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カオスロワ避難所スレ2

11変わる未来・変わらない未来:2013/09/20(金) 02:26:02 ID:HPxdp0dg0
(後一部屋……そこを潰せばこのホテル内の命は全部手に入る……)

 ディエンドはなのはとユーノがいる部屋の前まで来ていた。
そこにいる参加者を殺してハス太の支給品だった一斗缶(ガソリン入り)でホテルに放火する事で士への手向けを完了させるためだ。
そして、扉を開けたディエンドは翡翠の鎖に縛られた。

「なのははやらせないよ」

 それを言ったのは、蜂蜜色の長い髪をリボンで括り眼鏡をかけた男――タイムふろしきで19歳となったユーノ・スクライアだった。
ショッキングな出来事が連続し過ぎて一周回って冷静になったユーノは、未来が簡単に変わってしまった事に疑問を抱き、とある仮説を立てた。
カオスロワという状況では未来は幾らでも変わる可能性があるというものだ。
それ故、自分を成長させた上で襲撃者との戦いに挑むことにした。
ユーノが、唯一使える射撃魔法であるシュートバレットを2発放つ。

「この程度で僕を止められるとでも!」

 ディエンドはバインドを引き千切り、魔力弾をディエンドライバーの射撃で打ち落とす。
そのまま接近戦で方をつけようと殴りかかるディエンド。
しかし、その拳がユーノに届くことは無かった。

「ウェイブゲイザー!」

 地面に仕掛けられていた魔法陣から鎖が幾つも伸び、ディエンドを攻撃する。
士の死亡によって冷静さを失っていたディエンドは、魔法陣に気付かず踏んでしまっていた。

「シールドバッシュ!」

 突然の攻撃にひるんだディエンドに防御魔法を纏った拳が叩き付けられた。
これらの攻撃も、仮面ライダーであるディエンドには大したダメージではない。
しかし、格下相手にしてやられた事による苛立ちでディエンドの動きのキレが無くなってきていた。

『アタックライド』

 ディエンドインビジブルで透明になるディエンド。
そのまま、ユーノの背後に回り込んで射撃を行うが、ユーノのスフィアプロテクションに防がれてしまった。
成長してより数の増えたマルチタスクを活用することによって、ユーノは相手の行動を予測しつつ、次々と術式を組み上げている。
それ故、ディエンドの攻撃はあっさりと防がれたのだ。

「うぜぇよ!これならどうだ!」
『アタックライド』

 今度はディエンドブラストでユーノを攻撃する。
強化された光弾をディエンドライバーで連射するディエンド。

「プロテクションスマッシュ!」

 対するユーノは防御魔法を纏ってディエンドに突撃した。
ユーノの強力な防御魔法は光弾を全て弾き、ディエンドをも跳ね飛ばした。
それでも有効打とはいえず、体勢を立て直すディエンド。
だが、それだけでユーノには十分だった。

「広がれ、戒めの鎖!捕らえて固めろ、封鎖の檻!アレスターチェーン!!」

 無数の翡翠の鎖がディエンドの全身を締め付け、そのまま縛り上げる。
あらゆる方向からかかる強烈な不可に耐えられずディエンドは変身が解け、そのまま引き千切られた。

「悪いけど、なのはと守る為だから」

 ディエンド――海東大樹の残骸を見下ろしてユーノはそう呟いた。
そんな光景をびくびくしながら見ていたハス太に彼が気付くのは数分後だった。



 一方、ユーノの指示で浴室に隠れていたなのはは千年タウクで見える未来が変わった事に気づいた。
それは、世界を襲った大災害が数日以内に日本を襲うというものだった。

(どうしようユーノ君、世界、滅んじゃうよ……)

 未来は変わった。
しかし、未だ最も大きな災厄の未来は変わる事が無い。




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