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( ^ω^)メイノワ少年少女倶楽部のようです

96名無しさん:2019/01/16(水) 00:33:00 ID:LG7C36NA0

ζ(゚ー゚*ζ「とうとう出来上がったんだよ、少年Bのお人形さん!」

川* ゚ 々゚)「きゃー!!」

(//%ω^)「おお。これが僕……」

川* ゚ 々゚)「きゃーきゃー!ちっちゃい少年Bだー!クルウちゃんの少年Bだー!」バッ

(//%ω^)「あー僕ー!僕が持っていかれたおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「あらあら。クルウ姉さんがああなったら、眠らない限り離さないわよ」

ζ(゚ー゚*;ζ「ごめんね。クルウ姉さんは作り始めた『あの日』から
     毎日のように作ってるところ見にきて、完成を楽しみにしてたから……」

(//%ω^)「おーん。もうちょっとちゃんと見たかったおー」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたツイてるわよ、今日は恒例のお泊まり会があるんだから。
    クルウ姉さんったらいつも一番最初に寝ちゃうのよ」

(//%ω^)「おとまり会していいのかお?」

( ・∀・)「今日という日だけはね!さあ、みんな眠る仕度を始めたまえ!
      体を拭いて歯を磨いたなら、真ん中の集会所へ集合さ!」

(//%ω^)「こんなにはやく?ちっとも眠くないお」

(゚-゚,)「お泊まり会では早い時間に眠ってしまって、いつもより遅い夜に起きて解散するのさ。
     寮には帰らないといけないからね、太陽が昇ってしまう前に」

.

97名無しさん:2019/01/16(水) 00:33:58 ID:LG7C36NA0

(゚-゚,)「ツン、デレ、毛布の用意を」

ξ゚⊿゚)ξ「はい、兄さん。デレ姉さんが少年Bの分も作りました」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、姉さん。前の毛布をよりよく改造しました!」

(//%ω^)「なんだかわくわくしてきたお!」

( ФωФ)「吾輩も集会所で輪になって雑魚寝するのは好きであるぞ」

ξ*゚⊿゚)ξ「ふふんっ。お子ちゃまなのね」

从 ゚∀从「俺は知ってるぜ。ツン姉さんだってかなり前から
    モララー兄さんにお泊まり会の日付を確認しにいってたのをよ」

ξ;*゚⊿゚)ξ ギクッ

川 ゚ 々゚)「ハイン兄さん、ロマネスク兄さん、人形劇しよう!」

从 ゚∀从「もう寝るんだよバーカ。とっととお人形さんはお人形さんのお家に帰してこい」

川 ゚ 々゚)「えー!」

( ФωФ)「ならば人形共と一緒に眠って、夢でみんなで人形劇すればいい」

川* ゚ 々゚)「兄さん達なにしてるの!はやくよこになって!はやくねむるの!」

ξ;゚⊿゚)ξ「体を綺麗にすのが先よ!まったくもう、やってあげるからこっちいらっしゃい!」

.

98名無しさん:2019/01/16(水) 00:35:18 ID:LG7C36NA0

(//%ω^)「あの毛布のカタマリは?」

ξ゚⊿゚)ξ「アニジャ兄さんとオトジャ兄さんね。いつものことね、
   毛布の中で懐中電灯つけて本を読んでるのよ」

川 ゚ 々゚)「私、ハイン兄さんとロマネスク兄さんの間がいい!」

ξ゚⊿゚)ξ「あら寂しいわ。今日は私とデレ姉さんの間って言ってくれなのね?」

川 ゚ 々゚)「!」

川 ゚ 々゚)「ツン姉さんとデレ姉さんとハイン兄さんとロマネスク兄さんの間がいい!」

从 ゚∀从「あ゛?どうでもいいじゃねーか。どうせ頭は向き合ってんだからよ」

('A`)「うわっ。隣ハイン兄さんかよ、蹴られるから嫌だぜ」

从 ゚∀从「毛布ドロボーするヤローに言われたくねーなァ!!」

( ФωФ)「実に賑やかである。吾輩も賑やかにした方がいいであるか?
      皆を寝かしつけた方がいいであるか?」

「にゃあ」「にゃあにゃあ」「ごろごろ」

(゚-゚,)「賑やかさならロマネスクも負けてないさ。しかし猫は没収だよ」

( ФωФ)「勝手につきまとうのである。ああこれこれ、
      毛布に潜るでない、兄さんが没収と言ったら没収なのである」

.

99名無しさん:2019/01/16(水) 00:37:43 ID:LG7C36NA0

ζ(゚ー゚*ζ「少年B、お隣だね。楽しい夢を見ようね?一緒に!」

(//%ω^)「おん!」

( ・∀・)「静粛に!静粛に!」

( ・∀・)「さて、準備はいいかい?『今日という日の僕達』は此処で死ぬのさ、
       明日になれば明日の『今日という日の僕達』が生まれる」

( ・∀・)「生まれ変わる前にゆっくりと休みたまえ。お休み」

「「「おやすみなさい」」」

(//%人-)(ビロード様、ビロード様)

(//%人-)(今日という日に与えてくださった幸福を感謝します)

(゚-゚,)「これからは小声で話すように。何かあったら僕に声を掛けて」

(//%ω^)「ギャシャ兄さんは眠らないのかお?」ヒソヒソ

(゚-゚,)「見張番は必要さ。また猫達が攻めて来るかも知れないからね」

川 ゚ 々゚)「ツン姉さん、デレ姉さん、眠れないの。子守唄を歌って!」ヒソヒソ

ζ(゚ー゚*ζ「でも」ヒソヒソ

( ・∀・)「姉さん達、歌っておくれ。僕達も望んでる」ヒソヒソ

ξ゚⊿゚)ξ「しょうがないわね」ヒソヒソ

.

100名無しさん:2019/01/16(水) 00:39:43 ID:LG7C36NA0

ξ -  -)ξ「〜♪」

ζ(- -*ζ「〜♪」

川* ゚ 々゚)

川- 々-) スウッ

(//%ω^)(あれ……この歌……どこかで……)

ζ(゚ー゚*ζ「少年B、はい」ヒソヒソ

(//%ω^)「おっ!もう一人の僕!」ヒソヒソ

ζ(゚ー゚*ζ「えへへ。クルウ姉さんからちょっぴり借りてきちゃった」ヒソヒソ

「〜♪」

(//%ω^)「みんなのお人形さんとなんだか違うお」ヒソヒソ

ζ(゚ー゚*ζ「作りたてだから。まだ色が明るいけど、大丈夫だからね。
    しばらくもしたらみんなとおんなじ色になるから」ヒソヒソ

(//%ω^)「お人形さんってもともとは肌色と肌色だったんだおね。
      はやくみんなとおんなじ茶色と黒色になって欲しいお」ヒソヒソ

(//%ω^)「あれ?このお人形さん、ここのところになんか書いてあるお。
      なにか漢字の……『正』みたいなのが並んで……」ヒソヒソ

.

101名無しさん:2019/01/16(水) 00:40:36 ID:LG7C36NA0

(//⊃ω⊂) ソッ

(//⊃ω⊂)「デレ姉さん?どうして目を隠すんだお?」ヒソヒソ

ζ( ー *ζ「もうクルウ姉さんに返してあげなくっちゃ」ヒソヒソ

(//⊃ω⊂)「聞いてもいいお?」ヒソヒソ

ζ( ー *ζ「いい子は眠る時間だよ。子守唄を歌ってあげるからお願い。ねっ?」ヒソヒソ

(//⊃ω⊂)「うん」ヒソヒソ

ζ( ー *ζ「あのね、きっとすぐなれるよ。少年Bのお人形さん、私達のお人形さんみたいに。
      毎日ちょっとずつ近づいていくの、一緒に見守っていこうよ」ヒソヒソ

(//⊃ω⊂)「うん」ヒソヒソ

ζ( ー *ζ「楽しみだね」ヒソヒソ

(//%ω-)「うん、うん……楽しみ、だお……」ヒソヒソ

「〜♪」

(//%ω-) スウッ

.

102名無しさん:2019/01/16(水) 00:41:35 ID:LG7C36NA0

(//%ω-)

ギシッ

(//%ω-)(……ん?)

(  ∀ )

(//%ω-)(モララー兄さん……?)

(//%ω-)(なにしてるんだお……?どうしてみんなのところを回ってるんだお……?)

(//%ω-)(あっ。こっちきた)

(  ∀ )

(//%ω-)(……?)

(//%ω-)(左胸と口の近くに耳を当ててる……?)

(  ∀ )

(//%ω-)(いっちゃったお)

(//%ω-)(モララー兄さん、いったい僕達のなんの音を聞いてたんだろう……?)

.

103名無しさん:2019/01/16(水) 00:42:06 ID:LG7C36NA0
今日はここまで
ごめんなさい遅刻します

104名無しさん:2019/01/16(水) 01:40:24 ID:PI8fCwEI0
乙!!!
もうすぐ真相ですな…………

105名無しさん:2019/01/16(水) 20:07:41 ID:.QMCLAK20
ヤバイ好き

106名無しさん:2019/01/18(金) 23:19:49 ID:81qUDdoM0
和やかさと不穏さのギャップが怖い……
続きが気になります!

107名無しさん:2019/01/20(日) 21:44:34 ID:qVEb85nA0

( %人-)(ビロード様、ビロード様)

( %人-)(どうか今日という日の僕が、平和でありますように)

('A`)「君君、まだこんなことしてるのかい?」



【六日目・朝】



('A`)「はやくいこうよ。あんまり待たせると、ピーピーやかましいったらないんだから」

( %ω^)「待って待って。いまいくお」

ザワザワ
ザワザワ

「知ってる?また黒服が行方不明になったって」

「どうせまた学校を脱走したんだろう。すぐにでも捕まって連れ戻されるさ」

「脱走した黒服は前に脱走した二人のお仲間だったみたいだしな」

ザワザワ
ザワザワ

.

