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ばらの騎士
3
:
さーじょん
:2004/04/06(火) 21:40
アマゾンのレビュー
バイエルン盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000E6FT0
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000677GI
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FHG3
ウィーン盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HMBS
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000677GJ
4
:
さーじょん
:2004/05/23(日) 23:38
ショルティ指揮、コヴェントガーデン、シュレジンガー演出
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001J0D5W
5
:
さーじょん
:2004/05/23(日) 23:40
>>4
追加情報
http://wmg.jp/products.asp?albumid=318538
6
:
さーじょん
:2004/05/23(日) 23:44
ところで、この作品ってイマイチ触手が伸びるCDがなくてなぁ・・・
苦手なカラヤンが指揮しているのは、キャストが魅力的
ベームのは、キャストがちょっとどうかな・・・
結局、クライバー旧盤DVD以上のものがあるように思えないんだよね
7
:
さーじょん
:2004/05/24(月) 20:48
>>4-5
のDVD、今朝早く(4時頃)目が覚めてしまったので、一気に観てしまった。
テ・カナワ(元帥夫人)とボニー(ゾフィー)が、歌・演技ともによかった。ボニーはクライバー&ウィーンのDVDよりも、こちらのほうが出来がいいように思える。ハウエルズのオクタヴィアンは、ちょっとオバサン過ぎてなあ。。。オックス男爵を歌うオーゲ・ハウグラントって人は、観るのも聴くのも初めて。歌・演技とも、5段階評価で4くらいは付けられるんじゃないかしら。
シュレジンガーの演出は、期待したほどではなかった。第3幕で、舞台の中にさらに宿屋の部屋をつくる、っていう仕掛けが、ちょっと面白いとは思った。こうすると、客席からは部屋の中と部屋につながる廊下の両方が見えるようになる。けど、劇的効果を上げているかどうかは、何とも言えないなあ。
8
:
さーじょん
:2004/05/24(月) 20:49
自伝によると、ショルティはこの作品の指揮に関して、シュトラウス本人から薫陶を受けているらしい。だからといって、クライバー&バイエルンのDVDを超えるものかというと、う〜ん、どうなんでしょ。悪い演奏では、決してないと思うけど、クライバーの跳ね馬ぶりと比べると、ねえ。。。
やっぱりオクタヴィアンとゾフィーは、ファスベンダーとポップの組合せが好きだな。ファスベンダーの表情といい動きといい、悪戯っ子ぽさがあふれ出ていて、とてもな素敵な「若い騎士」だと思う。特に第二幕、銀のばらの献呈の場面での何とも言えぬ笑顔とか、ゾフィーの耳元で「僕たちふたり・・・」って囁くときの声とか、サーベル振り回してオックスの家来を威嚇する場面のコミカルな動きとか、上げていくとキリがないくらい。
初めて観たのがクライバー&バイエルンのDVDだったからなあ。これもやっぱり刷込なのかな。。。
9
:
さーじょん
:2004/07/04(日) 22:36
E・クライバー指揮54年録音
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=467111
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HMCB
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004XQ8F
カラヤン指揮60年ザルツブルク音楽祭実況録画のビデオ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HBHV
http://www.pleiades.co.jp/s_cross/c2pag800.htm
土日に続けて鑑賞。ともにユリナッチがよかった
10
:
さーじょん
:2004/07/12(月) 22:41
11日(日)CD棚組み立てながら、クライバーのウィーン盤DVDを掛けっぱなしに。
画質がとても綺麗なのが嬉しいですね。クルト・モルって上手いなあ
でもどうしてもグルネマンツやザラストロの印象がつきまとっちゃうけどね
11
:
さーじょん
:2004/07/16(金) 17:03
ベーム指揮1969年ザルツブルク音楽祭
ウィーン・フィル、ルードヴィヒ(元帥夫人)、トロヤノス(オクタヴィアン)、マティス(ゾフィー)、アダム(オックス男爵)
http://www.deutschegrammophon.com/catalog/product.htms?PRODUCT_NR=4453382
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001GMT
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FI9Y
雑巾2枚縫いながら流し聴き。ルードヴィヒが凛々しくていいですね
アダムも意外とイイ。「これもアリ」と納得させてくれます
ベームの統率力には文句の付けようもない
12
:
さーじょん
:2004/07/26(月) 00:18
クレメンス・クラウス指揮、1953年ザルツブルク音楽祭実況録音。ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団。
ライニング(元帥夫人)、デラ・カーサ(オクタヴィアン)、ベーメ(オックス男爵)、ギューデン(ゾフィー)、ペル(ファンニナル)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000056NUW
名演だと思う。E・クライバーとはまたひと味違う美しさ。ただいかんせん、音質は良くない。ところどころテープがよれてるような音の乱れもある。
13
:
さーじょん
:2004/08/22(日) 03:36
C・クライバー指揮ウィーン盤DVD鑑賞。
やはり10年の差は大きい!画質・音質は圧倒的にバイエルン盤よりもイイですね。年配二人(元帥夫人、オックス男爵)は、ロットとモルに軍配が挙がる。モルなんかもう余裕!って感じ。オケの美しさ、まとまりの良さもこっちなんだけど、なぜかバイエルン盤のほうが惹かれるものがあるなあ。
若い二人(オクタヴィアン、ゾフィー)は、バイエルンのほうがはるかに芸達者だし、オケも、何かかなり破天荒な感じがして、ときには暴力的にすら聞こえるんだよね。
初めて気づいたところ。第3幕、元帥夫人が「いま私は、男性すべてに対して、反感を感じています」という台詞。これでオックスは、オクタヴィアンと元帥夫人が「デキてる」ことを感じ取るんだけど、その場にいたゾフィーもそれを悟って、驚きの表情を見せています。
これ、よくできてるなあ。というのは、前から「何でゾフィーは、オクタヴィアンと元帥夫人の関係がわかったんだろ?」って思ってたから、「このときゾフィーは気がつきました」って示してくれるのは、ありがたいですね。
14
:
さーじょん
:2004/08/23(月) 01:33
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団、1978年ザルツブルク音楽祭実況録音。
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(元帥夫人)、イヴォンヌ・ミントン(オクタヴィアン)、クルト・モル(オックス男爵)、ルチア・ポップ(ゾフィー)、ルチアーノ・パヴァロッティ(歌手)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005Q6KA
お目当てはヤノヴィッツの元帥夫人だが、録音自体がくぐもっていて、せっかくの美声が損なわれている。残念ながら、ヤノヴィッツの声は線が細すぎて、元帥夫人には向かないようだ。やはり(シュワルツコップのような)もう少し丸い声のほうが良いということだろう。モルのオックス、このCDでも流石としか言いようがないが、やはり10年経つともっと上手くなってることは、C・クライバーのウィーン盤DVDを観ればわかる。
意外にも、ドホナーニの指揮が悪くない。もう少し音質の良いCDが出たら、結構評判になるんじゃないかしら?
