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囚われの姫騎士

1名無しのごんべへ:2014/12/05(金) 01:15:59 ID:qqhS70Wo0
ピチョン…ピチョン…
岩で囲まれた牢屋の中。
一人の少女が捕らえられている。

彼女の名前はリリシア。
劣勢に立たされたカルディア王国のために立ち上がり魔王軍と戦い続けた姫騎士だ。
だが、多勢に無勢。
ついに魔王軍に居城は陥落され、カルディア王や民を逃がすため殿を引き受けた姫騎士リリシアは魔王軍に捕まってしまった。
今では魔王軍の居城になってしまったカルディア王国の居城の地下牢に繋がれている。

だが、彼女は脱出を諦めてはいない。
好きあらば逃げ出そうと体力だけは温存していたのだった。


リリシア(18)
カルディア王国の王女。
金髪で腰までの髪を持つ少女。
女神の加護を受けている処女で、体術に長けており魔力もそれなりにある。
伝説では、女神の加護を受けた少女が妊娠するとすさまじい魔力を持つ子供が産まれるという。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
無能Labさんで連載中のストーリーが滞りぎみなので
最初だけ利用して違うストーリーにしたくて立てました。
リレーよろしくお願いします。

2名無しのごんべへ:2014/12/13(土) 01:39:26 ID:mZOOfYQ.0
カツン…カツン…
石段を降りる音が地下に響く。
石で囲まれた地下牢に、一人の男が現れる。
長い黒髪と眼帯、禍々しい黒い鎧。
魔王、ザルディスその人だった。
地下牢の牢屋番に鍵を開けてもらい、ザルディスはリリシアの牢屋に入っていた。

「これはこれはリリシア様。私を覚えていますでしょうか?」
「ええ。忘れもしないわ。一年前、和平を申し込んで…それなのに数ヵ月後には私の国に攻めこんで!」
「フフフ…カルディア国王が悪いのですよ。リリシア様を、妃にしたいといったのに断るからです。」
「当然だわ!魔族の王妃になるなんて真っ平ごめんだわ!」
ギロリ、とリリシアがザルディスをにらむ。
「おお、怖い怖い。しかし、貴女は今の状況を分かってらっしゃるのでしょうか?私が命令すれば貴女は死ぬことになるのですよ?」
「フン…そんな風に脅して私を手込めにするのでしょう?生憎、私は貴方の脅しには屈しないわ。」
「…ふむ、ではこんなのはどうでしょう?」
そう言うとザルディスは水晶を取り出す。

「…タリア!」
そこには、リリシアの妹、タリアの姿が写し出されていた。
「フフフ…逃げ遅れたのを捕まえたのですよ。タリア様に手を出して欲しくなければ…」
「くっ…貴方に忌みものにされろ、というのね…」
「そう言うことです。明日返事を聞きます。一日考えてください…」
そう言ってザルディスは鍵をかけて戻っていった。
牢屋には無言のリリシアが残されていた。

タリア(16)
リリシアの妹。第二王女。金髪ショート。
リリシアを慕っているか弱い王女である。
彼女も女神の加護を受けた処女である。

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裏設定としてタリアにもリリシアを人質にした同じような契約を強制しています。
最終的に姉妹同時出産もありかと。

3六道:2014/12/13(土) 16:45:28 ID:yVFtBa0A0
数分後。
コンコン…
今では魔王の手に落ちた王宮。
そのタリアの部屋がノックされる。
「…居ますわ、勝手に入ってくださいまし。」

ドアに声をかける少女。
タリア・カルディア。彼女は自室に軟禁されていた。

「これはこれはタリア様。昨日のご返事を伺いに参りました。」
現れたのはザルディス。にやり、と笑みを浮かべている。
「私が貴方の部下の性奴隷になれば…姉様に手を出さない、でしたわね…」
唇を噛みしめタリアは呟く。

「ええ。覚悟は決まりましたか?」
「覚悟もなにも…選択肢は1つしかないではありませんか…」
「とおっしゃいますと?」
「受けますわ、その契約を…」
悔しそうな目で呟くタリア。
ザルディスはどす黒い笑みを浮かべていた。

4名無しのごんべへ:2015/03/23(月) 06:58:26 ID:MFXT2b/20
 サッと右手を上げるザルディス。
まるでそれを見ていたかのように、どこからともなく醜悪なモンスターが現れる。
緑色の巨体に、つぶれた鼻。申し訳程度についた耳。乱杭歯がのぞく口。
それは、ザルディスの部下の一人、オークだった。
 想像だにしないモンスターの醜悪さに思わず顔を背けるタリア。
その様子をどす黒い笑みを浮かべながら楽しげに見つめるザルディス。
 オークは、鼻息がかかりそうなほどタリアの近くまで来ると、ザルディスをチラッと見やった。
それは、最終確認の意味が含まれていた。
コクリと無慈悲にもうなずくザルディス。
 オークは、まるでドブの様な悪臭がこもった鼻息を放つと、タリアにつかみかかった。
これから起こることを想像して、顔を背け、人知れず涙を流すタリア。
これで、姉様が助かるのなら……。と、叶うはずもない夢を見つつ、醜悪なモンスターの手にかかるタリアだった。

