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カオスロワ避難所スレ2
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こちらは投下スレです。
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「はぁ……はぁ……」
東京都庁の屋上で、一人の男が文字通り飛び回っていた。
腰に装着した不思議な装置を用いての、高速空中機動。
そして両手に持つ刃、その斬撃の鋭さから男がかなりの実力者なのは誰もが気がつくであろう。
「なんなんだ、こいつは……!?」
男の名はミケ・ザカリアス。
彼は本来巨人を狩る達人であるが、この殺し合いに巻き込まれた直後、突然竜の群れに襲われた。
言葉を発することはなかったが、竜が人間を家畜としか見ていないことは、その臭いから判断できた。
竜の群れから逃げることもできたが、人間の尊厳のために戦い続けてきた彼にとっては、その竜の態度が気に入らない。
知能の低い、人間を喰らう害獣。無駄に数が多いところなど、まるで宿敵の巨人のようであった。
気がつけばミケは竜の群れに突撃していた。
群れを蹴散らしたしばらく後に現れた知性を持つ金竜には流石に恐怖を覚えたが……
「――」
それも今ではこうして、地に墜ちている。
【真竜ニアラ@セブンスドラゴン】 死亡確認
おそらくこれが指揮官、あるいは親玉であったのだろう。
有翼の巨大生物に対して、人類が勝利したのだ。
しかし――
「グオオオオオオォォォォォ!!!」
死に際に親玉が呼び出したと思われる、赤黒の巨竜が立ち塞がった。
都庁の屋上を住処とする叫帝竜・ウォークライである。
手負いならともかく、このウォークライは健康そのもの。
とてもではないが、いくら歴戦の剣士であっても仲間の援護もなしに一人で討伐することなど不可能だ。
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!?」
そしてついに、必死で攻撃をかわしていたミケの右脚にウォークライの強靭な顎が襲い掛かった。
身体を捻り、完全に噛み千切られることこそなかったが、肉は抉り取られ、骨は粉々の酷い有様だ。
「ぐ、ぅぅぅぅ……!」
追撃の爪撃を、地面を転がりながらなんとか避けるミケ。
だが地面を転がったのが不味かった。
「!?」
階下から聞こえる、無数の咆哮。無数の血の臭い。
屋上から、この叫帝から逃げれたとしても、次はこの無数の咆哮から逃げなくてはならないのだ。
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戦う意思を持ち続ける限り、負けではないとするのがミケの持論ではあったが……
「嫌だああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
避けようのない残酷な死の運命を前に、ついにミケの何かが決壊した。
心の底からの、死にたくないという叫び。
涙を流しながら、ミケは叫び続けた。
「俺も死にたくない!死にたくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
その叫びに触発されていたのか、屋上の片隅で震えていたサングラスの男も魂の叫びをあげた。
だがウォークライは、そんな叫びなど意に介さずに、とどめの一撃を放とうとしていた。
叫帝竜は、その口から灼熱の豪火球ともう一つ、暴風を巻き起こす凶悪なおたけびをあげるのだが……
今放とうとしているのは、まさにそれだった。
「「やめてえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」
若干カマっぽくなってしまった男二人の叫びがシンクロした直後。
「ガアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!」
ウォークライ必殺のタイフーンハウルが放たれた。
「「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
強烈な風圧により、完全にカマっぽくなった男達の全身は麻痺し、軽々と吹き飛ばされた。
繰り返すがここは都庁の屋上である。
落ちたら文句なしの即死だ。
【一日目・10時20分/東京都庁・屋上】
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】すごく健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:生存優先
1:階下のモンスター達と同盟を結ぶ
2:できれば都庁リフォームして住みよくしたい
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――ウォークライが屋上から降りている頃
「「いやだぁぁぁぁぁ!!!死にたくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」」
叫び続けていた男二人は……
「あら、いい男!」
「「!?」」
空中で空飛ぶオカマにキャッチされていた。
【一日目・10時25分/東京都上空】
【オルゴ・デミーラ@ドラクエ7】
【状態】健康、美しい人間形態
【装備】不明
【道具】支給品一式、香水、口紅
【思考】
基本:主催者を美しく皆殺しにして自分が支配者となる
0:この二人、顔が美しいわ!
1:美しく早く主催者本部を見つける
2:かつての部下を美しく回収する
3:部下にふさわしい参加者がいれば、新しい魔王軍として美しくスカウトする
4:日本以外を潰した首謀者がいるなら、そいつも美しく殺す
5:できれば醜い本気形態にはなりたくない
※美の感じ方は人それぞれです
【ミケ・ザカリアス@進撃の巨人】
【状態】中ダメージ、右脚重傷
【装備】立体機動装置一式
【道具】支給品一式
【思考】
基本:死にたくない
1:!?
※心が落ち着くまでしばらく戦闘できません
【平山幸雄@アカギ〜闇に降り立った天才〜】
【状態】中ダメージ
【装備】サングラス、雀稗
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:死にたくない
1:!?
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結月ゆかりは他の参加者の死体を漁ったら手に入ったセコイヤチョコレートを食べながら、不思議のダンションの探索を続けていた。
もちろん、ズバーンもついてきていた。
そんな二人の前に現れたのは身長2.3mくらいのロボットらしき存在だった。
それは、ヒトマキナの主にして神に近い力を得た自立機械、デウスエクスマキナだった。
最も、本来は20m以上の巨体だったりするのだが、ここでは何故か小さかった。
「新種のモンスターでしょうか?まあ、やる事は変わりません」
そう言って、ゆかりはエンシェントソードを振るって雷を放つ。
しかし、雷を放った時にはもう、デウスはその場には居なかった。
それどころか、デウスは既にゆかりの背後に居て、エンシェントソードを振り抜いた直後のゆかりを手のひらから発生した力場で包み込んだ。
その力場の名は圧縮転送フィールド。
その名のとおりゆかりは何処かへと飛ばされてしまったのだ。
もちろん、ズバーンにはそんな事が解る訳無く、彼はデウスに突撃した。
「ズバズバン!」
しかし、ズバーンが攻撃する前にデウスは消えていた。
オーバーライドという転移能力で、ゆかりの放った雷と同様にして避けたのだ。
「残念だ!」
そう言うと、デウスは両掌からビームを連射した。
力の源である人間の前向きな想いをろくに感じれず、力の弱っていたズバーンにそれを耐える力などなく、ズバーンは爆散した。
それを見届けたデウスもまた、不思議のダンションから姿を消した。
一方、キョウスケとLilyは渋谷にいた。
さっきまで休憩がてらネットカフェで情報収集していたのだ。
しかしカオスロワちゃんねるは、返り血で顔を赤く染めた状態で街を歩く初音ミクの写真が貼られた事で祭りになっていてそれ以外の情報が殆ど入ってこなかった。
ショックが大きすぎるという理由で、キョウスケはその事をLilyには伝えない事にした。
ちなみに、キョウスケがパソコンを使っている間Lilyが支給品を整理したら、キョウスケには包帯が、Lilyには一日分の食料が支給されていたことに気づいたそうな。
そして今、二人は探索を再開したという訳だ。
すると、Lilyが変わった形の刃の剣を持った女性を発見した。
「あっ、あれはゆかりさんたい。おーい」
そういって、女性に駆け寄るLily。
しかし、その女性はこう言って剣を振るった。
「あら、また新種のモンスターですか」
驚く間もなく雷を浴びて炭と化すLily。
確かに彼女はデウスに転移させられた結月ゆかりその人であった。
しかし、彼女の精神はテラカオス化の進行により、あらゆるものを不思議のダンション内の事象でしか認識出来なくなっていたのだ。
つまり、彼女には今いる場所は不思議のダンションで、他の参加者はモンスターやダンション内の露天商としか認識しないのだ。
「良い武器を落としましたね。と、また新種のモンスターですか」
何事も無かったかのように斬鉄剣をデイパックに入れるゆかり。
その狂気には、流石のキョウスケも戦慄した。
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主催の本拠地である九州ロボのとある一室にはココと二人の少女がいた。
少女の片方は美国織莉子、未来予知能力を持つ魔法少女であり、特務機関の隊員だ。
もう一人は、織莉子の大切な人であり、護衛であり、支給品でもある呉キリカだ。
その部屋に、入ってきたのはさっきまで不思議のダンションにいたデウスだった。
特務機関隊長、それがデウスの肩書だった。
「流石ね、デウス。それに織莉子も。おかげで計画が進むわ」
と、ねぎらいの言葉をかけるココ。
というのも、今回の事は主催幹部による作戦だったのである。
ゆかりのテラカオス化の進行が確認した幹部達であったが、不思議のダンションでは一定以上の進行は望めないと判断し、殺し合いの場に連れてくることにした。
そこで、ゆかりの移動ルートを織莉子の未来予知で割り出し、其処にデウスがオーバーライドで転移して彼女を地上に転送するというものだった。
カオスロワという状況では未来予知だと誤差が生じるのだが、そこは日本が誇るスーパーコンピューター「京」を使って修正したそうな。
なお、幹部でない二人はテラカオス化なんて事はしらないが、そこは上手く誤魔化した。
「これも人類が想像力を失うのを防ぐためだ」
そう言うデウス。
彼は、死ぬ可能性が大幅に減った事で人類が想像力を失い、滅びた世界から大災害の影響でやってきた存在だ。
それ故に、彼は死を身近に感じさせることで人類の想像力の喪失を防ぐ事を決意し、幹部からのスカウトを受け入れたのだ。
ちなみに、身体が小さくなっているのは、動きやすくするためにあえてスモールライトで身体を縮めたからである。
「人類を救う為ですから、協力は惜しみません」
今度は織莉子が言う。
彼女は、未来予知で世界が滅ぶ事を知り、それを覆す方法がその明晰な頭脳を持ってしても解らず、途方に暮れていた。
そんな彼女に声をかけたのが、死んだ彼女の父親の知り合いでもあったココだった。
ココに、人類を救う為に協力するよう頼まれた彼女は、その誘いに乗ったのだ。
「では、デウスはヒトマキナの技術力で本拠地周辺の要塞化の手伝いを、織莉子とキリカは別名があるまで待機よ。」
ココがそう言ってこの集まりは解散し、部屋にいる全員が退室した。
余談だが、ココとデウスが居なくなった途端、キリカが織莉子に名前を呼びながら抱きついたそうな。
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【一日目・10時50分/東京都渋谷】
【結月ゆかり@VOCALOID】
【状態】上機嫌、あらゆるものを不思議のダンション内の事象でしか認識出来ない
【装備】エンシェントソード@Minecraft
【道具】支給品一式×3、土×99@Minecraft、松明×99@Minecraft、鉄×3@Minecraft、
鉄のツルハシ@Minecraft、作業台@Minecraft、ヒミツのコハク@ポケモン、
かまど@Minecraft、石炭@Minecraft×99、ロトのつるぎ@ドラゴンクエスト、
ハートのうつわ@スマブラ、あなぬけのヒモ@ポケモン、スクール水着@現実、
ガン・デル・ソル(エネルギー0%)@ボクらの太陽シリーズ、斬鉄剣
【思考】
基本:未知の世界を求める
0:ふふふ♪
1:このダンジョンを制圧する
2:素材を集めてアイテムを作る
3:身内のことはわりとどうでもいい
4:新種のモンスターが多いですね
※Lilyの斬鉄剣以外の支給品は炭と化しました。
【キョウスケ・ナンブ@バンプレストオリジナル】
【状態】普通
【装備】護業@NAMCOxCAPCOM
【道具】支給品一式、包帯
【思考】
基本:主催者の打倒
1:知り合いの捜索
2:危険人物の排除
3:強敵に出会ったな……
【太陽少年ジャンゴ@ボクらの太陽シリーズ 死亡確認】
【おてんこさま@ボクらの太陽シリーズ 死亡確認】
死因:モンスターハウスでリンチされる
【大剣人ズバーン@轟轟戦隊ボウケンジャー】
死因:ビーム
【Lily@VOCALOID 死亡確認】
死因:雷
【同時刻/九州ロボ(日本海を飛行中)・福岡県】
【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康
【装備】オスプレイ@現実
