかし、実際の実務協議では、露側が北方領土への米軍駐留などに懸念を示し、交渉は行き詰まった。安倍氏はプーチン氏と通算27回の会談を重ね、信頼関係の構築に努めたが、「ロシアの米国不信は拭えなかったのかもしれない」と分析する。安倍氏が首相退任後も交渉は停滞したが、昨年2月にロシアがウクライナを侵略したことで完全に暗礁に乗り上げた形となった。

 安倍氏の思い通りに進まなかったのは、北方領土問題だけではなかった。20年には、新型コロナウイルス対応に苦しみ、政権の体力を奪われることになる。

8507OS5:2023/02/17(金) 16:37:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a5d1df53d31afac459d6a05b0b883d879415721
[最長政権の軌跡 安倍晋三 回顧録]<6>硬軟自在のリアリスト ハト派的政策にも力
2/17(金) 11:31配信
 「岸、池田内閣がやったことを、1内閣でやっちゃおう」

(写真:読売新聞)

 安倍晋三・元首相が長期政権を担うことができたのは、硬軟織り交ぜて戦略的に政策を実現してきたことが大きい。タカ派のイメージが強かったが、ハト派的な政策にも力を入れた。その参考にしたのは、日米安全保障条約を改定した岸信介内閣と、所得倍増計画を掲げた池田勇人内閣だ。

 安倍氏は安保関連法成立後の2015年9月、「1億総活躍社会」を目指す方針を表明し、17年の衆院選では「全世代型社会保障」を掲げた。「安保関連法で支持率が低下することは分かっていたから、局面の転換を図ろうとした」と狙いを明かす。

 自民党幹事長だった谷垣禎一氏は当時を振り返る。安保関連法の成立直後、「次はみんなが協調できる政策を打ち出してください」と提案すると、安倍氏は「そういうことを考えています」と応じた。谷垣氏は「厳しい言葉で対立をあおっても、終わった後には亀裂を修復しようという発想があった」と語る。

 「一度は通らなければならない道だった。総理在任中の二度目の参拝はできない、と思っていました」

 第1次内閣で靖国神社を参拝できなかったのは、安倍氏にとって「痛恨の極み」だった。首相に返り咲いた安倍氏は、政治的に最も影響のない時期を模索した結果、終戦記念日などを外して、13年12月26日に参拝することを決めた。

 首相秘書官の今井尚哉氏には「参拝するならば、秘書官を辞める」とまで言われたが、「外交的に摩擦を起こしても行くべきだ」と判断した。実際、中国や韓国だけではなく、米政府からも「失望している」との批判を受けた。安倍氏は「やるべきことは果たせた」と強調する一方、その後、在任中の参拝を控え、これ以上の摩擦を引き起こすことはなかった。官房長官を務めた菅義偉・前首相は「参拝前に見送った時には緊張していたが、首相官邸に帰ってきた時は本当に肩の荷が下りた感じだった」と証言する。

 安倍氏は保守派の「岩盤支持層」に支えられたが、情勢を見極めて柔軟に対応できるリアリストでもあった。その一例は、15年8月に政府が閣議決定した戦後70年の安倍首相談話だ。

 安倍氏が考えたのは、戦後50年の村山首相談話の「誤り」を正したうえで、国民のコンセンサスや国際的な了解を得られる首相談話を作ることだった。

 安倍氏は村山談話について、「善悪の基準に立って日本が犯罪を犯したという前提で謝罪している」としたうえで、「当時の世界はどうだったのか、という視点がすっぽり抜けている」と指摘。こうした点を踏まえ、70年談話は、日本は国際社会の潮流を見誤ったという政策的な現状認識の誤りに基づいた内容になった。書きぶりを工夫して、「私がおわびします」といった表現を避ける一方、「侵略」、「おわび」、「植民地支配」、「痛切な反省」といった村山談話のキーワードを盛り込んだ。

 このため、安倍氏は保守派から批判を浴びた。「常に100点満点を求めてくるが、政治の現場では無理だ」と打ち明ける。一方でリベラル層からは評価されたといい、「期待値を上げすぎないということは、政権運営の要諦だ」と語った。

8508OS5:2023/02/17(金) 16:38:08
 「そもそも政治家として目指したものは、憲法改正であり、拉致問題の解決でした」

 17年5月3日付の読売新聞のインタビューで、憲法9条に自衛隊の根拠規定を追加することなどを柱に20年の施行を目指す考えを表明した。衆参両院で憲法改正に前向きな勢力が、国会発議に必要となる「3分の2」を超えていたが、安倍氏は「実質的にはあまり意味がない」と、厳しく見積もっていた。

 その理由について、「公明党を説得できない限り、前に進まない。『加憲』を掲げているが、改憲勢力に計算するのは無理がある」と説明。特に公明党の山口那津男代表には「憲法本体はダメという雰囲気」を感じていたという。この状況を打開するためには、世論の喚起が必要だと考え、19年の参院選では、憲法審査会の議論に応じない野党への批判を強めた。安倍氏は「本当に力を入れた」と振り返るが、「3分の2」を割り込む結果となり、改憲の機運は高まらなかった。

 拉致問題に関しても、安倍氏は「在任中に結果を出せなかった」と悔やんだ。トランプ前米大統領や中国の習近平(シージンピン)国家主席らに働きかけて、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談する際、拉致問題を提起してもらったが、目に見える進展はなかった。前国家安全保障局長の北村滋氏は「ありとあらゆることをやったが結果を出せず、じくじたる思いを抱いていた」と語る。

 昨年7月8日、安倍氏は参院選の街頭演説中に凶弾に倒れた。首相退陣後、体調も回復し、自民党最大派閥・安倍派会長として再始動していたところの惨事だった。歴代最長政権で安倍氏がやり残した憲法改正や拉致問題は、現政権が引き継ぎ、取り組んでいかなければならない宿題でもある。

8509OS5:2023/02/19(日) 20:50:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f926736bbd9b5de6d953df6a809cdcc4819b0d37
「ポスト岸田」萩生田氏が存在感 政府と党の調整役、首相との距離感に腐心
2/19(日) 10:53配信
北海道新聞
萩生田政調会長の首相に対する発言

 自民党の萩生田光一政調会長が、岸田文雄首相との距離感に腐心している。防衛費増額に伴う首相の増税方針に否定的な党内保守派の意向を代弁し、税以外の財源確保を模索。一方、「ポスト岸田」に色気を見せ、最近は首相への配慮をにじませる発言も多い。首相と距離を置く菅義偉前首相との関係も良好で、政府と党の調整役を果たし、存在感を高めようとしている。

【動画】「警備犬」イベント会場や空港で活躍 道警「小隊」に密着

 「国民に負担をお願いする前に、できる限りの方策を尽くさなければならない」。萩生田氏は17日、防衛費の財源を検討するため自らが主導して立ち上げた党の特命委員会で、首相の増税方針をけん制した。

 防衛費増額を巡り、党内保守派をけん引した故安倍晋三元首相が生前に国債発行による財源確保を主張したこともあり、萩生田氏らは首相の増税方針に反発。萩生田氏は昨年末の民放番組で「(増税の)明確な方向性が出た時は国民に判断いただく必要がある」と述べ、首相の解散権にまで踏み込んだ。
 所属する党内最大派閥、安倍派は会長不在が続く。萩生田氏は1月末のネット番組で「(安倍氏の)一周忌をめどにリーダーを立てるべきだ」「私で役に立つことがあると言ってくれるなら、どういう立場でも頑張る」と発言し、会長就任に含みを残した。

 そうした中、萩生田氏は同30日の衆院予算委員会で「将来世代に負担を先送りしないという首相の強い責任感を共有する」と首相を持ち上げた。自民の閣僚経験者は「首相が言えば保守派は反発するが、萩生田氏が言えば反対できない」と解説。首相にも配慮を示しつつ、保守派のまとめ役を務め、「ポスト岸田」の座を狙う姿勢がうかがえる。

8510OS5:2023/02/20(月) 07:48:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/c76851925d3f57b2c53f6d039f90d4bc5e62af25野中広務を「猛毒」で潰せ!小泉純一郎が「農協のフィクサー」を衆議院議員に仕立てあげた過程が凄まじすぎた《日本人が知らない戦後史の闇》
2/20(月) 7:12配信


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現代ビジネス
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 「農協の独裁者」と呼ばれる男がいる。その名は中川泰宏。

 中川が1995年から会長を務める「JAバンク京都信連」(京都府信用農業協同組合連合会)の貯金残高は、1兆2567億円に達する。副会長を務めるJA共済連(全国共済農業協同組合連合会)の保有契約高は、なんと227兆円だ。JA共済連で保険商品を売り歩く農協の職員数は、18万6000人にのぼる。

【写真】岸田文雄と写真におさまり、山口組五代目とも盟友だった「同和のドン」

 京都の農協で27年以上にわたってトップに君臨しながら、中川泰宏は農協の労働組合潰しや悪質な地上げに手を染めてきた。2005年には「小泉チルドレン」として政界に進出し、野中広務と骨肉の争いを繰り広げる。

 「週刊ダイヤモンド」記者として取材してきた千本木啓文氏が「農協の独裁者」中川泰宏の実像に迫る。新刊『農協のフィクサー』から集中連載で読みどころを抜粋、ご紹介しよう。(以下、文中敬称略)。

郵政民営化選挙の「刺客」に指名される
 「農協のフィクサー」中川泰宏は、どうにかして国会議員として中央政界に進出したかった。だが中川が京都農協のドンであることが、政界進出を阻む。チャンスが訪れるたび、同じ京都を地盤とする野中広務から激しい妨害を受けたのだ。

 ところが小泉純一郎の登場によって潮目が変わる。「郵政民営化」一点張りで勝負をかけた2005年9月の衆議院総選挙で、「小泉チルドレン」「自民党守旧派への刺客」に指名されたのだ。

 〈〇三年、野中は政界を引退した。野中自身は国会議事堂に雷が落ちたのを天啓のように感じたことが引退のきっかけであると語っているが、実際は政敵である小泉純一郎との戦いで刀折れ矢尽きたからに他ならなかった。

 野中は同年九月、小泉の首相続投を阻止しようと政治生命を懸けて自民党総裁選に臨んだ。しかし、仲間であるはずの平成研究会の有力者(当時の参議院幹事長の青木幹雄や同派閥会長代理だった村岡兼造)が次々と小泉陣営に取り込まれていくのを見て、自らの政治力が衰えていることを認めざるを得なかった。

 「早過ぎる」と惜しむ声が多かった野中の政界引退に、中川の存在が影響していたとみる京都の政治関係者は少なくない。野中は、金庫番として頼ってきた秘書が電子機器メーカーなどから約五〇〇〇万円の提供を受けていた問題が浮上するなど弱みを抱えていた。このような野中の泣きどころを探し出し、地元・京都での影響力をそぐのが中川の役割だった。中川は、小泉一派が仕込んだ「毒針」だったのだ。〉(『農協のフィクサー』211〜212ページ)

「猛毒が要る」「誰ですか?」「中川だ」
中川泰宏氏

 野中広務は、小泉純一郎の「郵政民営化旋風」を阻もうとしていた張本人だ。自らの権力基盤を盤石に固めるため、小泉は野中広務一派を潰す「刺客」を送りこみ、野中の後釜にとどめを刺しておきたかった。

 野中広務潰しの計略を練ったのは、小泉純一郎秘書官として長年にわたってブレーンを務めてきたスキンヘッドの男・飯島勲だ。

 〈郵政民営化法案に反対した造反議員に対して送り込まれた刺客としては堀江貴文(当時はライブドア社長)や小池百合子といった著名人が注目されたが、政治的に最も重要なのは、「郵政族のドン」だった野中の本丸、京都四区の刺客だった。

 小泉の側近で刺客の選定を任されていた首相秘書官、飯島勲は田中に勝てる候補者探しに腐心していた。京都四区では現役を退いたとはいえ野中の人気がいまだ高く、手足となって動く地方議員たちも多い。土地にゆかりのない落下傘候補では太刀打ちできないことは目に見えていた。