5名無しのごんべへ:2015/03/23(月) 18:49:42 ID:EoCMFt1k0
「それではタリア様…ごゆっくりお楽しみください」
ザルディスは下品な笑みを浮かべながら立ち去っていく。

カツーン…カツーン…
石段の音が再び牢屋に鳴り響いた。
リリシアは顔をあげその顔を睨み付ける。
ザルディスはタリアに見せたような下品な笑みをリリシアに向ける。
「覚悟は決まりましたか、リリシア様…」
「本当に…私が貴方に身体を捧げればタリアには手を出さないのね?」
「ええ。私からは決して手を出しません…」
ザルディスはそう断言する。
心の中で、(私以外が手を出さないとは言っていませんがね…)などと思いながら。

「分かったわ…その契約、受けましょう…」
覚悟を決めた顔で呟くリリシア。
その体は震えている。
ザルディスは笑みを浮かべ、優しくリリシアにキスをしていた。

6名無しのごんべへ:2015/04/09(木) 06:10:47 ID:yKvv15kw0
 ザルディスは、だんだんとキスの濃度を上げていった。
「んんっ……、くはぁあ……。はぁ、ぁあんん……」
 最初は硬い表情で顔をしかめていたリリシアだったが、舌で口内を蹂躙され、次第に熱を帯びた声を漏らし始めた。
「ん。ぐはぁあっ……」
 一度舌を引っ込めたザルディスは、何かをリリシアの口内に放った。
それは、魔族特製の即効性の媚薬だった。
「ん。んんっ……、くっ……、はぁ、ぁああんん!」
 媚薬は口内の血液を通して、リリシアの体全体へと行き渡る。
早くも媚薬の効果が表れ始めたリリシアは、頬を真っ赤に染め、身をよじった。
「ふふっ、どうです。気持ちいいでしょう。もっと、気持ちよくなりたいでしょう。早くこっちへ来なさい。楽になれますよ」
 まさに悪魔のささやきを呟くザルディスの言葉も、リリシアは、聞こえていなかった。
 何これ……?体が熱い……。何かおかしい。気持ちいい……。
トロンとした表情へと変わったリリシアの様子に、ザルディスは、満足そうにうなずくと、両手を豊満なバストへと持って行った。

7六道:2015/04/09(木) 19:01:55 ID:yccsQyg20
むにゅり。ぐにゅぐにゅ。
豊満なバストが掌により形を変えていく。
「ふぁっ!ふっ、ふぁぁぁっ!」
乳房の形が変わるたびリリシアから嬌声が上がる。
ザルディスはしばらく胸を蹂躙していた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
リリシアの吐息が甘くなる。
それを見たザルディスはリリシアの股間へと手を伸ばしていた。
ぐちゅり。
水に濡れたような音が股間からする。
「おや、リリシア様。ぐしょぐしょに濡れているじゃないですか。」
ザルディスが言うように、リリシアの股からは小水が流れたかのごとく愛液が流れ出していた。
「嫌っ…恥ずかしい…」
弱々しく股間を両手で隠すリリシア。
だが、ザルディスは無理矢理リリシアの手をどかし眺めていた。
「フフフ…この分なら挿入しても大丈夫そうですね。」
そう言うとザルディスはイチモツでリリシアの股間を一気に貫いていた。

8名無しのごんべへ:2015/04/23(木) 06:14:36 ID:4nt9bI6c0
「く……うっ。ふぅんっ、ぁああ……。い、いやぁ。ふぁあっ、んんっ、はぁっ、ぁああッ……」
 初めて身体を貫かれ、破瓜の痛みに身悶えするリリシア。腰まである黄金色の髪の毛が揺れる。
しかし、胸を揉まれた時以上に体が熱く、気持ちいいと感じてしまうのは確かだった。
「くふぅぅっ、はぁ、あぁ……。はぅッ!? んひッ、ィンッ! ひぃんっ、はぁ、はぁっ、んふぅぅっ……」
 だんだんと視界が白に染まり、何も考えられなくなる。
ただひたすらにもっと気持ちよくなりたい。迫り来る快感に身を委ねていたい……。
リリシアは、ザルディスが放った媚薬の効果からか、早くも自らも腰を動かし始めた。
「ひぃいっ、うぃっ、いぃッ……。んく、うぅ……。来るっ、来ちゃうっ……うぅ!」
 何かはわからなかったが、とてつもない大きなうねりが迫ってきているのを感じた。
華奢な体をビクンビクンと震わせ、豊満なバストが揺れ、黄金色の髪も蛇のようにのたくった。
「おや、もうイッたのですか。なんと、はしたない。だが、こっちもそろそろイキそうです」
 バルディスもまた、余裕しゃくしゃくな声を出していたが、射精の時はもうすぐそこに迫っていた。