【道具】不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
【デウスエクスマキナ@スーパーロボット大戦UX】
【状態】普通、身長2.3mになるまでスモールライトで縮んだ
【装備】デウスの斬馬刀@スーパーロボット大戦UX
【道具】支給品一式、スモールライト
【思考】
基本:人類絶滅及び人類の想像力喪失の阻止
1:命令に従う
2:殺し合いによって人類の想像力喪失を阻止する
3:本拠地周辺の要塞化を手伝う
※現時点では指名手配犯の捜索に加わらないようです。
【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】
【状態】普通
【装備】ソウルジェム(穢れ無し)、呉キリカ@魔法少女おりこ☆マギカ
【道具】支給品一式、大量のグリーフシード@魔法少女まどか☆マギカシリーズ
【思考】
基本:世界滅亡の阻止
1:命令に従う
2:世界を救う為なら犠牲もやむ負えない
※現時点では指名手配犯の捜索に加わらないようです。
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円楽とリンは一人の男に別れを告げていた。
男の名はガルマ・ザビ、カオスロワの開始を聞いて衝動的に家出したザビ家の生き残りである。
休憩していた二人に出会った彼は、軍人としての知識を利用してリンの骨折に応急手当をしたのだ。
しかし、ガルマの目的は家族の仇を討った上でカオスロワに生き残る事であって殺し合いを止める事では無いので2人に同行する事にはならなかった。
「チェーン一つで勝てるような相手では無いかもしれないが、私も頑張るのでどうかご武運を」
「ありがとう、ガルマさん」
「そちらも、気を付けて下さい」
敬礼し、飛び立つペガサスを見送るガルマ。
しかし、彼は円楽とリンの目の前でミンチと化した。
彼を殺したのはエアーマンというロボットだった。
ダークミヤビを殺した彼は、さらに腰につけた機械で空を飛んでいた参加者を殺害した後タクシーを名乗るバイクによって東京に向かった。
そのタクシーによってとてつもない速さで東京に辿り着いたエアーマンは、運賃としてエアーシューターをそのバイクに打ち込んだ。
そして今、ガルマを殺害したのだ。
「何という事を……!」
エアーマンの攻撃は止まらない。
エアーシューターという小型の竜巻によって二人の乗るペガサスを攻撃し始めた。
手綱さばきに集中して攻撃をかわす円楽だが、次々と襲い掛かるエアーシューターの前ではそれが精いっぱいだった。
(不味いですね……逃げる事も近づいて天馬の蹄で蹴り飛ばす事も出来ませんか……)
そんな円楽の心の中を知ってか知らずか、リンは今まで確認してすらなかったデイパックの中身を調べた。
中に入ってたのはデザートイーグルという大型拳銃だった。
勿論、リンはその名前を知らないが、それの使い方くらいは知っていた。
「あ……」
リンの放った弾丸は、エアーマンのエアーシューター発射装置を破壊した。
しかし、その代償は大きかった。
ろくに訓練したことも無いリンは、反動でバランスを崩し、落馬してしまった。
そして、ペガサスの手綱を握る円楽は、エアーシューター発射装置の破壊に気を取られていてリンの落馬に気づくのが遅れてしまった。
その結果、リンは地面に叩き付けられ、死亡した。
「くっ……貴方だけは、逃がすわけには行きません」
エアーマンに向けてペガサスを走らせる円楽。
対するエアーマンもまた、鈍重そうな見た目に似合わぬ跳躍でペガサスに突撃する。
そして、ペガサスの蹄がエアーマンの動力炉に致命的な損傷を与えた。
しかし、エアーマンの槍もペガサスの心臓を貫いていた。
(どうやら私はここまでのようです。師匠、ピンクさん、残念ではありますが、今、行きます)
致命傷を受けたペガサスと共に落下しながら円楽は心の中でそう呟き、その人生に幕を閉じた。
【一日目・11時00分/東京都永田町】
【水野灌太@砂ぼうず 死亡確認】
【プラシド@遊戯王5D's 死亡確認】
【ガルマ・ザビ@機動戦士ガンダム 死亡確認】
死因:エアーシューター
【鏡音リン@VOCALOID 死亡確認】
死因:転落死
【エアーマン@ロックマン2 死亡確認】
死因:動力炉破壊
【ペガサス@ギリシア神話 死亡確認】
死因:刺殺
【六代目三遊亭円楽@現実 死亡確認】
死因:墜落死
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おおっと、タイトルを変え忘れてた。
>>8のタイトルは「落語戦士、散る」でお願いします
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さとりとクマ吉は乗り捨てられていた車に乗って東京まで来ていた。
観光地と言うだけあって車が多かったので車の調達は割と楽だったのだ。
人の多い此処ならこいしが見つかるかもしれないと意気込みながら車を降りる二人。
そして、道を歩く二人が目にしたのは、二人の参加者の死体と、返り血を大量に浴びたマーダー、初音ミクだった。
「あああああああ、い、嫌あああああああ」
さとりに流れ込んでくる初音ミクの心だった何か。
それは完全に壊れていて、言葉では言い表せないほどの狂気と悲しみに溢れていた。
流れ込んでくる負の感情に耐えきれず、さとりは恐慌状態となり、ふらつきながらその場から逃げ出した。
それを見たクマ吉もさとりの後を追った。
しかし、彼が逃げ切る事は無かった。
「アハハハ」
初音ミクの投げた木製のブーメランがクマ吉の首輪に直撃し、首輪がブーメランもろとも爆発したのだ。
爆音に気づいたさとりが振り向くと、頭と身体が別れを告げたクマ吉の死体がそこにあった。
「そんな……どうし……て……」
あらゆる気力を失い、放心するさとり。
希望を失った彼女の元へ近づく狂った笑い声。
そしてまた、一人の参加者が死んだ。
【一日目・11時15分/日本・渋谷】
【初音ミク@VOCALOID】
【状態】身体のあちこちを打撲、精神崩壊、顔を中心に大量の返り血、海水で濡れている、裸コート
【装備】空の注射器
【道具】無し
【思考】
基本:とにかく殺す
1:アハハハハハハハ
※海水でびしょ濡れだったのがある程度乾きました。正午には完全に乾くでしょう。
【古明地さとり@東方project 死亡確認】
【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】
【南方妖怪チンポ@ゲゲゲの鬼太郎 死亡確認】
死因:刺殺
【クマ吉@ギャグマンガ日和 死亡確認】
死因:首輪爆発
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(後一部屋……そこを潰せばこのホテル内の命は全部手に入る……)
ディエンドはなのはとユーノがいる部屋の前まで来ていた。
そこにいる参加者を殺してハス太の支給品だった一斗缶(ガソリン入り)でホテルに放火する事で士への手向けを完了させるためだ。
そして、扉を開けたディエンドは翡翠の鎖に縛られた。
「なのははやらせないよ」
それを言ったのは、蜂蜜色の長い髪をリボンで括り眼鏡をかけた男――タイムふろしきで19歳となったユーノ・スクライアだった。
ショッキングな出来事が連続し過ぎて一周回って冷静になったユーノは、未来が簡単に変わってしまった事に疑問を抱き、とある仮説を立てた。
カオスロワという状況では未来は幾らでも変わる可能性があるというものだ。
それ故、自分を成長させた上で襲撃者との戦いに挑むことにした。
ユーノが、唯一使える射撃魔法であるシュートバレットを2発放つ。
「この程度で僕を止められるとでも!」
ディエンドはバインドを引き千切り、魔力弾をディエンドライバーの射撃で打ち落とす。
そのまま接近戦で方をつけようと殴りかかるディエンド。
しかし、その拳がユーノに届くことは無かった。
「ウェイブゲイザー!」
地面に仕掛けられていた魔法陣から鎖が幾つも伸び、ディエンドを攻撃する。
士の死亡によって冷静さを失っていたディエンドは、魔法陣に気付かず踏んでしまっていた。
「シールドバッシュ!」
突然の攻撃にひるんだディエンドに防御魔法を纏った拳が叩き付けられた。
これらの攻撃も、仮面ライダーであるディエンドには大したダメージではない。
しかし、格下相手にしてやられた事による苛立ちでディエンドの動きのキレが無くなってきていた。
『アタックライド』
ディエンドインビジブルで透明になるディエンド。
そのまま、ユーノの背後に回り込んで射撃を行うが、ユーノのスフィアプロテクションに防がれてしまった。
成長してより数の増えたマルチタスクを活用することによって、ユーノは相手の行動を予測しつつ、次々と術式を組み上げている。
それ故、ディエンドの攻撃はあっさりと防がれたのだ。
「うぜぇよ!これならどうだ!」
『アタックライド』
今度はディエンドブラストでユーノを攻撃する。
強化された光弾をディエンドライバーで連射するディエンド。
「プロテクションスマッシュ!」
対するユーノは防御魔法を纏ってディエンドに突撃した。
ユーノの強力な防御魔法は光弾を全て弾き、ディエンドをも跳ね飛ばした。
それでも有効打とはいえず、体勢を立て直すディエンド。
だが、それだけでユーノには十分だった。
「広がれ、戒めの鎖!捕らえて固めろ、封鎖の檻!アレスターチェーン!!」
無数の翡翠の鎖がディエンドの全身を締め付け、そのまま縛り上げる。
あらゆる方向からかかる強烈な不可に耐えられずディエンドは変身が解け、そのまま引き千切られた。
「悪いけど、なのはと守る為だから」
ディエンド――海東大樹の残骸を見下ろしてユーノはそう呟いた。
そんな光景をびくびくしながら見ていたハス太に彼が気付くのは数分後だった。
一方、ユーノの指示で浴室に隠れていたなのはは千年タウクで見える未来が変わった事に気づいた。
それは、世界を襲った大災害が数日以内に日本を襲うというものだった。
(どうしようユーノ君、世界、滅んじゃうよ……)
未来は変わった。
しかし、未だ最も大きな災厄の未来は変わる事が無い。
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【一日目・11時20分/日本・千葉県 ホテル】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】思考暴走、25歳の身体、ボンテージを着ている、激しいショック
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王、タイムふろしき@ドラえもん、ボンテ―ジ
【道具】基本支給品一式
【思考】
1:どうしよう、世界滅んじゃうよう
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、25歳の肉体に成長しました。
【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】魔力消耗(小)、19歳の身体
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
1:なのはを護る。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。
【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康、びびる
【装備】
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】
1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
2:このお兄ちゃんは……こわい人なのかな?
※古の謎のパワーでホテルの出入り口を封鎖しています。外に出れません。
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6時間以上前の話だが、ほむらと殺せんせーの戦いは一瞬で終わった。
ほむらが時間停止で仕掛けた爆弾が首輪の至近距離で爆発したため、首輪も爆発したからだ。
今回の首輪は、爆発したらどんな参加者も確実に死ぬように出来ていた。
これは、どんな強者にも確実に死ぬ可能性を与える事で、一方的な虐殺じゃなくて殺し合いだと理解させる主催の策だ。
圧倒的な力を持ち、主催をなめていた殺せんせーはその事実に気づくことは無く、ほむらに油断してあっさり殺されたのだ。
そして現在、ほむらは武器の調達方法について悩んでいた。
というのも、怪しい二人組を爆殺し、そのデイパックを開けたら中にはジュースの空き缶と国語辞典が入っていたのだ。
そして、殺せんせーも武器は持っていなくて、ヤクザの事務所に忍び込んでも武器なんて無かった。
使える支給品を持っている参加者ばかりではないという事にほむらは気付いたのだった。
カオスロワ開始前から盾の中の異空間に入れていた武器は無事だったとはいえ、無限ではない。
かといって自作できる爆弾だけでは攻め手が単調になってしまう。
甘い事言ってた少女と一時的にでも手を組んでた方が良かったかもしれないと今更ながらに少し後悔したほむらであった。
最も、殺したと思ってるその少女は生きているのだが。
「あのー、ちょっと話があるんやけど……」
そして、そんなほむらにとある生物が話しかけた。
【一日目・11時30分/日本・大阪】
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、魔法少女
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(ほぼ穢れ無し)
【道具】支給品一式、爆弾(ロワ開始後に自身で作成したもの)
【思考】
基本:まどかを守る
1:待っててまどか……
2:無事よねまどか……?
