今年4月の出馬表明以降、クリントン氏の選挙運動には「クリントン財団(Clinton Foundation)」の慈善活動や講演報酬、私用メールの公務使用、国務長官時代の実績などを批判する動きが影を落としている。先週行われた米CNNの世論調査では、同氏が「不誠実で信用できない」とする回答が3月の49%から57%に上昇した。(c)AFP/Jennie MATTHEW
キニピアック大学(Quinnipiac University)によると、先月行った世論調査で、共和党予備選挙でトランプ氏に投票すると答えた人は5%にとどまったという。また3月に同大が行った別の調査では、同氏には絶対に投票しないと答えた人が51%に上ったとしている。(c)AFP/Jennie MATTHEW
元神経外科医のカーソン氏は1987年に頭部が結合した双生児を分離する手術を行った医療チームを率いたことで国際的に知られるようになった。最近ではオバマ政権の医療保険制度改革法(オバマケア)を批判したり、2013年の全米朝食祈祷(きとう)会でオバマ大統領を前に10%の一律課税を訴えたりするなど、政治的な発言でも目立っていた。カーソン氏は論客として長く知られた存在であり、近年はコメンテーターとしてフォックス・ニュースに出演していた。過去に選挙による公職に就いたことは一度もなく、政治の経験はないものの、2014年の「Draft Ben Carson(ベン・カーソンを公職に)」運動の際には、2016年の大統領選への出馬が予想されるどの共和党候補の政治活動委員会(PAC)よりも多額の資金を集めた。