15
:
さーじょん
:2004/09/04(土) 12:53
かの有名なカラヤン指揮1956年録音。Artsリマスター盤
http://www.angelrecords.com/detail.asp?UPCCode=724356760929
16
:
さーじょん
:2004/09/04(土) 21:18
>>15
のCD鑑賞。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団、1956年録音。
エリーザベト・シュヴァルツコップ(元帥夫人)、クリスタ・ルードヴィヒ(オクタヴィアン)、オットー・エーデルマン(オックス男爵)、テレサ・シュティッヒ・ランダル(ゾフィー)。
http://jbbs.livedoor.com/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/21
とは反対に、シュヴァルツコップとエーデルマン、とくにシュヴァルツコップの存在感が圧倒的です。もちろん名盤と言うべき演奏ですが、
>>9
のE・クライバー盤と比べてしまうと、カラヤンの指揮が、オケにどう歌わせたいのか見えないところがあります。たとえば、E・クライバー盤には、所謂「ウィーン風グリッサンド」にも恍惚としてしまう美しさがありましたが、カラヤンにはそれは感じられません。
それにしても、シュヴァルツコップの元帥夫人は凄まじいですね。第1幕後半のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱、そして幕切れにかけては、何回もため息が漏れてしまうような、素晴らしい歌唱です。
17
:
さーじょん
:2004/12/29(水) 16:51
>>4
のDVD、昼飯喰ったり、雑巾二枚縫ったりしながら流す。そういや雑巾縫うときはいつも「ばらの騎士」だなあ。。。
改めて観ると、テ・カナワ悪くないね〜。とくに、第1幕後半のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱、そして幕切れにかけては、感動的だった。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1079183672/7
には、「ヤノヴィッツ、ポップより格下」なんて書いた。いまでもその感想には変わらないものの、テ・カナワも一流であることには違いない。ボニーも可愛いなあ。シュレジンガーの演出も、第2幕なんかはバルコニーを効果的に使っていて、なるほど良い感じである。残念ながら、ハウエルズが、演技の面で足を引っ張っている感は否めない。あと、脇役陣の充実ということでは、ほかのヴィジュアルソフトにはかなわないけどね。。。
オックスの家来に1人「小人」がいた。これはちょっと、趣味が悪いと思う。
18
:
さーじょん
:2004/12/29(水) 17:05
じつは今日は、ヤノフスキの「ワルキューレ」を聴こうと思っていたのだが、昨夜、思いも掛けない電話があって、気分が変わって、「ばらの騎士」にした。
「非通知」の着信だったので、留守電にした0が、声が聞こえた瞬間に慌てて受話器を取った。
「覚えてる?」
「うん。○○ちゃん、△△○○ちゃんだよね」
「覚えてる」どころではない。一日だって彼女のことを思わなかった日などなかった。もう8年くらいにはなるだろうか。一通り、お互いの近況報告。聞けば、別れた彼氏と金銭トラブルの最中のようだ。「○○ちゃんを、そんなひどい目に逢わせるなんて、許せないなあ」という喉元まで出かけた台詞を呑み込んだ。さすがに昔のことを考えると、僕がそんなこと言うのは、嘘くさいことこの上ないからね。近いうちに逢おうね、と約束して電話を切る。もしかしたら、「おカネ貸して」って話かも知れないけどね。
というわけで、昨夜からずーっと、精神的には昂揚したままだ。何となく、「ばらの騎士」の明るいメロディに浸りたくなったんだなあ。。。
19
:
さーじょん
:2005/04/06(水) 23:42:24
>>11
ベーム盤、通勤電車の行き帰りに3日間かけて鑑賞。
ライブですから、もちろん細かい瑕疵はあります。しかし、ほとばしる熱気がそれを補って余りあるでしょう。
>>11
ではルードヴィヒとアダムを評価しましたが、今回はトロヤノスとマティスの若い二人がとっても素晴らしいと思いました。とくにトロヤノス、第2幕の初めのほう、次第にゾフィーに惹かれていくさまを見事に歌っています。何でもない会話なのに、すげーウルウルしちゃった。。。
20
:
さーじょん
:2005/09/03(土) 23:05:31
2004年7月ウェルザー=メスト指揮チューリヒ歌劇場公演DVD
http://www.emiclassics.de/xml/6/850073/5442589.html
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1613910
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007D0AUK
HMVのレビューにある通り、歌手陣、とくに女声陣は素晴らしいと思う。ムフのオックスも、初めの方は声に違和感を感じていたが、慣れてくると、結構イイなあ。ウェルザー=メストの指揮、
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/34
と同様に、テンポ速めで優しく歌っている。やはり感想は「マイスタージンガー」と同じ。大詰めの女声3重唱なんかは、もうちょっとゆったりした方が好みです。
21
:
さーじょん
:2005/09/03(土) 23:06:58
もともと、演出意図とかを汲み取るのが非常に苦手なので、逆にどんな新演出でも「これもアリかもね〜」と、たいていのものは受け入れてしまう。しかしこのDVDは、HMVのレビューのように「奇妙奇天烈」とまでは言わないが、従来の演出への「アンチテーゼ」を提示するという印象が強すぎて、やはり違和感があります。各幕とも、曇りガラスの窓を巧く使っているのは印象的でしたが。
オクタヴィアンに付き添ってバラを運んでくるサルのような老人が、第2幕を通じて、あるときはガラスの向こうで、あるときは厨房の中で、パントマイムを演じています。画面で見る限り、これはかなり不気味でした。
ファンニナル家は、いったい何の商売をしているのでしょうか? 大きな厨房で、肉を叩いて、小麦粉と玉子にまぶしたり、青いペースト状のものを作ったりしています。これはヨーロッパではよく知られた食い物なのでしょうか? そもそも、時代と場所をどこに設定しているのかもまったくわかりません。少なくとも、18世紀半ばのウィーンでないことだけは確かです。
