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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4919名無しさん:2020/09/20(日) 01:11:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2e6e0b349f937c54f0523b21b9c11e8feed7b44
新布陣、菅カラー乏しく 目立つ居抜き・横滑り 「1強政治」変化の兆し〔深層探訪〕
9/19(土) 8:28配信

 菅政権がスタートした。「安倍政権の継承」を掲げた菅義偉首相が起用した閣僚は前政権からの再任や横滑りが目立ち、新味の乏しい布陣という印象が強い。人事の過程では派閥の意向を受け入れ、安倍晋三前首相が築いた「1強」政治に変化の兆しも見られる。菅政権がどこまで独自色を発揮できるかは未知数だ。

 ◇派閥に配慮
 「安倍政権が進めてきた取り組みを継承し、前に進めていくことが私に課された使命だ」。菅首相は16日の就任後初の記者会見でこう強調した。かねて人事については「思い切って私の政策に合う人を登用する」と語っていたが、実際に入れ替えはわずかで、ほぼ「居抜き」に近い。

 麻生太郎副総理兼財務相や茂木敏充外相ら8人が再任され、官房長官に就いた加藤勝信氏ら3人が別ポストに移動。閣僚20人の過半数が「続投」だ。再入閣の4人も第2次安倍政権以降に菅首相と閣僚として共に仕事をした間柄で、目玉人事は見当たらない。

 先の自民党総裁選勝利に貢献した二階派からはポストの要求で圧力もあった。同派は今回、「平沢勝栄氏の初入閣が最優先」(幹部)との立場を崩さなかった。菅首相は「入れたくない」と周囲に語っていたが、最終的に復興相に起用した。

 細田派とも難しい調整を強いられた。萩生田光一文部科学相を党政調会長に起用する案も浮上したがうまくいかず、文科相に再任させることで決着した。安倍氏の実弟である同派の岸信夫氏を初入閣させたことは、同派に強い影響力を持つ安倍氏を意識したと見る向きもある。

 麻生派が求めていた井上信治氏の初入閣もかなえられた。無派閥で党内基盤が弱い菅氏としては党側との協調を重視せざるを得ない。とりわけ菅首相の後ろ盾として「総裁派閥」を自任する二階派の影響力は強まりそうだ。

 ◇河野、平井氏に期待
 一方、自らの選択肢が狭まる中、独自色をにじませた配置もある。菅首相は「既得権益やあしき前例主義を打破する」として徹底した規制改革を進める意向を示しており、この分野ではこだわりを見せた。発信力のある河野太郎防衛相を行政改革担当相に、IT政策通の平井卓也元科学技術担当相をデジタル改革担当相に据えた人事だ。

 菅首相は周辺に「ぶち壊すのを河野氏と平井氏にやってもらう」と話す。IT政策を包括する「デジタル庁」創設を目玉政策に掲げており、各省庁に分散するデジタル関係の権限を集約するために両氏の突破力に期待。政権の成果を打ち出したい考えだ。

 再入閣した小此木八郎国家公安委員長は、総裁選の選対本部長を務めていたほか、河野氏や小泉進次郎環境相は同じ神奈川県選出で関係が近い。閣僚経験者は「派閥に遠慮したと見せかけ、自分との近さで選んだ人事もある」と解説する。

 ◇解散遠のく? 
 今回の人事では初入閣が5人にとどまった。前政権は、河井克行元法相や菅原一秀元経済産業相の「政治とカネ」の問題などで揺れた。初入閣組の不祥事や失言が政権に打撃を与えた例は少なくない。自民党関係者は「慎重な菅氏らしい、手堅い人事だ」と評する。

 このため、党内では「選挙をやる布陣ではない」(中堅議員)との声が上がる。菅首相は新型コロナウイルス感染の収束を優先させる立場を示していることもあり、早期の衆院解散・総選挙は遠のいたとの見方も出ている。

4920名無しさん:2020/09/20(日) 01:13:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5204d3e79069a6e54bd38ad06c115841954555b2
安倍洋子ママ「イチ押し」加藤勝信官房長官・岸信夫防衛相は「恩返し」入閣か〈週刊朝日〉
9/19(土) 8:00配信

 政権の要である官房長官に抜擢された加藤勝信・前厚生労働相。安倍晋三前首相の実弟の岸信夫氏は防衛相として初入閣した。その理由を政界関係者はこう話す。

「2人は安倍ファミリーですよ。加藤勝信さんは、安倍さんの母親で『政界のゴッドマザー』と言われる洋子さんがかわいがっているんです。2人の閣僚就任は、菅さんから安倍さんへの『恩返し』のプレゼントですね」

 まずは、加藤氏の場合。農水相などを歴任した加藤氏の義父の加藤六月氏は、安倍前首相の父である安倍晋太郎氏のブレーンで、「安倍派四天王」の一人だった。六月氏と妻の睦子さんは2人の娘をもうけている。

「六月さんは官僚の婿を加藤家に迎えたいというのが希望で、財務官僚の勝信さんを娘婿に迎えたんです。当初、六月さんの長女と結婚する話もあったようですが、長女の米国への留学などで実現せず、次女の周子さんと結婚したと聞きました」(前出・政界関係者)

 2人の娘は安倍前首相とも幼なじみ。安倍家と加藤家は家族ぐるみの交流が現在も続いている。

「洋子さんと睦子さんとは昔からマージャン仲間でね。睦子さんが洋子さんの家まで、車で迎えに行って、2人でお出かけすることもしばしばです」(同)

 温厚な性格だという加藤氏だが、前任の菅氏は内閣人事局を通して中央省庁の幹部人事を決め、官僚たちに睨みをきかせた。果たして加藤氏にそこまでのグリップ力が発揮できるのか。

「官僚出身の政治家は、どうしても官僚に甘くなる。縦割り行政の改革とか、加藤さんに期待するのはムリでしょう」(自民党議員の元秘書)

 一方の岸氏。衆院ならば当選5回が「入閣適齢期」と言われる中で、3選目でのスピード入閣は、いかにも“安倍家の七光り”を感じずにはいられない。前出の政界関係者はこう語る。

「岸さんの防衛相就任というのは、外交防衛分野では安倍さんが新政権をバックアップしますよということ。加藤さん、岸さんという『ファミリー』の2人を内閣に置くことで、安倍さんが一定の影響力を残したと見ています」

4921名無しさん:2020/09/20(日) 01:14:30
>>4920

 一方、「菅支持」をいち早く表明して、菅政権誕生の流れをつくった二階俊博幹事長にも、「恩返し」人事が行われたとみられる。二階博俊の幹事長続投に加えて、二階派から武田良太・国家公安委員長が総務相に横滑り就任したのに加え、平沢勝栄氏が復興相として初入閣した。政界関係者はこう見る。

「二階派に幹事長、総務相、復興相の3つのポストを与えたんだから、今回の人事には安倍さんだけなく、二階さんに対する感謝もあるでしょう。他の政権だったら入閣できるか微妙だった平沢さんを入れたんだから」

 平沢氏は安倍首相の小学校時代の家庭教師としても知られる。当選8年でも未入閣だった。毎年、平沢氏の政治パーティでは一度も大臣に就任していないことが話題になっており、まさに悲願の入閣だった。

「平沢さんは大臣になりたくて、山崎派から二階派に移籍したんだから。これまで誰もできなかったのに、やっぱり二階さんは力がある、と周りは見ることになるでしょうね」

 菅首相が提唱する携帯料金の値下げや地方創生などの中心課題を担うことになる重要ポストの総務相には、武田良太氏を就任させた。

「武田さんは国家公安委員長で、閣外に行くと思われていた。それを総務大臣に横すべりさせたのは、二階氏の意向もあるのでは。ゆくゆくは、武田さんが二階派を継ぐかもしれない」

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

4922名無しさん:2020/09/20(日) 01:15:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33137d4b38d963d13194b6eaaa3095432443222
菅首相は早期解散に踏み切るのか 11月総選挙説も、強まる自民党の圧力
9/19(土) 10:02配信

 菅新政権が16日発足した。安倍前政権の継承と「国民のために働く内閣」を掲げ、新型コロナウイルス感染の収束と経済再生に全力を挙げるとしている。ただ最大の焦点が、菅義偉首相がいつ衆院解散・総選挙に踏み切るのかにあるのは、論をまたない。

 「せっかく総理大臣に就任したのだから、仕事をしたい」。首相は早期解散には慎重姿勢だ。だが政権内の力学が派閥主導の「党高政低」の構図に変わる中で、新政権発足を「好機」と捉える党側からは解散圧力が強まりそうだ。(共同通信=内田恭司)

 ▽「解散は明日でもいい」

 「コロナ感染が専門家の見方で完全に下火にならなければ、なかなか難しい。せっかく総理大臣に就任したのだから、仕事をしたい。収束したらすぐにすることでもない」。菅氏は14日、自民党総裁選出後の記者会見で、早期の衆院解散に慎重姿勢を示した。

 額面通りに受け取るなら、コロナ対策と経済再生で結果を出し、来年の通常国会も耐えしのいで、東京五輪・パラリンピック後に満を持して解散する日程が浮かぶ。しかし、永田町では解散が1年後だと受け止める向きは、与野党ともに少ない。早期に解散すれば与党は勝てるとの見方が強いからだ。理由の一つは世論調査の結果だ。

 安倍晋三前首相が8月28日に辞意表明した直後に報道各社が行った世論調査の多くでは、内閣支持率が20ポイントも急上昇して50%台を回復。安倍政権7年8カ月全体への好評価を印象づけた。自民党の支持率も40〜50%と、野党を大きく引き離した。さらに新政権発足直後の共同通信の世論調査では、菅内閣の支持率は66・4%にも達した。

 理由の二つ目は、野党が準備不足で、またもや多党乱立となる気配が濃厚となっていることだ。立憲民主党は今月15日、国民民主党と無所属勢力を糾合した「新立憲民主党」に衣替えしたが、候補者調整や空白区擁立を含め、詰めの作業はこれから。日本維新の会とれいわ新選組は独自に候補擁立を進めており、候補一本化へのハードルは高い。

 衆院465議席のうち自民党は284議席(衆院議長含む)を占める。党関係者によると、8月上旬の情勢分析では、野党が全小選挙区で統一候補を立てた場合、「最大で64議席減」との結果だった。だが、ここにきて「現有議席を超える可能性がある」との分析も出ているという。

4923名無しさん:2020/09/20(日) 01:15:42
>>4922

 自民党有利の材料がそろい、党内には解散を求める声がじわりと強まりつつある。菅政権の中枢幹部で、早期解散に最も積極的だとされるのは麻生太郎副総理兼財務相。二階俊博幹事長も16日のNHKのインタビューで「いつ解散があっても対応できるよう準備を整える。明日でも結構だ」と述べ、強気の姿勢をアピールしてみせた。

 ▽規制改革で「菅カラー」

 菅政権内に具体的な解散戦略はあるのだろうか。首相は何も語っていないが、自民党関係者によると、党総裁選の最中から二階派幹部を中心に、「政権運営の基本プラン」が練られていたという。

 それによると①総裁選は地方票でも圧勝する②継続性重視の人事を行う③目玉政策を早期に打ち出す④臨時国会では必要な議事を通し、憲法審査会開催も求める―というものだ。一つ一つは何の変哲もなさそうだが、それぞれ狙いが込められている。

 まず①は、今回の総裁選をめぐる「派閥談合」と「党員軽視」という批判への対処だ。菅氏は派閥を否定しておきながら、党内5派閥の支援を受けた。「非常時」との理由で党員・党友投票も省いた。こうした「出自」は菅政権にとって大きな弱みになり、選挙になれば確実に野党から突かれる。そこで地方票でも圧勝して民主的な選出という正統性を確保しようというわけだ。

 ②は、スキャンダルを排除したいという隠れた目的がある。「身体検査」の時間もない中で、初入閣組を選ぶのはリスクが高い。「安定性確保」を名分とするなら再任閣僚が多くても、国民の理解を得られるとの判断だ。③については、携帯電話料金引き下げや「デジタル庁」新設は打ち出し済み。9月中にも「政権のど真ん中」(菅首相)に置いた行政・規制改革のメニューをそろえ、「菅カラー」をアピールするつもりのようだ。

 ④臨時国会については、来年1月の発効を目指す日英経済連携協定のほか、コロナワクチンの免責保証や東京五輪に絡む祝日移動など、必ず通さなければならない協定・法案が「数本ある」(二階派中堅議員)ため、会期は「最短で3週間、1カ月程度」(同)が想定されているという。

 その中で憲法審査会の開催要求は「働く菅政権」としてはやや異色に映るが、コロナ禍を踏まえ、自民党の「改憲4項目」にもある「緊急事態対応」について憲法上の議論をしたいと開催を求める案があるのだという。 立憲民主党が開催を拒否すれば「国民に信を問う理由の一つになる」(同)と解散への「仕掛け」の意味合いもあるとの解説もある。

4924名無しさん:2020/09/20(日) 01:16:06
>>4923

 ▽首相の誕生日説も

 総裁選の結果、菅氏は地方票141票のうち89票を獲得し、党員の信任を得た。党役員・閣僚人事は「派閥均衡」との批判が強いが、基本的に安倍前政権の「居抜き」に徹し、安定性と継続性を前面に出した。この後、行政・規制改革で具体的構想を打ち出し、国民の期待をつないでいく―。

 当面の政権運営がこうした流れで推移した場合、想定される衆院解散・総選挙の時期はいつになるのか。当初取り沙汰されていた10月25日や11月1日が投開票日となる日程は、いずれも政権発足まもない9月中の解散となるため、可能性はほぼ消えたようだ。

 そこで、一部で取り沙汰されているのが、①11月3日公示―15日投開票②同10日公示―22日投開票―の線だ。コロナ感染の「第2波」は全国で収束方向に向かっており、首相肝いりの「Go To キャンペーン」などで経済のてこ入れも進みつつある。「第3波」が来ないとも限らない冬になる前に解散に踏み切るという日程だ。

 臨時国会の会期を3週間とすれば、10月上旬の開会で月末までの解散となる。法案の処理が残れば、総選挙後の特別国会で処理するという手もある。

 ただ11月22日は大安とはいえ、G20首脳会議がサウジアラビアである。首相にとって実質的な外交デビューであり、自身初の日米首脳会談開催も想定されるだけに、外せない日程だろう。15日は外遊への影響は少ないが、日柄は仏滅だ。

 そうしたことから、さらに一部でささやかれているのは、10月20日ごろに臨時国会を召集し、11月上旬に解散、24日公示―12月6日投開票とする日程だ。6日は先勝で悪くない。なんといっても菅首相の72歳の誕生日でもある。

 ▽勝てば「本格政権」に

 秋の臨時国会での衆院解散を見送った場合、来年年初めの解散を言う人はいる。だが、コロナの感染拡大の懸念があり、可能性は薄そうだ。その後は通常国会で2021年度予算案の審議がある。7月には東京都議選と静岡県知事選があり、東京五輪も開幕する。解散のタイミングはほとんどなく、限りなく任期満了に近い総選挙にならざるを得ない。

 首相は、9月16日の組閣後の記者会見で「時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と述べた。虎視眈々(たんたん)と解散の時期を探っているのは間違いない。

 勝てば自身が希求する「本格政権」が見えてくる。安倍前首相のように大勝でもすれば、来年秋の総裁選は無投票再選の現実味が増し、衆院議員の任期である4年後までの長期政権も視野に入ってくる。年内解散はまたとないチャンスに違いない。

4925名無しさん:2020/09/20(日) 01:17:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc5ca4a0ce9546be4fbce42964d2d5d424fb865b
菅首相誕生の「きな臭さ」と想像以上にヤバい「河井夫妻」の悲しき末路
9/19(土) 6:01配信

 9月16日午後に開かれた臨時国会で、菅義偉自民党総裁が第99代首相に選出された。

 注目の閣僚人事では、官房長官には加藤勝信前厚生労働大臣が、菅新総理にとって1丁目1番地政策ともいえる行政改革担当大臣には河野太郎前防衛大臣が就任するなど、サプライズなき菅カラーを出した顔触れになったといえる。

 世襲議員でない菅新総理は、「当たり前」を重視する「国民のために働く内閣」を強調するが、残念ながらその実態は、「国民の当たり前」からかけ離れた目的を完遂するために誕生したアベノミクスの「しんがり内閣」である可能性が高い。

 9月14日の自民党両院議員総会によって菅新総裁が誕生したことで、世間の注目は閣僚人事に向かっていた。しかし、今回の菅内閣誕生のクライマックスは、組閣ではなく無派閥の菅氏が初めて自民党総裁に選ばれた経緯にあったといえる。

 「私自身、熟慮に熟慮を重ねて出馬に踏み切ったわけでありますけども……」

 菅新総理は、総裁選出馬に至った経緯について繰り返しこのように説明している。しかし、事実と突き合わせていくとこの説明は辻褄が合わないものだ。

 安倍前総理が持病の悪化を理由に退陣表明をした8月28日だった。そしてその翌29日夜には、菅新総理(当時官房長官)は二階幹事長と会談している。そしてさらにその翌日の30日午後には二階幹事長が実質的に菅支持を打ち出し、一気に「菅新総裁」の流れが作りあげられた。

 今回の自民党総裁選挙の日程などが決定されたのは9月2日の自民党臨時総務会であり、岸田、石破両氏が正式に出馬宣言を行ったのはその前日の1日、菅氏が出馬宣言を行ったのは2日のことだった。

 出馬表明が岸田、石破両氏よりも1日遅かったことをもって、菅新総裁は「熟慮に熟慮を重ねた」といっているのだと思われるが、30日午後に二階幹事長が実質的に「菅支持」を打ち出したということは、29日夜の会談時に菅前官房長官の出馬は決まっていたということである。

 安倍前総理退陣の情報が流れたのが28日の午後2時過ぎであるから、菅総理が総裁選出馬を決意するまでに要した時間は丸一日程度だったといえる。これを「熟慮に熟慮を重ねた」と強調するのは余りに盛り過ぎだといえる。

 2日の総裁選出馬正式表明前に二階派と石原派が菅前官房長官に立候補要請書を渡していたほか、正式出馬表明後には、細田派と麻生派、竹下派3派の派閥の領袖が揃って「菅支持」を表明する記者会見を行ったことなどから明らかなように、自民党臨時総務会の前から二階派によって「菅新総裁」の流れは出来上がっていた。

 一連の流れのなかで目を引いたのが、安倍前総理の意中の公認候補だと目されていた岸田氏の存在感の薄さだった。

 岸田氏は、総裁選告示前の31日に支援要請のために総理官邸を訪問している。しかし、安倍前総理からは「自分の立場から個別の名前を挙げるのは控える」とにべもなく支援要請を断られている。

 それは、この時点で安倍前総理も、まだ出馬表明もしていない「菅支持」を決めていたということであり、菅前官房長官が「熟慮に熟慮を重ねた」うえで総裁選出馬を決めた訳ではないことを物語るものだ。

 「令和おじさん」をきっかけに有力な後継候補に名前が挙がるようになった菅前官房長官だったが、これまで首相への意欲を問われると「全く考えていない」と否定し続けて来た。

 そんな菅前官房長官が、安倍前総理退陣表明を受けて他候補に先行して動き、早々に二階幹事長の支持を取り付け党内の「菅新総裁」の流れを作り出したというのも釈然としないものである。もちろん、内心は総裁ポストに並々ならぬ意欲を持っていた可能性も否定できないが……。

4926名無しさん:2020/09/20(日) 01:17:31
>>4925

菅氏でなければいけなかった「事情」
 総裁選においては、安倍前総理周辺が「絶対に石破氏だけは後継者にさせない」という強い意向を持っていることが繰り返し報道された。

 しかし、安倍前総理退陣表明をした直後、菅新総裁が他の候補者の出馬表明を待たず、「熟慮に熟慮を重ねる」時間を置かずに迅速に動いたことや、安倍前総理が岸田氏の支援要請をにべもなく断ったことなどを考え合わせると、実際には官邸サイドに「石破氏にも岸田氏にも総理の座は渡さない」という強い「意志」、或いは「渡せない事情」があったと考えた方が自然だろう。

 この推測が当たらずといえども遠からずだとしたら、その「事情」とは何だろうか。考えられることは「河井克行元法務大臣」にまつわる資金疑惑である。

 菅新総裁誕生のニュースに掻き消された格好になっているが、2019年7月の参院選における公職選挙法違反に問われている河井克行被告は、菅新総裁誕生にタイミングを合わせるかのように15日に弁護人6人全員を解任した。

 河井克行被告とその妻案里被告にかけられている公職選挙法違反は、昨年7月の参院選で自民党本部から「広報費」名目で河井克行・案里両被告に支払われた1億5000万円が買収資金に使われたのではないかというものである。

 案里被告が立候補した定員2の広島2区は、野党系の議員と自民党の溝手議員が議席を分け合っていた。そこに「党勢拡大」「2議席独占」という名目で安倍前総理や菅前官房長官らから強い支援を受けて立候補したのが案里被告であった。その結果自民党票は割れ、自民党本部の思惑通りに「2議席独占」とはならず、案里被告が当選し、溝手議員は落選することになった。

 問題は、両候補の明暗を分けた理由が、安倍前総理や菅前官房長官が応援に入ったことではなく、自民党本部から両陣営に渡った資金の規模の差にあった可能性があることだ。

 河井陣営に渡った資金は1億5000万円と、溝手議員に渡された資金の10倍の規模だった。この巨額の資金が買収資金に使われ案里被告は当選、その煽りを受けた溝手議員は落選の憂き目にあった可能性が否定できないのだ。

 河井陣営から地元議員と首長40人を含む94人に対して総額は1680万円の現金が配られたことが効いたのか、有権者234万6879人の選挙区で案里被告は2万5000票強の差で現職だった溝手候補を破り当選することになった。ここで押さえておかなければならないことは、溝手議員が連続5期当選を果たしてきた岸田派の重鎮議員だったことだ。

 今年の1月の週刊誌報道で自民党本部から案里被告に巨額の選挙資金が渡っていたことが明らかになると、安倍前総理の関与や官房機密費から出されているのではないかという疑問の声が自民党内からも上がり、野党からも説明を求める声が強まっていた。

4927名無しさん:2020/09/20(日) 01:17:53
>>4926

巨額資金の決裁権者は誰だったのか
 今回の総裁選において注目すべき点は、党本部から河井陣営に渡った1億5000万円という巨額の資金の決裁権者が誰だったのかというところである。

 帳簿上1億5000万円の支出は「広報費」として処理されており、その責任者は記者会見で「問題はない。最終責任は幹事長にある」と断言した二階幹事長である。そして、もう一つの資金の出所として疑われている、領収書不要で会計検査院監査も免除され、原則使途が公開されることのない官房機密費の管理責任者は官房長官である。

 つまり、党の資金と官房機密費から案里被告側に1億5000万円という巨額の資金を渡すためには菅前官房長官と二階幹事長の承認が不可欠だったのだ。

 仮に菅前官房長官と二階幹事長が安倍前総理の了承のもとにこの巨額の選挙資金の提供を実行していたとしたら、次期総裁が安倍政権に批判的な立場であった石破氏になることはもとより、自派閥の重鎮議員が落選に追い込まれた岸田氏であっても、総理総裁の椅子に座らせるわけにはいかないはずだ。

 どちらが総理総裁の椅子に座っても、1億5000万円という巨額の資金の出所に強い関心を寄せることは間違いないからだ。

 それは安倍前総理、菅前官房長官、二階幹事長らが隠蔽した秘密が白日の下に晒される危険性を孕むものであり、彼らには看過できないことのはずだからである。

 つまり、河井陣営に渡った1億5000万円の資金の出所を隠蔽し続けるためには、3人のうちから総理総裁を出すというのが暗黙の了解だったということである。それは、現実には菅新総理以外に選択肢がなかったということでもある。

 このように考えると、安倍前総理の退陣表明を受けて官房機密費を管理する菅前官房長官と党資金の管理責任者である二階幹事長が真っ先に動き、この二人の会談によって「熟慮に熟慮を重ねる」時間を設けずに一気に「菅新総裁」の流れを作り上げたというのは筋が通る話である。

 さらに、今年になってから総裁候補であった岸田氏の存在感がどんどん失われていたのも納得のいくものである。

 そして、菅新総理誕生が確実になり1億5000万円の巨額資金の出所が自民党と政府から漏れる心配がなくなったことを待っていたかのように、河井克行被告は「勾留が続いて十分な打ち合わせができないまま、過密日程で審理が進むことに不安を感じた」というあやふやな理由で弁護団全員の解任に踏み切った。

 河井夫妻の裁判は迅速な判決を目指す「百日裁判」として週3〜4回のペースで12月18日まで計55回の公判期日が指定されていた。しかし、河井克行被告による突然の不可解な弁護士解任で審理が遅れることは避けられない見通しとなり、年明けとみられていた判決はさらに先送りされることが確実になった。これは、裁判を通して資金の出所が明白になるリスクを避ける、あるいは先送りすることを目論んだ行動だったと考えるべきだろう。

4928名無しさん:2020/09/20(日) 01:18:24
>>4927

新政権のきな臭さは拭えないが…

 菅新政権誕生の瞬間から世の中の関心は解散総選挙の時期に向けられている。菅新総理の自民党総裁としての任期が21年9月30日まで、衆議院議員の任期満了が21年10月21日であり、1年以内に総選挙が行われることが確実であるから、それは当然のことでもある。重要なことは、菅新総理が解散のフリーハンドを握れるか否かである。

 菅新総理は表向き早期の解散総選挙には消極的な姿勢を見せているが、麻生副総理を筆頭に党内に年内、あるいは1月の通常国会冒頭解散など早期解散を訴える声が根強いのも事実である。この早期解散論の前提になっているのは、持病を理由とした安倍前総理退陣表明による同情と、菅新政権誕生に伴うご祝儀相場による支持率の上昇である。

 早期解散論者にとって、河井夫妻の公職選挙法違反事件の公判が予定通り年末まで55回開かれるというのは支持率という点においてマイナス要因でしかない。河井克行被告がこのタイミングで曖昧な理由で弁護団全員を解任したというのは、菅政権の支持率を落とさないためのアシストだったと考えれば納得のいくものだ。

 巨額の選挙資金の出所の秘密を守り続けたい菅総理、二階幹事長、安倍前総理の3人と、秘密が守られることで裁判上不利になることを避けられる可能性のある河井克行被告とは、「菅政権継続」という点において完全に利害が一致しているのだから。

 もしこうした想像が正しいとしたら、新型コロナウイルスという不確実要素が強いものの、解散総選挙は年明けの通常国会冒頭までの早い時期に行われる可能性が高いということになる。

 河井克行被告の奇策によって判決は先延ばしすることは出来たが、「100日裁判」の趣旨に照らせば1年以内に判決が出されるのはほぼ確実である。判決はどうあれ、自民党総裁と衆議院の任期満了が近付くなかで河井夫妻の裁判が注目を集める事態は菅内閣と自民党にとってマイナスでしかない。したがって、判決の先送りが確実になったいま、裁判が注目されないうちに解散総選挙に打って出た方が菅新政権にとって好都合のはずである。

 第二次安倍政権の7年8カ月の間「黒子」に徹して来た菅前官房長官は、長期間「黒子」を務めて来たがゆえに、今回隠蔽しなければならない秘密を抱えて表舞台に立たざるを得なくなったのかもしれない。

 これまでも国民とは関係のない永田町の論理で多くの総理が選ばれてきたが、その中でも今回の菅新政権はこれまで以上に民意からかけ離れた永田町の論理によって誕生した内閣だといえるかもしれない。

 菅新政権誕生にきな臭さは拭えない。しかし、今後民意を反映する政策運営によって、政権誕生プロセスのきな臭さを払しょくすることに期待したい。善行は悪行に勝るのだから。

近藤 駿介(経済評論家/コラムニスト)

4929名無しさん:2020/09/20(日) 01:21:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ab39cf1b1b20b3ae5d12baeb9dfe95c46fb7a21
「国民に甘くない令和おじさん」は案外悪くない
9/19(土) 11:41配信

 「令和おじさん」こと菅義偉氏が14日に新しい自由民主党総裁に選出され、16日に新内閣を発足させた。大方の予想通りの運びとはいえ、いささか慌ただしい。「平成おじさん」と呼ばれた故小渕恵三首相もそうだったが、官房長官として新しい元号を発表する役回りは政治家として縁起がいいのかもしれない。2人とも後に首相になった。

■「令和おじさん」は国民に甘くない? 

