レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
-
≪とりあえずこれだけ分かっていれば万事OKなQ&A≫
Q.ここってどんなスレ?
A.お題に沿った作品を指定期間内に投下
投票と批評、感想を経て切磋琢磨するスレ
Q.投票って?
A.1位、2位とピックアップを選ぶ
1位→2pt 2位→1pt で集計され、合計数が多い生徒が優勝
Q.参加したい!
A.投票は誰でもウェルカム
生徒になりたいなら>>4にいないAAとトリップを名前欄に書いて入学を宣言してレッツ投下
Q.投票って絶対しないとダメ?
A.一応は任意
しかし作品を投下した生徒は投票をしないと獲得ptが、-1になるので注意
Q.お題はどう決まるの?
A.前回優勝が決める。
その日のうちに優勝が宣言しなかった場合、2位→3位とお題と期間決めの権利が譲渡されていく
Q.使いたいAAが既に使われてる
A.後述の「文戟」を参照
詳しいルールは>>2-9を参照してください!
また雰囲気を知りたい方は
スレ1
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1531744456/
スレ2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1533540427/
へGO!!
-
▼・ェ・▼
-
ビーグルの飼い主の声が森本レオで再生される
-
('A`) 前回は当初、人脳を食う話を書こうと思ったんだ
('A`) パンデミックによって人脳を食って他人の経験情報を食う化物に
('A`) 人類が変貌する話
('A`) それが銀河魚に変形したわけだが…
('A`) ブーンの野郎がいきなりカニバリズムをネタにして
('A`) 更にカニバリズムを実際に投下するやつまで現れた、しかも俺より早く
('A`) だからこの期間に俺も他人の考えそうなネタをここでばらまいて
('A`) 潰してやろうかな、なんて
('A`) ククク…怯えろ…すくめ…我は復讐者なり!
('A`) まあ流石に、それはやめておくけど
('A`) ブーン貴様にはいずれ礼をするからな、首を洗って待っておけ
-
金玉洗ったり顔を洗ったり首を洗ったり、豚が案外綺麗好きってのは本当らしい
-
('A`) はぁ…また口だけの外野か…
('A`) このスレは実に退屈だ
('A`) 流石とデミタスに文戟を挑むという最後のお楽しみを消化したら
('A`) もう用はないな
-
あれ、煽りに受け取られたか。ごめんね、そんなつもりはなかったよ。
-
('(゚∀゚∩ 退学だ新入生だと騒がしいんだけどちょっと自分の身の振り方を考える時期が来たのかなと思うんだよ……
('(゚∀゚∩ 四回やって票が貰えたのは最初の一回だけ、他の人の作品を読んで批評出来るってだけでも価値はあるのかもしれないけどこのまま底辺で埋まっているのもどうなのかなと自問自答したんだよ……
('(゚∀゚∩ といっても即退学するほどの勇気も持ち合わせてないクズなんだよ……
('(゚∀゚∩ という訳で今回の文戟に進退を賭けるんだよ!
('(゚∀゚∩ 5票取れなかったら退学、取れたら在学し続けるよ!
('(゚∀゚∩ そして餞、じゃないけどこんな僕に文戟を挑んでくれる変わりものがいれば喜んで受けるよ!
('(゚∀゚∩ ってことで……正直この口調こういう場には似合わないんだよなぁ……
-
('A`) 全く…
('A`) 最後の主張だというのどうしてageないのか
('A`) 俺にはそれが分からんよ
('A`) もしチャレンジャーがいなければ俺が相手になるぞ
('A`) 品評会内で一人が複数同時に文戟をすることはルールで言及がない
('A`) ちなみに、これはスレ1も参照した
('A`) 屁理屈は俺の得意分野だ
('A`) 俺は7ポイント全部賭ける
('A`) 勝てばお前は確実に5ポイント以上得る
('A`) 腐れ酒蔵野郎とは今回の獲得分しか賭けてないから問題はないはず
('A`) とは言え、5票で在学というのは今回の投票だけの話なのか?
-
前スレだかに文戟の重複は出来ないって総帥が書いてた
確かハインに関するレスだった気がする
-
('A`) はぁ…スレ2は読んでない
('A`) 今、総帥で抽出したら俺が間に合わなかった関連のレスが山ほど出てきてなんかやな気分だぜ…
('A`) そして見つけたぜ
482 名前:総帥(仮) ◆IxnXYH/4Y2[] 投稿日:2018/08/18(土) 00:44:25 ID:pAIN6xyc0 [8/9]
いやぁホントに凄いですね。まさか二回目でこんなぶっちぎりの結果がでるとは……
でも、文戟を挑めばいつでも逆転可能なので、第三回でも積極的な文戟をお待ちしております。
(ハインさんはもうドクオ君との文戟が決まっているので、これ以上重複は出来ませんが)
('A`) だが、この発言はつけ入る隙きがある
('A`) この場合、厳密に言えば、禁じられているのはハインの文戟だ
('A`) つまり一つ文戟を仕掛けたものは、それとは別に文戟をすることは出来ない
('A`) 思い出して欲しい、俺は一つ文戟を「仕掛けられている」
('A`) もし、仕掛けられた場合でも重複が不可能なら、ハインだけでなくドクオもここで禁じられなければならない
('A`) すなわち、俺の重複は禁じられていない
('A`) ご理解いただけたかな?
-
遊戯王のチェーンみたいなこと言い出した
-
('A`) ククク…
('A`) 言っておくが論理学的にも俺の主張は完全に正しい
('A`) 総帥とかいう輩の手抜かりさこれは
('A`) この時ドクオ側に言及しなかった事が運の尽きよ…
('A`) 文戟状態とは、挑んだ側と挑まれた側が存在し
('A`) 挑んだ側の新しい文戟は禁じられてるが
('A`) 挑まれた側が新たに挑む場合と、新たに挑まれる場合に関しては
('A`) 何も言及されてない
-
从 ゚∀从 「呼んだか?」
从 ゚∀从 「……ドクオはさっき言ったな」
从 ゚∀从 「もしチャレンジャーがいなければ俺が相手になるぞ、ってな」
从 ゚∀从 「なおるよ! オレとヤろうぜ!」
从 ゚∀从 「ポイント全部かけるぜ!」
从 ゚∀从 「オレとヤるかブサイクとヤるか選べッ!」
-
('A`) チッ…邪魔が入ったか…!
('A`) 俺の美しい論理を台無しにしおって…!
-
Σz ゚ー )リ
Σz ゚ー )リ …え、私が仕掛けた二つの文戟はどうなるんですかね…?
-
( ^ω^)「なんで君ら昼ドラの肉体関係みたいな事になってんだお」
-
('A`) 一次大戦前のヨーロッパ並に複雑に入り乱れていけ
('A`) それとも蛇の性交のように
('A`) 敵の敵はやっぱり敵で味方の味方も敵だったりしろ
('A`) 所構わず相手を選ばず文戟仕掛け
('A`) 全てを戦火で焼き尽くせ
('A`) その灰の中から新たな戦火の火種が
('A`) ところで、なおるよ! はまだ出てこないのか?
