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('A`)はドクトラセブンのようです

1名無しさん:2018/07/27(金) 13:30:00 ID:2b9l/F6s0
第一話『侵略〇―チューバ―』

地球は狙われている
今、宇宙に漂う幾千の星から
恐るべき侵略の魔の手が

( ^Д^)「はーい!地球のお猿さんたち!」

( ^Д^)「話題の〇―チューバ―、プギャー星人だよ!」

( ^Д^)「今日も地球侵略のための動画をうpするぜ!」

( ^Д^)「というわけで今話題のゲーム、チェーン・ソウ・デスマッチPC版やっていきたいと思います。」

このチェーン・ソウ・デスマッチとは非対称対戦ホラーゲームである。
一般市民4人犯罪者1人に分かれ、一般市民は時間内にマップから脱出、犯罪者は逃げられないように一般市民を痛めつけて捕まえるゲームだ。

560名無しさん:2019/01/23(水) 23:05:43 ID:djBPHcOU0
偽モナー星(元モララー星)では偽モナー星人が、地球が火の海になるのを今か今かと待ちわびていた。

(  ゚¥゚)「もう少ししたらあの青い星が真っ赤に染まるぜ!」

(  ゚¥゚)「ヒヒヒヒヒ!楽しみだなぁ!」

(  ゚¥゚)「あの美しい星が荒れ果てた大地しかなくなるんだ。最高な光景が見られるぜ!」

地球が滅ぶ瞬間を楽しそうに待っている彼らの元に一機の円盤が現れた。

( ・∀・)「今帰ったぞ我が故郷よ!」

モララー星人が乗る円盤だ。
もうそこはモララー星人が知る自分の星ではなかった。

(  ゚¥゚)「なんだありゃぁ?」

(  ゚¥゚)「どこの奴だ?」

( ・∀・)「どうも初めまして俺はこのモララー星のモララー星人さ。」

( ・∀・)「君らも一緒に派手に逝こうぜ!」

( ;゚¥゚)「モララー星人?生き残りがいたのか!」

( ;゚¥゚)「まさか復讐に来たのか?!」

( ;゚¥゚)「ひぃぃ!!」

( ・∀・)「だいぶ変わっちまったなこの星も。」

( -∀-)「でもまぁいい人生だったよ。」

( -∀-)(最後に親友もできたしな)

( -∀-)(おれは一人ぼっちじゃなかったんだ)

「あれを打ち落とせー!!」

「亡霊ごときが今更なんのようだ!」

騒ぎ始める偽モナー星人たちだったが、一瞬にして光に包まれた。
偽モナー星、元モララー星はもう一度炎に包まれたのだ。

561名無しさん:2019/01/23(水) 23:06:06 ID:djBPHcOU0
ξ゚⊿゚)ξ「敵を倒して地球が無事で万事解決ってんのはわかる。」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃぁ今は何の時間なんだ?」

ξ゚⊿゚)ξ「なんでやること終わって基地に帰らねぇんだ?」

ξ#゚⊿゚)ξ「なんであのおっさんは一人黄昏て哀愁漂わせてんだ?」

('A`)「人間そういうときも必要だよ。」

( ^ω^)「そうそう、今は少しゆっくりしようぜ。」

ξ#゚⊿゚)ξ「私はさっさと基地に帰ってゆっくり休みたいの!なんでこんな何もない田舎で時間つぶさなきゃいけないの?」

ξ#゚⊿゚)ξ「ああぁぁあぁ!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「もう我慢ならん!!あのおっさんぶちのめして帰るぞ!!」

('A`)「おっとそうはいかないな。」

( ^ω^)「隊長の元に行きたいなら我々を倒してからにするんだな。」
  _
( ゚∀゚)「四対一だ!さすがのツンヌだって人数差はどうしよもない!!」

(,,゚Д゚)「悪いが今日の俺たちは一味違うぜ!」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、そう言うならお前らちゃんと遺書は書いただろうな?」

ξ#゚⊿゚)ξ「あの世で後悔するんじゃないぞ!!」
  _
(;゚∀゚)(;'A`)(;^ω^)(;゚Д゚)「?!」

手加減を知らない人間、それがツンヌ。

562名無しさん:2019/01/23(水) 23:06:30 ID:djBPHcOU0
爪'ー`)y‐「フーッ」

煙草を吹かすフォックス。
後ろから聞こえる悲痛な断末魔には耳を傾けない。

爪'ー`)y‐「……」

爪'ー`)y‐「平和な世界か……」

昔自分でも夢見たこと。
歳を取るにつれてそれが夢物語だと段々にわかっていく。不可能だと理解していく。

爪'ー`)y‐「でもいつか来るといいなそんな時代が。」

爪'ー`)y‐「そうだろちんぽっぽ、モララー。」

そんな世界は来ないとわかっている。
でもそれでも信じたいのだ。
そんな世界が来ると信じているから戦うのだ。

爪'ー`)y‐「お前たちや俺が信じたその日が来るまで俺は…俺たちは戦い続けるさ……」

一人黄昏るフォックス。その目は寂しそうに遠くを見つめている。

第十八話 『一人ぼっちの宇宙人』

終わり

563名無しさん:2019/01/23(水) 23:07:06 ID:djBPHcOU0
今回は以上です。
いつもありがとうございます。

564名無しさん:2019/01/24(木) 00:28:56 ID:CGyEd3F20
そうかなと思ったけど投下したてホクホクの自分の作品ネタぶっこむなよww
それはそうと(  ;∀;)イイハナシダナー