22
:
さーじょん
:2005/09/03(土) 23:07:29
演出で1箇所、感心したところもあります。大詰めの女声三重唱の末尾で、元帥夫人が「In Gotes Namen...」と歌うところです。なぜこれまで、こういう演出がなされなかったのだろう、これは従来の演出よりずーっとイイじゃないかと思いました。
第1幕と第3幕の背景は白を基調にしたり、第2幕は青い壁に白い皿が並んでいたり、舞台装置の色彩感覚はとても気に入りました。目に優しいDVDですね。。。
1箇所、目に優しくないところも。第3幕、オックス男爵とマリアンデルの夕食の場面。流れてくるワルツに合わせて、二人が身体を左右に揺らすのだが、カメラもそれに合わせて揺らしていた。「画面酔い」してゲェ吐きそうになった。。。
23
:
女工ミミ
:2005/09/25(日) 16:22:30
>>9
ユリナッチはマリアンデルが声も姿もゴツくて何とも…(w
歌い口は凛々しくて良いんですけど、どうも甘さや軽さがないからマリアンデルに
違和感があります。シュヴァルツコップは映像で改めて観るとグレタ・ガルボを
髣髴とさせて本当にキレイですよね。相変わらずの透徹とした歌が、身体的な
演技まで伴うと更にイヤな深読みをさせるものになって…。
最後の後姿でのハンドキス、物凄い"イイ笑顔"で受けたのではと邪推をして
しまいます。二人の未来を暗示するかのような悪魔の微笑み…なんてね。
それにしてもあれ、なんかやけにピッチ高くないですか?
24
:
さーじょん
:2005/10/10(月) 22:50:28
デ・ワールト指揮1976年録音鑑賞。
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=473361
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008JL7X
何とも生真面目な「ばらの騎士」であります。たいへん好感が持てる、佳演といってよいでしょう。決して技巧的に優れたオケとも思えませんが、しっかりとした演奏です。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1074176301/52-86
で、二つの「マイスタージンガー」を聴き比べて以来、(とくに実演では)「感動できる演奏」とか「イイ演奏」とか「また聞きたくなる演奏」というのは、技巧とか足並みの揃い具合とか、個性的な歌い回し、といったことで決まるわけではないのだなあと思うようになりました。でもってこのCD、かなり「イイ演奏」だと思います。
元帥夫人とゾフィーは、かなり古風に聞こえます。レアーはシュワルツコップが崩れた感じですし、ウェルティングはギューデンによく似ています。不思議なことに、これもまた好感を持ってしまいます。
あと、「歌手」をカレーラスが歌っています。これが結構イイ感じです。
25
:
さーじょん
:2005/12/28(水) 23:25:52
1994年10月7日、東京文化会館での、カルロス・クライバー指揮、ウィーン国立歌劇場引っ越し公演を収録したCD。なぜか中古CD店に出物がありました。「Curtain Call」というワケのわからないレーベルから出ています。
主要キャストは、
>>2
の「ウィーン盤」と同じです。膝上録音のようで、たまに咳払い(録音者の?)が入っており、残響も強いのですが、十分鑑賞に堪えられる、良好な音質です。
やはり出だしから「クライバーの音」ですね。オケのメリハリなどは、DVDよりもイイと思います。あと、画像がないので音に集中してみると、やはりところどころ、「お父さん似」なんですね。。。
26
:
さーじょん
:2006/05/06(土) 12:01:32
カラヤン指揮・演出1984年ザルツブルク音楽祭公演DVD鑑賞。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006YXVO
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=892742
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=86195
トモワ=シントウ、モル、バルツァ、ペリーと名のある歌手を揃えて、オーソドックスな演出、ウィーン・フィルというわけで、並以下のものにはなりようがありません。しかし僕にとっては、どうしてもクライバー盤との比較になってしまうのは避けられず、「ばらの騎士、この1枚」として選ぶものではないなあ。強いて言えば、バルツァの立派な歌唱は特筆すべきと思います。
演出も、やはり指揮者の演出を、演出家の演出とくらべてしまうと、エキストラの動かし方といった細かいところに対する気配りとかに不満が出てしまいます。あと、第2幕だけなぜか、画質が大きく変わって、フィルム収録のような画面になってしまうのは謎です。
しかし70年代後半以降のカラヤンって、ホンッとに「べたーっ」と言うか、「ぐちゃーっ」と言うか、「ねばーっ」と言うか……。
27
:
さーじょん
:2006/09/01(金) 17:41:37
久しぶりに通して聴きます
>>9
、E・クライバー盤。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=990408
盤起こしCDのページですが、レビューが面白い↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1097278
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1493496
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1512507
確かに、女声陣の歌い回しは古臭く聞こえます。でもそれは、はっきり言って大した問題ではありません。まず、新しいとか古臭いとかいう以前に、上手いし美しい声です。それに、オケの響きの美しさがそれを補って余りあります。
それにしても、何と明るい音でしょう! これは決して「そういう録音、そういうミキシング、そういうマスタリング」だけではなく、オケが出している音それ自体が、明るくて、美しいのでしょうね。
↓にもレビューあり。結構面白いです。
http://classic.music.coocan.jp/op/rosen.htm
28
:
さーじょん
:2006/09/24(日) 03:42:34
>>9
、
>>27
の父クライバー盤
http://catalogue.deccaclassics.com/catalogue/prodshow.jsp?searchstr=425950