9六道:2015/04/24(金) 10:12:05 ID:UBPwyoiU0
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ。
リリシアとザルディスの接合部が、激しく音を立てる。
「うっ!射精(だ)しますよ、リリシア様!」
ザルディスの腰付きが一段と激しくなる。
「ひぃん!や、やっぱり嫌ァ!魔族の子を…穢れた血を孕むのは!」
最後に残っていた理性なのだろうか。
リリシアは頭を降りながら、腰を逃れようとする。
「ダメです…貴女だけは確実に孕んで貰います…」
ザルディスは容赦なく腰を打ち付ける。
びゅるっ!びゅるびゅる、どくん!
ザルディスの精液がリリシアに注がれる。

数分後。
身なりを整えたザルディスとリリシアが向かい合っていた。
リリシアは涙を流している。
「約束ですからね、リリシア様…私からはタリア様に手を出す事はありません。ご安心ください。
ですが貴女は確実に妊娠していただきますよ?」
そう言ってザルディスは牢屋を去っていく。

そして、タリアとオークの様子を見に行くのだった。

10名無しのごんべへ:2015/04/27(月) 07:17:39 ID:vnEkDrpY0
 ザルディスがリリシアを捕らえている牢屋を後にし、タリアの自室へと向かった。
リリシアの妹であるタリアも、捕らわれていて、自室に軟禁状態になっていた。
 ザルディスがタリアの部屋に到着した時、ふたりはすでに最終段階になっていた。
オークがタリアの未だ成長段階の小振りなおっぱいを蹂躙し、股間を舐めまわし、
タリアの腕ほどもある股間のイチモツで、タリアの初めてを散らした後、ザルディスが到着したのだ。
「おい、早くしろ。この小娘を孕ませろ」
「は、孕ませ……。ん゛ん゛ッ……。あぁ、ああ゛あ゛あ゛〜〜……!」
 ザルディスの言葉を聞いたタリアが絶望の声を上げるが、直に苦痛の叫び声へと変わる。
「この醜悪なモンスター・オークの子を孕まなければ、姉であるリリシアにも手を出すぞ。それでもいいのか」
 絶望と苦痛の間で苛まれるタリアに、さらなる絶望が襲い掛かる。
姉を持ちだされては、何も言い返せないタリアだった。
「グッ、ぐぉオオオー……!!」
 より深くイチモツをタリアの中に突き立てたオークが歓喜の雄叫びを上げる。
ほどなく、大量の精液がタリアの子宮へと侵入し、卵子を無理やり引きずり出し、受精させた。
その結果、タリアの子宮には醜悪なオークとの双子巨大児が宿ったのだが、わかるのは未だちょっと先の話。

 その晩、タリアは眠れなかった。
股間はズキズキと痛み、醜悪なモンスターにレイプされたという苦痛は始終タリアを苛む。
そして、数時間が経ったというのに未だ子宮内に残るオークの精液。
あまりにも大量に放たれた精液は、子宮を押し上げ、タリアのお腹を早くも妊婦のように膨らませていた。
 無意識のうちに、妊婦のようにその膨らんだお腹を撫で擦る。
ちょっと力を入れてみても、オークの精液はお腹から出ていこうとはしない。
これだけ大量の精液を放たれれば、妊娠したのは確実だろう。
 この日、何百回目かの絶望のため息と共に、夜は更けていった。

11六道:2015/04/27(月) 13:53:57 ID:oUesSjcY0
翌日。タリアの方は身体が持たないだろうと、ザルディスは性行為を行わさせないことにした。
その代わりにザルディスはリリシアを犯しに向かう。

この時、ちょうどリリシアは危険日が近かった。
前日の精液と、当日の精液。
二つの精液のせいで強力な魔力をもつ子供を受精することになるのだが、
それが分かるのはタリアと同じく少し先の話だ。

行為が終わったあと。
リリシアはタリアを思い涙をしていた。
自分がザルディスの相手をしている限り、タリアには手を出さないとリリシアは信じている。
だが、軟禁されているであろうタリアを思い、リリシアは涙を流しているのだった。

12名無しのごんべへ:2015/05/22(金) 18:39:03 ID:VRQQi.nM0
そして、数週間が過ぎようとしていた。
リリシアは牢屋の中で悩んでいた。
「ほら、食事だ。食え。」
粗末な食事が、オークの手から差し出される。
「わ、分かっている…」
そう言ってリリシアは食事をしようとするのだが…
「うぐっ…うげぇぇぇっ!!」
そう、身体が受け付けないで、嘔吐してしまうのだ。
「おー、おー、吐き気がするのか?ザルディス様のお子を妊娠したのではないか?」
オークがニヤニヤしながらリリシアに語りかける。
(妊娠…私が…)
実感が湧かず、お腹を撫でるリリシア。
ほんのり、お腹が暖かい気がした。