565名無しさん:2019/01/24(木) 07:48:17 ID:GB9YYOLs0
乙です

566名無しさん:2019/01/24(木) 19:01:23 ID:TTnyVVAo0
おつ
モララー生きて欲しかった…

567名無しさん:2019/01/24(木) 23:38:56 ID:wkd8311E0
隊長いかすぜ
モララーよ永遠に・・

568名無しさん:2019/01/25(金) 00:27:16 ID:yoLeGk2o0
>>551
〉ξ#゚⊿゚)ξ 「頭ハイメガかよ!!」

お前だろwwwwwwww

569名無しさん:2019/02/03(日) 21:18:25 ID:d0LtOfMM0
第十九話『戦士にも休日を』

('A`)「隊長、申し訳ないのですが、今日はこれからお休みをいただきたいのですがいいですか?」

爪'ー`)「ん?ああ、今日は暇そうだからいいぞ。」

('A`)「ありがとうございます。」

爪'ー`)「そういえばまだドクオは有休一度も使ってなかったな。」

( ^ω^)「ドクオが休み貰うとは珍しい。何か用事があるのか?」

('A`)「今日はちょっと友達とな。」

ξ゚⊿゚)ξ「友達ぃ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?お前に友達いたの?」

('A`)「失敬な!友達の一人や二人くらいいますぅ!」

ξ゚⊿゚)ξ「どうせ画面の中から出てこないんだろ。会話も選択肢でするだけの。」

(;'A`)「実在の人物ですから!」

ξ;゚⊿゚)ξ「おま!まさか友達料とか請求されるタイプの奴らだろそれ!」

ξ#゚⊿゚)ξ「私が一言ガツンと言ってやるから任せろ!」

(;'A`)「いや、ちゃんとした友達だよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「いいかドクオ、どんなにつらくたってちゃんと現実を見ないとだめだぞ!」

ξ゚⊿゚)ξ「お前に友達がいるとかそれはまやかしか幻覚だ。」

(;'A`)「……」

爪'ー`)「そういうことなら今日は楽しんで来いよ!」

('A`)「はい!」

(,,゚Д゚)「後のことは俺たちに任せとけ!」

570名無しさん:2019/02/03(日) 21:20:00 ID:d0LtOfMM0
休みの許可をもらい急いで私服に着替えると基地からこっそり出る。
人目をがないことを確認するとドクトラアイを取り出し変身。

人間サイズのまま目的の廃墟ビルまで飛んでいく。
目的地に着いたらもう一度よく周りを見渡して人がいないことを確認したら透視能力。
何もない場所に空間の歪みを見つけたらそこに飛び込んだ。

('A`)「すまん遅くなった。お待たせ。」

≫(‘♀’)≪ 「お疲れ様。もう準備はできてるよ。」

( `ハ´)「これでミンナ揃ったネ。」

/ ,' 3「さぁさぁ、旦那の席について。早く一杯始めましょうや。」

アラマキ星人が持っていた商品の一つを使い、何もないところに自分たち専用の異空間を作り上げた。
そこにシナー星人の屋台やテーブル、イスなどを持ち込み地球人に気づかれることなく一杯できる場所を作ったのだ。
そう今日はこの星に住む宇宙人たちの飲み会なのだ。