-
('(゚∀゚∩ 遅れてすまないんだよ!
('(゚∀゚∩ 文戟自体は内心希望してたけど相手が二人かぁ……少し困った展開になりつつあるんだよ…
('(゚∀゚∩ ドクオとハイン、どちらもこの戦いでは存在を示している大物、どちらを相手取っても不足はないんだよ!
('(゚∀゚∩ それにどちらに勝ってもポイントは5以上になるんだしね
('(゚∀゚∩ 正直どっちともやってみたいってのはあるんだよ…・・・
('(゚∀゚∩ というわけでコンマで決めるんだよ!
コンマ偶数→ VSドクオ
コンマ奇数→ VSハイン
-
('(゚∀゚∩ というわけで僕は在学を掛けてドクオと文戟するんだよ!
('(゚∀゚∩ 正直いつか倒したい相手だったし!
('(゚∀゚∩ ハインさん、申し出ありがとうだよ!ポイント全部というのはとてもありがたいけど少し待っていてだよ!この試合に勝って在学を決めたら次はあなたに挑むんだよ!首を洗って待ってろだよ!
('(゚∀゚∩ というわけで書き溜めに戻るんだよ……
-
('A`) 運は俺にある
('A`) ツキと口先だけの男を侮るなよ
('A`) 最終日にまた会おう
-
从 ゚∀从 「……フラれた……このオレが……」
从 ;∀从
-
( ^ω^)「わぁい!やっとプロットできたお!死にたい!」
( ^ω^)「今回の割と自信あるんだけど誰か文戟しないかお?
後出し臭くて許されるか不安だけども」
-
>>785
(-@∀@) 「僕でいいならやるかい?」
(-@∀@) 「まだ作品の方向が決まってないけれど」
-
>>786
(*^ω^)「ワッショイ!勿論よろしくだお!」
( ^ω^)「何賭けるお?
これは僕が挑戦者扱いになると思うから適当に決めてくれていいお!」
( ^ω^)「言っとくけど今回の僕はマジで強いお!多分蟻とかなら一撃だお!」
-
Σz ゚ー )リ 私、ブーンくんとなら…
Σz*゚ー )リ 文戟、したいかも(はーと)
-
Σz ゚ー )リ アッ一瞬の隙をアサピーに抜かれた…
-
>>789
(-@∀@) 「はっはっはっはっは」
>>787
(-@∀@) 「お題は品評会と同じ『すくう』」
(-@∀@) 「賭けるものは。そうだな・・・」
(-@∀@) 「ポイントの差額を四捨五入して、」
(-@∀@) 「3ポイントってのはどうだい?」
-
スニフィ好戦的だな
-
>>788
( ^ω^)「この淫乱文戟家め!また今度相手してやるお!」
( ^ω^)「活きのいいピチピチドラゴン娘とかめっちゃ良いよね!」
>>790
( ^ω^)「僕としては勿論構わんけど……」
( ^ω^)+「本当にそれでいいのかお?」
( ^ω^)「僕は今回“挑戦者”なんだお?そしてアサピーは“防衛者”……」
( ^ω^)「つまり」
( ^ω^)「僕の全ポイントと、アサピーの半ポイントを賭ける事だって可能なんだお?」
( ^ω^)「それを踏まえた上で問題ないと言うのであれば、その条件で良いお!」
-
(-@∀@) 「勝者は総合順位が上がり、敗者は下がる」
(-@∀@) 「そのほうが自分の実力が分かるってもんだ」
(-@∀@) 「どれくらいのものができるかは分からんが文戟を受けてくれて嬉しいよ」
-
Σz ゚ー )リ …
Σz ゚ー )リ 自分の…
Σz ゚ー )リ 自分の存在を賭けて戦うのって…
Σz ゚ー )リ それ以上の幸福がこの世界にある?
Σz ゚ー )リ たとえこの『酒蔵スニフィ』が仮初のアバターだとしても……
Σz ゚ー )リ そこを貫通して、創った作品の中身で純粋評価されるという快楽は、現実でもそうそう味わえる物ではないよ
Σz ゚ー )リ 普通は、どんな力を作品に込めても、名前や派閥や系統でまず見られて、その文脈の上でしか戦えない…
Σz ゚ー )リ そこから、そんなしがらみから抜け出せる、ここは……
Σz ゚ー )リ …
Σz ゚ー )リ 楽しみだよ、これからみんなと作品を並べるの
Σz ゚ー )リ いろんな人と文戟するのが楽しみ
-
('A`) (何いってんだこいつ…)
('A`) (AAが付いてる時点で仮初めの個は特定されてるんだよ)
('A`) (回を重ねるごとに文脈はこのAAに結晶していく)
('A`) (毎回AAを変える気か…?)
-
文戟の重複とかについて、一旦落ち着いて整理した方がいい気がする。見てて面白いけど、総帥への負担半端ないんじゃない?
-
( ^ω^)「というかそろそろ自分らで集計するようにした方が良い気もするお」
( ^ω^)「集計結果、得点、順位発表」
( ^ω^)「それと文戟の結果発表」
( ^ω^)「流石に今回からいきなり得点と順位を生徒がやるのは無理だけど……
そろそろ文戟位は自分らで集計した方がいい気がするお」
( ^ω^)「てなわけで、試しに今回の僕vsアサピーの結果については生徒で集計してみたいんだけども……」
( ^ω^)「当事者が結果発表っていうのもなんかアレだし、誰か集計してくれる生徒居ないかお?」
( ^ω^)「居なければ僕が自分でやっちゃうお!わびしい!」
(;^ω^)「無論アサピーが同意してくれたらだけども!どう思うお?」
-
Σz ゚ー )リ うーん、私も自分に迷惑かかる分にはいいけど、文戟抱えすぎて人様の負担を増やすのは嫌かしら
Σz ゚ー )リ 投稿期限は据え置きとして、ビーグルちゃんとの文戟の集計(方式が決まってないけど)は投稿期限の更に一週間後とかに回そうかしら
Σz ゚ー )リ ビーグルちゃんも、それで良いかしら?
-
>>797
(-@∀@) 「僕は構わないよ」
(-@∀@) 「ひとつやってみよう」
-
Σz ^ー )リ ふふふ…
Σz ^ー )リ 作品がいい感じに仕上がってきたよ(やっべえビーグル戦の文戟がまるで出来てねえーーーーー)
Σz ^ー )リ どれだけポイントが取れるか楽しみになってきた(このままじゃトリップ爆発する〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)
Σz ^ー )リ (がんばろう日本)
-
Σz ゚ー )リ これから、vs 【▼・ェ・▼ ◆a7eydlwZI.】戦の作品を投下させていただく
Σz ゚ー )リ 念のため言っておくと、これは10月4日の午前10時が締め切りで【学園もの】がテーマの、品評会とは別の野良文戟である
Σz ゚ー )リ その勝敗に関しては品評会が完全に終了してからの落ち着いた期間に判定を行う
Σz ゚ー )リ まだ判定方法も決まっていないので、4日10時の締め切りより後に【▼・ェ・▼ ◆a7eydlwZI.】と話し合って判定方法を決定したい
Σz ゚ー )リ では改めて、作品を投下させていただく
-
(´・ω・`) あ、モララー
( ・∀・) うす
('A`) よお、おつかれ
(´・ω・`) お、ドクオも
( ・∀・) テストどうだったよ?