 「令和」という元号が発表されたとき、お祝いムードに水を差すかと遠慮しつつも、筆者は、令和の「令」が、「命令」の「令」であることや、「冷気」の「冷」と音が同じで近い字であることから、何となく「冷たい感じがする」と感想を述べた。

 そして、今、新首相となった「令和おじさん」に、「冷徹」あるいは「冷静」といった「冷」の感じを覚えている。政治家としての菅首相は、なかなかの勝負師であり、闘争に強い熱い人なのかもしれないが、国民から見た印象は冷たい。

 総裁選に臨む菅首相のキャッチフレーズは、「自助、共助、公助、そして絆」だった。討論会でも色紙にこのフレーズを書いた。「まずは自分で努力せよ」と強調することは、常識としては正しいので、学校の先生あたりが言うなら違和感はないが、為政者の言葉としてはいささかそっけない。また、今回の菅首相の一連の発言を通じて、格差問題や年金などの社会保障に対する言及は少なかったように思う。

 「令和おじさん」は、国民に甘くない。ただし、筆者は、それで悪いとは思っていない。

 菅首相は総裁選の期間を通じて「秋田の農家の長男」「代議士秘書の後、(横浜)市議を経ての、『叩き上げの』政治家」というイメージを訴えた。確かに、「鞄(に入ったお金)、看板(知名度)、地盤(選挙区と支持者)」の3つ「バン」が必要だと言われて久しい現在の政治ビジネスにあって、政治家2世ではない菅首相の経歴は異色だ。

 それでは、近年数が多い政治家2代目、3代目、4代目の「おぼっちゃま」政治家と、菅首相のような「叩き上げ」政治家とでは、国民としてはどちらがいいのだろうか。あるいは、わが身に近づけてみるとして、サラリーマンなら、どちらのタイプの上司がいいか。

4930名無しさん:2020/09/20(日) 01:21:56
>>4929

 「叩き上げ」の政治家・上司のほうが、庶民や部下の感情がわかっていいのではないかと即断しそうだが、比較はそう簡単ではない。

■「菅タイプ」はついていって、頼りになる

 一般に、「叩き上げ」で偉くなった人は、自分が努力の結果競争を勝ち抜いて今日の立場を得ているので、「努力」や「競争」に対して肯定的であり、うまくいかない人を「努力不足」だと見なす傾向がある。つまり、「自助」が第1の価値観なのだ。

 また、叩き上げタイプは、過去の競争の過程で騙されたり負かされたりしていることがあるし、他人から見下された経験もある場合が多い。こうした経験があると、人は性格がひねくれるし、少なくとも他人を簡単には信用しない猜疑心を持つようになる。

 他方「おぼっちゃま」は、深刻な競争の経験がなかったり、努力こそが成功への道になる体験を持っていなかったりするので、「努力して、勝つ」のが人生の王道だという実感が乏しい。

 一方、人生でひどい目に遭うことが少なかったので、年齢の割に純粋で素直な人が多い。直接会ってみると、明るくて、華がある。ただし、他人に対する我慢の経験が乏しいから、好き嫌いが激しくそれが表に出るし、他人を簡単に信じるので騙されやすかったりもする。

 サラリーマン的に見て、仲良く付き合うなら「おぼっちゃま」のほうが楽しいが、会社の社長ともなると油断はできなくとも、「叩き上げ」タイプのほうが会社を潰さないので、ついていってより頼りになる。期待を込めて言うが、菅首相は国民にとって後者のタイプではないか。

 さて、自民党総裁選における菅首相の勝勢は事態が動いてから程なく確定したので、世間の興味は、菅首相による党役員と組閣の人事に早々に移った。人間の世界にあって、人事は、下世話だが、常に関心を集める話題だ。

 その人事だが、近未来に「人事AI」があれば、こう作るだろうというような予定調和感のあるものに仕上がった。

 マスコミ的には「派閥均衡」「論功行賞」などと称される。だが、複数の派閥の支持を得て総裁選に勝てたのだし、振り返ってみると、第2次安倍内閣の「菅官房長官」は安倍晋三氏に総裁選出馬を促し勝利に導いた菅氏の大きな論功に安倍氏が応えたものではなかったか。現段階で無難なバランス人事に特段の問題はない。無理に最初から独自のカラーを出す必要はない。

4931名無しさん:2020/09/20(日) 01:22:16
>>4930

■政治的腕力が強い「菅」「二階」の利害が一致 

 今回の人事からうかがえる菅首相の方針は、早期の解散総選挙と「改革」の重視ではないか。

 菅首相ならでは人事のカラーは、総選挙での勝利を経て政権の正統性が認められてからでいいし、そもそも今回の布陣の任期は最長でも来年の秋の自民党総裁選までと短い。

 党人事で、二階俊博幹事長、森山裕国会対策委員長、組閣で麻生太郎財務相、茂木敏充外相、萩生田光一文科相、梶山弘志経産相、赤羽一嘉国交相、西村康稔経済再生・コロナ担当相、小泉進次郎環境相などを留任させた体制には、前政権からの連続性とともに、早期に選挙になった場合の安定性を意識したことを感じる。

 安倍晋三前首相と縁の深い加藤勝信官房長官や岸信夫防衛相の起用も安倍政治継承の象徴として納得できるし、選挙応援で人気がある小泉進次郎氏をボロの出にくい環境相に留任させて温存したことも適切だろう。

 菅首相は、早期に解散総選挙を行って、組閣し直すのではないかと筆者は推測している。来年の総裁選を何もせずに一から迎えるよりは「総選挙で勝った首相」として権力を強化できるほうがいい。また、党内のキーマンである二階幹事長にとっても、幹事長の活躍の場である選挙があることも、「閣僚待ち」の議員に役を多く与えることができる頻繁な人事の機会があることも、悪くはないはずだ。政治的腕力が強い両者の利害が一致している。

 今回の組閣で菅首相の政策のカラーがはっきり出たのは、新たに作られたデジタル改革担当相(平井卓也氏)と、人気だけでなく馬力も備えた河野太郎氏を行政改革・規制改革担当相に据えた人事だけだ。

 総裁選で表明した菅首相の政策は、(1)デフレ脱却を目指した大規模な金融緩和の継続、(2)消費税率引き上げの向こう10年の見送りとコロナ対策を名目とした財政支出への積極姿勢、加えて(3)地銀再編・携帯料金引き下げ・デジタル化を伴う行政改革など一連の「改革」的な施策だ。

4932名無しさん:2020/09/20(日) 01:22:37
>>4931

 振り返ってみると、これは第2次安倍内閣成立時にアベノミクスとして大々的に打ち出された、(1)金融緩和、(2)財政出動、(3)規制改革による生産性改善、の「3本の矢」のやり直しだ。

■「冷徹仕事人内閣」の実行力に期待

 (1)は直前の安倍内閣からの継承で適切だが、(2)に関しては緊縮財政に反対する姿勢を明確にしていて、さらに、これまでうまくいかなかったと評価の多かった(3)規制改革に力を入れる、という方針だと理解できる。

 3つの意図が有効に実現するなら、経済政策として望ましいだろうし、特に外国人投資家を中心とする資本市場参加者の期待に沿っている。「令和おじさん」は市場にとっては「いい人」だろう。

 印象として、菅首相は、国民には厳しく見えるリーダーかもしれないが、投資家と株価にとっては良い総理だと言えそうだ。株価のために政府があるわけではないが、当面の経済政策として適切だ。分配政策の問題や社会保障制度の効率性の改善などは、菅首相が厚労省の改革に言及していることでもあり、次の課題として期待しよう。

 菅内閣には「冷徹仕事人内閣」と名前を付けて、その実行力に期待することにしたい(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承下さい)。

 週末のJRA(日本中央競馬会)は3日間開催で重賞が3つもある。正直なところ、筆者の関心は21日に中山競馬場で行われる朝日杯セントライト記念(G2)が圧倒的なのだが、それは自分が数百分1出資している馬が出走するからだ。

 筆者は「インサイダー情報」を持っているわけではないが、今回はこのレースを避けて、今年は中京競馬場で行われる関西TV放送賞ローズステークス(G2、20日開催、11R、距離2000メートル)を予想することにしたい。

 もし筆者の出資馬がG1レースに出走することになると、さすがにG1を予想しないわけには行かない。そのときは悩ましいだろうが、将来そのよう
な事態に至ることを切に希望しつつ、筆者は連休を迎える。

4933名無しさん:2020/09/20(日) 01:22:53
>>4932

■ローズSの本命はクラヴァシュドール

 さて、ローズステークスは秋華賞のトライアルとなる3歳牝馬のレースだが、今年は阪神競馬場から中京競馬場に舞台が替わり距離も200メートル伸びて2000メートルで行われる。内外の差が発生しやすくやや紛れの多いコース条件だ。

 例年、春のオークス出走馬が中心のレースになるだろう。力比較は難しいが、オークスでは大敗ながら積極的なレースをしたクラヴァシュドールを本命とする。オークスまでに最も本格的なレースを使われてきた1頭でもある。

 対抗は中京向きの差し脚があると見えるデゼル、3番手に川田将雅騎手がびっしり追ってくれそうなリアメリアを狙う。以下、リリーピュアハート、ウーマンズハートを押さえるが、ここまですべてオークス出走馬だ。あと1頭、別路線から夏の小倉競馬場で1勝をあげた上がり馬のフアナを追加する。

山崎 元 :経済評論家

4934名無しさん:2020/09/20(日) 01:36:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/73b98cb9cb11db2babe691e0d7486f9ca739a24d
自民4役の横顔 佐藤総務会長 野党にパイプ、頼れる「サトベン」
9/15(火) 19:12配信

 国対委員長を3期務めるなど、調整力の高さには定評がある。その経験から、なかなか開催に応じない野党との「パイプ」を期待されて衆院憲法審査会長にも就任、国会における頼れる存在というのが周りの評価だ。

 後輩の面倒見も良く、敬愛を込めて「サトベン」の愛称で親しまれている。裏方気質で、発信力には物足りなさも。ゴルフは政界有数の腕前だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0a0df2f7d07eae51080fb1c02cea6c9807c7b13
ニュースワード「自民党四役」
9/15(火) 15:49配信

 自民党四役 自民党を取り仕切る幹部4人で、幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長を指す。かつては「党三役」だったが、07年の福田康夫総裁当時に選対委員長が加わった。幹事長は党務を、政調会長は政策をそれぞれ管轄。総務会長は党の意思決定機関である「総務会」を運営し、選対委員長は、幹事長とともに選挙の差配を行う。
 首相を兼務する総裁は、党運営の多くを執行部に委ねる。このため、党の資金や公認権を握る幹事長には絶大な権限が集中する。菅義偉総裁は、総裁選でいち早く支持表明した二階俊博幹事長の続投を決めた。

4935名無しさん:2020/09/20(日) 01:38:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb0e6ce08584862ee55860394f7d0e34918613bc
河野太郎氏の「軽量ポスト」は口が災いした?したたかな戦略家の側面も〈週刊朝日〉
9/19(土) 8:00配信

 9月16日に発足した菅義偉内閣で、今後「ポスト菅」を目指すとみられる河野太郎氏は行政改革担当相に就任した。菅首相が掲げる「縦割り行政打破」を任せられた注目の人事ではあったものの、一方で、前任の防衛相と比べると省庁のない軽量ポスト。当初、総務相での起用が検討されたと報じられたことから考えても、“格落ち”と見えなくもない。

 やはり、口が災いしたのだろうか。河野氏は9月9日、米シンクタンク主催のオンラインイベントに参加し、解散総選挙について「おそらく10月のどこかで行われるでしょう」と発言。直後に菅氏や公明党の山口那津男代表が否定に回り、「今後、口を慎んでいきたい」と反省の弁を述べるしかなかった。

 防衛相時代も“勇み足”が目立った。中国海警局の公船が尖閣諸島周辺で活動を活発化させていることに対し、8月4日の記者会見で「自衛隊としても海上保安庁と連携し、必要な場合にはしっかり行動したい」と発言。自衛隊出動の可能性に言及したともとれる内容に、防衛省関係者の一人はこう苦言を呈する。

「場合によっては一戦交えるかのように受け取られかねない発言で、いわば“禁句”。中国が尖閣周辺で活動をエスカレートさせても、これまでの防衛大臣は中国が挑発しても決して乗りませんでした。心ある自衛官は、河野氏は危険だと思ったはずです」

 一方で、新型迎撃ミサイルシステム「イージスアショア」配備計画の断念は与党内や国防族の反発を招いたが、その決断力に国民の多くは好意的だった。世論調査で「ポスト安倍」の一人として、河野氏を推す声が高まることになる。

「ミサイルのブースターを確実に演習場内に落とせないなんて、防衛省の分析不足は明らかで失態というほかない。けれども、懲罰人事は一切行われず、事務次官だった高橋憲一氏は、8月に危機管理担当の官房副長官補に起用されています。確かに、河野氏はそんな“裏技”ができます」(前出の防衛省関係者)

4936名無しさん:2020/09/20(日) 01:39:59
>>4935

 外相だったころには、元徴用工問題を巡って、駐日韓国大使を呼びつけて「極めて無礼だ」と叱責。パフォーマンスも目立つ。
 
 外交評論家の孫崎享氏はこう語る。

「結果的に総裁選に出馬しませんでしたが、河野さんの中国に対する強い発言は総理の座を意識されたものだと思います。総理になるには米国との関係をよくしなければならない。米国は対中強硬路線ですから、現時点では論調を合わせたほうがいいと判断したのだと思います。ご本人の本来の知識と信条とは別だと思います」

 孫崎氏が注目するのは、2010年9月に尖閣諸島付近で海上保安庁の巡視船と中国漁船との衝突事件が起きた時の河野氏の反応だ。当時、海保が漁船の船長を公務執行妨害で逮捕し、世論は騒然となった。

「中国船を捕まえるのは当然という世論で一色になりました。その中で河野さんは日中漁業協定を引いて、日本の領海内で操業している中国船は退去させ、操業していない漁船は無害通行権があるので領海外に出るまで見守るのが正しい対応であって、捕まえるべきではないと主張されました。強い言葉や感情に流されるな、と。河野さんは尖閣問題をよくご存知です。決してタカ派的な政治家とは思っていません」(孫崎氏)

 かつて持論だった脱原発も、閣僚になった途端に封印したとの見方もされた。変節漢なのか、したたかな戦略家なのか。祖父・一郎氏、父・洋平氏が成し得なかった首相の座を射止めるか。河野氏の今後に注目だ。

(本誌・亀井洋志)

※週刊朝日オンライン限定記事

4937名無しさん:2020/09/20(日) 01:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/942ffe2270bf597331106b76868a0bec9afe653a
「オヤジ臭い内閣」か「ガースーひとり勝ち内閣」か、それとも「菅官房長官がいない内閣」か
9/16(水) 18:01配信

この時期にテレビに出ると「菅内閣を名付けるとしたら?」と必ず聞かれるのでいろいろネーミングを考えていたらたくさん思いついた。

「オヤジ臭い内閣」
党役員人事を見てびっくりした。おじいさんばかりだ。二階幹事長81歳、下村政調会長66歳、佐藤総務会長68歳、山口選対委員長71歳、森山選対委員長75歳、これに菅総裁71歳が加わると、6人中4人が70オーバーなのだ。彼らを補佐する野田聖子幹事長代行が還暦なのに「小娘」に見えてしまう。

内閣を見ても79歳の麻生財務相、75歳の平沢復興相らオヤジ感満載で、女性は再任の橋本五輪相と2度目の上川法相だけ。菅首相は「国民のために働く内閣」と言っているのでこの顔ぶれはやむを得ないのだろうが若者や女性はもう少し頑張ってほしい。

「ガースーひとり勝ち内閣」
5派閥に推された菅氏は派閥の言う事を聞かざるを得ないと言われているが、顔ぶれを見ると、菅氏がやりやすいメンバーだなという印象だ。菅氏は安倍前首相が退陣表明した直後、国民の「同情」が「政権の継続期待」に向かったところでポンと出馬した。抜群のタイミングで、安倍、麻生両氏は当然推し、竹下派も推し、二階派も推した。

だから菅氏は派閥の人達が期待するほど派閥に恩義を感じていない。派閥均衡と言われている党人事についてもたとえば麻生派の佐藤総務会長については派閥の推薦でなく一本釣りだった。即戦力の田村厚労相、上川法相、平井デジタル相を入閣させたほか、梶山経産相(再任)や小此木国家公安委員長など「身内」も堂々と処遇している。ひとり勝ちの菅氏に対して文句を言う者はいない。

「菅官房長官がいない内閣」
ただ菅政権の顔ぶれを見て改めて気づくのは「菅内閣には菅官房長官がいない」という事実だ。安倍政権には首相が3人いると言われた。安倍氏と菅氏と今井秘書官だ。実力者3人が補完し合って政治判断をしていた。安倍氏は首相の座を降り、今井氏も参与になって表からは姿を消す。菅氏はこれからひとりぼっちで政治判断をしなければならない。

総裁選を制した後、立ち上がって四方にお辞儀をした時に菅氏はものすごく怖い顔をしていた。あんな怖い顔は初めて見た。その後に党本部の「総裁の椅子」に座った時に「責任感」という言葉を使った。菅氏はその責任感を一人で背負って、一人で戦うことになる。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

平井文夫

4938名無しさん:2020/09/20(日) 02:04:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/a320f2d08e1db445fe898369afecdfcf3542e5c9
石破氏「今回1番厳しかった」政治資金パーティー
9/17(木) 19:27配信

自民党総裁選に敗れた石破茂元幹事長が17日、都内で石破派(水月会)の政治資金パーティーを開催した。

4度目の総裁選で完敗し、引き続き、無役の石破氏。「今回が1番厳しかった」と振り返った。それでも派閥所属の田村憲久氏が厚労相で再登板入閣し、派閥には高揚ムードが漂った。コロナ禍で延期されていたパーティーだったが、予定を上回る支持者や関係者が駆けつけて急きょ、モニタールームが増設される盛況ぶりだった。

石破氏は、パーティー後の会見で5度目の総裁選出馬の可能性について「新内閣が発足したばかりで失礼な話」と一蹴したが、前向きな姿勢に変わりなく、臨戦態勢の空気を漂わせた。衆院解散総選挙については「任期は来年10月まで。菅総理が判断すること」と言及を避けた。

会合では、二階俊博幹事長が講演を行い、コロナ対策など直面する難題に「菅新総理のもと、一致結束して国を前に進めていかなくてはならない」と訴えた。竹下派の竹下亘元総務会長、総裁選を戦った岸田文雄前政調会長、二階氏と3派閥の会長が出席。麻生派、石原派を含めて党内5派閥と、谷垣グループの議員も出席した。【大上悟】

https://news.yahoo.co.jp/articles/aaa89cbb92c0c0942d7821d3b9c67621bd4e7856
二階氏が石破氏パーティーで講演「重要な任務が…」
9/17(木) 21:49配信

自民党総裁選に敗れた石破茂元幹事長が17日、都内で石破派(水月会)の政治資金パーティーを開催した。4度目の総裁選で完敗し、引き続き無役となった石破氏。「今回が1番厳しかった」と振り返った。

それでも派閥所属の田村憲久氏が厚労相で再登板入閣し、派閥には高揚ムードが漂った。コロナ禍で延期されていたパーティーだったが、予定を上回る支持者や関係者が駆けつけて急きょ、モニタールームが増設される盛況だった。

石破氏は、終了後の会見で5度目の総裁選出馬の可能性について「新内閣が発足したばかりで失礼な話」と一蹴したが、前向きな姿勢に変わりなく、臨戦態勢の空気を漂わせた。衆院解散総選挙については「任期は来年10月まで。菅総理が判断すること」と言及を避けた。

会合では、6月に講師を依頼していた二階俊博幹事長が講演。二階氏は「菅新総理のもと、一致結束して国を前に進めていかなくてはならない」と訴えたほか、総裁選での支持はしなかった石破氏を「新しい時代を担う重要な任務が課せられている」と持ち上げた。会合には二階氏のほか、総裁選を戦った岸田文雄前政調会長も出席。党内5派閥の長と、谷垣グループの議員も出席した。【大上悟】

4939名無しさん:2020/09/20(日) 02:05:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8164238108907f54de8cada4ca78895211b9bc8
自民・岸田氏、次期総裁選へ決意 「殻破り地方で存在感」が課題
9/17(木) 19:16配信

 自民党の岸田文雄前政調会長は17日、共同通信放送協議会運営委員会で講演し、次期総裁選に向けた決意を語った。菅義偉首相(党総裁)に大差をつけられた今回の敗因を「置かれた立場の発言にこだわり、殻を破れなかった」と分析。地方での知名度不足と併せて課題を克服し、来年9月に向けて力を蓄える姿勢を強調した。

 岸田氏が率いる岸田派では、政権獲得の戦略として、池田勇人元首相が創設した宏池会の流れを共にくむ麻生派や谷垣グループを再結集する「大宏池会」構想が取り沙汰された時期もあった。総裁選では谷垣グループの一部が岸田陣営に加わる一方、麻生派は早々に菅首相支持を打ち出した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3acbf30fe97e43d6dd4756630c56f38982299c52
自民党総裁選 愛媛県選出の議員は…
9/14(月) 20:30配信

事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選挙は投開票の結果、
菅官房長官が新総裁に選ばれました。
愛媛県選出の国会議員はどんな思いを込め、誰に投票したのか、
14日午後2時から投票が始まった自民党総裁選。
結果は菅義偉官房長官377票
岸田文雄政調会長89票、
石破茂・元幹事長68票と
他の2人の候補に圧倒的な大差をつけました。
”ポスト安倍”を決める総裁選。
投票に参加した県選出の国会議員3人のうち、
塩崎恭久衆議院議員と
山本順三参議院議員の2人が菅氏に一票を投じました。
一方、石破氏の推薦人になっている
村上誠一郎衆議院議員は投票先を明らかにしませんでした。
また、愛媛4区選出の山本公一衆議院議員は、
「不在者投票を模索したが、病気療養中であることから
コロナ感染予防を考慮し、残念だが棄権した
谷垣グループから応援依頼もあったので、
岸田さんに投票するつもりだった」とコメントしています。
一方、自民党県連は独自に実施した予備選挙の結果を受け、
持ち票3票のうち菅氏に2票、
石破氏に1票を投票したことを公表しました。
予備選挙は愛媛県内の党員ら、およそ2万人を対象に実施され、
13日開票した結果、菅氏が6522票、
石破氏が4883票、また岸田氏は870票をそれぞれ獲得し、
ドント方式で割り振ったいうことです。
投票率は61.89パーセントでした。

最終更新:9/14(月) 20:30
あいテレビ

4940名無しさん:2020/09/20(日) 02:14:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d9a86cd47406cf8f187b04e802af8daf2ab8bc8
浜田靖一元防衛相が菅氏の推薦人代表に 岸田派は谷垣Gから4人
9/8(火) 11:33配信

 自民党総裁選が8日告示され、党選挙管理委員会は、届け出た3候補が提出した20人の推薦人名簿を明らかにした。

 石破茂元幹事長は、石破派(水月会)の鴨下一郎元環境相が推薦人代表を務めた。推薦人は同派のメンバーが中心となったが、谷垣グループ(有隣会)の中谷元・元防衛相や渡海紀三朗元文部科学相、村上誠一郎元行政改革担当相らも加わった。推薦人に女性は入らなかった。

 菅義偉官房長官は、かつて石破氏と行動をともにしていた浜田靖一元防衛相が推薦人代表となった。麻生派(志公会)の河野太郎防衛相をはじめ、細田派(清和政策研究会)の塩谷立元文部科学相ら、菅氏を支持する党内5派の所属議員がまんべんなく入った。竹下派(平成研究会)の鈴木貴子衆院議員ら女性が6人を占めたことも特徴だ。

 岸田文雄政調会長は、谷垣グループの遠藤利明元五輪相が推薦人代表を務めた。メンバーは岸田派(宏池会)の議員が中心だが、谷垣グループから加藤鮎子衆院議員ら4人が入ったことが目立つ。女性議員は上川陽子元法相ら4人だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/15f127d64611bf8e64ce7a9f09d2f4e38cb8199e
県連会長・加藤氏は岸田氏支持
9/7(月) 7:15配信

 自民党総裁選で、県連会長の加藤鮎子氏(衆院県3区)は6日、山形新聞の取材に対して岸田文雄政調会長を支持する意向を明らかにした。

 加藤氏が所属する谷垣グループは自主投票を決めているが、岸田氏支持の理由を「政策の継続性を大切にしつつ、政権の大きな路線変更ができると思う。外相を務めており、外交でも各国とパイプがある」とし、「『分断から協調へ』を掲げ、地方を含めた協調を大事にした国造りが期待できる」と語った。依頼を受け、推薦人を引き受ける方向という。

 県選出議員では遠藤利明氏(衆院県1区)が岸田氏、鈴木憲和氏(同2区)は菅義偉官房長官の支持をそれぞれ明らかにしている。

4941名無しさん:2020/09/20(日) 02:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/3aa4a52e854b7cf27570d6c267f2ab026f6e701a
自民・谷垣グループが体制刷新 代表世話人に遠藤元五輪相
2019/11/27(水) 20:58配信

 自民党の谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める政策グループ「有隣会」は27日、東京都内で緊急総会を開き、代表世話人の逢沢一郎元国対委員長が顧問に退き、新たに遠藤利明元五輪相が就任する人事を決めた。幹部人事を刷新し、次期党総裁選に向け党内での存在感を高める狙いがある。

 遠藤氏は岸田文雄政調会長ら「ポスト安倍」候補と定期的に会合を開いているほか、安倍晋三首相とも比較的近い。逢沢氏と共に代表世話人を務めていた中谷元・元防衛相は続投し、2人体制で実質的な運営を担う。

 有隣会は他派閥との連携も取り沙汰されるが、遠藤氏は「幅広く意見交換していく」と述べるにとどめた。

4942名無しさん:2020/09/20(日) 02:32:55
https://www.sanspo.com/geino/news/20170828/pol17082817510006-n1.html
2017.8.28 17:51

 自民党の谷垣禎一前幹事長が、自身を中心とする政策グループ「有隣会」の逢沢一郎代表世話人ら側近議員と23日、東京都内で面会したことが分かった。長野県軽井沢町で28日に開かれた有隣会の研修会で逢沢氏が明らかにした。「すっかり健康になった」と語ったという。谷垣氏が昨年7月の自転車事故以来、議員と会ったのは初めて。

 面会は入院先のリハビリ施設で行った。逢沢氏によると、車いすに座って応対した谷垣氏は、次期衆院選に向け「(有隣会)全員が当選するため、まとまって頑張ろう」と述べた。事故では重傷を負ったが、既に医師から退院を認められており、復帰時期を見極めるとしている。

 有隣会幹部によると、9月中にも復帰する可能性がある。

4943名無しさん:2020/09/20(日) 02:39:10
https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2019/11/27/007765.html
2019.11.27 20:45
自民「旧谷垣グループ」が体制刷新
自民党の谷垣前総裁が特別顧問を務める「有隣会」、通称、旧谷垣グループは27日、グループの実質トップを務めてきた逢沢一郎議員が顧問に退き、新たに中谷元(もと)防衛大臣をトップとすることを発表しました。
旧谷垣グループは他の派閥との掛け持ちを認めていて、衆参合わせて24人の国会議員が所属しています。
しかし、自転車での事故を受けて谷垣氏が政界を引退して以降、結束力の維持が課題となっていて、他派閥との交渉力を見据えて、体制を刷新した形です。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/639103/
谷垣氏が講演 コロナ禍憂慮も 衆院選に備えを
2020/8/27 6:00
西日本新聞 総合面 一ノ宮 史成

 自民党の谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める政策グループ「有隣会」(23人)の研修会が26日、東京都内のホテルで開かれた。谷垣氏は新型コロナウイルス禍を憂慮しつつ、衆院解散・総選挙に備え、地元有権者との対話を活発にするようメンバーに呼び掛けた。

 谷垣氏は幹事長だった2016年に自転車事故で負傷し、17年に政界引退した。この日、車いすで講演した谷垣氏はウイルス感染拡大の防止と社会経済活動の両立について「二兎(にと)を追うことは難しい。衆院選までに問題を解決し、国民の気持ちがカラッとするまではなかなかいかないかもしれない」と話した。

 また、会の代表世話人の中谷元・元防衛相はあいさつで、低迷する安倍内閣の支持率に関し「国民が長期政権に飽き、官邸がやることが評価されていない」と分析。「官邸主導のやり過ぎが政治や行政を萎縮させ、自民党のおおらかな楕円(だえん)形の政治をゆがめている」と苦言を呈した。 (一ノ宮史成)

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200830-OYT1T50211/
谷垣グループ、党員投票「実施すべき」で一致
2020/08/30 22:41
安倍首相退陣
 自民党の谷垣禎一・前総裁を中心とするグループ「有隣会」(23人)は30日、東京都内のホテルで幹部会合を開き、党総裁選への対応を協議した。

 会合には、代表世話人を務める中谷元・元防衛相や遠藤利明・元五輪相らが出席した。会合後、中谷氏は「推移をよく見ながら情報収集をして判断する」と述べ、情勢を注視する姿勢を強調した。党員投票を実施すべきだとの考えで一致したことも明らかにした。

 岸田派(宏池会)の流れをくむ同会には岸田政調会長に期待する幹部がいるほか、若手では菅官房長官に近い議員も多く、岸田、菅両氏が出馬した場合は支持を巡ってグループ内が割れる可能性が高い。

4944名無しさん:2020/09/20(日) 11:59:21
https://www.asahi.com/articles/ASM9D3TCCM9DUTFK005.html
「俺を野に放つと…」 幹事長交代、首相は危険を感じた
有料会員記事
石井潤一郎
2019年9月13日 22時43分

 穏やかならざる秋の人事である。長期政権の総仕上げに向かう安倍晋三首相の胸中はいかばかりか。

 9月11日午前、東京・永田町の自民党本部。臨時総務会で幹事長続投が正式に決まった二階俊博氏(80)と首相は、互いに手をつないで笑みを浮かべた。二階氏はその後の記者会見で「党役員人事も内閣改造も、安倍総理の考えはしっかり反映された形になっている」と述べた。

 円満人事を強調した首相と二階氏。だが、その過程では激しい攻防を繰り広げていた。

 二階氏を続投させるか、否か――。内閣改造・党役員人事で、首相の最大の悩みは二階氏の処遇だった。

 「党内を抑えられるのは、老練な二階氏しかいない」「自派閥の優遇が過ぎる。ポストを私物化している」

 参院選を終え、人事の検討に入った首相の耳に届く評価は、真っ二つに割れていた。

 3年前の夏、歴代最高齢で幹事長に就いた二階氏の連続在職日数は、8月初旬には歴代最長を更新した。首相周辺では、高齢などを理由に交代を求める声が大きくなっていった。

 そんななか、首相を当惑させる…

https://www.asahi.com/articles/ASN7D7QFWN73UTFK00K.html
二階氏に届いたすし20箱に臆測 幹事長攻防、最終章へ
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松山尚幹、西村圭史、明楽麻子
2020年7月14日 5時00分

 昨年夏から秋にかけ、幹事長の座をめぐる激しい暗闘が自民党内であった。それからもうすぐ1年。政権の浮沈につながりかねない争いが、再び繰りかえされようとしている。

 7月2日夜、東京・紀尾井町のホテル。二階俊博幹事長(81)と岸田文雄政調会長(62)が、側近を伴い食事を共にしていた。

 面と向かっての2人の会食は、いまの執行部が発足した昨秋以来で、およそ9カ月ぶりだった。会話はなかなか弾まず、周りに緊張が伝わるほどに岸田氏の表情は硬かった。二階氏は、黙ってうつむいたまま日本料理をつついた。

 日本酒、赤ワインと杯を重ねるにつれ、二階氏は45年に及ぶ政治活動に刻まれた「情」や「恩」についてぽつりぽつりと語り出した。「顔を合わせて酒を飲むのは大事だ。『そのとき』になって急にお願いしてもな」

 さらに岸田氏を「トップをめざす人なんだから」と持ち上げ、「前途洋々だ。次を期待する」と笑みを向けた。「ありがとうございます」。岸田氏も顔をほころばせた。

「他のポストとは、カネと人事と影響力が違う」(岸田派関係者)という幹事長ポスト。しかし二階氏に接近する別の人物の影もあり、状況は昨年に増して複雑です。自民党で何が起きているのでしょうか。

 会食を持ちかけたのは、岸田氏…

4945名無しさん:2020/09/20(日) 12:08:10
https://www.asahi.com/articles/ASN7P6RQHN7PUTFK015.html
野田聖子氏、総裁選出馬なるか 周辺議員との会食で決意
有料会員記事
松山尚幹
2020年7月21日 22時00分

 自民党の野田聖子元総務相が21日夜、東京都内の日本料理店で自身に近い国会議員と会食した。野田氏がめざす次期総裁選への立候補に向けて協力を求めた格好だが、立候補に必要な推薦人20人を確保できる見通しは立っていない。

 会合には、2015年総裁選で野田氏支持を公言した尾辻秀久元参院副議長、野田氏と同じ岐阜県が選挙区の渡辺猛之参院議員のほか、川崎二郎元厚生労働相、三原じゅん子・党女性局長ら野田氏を含め自民党国会議員8人が出席した。

 野田氏は会合後、記者団に「自民党は自由で多様な政党だと表現できる一人になりたい」と総裁選立候補をめざす意向を示し、出席者に理解を求めたという。

 野田氏は安倍晋三首相が無投票で再選した15年、「無投票阻止」を旗印に無派閥議員に支援を求めたが推薦人が集まらず立候補を断念。首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった18年も立候補に意欲を見せたものの、再び推薦人確保の壁に阻まれた。

 先月30日に出演したBS番組…

http://nm.sanyo.oni.co.jp/sp/newspack/2020/08/post-562972.php
自民・谷垣グループが研修会 次期総裁選、方向性定まらず
 自民党の谷垣グループ(約20人)は26日、東京都内のホテルで研修会を開いた。次期総裁選で一致して行動し、発言力を確保したい考えで、この日も結束を強調。ただ「ポスト安倍」候補との距離感は議員ごとに異なり、グループの方向性は定まらない。自主投票となった2018年総裁選の再来を回避するには難題が立ちはだかる。

 研修会で代表世話人の中谷元・元防衛相は「結束して国家に貢献できる集団にならなければならない」とあいさつ。特別顧問の谷垣禎一前幹事長も講演し「日本の課題を背負って頑張ってほしい」とグループ所属議員を激励した。

 掛け声とは裏腹に、総裁選をにらんだ動きは統一感に乏しい。中谷氏は気脈を通じる石破茂元幹事長と安全保障政策の勉強会などで行動を共にする。安倍晋三首相との一騎打ちとなった18年は石破氏の推薦人に名を連ねた。政権への苦言をいとわぬ姿勢も共通し、研修会でも「行き過ぎた官邸主導が自民党の活力を奪っている」と指摘した。

 共同で代表世話人を務める遠藤利明元五輪相は、岸田文雄政調会長への傾斜を強める。定期的に会食する間柄で、新型コロナウイルス収束後の社会像を描く岸田氏直轄の新組織も設置を主導した。谷垣グループは岸田氏が率いる宏池会から分裂しており、もともと連携の素地がある。

 派閥との掛け持ちが可能なグループの特性上、菅義偉官房長官を慕う若手から、首相と距離を置くベテランまで立ち位置は幅広い。ベテラン内には以前、野田聖子元総務相を推す動きもあった。

 グループ幹部は「全方位外交だ」とうそぶくものの、存在感発揮への展望は描けていない。閣僚経験者は「まとまるなんて無理だ」と嘆いた。

2020年8月26日 19:04
記事提供:共同通信

4946名無しさん:2020/09/20(日) 12:12:00
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=centGovernment&id=CE000610
中央政界特報

■2020年8月6日(木) 第5473号

「政治特報」
 安倍晋三首相の任期はあと1年2カ月もしないで切れてしまう。「ポスト安倍」を巡っての腹の探り合いは一段と激しくなってきている。

 自派からの候補者擁立、さらには「キャスティングボードを握る」アピール。
 細田派、麻生派、竹下派、岸田派、二階派、石破派、石原派の各派閥の動きは活発だ。
 それを裏付けるように派閥領袖による会食が連日連夜のように。
 「犬猿の仲」(永田町筋)とまで言われている二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長も会食していることに、腹の探り合いの激しさがありあり。
 「ポストダービー」の各世論調査で先頭を走っている石破茂元幹事長の動きもあわただしい。
 7月21日、東京・上野のとんかつ店で、一番のライバル岸田氏と食事をともにしながら会談している。
 この席には石原伸晃元幹事長、中谷元・元防衛相も同席。
 同じ顔ぶれで6月23日にも東京・西麻生のすし店で会食している。
 1957年生まれの同年の「定期的な会食」と。
 二階氏と岸田氏の会食は7月2日に、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで。
 2人による会食は昨年秋以来、9カ月ぶり。会食は岸田氏からの声かけで。
 「精力的」と永田町で驚きと警戒をもって見られている二階氏。
 実際、「緊急事態宣言」が解かれて以降、それはもうひんぱんに会食を重ねている。
 6月9日夜には東京・赤坂の日本料理店で小泉純一郎元首相らと。
 6月18日夜は東京・赤坂の日本料理店で大島理森衆院議長、公明党斎藤鉄夫幹事長と会食。
 麻生太郎副総理兼財務相とは2カ月連続で。
 1回目は6月16日夜に東京・赤坂の日本料理店。
 そして7月15日夜は東京・銀座のステーキ店で。
 二階氏は6月24日夜には東京・赤坂の日本料理店「たい家」で安倍首相とも会食している。
 これには二階氏の最側近、林幹雄幹事長代理も同席しており、3人による会食は2018年3月以来のこと。
 7月22日にも安倍首相とステーキを食べている。
 安倍首相も二階氏との会食のほかに会食を。
 6月19日には東京・虎ノ門のホテル「アンダーズ東京」内のレストランで麻生氏、菅義偉官房長官、甘利明党税制調査会長と。
 6月23日には東京・丸の内のパレスホテル内の日本料理店で、出身派閥、細田派の細田博之元幹事長と会食している。
 コロナ恐怖の中、都心部での動きはあわただしい。