≫(‘♀’)≪ 「デレさんに頼んでいろいろ料理を作ってもらったから美味しくいただこう!」

( `ハ´)「酒のツマミはワタシ作ったネ。」

('A`)「うほぉ!こりゃぁ旨そうなのばかりだ!」

/ ,' 3「お酒もこの星だけでなく宇宙のいい酒もご用意しやしたぜみなさん。」

/ ,' 3「とはいっても最初の一杯はこの星の風習に従ってビールにしておきますか。」

みんなで手際よくビールを注ぎ合う。

('A`)「よし、みんな酒はあるな。」

('A`)「さっさと飲もうぜ。」

/ ,' 3「旦那ぁこういう時は一言あってから始めるもんですよ。」

≫(‘♀’)≪ 「ここのみんなはドクトラセブン、君とのつながりのおかげで出会えたんだ。乾杯の挨拶を頼むよ。」

('A`)「仕方ないそういうことなら。」

('A`)「えー、ではご指名いただきましたので。」

('A`)「まぁー何と言うかですねぇー。こーみんなとー……」

('A`)「あー、出会えた?というかーなんですかね?えーっと……」

571名無しさん:2019/02/03(日) 21:20:34 ID:d0LtOfMM0
( `ハ´)「ヘタ。ヘタ過ぎネ。」

/ ,' 3「旦那もう少しなんとかなりやせんか?」

≫(‘♀’)≪ 「はぁ、君に頼んだ私がバカだった。」

(#'A`)「ギギギギギギギギ!」

(#'A`)「あー、では気を取り直して。」

(#'A`)「お前ら誰のおかげでこの地球にいられるのかよーく考えて感謝してくれ!」

(#'A`)「誰のご厚意で許してもらっているのかをな!」

( `ハ´)/ ,' 3 ≫(‘♀’)≪ 「……」

≫(‘♀’)≪ 「ああ、そうだね。私が出した触覚の偽物に気づかずにひたすらに一人プロレスしてくれた君のおかげだ!」

≫(‘♀’)≪ 「おかげでこうして生きてられるよ!」

( `ハ´)「本当、そうアルネ!地球防衛しているはずなのにラーメンに負けて滞在を許してくれたアナタのおかげネ。」

( `ハ´)「私利私欲を尽くすとはこういうことヨ!」

/ ,' 3「いやー、ヴィプトラブレスレットに存在を持ってかれそうになった哀れな旦那のおかげでっせ!」

/ ,' 3「泣きべそかきそうな旦那の顔が忘れられやせん!」

( `ハ´)/ ,' 3 ≫(‘♀’)≪ 「本当に感謝だよ!」

(;'A`)「……」

('A`)「はい、本当にですね、広大で無限な宇宙の中でこうしてそれぞれが違う星人が」

('A`)「本来まったく我々に関係ない星である地球で出会えた奇跡!」

('A`)「ここにいるみんなに!そして奇跡を起こしてくれたこの地球に!」

('A`)「カンパーイ!」

( `ハ´)/ ,' 3 ≫(‘♀’)≪ 「カンパーイ!」

572名無しさん:2019/02/03(日) 21:20:59 ID:d0LtOfMM0
(*'A`)「あぁうまい!この一杯のために生きてる!」

(*`ハ´)「地球ハ様々な食材だけじゃなくてウマイサケモ豊富でイイネ!」

≫(*‘♀’)≪ 「いい飲みっぷりじゃないかドクトラセブン。一気飲みするとは。ハイどうぞ。」

空になったジョッキにビールを注ぐ。

(*'A`)「ああ、ありがとう。」

(*'A`)「酒なんて本当にたまにしか飲んでる暇がないからな。」

(*`ハ´)「そんなに忙しいアルか?」

(*'A`)「そりゃぁヴィプトラ警備隊だもん。毎日忙しくてそもそも休み自体がない。」

(*`ハ´)「でもツンヌ隊ハよくラーメン食べながら酒飲みに来るネ。」

(*'A`)「あいつは別格だからな。」

/ ,' 3「正直あの方は恐ろしくて近寄れないですな。」

(*'A`)「たまに思うがあいつは本当に人間なのか?」

≫(*‘♀’)≪ 「実は違ったって言われても納得出来る。」

/ ,' 3「異常なまでの強さとか関係なしに人間性も疑うところばかりで。」

(*'A`)「いろいろ人間離れしてるって言うか……」

≫(*‘♀’)≪ 「普通じゃないってやつだ!」

(*'A`)「そうそう、それ!」

「ハハハハハ!」

一人暮らしの部屋程度しかない空間では、それは楽しく飲んでいる。

573名無しさん:2019/02/03(日) 21:21:25 ID:d0LtOfMM0
ξ゚⊿゚)ξ「暇ー!」

ξ゚⊿゚)ξ「私もたまには休んで飲みにでも行こうかなー。」

( ^ω^)「たまには?いつもじゃなくて?」

(,,゚Д゚)「おいツンヌ、今日はすでにドクオが休みだからこれ以上は人減らせないぞさすがに。」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?ならあいつ連れ戻すか。」

爪;'ー`)「そもそも君はもう有休がないとかのレベルじゃないからね?」
  _
( ゚∀゚)「隊長!」

爪'ー`)「どうしたジョルジョ?」
  _
( ゚∀゚)「今、我々ヴィプトラ警備隊の観測員が妙なものを探知しまして。」
  _
( ゚∀゚)「これを見てください。」

作戦室のモニターに日本地図が映し出されるとどんどん拡大されていき、とある場所が映し出した。
すると様々な画像処理がされていくと映し出されていた場所がゆがみだした。

