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ばらの騎士
45
:
さーじょん
:2007/11/25(日) 23:49:57
演出については、とくに優れたと思える趣向もありませんでしたが、反対に気に障るようなこともなく、音楽を楽しむことを妨げていない意味では、まあ、良い演出と言ってよいのかもしれません。
何よりも印象に残ったのは、やはりオケの響きの美しさでした。第1幕、元帥夫人のモノローグからオクタヴィアンとの二重唱にかけて、第2幕、ばらの献呈の場面、オクタヴィアンとゾフィーの「涙をためて君は僕のもとに来た……」の二重唱、幕切れのオックス男爵のワルツ、そして第3幕、オックス退場のワルツ、元帥夫人とオクタヴィアンとゾフィーの三重唱からオクタヴィアンとゾフィーの二重唱、そして幕切れまで。タンホイザー
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/7336/1073745535/33
と同様の、深い響きで、なおかつ明瞭な音でした。
歌手陣で最も特筆すべきは、クルト・リドルでしょう。まあ、デノケ欠席ですので、この中で「超一流クラス」というと、リドルになるわけです。どちらかというと、ハーゲンなどを歌ってしっくり来る歌手なので、オックスはどうだろう?と思っていたのですが、このクラスの歌手は、何を歌っても上手いものです。元帥夫人、張りがあってなおかつ品のある声で、僕はかなり気に入りました。
年長者二人に比べると、若い二人はちょっと分が悪かったかもしれません。オクタヴィアンは好演でしたが、ちょっと声量の点で不足もあり。森麻季は、う〜ん、今年観た三つの「ばらの騎士」のなかでは、最もゾフィーらしいルックスでしたが、声のほうは……。
>>41
でマリン・ハルテリウスについて、「いまいち国際的活躍とまでは行っていない歌手」と記しましたが、さらにそこからワンランク下がる感じです。まあ、日本人歌手がこの中に入って歌ったというだけでも、よしとすべきかもしれません。
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