3:作戦ミスったかしら
4:今度は一体何よ
※ほむらがカオスロワ前から持っていた武器は能力扱いになってます。内訳は他の書き手に任せます。
【ケルベロス(小)@カードキャプターさくら】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:どうしようか正直迷っている
1:桜と合流したい
2:あの子は一体何者なんや……?
3:一か八か、ほむらと話してみる
【殺せんせー@暗殺教室 死亡確認】
死因:首輪が爆発
【スービエ@ロワラジオツアー3rd 死亡確認】不明支給品は国語辞典でした。
【三角頭@ロワラジオツアー3rd 死亡確認】不明支給品はジュースの空き缶でした。
死因:爆死
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恭子は千葉大学の女子トイレに居た。
ラインハルトを信頼しきれなかったので、トイレに行くふりをしてこっそり支給品を確認することにしたのだ。
しかし、結果は大きめの石がひとつ入っているだけだった。
これでは護身にも奇襲にも使えないという事で意気消沈してトイレから出た所で、彼女の額にナイフが刺さった。
恭子を殺したのは特務機関隊員の黒だった。
ラインハルトという強すぎる同行者のお蔭で、指名手配犯争奪戦になるはずが対主催組織早期大合流になりかねないと判断した主催によって命令が捕縛から抹殺へと変わったのだ。
ちなみに、うぐいすと恭子に対してキレてる野田総理は、ダースベイダーの心理操作で二人の殺害を許可するように思考を変更されている。
あえて休む事で殺気を抑え込んでから行動していた黒は三人の尾行に成功し、一人になった恭子を殺害したのだ。
そして、黒は恭子の死を知らないまま彼女を待つラインハルトとうぐいすの元へ向かい、うぐいす用に仕掛けたワイヤートラップを起動させた。
ワイヤーがうぐいすを締め付けてその動きを封じるが、仕掛けを動かす僅かな動作をしただけにもかかわらず、ラインハルトは隠れていた黒に気づき、聖約・運命の神槍を具現化させた。
そのまま、周囲の地形ごと黒を破壊しようとするラインハルトだが、黒のほうが僅かに速く動いていた。
黒はうぐいすを縛っているワイヤーに高圧電流を流してうぐいすを殺害し、そのままラインハルトの一撃で千葉大学ごと破壊された。
【一日目・11時30分/千葉県・千葉大学跡】
【ラインハルト・ハイドリヒ@Dies irae】
【状態】健康
【装備】聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)
【道具】支給品一式
【思考】基本:さて、どのような強敵が現れるかな
1:野田総理の配下にしてやられたな
※この獣殿は存知がありません
※創造と流出は使えないもよう、ただしこれから使えるようになるかも
【末原恭子@咲 -Saki- 死亡確認】
【千石うぐいす@泣くようぐいす 死亡確認】
【黒@DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 死亡確認】
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「ふむ、黒が死んだか」
一人の男がそのようにつぶやく
男の名前はシックスという
どうして黒の死がわかったかというと特務機関員が所持する特別なスマートホンがあるからである
そして、下には首と顔が離れた哀れな死体がある
その死体の名前は初音ミクという
「無差別に襲ってきたからな自衛のためだ、とはいえテラカオス化になっている存在を殺すのはいかんな」
シックスは言う本来なら幹部しか知らないことをなぜ知っているのだろうか
「まあ、こちらの計画にもうまく使わせてもらおう」
そう言ってシックスは歩いていく
何かをたくらんでいるのだろうか
その企みがはたして明かされる日がくるかもしれない
【一日目・11時30分/日本・渋谷】
【シックス@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】剣 デザートイーグル
【道具】支給品一式
【思考】基本:任務遂行
1:次の標的は
※主催者側です
※なにやらたくらんでいる様子ですが
【初音ミク@VOCALOID 死亡確認】
-
シックス率いる新しい血族は大災害によってシックスと五本指を除いて全滅していた。
そこで、シックスはカオスロワ開始前に五本指を招集し、とある計画を準備した。
それは、テラカオスの力を私物化するというものだった。
そして、彼らはそれが人類救済の手段を失う事だと知らぬまま、行動を開始した。
地の文あるなら存在意義が無い気がした的な事を天の声が言って以来、天の声が聞こえなくなったからくりドームで、それは始まった。
銃声が鳴り響くと同時に、はしごを作っていたワクワクさんが倒れたのだ。
彼を殺したのは、五本指の一人、ヴァイジャヤであり、ほかの五本指のメンバーと二人の男が一緒だった。
二人の男の内、釘バットを装備しているのがうちはイタチで木刀を装備しているのがサスケだ。
二人は五本指の一人、ジェニュインの能力で彼女のファンという名の下僕と化していた。
「な、何や……がっ」
状況の急激な変化についていけず、思考停止したユー子の頭を五本指の一人、テラの両刃斧がカチ割る。
五本指の一人、葛西が折り畳み式ナイフで言葉の喉元を切り裂く。
ジェニュインの下僕と化したやる夫が巨人小笠原を射殺し、死んだことで、巨人小笠原が退場となり、からくりドームの聖域が消滅する。
そんな惨劇を目の当たりにして、怒りの咆哮をあげる者がいた。
「うおおおおおおおおおおお」
仮面ライダーGとなったゴロリだった。
ゴロリは胸のプロテクターから、コルクスクリューのような柄と、ソムリエナイフのような剣先を持つ剣を取り出した。
ゴロリは飛び膝蹴りでやる夫の顎を粉砕してショック死させると、そのまま近くにいた葛西に剣を振り下ろした。
崩れ落ち、こと切れる葛西。
それを見たジェニュインが指示を出した。
「あの謎のパワードスーツを私の“ファン”で抑え込んで、第二段階に移行するわ」
ゴロリを接近戦で抑え込もうとするイタチとサスケ。
その隙に、ドームに入っていくジェニュイン、ヴァイジャヤ、テラ、そして五本指最後の一人DR。
彼女等の作戦は犠牲を出しながらも、今の所は上手く行っていた。
「使える支給品は実況やっていた男の包丁くらい……使えないわ」
と、三人もの死体が転がった実況席でジェニュインが呟く。
そう、転がっている死体は彼女の毒が塗られたダガーによるものだった。
彼女等の作戦の第二段階にして肝は、ドーム内で大規模な殺し合いを引き起こしてテラカオス予備軍やマーダーを増やすというものだった。
すると、こっちに向かってくる足跡が聞こえてきた。
作戦では、五本指全員が別の入り口から球場に出るようになっており、同じ場所に誰かが来ることは無い。
武器を構えるジェニュインの前に現れたのはゴロリだった。
「さあ、工作の時間だ。作るのは勿論……お前等の死体だ!」
ゴロリはサスケを瞬殺し、イタチの首輪を切り裂く事で首輪を爆発させてここまで来たのだ。
そして、ゴロリの剣が一閃され、ジェニュインは横に真っ二つになった。
-
【一日目・11時45分/東京・からくりドーム】
【ゴロリ@つくってあそぼ】
【状態】仮面ライダーG
【装備】仮面ライダーGの剣@仮面ライダーG
【道具】支給品一式、工作道具もろもろ
【思考】
基本:見敵、必殺
1:さあ――工作の時間だ
2:ワクワクさんの仇は皆殺しだ
【ヴァイジャヤ@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】デザートイーグル
【道具】支給品一式
【思考】基本:シックスに従う
1:イチローチームのベンチに行き、味方以外の参加者を殺しまくる。
【テラ@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】両刃斧
【道具】支給品一式
【思考】基本:シックスに従う
1:大正義巨人軍のベンチに行き、味方以外の参加者を殺しまくる。
【DR@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】コルトパイソン
【道具】支給品一式
【思考】基本:シックスに従う
1:観客席に行き、味方以外の参加者を殺しまくる。
【ナレーション(キートン山田)@ちびまる子ちゃん 死亡確認】
死因:存在意義を見失い、自殺
【ワクワクさん@つくってあそぼ 死亡確認】
【巨人小笠原@現実? 死亡確認】
死因:射殺
【ユー子@Aチャンネル 死亡確認】
死因:頭をかち割られる
【やる夫@2ch 死亡確認】
死因:顎を粉砕されたことによるショック死
【桂言葉@School Days 死亡確認】
【葛西善二郎@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】
【サスケ@ニニンがシノブ伝 死亡確認】
【ジェニュイン@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】
死因:斬殺
【うちはイタチ@NARUTO 死亡確認】
死因:首輪の爆発による穢土転生強制解除
【太田光@現実? 死亡確認】
【カメナシくん@現実? 死亡確認】
【姫川友紀@シンデレラガールズ 死亡確認】
死因:刺殺
-
「つまり、ネットバトルってのは最終的に勝てばいいんだよ!」
『流石、熱斗君! 身も蓋もないセリフだね!』
「……はぁ」
『上条当麻よ、今の貴様は仮初にも我が主である……光熱斗の話は聞いておけ』
……熱斗少年の話長かった。
しかし、妙にためになる話だった。ネットバトルガチ勢となるとそこまでになるのか……
人生の修羅場を何度もくぐり抜けると、人はここまでになるのか……
その時であった。
『熱斗君、メールだよ……パパからだ』
「パパから?」
おい、今はロワ中だぞ! マナーモードにしておけ!
……とは、言えなかった。まあ、静聴しよう。
『読むよ……『九州ロボはカプコン製だ、あと一日か二日で落ちる パパより』……なんだろう、これ?」』
「さぁ?」
「あのう……九州ロボっていいますのは……?」
『先程から、我々たちの上空を飛んでいる、アレであろう……ふっ、主催共にそんな玩具は必要ない』
ロボかかっけーな、おい……
とはいえ、カプコン製ということは墜落フラグですね、わかります。
というか、また九州が飛んだのか……
『で、どうする?』
「とりあえず、まずはチップを集めてからでも遅くはない。
……まだ焦るような時間帯じゃない」
『そうだね』
「一理ある」
『……シグナムよ、最近それしか言ってないぞ?』
「会話文が正直めんどい」
そんな時であったか、あの男が、再びやってきた。
「フフフ、このディオとそのネットナビ、デューオが貴様らにネットバトルを申し込むッ!!」
/( j { i { \ / // // // _ -=ニミ、\
冂冂 \{ i V :}{ :{ { :{/// -=ニ/\⌒ヽヽ \
. /ヽ _L」L」\ ___________ \ \ /ヽ
/ / | | __\\___________> \/ / /;
. / / .| | |_ /___)ゝ 、 ー=ミ \丶,/ / /
/ / | | | |[/(⌒ :} }`^^⌒ ̄``ヽノ )ハヽ / /、 〈
. / / .| | |_|/__ノ ィミVノ . : : /,ハ : :i iL/、\ \ }
/ / | | ( (て ,ハヘ \ : : ( (〈 〈 ( V 乂 \\ハ
l_,/ .| | _)ノ ⌒ゝ_} :{\ム{ j :/ ノノ厶斗≧彡 ー=ミ ヽハ{
|__j  ̄ { i| ゝ弋ソ} 厶斗ャ≦二 ̄ヽ「ヽ _⌒\ :} } }
( ( V| // ヽ< 弋ソフ / },_ } ) } }
\ 、______ _ _ _ ^| / _ : .⌒ヽ¨´ {__/ノ / /:} /
ー―――‐‐‐ ‐ | `¨¨´ : : . ´ / / //
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__>、__ ___,///, こヽ / / ‐ ‐‐‐――一
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\ j{ `ヽヽ/⌒\\__,/ ,、<ニ= ̄ └――- 、
/ ̄ ̄^ヽノノ ー=ミ} { /⌒ハ、 ,、<ニ= : : . \
/∠ ..,,____ノ人( ,ハ\/ /ニ= : : . \
/ _____/ Χ⌒ヽヽ } :}/ニ= : : . /________
. /⌒/{ { Χ } :} ,ノ ,ノニ= : : . ´ ̄ ̄ ̄`ヽ 、____
. : / :{ {Χ // }ニ= : : . . : : : : : ノ =ミ: : : \
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. : :./\_  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ/ /ニ= : : . . : : : : :/ =ニ: : .