(´・ω・`) 大体八割は取れそう
('A`) ちょっとミスった
( ・∀・) お前のちょっとミスったってのは満点無理かもってやつだろ
('A`) まあな、お前は?
( ・∀・) ぼちぼちだよ
(´・ω・`) まあ、みんないつもの感じだね
('A`) そういうこったな
(´・ω・`) モララー部活無いでしょ、放課後どうする?
( ・∀・) スタバ行くか? スタバ
(´・ω・`) 青春すぎでしょ、カラオケとかでいいよ
('A`) それもいいけどよ、お前らさ
(´・ω・`) うん?
('A`) ……ククク、
( ・∀・) なんだよ気持ち悪いな
('A`) もしかしなくても、お前ら二人とも、デレの事が好きだろ?
(´・ω・`)
( ・∀・)
[( ´・ω・`)( ・∀・)デレに恋しているらしいようです ('A` )]
-
(´・ω・`) は?
( ・∀・) 何言ってんだお前
('A`) いや、そう照れることは無いぞお前達
(´・ω・`) 僕、なんか聞き間違いしてない?『お前らデレのこと好きだろ』って言ってる?
('A`) うん
( ・∀・) ついに気が狂ったか
(´・ω・`) 大丈夫? へんな恋愛漫画でも読んだ?
('A`) いやいや待てよ、これには根拠が四つほどあるんだ、少なくとも漫画とかゲームとかそんなチャチなもんの影響じゃあ断じてないぜ
( ・∀・) 一つの発言の中で矛盾を起こすのをやめろ
('A`) いや、お前ら、そうやってうやむやにしようとしてる事自体がもはや根拠の一つだからな
【根拠①:デレへの恋愛感情の話をうやむやにしようとする】
(´・ω・`) 根拠……?
( ・∀・) 根拠って言葉にドクオという不名誉を着せないであげてほしい
('A`) 誤用乱用と正すならともかく俺の人権の価値を下げるな
-
( ・∀・) で、放課後どこ行く?
('A`) そっちに戻るの?
( ・∀・) 戻さない理由があるか?
(´・ω・`) モララーはなんでカラオケ嫌なの?
( ・∀・) 嫌ってわけじゃねえよ、スタバの新しいメニューがテスト期間中に発売されたんだよ
(´・ω・`) でもテストの疲れはカラオケで吹っ飛ばすのが恒例じゃん
('A`) おい
( ・∀・) うん? ドクオはカラオケとスタバどっちがいいわけ?
('A`) お前らそうやって話題を逸らそうとしても無駄だぞ、逆に肯定してるようなもんだからな、それも根拠に追加しておく
【根拠②:デレの話題からあからさまに話題を逸らそうとする】
(´・ω・`) さっき挙げたのとダダ被りじゃん
( ・∀・) まずお前の話の引き込み方があからさまに強引だろうが
('A`) 世に事実を示すのには時に強引さが必要だ
(´・ω・`) その話がくだらなさすぎて無視したいという可能性を考慮していただきたいんだけど
('A`) 事実は下らなくないぞ
( ・∀・) その与太話と、テスト明けの楽しい放課後にどこ行くか決めるのと、どっちが大事だよ?
('A`) この話題だ! 妨害はそれくらいにして、そろそろ本当の根拠を述べさせろ
(´・ω・`) ドクオ、もしかしてさっきからマジで言ってんの?
('A`) マジに決まってんだろハゲ
(´・ω・`)
('A`) 待て、構えるなショボン、黒帯の拳は食らったらマジで死ぬ、あの、スイマセンほんとあの、ちゃんと説明させていただきますハイ、調子に乗ってすいません
-
('A`) でだな、根拠その三だが
( ・∀・) 一と二はそのままでいいのかよ
('A`) 根拠三だが、お前ら二人とも、デレの誕生日キッチリ覚えてたろ? 当日そういう風に見えたんだが
【根拠③:二人ともデレの誕生日を覚えていたっぽい感じだった】
( ・∀・) そうだっけ
(´・ω・`) まあ、僕は覚えてるけど
('A`) おっ恋敵同士でそれぞれ反応の違いが出たぞぉこりゃ見ものだ
(´・ω・`) 死ぬほどうぜえ
( ・∀・) 処す? 処す?
('A`) いやあ待て待て、な、拳を解いて握手しよう、とりあえずデレの誕生日が先週にあったわけだが、その時のことを話そう
('A`) ホワンホワンホワン
(´・ω・`) なんの効果音だよ
('A`) 回想の音だ
('A`) んんっ、さて、あの朝、僕はいつものように一番乗りで教室に来たつもりでした…
( ・∀・) 何だその口調
('A`) ですがその朝、何故か女子達が何人か先に来ていて、教室に入った僕を怪訝そうに睨んだのです
( ・∀・) あの日はデレのサプライズやったんだっけ?
(´・ω・`) ペニサスとか中心になってね
('A`) ちゃんと回想させろよ
( ・∀・) その口調でやってたら回想だけで一時間かかりそうだからなんとかしろ
('A`) せっかちだな、つまり要所を掻い摘んで話すと、教室に入ってきた男子の中で、お前達だけがやたら冷静だったんだよ
( ・∀・) ほう?
-
('A`) モララーはデレが登校してくるのを今か今かと教室の入り口で待ち構えてる女子の群れに表情一つ変えず平然と入って来やがった
('A`) ショボンに至っては、女子の群れが何なのかとぼやいた俺にデレの誕生日だからと教えてくれたろう
('A`) ククク、両名、好きな子の誕生日を覚えていたから、サプライズ待ちの異様な状況にも臆せず行動できたのだろう?
(´・ω・`) うーん、でもモララーはいつもこんな感じでしょ
( ・∀・)こんな感じってのは?
(´・ω・`) 顔が崩れる方が珍しいじゃん
('A`) まあそうだけど
(´・ω・`) あと、僕、デレと小学校から一緒なんだよね
('A`) えっなんだよその新情報
(´・ω・`) うちの小学校人数が少なかったから、誰かの誕生日にはサプライズでお祝いするのが恒例になってたんだよね
('A`) つまりそれで覚えたと?
(´・ω・`) 今でも学年全員分誕生日は覚えてるよ、僕そういう時はだいたい幹事役だったし
('A`)
( ・∀・) ではドクオがクソみたいな見当外れを起こしたところでスタバに行こう
(´・ω・`) カラオケね
('A`) 待て! まだだ、まだ根拠はある、まだ終わらんよ!
(´・ω・`) えぇ…まだやるの?
( ・∀・) 楽しく遊べる時間が減っていくぞ、早くしてくれ
-
('A`) 根拠四は食堂の席取りだ!
(´・ω・`) 当初言ってた四つの根拠が出尽くしたけど、もうこれで終わる?