29
:
さーじょん
:2006/12/02(土) 02:12:21
通勤電車で、ipodで聴きました。
>>9
、
>>27-28
のE・クライバー盤。
>>27
には歌い回しが古臭いことは大した問題ではないと書いたものの、元帥夫人の歌だけはちょっと気になる面もあるなあ。。。。それにしても、やはりオケの響きはこの上なく素晴らしいですね。
30
:
さーじょん
:2007/01/06(土) 16:45:48
バーンスタイン指揮1971年録音。長らく廃盤ですが、中古CD店で出物を見つけて購入しました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000026HC
↓のページの下のほうに情報があります。
http://www.globetown.net/~mkv/cdisk/RS/Rosen.htm
このメンバー、ウィーン・フィル、バーンスタイン、当然に期待はふくらむわけですが、聴いてみると、それほどでもない。。。
ある水準以上とは言えるのでしょうが、まず声質の選択からして、ルードヴィヒの元帥夫人に対してジョーンズのオクタヴィアンというのがいただけません。ポップも健闘していますが、後年(クライバー/バイエルン盤DVD)のほうが良いし、ベリーは持ち役ではあったらしいのですが、低音はきびしそうです。
何よりも指揮。バーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」は「伸びきったゴムのよう……」と評されていましたが、こちらも場面によっては、伸びきったゴムのようになっています。もうちょっと歯切れ良くやってくれないと、「ばらの騎士」じゃないよねぇ。。。
31
:
さーじょん
:2007/06/10(日) 21:54:57
6月9日(土)新国立劇場公演鑑賞。
公演概要および初日舞台写真↓
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000059.html
http://www.nntt.jac.go.jp/frecord/updata/20000016.html
ジョナサン・ミラー演出、ペーター・シュナイダー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団、NHK東京児童合唱団。
エレナ・ツィトコーワ(オクタヴィアン)、カミッラ・ニールント(元帥夫人)、ペーター・ローゼ(オックス男爵)、オフィリア・サラ(ゾフィー)、ゲオルグ・ティッヒ(ファーニナル)、高橋淳(ヴァルツァッキ)、背戸裕子(アンニーナ)、水口聡(歌手)。
いやー、素晴らしい公演でした。演技はすこし生硬かなと思うところもありましたが、歌手のうた、オケの演奏、そして指揮に関しては、これ以上のものは望めないのではないかというくらい、本当に最初から最後までうっとりし通しでした。
いわゆる「読み替え」ではなく、オーソドックスな舞台装置・演出ですが、公演のプログラムによれば、「18世紀のウィーン」ではなく、「初演から1年後の1912年に設定」したそうです。「コミカルな要素も多いオペラですが、今回は『面白おかしく演じる』というよりも、そうした暗雲立ち込める時代の前夜に、人々の真実味溢れる生きかたを描くことで、この作品の本質に迫りたいと思っています」とも記されています。なるほど言われてみれば確かに「ドタバタ喜劇」的な演出は控えめにしていたように見受けられました。
32
:
さーじょん
:2007/06/10(日) 21:56:10
3幕とも、奥に行くほど壁が低くなる、遠近感をデフォルメした舞台で、1幕と2幕は上手に舞台手前から奥に向かって通じている廊下。3幕は下手に廊下です。僕の席からは上手の廊下がよく見えました。第1幕でオックスが、元帥夫人の寝室に入ろうと召使いたちともめている場面や、第2幕でばらを届けに来たオクタヴィアンが部屋に入ってくる場面など、廊下でいろいろと演技をしていました。3幕とも舞台は左右対称ではなく、奥の消失点はやや上手よりになっています。舞台上方には天井の断片。これがあるのとないのとでは、舞台の印象がだいぶ違っていたでしょうね。
第1幕は(当然)大きな寝台が置かれ、下手奥に大きな鏡、下手手前に鏡台です。下手側がは屋外に面した窓らしく、ここから入ってくる自然光のような照明がタイヘン美しかったです。幕切れでは雨が降っていました。
第2幕は、やや奥行きが深くなって、奥に暖炉、その手前にソファ、舞台前方にもソファです。下手側に屋外に面した大きな窓があるのは第1幕と共通で、マリアンネが外の様子を見るのはこの窓からです。
第3幕、壁の色が変わってかなり「安宿」の感じがよく出ていました。廊下は下手側で上手側にベッド、その手前に衝立が置かれていました。
33
:
さーじょん
:2007/06/10(日) 21:57:10
今回の公演、やはり最も印象に残ったのは、指揮(とオケ)でした。前奏曲冒頭の1音目で、いきなりホルンが危うかったので、「あ〜やっぱり……」などと思ったのですが、始まってみればそんな不安は吹き飛びました。音のまとまりと美しさは言うまでもなく、テンポ、間の取り方、すべてが素晴らしいとしか言いようがなく、上にも書いたように、うっとりし通しでした。
歌手も素晴らしかった!!!!! 演技はやや生硬な感があって、もっと大げさでもよいかと思いましたが、どうやら演出家は「大げさにしない」ことを意図していたようですね。歌は、主役5人(元帥夫人、オクタヴィアン、オックス、ゾフィー、ファーニナル)全員、高水準で、アナがありません。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1081007485/7-12
以来のニールント、おそらくフィデリオよりもこちらのほうがあうのではないかしら。立ち姿も歌も、本当に気品がありました。ツィトコーワの底力にも驚きました。声量は言うことなしだし、歌も端正で、いかにもやんちゃな若者っぽい見た目でした。オックスは、深くてかつ明るさを感じさせる声でした。ゾフィーやファーニナルも、本当に役にぴったりはまっていましたねー。
34
:
さーじょん
:2007/06/10(日) 21:58:03
それにしても、なんて美しい旋律目白押しの作品なんでしょう。そして、なんて美しい演奏だったのでしょう。第1幕の元帥夫人のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱、そして幕切れにかけて、第2幕の銀のばらの献呈の場面、第3幕のオックスが退場してからの3重唱から2重唱、そして大詰めにかけて、いずれの場面も感動しっぱなしでして、涙がとまりませんでした。