そこにはPSPを持ったディおじさんが奇妙なポージングで仁王立ちしていた。
-
【一日目・11時30分/日本・秋葉原】
【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、激しい怒り
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2、仙豆
デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)、
大量の金、他不明
【思考】基本:野田総理にネットバトルを挑んで勝つ!
0:ディおじさん!
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる
4:千石うぐいすと末原恭子を野田総理に引き渡す、その際にネットバトル挑む。
【ロックマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ロックバスター
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
0:ディおじさんがボロボロだ!
1:野田総理がネットバトルを受けてくれるか、心配。
※PETの中にいます
【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、PET(カーネル入り)
【思考】基本:働かなくて済むように動く
0:ディおじさんだー(棒)
1:二人についてくる
2:野田は倒す
3:上条(ジョジョ)か……一理ある
※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます
【カーネル@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】カーネルのブレード
【道具】なし
【思考】基本;ロワの破壊
1:今は(仕方ないので)シグナムに従う
※PETの中にいます
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実
【思考】
基本:
いいぜ ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
野田総理が
何でも思い通りに
出来るってなら
/
(^o^)/
/( )
/ / >
(^o^) 三
(\\ 三
< \ 三
..\
(/o^)
( / まずは
/く そのふざけた
幻想(ロワ)をぶち殺す
0:この人がディおじさん……?
1:ディおじさんというやつと戦わないといけないのか……
【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます
-
【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3
【思考】基本:ネットバトルを極める
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑む
4:ディカオ・ビッグマウンテンには気を付ける
【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP残り5%くらい
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:……回復させてくれ、なんでもしますから、本当に……
※PSPの中にいます
その頃、心停止していた祐一郎さんはというと……
「我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!! 不可能はないィィィ!!」
「ならば、僕の科学力は世界一ィィィ!! 無論、不可能なことなどないィィィ!!」
誇り高きドイツ軍人の力でサイボーグ化に成功していた。
「しかし、我が波紋の前には戯言と同義だ!」
「貴様らが世界一なら俺はさしずめ 『ズーパーアドラー』というところだ!」
「ドラえもん、君がいなくて、ツッコミが間に合わないよ」
と、今日も四国は平和であった。
何にもないけどな!
【一日目・11時30分/日本・高知】
【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、ノートPC、自作爆弾、大山チサオ@ロックマンエグゼ
【思考】基本:息子たちをサポートする。
1:ひとまず、四国空母化計画に取り掛かる
【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
1:祐一郎達と行動する
【野比のび太@ドラえもん】
【状態】動揺
【装備】なし
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、龍星座の紫龍@聖闘士星矢
【思考】
基本:生き残る
0:死人が出るぞぉ!!
1:ドラえもんを探す
【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と健康
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
0:目の前の少年からディオと主催者の居場所を聞けなかったので、目の前の二人組から聞く
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラーと行動する。
【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに健康
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアーと行動する
0:俺は……ズーパーアドラー……えもん
-
ばんぱいあとなった四条貴音とヤギは空腹を満たすためにさまよっていた
そして、男を見つけた
「いただきます」
この言葉を言うと四条貴音は一気にその男に近づく、ばんぱいあとなった四条貴音にはこの距離を縮めるのには造作もなかった
しかし、その獲物が大量の銃剣を投擲してきた
さすがの数に四条貴音も食いきれず何本かささる、さらにヤギが銃剣を大量にくらい死亡した
その銃剣投擲のにも負けずに何とか接近する、が
その男が一気に四条貴音の下にもぐりこみ銃剣を一気に振り、四条貴音を胴体ごと切断した
しかし、ばんぱいあとなっている四条貴音なら復活できるはずである、相手が普通なら
だが、復活もできずに四条貴音の体は灰になっていく
四条貴音はなぜと思いながら灰になり死亡した
四条貴音はばんぱいあとなっていたならそれが敗因だろう、たぶん
男――アレクサンドル・アンデルセンにはこのような相手なら、なれっこだからだ
【アレクサンドル・アンデルセン@HELLSING】
【状態】健康
【装備】銃剣@HELLSING
【道具】支給品一式
【思考】基本:このような殺し合いを始めた主催人を殺す
1:ばんぱいあを殺したぞ
【四条貴音@アイドルマスター 死亡確認】
-
>>21
【一日目・11時30分/日本・渋谷】いれ忘れていました
-
かつて、カオスロワ8期の主催の一人に???というものがいた。
そいつは、7期参加者を8期に巻き込んで外道な振る舞いを行いつつも、身勝手な理由で引退したクズだった。
そんな???だが、8期で散って行った7期参加者の怨念により、祖母を呪殺された上でカオスロワ10期に参加者として飛ばされてしまった。
しかも、支給品は掛け時計で転送先は東京都庁というベリーハードモードだった。
そんな彼が最初に出会ったのは黄色い鱗と三つの目の龍だった。
その名も、雷鳴と共に現る者。
東京都庁のモンスターのボスであり、ウォークライを新たな仲間として迎え入れた後、偶然にも???と出会った。
???が行動を起こすよりも早く、雷鳴と共に現る者は咆哮した。
それは、呪いと恐怖を撒き散らす雷竜の咆哮、呪われし遠吠え。
???は汗と涙と鼻水と小便を垂れ流しながら恐怖に震えた。
そして、次に放たれたのは、雷鳴と共に現る者の必殺技、サンダーブレスだ。
その雷の奔流は、???を飲み込み、灰すら残らないほどに焼き尽くした。
【一日目・12時/日本・東京都庁】
【雷鳴と共に現る者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】とても健康
【装備】じしゃく@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:都庁を住処にしたモンスター達で協力して生き残る。
1:都庁をよりすみよい環境(迷宮)にリフォームする。
※ウォークライを仲間に引き入れました。
【???@TCBR8 死亡確認】
死因:サンダーブレスにより蒸発
-
【ルーファウス@FF7 死亡確認】
死因:溺死
-
>>24
【一日目・12時/瀬戸内海】が抜けてた。
-
仮面ライダーディエンドとの戦いを制したユーノ。
大切な人を守るためとはいえ、他人の命を奪ってしまった彼の心中は穏やかではなかった。
しばらくその場に立ち尽くしていたユーノだったが、やがて自分に向けられた視線に気づく。
「君は……」
「はうっ!」
ユーノに声をかけられて体を震わせたのは、彼と同じく鮮やかな金色の髪を持った少年だ。
その表情からは強いおびえが見て取れる。明らかにユーノに危害を加えようとしている風には見えない。
だが、ユーノは警戒を緩めていなかった。彼の高い魔力が、少年から発せられる得体の知れない力を感じ取っていたのだ。
「君は、この男の仲間かい?」
「ち、違いますっ! ぼく、無理やり……」
ユーノに問い詰められ、少年……すなわちハス太は、弁解の言葉を口にしようとする。
だが、その言葉は途中で止まってしまう。
「え? こ、これって……」
「……どうしたんだ?」
「結界が……破られた?」
◆ ◆ ◆
その頃ホテルの入り口には、リーゼントとサングラスという強面の二人組が立っていた。
リーゼントの方は霊能力者・桑原和真。
サングラスの方はハンター・レオリオである。
「ずいぶんと厳重に封印されてたが……。俺の次元刀にかかればこの通りよ!」
「すげえもんだなあ、あんたの念能力は」
「だから、念能力じゃねえって言ってるだろ! 俺のは霊能力だ!」
「ええー? 呼び方が違うだけじゃねえの?」
他愛のない言い合いを続けていた二人だったが、やがてそれどころでないことに気づく。
「とにかく、こんな封印をされてたってことは、このホテルには何かあるってことだ。
気をつけて調べていくぞ!」
「ああ、なんかやべえ妖気も感じるしな。ふんどし締め直していくぜ!」
こうして、二人はホテルの奥へと足を踏み入れていった。
-
【一日目・11時30分/日本・千葉県 ホテル】
【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】魔力消耗(小)、19歳の身体
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
1:なのはを護る。
2:少年(ハス太)から話を聞く。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。
【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康、びびる
【装備】なし
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】
1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
2:いったい何が……
【桑原和真@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:ホテルを調べる
【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:ホテルを調べる
-
東京都庁は数多の怪物、FOE軍団や竜に支配された。
さて、そこのボスである金色の竜であるが、それさえも従える存在を知っているだろうか?
「わしじゃよ」
「だまれドM野郎」
「アッーーーー!」
【エルダードラゴン@世界樹の迷宮3】 死亡確認。死因・全身を縛られて絶頂死
邪魔が入ったが、とにかく上位の存在はいるのだ。
あいつに限らず、残りの炎竜や氷竜もとある者により生み出された存在なのだ。
世界樹の核であり、世界を滅ぼす災厄ともされる怪物、【フォレスト・セル】が生み出したのだ。
いわば自己防衛のための免疫細胞と言ったところか。
一度強力な竜を生み出したら、今度はそこからクローンまで量産できるらしい。
そんな防衛網を用意するということは、セル本体は弱いのではなかろうか?
結論から言ってしまえば、まともにやり合って敵う相手ではない。強いのだ。
しかし。しかし、だ。
実はこのフォレスト・セル、実は過去のカオスロワにおいて即退場していたりする。
今期の雷竜その他FOEは3DS版出身のため、連中は勿論、裏ボスであるセルも強化されているだろうが……
大事なのは、過去にあっさり負けているという事実だ。
セルだけではない。2の裏ボスである【始原の幼子】も、実はカオスロワで即退場の経験を持っている。
夜の時間帯、発狂モードの幼子さえも、だ。
続いて先程締め上げたドMの世界の裏ボス、こいつは許せない。
【昏き海淵の禍神】……そう、かつてのカオスロワで主催者を務めたりマリネになった野郎だ。
このタコ神、世界樹裏ボス軍の中では、ぶっちぎりで弱いのだ。
強いことは強いが、紙装甲に加えて全体即死級の大技を持っていないのだ。
そんな野郎が、主催者をできるってんだから驚きである。
長々と喋ってきたが、何が言いたいかと言うと、どいつもこいつも裏ボスのくせにだらしがない、と。
そして……
「なんで、俺が登場するよりも先にリメイク版の軍勢が登場してるんだよ!?」
自己紹介が遅れたが、俺の名は【歪みし豊穣の神樹】という。世界樹4の裏ボスだ。
名前から大体察しはつくと思うが、要するに歪んじゃった世界樹ね。
自慢じゃないが、世界樹裏ボスの中では最強を自負している。
密室で嫌な薬品使われたらお手上げだが、この広々とした日本が舞台ならそんな心配もいらない。
弱体化無しの俺は、膨大なHP、全体一撃必殺技、4つの蕾と鉤爪を用いた凶悪な連続攻撃などを備えている。
再生能力は持っていないが、必要ない。攻撃は最大の防御だ。
どこぞのタコのように、いちいちびくついて身を守りながらちまちま再生を繰り返すようなチキン戦法など真っ平だ。
力こそ全て!無駄な状態変化技も必要ないのだ!
先に言ったが、都庁は雷竜どもに支配された。そしてセルは雷竜より強い。そして俺はセルや禍神よりも強い。
つまり、俺ならば都庁どころか東京全体、否!この日本を楽に掌握できるというわけだ!
ちょっとばかり蟲から脱皮するのに手こずったが、目覚めた俺にもはや敵はない!