('A`) いや、根拠は増えたりするものだよ、今現在根拠は六つになっている
( ・∀・) おい、やっぱり最初の二つは適当に根拠ってことにしただろ
(´・ω・`) 根拠、減ってもいいんだよ
('A`) うるせえ、とにかく、食堂の席をどこにするかお前らに決めさせると、何かしらデレ関連項目が見つかってくるんだよ!
【根拠④:食堂の席の選び方がデレと関連づけられる】
( ・∀・) デレ関連項目って何だよ
('A`) 今から説明しよう、まず、お前らはデレを見ることのできる席に座らない!
( ・∀・) ……???
(´・ω・`) …何? 純粋に意味が分からないんだけど
( ・∀・) デレが好きだってんなら普通はデレが見えるとこに座るだろ
('A`) 推測だが、デレが視界に入ってるとそっちをチラチラ見てしまうからではないか?
( ・∀・) ほお? なんとなくまともな推論に聞こえるな
(´・ω・`) モララー、今までのガバガバ理論に比べて今回が比較的マシなだけだと気付いて
('A`) フッ…徐々に俺のペースになってきたな
(´・ω・`) なってねえよ
-
('A`) あとお前ら、なんとなくだけど、デレが食堂出る時に俺たちのそばを通るような気がする感じの席を選ぶだろ?
( ・∀・) おっ提示がすごくフワッとし始めたぞ
('A`) そう、フワッと、匂いとか、嗅ぎたいんだろ?
( ・∀・) いや別に
('A`) 俺は嗅ぎたいよ?
(´・ω・`) そんなんだから女子から避けられるんだよドクオ
( ・∀・) 人間やめて豚になれ
('A`) 辛辣〜
(´・ω・`) 順当の間違いでは?
('A`) まあそれはそれとして、何より確定的なのが、お前ら、俺が最近席選ぶとやたら不機嫌だよなぁ!?
( ・∀・) あーたしかに
(´・ω・`) それはそうかも
('A`) フ、わざとデレが見えたり逆に一切関連の無い席を選んでるからな! 逆説的にお前らが先の二つの席を選ぶ思考ルーチンも証明されるというわけだ
(´・ω・`) だってドクオが席選んだ時、スゲえニヤニヤしててなんか気持ち悪いんだもん…
( ・∀・) 飯が不味くなるからやめてほしいんだよなあの顔
('A`)
(´・ω・`) 要するに、僕らがデレを好きっていう証拠をでっち上げられて嬉しいという邪な笑みだよね
( ・∀・) あー気持ち悪いはずだわ、外面も悪ければ内面も悪い、最悪すぎる
('A`)
('A`) 精神攻撃で反撃するのも根拠にしておくからな!!
【根拠⑤:追及者を精神攻撃で撃退しようとする】
( ・∀・) はいはい…
:('A`): 好きでこんな顔と性格になったわけじゃねえぞ!!!
(´・ω・`) 分かったよ
-
:('A`): 根拠六はなぁ
(´・ω・`) ドクオの心が折れかけてる、カラオケまであと少しだよモララー
( ・∀・) むしろまだちゃんと出せる根拠があったのかと驚いてるとこだよ、スタバな
('A`) 根拠六は、下校の時間だ。お前らは下校時間に何かと融通が利くのを利用して、デレと同じくらいの時間に帰る
【根拠⑥:二人ともデレと同じくらいの時間に帰る】
(´・ω・`) またフワッとしてんなぁ
('A`) 匂いが?
(´・ω・`) つっこまないよ
( ・∀・) 同じくらいの時間って、どういうことだよ?
('A`) 知っての通り、デレは陸上部だ……それもエースだよな
( ・∀・) よく集会で表彰されてるよな
('A`) 調べてみたところ、彼女の帰りは練習で遅くなって夜八時くらいになる事もよくあると分かった
(´・ω・`) へえ
( ・∀・) ちなみにそれどうやって調べたんだ?
('A`) 一ヶ月半の張り込みの結果だ、足で稼いだ確かな情報だぜ
(´・ω・`) ストーキングか
( ・∀・) 今お前と友達をやっていられる最低のラインまで来てるぞドクオ
('A`) だから張り込みだっつの、しかもお前らの動向調査も兼ねてのな!
( ・∀・) 夜八時まで張り込むその情熱を他の何かに使えよ帰宅部
('A`) 余計なお世話だ美術部、そう、美術部モララー!
( ・∀・) なんだよ、急に
('A`) 美術部は活動自体は七時までに終わるらしいじゃないか、ええ? モララーさんよ
( ・∀・) それがどうした
-
('A`) だというのに、お前は七時に帰る時もあるけど割と七時半とか八時とか八時半とか九時に帰るみたいだな!
(´・ω・`) 最大誤差が前後1時間あるのは『同じくらいの時間』って言っていいのドクオくん
('A`) いや、そもそも活動時間をオーバーしてデレを待ち構えてると言えなくもない時間に美術室から出ていくからOKだ
(´・ω・`) お前の頭の中では何がどうなってOKになってるんだよ
('A`) モララー、吐け! お前はデレを待って、帰り道が一緒になるくらいの時間に美術室を出ていくんだろう!?
( ・∀・) 普通に制作が長引くとそれくらいの時間になってるだけなんだが
('A`) 一言で済まさないで
( ・∀・) 一言で済まされるガバガバ根拠を使うな
('A`) 美術室から外を見て下校するデレを眺めたりしないの?
( ・∀・) 制作に集中してるから外なんて見ないが
('A`)
('A`) いや、しかし、まあ、あれだ、うん
( ・∀・)
('A`) うん!うん、うん!
( ・∀・) 幼児退行してもかわいくないしただただキモい
(´・ω・`) お前何も押し通せてないし根拠がガバガバなのを全く誤魔化せてないからな
('A`) ……ショボン! 今度は余裕こいてるお前の番だ
(´・ω・`) はぁ…
('A`) 溜息で返事するな
( ・∀・) 溜息で返事されるような話題提供しかしてねえんだろお前が
('A`) いや、ショボン、お前にも下校時間に関する根拠はある、上手く回避できるかな!?
(´・ω・`) 回避される事前提に殴りかかる悲哀、侘び寂びだね
-
('A`) ショボン、お前、毎週火曜と木曜の夜八時丁度にこの辺りを私服で歩いてるのは何故だ?
(´・ω・`) ちびっこ空手教室のバイトの帰りだけど
('A`)
( ・∀・) 一言で済まされたな
(´・ω・`) うちの道場のイベントの一つでさ、時給いいんだよね
('A`)
('A`) あっもしかして、デレの下校時間に合わせてそのバイトを始めたのかぁ〜〜?
(´・ω・`)
('A`) 分かった次行こう、な、うん、拳を下ろしてくださいおねがいします、うん
( ・∀・) そろそろ根拠を数打ちゃ当たるって訳でもないことに気づけよ
-
('A`) 次の…えーと、次は根拠いくつだっけ
( ・∀・) 次は七
(´・ω・`) 自分で覚えてろよ
('A`) 根拠七、ああ根拠七…最後の根拠だな
(´・ω・`) やっと終わりか
('A`) ……ククク!!
( ・∀・) なんだ、悪魔に取り憑かれたか?