 そうした状況で、中川に白羽の矢が立てられるまでの経緯は、大下英治が著した『野中広務 権力闘争全史』に詳しい。中川は大下の取材を受け、同書が発行されると親しい支援者らに献本までしているので、同書は中川の立場から見た郵政選挙の「正史」だといえる。

 同書によると、自民党は財務省のキャリア官僚を京都四区の公認候補にすることを決定していた。ところが、ある“著名な人物”が飯島にかけた一本の電話で、公認候補の決定がひっくり返ることになる。

 その人物は、「毒(野中一派)を制すには毒が必要だ。毒に餡蜜(あんみつ)(財務官僚)は似合わない」と語ったという。

8511OS5:2023/02/20(月) 07:48:44
 飯島は聞いた。

 「どれくらいの毒が必要か?」
「猛毒が要る」
「猛毒とは、誰ですか?」
「JA京都の中川というのが、(筆者註・野中一派の)田中に対して猛毒になる」

 中川を「猛毒」と表現した著名な人物は相当な見識の持ち主に違いない。なぜなら、野中の牙城に送り込まれる刺客は極めて厳しい選挙を戦わなければならないし、仮に当選できても京都の自民党議員のほとんどは野中の息が掛かっており、四面楚歌になることは目に見えている。相当にタフでなければ刺客は務まらない。その任に堪えるのは中川をおいて他にいなかった。〉(『農協のフィクサー』213〜214ページ)

野中広務が伊吹文明に放った恫喝
 2005年の「郵政民営化選挙」は、すでに政界を引退したはずの野中広務にとって、中川泰宏との代理戦争の様相を呈した。

 〈郵政選挙の公示日八月三〇日を迎える前から、野中と中川の鞘(さや)当ては始まっていた。

 野中は同月一八日、京都市の自民党京都府連で記者会見を開き、「(中川は〇二年の)京都府知事選挙で自民党に反旗を翻した人だ。党本部はその経緯を咀嚼しないまま公認した。私は先頭に立ってやります」と宣戦布告した。
(略)
舞台裏ではもっと緊迫する場面があった。

 場所はやはり自民党京都府連の会議室だった。同府連会長だった伊吹文明ら京都府選出の国会議員が居並ぶ幹部会議で、野中は「もし府連が中川を全面的にバックアップするなら私は京都一区から出ます」と啖呵(たんか)を切ってみせた。
(略)

 京都府連が郵政選挙で中川を応援するならば、離党してでも自らの古巣と徹底的に戦うという覚悟を示したものだった。そして、よりによって野中が出馬すると言った京都一区は自民党京都府連の会長である伊吹の選挙区なのだった。

 野中の発言は、国政を引退した顧問が現役の執行部に対してクーデターを起こす可能性をちらつかせる脅迫に近いものだった。野中は当時七九歳である。(略)

 野中が啖呵を切った後、会議室は水を打ったように静まり返った。伊吹はしばらく間を置いて「そんなこと(中川への全面的な支援)はしません」と言うのが精いっぱいだったという。〉(『農協のフィクサー』215〜216ページ)

 野中広務と「農協のフィクサー」の罵り合いはその後ますますヒートアップした。「中川泰宏を選挙で絶対に落とすわけにはいかない」と躍起の小泉純一郎首相は、選挙期間中二度にわたって京都入りし、中川への応援演説をブッている。

 〈小泉が中川と握手を交わし、演壇に上がると会場の熱狂は最高潮に達した。小泉は三〇分に及ぶ大演説を行い、メイン会場だけでなく、予備の会場にも足を運んだ。SPは止めたがっていたが、小泉は、聴衆一人ひとりと握手をして回った。「勝負師」と称された小泉はこのとき、完全に戦闘モードに入っていた。野中陣営にとどめを刺しに行っていたのだ。〉(『農協のフィクサー』219ページ)

 こうして「農協のフィクサー」は、156票差というギリギリの僅差を制して、「小泉チルドレン」として衆議院議員に当選したのだ。小泉純一郎と飯島勲と「農協のフィクサー」の暗躍によって、野中広務は戦いに敗れた。

千本木 啓文(ダイヤモンド編集部記者)

8512OS5:2023/02/21(火) 10:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/94721c9fe66f0fcd91915bfc51ded2e80f09dbab
水面下で後継争い激化!自民党最大派閥「安倍派」一周忌をにらむ攻防、萩生田政調会長の発言で広がる波紋
2/21(火) 5:01配信
 自民党の萩生田光一政調会長が、同党最大派閥安倍派(96人)幹部の1人として、安倍晋三元首相の「一周忌」をメドに新会長を選出すべきだとの考えを示したことが、党内に複雑な波紋を広げている。

 萩生田氏は1月31日のインターネット番組で、安倍派の今後について「(安倍氏の)一周忌をめどに、しかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい。私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」と語った。

 萩生田氏は安倍氏の最側近として知られ、昨秋から安倍派を代表する形で党運営の司令塔の一角を占めている。このため、党内ではこの発言が「『ポスト安倍』に名乗りを上げる意向を固めた」(閣僚経験者)と受け止められた。

■菅元首相も「度胸がある」と評価

 ただ、安倍氏死去後同派会長代理として派閥運営に当たってきた塩谷立元総務会長が、萩生田発言の5日前の26日の同派定例会合後、後継体制について記者団に「昨年の(集団指導体制)継続で今年もやっていく。新会長選出の動きは今のところない」と説明したばかり。

 それだけに、萩生田発言はすぐに党内を駆けめぐり、「いよいよ萩生田氏が動き出した」とのうわさが飛び交う状況に。萩生田氏周辺は「そんな意図はまったくない」とあわてて打ち消したが、萩生田氏を支持する議員は「ポスト安倍への準備が整ったということだ」(安倍派若手)と勢いづいた。

 さらに、官房長官として安倍氏を支え続けた菅義偉前首相も、2月3日のネット番組で将来の総裁候補の1人に萩生田氏を挙げ、「度胸がある」と評価。これを受け、党内では「ポスト安倍はポスト岸田につながる」(菅氏周辺)との声も出ている。

 しかし、安倍派内の事情を知る党幹部は「そのこと自体が集団指導体制で維持されてきた派内均衡を崩し、空中分解につながりかねない」との懸念を示した。安倍派だけでなく党内の権力闘争にも複雑に絡むからだ。

 安倍派領袖で党最高実力者だった安倍氏が7月に死去後、同派の後継体制づくりは混迷が続いてきた。昨年9月下旬の国葬後、いったんは塩谷氏の昇格案が浮上。しかし、同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相や、若手議員の一部の反対で白紙に戻り、以来、現在まで集団指導体制が続いている。

■安倍派の後継候補は「どんぐりの背比べ」

 そもそも同派内には、萩生田氏以外に次期会長を狙う有力議員として、会長代理の塩谷、下村博文(元文科相)両氏を筆頭に、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の6氏が存在。「それぞれの立場で虎視眈々と将来をうかがっている」(安倍派若手)とみられている。

 ただ、党内では「今のところ衆目の一致する突出した後継候補は存在しない。どんぐりの背比べだ」(自民長老)との見方が支配的。だからこそ同派としては、「集団指導体制を維持することで、会長候補同士の主導権争いによる派の分裂を回避してきた」(安倍派長老)のが実態だ。

 それだけに、今回の萩生田発言は「ライバルたちを刺激」(安倍派中堅)している。総裁選出馬経験者の西村氏は、すぐさま2月1日の国会答弁で、萩生田氏に党内調整が委ねられている児童手当の所得制限撤廃について、「限られた財源で高所得者に配るより、厳しい状況の人を支援すべきだ」とあえて閣内から反対姿勢をアピールした。

8513OS5:2023/02/21(火) 10:40:58
 一方、参院を仕切る世耕氏は、昨年末の台湾訪問で蔡英文総統と会談し、安全保障分野での連携強化を確認。蔡総統の安倍氏死去への弔意に対し、世耕氏は「偉大な政治家の思いをしっかり引き継ぎ、今後も日本と台湾の関係の深化のために努力したい」と応じるなど、安倍氏の後継者然と振る舞った。

 また、安倍政権下で要職をこなしてきた下村氏も、萩生田発言を意識したように2月2日の同派会合で、「党が掲げる憲法改正4項目の条文イメージの見直し」を提起。これを受け、同派は16日にプロジェクトチーム(PT)の会合を党本部で開催し、自民が提示している改憲4項目の「たたき台素案」のうち、憲法9条や「1票の格差」問題について検討を進める。

 このPTの座長を務めるのが安倍派の稲田朋美衆院議員。同氏は安倍氏の寵愛を受けて安倍政権時代に党政調会長や防衛相を歴任した。そのころ安倍氏が「初の女性首相候補の1人」と評価していたこともあり、現在も派内の総裁候補への意欲を失っていない。

 安倍氏は、稲田氏と同様に森雅子元法相も評価していた。さらに、2021年秋の自民総裁選では、派を離れた高市早苗氏(現経済安保相)を支持し、当選した岸田首相を追いつめる場面も演出した。この3人の「安倍ガールズ」はなお健在だが、現在は立場の違いも際立つ。

 2月3日の側近秘書官の「差別発言」で窮地に陥った岸田首相はその直後、LGBT理解増進法案の今国会成立に動き出した。その推進役となるのは超党派議連だが、2月15日の同議連総会で、稲田氏は自民を代表する形で「(理解増進法案の)1日も早い成立」を訴えた。

 そうした中、岸田首相は2月17日、女性活躍担当首相補佐官の森雅子氏に、新たにLGBT理解促進担当を兼務させることを決め、その後官邸でLGBT関連団体の当事者と面会した際、前首相秘書官の差別発言について謝罪する一方、わざわざ森氏を紹介した。

 理解増進法案をめぐっては、反対論を展開してきた高市氏が、国会審議で野党から攻め立てられている。岸田首相がそれを承知で高市氏のライバルの稲田、森両氏を同法案促進グループの代表格に位置付けたのは「岸田流の安倍グループ分断戦術」(自民長老)ともみえる。

■他の派閥の領袖たちもハラハラ

 安倍派内には、来年秋の総裁選をにらんで「最大派閥に明確な総裁候補がいない状況は不健全。すぐに新体制を築くべきだ」(若手)との声も少なくない。その動きが現実化すれば、岸田首相への大きな圧力となるのも間違いない。

 経過や結果はどうあれ、最大派閥の後継問題がどう決着するかは「今後の政局展開も左右しかねない政治的重大事」(閣僚経験者)だ。このため、岸田首相や麻生太郎(副総裁)、茂木敏充(幹事長)両氏ら他派閥の領袖たちは今後も、「それぞれの立場で牽制しつつ、ハラハラしながら展開を見守る」(同)ことになりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8514OS5:2023/02/21(火) 20:12:36
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-60868.html「他の指示は無視して良い」〈秘書への指示メール入手〉秋本真利外務政務官が国会で虚偽答弁の疑い
2023/02/21 16:00文春オンライン

 秘書給与法違反の疑いが浮上している秋本真利・外務大臣政務官(47)が、国会で事実と異なる答弁をしている疑いがあることが、「 週刊文春 」の入手したメールからわかった。

これまでの報道を裏付ける証拠を入手
 秋本氏は2012年に千葉9区から初当選し、現在、当選4回。昨年8月の内閣改造で、外務大臣政務官に就任した。再生可能エネルギー事業の推進に熱心で、河野太郎デジタル相の最側近としても知られている。


河野デジタル相最側近の秋本真利政務官 ©時事通信社
「 週刊文春 」2月2日発売号では、秋本氏の地元事務所が無許可で市街化調整区域内に建築され、違法状態にあった旨を報道。秋本氏は翌3日の国会で「深く反省をしています」と述べたうえで、事務所を移設する方針を示した。また、「 週刊文春 」2月9日発売号では、再エネ事業を手掛ける「レノバ」との関係を巡り、秋本氏がレノバ関係者からの献金について国会で否定していたにもかかわらず、同社の創業メンバーで特別顧問だった人物の会社から献金を受け取っており、虚偽答弁の疑いがある旨を報道。秋本氏は「法的には何ら問題ないものだと認識している」などとしている。