一方、軟禁されていたタリアの方は…

13名無しのごんべへ:2015/06/04(木) 07:53:18 ID:9dN9ko1U0
 タリアには、3日に1回、セックスを行わない日があった。
それでも、絶倫のオークの静止の量は半端無く、依然タリアのお腹は妊婦のように大きく膨らんでいた。
実際、既に双子巨大児を妊娠していて、そのお腹の膨らみの半分は胎児によるものだったが、それを知るものはいない。
「うっ……。うぇええ゛え゛え゛え゛〜……!」
 タリアもまた激しいつわりに悩まされていた。
双子巨大児を孕んでいるせいか、タリアのつわりは、姉であるリリシアよりもかなりひどかった。
「ふぅ……。まさか……!」
 ようやく水だけの食事を終え、つわりが収まったタリアは、膨らんだお腹を撫で擦る。
食事の前に嘔吐する。始終ムカムカする。お腹が膨らんでくる。それはすべて妊娠を示している。
ザルディスは、妊娠しなければ、姉のリリシアにも手を出すと言っていた。
 自室に軟禁されているものの、リリシアが手篭めにされた情報は入ってきていない。
ということは……。
妊娠した……! 醜悪なモンスターであるオークの子を!
 絶望に自害したくなるが、そういった危険なものはあらかじめ排除されている。ハサミ一つさえない。
「ひぃいい……!」
 悲鳴を上げ、恐る恐る膨れたお腹に手を這わす。
まるで別の生き物のように、お腹がビクビクと動いたのを感じ取ったからだった。

 窓から黄金色した太陽の光が降り注ぐ夕刻。
ザルディスがオークを連れて、姿を表した。

14六道:2015/06/04(木) 18:24:16 ID:TienBviY0
「タリア様、今日もオークの相手をしてもらいます…」
ザルディスがニヤリと笑いかける。
「いやっ!やめてっ!もう妊娠したから意味ないのっ!」
タリアは泣きながらザルディスに懇願していた。
「フフフ…ようやく気付きましたか、タリア様…そうだ、タリア様、リリシア様に会いたくはありませんか?」
「姉様に…?」
ザルディスの提案に困惑するタリア。
だが、すぐにザルディスに答える。
「会いたい、です。姉様の無事を知りたいです…」
そう答えていた。

ザルディスはほくそ笑む。
二人が互いに、手出しをしない約束をしていたこと。
それを意味がなかったことだと知ることで、絶望する顔が見れそうな事。
二人がどんな顔をするのか、ザルディスはとても楽しみだった。

15名無しのごんべへ:2015/06/10(水) 07:17:25 ID:5RCSGjJY0
 ザルディスが手をかざすと、前方に禍々しい色の空間が現れた。
ちょうど入口のドアぐらいの大きさである。
その禍々しい空間に入っていたかと思うと、すぐに出てきた。
後ろには、鉄製の鎖と手枷で繋がれたリリシアが続いていた。
「姉様……!」
 リリシアの様子を見たタリアが、絶望の声を上げる。
純白のドレスは汚れて薄汚く、全体的に黄色っぽくなっていたし、ところどころ破けていた。
黄金色の髪は輝きを失っていて、汚れで黒っぽくなっている。
陶器のような白い顔は病的なまでに青白く、淡いブルーの瞳は光を失っていた。
「……タリア!」
 リリシアも連れて来られたのが、タリアの自室であり、タリアが軟禁されていたと知って涙を流した。
しかも、産み月間際の妊婦のようにお腹が大きく前に突きだしている。
ザルディス率いる魔王軍が侵攻してきたのは、たった数週間前のことだ。
こんな短期間で、これほどまで膨らむとは一体どういうことか……。
「ザルディス! 卑怯な……」
 怒りで歯ぎしりをしながらザルディスに詰め寄る。
「おやおや。私は、手出ししない。と申したのです。どうやら、見張りにつけていた部下が手篭めにしてしまったようですね」
 ザルディスが臣下のように恭しく腰を曲げて答える。
「見張りにつけていたオークは、いわゆる絶倫でして。タリア様のお腹の中の半分は彼の精液かと」
 まさに慇懃無礼といったザルディスの様子に、リリシアの怒りはより一層強くなる。
しかも、オークなんて醜悪な怪物に手篭めにされ、子を孕まされるなんて!
 一矢報いようにも、手枷が手の動きを封じ、前後には魔物が控えているため、何も出来ない。
リリシアにできることといったら、口悪くザルディスを罵り、タリアと抱き合って涙するしかなかった。

16六道:2015/06/10(水) 17:53:15 ID:qsasSUKY0
「姉様…姉様も、まさか…」
タリアは青ざめた顔でリリシアに話しかける。
「ああ。ザルディスがお前に手を出さない代わりに、妊娠しろといわれてな…」
泣きながらリリシアはタリアにそう話す。
「さて、ネタバラしも済みましたし…リリシア様も、軟禁状態にさせてあげましょう。牢屋暮らしから解き放たれるのです!嬉しいでしょう?
二人を客室へと送って差し上げなさい!」
ザルディスはそうオークに話しかけていた。