(´・ω・`) 死人みたいな顔してるしとっとと成仏して
('A`) ……デレには彼氏がいるんだが
( ・∀・) この前別れたろ
(´・ω・`) ジョルジュでしょ? もう今別の娘と付き合ってるよ
('A`)
('A`)
('A`) 何で知ってんだよ?
(´・ω・`) いや君が机に突っ伏して寝てる時に、教室でデレが女子達に慰められてたよ
('A`)
【根拠⑦:デレに彼氏がいるって言えば動揺する予定だったんだけど?お?】
('A`) お?
(´・ω・`) 突然内藤にならないで
-
( ・∀・) 大方、『デレに彼氏がいるんだが』の文言で動揺したところを根拠に挙げようとしてたんだろ
(´・ω・`) 見え見えすぎるし、意地汚いし、そもそもみんな知ってる情報を自分しか知らないと思ってたのが哀れだよね
( ・∀・) 張り込みしたりするのもいいけど、誰がどんな情報握ってるかちゃんと知らないとだし、クラスの中の事くらい把握しておけよな
('A`)
('A`) い……いや、お前ら、
('A`) お前ら、反応が早すぎる、早すぎるぞ、ははは、
【根拠⑦(訂正版):デレの情報に対して反応が早すぎると思う】
( ・∀・) とっととガバ理論に付き合うのをやめたいだけなんだけど
('A`) はははは!
(´・ω・`) カラオケ行こうか?
( ・∀・) 俺スタバがいいな
ζ(゚ー゚*ζ 〜♪
ζ(゚ー゚*ζ 〜♪ 〜〜♪
ζ(゚ー゚*ζ …あら?
-
('A`) まだ…まだ根拠があるはずだ…
( ・∀・) 俺やっぱスタバ行きたいんだよね、売り切れる前に食べてみたいし
(´・ω・`) 洒落てるねえカラオケの方がいいけど
('A`) そもそもモララーお前、なんでデレと二年間同じ委員会なんだ???本当は好かれてんじゃないのか???好きになっちゃえよ
( ・∀・) 図書委員を決めるの二年連続でくじ引きだったろ
(´・ω・`) どんだけクラスの行事に興味無いのよキミ
( ・∀・) ああホームルームの時突っ伏してるから分からないんだ…
('A`) 死ねーッッ みんな死んじまえーッッッ
(´・ω・`) かわいそう……
ζ(゚ー゚*ζ ショボン、モララーくん、それにドクオくん!
(´・ω・`) あ、デレ
ζ(゚ー゚*ζ こんにちは!
( ・∀・) よう、どうした?
ζ(゚ー゚*ζ 部活が無いから暇でね! ちょっと声かけただけ、三人とも何してるの?
('A`) 僕は一生無職です
ζ(゚ー゚;ζ え、ドクオくん、どうしたの?
('A`) 私は蛆虫です
( ・∀・) いつもこんな感じだから…
ζ(゚ー゚*ζ そ、そうなの?
('A`) そう私は蛆虫…
-
( ・∀・) ちょっと拗ねてるだけだ、なまじ自分の頭に自信がある分、意見が通らないとすぐこうなるんだよ
ζ(゚ー゚*ζ ……そっか
( ・∀・) ほっときゃいいと思うぞ
ζ(゚ー゚*ζ うーん
('A`) ……蛆虫って蛾になるんだっけ、蝶になるんだっけ
(´・ω・`) ハエだろ
('A`) プーーーーーーーーン!!
(´・ω・`) 内藤になるな
ζ(゚ー゚*ζ ドクオくん
('A`) はい?
('A`) あ、うるさかったですか?
ζ(゚ー゚*ζ あのね、
ζ(゚ー゚*ζ 意見が通らなかったり、人とうまくいかない事って良くあるけど、案外、近くにいる友達って、自分のいいところをたくさん知ってるんだよ
('A`)
('A`) アッハイ
ζ(゚ー゚*ζ ね、ショボン、モララーくん、ドクオくんのいいところたくさん知ってるでしょ?
(´・ω・`) まあ、たくさんかは分からないけど、勉強関連で恐ろしく助かってるところはあるね
( ・∀・) あーそうそう、テストの範囲の解説とか先生の話より分かりやすかったりはするよな
('A`) …
-
ζ(゚ー゚*ζ 他には?
(´・ω・`) あーゲーム強すぎて殺したいとか
('A`) それはてめえが弱いだけだろ
( ・∀・) お前とゲーセン行くと格ゲーで勝ちすぎて終わらなくて色々回れねえしな、面白いものは見られるけど
ζ(゚ー゚*ζ うふふ、その感じだと、まだ他にもあるでしょ?
(´・ω・`) まあ、挙げればまだいくつかあるね
( ・∀・) 実際良いところがなきゃこんな奴と付き合わねえよ
('A`) 褒めてるようで貶してるよなソレ?
ζ(゚ー゚*ζ まあまあ、ドクオくん
('A`) ハイ
ζ(゚ー゚*ζ 自分で自分をダメだと思う事があったり、友達とぶつかったりしても、君のいいところは無くなったりしてないの
ζ(゚ー^*ζ 分かったでしょ、ね、元気出して!
('A`) ……!
('∀`) ハイ!
ζ(^ー^*ζ うん!
-
(´・ω・`) …デレって、昔からなんだけど、やっぱりすごくプラスの力があるなあ
( ・∀・) ああ、ドクオのあのひねくれを中和しちまうとはな
( ・∀・) デレがジョルジュと別れてから、野郎連中からの人気が再度高まったのも頷ける
(´・ω・`) …ドクオなりに、僕らの幸せを考えて、どっちかがデレと付き合ってほしいとか考えたのかもね
( ・∀・) はは、ありうる…そういう小学生みたいなところあるしなコイツ
(´・ω・`) ははは
(´・ω・`) ……
(´・ω・`) ところで、モララー
( ・∀・)あ? なんだよ
(´・ω・`) 君さ、本当はデレの事好きだけど、ドクオに看破されるのがなんか悔しくて意地になって否定してたりとかしないよね
( ・∀・)
( ・∀・)何? どういうことだ?
(´・ω・`) いや、そうだったら面白いなって思っただけだよ
( ・∀・)
( ・∀・)そういうお前こそ、実は言われた事が全部図星だけど上手くごまかしたりしてんじゃねえの?
(´・ω・`)
(´・ω・`) おいおい、僕はそんな短編コメディの主人公になるつもりはないよ
( ・∀・)…
( ・∀・)…ま、そうだよな
(´・ω・`) うん
( ・∀・)
(´・ω・`)
-
ζ(゚ー゚*ζ あ、じゃあ私これから友達と用があるから!
(´・ω・`) あ、うん
( ・∀・) またなデレ
('∀`) ありがとうデレさん!
ζ(゚ー゚*ζ どういたしまして!
ζ(゚ー^*ζ じゃあ、またね!
(*'∀`) じゃあ、また!
(*・∀・) またな
(*´・ω・`) またね、デレ
('∀`) …
('A`) ふぅ
('A`) なあ、ショボン、モララー…
(*・∀・)
(*´・ω・`)
('A`) おい?