ばらの献呈の場面とか、(オクタヴィアンが全身銀ずくめで入るような)「ザ・宝塚」並みのド派手な演出でもよかったかなとか、第2幕でゾフィーはもっとオックスを嫌がってもよいのではないかとか、いろいろと細かい「気づいた点」はあるにはあるのですが、これほど感動した公演で「ダメ出し」するのは野暮というものです。トータルとしては「ええもん観たな〜」という一言に尽きます。
今週金曜日のチケットも取っているので、もう一回観るわけですが、これは2回観て大正解でしたね。あー、いまから金曜日がとっても楽しみです。
35
:
おせん
:2007/06/11(月) 08:26:08
セットも衣装も地味かと思っていましたが、
あれが大戦前の不安の時代で、典雅な時代の終わりに設定してあることで、
最後の mit diser Stund' vorbei これでもう終り
という言葉が胸に響きましたね。
36
:
さーじょん
:2007/06/17(日) 13:40:55
8日(土)、15日(金)と新国立劇場公演鑑賞でしたが、その間にも、もっとこの作品が聴きたくなって、1960年カラヤン指揮ザルツブルク音楽祭実況録音を聴く。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000026C3F/
カラヤンの録音はいくつも残っていて、どれもある程度以上の水準なのですが、僕はこれがいちばん好きかもしれません。ライブらしい昂揚感があるし、ウィーン・フィルの響きを堪能できるという意味では、EMIスタジオ録音よりも好きかもしれません。
やはり聴きどころはデラ・カーサです。映像が残ってたらよかったのに。。。
37
:
さーじょん
:2007/06/17(日) 13:41:27
6月15日(金)、
>>31-34
に引き続いて、2回目の新国立劇場公演鑑賞。
前回聴いたときは「もしかしたら、これ以上は望めないのではないかしら……」などと不安になっていましたが、前回よりさらに素晴らしい公演だったと思います。第3幕のオクタヴィアンとゾフィーの二重唱から大詰めにかけては、「この心地よさが永遠に続いてくれたらいいのに……」と思えるほどうっとりとしてしまいました。
歌手陣で特筆すべきはツィトコーワ。他の主役陣も総じてよかったのですが、前回にくらべて圧倒的に「堅さ」がなくなっていたことに驚きました。1回歌うごとに、着実によくなっていくということはやはり底力のある歌手なんですね。初役かどうかは未確認ですが、今後もっとオクタヴィアンを歌っていって、この役の第一人者になってほしい(し、それだけの力量は確実にある)なあと、心から願うわけであります。
> おせんさま
先週土曜日はお疲れさまでしたー。あとから振り返ると、「華美な舞台ではない」ということも観る側がしみじみと感動できた一因だったのかなー、と思っています。
38
:
Esclarmonde
:2007/06/17(日) 20:50:51
あたくし,今日見て参りました.
衣装は「ポール・ポアレ」のイメージでしたね.
東フィルが信じられないぐらい素敵でした.
39
:
さーじょん
:2007/06/24(日) 01:04:59
おばさま、カキコありがとうございます。本当にオケがすてきでしたねー。7月の大須オペラ&その後の「夜のお楽しみ」、お手柔らかに、よろしくお願いします。
40
:
さーじょん
:2007/09/11(火) 01:02:51
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073887569/32-34
に引き続いて、9月8日(土)、オーチャードホールにて、チューリヒ歌劇場来日公演鑑賞。
スヴェン=エリック・ベヒトルフ演出、フランツ・ウェルザー=メスト指揮、チューリヒ歌劇場管弦楽団・合唱団、NHK児童合唱団。
ニーナ・シュテンメ(元帥夫人)、アルフレッド・ムフ(オックス男爵)、ヴェッセリーナ・カサロヴァ(オクタヴィアン)、マリン・ハルテリウス(ゾフィー)、ロルフ・ハウンシュタイン(ファンニナル)、ルドルフ・シャシング(ヴァルツァッキ)、キスマーラ・ペサティ(アンニーナ)、ピョートル・ベチャーラ(歌手)。
http://www.operazurich.jp/
http://www.fujitv.co.jp/events/operazurich/rose/index.html
http://www.fujitv.co.jp/events/operazurich/rose/cast.html
http://mv-classic.eplus2.jp/article/43489437.html
http://eplus.jp/sys/web/s/zurich/index.html
http://classical.eplus2.jp/article/42561599.html
41
:
さーじょん
:2007/09/11(火) 01:04:21
>>20-22
と同じプロダクション、主役陣はまったく同じメンバーです。意外なことに、映像ほどは奇妙奇天烈という感想は抱きませんでした。いちど観ているから、こちらも覚悟ができていた、ということもあるでしょうが、やはり映像では、「風変わりなところ」をあえて強調するようなカメラワークになっていた、ということでしょうね。とはいうもののやはり、もともとあらすじを知らない方にはちょっとつらいであろうことには、変わりないんですけどね。
やはり、歌手陣が素晴らしかったですね。シュテンメ、カサロヴァ、ムフ、このあたりは「当代最高」と言ってもよい布陣です。個別に、強いて言えば、たとえばカサロヴァは声がしっとりしていて、今ひとつ「やんちゃさ」が足りなかったり、ムフはいまひとつ「スケベさ」が足りなかったり、と言えなくもありませんが、声の力、歌のうまさは言うことナシですから、これで不満を言うなら、もはやオペラなんぞ聴くのはやめたほうがいいでしょうね。
ゾフィーだけは、声量にちょっと不満が残りました。会場でお会いした知人の方によれば、「チューリヒ以外ではあまり歌っておらず、いまいち国際的活躍とまでは行っていない歌手」だそうですが、その通りと思いました。
42
:
さーじょん
:2007/09/11(火) 01:05:15
微妙なのは、指揮&オケでした。オケの響きは美しいし、テンポの設定、間合いなんかも決して悪くないと思ったのですが、なぜか退屈してしまう瞬間が、いちどならずありました。会場でお会いした知人の方は「ばらの騎士って、もともと、退屈な場面もあるのよね〜」と言われていましたが、どうもそれだけではないような気がしてなりませんでした。
今回のウェルザー=メストにくらべると、じつは
>>31-34