108名無しさん:2019/01/20(日) 21:45:50 ID:qVEb85nA0

( %ω^)「宇都宮くんはこんなことって言ったけど、生徒手帳にそう書いてあるんだお。
      掟は守らないといけないお、そうでしょう?」

「起床後と就寝前はにビロード様にお祈りしましょう。食前と食後にはビロード様にお祈りしましょう」

「始業会と反省会には教室にあるビロード様の像にお祈りしましょう。授業開始時と授業終了時にはビロード様の像にお祈りしましょう」

「今日という日の幸福をビロード様に感謝しましょう」

「我等が慈悲深きビロード様は貴方の人生に寄り添い、いつも大切な貴方を見守っています」

('A`)「ははっ。僕達からしてみたら、外の世界の掟なんてクソくらえ、なのさ」

( %ω^)「ふぅん。そうなんだ」

ザワザワ
ザワザワ

「また十人の『クビククリ』が首を括ったんだって」

「知ってるよ、大昔の話でしょう?」

「つい昨日の話だよ。自分達はあの倶楽部の十人生まれ変わりだ〜なんて
 言っちゃってさ、まるであの倶楽部とおんなじように首を括ったんだって」

「よくいるんだよね、そういう気狂いが」

ザワザワ
ザワザワ

('A`)「洗脳されてはいけないよ、決して大きな声では言えないけれど。
   あんな掟はぜんぶビロード校長のヒトリヨガリだからね」

( %ω^)「でもそうしたら、これから誰に助けてもらったり、守ってもらったりすればいいんだお?」

.

109名無しさん:2019/01/20(日) 21:46:59 ID:qVEb85nA0

('A`)「君がビロード様のことを神様と思ってるのか、
   お父さんやお母さんと思ってるのか、それは分からないけど」

('A`)「助けてくれたり、守ってくれたり、抱き締めてくれたり、褒めてくれたり、優しくしてくれたり、
   一緒にいてくれたり。そんなことしてくれる存在が必要だって言うなら、僕は何度だって君に言うよ」

('A`)「君が探しているのは本当にビロード様かい?、とね」

ガチャ
バタンッ

(´・ω・`)「ちょっと遅くない?あれれー?内藤くんと宇都宮くんの
    クラス、授業長引いちゃったかな?そうなのかな?」

( %ω^)「ごめんお」

('A`)「ピーピーやかましい」

(´・ω・`)「内藤くん、宇都宮くんって最近人が変わったように僕に冷たいよね。そう思わない?」

( %ω^)「宇都宮くんときたらとんだアマノジャクなんだお、
      ほんとはシャキンと仲よくなりたいんだお」

(´・ω・`)「あはは。ほんっと勘弁」

('A`)「お前さんって奴は……」

(´・ω・`)「シャキンといえば。僕も君達のあだ名を考えてきたよ」

.

110名無しさん:2019/01/20(日) 21:47:50 ID:qVEb85nA0

(´・ω・`)「まず内藤くん。内藤くんは『ニシカワ』!」

( %ω^)「ニシカワ?ニシカワ、ニシカワ、ニシカワ、ニシカワ、ニシカワ、ニシカワ」ブツブツ

(´・ω・`)「おっかないな。なにごと?」

('A`)「なんだよ、ニシカワって」

(´・ω・`)「お次は宇都宮くん。宇都宮くんは『ツミオ』!」

('A`)「えっ?お前さん、俺のこと……?」

(´・ω・`)「宇都宮くんってさ、なーんかむかーし知り合いだった子と似てる気がするんだよね。
    あの子がいた組は生徒が減りすぎて解体されちゃってさ、それからのことは知らないけど。
    きっともう死んじまってるだろうけど」

(´・ω・`)「その子のあだ名なんだから、大切にしてね」

('A`)

('∀`)「ああそうかい」

( %ω^)「僕等ニシカワ、ツミオ、シャキンだおね!」

('A`)「あーあ。こんなんじゃまるで仲よしみたいだ」

.

111名無しさん:2019/01/20(日) 21:48:29 ID:qVEb85nA0

(´・ω・`)「遠くで烏が鳴いてる。そろそろ夕暮れがくるよ。
    奴等は今日も元気にニシカワを殺すつもりみたい」

( %ω^)「殺されるのは困るお」

(´・ω・`)「だよね。上手いこと僕と奴等から逃げてみせてよ?昨日したみたいに」

( %ω^)「任せてお!」

(´・ω・`)「このままここで隠れるっていう手もあるけど。今日の放課後は時間ある?」

( %ω^)「ごめんお。放課後は行きところがあるんだお」

(´・ω・`)「それって例の、なんて言ったっけ?」

( %ω^)「えっ?」

(´・ω・`)「あっ。盗み聞きするつもりはなかったんだよ?本当だよ?
    前に君達があだ名の話をしてるときにさ、
    夢の中でそんなような名前がうっすら聞こえちゃってさ」

(´・ω・`)「名前は確か、ああ、そうだ思い出した」

('A`)「やめろ、言うな」

(´・ω・`)「『メイノワ少年少女倶楽部』」

.

112名無しさん:2019/01/20(日) 21:50:14 ID:qVEb85nA0

「ああもうだめだ。殺すしかない」



【六日目・夜】



| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「うー!」

从 ∀从「上等だァ!!今すぐテメェの皮を剥いで三味線にしてやらァ!!」

(  ω )「ハイン兄さん、優しく!」

从 ∀从「くっそがあああああ!!『世界中の人が何気ない幸福に気付けますように』いいい!!」

从 ∀从「はあ、はあ。そんじゃあ、もうひと勝負といこうじゃねーか!」

(  ω )「本当に少年Bを背負ったまま走るであるか?」

从 ∀从「当然!テメェと勝負するにゃあちょうどいい枷だぜ!」

(  ω )「手加減はしないであるぞ。吾輩は正しいことではなく、優しいことがしたいのである」

从 ∀从「おう!このハインリッヒ様に手加減は優しくないぜ!」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「うー!うー!」

从 ∀从「位置について、よーい……どんっ!!」

从 ∀从 ダッ

(  ω ) ダッ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「ううううううううううううううう!!」

.

113名無しさん:2019/01/20(日) 21:51:13 ID:qVEb85nA0

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

バサッ

(;;%ω^)「ぷはっ」

从 ゚∀从「はあ゛あ!?傷だらけじゃねーか!さてはまたクソクソイジメヤローの仕業だな!?」

( ФωФ)「下衆の極みである。何故一対一の真剣勝負が出来ぬのか」

(;;%ω^)「いやこれは違うんだお。よく分かんないけど、
      ここに運ばれてくる途中で、あちこちぶつかって」

( ФωФ)「アニジャ兄さんとオトジャ兄さんはいずこへ?」

从 ゚∀从ノ「おーい、おーい!アニジャ兄さーん!オトジャ兄さーん!手ェ貸してくれやー!」

( ´_ゝ`) シュタッ

(´<_` ) シュタッ

(;;%ω^)「違うんだお!違うんだお!」

.

114名無しさん:2019/01/20(日) 21:52:14 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「吾輩達のせいであったか。すまなかったである」

( %ω^)「ううん。ちょっとびっくりしただけだお」

从 ゚∀从「悪かったな。でもそういうことはちゃんと言ってくれねーと分かんねーぞ」

( %ω^)「う、うん。実は言ってたんだお」

川 ゚ 々゚)「少年B!クルウちゃん、おそうじしました!」

川 ゚ 々゚)「兄さん達が兄さんをむかえにいってるあいだ、がんばりました!
    おへやぴっかぴかです!ほめてください!」

( %ω^)「いつもお掃除ありがとうだお。
      クルウ姉さんが頑張ったから、お部屋がぴっかぴかだお」

川* ゚ 々゚)「んふふー」

( ´_ゝ`)「ロマネスク兄さん、腕を出してくれ、とオトジャが言ってる」

(´<_` )「ハイン兄さん、腕を出してくれ、とアニジャが言ってる」

从 ゚∀从「あん?うわっ!なんじゃこりゃあ!傷だらけじゃねーの!?」グイッ

( ФωФ)「競走中にぶつかり合ったり引っ張りあったりしてたせいであるな」グイッ

( %ω^)「おっ?ハイン兄さんとロマネスク兄さん、なんか腕にラクガキしてあるお?」

.

115名無しさん:2019/01/20(日) 21:53:02 ID:qVEb85nA0

( %ω^)(正)

( %ω^)(正、正、正、正、正)

( %ω^)「正の字がいっぱい並んでるお」

( %ω^)(でもこれって前にもどっかで見た気がするお?)

( ФωФ)「ある意味教師の落書きではあるな」

从 ゚∀从「俺はロマネスク兄さんほどじゃねーぜ」

( ФωФ)「力加減と選択が苦手なだけである」

川 ゚ 々゚)「私がイッチバンあるの!ほらほら!」

( %ω^)「ほんとだお!すごいおね?」

从 ゚∀从「すごくもなんともねーよ。コレを知らないってことは、さては優等生だな?」

( %ω^)「おっ?」

( ・∀・)「それは学校にとっての悪い子の印さ!」

(゚-゚,)

( %ω^)「モララー兄さん、ギャシャ兄さん」

( ・∀・)「聞いた事はないかい?悪い事をすると先生に服を取り上げられ、
      天井から逆様に吊るされ、悪い子になった数だけ腕に墨の線を入れられるのさ!」

( ・∀・)「全く以って酷い話!君もそう思うだろう?」

(゚-゚,)「はい、兄さん」

( %ω^)「そういえばアニジャ兄さんとオトジャ兄さんがはじめに言ってた気がするお」

从 ゚∀从「ハッ!見せしめだか嫌がらせだか知らねーが、かっこ悪いったらないぜ」

.

116名無しさん:2019/01/20(日) 21:53:32 ID:qVEb85nA0

川 ゚ 々゚)「私、わるいこ?いらないこ?」

(゚-゚,)「外の世界なんて関係ないさ、重要なのは『僕達』。
     お前は良い子だよ、クルウ姉さん」

川* ゚ 々゚)「えへへ」

( ・∀・)「ロマネスク兄さん、此処にツン姉さんとデレ姉さんが来なかったかい?」

( ФωФ)「いいえ、兄さん。来てません」

( ・∀・)「そうかい。邪魔したね」

( ФωФ)「しかし笛の音は聞こえませんでしたが」

(゚-゚,)「ああ。笛は何処かに落としてしまったのさ。新しい物を買うまでは、こうして足を使うよ」

(゚-゚,)「もしも二人が来たら、伝えておくれ。僕達が探していた、と」

( ФωФ)「はい、姉さん」

「にゃあ」

川 ゚ 々゚)「あー!猫ちゃんなの!」ヒョイッ

( ФωФ)「また来てしまったのであるか。よしよし、ハイン兄さんに見つかる前にお帰り」

从 ゚∀从「ハイン兄さんすぐ隣にいるんだよなァ!!テメェまさか、猫チクショウのために警備ゲロアマにしてるんじゃねーだろうな!?」

川 ゚ 々゚)「ハイン兄さん、猫ちゃんは必要なの!」

ξ゚⊿゚)ξ「クルウ姉さんの言うとおりよ!猫は必要だわ!」

ζ(゚ー゚*ζ「猫屋さん、猫ちゃんおひとりくださいなっ」ギュッ

( %ω^)「おっ。ツン姉さんにデレ姉さん!」

.