「20人の壁」
 自民党野田聖子元総務相が、次期自民党総裁選への出馬の意欲を改めてアピールした。
 7月21日夜、野田氏は自らに近い自民党国会議員に声をかけ、東京都内の日本料理店で会食。
 「日本初の女性首相」に燃える野田氏。
 小学生のときの作文に「総理大臣になる」と書いて以来、その目は政権の座を見つめてきている。 
 2018年5月には国会議員在職25年の「永年在職表彰」を衆院本会議場で受けている。
 小渕内閣で戦後最年少の37歳で郵政相に抜擢されたのを初めとして閣僚、党役員を歴任。
 キャリアは申し分なし。発信力にも長けている。国会内に「超党派ママパパ議員連盟」を立ち上げ会長に。
 地元岐阜には「岐阜女性政治塾」を。
 自著「みらいを、つかめ」には政権構想がまとめられている。
 キャリアもある、発信力もある野田氏だが、その前に高い壁がある。
 自民党総裁選出馬には所属議員20人の推薦が必要。
 この20人が野田氏の前に立ち塞がっている。
 越えることのできない壁なのだ。
 2012年の総裁選では19人まで集まった。
 だが、あと1人が足りなかった。
 18年の総裁選は、そこまで届かずじまい。
 出馬できずで終わってしまっている。
 次期総裁選ではどうか。野田氏は「今度は大丈夫」と強気だが、狙っていた谷垣グループ入りは拒否されている。20人の壁を突破できるか。

4947名無しさん:2020/09/20(日) 12:12:20
>>4946

「9度目の夏」
 安倍晋三首相は政権の座に坐って、ことしで9度目の夏を迎えている。
 昨年までの夏とは大違い。
 新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が緊迫している。
 日本では7月23日から「Go To」がスタートしているが、出かけるほうも、迎えるほうも極度な緊張の中に。
 安倍首相のこれまで8度の夏は充電の夏だった。
 第1次政権のときの2007年こそ2日間と短い夏休みだったが、13年は11日間、14年は14日間、15年は10日間、16年は7月に7日間、8月に5日間と2度に分けて。
 17年は衆院選を控えてのあわただしい中、3日間。
 18年は8月11日から休みに入っている。
 19年は7月と8月の2回に分けて。
 夏は山梨県鳴沢村の別荘に。
 18年のときは別荘に小泉純一郎元首相、森喜朗元首相、麻生太郎副総理兼財務相が訪れている。
 だが、今年の夏はこれまでの夏とは様変わり。
 新型コロナウイルスの感染は終息が見えないどころか、第2波が襲いかかってきている。
 9月には任期切れとなる党執行部役員人事がある。
 安倍首相の任期は来年9月末まで。あますところ1年ちょっとしかなくなっている。
 自らの手による執行部人事は今回が最後となる。二階俊博幹事長を続投させるか、それとも。
 加えて「解散」の狙いも。
 9度目の夏は気の休まらない夏に。


「キャスティングボード」
 勢力は総勢20人余。
 自民党谷垣グループだ。
 党内には細田派、麻生派、竹下派、岸田派、二階派、石破派、石原派と7派閥が勢力を競っている。
 谷垣グループは派閥ではなく、「グループ」だ。
 「グループ」としているのは、他派のように所属議員をしばりつけるのではなく、掛け持ちを認めているため。
 谷垣グループが発足したのは2012年、古賀派(現岸田派)から分離して。
 他派閥に比べ、ひっそりと静かにしている。
 それというのも、グループを束ねている谷垣貞一氏が幹事長時代の2016年7月に大怪我をしたことから。
 皇居周辺を趣味のサイクリング中に転倒。頚髄損傷の重症を負い、17年に政界を引退。
 このことで党内での谷垣グループは寂しい立ち位置に。
 閣僚には誰も入っていない。
 代表世話人は遠藤利明元五輪相。中谷元・元防衛相が筆頭代表世話人。
 寂しい現状だが、いま党内で「キャスティングボードを握っている」と言われている。
 各派の勢力は細田派97人、竹下派54人、麻生派53人、岸田派47人、二階派47人、石破派19人、石原派11人。
 その中に入っても谷垣グループの20人余は大きい。
 それこそ「ポスト安倍」を左右してくる勢力だ。
 出馬に意欲の野田聖子氏の「グループ入り」を「総裁選にからめては」の理由で拒否している。

4948名無しさん:2020/09/20(日) 12:12:31
>>4947

「それでも解散ありか」
 解散は首相だけが持っている専権事項。
 すべては安倍晋三首相の胸の内ひとつにかかっている。
 永田町には解散に反対する声は多い。
 「ポスト安倍」を競り合っている岸田文雄自民党政調会長、石破茂自民党元幹事長もそうだ。
 7月21日、2人は東京・上野のとんかつ店で会食。
 とんかつを食しながらの会談で、「いまは解散のときではない」の認識で一致している。
 岸田氏も石破氏も、それぞれ解散は「得策ではない」の考え方。
 7月17日、岸田氏は大阪市内で自民党大阪府連幹部との会談の席でも解散には否定的な発言をしている。
 石破氏は問われるたびに「解散すべきではない」の持論を。
 それも「勝てるだろうと思ってやるべきではない」と。
 二階俊博自民党幹事長は「いつ選挙があってもいいように」と所属議員に「常在戦場」を説いているが、解散には慎重論を。
 自民党と連立政権を組んでいる公明党山口那津男代表は安倍首相との会談で新型コロナウイルスの中での早期解散に「慎重に」を求めている。
 自民党内で解散を「やるべき」と主張しているのは麻生太郎副総理兼財務相ぐらい。
 菅義偉官房長官は解散風そのものを「まったくない」と否定している。
 それでも安倍首相は解散に踏み切ってくるか。
 「必要とあればちゅうちょなく」と断言している。
 すべては自身の決断ひとつ。


「世界外交」
 航空自衛隊千歳基地。ボーイング777―300ERが2機、大きな機体を休めている。
 政府専用機だ。一番最近で飛んだのは安倍晋三首相の正月早々の1月12日から15日にかけてのサウジアラビア、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国訪問。
 以来、政府専用機としての任務なしに。
 「ジャンボ」の愛称で親しまれた先代の政府専用機ボーイング747―400は26年間の就役中、世界を飛び回ること349回、訪れた国は100カ国に及んでいる。
 2代目が就役したのは2019年。
 「空飛ぶ首相官邸」とも言われ、最新のハイテク機器が備えられている。航続距離も1000キロ延びている。
 最初のフライトは同年4月の安倍首相の訪米だった。
 安倍首相が就任以来掲げているのは「地球儀俯瞰的外交」。
 だが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、日本だけでなく、世界中の外交が停滞してしまっている。
 7月9日から2日間、米国のビーガン国務副長官が来日した。
 米軍横田基地に到着してPCR検査を受けている。
 入国拒否処置がとられている国からの初めての政府要人の来日だ。
 茂木敏充外相は8月にもイギリスを訪問することになりそう。
 閣僚の外国訪問は2月21日から3日間の、麻生太郎副総理兼財務相のサウジアラビア訪問以来ということになる。
 そろりとだが、世界外交は動きだすか。


「スーツのカラー」
 世界に比べ、はるかに少ない日本の女性国会議員。
 政府の目標は「2020年までに3割達成」なのだが、遠く及ばない。
 それほど少ない女性国会議員だけに、目立っているのも事実。
 国会会期中のスーツにそれぞれ独自カラーを。
 緑色といえば小池百合子東京都知事。
 「勝負カラー」にしており、鮮やかな緑のスーツで7月の選挙で再選を果たしている。
 国会議員で「緑」を身につけているのは社民党福島瑞穂党首。
 もっとも福島氏は「パステルカラー」派で真っ黄色や鮮やかなブルーのスーツも。
 立憲民主党の蓮舫氏は真っ白なスーツで、襟を立てている。
 白いスーツは女性国会議員の「定番」で、多くの議員が着用している。
 黒いスーツでキリっとひきしめているのは自民党野田聖子氏、小渕優子氏ら。
 野田氏とともに、「ポスト安倍」に強い意欲をみせている稲田朋美氏は、カラーよりも奇抜なデザインで勝負。
 そんな中、ひときは目を引いているのは自民党の丸川珠代氏。
 07年の参院選で初当選以来、真っ赤なスーツがトレードマークになっている。
 それも鮮やかな赤。14年間のテレビ朝日での局アナ時代「朝まで生テレビ」などを担当。
 安倍晋三首相が街頭演説に立つときは、必ず丸川氏が横に。
 東京都知事選には「推す」声が多かった。
 出馬していれば小池氏の緑と丸川氏の赤の対決となっていたところだったのだが。

4949名無しさん:2020/09/20(日) 12:14:27
>>4946-4948

滋賀報知新聞
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%8B%E8%B3%80%E5%A0%B1%E7%9F%A5%E6%96%B0%E8%81%9E

滋賀報知新聞(しがほうちしんぶん)とは、滋賀県において滋賀報知新聞社が発行している地域新聞、フリーペーパー。

概要
1957年創刊。地域に密着したニュース・生活情報を提供している。東近江市に中部本社、大津市に大津本社、栗東市に湖南本社、東京都中央区に東京本社を置く。日本新聞協会には非加盟。読売グループのスポーツ紙『スポーツ報知』を発行している報知新聞社との資本関係は一切ない。

4950名無しさん:2020/09/20(日) 14:36:44
最大派閥の町村派「細田派」に衣替え 自民各派、選挙終え新体制へ 新人の囲い込み加速
〔14.12.21.日経新聞:総合・政治面〕

 衆院選を受けて自民党の各派閥が新体制への移行を進めている。最大派閥の町村派は町村信孝会長が衆院議長に選出され、後任に細田博之幹事長代行が就く見通しだ。細田氏は安倍晋三首相と関係が良好で、出身派閥の後押しで政権基盤はより安定するとみられる。各派閥は24日の特別国会召集をにらみ、新人15人や無派閥議員の獲得に動いている。

 町村氏は19日、衆院議長への内定を踏まえて記者会見し「安倍氏が(首相を)長くやるべきだと本人にも言ってきた」と述べた。首相を支える立場を強調したが、町村氏と首相はともに2012年の自民党総裁選に出馬して票を奪い合った。党内では「派閥を二分した戦いの影響を引きずっている」とみられてきた。

 町村氏は近く派閥を離脱する。派内では「後任は細田氏しかいない」との声が大勢で「細田派」に衣替えする見込みだ。首相の信頼も厚い細田氏が会長に就けば「事実上、総裁派閥の『安倍派』の誕生だ」(同派幹部)との見方がある。伊吹文明前衆院議長は二階派に顧問格で戻る予定だ。

少数の争奪戦に
 各派の新人獲得競争も熱を帯び始めた。今回は急な衆院解散で引退議員が少なく、自民党勝利で議員の入れ替えが乏しかったため少数を争奪する形になっている。

 町村派は所属していた元議員を親に持つ尾身朝子、谷川とむ両氏の加入が内定。第2派閥の額賀派は古川康前佐賀県知事の獲得に乗り出し、岸田派は大西宏幸氏の派閥入りが決まった。麻生派は大隈和英氏、谷垣禎一幹事長の支持グループ「有隣会」には、加藤紘一元幹事長の三女の加藤鮎子氏が加わる。

無所属取り込み
 選挙前から布石を打ってきたのが二階派だ。二階俊博総務会長は兵庫12区の山口壮、山梨2区の長崎幸太郎両氏の無所属候補を「特別会員」として派閥活動に参加させてきた。衆院選で2人は地元県連が推す候補や党公認候補に勝利した。

 二階氏は19日の役員連絡会で山口、長崎両氏を念頭に「無所属議員の扱いをどうするのか」と谷垣氏に入党の検討を求めた。二階派には新人の岡下昌平、神谷昇両氏の加入も決まっている。

 石破茂地方創生相に近い議員が集まる「無派閥連絡会」は週明けに会合を開き、結束を確認する。鳩山邦夫元総務相が会長の勉強会「きさらぎ会」は「派閥と掛け持ちしてもいい」(幹部)との立場で、新人らの勧誘に乗り出している。

4951名無しさん:2020/09/20(日) 14:38:38
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91139970Z20C15A8TZJ000/
無派閥が「最大勢力」 緩やかなグループも
2015/8/30付日本経済新聞 朝刊

自民党所属の国会議員は29日時点で402人(衆参議長を除く)。このうち派閥に所属していないのは115人で、95人の細田派を抜いて最大勢力だ。派閥の悪いイメージを嫌って無派閥を売りにする議員も多い。

ただ「政治は一人ではできない」と緩やかなグループもある。石破茂地方創生相に近い議員らの「無派閥連絡会」は掛け持ちを認め、会費も「弁当代…

https://www.nikkei4946.com/knowledgebank/index.aspx?Saishin=3182
派閥

2020年9月5日(土) 日本経済新聞 朝刊

選挙や人事、結束し影響力
 自民党内にある政策集団。政策や理念を共有する議員が集まり、現在は7つの派閥がある。細田派や岸田派のように派閥を率いる領袖の名字をとって「○○派」と呼ぶことが多いが、細田派は清和政策研究会、岸田派は宏池会といった正式名称がそれぞれにある。最も歴史が浅いのは2015年に結成した石破派だ。
 1955年に保守合同で結党した自民党は翌56年の総裁選で、「8個師団」と呼ばれる8派閥が総裁ポストを争った。60年代から70年代にかけて「三角大福中」と呼ばれた福田派、田中派、大平派、中曽根派、三木派の5大派閥に収れんされた。1つの選挙区で複数人が当選する中選挙区制では同じ選挙区で自民党同士が争うため、派閥が議員の後ろ盾となった。
 選挙の際は派閥が政治資金を提供し、内閣改造・党役員人事ではポストの確保に影響力を持った。平成の政治改革で94年に衆院で1選挙区で1人しか当選できない小選挙区制が導入されると、同じ党で争う必要はなくなった。党執行部が公認権を握るため派閥の力は衰退したとの指摘もある。派閥には所属しない議員や派閥ではない複数のグループを掛け持ちする議員もいる。菅義偉官房長官はかつては派閥に所属したが古賀派を退会した後は無派閥で活動する。

4952名無しさん:2020/09/20(日) 14:39:23
https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_14642/
自民党「長老三人衆」が暗躍する安倍3選への妨害工作
週刊実話2018年3月14日 17:00

 「自民党内での“安倍一強”状態の風向きが変わり始めた。秋の総裁選へ向け、特に二階氏、額賀派に大きな影響を持つ青木氏、岸田派名誉会長の古賀氏の3長老の立ち位置が微妙に変わりつつある。3人は石破氏寄りに動き、安倍3選の妨害に動き出したのでは、ともっぱらだ」

 こう明かすのは、ベテラン自民党議員。その一端を象徴する出来事が、春の嵐が吹き荒れた3月2日に起きた。総裁選への出馬を明言している石破茂元幹事長が、安倍支持をいち早く打ち出していた二階俊博幹事長を訪れ会談したのだ。
 「石破氏は『春のご挨拶』などと煙に巻いているが、幹事長室を訪れ、サシで話すようなことはまれで、党内はかなりザワついています。2人はすでに急接近しており、何かを確認し合ったのではないか。そんな様々な憶測が、首相を支える細田派内でも広がっているのです」(政治部記者)

 それだけではない。総裁選へ向け、派閥としてはいまだ方向性を明確にしていない、石原伸晃前経済再生担当相が会長を務める石原派(近未来政治研究会)の最高顧問、山崎拓元副総裁が、近々に石破派(水月会)の勉強会に講師として参加し、憲法改正をテーマに講演をするという。
 「石原派は国対委員長こそ出しているが閣僚はゼロと、このところ安倍政権から冷飯を食わされている。その意味で、結束を強くし、存在感を示すために、反安倍の狼煙を上げ、石破派につく可能性は大きくなっている」(自民党関係者)

 また2月には、額賀派(平成研究会)では分裂騒動が起きている。
 「裏では、選挙で息子を全面支援してもらった恩で石破氏と急接近している、青木幹雄元参院議員会長が糸を引いていたとされる。今も参院と額賀派に強い影響力を持つ青木氏の意向を受け、額賀派参院議員らが安倍寄りの額賀福志郎会長を降ろしたということ。クーデターは成功し、後任の会長には、かつて青木氏が秘書として仕えた竹下登元首相の弟、竹下亘総務会長が就く。これにより、派閥は一気に石破寄りになると見られます」(前出・記者)

 竹下亘氏が島根、石破氏は鳥取という隣県の関係で、2人は何かと縁が深い。
 「'08年の総裁選で石破氏が立候補した際、竹下氏が推薦人集めに奔走している。また、石破氏は昨年12月、石破派の中西哲氏を掛け持ちの形で額賀派に送り込んでいるんです。その後に起きたクーデターの結果といい、竹下氏の会長就任といい、青木氏をバックに石破氏の計画通りに事が運んでいるのではないか」(自民党関係者)

 その青木氏と親しいとされる古賀誠氏が名誉会長の岸田派も、歩調を合わせる形で動き始めたという。
 「3月1日の夜、岸田派の望月義夫元環境相らと石破派の重鎮、鴨下一郎元環境相らが都内で会合を開いている。岸田文雄政調会長も総裁選に意欲を示す中、双方で何が話し合われたのか情報が飛び交っているが、状況を見るに、まずは石破で、その次に岸田といった棲み分けの話だとも言われている」(細田派関係者)

 こうした長老を中心とした動きの背景には、何があるのか。
 全国紙自民党担当記者はこう分析する。
 「安倍首相の政権運営を不安視する事態が、いくつも生じつつある。3人は、その芽が秋までに政権を死に体に陥らせると読んで同調し合っている節がある」

4953名無しさん:2020/09/20(日) 14:39:33
>>4952

 不安視する“芽”は、主に2つある。
 「1つは安倍内閣が今国会の最重要法案と位置付けていた、働き方改革関連法案の裁量労働制対象拡大の失敗。厚労省のデタラメな調査データは、最終的に1000件にまで上り、結局は引っ込めざるを得なくなった。問題の長期化を避けるため安倍首相は『裁量労働制の部分については削除』を繰り返し、低姿勢に出ているが、自民党内からも『これでは消えた年金問題と同じだ』との声まで上がり、内閣の求心力低下は必至の状況になっている」
 消えた年金問題とは2007年、国会での社会保険庁(当時)関連法案の審議中、国民が納めた年金の記録のずさんな管理が発覚し、それが発端となって第一次安倍内閣は倒れた。

 2つ目の“芽”は、森友学園問題だ。
 「安倍昭恵夫人が名誉校長だった森友学園に激安で国有地が払い下げられた疑惑は、籠池泰典前理事長の逮捕で一件落着かに思えた。しかし、3月2日に朝日新聞が、財務省が作成した決裁文書が問題発覚後に書き換えられた疑いを報じたことで、再燃することとなった。6日までの財務省による調査報告の内容によって事態は大きく変わるが、いずれにせよ、安倍政権の危うさは、尾を引くことになる」
 こうしたことが、二階・青木・古賀氏らの反安倍への動きを強め、石破氏への結集に駆り立たせているという。

 さらに、自民党ベテラン議員はこう囁く。
 「そもそも3人は、戦後の日本の政治を否定し続ける安倍首相をよく思っていないんです。これで憲法改正が最終的に国民投票となって、もし否決でもされれば、二度と改憲は俎上に上がらなくなる上に、自民党は崩壊する。何でもかんでもゴリ押しの危うい安倍首相に、手法の面でも、感情的にも舵取りは任せられないということです」
 春の大嵐は、安倍政権をなぎ倒す嵐となるのか。

4954名無しさん:2020/09/20(日) 14:47:54
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20191121/k00/00m/010/303000c
谷垣G 逢沢代表世話人退任へ 後任に遠藤元五輪相
会員限定有料記事 毎日新聞2019年11月22日 02時00分(最終更新 11月22日 02時00分)

 自民党谷垣グループは、遠藤利明・元五輪担当相を代表世話人に昇格させる調整に入った。現在の代表世話人(2人)のうち、逢沢一郎・元国対委員長は近く退任し、中谷元・元防衛相は続投する見通しだ。

 谷垣グループは、他派閥との掛け持ちを認めており、所属議員は23人。谷垣禎一前党総裁が自転車事故に遭って以降は、代表世話人を複…

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63750330R10C20A9000000/
派閥とは?
自民党総裁選ドキュメント
菅内閣発足
2020/9/14 5:00

派閥は自民党内の政策集団を指す。政策や理念を共有する議員が集まり、現在は7つの派閥がある。細田派や岸田派のように派閥を率いる領袖の名字をとって「○○派」と呼ぶことが多いが、細田派は清和政策研究会、岸田派は宏池会といった正式名称がそれぞれにある。最も歴史が浅いのは2015年に結成した石破派だ。

1955年に保守合同で結党した自民党は翌56年の総裁選で、「8個師団」と呼ばれる8派閥が総裁ポストを争った。60年代から70年代にかけて「三角大福中」と呼ばれた福田派、田中派、大平派、中曽根派、三木派の5大派閥に収れんされた。1つの選挙区で複数人が当選する中選挙区制では同じ選挙区で自民党同士が争うため、派閥が議員の後ろ盾となった。

選挙の際は派閥が政治資金を提供し、内閣改造・党役員人事ではポストの確保に影響力を持った。平成の政治改革で94年に衆院で1選挙区で1人しか当選できない小選挙区制が導入されると、同じ党で争う必要はなくなった。党執行部が公認権を握るため派閥の力は衰退したとの指摘もある。派閥には所属しない議員や派閥ではない複数のグループを掛け持ちする議員もいる。菅義偉官房長官はかつては派閥に所属したが古賀派を退会した後は無派閥で活動する。

4955名無しさん:2020/09/20(日) 14:48:48
https://ameblo.jp/ichita-y/entry-11953499875.html
N・S・T(中川、菅、田原)勉強会
2009-04-17 01:21:56

テーマ:ブログ
2009年4月17日

 塩崎恭久・元官房長官から携帯にメッセージが残っていた。 「あ、一太さん。ご存知のとおり、明日の昼、公務員制度改革に関する勉強会をやる予定です。ぜひ出席してください!」 大丈夫、必ず行きますから! 会の名称は「士気の高い霞ヶ関を再構築を実現する研究会」となっている。 ちょっと長すぎるんじゃないかなあ。(笑)
 
 本日は午前10時から2時間の外交防衛委員会。 午前11時30分からの「勉強会」には、40分遅れで飛び込んだ。 スピーカーは評論家の田原総一郎氏。 中川秀直氏、菅義偉氏、塩崎恭久氏を含む約20名が集まっていた。 「戦後日本の歩み」を総括した田原氏の話はスゴく面白かった。 議論のテーマは日本の国家戦略。 意見交換も活発だった。 え? 「政局の話」は全くありませんでした。
 
 この勉強会に誘われたのは3、4週間前。 中川秀直氏のことも、菅義偉氏のことも好きだし、田原総一郎氏のこともよく知っている。 断る理由はない。 「喜んで参加させてもらいます!」と返事をした。 たまたま(?)「清和政策研究会総会」(週1度の昼食会)と時間が重なったせいで、「分派行動」みたいな観測が広がったようだ。 が、「日程の重複」なんてよくあることでしょう?(大したことではない!) 必要なら、両方に出ればいいのだ。
 
 事実、途中で退出したり、遅れて合流した清和研メンバーもいた。 昼まで「外交防衛委員会」がなかったら、自分だって「昼食会」と掛け持ちしたかもしれない。(7対3くらいで!(笑)) 「清和政策研究会総会」への出席率は9割以上。 たまには「他のスケジュール」を優先することもある。 何の問題もない!!(ニッコリ)
 
 あ、午前(夜中の)1時を回っている。 腹筋と腕立て伏せの時間だ。

4956名無しさん:2020/09/20(日) 14:51:51
https://news.livedoor.com/article/detail/18843618/
これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
2020年9月4日 15時34分 ABEMA TIMES

 14日の自民党総裁選に向け、出馬を表明した“ポスト安倍”3候補が本格的に始動した。
 
 しかし、その選出方法をめぐっては議員を中心に決めたい執行部と地方も含めた自民党員全員で決めたい若手や中堅の議員たちが対立。さらに、8日の告示を前に、早くも自民党内の多くの派閥が菅氏支持を表明するなど、大勢が決しているとの見方もある。

 3日の『ABEMA Prime』では、自民党の柴山昌彦衆議院議員とテレビ朝日政治部の官邸キャップ・吉野真太郎記者を招き、自民党総裁選とは?ニュースでよく耳にする“派閥”とは?など、素朴な疑問をぶつけてみた。

■そもそも派閥って何?

今回の総裁選に出馬を表明している石破茂元幹事長は石破派(水月会)を、岸田文雄政調会長は岸田派(宏池会)を率いる、派閥のリーダーでもある。一方、菅官房長官自身は派閥に属さない(無派閥)の議員だが、すでに細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)など、多くの派閥に支持されている。そもそも、党内の派閥とは何なのだろうか。

山田俊浩(『週刊東洋経済』編集長):思いや政策を同じくする人たちが集まった派閥同士が政策を競い合うという側面があると思う。

柴山:例えば小泉純一郎さんが「官から民」へ、つまり役所だけでなく、民間の力も取り入れていこうとおっしゃり、「郵政民営化」を掲げた。一方、岸田さんたち宏池会は、どちらかといえば経済的に強い人がどんどん走っていく政策よりも、格差を是正し弱者を救うとか、健全財政の政策といったカラーがある。

そして、現在では(衆議院では)各選挙区から1人だけを選ぶ「小選挙区制」が取られているが、かつてはもう少し大きな選挙区の中から複数の議員を選んでいた(中選挙区制)。つまり、同じ選挙区内で複数の自民党候補者が争ったり、同時に選ばれたりしていた。そうなると、やはり応援してくれる仲間づくりが大切になってくる。だから派閥が選挙、そして党総裁選びにも一定の力を持ってきた。ところが各選挙区に1人しか候補者を立てないようになり、お金もあまりかからなくなってきたので、かつてのような強さは無くなり、一言で言えば“軍団”から“仲良しグループ”に変わりつつある。

それでも、総裁だけでなく、誰を大臣や党の役員にするかという議論の中で「うちの派閥、グループにこういう専門家がいる」「この人は当選何回生だよ」というような形で推薦することで、調整がしやすいという側面はある。

吉野:駆け出しだった15、6年前、小泉元総理に「政策論争と権力闘争、どちらを優先するのですか」と聞いたことがある。私も若かったので、郵政民営化を推し進めている総理のことだから、「政策に決まっている」と答えると思った。ところが、何の迷いもなく「決まっているではないか。間違いなく権力闘争だ」とおっしゃった(笑)。やはり政治家というのは、勝つか負けるか、というところでやっていると。昔ほどではないにせよ、今はまさに、軍団同士が天下分け目の戦いの権力闘争が行われていると思う。活躍して手柄を立てた軍団は、ご褒美が貰えるわけだ。柴山先生もいる軍勢と、石破さんの19人の軍勢が闘うとどうなるか。自民党を読み解く上で、そういう側面は切っても切れない。

柴田阿弥(フリーアナウンサー):それなら、なぜ派閥に入らない無派閥の議員がいるのだろうか。

吉野:やはり、かつてほど派閥に属するメリットが少なくなっているということがある。派閥という言葉には古いイメージもあるので、むしろ所属していないということがアピールポイントになる場合もある。菅さんも、これまで「自分は無派閥でやってきた」と主張してきた人。今や“派閥丸抱え状態”のようになっているので、ちょっと居心地が悪いと感じていると思う。

ただし、菅さんには「グループ」がある。派閥は体育会系の部活のようなもので、掛け持ちしてはいけない。しかしサークルなら兼務してもいいように、グループは掛け持ちも許される。そして、この菅さんのサークルには鉄の結束があって、会合に招かれたある議員によると、派閥よりも強いくらいの結束力があるらしい。

4957名無しさん:2020/09/20(日) 14:52:01
>>4956

■結果はもう決まってる?

現在、国会では自民党が与党であるため、安倍総裁の後継を決める自民党総裁は、実質的には次の総理大臣が選出される選挙でもある。

兼近大樹(EXIT):民意とかとかよく分かんないけど、俺らが参加できないのに“私はこうだ”と主張されても。ただ見守っている状態でしかない。

柴山:確かに、多くの方に「自分たちの国の代表なのに投票権がないの?とおっしゃる。アメリカでは「大統領選挙人」を選ぶことで、要は有権者ひとりひとりが大統領を選ぶことができる。だからこそ、それをバックに強力な権限を行使することもある。一方、日本やイギリスやドイツのような国の場合、まず国会議員を選んで、その国会議員が総理大臣を選ぶ仕組みになっている。そして総理大臣は国会に責任を負うということで、国民主権を間接的に担っている。どちらの方が優れた制度だとは言えない。

吉野:自民党総裁選挙は「自由民主党」という組織のリーダーを決める選挙なので、党費も払っていない人が投票権を持つというのはどうか思うが、一方で自民党総裁は総理になるので、後に選挙で国民の審判を受けることになる。我々も聞くべき話を聞き、言うべきところを言って、国民が判断できるようにしたいと思っている。

しかし、告示、そして本格的な政策論争の前に、すでに大勢が決しているとの見方もある。

吉野:安倍さんが辞めるということに皆が驚き戸惑っている中、菅さんがさっさと戦闘を始め、会心の一撃をバーンと決めた、という感じになっている。特に“二階軍団”(二階派=志帥会)が先制攻撃をし、“菅さんでいくぞ”という流れを作ってしまった。おそらく、このまま投票まで行くんだろうというのが既定路線だ。

平石直之(テレビ朝日アナウンサー):柴山議員は細田派の所属だが、自分たちの派閥から候補を出さなくても良かったのか。

柴山:確かに、そういう考え方もある。一方で、森喜朗さん、小泉純一郎さん、福田康夫さん、そして安倍さんと、非常に長い期間を清和政策研究会(細田派)出身者が担ってきた。細田会長は党内の融和やバランスを考えた時に、自分たちの派閥だけでポストを独占していいのか、ということを常々気にされてきた。

柴田:では、柴山さんの心の中は決まっている(笑)?

柴山:はい。私は安倍さんが総裁選に出馬した時には率先して応援したし、安倍内閣では首相補佐官や文部科学大臣をしてきたので、安倍さんの政治姿勢、政策を最もよく継承してくれる方がいい。ただ、今は岸田政調会長の下で政調会長代理をやっているので、身近に見ている岸田さんが苦戦をされているということに心を動かされる部分がないことはない(笑)。それでも菅さんとは考え方が近いし、今回はやはり菅さんを応援したい。

やはり今回の総裁選挙は、安倍さんの次のリーダーを選ぶ選挙ということなので、安倍さんの近くで仕事をしてきた菅さんが適任ではないかということで、多くの派閥が支持を表明することになった。つい先日まで菅さん自身は「立候補しない」と仰ってきたが、そういう多くの期待が寄せられたことで、立候補を決意したんだろうと思う。

ただ、岸田さんも石破さんも、自らが率いる仲間たちの思いを実現させていきたい。自民党の総裁選挙は名前を書かない「無記名投票」になっている。逆に言えば、他の派閥でも支持を拡大できるのではないかという考えもあると思う。石破さんの場合、安倍さんとは距離を置いてきた部分があるので、割合は大きくはないものの、安倍さんに対して批判的な人たちの受け皿になっている。だから党員の人たちによる投票を行えば、石破さんが有利だという見方もある。

りんたろー。(EXIT):例えば細田派の議員でも、「石破さんの言っていることがすばらしいな」と感じれば、石破さんに投票する可能性があると?

柴山:それがチェックできない仕組みになっている。だからこそ石破さんも岸田さんも、自分が実現したい政策を他派閥の議員にも一生懸命に訴え、支持をお願いして回っているということだ。

兼近:ただ、この状況を見ている限り、絶対に勝てないと思う。もしかして、でかい金が動いていたりもする?