のシュナイダーの指揮って、かなり色気というか、艶のある演奏だったのだなあと改めて感じ入った次第。いやホントに、オペラの指揮って、ただ上手いだけではダメなんですね。難しいモノですね。
43
:
さーじょん
:2007/11/25(日) 23:48:05
11月25日(日)NHKホールにて、ドレスデン国立歌劇場来日公演鑑賞。
http://www.japanarts.co.jp/html/dresden2007/index.htm
http://www.japanarts.co.jp/html/dresden2007/abstracts.htm
http://japanarts.cocolog-nifty.com/dresden/
http://www.ntv.co.jp/opera/outline/derrosenkavalier.html
劇場のサイト
http://www.semperoper.de/en/oper/welcome.html
http://www.semperoper.de/en/oper/repertoire/der_rosenkavalier.html
ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク演出、ファビオ・ルイジ指揮、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団・合唱団。
アンネ・シュヴァンネヴィルムス(元帥夫人)、クルト・リドル(オックス男爵)、アンケ・ヴォンドゥング(オクタヴィアン)、ハンス=ヨアヒム・ケテルセン(ファーニナル)、森麻季(ゾフィー)。
当初は準・メルクルが振り、デノケが歌うはずだった「ばらの騎士」、指揮者・出演者の変更があり、上記のメンバーとなりました。トータルとしては、最後の最後にこの上なく美しい響きが聴けたので、大いに満足してきました。
演出は「読み替え」ではなく、公演プログラムによると、1950年代くらいに時代を移しているとのこと。それでも登場人物間の関係性そのものに大きな変化はないので、印象としては
>>31-37
の新国立劇場公演よりも多少凝ったところが見受けられるかな、といったところでした。
44
:
さーじょん
:2007/11/25(日) 23:48:49
ただし「セックス」の描き方はかなり特徴的でした。第1幕冒頭、音楽が鳴ると同時に、酔った元帥夫人とオクタヴィアンが雪崩れ込んできて、さも「一刻も早くしたくてたまらない」といった様子で服を脱ぎ捨て、下着姿となってベッドへ潜り込みます。この冒頭の音楽が睦言の描写であることはよく知られていますが、かくも露骨に舞台上で演じるのは珍しいのではないかしら。
第2幕でも、レルヒェナウ家の連中がファンニナル家の女中を追いかけ回すシーンでは、数人で1人の女中を押さえつけて、ズボンを脱いで挑みかかろうとする場面が演じられました。第3幕では、マリアンデルの「泣き上戸」の場面で、マリアンデルはベッドに腰掛けて泣き出します。衝立の向こうではオックスが脱衣し、下着姿になります。ベッドに腰掛けているマリアンデルに挑みかかり、その後「コルセットがきついんじゃないか?」の台詞につながるわけです。
舞台装置はオーソドックスと言ってよいでしょう。/ \のような基本形は3幕とも共通です。第1幕は下手寄りにベッドが置かれています。かなり従来通りの「元帥夫人の寝室」です。第2幕では、舞台後方の大きな窓の外に街並みが見えるという趣向ですが、街並みから判断すると、ファンニナル家は高層マンションのようです。室内には「\/」のような形に赤絨毯が敷かれています。これは要するに「ばらの騎士」が通るわけです。ばらの献呈の場面の直前、ちょうど「ばらの献呈」が行われる場所を照らすように、舞台上にスポットライトが置かれます。カメラマンたちも入ってきます。今日風に言えば、「セレブ嬢の結婚」ということで、マスコミも注目しているということなのでしょうか。
第3幕はやはり従来通りの旅籠の一部屋です。下手寄りの開口部に「大きなベッド」が置かれますが、ベッドの組み立て場面から始まったのは、なかなかに面白いと思いました。ラストはなぜか、元帥夫人の小姓の黒人少年と、アンニーナが連れてきた「パパ〜、パパ〜、パパ〜」と叫ぶ子どもたち(4人だけです)の追いかけっことなって幕です。
45
:
さーじょん
:2007/11/25(日) 23:49:57
演出については、とくに優れたと思える趣向もありませんでしたが、反対に気に障るようなこともなく、音楽を楽しむことを妨げていない意味では、まあ、良い演出と言ってよいのかもしれません。
何よりも印象に残ったのは、やはりオケの響きの美しさでした。第1幕、元帥夫人のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱にかけて、第2幕、ばらの献呈の場面、オクタヴィアンとゾフィーの「涙をためて君は僕のもとに来た……」の二重唱、幕切れのオックス男爵のワルツ、そして第3幕、オックス退場のワルツ、元帥夫人とオクタヴィアンとゾフィーの三重唱からオクタヴィアンとゾフィーの二重唱、そして幕切れまで。タンホイザー
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073745535/33
と同様の、深い響きで、なおかつ明瞭な音でした。
歌手陣で最も特筆すべきは、クルト・リドルでしょう。まあ、デノケ欠席ですので、この中で「超一流クラス」というと、リドルになるわけです。どちらかというと、ハーゲンなどを歌ってしっくり来る歌手なので、オックスはどうだろう?と思っていたのですが、このクラスの歌手は、何を歌っても上手いものです。元帥夫人、張りがあってなおかつ品のある声で、僕はかなり気に入りました。
年長者二人に比べると、若い二人はちょっと分が悪かったかもしれません。オクタヴィアンは好演でしたが、ちょっと声量の点で不足もあり。森麻季は、う〜ん、今年観た三つの「ばらの騎士」のなかでは、最もゾフィーらしいルックスでしたが、声のほうは……。
>>41
でマリン・ハルテリウスについて、「いまいち国際的活躍とまでは行っていない歌手」と記しましたが、さらにそこからワンランク下がる感じです。まあ、日本人歌手がこの中に入って歌ったというだけでも、よしとすべきかもしれません。
46
:
さーじょん
:2008/06/22(日) 12:36:43
>>24
のデ・ワールト盤を聴く。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/871448
なんか、本当に爽やかな演奏ですね。昨年見た三つの実演(新国立劇場、チューリヒ、ドレスデン)も、どれも好印象でしたが、この作品って、やはりよっぽどヘンなことしない限りは、感動してしまうのかしら?