Σ(´・ω・`)
Σ( ・∀・)
(´・ω・`) うん、ど、どうした? また次の根拠?
( ・∀・)オイ、いい加減諦めろよな、く、くどいぞ?
('A`) いや…
-
('A`) 俺、デレの事がちょっと好きになりそうだ
(´・ω・`)
( ・∀・)
('∀`) …あの人は、なんて素晴らしいんだ! すごくいい人じゃないか!
(´・ω・`) ……
(´・ω・`) …はぁ、まったく、付き合ってらんないよ
( ・∀・)ああ、本当に価値のない時間だったな、とっとと行こうぜ
(´・ω・`) カラオケに?
( ・∀・)スタバに
('∀`) 正直、素性が見えないから心配してたんだが、お前らがデレ好きになるのもちょっと分かるかもなーって思ったぞ
(´・ω・`) だから違うって
( ・∀・)好きじゃねえっての
('∀`) んもー強情だな二人とも
('A`) じゃあとりあえずスタバ行ってからカラオケ行こうぜ
( ・∀・)お、その手があったか
(´・ω・`) ま、その折衷案でもいいけどさ
('A`) 俺がいて助かったろ?
(´・ω・`) まあね
( ・∀・)ふん、ま、そうだな
('A`) さ、行こうぜ、楽しめるうちによ
了
-
Σz ゚ー )リ 投下は以上です
Σz ゚ー )リ 品評会の作品もがんばるぞ〜〜〜
-
みんな男子してるな
デレちゃんのこと好きすぎたろ
俺?お、俺は別にそーでもないよ
-
マジ?じゃあ、俺狙っちゃうかな
投下乙
-
テンポ良くて面白かった
乙
-
デレちゃん可愛いし男子たちが男子達してて好き
-
(-@∀@) 「投稿ラッシュ前に間に合ったぞ」
(-@∀@) 「投下だよ」
-
( ・∀・) 「のどが渇いたな」
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴.l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\.|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・) 「お、自動販売機だ」
( ・∀・) 「そしてポケットには150円」
( ・∀・) 「こりゃあちょうどいい」
-
( ・∀・) 「さてどれにしようかな」
( ・∀・) 「・・・」
( ;・∀・) 「あ」
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴┬. \チャリン/ .l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\.|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ;・∀・) 「手が滑って50円がドブに落ちてしまった」
( ;・∀・) 「やっちゃったな」
( ・∀・) 「仕方がない。家まで我慢するか」
「「お困りかね!!!!」」
-
( ・∀・) 「だれだ!?」
( ^ω^)('A`) ばあああん
-
( ・∀・)
( ;・∀・) 「どちら様?」
( ^ω^)('A`) ばあああん
( ・∀・) 「いや、ばあああんじゃなくて」
( ^ω^)('A`) ばあああん
( ・∀・) 「まいったな」
( ^ω^) 「・・・」
( ^ω^)つ◇ スッ
( ・∀・) 「ん?紙?」
-
( ・∀・) 「なんか書いてあるな」
( ・∀・) 『お、お前たちはまさか』
( ^ω^) 「フッフッフッ、ようやく気づいたかお」
('A`) 「クックックッ、さすがは俺の見込んだやつだ」
( ・∀・)
( ・∀・) 「会話が進んだ!!」
-
( ^ω^) 「僕らのことを知っているとはなお」
( ・∀・) 「いや、知らないよ。誰だよ」
( ^ω^)('A`)
( ・∀・)
( ^ω^)('A`)
( ・∀・)
( ・∀・) 『ま、まさかこんなところでご当地守る戦隊ブンドクジャーにあえるなんて』
( ^ω^) 「フッフッフッ」
('A`) 「クックックッ」
-
ご当地守る戦隊ブンドクジャーのようです
-
('A`) 「さ、面倒な話も済んだところで」
( ^ω^) 「お話しましょうお」
( ・∀・) 「何度も言ってるけどお前ら誰だよ」
( ^ω^) 「えー、そちらについては先程お渡しした名刺に書いてありますお」
( ・∀・) 「急に言葉が丁寧になったね」
( ;・∀・) 「てか、名刺?そんなん貰って・・・」
( ・∀・) 「あ、あの紙か」
('A`) 「クックックッ、さすがは俺の見込んだやつだ」
( ・∀・) 「うるさいよ」
-
( ・∀・) 「なになに」
( ・∀・) 『我々ブンドクジャーはご当地ヒーローになるために』
( ・∀・) 『日頃の成果を十分に発揮し皆さんのためになるよう努めます!!』
( ・∀・) 「選手宣誓かな」
( ^ω^) 「つまり、ご町内の皆さんのお手伝いをすることで」
('A`) 「街をより良いものにするとともに」
( ^ω^) 「ご当地ヒーローになるくらい有名になりたいんだお」
( ・∀・)「へえ」
-
('∀`) 「やがてテレビや雑誌に紹介されちゃったりして」
( ^ω^) 「それがきっかけで番組が作られちゃったりしちゃったりして」
('∀`) 「おもちゃやフュギアが飛ぶように売れちゃったりして」
( ^ω^) 「フッフッフッ」
('A`) 「クックックッ」
( ;・∀・) 「生臭いヒーロだな」
( ^ω^) 「この壮大な夢のためにも356日パトロールしているお」
( ;・∀・) 「ずっとしてるじゃないか。仕事とか無いの?」
('A`) 「まあ、強いて言うなら」
('∀`) 「街の平和を守るのが仕事かな?」
( ・∀・) 「無職かよ」
-
('A`) 「さて、我々の紹介が済んだところでそろそろ本題と参りましょう」
( ^ω^) 「あなたの困ったことはなんでございましょうかお」
( ・∀・) 「ほんとに良いの?」
( ^ω^) 「もちろんだお。できる限りのことをするお」
( ・∀・) 「そんなに言うなら頼むけど・・・」
( ・∀・) 「50円をドブに落としてしまったんだ」
( ^ω^) 「おおなんという悲劇お」
('A`) 「我々がなんとかせねば」
('A`) 「しかし、それならばすることは決まったな」
( ^ω^) 「こんな時はプランEだお」
( ・∀・) 「そんな大げさな」
('A`) 「危ないからあなたは下がっててください」
( ;・∀・) 「危ないの!?」
-
('A`) 「出たな、自動怪人ハンバーイ」
( ^ω^) 「お前の悪行はすでにバレているお」
('A`) 「街中の50円玉をかき集めてずいぶん私腹を肥やしているらしいな」
( ^ω^) 「ご町内の平和は僕らが守るお」
('A`) 「おまえに引導を渡してやるよ」
( ^ω^) 「死にたくなかったら50円出すお」
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴.l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\.|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
-
(;^ω^) 「く、顔色ひとつ変えないとはお」
('A`) 「だがこれを見たあともそんな態度を取れるかな」
( ^ω^) 「そ、その構えはドクオオリジナル空手の基本の構え」
( ^ω^) 「これはマジでやべーお。早く謝ったほうが良いお」
('A`) 「これを出したからにはもはや謝って住むような問題じゃないんだよ」
('∀`) 「ま、50円くれるなら考えてやってもいいけどな」
( ・∀・)
( ・∀・)
( ・∀・) 「ちょっとまって」
-
( ^ω^) 「なんですかお?」
('A`) 「止めないでください」
( ・∀・) 「いやいやいや」
( ・∀・) 「え、何やってんの?」