この時リリシアは決心する。
なんとかここを逃げ出し、ザルディスに復讐することを。

17名無しのごんべへ:2015/06/15(月) 00:11:19 ID:AkFQ7kas0
 ザルディスの命により、姉妹は揃って客間に軟禁されることとなった。
元々の居室よりは簡素とはいえ、この客間は父王の友人など、貴賓に割り当てられる部屋だけに、ふかふかのベッドとトイレがある中々豪華な作りの部屋だ。
もちろんナイフなどの刃物類は取り除かれ、扉前には魔物が立哨しているため出入りは出来ない。
ベッドに入ったリリシアは、タリアにザルディス復讐計画について小声で話しだした。
 父・カルディア王や民は無事にまだ魔王の手に落ちていない隣国へと逃げたのだろう。捕まったという話は聞いていなかった。
自分たちも機を見て隣国へ逃げよう。

 しかし、その機はなかなか訪れなく、数ヶ月の時が過ぎた。
ザルディスの侵攻からはや一年の年月が経とうとしていた。
同時に、姉妹のお腹に魔物たちの子が宿ってから半年が過ぎた事になる。
 リリシアのお腹は、妊娠であることを隠せないほどに大きくなり、真横から見ると小さくはないバストよりお腹が出ているような有り様だった。
双子巨大児を孕んだタリアのお腹は、すでに産み月かと見紛うほどになり、破裂しそうなほど大きく膨らんでいた。
魔物たちも、そんな姉妹のお腹に嫌気が差したのか、ここ数ヶ月はまったく顔を見せていなかった。
 リリシアは焦っていた。
これほどまでお腹が大きくなれば動きも緩慢になり、逃げるのが難しくなる。
また産まれてしまえば、乳飲み子を抱えながらの逃避行も難しそうだ。
しかも、お腹の中にいるのは魔物の子である。ヒト型をしているのかさえ怪しいし、
十月十日で産まれるのか、もっと時間がかかるのか、それとももっと早くに産まれてしまうのか。
 数ヶ月ぶりに現れたザルディスに、頭を下げた。一度医師の診察を受けたい、と。
医師の診察を受ければある程度のことはわかるだろうし、脱出のチャンスも訪れるかもしれない。
しばらく悩む様子を見ていたザルディスだったが、口を開いた。

18六道:2015/06/15(月) 00:29:53 ID:DeCV5Kr20
「良いでしょう。ですが、魔界の医師に見てもらうことになります。それでもよろしいですか?」
「ええ…構わないわ。」
人間の医師に見てもらうよりは、魔族の事は分かるだろう。
それに、人間の医師に見てもらうには抵抗があった。
「ふむ、ならば良いでしょう。ただし、怪しい動きをしたら直ぐに情報は来ますからね。」
そう言って念をおすザルディスだった。

ザルディスが消えた後。
リリシアとタリアは部屋の探索をしていた。
リリシアが父王から聞いた話だと、城の全ての部屋に王家の人だけが解錠できる脱出口があるらしい。
それは、客室も含まれている。
今の、警備が手薄で、お腹がそこまで大きくなく機敏に動ける内に探しだし、隙を見つけて脱出する。
それがリリシアとタリアの希望だった。

19名無しのごんべへ:2015/07/14(火) 10:17:12 ID:g6873dUA0
 あちこちの壁を調べてみたが、脱出口らしきものは見つからなかった。
そうこうしている内、ノックされた後、ナースらしきモノを伴って魔界の医者が現れた。
白衣に身を包んだ格好はいかにも医者だったが、
皮膚は鱗のようなもので覆われた緑色で、目だけがギョロッと大きく、爬虫類を連想させた。
「あなたちが、リリシアとタリアですかな?」
 キーキーと甲高い声はふたりをイライラさせた。
かすかに頷くふたりを満足そうに見やる爬虫類型の医師。
「私は、レプティーと申します。いわゆるリザードマンというのがあなた達の認識に近いですかな」
 レプティーと名乗った魔界の医師は、やっぱり爬虫類型人類のようだ。
笑った際に覗く口元からは、蛇のような先が二股に別れた細い舌が見え隠れしていた。
「まず、タリア様からまいりましょうか。そこのベッドに横たわっていただけますか?」
 口調は丁寧なものの、有無を言わせぬ圧力を感じたタリアは黙って医師の言葉に従った。

「ひゃぁああ……!」
 ベッドに横たわったタリアのスカートをたくしあげ、顔をその中に入れる医師。
息がかかりそうな至近距離に、タリアは思わず悲鳴を上げた。
無意識に身を捩ったタリアの肩をナースが押さえつける。
このナースも医師と同じリザードマンらしく、鱗のようなもので覆われた緑色の皮膚を持ち、目だけがギョロッと大きい。
医師との違いは目がわずかに切れ長風であることと、豊満なバストぐらいだろう。
「……んくっ。ぅ、ぅんん……。はぁっ、ぁああん!」
「じっとしていただけますかな。いらぬ怪我をしてしまうゆえ」
 その細い二股に別れた舌で膣口を蹂躙した医師に、タリアは身悶えした。