47
:
さーじょん
:2008/09/28(日) 12:05:08
9月27日(土)すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会鑑賞(コンサート・オペラ形式)。
クリスティアン・アルミンク指揮、飯塚励生演出、新日本フィルハーモニー交響楽団、栗友会合唱団。
ナンシー・グスタフソン(元帥夫人)、藤村実穂子(オクタヴィアン)、ビャーニ・トール・クリスティンソン(オックス男爵)、ヒェン・ライス(ゾフィー)、ユルゲン・リン(ファーニナル)、谷川佳幸(ヴァルツァッキ)、増田弥生(アンニーナ)。
http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2008-09/2008_0925_27t.html
2007年の「ローエングリン」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1082733775/17-20
以来の、新日フィルの「コンサート・オペラ」です。ローエングリン同様、単なる「演奏会形式」ではなく、オケの前に簡単な舞台をつくり、かなり凝った演技を付けていました。舞台は、三角定規を二つ組み合わせたような形、下手側が白、上手側が黒です。
48
:
さーじょん
:2008/09/28(日) 12:11:46
冒頭、オクタヴィアンが部屋に置き忘れるのが「剣」ではなく、なぜか「バイオリン」だったり、公演プログラムでは「天使(元帥夫人の少女時代)」と記されている、天使姿の少女が舞台に出てきて、パントマイムのような演技をしていました。第2幕の冒頭では、デッキブラシやはたきを持った男女のファンニナル家の使用人が出てきました。同じく第2幕、レルヒェナウ家の従僕が狼藉をはたらく場面では、合唱団が客席を走り回っていました。これらはいずれも、「演出上の工夫」なのかもしれませんが、僕的にはどう見ても「ハズしてる」としか思えず、まったく感心はしませんでした。
ひとつだけ、第3幕でアルミンクと歌手がからむやり取りがありましたが、これは結構面白かったです。ていうか、アルミンクが新日フィルの「一枚看板」だから成立するギャグなのでしょうね。ちなみに、ロビーにはアルミンクの等身大の切り抜きパネルが置いてありました。これと並んで記念撮影でもしろというのか?
先週観たシティ・フィル「トリスタンとイゾルデ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073744514/65-67
の印象がまだ強烈に残っていましたので、第1幕のオケは、ずいぶんヌルいなぁと思ってしまいました。ローエングリンは1階席なのでそれほど感じませんでしたが、今回は3階席で、残響がかなり強いホールという印象でした。そのせいもあったのか、オケの凝集力というか、まとまりがよいとは、あまり思えませんでした。とくに冒頭の元帥夫人とオクタヴィアンの睦言などは、アルミンクの指揮は必要以上に遅めで、ちょっとダレてしまいました。
指揮が力量を発揮したのは、オックス男爵が舞台裏で一騒動起こしているあたりです。第2幕・第3幕の指揮も良かったので、「尻上がり」だったのか、はたまた、アルミンクはもしかすると、「ドタバタ喜劇」を演奏するほうが合っているのかもしれません。
49
:
さーじょん
:2008/09/28(日) 12:12:18
歌手では、新国立劇場「魔弾の射手」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1081169662/39-41
でカスパルを歌っていたクリスティンソンが大いに聴かせてくれました。「魔弾の射手」のときは「カスパルは儲け役?」などと書きましたが、実際にこの人、良い歌手なんですね。声質からいっても、カスパルよりこちらのほうが合っていそうです。
あと、昨年観た三つの公演よりも良かったのはゾフィー。急きょ代役で。これだけ歌えるなんて、やはり世界レベルのオペラ歌手ってすごいんだなー。見た目にも本当にゾフィーらしいなあと思いました。あと、スタイルが良くて、手足が長い!ゆくゆくは元帥夫人を歌うのでしょうね。
初役となる藤村実穂子、かなり「気を吐いていた」とは思いますが、おそらく、生真面目な方なのでしょうか。やはり「やんちゃさ」が感じられません。声だけ聴いていると、立派な歌唱なんですけどねぇ。ある意味、ドイツ系メゾの「大役」だから、いずれは手がけるべきなのでしょうが、やはりワーグナーのようにはいかないようで……。僕の好みでは、オクタヴィアンは、オルロフスキー公爵を歌うような歌手が歌ったほうがよいのではないかしら。
グスタフソン、決して悪い歌手ではないのですが、2004年の新国立劇場「エレクトラ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073787503/4-7
のクリソテミスで、オケに声がかき消されてしまった印象があって、今回も同様、いくつかの箇所では、声が聞こえにくくなっていました。あと、2004年新国立劇場「こうもり」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1082892116/9-12
では、ずいぶんオバさんだなあと思っていましたが、あれは、ああいう役作りだったのですねー。今回はすこし若返ったような気がしました。
50
:
さーじょん
:2008/09/28(日) 12:12:59
主役歌手陣、全体としては充実していましたが、日本人歌手陣が、必ずしも好演ではなかったのは、ちょっと淋しい限りです。やはりこういう「大作」は、海外勢の助けをかりなければ、形にならないのでしょうかね。。。
昨年観た新国立劇場
>>31-37
、チューリヒ
>>40-42
、ドレスデン
>>43-45
と比べてしまうと、どうしてもオケも指揮も歌手も……となってしまうのですが、先入観なしにこの公演を観れば、かなり良かったと思います。といってもやはり、作品それ自体が素晴らしいからですけどね。
第1幕の元帥夫人のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱、第2幕のばらの献呈の場面、第3幕のオックス男爵退場以降と、ハンカチを用意しなければ行けない場面が各幕にあるわけで、今回も大いに泣かせていただきました。
藤村実穂子
http://www.mihokofujimura.com/
ヒェン・ライス
http://www.chenreiss.com/
51
:
さーじょん
:2009/08/23(日) 12:07:49
カルロス・クライバー指揮1973年バイエルン州立歌劇場実況公演ORFEO録音。
http://www.orfeo-international.de/pages/cd_c581083d.html
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2797097
http://www.amazon.co.jp/dp/B0015RWDH0
元帥夫人とオックス男爵以外は、
>>2-3
バイエルン盤DVDと共通です。兎に角、オケ、そしてルチア・ポップとファスベンダー、そしてクライバーのみずみずしさが魅力です。第2幕幕切れ、第3幕幕切れ、ともに、トロけてしまいそうなほど、美しい響きです。いやー、素晴らしい録音が出たものですね。
52
:
さーじょん
:2011/04/15(金) 06:07:01
4月10日(日)新国立劇場公演鑑賞。
>>31-34
、
>>37
の再演です。
ジョナサン・ミラー演出、マンフレッド・マイヤーホーファー指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団。
アンナ=カタリーナ・ベーンケ(元帥夫人)、フランツ・ハヴラタ(オックス男爵)、井坂恵(オクタヴィアン)、安井陽子(ゾフィー)、小林由樹(ファーニナル)、高橋淳(ヴァルツァッキ)、黒澤明子(マリアンネ)。
公演概要および舞台写真↓
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000344_opera.html
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000149_frecord.html
2007年6月の初演↓