117名無しさん:2019/01/20(日) 21:54:00 ID:qVEb85nA0

川* ゚ 々゚)「きゃー!私、ぎゅってされちゃったー!」

从 ゚∀从「デレ姉さん、離れろ」

ζ(゚ー゚*;ζ「はっ!!またやっちゃった。ごめんなさいっ」

川* ゚ 々゚)「ううん!私、デレ姉さんにぎゅってされるの好き!大好き!」ギュッ‼︎

ζ(゚ー゚*ζ「まあ!えへへっ」ギュッ

( %ω^)「ツン姉さん、デレ姉さん、モララー兄さん達が探してたお」

ξ゚⊿゚)ξ「あらま、ほんと?なにかしら」

ζ(゚ー゚*ζ「はやく行かなくっちゃ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね。ちゃっちゃと済ませちゃいましょ」

ξ゚⊿゚)ξ「いいかしら?猫を譲って欲しいんだけど」

( ФωФ)「吾輩には選べぬ。好きな猫を選んでいくである」

ξ゚⊿゚)ξ「どの子がいい?デレ姉さんが選びなさいよ」

ζ(゚ー゚*ζ「いいの?どの子も元気いっぱいで迷っちゃうな」

(*゚ー゚)「みゃあ」

ζ(゚ー゚*ζ「ツン姉さん、ちっちゃい猫がいるよ!かわいいー!」

ξ゚⊿゚)ξ「ふふふ。こんにちは、けむくじゃらのおちびさん」ヒョイッ

.

118名無しさん:2019/01/20(日) 21:54:40 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「子猫はいかんぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「分かってるわよ。はい返すわ、この子も私よりロマネスク兄さんの方が好きみたい」ポスッ

( ФωФ)「むっ。子猫の抱っこは苦手であるのだが」

ξ゚⊿゚)ξ「次に会うときはもっと大きくなってなさいよね」

(*゚ー゚)「みゃふっ」

( %ω^)「デレ姉さん、この子なんてどうかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「わあ!この子、元気いっぱいで人なつっこくって毛並みもふわふわ!ありがとう、少年B!」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあその子で決まり。いただいていくわよ」

( ФωФ)「構わない」

ζ(゚ー゚*ζ「ロマネスク兄さん、ありがとう!」

ξ゚⊿゚)ξ「にゃんこ。ロマネスク兄さんにバイバイは?」

ζ(゚ー゚*ζ「ほら、お手手ふって。バイバーイ」フリフリ

( ФωФ)ノ"

.

119名無しさん:2019/01/20(日) 21:55:08 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「ほれ、お主も下りるである」

(*゚ー゚)「みゃあ」

( ФωФ)「こら爪を立てるでない」グイグイッ

从 ゚∀从「バカ猫ォ!引っ張るんじゃねぇよ、黒服に穴が開いちまうだろうが!デレ姉さんに余計な仕事を増やすのは感心しねーぜ」

( ФωФ)「むう。これだから子猫は苦手である」

カンカンカン‼︎

( %ω^)「なんの音だお?」

从 ゚∀从「!」

( %ω^)「ハイン兄さん?どこいっちゃったんだお?あんな顔して。まるで鬼のようだったお」

川 ゚ 々゚)「カネがなったら、私達のおしごとのじかんなの!私もいってくる!」

( %ω^)「クルウ姉さん!」

( ФωФ)「吾輩も行ってくる」

( %ω^)「ロマネスク兄さんまで!待ってお!」

( ФωФ)「ええい、離すである。手遅れになる」

( %ω^)「せめてなにが起きたのか教えてほしいお!」

( ФωФ)「侵入者である。罠にかかると鐘がなるようにしてある。お主は待機しておれ」

( %ω^)「ロマネスク兄さん、僕もついてっていいお?」

( %ω^)「……ううん、僕もいくんだお!」

( ФωФ)「むう。お主を止めるべきか?連れていくべきか?」

( %ω^)「一緒にいくんだお!」

(*゚ー゚)「みゃあ!」

.

120名無しさん:2019/01/20(日) 21:55:43 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「この先である。おい、待て」

( %ω^)「ずいぶんと狭い通路だお。向こうから人がきたら、とてもじゃないけどすれ違えなさそうだお」

( Фω+)「これこれ。吾輩より先に行くでな、う゛っ」ゴツンッ

( %ω^)「でもロマネスク兄さんは子猫を抱っこしてるし、兄さんの体の大きさだと動きにくそうだお」

川 ゚ 々゚)

( %ω^)ノシ「見つけたお!クルウ姉さーん!」

川 ゚ 々゚)「あーっ!おーい、おーい!」

( ФωФ)「ハイン兄さんはどこである?」

川 ゚ 々゚)「えっとね!えっと、猫ちゃんでした!」

( %ω^)「ねこ?」

川 ゚ 々゚)「うん!シンニュウシャは猫ちゃんなのでした!」

( %ω^)「なーんだ。ただの猫かお」

( ФωФ)「ハイン兄さんは?」

川 ゚ 々゚)「ハイン兄さんは猫ちゃんとあそんでいます。
    猫ちゃんはうれしそうに、にゃあにゃあと、にゃあにゃあとないて、ハイン兄さんにじゃれています」



「…………うう……」



.

121名無しさん:2019/01/20(日) 21:56:38 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「遠くから何か聞こえたである」

( %ω^)「奥の方になにかいるんだお?」

川; ゚ 々゚)「あーあーあー!!なんにもきこえなーい!!兄さん達!あそびましょー!!」



「……うああ……!あうあ……っ!」



川; ゚ 々゚)「まわれみぎしてー!たのしいたのしい!おあそびしましょー!!」

( ФωФ)「クルウ姉さん、さては嘘を吐いてるであるな?
      吾輩は嘘を吐かないが、クルウ姉さんとハイン兄さんは嘘が吐けないだろう」

川; ゚ 々゚) ヒクッ

( ФωФ)「後ろ手に何を隠してる?」

川 ゚ 々゚)「ううん!なんにも!」

.

122名無しさん:2019/01/20(日) 21:57:16 ID:qVEb85nA0



「あ゛あん!?逃げてんじゃねーぞオラァ!!」

バタバタ
バタバタ

「──あ゛え゛お゛お゛!お゛あ゛え゛お゛ぉおおおおお!!」



( %ω^)「……けもの?」

( ФωФ)「………」

川 ゚ 々゚) ビクッ

ボトッ

( %ω^)(クルウ姉さんの足元に何か落ちたお。あれが姉さんが隠したかったもの?)

( %ω^)(糸切りハサミ?)



バタバタ
バタバタ



( %ω^)「奥からなにか走ってくるお!クルウ姉さん、はやくこっちに!」

川 ゚ 々゚) ダッ

( %ω^)「そっちに行っちゃだめだお!こっちだお!」

.

123名無しさん:2019/01/20(日) 21:58:02 ID:qVEb85nA0

( ФωФ)「少年B、こちらを向くである」

(%ω^ )「おっ?」クルッ

(*゚ー゚)「みゃあ!」

(%ω^ )「子猫!」



从 ∀从 ブンッ

ガッ‼︎

「う゛ぁっ」



( ФωФ)「猫に触るのは初めてだと言ったな?手のひらを出すである」

(%ω^ )「おお、おお!あったかくて、やわらかいお!」

(*゚ー゚) ゴロゴロ



ガッ‼︎

「ぅ゛っ!!」

ガッガッガッ‼︎

「……あ゛、ぁ」



.

124名無しさん:2019/01/20(日) 21:59:36 ID:qVEb85nA0

(%ω^ )

( %ω^)

( ФωФ)「集中、集中。余所見をするな」

(%ω^ )「後ろから変なのが聞こえるんだお。けものの声と、痛い音。クルウ姉さんとハイン兄さん、大丈夫かお?」

( ФωФ)「お主がほんの少し持ってる力加減を間違えば、子猫のやわい体なんてひとたまりもないであるぞ」

( ФωФ)「優しく、優しく」

(%ω^ )「う、うん」

( ФωФ)「この猫には大きく、美しく、元気に育ってもらわねばな。吾輩達のために」

(*゚ー゚)「みゃあ、みゃあ」



ガッガッガッ

「………」

ガッガッガッ

「………」



(%ω^ )「かわいいおね。よしよし、いい子だおね」

(*゚ー゚) ゴロゴロ

川 々 ) ユラッ

( ФωФ)「もういいであるか?」

川 々 )「ロマネスク兄さん、私、わるいこ?」

( ФωФ)「優しい子である」

.

125名無しさん:2019/01/20(日) 22:00:34 ID:qVEb85nA0
今日はここまで
次の投下でおしまいです

126名無しさん:2019/01/20(日) 22:29:47 ID:Hl7iY4kY0
お、乙……
やばい感じがひしひしと……

127名無しさん:2019/01/20(日) 22:38:23 ID:5JR5DVTQ0

次回で終わりか…楽しみすぎる

128名無しさん:2019/01/21(月) 04:31:46 ID:AAtZ3Dvk0
おつおつ
どんどん不穏になってきて楽しみ

129名無しさん:2019/01/23(水) 18:31:34 ID:ZIH0bwsg0


130名無しさん:2019/01/25(金) 18:49:14 ID:rW1b1AnM0
冥の輪か命の輪か

131名無しさん:2019/01/26(土) 08:44:55 ID:kSl9.B7A0
私達の為に…

132名無しさん:2019/01/31(木) 04:06:34 ID:YOpfuaQQ0

( %人-)(ビロード様、ビロ……)

( %人^)

( %ω^)「ううん。いままでありがとうお、親愛なるビロード」



【七日目・朝】



('A`)『やめろ、言うな』

(´・ω・`)『メイノワ少年少女倶楽部』

('A`)

('A`) (ああもうだめだ。殺すしかない)

('A`)(あいつ殺さなくっちゃあ、『俺達』が)

('A`)

('A`)(……第三美術準備室?)

('A`)(おっとっと、取り乱し過ぎだ。今日の待ち合わせは第二美術準備室だぜ)

(゚-゚,)「お前が呼び出しに応じてくれて嬉しいよ」

(´・ω・`)「だからー別の人との待ち合わせ場所と間違えただけだってばー」

('A`)

.

133名無しさん:2019/01/31(木) 04:07:20 ID:YOpfuaQQ0

(´・ω・`)「僕もう行くから。これから大切な用事あるんだよね」

(゚-゚,)「一生に一度のお願いだよ。兄さんに会ってくれないか?」

(´・ω・`)「出た出た。またその話。また一生に一度のお願い」

('A`)

( ´・ω・)(゚-゚,)

('A`)

('A`)(はっ?)