20六道:2015/07/19(日) 03:31:45 ID:jfUdl9SQ0
じゅん、と膣口から蜜が溢れるタリア。
その羞恥の検査は10分ほどに及んだ。
「ふむ、順調に育っているようですね。少しお腹は大きいでしょうか。」
リザードマンの医師はそう呟いていた。
「ではリリシア様、次は貴方ですよ。」
そうリリシアに語りかけるレプティー。
リリシアもしぶしぶベッドに横たわっていた。

21名無しのごんべへ:2016/01/28(木) 00:05:12 ID:zIiHw4aY0
「レプティー医師。なぜ、妹のお腹はこんなにも大きいのですか? まるで産み月ではありませんか」
 顔を少し傾けながら、レプティーに問うた。
知っておきたいという気持ちと、少しでもあの蛇のようなおぞましい舌の蹂躙を遅らせたいという気持ちからだった。
「ふむ。どうやら、妹君――タリア様は双子を身ごもられているようです。それに少し大きめの赤ちゃんなのでしょう」
 こともなげにスラスラと答えるレプティー。
「そ、それに……。宿っているのはヒトなのでしょうか? 出産は何時ぐらいに……」
 尚も聞こうとするリリシアに、ナースがガシっと肩をつかむ。
もう聞くなということらしい。
「ヒトといえばヒトなのでしょうな。あなたたちと同じような外見をしているかどうかはわかりませんが。また、予定日はまだハッキリとはしませんね」
 ナースの暴走に手で制してから、レプティーは尚も冷静さを崩さない。
どうやら自分たちのお腹に宿っているのは、ヒトの形をしたモノらしい。人かどうかは分からないが……。
予定日がハッキリしないというのも気にかかる。
 特にタリアは、双子の大きめの赤ちゃんということを考えても、あまり時間は残されていないように感じる。
タリアのお腹の大きくなるスピードを考えれば、自分だってすぐにでもあんなに大きくなるとも限らない。
早くここから脱出しなくては……。
そう思いを新たにして、まずはこのレプティーと名乗ったリザードマン医師の診察を受けなければいけない。

22舒龍:2016/02/21(日) 14:38:41 ID:HpZ/w09M0
「ひゃぅうん……! あっ、あぅうんん! ぅんん、はぁあんん……!」
 レプティー医師の舌は、まるで別の生き物かと思えるぐらいにリリシアの秘部を蹂躙した。
必死に堪えるものの、どうしても耐え切れずに喘ぎ声にも似た溜息が漏れる。
ギュッと目をつぶっているにもかかわらず、視界の端から徐々に白いモヤに覆われ、何も考えられなくなる。

「姉様……!」
 タリアは姉の痴態を目の前で見せつけられ、目を背けた。
ベッドの上で姉のリリシアは、腰をくゆらし、破廉恥な声を上げ続けている。
達したのか、身体がビクンビクンと小刻みに跳ねる。
しかし、言いようのない渇きのようなものがタリアを襲う。
それは、先程までリザードマン医師に弄ばれて濡れていた所からの渇きのように思えた。

リリシアを診察していたレプティーの舌は、膣口まで届いていた。
妹のタリアより反応が良い事にレプティーの診察は、より激しく執拗になっていった。
実は、レプティーは舌を使わなくても、鋭い観察眼と透視能力で診察を終わっていた。
姉妹をいたぶれという命令が、魔王・ザルディスより出ていたからだった。

23名無しのごんべへ:2016/02/23(火) 01:19:16 ID:WmqgYo.s0
それは、魔王・ザルディスの思惑にある。
逃げ出すのが辛くなるように、性的に高ぶらせるため。
また、逃げ出すときの気概を養うため。
つまり魔王的には逃げ出しても逃げ出さなくても構わないのだ。
逃げ出さない場合には強力な部下を誕生させる事ができる。
逃げ出した場合には、魔王と匹敵する勇者が誕生する。
どちらにしても、魔王の思惑に叶うのだ。

勇者を倒してこそ、真の魔王の支配が成功する。
そんな思惑からか、わざと逃げ出させても構わないと魔王は思っていた。
もちろん、ただ逃げ出されては面白くない。
産み月までは逃げ出されては困るのだ。
陣痛に苦しみながら、逃げる二人。
それを思うだけで魔王は笑みを浮かべてしまうのだった。

そんな思惑から産み月を正確に知るために、レプティーに執拗に調べさせているのだった。

24名無しのごんべへ:2016/05/28(土) 22:34:33 ID:EOKBcwMs0
「姉のリリシア様は、ザルディス様の御子を身ごもっておられます。形はヒトガタをしておられます。
 そして、妹のタリア様は、オークとの仔を二胎身ごもっておられます。形はヒトガタと言えるかもしれません」
 リザードマン医師のレプティーは、姉妹の診察を終え、ザルディスに事の次第を報告していた。
「ふむ。予定通りといったところかな。して、いつごろの出産になりそうなのだ?」
 ザルディスも魔力を使い、二人の診察の様子は手に取るようにわかっていた。
胎児らは魔族と人間のハイブリッドとあって、魔王であるザルディスにも具体的な日にちの想像がつかなかった。
「早くて1年。遅くとも、ここ10年といったところですかな」
 キーキーと高い声に眉をしかめながらザルディスは意外に早いのだなと思っていた。
何百年という寿命を持つ魔族にとっては、10年なぞ一瞬にすぎない。
「よし。じゃあ、二人を軟禁している部屋にオークを放て。好きにして良いと伝えておけ」
 ザルディスは側近にそう伝えるとニヤリと笑った。
オークにはこの数ヶ月間、タリアに手を出すことを禁じていた。
お腹の子を案じてだったが、心配はないようだ。
安心して姉妹を蹂躙するが良い。
ヒトの苦しみや怒りこそがザルディスら魔族へのエネルギーになるからであった。