爪'ー`)「これは?」
  _
( ゚∀゚)「推測すると空間の歪みです。その歪みの中は我々がいるこの世界とは別の空間があると思われます。」
  _
( ゚∀゚)「歪み自体は一人暮らしの部屋程度の大きさですね。」
  _
( ゚∀゚)「ただまれにそういった歪みは自然発生したりするよう出すが、万が一のことを考えると……」

爪'ー`)「なるほど、侵略者がその空間に潜んでいる可能性があるわけだ。」
  _
( ゚∀゚)「はい。」

ξ゚∀゚)ξ「おっと仕事じゃんか!あいつ連れ戻せよ!」

爪'ー`)「まあ待てツンヌ。まだ確定したわけじゃない。」

574名無しさん:2019/02/03(日) 21:22:05 ID:d0LtOfMM0
爪'ー`)「その歪みには我々人間は入れるのか?」
  _
( ゚∀゚)「推測では入れると考えられます。自然発生した歪みには人が入って消えてしまうそれが――

(,,゚Д゚)「なるほどそれが俗にいう神隠しの正体か。」
  _
( ゚∀゚)「そういうこと。」

爪'ー`)「なら誰かその歪みの中に入って侵略者がいるかどうか確かめてみるか?」
  _
( ゚∀゚)「それはちょっと危険ですね。」

爪'ー`)「?」
  _
( ゚∀゚)「その歪みの中に侵略者がいて酸素もあれば問題はないですが、もし人が消える神隠しの歪みだったとすると」
  _
( ゚∀゚)「その歪みから外に出られても今の時代に戻ってこられるか怪しいところです。」

( ^ω^)「ひょっとしたら未来に行っちゃったとか?」
  _
( ゚∀゚)「そういうこと。」

爪'ー`)「うーむ、そうなってくるとリスクが高いな。」

爪'ー`)「ならその歪みを無理やり閉じたらどうなる?」
  _
( ゚∀゚)「その歪みは消滅しますね。空間の中にあったモノもろとも。」

爪'ー`)「なるほど、ならその歪みを閉じる方向で行こう。」

爪'ー`)「それなら侵略者が利用してる場合でも倒せるし自然発生ならそこに入ってしまう人間がでる心配もない。」

爪'ー`)「頼めるか?」
  _
( ゚∀゚)「はい。みんなの力を借りれば歪みを閉じることのできる武器を開発できると思われます。」

(,,゚Д゚)「よし任せろ手伝うぜ!」

( ^ω^)「ちなみにどんな原理で閉じるつもり?」
  _
( ゚∀゚)「それはもちろん○○博士の論文にあった……を利用して××教授の理論――

爪'ー`)「面白い考えだな!」

(,,゚Д゚)「それならいける気がする!」

( ^ω^)「流石ジョルジュ!考えることが違うな!」

ξ゚⊿゚)ξ「???」

575名無しさん:2019/02/03(日) 21:22:34 ID:d0LtOfMM0
≫(*‘♀’)≪ 「今度さ私は、デレさんと遊園地行くんだ。」

(*'A`)「は?」

/ ,' 3「それ佐藤君とかいうのも一緒だろ。」

≫(*‘♀’)≪ 「う……」

(*`ハ´)「そうやって二人で行くかのように話し盛るノ良くないヨ。」

(*'A`)「ま、人さんがデレさんと二人でデートなんて不可能な話だもんな!」

≫(*‘♀’)≪ 「ぐぅ……」

/ ,' 3「そんな飛ばしをする人さんには熱燗を一気してもらんないといけませんな。」

(*`ハ´)「そうアルネ!」

≫(*‘♀’)≪ 「熱燗一気?おちょこじゃなくてとっくり丸ごといってやるよ!!」

≫(*‘♀’)≪ 「いただきまーす!!」

≫(*‘♀’)≪ 「ゴクゴクゴク……」

≫(*‘♀’)≪ 「ぷはぁー、楽勝だね!」

(*`ハ´)「ヒュー!イイ飲ミップリネ!」

≫(*‘♀’)≪ 「あたぼうよ!日本酒の人と言われた男だぜ!」

/ ,' 3「こりゃあ旦那も負けてられないですよ!はい、熱燗とっくり一つ。」

(*'A`)「おらぁ!見てろよお前ら!!」

(*'A`)「ゴクゴク……」

(*'A`)「ぶふぅ!!」

≫(*‘♀’)≪ 「うわ!きたねぇ吐き出しやがった!!」

(*`ハ´)「ムリはダメ絶対!」

(*゚A゚)「おぼぼぼ……」

576名無しさん:2019/02/03(日) 21:23:21 ID:d0LtOfMM0
/ ,' 3「でもデレさんって女性は素晴らしいですな。我々宇宙人のことを受け入れてくれてこんな料理まで。」