柴山:確かに、昔の総裁選挙では他の派閥の切り崩しにあたって、お金のやり取りがあったと聞いている。しかし今は政治資金の透明性が求められているし、献金の額も少なくなってきているので、お金を使って総裁ポストを買うというようなことは行われていない。

兼近:だったら本当に負け確定じゃないか。

柴山:ただ、例えば小泉純一郎さんが総裁に選ばれた時には、議員からの支持は少なかった。それでも国民の人気があったので、一般の党員たちも支持をした。それが議員票に影響を与えるということもありうる。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

4958名無しさん:2020/09/20(日) 15:53:10
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/08/30/kiji/20200830s00042000086000c.html
“元・意中の人”岸田文雄氏が反転攻勢 周囲から「吹っ切れて動きだした 迫力が出てくるかも」
[ 2020年8月30日 05:30 ]

 安倍晋三首相の辞任表明から一夜明けた29日、自民党内では“ポスト安倍”争いが本格的にスタートを切った。大本命の菅義偉官房長官と対抗馬筆頭の石破茂元幹事長、かつて“意中の人”と呼ばれた岸田文雄政調会長による3人が軸。永田町関係者は「“意中だった人”岸田氏が巻き返せるかが注目だ」と話している。
 自民党関係者によると、岸田氏は29日、石原伸晃元幹事長と谷垣禎一前総裁を訪ね、会談を持つなど慌ただしく動いた。永田町関係者は「らしくない活発な動きだ」と驚いた。

 18年の総裁選では、安倍首相との話し合いで出馬を断念。派閥内から「戦わない男」と不満の声が上がり、党内外では「禅譲を待つ男」のイメージが定着。その後、党内外から発信力のほか、統率力不足が指摘され、新型コロナ対策で推奨した30万円給付金が頓挫したことで「力量もない」と批判された。そして“意中の人”は菅氏に移ったとされた。

 28日の安倍首相の辞任表明会見。後継の具体的な指名がなかったことから岸田氏はショックを受けたとされる。

 さらに首相が次期首相に「チーム力も大変重要」と話したことも「岸田氏ではないと言ったようなもの」とのささやきが漏れた。ただ「これで吹っ切れて動きだした。迫力が出てくるかもしれない」と見る関係者もいる。

 総裁選についての党幹部のシナリオは菅氏、石破氏、岸田氏による戦いで、最終的に「菅VS石破」の決選投票になり、岸田氏には花形の財務相などのポストを約束し菅氏の支援に回ってもらう青写真。だが、岸田氏の今後のアピール次第では逆転の可能性も出てくる。

 菅氏の支持に回るとみられる細田派、二階派に対抗すべく、麻生派、竹下派、石原派、無派閥の取り込みがまず必要だ。早速、29日は石原派、自ら率いる「宏池会」の流れをくむ準派閥「谷垣グループ」(23人、他派閥の掛け持ちなし16人)へアピール。課題の発信力については、周囲から「石破氏のようにテレビで発信すべき」という声もあり、今後は一気に露出も増やす方針も決まった。

 国会議員の支持は「選挙の顔」になり得るリーダーに集まる。力をアピールできれば一気に“意中の人”返り咲きもある。「今さら…」の指摘もあるが、岸田氏が反転攻勢に打って出る。

4959名無しさん:2020/09/20(日) 15:54:56
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0830/jbp_200830_9128140553.html
9月政局、「菅首相誕生で10月総選挙」を軸に進む
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8月30日(日)17時30分 JBpress

(ジャーナリスト:歳川 隆雄)

 安倍首相が辞意を表明した。

 もちろん体調が思わしくないという情報は以前からあった。最初の報道は8月4日発売の「FLASH」が伝えた、安倍首相の吐血説だ。内容は、7月6日に首相執務室で吐血した、というものだったが、この段階ではまだ確定的な情報とは言えなかった。

 誰もが首相の異変を確信したのは、8月14日のテレビ東京の報道だろう。それは7月15日の首相の官邸入りの映像と、8月12日のそれとが比較されたものだった。8月12日の映像では、明らかに首相の足取りは重かった。囲み取材の受け答えにも疲労感がにじみ出ている。体調が悪化しているのは誰の目にも明らかだった。

 ちなみに内閣記者会の総理番記者は、首相が官邸正面から執務室に向かうエレベーター前まで何歩で歩いているかをカウントしている。8月12日は通常よりも4歩も多かった。それが足取りが重く見える原因だったのだ。

 こうして「安倍首相、早期辞任もあり得る」という見方は一気に永田町に広がっていった。


保秘が徹底された首相の辞意
 だが8月17日に慶應大学病院で検査・治療を受けた後、元気を取り戻したような首相の様子が報じられると、「早期辞任説」も若干トーンダウンしていく。実を言えば私も、早期辞任があるとしても9月に入ってからではないかと見ていた。8月24日に大叔父である佐藤栄作元首相の連続在任日数を上回り、通算でも連続でも、首相在任の歴代最長記録をつくる。その直後に辞任するのはあまりに露骨と批判を浴びる可能性がある。だから少なくとも8月中にはないだろうと考えていたのだ。そのため8月28日の辞意表明は全く予想していなかった。

 安倍首相は、辞意を固めたことについて保秘を徹底していた。盟友の麻生太郎・副総理兼財務相にも、女房役である菅義偉・官房長官にも、意中の人とされた岸田文雄政調会長にも、そして二階俊博・自民党幹事長にも辞意表明の28日以前には伝えていない。知っていたのはおそらく、官邸の今井尚哉首相補佐官兼政務担当秘書官や事務担当秘書官である佐伯耕三秘書官らごく数名だろう。その他で、首相から伝えられていた可能性があるのは、母親の洋子さんと昭恵夫人くらいだ。

 首相の辞任説が流れはじめたころから、麻生副総理・財務相が首相臨時代理に指名され、同氏のイニシアティブの下で、なるべく早く総裁選を行い、新体制が発足するというシナリオも想定されていた。

 しかし、「麻生首相臨時代理」は実現しなかった。28日午前10時22分、まだ安倍首相の辞任の意向が報じられる前の時間帯に、首相は麻生氏、財務省の太田充事務次官、矢野康治主計局長と官邸で会っている。これはその日の午後に新型コロナウイルス感染症対策本部がまとめ、夕方4時には閣議決定する予定になっているコロナ対策の財源について調整するためだ。

 だがその後、太田次官と矢野主計局長は退出、10時36分からは安倍首相と麻生副総理が30分間余りサシで会っていた。ここで安倍首相から辞意と同時に、おそらく首相臨時代理を置かない方針を伝えられたのではないか。自らの登板に意欲があったとされる麻生氏だが、首相が辞意表明をした後、同日夜に次期総裁選には出馬しないことを明らかにしたのには、こんな伏線があったものと思われる。

4960名無しさん:2020/09/20(日) 15:55:20
>>4959


派閥力学の中で存在感示す「菅グループ」
 では、辞任する安倍首相の後継は誰になるのか。

 次期総裁選出の方式については、党総裁である安倍首相から二階幹事長に一任された。正式には9月1日の党の最高意思決定機関である総務会で決定される。

 総裁選の方法には、国会議員394票と地方党員394票とによる通常の総裁選方式と、任期途中に総裁が退任した緊急時に限り国会議員394票と都道府県代表141票によって両院議員総会で後任を選ぶ方式とがある。現時点では、後者の両院議員総会での選挙による方式になりそうだ。「緊急事態なので両院議員総会で」というのがその理由ともっともらしく説明されているが、それは建前に過ぎない。実際には、地方党員からの人気が高い石破茂元幹事長だけは後継者にしたくないという安倍首相の強い思いを忖度している。

 ただ、党員投票をしない総裁選については若手を中心に異論もある。最終的にはどうなるか断定はできないのだが、ここでは両院議員総会で後継総裁が選出される前提で話を進めたいと思う。

 両院議員総会方式だと、国会議員票の重みが格段に増す。そこでものを言うのが各派閥が抱える議員数だ。

 現在自民党の衆参院議員は394人だ。無派閥の約50人を除けば、みな派閥に属している。

 最大派閥は細田派だ。国会便覧などには97人と書かれているが、98人である。同じく第二派閥の麻生派は55人、二階派は48人だ。その他は竹下派が54人、岸田派が47人、石破派19人、谷垣グループ16人、石原派11人と続く。

 さらにウォッチしなければならないのは、菅官房長官に近い議員の集団だ。新聞社によっては社内資料の中で、そのうち9人を「菅派」と記述しているところもある。

 そしてなにより、無派閥の50人の中に、「菅グループ」と呼ぶべき議員が40人近くもいるのだ。他派閥所属の議員にしても、河野太郎防衛相(麻生派)は実質、菅グループであり、同じ麻生派の甘利明・党税調会長も、片足は菅グループに突っ込んでいるとされる。無派閥の小泉進次郎・環境相はもちろん菅グループだ。

 現在、次期総裁候補として、岸田政調会長、石破元幹事長らと並んで、菅官房長官の名前も取りざたされているが、こうした「派閥の力学」に加えて、総裁選を取り仕切る二階氏が菅氏に肩入れしている事実からも、名目的には無派閥の菅氏が有力視されているのが分かるはずだ。

4961名無しさん:2020/09/20(日) 15:55:39
>>4960

最有力はやはり菅官房長官か
 では、現実には誰が次期総裁になるのか。私はやはり菅官房長官が最有力だと思う。

 次期総裁の任期は安倍総裁の残余任期で、1年余しかない。つまり誰がなっても、次期総理・総裁は暫定政権的な性格を帯びることになる。

 これを本格的な政権にするためには、選挙の洗礼を受けるのが近道だ。そこで浮上してくるのが早期の「衆院解散・総選挙」だ。これを手掛けられるのは誰か。経験則と知見、そして力量を持っているのは、いま挙がっている中では菅氏である。

 そして菅総裁・総理のもとでの解散総選挙であれば、自民党が勝利する可能性も見えてくる。

 従来、次の衆院選で自民党は議席を減らすと見られてきた。有権者には「モリカケ」の印象が残っている。さらに2017年衆院選が勝ち過ぎたので、次は確実に議席減(現有284)という見方だ。そこで、自民・公明を合わせて安定多数をとれれば「負け」とはならないという見方が政治の玄人の中でもなされてきた。

 しかし、誕生して間髪おかずに解散総選挙をしたら、自民・公明両党で絶対安定多数(261議席)が取れる可能性ある。

 私がそう考える理由を説明しよう。まず日本的慣習だが、新政権には支持率の「ご祝儀相場」がある。新内閣が立ち上がった時に、支持率が低かったのは、近年では唯一、小渕恵三内閣だけだ。それ以外は、前政権末期の支持率より上昇しているのだ。つまり、まず首相の顔が安倍氏から菅氏に変わるだけで内閣支持率が上昇することが考えられる。

 そして暫定政権的性格があるとはいえ、新内閣は菅氏が自身の手で組閣できる。内閣と党執行部のラインナップが世間から好感されるようなものであれば、支持率はより高くなるだろう。菅官房長官との関係から予測するなら、菅内閣の官房長官は河野太郎防衛相の抜擢ではないか。さらに官房副長官は小泉進次郎環境相だ。進次郎氏にとって、形の上では閣僚から準閣僚級への降格になるが、将来を考えて官邸入りすることのメリットは大きい。官房長官と副官房長官に河野太郎、小泉進次郎という自民党切っての人気者を持ってくる。このコンビは地味で発信力が弱い菅氏を十分カバーしてくれることになるだろう。

 ちなみに発信力が弱いとされる菅官房長官も、いま変貌を遂げようとしている。最近は「文春オンライン」のインタビューを受け、なぜGoToトラベルを断行したのかについて語っている。批判が少なくないGoToトラベルの意義について、自分が前面に出て説明しているのだ。自らリスクをとっている。そのこと自体がやる気の表れと言えよう。これまで言葉の上では自らが安倍首相の後継者になることを否定してきたが、もちろんそれは本心ではないのだ。

4962名無しさん:2020/09/20(日) 15:55:50
>>4961

10月25日投開票で総選挙か
 さて菅内閣の顔ぶれだが、主要閣僚には名の通った女性セレブ議員も起用されるだろう。野田聖子氏、稲田朋美氏、小渕優子氏らだ。このうち2人は入閣するのではないか。

 新政権は遅くとも9月中旬には発足すると思うが、こうした陣容が組めれば、最初の世論調査でかなりの内閣支持率が見込める。おそらく自民党政権に厳しい朝日新聞でも確実に50%は超えるだろう。読売だったら60%にいくレベルだ。

 そうなれば後は本格政権化を目指して、早期の衆議院解散に踏み切るだけだ。10月の総選挙が濃厚だ。10月13日公示・25日投開票の可能性が高い。

 なぜこうしたスケジュールになるかというと、野党の立憲民主党と国民民主党の合流である。9月16日に立憲民主党と国民民主党、その他無所属グループが大団円して新・立憲民主党が誕生する。新総裁体制発足はその直前にするのが一番効果的だ。

 また新党は、合流後しばらくは人とカネの問題でもめるだろう。国民民主党にはこれまでの政党助成金が50億円ほど残っているが、立憲民主党のほうには10億円前後しかない。その残余金を巡って、現在も双方で激しい綱引きが行われている。

 また各所属議員の選挙区の候補者調整もまだ終わっていない。旧立民と旧国民は前回の参院選挙で戦ったのである。この調整はそう簡単には決着しない。

 つまり大きな野党は出来ても、選挙準備は十分整えられない状況にある。自民党としてはそのタイミングで解散・総選挙に持っていくのが常道だ。

 そこまでの仕事を一気呵成にやってのけられるのは、やはり「腕力」がある菅官房長官だけだろう。自らの後継者については何も語らなかった安倍首相も、そのことは百も承知のはずだ。9月の声とともに、永田町は「菅首相」の誕生を軸に動いていくものと思われる。

筆者:歳川 隆雄

4963名無しさん:2020/09/20(日) 16:05:30
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190919/k10012087651000.html
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/22804.html
無派閥が最大派閥に!? 内閣改造の裏にあの人?
2019年9月19日 9時12分

令和になって最初の内閣改造。
安倍総理大臣の自民党総裁任期が残り2年となる中、派閥政治を否定してきた「あのおじさん」の存在が次第に大きくなってきたことに気づかされる。
今回の人事、狙いはどこにあるのか。
(官邸クラブ)

無派閥が“最大派閥”に!?
「57年間の人生で、経験したことのない感動の瞬間だった」

安倍総理大臣から初入閣を告げられた際の心境をブログにこのようにつづったのは、経済産業大臣に起用された菅原一秀。
「TRF」のSAMとの親友関係でも知られる当選6回の無派閥議員だ。
重要閣僚・経済産業大臣のポストを初入閣で射止めた。

菅原のように、派閥に属していない無派閥の入閣は6人。
主要派閥からの起用が各2〜3人だったのに比べ、際だって多く、「最大勢力」となった。

その最大の要因として指摘されるのが、菅官房長官の存在だ。
第2次安倍内閣発足当初から7年近くにわたって官房長官を務め、麻生副総理兼財務大臣と名実ともに内閣の屋台骨を支えてきた。菅自身も無派閥だ。

無派閥の閣僚は、菅、菅原のほか、高市早苗総務大臣、河井克行法務大臣、江藤拓農林水産大臣。
そして、あの小泉進次郎環境大臣も。
派閥政治を否定していることで知られている菅だが、彼を慕う議員は増えている。

「ガネーシャの会」「向日葵会」「令和の会」

いずれも菅を慕う無派閥議員の集まりと目されている。
党内の無派閥議員は50人以上。17人が所属する「向日葵会」を除き、「派閥の時代は終わった」という菅に配慮して、所属人数は明らかにされていない。何となくミステリアス感も漂う。

菅原は「令和の会」、河井は「向日葵会」に所属する。

かつて派閥を飛び出して苦労した菅は語る。
「派閥に入っていない中堅・若手が、人事で不利な扱いを受けたり、情報過疎になってはいけない」

「小泉進次郎は閣僚になっていい」
改造1か月前に発売された月刊誌「文藝春秋」に菅と小泉進次郎との対談が掲載された。
「私はいいと思う」
司会者から、「小泉は、もう閣僚になっていいか」と問われた菅は明快に語った。

常日頃、記者はもちろん、親しい政治家にすら人事の言質を与えない菅。内閣改造を前に「永田町」はざわついた。

そして、小泉は38歳にして初入閣を果たすことに。
小泉は知名度に発信力を兼ね備え、将来の総理総裁候補の1人だ。選挙のたびに、応援演説で全国を駆け回り、農林部会長や厚生労働部会長など党務を中心に経験を積んできた。とはいえ、当選4回。一般的には入閣適齢期には、まだ早い。

しかし、小泉の処遇は関心の的。実際、直前には「小泉の入閣見送り」と報じる社もあった。

先月、小泉が滝川クリステルとの結婚報告のために総理大臣官邸を訪れたことも、菅をクローズアップさせた要素だ。
改造前には、安倍総理大臣の指示を受けて、菅が小泉の意向を確認したという。
最終的には人事権者である安倍が小泉本人に打診したが、菅の存在は今回の起用にどう影響したのだろうか。

新内閣発足後、記者団から、小泉の閣僚起用を安倍に進言したのかと問われた菅は、「人事は総理大臣の専権事項であり、小泉議員の起用も総理のご判断だ」とかわした。
無派閥の議員が多く登用されたのは偶然なのか、菅を慕う議員らからは、こんな声が聞かれる。
「菅さんが動いてくれているのは間違いない」

新元号の発表を機に「令和おじさん」とも呼ばれる菅。
「ポスト安倍」の候補の1人にも名前があがる。人事でこれほど存在感を発揮した官房長官は、過去にもなかなか見当たらない。
その存在、言動から、しばらく目を離せないだろう。

4964名無しさん:2020/09/20(日) 16:06:05
>>4963

ついに声を上げた岸田
「新しい時代でしっかり働けるポストを頂ければ」
「ポスト安倍」に意欲を示す岸田政務調査会長がついに声をあげた。
内閣改造と自民党役員人事を1週間後に控えた9月4日夕方、岸田派の研修会での発言だ。
慎重な岸田が明確にポストに言及するのは珍しい。

その日の午前、岸田は、安倍と総理大臣官邸で会談していた。
会談後、「いろいろな話をした」とだけ言い残し、記者団を煙に巻いた。
実は、この時、政務調査会長続投が伝えられ、ポストが固まった瞬間だった。

この会談で麻生、菅、二階を含め、内閣と党の骨格維持が決まった。
その後の「ポスト要求」発言は、ポスト「安倍」を目指す覚悟を改めて宣言したとみるべきなのか。

岸田は、今回、派閥の領袖として、麻生と並ぶ最高齢78歳で当選8回の竹本直一と、72歳で当選7回の北村誠吾を入閣させることに成功した。
いずれもいわゆる「入閣待機組」だ。

入閣待機組は衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上で閣僚経験が無い、自民党議員のこと。改造前、党内およそ70人がこれに該当する。

先の参議院選挙では、派閥所属の4人が議席を失い、陳謝した岸田だったが、待機組をきっちり初入閣させ、今回の内閣改造では面目を保った形だ。岸田は今回の人事をこう振り返った。
「派閥の結束を考えた場合、いい人事だった」
安倍は岸田の処遇について、幹事長への起用も一時検討したという。みずからの後継候補の1人として、期待を込めた証しともいえる。

待機組をいかに入閣させられるかが派閥領袖の力量と考える安倍。岸田にほかの候補に負けないよう奮起を促した形だ。

派閥別に見ると、細田派と麻生派から3人ずつ。竹下、岸田、二階の各派閥から2人ずつが入閣。
今回の初入閣は13人、第1次内閣も含め、安倍内閣最多となった。うち11人が待機組。
一方、石破派、石原派、谷垣グループからの起用はゼロだった。

4965名無しさん:2020/09/20(日) 16:06:27
>>4964

重要政策には「ポスト安倍」
重要分野の政策を担当する閣僚には、「ポスト安倍」、将来の総理総裁候補の有力議員、若手のホープを起用した。そこにはどんな狙いがあるのだろうか。

河野防衛大臣

「いずれ、『ポスト』でなくなる時が来るように努力したい」
こう述べたのは、初当選時から総理大臣になると公言してきた河野太郎。
防衛大臣への就任にあたっても、改めて明確に発信した。
おととしの内閣改造で外務大臣に起用されてから、のべ100か国以上を訪問し、中東外交にも力を注いできた。

得意の英語を駆使して関係を構築し、韓国のカン・ギョンファ外相らとはメールでやり取りする仲だ。
日韓関係が悪化する中、一貫して毅然とした姿勢をとり続け、「徴用」をめぐる問題では、駐日韓国大使を呼び、強い口調で抗議したことが話題になった。
「『徴用』をめぐる裁判の判決で、すべて止まってしまったのは非常に残念だった」
外務大臣の立場に別れを惜しんだ河野、厳しさを増す東アジアの安全保障環境に防衛大臣として向き合うことになる。

茂木外務大臣

河野の次に外務大臣を務めるのは茂木敏充。
第2次安倍内閣で経済産業大臣に起用されて以降、内閣、党の要職での起用が続く。
内政・外交を問わない政策通で、タフネゴシエーターとしても知られる。

経済再生担当大臣として日米の新たな貿易交渉を大枠合意へと導き、8月下旬にフランスで開かれたG7ビアリッツサミットの際には、安倍に同行し、トランプ大統領との日米首脳会談にも同席した。
外相への起用はその時点でほぼ固まっていた。
安倍は、自由貿易体制が揺らぐ中、経済外交の強化を目指す。茂木は、うってつけの人材というわけだ。

戦後最悪ともいわれる日韓関係の立て直し、停滞しているロシアとの平和条約交渉の進展など、打開困難な難題が幾重にも重なる。

真の総理総裁候補へとステップアップする上で、真価が問われることになる。

加藤厚生労働大臣

社会保障政策を担当するのは加藤。
義理の父親の六月が安倍の父親、安倍晋太郎・元外務大臣の盟友として知られる。
加藤は、第2次内閣で官房副長官や一億総活躍担当大臣、厚生労働大臣を務め、去年10月からは自民党の総務会長へと、長期政権とともに着実にキャリアアップしてきた。

その実務能力の高さから、再び厚生労働大臣に起用され、全世代型社会保障改革をはじめ、山積する課題に取り組む。

加藤は今回の再登板について、次のように語っている。
「やりがいのある立場に立たせていただいている。ポスト云々よりはひとつひとつ仕事をこなしていくことが大事だ」

小泉環境大臣

若手のホープ・小泉は初当選から10年、環境大臣として、安倍内閣の重要課題でもある環境問題に取り組む。
環境問題は、G20大阪サミットで安倍が苦労したテーマだ。パリ協定に関連して、対立するアメリカのトランプ大統領とフランスのマクロン大統領に安倍が直談判し、首脳宣言をまとめた。
小泉には、パリ協定の推進とともに日本の取り組みを世界に発信するよう期待を寄せる。
小泉の起用は、閣僚の経験を通じて、交渉力や調整力、答弁力を養わせ、将来の総理総裁候補として育てる狙いだ。

「理屈じゃない。入閣要請が来て、『よろしくお願いします』と自然と体から出たという感じ」と語った小泉。
安倍が小泉の初入閣にあたって贈った言葉は、「ぜひ、結果を出してもらいたい」。

閣僚、与党の政治家として求められるのは結果だということだろうか。

安倍首相に近い人物の積極登用
安倍に近いとみられる人物が多く起用されたのも特徴だ。

萩生田文部科学大臣と西村経済再生担当大臣は、安倍の出身派閥、細田派所属で、ともに官房副長官を務めた。
竹下派所属の加藤厚生労働大臣、党側の要職・参議院幹事長に就いた世耕弘成も、同じく官房副長官の経験があり、第2次安倍内閣発足以降、長期政権となる中で経験を積んできた。
いまや、それぞれの派閥で中心となる人材となっている。

河井法務大臣、江藤農林水産大臣、衛藤一億総活躍担当大臣、いずれも総理大臣補佐官経験者だ。
これには、野党が早速反応した。
立憲民主党・福山幹事長「『国民不在のお友達、側近重用内閣』だ」。
与党側からも「お友達で固めたという印象しかない」という厳しい指摘も出た。

アメリカでは、政策の方向性が少しずれてきただけで、大統領がツイッターで「更迭」とつぶやく。政策を実行する上で気脈が通じていることは当然だと考える安倍、こうした批判や指摘を気にする様子はみられない。

4966名無しさん:2020/09/20(日) 16:06:38
>>4965

不祥事閣僚はすぐ退場
内閣改造で大幅に閣僚を交代させたときに懸念されるのが閣僚の不祥事だ。

安倍にとって、第1次内閣は苦い思い出だ。
年金記録問題や相次ぐ閣僚の不祥事で支持率が急落。参議院選挙で過半数割れの惨敗を喫し、退陣につながった。

当然、同じ轍を踏まないように人事には細心の注意を払っているが、閣僚の不祥事や失言はなくならない。

去年発足した第4次安倍改造内閣では、オリンピック・パラリンピック担当大臣に起用された桜田義孝。二階派所属の桜田は当選7回、待機組だった。
就任当初から、答弁の読み間違えや国会外での発言で「迷走」を続けた。
野党側は桜田や任命した安倍総理大臣を責め続け、改造から半年後、東日本大震災の復興をめぐる発言で事実上、更迭された。

また、2014年9月の改造は人心一新を図ったが裏目に。

600日以上、1人の閣僚の交代もなく続いていたが、大幅改造を行った。
女性活躍の象徴として5人の女性閣僚が起用されたが、松島みどり法務大臣がみずからの選挙区での活動で野党から追及を受けた。
小渕優子経済産業大臣も、政治資金をめぐる問題で追及された。
結局、2人は改造からわずか2か月足らずでそろって辞任することになった。

第2次安倍内閣発足以降、不祥事や失言で辞任や更迭となった閣僚は8人。
しかし、内閣支持率は一定の水準を保ち、政権を揺るがすほどの事態には至らなかった。
本当に替えがたい存在以外は「閣僚を必要以上に守りすぎない」というダメージコントロールが、記録的な長期政権となった要因の1つといえる。

安倍内閣最多となる13人が初入閣した今回の改造内閣はどうなるだろうか。

速報「私閣僚になりました」!?
「いろいろお世話になりました。防衛大臣に内定しました」

外務大臣から防衛大臣にポストが代わることになった河野は、内閣改造の前日午後3時半ごろ、外務省の記者クラブに突然現れた。そして、「役所に入るときに総理から電話が来ました」と防衛大臣への横滑りをみずから明らかにした。
また、経済産業大臣に起用された菅原も、前日の夜、みずからのブログに初入閣の内示を受けた様子を興奮のまま明らかにした。
「あすの内閣改造において、本日、安倍総理から直々にお電話をいただいた。
経済産業大臣をお願いする。
57年間の人生で、経験したことのない感動の瞬間だった」

正式な発表を待たず、SNSでみずから速報する。
かつては総理大臣官邸に閣僚本人が現れるまで明らかにならないこともあったが、ずいぶん様変わりしてきた。総理大臣自身がSNSで「@@大臣 ○○さん なう」なんてつぶやく時代が、そのうち来るのかもしれない。

またやるか内閣改造、そして解散・総選挙は
菅、岸田、茂木、加藤、河野、そして、小泉。
「ポスト安倍」、将来の総理総裁候補と目される議員をバランスよく配置すること。
このことこそが、今回の人事の最大の眼目であり、安倍が心を砕いたことだった。バランスよく、誰かを突出させずにいることは求心力を維持する要諦だ。

安倍人事の最大の特徴は、有力議員、有望な議員は、ポストを代えても、使い続けることだ。
その一方、派閥の意向にも応え、待機組の解消も進め、政権基盤の安定につなげてきた。
「有力議員の起用」と「入閣待機組の解消」によって、「求心力の維持」を図ってきた結果、安倍の在任期間はことし11月に桂太郎元総理大臣を抜き、憲政史上最長に達する。

来年、2020年には、東京オリンピック・パラリンピック。
2021年9月末には自民党総裁としての任期。
その1か月後には、衆議院議員の任期満了を迎える。

安倍の総裁任期が残り2年となる中、最大の焦点は衆議院の解散・総選挙。
衆議院選挙の顔は、安倍自身なのか、あるいは「ポスト安倍」の誰かなのか。
1年に1回程度、内閣改造と自民党役員人事を行ってきた安倍、もう1度行うことは十分考えられる。
政権の体力があるうちに、「待機組のさらなる解消を」と派閥の思惑と一致すれば、可能性は高まるだろう。
党内からは総裁4期目を期待する声すらあがっている。

人事によって、求心力を維持しながら、安倍はどのような判断を下すだろうのか。
2年後も見据えながら、政治の動きは、もう始まっている。

(文中敬称略)

4967名無しさん:2020/09/20(日) 16:18:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d9f1a2a715b854a16ce8c9df3bc041435f8d407
宰相候補、自民・竹下派で火花 加藤官房長官と茂木外相
9/20(日) 7:17配信

 官房長官に起用された加藤勝信氏が所属する自民党竹下派が揺れている。

 同派では茂木敏充外相が党総裁候補と目されてきたが、ここにきて加藤氏を推すべきだとの意見が浮上したためだ。来年秋の総裁選をにらみ、派内ではそれぞれを支持する勢力が早くも火花を散らしている。

 「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台にし、次へ次へとジャンプしていただけるよう期待する」。竹下派会長の竹下亘元総務会長は17日、記者団にこう語り、加藤氏の官房長官就任を歓迎した。

 加藤氏は当選6回。安倍晋三前首相に近く、第2次安倍政権以降、落ち着いた仕事ぶりを買われ、党総務会長や厚生労働相を歴任。今回も官房副長官として仕えた菅義偉首相に抜てきされた。

 一方、総務会長当時に「高みを目指す」と公言しながらも、最近の加藤氏は存在感を高める茂木氏の陰に隠れるような形になっていた。18日の記者会見でも「ポスト菅」について質問されると、「大役を果たすことに全力で取り組みたい」と控えめに語るだけだった。

 それでも竹下派の参院側からは、加藤氏が脚光を浴びたことで「流れは変わった。総裁候補は加藤氏だ」(中堅)との声が上がる。背景には参院側になお影響力を保ち、茂木氏と距離を置く青木幹雄元参院議員会長の意向があるとされる。

 茂木氏側は警戒を強めている。衆院のベテランは「菅氏の次は茂木氏」と強調する。先の総裁選をめぐっては若手からも茂木氏の出馬を期待する声が上がった。衆院側では加藤氏より当選回数が上で、派閥会長代行として閥務も担う茂木氏を推す声は少なくない。

 ただ、衆院側は一枚岩ではない。ベテラン・中堅の中には加藤氏を擁立することに理解を示す向きもある。他派閥からは「次の総裁選で竹下派は分裂するだろう」(二階派関係者)との見方も出ている。

4968名無しさん:2020/09/20(日) 16:20:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fefffff390aeec6fbe58274a464ff5b53b31328
世襲に反対してきた菅義偉氏 首相になり“世襲天国”推進へ
9/20(日) 16:05配信

 菅義偉・首相は選対副委員長だった2009年の総選挙では、「世襲以外の人が立候補を諦めてしまう」と党内の2世、3世議員たちの猛反対を押し切ってマニフェストに「世襲候補の制限」を盛り込んだ。その姿勢は、“世襲総理”である安倍晋三内閣の官房長官になってからも、続けてきた。

 しかし、81歳の二階俊博・幹事長は世襲の準備を着々と進めているという。

「二階さんは公設第二秘書の三男に跡を継がせるつもり」(二階派議員)

 二階氏の息子といえど当選は容易ではない。和歌山3区では世耕弘成・自民党参院幹事長が衆院への鞍替えを狙っている。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「二階氏が菅氏を首相に担ぎあげたのも、引退後に世耕氏に地盤を奪われないためです。今回の総裁選での恩義がある以上、菅首相は選挙になれば二階氏の息子のほうを公認するでしょう」

 総裁選では他にも麻生太郎・副総理や河村建夫氏をはじめ息子に跡を継がせたい長老たちがいずれも菅氏を支持した。かつての掛け声などどこへやら菅首相は永田町を“世襲天国”につくり変えようとしている。

※週刊ポスト2020年10月2日号

4969名無しさん:2020/09/20(日) 16:21:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe1218e763025ef0f61b2d78b8b248b4e817b466
維新からの“サプライズ人事”はなぜ実現しなかったのか 麻生氏の拒絶が生んだとされる代わり映えしない新内閣〈AERA〉
9/20(日) 9:00配信

 9月16日に発足した菅内閣は、菅義偉首相を除く20人の閣僚のうち初入閣は5人、再任は8人、横滑りは3人。「安倍政権を継承する」という菅氏の意思が見事なまでに体現された。今回の抜擢(ばってき)は新政権にどう影響するのか。AERA 2020年9月28日号の記事を紹介する。

*  *  *
 組閣および党内人事の過程で、菅首相が真っ先に決断したのが、無派閥で世襲議員ではない自分を総理総裁に担いだ麻生太郎・財務大臣と、二階幹事長の続投だった。実質的にこの2人が政権の最高権力者であり、首相となった菅氏といえども、絶対に逆らうのは難しいと、自民党のベテラン議員はみる。

「派閥均衡とはいえ、安倍晋三・前首相の出身派閥である細田派、そして麻生派、二階派の3派閥に所属する議員の入閣が手厚くなっている。二階さんにしてみれば、党と官邸がほぼ互角の関係で均衡を保つことで、安定的、永続的な自民党政治が期待できるという意味では、満点の人事だと思っているはずです」

 無派閥と言われる菅首相だが、実際には若手を中心とした25人程度の側近議員によるグループを形成。首相の選挙区がある神奈川県選出の議員が多く、菅首相誕生に最も期待を寄せていた面々だ。その中の一人は、組閣の際には若手を登用してほしいと重ねて談判してきたと語る。

「例えば、三原じゅん子氏などは、知名度もある上、安倍政権でも首相に尽くした。選挙の顔にもなる。けれども結局、派閥の論理が優先された。安倍氏の実弟が防衛大臣というのもあからさますぎる。これが自民党だと言われれば、ひれ伏すしかないが、大臣や党幹部の平均年齢があまりにも高すぎる。しかし、党内に二階、麻生の両氏に気兼ねなく意見を言える若手など一人もいない」