25蓬莱:2016/07/01(金) 18:33:08 ID:j1YMZZEg0
 同じ頃。
姉妹が軟禁されている部屋では、ふたりが互いに慰めあっていた。
「タリア……。気はたしかに持ってね。必ず私たちは助かるわ」
「ええ、姉様……。でも、この子は確実にあのオークとの子ですわ。くっぅうう……」
 まだいくらか正気を保っているリリシアに比べ、タリアはだいぶと消耗しているようだった。
なんとか自分を奮い立たせようとは思うものの、産み月のように膨れ上がったこのお腹の中に宿るのは、
あの醜悪なオークとの子だと思うと、気が滅入る。
 そして懸命に妹を励ますリリシアもまた、日に日に大きくなるお腹を抱えてめげそうになっていたが、なんとか自分を奮い立たせていた。
妹のタリアに向けての言葉であったけれど、自分自身に向けた言葉でもあった。
「ふぅ……。今すぐに産まれるということはないみたいだし、脱出口を探しましょうか」
 大きな息一つついて、リリシアはお腹を下から抱えるようにして立ち上がった。
城の中、どの部屋にも地下通路に通じる秘密の脱出口があるはずだった。
王家の者だけが解錠できると父王から聞いたことはあったが、それがどこにあるかまでは聞いていなかった。
 壁面はあらかた探し終えたはずだったが、探し漏れた箇所があるかもしれない。
姉妹は汗だくになりながら、重い腹を抱えてあるはずの脱出口を探していた。

26六道:2016/07/01(金) 21:34:37 ID:puJFunp20
探索中にふと、リリシアは昔の事を思い出した。
それは、タリアと二人で父王とのかくれんぼをしていた時。
父王が、隠れ場所として選んだのは、本棚が入り口となっていた隠し通路だったことだ。
この部屋にも本棚はある。
リリシアは注意深く本棚を確認していた。

リリシアの腰の高さに、背表紙に題名がない本があった。
その本を押してみる。
すると、本棚が左右に動いたのだ。
(隠し通路ですわ!)
リリシアは喜びを隠せなかった。
あとは魔物の監視の隙をついて逃げるだけだ。
簡単そうだが難しいことだろう。
だが、手段が見つかった以上可能性はある。
リリシアはその時を待とうとしていた。

コンコン。
部屋のドアがノックされる。
魔族が来たのだろう。
リリシアは焦らず本棚を元に戻しドアを開けるのだった。

27舒龍:2016/07/25(月) 11:13:16 ID:2I1DTfis0
 ドアの先にいたのは、やはりザルディスだった。後ろにはオークが数匹控えている。
オークたちは牙を剥き、よだれを流している。
「……ッ!」
 その様子を見たリリシアは何が行われるのかを悟った。
タリアも何となくは想像がついたようで顔を青ざめ、隠れるようにリリシアの後ろに周った。
「お姫様方、ごきげんよう。先ほどの医師からオッケーが出ましてね。早速ですが、こいつらの相手をしてもらいたい」
 拒否はできそうにもない冷ややかで高圧的な言い方だった。
二人はお腹を護るように抱え、ケモノたちの蹂躙に備えた。

28蓬莱:2017/01/29(日) 10:02:24 ID:a2Aszp3s0
 オークたちはいずれも一枚の服すら着ていない。
緑色の皮膚に、屈強な戦士のような筋肉がピクピクと蠢いている。
そして股間には、おぞましいモノが屹立している。それは、私の腕ほどもありそうだった。
 妹のタリアのお腹は、すでに産み月間近と見紛うぐらいに大きい。
私だって、結構ずっしりと来る重みがある。あんなに大きなお腹では、かなり重いだろう。
メインのベッドをタリアに譲って、私はサブのベッドに横たわる。
サブのベッドと言っても、私とタリアがゆったりと寝れるぐらいの広さはある。
ベッドに横たわり、オークの襲来に備える。
 オークは、私が横たわったベッドにゆっくりと歩み寄り、私の上に覆いかぶさってきた。
ベッドがギシギシと嫌な音を立てる。視界いっぱいに緑色のオークが広がり、明かりが見えない。
「……っ。うくっ……、うぅ〜、んぁああッ!」
 おもむろにオークは、私の胸を揉んできた。手加減しない痛いぐらいだが、どこか快感も感じていた。