(´・ω・`)「毛利くん、君の一生に一度のお願いは百万回あるのかな?またあのクソお兄ちゃまのご命令かな?」

(゚-゚,)「これは僕の意思さ」

(´・ω・`)「なんで僕がわざわざ会いたくない人に会いに行かなくっちゃいけないの?向こうから来たらいいじゃないか」

(゚-゚,)「そんな事を言って、いざ兄さんが会いに来ると逃げるじゃないか」

(´・ω・`)「当たり前だろ、何回だって裏切ってやるんだ。まあ君の兄さんによろしく伝えてよ、よろしく死んでって」

(゚-゚,)「はあ。残念だよ、諸本くん」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「シャキン」

(゚-゚,)「?」

.

134名無しさん:2019/01/31(木) 04:08:10 ID:YOpfuaQQ0

(´・ω・`)「シャキン。それが僕の新しいあだ名さ」

(´・ω・`)「どう?かっこよくて強そうでしょ?僕もなかなか成長したでしょ?」

(゚-゚,)「僕達の中では、お前の名前は永遠に『ショボン』さ」

(´・ω・`)「うるさいなぁ。まだ覚えてたの?」

(゚-゚,)「あは。お前だって覚えてただろう」

(´・ω・`)「ほんっとうるさい。もう行くから」

(゚-゚,)「またね、ショボン」

(´・ω・`)「ばいばい、ギャシャ。たまには待ち合わせに来たくなる話で声かけてよ」

(゚-゚,)「努力するよ」

(´・ω・`)「嘘つき」

ガチャッ
パタンッ

('A`)

.

135名無しさん:2019/01/31(木) 04:08:56 ID:YOpfuaQQ0

( %ω^)「おいすー!」

(´・ω・`)「やあ」

('A`)「待たせたな」

(´・ω・`)「ニシカワ、白服卒業おめでとうー。よく似合ってるよ、その黒服」パチパチ

('A`)「俺からも改めておめでとさん」パチンパチン

( %ω^)「ありがとうお!」

('A`)「これでようやくおさらばだな。休み時間ごとにあちこち走り回って、いじめっ子どもから逃げる日々とはよ」

( %ω^)「服が汚れるのだって気にしないで動けるお!」

ボフッ

(;%ω^)「おわっ!エンマク?」

('∀`)「けけけ。汚れは気にしないんだろ?くらえ黒板消し爆弾!」

(;´・ω・`)「わ、ぶっ!ちょっと!」

(*%ω^)「やったおねー!お返しだおー!」グイッ

('A`)「おまっ服を掴むのは反則だろ!」

(´・ω・`)「僕まで汚れちゃったんだけど!どうしてくれんのさ!」グイッ

('A`)「ええい!お前さんまで引っ張るんじゃあない!」グイッ

(´・ω・`)

('A`)

('A`)「あん?なに固まってんだよ?」

.

136名無しさん:2019/01/31(木) 04:09:41 ID:YOpfuaQQ0

(;%ω^)「ツミオ、ツミオ、見えてるお!」

('A`)「なにが……」

('A`)

(ノA`)「あちゃー」

(´・ω・`)「君もクビククリだったんだね。ツミオ」

(ノA`)「その呼び方はやめれ」

(´・ω・`)「えらい落ち込みようだね」ヒソヒソ

( %ω^)「これまで友達いなかったからバレたこともなかったんだって言ってたお」ヒソヒソ

(´・ω・`)「ふぅん。友達がいないなんて可哀想だね」ヒソヒソ

( %ω^)「なんて声をかけようか?」ヒソヒソ

(´・ω・`)「ここは僕に任せなさい」ヒソヒソ

(´・ω・`)「ツミオ、ツミオ。ねぇツミオったら」

('A`)「んだよ」

(´・ω・`)「決してわざとじゃないけど。どうやら僕はたったいま、君にとって重要な秘密を知っちゃったみたいだ」

('A`)「忘れろ」

(´・ω・`)「それは無理」

(´・ω・`)「お返しに見せてあげる。誰にも見せたことのない僕の秘密」グイッ

('A`)「……!」

.

137名無しさん:2019/01/31(木) 04:10:47 ID:YOpfuaQQ0

(;%ω^)「シャキン?その首どうしたんだお?」

(´・ω・`)「言っとくけど、むかしのことだよ。僕はね、クビククリになりたかったのさ」

('A`)「俺達みたいに?」

(´・ω・`)「白服だった僕は例のごとくいじめられっ子でね、いつも幼なじみが守ってくれてたんだ。
    その子らはクビククリでさ、まあつまるところ、クビククリだけの組織を作ろうとしてたんだ」

(´・ω・`)「よくある話だよね」

(´・ω・`)「ある日いじめっ子がいなくなって、平和な日が続いて、幼なじみ達はいよいよ気付くんだ。
    僕の首は毎日いじめっ子に絞められて、絞め跡があり続けてただけだって。自分達の仲間じゃないって」

(´・ω・`)「それでも『僕等』は仲間でいたかった。そのためにはどうしたらいいか。
    だいたいは想像つくでしょ。二人は『クビククリ』を作ろうとしたんだ」

(´・ω・`)「そりゃあもうひどいもんだよ。傷を見れば分かるでしょ?めちゃくちゃだった。
    幼なじみの一人がやけに一生懸命でさ、一生懸命になればなるほど、傷が増えていくんだ」

(´・ω・`)「結果はこのザマさ。もう寮の大浴場に行けやしない」

(´-ω-`)(だからちょっとだけ、君達が羨ましいよ。ほんのちょっとだけね)

(´・ω・`)「はい。僕の話はおしまい!少しは元気でた?」

( %ω^)「今度三人で入れるお風呂を作ろうお!」

(´・ω・`)「あはは。夢があっていいかもしれないね」

('A`)「それからそのクビククリとは?」

(´・ω・`)「おしまいって言っただろ。すっかり元気が出たみたいでよかったよ」

('A`)「けっ。ほんとにいい性格してるわ」

(´・ω・`)「褒めてくれてありがと」

.

138名無しさん:2019/01/31(木) 04:11:25 ID:YOpfuaQQ0

(´・ω・`)「もうすぐで夕暮れがくるわけだけど。ニシカワに聞きたいことがあるんだよね」

( %ω^)「僕?」

(´・ω・`)「いじめっ子達を殺したのは君かい?」

( %ω^)

('A`)「めでたい日なんだからよ、ちょっとは明るい話しようぜ」

(´・ω・`)「僕だってそうしたいけど。ニシカワの命に関わる話なんだから」

(;%ω^)「おっ……」

(´・ω・`)「いじめっ子さ、もともとぜんぶで八人いたんだけど、『ある日』を境に少しずつ消えていったんだよね。
    いまはもう半分の四人しかいない」

(´・ω・`)「とは言っても、その内の二人は『学校から脱走します』だなんて、置き手紙を残していったんだけどね。
    生徒の脱走が成功したことなんてほとんどない。でも脱走した二人はいまだに捕まらない」

(´・ω・`)「やややっ、これはどういうことだ ?」

(´・ω・`)「かしこ〜いいじめっ子くんは、ちっちゃな脳みそで考えました。
    行き着いた答えは『いじめられた腹いせに、ニシカワが監禁してるに違いない!』」

(´・ω・`)「はじめはそんな理由だったけど、いま実質二人になってしまったいじめっ子等は生き残るのに必死だ。
    きっともう君を殺すしかない、って思ってるよ。君を殺さなくっちゃあ自分達が殺される、って思ってるよ」

(´・ω・`)「奴等はもうこれまでみたいに、拷問しながら仲間の居場所を聞いたりなんかしないよ」

('A`)「ほっといてくれりゃあいいのにな。俺達の世界に入ってこなけりゃあ、わざわざこっちからひどくしたりしないのに」

( %ω^)「知らなかったお。そんなこと言われてたんだおね」

('A`)「まるっきり聞いてなかったのかよ」

( %ω^)「はやく終わらないかな、って思ってたお」

.

139名無しさん:2019/01/31(木) 04:12:11 ID:YOpfuaQQ0

(´・ω・`)「あーあ、いっそニシカワが殺人鬼だったならよかったのに。そうすりゃ僕も安心して眠れるのにね」

( %ω^)「この学校の事件の犯人は、『ビロードの息子』じゃないんだお?みんな口をそろえてそう言ってるお」

(´・ω・`)「知りたい?『ビロードの息子』がいったい何なのか」

('A`)「お前さん、知ってるのか?」

( %ω^)「知ってるなら教えて欲しいお!」

(´・ω・`)「いいよ、君等になら。耳を貸してね」

('A`)「おう」

( %ω^)「うん」

(´・ω・`)「誰にも話したらいけないよ」

('A`)「分かってるって」

( %ω^)「約束するお」

(´・ω・`)「『ビロードの息子』はね。ひどい人だよ、本当にひどい人」

(´・ω・`)「異常者、連続殺人鬼、サディスト、学校に棲みつくとんでもない極悪人。
    悪いことならそりゃあもう、どんなことだってやるんだから」

(´・ω・`)「みんな口をそろえてそう言ってる。もう何十年も前から」

(´・ω・`)「『ビロードの息子』はね、それはね、君だよ」

.

140名無しさん:2019/01/31(木) 04:13:11 ID:YOpfuaQQ0

(´・ω・`)「それじゃあ、明日は第一体育館倉庫ね。遅れないでよ?」

( %ω^)「分かったお!ダイイチタイイクカンソウコ!」

('A`)「別にもう隠れる必要なくね?」

( %ω^)「もう嫌になっちゃったお?」

('A`)「んなこと言ってねーだろ。俺はこのくだらない空間、なかなか気に入ってるんだぜ」

(´・ω・`)「分かってないな。こうやってこそこそするのが楽しいんじゃん。
    まるで悪い子になったみたいで」

('A`)「いまは良い子のつもりなのかよ」

(´・ω・`)「それに次の僕のお友達に見られたらどうするの?万が一にでも疑われたら?上手に裏切れなかったら責任とってくれる?」

('A`)「へーへー。せいぜい頑張れよ、正義の味方くん」

(´・ω・`)「ほんっとその呼び方嫌い」

('A`)「知ってる」

( %ω^)「またね、だお!」

('A`)「おう」

(´・ω・`)「ばいばい」

.