 さらに「 週刊文春 」2月16日発売号で報じたのが、秘書給与法違反疑惑だ。

「秋本事務所では2021年6月、弁護士の小林亞樹氏が政策秘書に就任した。ただ、彼女は本業が忙しく、殆ど国会事務所に出勤できない。日常業務に支障が出ないよう代わりの常勤秘書が必要でした」(事務所関係者)

 そんな中、小林氏に誘われ、私設秘書になったのがC氏だ。C氏は2021年5月から昨年6月まで、国会事務所に平日は9時から18時まで勤務。名刺には〈秋本真利 秘書〉と記され、個人用アドレスも支給されていた。ところが、C氏に給与を支払っていたのは、秋本事務所ではなく、小林氏だったのだ。

衆院予算委員会で秋本氏は疑惑を否定
 それを裏付ける証拠が、「週刊文春」が入手した「業務委託契約書」(2021年6月1日付)。小林氏とC氏の所有する賃貸物件を管理する個人会社の間で締結されたものだ。〈衆議院秋本真利の政策秘書業務に付随する一切のサポート業務を委託〉し、銀行振込で〈報酬として月額25 万円を支払う〉旨が明記されていた。公費である政策秘書給与から、C氏の報酬を出せば、秋本事務所は人件費を支出する必要がない。事実上、秋本氏が私設秘書の給与を政策秘書に肩代わりさせている構図で、国会議員による秘書への寄附の要求を禁じた秘書給与法21条の3に違反する疑いがある。

 2月17日の衆院予算委員会では、秋本氏の秘書給与法違反疑惑が取り上げられた。ただ、秋本氏は政策秘書の給与を私設秘書と二人で分けていたとの疑惑を否定。その根拠は、C氏はあくまで「B氏(小林氏)が自身の政策秘書業務を補完するために契約した方」であり、自身の指示ではなく、小林氏の指示で仕事をしているというものだ。

秘書給与法違反疑惑の重要な争点は
 実際、野党議員の質問に対し、次のように繰り返していた。

――イエスかノーでお答えをください。秋本衆議院議員が直接仕事を指示したことはありますか。

「C氏は、議員会館などにおいて、B氏(小林氏)の指示で仕事をしてくれておりました」

――直接指示をしたのかを聞いているんですよ。お願いします。

「繰り返しで大変申し訳ないんですけれども、C氏は、B氏(小林氏)の了解の下に事務を行っているわけであります」

 つまり、秘書給与法違反疑惑において、C氏は秋本議員の指示で仕事をしていたのか、あるいは政策秘書である小林氏の指示で仕事をしていたのか、が重要な争点となっているのだ。もしC氏が秋本議員の指示の下、繰り返し仕事をしていれば、C氏の雇用者は秋本議員ということになり、給与を小林氏に肩代わりさせていたことになる。

「週刊文春」は、私設秘書であるC氏への取材依頼を重ねてきた。当初は断っていたものの、最終的にC氏は、以前から相談をしていた知人M氏の同席のもとで取材に応じることを決断。M氏から「重要なのは事実を伝えること」と助言を受け、「週刊文春」の求めに応じ、秋本氏とやり取りしたメールを提供した。そこに記されていたのは――。

8515OS5:2023/02/21(火) 20:15:21
国会答弁とは明らかに矛盾しているメール
 例えば、2021年7月18日、秋本氏はC氏に次のようなメールを送っている。

〈明日から千葉の団体回りをスタートさせてください。会長や事務方の名前、分からない団体は話したように進める事〉

 2021年7月と言えば、任期満了に伴う衆院選が同年10月末までに予定され、各議員は選挙区回りを活発化させていた時期。そうした中、秋本氏もC氏に対し、自らの選挙区(千葉市若葉区など)回りの指示を出してきた。

 2021年7月28日には、以下のようなメールを送っている。

〈若葉区以外の千葉市+いくつか示したと思ったけど。Cさん(原文は本名。以下同)の中でそうなってないなら若葉区以外の千葉市を回った時点で他は回らずに一度終えて下さい〉

 そして、こう続けた。

〈Dは不正確だし私と違う事を言いそうなので指示は受けなくて良いです。私に確認して下さい。他からの指示は無視して良い〉

 D氏は秋本事務所の公設第二秘書。しかし、D氏の指示は不正確ということもあり、自身の“直接指示”以外は従わなくていいと命令しているのだ。これに対し、C氏は〈若葉区以外の千葉市を回った時点で、報告致します。途中経過も都度、報告しますので、よろしくお願い致します〉と返事をしている。

 これらのメールの内容は、「C氏は小林氏の指示で仕事をしていた」旨を繰り返してきた国会答弁とは明らかに矛盾している。

秋本事務所に事実関係の確認をすると、以下のような回答が
 永田町法律税務事務所の長谷川裕雅弁護士が指摘する。

「C氏が実際に議員事務所や選挙事務所に通勤し、議員から日常的に指示を受け、それに従った労務を提供していたならば、労働基準法が適用される雇用関係の存在が認定される可能性が高い。仮に議員事務所として賃金を支払っていなければ、タダ働きをさせていたことになり、賃金を支払う義務が生じる。タダ働きでないとすれば議員からC氏への給与が支払われていない以上、やはり政策秘書に給与の一部からC氏の給与を支払わせていたことになり、秘書給与法21条の3(寄附の要求の禁止)違反の疑いも強まる」

 秋本事務所に事実関係の確認や、国会での虚偽答弁及び秘書給与法違反の疑いに対する見解を求めたところ、以下のように回答した。

「ご質問の人物(※編集部注:C氏)は公設秘書(※小林氏)が自分の仕事を補完させるために委託していたものであり、同秘書の指示のもとに動いておりますので、貴誌のご懸念は当たりません」

 秋本事務所の回答について、C氏はこう語る。

「国民を守るべき立場でありながら自分達の保身と利に走ることが残念に思います」

今後どのような説明を行うのか
 秘書給与を巡る問題でも虚偽答弁の疑いが浮上し、秘書給与法違反の疑いも強まってきた。相次ぐ虚偽答弁疑惑に、秋本氏の説明には大きな疑問が投げかけられている。政府の一員として、今後どのような説明を行うのか、対応が注目される。

 2月21日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および2月22日(水)発売の「週刊文春」では、菅義偉元首相の名前も登場する秋本氏がC氏に送ったメールの詳細や、C氏が支給されていた車両通行証の存在などについても報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年3月2日号)

8516OS5:2023/02/21(火) 20:19:38
https://mainichi.jp/articles/20230217/k00/00m/010/375000c?inb=ys
無風国会、リスクは「岸田答弁」? 少子化対策費、同性婚…
小田中大
政治

速報
毎日新聞 2023/2/20 05:30(最終更新 2/21 18:20)
政府与党は2023年度当初予算案を28日に衆院本会議で可決し、衆院通過させる方針だ。予算案の年度内成立は確実な情勢。今国会は大きな閣僚スキャンダルもなく、政権にとっては順調なペースで進むが、その中で目立つのが、少子化対策や同性婚などを巡る岸田文雄首相の不用意な発言の数々だ。22日の衆院予算委員会の集中審議でも野党の追及は必至で「岸田答弁が波乱要因かもしれない」との見方が与野党から上がっている。

 「首相答弁は間違っていたんですか」(立憲民主党・梅谷守議員)

 「私が申し上げた内容は、首相の答弁の趣旨について説明をしたもので、修正ではありません」(松野博一官房長官)

 17日の衆院予算委は、子育て予算を含む「家族関係社会支出」を巡り冒頭から紛糾した。

 発端となったのは15日の予算委での首相の答弁だ。20年度の家族関係社会支出が国内総生産(GDP)比2%だったと紹介し、「それをさらに倍増しようと言っている」と明言した。GDP比4%となれば総額は20兆円を超え10兆円以上の追加予算が必要だ。増税議論に直結する可能性もあり、政府はすぐに火消しに走った。

 松野氏は記者会見で…

8517OS5:2023/02/23(木) 09:48:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6d0762facf1e65a7017e3ea6224cf6db79980af
東京・豊島区長選に元朝日新聞記者が出馬表明 「受け継ぎたい」
2/22(水) 18:16配信
毎日新聞
東京都豊島区

 統一地方選で実施される東京都豊島区長選(4月16日告示、23日投開票)で、元朝日新聞記者の神沢和敬氏(41)が22日に記者会見し、無所属で立候補する意向を表明した。

 神沢氏は区内の合計特殊出生率の低さや空き家率の高さを挙げ、「みなさんが生活に不安を抱えず、豊かさを実感できる街にしたい」と述べ、所得制限のない子育て世帯への支援や区独自の賃上げなどを政策に掲げた。

 今月85歳で亡くなった高野之夫前区長については「アイデア力や新しいことに挑戦する気持ちを受け継ぎたい」と語った。

 神沢氏は早稲田大大学院を卒業後、朝日新聞社に入社して経済部や政治部などで記者を務めた。同区長選への立候補表明は神沢氏が初めて。【小林遥】

8518OS5:2023/02/23(木) 13:14:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7272f65dc97168a9ba773c43d9d3ac63d895fa51
二階俊博元幹事長(84歳)が直面する「ひとりぼっち問題」…女房役・林幹雄(76歳)が「二階離れ」を始めた!
2/23(木) 7:03配信
現代ビジネス
トイレにまで付き添う仲だった
photo by gettyimages

 「いつも二階(俊博)さんの傍らには林幹雄さんが付いていたのに、最近は林さんの姿が見えないんです。トイレにまで付き添う仲だったのに……いったい2人に何があったんでしょうか」(自民党二階派議員)

【写真】「安倍さんは中国美女の接待を必ず断っていた」井川意高が明かす秘話

 歴代最長となる1885日間にわたって幹事長を務めた“最後の最後のドン”二階氏の周囲で、異変が起きている。最も信頼を置く側近中の側近、林幹雄衆院議員(76歳)が二階氏から離れはじめているのだ。

 二階氏の幹事長時代には、林氏は「幹事長代理」として日程調整やマスコミ対応を担った。与党幹部との重要な会食にも必ず同行するなど、二階氏の「懐刀」として存在感を発揮してきた。

 二階氏が幹事長職を離れてからも、派閥の総会や本会議への移動時には常に林氏が二階氏の側につき、行動を共にしてきた。その林氏が、「二階離れ」をしはじめている──。

 以心伝心の両者の間にいったい何が起こったのか。実はこれには林氏の事情が関係しているという。

 「林さんは引退し、長男に代替わりするつもりなんですよ。林さんの長男は千葉県会議員の幹人氏ですが、今年4月に行われる県会議員選挙には出馬せず、国政を目指す方針なんです。林さんは次期総選挙には出馬せず、引退して息子に選挙区を譲ると見られています」(全国紙政治記者)

 76歳で引退を考えはじめた林氏とは対照的に、2月17日に84歳の誕生日を迎えた二階氏は、引き続き次期総選挙出馬に意欲を燃やしている。

誰が面倒を見るのか?
 「二階さんは区割りの関係で定数が減るから引退するわけにはいかず、とうぜん次も出続ける考えです。そんな二階氏に面と向かって『自分は引退する』なんて、口が裂けても言えない。だから林さんは、二階さんから少し距離を置き始めたんです」(別の二階派議員)

 二階氏の側近だった河村建夫氏(80歳)は、2021年に政界を引退してしまった。加えて林氏まで引退しようとしていることで、派閥内では新たな問題が持ち上がっている。

 「いったい誰が二階さんの面倒を見るのかと騒ぎになっています。江崎鉄磨さん(79歳)も次は引退だろうし、そうなったら誰も二階さんの面倒を見ることができなくなってしまう」(同前)

 同世代の政治家はとっくに引退し、年下の側近たちも次々に政界を去っていく。

 84歳となった派閥の長を誰が支えるのか。二階派は大きな壁に直面している。

週刊現代(講談社)

