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( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]
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トソンは引っ込み思案だったわたしを連れて、よく遊びに混ぜてくれた。
最初はみんなどこかよそよそしかったけど、次第にトソン以外の友達も増えていった。
小学校に入り、学年が上がるにつれて、わたしはトソンの助けを必要としなくなっていった。
トソンはその逆だった。
学年が上がるにつれて、年不相応に落ち着かないところがあったり、協調性のないところが目立つようになった。
トソンと仲の良かった子たちもだんだんと離れていって、ひとりで絵を描いている時間が増えていった。
同じ中学に進学するころには、わたしとトソンの立場は小さいころとは真逆のものになっていた。
わたしはそれでもトソンを見捨てることはしなかった。
今度は自分がそうしてもらったようにトソンを助ける番だと強く思った。
遊びに行くときでも、何かのグループ分けでも、わたしは積極的にトソンを自分のところに混ぜるようにした。
「いつもごめんなさい、私なんかを気遣ってくれて」
すっかりふさぎ込んで、わたしにすら敬語を使うようになったトソンは、事あるごとにそう言っていた。
「いいよ。だってトソンも昔そうしてくれたでしょ?」
「ですが……」
「それに、わたしがトソンといっしょにいたいからそうしてるの。わたしたち友達じゃん?」
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