141名無しさん:2019/01/31(木) 04:13:54 ID:YOpfuaQQ0

('A`)

( %ω^)「ドクオ兄さん」

('A`)「なんだよ」

( %ω^)「聞いても……ううん、聞くお」

( %ω^)「シャキンのこと、殺しちゃうのかお?」

('A`)

( %ω^)「兄さん言ってたお、『僕達以外に僕達の存在を知る人なんて、この世にいたらいけないんだ』って」

( %ω^)「でも僕は……シャキンのこと、殺さないで欲しいお」

( %ω^)「『僕達』を守ってくれる少年少女の掟は大切だお。でも、でも。
       シャキンだって僕を守ってくれたお、僕には友達だって大切なんだお」

('A`)「なんの話だ?」

( %ω^)「へっ?」

('∀`)「シャキンを殺す?そんな話は知らないぜ。なんせ俺は嘘つきだからな」

('A`)「よっこらせっと。そろそろ行こうぜ」

( %ω^)「あっ、待って待って、僕も行くお」

('A`)「『俺達』の一人を助けてくれた奴を、みすみす殺すもんか」

( %ω^)「待っておー!宇都宮くーん、なんでそんな嬉しそうなんだおー?」

.

142名無しさん:2019/01/31(木) 04:15:07 ID:YOpfuaQQ0

カランコロン
カランコロン

(゚-゚,)

コンコン

(゚-゚,)「僕です。兄さん」

(  ∀ )「やあギャシャ!君なのかい?さあさ、そんな所に突っ立ってないで入りたまえ!」

ギィッ
バタン

(゚-゚,)「失礼します」

( ・∀・)「よく来てくれたね。此処は皆が恐れるであろう僕の部屋さ!」

(゚-゚,)「また作品の数が増えてる。蒐集は順調のようだね」

( ・∀・)「どれもこれも傑作だろう?なんと言っても最高の素材だからね」

(゚-゚,)(モララー兄さんは自分の部屋に『僕達』の欠片を集めている)

(゚-゚,)(『僕達』の遺伝子の一部を拾い集めては、瓶に閉じ込めて棚に飾るのだ。そしてそれを材料に芸術品を作りあげるのだ)

(゚-゚,)(他の誰も知らない事だ。隠している訳ではない、ただ誰も知らないんだ)

( ・∀・)「これを見たまえ。惚れ惚れしてしまうだろう?」

(゚-゚,)(これは鬘だ。髪の毛を一本ずつ拾い集めて作った鬘だ。頭の形までまるでハインそのもの。
     隣には作りかけの鬘が並んでいる。ツンとデレ。学帽を被せれば完成に見えるが、兄さんの中ではまだまだらしい)

(゚-゚,)(これは誰かさんの切った爪に色を塗って貼って作られた絵や置物だ。
     爪の形だけでは誰なのか分からないが、兄さんは素材本人を象徴にした作品を作る。猫の貼り絵、これはロマネスクだ)

.

143名無しさん:2019/01/31(木) 04:15:42 ID:YOpfuaQQ0

(゚-゚,)(まだこんなに。作品一つ一つに目を通してたら、夜が更けてしまいそうだ)

(゚-゚,)「この部屋は凄いね。僕達でいっぱいだ」

( ・∀・)「勿論だとも!君達を愛してる!口にしたら泣いてしまいそうだ!愛してる!愛してるんだ!」

(゚-゚,)(モララー兄さんはただ見ていたいんだ、僕達を。こうして。知っていたいんだ、僕達を)

(゚-゚,)(体の毛一本の長さの周期から、瞳の虹彩の形から、足の小指の爪の大きさまで。鼓動や呼吸の速さまで。一人残らず)

(゚-゚,)「モララー兄さん。命令どおり、学校の花園から『頂いて来た』白の小町草を、集会所一面に飾り終えたよ」

(゚-゚,)「もうすぐ夏が来るよ」

( ・∀・)「ギャシャ、ギャシャ!どうか聞いておくれ!
      これから僕がしようとする事を、君には止める権利がある!」

( ・∀・)「『メイノワ少年少女倶楽部』は君が望み、僕達で作り上げた!
      僕達のリーダーは君だ!他の誰でもない、君なのだから!」

(゚-゚,)

(゚-゚,)

(゚-゚,)「はい。兄さん」



【七日目・夜】



.

144名無しさん:2019/01/31(木) 04:16:08 ID:YOpfuaQQ0



ピピーーーーーッ‼︎

( - ,)「全員、笛の音に集合!」ピッ

( - ,)「全員、整列!」ピッ

( - ,)「全員、そのまま待機!」ピッ



.

145名無しさん:2019/01/31(木) 04:16:52 ID:YOpfuaQQ0

ガチャッ
バタンッ‼︎

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツコツ

(  ∀ )「さあ、此方へ」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツコツ

川 々 )「おかえり!」ヒソヒソ

ξ ⊿ )ξ「遅いのよ」ヒソヒソ

ζ( ー *ζ「みんな待ってたよ」ヒソヒソ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツコツ

(  _ゝ )「黒服だ」ヒソヒソ

( <_  )「『俺達』だ」ヒソヒソ

( A )「あーあ」ヒソヒソ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツコツ

从 ∀从「いよいよか」ヒソヒソ

(  ω )「めでたい」ヒソヒソ

.

146名無しさん:2019/01/31(木) 04:17:38 ID:YOpfuaQQ0

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツコツ

(  ∀ )「ギャシャ、新しい笛の調子はどうだい?」

( - ,)「良いよ。外の世界に届きそうなくらい響く」

(  ∀ )「それは何より!外に漏れるのは頂けないけれども」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| コツンッ

(  ∀ )「おほんっ。ご機嫌よう、諸君!」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

(  ∀ )「そしてご機嫌よう、ブーン兄さん!」

バサッ

( %ω^)「ぷはっ」

( %ω^)「モララー兄さん、いまブーン兄さんって!」

( ・∀・)「お目出度う、お目出度う!」パチッパチッ

( ・∀・)「君は見事にやってのけたのさ!分かるかい?試練は合格だと言ったんだ!」

( %ω^)「ほんとに?いいのかお?僕、僕なんにもしてないのに。ただここにいただけなのに」

( ・∀・)「楽しかったかい?」

( %ω^)「楽しかったお。こんな日がいつまでも続けばいいって思ったお」

( ・∀・)「僕達も同じ気持ちさ!だからこそ合格なのさ!」

( %ω^)「おっ?」

.

147名無しさん:2019/01/31(木) 04:18:23 ID:YOpfuaQQ0

( ・∀・)「『なんのために』」

( %ω^)「?」

( ・∀・)「そう聞いたね?来たばかりの頃」

( %ω^)「うん」

( ・∀・)「教えてあげよう、それは君の為さ!そして『僕達』の為さ!」

( %ω^)

( ・∀・)「『メイノワ少年少女倶楽部』は、前世で成し遂げられなかった事を成し遂げる!」

( ・∀・)「『僕達』は『家族』となり、僕達の世界で幸せに生きるんだ!
      場所なんて何処だって構わないのさ!問題じゃないのさ!
      十人でいられる場所が僕達の居場所なのだから!」

( ・∀・)「やがて醜く老いた時、十人で一斉に首を括るんだ!僕達は僕達のまま!幸せなまま笑いながら!」

( %ω^)「……!」

( ・∀・)「もう誰かに裏切られて傷付いたり、孤独に怯えて泣いたりしなくていい!
      認められもせず、褒められもせず、必要ともされない、そんな自分を嫌いになったりしなくていい!
      常識や普通を押し付けられて、自分のあるべき形を失くしてしまわなくていい!
      生きる意味も理由も分からないと、将来の夢すらないと、漠然とした未来を拒まなくていい!」

( ・∀・)「君は一人じゃない!『僕達』がいる!此処はただ、それだけの場所なのさ!!」

( %ω^)「……ぉ」

( ・∀・)「家族になろう、ブーン兄さん!」

( %ω^)

.

148名無しさん:2019/01/31(木) 04:19:16 ID:YOpfuaQQ0

( %ω^)「……分かったお」

( %ω^)「ずっと変なかんじがしてたんだお。胸のちょうど真ん中のところ」

( %ω^)「その正体がたったいま分かったお」

( %ω^)「誰かを『兄さん』や『姉さん』って呼んだり、
      誰かにあだ名をつけてもらったり、
      首の輪がみんなとおんなじ印だって知ったり」

( ´_ゝ`)(´<_` )

('A`)

( %ω^)「料理を作ってもらったり、おそろいの人形を作ってもらったり、
      『みんな』の中に自分もいるんだって思ったり、
      僕が褒めたら喜んでくれたり、僕のために怒ってくれたり、目を隠してくれたり」
      
ξ゚⊿゚)ξ

ζ(゚ー゚*ζ

川 ゚ 々゚)

从 ゚∀从

( ФωФ)

( %ω^)「ぜんぶを言うなんて、到底出来っこないけど。
      みんなといると胸がずっとおかしいんだお。
      あったかくて、落ち着くのに、なにかがあふれて、たまらなくなるんだお」

(゚-゚,)

( ・∀・)

( %ω^)「やっと分かったお」

( %ω^)「僕はずっと、もうずっと、幸せだったんだおね」

.

149名無しさん:2019/01/31(木) 04:20:03 ID:YOpfuaQQ0

パタン...

( ・∀・)っ「来たまえ。この手を取ったなら、君は『メイノワ少年少女倶楽部』さ!」

( %ω^)っ

パタン...

从 ゚∀从「はやく、はやく!」ヒソヒソ

( ФωФ)「さあ、手を」ヒソヒソ

( ´_ゝ`)「今日を記念日にしよう」ヒソヒソ

(´<_` )「ブーン兄さん記念日だな」ヒソヒソ

パタン...

川 ゚ 々゚)「こうしてブーン兄さんは、『私達』となりました!めでたし、めでたし!」

( ・∀・)っ

パタン...

( ・∀・)「いけないいけない」スッ

( %ω^)っ「おっ?」

パタン...

( ・∀・)「すまないね、少年B!この手はまだお預けだ!」

( %ω^)っ「少年?」

パタン...

( ・∀・)「『僕達』は心から君を歓迎したいのだ!その為にはやはり、先に確かめなくては!」

パタン...

.