(*'A`)「うま!うまぁ!!」

(*'A`)「デレさんの料理うま!」

≫(*‘♀’)≪ 「本当にいい出会いができたよ。佐藤君にも出会えたし。」

(*`ハ´)「普通じゃ考えられないことヨ。他の宇宙人を受け入れれるなんて。」

/ ,' 3「大体の宇宙人同士の関係は利害の一致や利用できるかとかですからね。」

≫(*‘♀’)≪ 「自分の星を失って仲間を失って絶望したけどこの星のおかげで私はまた生きていける。」

(*`ハ´)「ワタシも迫害を受けるコトナク宇宙一のラーメンを作れているネ!」

/ ,' 3「今まで出会ったことのないような心の強いお方が多くていい星ですよここは。」

(*'A`)「うま!うまぁ!!」

(*'A`)「あ、これもうまぁ!!」

(*`ハ´)/ ,' 3 ≫(*‘♀’)≪ 「……」

≫(*‘♀’)≪ 「正直ヴィプトラの戦士っていったら自分たちの利益のためらな平気で星を滅ぼしても気にしないやつらだと思っていた。私の故郷にしたように。」

(*`ハ´)「本当ネ。相手のイイブンなんてまったく聞かないヤツラばかりと思っていたヨ。」

/ ,' 3「旦那はそういった方たちとは違いますね。」

≫(*‘♀’)≪ 「ああ。」

(*`ハ´)「でももう少し強くて頼りになってほしいアルよ。」

≫(*‘♀’)≪ 「それな。」

/ ,' 3「それが旦那ってことですな。」

(*'A`)「うま!うまぁ!!」

(*'A`)「あれ?みんなどうしたの?」

≫(*‘♀’)≪ 「いや、なんでも。」

/ ,' 3(これが元宇宙最強のモナトラマンの教え子ですかい)

(*`ハ´)(何かの間違いネ)

577名無しさん:2019/02/03(日) 21:23:43 ID:d0LtOfMM0
(*`ハ´)「そうだ新作のラーメン作ったアル!ミンンな食べて!」

(*'A`)「おお!醤油ラーメンか今度は!」

(*'A`)「うま!これうまいよシナー!」

(*`ハ´)「良かったアル。少し自信無かったアルよ。」

≫(*‘♀’)≪ 「うん、確かにうまい…でも……」

(*`ハ´)「?」

/ ,' 3「ああ、確かにおいしいですよこのラーメン。」

/ ,' 3「しかし、いつもの味噌ラーメンには遠く及ばない。」

≫(*‘♀’)≪ 「あの味を知っている人がこっちを頼むかって言ったらそれはないね。」

(*`ハ´)「やはりそうカ。」

(*'A`)「あれ?これもおいしいよ?」

(*`ハ´)「自分でも自慢の味噌ラーメンが一番うますぎて後から作るメニューがそれについていかないヨ。」

≫(*‘♀’)≪ 「まったくもって贅沢な悩みだよ。」

/ ,' 3「どうです?宇宙一の料理を作れる包丁を差し上げますぜ!」

/ ,' 3「代わりにこの屋台をいただければ。」

(*`ハ´)「飲んでるときに商売するなアル。それにこの屋台はワタシの誇りネ。絶対にあげないヨ。」

(*'A`)「シナーおかわり!」

(*`ハ´)「ハイあるヨ。」

578名無しさん:2019/02/03(日) 21:24:06 ID:d0LtOfMM0
  _
( ゚∀゚)「その部品はこっちに。あっ!その部品はまだ付けないで!」

(;^ω^)「おっとすまん。」

(,,゚Д゚)「ええっとここか?」
  _
( ゚∀゚)「そこにお願い。」
  _
( ゚∀゚)「隊長!手が震えてますよ!それじゃだめです!余計なことはしないでください。」