「どいつもこいつも……真っ赤な血の華を咲かせてやるぜぇ!」
【一日目・10時30分/日本・東京都】
【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】
【状態】やどりぎ
「ん!?」
-
「まあ、なんて大きくて立派な華ポケモンなんでしょう。是非ゲットしたいですわ」
「貴様の仕業か!ならば、死ぬがいい!ライオットランス!」
「モジャンボ、まもる!」
「モジャー」
「!?」
「モジャンボ、みがわり!」
「小癪な(ry「やどりぎとたべのこしで体力を回復なさい」「おいこら、ちょ(ry
…30分後…
「も、もうやめ(ry
「キノガッサ、再びキノコのほうし!」
「Zzz……」
…30分後…
「お、俺よりお前らの方が害悪(ry
「またまたキノコのほうし!」
「スカーフずる……Zzz……」
「そろそろ、頃合いでしょうか?」
アッー
【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】捕獲確認
【一日目・11時30分/日本・東京都】
【エリカ@ポケットモンスター】
【状態】健康
【装備】モジャンボ、キノガッサ、歪みし豊穣の神樹、他不明
【道具】基本支給品一式、モンスターボール×3
【思考】
1:ポケモンと一緒に生き延びる
2:珍しい植物タイプはゲットしておく
※神樹はポケモン扱いになりました
裏ボスの野望が、ジムリーダーによってあっさり打ち砕かれていたその後ろには……
「あの戦術、人間じゃねえ!」
ちゃっかり生き返ったもう一人のジムリーダーもいましたとさ。
【タケシ@ポケットモンスター】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】基本支給品一式、モンスターボール×10
【思考】
1:症候群やテラカオス化を避けつつ、生き延びる
2:できれば症候群仲間と連携をとりたい
3:自分も強いポケモンが欲しいな……
-
ばんぱいあを殺したアンデルセンは、意気揚々としながらも主催の本拠地を探していた。
すると、暗い青色のローブを着た老人と目があった。
それだけなら大した事もなく終わる話だが、そうではなかった。
その瞳から生者を恐怖させる魔力が流れてたのだから。
勿論、アンデルセンの信仰心の前では無力なものだが、その老人が人でない事を証明するには十分だった。
「ほう、わしの瞳に耐えるか」
そう言う老人の顔が骸骨に似たものになり、肌が青白くなり、その身体が宙に浮いた。
彼の名はカナン。とある異世界にかつて存在した国の王にして、不死者の王と呼ばれるその世界における最強のアンデット「リッチ」だ。
構えるアンデルセンに対し、カナンは呪文を唱えて掌を一閃させた。
すると真空の刃が発生し、アンデルセンの胴体を切り裂く。
並の人間なら致命傷な一撃だが、再生者であるアンデルセンは直ぐに身体を再生させた。
銃で眉間を撃たれても再生する彼だから出来る事である。
「風の刃に耐えるか……暇潰しにしかならんと思ったが、良い余興になりそうじゃ」
「悪魔共(バケモノドモ)に遠慮はせん!Amen!!」
大量の銃剣を投擲するアンデルセン。
しかし、対するカナンが先程とは違う呪文を唱えて掌を一閃させると無数の真空の刃が現れた。
風刃乱舞というカナン王が誇る秘術だ。
無数の真空の刃は投擲された銃剣を全て破壊し、アンデルセンに傷をつけていく。
しかし、アンデルセンはそれに構わずカナンに向かって行く。
「エ゛ェェイ゛ィメン゛ッッ!」
絶叫と共に放たれた銃剣による渾身の一撃。
それはカナンの魔力障壁に阻まれながらも彼に傷をつける。
しかし、アンデルセンの反撃も其処までだった。
カナンの右手がアンデルセンの頬に触れた途端、アンデルセンが死んだ。
死の接触という、触った生物を死に至らしめる一部のアンデットにのみ備わる特殊能力だ。
「テラカオスバトルロワイアル……猿共が考えたにしては良い余興じゃな」
再生能力で傷を癒し、支給品の魔法薬を飲み干すと、カナン王は次の相手を求めて移動を開始した。
【一日目・11時50分/日本・渋谷】
【カナン王@カードワースサンプルシナリオ「賢者の選択」】
【状態】無傷
【装備】無し
【道具】支給品一式、大量の魔法薬@カードワース
【思考】基本:殺し合いに乗る
1:殺し合いを楽しむ
【アレクサンドル・アンデルセン@HELLSING 死亡確認】
死因:死の接触
-
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん……」
ぐるぐると鍋の中の兄達だったものをおたまで回す。
ぐつぐつと煮立つ鍋を焦げないようにするためだ。
かれこれ数時間ほどこのような行為を続けている。
そして、シチューが完成した。
所謂、ジャイアンシチューである。
「お兄ちゃん達……いただきます!」
鍋の両端を掴み、一気食いした。
……というより、一気に飲み干した。
「お兄ちゃん達を感じる……」
「ヤンデレか!」
ぐちゃッ! という鈍い音が鳴った。
腕がありえない方向に曲がっていた――――トシの腕が、だ。
「なに、これ……?」
次の瞬間、ジャイ子は目を疑った。
死んだはずの兄たちがそこにいて、自分を守ってくれていた。
ついでにブタゴリラとジャイアント馬場とスネ夫もいた。
『いともたやすく行われるえげつない行為(ジャイアンズアタック)』
そして、四人のジャイアンとブタゴリラとジャイアント馬場とスネ夫の同時攻撃が決まったのである。
【三浦敏和@タカアンドトシ 死亡】
ジャイ子は数秒ほどぽかーんとなった。
そして、自分の見に起こった変化にやっと理解した。
「まさか、これが……私のスタンド……?」
『そうだよ、ジャイ子』
『お前は俺らの分も頑張れ』
これがジャイアンシチューの効果である。
『ジャイ子、この殺し合いを止め……いや、そんな大義を背負う必要はないさ』
『せめて、精一杯生きろ』
「お兄ちゃん達………」
兄たちの言葉をジャイ子は涙を流しながら噛み締める。
『悪いな、ジャイ子ちゃん、僕じゃ力になれそうにないや』
『なんで俺まで……俺はただジャイアンポジションに……』
『アッポー!』
「あんたらはいらないや、帰れ」
こうして、ジャイ子はスタンド使いになったのであった。
【一日目・12時00分/日本・熊岡県】
【剛田ジャイ子@ドラえもん】
【状態】覚醒
【装備】スタンド『ジャイアン×4&ブタゴリラ&ジャイアント馬場withスネ夫』
【道具】支給品一式
【思考】
基本:家族を殺した奴を殺す
1:お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達……でも、ブタゴリラさんと馬場さんとスネ夫さんはいらないや
-
その頃、日本各地で参加者の謎の変死が4件ほど起こっていた。
【小牟@ナムコクロスカプコン 死亡確認】
【蔵馬@幽☆遊☆白書 死亡確認】
【キュウコン@ポケットモンスター 死亡確認】
【八雲藍@東方project 死亡確認】
【一日目・12時00分/日本・???】
【占い師@汝は人狼なりや?】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
基本:人狼を見つけ出して吊る
1:妖狐の呪殺
2:占いCO、八雲藍○
-
「其処に転がっている肉片……お前らの仕業か」
「そっちのガキの妖気……何者だ!」
「わわわわわわ」
ハス太から事情を聴こうとしたユーノだったが、二人の乱入者によって見事に邪魔された。
強面の二人に威圧されハス太は完全にパニックになってしまい、ユーノもまたサングラスの方にショットガンを向けられてて動くに動けない。
しかし、乱入者は彼等だけではなかった。
「ちょっと待った!子供を二人がかりで威圧するとは何事だ!」
それは、上半身裸の筋肉質な白長こと、やらない夫だった。
ハス太の助けてほしいという思いを感知した彼が遂にやってきたのだ。
「てめえは……!?」
「今度は一体何?」
乱入者の人からかけ離れた姿に思わず固まる一同。
そして、やらない夫が次の行動に入る前に今度は浴室の扉が勢いよく開かれた。
「ユーノ君!大変なの!!」
ボンテージを着た高町なのはの乱入でさらに混乱する一同。
しかし、驚くべき所はこれからだ。
「大災害が……日本に大災害がくるの!」
驚く声が5つ重なった。
「そういう事だったのか……」
「悪いな、怒鳴ったりして」
「い、良いよ……気にしてないから……」
世界の危機を知って驚いたユーノ達は色々と話し合う事になった。
世界の危機って時に殺し合いなんてしてる場合じゃないといった感じに全員が思ったからだ。
それぞれの誤解も解け、打ち解けあう6人。
ちなみに、なのはは普通の服に着替え、ついでにタイムふろしきで19歳まで戻った。
「未来、変えないといけないよね……」
「なのは、僕がついてる。それに」
『I am with you, too.』
なのはを励ますユーノと彼女のデバイスであるレイジングハート。
「ぼ、僕も……役に立てるか解らないけど……」
「俺も協力するぜ」
「これを見過ごすわけにはいかねえよなあ」
「ここで君達を見捨てたら、一生後悔することになるしな」
ハス太が、桑原和真が、レオリオ・パラディナイトが、やらない夫が協力を申し出た。
そして彼等は進む、破滅の未来を変えられると信じて。
-
【一日目・12時15分/日本・千葉県 ホテル】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん、ボンテージ
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:まずは情報を集めないと
2:ヴィヴィオに再会してきちんと話し合いたい
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】魔力消耗(小)、19歳の身体
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:なのはを護る
2:大災害の情報を集める
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。
※魔力消耗は第二回放送が流れるころには全快するでしょう。
【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
2:僕も頑張らないと
【桑原和真@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:怒鳴りつけた借りを返す為にも、ハス太を護る
※不明支給品はM16でしたが、使わないのでやらない夫に譲りました。
【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康
【装備】スパス12
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:大災害の情報が足りないな
※不明支給品はスパス12でした。
【やらない夫@2ch】
【状態】健康
【装備】M16
【道具】なし
【思考】
基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:なのは達に全面協力する
※このやらない夫は精神が超タフです。
※和真からM16を譲り受けました。
-
「何じゃ、新一、せっかく光彦君をテラカオスにする装置を作ったというのにいらんのか」
「バーロー、そんなもの作ってる暇があったら、俺の身体を元に戻す薬でも作ってろ」
一方その頃、もうひとりの天才科学者は微妙に使えるかどうかわからない装置を作っていた。
「この装置は一秒間にスイッチを100連打することで光彦君がテラカオスになるんじゃよ」
「バーロー、そんなことは無理だろ」
「……にしても、新一、さっきから何をしとるんじゃ?」
「パラパラの練習に決まってんだろ!」
それでもコナンは真顔で一心不乱にパラパラを踊り続ける。
恋は!スリル!ショック!サァーースペェーーンス!!
見えーない力、頼ーーりにーー!!心の扉!閉ざさーーずに!
強くぅ〜〜〜……強くぅ〜〜〜!!!!
非常にキレがある動き。
その動きのキレの良さだけでカナン王は死んだ。
そら、キレのあるパラパラを見せらて、死なない奴はいない。
例えそれが主催者であろう、なんだろうと。
【カナン王@カードワースサンプルシナリオ「賢者の選択」 死亡確認】
【一日目・12時/日本・渋谷】
【江戸川コナン@名探偵コナン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、キック力増強シューズ、ホテルの浴衣、その他不明
【思考】
基本:恋は! スリル! ショック! サァーースペェーーンス!!