8519OS5:2023/02/24(金) 13:05:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/5865c7c3cee09cf1ce57c38f2e456d49e0b6172c
茂木幹事長、激しい気性のせいで敬遠され… 幹事長室には「アポが入らず閑古鳥」
2/23(木) 5:56配信
デイリー新潮
浮かれている場合ではない

「頭脳明晰」の一方で「政界きっての気分屋」とも評される自民党の茂木敏充幹事長(67)がゴキゲンだという。


「通常国会の代表質問で表明した、児童手当の所得制限撤廃が注目を集めて悦に入っているんです。一部メディアから“ポスト岸田に弾み”と持ち上げられ、すっかり浮かれていますよ」

 とは政治部デスク。そもそも、児童手当の所得制限は野党時代の自民党が要求したもので、茂木氏もその急先鋒の一人だったはず。

「野党は“どの口が言うか”と白い目ですが、本人は“過去にこだわっても仕方ない”とどこ吹く風。むしろ、講演の場で自身に反省を求める野党を揶揄して笑いのネタにするなど、完全に開き直っています」

「“自分が輝くため”の間違いでしょ」
 自己中に見える幹事長への反感は身内の党や政府にも広がっている。自民党ベテラン議員が指摘する。

「旧統一教会問題への対応では失点続きだったから、危機感が募ってのスタンドプレーだろう。“子どもや若者が輝く未来のため”なんて言うけど、“自分が輝くため”の間違いでしょ」

 岸田文雄総理(65)の周辺も「議論をリードしているように見せかけて手柄にしたいんだろう」と冷ややかで、政府内でも西村康稔経産相(60)や加藤勝信厚労相(67)といった現職閣僚らが、公然と茂木氏への異論を口にし始めているという。

 再び政治部デスクが言う。

「西村はともかく、加藤は幹事長が会長を務める茂木派の所属ですからね。図らずも人望のなさが浮き彫りになった格好ですよ」

 背景には、茂木氏の計算高い一面もあるようだ。

 先のベテラン議員が言う。

「国民受けする少子化対策には手を突っ込みながら、総理秘書官の罷免を機に再浮上した性的少数者(LGBTなど)への理解増進法案にはノータッチ。総理に法案提出の準備を指示されても、党の政調や超党派の議連に丸投げだからなあ」

 その理由とは――。

「LGBTに理解を示せば党内の保守派からたたかれるし、反対すれば国際社会やリベラル勢力から強い反発を受ける。どちらにしても、自分の利益にならないと踏んでいるんでしょう」

幹事長室にアポが入らず閑古鳥
 扱いが難しいとされる茂木氏の性格は、永田町で広く知られている。

「若手の頃から仕事は抜群にできるんだけど、少しでも気に入らないことがあると、年上だろうが相手をどやしつけるんだよ」(同)

 一昨年には、茂木氏が経産相だった当時に官僚が〈大臣出張等メモ〉なる“トリセツ”を作成していたことが明るみに。22枚ものA4用紙には、茂木氏が好む食材や土産の種類などが詳細に記されていた。

 茂木氏の性格は繊細でデリケートともいえそうだが、

「党本部4階の幹事長室は、連日、役人や地方議員でごった返すのが普通。それが茂木さんが幹事長に就任して一変した。激しい気性が敬遠されたのか、なかなかアポが入らず閑古鳥で……」(自民党関係者)

 最近ではこんな一幕も。

「党本部のエレベーター前で囲み取材をしていたら、近くを人が通るたびに“静かにして!”と叱責。イライラが募って最後には“どうしたらいいんだ!”とキレ出し、取材が一時中断したほど」(政治部記者)

「週刊新潮」2023年2月23日号 掲載

新潮社

8520OS5:2023/02/24(金) 13:07:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a000fb936dddc36576abece5cb11f3b39e1fc0d6
G7で唯一…岸田首相がキーウを訪れたい理由 なぜ実現できないのか
2/21(火) 20:00配信

朝日新聞デジタル
主要7カ国(G7)の緊急のオンライン首脳会議で発言する岸田文雄首相=2022年10月11日午後10時25分、首相公邸、内閣広報室提供

 24日のロシアのウクライナ侵攻から1年を前にしても、主要7カ国(G7)の首脳で、岸田文雄首相だけが、キーウを訪問していない。なぜ、実現できないのか。立ちはだかる壁はなにか。


 「首相のキーウ訪問については、現地の安全対策など、諸般の情勢を踏まえながら検討を行っているところだが、現時点では何も決まっていない」。松野博一官房長官は21日午前の記者会見でこう述べた。

 そもそもなぜ、首相はキーウ訪問をしたいのか。

 首相は20日、東京都内での会合で、24日にウクライナのゼレンスキー大統領も招いてG7首脳テレビ会議を主催すると表明した。日本が議長国として5月に広島で開催するG7首脳会議(G7サミット)で、ロシアによるウクライナ侵攻を主要な議題にする考えだ。サミットに向け、政府関係者は「首相がキーウを訪問すれば、ウクライナ問題に積極的に関与している日本の姿勢をアピールできる」と指摘。首相官邸関係者は「現地の状況を見ているのと、見ていないのでは(説得力が)違う」と説明する。

 訪問にこだわる必要はない、という見方もある。別の外務省関係者は、首脳がキーウを訪問した他の6カ国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国だと指摘。「NATOとアジアの日本とではできることは別。大事なのはロシアによる国際法違反の侵略をどう止めるかで、それに資する行動をとるべきだ」と話す。

 侵攻開始1年にあわせたキーウ訪問は見送りになったが、首相にはキーウ訪問への意欲自体はある。1月、両首脳による電話協議でゼレンスキー氏が首相に訪問を要請。ドイツ・ミュンヘンで今月18日に林芳正外相と会談したウクライナのクレバ外相も「首相のウクライナ訪問が重要だ」と伝えた。外務省関係者は「招待されているからには、訪問の可能性は探り続ける」と語る。

 ただ、首相のキーウ訪問には二つの壁が立ちはだかる。

 ひとつは激しい戦闘が続く現地での安全確保だ。ウクライナ上空にはミサイルやドローンが飛び交うため、飛行機で入ることは難しい。バイデン氏と同様、隣国のポーランドから陸路でのウクライナ入りが想定されるが、防衛省は「自衛隊法上、海外で要人を警護できるという明示的な規定がない」。外務省関係者は「米軍の力を借りなければならないし、完全な防護はできない」と説明する。

 もう一つの壁は、国会との関係だ。

 憲法63条は首相や閣僚は「答弁または説明のため出席を求められたときは、(国会に)出席しなければならない」と定めており、首相は国会日程に拘束される。法律や規則に定めはないが、慣例として、国会開会中の海外出張は、衆参両院の議院運営委員会の理事会で官房副長官が日程などを説明し、了承を得ることが必要とされている。

朝日新聞社

8521OS5:2023/02/26(日) 23:59:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/20aa0ac5101b3b05a7178be14b6e2a22e0a7abc9
「岸田降ろし」機運なく 消極支持背景に安定飛行
2/25(土) 20:17配信

産経新聞
4月の統一地方選や衆参の補欠選挙を前に岸田文雄内閣の支持率は伸び悩んでいるが、25日の自民党全国幹事長会議が不満の声で大荒れになることはなかった。一因となっているのが安定した党内政局だ。「ポスト岸田」候補は現れず、逆に首相は有力者に配慮を重ねて取り込んでいる。首相への消極的支持が政権の低空安定飛行につながっている。

■茂木、麻生両氏に配慮

「次の世代に希望あふれる明るい日本を引き継いでいくためには安定政権の維持、強化が不可欠だ」

茂木敏充幹事長は25日、党青年局、女性局などの合同会議でこう述べ、同席した首相が看板政策に掲げる少子化対策や経済再生に注力する考えを示した。

政調会長や外相を歴任した茂木氏は有力なポスト岸田候補だが、今は麻生太郎副総裁とともに首相を支える姿勢を鮮明にする。

「あと何日か待ってください。必ず2人には最初に伝えます」

8日夜、東京・四谷の日本料理店。首相は夕食をともにした茂木、麻生両氏に、日銀総裁人事についてこう伝えた。意中の元日銀審議委員、植田和男氏の名前こそ明かさなかったが、党運営の中枢を担う2人に配慮した形だ。

首相は党内第5派閥の岸田派(宏池会、43人)のトップに過ぎない。それぞれ54人を擁する麻生派(志公会)、茂木派(平成研究会)を率いる麻生、茂木両氏との連携は政権の安定に不可欠といえる。茂木氏は麻生氏と良好な関係を築き、支持者には「いずれかのタイミングで期待に応える」と頂点への意欲を隠さない。

ただ、茂木氏が政権を支える幹事長職にとどまる限り、総裁選に挑戦して首相に弓を引くことは難しい。焦点の一つとなるのが9月までに行われる党役員人事だ。茂木派議員は「首相が幹事長続投を打診するのか。打診されたとして茂木氏が受けるのか」と語る。

知名度も課題だ。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の1月の合同世論調査で「次の首相にふさわしい人」を尋ねたところ、河野太郎デジタル相が19・7%でトップだったのに対し、茂木氏は1・1%だった。ある自民議員は「茂木氏の能力に疑問の余地はないが、選挙の顔としては…」と言いよどむ。

■一長一短

その河野氏も不安要素が多い。突破力や発信力に定評があるが、令和3年の総裁選では国会議員票が伸びず首相に敗れ、仲間づくりが課題となっている。総裁選で河野氏を支えた菅義偉前首相は、最近は河野氏らと共闘するそぶりを見せず、党内の非主流派がまとまる気配もない。

首相は昨年8月の内閣改造で河野氏を入閣させ活躍の場を与えた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済法制定を主導するなど、河野氏が首相を救うような場面も目立つ。

党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、96人)では、「安倍派との交渉窓口」(首相周辺)として重用される萩生田光一政調会長に注目が集まっている。

ポスト岸田を目指す上で関門となるのは、安倍晋三元首相の死去後、空席となっている安倍派の後継会長問題だ。最近の萩生田氏は「私で役に立つことがあるなら、どういう立場でも頑張るつもりだ」と新会長への意欲を否定しない。ただ、昨年の臨時国会では旧統一教会との関係を追及され「猛省」(萩生田氏)を口にする場面もあった。

茂木氏と河野氏、萩生田氏はいずれも一長一短で「岸田降ろし」の機運はない。党内には「政局で体力を削るよりも、手堅い首相に頑張ってもらうのが一番いい」との声も多い。(原川貴郎)

8522OS5:2023/02/28(火) 02:40:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/08931c56865a5d5b66f4438299641617e8e3c2fd自民に痛手、連立構想暗礁に 国民予算反対が波紋
2/25(土) 7:18配信


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時事通信
衆院本会議に臨む国民民主党の玉木雄一郎代表=1月25日、国会内

 国民民主党が2023年度予算案に反対する方針を決めたことは、政権安定に向けて同党との協力を当て込んでいた自民党執行部に痛手となった。

【図解】政党支持率の推移

 国民を連立政権に取り込む構想も暗礁に乗り上げたとの見方が強まりそうだ。

 「うまくいっているように見えたのだが、なぜこうなったのか」。国民が24日午前の党会合で予算案反対を決めると、自民党幹部の一人は肩を落とした。自民党側には、先週の段階で玉木氏から「賛成は難しそうだ」という感触が伝えられていたという。同党関係者は「4月の統一地方選前に『賛成』では党内が持たなかったのだろう」とみる。

 国民は昨年、22年度当初予算と2回の補正予算に賛成し、「準与党」路線を歩んできた。さらに与党側に引き寄せようとしたのが、自民党の茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁だ。今国会では、茂木氏が賃上げと子育て支援に関して公明党も交えた3党政策協議の枠組みをつくり、「予算賛成」取り付けへの環境整備を図ってきた。

 自民党内には、国民の連立入り構想も浮上していた。国民を支持する連合の票が期待でき、野党「分断」にもつながる。自民党には「憲法改正に消極的な公明党をけん制できる」と、パワーバランスの変化を望む声もあった。