爪;'ー`)「ごめん……」

ξ゚⊿゚)ξ「オラオラ!さっさと作れよお前ら!」
  _
( ゚∀゚)「ツンヌはさっき言ったシステムできた?」

ξ゚⊿゚)ξ「いやまったく。そもそも何とかシステムなんて意味が分からん。」
  _
(;゚∀゚)「あーそう。とりあえずツンヌは作戦室でゲームでもしてて。」

ξ゚⊿゚)ξ「マジでいいの!?」

ξ゚⊿゚)ξ「サンキュー!」
  _
(;゚∀゚)「ふぅ。」
  _
(;゚∀゚)「あ!ギコそこはまだ!」

(,,゚Д゚)「あれ?ああ先にこれか。」

( ^ω^)「普段いろいろ開発している方々には頭上がらないですね。」

爪'ー`)「そうだな。」
  _
( ゚∀゚)「隊長!突っ立ってると邪魔です!ブーンもサボってないで手を動かして!」

爪;'ー`)(;^ω^)「あ、はい。」

ドクトラセブンたちが楽しく飲んでいる間にヴィプトラ警備隊では新型のミサイルの開発が急がれていた。

579名無しさん:2019/02/03(日) 21:24:30 ID:d0LtOfMM0
≫(*‘♀’)≪ 「いやーだいぶ飲んで食べて話した。」

(*`ハ´)「本当今日は楽しかったよ。」

/ ,' 3「こうやってまったく違う宇宙人同士が楽しく飲めるなんて考えられませんからね。」

(*'A`)「……」

(*'A`)「お、俺さ……」

(*`ハ´)/ ,' 3 ≫(*‘♀’)≪ 「?」

(*'A`)「と、友達ができたのこの地球に来てからなんだ。」

(*'A`)「V78星雲ではずっといじめられて見下されて友達なんていなかった……」

(*'A`)「ヴィプトラ警備隊のみんなとも……ここにいるみんなとも仲良くなれて……」

(*;A;)「友達になれて本当によかったよ!!!」

≫(*‘♀’)≪ 「どうどう。」

(*`ハ´)「まったく泣くことナイネ。」

/ ,' 3「旦那、みんな同じ気持ちですぜ!」

(*;A;)「うぅ…おれ…おでぇ!!」」

(*;A;)「じきゅうにぎでほんどうによがっだぁ!!本当にみんなだいずぎぃ!!」

≫(*‘♀’)≪ 「……」

(*;A;)「だがらおではじぎゅうをまも――

≫(#‘♀’)≪ 「馬鹿野郎!!」

バチンッ!!

本気でドクトラセブンに平手打ちを食らわせる人。

(*;A;)「?!」

/ ,' 3(*`ハ´)「!!」

580名無しさん:2019/02/03(日) 21:25:04 ID:d0LtOfMM0
≫(#‘♀’)≪ 「その顔は何だ!?その目は何だ!?その涙は何だ!? 」

(*;A;)「え?」

≫(#‘♀’)≪ 「お前がやらずして誰がやる!?お前の涙で、奴が倒せるか!?この地球を救えるのか!?」

(*;A;)「え?え?」

≫(#‘♀’)≪ 「皆必死に生きているのに・・・挫ける自分を恥ずかしいと思わんか!!」

≫(#‘♀’)≪ 「やるんだ・・・!もう一度やるんだ!」

(*;A;)「どういうことなの?」

≫(#‘♀’)≪ 「馬鹿野郎!!」

バチンッ

もう一度引っぱたく。

/ ,' 3(*`ハ´)「いいぞ!もっとやれ!」

酔っ払ってくると自分でも何をやっているのかわからなくなる。
よくあると思う。
その後もよくわかなないことで怒鳴る人だったり大泣きするドクトラセブンだったり
その様子を動画でとるアラマキ星人だったり気にせずに一人飲み続けるシナー星人だったりと大騒ぎだ。

≫(#‘♀’)≪ 「そんなんではツルク星人には勝てないぞ!!」

(*;A;)「誰それぇ??」

(*`ハ´)「ああ、焼酎は芋のロックに限るヨ。」

/ ,' 3「お二方ともいい動画撮れてますよー。」

581名無しさん:2019/02/03(日) 21:25:31 ID:d0LtOfMM0
  _
( ゚∀゚)「これをこうして……」
  _
( ゚∀゚)「よしできたぞ!」
  _
( ゚∀゚)「対異次元空間用ミサイルジョルジョ一君号!」

( ^ω^)「名前もう少しなんとかならなかった?」
  _
( ゚∀゚)「いい名前だろ!」

( ^ω^)「そう……」

(,,゚Д゚)「でもちょっとたくさん作りすぎたのでは?十発以上あるぞ。」
  _
( ゚∀゚)「少ないより多いに越したことはない。余ってもいつか使うかもしれないだろ。」
  _
( ゚∀゚)「システムも入力してあるから後は基地から飛ばすだっけだ!」
  _
( ゚∀゚)「まず試しに一発撃ってみましょう!」
  _
( ゚∀゚)「隊長、お願いします。」

爪'ー`)「やっと仕事が回ってきたかな。」

爪'ー`)「ではお言葉に甘えてスイッチを……」

ポチっと

ヴィプトラ警備隊の基地から発射されたミサイルは目的地周辺で爆発した。

( ^ω^)「あれ?失敗?」
  _
( ゚∀゚)「フフフフ、よくモニターを見てくれ。」

モニターに映し出されていた歪んでいるのが少し歪みが消え始めた。
  _
( ゚∀゚)「これで時間がたてば消えるでしょう。」
  _
( ゚∀゚)「連続して数発撃てば一瞬で消滅するんですがね。」
  _
( ゚∀゚)「ハハハハハ!」

582名無しさん:2019/02/03(日) 21:26:11 ID:d0LtOfMM0
≫(#‘♀’)≪ 「まったくわかったか……」

≫(*‘♀’)≪ 「あれ?」

≫(*‘♀’)≪ 「なんの話してたんだっけ?」

(*;A;)「うえーん!!えーん!!」

≫(*‘♀’)≪ 「あれ?なんで泣いてるの?」

(*`ハ´)「さてそろそろ片づけをシマショウ。」

/ ,' 3「ん?」

グワーン!  グワーン!