1:阿笠博士に自分の身体を元に戻す薬を作らせる
【阿笠博士@名探偵コナン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、光彦君をテラカオスにする装置
【思考】
基本:全ての黒幕はわしじゃよ、新一
1:もちろん、哀君たち内緒じゃよ
-
「新一、今度は一秒間に百回ボタンが押せる機械をt」
そう言い終わる前に銃声が聞こえ、阿笠博士の額に風穴があいて、彼は死んだ。
そして、博士が作った二つの機械にも銃弾が撃ち込まれ、破壊された。
コナンが銃声の聞こえたほうを振り向くと一人の男が居た
「愚か者め。そんなやり方でテラカオスを作っても、あっさりズガンされる程度の奴しか出来ないのだよ」
銃を撃った男はシックスだ。
特務機関隊員でありながら、テラカオスの力を望む男だ。
(何だこいつは……黒の組織の奴らよりも遥かにやばい目をしてやがる……)
シックスの放つプレッシャーに押し潰されるコナン。
そんな動けないコナンを見逃すシックスではなかった。
シックスはその強化された肉体によって得られた力で剣を振るう。
切れ味はそんなに良くはない剣ではあったが、シックスの力ならば人の首を刎ねることなど容易い事だった。
(しかし、あの機械を破壊してその開発者を殺せとは、主催も気づいてるのか?激しい殺し合いを通して目覚めたテラカオス程強くなるという事に……)
そう、シックスが博士を殺し、テラカオス化装置を破壊したのも主催の任務だった。
そして彼の予想通り、主催も強いテラカオスが生まれる条件には気付いていたりする。
(まあいい、テラカオスの力を手にするのは私だ)
そう考えながらシックスは使えそうな支給品を拾いつつ歩みを進めていく。
その果てに何が待っているのか……それはまだ誰も知らない。
【一日目・12時15分/日本・渋谷】
【シックス@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】剣 デザートイーグル
【道具】支給品一式、手榴弾×5
【思考】基本:任務遂行しつつテラカオスの力を手にする。
1:五本指は上手くやっているだろうか。
2:次の標的は
※一応主催者側です
※手榴弾×5はコナンの不明支給品でした。
【阿笠博士@名探偵コナン 死亡確認】
死因:射殺
【江戸川コナン@名探偵コナン 死亡確認】
死因:斬殺
-
「どっせぇぇぇいッ!!!」
「!?」
特に理由のない拳がシックスを襲う。
その衝撃で顔どころか全身が砕け散った。
「あまり主催側のキャラが出張ってんじゃねぇぞ、こんドクズ野郎が!!」
その形相はもう激怒プンプン丸をはるかに超えていた。
どうしてこうなったかわかるだろ? 理解しろよ。
「お前のやってることはつまんねーだよ!」
そして、シックスのアイテム等を奪い、律はからくりドームに向かった。
もちろん、目立つためである。
【一日目・12時20分/日本・渋谷】
【田井中律@けいおん!】
【状態】健康、ちょっとカオス
【装備】剣 デザートイーグル、参加者詳細名名簿
【道具】支給品一式、手榴弾×5
【思考】基本:目立つ、そして、全員殺す
【シックス@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】
死因:拳
-
「うおおおおおおお!!」
すごい叫び、すごい形相で全力疾走している夜神月
彼がなぜ全力疾走しているのかというと
「グオオオオ!!」
その咆哮の主ナルガクルガ
そのようなモンスターに追われていたのだった
(どうしてこうなった!!)
そう思いながら月は全力で逃げるのだった
【一日目12時20分/日本・千葉県】
【夜神月@DEATH NOTE】
【状態】少々走り疲れてきた
【装備】栄養ドリンク
【道具】支給品一式
【思考】基本:全力で逃げる
1:どうしてこうなった!
【ナルガクルガ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】健康
【装備】
【道具】なし
【思考】基本:暴れる
-
カオスロワちゃんねるによると、高木の奴もMSを手に入れたらしいな。
なら、この私もMSで勝負するだけだ。
首を洗って待ってろよ、高木。
トールギス、最大加速だ。
【一日目・12時30分/福井県小浜市】
【黒井崇男@アイドルマスターシリーズ 死亡確認】
死因:トールギスの加速によるGに身体が耐えきれなかった
【占い師@汝は人狼なりや? 死亡確認】
死因:墜落してきたトールギスにより圧死
-
からくりドームでは、複数名のマーダーとそれを追う者が侵入したり、実況と解説が全員死んだりしたけど死合が続行されている。
カオスロワの野球は選手がいる限り中止されないのだ。
むしろ、マーダーと殺し合いながらも続けるのがカオスロワの野球だ。
12時30を過ぎた頃に1回裏の攻撃が終了したのだが、今回は1回表第三打席以降の流れをダイジェストで説明しよう。
まずは1回表第三打席。
投げられるボールと同時に攻撃を仕掛ける双方のヴァンガードユニット。
そして、“騎士”が“翼竜”を両断し、闇DAIGOのボールもまた、DAIGOによって打たれた。
「こ、このオレが、奴に……うわああああああああ!!」
余りの悔しさにショック死する闇DAIGO。
もう一人の自分に野球とヴァンガードの両方で敗れたのだから仕方ない。
しかし、DAIGOの打球もナッパの大ジャンプによって取られてしまい、DAIGOはアウトとなった。
一回裏、最初のバッターはナッパだ。
ちなみに、死んだ長友に代わって霊夢が入った。
200km/hオーバーなストレートを投げるイチローだが、サイヤ人であるナッパには打ちごろの球でしかなかった。
(ホームランでもいいが……こいつだ!)
打球は、TDNの胸元に構えられたグローブに向かっていき……。
「ごふっ」
着弾の衝撃でTDNの心臓を破裂させていた。
これでボールが落ちればナッパのランニングホームランだったが、そうはいかなかった。
ボールがグローブにめり込んでいたので落ちなかったのだ。
「おとなしくホームランにしておけば、畜生!!」
ナッパの悔しげな叫びが響きわたった。
続く第二・第三打席だが、あっさりと三振で終わった。
その理由は、TDNの代役としてセンターに入った勇次郎だった。
勇次郎の気迫でレンのPSIクオリアが封じられてしまい、イチローの剛速球に対応出来なかったのだ。
そして、死合はマーダー来襲の可能性を秘めたまま2回表へ進む。
-
タイトルミス。「死合と死闘」で
-
その一方で、観客席では既にマーダーとの死闘が始まっていたのだった。
「代役に選ばれたくない、選ばれたら死ぐはっ」
「うはっwww支給品がトイレットペーパーとkうぐっ」
誠と、慌てて自分の支給品を漁ったニコ厨が射殺されたのだ。
二人を殺したのは、五本指の一人、DRだった。
「みんな!これに隠れて!」
誠の支給品のいいボートを出して、即席の遮蔽物とする千本桜ミク。
しかし、生き残った応援団全員が隠れた所で、千本桜ミクの頭に風穴があいた。
「お前ら全員、私が目立つために死ね!」
テラカオス化の進行で得た身体能力によって早くもからくりドームに到着した田井中律であった。
大した新ネタも無くキレて暴れて殺しまくるだけのキャラが目立つわけないのだが、律は気付いていなかった。
そんな浅はかな律に黒いエネルギー弾が襲い掛かり、突然の事にかわし切れず律はデザートイーグルを破壊された。
そのエネルギー弾の名前はシャドーボール、そしてそれを撃ったのはダイゴの出したメタグロスだ。
一方、海と真は横倒しにされたいいボート越しにDRと対峙していた。
千本桜ミクのデイパックから釘バットを取り出した真は、コルトパイソンを構えたまま動かないDRを見据えてこう言う。
「あいつは近づかれるのをおそれやがるんだ。だからこっちから近づいてやる!」
「やめろまこっちゃん!!」
真は海の静止も聞かず、DRへ奇襲をかけた。
DRへ接近に成功し、釘バットを振り上げる真。
「かかったなダニが!!」
「真!!」
槍の穂先のように変化したDRの爪が、釘バットを振り下ろそうとする真の心臓を貫いた。
その頃、ダイゴと律の戦いは、ダイゴが優勢だった。
「ちっ、じゃあこれならどうだ!」
「メタグロス、サイコキネシスだ!」
律が怒りに任せて手榴弾を5つ全て投げつける。
しかし、メタグロスのサイコキネシスで手榴弾は誰もいない場所まで飛ばされ、爆散した。
確かに、シックスを素手で粉砕したりする等、律の身体能力は驚異的だ。
しかし、一般人でしかなかった律は戦闘経験に乏しく、怒りに飲まれ過ぎていてそれを学ぶ事すら出来ていない。
対するダイゴは優秀なポケモントレーナーであり、戦術眼は備わっている。
その差が、戦いの流れを作り出していた。
「コメットパンチ!」
メタグロスの必殺の一撃を剣で受け、そのまま剣を砕かれながら吹き飛ばされる律。
しかし、律は幸運にも打撲くらいで済み、ダイゴとメタグロスから距離を取る事も出来た。
そして律は、一人怯えているちなつを見つけた。
(作戦変更、まずはあの子供から殺し、そしてあのポケモントレーナーを殺して、他の観客もぶっ殺して、ドームの参加者を皆殺しにしてやる)
そう考え、律は飛びあがってちなつの元に向かう。
空中からの一撃は、ちなつを確実に仕留めるはずだった。
「ごめんなさい!」
そう言いながらちなつは支給された武器を構え、撃った。
その武器の名はRPG-7……いわゆるロケットランチャーだ。
空中にいた律にそれを避けられるはずもなく、律は爆死した。
律は死んだ。
しかし、観客席にはまだDRというマーダーがいるのだ。
観客席の死闘は続く。
-
【一日目・12時40分/東京・からくりドーム】
≪大正義巨人軍≫
【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】――目的:目立つ
【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】――目的:ハラサン…
【ハレクラニ@ボボボーボ・ボーボボ】――目的:契約金
【武田観柳@るろうに剣心 】――目的:契約金
【雀ヶ森レン@カードファイト!! ヴァンガード】――目的:勝利
【中邑真輔@現実?】【真壁刀義@現実?】――目的:闇DAIGOの仇討
【ナッパ様@ドラゴンボールZ 】――目的:とりあえず野球に勝つ
【松本人志@現実】――目的:浜田を生き残らせる。ハラサンに協力。DCS状態
※松本は闇DAIGOの後釜として5番セカンドになりました。
ポジション表
1番 サード ナッパ様
2番 センター 武田観柳
3番 ファースト 雀ヶ森レン
4番 ピッチャー ◆6/WWxs901s氏
5番 セカンド 松本人志
6番 キャッチャー ラミレス
7番 ショート ハレクラニ
8番 ライト 中邑真輔
9番 レフト 真壁刀義
≪巨人軍ベンチ≫
【ハラサン@大正義巨人軍】――目的:大正義巨人軍を優勝させる。
【ポッチャマ@ポケットモンスター】――目的:野獣先輩捜索組。とらわれの身
≪イチローチーム≫
【イチロー@現実?】――目的:川崎宗則を倒すため仲間を集める
【DAIGO@現実?】&【ウルトラマンゼロ@ウルトラマンサーガ】――目的:殺し合いを止める
【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】――目的:とくになし。野球しようぜ組
【佐治雪哉@LIGHT WING】――目的:とくになし。野球しようぜ組
【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦】――目的:野獣先輩捜索組
【北島○介@現実】――目的:野獣先輩捜索組
【ロイ@FE封印の剣】――目的:レンにモテるコツを聞く
【博麗霊夢@クッキー☆】――目的:野獣先輩捜索組。声がヘン
【範馬勇次郎@範馬刃牙】――目的:禁欲など無意味だとレンに教える。
ポジション表
1番 ショート 博麗霊夢
2番 ライト ロイ
3番 セカンド DAIGO
4番 ピッチャー イチロー
5番 サード 北島〇介
6番 レフト 美堂蛮
7番 ファースト 佐治雪哉
8番 センター 範馬勇次郎
9番 キャッチャー 伊吹萃香
【ダイゴ@ポケットモンスター】
【状態】健康、イチローチーム応援団
【装備】メタグロス、チアガールのコスチューム
【道具】支給品一式
【思考】基本:きれいな石をあつめる
1:襲ってきたマーダーは倒す