 一方で国民内が「与党路線」で結束できるのか疑問視する声は当初からあった。政権との協力に前のめりな玉木氏だけでは、与党側にメリットは少ない。岸田文雄首相(自民党総裁)は22日の衆院予算委員会で、玉木氏が要求した政府、労働界、経済界の代表による「政労使会見」実現に前向きな考えを示したものの、別の自民党関係者は「それ以上の見返りを与える必要はない」と言い切った。

 4月の補欠選挙では千葉5区、参院大分選挙区などで与野党対決が予想される。国民が政権と一定の距離を置くことになれば、次期衆院選も含めて「選挙に響いてくるかもしれない」と懸念を示す自民党関係者もいる。立憲民主党の幹部は「国民が予算案に反対すれば、連合も(野党候補の)支援をやりやすくなる」と野党連携に期待を示した。

8523OS5:2023/02/28(火) 08:54:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc695121083efceb3f83acede35f2726ae22c7f9
自民大会、4月選挙へ「総決起」 岸田首相、解散の「試金石」意識 支持率向上がカギ〔深層探訪〕
2/28(火) 7:00配信

時事通信
自民党大会で演説する岸田文雄首相(党総裁)=26日午前、東京都港区

 26日の自民党大会は、4月の衆参補欠選挙と統一地方選に向けた「総決起大会」(茂木敏充幹事長)の様相を呈した。衆院議員任期の折り返し点が10月末に迫る中、党内には岸田文雄首相(党総裁)が年内の衆院解散に傾いているとの観測も浮上する。ただ、4月選挙の結果次第では党内に「岸田離れ」の動きが広がりかねない。

 ◇サミット後解散
 「一致結束して春の戦いを勝ち抜いていく」。首相は大会の総裁演説をこう締めくくった。この後、党役員らと再び壇上に上がり、「勝つぞ」と右拳を一斉に突き上げた。

 首相の声に力が入るのは、両選挙が衆院解散へのフリーハンドを得られるかの「試金石」(党関係者)となるからだ。結果が振るわなければ、岸田首相の下では衆院選を戦えないとの声が党内に広がりかねない。首相は25日の党会合で「政局に大きな影響を与えるかもしれない大事な選挙だ」と危機感を隠さなかった。

 党内では、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を成功裏に終え、8月の内閣改造・党役員人事で刷新感をアピールした上で、首相が直ちに解散に踏み切るとの見方が一部にある。内閣支持率が上向いていることが前提条件で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5月に「5類」に引き下げることは好材料となり得る。

 年末には防衛力強化に伴う増税論議が再燃する上、来年9月には総裁任期満了を迎える。閣僚経験者は「総裁選が迫れば『岸田降ろし』の動きが出てくる恐れがある。首相が再選を目指すなら、今年中に解散せざるを得ない」と指摘した。

 ◇懸念材料
 早期解散にはいくつもハードルがある。首相は3月末に「異次元の少子化対策」の具体案のたたき台を打ち出し、4月選挙でアピールする戦略を描くが、児童手当の所得制限などを巡る政府・与党内の意見は依然割れている。中身が伴わなければ、逆に世論の批判にさらされかねない。

 選挙区事情も懸念材料だ。衆院補選が行われる4選挙区のうち、千葉5区では補選の引き金となった「政治とカネ」の問題を巡る批判が根強く、擁立が難航した和歌山1区は陣営の結束に不安が残る。新たに補選対象に加わる見通しとなった参院大分選挙区は野党の支持層が厚く、「目標の5戦全勝は容易ではない」(党幹部)のが実情だ。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡る批判も収まっていない。「自民党の議席を守り抜こう」。首相は演説で5補選全勝は厳しいとの「本音」もにじませた。党内では「長年野党の議席だった和歌山1区などでの苦戦を予想し、勝敗ラインを下げようとした」(関係者)との見方も出ている。

 ◇首相、応援行脚へ
 首相は6日、連合の芳野友子会長と会談し、政労使会議の復活を「前向きに検討する」と約束。与党は16日に国民民主党との政策協議を再開した。ともに野党陣営の分断を狙った動きだったが、国民民主党は24日に2023年度予算案への反対を決定。出席が一時取り沙汰された芳野氏の姿は自民党大会になかった。党幹部は「補選に響く」と漏らした。

 首相は3月5日に山口県にある故安倍晋三元首相の墓参りをした上で、補選が行われる衆院山口2、4区に応援に入る方向で調整している。4月選挙に向けた応援行脚の第1弾だ。茂木氏は大会後、衆参5補選について「政権の真価が問われる」と記者団に語った。

8524OS5:2023/02/28(火) 10:11:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/b56d5db6c54f058772ad69502bd559f4af832dcb
茂木の独断専行に岸田首相がブチ切れそう「プライドの高い茂木さんが一番気にしているのは、岸田総理が自分の2歳下ということ」
2/28(火) 7:03配信
茂木さんの宣戦布告
Photo by gettyimages

 「最近の茂木さんは、木原(誠二官房副長官)さんに電話を入れて『こう言うからな』と一方的に通告するだけ。それで記者には『官邸の了解を得たうえでの発言だ』と説明するからタチが悪い。

 木原さんも木原さんで、やる気をなくしているので『ハイハイ、どうぞ』と流してしまう。岸田総理は不快感を示しています」(自民党岸田派関係者)

 自民党の茂木敏充幹事長が、政権の方針から外れた発言を繰り返している。1月25日の衆院本会議で、与党が慎重なはずの「児童手当の所得制限撤廃」を突然主張したことを皮切りに、所得税の新税制「N分N乗」導入を唱えたり、マスク着用の継続について「海外で着けている人はほとんどいない」と発言したりして、論争の的になった。

 「特に児童手当の件は党として強く反対してきたから、政局の宣戦布告とみなされた。案の定、世耕(弘成党参院幹事長)さんたち安倍派幹部も参戦して異論を唱え始め、収拾がつかなくなっている」(自民党中堅議員)

 相次ぐ茂木氏の不規則発言には、共通点がある。野党の主張と一致している、ということだ。

 「どれも国民民主党と日本維新の会が訴える政策です。茂木さんの目的は、彼らを味方につけること。国民民主はずっと茂木さん自ら交渉して連立入りを模索してきたし、維新は政権内に人脈を持つ人がいないから、パイプを作れれば強みになる」(前出と別の自民党中堅議員)

 すべては、まもなく訪れる「勝負の時」に備えてのことだ。5月に広島で行われるG7サミットが終われば、岸田政権はひと区切りを迎える。

 
「プライドの高い茂木さんが一番気にしているのは、岸田総理が自分の2歳下ということ。すぐにでも俺に代われ、と思っているんですよ」(同前)

 政権発足以来、茂木氏は選挙をめぐる公明党との関係悪化、旧統一教会問題の対応と失点が続いている。そろそろぶちキレられてもおかしくない。

 「週刊現代」2023年3月4日号より

週刊現代(講談社)

8525OS5:2023/02/28(火) 11:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb7e9178c8d0110910c729aa488a40d47fc7403a
「違う!」「ミスリードだ」子ども関係予算倍増で首相が声荒らげ反論 強硬姿勢で「火に油」 
2/27(月) 20:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日午後、国会内

 子ども関係予算倍増を巡り、岸田文雄首相は27日の衆院予算委員会で立憲民主党の長妻昭元厚生労働相らと論戦した。首相は木原誠二官房副長官の「子どもが増えればそれに応じて予算は増えていく」との発言を、「政府方針と齟齬(そご)はない」と擁護。基準となる予算値を「検討中」としながらも「倍増実現」を強調する姿勢を、立民側から「説明にならない説明」などと批判されると、「違う」「ミスリードだ」と声を荒らげ反論した。

 木原副長官は21日放送のBS日テレ番組の中で子ども関係予算倍増について「子どもが増えればそれに応じて予算は増えていく。出生率がもしV字回復して上がってくれば、割と早いタイミングで倍増が実現される」と説明。「1人当たり」ではなく「総枠2倍」との新論を持ち出し波紋を広げている。倍増問題は決着せず「強硬姿勢で火に油」(公明議員)の状態だ。

 同日の予算委で木原副長官は「齟齬はない」との首相答弁を受け、「諸条件で倍増のタイミングが変わり得るとの意味で話した。『子どもが増えれば予算は倍増する』などとは言っていない」と説明。長妻氏は「ごまかしだ。そもそも前提となる出生率の持ち直しが当面は見込めないという各種検証を政府中枢が把握していないのは問題。少子化対策をやる気がない何よりの証拠だ」と断じた。

 長妻氏は「防衛は裨益(ひえき)(助けとなり役立ち補うこと)が全国民におよぶ点が少子化対策などと違う」(1月30日参院予算委答弁)との旨の首相発言を引き、「混乱は総理の誤った認識が背景。子育て関係予算は長い目で見れば益は全国民に及ぶ。答弁を撤回し認識を改めよ」と追及。しかし首相は「少子化や子育て政策上の意義は否定していない。財源上の見方を説明しただけだ」などと拒否した。

神奈川新聞社

8526OS5:2023/03/01(水) 09:36:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb6a5a2ef379cbc3a0c4ffb7fc3fa7313a476b3b
林外相、G20欠席 予算審議優先、省内ため息
2/28(火) 20:34配信

時事通信
記者会見する林芳正外相=28日午後、外務省

 林芳正外相は、3月1、2両日にインドで開かれる20カ国・地域(G20)外相会合を欠席する。


 2023年度予算案の参院審議と重なったためだ。日本は先進7カ国(G7)の今年の議長国で、政府内では外交への影響を懸念する声が出ている。

 参院予算委員会は、岸田文雄首相と全閣僚が出席し1、2両日に予算案の基本的質疑を行う。17年から定例化したG20外相会合を日本の外相が欠席するのは初めて。林氏は28日の記者会見で「G7議長国としてしっかり発信したい」と強調した。政府は山田賢司副大臣を代理で派遣する方針だ。

 G20には中ロなども参加。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、G7と異なる立場の国もあり、日本政府は今年のG20議長国インドとの連携を重視している。首相は「5月のG7広島サミットの成果を9月のG20サミットにつなげる」と訴えていることから、外務省幹部は「外相の欠席は痛い」とため息交じりに指摘。政府関係者も「インドとの間でしこりが残らなければいいが」と漏らした。

 印政府がG20外相会合の日程を発表したのは1月17日。外務省関係者によると、早くから関係者への根回しを始めたが理解を得られなかった。自民党の世耕弘成参院幹事長は28日の記者会見で「基本的質疑は参院質疑の中でも非常に重要度が高い」と語り、出席見送りはやむを得ないとの認識を示した。立憲民主党の参院幹部も予算審議を優先するよう求めた。

 インドではG20に続き、3日には日米豪印4カ国の連携枠組み「クアッド」外相会合が開かれ、外務省幹部は「せめてクアッドには行きたい」と語る。3日には参院予算委で要求された閣僚が出席する一般質疑が行われる方向のため、与野党の調整が続きそうだ。

8527OS5:2023/03/02(木) 18:02:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/79d2e57df3734b6033a237758d24e5f592c8d925
これほどとは…田中角栄が地元・新潟でやっていた「徹底的な利益誘導」、その“凄まじい現実”
3/2(木) 7:33配信


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現代ビジネス
徹底的な利益誘導
田中角栄〔PHOTO〕gettyimages

 田中角栄といえば、新潟という地方出身、中央工学院卒業という政治家にとっては不利な経歴を跳ね除けるようにして、権力の階段を駆け上がり、その出世ぶりから「今太閤」と称されたことで知られています。いまも熱い人気を誇り、2010年代の半ばから後半にかけて、空前の「角栄ブーム」が起きたのは記憶に新しいところです。