■維新の会から抜擢の案

 地味ながら、実は注目されていたポストがあった。菅氏の数少ない独自政策の「携帯電話料金の引き下げ」を管轄する総務大臣のポストだ。結局、二階派の武田良太氏が選出されたが、直前まで総務大臣には、菅氏と太いパイプを持ち、協力関係にある日本維新の会のメンバーがサプライズで抜擢されるという案がまことしやかに囁かれていた。自民党の大臣経験者の一人は、菅首相と日本維新の会の松井一郎代表との間に安倍政権時代から太いパイプがあることは、党内では周知の事実だと話す。

4970名無しさん:2020/09/20(日) 16:22:32
>>4969

「菅首相のおひざ元の横浜、松井代表の大阪。2人をつなぐのは大阪都構想に象徴される地方分権とカジノ誘致ですよ。菅内閣誕生は日本維新の会にとって千載一遇のチャンス。維新側は、これら共通政策を短期間で進めるために、総務大臣のポストに民間大臣として橋下徹氏をあてがう案まで用意して、菅氏に接触を図ったと聞いています」

 実際、橋下氏とまではいかないまでも、サプライズ人事で日本維新の会から大臣抜擢という案も一時はあったが、強硬に反対したのが麻生氏だったと自民党関係者は証言する。

 日本維新の会側は、菅内閣の誕生に敏感に反応した。松井代表は、11月に実施が決定している住民投票で、「大阪都構想」賛成の民意が反対を上回った場合、速やかに大阪府の名称を「大阪都」に変更したい考えを示し、「賛成多数の民意に(菅首相は)否定的ではないと思う」と述べ、その協力を呼びかけた。ただし、維新の会が台頭する大阪では、都構想をめぐって自民党大阪府連内で賛否が分かれている。総選挙になった場合の選挙協力もいまだに不透明な部分がある。そうした状況であくまで自民党として党勢拡大を図る麻生、二階の両氏が、維新の会との接近に釘を刺したというのだ。

 今後の政治日程で注目されるのはやはり、菅首相がいつ解散総選挙に打って出るかだ。しかし、菅首相本人は、総裁就任前に出演したテレビ番組で「行政改革を徹底して行った上で、消費税は引き上げざるを得ない」と消費増税に踏み込んだ発言をした。ところが、この発言が党内から大反発をくらい、翌日には「(昨夜の発言は)将来的な話をして答えた。安倍首相も今後10年ぐらい上げる必要はないと述べている。私も同じ考えだ」と発言を修正。消費増税は将来的な課題との認識を強調した。

■解散をめぐる駆け引き

 この増税発言をめぐり党内はざわついた。「このタイミングで消費増税などあり得ない。10月の早期解散はなし」との臆測が飛んだのだ。ご祝儀相場で内閣支持率が高いうちに選挙をしたいというのが、自民党議員の本音だろう。しかし、菅氏周辺からは、首相本人は、まずは実直に政権運営に徹する方針だとの声も聞こえてきて、その真意は不明だ。

 野党第1党の立憲民主党も各野党との選挙区調整などを急ぐ。派閥の論理で成り立つ菅政権とはいえ、衆議院の解散権ばかりは首相本人にしかない。菅首相が持ちうる唯一の牽制球をどのタイミングで投じるか。与野党での神経戦がより加速していることは間違いない。(編集部・中原一歩)

※AERA 2020年9月28日号より抜粋

4971名無しさん:2020/09/20(日) 16:23:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/2786fac025b53b506012ea10412dd9b82ee1d489
菅首相が「居抜き内閣」に仕込んだ「安倍切り」と長期政権への布石〈週刊朝日〉
9/20(日) 12:20配信

安倍政権を陰で支配していた男が、表舞台に躍り出た。第99代内閣総理大臣に就任した菅義偉首相(71)は、表向きは安倍前首相からの「禅譲」を演出しながらも、権力掌握のための緻密な戦略を展開している。その真意はどこにあるのか。閣僚の“身体検査”を通じてチェックしてみよう。

 菅義偉首相の座右の銘は、「意志あれば道あり」。周囲の反対を押し切り38歳で横浜市議に立候補して初当選した経験から、今もこの言葉を大切にしている。では、9月16日に発足した新政権の“意志”はどこにあるのか。

 閣僚20人のうち、初入閣は坂本哲志1億総活躍相や野上浩太郎農水相ら5人のみ。安倍政権からの再任は8人、ポストが変わって引き続き閣僚を務めるのが3人、再入閣が4人と、安倍内閣からのほぼ「居抜き」で、地味な印象は否めない。

 ただ、「安倍政権の継承」を掲げる布陣の裏には深謀遠慮が見え隠れする。菅首相は官房長官として7年8カ月もの間、人事権を駆使して霞が関官僚を操ってきた人物だ。総裁選中に出演したテレビ番組でも、政権の政策に反対する官僚は「異動してもらいます」と断言。人事権への執着が官邸主導政治を支えてきたのは衆目の一致するところだ。政治ジャーナリストの田中良紹氏は言う。

「権力者は、自らを担ぎ上げた人物を切らなければ本物の権力を手に入れられない。中曽根康弘は田中角栄氏の後ろ盾で首相になったが、首相になると『角栄切り』を画策した。菅氏は今回の人事で表向きは安倍カラーを残しながらも、その真意は『安倍切り』にある」

 その最たる例が、安倍政権で長く首相補佐官を務め、今回、内閣官房参与に就任した今井尚哉氏。今井氏は安倍政権の政策全体を統括し、官邸官僚の代表格だった。

「参与はアドバイザー的な仕事で、実務はほとんどできないでしょう。一方で、菅首相の懐刀である和泉洋人首相補佐官は再任された。これで官邸官僚の力学が大きく変わります」(田中氏)

4972名無しさん:2020/09/20(日) 16:23:50
>>4971

 菅首相の肝いり政策である携帯電話料金の引き下げと関わりが深いのが総務省。ここをめぐる人事からも、安倍政権との“決別”が読み取れると同省関係者は言う。

「携帯電話料金を筆頭に、ふるさと納税や地方交付税制度など、菅さん肝いりの政策は総務省の管轄。だが、安倍さんは菅さんに総務省を好き勝手に仕切らせないように、高市早苗さんなど菅さんから遠い人を大臣にしていた」

 それが今回、二階派の武田良太氏が国家公安委員長から横滑りした。総裁選前から二階派と菅氏は蜜月関係にあり、菅氏と武田氏は二人三脚で総務省の政策に関与していく可能性が高い。

 もう一つの目玉であるデジタル分野の担当相には、平井卓也元科学技術担当相をあてた。

 菅氏はデジタル庁を新設する構想を持っていて、これを後押ししているのが竹中平蔵元金融担当相だ。竹中氏は、小泉政権の総務相時代に菅氏の能力を高く評価し、現在でも関係が深い。

 ただ、平井氏は過去の行動に批判もある。

 2013年6月にはネットの党首討論番組に出演していた社民党の福島瑞穂党首(当時)に対し、「黙れ、ばばあ!」と書き込みをしていたことが発覚。今年5月には、衆院内閣委員会の審議中に自身のタブレット端末でワニ動画を鑑賞していたことが問題になった。18年には、談合事件で国から指名停止処分を受けていた企業から政治献金を受けていたことが発覚し、返金したこともある。目玉分野の閣僚にスキャンダルが爆発するようならば洒落にならないが……。

 ところで、今回の人事でもう一つ注目すべきは「選ばれなかった人」だ。その一人が、安倍首相が元々は「後継者」と目していた岸田文雄前政調会長。ポストを何も与えず、権力から遠ざけた。ある自民党議員は言う。

「菅首相は以前から岸田氏と合わない。今後も要職を与えることはないだろう。今回の総裁選も圧勝なのに、陣営の議員に発破をかけて石破茂氏だけでなく岸田氏の票もひっくり返そうとしていた。1年後の総裁選に向けて、今からその仕込みをやっているように見える」

 一連の動きに共通するものは、「長期政権」への飽くなき野心だ。前出の田中氏は言う。

「本当の権力を握るには、選挙で勝つしかない。10月17日には中曽根康弘元首相の内閣・自由民主党合同葬儀もあり、10月の選挙も難しい。そうなると12月か1月あたりで解散する可能性もある」


(本誌・西岡千史/今西憲之)

※週刊朝日10月2日号より

4973チバQ:2020/09/20(日) 20:08:36
>>4950
>>4951
にっけーは本文NGっすね

4974名無しさん:2020/09/21(月) 00:38:32
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20200921-00199272/
叩けばホコリの出る菅・二階連合軍vs安倍・麻生連合軍の戦い
田中良紹 | ジャーナリスト
9/21(月) 0:32 (有料記事)

フーテン老人世直し録(536)

長月某日

 コロナ禍がなければ東京五輪の閉会式が行われたはずの8月9日、毎日新聞朝刊は1面トップで「ジャパンライフ立件へ」という記事を掲載した。マルチ商法で全国7千人から2千億円を騙し取ったジャパンライフの山口隆祥元会長らを警視庁が詐欺容疑で8月下旬に逮捕する方針を固めたという記事である。

 そして社会面では国立公文書館が前日の8日に2006年の小泉政権下での「桜を見る会」の招待者名簿を初めて公開した記事を掲載し、総理の招待者枠の整理番号が「60」であることを指摘した。

 ジャパンライフの山口元会長が2015年の安倍政権下での「桜を見る会」に招待された時の整理番号は「60」である。安倍総理からの招待であることが証明されたことになる。山口元会長はその招待状の写真を広告に使って詐欺を働き多くの国民が被害を受けた。

 この2つの記事から、警視庁と国立公文書館は時を同じくして安倍総理に不利な情報を流したことになる。8月下旬まで総理を続けていれば「桜を見る会」疑惑が再燃し、山口元会長との関係が追及されることは必至の情勢だった。

 すると安倍総理は、1週間後の17日に、車列を連ねて病院を訪れる様子をメディアに取材させ、7時間半も病院に滞在した。6月に人間ドックを受けた後の追加検査という説明だが、フーテンは病気を理由に国民の同情を引き、追及を逃れようとするのではないかと見ていた。

 一方、公明党の山口代表は7月22日に日本記者クラブで記者会見し、麻生副総理兼財務大臣が安倍総理にけしかける解散・総選挙について否定的な見解を述べた後、安倍内閣の支持率の低さについて記者から質問を受けると、「それは安倍総理の個人的な問題でしょ」と言った。

 つまり「モリカケ桜」という安倍個人のスキャンダルが問題なので、連立政権が批判されているわけではないとの立場を鮮明にしたのである。ブログにも書いたがフーテンはその発言に驚いた。連立を組む政党の代表がこれほど総理に冷たい態度を見せるのは儀礼上ありえない。公明党が総理を見限ったと思わせる発言だ。

 その直後の8月6日発売の「週刊文春」には「安倍晋三コロナでも五輪強行指令」の記事が出た。安倍総理は祖父の岸信介が東京五輪招致に成功しながら安保条約改定で退陣を余儀なくされ、開催の時の総理になれなかったのを超え、自分は「招致も開催も」総理としてやるため、不完全な形でも良いから知恵を絞れと各省庁の局長級を集め、9月からプロジェクトチームをスタートさせるという。異様な執念を感じさせる記事だ。

 この記事のネタ元はそうはさせたくない霞が関の官僚からだとフーテンは思った。そこに前述の毎日新聞の記事が重なり、フーテンは政治の底流で安倍退陣への動きが始まったと感じた。

 従ってフーテンの見方は、追い詰められた安倍総理が少なくも8月初旬には退陣を決意し、同情を引く形の演出を今井尚哉総理秘書官兼補佐官が考えて振り付けた。そして8月下旬に突然の退陣表明を行い、叩けばホコリが出るからコントロール可能と考える菅官房長官に後継を託した。

 警視庁によるジャパンライフ摘発はそれによって時期がずれ、菅内閣誕生後の18日になった。これからの政局は、菅・二階連合軍と安倍・麻生連合軍の双方が相手を叩いてホコリを出す構えをみせ、牽制し合う情報戦が展開されるとフーテンは予想する。

 その見方からすると、ジャパンライフ元会長と安倍晋太郎・晋三親子のスキャンダラスな関係は、無関係の菅総理にとっては都合が良い。それを見越して警察を監督する国家公安委員長に兄弟同様の小此木八郎氏を就任させたのではないかとフーテンは考えた。

 山口元会長は政界のタニマチで、中でも中曽根康弘、安倍晋太郎の両氏を特に支援していた。安倍晋太郎氏は「政界往来」という雑誌で山口元会長と対談し親密ぶりを披露している。その安倍外務大臣が1984年の国連総会に出席するためニューヨークを訪れた時に山口元会長がお供したことを国会で安倍外務大臣は認めた。

 その外遊には安倍晋三秘書も同行している。外務大臣一行は日本航空を使って往復したから日本航空の乗客名簿を見れば山口元会長が同行していた事実は確認できる。この詐欺事件の捜査がどのような事実を明らかにするのか、あるいはしないのか、フーテンは政局の動向と絡めて注視している。

4975名無しさん:2020/09/21(月) 00:45:19
https://news.livedoor.com/article/detail/18445550/
“ポスト安倍”に新展開 石破茂「二階さんも菅さんも同じ想い」発言で、総裁選の行方はどうなる?
2020年6月20日 6時0分 文春オンライン

「私が掲げる『地域分散・内需主導型』の国家像については、二階俊博幹事長も理解を示して下さっていると仄聞します。和歌山が地盤の二階幹事長は県議出身で、地方の代表のような政治を知悉されている家。秋田出身の菅義偉官房長官も地方への熱い想いを持っておられる。病気療養中の竹下亘先生(元総務会長)も隣の島根が地盤で、二言目には『田舎を大事に』と仰います」

「文藝春秋」7月号のインタビューで、そう語ったのは、石破茂元幹事長(63)。安倍政権の新型コロナウイルス対応に批判が高まる中、地方を重視する「地域分散・内需主導型」国家を掲げ、二階氏や菅氏らとの連携を滲ませたことが永田町で波紋を広げている。

二階幹事長も「石破氏は期待の星」
 各種世論調査で、「ポスト安倍」候補のトップに立つ石破氏。読売新聞社が6月5〜7日に実施した調査では、26%の支持を集め、2位(15%)の安倍晋三首相や小泉進次郎環境相を大きく突き放した。

 だが石破氏と言えば、安倍首相に批判的なスタンスを取り続け、世論調査の数字とは裏腹に国会議員の間での支持は広がっていないとされる。石破氏自身も政策論には熱心な反面、他派閥の議員との交流には消極的だった。ところが今回、安倍政権を中枢で支えてきた二階氏や菅氏の名前を挙げ、秋波を送ったのである。

 6月8日には、その二階氏と国会内で会談した石破氏。9月17日に開催予定の石破派パーティーでの講演を依頼し、その場で承諾を得たという。かつては安倍首相の「総裁4選」にも言及したことのある二階氏だが、会談後には「石破氏は将来さらに高みを目指して進んでいただきたい期待の星」と持ち上げ、石破氏の期待に応えた形だ。

岸田氏に否定的な菅官房長官がどう出るか
 かたや菅氏はどうか。これまで政権の危機管理を一手に担ってきたものの、新型コロナ対応を巡ってはいつになく存在感が薄い。小・中・高への一斉休校方針をはじめ、政策を主導しているのは、今井尚哉首相補佐官だ。また、黒川弘務前東京高検検事長の賭け麻雀問題でも、菅氏と黒川氏の距離の近さが指摘されるなど厳しい状況に立たされている。

 一方で、安倍首相が次期総裁の「本命」とする岸田文雄政調会長については、水面下で「発信力がない」と否定的な見解を示すなど、次期総裁選で支持する可能性は高くない。このように首相と菅氏の間で溝が生まれつつある中で飛び出したのが、今回の“石破発言”だった。

総裁選勝利へのシナリオ
 菅氏は6月10日の記者会見で「個々の記事にはコメントを控える」と述べたが、17日夜には二階氏と会食し、今後の政局などについて意見交換を行った。もし仮に、二階派(47人)を率いる二階氏と、多くの若手議員に影響力を持つ菅氏、そして前回の総裁選でも石破氏を支持した竹下派(54人)を率いる竹下氏の三人が、石破氏と距離を縮めるようなことがあれば、「数の論理」という点でも来年9月に予定される総裁選への影響は必至だろう。

 石破氏は二階氏、菅氏、竹下氏について、こうも語っている。

「皆さん、地元に友達や親戚がいて、地元の言葉で喋って、地酒を呑み、バカ話をしながら、泣きたくなるような思い出を共有する政治家です。このような政治家が大事にする『地方』が発展していくことこそが、この国の発展に繋がると私は確信しています」

 では、石破氏が掲げる「地域分散・内需主導型」国家とは、具体的にどのようなものか。二階氏や菅氏らとの連携をどのように総裁選に向けて生かしていくのか。それらの詳細は、「文藝春秋」7月号ならびに「文藝春秋」digitalに掲載した石破氏のインタビュー「安倍総理は国民を信じていないのか」をお読みいただきたい。

 そのほか、PCR検査の遅れや「アベノマスク」など安倍政権のコロナ対策への批判、検察庁法改正案の重大な問題点、総裁選のライバル・岸田氏との意外な関係などについても8ページにわたって語っている。

※「文藝春秋」編集部は、ツイッターで記事の配信・情報発信を行っています。@gekkan_bunshun のフォローをお願いします。

※音声メディア・Voicyで「文藝春秋channel」も放送中! 作家や編集者が「書けなかった話」などを語っています。こちらもフォローをお願いします。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年7月号)

4976名無しさん:2020/09/21(月) 01:10:21
https://news.livedoor.com/article/detail/18917545/
菅新政権「11月総選挙」へ 4人組の権力私物化を全部バラす!(1)
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2020年9月18日 10時5分 週刊実話
 9月8日の自民党総裁選告示を1週間も前にしながら、岸田文雄政調会長を担いだ岸田派の幹部はぼやくしかなかった。

「二階俊博幹事長と麻生太郎副総理兼財務相にあっという間にやられた。支援を期待していた安倍晋三首相にも、見事に梯子を外された。政治経験の差だ。『お公家』ばかりの我々では、全く相手にならなかった」

 石破茂元幹事長率いる石破派の若手も嘆くことしきりだった。

「二階さんと菅さんが二枚も三枚も上手だった。うちは単なる当て馬にされただけだった」

 持病の潰瘍性大腸炎を悪化させ、8月28日に辞意を表明した安倍氏の後継を選ぶ自民党総裁選(9月14日投開票)は、菅氏と岸田氏、石破氏の3氏が争う構図となったが、勝敗は戦う前から決していた。

 二階派(47人)と麻生派(54人)に加え、安倍氏の出身母体で最大派閥の細田派(98人)、竹下派(54人)、石原派(11人)と、5派閥が続々と菅支持を打ち出したからだ。菅氏に近い無派閥議員も加わり、国会議員票394の7割以上をわずか2、3日で制圧したのだ。

 それにしても、なぜ菅氏は早々に優勢となり、ここまで圧勝できたのか。当初、安倍・麻生氏の支援が期待できる岸田氏を有力視する向きもあった。石破氏が秋波を送ってきた二階氏の支援を得られれば、石破氏優位の展開もありえた。

 流れを決めたのは、8月20日夜の菅・二階氏の密談だった。2人は、持病の悪化に苦しむ安倍氏が12日に甘利明自民党税制調査会長との会談で「身体が持たない」と漏らし、15日に麻生氏と会談した際にも「もう任に耐えない」と訴えたことをつかんでいた。

 密談場所は国会近くの『ザ・キャピトル東急ホテル』の日本料理店『水簾』。2時間半にわたる会談で「やるなら応援する」と背中を押す二階氏に、菅氏は謝意を述べ、首相への意欲を隠さなかった。この情報はすぐに安倍・麻生氏にも伝わった。

 安倍氏の本命はこれまで岸田氏で、麻生氏も同じだったが、菅・二階氏は、岸田氏には大局観がないとして、一貫して首相後継には否定的だった。安倍・麻生氏もコロナ禍に十分な対応ができない岸田氏に失望感を募らせていた。
「安倍・麻生氏としては、ここで岸田氏を推せば菅・二階氏を石破氏側に走らせかねない。仇敵の石破氏が後釜に就くよりは菅氏の方がいい。2人の意向が一致すると、麻生氏も菅氏に乗ろうと麻生派の取りまとめを急いだ。28日の辞任会見より前に流れはできていた」(全国紙政治部デスク)

 29日夜の菅、二階氏の会談を受け、二階派がすぐに支持を表明すると、雪崩を打ったかのように、残る4派閥が次々と菅氏支持を表明した。

 二階派幹部は周囲に「これが二階幹事長の(流れを作る)空気技だよ」とほくそ笑んだという。
(明日に続く)

4977名無しさん:2020/09/21(月) 01:12:50
https://www.j-cast.com/tv/2020/09/16394495.html
「出馬したいのでよろしく」「しっかりやれ、応援するぞ」安倍辞任の翌日、菅・二階会談で流れは決まった。派閥の有力議員らが明かす総裁選の内幕と思惑
2020年09月16日11時22分

9月14日に自民党の新総裁に決まり、15日に党役員人事を行った菅義偉官房長官は、明日16日の臨時国会での首相指名選挙を経て新総理に就任する。自民党では異例となる無派閥の総裁誕生の裏で、各派閥はどう動いたのか。今回の総裁選挙の構図を決定づけた局面に立ち会っていた派閥の幹部たちが、"菅支持"に舵を切った内幕と、知られざる思惑を初めて証言した。

菅新総裁の初当選は1996年。当初は派閥に属していたが、2009年の総裁選で他派閥の候補を支援するために派閥を離脱して以来、派閥政治からの脱却を掲げてきた。その菅氏が臨んだ今回の総裁選で、陣営を支えたのは党内の有力派閥だった。

いち早く支持を表明したのは二階俊博幹事長率いる二階派(47人)だった。二階氏は夏ごろから菅官房長官と頻繁に面会を繰り返していた。その場にいたのは二階氏側近の林幹雄衆院議員だった。二階氏は菅氏を「ポスト安倍」の有力候補とみていたと林議員は言う。会談が行われたのは赤坂議員宿舎。菅氏、二階氏、森山氏、林氏の4人で、夜8時から20分ほどの会談だった。

「安倍総理が辞任表明した翌日、菅官房長官が森山裕国対委員長を通じて二階氏にアプローチしてきた。二階さんも即座にOKした。時期が時期だけにピンと来たのではないか。菅さんは総裁選に出馬したいのでよろしくと。二階さんは、しっかりやれ、頑張れ、応援するぞと」(林議員)

岸田氏が期待していた麻生氏は「安倍総理の意向」が条件だった
菅氏圧勝の流れをつくったのは、岸田文雄氏が支援を期待していた麻生太郎副総理率いる麻生派(54人)だった。麻生氏はこれまで、同じ派閥の系譜にある岸田政調会長を「将来を担う優良な人材」と期待していた。ところが、安倍総理辞任を受けて開かれた麻生派幹部の会合で、岸田支持が打ち出されることはなかった。実は麻生氏は、新型コロナ給付金の対応をめぐって岸田氏の手腕に疑問を感じるようになっていた。麻生氏側近の松本純衆院議員は「麻生さんは誰を支援するかというさまざまな意見に耳を傾け、今日は白紙。判断は自分に一任してくれと言った」という。

岸田氏が麻生氏に協力を求めたのは、総理の辞任表明の2日後。麻生氏は「安倍総理が支援するなら自分も支援できる。安倍総理の意向を確認してほしい」と条件を突き付けたという。その翌日、岸田氏は総理と面会したが、支援を取り付けるまでには至らなかった。安倍後継に活路を見出していた岸田氏の戦略が崩れた瞬間だった。麻生派も菅氏支持を決定した。

こうした中で注目が集まっていたのが、安倍総理の出身派閥で党内最大の細田派(98人)の動向だった。派内で独自の候補者を出すべきか、他の派閥候補の支援に回るべきか意見が割れていた。立候補を模索していた細田派・稲田朋美衆院議員は、派閥の枠を超えて支援を広げようと考えていた。安倍総理大臣の辞任表明から3日後、自身の立候補について安倍総理に直接相談したが、「あまり焦らず一歩一歩頑張っていけばいいよ、というようなアドバイスはあった」と言う。

同じ細田派で安倍総理大臣と定期的に面会した高鳥修一衆院議員は、「もし総理が"岸田さんやってよ"とおっしゃっていれば、全力で応援したと思う。総理は、政権の継続性と危機対応を考えると菅官房長官の安定性と考えたのではないか」と推し量った。

これで、安倍総理の辞任表明から5日後には、主要3派閥の領袖が揃って菅氏の支持を表明したことになった。選挙の大勢は決してしまったといっていい。

4978名無しさん:2020/09/21(月) 01:13:00
>>4977

「広く国民の声を聴く政治」だったのか、違和感の声もあがる
告示の前から「菅優勢」の流れができあがっていた今回の総裁選。選挙戦の最中、西田昭二、武井俊輔、國場幸之助、古賀篤ら岸田派の若手は、新たな総裁が派閥の論理で決まっていくことに懸念の声をあげていた。その一方、地方の党員からの支持に期待をしていた石破茂元幹事長は地方で政策を訴えていた。だが、すでに大勢は決まっており、石破元幹事長を支持する自民党員の間では、違和感が広がっていた。「今後は永田町の中だけで無く、広く国民の声を聴く政治をしてほしい」という意見も出ていた。

15日には菅新総裁が党役員人事を行い、菅新総裁を支持した派閥の幹部が、続々と要職に起用された。菅義偉新総裁は番組のインタビューに答え、「政権として国民のために働く内閣を作りたい。(解散総選挙は)任期は1年しかない。その中で信をとうかどうかというのは総理大臣になってから考えること。やはり目の前のコロナをしっかり終息出来るように、経済をしっかり立て直すように、両立させてほしいというのが国民の声じゃないかと思う」と述べた。

同じ日、合流新党「立憲民主党」が結党大会を開催し、150人で船出した。代表に就任した枝野幸男代表は新党として、政権の選択肢を示す姿勢を強調。「国民の声に真っ正面から応える。明日新政権が発足し、久しぶりに臨時国会が開かれる。解散総選挙で論戦から逃げるようなら、それは国民不在の証明」と気炎を上げた。

注目の菅新政権がきょう16日(2020年9月)、発足する。

文・バルバス

4979名無しさん:2020/09/21(月) 01:27:09
https://www.asahi.com/articles/ASN9G6KKXN9GUTFK01K.html
「食い逃げ」警戒、渦巻いた疑心暗鬼 菅総裁、次は人事
有料会員記事 自民党総裁選2020
安倍龍太郎 菊地直己
2020年9月15日 6時00分

 菅義偉官房長官が第26代の自民党総裁に就任した。「安倍政権の継承」を訴え、議員票、地方票ともに大差をつけて総裁選を制した。8年ぶりのトップ交代で何を受け継ぎ何を変えるのか、注目は党役員・閣僚人事に集まる。新たな布陣で早期に衆院解散・総選挙に踏み切るかも焦点だ。

 「大きな数を頂いたので、安定して自分のめざす政治を行っていける」

 総裁選出から2時間半後、菅氏は党本部での記者会見で圧勝をそう誇った。7年8カ月続けた官房長官会見とは違い、笑顔も頻繁にのぞかせた。

 無派閥で党内基盤が弱い菅氏を押し上げたのは、派閥の力だった。

 岸田、石破両派を除く全5派閥が支持。二階俊博幹事長率いる二階派(47人)が擁立の流れをつくり、最大派閥の細田派(98人)、ともに第2派閥の麻生派(54人)、竹下派(54人)が雪崩を打った。

 投開票直前の菅氏陣営の決起集会では、5派閥の領袖(りょうしゅう)らが壇上で菅氏と「グータッチ」を交わした。麻生太郎副総理兼財務相は過去の総裁選で、投票直前に安倍晋三首相の陣営で議員に提供されたカツカレーの数より、安倍氏の票数が少なかった「食い逃げ」のエピソードを振り返り、「ぜひこの活気、この力を最後まで維持していただくようお願いする」と引き締めた。

■一枚岩ではなかっ…

https://www.asahi.com/articles/ASN9H33LHN9GUTFK03Q.html
「党四役」って何? 党運営の中心、最も力を持つのは…
会員記事 自民党総裁選2020
2020年9月15日 9時55分

 自民党の幹事長、総務会長、政調会長、選挙対策委員長は「党四役」と呼ばれる。与党トップの総裁は首相として政府の運営に携わるため、四役が党運営の中心となる。それぞれの役割や、力関係はどうなっているのだろうか。

 四役のうち、最も力を持つのは幹事長だ。党則で「総裁を補佐し、党務を執行する」と位置づけられ、党のカネの使い道や人事を実質的に決め、選挙の公認にも実権を持つ。「党の隅々まで口を出せる権限がある」(党幹部スタッフ)ため、在任中に「子分」を増やすことも。二階俊博幹事長が率いる二階派は、二階氏が幹事長に就任した16年8月時点では36人だったが、いまは47人にまで増えた。

 総務会長は、党の常設の最高意思決定機関である総務会を取り仕切る。総務会は、政府がつくる予算案や法案を最終的に党が了承するかどうか決める機関で、全会一致が基本原則。総務会メンバーはベテラン議員も少なくなく、「うるさ型」を抑えられる重鎮をあてるケースが多かった。

 ただ、「安倍1強」と言われた…

4980名無しさん:2020/09/21(月) 01:28:58
https://www.asahi.com/articles/ASN9K7D2VN9GUTFK03D.html
第1回派閥を否定し、利用した 菅氏を頂に押し上げた数の論理
有料会員記事 菅政権発足
2020年9月18日 5時00分

 「岸田さんや石破さんは、派閥内で飯を食ってるだろ。子どもの遊びみたいなもんだ」。8月末、自民党総裁選に立候補する意向を固めた菅義偉は、自身の勝利を確信したかのように周囲にそう語った。

 この時、すでに党内で菅優位の流れができつつあった。28日に首相の安倍晋三が記者会見で辞意を表明した翌日、菅は党ナンバー2の二階俊博とひざを突き合わせ、総裁選への意欲を伝えた。その二階率いる二階派(47人)がいち早く支持を打ち出したことで、細田派(98人)、麻生派(54人)など大派閥でも、同調する動きが広がっていた。

 「どの派閥も、負ける戦いはし…

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63932580W0A910C2PP8000/
組閣、派閥均衡を重視 神奈川・当選同期に菅色
2020/9/17付日本経済新聞 朝刊

16日に発足した菅内閣は自民党の派閥にまんべんなくポストを配分した「派閥均衡型」といえる。菅義偉首相と同じ無派閥からは3人を登用した。首相と同期の1996年初当選組や神奈川選出議員が目立つなど「菅色」もみえる。

首相は総裁選で細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)の5派から支持を受けた。一方で派閥の意向を聞く従来型の人事はしないと断言し、能力主義…

https://mainichi.jp/articles/20200917/ddm/003/010/126000c
総裁選の決算/上 派閥均衡、「実務」優先 手堅く、精通分野に配置
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月17日 東京朝刊

 16日発足した菅義偉内閣は、閣僚ポストを自民党内の各派閥にほぼ均等に配分した上で、所管行政に精通した実務家を多く起用する手堅い布陣となった。ただ、派閥別の配慮の仕方には濃淡があり、総裁選で対立候補を擁立した岸田派や石破派などからは不満も漏れる。

 菅内閣で際立ったのは「手堅さ」だった。第4次安倍再改造内閣の閣僚のうち、麻生太郎副総理兼財務相(79)=麻生派=や茂木敏充外相(64)=竹下派=ら派閥の実力者を中心に8人を再任。3人の閣僚の担当を変更する横滑りを行い、過去に閣僚を経験した4人を再登用。初入閣は5人にとどめた。参院自民党の世耕弘成幹事長(細田派)は「実務型を集結させたところに仕事師である菅新首相らしさが出ている」と評価した。

 2019年9月の内閣改造で安倍晋三前首相は13人を初入閣させたが、そのうち4人は無派閥が占め、石破、石原両派からの閣僚登用は見送った。当時官房長官で無派閥の菅首相への配慮からだった。ところが菅首相の側近の菅原一秀前経済産業相が公職選挙法違反疑惑で辞め、法相を務めた衆院議員、河井克行被告も公選法違反事件で辞任。その後、河井議員は逮捕・起訴され、菅氏の求心力低下につながった。

4981名無しさん:2020/09/21(月) 01:29:40
>>4728

自民総裁選最下位の石破氏、厳しい再挑戦の道 閣僚経験者からは「賞味期限切れた」の声も
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200915/pol2009150005-n1.html

4982名無しさん:2020/09/21(月) 01:30:19
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2020/09/15/JD0059563818
大分合同新聞 大分県内 自民総裁選、大分県関係4議員は菅氏に投票 [全般]
大分県内ニュース
自民総裁選、大分県関係4議員は菅氏に投票
2020/09/15 03:01