2:イチローチームを応援する
【万玖波海@LIGHT WING】
【状態】健康、DRに対して怒り、イチローチーム応援団
【装備】チアガールのコスチューム
【道具】サッカー道具一式
【思考】基本:イチローチームを応援する
1:真の仇を討つ
【吉川ちなつ@ゆるゆり】
【状態】軽度の精神的ショック、イチローチーム応援団
【装備】RPG-7(弾切れ)、チアガールのコスチューム
【道具】支給品一式
【思考】基本:野獣先輩を殺す
1:イチローチームを応援する
2:人殺しちゃった。
【DR@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康
【装備】コルトパイソン
【道具】支給品一式
【思考】基本:シックスに従う
1:味方以外の参加者を殺しまくる。
【闇DAIGO@現実? 死亡確認】
死因:精神的ショック
【TDN@真夏の夜の淫夢 死亡確認】
死因:打球による心臓破裂
【伊藤誠@School Days 死亡確認】
【ニコ厨@現実 死亡確認】
【千本桜ミク@VOCALOID 死亡確認】
死因:射殺
【平田真@LIGHT WING 死亡確認】
死因:刺殺
【田井中律@けいおん! 死亡確認】
死因:爆殺
-
「あ〜今日も絶好のサボリ日和だねぇ」
なんてことをほざきながら惰眠を貪る少女が一人。
彼女は小野塚小町、死神である。
小町のスタンスはバトロワに乗じてサボることである。
異常事態っちゃあ異常事態なのだがどうせ他の誰かが解決してくれるだろという考えからである。
巫女とか巫女とか巫女とか。
そろそろ横になろうかと思ったその時…
「何やってるの小町!」
「きゃん!」
あまりにも聞き覚えのある声が響く。
案の定声のした方に振り向くと見覚えのありすぎる少女がいた。
幻想郷屈指の威圧感。そして東方屈指の身長の高さとデカすぎる肩幅。
言ってしまえば地獄の閻魔大王四季映姫・ヤマザナドゥである。
三途の水先案内人、小町が江戸っ子キャラを崩して素っ頓狂な声を上げるのも無理は無い。
ちなみに四季映姫が幼女という風潮は二次創作に毒され続けた結果である。念のため。
「四季様…」
「こんな時でもサボっているのですか貴方は」
「すいませんすいません!」
「言い訳なんて聞きたくありません。仕事をサボる悪い子はこうです!」
「え…何を…」
ヤマザナドゥは強引に小町を四つん這いにさせる。
そして尻を突き出させると、手に持つ悔悟棒で小町の胸にも負けず劣らずの豊満な尻を叩き始めた。
「きゃん!」
「だらしないケツですねぇ…いつもサボっているからこんな体になるんですよ!」
「痛いです!四季様、痛い!」
「こんなんじゃ済ませませんからね。仕事に対して従順になるまで続けますよ!」
「すいませっへぇぇぇぇぇん!」
「(地獄に)落ちろぉ!」
――という夢だったのさ
「ハッ!」
小町が目覚めると病院の廊下だった。
説明しよう。長門の襲撃から逃れた影薄御一行は大阪府に上陸。
そして近くの病院で長門との戦闘で負傷した黒子と日之影の二人を治療していたのだ。
二人を看護をあかりとモモの二人の天使に任せて、死神小町は人が来ないか廊下に出て見張っていたのだが…。
人が全く来ず、サボり気質のあった小町はそのまま眠りこけてしまったのだ。
「やれやれ、どこぞの門番じゃあるまいにねぇ…」
部屋の中からは仲間の談笑が聞こえてくるので寝ている間に何かあったというわけではないようだ。
夢に四季映姫が出てきてくれたことにある意味感謝する。
(これからどうするかねぇ…)
小町はこれからのことを考える。
自分としてはできるだけ殺し合いから遠く離れた位置にいたい。
そのために最初は海の上にいたのだが、先ほどのズガン師や乳もぎ魔の襲撃があったように海上も安全とは限らないと分かった。
(できればしばらく…というかずっとここにいたいねぇ)
どうやら今の状況ではこの大阪という場所は割と過疎らしい。
つまり過疎地にずっといれば多少安全ということになるだろうと小町は考えた。
最も、そこらの相手にやられるほど小町は柔ではないが。
また一眠りでもしようか、と考え始めたその時――
「あら、やっぱりサボっているのね」
夢の時と同じく声がかけられる。
小町はこの声の主を知っていた。
「なんだい、まさかあんたも参加していたのかい。花映塚の件以来だねえ」
小町の視線の先には四季のフラワーマスターにして主催者の手先、風見幽香が笑みを浮かべて立っていた。
-
「こんな状況でも相変わらずなのね」
「サボっているわけじゃない、見張りをしていただけだ」
「横になろうとしていた癖によく言うわ」
「ぐぬぬ」
雑談しながらも小町は幽香に対する警戒心は解いていなかった。
知り合いとはいえ彼女は無く子も黙る大妖怪。
自分以外の空気組の適う相手ではない、花をへし折るが如くだろう。
小町は斬魄刀をいつでも使用できるように握り締める。
「で、何の用だい?できれば物騒なことはやめてもらいたいんだが」
「別に争いごとをするつもりはないの。私はただ貴方にお願い事をするために来たのよ」
「お願い事だって…?」
「そう、貴方には…殺し合いに乗ってもらいたいのよね」
幽香の言葉に小町は怪訝な表情を浮かべる。
「なん…だって…?」
「そう、貴方には積極的に殺しをしてほしいの。
貴方にはそのための支給品が二つあるはずでしょう?もったいないじゃないの」
(なんで私の支給品のことを…あんたは一体…?)
「冗談じゃないね。なんであたいがこんなことをしなきゃならないんだ?そういうくだらないことなら他をあたりな!」
「いいじゃない。貴方死神でしょう?」
「人を殺すだけが死神の仕事じゃないんだよ!」
小町は断固として反論する。
死神といえど『お迎え』は小町の管轄外であり、殺しは小町の望むことではない。
「あら、断るのね」
「ほら帰った帰った!」
「そう、じゃあ仕方ないわね………言うこと聞くようにしてあげるわ」
次の瞬間幽香から殺気が放たれた。
そして差していた傘を閉じて振りかぶり襲い掛かる。
その間わずか1秒。
小町はかろうじて斬魄刀の鞘で傘の一撃を防いだ。
そして咄嗟に距離をとると斬魄刀を抜き、解号する。
「射殺せ――神鎗!!」
解号された斬魄刀『神鎗』の刃が幽香の喉元に超スピードで伸びる。
が、幽香は手元の日傘で神槍の軌道を反らし回避する。
そして小町の懐に潜り込み、日傘を小町の腹に突き刺した。
「が…はっ…!」
突き刺すといっても貫かない程度にである。
が、当然ダメージはデカい。そこらの腹パンを遥かに超えるだろう。
あまりの痛さに小町は地面に蹲り悶絶する。
偶然、夢の中で四つん這いにされたときと非常に似ている構図となった。
「抵抗はしないでほしいのよね。貴方程の実力者を相手に殺さないように手加減するのは難しいのよ?」
幽香は足元で悶える小町を見下しながら話しかける。
「さてと、私に楯突いた罪は重いわ…。少しお仕置きが必要ね」
幽香は蹲る小町の尻を日傘で叩き始めた。
夢の中で四季映姫がそうしたように。
何度も叩くたびに小町は声にならない悲鳴を上げる。
何発も叩いた後、幽香は最後に日傘のフルスイングを尻に叩き込む。
その結果小町の上半身は病院の壁にめり込んだ。
「それじゃ元気になったらよろしくお願いするわね死神さん。
もし明日になっても何もしないようだったら……『また来るからね』」
「…………」
そう言い残して幽香は立ち去る。
一方小町はなんの返事をする気力も無かった。
☆
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あかりとモモが駆けつけてきた時は既に小町が壁にめり込んでいる状況であり幽香は既にいなかった。(黒子と日之影は怪我人なので来れなかった)
腹に打撲の跡、そして尻が真っ赤に腫れているというある意味酷い怪我をしていたので小町もまた病室に担ぎ込まれることとなったのだ。
慌てるあかりとモモには襲撃者が来て何とか撃退したとだけ伝えてある。
襲撃者が幽香のことと殺し合いに乗るか否かという件については話してはいない。
(まさか風見幽香…彼女は主催者側なのか)
殺し合いを促進させようとする行為。
そして自分の支給品を把握していること。
それならばある程度合点はいく。
(どうやら事は思った以上に厄介になっているようだね…)
死神は病室のベッドの上でため息をつきながら考える。
これからの動向。風見幽香の言うことを聞くか聞かないか。
(さて、あたいはどうしたらいいもんかねぇ〜)
【一日目・12時/日本・大阪 病院】
【小町と影薄な仲間たち】
【小野塚小町@東方Project】
【状態】腹に打撲、尻が真っ赤
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH、デスノート@DEATHNOTE、舟
【道具】不明
【思考】
基本:バトロワに乗じて仕事をサボる?
1:しばらく考えさせておくれよ
2:どっかに安住の地はないもんかねぇ
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】顔が包帯でミイラ(顔の皮膚喪失)
【装備】なし
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】
基本:友人たちと生き残る
1:顔が痛いです、死ぬかと思いました
【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:加治木先輩や友人たちと生き残る
【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】
基本:主人公らしく活躍する
【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】ダメージ(大)、右腕欠損(止血済)
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:↑の両方やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。
【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:九州ロボに戻る
3:小町が働かないならその時は…
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「どうしてこんなことをしているのでしょうか」
舟をこぎながらハザマはそうぼやく
ハザマは特務機関の一員だ、だがなぜか海におり舟をこいでいる
だが、舟をこいでいるのは一人ではない
もう一人ハザマと同じく特務機関員の人物が舟をこいでいる
「………」
何もしゃべらずに淡々と舟をこいでいる、大尉と呼ばれる人物だ
実は彼は人狼と呼ばれる種族だが今はあまり関係ない
「ああ、疲れますよ舟をこぎっぱなしだと」
「………」
ハザマはそう愚痴りながらもこぎ
大尉は無言でこぐ
彼らはいつになれば陸地に着くのだろうか
【一日目・12時40分/日本・富山湾近く】
【ハザマ@BLAZBLUE】
【状態】少々疲れた
【装備】ウロボロス@BLAZBLUE ナイフ 舟
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
1:早く陸地は見えないかな
【大尉@HELLSING】
【状態】健康
【装備】モーゼルM712@HELLSING
【道具】支給品一式
【思考】基本:命令に従う
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とあるマッドサイエンティストによって改造されロボとなり、現在ではこの殺し合いの主催者の本拠地と化した空飛ぶ九州。
その一角・福岡はYahoo Japanドームでは、現在進行形で施設の要塞化が始められていた。
野田総理の命により運悪く周辺にいた参加者達は有無を言わさず拉致され、要塞建造のための労働力として使役させられていた。
「畜生……殺し合いだけでもやべぇってのに、何だって俺がこんな作業させられなきゃならねぇんだ。
それもこれも全部あの総理の野郎がいけねぇんだ! 野田のバーカ!バーカ!バーカ!」
「まったくだぜ! このブラックサタン最高幹部である俺様が奴隷同然の扱いなど笑い話にもならねぇ!」
「チェッ……あのMSパイロット共のうすのろめ、どうせ死ぬんなら野田を道連れにしてから死にゃあよかったんだ!」
ガォンガォンガォン!!