【写真】圧巻…田中角栄の若かりし日の姿

 そこでは、名言集がヒットを飛ばすなど、彼のリーダーシップの「正の側面」に光が当たってきました。

 しかし一方で田中は、地元への徹底的な「利益誘導」に励んできたことでも知られ、その事実が批判的にとらえられることも少なくありません。

 平成に入ってから日本の政界で起きた一連の「政治改革」は、田中的な利益誘導やそこから生じる政治腐敗を阻止するためのもの……という側面を強く持っていたとされます。

 裏を返せば、田中による利益誘導をあらためて振り返ることは、現在の政治を底のほうで規定しているものについて知ることにもつながりそうです。

 ところで、田中の「地元で熱烈な人気ぶり」について詳細に記した書籍に、著名な政治学者である高畠通敏(1933〜2004年)の『地方の王国』(最初に出版されたのは1986年)があります。高畠は同書において、1983年の新潟を取材し、田中が地元・新潟三区でどのようにして熱烈な人気を獲得してきたのかを描き出しています。

 同書の中心は、新潟の有権者たちが、田中のどのような発言、その裏にある論理や情熱に惹かれてきたのかを中心に総体的に分析することにありますが、同時に、利益誘導の現実も生々しく描かれています。

 その一端を見てみましょう(引用は、改行の位置を編集してあります)。

 〈田中の政治的地位が高まるにつれ、田中が公共事業の決定にいわばオールマイティな力をもつようになったことは、毎秋慣例となった田中の秘書の主宰する新潟三区の有名な“越山会査定”に象徴的にあらわれている。

 越山会(編集部注:田中の後援会)員による選挙区内公共事業陳情の現地受付としてはじまった山田泰司秘書による選挙区行脚は、実質的に来年度の事業内容がそこで決定されてしまうとあって、市町村長や地方土木事務所長なども出席する半公式的なものへと発展したまま、今日にいたっている。

 そして、山田秘書すなわち田中によって調整され、決定された三区内の来年度事業計画は、ほとんどそのまま各官庁によって正式決定され、予算化されて、事業化される。越山会と田中事務所は、その意味で新潟三区において、国の資金を分捕って各市町村に分配する“陰の県庁”の役割をはたしているのである〉(同書29頁)

上越新幹線が四ヵ所も停車する
写真:現代ビジネス

 こうした個別の利益誘導の結果、以下のような事態が出来することになる、と高畠は書きます。

 〈とにかく、越山会が田中角栄を強く支えているかぎり、中央から新潟三区には無限に公共投資が降り注いでくる。それは、この二十年間、新潟三区に生活するものにとっては、否定のしようのない実感的事実なのだ〉

 〈上越新幹線が開通して三区内を縦断し、四ヵ所も停車する。関越、北陸の高速道が次々に建設され、一、二年のうちに全通する。県道はもとより、町村道までがどんどん国道に昇格して全面舗装される。たった数十戸しかない山村にトンネルが開通し、町場への交通路が開ける。河川改修事業が進み、ダムがつくられ、橋がかけられる

 これらすべてが田中先生のお声がかり、越山会員の陳情に対する先生の配慮の下で、実現したのである〉

 いまの時代ではなかなか考えにくい、高度成長の余勢をかった利益誘導。こうしたもののうえに田中角栄の権力が成り立ち、さらに平成の政治改革もあるという経緯は、政治について考える際に、一つの視点を与えてくれるかもしれません。

 さらに、【つづき】〈「東大を出たエリートに負けるな!」、田中角栄を“熱烈に支持”した人たちの「やり切れない気持ち」〉では、新潟において田中角栄を支持した人たちの心情に迫ります。

8528OS5:2023/03/02(木) 18:03:16
https://gendai.media/articles/-/106871?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.03.02
「東大を出たエリートに負けるな!」、田中角栄を“熱烈に支持”した人たちの「やり切れない気持ち」
学術文庫&選書メチエ編集部
プロフィール
圧倒的な「地元人気」
田中角栄といえば、新潟という地方出身、中央工学院卒業という政治家にとっては不利な経歴を跳ね除けるようにして、権力の階段を駆け上がり、その出世ぶりから「今太閤」と称されたことで知られています。

いまも熱い人気を誇り、2010年代の半ばから後半にかけて、空前の「角栄ブーム」が起きたのは記憶に新しいところ。現代の政治を眺める際にも、参照点となるような政治家と言えそうです。

周恩来と会談する田中角栄(1972年)〔PHOTO〕Gettyimages
田中の特徴の一つとして挙げられるのは、その恐るべき「地元人気」でしょうか。とくに1950〜70年代、田中の地元であった新潟三区での、田中の人気は圧倒的なものであったと言われます。その人気・支持は、田中が権力の頂点から去り、ロッキード事件によって裁判にかけられてなお、凄まじいものだったとされています。

では、田中はいったいなぜそれほどの人気を実現することができたのでしょうか。もちろん、お得意の利益誘導が大いに影響していると考えられますが、一方で、「人気」というのは、人々の入り組んだ心理的要因が絡んでいるもの。利益だけでは説明できない、より複雑な何かがありそうです。

そのあたりを詳しく描き出しているのが、著名な政治学者である高畠通敏(1933〜2004年)の『地方の王国』(最初に出版されたのは、1983年)という書籍です。

「自分は新潟三区の人間だ!」
高畠は、田中の地元である新潟県が、「南のほうの諸県」に比べると、豪雪などの影響によってなかなか経済成長・近代化を遂げられなかったこと、そのために新潟の北部に暮らす人たちのなかには、やりきれない思いや怨恨が募っていたことという、いわば、日本国内の「南北問題」を指摘したうえで、そうした状況が田中の利益誘導によるインフラ整備によって徐々に変化しつつあったことを描き出し、こう続けます。

〈このようにして、新潟三区の山奥の村々にトンネルが掘られ、全面舗装された国道や県道が走るようになったのである。それと同時に、在郷の村落共同体は越山会(編集部注:田中の講演会)によって固められ、意識の下に沈んでいたかつての怨恨は、“南”側先進諸県に対抗する強烈な“ナショナリズム”に裏打ちされた連帯へと高められていったということができよう〉(同書39頁)

さらに高畠は、田中が国政において出世してもなお、地元を歩き、地元の事情に精通し、その知識をもって地元のインフラ整備に力を注いでいたことを描いたうえで、このように書きます。

〈それは、田中がいくら中央で出世しても、自分は新潟三区の人間だといいつづけたことと無縁ではないだろう。実際、彼は、代議士となっても故郷から「出稼ぎ」にいっているのだと自称し、総理大臣になってもそのいいかたを変えなかった。(中略)それは、田中の心があくまで新潟三区という“こちら”側の世界にあり、南国や太平洋側の“あちら”側の世界にないという忠誠にほかならない。

他の代議士たちはすべて、中央で出世するに従い、心を“あちら”側に移していった。新潟出身でも東大などのエリート大学を出て官僚になった連中が、すべて“あちら”側の人間である。ひとり、農民たちと同じように学校も満足に出なかった田中だけが、そういう官僚たちをあごの先でつかいながら、その心を“こちら”側に保ちつづけてくれているというわけだ〉(同書40頁)

8529OS5:2023/03/02(木) 18:03:31
ただの「今太閤」ではない
新潟三区の有権者たちは、こうした田中の姿勢に強く同一化した、と同書は書く。

〈このように見てくれば、田中の出世物語は、地元の選挙民にとっては、単なる“今太閤”の物語ではあり得ない。出世した太閤は、決して昔の仲間の農民を訪れてサービスするなどということはしなかっただろう。またそれは、代議士と選挙民との間の、単なる利益誘導と票をめぐる取引ゲームにとどまる種類のものでもない。

(中略)田中は、まさにその“あちら”側の牙城、東大出の官僚の集団の中にのりこんでゆき、彼らから「所詮、土建屋」と陰口を叩かれながら、しかしその彼らを堂々とつかいまくってきた。そこに、越山会員にとっての田中の本質的な意味があるのだ〉(同書40〜41頁)

地元・新潟では、ロッキード事件が「仕組まれたものである」とする陰謀説が強い影響力を持ったとされますが、高畠によれば、これも“あちら”側の人間に田中が足をすくわれたという見方、すなわち〈在郷越山会員たちの田中に対する熱い想いのそこにあるものを裏返しにした反応にほかならない〉といいます。

日本という国のなかにある凹凸や起伏が、田中角栄という政治家への熱い想いを生み出したという指摘は、私たちに政治を見るうえでのヒントを与えてくれるかもしれません。

なお、田中がおこなっていた利益誘導については、〈これほどとは…田中角栄が地元・新潟でやっていた「徹底的な利益誘導」、その“凄まじい現実”〉でその一端に触れています。

8530OS5:2023/03/02(木) 23:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3d3a5d063523898fb09530ae8cb4cae477500a5
林外相のG20欠席 与野党が責任押しつけ
3/2(木) 20:18配信



2日の参院予算委員会は、林芳正外相が同委への出席のためインドでの20カ国・地域(G20)外相会合を欠席した問題が尾を引く展開となった。岸田文雄首相は林氏の派遣を模索したものの、国会日程のため見送る判断となったと説明した。一方、国益を損なう事態を招いたことに与野党などが責任を押し付け合う泥仕合も始まっている。

「一つ苦言を呈したい。それは、昨日(1日)と今日(2日)、林氏がこの場に座っていることだ」

日本維新の会の音喜多駿氏は、質疑の冒頭にこう切り出し、林氏が国会を優先し、G20会合の欠席に至った経緯を疑問視した。

首相は「林氏の出席の可能性を追求したが、国会を含む日程などを総合的に勘案した」と説明したが、音喜多氏は「納得できるものではない」と突き放した。さらに、前日の1日の審議で林氏への与野党の質問がわずか1問、53秒だったことにも言及し「林氏の無駄遣いだったと言わざるを得ない」と指摘。「『外交の岸田』らしく国益を優先する判断をしていくべきだ」と注文をつけた。

ただ、そもそも林氏のG20会合出席に待ったをかけたのは国会側だ。

2日の参院予算委理事会では、立憲民主党が「G20については外務省から話を一切聞いていなかった」と外務省の失態を指摘した。実際、外務省の日程調整の動きが鈍かったことは否めず、政府高官は「もっと日程調整すべきだった」と悔やむ。

だが、国会側も「基本的質疑は首相出席のもと全閣僚出席で行うことが原則だ」(自民党の野上浩太郎参院国対委員長)との主張が大勢だった。与野党とも林氏のG20会合出席に積極的に協力した形跡はない。

閣僚の海外出張を巡っては、昨年2月にも鈴木俊一財務相がG20財務相・中央銀行総裁会議への出席を国会日程のため見合わせており、同様の失態を繰り返したことになる。

自民の麻生太郎副総裁は2日の麻生派(志公会)会合で「(林氏が)出られなくなったのはどうかね。国会論議が理由でというのは、どういう反響があるのか考えないといけない」と苦言を呈した。

首相は同日の予算委で「国会の理解を得つつ、積極的な外交を展開したい」と語ったが、国会が「慣例主義」を見直さなければ、外交よりも国内事情が優先の「ガラパゴス国会」の返上は容易ではない。(永原慎吾)

8531OS5:2023/03/02(木) 23:16:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e9d2ae8542bfac82634896cea2692b57d452567
G20外相会合、閉幕へ ウクライナ侵攻巡り対立、共同声明の調整難航
3/2(木) 20:07配信
毎日新聞
インド・ニューデリーに設置されたG20の看板=2023年2月28日、AP

 インドの首都ニューデリーで開催中の主要20カ国・地域(G20)外相会合で2日、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り米露の外相が応酬を繰り広げた。ロシアに制裁を科す米欧などと、これに反発するロシアや中国などとの間で対立が深まっており、共同声明の内容を巡っても調整が難航している模様だ。会合は2日、閉幕する。

 会合にはブリンケン米国務長官、ロシアのラブロフ外相、中国の秦剛外相らが出席。加盟国では、日本を含むG7や韓国などが対露制裁に参加する一方、今年の議長国インド、中国、ブラジル、インドネシアなどは制裁に加わっておらず、ウクライナ危機を巡って立場が異なる。