 自民党は14日、党大会に代わる両院議員総会を東京都内のホテルで開き、菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)を破って圧勝し、第26代総裁に選出された。菅氏377票、岸田氏89票、石破氏68票で菅氏が過半数を・・・

※この記事は、9月15日 大分合同新聞 1ページに掲載されています。

4983名無しさん:2020/09/21(月) 01:32:20
https://mainichi.jp/articles/20200914/k00/00m/010/228000c
「同情」の2位、岸田氏望み残す 地方票最下位…党内から不信 自民総裁選
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月14日 22時00分(最終更新 9月14日 22時18分)

 自民党総裁選で劣勢が予想された岸田氏だが、岸田派47人に対し獲得した国会議員票は79票。想定より約20票積み増して2位となったことが会場で伝えられると、岸田氏の顔に笑みがこぼれた。一方、圧勝を狙った菅氏陣営の二階派幹部は、予想外の岸田氏の善戦に「何だあれ」と漏らした。

 岸田氏は当初、安倍晋三首相の「意中の人」と目されていた。しかし、菅氏が安倍路線を継承する立場で二階派と連携して出馬する動きが広がると、首相の出身派閥・細田派や、岸田派(宏池会)と源流を同じくする麻生派も含めた5派閥が菅氏支持に雪崩を打った。岸田氏が今回の総裁選で大敗して3位に甘んじれば、次期総裁選候補としての芽が消えるだけでなく、派閥領袖(りょうしゅう)の地位さえ危うくなる危機感があった。

 二階派幹部は「細田派が議員票を回したんだろう」とつぶやいた。実際、首相に近い細田派議員も「組織的に回したわけではないけどね」と、個人的に岸田氏へ投票する動きがあったことを暗に認め、細田派幹部も…

https://mainichi.jp/articles/20200915/ddm/003/010/103000c
自民総裁選 「完勝」菅氏、人事試練 支持5派閥、優遇迫る
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月15日 東京朝刊

 14日投開票された自民党総裁選は菅義偉官房長官(71)が国会議員票、地方票とも圧勝する「完勝」を収めた。次の焦点となる党役員・閣僚人事は菅新総裁にとって最初の関門だ。敗れた岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)は来年9月の任期満了に伴う総裁選に向けて戦略を練り直す。

 党内7派閥のうち菅氏を推した5派閥は論功行賞人事を求め、意に沿わない場合は反旗を翻す構えすら見せている。無派閥で党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)な菅氏が派閥とどのような間合いを築くのか。14日夜、早速、党4役と国対委員長のポストを5派に振り分ける人事を固め、各派に配慮を示した。

 「党員の意思が完全に反映された。圧倒的だ。党員・党友の皆さんは本格投票による結果と同じと受け止めると思う」。菅氏を支持した麻生派の甘利明税制調査会長は14日、菅氏が地方票の6割以上を獲得したことをそう評した。

https://mainichi.jp/articles/20200914/k00/00m/010/233000c
「完勝」菅氏を待つ人事の試練 支持の5派閥、論功行賞求める 自民総裁選
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月14日 22時08分(最終更新 9月14日 22時51分)

 14日投開票された自民党総裁選は菅義偉官房長官(71)が国会議員票、地方票とも圧勝する「完勝」を収めた。次の焦点となる党役員・閣僚人事は菅新総裁にとって最初の関門だ。敗れた岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)は来年9月の任期満了に伴う総裁選に向けて戦略を練り直す。

 党内7派閥のうち菅氏を推した5派閥は論功行賞人事を求め、意に沿わない場合は反旗を翻す構えすら見せている。無派閥で党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)な菅氏が派閥とどのような間合いを築くのか。14日夜、早速、党4役と国対委員長のポストを5派に振り分ける人事を固め、各派に配慮を示した。

 「党員の意思が完全に反映された。圧倒的だ。党員・党友の皆さんは本格投票による結果と同じと受け止めると思う」。菅氏を支持した麻生派の甘利明税制調査会長は14日、菅氏が地方票の6割以上を獲得したことをそう評した。

 安倍晋三首相の病気による辞任表明で突如実施された総裁選。二階俊博幹事長ら党執行部は「政治空白」を避けるとして、党員投票を省略した簡易形式で総裁選を押し切ったが、国会議員票だけで当選が確実視された菅氏も、地方票の行方次第では総裁就任の正当性が問われかねなかった。

 5派閥や無派閥有志から成る菅氏陣営が「圧勝」ムードで緩みを見せる中、菅氏自身は職域党員を抱える業界団体幹部らに支持を求める…

4984名無しさん:2020/09/21(月) 01:34:01
https://www.asahi.com/articles/ASN9J722FN9JUTFK04B.html
二階派、さながら祝勝会 競った2派閥と明暗分かれる
有料会員記事 菅政権発足
河合達郎、西村圭史、石井潤一郎
2020年9月17日 7時00分

 16日に発足した菅政権は、党内7派閥から閣僚が起用された「派閥均衡」が特色だ。ただ、菅義偉首相の誕生に貢献した二階俊博幹事長や森山裕国対委員長の派閥議員が初入閣を果たす「論功行賞」人事の側面も。一方、総裁選で争った岸田文雄、石破茂両氏の派閥の冷遇ぶりもみられ、明暗が分かれる形となった。

 16日午後、加藤勝信官房長官が武田良太総務相と平沢勝栄復興相の就任を読み上げると、二階派の派閥事務所のテレビを見ていた所属議員から歓声が起こり、祝勝会のような雰囲気となった。

 二階氏はいち早く菅氏支持を表明し、総裁選圧勝の道筋をつけた。二階派は47人の第4派閥ながら、二階氏が幹事長続投。武田氏に加え、「入閣待機組」のベテラン平沢氏が念願の初入閣を果たした。

 二階氏も記者団に「必要な人材の登用に努力した結果。必ずや国民に期待してもらえる」と菅内閣の陣容を評価した。

 二階氏とともに菅氏支持に動いた森山氏が所属する石原派も恩恵を受けた。11人の少数派閥だが、森山氏の留任に加え、坂本哲志氏が初入閣した。

 総裁選で、菅氏支持へと雪崩を打った、他の主要派閥も及第点を得たようだ。

 竹下派(54人)は、政権の要…

https://www.asahi.com/articles/ASN9G6260N9GUTFK03R.html
総裁選で菅氏支えた「派閥」とは? 組閣や党人事に影響
会員記事 自民党総裁選2020
笹井継夫
2020年9月14日 19時41分

 14日の自民党総裁選で、党内7つの派閥のうち5つから支持を得た菅義偉(すが・よしひで)氏が圧勝しました。本人は「脱派閥」を掲げながら、派閥に支えられるという不思議な構図。派閥とは何か?派閥が人事に及ぼす役割とは?一問一答形式で説明します。

 Q 自民党総裁選で注目される「派閥」とは?

 A 領袖(りょうしゅう)というトップを中心に、同じ政策や利害に基づいて行動する国会議員の集団のこと。総裁選では、党内の7派閥のうち細田派や麻生派、二階派など5派閥(計264人)が菅義偉官房長官の支持を表明した。岸田文雄政調会長(岸田派47人)や石破茂元幹事長(石破派19人)よりも菅氏が優位に立てたのは、派閥の力が大きい。

 Q 派閥の役割は?

 A かつては総裁候補を担ぐ集団という意味合いが強かった。いまは政策集団としての顔のほか、組閣や党人事では、所属議員がポストを得られるよう働きかけている。

 Q マイナスイメージで語られることがあるのはなぜ?

 A 衆院選の一つの選挙区で複…

4985名無しさん:2020/09/21(月) 01:34:52
https://www.cyzo.com/2020/09/post_253127_entry.html
宏池会(岸田派)の憂鬱
菅内閣誕生の裏で評価爆下がりの岸田氏 張りぼての総裁選2位で見えた危うい立場
2020/09/18 07:00
文=見附太郎(みつけ・たろう)

 2020年9月16日、菅義偉内閣が発足した。2日前の14日、投開票が行われた自民党の総裁選では菅義偉氏が国会議員票と地方票とも圧倒し、有効票534票の約7割にあたる377票を獲得し大勝した。2位につけたのは89票を獲得した岸田文雄政調会長。3位の石破茂元幹事長に21票の差をつけた。トーンに若干の違いは見られたものの、各報道機関とも石破に競り勝った岸田が、将来の総理総裁への挑戦権を維持したかの論調で書き連ねていた。

 もともとこの総裁選、自民党内7派閥のうちの細田、麻生、二階派ら5派閥の支持を取り付けた菅の圧勝は投票前から織り込み済みで、焦点は誰が2位につけるかに絞られていた。

 国会議員票だけ見れば、岸田派の47人と石破派の19人では28人の差があり、岸田派の優位は最初から明らかだった。加えて、岸田派はかつて同じ派閥に属していた谷垣禎一元総裁のグループ(有隣会)からの票も見込めたので、基礎票だけで55票程度は事前に確保していた。

 そうした状況下なれば、石破が頼みの地方票に望みをかけるのは必然的な流れだった。一方の岸田も最初から勝敗を度外視された総裁選であっても、将来の総裁候補となるためには、ある程度の地方票を獲得し全国レベルでの支持の広がりを示すことは求められていた。

 各都道府県に3票ずつ割り当てられた地方票141票は菅が89票(得票率63.1%)を獲得したが、石破も42票(同29.8%)を獲得し一応の意地を見せた。一方で岸田が獲得した地方票はわずか、10票(同7.1%)だった。

 票が回ったのは山形、福島、山梨、広島、香川、長崎、熊本の7県のみ。岸田の地元・広島で3票総取りしたのと、16年に亡くなった、かつて宏池会(現岸田派)を率いた堀内光雄の地元・山梨で2票獲得したのを除き、残る5県からは1票ずつ獲得したに留まった。法務大臣として今回再入閣した上川陽子を筆頭に、同派議員が複数いる静岡では一票も取れなかった。

自民党内ですべてに優先された石破潰し
 永田町内の数の論理はともかく、これだけ全国での知名度が低い(ありていに言ってしまえば人気がない)岸田が首相になった場合、果たして選挙に勝てるのかという当然の疑問が出てくる。まだ総裁選が終わったばかりで、岸田派内の誰もが表立った批判は控えるだろうが少なくとも、自民党の他の派閥からは「将来、岸田で大丈夫なのか?」という素朴な疑問は当然湧き出てくる。

 今回の2位確保にしても、なんとか集めた議員票79票によるところが大きかった。岸田本人が各議員に対し電話で支持を訴えるなど、なりふり構わぬ姿勢で支持獲得に動いたことが功を奏したようだが、総裁選の前から、反安倍を主張してきた“石破潰し”のために、「菅氏を支持する5派閥からある一定票を融通する」ということもささやかれていた。安倍前首相自身、安倍政権への批判を繰り返す石破氏の勝利を阻止することを最重視していた。

 岸田に対しては勝負が最初から見えていた今回の総裁選に、「出馬見送りすべき」との声も一部からは上がったが、安倍首相に諭されて出馬を見送った18年に続く不出馬となると、「流石に派内の維持を保てない」と、負けを承知の勝負に岸田は出た。

 岸田にとって、今回の総裁選は将来の総裁への芽を残すという大義名分の前に、自身の派閥会長の座を維持するためにも2位確保は必要最低限のラインだった。

4986名無しさん:2020/09/21(月) 01:36:54
>>4985

田中六助から古賀誠=今も引き継がれる川筋者の系譜
 岸田派の一部は、不出馬、または出馬して無残な最下位ともなれば、「1971年の大平のクーデター」のような事態を招きかねないと懸念していた。

 当時の宏池会は後に、衆院議長になる前尾繁三郎が派閥の長だった。四選を目指す佐藤栄作首相(当時)から、四選後の内閣改造での前尾派の優遇を約束され出馬を見送ったが、佐藤から約束を反故にされ、前尾は面子を潰された。派内の不満は一気に爆発し、後に首相の座を射止める大平正芳が田中六助(大平内閣時の官房長官)らに担がれる形で前尾を駆逐し、派閥の会長の座に収まった。このクーデターには前段があり、前尾が佐藤の三選を阻止するため出馬した1968年の自民党総裁選で95票を獲得するも、107票を獲得した三木武夫の後塵を拝する形で惨敗したことも派内の不満要因の火種としてくすぶっていた。

 ここまでなら、半世紀近く前の話で、特に心に留めておく必要もないのかもしれない。しかし、このクーデターを画策し、大平を担ぎ上げた田中六助は、今も宏池会の実質的オーナーで、九州地域選出の議員を中心に強い影響力を持つ古賀誠・宏池会名誉会長(前会長)の政治の師だった。

 田中六助は日本経済新聞の記者出身とはいえ、元を辿れば、荒い気性で知られる福岡の川筋者だ。“金遣いと気は荒い”が男気のあることを何よりの誇りにしている人たちだ。田中六助は同じ福岡出身で川筋者気質を持つ古賀をことのほか可愛がった。古賀も自身のホームページで、「私の心の中にはいつも生きている先生」「私の政治家としての政治理念は、そういう田中六助先生との出会いの中で培われていったものです」と故人を今も称える。政治理念だけでなく、政治の世界での喧嘩の仕方も田中六助から直伝で学んだから、現役時代、古賀は永田町ではもっとも、喧嘩相手にしなたくない存在だった。

 仮に古賀の中に、田中六助から引き継がれたDNAが今もしっかりと残り、派閥の存在意義が政権獲得にあると考えているとすれば、今後も岸田が全国的な支持を拡大することができなければ、見限り時が来るかもしれない。

 この8月で80歳となった古賀誠が自ら動くことはないにしても、田中六助?古賀誠に連なる川筋気質を持った若手が岸田以外の誰かを担ぎ上げる可能性は否定できない。

 立候補に必要な20人を確保できず最終的に出馬断念を余儀なくされたが、15年に野田聖子が自民党総裁選への出馬を模索した時は裏で古賀が糸を引き、派内の若手に野田支持を働きかけたという。

 その野田聖子は今回の菅政権誕生で、幹事長代行となった。今後の彼女の立ち振る舞い次第だが、今後、コロナウイルス感染拡大が更に拡大し、五輪中止、または不祥事などで自民党の人気が急落した時に使える切り札としての存在価値は今も野田に残る。そうなった場合、古賀指示のもと、岸田派が日本初の女性宰相候補として野田聖子を担ぎ可能性も状況によってはあり得るシナリオだ。

4987名無しさん:2020/09/21(月) 01:38:33
>>4986

派閥抗争を繰り返してきた宏池会
 同じ宏池会を見渡せば、安倍前首相が自民党総裁に返り咲いた12年の自民党総裁選で参議院議員ながら出馬した林芳正が派の座長として控える。こちらも農水大臣、防衛大臣などの要職で数々の経験を積んでおり、宰相になるための必須条件はすでに揃えている。

 お公家集団と揶揄され一見、派閥抗争などから縁遠いとみられる宏池会だが、宮澤喜一元首相と前出の田中六助が派閥の主導権を争った「一六戦争」、派閥の分裂を招いた「加藤の乱」と他の派閥並みに集散離合は繰り返してきた。挙国一致でコロナ禍という国難に立ち向かうこの時期に、むやみに権力闘争を煽るつもりはないが、日本の高度成長をけん引し、64年の東京五輪を成功させた池田勇人元首相が旗揚げした宏池会が今後、本気で政権獲りに動くなら、多少の出血は強いられても総裁選に向けてのしっかりした統括は必要となってこよう。

 来年9月に行われる自民党総裁選は今回のような略式でなく、党員投票が議員票と同等の重みを占める、本来あるべき姿の総裁選となる見込みだ。全国的支持獲得のために岸田氏に残された時間はあまりにも少ない。

最終更新:2020/09/18 09:48

4988名無しさん:2020/09/21(月) 14:49:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e053f2b9c3673608fefba0f0f81a50971f7f1bf
野田聖子元総務相「私が総裁候補になれない理由」を赤裸々告白 〈AERA〉
9/8(火) 8:00配信

 今回も女性候補ゼロの自民党総裁選。野田聖子元総務相は早々に出馬を見送った。女性が首相への挑戦さえ果たせない理由は。足りないものは何なのか。AERA 2020年9月14日号では、野田元総務相が自民党総裁選について語った。

*  *  *
──総裁選には必ず出ると常々おっしゃっていましたが、今回は見送りました。なぜですか。

党員投票が見送られ、自由で開かれた総裁選ではないからです。国会議員ではなく、党員という普通の人々の票あってこその私ですから、今回出てもバットを持たずにバッターボックスに立つようなものですから。

■20人の推薦人目指して

──前2回の総裁選は出馬を模索しつつ20人の推薦人が集まらず断念。今回、出馬を目指したら推薦人は集まりましたか。

 派閥を作るために議員になったわけではないけれど、ゼロからのスタートだった1回目の挑戦以降色んな人と人間関係を築き、今回は十数人のコアメンバーと政策グループの入り口ぐらいまできていました。結果的にどうなったかはわかりませんが、10人ほどから始めた前回より前進できていたのは確かです。

 ただ、私個人なら落選しても、推薦人が集まらず馬鹿にされても全然構わないのですが、応援してくれる人たちの名誉を傷つけたり、新総裁の下で何らかのペナルティーを受けたりする可能性がある。特に今回の選挙方式では、総裁選後に私が一定の力を持ってみなさんを守れるという保証が無い中で、動かないことを決めました。

――同じ無派閥の菅義偉官房長官が、各派閥から広く支持を集め当選確実の状態です。ご自身との差はどこにあったのでしょうか。

 そうですね……。当然、官房長官という重職を7年半も続けてこられたということは大きいと思います。派閥以上の人間関係を作ってこられたのでしょう。ただ、それだけではない。今回の総裁選では本来、石破茂さんが軸になるはずだった。でも「それはイヤだ」と思う人たちもたくさんいて、その人たちが対抗馬として菅さんを担いだ。そういう流れができたということが大きいと感じます。

――ただ、菅さんは元々ポスト安倍候補として各種世論調査でも名前が挙がっていました。残念ながら野田さんは、小泉進次郎さんや河野太郎さんといった比較的若手のポスト安倍候補に比べても、世間の期待が高まっていません。

 私が女性議員である、ということが一つの原因ではあると思います。大変残念なことだけど、女性ということでアンダーエスティメイト(過小評価)される、一段低く見られてしまう。それを打破するのが私の目標でもあります。メディアへの露出が足りていない、という面もあるとは思いますが、それでも一定の人々が常に首相候補として支持して下さっていることは大変ありがたく感じています。

──なぜ首相を目指すのですか。

 小泉純一郎さんの郵政民営化でわかるように、トップになれば自身の持論を実現できる。私にとってそれは少子化対策です。少子化は日本が抱えるあらゆる問題の原因です。経済への影響はもちろん、若年層が減れば防衛にも懸念が出る。福祉の担い手が足りなくなる。教育だって劣化してしまう。大人最優先から子ども最優先の日本にする必要があるんです。ただ、これを本気でやろうとすると大人が持っている既得権益を侵すことになり必ず反発が起きます。トップにならなければやれない仕事だと考えています。

 また、社会で一番弱い立場の子どもを大切にすることで、次に弱い立場である女性も救うことができます。あのアメリカでさえ、女性は大統領になれなかった。女性だというだけでアンダーエスティメイトされてしまう現状を打破するには、まず子ども最優先ということです。

(編集部・上栗崇)

※AERA 2020年9月14日号抜粋、一部加筆

4989名無しさん:2020/09/21(月) 14:50:41
>>4988

https://news.yahoo.co.jp/articles/498cca8829b493e062bf7cfb157fbc3627ec7be6
野田聖子元総務相、総裁選で「小池百合子都知事と共闘」も視野 どっちが立候補かは「ののしりあいで決める」〈AERA〉
9/9(水) 8:00配信

 自民党総裁選への立候補を見送った野田聖子元総務相。過去に女性として唯一総裁選に立候補した小池百合子都知事の自民党復帰、そして総裁選での共闘について、AERA 2020年9月14日号で「十分にあり得る」と見通しを語った。

【野田聖子元総務相「私が総裁候補になれない理由」を赤裸々告白】から続く

*  *  *

──次の総裁選は来年秋。この1年間、何をすれば立候補、当選への道が開けますか。

 秘密兵器があるわけじゃないし、刺激的なことを言って炎上商法的に露出を増やすのも柄じゃない。これまで通り自分が正しいと思うことを主張して、同調してくれる仲間を一人ずつ増やすしかありません。女性議員を増やすことにも力を注いでいますが、そうした活動がいずれ大きな力になるはずです。次がダメでもその次がある。7回転んでも8回目があります。男性議員はよく、「次がダメだったら政治生命が……」なんていいますけど。私はそんなこと全く考えていません。やりたいことを、できるまでやりつづけるだけです。

――過去2回、推薦人集めに失敗しましたが、それでもやり方を変えないということですか。
 正しいことをずっと言い続けていれば、周囲の人がいずれ「そうか」と気付いてくれる。地道に女性議員を増やしていることも、やがて力になっていく。少しずつ少しずつ色んな力が貯まっていって、ある日ドアが開いたら、一気に流れができると期待しているんですけどね。

──今回、稲田朋美議員も立候補を模索しました。共闘という選択肢はありませんでしたか。

 稲田さんの動きはうれしかったですね。やはり彼女も、私が過去2回挑戦した姿を見て、「私も」と思ってくれたのではないでしょうか。共闘できたらいいと思いますし、そのときは私のほうが当選回数が多いから、顔を立てて候補は私ね、という話をするでしょう。

──小池百合子・東京都知事とは以前から協力関係にあります。彼女が自民党に帰ってくる可能性をどうみていますか。

 今はコロナ対策で大変な状況ですが、事態が落ち着けば十分にあるんじゃないでしょうか。彼女とは政治的手法や外交など個別の政策では違いがありますが、常に連絡は取り合っていますし、女性の過小評価を打破しようという目的は同じ。強いおばさん2人でまた協力する日が来るかもしれません。そのときは、どっちが総裁候補になるか決めるのにののしり合いになるかもしれませんけど(笑)、女性候補が1人もいないよりずっといいことですよ。

(編集部・上栗崇)

※AERA 2020年9月14日号抜粋、一部加筆

4990名無しさん:2020/09/21(月) 16:15:06
>>4293

https://www.sankei.com/politics/news/200826/plt2008260030-n1.html
谷垣グループ、超党派議連やコロナ後政策立案で存在感
2020.8.26 20:14政治政局

 自民党の谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)の動きが活発だ。掛け持ちを合わせて20人余りの小所帯ながら、メンバーの中谷元(げん)・元防衛相や遠藤利明・元五輪相らベテラン組が超党派議員連盟を立ち上げたり、新型コロナウイルス収束後をにらんだ政策立案を主導したりと党内外で活動の幅を広げている。候補者乱立による接戦が予想される次期総裁選をにらみ、存在感を高める狙いも透ける。

 「国家に貢献できるような、実力を養成できるような集団にならなければならない」。26日に東京都内で開いたグループの研修会で、代表世話人を務める中谷氏は仲間たちにこう結束を呼びかけた。

 派閥ではない有隣会は小規模とはいえ、メンバーには政治経験豊かなベテランがそろう。中谷氏は7月、中国が香港の統制強化のために導入した香港国家安全維持法(国安法)に対応する超党派議員連盟を結成。ともに共同代表に就いた国民民主党の山尾志桜里衆院議員との異色のタッグは話題となった。

 遠藤氏も新型コロナ収束後を見据え、日本の文化芸術などを国家戦略として発信するための自民党特命委員会発足を主導し、委員長代行に就任。特命委は次期首相の座を目指す岸田文雄政調会長の下に置かれており、岸田氏と親交が深い遠藤氏による支援の布石かとの観測も広がった。

 グループには他にも川崎二郎元厚生労働相や逢沢一郎元国対委員長らが所属。逢沢氏は24日夜、岸田氏や鈴木俊一総務会長と会食し、岸田派(宏池会)の流れをくむ勢力の再結集による「大宏池会構想」について意見を交わしたという。

 有隣会をめぐっては、接戦が予想される次期総裁選で一致結束し、キャスチングボートを握れるかが注目される。

 中谷氏は同じ昭和32年生まれで、次期総裁を争う岸田氏や石破茂元幹事長に、石原伸晃元幹事長を加えた4人で定期的に会合を開く間柄だ。グループには総裁選出馬を目指す野田聖子元総務相と親しいメンバーもいる。ベテランが多いため足並みをそろえて特定の候補者を推すことに関しては「すんなりといかない」(ベテラン)との見方もある。(永原慎吾)

4991名無しさん:2020/09/21(月) 16:31:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/9235d77f9b33d635c6aaf4b1bc6ccd8289137d47
野田聖子氏、総裁選出馬へ意欲 過去断念も「愚直に目標」
1/3(金) 18:07配信

 自民党の野田聖子元総務相は3日放送の文化放送ラジオ番組で、次の党総裁選に立候補する意欲を重ねて表明した。過去に2回出馬を目指しながら断念した経緯を念頭に「愚直だが総裁選を目標に掲げている。これと決めたら、それのみだ」と明言した。

 出馬を目指す理由について「自民党が女性活躍を進めるかどうかの試金石になる。多様性を見せる意味で、もう一踏ん張りしたい」と述べた。

 野田氏は、首相が途中で退陣し、後継を国会議員だけで選ぶとの見方に対し「大反対だ。透明性の高い方法でリーダーを選ぶ時代に、絶対あってはならない」と強調し、党員・党友投票の実施を求めた。

4992名無しさん:2020/09/21(月) 16:41:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/80a93f87e7a10b3d36501bef33e553de26256de6
ポスト安倍、「石破潰し最優先で菅」のあざとさ
9/2(水) 5:01配信

 安倍晋三首相の突然の退陣表明で始まったポスト安倍レースは、あっという間に菅義偉官房長官を後継とする流れが固まった。

 7年8カ月続いた「安倍政治の継承」が大義名分だが、国民的人気を誇る反安倍の闘士の石破茂元幹事長だけは後継にしたくないという自民主流派が、石破潰しを最優先させた結果ともみえる。

■事実上、菅氏の信任投票に

 9月8日告示―14日投開票という日程で実施される自民総裁選は、菅、石破両氏と、一時は本命視された岸田文雄政調会長の3氏による戦いとなるのがほぼ確実となった。しかし、「実態は菅氏の信任投票」(自民幹部)との見方が支配的。まさに「幕が開いたら芝居が終わっていた」というあざとさで、総裁選の投票に参加できない自民党の党員・党友だけでなく、結果を注視する国民からの不満も高まっている。

 自民党は9月1日に総務会を開き、執行部方針通りに党大会に代わる両院議員総会で総裁選を行うことを決定した。コロナ禍という国難の中で「政治空白を避ける」のが理由で、党則の「緊急を要するときは両院総会で後任を選任できる」との条項を盾に、党員・党友の投票も含めた本格総裁選ではなく、党員投票を省略する両院総会方式を選択した。

 具体的な総裁選日程は2日の党総裁選管理委員会(野田毅会長)で決まるが、党執行部は「9月8日告示―14日投開票」とする方針だ。これを受けて政府は16日に臨時国会を召集し、冒頭の首相指名選挙で新首相を選出、同日中に新内閣を発足させる段取りを描く。

 野党側は首相指名に続いて、新首相の所信表明演説とこれに対する各党代表質問を要求しているが、政府与党は会期を18日までの3日間にとどめ、国会論戦は10月下旬に改めて召集する次の臨時国会に先送りする構えで、その場合は一部で取りざたされている秋口解散論も消える。

 自民党が決める総裁選の日程は、立憲民主、国民民主両党の解党・合流による150人規模の「新立憲民主党」が15日に旗揚げ総会を開催することを念頭に置いたものだ。その前後に新総裁選出と新内閣発足というスケジュールを組み込めば、「野党再結集という話題をかき消す」(自民幹部)との狙いも透けて見える。

4993名無しさん:2020/09/21(月) 16:41:17
>>4992

 こうした状況を踏まえ、自民党内では各派閥の合従連衡が一気に進んだ。総裁選の仕切り役となる二階幹事長は、8月29日の菅氏との会談で同氏の出馬の意思を確認したとして、30日に二階派(47人)の菅氏支持を決めた。自らが主導して総裁選の流れをつくるという二階流の戦術だ。

■窮地に追い込まれる岸田、石破両氏

 二階氏の思惑通り、翌31日には第2勢力の麻生派(54人)と最大派閥の細田派(98人)が相次いで菅氏支持の方針を固めた。これに伴い、麻生派の河野太郎防衛相は出馬見送りに傾き、細田派で出馬を模索していた下村博文党選挙対策委員長や稲田朋美幹事長代行も派閥の方針に従う方向となった。

 さらに、菅氏に近い無派閥議員グループ(30人前後)や石原派(11人)も菅氏支持で固まった。麻生派と並ぶ第2勢力の竹下派(54人)は態度を決めていないが、菅氏が31日、同派に強い影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長と会談して支援を求めたこともあり、「菅後継」を容認する空気が強まっている。

 岸田派(47人)と石破派(19人)、様子見の無派閥議員30人前後を除く各派閥が菅氏支持に雪崩を打つように動き、菅後継の流れは決定的となった。そろって窮地に追い込まれたのが岸田、石破両氏だが、どちらも「出馬を断念すれば政治生命も危うくなる」(岸田派幹部)との判断から、総裁選投票方式が決まった1日午後に相次いで出馬表明した。菅氏は2日夕に出馬表明する見通しだ。

 そうした中、野田聖子元総務会長も女性代表での出馬を模索しているが、「推薦人20人を集めるのは困難」(周辺)とされる。このため、8日から本番入りする予定の総裁選は菅、岸田、石破の3氏による三つ巴の戦いの構図となる。

 告示日の8日午前には3氏の陣営の代表が、それぞれ20人の推薦人名簿を添えて立候補を届け出る。その後は候補者そろい踏みでの都内や地方での街頭演説などを行うのが通例だが、コロナ禍の中での活動には制限があり、日本記者クラブや各テレビ局などの候補者討論会での政策論議が中心となる見通しだ。

4994名無しさん:2020/09/21(月) 16:41:42
>>4993

 両院総会方式での後継選びとなったことで、政界では菅氏の得票数と岸田、石破両氏の2位争いに注目が集まっている。

 両院議員総会では、所属議員394人と都道府県代表各3人(141人)の合計535人が投票する。派閥単位で圧倒的な支持を集めている菅氏が、1回戦で過半数の268票以上を獲得すれば、その時点で新総裁就任が決まる。ただ、半数以下となれば得票数1、2位による決選投票(2回戦)となり、議員だけの投票での決着となる。

■1回目で過半数の可能性高いが…

 派閥単位での菅氏の圧倒的支持がそのまま議員票に反映されれば、同氏の260票以上の獲得が見込まれ、都道府県代表の得票を合わせれば、菅氏が1回戦で過半数を制する可能性が高い。

 しかし、総裁選は伝統的に無記名投票で、過去の総裁選でも「判官びいき」などで弱い候補が予想外の得票をするケースが少なくなかった。このため、菅氏の得票が伸びない場合は支持陣営の中の潜在的な「反菅」票の存在が明らかになり、2回戦突入ともなれば菅新総裁の求心力に影を落としかねない。

 一方、2位争いが注目されるのは、1年後に実施予定の本格総裁選をにらむ両氏の戦略に大きな影響を与えるからだ。両氏の得票を予測すると、率いる派閥の人数では岸田氏が28人上回っているが、都道府県代表からの得票次第では順位が入れ替わる。

 そこで各陣営が神経を尖らせるのが都道府県代表の票の行方だ。それぞれの党員・党友数とは無関係に47都道府県から各3人が代表として投票に参加する。ただ、この3人の代表は各地域で選出された自民議員につながる人物が多く、派閥の影響力も及ぶ。派閥単位の動きを踏まえれば、地方代表票のかなりの部分が菅氏に集まる可能性がある。

 ただ、9月1日の総務会で党員・党友投票を求める声が相次いだことを踏まえ、麻生派の鈴木俊一総務会長は各都道府県連で党員・党友による予備選挙を実施することを前提に、執行部方針の両院総会方式で了承を得た。地方代表票は各都道府県での予備選の結果も反映されることになり、党員・党友の人気が高い石破氏の票がかさ上げされそうだ。

 首相就任が確定的となった菅氏にとって、今回総裁選は「事実上の信任投票で、何としてでも一発決着」(側近)が必要となる。これに対し、岸田、石破両氏は2回戦に持ち込むことが目標となる。表舞台の候補者討論会で火花を散らし、水面下ではそれぞれの陣営が票の切り崩し合いでしのぎを削ることになりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4995名無しさん:2020/09/21(月) 18:09:28
https://www.tokyo-np.co.jp/article/36478
克行容疑者は「横柄」、案里容疑者は「パフォーマンス好き」 河井夫妻に地元冷ややか
2020年6月19日 06時58分