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/10000059_opera.html
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000016_frecord.html
53
:
さーじょん
:2011/04/15(金) 06:08:06
東日本大震災の影響で、指揮者、出演歌手の変更がありました。当初からのキャストであったハヴラタが、最大の功労者と言ってもよいでしょう。あと歌手では、元帥夫人の声がよかったですね。日本人歌手陣は、う〜ん、敢闘賞といったところでしょうか。オクタヴィアンは……いろんな意味で、ツィトコーワで観たかったなあ。
指揮者、まったく名前を知らない人で、おそらくドイツ語圏の地方歌劇場で振っている人のようですが、前回のシュナイダーには及ばないものの、手堅くまとめていたと思います。
今回は、僕自身が「ばらの騎士」を聴きたい精神状態であったこととか、「この状況で、よく来日してくれた」という観客の思いとか、いろんな要素が交錯して、結果としてとてもいい雰囲気の公演だったと思います。
54
:
ウィンザーの陽気な名無しさん
:2017/07/30(日) 14:12:03
2017年7月29日(土)東京文化会館にて、東京二期会公演鑑賞。
リチャード・ジョーンズ演出、セバスティアン・ヴァイグレ指揮、二期会合唱団、NHK東京児童合唱団、読売日本交響楽団。
林正子(元帥夫人)、妻屋秀和(オックス男爵)、小林由佳(オクタヴィアン)、幸田浩子(ゾフィー)、加賀清孝(ファンニナル)、栄千賀(マリアンネ)、大野光彦(ヴァルツァッキ)。
公演概要
http://www.nikikai.net/lineup/rosen2017/index.html
当日の僕の書き込み
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/1111386095661666
55
:
さーじょん
:2017/12/23(土) 08:14:25
2017年12月9日(土)新国立劇場公演鑑賞。
>>31-34
、
>>52-53
の再演です。
ジョナサン・ミラー演出、ウルフ・シルマー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団。
リカルダ・メルベート(元帥夫人)、ユルゲン・リン(オックス男爵)、ステファニー・アタナソフ(オクタヴィアン)、クレメンス・ウンターライナー(ファンニナル)、ゴルダ・シュルツ(ゾフィー)、増田のり子(マリアンネ)、内山信吾(ヴァルツァッキ)。
公演概要
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/9_009637.html
初日舞台写真
http://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_011493.html
56
:
さーじょん
:2021/08/01(日) 14:31:19
>>15-16
のカラヤン旧盤、通勤電車で何日かに分けて観賞。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/8163750
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3666118
http://www.hmv.co.jp/product/detail/
880224
https://www.amazon.co.jp/dp/B077RLPPCH
https://www.amazon.co.jp/dp/B073WR66XZ
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005MIZL
>>15
では辛口でしたが、改めて聴くとめっちゃイイじゃん!!!!!
じつは最近、VPOとの新盤を購入して聴き始めてのですが、何となくピンと来なくて旧盤を聴き始めた次第。「1980年代前半のウィーン・フィル」と「1950年代半ばのフィルハーモニア管弦楽団」を比べれば、演奏技術という点でどちらが勝っているかは明白なんだけど、演奏の良し悪しって、技術の巧拙だけでは決まらないのね。。。
壮年期のカラヤン、うん、悪くない!
57
:
さーじょん
:2021/08/01(日) 20:01:29
>>56
のhmvのリンク、貼り直し。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/880224
58
:
さーじょん
:2022/04/19(火) 02:11:01
2022年4月9日(土)新国立劇場公演
>>31-34
、
>>37
、
>>52-53
、
>>55
の再演。
ジョナサン・ミラー演出、サッシャ・ゲッツェル指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団。
アンネッテ・ダッシュ(元帥夫人)、妻屋秀和(オックス男爵)、小林由佳(オクタヴィアン)、与那城敬(ファンニナル)、安井陽子(ゾフィー)、森谷真理(マリアンネ)、内山信吾(ヴァルツァッキ)。
当初、予定されていたオックス男爵とオクタヴィアンの外国人キャストが来日不可に。日本人キャストに変更されましたが、この二人は
>>54
の東京二期会公演と同じ組合せですね。さらに言えばゾフィーは
>>52
と同じ。ロールデビュウとなったアンネッテ・ダッシュを、経験者が盛り立てたといったところでしょうか。国内勢中心のキャストでしたが、トータルでは本当に高水準!!! この作品の素晴らしさを堪能致しました。
59
:
さーじょん
:2022/04/19(火) 02:11:31
主役陣の演唱はみな立派なモノです。難を言えば(4階席で観ていた僕にとっては)ゾフィーの体型がどうにも「どすこい」感つよめでして(笑)。
指揮・オケも上々! 第一幕元帥夫人のモノローグ〜元帥夫人とオクタヴィアンの二重唱、第二幕冒頭の銀のバラの献呈、第二幕の幕切れのワルツ、第三幕のオックスの退場〜元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの三重唱、そしてオクタヴィアン、ゾフィーの二重唱、この作品の「聴きどころ」はどれも素晴しかったです。
それにしても、ますますナミダもろくなりました。第三幕、オックスが退場してからはナミダ止まらず、マスクの下がハナ水だらけになってしまいました(笑)。
60
:
さーじょん
:2022/04/19(火) 02:12:03
自分の記録(画像のみ)
https://www.facebook.com/hogehoge2005/posts/2575595612574033
公演概要・初日舞台写真
https://www.nntt.jac.go.jp/enjoy/record/detail/37_023046.html
三澤洋史さんブログ
https://cafemdr.org/RunRun-Diary/2022-1/MDR-Diary-20220328.html
61
:
さーじょん
:2022/04/19(火) 02:12:37
アンネッテ・ダッシュ インタビュー
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5089878477745057
オーケストラ歌合わせリハーサル
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5093005160765722
62
:
さーじょん
:2022/04/19(火) 02:13:12
舞台写真1
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5116715188394719
舞台写真2
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5124237180975853
舞台写真3
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5126551820744389
僕が観た日
https://www.facebook.com/nnttopera/posts/5132622033470701
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