 2日は世界の食糧危機やエネルギー価格の高騰などについて協議した。インドのモディ首相はビデオメッセージで「あなた方は世界が深く分断されているときに会議を開いている。協議が地政学的緊張に影響されるのは当然のことだが、我々はこの部屋にいない人々に対する責任も負っている」と訴えた。「グローバルサウス」(南半球を中心とする新興国・途上国)の国々が過大な債務を抱える中で食糧やエネルギーの価格高騰が進んでいることを踏まえ「(ウクライナ危機という)共に解決できない問題が、(食糧など)解決できる問題の妨げになってはいけない」と呼びかけた。

 だが米露は互いに相手を非難した。AP通信によると、ブリンケン氏は2日、「今回の(G20外相)会合もロシアによるウクライナに対する不当な戦争によって台無しにされた」とした上で「侵略戦争を終結させるようにロシアに求め続けなければならない」と訴えた。一方、ラブロフ氏は対露制裁を念頭に「西側による自分勝手な政策がもたらしたリスクが緩和されるよう期待したい」と述べた。タス通信が報じた。

 ラブロフ氏は協議の合間に、トルコや南アフリカなど対露制裁をしていない国々の外相と会談し、取り込みを図った。一方、オランダのフックストラ外相は2日、中国がロシアに武器供与をする可能性があるとの米政府の情報を踏まえ「(ウクライナ危機の)責任はロシアにある。他のすべての国々はロシアへの軍事支援を控えるべきだ」と記者団に語った。

 インドネシアで22年11月に開催されたG20首脳会議の共同宣言では、参加国のほとんどがウクライナでの戦争を強く非難したことを明記する一方で、対露制裁などに異論が出たことも併記した。だが今年2月25日までインドで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、同様の表現を巡ってロシアや中国が反対。共同声明の採択は見送られた。外相会合でも、ウクライナ危機の文言を巡り調整が難航しているとみられる。

 G20は9月にインドで首脳会議を開催する予定。【ニューデリー川上珠実】

8532OS5:2023/03/03(金) 18:12:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9edf3bd5354e2b49b1c099c06cd9950138deb3c
かすむ岸田色…身内も「信念ない」 参院論戦、保守派へ配慮鮮明
3/3(金) 10:57配信

西日本新聞
岸田首相

 岸田文雄首相が、論戦の舞台を移した参院でも自民党安倍派や保守層に配慮した答弁を続けている。安倍派を中心に異論が強いLGBT理解増進法案を巡っては党内議論を見守る姿勢に徹し、逆に安全保障政策では踏み込みを増している。4月の統一地方選や衆院補欠選挙を前に、党内外の保守派をつなぎ留める狙いは明らかだが、指導力や政策への熱意はかすみがちだ。

「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 1日の参院予算委員会。立憲民主党の杉尾秀哉氏から、理解増進法案の早急な整備を自民総裁として指示するよう求められた首相は「議員立法として議論されてきた経緯がある。自民も法案提出の準備を進めている」。衆院で繰り返した説明をなぞるだけだった。

 伝統的な家族観を重視する自民議員には、2年前に与野党の実務者間で合意した法案への忌避感が今も強い。法案には「性的指向および性自認を理由とする差別は許されないとの認識の下」との記述があり、反対派は訴訟リスクが高まる恐れなどを指摘する。「私自身、反対だと言ったことは一度もない」と語る首相も、無視できないでいる。

 一方、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)保有に関しては「今後は米国の打撃力に完全に依存することはなくなる」と強調。

 2日、共産党の小池晃書記局長から反撃能力保有に否定的な古賀誠元自民幹事長の見解を「重く受け止めるべきではないか」と問われても「平和国家としての歩みは変わらない。多くの国が理解を示している」と気にするそぶりはなかった。

 古賀氏は首相が率いる宏池会(岸田派)の前会長だが、最近は距離がある。リベラル色が濃い宏池会についても首相は「本質は徹底的な現実主義を追求する政策集団だ」と語り、イメージ脱却に躍起だ。岸田派関係者は「首相に信念はなく、現状を追認しているだけ。このままでは第2安倍派になってしまう」と嘆く。

 2月の自民党大会で憲法改正の実現を説き、安定的な皇位継承策の検討にも意欲を示した首相。政権の行方を左右する春の政治決戦に向けた支持固めが露骨に前面に出ているだけで、本気度には疑問符が付く。 (河合仁志、大坪拓也)

8533とはずがたり:2023/03/06(月) 21:46:42
高市早苗の孤立で「おひとりさま」の無情…奈良県知事選でみんな「二階氏に忖度」
3/1(水) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/925ec2ca1ecbfa440dfe5adf3f72b5da46d2ca14
現代ビジネス

 「初の女性総理」を目指す高市早苗経済安全保障担当相が、窮地に立たされている。奈良県知事選(4月9日投開票)に向けて、県連会長の高市氏は平木省氏(48歳)を推薦することに決め、党本部の決定を待っていた。平木氏は高市氏の総務相時代に秘書官を務め、同郷のよしみもあって目をかけられていたようだ。

 ところが、党本部は1ヵ月以上、回答を保留している。現職の荒井正吾知事(78歳)が出馬を決め、党本部に直接、推薦を働きかけているからだ。

 「荒井氏の裏にいるのは二階俊博元幹事長です。荒井氏は運輸省の元官僚で、二階氏が細川護熙内閣で運輸政務次官をやっていた時には一番の部下だった。その時の縁で、いまでも親密なのです」(自民党中堅議員)

 分裂選挙になることで、維新から出馬する山下真元生駒市長(54歳)が漁夫の利を得る可能性も高まっている。だが、孤立化した高市氏に助け船を出す者はいない。

 「荒井氏は'01年に参議院議員に転じた際、宏池会に所属していたため、同じ派閥の岸田(文雄)総理も積極的に動こうとしない。茂木(敏充)幹事長も二階氏に忖度して静観を続けています。高市氏は2月21日に二階氏に直談判を試みましたが、二階氏はほぼ無言だったとか。無派閥の高市氏は、党内でいよいよ『おひとりさま』になってしまいそうです」(同前)

 故・安倍晋三元総理から評価され、政界の階段を駆け上がってきた高市氏だが、ひとり残されては何もできそうにない。

 「週刊現代」2023年3月4日号より

週刊現代(講談社)

8534OS5:2023/03/06(月) 23:09:20
https://www.jiji.com/jc/v8?id=2023tenbyo07
萩生田氏が安倍派会長に意欲【点描・永田町】
2023年03月06日

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政治ジャーナリスト・泉 宏
萩生田氏が安倍派会長に意欲【点描・永田町】
2023年03月06日
自民党の最大派閥・安倍派(96人)幹部の萩生田光一政調会長が、故安倍晋三元首相の「一周忌」をめどに同派の新会長を選出すべきだとの考えを示したことが、党内に複雑な波紋を広げている。永田町では「萩生田氏が『ポスト安倍』に名乗りを上げる意向を固めた」(自民長老)と受け止められているが、「集団指導体制で維持されてきた派内均衡を崩し、安倍派の空中分解につながる」(同)との見方もあり、同派だけでなく党内の権力構図を一変させかねないからだ。


 萩生田氏は1月31日のインターネット番組に出演した際、安倍派の今後について「一周忌をめどにしかるべきリーダーを立て、足らざるところがあれば支えていく体制でやっていきたい」と語った。ただ安倍氏の死去後、会長代理として最大派閥の運営に当たってきた塩谷立元総務会長が、同26日に開かれた安倍派の定例会合の後、同派の後継体制について「昨年の継続で今年も当面やっていく。新会長選出の動きは今のところない」と記者団に説明したばかりだっただけに、萩生田氏の発言が党内で注目されたのだ。

 萩生田氏は番組でのやりとりの中で「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるのであれば、どういう立場でも頑張るつもりだ」とも発言。これが自身の会長就任への意欲と受け止められた。同氏周辺は「そんな意図は全くない」と慌てて打ち消したが、同氏を支持する議員は「ポスト安倍への準備が整ったということだ」(安倍派若手)と勢いづく。

 さらに、官房長官として安倍氏を長く支えた菅義偉前首相も、2月3日のネット番組で将来の総裁候補の一人に萩生田氏を挙げ、「度胸がある」と評価した。これを受け、党内では「ポスト安倍はポスト岸田につながる」(菅氏周辺)との声も相次ぐ。


6氏が争えば「空中分解」の危機も

 安倍派の領袖(りょうしゅう)で、自他共に認める党の最高実力者だった安倍氏が昨年7月に死去した後、同派の後継体制づくりは混迷を深めた。同9月下旬の国葬後、いったん塩谷氏の昇格案が浮上したが、安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相や、若手議員の一部の反対で白紙に戻り、以来、現在まで集団指導体制が続いている。

 そもそも同派内には、次期会長候補とされる有力者として萩生田、塩谷両氏のほか、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長がおり、この6氏が覇を競うが、衆目の一致する後継者は見当たらない。だからこそ集団指導体制を維持することで、会長候補同士の主導権争いによる派内混乱を回避してきたのが実態だ。

萩生田光一文部科学相(左)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(肩書はいずれも当時)=2020年9月17日、東京都中央区【時事通信社】
萩生田光一文部科学相(左)と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(肩書はいずれも当時)=2020年9月17日、東京都中央区【時事通信社】

 それだけに萩生田氏の発言がライバルたちを刺激したのは当然で、西村氏がすぐさま2月1日の国会答弁で、急浮上した児童手当の所得制限撤廃論について「限られた財源で高所得者に配るより、厳しい状況の人を支援すべきだ」と反対姿勢をアピールした。会長代理の下村博文元文部科学相も同2日の派閥会合で、党が掲げる憲法改正4項目の条文イメージの見直しを提起。さらには世耕氏も、安倍氏の意向を踏まえての昨年末の台湾訪問や、防衛財源確保に向けた党内論議の提唱など、言動を活発化させている。

 そうした中、森氏は2月20日掲載の地元紙インタビューで、萩生田氏について「(後継候補の中で)総合力は最も高い」と評価。安倍派内にも、来秋の総裁選をにらんで「すぐに新体制を築くべきだ」(若手)との声が広がるが、なお「萩生田氏の突出は派の空中分解につながる」との指摘もある。同派の内紛は「政局にも影響する」(自民長老)だけに、首相や党幹部は「ハラハラしながら推移を見守る」(同)ことになりそうだ。

(2023年3月6日掲載)

8535OS5:2023/03/08(水) 21:36:50
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-963189.html?_gl=1*1h8zdfi*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY3ODI3ODM3MC4xNTIuMS4xNjc4Mjc4OTg1LjU2LjAuMA..
岸田総理が「安倍家の墓参り」をドタキャンした裏事情 自民幹部から「あまりにもお粗末」の声も
2023/03/08 06:02デイリー新潮

岸田総理が「安倍家の墓参り」をドタキャンした裏事情 自民幹部から「あまりにもお粗末」の声も

岸田総理

(デイリー新潮)

 4月に迫る衆議院補欠選挙を前に、岸田総理が動いた。去る3月5日、二つの選挙区で補選が行われる山口県を訪問したのだ。そのうちの一つ、山口4区といえば、昨年7月に銃弾に倒れ、帰らぬ人となった安倍晋三元総理の地元選挙区。国葬まで執り行った“自民党のレジェンド”の後継者を負けさせるわけにはいかぬと、現地に乗り込んで行ったというわけだ。ところがこの“山口入り”の、ある予定変更をめぐって、党内部から批判の声が上がっている。

墓参りがキャンセル
 政治部デスクが言う。

「岸田総理は、3月5日の午前に羽田空港をたち、山口宇部空港に降り立ちました。そしてまず向かったのは、下関市。故・安倍元総理が当選を重ねてきた、山口4区の中心地区です。安倍氏の後継として出馬する新人候補を応援すべく、訪れたというわけです」

 岸田氏は、応援演説を行う前に、安倍氏の元地元事務所に足を運び、そこに掲げてあった安倍氏の遺影に黙祷を捧げたという。ところが、これ、当初の予定にはなかったものだった。

 地元関係者が言う。

「実は、岸田総理は当初、安倍家のお墓を訪れ、墓前に花を手向けて補選での必勝を誓う、という予定が組まれていました、受け入れる地元もその準備をしていたのですが、直前になって墓参りがキャンセルとなってしまったのです」