29蓬莱:2017/05/24(水) 21:08:50 ID:n1hK.VrU0
「んんっ……。いぃっ……、はぁあんん!」
 私の顔がすっぽり入るぐらいの大きなオークの手が乳房を蹂躙する。
痛いぐらいの力で揉まれているのだが、口から漏れるのははしたない声ばかり……。
オークはそんな私の様子を嗤いたいのか、ニヤリと笑うと、身体を起こし、
私の腕ほどありそうなペニスを手に持ち、私の股間に挿れてきた。
「うぐぅ……っ! んぁああ゛あ゛……!」
 あまりの痛さと衝撃に顔がゆがむ。
オークはあろうことか、すぐさま腰を振ってきた。

30蓬莱:2017/11/26(日) 15:34:58 ID:RBMI9o7Q0
「ぐっ、ぐぅわぁああ゛あ゛〜……。んふっ、んん…んっ。ぎゃぁああ゛あ゛〜!」
 あまりの痛みに意識が飛びそうになりながらも身悶えするリリシア。
本能からか、お腹を護ろうとお腹に手を回すが、
オークが腰を振るたび、強烈な地震にあったかのように身体がバウンドするため、なかなかうまくいかない。
リリシアの緊張と嫌悪が伝わるのか、胎内に宿るモノも不機嫌そうな動きを見せている。
そのため、ドレスの腹部もまた地鳴りでも起きているかのように蠢いていた。

 一方、タリアはと言うと、ベッドの縁に手をかけ、オークに蹂躙されていた。
大きなオークの仔2体も宿したお腹は、産み月のように醜く大きく膨れ上がり、ベッドに寝た状態ではオークのペニスと言えど届かなかったからだった。
タリアもまた激しいオークの責めに身体が大きくバウンドする。
バウンドするたび、ベッドにお腹をしこたま打ち付け、痛みに顔をしかめるのだった。
 その様子を、入口あたりで見ていたザルディスは不敵な笑みを漏らしていた。
姉妹の苦痛の歪む顔が、悲痛な叫びが上質なエネルギーとなってザルディスに注ぎ込まれていたからだった。

31名無しのごんべへ:2018/07/19(木) 18:55:00 ID:yZo3WWJ.0
 苦痛に顔を歪め、歯ぎしりする姉妹をよそに、ザルディスはほくそ笑みながら踵を返し、部屋を後にした。
それからオークは数回ずつ中出しした後、満足げに部屋を後にした。
残ったのは、精液やら愛液やらにまみれ、枕に顔を押し付けて泣きはらす二人の姿だけだった。

 身体中ベトベトで気持ち悪い事この上ない。
幸いにも、2人が幽閉されたのは、独立した客間として使用していた部屋であったため、すぐ横に簡易的な風呂がついている。
試しにお湯を出してみると、湯気がもうもうと出るぐらい適温のお湯が音を立てて流れ始めた。
バスタブにお湯がたまるのを待って、タリアから先に入ることになった。
ベタベタと身体に張り付く服をなんとか引き剥がし、素っ裸になってみる。
姿見の鏡に写った自分の体が視界に入って、タリアは顔を歪めた。
黒ずんだ乳首に、静脈が青く蛇のように浮かんだ乳房。
そしてすぐ下から張り出した醜悪なお腹。この中にはオークとの仔が2体もいるのだという。
今すぐお腹を掻っ捌いて取り出したいところだが、そうもいかない。刃物類はすべて除けられ、ここには小さなハサミさえないのだ。
いやがおうにでも視界に入ってくる醜く膨らんだお腹をなるべく見ないようにして、浴槽へと身体を横たえた。

32名無しのごんべへ:2018/07/22(日) 04:26:10 ID:LHlVEfSg0
「ふー、良い湯加減ですわ」

湯船につかると陵辱に痛みつけられた体が癒される。
リラックスしたせいか無意識に手でお腹を撫でてしまった。
それに反応して胎内のオークの胎児がタリアのお腹をける。
お腹のこの胎動にタリアは嫌でも自分がオークの子を孕んでいることを意識してしまう。

「この子はどうすればいいのかしら・・・・・・」
産む前に中絶できれば幸いだがここまで大きくなったおそらく不可能だろう。
もう産むしかないと思うが絶望に襲われ泣きそうになる。
しかしタリアは泣くのを堪える。
王女としての誇りが泣くのを堪えたのだ。

33名無しのごんべへ:2018/07/22(日) 23:55:40 ID:LHlVEfSg0
一方、リリシアのほうはベッドの腰掛、今後のことを考えていた。

「思ってた以上に体にダメージがきている。部屋の中ならともかく外などほとんど歩けまい」

本棚の隠し通路は自然の洞窟に繋がっていたはず、妊婦でただでさえ歩くのが困難なのに陵辱された後ではさらに負担がかかる。
いっそのこと脱獄は出産の後にしようかと考えていたとき子宮からズクンと衝撃を感じた。
すわ陣痛かと慌てたが衝撃は一度だけで後は何もなかった。
ただの胎動かと思ったが期のせいか腹が一回り大きくなった気がした。

室は気のせいでなく胎内の胎児がオークの精液を吸収したのだ。
それはタリアも同じであった。


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