望まぬ強制労働に不満を露わにして叫ぶ3人の参加者は、突如として鳴り響いた銃声と共に倒れこみ、そのまま
物言わぬ躯と化した。
見ると3人の脳天が正確に打ち抜かれているのが分かった。
いきなりの状況に周囲にいた他の労働者たちにも緊張が走る。
【DXファイター@秘密結社鷹の爪 死亡確認】
【デッドライオン@仮面ライダーストロンガー 死亡確認】
【カナディアンマン@キン肉マン 死亡確認】
「はいそこのお三方、無駄口を叩かずに作業に従事してくださいね? ……と言っても、既に死んでますので
言っても無駄ですがね」
『………』
パンパンと手を叩きながら彼らの背後から二人の人影が姿を現す。
蝙蝠のような意匠を持つ異形の宇宙人、触覚宇宙人バット星人グラシエ。
銀色に輝く装甲を持った無感情な戦闘ロボット、ギャバンブートレグ。
彼らはこの福岡ドーム要塞化作業の現場監督指揮者として主催から送り込まれたエージェントである。
「そこにいる他の皆さんも死にたくなければ作業に集中する事ですよ。あまり作業態度がよろしくない方、
この3人のように野田総理殿への罵詈雑言を口にするような方、そういった方々は容赦なく私の隣にいるこの
ギャバンブートレグ君が長い長い休憩時間をプレゼントして差し上げますのでそのつもりで」
『………』
「ああそれと、ここにいる面々で造反しようなどと馬鹿げた事を考えるのも控えて方がよろしいかと。あなた方の
命はその首輪によって我々が握っているという事もお忘れなきよう」
グラシエの慇懃無礼な態度、銃を構えたままのブートレグの無言の圧力、そして首輪という枷の再認識によって、
労働者たちは何も反論できぬまま手を動かし始め黙々と作業を再開し始めた。
彼らは数こそいれど空中を飛翔する主催の本拠地に隔離されたこの状況を打破できる手段を持っている訳ではない。
今はまず当面の命だけでも拾わねば。
皆そう思うだけで精一杯だった。
「(フフフ、まあ今は精々生き長らえる事ですね。もっともあの方々が仰っていた世界滅亡が阻止できなければ
あなた方の頑張りもすべて無に帰すのですが……どうなります事やら)」
【一日目・12時30分/九州ロボ(日本海を飛行中)・福岡Yahoo Japanドーム内部】
【バット星人グラシエ@ウルトラゼロファイト】
【状態】健康、上機嫌
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
基本:エージェントとして野田総理(及びベイダー卿達幹部)に協力する
1:監督役として本拠地周辺の要塞化を手伝う
2:反逆者は容赦なく処分する
3:世界滅亡は知った事ではないが、いざとなれば己の保身に尽力する
【ギャバンブートレグ@海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン】
【状態】正常
【装備】ブートレグブレード、ブートレグビームガン
【道具】なし
【思考】
基本:主催の命令に従う
1:反乱分子の排除
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「この地にいた者達を奴隷にするだけでは飽き足らず、なんという残酷な真似を……」
「皆を救うためにも、一刻も早くこの殺し合いを止めんとあかんな」
所変わって場所は九州ロボ内部にあるモニタールームの一室。
各地に設置された監視カメラによって映し出される日本全国の映像の内、福岡ドーム内での凶行が映し出された
モニターを見て怒りの表情を浮かべる二人の人物がいた。
一人は時空管理局海上警備部捜査指令にして特務六課隊長、八神はやて。
もう一人は佐渡の化け狸の頭領、二ツ岩マミゾウである。
主催者の関係者でもない二人が九州ロボの内部に侵入できている事に諸君は疑問を持つだろう。
無論理由はある。
先の3機のドムによる福岡ドーム襲撃の際、偶然現場近くにいた二人はこの状況を幸いとばかりに、襲撃の
ドサクサに紛れてドーム内部への潜入に成功していたのである。
とはいえ何の苦も無く潜入できた訳ではない。
奇襲による対応の遅れがあったとはいえマミゾウの持つ『化けさせる程度の能力』を駆使してマミゾウ自身と
はやてを警備兵の姿に化けさせる事で何とか目を欺けたのは正直軽い奇跡だと二人は感じていた。
墜落した九州ロボを野田総理が火事場泥棒のごとく接収してから間が無かったためドームの警備状況が比較的
手薄だった事も幸いだった。
そんな数々の幸運に助けられ、二人は本拠地内部へと潜り込む事に成功したのである。
「それにしても、さっきデータベースを軽く調べて見つけたこの動画……世界中の大陸が沈没した瞬間の映像が
収められとったけど、この『TC計測値』言うんは一体何なんや? 何か重大な情報に繋がりそうな気がするんやけど……」
手元の機械を操作して呼び出した動画には、彼女の言うようにバトルロワイアル開始前の世界の状況が映し出されていた。
世界中の日本以外の大陸が沈没するというショッキングな映像が流れるその横には、何やら数値の計測記録が並行して
映し出されていたのである。
少なくともTCなどという値ははやての記憶にはなかった。
「はやて殿、真面目に考えておる所申し訳ないんじゃが」
「何や、マミゾウさん」
「いい加減その着ぐるみは脱いだらどうじゃ。わしの能力があるとはいえ目立って仕方ないじゃろ」
そこにいるのは真顔の八神はやて。
ただし、何故かタヌキの着ぐるみを装着した状態だったが。
はやてが着ているのは某赤い配管工ご用達の変身アイテム『タヌキスーツ』だったのである。
「いやぁ、私もそうは思っとるんやけど、どうしても脱ぐ気になれなくてなぁ。何というか『馴染む!実に馴染むでぇぇぇぇぇ!!』
っていう感じなんよ。まったくもって不思議や……」
「いやまあ、はやて殿がそこまで満足ならわしも強制はせんが……」
半ば呆れながら、マミゾウはご満悦なはやてのコスプレを黙認する事とした。
「それはさておき、この動画の謎を調べるのもそうじゃが問題はいかにしてこの殺し合いを打破するかじゃな」
先の動画を保存したUSBメモリを抜きつつ、マミゾウは話題を本来の目的へと戻す。
はやての操作により画面には主催者陣営の面々の情報が映し出されていた。
「主催者たる野田総理はともかく、奴の背後にいる連中はいずれも劣らぬ強者揃い。特に風見幽香はわしも直接の
面識は薄いが幻想郷においても最大の実力者の一人である大妖怪じゃ。少なくとも連中に正面から殴りこんだ所で万に
一つも、いや億に一つもわしらに勝ち目はあるまい」
彼女が弾幕ごっこに応じてくれればいいが、この殺し合いにおいてとてもそれは期待できない。
強者ひしめく主催、首輪という枷、さらに無関係とは思えぬ大陸沈没の謎の解明。
難問は山積みである。
「ともかく今は圧倒的に私達は戦力が足りん。主催が私達に気付くのも時間の問題や。ここでの情報収集が終わったら
一刻も早く日本に戻って体勢を立て直さんと……」
「ああ、それなんじゃがのはやて殿」
はやてが今後の対応に悩んでいると、マミゾウが何やら小声で口を挟んだ。
「(さっきついでに調べてみたんじゃが……この九州ロボ、カプコン製なんで1,2日で墜落するそうじゃ)」
「(何やて!?)」
「(九州を改造した輩の手記がファイルの隅に書いておった。間違いない)」
「(……主催は気付いとるんやろか?)」
「(わからん。じゃが要塞建造に躍起になっている今は確実に気付いておるまい)」
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つまり放っておけば勝手に主催の拠点は壊滅する確率が高いという事になる。
だが新たな問題も浮上した。
「あかん。主催の拠点が潰れるのは喜ばしいんやけど、このままやと関係ない九州の住民まで巻き添えや」
「様々な意味でわしらがここに長居する訳にはいかなくなったという訳か、これは事を急がねば」
「せめて何か役に立つアイテムでも調達できればええんやけど……」
はやて達に支給されたアイテムは役に立たないという訳ではない物だったが、この殺し合いを止めるには力不足な
物ばかりだった。
はやてには自身のデバイスと夜天の書、先のタヌキスーツの3つ。
マミゾウには何やら神々しい雰囲気の銀色のスティック状のアイテムと怪獣のソフビ人形が3つ。
これではとても主催陣営には対抗できそうにない。
その時である。
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
マミゾウのスティック型アイテムが急に音を立てて鳴り出した。
「何や!?」
「何かに反応しておるというのか……?」
二人はモニタールームを後にし、マミゾウの手により再び姿を変えて九州ロボ内部を探索し始めた。
途中何度か警備兵に出会ったが、何とか誤魔化す事に成功し、二人は先を急ぐ。
そしてたどり着いたのは地下の格納庫の一角。
「どうやら機動兵器の格納庫のようじゃの」
「ハンガーがガラガラな所を見るに、まだ戦力はあまり整ってないみたいやな」
空きはまだかなり多いものの、内部には何機か機体が配備され始めていた。
「あれは確か……『ばるきりー』とかいう機体じゃったかのう?」
「マミゾウさん、ちゃうで。あれはまさか……『ゴースト』か!?」
かつてマクロスシティを恐怖に陥れた最凶の無人自立飛行兵器。
その機動性は精神コマンド・必中をかけたパイロットでなければ当てることさえ至難の業と言われる怪物レベルの機体である。
「あっちにあるのは……コンバトラーVにダイモスにライディーン!? どういう事や?」
驚くはやての目にした先にあるのは、確かにかつて地球を守ったスーパーロボットによく似た機体だった。
だがはやては知らなかったが、これはそのロボット達のデータを基に作られた量産機なのである。
コンバトラーやボルテスといった超電磁ロボの能力統合機『マグネスファイブ』。
闘将ダイモスの量産機『マルス』。
ムーの巨神、勇者ライディーンのコピー機体『ザマンダー』。
その戦闘力は皆、スペック上はオリジナルに勝るとも劣らない機体である。
「こんな危険なデカブツは早めに壊しておきたい所じゃが……どうやら近いぞ?」
スティックからの反応はますます強くなっていく。
どうやらマグネスファイブの一機の足元から反応があるらしい。
「一体あそこに何があるんや……」
そうはやてがつぶやいた時である。
『ムッ、そこに誰かいるのか? 君達はあの殺し合いに乗っているのか?』
何者かの声が反応の場所から聞こえてきた。
「私達は今行われている殺し合いを止めようとしている者です。姿を見せてもらえませんか?」
『……うむ、どうやら君達からは悪意は感じない。君達を信じよう』
その声と共に二人の前に現れたのは――――――
「「……人形?」」
どこかで見た事がある姿をした小さなソフビ人形だった。
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【一日目・12時30分/九州ロボ内部・機動兵器格納庫】
【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】健康、困惑、タヌキはやて
【装備】シュベルトクロイツ@魔法少女リリカルなのは、タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:……人形が喋った?
2:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:それにしてもこのスーツ、実に馴染むで!
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。
【二ッ岩マミゾウ@東方project】
【状態】健康、困惑
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、スパークドールズ(ザラブ星人、ババルウ星人、ダークガルベロス)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:……何じゃこの人形は?
2:九州ロボから離脱し、殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:謎のアイテム(ギンガスパーク)の使い道が知りたい
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。
【ウルトラマンタロウ(SD)@ウルトラマンギンガ】
【状態】健康、スパークドールズ状態
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:目の前の二人と話す
2:殺し合いを止めるため仲間を集める
3:あれは……ギンガスパーク!?
4:早く大きくなりた〜い
※現在、九州ロボ内部格納庫に判明しているだけで以下の機体が多数配備されています。
【ゴーストX−9@マクロスプラス】
【マグネスファイブ@ゴッドバード】
【マルス@ゴッドバード】
【ザマンダー@ゴッドバード】
この他にも別の機体が配備されているかは次の書き手さんにお任せします。
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「ガキ一人殺すくらい待ちくたびれてたが、やっと出番が来たぜ」
そういったのは、特務機関の一員のアリー・アル・サーシェスだ。
彼は、戦力を温存するために今まで待機させられていたのだが、シックスと黒の死により、遂に命令が下った。
「ジョーカーか……悪くねえじゃねえか」
【一日目・12時45分/福井県福井市の大戸屋】
【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】健康、上機嫌
【装備】熱線銃
【道具】支給品一式、ホイポイカプセルにはいったアルケーガンダム@機動戦士ガンダム00+ドラゴンボール
【思考】
基本:命令通り、ジョーカーとして行動する。
1:カオスロワという戦争を楽しむ。
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