150名無しさん:2019/01/31(木) 04:20:31 ID:YOpfuaQQ0

ζ(゚ー゚*ζ「なんだか暗くて怖いね。こんなにロウソクいっぱいあるのに」ヒソヒソ

('A`)「まあロウソクの灯りだけじゃあな。なんでいつもみたいにしないんだか」ヒソヒソ

ξ゚⊿゚)ξ「ギャシャ兄さんが部屋中の窓と扉を閉めたみたい」ヒソヒソ

('A`)「ああ、扉一箇所しか開いてないのか。その前にもギャシャ姉さんが立ってるしな」ヒソヒソ

(゚-゚,)

( ・∀・)「親愛なる諸君!君達にもう一つ、報告しなくてはいけない事がある!」

( %ω^)「?」

( ・∀・)「悲しいお知らせさ!とてもとても悲しいお知らせさ!
      もう気付いてる人もいるだろう、『僕達』の中に少年少女の掟を破った者がいる!」

(゚-゚,)

( %ω^)「!?」

(;'A`)

(;´_ゝ`)(´<_`;)

ξ;゚⊿゚)ξζ(゚ー゚*;ζ

川; ゚ 々゚)

从; ゚∀从

(;ФωФ)

( ・∀・)「さあ、名乗り出たまえ!言い訳をしろ!果たして、違反者は裏切り者かな?」

( ・∀・)「挙手を願う!」

.

151名無しさん:2019/01/31(木) 04:23:11 ID:YOpfuaQQ0

(;'A`) オズッ

(; _ゝ )( <_ ;) ヒソヒソ

:ξ ⊿ )ξっ:「……わたし」

从; ∀从ノ「俺だァ!!」

从; ゚∀从ノ「『少年少女の掟』を破ったのはこの俺だ!このハインリッヒだぜ!」

( ・∀・)「続けたまえ」

从; ゚∀从「俺が!俺がぶっ殺したんだ!ブーン兄さんをイジメてたヤローを!
     なんべんも喉を踏みつけて殺した!死因はこれで合ってるはずだろ?
     それは俺が殺した張本人だからだ!なによりの証拠ってやつだ!」

从; ゚∀从「だってあのヤローときたら、あのクソヤローめっ!ブーン兄さん殺すために、この秘密基地まできやがったから!」

( ・∀・)「掘り起こした死体には舌がなかった。切り取ったのも君かい?」

从; ゚∀从「あ゛?ああ!切り取ってやったぜ!あんまりわめくもんだから、ちょんと切って捨ててやったんだ!」

川; ゚ 々゚)

(;ФωФ)

( ・∀・)「ほう。君にしては珍しい事をしたね?まるでクルウ姉さんのようじゃないか」

从; ゚∀从「っ」

( ・∀・)「無闇矢鱈に外の世界の人間を殺してはいけないよ。外の人々に『僕達』の存在を知られてはいけない。
      正当防衛は認められるが、基本は生け捕りだ」

( ・∀・)「君達の能力は誰よりも知ってる。本当にすぐ殺さなくてはいけない事態だったかい?
      事後報告すらしなかったのは何故だい?」

从; ゚∀从「……チィッ」

(゚-゚,)「ハイン兄さん、優しく」

从; ゚∀从「……『世界中の子供達が……家族と一緒に……ずっと一緒に、いられますように』……」

.

152名無しさん:2019/01/31(木) 04:24:51 ID:YOpfuaQQ0

( ・∀・)「整理しようじゃないか」

( ・∀・)「敵は全部で八人だったね?内二人は最初からいない者とする。
      二人が学校を脱走し、二人が生き残り、君が二人を殺した。
      この二人を殺した罪はハイン兄さん一人の罪だと、そう言うんだね?」

从; ゚∀从「二人?」

( ・∀・)「おやおや、おかしいぞ?身に覚えがないようだね?死体は全部で二体だったさ」

:ξ; ⊿ )ξ:

:ζ( ー *;ζ:

从; ゚∀从「あー、あー!思い出したぜ!俺だ俺!そいつも俺がやったんだった!
     どうやって殺したっけなー?覚えてねーわー、どんな死体だった?」

( ・∀・)「骨しかなかったよ。皮という皮は全て、肉という肉は全て、綺麗に剥がれ削がれていたさ」

( ・∀・)「ますます珍しい事じゃないか、ハイン兄さん?今度はツン姉さんとデレ姉さんの真似事かい?」

从; ゚∀从「っ」

( ・∀・)「ひょっとして地下室にいたアレも君の仕業かい?やあやあ魂消たよ、
      あんな芸当アニジャ兄さんとオトジャ兄さんにしか出来ないと思ってたのに」

(;´_ゝ`)

(´<_`;)

从; ∀从

.

153名無しさん:2019/01/31(木) 04:26:17 ID:YOpfuaQQ0

( ・∀・)「どうしたんだい?違う違う、違うだろう、君達の呼吸は。
      そんなんじゃない。乱れている。まるで嘘でも吐いてるようだ」

从; ∀从「……頼むぜ、モララー兄さん」

从; ∀从「あと四人だけだから……。やらせてくれよ……二人は見つけたんだ……。
     脱走した二人だって、いずれ学校に連れ戻される……そしたらすぐにカタをつける……!」

(゚-゚,)「ハインリッヒ、それ以上いけない」

从# ゚∀从「やらせろよ!!奴等は『俺達』の一人を殺そうとしたヤロー共だぞ!?
     理由なんかそれだけで充分だろ!?罰なら俺一人でぜんぶ受けるからよォ!!」

川; ゚ 々゚)「ダメーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「やめなさい!ハイン兄さん!」グイッ

ζ(゚ー゚*;ζ「そんなの嫌だよ!!」ギュッ

( ФωФ) ガシッ

从; ゚∀从「なんだよ、離せよ」

( ФωФ) グググッ

从# ゚∀从「イデデデデ!!やめろよバッカヤロー!腕を折る気か!?」

( ФωФ)「やめろよ馬鹿野郎はお主である」

从# ゚∀从「はあ゛あ!?ツン姉さんにデレ姉さんも!いい加減に離れろって!」

( ・∀・)「静粛に!静粛に!」

(゚-゚,)「全員、冷静になりたまえ」ピッ

(゚-゚,)「全員、壁に向かって整列」ピッ

( %ω^)「僕もかお?」

( ・∀・)「君は此処にいたまえ」

.

154名無しさん:2019/01/31(木) 04:28:22 ID:YOpfuaQQ0

($$$$$$) ユラッ





( ・∀・)「問題は君達が何故、こんな事をしたかと言う事だ」

( ・∀・)「少年少女の掟は『僕達』を守る為に存在する!裏切り者が生まれる度に増えていったのがこの掟さ!
      それを揃いも揃って破るだなんて前代未聞!う、う、裏切り者にもなり兼ねない行為だ!」

( ・∀・)「さて、ロマネスク兄さん!そのままで答えたまえ!」

( ФωФ)「はいっ!!」

( ・∀・)「君は嘘を吐かないね?」

( ФωФ)「勿論であります」

( ・∀・)「宜しい。このモララー兄さんに分かるよう、教えてくれたまえ。こんな事をしたのは、一体何の為だい?」

( ФωФ)「ブーン兄さんの為です」

( ・∀・)「まだ僕達『メイノワ少年少女倶楽部』の十人ではない、外の世界の住人である少年Bの為に?」

( ФωФ)「半分正解であります」

( ・∀・)「半分だって?」

( ФωФ)「初めはそうではありませんでした。あの日、」

($$$$$$) ダダダダダッ

(゚-゚,)(何かが走って来る)

(゚-゚,)「ハイン、ロマネスク、クルウ、侵入者だ」

($$$$$$)「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああ!!!」

( %ω^)「おっ?」

.

155名無しさん:2019/01/31(木) 04:29:34 ID:YOpfuaQQ0

川 ゚ 々゚)

从 ゚∀从「罠の鐘はどうした!?聞き逃したか!?」

( ФωФ)(遠いであるな。だが間に合う)

( ´_ゝ`)「生き残りの一人だ」ヒソヒソ

(´<_` )「例のいじめっ子だ」ヒソヒソ

('A`)「あいつ包丁をっ」

( %ω^)「おっ?」

($$$$$$)「内藤ホライゾォォォォォン!!」

( %ω^)

($$$$$$)「『ビロードの息子』めえええ!!お前がいるから俺達はああああああああっ!!」

( %ω^)(嫌だな)

( %ω^)(刺されるのは嫌だな。痛くなくても嫌だな)

( %ω^)「嫌だな」

($$$$$$)

.

156名無しさん:2019/01/31(木) 04:30:45 ID:YOpfuaQQ0

( ・∀・)

( %ω^)(モララー兄さん?危ないお、そこを退いてお)

( ・∀・) ヒュッ

ドカッ

($$$$$$)「がっ……」

ドサッ

($$$$$$)「ひっ!待て、降さ」

( ・∀・)

ザシュッ

( %ω^)(奪った包丁で首を)

($$$$$$)「ヒュウウウッ……ヒュゴォォォ……!」

( ・∀・)

ゴリゴリゴリゴリ

($$$$$$)「ヒュゴッ……ヒュ、ヒュウゥ……ゴォ……」

( ・∀・)

ゴリゴリゴリゴリ

($$$$$$)「ヒュ……」

( ・∀・)

ゴリゴリゴリゴリ

( %ω^)「モララー兄さん?」

.

157名無しさん:2019/01/31(木) 04:31:54 ID:YOpfuaQQ0

( %ω^)(兄さん、怒ってる……?)

ゴリゴリゴリゴリ

( ・∀・)

ゴリゴリゴリゴリ

(゚-゚,)「兄さん、」グイッ

( ・∀・)「ギャシャ?」

(゚-゚,)「もう終わった」

( ・∀・)「そうかい」

( ・∀・)「そうかい……」

( ・∀・)(何故)

( ・∀・)(僕は)

( ・∀・)(掟を)

( ・∀・)

(  ∀ )

( %ω^)「モララー兄さん、ありが」

:(; ∀ ): ガタガタガタガタ

:(; ∀ ):「フーッ……フーッ……」

( %ω^)



『ニシカワ』

.

158名無しさん:2019/01/31(木) 04:33:05 ID:YOpfuaQQ0



(´・ω・`)『知りたい?『ビロードの息子』がいったい何なのか』

(´・ω・`)『「ビロードの息子』はね。ひどい人だよ、本当にひどい人』

(´・ω・`)『異常者、連続殺人鬼、サディスト、学校に棲みつくとんでもない極悪人。
    悪いことならそりゃあもう、どんなことだってやるんだから』

(´・ω・`)『みんな口をそろえてそう言ってる。もう何十年も前から』

(´・ω・`)『「ビロードの息子」はね、それはね、君だよ』

(´・ω・`)『そして僕だ。僕と君だ。僕等みんなだ』

(´・ω・`)『前まで君の中にいた、神様だったビロード様とおんなじさ。
    でももう知ったでしょ、そんなものは頭の中にしかいないってこと』

(´・ω・`)『僕等はみんな、自分に都合のいい神様と悪魔が欲しいんだよ』



.