( ^ω^) 「そりゃあプランEですお」
('A`) 「PLAN Extortion略してプランEだ」
( ・∀・) 「Extortion?」
('A`) 「強要、ゆすり、恐喝そのあたりの意味だな」
( ・∀・) 「自動販売機を恐喝しても意味ないだろ!」
(;^ω^) 「そこはほら、ヒーローだから怪人を倒さなきゃいけないって感じで」
( ・∀・) 「どこがヒーローだよ。発言見返せよ」
('A`) 「ダークヒーローみたいだろ」
( ・∀・) 「ただのチンピラじゃないか」
-
(;'A`) 「しかし、まさかプランEが効かないとはな」
(;^ω^) 「ブンドクジャー始まって以来のピンチだお」
(;'A`) 「ちくしょう。俺達の夢はこんなところで終わってしまうのか」
( ・∀・) 「ドブの蓋をあげて取ってくれると思ってたんだけどな・・・」
( ゚ω゚)(゚A゚)
( ^ω^) 「お前天才かお」
('A`) 「驚いたな。そんな手があったなんて」
( ・∀・) 「あの流れから恐喝が始まったほうが驚きだよ」
('A`) 「クックックッ、さすがは俺の見込んだやつだ」
( ・∀・) 「うるさいよ」
-
( ^ω^) 「早速開けてみるお」
('A`) 「ああ、プランOを始めよう」
( ・∀・) 「プランO・・・ああ、Openか」
( ^ω^) 「ドクオ、そっちを持つお」
('A`) 「何を言ってるブーン」
('A`) 「俺は週刊少年ジャンプより重いものは持てないんだぞ」
( ;・∀・) 「そんなんでよく恐喝しようと思ったね」
( ・∀・) 「仕方ない、僕が片方持つから君は50円を拾ってくれ」
('A`) 「クックックッ、さすがは俺の見込んだやつだ」
( ・∀・) 「気に入ったの?それ」
-
( ・∀・) 「じゃあ持ち上げるよ」
( ・∀・) 「せーの」
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴. \カパッ/.┴.l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\:::::( ∵).::::::\|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
-
(・∀・ )
( ∵) ('A`)
(^ω^ )
(・∀・ )
( ∵) ('A`)
(^ω^ )
(・∀・; )
( ∵) ('A`;)
(^ω^; )
-
(・∀・; )
( ∵)Hello ('A`;)
(^ω^; )
(・∀・; )
( ∵) ('A`;)
(^ω^; )
(・∀・; )
( ∵) ('A`;)
(^ω^; )
-
バッ
⊂( ∵) Welcome!!
/ ノ∪
 ̄ ̄ ̄ ̄
( ;・∀・) 「ぎゃああこっち来た!!」
( ;゚ω゚) 「なんかヌラヌラしてるお。絶対やばいやつだお」
( ;・∀・) 「そ、そうだ。今こそプランEをやってくれ」
(;^ω^) 「そうだおドクオオリジナル空手をお見舞いしてやれお」
(;'A`) 「バカヤロウ!俺は格下としか戦わないんだよ」
( ;・∀・) 「つくづくヒーローとはかけ離れているやつだな」
( ;・∀・) 「と、とにかく逃げるぞ」
('A`) ブヘ
(;^ω^) 「やべ、ドクオが転んだお」
( ・∀・) 「善良な市民の盾になってくれたんだ。彼も本望だろう」
( ^ω^) 「それもそうだお。ドクオの犠牲を無駄にしないためにも逃げるお」
(;'A`) 「ブーーーン!!てめえ裏切りやがったな」
-
( ∵)ガシッ
('A`) 「ぎゃあああ」
( ^ω^) 「とうとうドクオが追いつかれてしまったお」
( ・∀・) 「君という尊い犠牲は忘れないよ」
( ∵)
('A`) 「クソッ、一体俺をどうする気だ」
( ∵)
-
スッ
( ∵)つ㊿ ('A`;)
( ∵) ㊿と('A`;)
(∵ ) ㊿と('A`;)
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴ \Bye!!/.┴.l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\:::::( ∵).::::::\|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
-
_____
l┌───┐| \
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳.| |. ⊂ニ⊃ ||┳┳┳┓
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃.| |ロロロロロロ||..┃┃┃┃
┻┻┻┻┻┻┻╋┻┻┻┻┻┻.| |ロロロロ「固 | ._. ┻┫
┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─.| |竺竺!|. | /ooヽ ─|
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.|└ー‐┘ .|{====} ┬|
┬┴┬┴┬┴┬┴ \パタン/.┴.l┌───┐| |::::::::::| ┴|\
 ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄\.|_,.ニニニニ,_| |;;;;;;;;;;| \. ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・)
( ^ω^)
('A`)
-
( ・∀・) 「あれにはこれ以上関わらないほうが良い気がする」
( ^ω^) 「世の中不思議なこともあるもんだおね」
('A`) 「なんだか俺ヒーローする自信がなくなってきたよ」
( ^ω^) 「僕もだお。明日からは真面目に働くお」
('A`) 「ああ」
('A`) 「だが今日は休もう」
('A`) 「今日の疲れを忘れるためにも」
今日もこうして二人の無職が救われた。
ありがとうご当地守る戦隊ブンドクジャー。
さようならご当地守る戦隊ブンドクジャー。
【ご当地守る戦隊ブンドクジャーのようです 】
-
( ・∀・) 「全くひどい目にあった」
( ・∀・) 「・・・・・・」
( ・∀・) 「・・・・・・あ」
( ・∀・) 「あの野郎そのまま50円持って帰りやがった」
【ご当地守る戦隊ブンドクジャーのようです 了】
-
(-@∀@) 「終わりだよ」
-
投下乙
AAがいい味出してるな
-
( "ゞ)「投下するよー」
( "ゞ)「それにしても……今回なんか静かじゃない?」
-
彼女にぱしん、と頬を叩かれる音で、わたしの意識は夢から現実へと帰ってきた。
「……」
左の頬を撫でてみても、かすかな痛みすら走らない。夢だから当たり前だ。
単なる夢ならどれほどよかっただろう。あれは遠くなり始めた記憶の残渣。
時間の流れに磨かれて、その輝きと鋭さを増し始めた檸檬色のナイフだ。
わたしがこの夢を見るのはこれが初めてじゃなかった。
かつては毎晩のように見て、目覚めるたびに泣いていた。
いつからか泣かなくなったけれど、それでも泣きたくなるくらいに心は痛む。
時間を確認しようとスマホの画面をのぞき込む。
未読のグループラインが何十件と表示されていたけど、あいにくそれを確認する気分にはなれない。
寝てたと嘘をつくことを決め込んで、わたしはスマホをその辺にそっと放り投げた。
「……トソン」
愛おしく、懐かしい名前を呼ぶ。返事は当然ない。それでいいのだと分かっている。
それでもわたしはいま、彼女のいない寂しさに苛まれていた。
だから、わたしは頭の中で、ひとつの箱を手に取る。積もったほこりを払って、そっとそのふたを開く。
その中にあふれんばかりに詰まっているのは、もう取りに戻れないあの日の忘れ物。
そして、甘酸っぱくて苦い檸檬の香り。
-
.