突然ドクトラセブンたちがいる空間が揺れ始めた。

≫(*‘♀’)≪ 「なにごと?」

(*`ハ´)「敵襲アルか?」

/ ,' 3「これひょっとするとヴィプトラ警備隊に見つかって攻撃受けてるかも。」

/ ,' 3「いやーちょっとヴィプトラ警備隊を侮りましたな!」

≫(*‘♀’)≪ 「このままだとどうなる?」

/ ,' 3「本来の空間とのつながりが消えてみんな消滅しますね。」

(*'A`)「え?」

(*`ハ´)「早く出ようアル!!」

583名無しさん:2019/02/03(日) 21:26:37 ID:d0LtOfMM0
爪'ー`)「こうして後は眺めていれば勝手に消えるのならそんなに急ぐこともあるまい。」
  _
( ゚∀゚)「ええ、これで歪みの中に侵略者がいるのなら何かしらの反応があるはずですからね。」

( ^ω^)「でももったいないなーあんなに作ったのに一発でいいなんて。」
  _
( ゚∀゚)「無駄に撃ちすぎても意味ないからね。」

ξ゚⊿゚)ξ「へーこれがミサイルの発射ボタン。」

(,,゚Д゚)「おいツンヌ!絶対押すなよ!絶対だぞ!」

ξ゚⊿゚)ξ「わかってるってそんなことー」

ξ゚∀゚)ξ「っと見せかけて!!」

ポチポチポチポチポチッ

圧倒的ボタン連打!

ξ゚∀゚)ξ「バーカこんなボタンあるのに押さずにいられるか!!」

(,,゚Д゚)「ああ!」
  _
( ゚∀゚)「いやまぁ地球に害があるわけでないからいっぱい撃っても問題はないけどね。」

ξ゚∀゚)ξ「ならいいよな。」

大量のミサイルが撃ちださられ爆発していく。
そして歪みも消滅した。

( ^ω^)「一件落着ぅ!一件落着ぅ!」

584名無しさん:2019/02/03(日) 21:27:17 ID:d0LtOfMM0
(;`ハ´)「ワタシが一番最初に外に出るネ!」

/ ,' 3「おやぁ?誇りである屋台はどうするんですか?最初はあっしが出やす!」」

(;`ハ´)「ハハハハハ!誇りより命が一番ヨ!屋台は生きてさえいれば簡単にやり直せるアル!」

≫(;‘♀’)≪ 「一番はこの私が!!デレさんとのデートがあるのでね!!」

(;'A`)「それ一対一じゃないだろ!!」

(;'A`)「ここはやはり俺が一番最初に出て安全を確保する!!」

(;'A`)≫(;‘♀’)≪(;`ハ´)/ ,' 3「ウオォォォオォ!!」

みんな我先に出入口に手を伸ばした。

が―――

シュワンッ

(;'A`)「あ……」

目の前で出入口が消えた。

(;'A`)「あああああああああああああ!!!」

/ ,' 3「どうするんですか?どうするんですか?どうするんですか?これぇ!!」

≫(;‘♀’)≪ 「あががっがが!!」

(;`ハ´)「みんな落ち着くアル!」

(;'A`)≫(;‘♀’)≪/ ,' 3「!」

( `ハ´)「こういう時はお落ち着いて……」

( `ハ´)「辞世の句を詠むアル!」

(;'A`)「あああああああああああああ!!!」

/ ,' 3「どうするんですか?どうするんですか?どうするんですか?これぇ!!」

≫(;‘♀’)≪ 「あががっがが!!」

徐々に空間自体が消え始めた。

585名無しさん:2019/02/03(日) 21:27:43 ID:d0LtOfMM0
≫(;‘♀’)≪ 「ドクトラセブンこういう時はワープとかできないの?」

(;'A`)「俺のワープは遠い場所まで移動できるだけだ!別空間に移動したりはできない!」

/ ,' 3「旦那ぁヴィプトラの戦士でしょ?何とかして下せえ!」

( `ハ´)「%’%#’’’&&’)%&&」

/ ,' 3「シナーさん自分の星の言語で辞世を詠むのやめてぇ怖いから!!」

(;'A`)「えぇっと、こういう時は……」

('A`)「そうだ!」

('A`)「デュワ!」

突然その場で高速回転し始めるドクトラセブン。
そうこれこそがヴィプトラの教え。
困ったら回転するのだ。

ドクトラセブンの体が光り始める。

( `ハ´)/ ,' 3 ≫(‘♀’)≪ 「?!」

うわああああああ!!