159名無しさん:2019/01/31(木) 04:33:35 ID:YOpfuaQQ0

( ・∀・)

( ⊃ω⊂)

( ・∀・)「何故、目を隠すんだい」

( ⊃ω⊂)「『ビロードの息子』だお」

( ・∀・)

( ⊃ω⊂)「僕、なんにも見てないお」

( ・∀・)

( ⊃ω⊂)「でもあれは確かに、『ビロードの息子』がやったんだお」

( ・∀・)

(・∀・ )

.

160名無しさん:2019/01/31(木) 04:34:12 ID:YOpfuaQQ0

(⊃ A ⊂)

( ⊃_ゝ⊂)

(⊃ <_ ⊂ )

(・∀・ )(何故、皆……)

ξ ⊃ ⊿ ⊂)ξ

ζ( ⊃ー⊂*ζ

( ・∀・)(何故……何故……)

(゚-゚,)「兄さん」

( ・∀・)「分からないんだ」

川 ⊃ 々⊂)

( ・∀・)「何の為に?」

(゚-゚,)「馬鹿な兄さん」

从⊃ ∀从

( ⊃ ω ⊂)

(゚-゚,)「お前の為だよ」

.

161名無しさん:2019/01/31(木) 04:37:37 ID:YOpfuaQQ0
すみません
投下する時間が足りませんでした
また夜に来ます

162名無しさん:2019/01/31(木) 04:44:59 ID:pnTewgRg0
乙、待ってます!

163名無しさん:2019/01/31(木) 11:54:03 ID:nmWwKGYE0
きてるー!
待ってる!

164名無しさん:2019/01/31(木) 13:58:19 ID:hpjplckg0
待機

165名無しさん:2019/01/31(木) 21:28:07 ID:OD9PXe6I0
おっ来てたのか
そして待機

166名無しさん:2019/01/31(木) 22:25:04 ID:Ee6OqcMs0
気になるところで終わるじゃないか……

167名無しさん:2019/01/31(木) 23:14:16 ID:61mj5OGk0



【零日目】



.

168名無しさん:2019/01/31(木) 23:15:49 ID:61mj5OGk0

(;^ω^)「はあ、はあ」



(??????)「逃げようが隠れようが無駄だぜ転校生!!」

(!!!!!!!!)「なんかおかしいぞ、この工場。ご丁寧に罠まで仕掛けてある。は、はやく出ようぜ」

(??????)「転校生の仕業に決まってる!忌々しいったらありゃしない!」



(;^ω^)(困ったお。迷子になっちゃったお)

(;^ω^)(あっ。なんか変なかんじすると思ったら、体のあちこちから血が)



シュバッ

(??????)「っ」

(!!!!!!!!)「また罠が!オイ、大丈夫か?」

(??????)「ぶっ殺してやる!捕まえてなぶり殺しにしてやる!」

(!!!!!!!!)「よせよ。諸本くんに言われてただろ、『やりすぎキンモツ』」

(??????)「言わせときゃあいい、俺はあのヘナチョコが大っ嫌いだ!いつかあの澄ました顔を溜め池の底に沈めてやる!」



.

169名無しさん:2019/01/31(木) 23:16:52 ID:61mj5OGk0



「〜♪」

( ^ω^)「?」

( ^ω^)「歌?」



(!!!!!!!!)「なあ、もう帰ろうぜ」

(??????)「こっちは命を狙われたんだぞ!?セイトウボウエイってやつだよ!」



「〜♪」

( ^ω^)(床の下から?)

( ^ω^)(あっ、ここ、これ。床が外れるお)

ゴトッ

( ^ω^)「地下への階段……?」

ガシッ

( ^ω^)「おっ?」

(??????)「転校生みぃつけたぁ」

.

170名無しさん:2019/01/31(木) 23:17:34 ID:61mj5OGk0

ξ゚⊿゚)ξ「〜♪」

ζ(゚ー゚*ζ「〜♪」

( ・∀・)「素晴らしい!素晴らしい!」

( ・∀・)「さあ感謝の拍手を贈ろう!子守歌を歌ってくれたツン姉さんとデレ姉さんへ!」

ξ゚⊿゚)ξ「ふふんっ」

ζ(゚ー゚*ζ「えへへ」

( ・∀・)「そして裏切り者を見つけてくれたドクオ兄さんへ!」

('∀`)「はい、兄さん」

パチパチ
パチパチ

( ・∀・)「もしもし裏切り者よ、聞こえてるかい?光栄に思いたまえ、これは君の為の鎮魂歌だ」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「フー……フー……ッ」

( ・∀・)「これより刑を執行する!裏切り者は指切りの刑だ!」

(゚-゚,)「全員、刃を持て」ピッ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「ううー!うううー!」

.

171名無しさん:2019/01/31(木) 23:18:17 ID:61mj5OGk0

( ・∀・)「さあ!『僕達』で裏切り者の指を切り落とそう、僕達の輪廻から断ち切ろう!」

( ・∀・)「再び生まれ変わった時、全ての指に黒い輪を持つ者は、一目で『裏切り者』だと分かるように!」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「うううううーーー!!!」

バタンッ‼︎

(;^ω^)「……!」

( ・∀・)「おや」

(;^ω^)「にっ逃げてっ!!みんな逃げてー!!」

(??????)「待てこのヤロ……、っ!?」

(??????)「はっ……?なんだここ……」

( ・∀・)「おやおや?おやおやおや?」

(゚-゚,)「ハイン、ロマネスク、クルウ、侵入者を」ピッ

从 ゚∀从

( ФωФ)

川 ゚ 々゚)

.

172名無しさん:2019/01/31(木) 23:19:27 ID:61mj5OGk0

( ・∀・)「ああ見たね!見てしまったんだね!君は!」

( ・∀・)「今日という日は君にとって!最も幸福か!或いは!最も不幸な日になるだろうよ!」

(??????)「毛利くん……!?」

ガシッ

( ФωФ)「動くな。首を見せろ」

(??????)「杉浦!?離せ!!殺すぞ!?」

( ФωФ) グイッ

( ФωФ)(メイノワがない。『吾輩達』ではない)

(??????)「離しやがれ!!気でも違ったか!?もし俺に何かしてみろ、仲間が黙っちゃあいないぜ!テメェ等はもう終わりだ!!」

( ФωФ) グッ

(??????)「う゛っ!こっ、ここでやってる悪事、ぜんぶ先生に、暴いてっ、
      二度とこんな、バカげた集会がぁ、かはっ、あっ、ぁ゛っ」

( ФωФ) グググッ

(??????) ガクンッ

( ФωФ) グググッ

从# ゚∀从「あ゛あん!?待て待て、殺す気か!?」

( ФωФ)「すまない。どうも吾輩達のこととなると、力加減が出来んのである」

从 ゚∀从「チィッ。責任とってコレ見張っとけよな」

川 ゚ 々゚)「ねー!見て見てー!ほーら!こっちの子は『私達』ー!」グイッ

(;^ω^)「おっ」

.

173名無しさん:2019/01/31(木) 23:20:19 ID:61mj5OGk0

( ・∀・)「なんだって!」

( ´_ゝ`)「オトジャ、白服の首に黒い輪があるぞ」ヒソヒソ

(´<_` )「アニジャ、この転校生は『俺達』だね」コソコソ

川 ゚ 々゚)「クルウちゃん、見つけました!ほめてください!」

(゚-゚,)「よく出来ました、クルウ。そのまま首根っこを捕まえていておくれ」

川 ゚ 々゚)「君、うるさいの?うるさくするの?べろ、きっていい?」シャキシャキ

川 ゚ 々゚)「クルウちゃん、うるさいのの、べろ、ちょんぎります。ほめてくれますか?」

(;^ω^)

(゚-゚,)「そんな気はないようだよ。糸切り鋏をお仕舞い」

川 ゚ 々゚)「はい、姉さん」

( ・∀・)「その印、僕にもよく見せておくれ!ああ美しい!まるで『僕達』と同じ!」

(;^ω^)

( ・∀・)「なんて事だ!これは運命のお導きかな?」

(゚-゚,)



(!!!!!!!!) ユラッ

.

174名無しさん:2019/01/31(木) 23:20:52 ID:61mj5OGk0

( ^ω^)

( ・∀・)「少年よ!君に残された道は二つある!」

( ・∀・)「『僕達』と指切りして十人目になるか!ならないか!」

ダッ

(!!!!!!!!)「よくもよくも、よくも仲間を殺したな!!」

川 ゚ 々゚)「シンニュウシャ!」

('A`)「もう一人いたのかっ」

(!!!!!!!!)「お前のせいだぞ!!内藤ホライゾン!!」

(゚-゚,)「!」

(!!!!!!!!)「よく見てろ!!お前のせいでっ!このウデナシは死ぬんだ!!」

ヒュッ

(゚-゚,)(ナイフ)

ξ;゚⊿゚)ξζ(゚ー゚*;ζ

(゚-゚,)(僕が避けたら後ろにいるツンとデレに)

( ・∀・)

(゚-゚,)「!」

(゚-゚,)(そんな)

(゚-゚,)(どうして僕の前にいるんだい、モララー兄さん)

ザシュッ

.

175名無しさん:2019/01/31(木) 23:21:37 ID:61mj5OGk0

(;;;;ω^)「おっ」

( ・∀・)「転校生……?」

( ・∀・)「何故、僕を庇って……?」

从# ゚∀从「おらァっ!!」

ドカッ

(!!!!!!!!)「ぐふっ!?」

ドサッ

从# ゚∀从「捕まえたぞ、こンのゴミムシめが!!」

川 ゚ 々゚)「ナイフをはなしなさーい!」

カランッ

(!!!!!!!!)「ぐう……!」

从# ゚∀从「一丁前に暴れてんじゃねぇ!!クルウ姉さん、そっち押さえつけろ!!」

川 ゚ 々゚)「おさえつける!」

( ФωФ)「少年!」

(;;;;ω^)

( ФωФ)「早くナイフを拾うである!再び奴に拾われる前に!」

(;;;;ω^)「う、うん」ヒョイッ

ボタッ

(;;;;ω^)「おっ?」

ボタボタ

ボタボタボタボタボタ...

.