あの日、彼女にすくわれた日から順に、指先でそっとなぞるかのようにわたしはふたりの日々を思い返す。
.
-
.
Love Will Tear Us Apart
.
-
消せない、暗い過去の話をしようと思う。
わたし、三瀬ミセリには幼馴染がいた。名前は藤村トソン。かけがえのない親友だった。
わたしたちが出会ったのは、小学校に上がる前。あのころ、わたしはひとりぼっちだった。
引っ越してきたばかりで、当時は内気だったわたしは友達もろくに作れなかった。
「ねこちゃん?」
「え?」
「それ、ねこちゃん?」
毎日ひとりで、道路にチョークで落書きばかりしていたわたしに声をかけてくれたのが、トソンだった。
このころのトソンはとても活発な子で、髪が短かったこともあってまるで男の子のようだった。
男の子と混じって元気に遊ぶ彼女を羨ましくも、ちょっと乱暴そうで怖いとも私は思っていた。
「……いぬ」
「わんちゃんはおひげはえてないよ」
「……ちょっとはえてるもん」
だからだろうか。トソンの悪意はなかったであろう言葉にすら、わたしは打ちのめされていた。
うちで飼ってた大好きな柴犬のコロを猫と言われて、半泣きになる始末だった。
-
「……わんちゃんはね」
トソンはわたしがその辺に放り投げていた中で一番長いチョークを手に取った。
そして、彼女いわく猫だった私の絵の隣に、自分も絵を描き始めた。
「こうやっておはなのところがとがってて」
「……わあ」
「おかおがしゅっとしてて、あと……しっぽはくるんってしてるね!」
「……コロだ! すごい!」
トソンが緑色で描いてみせたのは、紛れもなくわたしの描きたかったコロだった。
アスファルトに緑色で書いたから、見えにくいのがもったいないくらいだった。
「ねこはね」
「うん!」
「おかおはわんちゃんよりまるくて、おひげがはえてて……」
わたしはすっかりトソンの描く絵に夢中になっていていた。
彼女の手が次は何を描いてくれるかが楽しみで仕方なかった。
これがわたしとトソンの最初の出会いだった。
-
トソンは引っ込み思案だったわたしを連れて、よく遊びに混ぜてくれた。
最初はみんなどこかよそよそしかったけど、次第にトソン以外の友達も増えていった。
小学校に入り、学年が上がるにつれて、わたしはトソンの助けを必要としなくなっていった。
トソンはその逆だった。
学年が上がるにつれて、年不相応に落ち着かないところがあったり、協調性のないところが目立つようになった。
トソンと仲の良かった子たちもだんだんと離れていって、ひとりで絵を描いている時間が増えていった。
同じ中学に進学するころには、わたしとトソンの立場は小さいころとは真逆のものになっていた。
わたしはそれでもトソンを見捨てることはしなかった。
今度は自分がそうしてもらったようにトソンを助ける番だと強く思った。
遊びに行くときでも、何かのグループ分けでも、わたしは積極的にトソンを自分のところに混ぜるようにした。
「いつもごめんなさい、私なんかを気遣ってくれて」
すっかりふさぎ込んで、わたしにすら敬語を使うようになったトソンは、事あるごとにそう言っていた。
「いいよ。だってトソンも昔そうしてくれたでしょ?」
「ですが……」
「それに、わたしがトソンといっしょにいたいからそうしてるの。わたしたち友達じゃん?」
-
「……友達?」
「……え? もしかしてそう思ってるのわたしだけ?」
「……いえ、友達です。ミセリは、私の大事な友達です。ありがとう、ございます」
「あーもー、ちょっと泣かないでよトソン!」
「大好きです……」
「うんうん、私も大好き! だから泣き止んでー!」
わたしたち自身が、立場が変わっても、わたしたちは友達だった。
確かにトソンは人と話すのが苦手になったし、かつての明るさは見る影もなくなった。
でも、彼女の絵の才能はめきめきと開花して、いまやコンクールで賞をもらうくらいだ。
苦手なことはあるけど得意なこともある。そして得意なことはとことんすごい。
そんなトソンのことをわたしは尊敬していたし、自慢できる最高の友達だと思っていた。
-
どこで私たちの歯車が狂ったのかと聞かれたら、すぐに答えられる。
あれは、修学旅行の初日の夜の出来事だった。
「じゃ行ってくんねー」
「先生きたらよろー」
「ん……」
男子の部屋にお呼ばれして、意気揚々と出ていく友達たち。
わたしはその背中を見ることもなく、布団をかぶって手を振るだけで見送った。
「……もう大丈夫ですよ」
「ほんと?」
「嘘言ってどうするんですか」
「……ぷはっ」
わたし以外ではひとり部屋に残ったトソンの声に、暑苦しかったかけ布団をようやく引き剥がす。
仮病を使って面倒くさいお誘いを断る作戦は、わたしの演技力とトソンの助演もあって大成功だった。
-
「いやー、ありがとね。口裏合わせてもらっちゃって」
「いえ、別に。ミセリが心底面倒くさそうだったので、これは協力してあげようと」
暇つぶしに落書きしていたメモ帳から顔を上げて、トソンはわたしを見つめて微笑む。
「友達なので」
「んもうトソーン! 大好きー!」
「入る班のないわたしを入れてくれたお礼です」
「そっけない! でもそういうところも好き!」
修学旅行特有の高揚感と、女子の付き合い特有の面倒くささからの解放感が胸を満たす。
みんなはわたしのことを可哀想だとか言ってたけど、わたしはわたしでとても楽しんでるので心配無用だ。
「ねえねえトソン。恋バナしない?」
「なんです、藪から棒に」
浮足立った気持ちが、普段はしないようなことをわたしにさせる。
例えば、色恋沙汰に興味がなさそうなトソンに修学旅行の夜の定番を持ちかけるとか。
-
「いや、普段そういう話しないなって。でも修学旅行の夜ではするもんじゃん?」
「まあ、はい」
筆記用具を置いて、トソンは話を聞く態勢に入ってくれる。
向かい合わせに敷かれた布団のせいか、これからふたりだけの秘密を作るんだという気分になる。
なにより、色恋沙汰に興味のなさそうだったトソンが話に乗ってくれたのがうれしかった。
「トソンはさ、好きな人とかいる?」
「いますよ、ゴッホとか」
「そうじゃなーい! ライクじゃなくて! ラブ! わかる?」
「ええ、わかってますよ」
そう言っていたずらっぽく笑ってみせるトソンを、わたしは初めて見た気がした。
なんというか、小悪魔的というか、色っぽいとでも言えばいいのか。
「……わかってるならちゃんと答えてよー」
とにかく、トソンの表情を見た瞬間、ふと胸の鼓動が高鳴ってしまった。
そんな自分に戸惑いを覚えながら、ごまかすように笑みを浮かべた。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板