 克行前法相の元秘書が「会話が少なく距離があるように思えた」と評する河井夫妻。広島市の四十代主婦は夏祭りで何度か夫妻を見かけたが、「それぞれが違う支援者と握手しとって、バラバラに行動しておるように見えた」と語る。
 広島県で生まれ育ち、松下政経塾で学んだ後に県議となり、一九九六年衆院選で初当選した克行前法相。自民の広島市議は「代議士になった途端、自治会の新年会でも『上座は私だろ』と平気で言うようになった。年配の方もたくさんおるのに」と話す。別の市議は「地元議員には決して頭を下げない。選挙で支えている立場からすると腹立たしい」と顔をしかめる。
 一方、案里議員は科学技術振興事業団(現・科学技術振興機構)での勤務を経て二〇〇〇年衆院選で落選していた克行前法相と〇一年に結婚。〇三年に県議となった。ある県議は「県議会の一般質問で県政批判ばかり。パフォーマンスが好きじゃった」と苦笑する。
 首相補佐官だった克行前法相は一七年春、自民の若手国会議員らに呼び掛けて勉強会「向日葵(ひまわり)会」を発足させた。永田町で見せる顔は地元と異なっていたのか、参加議員の一人は「横柄なイメージは全くない」と言い切る。安倍晋三首相や菅義偉官房長官を招いた食事会では隅の席で司会役に徹していたといい、「若手にも偉ぶらずに気配りしてくれた」と慕う。
 案里議員の初当選から二カ月後の昨年九月には法相に就任。すると宴席で親しい知人たちに、こう言い放ったという。「法務・検察の上に立った。もう何があっても大丈夫だ」
 だが、翌月には法相を辞任。検察当局の捜査が始まっていた今年一月、向日葵会の議員が次の食事会の予定を尋ねると、克行前法相は「また落ち着いたらね」と言葉少なだったという。議員は「次回はないんだなと感じた。逮捕を想定していたのかもしれない」と振り返った。
 案里議員は三月末、多量の薬を服用したことで体調を崩し、議員宿舎から救急搬送された。逮捕直前、ある検察幹部は「とっぴな行動に出ないか心配だ」と気をもんでいた。

4996名無しさん:2020/09/21(月) 18:37:44
>>4810

 こうした動きに警戒感を強めているのは、安倍首相と麻生副総理だ。
「安倍首相は情勢次第で4選を狙う。叶わなければ、院政の両睨みと見ていい。院政の場合、後継者は岸田政調会長、加藤勝信厚労相だ。首相は内心、菅氏も進次郎氏も潰したい。ポエム進次郎バッシングの仕掛け人説もあるほどです。麻生氏は安倍首相と姻戚関係にある。つまり、安倍院政は=麻生院政にも繋がる。麻生氏の意中の人物も岸田氏です」(細田派議員)

 10月16日、BSフジで麻生派の河野太郎防衛相が総裁選出馬に意欲を見せた。
「一時、神奈川のドン、菅氏の軍門に下ったと囁かれたが、そうではない。総裁選出馬明言は、麻生氏が裏で仕掛けたともっぱら。麻生氏は岸田氏がだらしなければ、一気に河野氏を推すという先を読んだ動きでしょう。時事通信社の10月の世論調査で、河野氏はポスト安倍で前回の1.9%から一気に5.7%に急増していますからね」(麻生派議員)

 岸田氏も10日発売の『文藝春秋』で総裁選へ出馬宣言した。
「岸田派は参院選で現職4人が落選した。派閥も第4から第5に後退。後ろ盾の古賀誠元幹事長も岸田支援の梯子を外す有様です。焦りまくる岸田氏は麻生氏に急接近し、細田派、麻生派の合従連衡で巻き返しを狙う」(消息筋)

 16日夜、都内で麻生、二階両氏が会食した。
「幹事長続投阻止に麻生氏が動いたことで、二階派内は暴発寸前でした。そのため麻生氏が手打ちに動いた。その席では当面、安倍政権を支えることで合致。だが、二階氏はその後こう呟いたと聞く。“ポスト安倍では麻生派を壊滅させる”と」(二階派関係者)

 二階氏にはポスト安倍に奥の手があるという。
「二階氏が自民党内で反発が根強い小池都知事と堂々と接触し続けるのは、反小池の細田派、麻生派へのけん制に他ならない。今度の東京五輪マラソンの札幌開催問題でも、党本部に駆け込んだ小池氏をサポートしたほど。ポスト安倍も、いざ菅氏も進次郎氏もダメなら、小池氏を国会に戻し総裁選を戦う覚悟」(前出・二階派関係者)
 ポスト安倍は激しさを増しそうだ。

4997名無しさん:2020/09/21(月) 18:43:27
https://www.sanspo.com/geino/news/20200708/tro20070818270001-n1.html
2020.7.8 18:27

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元議員らに計2900万円余りを配ったとして、東京地検特捜部は8日、公選法違反(買収)の罪で前法相の衆院議員河井克行容疑者(57)と妻の参院議員案里容疑者(46)=いずれも自民党を離党=を起訴した。買収総額は逮捕容疑から300万円以上積み上げた。現職国会議員夫妻の起訴は初めて。起訴から100日以内に判決を言い渡すよう努める「百日裁判」で審理される見込みで、有罪が確定すると失職する。

 関係者によると、共同で捜査してきた特捜部と広島地検は、夫妻から現金を受け取った県議や市議らの刑事処分を見送る方針。一方的に渡されたり、すでに返金したりしているといった状況を考慮したもようだ。

 起訴状によると克行前法相は案里議員と共謀し、昨年3〜6月、広島県議ら5人に現金170万円を提供。前法相は同3月から同7月の参院選公示前までの間、95人に計約2430万円を渡したほか、公示後の7〜8月に8人に計約295万円を提供したとしている。提供相手は一部重複している。

 特捜部は、公示後の現金配布について、克行前法相が案里議員の選挙運動の中心的役割を担っていたとして、公選法で連座制対象と定める「総括主宰者」と認定した。より重い罰則が適用される。

 克行前法相は現金提供の大部分を認めたものの、買収目的を否定。「陣中見舞いや党勢拡大などのためだった」と説明している。案里容疑者も「違法なことをした覚えはない」と話している。案里議員の弁護人は東京地裁に保釈を請求した。地裁は可否を9日以降に判断する。

 克行前法相は首相補佐官などを務め安倍晋三首相と近く、菅義偉官房長官を慕う無派閥議員らでつくるグループ「向日葵会」の中心的存在だった。案里参院議員は二階派に所属していた。

 夫妻の逮捕後、現金授受を認める広島県内の首長や議員らが続出。一部の首長は辞職した。

4998名無しさん:2020/09/21(月) 19:08:39
https://mainichi.jp/articles/20191031/k00/00m/010/485000c
「辞任ドミノ」か 側近重用人事裏目に 急成長「菅派」中枢辞任で痛手
会員限定有料記事 毎日新聞2019年10月31日 21時25分(最終更新 11月1日 00時18分)

 河井克行法相が妻の公職選挙法違反疑惑で辞任に追い込まれ、第2次安倍内閣発足以降の閣僚辞任は10人となった。25日の菅原一秀経済産業相に続く辞任劇で、萩生田光一文部科学相も大学入試の英語民間試験を巡る発言で追及を受ける。9月の内閣改造で初入閣した3氏のうち、萩生田氏は安倍晋三首相の側近で、河井氏と菅原氏は菅義偉官房長官と近く、側近重用人事が裏目に出た。第1次安倍内閣末期の2007年には閣僚の「辞任ドミノ」が起きており、与党の危機感も強まっている。

 「公職選挙法は非常に厳しいものだ。皆さんも手元を見つめよく注意し、秘書にも徹底してもらいたい」

 31日の二階派会合。同派所属で河井氏の妻の案里参院議員が欠席する中、河村建夫元官房長官はこう呼びかけた。法定上限額を超える報酬を支払う「初歩的」(自民党関係者)なミスが連続閣僚辞任に結びつき、ベテランがあえて注意喚起した形だ。二階派幹部は「案里氏は県議もやって公選法を知っているのに、なんでこうなるんだ」とぼやいた。

4999名無しさん:2020/09/21(月) 19:09:09
https://www.sankei.com/premium/news/190923/prm1909230004-n1.html
【政界徒然草】新内閣は無派閥が「最大勢力」光る菅氏の存在感
2019.9.23 01:00プレミアム

 11日に発足した第4次安倍晋三再改造内閣の閣僚は無派閥議員が6人と前回の2人から大幅に増えた。各派閥とも入閣は0〜3人にとどまるなかで、菅義偉官房長官に近いとされる小泉進次郎環境相や菅原一秀経済産業相、河井克行法相ら無派閥議員の起用が目立つ。閣僚数は派閥の力を表すとされるが、今回の改造では菅氏の存在感が際立つ結果となった。

 「重責をしっかりとかみしめ、自分のできる限りのことをやっていく」

 今回初入閣となった菅原氏は、改造前日の10日に安倍晋三首相から打診の電話があったとして、即座に同日のブログに決意を記した。呼び込み前の表明はフライング気味ではあるが、初入閣の無派閥議員でありながら、任されたのは重要ポストの一つである経済産業相だった。

 菅原氏は菅氏に近く、菅氏を慕う中堅・若手の議員らでつくる勉強会「令和の会」を立ち上げている。会の名前は、菅氏が官房長官として新元号を発表したことにちなんだものだ。

 菅原氏はブログで、任命権者の首相らへの感謝とともに、菅氏についてこう記した。

 「(入閣は)国会で政治の師である菅氏のご指導のたまものだ。菅氏はどんな時も、温かく、そしてきめ細かに指導をしてくれた。人生の師である」

 今回の顔ぶれで無派閥議員は菅氏、小泉氏、菅原氏、河井氏のほか、高市早苗総務相と江藤拓農林水産相の6人だ。このうち河井氏も、菅原氏の「令和の会」とは別に菅氏を慕う中堅若手議員の会「向日葵会」を主宰している。

 今回の人事で最も注目を集めた小泉氏も、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚を真っ先に菅氏に報告したことは記憶に新しい。菅原氏、河井氏、小泉氏が初入閣ながら、省庁を所管するポストを獲得したのは菅氏の影響が大きいとみられる。

 閣僚の数は派閥の勢いを示すとされる。今回の各派の入閣数をみると、首相の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会、97人)は改造前と同じ3人にとどまった。麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派(志公会、54人)は改造前の5人から2人減の3人だった。

 竹下派(平成研究会、53人)は改造前と同じ2人。岸田文雄党政調会長が会長を務める岸田派(宏池会、46人)は3人から2人に減少し、二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会、46人)は増減なく2人だった。石破派(水月会、19人)と石原派(近未来政治研究会、11人)はゼロ。結果的に、無派閥議員が最大勢力となった。

 改造前の無派閥議員は菅氏と石田真敏前総務相の2人だけだった。安倍首相は過去に、平成26年12月の第3次安倍内閣と翌27年10月の第3次安倍第1次改造内閣でも無派閥議員を6人起用したが、このうち中谷元・元防衛相らは谷垣禎一元幹事長が率いる谷垣グループに所属していた。

 菅氏自身も、かつては小渕派(経世会)や古賀派(宏池会)に所属していたが、21年に古賀派を退会してからは無派閥を通し、周囲に「派閥の時代は終わった」と語っている。菅氏を慕う若手議員は「派閥に入らないことで不利益にならないよう、菅氏は常に気をかけてくれる。これからも菅氏に指導を仰いでいきたい」と語り、今後も派閥に入る考えはないという。

 菅氏は党役員人事でも首相に二階氏の留任を進言し、幹事長の交代も考えていた首相を「二階氏留任」に傾かせた。ある閣僚経験者は「菅氏の勢いを象徴する内閣改造・党役員人事だった」と振り返る。

 二階氏や進次郎氏との距離を着実に縮める菅氏。自身は「ポスト安倍」への意欲を語らないが、自民党内では着実に存在感が高まっている。

(政治部 大島悠亮)

5000名無しさん:2020/09/21(月) 19:16:10
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67759
「令和おじさん」菅官房長官、いつの間にか最強の政治家になっていた
進次郎を利用し、麻生を潰し…
戸坂 弘毅

事実上の「菅内閣」
自民党総裁としての任期が残り2年となった安倍晋三。先日の内閣改造は、安倍が世話になった政治家や官僚への「恩返し内閣」ともいえる布陣となった。

安倍が1年生議員の頃から「将来の首相候補」として応援してもらった衛藤晟一ら首相補佐官3人と、萩生田光一、西村康稔という2人の官房副長官経験者を初入閣させた。さらに、経産官僚としての栄達の道を捨てて安倍に尽くしてきた首席秘書官の今井尚哉を首相補佐官兼務とし、その処遇を改善した。

こうした今回の人事に、永田町を熟知するベテラン秘書は「首相が総裁4選を本当に考えていない証だ。場合によっては来年のオリ・パラ後に勇退することも視野に入れているのではないか」と読み解く。

一方、麻生太郎、二階俊博、岸田文雄、菅義偉という、安倍政権を支えてきた大黒柱たちが推薦する初入閣候補を軒並み入閣させた。その結果、これまで「事前の身体検査で引っ掛かり、入閣できない」と言われてきた面々も登用され、「在庫一掃内閣」との野党の批判も的外れとは言えない顔ぶれとなった。これはもちろん、政権の終わりが迫る中でも各派の支持を得て求心力を保ち、レームダック化を防ぐ狙いだ。

その中で、自らの勢力拡張に向け、最大の成果を得たのが官房長官の菅だ。

今春、菅を囲む中堅議員による「令和の会」を発足させた菅原一秀を経産相に、やはり菅を囲む中堅・若手議員による「向日葵会」を主宰する河井克行を法相に押し込んだ。そして何より、最近は菅に近いことを隠さなくなった小泉進次郎が環境相に就任した。

2009年に自らも古賀派を脱退して以来、派閥に属さない菅。だが、官房長官就任後にその絶大な力を利用して無派閥議員の囲い込みを進め、今や70人余の無派閥議員のうち、若手を中心に40人?50人は事実上の「菅派」と言われる。

前出の2つの会のほか、若手議員による「ガネーシャの会」など、菅を囲む無派閥議員を中心としたグループは4つもある。今回、菅自身と小泉を含めれば「無派閥・菅派」の入閣は4人で、最大派閥・細田派をも凌駕している。

自民党内からは「もはや事実上の菅内閣ではないか」との声が上がり、首相補佐官の今井ら安倍周辺は「主導権を菅に奪われかねない」と警戒を強める。

小泉進次郎の後見人として
もっとも、小泉進次郎については今回、菅が強く入閣を安倍に迫ったわけではない。

小泉は2012年、2018年の自民党総裁選で、いずれも安倍が蛇蝎のごとく嫌う石破茂に投票。森友・加計学園をめぐる問題がマスコミを賑わせた際には、政府の姿勢を公然と批判した。

そのため、安倍は当初、今回も入閣させようとは考えていなかった。菅が、一度は安倍に「進次郎を入閣させたらどうですか。今回は受けると思いますよ」と進言したのは確かだ。だが、安倍が消極的だったため、それ以上、強く推すようなことはなかったという。

今回の入閣は、安倍自身のいわゆる「お友達」や、主流各派が推薦する「危ない議員」を数多く入閣させるための「隠れ蓑」として、進次郎人気を利用しようと安倍自身が思い直した結果だった。

だが、マスコミ報道の多くは「進次郎の入閣は菅のおかげ」との論調で報じた。これにも安倍周辺は「菅が自らを大きく見せようとして記者を誘導したのでは」と疑いの目を向けた。

改造の直前にも、小泉と滝川クリステルの結婚発表とほぼ同時に「月刊文藝春秋」に小泉と菅の対談が掲載されたこともあって、あの首相官邸の菅を訪ねての結婚報告自体が「出来レース」との見方が永田町を駆けめぐった。安倍周辺は「菅は、進次郎人気も利用して政権取りに前のめりになっている」と警戒を強めていたのだ。

一方、安倍自身は、小泉について周囲に「環境省は課題山積だ。お手並み拝見だな」と冷ややかに語る。小泉を「ポスト安倍」候補と公言する菅との温度差は明らかだ。

今年の統一地方選と参院選は、いずれも自民党の勝利に終わった。安倍の任期切れが近づく中、両選挙では四分五裂の野党そっちのけで、安倍政権の実力者たちによる熾烈な覇権争いが繰り広げられていた。「ポスト安倍」政権下で誰が主導権を握るのかをめぐって、党内抗争がいよいよ本格化していたのだ。

その主役は、もちろん「影の総理」である菅だ。

5001名無しさん:2020/09/21(月) 19:16:37
>>5000

麻生太郎を敵視する理由
菅の標的はまず、安倍の盟友であり政権の大黒柱である副総理・財務相の麻生太郎。次いで次期首相の最有力候補である自民党政調会長の岸田文雄だ。

菅と麻生の2人の対立は、これまでも度々報道されてきた。

かつては菅が麻生を支えた時期もあったのだが、第2次安倍政権発足後、2人はともに政権の要でありながら、重要な局面でことごとくぶつかってきた。

2015年には消費税への軽減税率の導入をめぐって、公明党の意向に沿った大規模導入を主張する菅に対し、財務相の麻生が反対して対立。翌16年には、麻生が予定通り2017年の消費増税の実施を求め、仮に再延期するなら衆参ダブル選で信を問うよう主張したのに対し、菅は衆院解散に猛反対した上で消費増税の再延期を唱えて全面衝突──。

いずれのケースも、安倍は最終的に菅の判断に軍配を上げた。

その因縁の2人が今、「ポスト安倍」時代を睨んで水面下で暗闘を繰り広げている。否、菅が麻生の力を削ぐために権謀術数の限りを尽くしている、と言ったほうが正確かもしれない。

菅がなぜ、麻生を敵視するのかは単純な理由だ。最大派閥・細田派の事実上の領袖である安倍と、第三派閥を率いる麻生が、ともに「ポスト安倍」の一番手に岸田を考えているからだ。

安倍・麻生が協力して「岸田政権」が誕生すれば、そこに菅が入り込む余地はなく、権力の中枢からはじき出される可能性が高い。それゆえ菅は、麻生と岸田の2人を標的にするのだ。

もう少し説明すると、安倍と岸田は初当選同期かつ二世議員同士でもあり、気心が知れた間柄だ。安倍は首相退任後も最大派閥の会長として政権に影響力を行使したいと考えており、それには「岸田首相」がうってつけである。

福岡県知事選、麻生の激怒
一方、麻生と岸田はもともと同じ宏池会=旧宮沢派の仲間であり、今も定期的に酒食を共にする。麻生派には今回の改造で外相から防衛相に横滑りした河野太郎という総裁候補もいるが、麻生は、派閥活動と距離を置く河野を次の総裁選で担ぐつもりはない。そのため、有力な選択肢として岸田の擁立を考えているのだ。

この2人が岸田の脇を固めれば、菅に出番はない。

数でみても、最大派閥の安倍派=細田派と第3派閥の麻生派、それに第4派閥の岸田派が組めば、それだけで自民党国会議員の過半数を超える。菅はこの構図を何とか打破しようと策謀を巡らせてきた。

菅と麻生の対立が如実に表れたのが、4月に麻生の地元である福岡県で行われた県知事選である。

事実上、麻生が擁立した自民党推薦の新人・武内和久と、現職の小川洋の一騎打ちとなり、現職の小川が圧勝。麻生は選挙後、党推薦候補が惨敗した責任を取るとして県連最高顧問の職を辞した。

麻生が、特に失点もない現職の小川に対抗馬を立てた理由は、2016年9月の衆院福岡6区の補欠選挙にあった。

保守分裂選挙となったこの補選で、麻生は当時の県連会長(県議)の長男を支援し、小川に対してその応援に入るよう求めた。ところが小川は、一旦は了解したにもかかわらず、直前に病気と称して病院に逃げ込んだ。

小川は8年前、麻生が自ら手引きして福岡県知事に据えた男だ。その小川が裏切ったことに、麻生は激怒した。その後は小川が陳情に訪れても面会謝絶を貫き、周囲には「(県知事選で)必ず対抗馬を立てる」と宣言してきた。

だが、そうした麻生の態度には、麻生後援会の幹部でさえ、「応援要請に応じなかったというだけで、あそこまで怒るとは」と驚きを隠さなかった。

県知事選の3か月前には、安倍晋三が麻生に世論調査の結果を示し、「現職の小川には勝てませんよ」と撤退するよう説得した。しかしその際も、麻生は「これは私の面子の問題だ」と一歩も引かなかった。安倍は仕方なく、新人の武内に党本部の推薦を出すことを了承したが、安倍も「歳のせいか、麻生さんもおかしくなったね」と首を傾げた。

5002名無しさん:2020/09/21(月) 19:17:05
>>5001

菅の術中にはまった
麻生はなぜ、そこまで意固地になったのか。カギは菅の存在だった。

前述した16年の衆院補選で、小川が麻生から応援を頼まれた時、すでに麻生の推す候補の劣勢は明らかだった。悩んだ小川は、対立候補を支援していた旧知の菅に相談。菅に「応援には行かない方がいい」とアドバイスされた小川は、病院に逃げ込んだ──少なくとも、麻生はそう信じているという。

麻生側近は「面子を潰されたと感じた麻生は、それゆえ負け戦覚悟で知事選に突っ込んだ」と明かす。

地元の最有力議員と対立関係に陥った小川は、その後も折に触れて菅に相談した。麻生が自分に対立候補を立ててくることを知った際には、弱気になり立候補断念も検討したが、菅は「心配いらない。私が応援する」と激励。それゆえ、小川は昨夏頃には立候補の意向を固め、麻生との全面対決に突き進んだのである。

麻生は、自分が擁立した武内に自民党本部の推薦が出れば、小川は立候補を断念すると考えていたようだが、結局、菅の術中に嵌り大きな痛手を負ったというわけだ。

5003名無しさん:2020/09/21(月) 19:20:09
>>3905

首相のイスは見えた…菅官房長官がふるう「圧倒的権力」の全貌
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67760

5004名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:00
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67761
次期首相に最も近い男・菅官房長官、哀しいまでの「中身のなさ」
腕力はあるが、志はない
戸坂 弘毅

「渡り鳥の男」
菅の政治家人生を一言で表せば、少なくとも官房長官就任までは、「負け続け」であったと言えるだろう。

秋田県の農家の出身である菅は、高校卒業後、上京して働きながら法政大学を卒業した。その後、衆院議員秘書を経て横浜市議会議員に当選。市議を2期務めた後、小選挙区制初の96年衆院選に立候補して、国政選挙に初当選した。

その際、当時の最大派閥である橋本派の支援を受けて同派に入会。しかし、橋本龍太郎内閣総辞職に伴う98年の自民党総裁選では、当選1回ながら派閥会長の小渕恵三に反旗を翻し、元官房長官の梶山静六を担いで敗北した。

すると菅は、同派を脱会して今度は当時、政界のプリンスと言われた加藤紘一率いる加藤派へと移籍した。加藤が野党の提出した森喜朗内閣不信任決議案に同調しようとした「加藤の乱」では、加藤と行動をともにしたものの、鎮圧されて失敗。その直後に加藤派が分裂すると今度は反加藤の堀内派、その後の古賀派に入会した。

2006年総裁選では、早くから安倍晋三を担いで奔走。その功で、第一次安倍内閣ではわずか当選4回にして総務相に就任した。敗北続きの菅にとって初の勝利だったが、その安倍内閣はわずか1年で総辞職する。

その後の総裁選で、今度は古賀派が推す福田康夫ではなく麻生太郎を担ぎ、またしても敗北。福田内閣の総辞職を受けた総裁選では再び担いだ麻生が勝利し、党選対委員長代理などとして麻生政権を支えたが、翌2009年の衆院選では結党以来の大惨敗を喫し、自民党を野党に転落させた。

麻生辞任後の総裁選では古賀派を脱会し、河野太郎を担いで奔走したものの、谷垣禎一に敗北している。

菅は「世代交代」「脱派閥」を自身のスローガンにしてきたこともあり、自民党内では長く異端児扱いされてきた。元首相の森喜朗らベテラン議員にも早期引退を公然と迫るなどしてきたため、特に古株からは嫌われてきた。

所属する派閥を次々と変え、仕える主人を乗り換えてきたことから、いつしか「裏切りの菅」「渡り鳥の男」と陰口を叩かれるようにもなった。

陰口と辣腕
特定の組織や個人に忠誠を誓うのではなく、その時々で最善だと思う人間を担ぐ──その行動様式は、「ムラ社会」である永田町では極めて異質だ。かつての自民党だったら「信用できない男」としてとっくに居場所を失っていただろう。

小選挙区制度になって四半世紀が経過し、派閥がかつての結束力を失った平成の政界だからこそ、菅は特異な手法で這い上がってくることができた。菅のような「叩き上げ」の議員が減り、政局を動かすことができる「政治偏差値」の高い議員が激減していることも、菅に有利に働いた。

その経歴故に、安倍周辺からは「菅は自分にとって役に立たないと思えば安倍だって裏切る。経歴をみれば一目瞭然だ」との警戒の声が常に漏れる。

こうした菅に関する数多のマイナスイメージを消し去ったのは、もちろん官房長官としての手腕だ。6年以上の長期にわたり、危機管理と官僚操縦で辣腕を発揮してきた。

就任早々の2013年1月にアルジェリアで発生した人質事件では、危機管理の司令塔の役割を果たし、マスコミ報道もコントロールした。閣僚や副大臣、政務官らが問題発言をすれば、派閥領袖の意向などお構い無しに有無を言わさず交代させてきた。

加計学園の問題では、元文科事務次官・前川喜平への対応で珍しく冷静さを欠いて感情的になり、内閣支持率を下落させたと批判されたが、政権を危機に陥れる可能性のある禍根の芽を早め早めに摘み取ってきた手腕は、誰もが認めている。

ただ、日々の記者会見では、政権への批判的な意見について問われると「全く問題はない」「批判は当たらない」との常套句で断定するのが常で、高圧的だとの批判が就任当初からついて回る。

霞が関の官僚たちの操縦も見事だ。2014年には、橋本内閣以来の課題であった官邸主導・政治主導の行政を実現するため、各省局長のすぐ下のポストである審議官級以上の約600人の人事を一元管理する内閣人事局を設置した。

菅は、各省の幹部人事に官邸の承認が必須になったこの制度をフル活用し、各省の事務次官や局長の人事に介入。安倍政権の方針に異を唱える官僚は排除され、今や「霞が関全体が、菅のほうを向いて仕事をしている」とまで言われる。

これによって、各省幹部や関係業界と結びついて力をふるってきたいわゆる「族議員」は影響力を失い、首相官邸の望む政策をスムーズに実現させる環境が整った。

5005名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:15
>>5004

「政治主導」の裏と表
安倍と菅の2人は、官僚主導を排し政治主導を実現させること、具体的には、戦後日本で絶大な力を発揮してきた財務省の影響力排除という方向性を、当初から共有していた。それが、安倍が菅を信頼する理由のひとつになっている。

そもそも安倍は、2006年の一度目の首相就任前から「財務省主導の行政を打破しないとね。最終的には予算編成権も内閣に移したい」と漏らしていた。

このような「政治主導の実現」を安倍とともに進めたことには、一定の評価をすべきだろう。ただ、菅は「無派閥の国会議員の陳情の処理や選挙対策で、各省に対する影響力を最大限利用している」(官邸関係者)とも言われる。

加えて、警察や内閣情報調査室から上がってくる機密情報を独占し、それを政権に敵対する勢力や、自らの政敵の追い落としに使っていることも指摘される。

加計学園問題で官邸の対応を厳しく批判した前川喜平が、売春の温床になっている「出会い系バー」に頻繁に出入りしていたことを読売新聞が大々的に報じたが、その際も情報源は官邸、元締めは菅だと囁かれた。

安倍政権を支える3本柱の一人と言われた甘利明が、建設会社から現金を受け取ったとの週刊誌報道を受けて閣僚辞任に追い込まれた際も、菅が懇意の週刊誌側に情報を流したとの噂が一部で流れ、甘利自身も菅を疑っているという。菅と甘利は、ともに安倍政権の柱でありながら、同じ神奈川県連内で微妙な関係にある。

何をしたいのかわからない
政策面に目を移すと、菅は政治家として何を実現させたいと思っているのか、まったく不明だ。

ネットで菅の公式ホームページを覗くと、「政策」という項目はあるものの、そこには自民党の政策が列挙されているだけで、なんら思い入れは感じられない。菅自身、親しい永田町関係者に「私には国家観というものがない。しょせん地方議員上がりですから、安倍さんとは違いますよ」と漏らしてきたのだ。

菅が自らの実績として唯一強くアピールしているのが、総務相時代に創設した「ふるさと納税制度」だ。菅は官房長官としてこの制度をさらに拡充した。だが、今やこの制度は、返礼品の過当競争や都市部の税収の大幅減など、むしろ弊害が指摘されるようになった。

そのほかに菅が強く推し進めた代表的な政策といえば、携帯電話料金の引き下げ、人手不足対策としての外国人労働者の受け入れ枠拡大、それに外国人観光客を増やすためのビザ発給要件の緩和だ。

しかし、携帯電話料金は「4割削減」という当初の掛け声ほどには下がらず、外国人労働者受け入れに至っては、「拙速に進めた結果、労働条件や生活環境の整備が置き去りにされた」など強い批判が巻き起こっている。

首相と首相官邸の役割として極めて重要な外交や防衛に関しても、北朝鮮による拉致問題は別として、菅が関心を示してきた形跡はほとんどない。本人のプロフィールを見ても、国交省、経産省、それに総務省関係の役職は歴任しているものの、党の部会等を含め外交や防衛関係に関わった形跡はない。

50歳近くになって衆院議員に初当選した菅は、政治家としての最終目標を幹事長や官房長官に置いてきた。そのため、外交の勉強はしてこなかったのだろう。首相官邸の関係者は「菅さんは国際情勢や軍事に関する知見がなく、海外の要人と会っても話が続かない」と打ち明ける。

それでも菅は、今年5月、あえて訪米して米副大統領のマイク・ペンスと会談した。官房長官として異例の訪米に踏み切ったこと自体、永田町では「首相への意欲への表れだ」と受け止められたが、霞が関に命じて首相と同等の約40人の分厚い体制でサポートさせたことも波紋を呼んだ。

このとき外務省は、北米局長やアジア大洋州局長らの他、普段は日米首脳会談でしか通訳を務めない最優秀の英語遣いの職員も同行させた。ただ、「長官は基本的に外務省が用意したペーパー以上のことは言わないので、失敗はないことは初めから約束されていた」(官邸関係者)という。

5006名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:26
>>5005

首相にふさわしい人物か?
安倍は周囲に「総裁4選を目指す考えはない」と繰り返している。そうなると、菅が総裁選に立候補する決意さえ固めれば、「菅首相」の誕生は現実味を帯びてくる。

表立って菅に盾突く人間は、もはや皆無となった。だが、ただひとり公然と菅を叱りつける男がいる。横浜で港湾荷役業を営む横浜港湾協会会長の藤木幸夫だ。

「ハマのドン」と言われる藤木は、かつては菅の後見人といわれ、市議時代から菅とタッグを組んで横浜の港湾利権を仕切ってきたといわれる。

ところがその藤木は今、「ハマにカジノは許さない」と、菅が進めるカジノの横浜誘致に公然と反対する。地元関係者によれば、菅がある時から藤木を切ったのだという。この関係者は「菅長官は、藤木氏と付き合うと危ないと判断したのだろう。トップを狙う上で、身辺をきれいにしておこうと思ったのかもしれない」と漏らす。

自らを「国家観がない」と評して恥じない男に、わが国は命運を託すことになるのだろうか。政策や志ではなく、権謀術数と情報操作で霞が関や永田町を操る──その集大成として、首相の座に手をかけようとしている「安倍政権のゲッベルス」の本質を、われわれ国民は改めてじっくりと見極める必要があるだろう。(了)

5007名無しさん:2020/09/21(月) 19:32:41
https://news.livedoor.com/article/detail/18555809/
菅義偉「安倍首相との間にすきま風は全くない」
2020年7月11日 8時10分 東洋経済オンライン

桜を見る会、検察庁法改正案、河井克行元法務相の逮捕など、安倍政権の支持率低下につながった問題を菅義偉官房長官はどう振り返るのか。世間では安倍晋三首相と菅義偉官房長官の間で足並みが乱れ、両者の間にすきま風が吹き、対立しているという指摘もある。『菅義偉「コロナ対応、あらゆる支援を用意した」』(2020年7月10日配信)に続く独占インタビューの第2回をお届けする。

桜の会は「もう少し気をつけるべきだった」
塩田潮(以下、塩田):6月17日に幕を閉じた通常国会では、安倍晋三内閣の「桜を見る会」の問題が続けて取り上げられ、追及が続いていたとき、一方でコロナ危機が発生しました。

菅義偉(以下、菅):「桜を見る会」の問題は国会であれだけ追及され、安倍総理があれだけ答弁しました。まったく総理に問題なかったと思っています。「桜を見る会」を所管する内閣府の大臣官房総務課を担当する大臣は私なので、当然、私も説明しました。

だけど、記者会見などで、公文書管理の問題で細かい条文のことが出てきて苦労しました。何年も前の話で、正直言って、私自身がまったく関与していなかったことばかりでした。政権が長くなり、「桜を見る会」の参加者も、回を重ねるごとに増えていった。もう少し気をつけるべきだったと思っています。会場も広いから、ある程度は増えてもいいだろうという気持ちがあったことは事実です。