176名無しさん:2019/01/31(木) 23:22:24 ID:61mj5OGk0

(;;;;ω^)(赤い)

(;;;;ω^)(目が変なかんじだお。どくどく言って、右目が心臓になったみたいだお)

(;;;;ω^)(右側の世界が真っ赤だお。もうずっと、このまんまなのかな)

(!!!!!!!!)「離しやがれ!!殺してやる、殺してやる!!お前ら皆殺しだ!!」

(;;;;ω^)

(;;;;ω^) コツコツ

ζ(゚ー゚;ζ「大丈夫?あんまり動かない方が」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと転校生、どこ行くのよ」

(;;;;ω^) コツコツ

(!!!!!!!!)「……来るな。なんだよ来るなよ、こっちに来るな」

(;;;;ω^)「だめだお、君。痛いことするんなら、ちゃんと僕にしなくっちゃ。
       他の人が怪我したらどうするんだお」

(;;;;ω^)「僕は怒ってるんだお。怒ってるんだお。自分以外の人が痛いのなんて、見たくないんだお」

(;;;;ω^)「切られたら痛いんだお。僕は痛くないけど。ほんとは痛いんだお」

(!!!!!!!!)「……やめ」

(;;;;ω^)「こんな風に、痛いんだお」

(;;;;ω^) ヒュッ

ザシュッ

.

177名無しさん:2019/01/31(木) 23:23:15 ID:61mj5OGk0

( ・∀・)「ギャシャ。怪我は?」

(゚-゚,)「ない」

( ・∀・)「ああ良かった!良かった、ギャシャ。君達が無事で良かった。本当に良かった」

 ( ・∀・)「ご覧よ、手が。まだ手が震えてるんだ。涙が出そうなんだ。君達の一人にでも、
       もしもの事があったなら、僕は、僕は、ああ、どうにかなってしまいそうだ!」

(゚-゚,)「『君達』じゃないよ、『僕達』だよ」

( ・∀・)「………?」

( ・∀・)「少年、生きてるかい?」

(;;;;ω^)「うん」

( ・∀・)「すまない」

(;;;;ω^)「ううん。もともとは僕が、ここ、逃げて……きた、か……」フラッ

(゚-゚,)「アニジャ、オトジャ、少年の治療を」

(゚-゚,)「兄さんを、『僕達』の一人を助けてくれた子を、みすみす殺させてたまるものか」

( ´_ゝ`)「はい、兄さん」(´<_` )

.

178名無しさん:2019/01/31(木) 23:23:39 ID:61mj5OGk0

(  _ゝ )「オトジャ、絶対に死なせてはいかんぞ」ヒソヒソ

( <_  )「アニジャ、兄さんの命の恩人を助けよう」コソコソ

ξ ⊿ )ξ「あの転校生がギャシャ兄さんとモララー兄さんを助けてくれたのね」

ζ( ー *ζ「片目を犠牲にしてまで、私達の大切な家族を守ってくれた」

川  々 )「テンコウセイがモララー兄さんをまもってくれたんだから、
     おつぎは私達のばんなの!私達がテンコウセイをまもるの!」

从 ∀从「モララー兄さんとギャシャ兄さんがいなけりゃ、俺達いまだに地獄のままだったからな」

(  ω )「モララー兄さんの恩人は吾輩達の恩人である」

从 ∀从「しっかしずいぶんと面倒くせぇイジメっこ集団に目ェつけられてるじゃねーの?
    正直生き残れるか怪しいぜ、外の世界に正義の味方でもいなきゃな」

(  ω )「吾輩達は試練を越えて『家族』になるまで、少年の為に優しくはなれない。それが少年少女の掟である」

('A`)

(;;;; !!!!)

('A`) ツンツン

('A`)(死んでら。どんだけ強い力で目ん玉に刃物を突っ込まれたんだか)

('A`)「はてさて、これからどうなるかねえ」

.

179名無しさん:2019/01/31(木) 23:24:30 ID:61mj5OGk0



【七日目・夜】



( ・∀・)「今日という日はなんて素晴らしい!ブーン兄さんが『僕達』になる!」

( ・∀・)「拍手喝采!拍手喝采!」

パチパチ
パチパチ

(゚-゚,)「アニジャ、オトジャ、アレを」

( ´_ゝ`)「はい、兄さん」(´<_` )

( %ω^)「アレ?」

( ´_ゝ`) クスクス

(´<_` ) クスクス

.

180名無しさん:2019/01/31(木) 23:25:04 ID:61mj5OGk0

ズルズル
ズルズル

( ´_ゝ`)「兄さんにバレていたぞ、オトジャ」ヒソヒソ

(´<_` )「兄さんにはお見通しだな、アニジャ」ヒソヒソ

ズルズル
ズルズル

ξ゚⊿゚)ξ「今日の主役さんはこっちよ!」グイグイ

ζ(゚ー゚*ζ「こっちこっち!はやくはやく!」グイグイ

( %ω^)「うん!」

( ・∀・)「喜びたまえ、ブーン兄さん!君への贈り物だよ!」

( ´_ゝ`)「じゃじゃーん!」(´<_` )

ドサッ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「う゛ぅ……」

( %ω^)「この人は?」

('A`)「お前さんと会うのは二回目じゃないか?」

( %ω^)「おっ?」

(゚-゚,)「前にも会った事があるはずだよ。僕達が初めてブーンに会った、『あの日』に」

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

( %ω^)「……うらぎりもの?」

( ・∀・)「その通り!コレは裏切り者さ!さあさ、『あの日』の続きをしようじゃないか!」

.

181名無しさん:2019/01/31(木) 23:26:09 ID:61mj5OGk0

(゚-゚,)「いつもなら裏切り者の卒業式と『僕達』の入学式を同時にはしない」

(゚-゚,)「だのに、アニジャとオトジャと来たら。ブーンの『この日』の為に、
     わざわざ『あの日』から裏切り者を生かして隠しておいたらしい。よっぽどお前の事がお気に入ったのだろうね」

( ´_ゝ`) ヒソヒソ

(´<_` ) クスクス

( %ω^)

( ・∀・)「残った最後の指一本は君の分だよ、ブーン兄さん」

( %ω^)「おっ」

川 ゚ 々゚)「はい!ブーン兄さん!クルウのナイフかしたげるね!」

( %ω^)「あ、りがとう?」

川 ゚ 々゚)「これはね、とっておきのときにつかう、とっておきのナイフなの!
     とっておきの兄さんの、とっておきのニュウガクシキだから!」

( %ω^)

川 ゚ 々゚)「んふふー!おじょうずにできたら、クルウ姉さんが、ほめてあげるの!
     アタマよしよしして、なまえをよんで、いいこだねーって、いったげるからね!」

(;%ω^)

.

182名無しさん:2019/01/31(木) 23:27:05 ID:61mj5OGk0

(゚-゚,)「ブーン、怖いかい」

(;%ω^)「分からないお」

(゚-゚,)「震えてる」

(;%ω^)「うん……」

(゚-゚,)「安心したまえ。怖いのも分からないのも、全部お仕舞いさ」

( %ω^)「うん……うん……」

(゚-゚,)「あと一人だけだから」ヒソヒソ

( %ω^)

(゚-゚,)「僕達の秘密だよ。ギャシャとブーン、二人だけの」ヒソヒソ

( %ω^)

(゚-゚,)「さあ行きたまえ。皆の列の真ん中を、真っ直ぐ歩くんだよ」

(゚-゚,)「列の最後には裏切り者が待っている。なるべく早く終わらせておやり」

( %ω^)「うん……」

(゚-゚,)

(゚-゚,)「ドクオ、飾ってある花に火を」

('A`)「えっ」

(゚-゚,)「僕達にはもう必要ないのさ」

('A`)

('∀`)「はい、姉さん」

.

183名無しさん:2019/01/31(木) 23:28:21 ID:61mj5OGk0

( ・∀・)「拍手喝采!拍手喝采!」

( ・∀・)「ブーン兄さん!裏切り者と指切りしたなら、僕達はもう『家族』さ!」

( ・∀・)「一緒にいよう!『死』が僕達を別つまで!」

(;%ω^)(家族……?)

パチパチ
パチパチ

(;%ω^)(家族……)

('A`)「ちゃちゃっと終わらせて、はやく遊ぼうぜ」

ξ゚⊿゚)ξ「しゃんとなさいよね、私達の兄さんなんだから!」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫だよ、ブーン兄さんならきっと出来るよ」

パチパチ
パチパチ

( %ω^)(家族……)

( ´_ゝ`)「頑張れ、ブーン兄さん」

(´<_` )「ブーン兄さん、頑張れ」

パチパチ
パチパチ

(*%ω^)(家族……)

从 ゚∀从「怖じ気づいたら笑ってやるから安心しやがれ」

( ФωФ)「吾輩達はお主を信じてるである」

川 ゚ 々゚)「おめでとー!おめでとー!」パチパチ

.

184名無しさん:2019/01/31(木) 23:29:23 ID:61mj5OGk0

パチパチ
パチパチ

(*%ω^)(家族!!)

パチパチ
パチパチ

(*%ω^)「ありがとう、みんな!」

(*%ω^)「ありがとう、ありがとう、ありがとう!」

(*%ω^)ノ「僕は!『僕達』になるお!!」










| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 「う゛ううっ、うぅ、う゛う゛う゛うう!!」



.

185名無しさん:2019/01/31(木) 23:29:46 ID:61mj5OGk0



「!うよし迎歓」

「──達僕、がそこ君」










終 すでうよの部楽倶女少年少ワノイメ(%ω^ )

.

186名無しさん:2019/01/31(木) 23:30:10 ID:61mj5OGk0





(親愛なるビロードよ)

(どうかこのまま僕達を、そっとしておいてくれないか)





.

187名無しさん:2019/01/31(木) 23:31:44 ID:61mj5OGk0
これは『僕達』の為の物語
読んでくれてありがとうございました
お祭りに参加できてよかった、本当によかった

188名無しさん:2019/01/31(木) 23:33:33 ID:bM/Q7u460
乙!!

189名無しさん:2019/01/31(木) 23:36:15 ID:8WYtCI9.0
これはハッピーエンド……なのか?
とにかく乙!最初から最後までずっと引き込まれてた!

190名無しさん:2019/01/31(木) 23:37:13 ID:OD9PXe6I0
乙ー!
面白かった!

191名無しさん:2019/01/31(木) 23:48:23 ID:nmWwKGYE0
この独特の不穏さほんと好き


192名無しさん:2019/01/31(木) 23:51:38 ID:U5KWPLQo0
乙!

193名無しさん:2019/02/01(金) 12:48:12 ID:sfsJb/LY0
('A`)「『俺達』の一人を助けてくれた奴を、みすみす殺すもんか」
シャキンともブーン兄さんにも当てはまる…
読み返せば読み返すほど発見があって面白いです

194名無しさん:2019/02/10(日) 12:36:49 ID:Z1hAK1CQ0
ビロード様とビロードの息子ってのはそもそもはじめから存在しないの?

195名無しさん:2019/02/10(日) 17:19:03 ID:oqJaDbXo0
ビロード様は校長(人間)(偶像)(神ではない)・ビロードの息子は都市伝説(噂話)(象徴)(実在しない)に一票


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