 現職総理が、銃撃に倒れた元総理の墓に手を合わせる――。いかにも“絵になるシーン”であり、選挙応援のスタートとしてこれ以上ないものと思われるが、なぜ中止となってしまったのか。

分骨でさえ踏ん切りがつかない
「出発の前になって、党幹部が念の為遺族側に確認したところ、お墓にはまだ安倍氏の遺骨は納められておらず、富ヶ谷の自宅にあるということがわかったのです。納骨前に墓参りをするのは不自然ではないかという判断で、急遽、遺影への黙祷に切り替わったのです」

 一体なぜ、遺骨がお墓に収められていないのかといえば、

「当然ながら、奥様の昭恵さんの判断です。病気や老衰などではなく、突然に、しかも銃撃という、あまりにも衝撃的な形で夫を亡くした悲しみは今も全く癒えておらず、遺骨を自宅に置いていて、朝も夜も問わず、手を合わせ、語りかけているそうです。もちろんいずれは、と昭恵さんも考えているようですが、その時も、分骨して、一部は自宅にと考えているようです。ただ、その分骨さえまだ踏ん切りがつかないで、気持ちの整理がつくのが、いつになるかは、誰にも分からないというのが現状です」

もう少し上手くやってくれ
 このドタキャンには、自民党幹部も呆れる。

「そもそも、なんでそんな重要なことを、岸田さんは直前まで知らなかったのかが問題です。あまりにもお粗末すぎます。墓参りの話はマスコミにも伝わっていましたし、恥ずかしいこと限りない」

 しかも、

「本当に安倍さんに必勝を誓いたいなら、山口入りの前にでも、富ヶ谷の自宅にいって手を合わせるべきだったのに、それもしない。しかも、ご遺族と十分にコミュニケーションを取ってこなかったわけです。つまり、墓参りも遺影の前の黙祷も、全く気持ちのこもっていない、単なる選挙のためのパフォーマンスに過ぎないということが、明らかになってしまった。正直、もう少し上手にやってくれよと思いますね。こんなことでは、彼のやることなすこと、全部パフォーマンスじゃないか、と国民は思ってしまいますよ」

デイリー新潮編集部

8536OS5:2023/03/10(金) 07:23:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad12dc0a6b5ab36b9d2a7baa66b741e2a5f9c115
体調不良説再燃…!? 菅前首相の体に異変が起きて、永田町に走った「大激震」
3/10(金) 7:03配信

現代ビジネス
体調に異変ありか
photo by gettyimages

 「マスクをずっと外さないし、以前より背中が丸まって、歩幅が狭くなっているようにも見える。もともと声が大きい人じゃないが、いまの菅さんを見ると『覇気がない』と感じる人もいるだろうね」(自民党中堅議員)


 菅義偉前総理の「体調不良説」が流れたのは、'22年春のこと。講演会や会合で言葉に詰まる場面があり、「様子がおかしい」という噂が自民党の内外に走ったのである。

 ここにきて、その「体調不良説」が再燃している。最初に異変を察知したのは、地元・神奈川の自民党関係者だった。

 「年明けの1月6日、菅さんは横浜の『ドン』と言われる藤木企業会長・藤木幸夫さんのもとを密かに訪れ、面会しました。その際、同席した関係者から『少し呂律が回っていないようだった』とか『会話が前後した』といった話が出たのです」(自民党神奈川県連関係者)

 ただ菅氏と藤木氏はここ数年、横浜のIR(統合型リゾート施設)誘致をめぐって対立しており、この日は「手打ち」の会合だった。菅氏に近い自民党議員からは「菅さんの動きを警戒して、牽制のために情報を流している人がいるのでは」という声も上がった。

 実際、菅氏はその後の2月初め、東京ビッグサイトで開かれたイベント「宿フェス」でいたって元気そうな姿を見せ、周囲を安心させた。ある側近には「最近、健康診断を受けたが異常はなかった。毎日散歩もしている」と語り、噂は収まったと思われていたのである。

 ところがその直後、3度目の異変が起きて、永田町は激震した。

 「2月中旬に北海道を訪れた際に、囲み取材で10秒以上黙り込むことがあったのです。やはり、体調に多少の波があるのかもしれません」(前出・自民党神奈川県連関係者)

 「キングメーカー」として再始動した矢先の変事。真相がどうあれ、動き始めた政局に、大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

 「週刊現代」2023年3月11・18日合併号より

 仮に菅氏の勢いが削がれたとしても、岸田首相はまだまだ安心できない。「岸田失脚」を夢見ている政治家は永田町に少なくないと見られており、「あの人」の動向も注視すべきだろう。連載記事『自民党内で「岸田下ろし」が始まる…その時、二階元幹事長が推す「次期総理」の名前』にて、詳しく説明していく。

週刊現代(講談社)

8537OS5:2023/03/13(月) 14:17:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39d25cd3106d86dba08f9ab16f198cded84dad0
菅前総理の失速ぶりに自民関係者はあきれ顔 麻生太郎の抗議に“敵前逃亡”
3/13(月) 5:56配信



 現職総理への批判を繰り返し、「反岸田」勢力の受け皿と期待を集めた菅義偉前総理(74)が失速している。

 自民党関係者もあきれ顔だ。

「2月5日に行われた北九州市長選挙で、菅さんは岸田文雄総理を後見する麻生太郎副総裁との対決を嫌がり、現地での応援演説をやめちゃった。結果的にその候補は落選し、周囲から“また逃げた”と落胆の声が上がっているんです」

 菅氏に支援を依頼したのは、かねて近い関係にある武田良太元総務相。自民党本部は武田氏が擁立を主導した、元国交省官僚の津森洋介氏を公明党や立憲民主党との相乗りで推薦した。が、一方で武田氏と「犬猿の仲」である麻生氏は、水面下で元厚労省官僚の武内和久氏を支援していた。

「菅さんは告示直前に九州入りする予定でしたが、急に中止が決まった。理由は麻生さんが菅さんに“福岡の話に首を突っ込むな”と強く抗議したからです。麻生さんのあまりの剣幕に恐れをなしたというワケ」

“相変わらず戦えない人だ”
 周囲がドン引きする、まさかの敵前逃亡だったが、菅氏には“前科”があった。

「菅さんは総理在任中も、麻生さんに配慮し過ぎて二階(俊博幹事長=当時=)さんのクビを切ろうとしましたし、総理の座もわずか1年で投げ出した。武田さんをはじめとする菅シンパの議員たちは“相変わらず戦えない人だ”と、潮が引くように菅さんから距離を置き始めています」

 武田氏の親分格で菅氏と盟友関係にあった二階氏も、最近は冷ややかだという。

 政治部デスクが指摘する。

「菅は1月に月刊誌のインタビュー記事で“岸田総理は未だに派閥の会長を続けています”“派閥政治を引きずっているとのメッセージになる”と、派閥に居続ける岸田総理と派閥政治そのものをやり玉に挙げた。これまで派閥の合従連衡を生き残ってきた二階は“派閥の何が悪いんだ”と、すっかりおかんむりです」

 昨年2月に麻生派を飛び出し、いまも“菅派”の立ち上げに動く佐藤勉元総務相も同様だという。

「佐藤はあの発言を“自分は派閥を作らないと宣言したようなもの”とボヤいているとか。党のカネや人事ポストは派閥単位で配分されるので、菅派の誕生に期待を寄せていた議員たちは一様に肩を落としています」

あいさつの場で言葉が出てこない
 株価暴落が続く菅氏には、新たな健康不安説が追い打ちをかけている。

「昨年、循環器系を患って一時は入院した、という説が流れました。今年に入ってからは、パーティーや会合でのあいさつの場でしばらく言葉が出てこない様子が何度も目撃されています。もとより饒舌なタイプではありませんが、健康状態はかなり不安視されていますよ」

 2月18日、菅氏は北海道の上士幌町を訪問。ふるさと納税制度による寄付金で町民の保育料を無料化させた、認定こども園の視察だった。

「かつて自身が推進した政策のアピールで求心力を回復させる狙いだったんでしょう。ただ、菅さんは役人を恫喝するのは得意ですが、根っからの政局オンチで議員付き合いも超苦手。自身に近い河野太郎デジタル相や小泉進次郎元環境相らが伸び悩んでいるうえ、安倍派後継の最右翼と見られる萩生田光一政調会長にしても、未だ菅さんの秋波に呼応する様子は見られません」(先の自民党関係者)

「週刊新潮」2023年3月9日号 掲載

新潮社

8538OS5:2023/03/13(月) 14:59:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bf1c0c924ed5bfd9f1659420e95d759ba3674af
菅前首相、リーダー候補「HKT」と初会合 キングメーカーの鍵握る
3/13(月) 14:33配信


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産経新聞
自民党の菅義偉前首相(鴨志田拓海撮影)

自民党の菅義偉前首相は12日夜、東京都内の日本料理店で萩生田光一政調会長や加藤勝信厚生労働相、武田良太元総務相と会食した。萩生田、加藤、武田の3氏は菅政権を閣僚として支えたメンバーで、各氏の名前の頭文字から「HKT」とも呼ばれる。3人は菅政権退陣後も定期的に会食を重ねているが、菅氏が会合に加わるのは初めて。

関係者によると、この日の会食では菅政権時代の思い出話を中心に、岸田文雄政権が取り組む子育て支援などの話題が出た。また、菅氏が今月末に超党派の日韓議員連盟の新会長に就任することから、3人は菅氏を支えながら「韓国との議員外交にしっかり取り組もう」との意見で一致したという。

萩生田、加藤、武田の3氏は平成15年の衆院選で初当選の同期。令和3年の党総裁選で菅氏再選のために集まったのが始まりだ。菅氏は総裁選には出馬せずに退陣したが、定期的に会合を開いて情報交換を重ねている。

萩生田氏は安倍派(清和政策研究会)、加藤氏は茂木派(平成研究会)、武田氏は二階派(志帥会)でそれぞれ番頭格や次世代のリーダー候補と目されている。3氏との強固な絆は、菅氏が「キングメーカー」の道を歩む上で重要なカードとなりそうだ。

8539OS5:2023/03/14(火) 09:07:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/73dd336bc9bf0179d22fe21b223f5f2f1ab2ed74
少子化対策、自民内で「要望合戦」 調査会や議連、相次ぎ提出
3/13(月) 21:51配信

毎日新聞
自民党

 岸田文雄首相が打ち出した「異次元の少子化対策」をめぐり、自民党内の調査会や議連が13日までに、相次いで要望をまとめた。近く党の提言として集約し、政府が3月末をめどに作成する少子化対策のたたき台に反映させる見通しだ。財源の確保策として「教育国債」まで飛び出し、さながら要望合戦となっている。

 ◇月内に集約「相反するものもある」

 要望を提言に集約するのは「こども・若者」輝く未来創造本部(本部長・茂木敏充幹事長)の下部組織である実現会議。13日に党本部で会合が開かれ、少子化対策調査会の衛藤晟一会長は、持論である児童手当の大幅拡充のほか、新婚世帯への住宅費補助の引き上げを要望。旧民主党政権時代に廃止された、16歳未満の扶養家族がいる世帯に所得税と住民税を減税する年少扶養控除の復活も求めた。

 この日は、成育基本法推進議連(会長・野田聖子前こども政策担当相)も加藤勝信厚生労働相に、医療界や障害児を育てる親からの要望を提出。10日には全国保育関係議連(会長・田村憲久元厚労相)が小倉将信こども政策担当相に対し、保育士の配置基準の改善を求めている。

 さらに、大学など高等教育費の負担も重いことから、文部科学省系の教育・人材力強化調査会(会長・柴山昌彦元文科相)も参戦。貸与型奨学金の減免の拡充、所得に応じて返済できる出世払い型奨学金の導入を訴え、財源は教育国債を検討すべきだとした。

 もともと児童手当などの所得制限をめぐっては党内でも賛否が入り交じる状況。実現会議の幹部は「相反して両立しないものもある。整理が必要だ」と精査する考えを示した。【奥山はるな、小鍜冶孝志】


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