塩田:国会に提出された検察官定年延長の検察庁法改正案が5月18日、世論の反発などで成立断念に追い込まれ、おまけに「時の人」となっていた東京高等検察庁の黒川弘務検事長が22日に賭けマージャン報道で辞職となりました。もともと1月31日に行われた黒川検事長の定年延長の閣議決定が首相官邸の強い意向だったのではと問題になっていました。

菅:定年延長の閣議決定は法務省から「黒川さんが必要だ」ということで閣議請議があり、それを認めたということですよ。自然な形だったと思いますね。

塩田:安倍首相や菅官房長官が、次期検事総長にという含みで定年延長を認めたのでは、と疑う見方もありました。

菅:よく言われましたが、まったくそういうことはありません。法務省での話です。法務省から上がってきたものを閣議決定で認めたということです。

それと検察庁法改正は全然別です。高齢化社会を見据えて、高齢期の職員の知識や経験を最大限に生かしたいということで、一般職の公務員の定年を、現在の60歳から65歳に引き上げるべきだという声があり、その中で出てきた。検察庁法も国家公務員法などと一緒にやろうということで、まとめて国会に出しましたが、さまざまな意見が出た。総理は「国民的なコンセンサスが必要。立ち止まって考えたい」と国会でも言っています。法案提出について、改めて検討していくことにしたわけです。

塩田:検察庁法改正は法務省が職員の定年延長を望んだのが原因ということですか。

菅:そういうことです。例えば副検事の人たちも年金を受け取るまで時間が空いてしまうんですよ。定年延長をやらないと駄目なんです。

5008名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:02
>>5007

塩田:菅官房長官は黒川前検事長と親密な間柄という記事も目にしました。もともとはどういうお付き合いですか。

菅:黒川さんは民主党政権のときに法務省の官房長だった。その後、安倍内閣になって、2017年7月にテロ等準備罪新設の改正組織犯罪処罰法が施行になりますが、法案作りの根回しは法務省の黒川官房長、法案に関する答弁の準備は現東京高検検事長の林眞琴刑事局長がやっていた。私は法務省関係の法律作りや法務行政に長く関わってきましたから、行政官としての彼らとはいろいろと一緒にやりました。ずっとそういう付き合いでした。2人とも優秀ですよ。だけど、高検の検事長になってからは、やはり一線を引いていました。

塩田:今年前半、安倍首相は給付金案の撤回・変更、検察庁法改正の成立断念に加え、前向きだった学校の9月始業・入学問題でも、「前広に検討」と表明しながら、慎重論の高まりで事実上、断念しました。3度のつまずきも含め、政策決定などで中央省庁出身の秘書官や補佐官など「官邸官僚」の意見や助言に傾斜しすぎる「側近重視政治」が原因ではないかという指摘も少なくありません。首相官邸の意思決定の内実をどう見ていますか。

菅:いろいろな指摘がありますが、そんなこと、ないと思います。それぞれの問題について、私を含めて議論したうえで方向性を決めています。批判があれば、私にも責任があるということですね。ですが、最終的には総理が判断している。緊急事態宣言のときも、私なんかは、感染者がゼロの県まで対象にしなくてもいいのでは、という思いがありましたが、知事会は「対象地域とそれ以外の地域の往来を自粛してほしい」と言う。いろいろな意見がきますが、最後は総理が判断するわけです。

首相と対立していたら「政権運営ができない」
塩田:安倍首相は自分で長く取り組んできた問題には当然、精通していると思いますが、そうでもない問題もあるはずです。そういう場合、接触する人たちの意見や話をじっくり聞いて、参考にしたり、そのうえで判断を下すという「聞き上手」のタイプですか。

菅:実際はそうです。柔軟ですよ。

塩田:2度目の安倍内閣が7年超の長期政権となり、最近、安倍首相と菅官房長官の二人三脚の足並みの乱れ、両者の間のすき間風、果ては対立も、という記事も目にします。

菅:よく言われますけど、何でだろうと思う。まったくないですよ。そういうことがあったら、政権運営ができないと思います。皆さん、「総理と没交渉」と言っていますけど。私は1日に2〜3回、会っています。私は何かあると、必ず総理に報告します。ずっとそうです。

首相秘書官も必ず私の部屋に事前に来て全部、報告してくれる。相談もしますよ。私は出身の役所で見るのではなく、仕事ができる人を大事にします。そうでなければ、国のために働けないと思っていますから。

塩田:去年5月の訪米の前後から、官房長官が日本を留守にして訪米するのは、「ポスト安倍」に野心を持ち始めたのではないか、という解説が流れ始め、神経をとがらせる安倍首相との心理戦を指摘する声も多くなりました。

菅:訪米も、拉致問題担当大臣として、日米連携を確認・強化すべく働きかけるためのものでした。当然、総理には事前に相談し、「ぜひ行ってきてください」と言っていただいた。拉致問題担当大臣は官房長官との兼務になりますが、拉致問題について、中途半端にやっているのではないという思いで取り組んでいます。歴代の担当大臣はすべて国連で演説している。私の場合、前の大臣がやっていたことは最低限、すべてやるということでやってきた。国連でのシンポジウムは必ずやることになっているので、行かなかったら、逆に中途半端にやっていると思いますよね。

塩田:去年9月の内閣改造での河井克行法相と菅原一秀経済産業相の起用をめぐって、安倍首相と菅官房長官の確執が取り沙汰されました。菅さんが入閣を強く推した両者が共に早期辞任に追い込まれ、安倍首相の菅さんへの不信感が高まったという解説も目にしました。

菅:それはまったくないですね。大臣の人事は総理の専権事項です。口出しはしないですよ。

塩田:「身体検査」と呼ばれる入閣候補者の事前の身辺調査は官房長官の役目ですか。

5009名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:20
>>5008

「身辺調査は、やることになっていない」
菅:いわゆる身辺調査は、やることになっていないですよ。週刊誌の情報くらいまでは集めていますけどね。

塩田:両者の早期辞任について、どう受け止めましたか。

菅:辞任の原因になったああいうことは、私は知らなかったんですよ。2人とは懇意にしていました。まあ、閣内に懇意にしている人はたくさんいますけどね。

塩田:河井前法相は国会閉幕の翌日の6月18日に案里夫人とともに東京地検特捜部に公職選挙法違反容疑で逮捕されました。河井前法相との付き合いはいつからですか。

菅:衆院選初当選の同期です。小選挙区が導入された初めての選挙の1996年10月の衆院選で初当選しました。そのころからです。同期の仲間はみんな仲がいいですよ。

塩田:河井前法相が運営の中心となっていた「向日葵会」という会があるそうですね。

菅:この会はもともと鳩山邦夫元総務相ですよ。それを河井さんが引き継いだのでしょう。私を囲む会ではない。それに年に1回か2回、呼んでもらったという感じです。

塩田:河井前法相の人物像をどう見ていましたか。

菅:結構、勉強家でしたね。刑事事件になっていますから、それ以上、私が言うべきではないと思います。

塩田:昨年7月の参院選で、定数2の広島選挙区に、自民党は現職だった溝手顕正元国家公安委員長と河井前法相の案里夫人の2人を立て、溝手氏は落選し、河井候補は当選しました。今、この選挙で広範囲な買収行為が行われたと報道されています。

菅:私はまったく知りません。選挙は党本部の話で、官房長官の私の立場で言うべきことではありません。自民党が参議院で単独過半数を確保するのが至上命題でしたから、あそこは2人当選でいけるという読みで、2人擁立を判断したと思いますよ。

塩田:選挙で党費の中から1億5000万円が投じられたと後に記事になりました。

菅:それは知りませんでした。参院選では、重点区にはいろいろお金が出ているのではないか。あれは党の正式なお金で、重点区に、という形だったんだと思います。普通は県連に対して出します。河井候補は党本部で公認になったけど、広島県連は受け付けなかったのでしょう。そういう事情はあったんじゃないかな。

塩田:2度目の安倍政権は誕生から7年半を超えました。菅官房長官は発足以来、安倍首相と全任期を共にしていますが、7年余りで安倍首相に大きな変化があったと感じる点は。

5010名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:47
>>5009

第1次安倍政権の反省
菅:総理は流れを見ながら戦略的に物事を判断しています。1回目の政権のとき、1年で辞めた経験が大きいと思いますね。1回目は重要法案を結構、仕上げた。仕上げれば、国民から評価されると思って、どんどんやったんですが、国民に届かなかった。

今回は1つひとつ丁寧にやっています。賛否が分かれるような大きな法案を仕上げた後は少し時間を置いて、政権の支持率や体力を回復させてから、また次の重要法案に挑戦するといったことです。こうして、特定秘密保護法、平和・安全法制、テロ等準備罪を成立させました。テロ等準備罪は過去に3つの内閣が挑戦して失敗したものです。

塩田:これだけはやり遂げたいという未達成の目標は。

菅:それは憲法改正でしょう。総理ご本人も言っています。

塩田:だけど、自民党総裁任期は残り1年2カ月しかありません。

菅:でも、6月19日の会食(安倍首相、麻生太郎副総理兼財務相、菅官房長官、甘利明元経産相の4人の会合。『第1部』冒頭参照)でも、総理は「やる」と言っていましたよ。まず議論すればいいんですよ。国民がやれと言っているんだから、当然、国会で議論すべきだと思います。

塩田:コロナ危機の行方が不透明ですが、衆議院の解散・総選挙について、どんなスケジュールを想定していますか。

菅:6月19日の会食でも、解散については、総理は「つねに」と言っていました。解散権は総理の専権事項ですから、それに私が触れるべきじゃないと思います。

塩田:来年の7〜8月に東京五輪があります。五輪後だと、来年10月に訪れる衆議院議員の任期満了の直前となります。来年の春までにやらなかったら、衆院選をやるときがなくなります。

菅:いや、知りません(笑)。

塩田:次期衆院選で、もし自民党が大勝すれば、党内で「総選挙に勝った総裁を自民党の都合で辞めさせるわけにはいかない」という主張が高まり、総裁4選論が強くなることも考えられます。安倍首相がその点を重視して解散戦略を組み立てることはありますか。

菅:それはないと思います。総理ご自身は「4選はやらない」と皆におっしゃっています。ただ、解散は別ですよ。つねに解散権を持っているということです。

塩田:次の内閣改造・自民党役員人事はいかがですか。8月実施説も流れています。

菅:それもわからない。ただ党役員の任期切れがきます。どうするかは総理のご判断です。

ポスト安倍の考えは?
塩田:菅官房長官は去年5月の令和改元の際、国民の間で「令和おじさん」と呼ばれて人気が高くなり、ポスト安倍の有力候補と見る人が急増しました。ですが、以前のインタビューで、「ポスト安倍といったことは毛頭考えていない」という回答でした。

菅:今も一緒ですよ。前と同じです。

塩田:安倍首相は昨年暮れのテレビで、ポスト安倍の候補として、岸田文雄政務調査会長、茂木敏充外相、加藤勝信厚生労働相と並べて、菅官房長官の名前を挙げていました。

菅:それはわかりません。

塩田:次の内閣改造で、続けて官房長官をやってほしいと言われたら、引き受けますか。

菅:いえいえ、それは総理の専権事項ですので。

第3回(7月12日公開予定)に続く

5011名無しさん:2020/09/21(月) 19:35:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/54593af8b4eeeb5a981ba0e641d6ddf492523ffa
菅首相と二階幹事長の密約 「この2人の入閣確約がなければ支持しない」
9/21(月) 17:01配信

“この2人を入閣させるのが自民党総裁選であなたを支持する条件だ”

 いち早く「菅支持」を打ち出し、各派閥も雪崩を打ったことで、菅総裁・総理の生みの親とも言える二階俊博幹事長(81)。森山裕自民党国対委員長(75)も合わせて3人で秘密の会談を重ねてきたことが明らかになっているが、そこで二階・森山の両氏から“条件”が出され、菅義偉首相(71)も結果としてそれを飲んでいたのだった。

 ***

「菅さんはたたき上げイメージで売っていますが、徒手空拳でやってきたかというと必ずしもそうではない。父親はいちご農家として成功し、町議も務め、国から勲章ももらっていますからね」

 と、永田町関係者。

「派閥を転々とし、最終的には無派閥になって首相に上り詰めました。無派閥だから『数は力』を信奉していないかというと、これまたそうではない。むしろ数の力を信じている。それは言葉の端々から伝わってきますね」

 一方、自民党の幹事長として在任記録を更新し続ける二階幹事長もまた、「数の力」の信奉者のひとりだ。

「二階さんは石破さん(茂元幹事長)とも話ができる間柄で、そこを安倍さん(晋三前首相)や菅さんは警戒してきました」

「安倍さんとしては、後継者と目してきた岸田さん(文雄前政調会長)では石破さんに勝てないという最悪のシナリオを回避しなければならない。他に石破さんに勝てる候補は菅さんしかいなかった」

 敵の敵は味方と言うか、単純な連立方程式と言うか、戦略的互恵関係と言うか、いずれにしても二階幹事長はそのことを読み切って、気脈を通じる森山国対委員長と共に、割と早い段階から「菅首相」の実現に舵を切ってきたフシがある。

「自分たちのポスト留任はもちろん、“この2人を入閣させるのが支持の条件だ。入閣の確約がなければ支持しない”と菅さんに伝えていたのです」

入閣多分できない組だった…

 2人の名前は平沢勝栄(75)、坂本哲志(69)の両氏だ。

 平沢氏は復興相、坂本氏は内閣府特命担当相(少子化対策、地方創生)として、初入閣を果たしている。

「平沢さんは当選8回。永田町では当選11回の逢沢一郎さんに続いて、『入閣待機組』を通り越して、『入閣多分できない組』と言われていた。内閣情報調査室が行うスキャンダルなどの『身体検査』にひっかかっているなどと取り沙汰されることもありました」

 安倍前首相の家庭教師を務めていた縁も通じず、2017年に石原派を抜け、その後に二階派に移ったのも、大臣の椅子に少しでも近づけるなら……という目算からだった。

「本人以上に地元支援者の入閣待望論は強かったみたいで、本人はホッとしているようです。二階さんのプッシュがなければ実現しなかったのも事実なのですが」

5012名無しさん:2020/09/21(月) 19:35:48
>>5011

 一方の坂本大臣は当選6回。

「これは二階さんもそうですが、同じ石原派の森山さんがよりプッシュしました。このチャンスを逃せばもう入閣はできないという判断があったのではないでしょうか。こちらも内閣情報調査室の『身体検査』で芳しくない結果が出ていると指摘する声もありました」

「前任の北村誠吾さんが引き継ぎ式で、“相当ホラを吹いてきましたから”と失言していましたが、坂本さんにも失言癖があって、そこは心配されています」

「悪意がないところが憎めないんですが、今どき悪意がなかろうと失言は『一発退場』『一発更迭』の時代ですからね」

秋元司被告の狙う次期衆院選出馬にも二階氏のカゲが…
 ともあれ、菅氏に条件を飲ませた二階幹事長はわが世の春を謳歌しているわけだが、それは何も今回の自民党総裁選に留まらない。

 昨年、東京地検特捜部に収賄罪で逮捕・起訴された代議士の秋元司被告(48)。いわゆるこのIR汚職事件では、別の贈賄側被告に偽証を持ち掛けたとして、秋元代議士は組織犯罪処罰法違反の容疑で特捜部に再逮捕されている。

 逮捕はこれで4回を数え、自民党を離党しているのだが、秋元氏は二階派所属だ。別の関係者によると、

「秋元さんは次の衆院選への出馬を諦めていません。派閥の親分の二階さんもそれを黙認していて、本来なら別の候補の差し替えを進めていてもおかしくないのに、それが進んでいる気配はない」

 候補がいないわけではないと言って、こう続ける。

「江東区長の息子の山崎一輝さんは、都議2期目で47歳。出れば、対立候補の柿沢未途さんに勝てると言われています。過去3回の選挙で『秋元vs柿沢』はいずれも接戦。選挙区で負けた方も比例復活している」

「ただ、4回も特捜部に逮捕された秋元さんが勝てると思っている人は誰もいない。親分が二階さんでなければ、すでに候補は差し代わっていたことでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月22日 掲載

新潮社

5013名無しさん:2020/09/22(火) 02:13:56
https://www.asahi.com/articles/ASN9K7J0VN9GUTFK04C.html
朝日新聞デジタル>連載>実像 菅義偉首相>記事
第2回命がけの乱、負けても存在感 そして菅氏は旧敵と組んだ
有料会員記事 菅政権発足
2020年9月18日 7時00分

 世間に流布する「令和おじさん」のイメージとは裏腹に、永田町では「けんか屋」「冷徹なリアリスト」といった異名を持つ菅義偉。政治家として公言してきた目標は、首相ではなくその参謀役だった。「オレは、官房長官か幹事長だよな」。かねて自らの政治家像をそう語っていた。

当選1回で、派閥飛び出す
 菅は1996年に衆院議員に初当選すると、派閥の領袖(りょうしゅう)や時の首相にもあらがい、しばしばあつれきを生んだ。当選1回で迎えた98年の総裁選で、いまも師と仰ぐ元官房長官の故・梶山静六とともに小渕派(現竹下派)を飛び出した。派閥を率いる故・小渕恵三が名乗りを上げたのに、梶山の擁立に動いたからだ。

 梶山が総裁選で敗れた後、菅は元幹事長の故・加藤紘一が率いる派閥に身を寄せ、2000年に当時の首相・森喜朗に退陣を求める「加藤の乱」に加わった。乱が不発に終わると、菅は「しらーって感じですよ。首相の首を取るというから、命懸けでやったのに」とぼやき、加藤と距離を置いた。政争で負けも込んだが存在感は高まった。

 「利があり」とみれば、菅は融通無碍(むげ)に党外の勢力とも手を握った。その典型が与党・公明党だ。

 15年、消費増税に例外を設け…

https://www.asahi.com/articles/ASN9L76FTN9JUTFK044.html
第3回「スガ案件」は最優先 生き残りたい官僚の対菅バイブル
有料会員記事 菅政権発足
岡村夏樹、相原亮、坂本純也、斉藤太郎
2020年9月19日 5時00分

 官房長官時代、菅義偉の肝いり政策は「スガ案件」と呼ばれた。ふるさと納税、沖縄・首里城の再建、ジビエ(野生鳥獣の肉)の利活用……。多岐にわたる案件は、霞が関の相場観にとらわれることなく進んだ。

 米軍機の訓練地を想定した無人島・馬毛島の買収問題も「スガ案件」だった。防衛省と島の所有会社との間で8年に及ぶ買収交渉が続くなか、菅は昨年、側近の首相補佐官・和泉洋人を介し決着をめざした。島の鑑定価格は約45億円だったが、購入価格を一気に160億円に積み増し合意をみた。

 「場所は最適で騒音問題も解決できる。安いもんだろ」。菅は周囲にそう胸を張った。防衛省関係者は菅を「天」に例え、「納税者が納得するとは思えないが、『天の声』次第では動くということだ」と漏らした。

 菅は官僚の人事を政策推進のエンジンとした。辺野古移設を動かすため「埋め立てのプロ」とされる国土交通省の技官を防衛省に異動させた。各省庁の幹部約700人を一元管理する内閣人事局が2014年に発足すると、官邸中枢が一手に人事権を掌握。「大臣がやろうとしていることに、生意気なことを言ったら代える」。菅は半ば公然と語ってきた。実際、ふるさと納税の拡充に異を唱えた総務省の担当局長をラインから外した。

官僚が読みあさる対菅首相のバイブル
 菅は各省に「内通者」を囲っている――。そんな話もまことしやかに語られている。総務省の元幹部は在任中、官邸で菅に政策をレクチャーしたところ、ほどなく他省の友人から「君のことで菅さんから問い合わせがあった」と告げられた。「言いつくろいは許されないということか」。元幹部は背筋を寒くした。

 官僚の側も、菅への「対処法」を学ぶ。

 「『できません』『難しい』と…

5014名無しさん:2020/09/22(火) 02:22:19
https://www.asahi.com/articles/ASN9L35GZN9KUEHF008.html
凄みがにじむ「菅人事」 因縁の野田聖子氏、起用の意味
有料会員記事 菅政権発足
2020年9月18日 19時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅政権発足、顔ぶれの意味を読み解く
 菅内閣の顔ぶれには、派閥への配慮がにじんで見えます。でも、いちばん目立ったのは、実は「党人派」? 因縁ある野田聖子元総務相を、幹事長代行に充てた意味とは? そして、早期の解散はある?

 政治取材の経験が長い朝日新聞の秋山訓子編集委員が、菅義偉氏の人事の裏側を読み解きます。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は次の通りです。

・小学生のころ、菅氏と毎日朝ご飯を一緒に食べていた人が入閣

・野田聖子氏に与えられた幹事長代行、その仕事の中身とは

・手堅い顔ぶれは長期政権を狙っているから?

・たたき上げならではの執念とは

5015名無しさん:2020/09/22(火) 02:22:29
https://www.asahi.com/articles/ASN962V20N93UEHF008.html
「血で血を洗う選挙」勝った菅義偉氏 創価学会との宿縁
有料会員記事
聞き手・神田大介
2020年9月7日 8時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅義偉官房長官①
 次の自民党総裁、そして首相の最有力候補に躍り出た菅義偉官房長官。歴代最長となった安倍政権を支えるスポークスマンとして、毎日のようにテレビで顔を見てきました。

 ですが、その人物像はよく知られているとは言えません。初めて国政に挑戦した1996年の衆院選を取材した朝日新聞の秋山訓子・編集委員が、その人柄を語りました。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。

・菅氏の国政初出馬、対立候補は創価学会のスタッフ出身。「血で血を洗う選挙」

・ぐしゃりと握りつぶした「スパイの報告書」、異様な雰囲気の街宣車内

・選挙の票固め、どうやってまとめる? 創価学会が選挙で強いと言われるのはなぜ

・今では公明党、創価学会と自民党のパイプ役になった菅氏。両陣営が骨の髄まで感じた怖さとは

写真では
「森友」「総理やじ」「志村けんさん」……菅義偉官房長官が記者会見に臨む際、書類につけていた印に注目しました。

     ◇

Q:菅さんはなぜ政治の道に?

A:実家は秋田のイチゴ農家です。横浜が地盤の小此木彦三郎さんという国会議員がいて、ものすごく有力な政治家でした。亡くなられて、今は息子の小此木八郎さんが議員ですが、菅さんは彦三郎さんの秘書でした。そこから横浜市議に転じ、2期務めた後に国会議員になっています。

Q:なぜ横浜に出てきたのですか?

A:高校までは地元でしたが、上京して働きながら法政大学の二部に通い、設備会社に就職した。ところが、「世の中は政治でまわっている」と実感したそうで、大学の学生課に相談して政治家の事務所の働き口を教えてもらった。そこで猛烈に働いて、その働きぶりをみた小此木彦三郎さんから声をかけられて、秘書になったそうです。

Q:国政選挙にはじめて出たのは1996年。対立候補は?

A:当時、新進党という小沢一郎さんがつくった党がありました。自民党ではない複数の政党が合流してできた政党で、その中には公明党もありました。

 その創価学会の組織内候補の現職の方に、菅さんが挑む形になったんです。創価学会としてもこの人は絶対に落とせない、という重点候補だったんですよね。

Q:公明党の支持団体が創価学会。学会員ではない公明党の政治家もいますが、菅さんの対立候補は創価学会のスタッフだった?

A:そう、コア中のコアだったん…

https://www.asahi.com/articles/ASN962V2RN94UEHF006.html
自分いないと回らない状態に 菅義偉氏の上り詰める手法
有料会員記事
聞き手・神田大介
2020年9月8日 8時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅義偉官房長官②
 「令和おじさん」というかわいいあだ名とは裏腹に、記者会見ではいつも仏頂面で、「その指摘は全く当たらない」などと紋切り型の回答を繰り返す。菅義偉官房長官には地味でこわもての印象がつきまといます。

 そんな彼が首相の座に上り詰めようとしているのは、「すごく仕事ができるから」という評価があります。どういうことなのか、PDCA(計画、実行、評価、改善)をどう回しているのか。政治記者歴の長い朝日新聞の秋山訓子・編集委員に聞きました。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。

・仕事スタイルは「一生懸命」、裏方仕事をいとわない

・人事を握るスタイルも昔から一貫していた

・短期的な課題解決は得意、では大きなビジョンは……

・鋭い眼光、でも女性支持者に愛される理由

・若い政治家にない魅力とは

写真では
「森友」「総理やじ」「志村けんさん」……菅義偉官房長官が記者会見に臨む際、書類につけていた印に注目しました。

     ◇

Q:地方議員から国政に転じる政治家は少なくないですが、菅さんは横浜市議を2期しか務めておらず、かなり短い印象があります

A:若手と言っていいでしょう。ですが、当時の横浜市長(故・高秀秀信氏)から、抜群の信頼を勝ち得ていた。1期目からです。市長は官僚出身で、政策は手堅いのだけれど、根回しを始め政治まわりのことがあまり得意ではありませんでした。でも、菅さんはそこを一手に引き受け、あっという間に市長の信頼を勝ち取った。

 この点は彼の生き方に通じます。どこか1カ所、ここと決めると猛烈に働きまくって、自分がいないと回らないという状態にするんですよ。秘書をして頭角を現した小此木彦三郎さんの下でもそうでした。

 もちろん、菅さんよりベテランの横浜市議はたくさんいました。だけど、彼は特に市の役人たちの人事について、相談を受けてかなり差配していました。

「菅政権」見守る霞が関 財務省は期待、頭抱える総務省
 私は当時、記者として横浜市役…

5016名無しさん:2020/09/22(火) 14:42:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/af6e349b08006feed8f47638a8fde6b92d26b5c3
国民は知らない…河野太郎、永田町での「本当の評判」と「菅首相との関係」
9/22(火) 8:01配信

期待の目玉人事

 「俺はつくる。ぶち壊すのは河野にやってもらう」

 菅義偉新首相は、周辺にこう語ったという。もちろんここで言う「河野」とは、ポスト安倍の一角と見られながら、所属する派閥、麻生派が菅氏支持を決めた途端、出馬を断念した河野太郎氏のことだ。

 周知の通り、今回、河野氏は内閣府の行政・規制改革担当相に就任。防衛相から横滑り人事とはいえ、省庁を持たない行革担当大臣は“格落ち人事”と見られたが、さにあらず。冒頭の弁でも分かる通り、“期待の目玉人事”となっているのだ。

 それは、首相臨時代理の5閣僚の順位指定でも明らかだ。臨時代理は、首相が海外訪問時や病気などの理由で職務遂行が困難になった場合に就くもので、あらかじめその順位を決めておくもの。筆頭は麻生太郎副総理兼財務相、2位は加藤勝信官房長官、3位は茂木敏充外相で、4位が河野氏になったのだ。

 同じ神奈川県選出の議員として、菅首相の信任が厚いといわれる河野氏。目玉政策である「縦割り行政の打破」に大いなる期待を寄せている。

 その河野氏はネットユーザーからの人気が高い。たとえば、安倍晋三前首相の辞任表明を受け、Yahoo! ニュースの「みんなの意見」が実施した「次期自民党総裁、ふさわしいと思うのは?」(実施期間8月28日〜9月1日)では、候補者の石破茂元幹事長、菅首相(当時は官房長官)、岸田文雄政調会長(当時)を大きく引き離し、河野氏は得票率61.7%、43万7039票でトップだった。

 河野氏は、ツイッターのフォロワー数が192万4621人(9月20日19時現在)で、安倍晋三前首相の230万2308人(同)には及ばないものの、政界トップクラスを誇っており、発信力はピカイチ。

 思ったことを正直に口にすることも、人気のヒミツのようだ。新閣僚の就任記者会見を行った17日未明、河野氏は早速、こう言い放った。

 「この記者会見も、各省に大臣が散ってやれば今ごろみんな終わって寝てますよね。延々ここでやるのは、前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」

 そして、「こんなもの、さっさとやめたらいい」と、痛烈に批判した。河野氏はツイッターでもこのニュースを取り上げると、8878リツイート、「いいね」は6.1万(9月20日20時現在)にも及んだ。やはり、発信力は相当なものだ。

 ヤメレ。

文科省職員100人超、副大臣らを深夜出迎え「非常識」:朝日新聞デジタル

― 河野太郎 (@konotarogomame) September 19, 2020 さらに、菅首相が期待する“破壊力”も相当なもの。徹底した合理主義者で、防衛相時代、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画の撤回を主導し、省内からは「コストカッター」として恐れられていた。霞が関では早くも戦々恐々としている官僚も多いと聞く。

 一方、マメなのはツイッターだけではない。意外に知られていないが、河野氏は筆まめなのだ。防衛相として各基地の現場視察した際、名刺交換した人たちには、すぐさまお礼の絵葉書を出し、省内の人気度を上げていった。筆まめといえば、所属する麻生派の領袖、麻生氏が毛筆で令状を書くことで知られるが、近年は電話やメールで済ませる議員が多い中、合理主義とは違った一面で周囲を感動させるのかもしれない。

5017名無しさん:2020/09/22(火) 14:42:52
>>5016

「河野に足りないのは、常識だ」

 毎日新聞とJNNが17日、共同で実施した緊急世論調査によると、河野行政・規制改革担当相に「期待する」と答えた人は76%にのぼった。菅政権でのミッション達成度によっては、ポスト菅の最右翼と言っても過言ではないのかもしれない。

 しかし、そんなに宰相レースは甘くない。安倍前首相が辞任表明する前、麻生派の幹部にポスト安倍に名前が出だした河野氏について聞くと、「そりゃ、ない」と一蹴された。そして同幹部は、こう続けた。

 「冷静に、論理的に話している時はいい。しかし、頭に血がのぼってしまうと、怒りに任せて何を言い出すか分からない。思い込んだら、後には引かない」

 そういえば、派閥の長、麻生氏も「河野に足りないのは、常識だ」と何度も指摘してきたという。派閥内で、河野氏の評価は「異端児」で共通しているのだという。だからだろうか、「もし仮に、河野氏が首相になったら何をしでかすか分からない。大変だよ」(前出・麻生派幹部)と言うのも、まんざら大げさな話ではないのだ。

 一方、こんな話も。

 「菅首相は河野氏に絶大な期待を寄せて行政・規制改革担当相にしたという論調の報道が出ているが、そうではない。菅首相のホンネは、やればやるほど恨みを買う担当相に河野氏を据えたということ。突破力を買いつつも、その後のことも考えた人事だということだ」(菅首相周辺)

 さらに、菅氏と河野氏の関係について、官邸関係者はこう証言する。

 「河野氏は2015年、安倍政権で国家公安委員会委員長兼行政改革担当相として初入閣しました。閣議などで官邸に入った際、菅官房長官とすれ違うと、目が泳いでいました。結構、気が小さいのかと話題になった時期がありましたね」

 かつては脱原発の急先鋒として、自民党内でも浮いた存在だった河野氏。初入閣後、その“旗印”はすっかり鳴りを潜め、今や次期首相候補に名乗りを挙げるまでになった。しかし、「発信力」「実行力」という強い光がある一方、氏が持つ「性格」という影の部分が色濃く見えて仕方ない。果たして、本当に首相に相応しいと言われる日が来るのはいつだろうか。

山田 厚俊(ジャーナリスト)

5018チバQ:2020/09/22(火) 20:52:55
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091900361&g=pol
宰相候補、自民・竹下派で火花 加藤官房長官と茂木外相
2020年09月20日07時16分

 官房長官に起用された加藤勝信氏が所属する自民党竹下派が揺れている。同派では茂木敏充外相が党総裁候補と目されてきたが、ここにきて加藤氏を推すべきだとの意見が浮上したためだ。来年秋の総裁選をにらみ、派内ではそれぞれを支持する勢力が早くも火花を散らしている。
 「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台にし、次へ次へとジャンプしていただけるよう期待する」。竹下派会長の竹下亘元総務会長は17日、記者団にこう語り、加藤氏の官房長官就任を歓迎した。
 加藤氏は当選6回。安倍晋三前首相に近く、第2次安倍政権以降、落ち着いた仕事ぶりを買われ、党総務会長や厚生労働相を歴任。今回も官房副長官として仕えた菅義偉首相に抜てきされた。
 一方、総務会長当時に「高みを目指す」と公言しながらも、最近の加藤氏は存在感を高める茂木氏の陰に隠れるような形になっていた。18日の記者会見でも「ポスト菅」について質問されると、「大役を果たすことに全力で取り組みたい」と控えめに語るだけだった。
 それでも竹下派の参院側からは、加藤氏が脚光を浴びたことで「流れは変わった。総裁候補は加藤氏だ」(中堅)との声が上がる。背景には参院側になお影響力を保ち、茂木氏と距離を置く青木幹雄元参院議員会長の意向があるとされる。
 茂木氏側は警戒を強めている。衆院のベテランは「菅氏の次は茂木氏」と強調する。先の総裁選をめぐっては若手からも茂木氏の出馬を期待する声が上がった。衆院側では加藤氏より当選回数が上で、派閥会長代行として閥務も担う茂木氏を推す声は少なくない。
 ただ、衆院側は一枚岩ではない。ベテラン・中堅の中には加藤氏を擁立することに理解を示す向きもある。他派閥からは「次の総裁選で竹下派は分裂するだろう」(二階派関係者)との見方も出ている。


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