まばゆい光に包まれるとその場の全員が消えた。

( A )「う……」

('A`)「はっ!」

そこは元の場所であった。
何とか高速回転のおかげで戻ってこれたのだ。

≫(‘♀’)≪ 「流石はドクトラセブン、助かったよ。」

≫(‘♀’)≪ 「また君には命を救われたな。」

( `ハ´)「今度ラーメンサービスするヨ!」

/ ,' 3「旦那ならなんとかしてくれると信じてましたよ。」

('A`)「まったくお前らは。」

586名無しさん:2019/02/03(日) 21:28:14 ID:d0LtOfMM0
無事に異次元空間から脱出できたドクトラセブンたち。
これで今回の話は終わり―――
そう思った時だった。

(;'A`)「あれ?」

ぐらりっ

ドクトラセブンは力が抜けたように膝をついた。

≫(‘♀’)≪ 「どうした?」

(;'A`)「いや、ちょっと疲れかな?さっきの高速回転が思ったよりエネルギーを消耗したらしい……」

(;'A`)(違うこの感じは)

(;'A`)「ゲホゲホッ」

/ ,' 3「旦那まさか風邪ですかい?」

( `ハ´)「悪くなる前によく休んだ方がいいアル。」

(;'A`)「そうするよ……」

(;'A`)「じゃあなみんな……」

「ああ、また今度!」

そう言ってみんなと別れた。

(;'A`)(これは今までの戦いでの消耗と蓄積したダメージだきっと!!)

フラフラ

(; A )(このままではまずいぞ……)

突如訪れたドクトラセブンの異常!
このままどうなってしまうのか?

第十九話『戦士にも休日を』

終わり

587名無しさん:2019/02/03(日) 21:34:22 ID:d0LtOfMM0
いつもありがとうございます。
今回は以上です。
次回で最終回前編後編ですが、それはあくまで元ネタのウルトラセブンをリスペクトでの前編後編になります。
長さ的には前編後編合わせて普段と変わらないか、少し長い程度だと思います。
前編後編を書き上げたら同時に投下するか後編は日を置くかはできてから考えます。
あと少しですが最後までお付き合いいただけたら幸いです。

588名無しさん:2019/02/04(月) 02:39:24 ID:FJeIcc5E0
なんと、最終回とな


589名無しさん:2019/02/04(月) 10:55:34 ID:zTCs1VOc0
マジか終わるのか……!
ともあれ今回も面白かった

590名無しさん:2019/02/04(月) 10:57:23 ID:wYf6q2Aw0

とりあえず回転しときゃなんとかなるな!

591名無しさん:2019/02/06(水) 01:48:47 ID:75JhdSIk0
おつ
これ大好き

592名無しさん:2019/02/12(火) 07:28:12 ID:6eeXFmLM0

100選目指して頑張れ!

593名無しさん:2019/02/12(火) 18:58:22 ID:ifD2GzfY0
完結したら真っ先に推すぞ

594名無しさん:2019/03/03(日) 09:15:04 ID:m13jzxs.0
バードミサイルをぶち込んでやるぜ!(ポチポチポチポチ
これを思い出した

595名無しさん:2019/03/09(土) 00:19:57 ID:A.YRKkos0
最終話『史上最悪の侵略者』(前編)

爪#'ー`)「まったくぶったるんどる!ぶったるんどるぞ!!」

ヴィプトラ警備隊基地作戦室ではフォックス隊長が怒り心頭であった。

( ^ω^)「本当ですね。有休で楽しんできたと思ったら風邪ひいてダウンだなんて。」

爪#'ー`)「自分の体調管理ができないとはヴィプトラ警備隊員にあるまじきことだ!!」

(,,゚Д゚)「今は基地の医務室で寝てますからもう一日も休めば元気になるでしょう。」

爪#'ー`)「風邪くらいで休むとは!俺が若い頃は――」

ξ゚⊿゚)ξ「テメーはよく二日酔いでくたばってるだろ!人のこと言えんのかよ!!」

爪;'ー`)「そ…そうですね……」
  _
( ゚∀゚)「でも本人は風邪だと言ってましたが、見た感じもっと酷いような状態でしたね。」

( ^ω^)「ああ、それな。先生に診てもらえって言ってもこれくらい大丈夫だっていうこと聞かないんだもん。」

(,,゚Д゚)「医者が嫌いなのかな?」

( ^ω^)「馬鹿言え子供じゃあるまいしそんなことないだろ。」

(,,゚Д゚)「まぁドクオがダウンしてる間は我々が頑張るしかないな。」
  _
( ゚∀゚)「その話は置いといて。隊長、Z地点で今まで発見されたことのない新しい鉱石が発見されたとの連絡がありました。」

爪'ー`)「新しい鉱石?」
  _
( ゚∀゚)「ええ。なんでもその鉱石は凄まじいエネルギーを秘めているようでして。」
  _
( ゚∀゚)「地球が抱えているエネルギー問題に新たな道が切り開かれるかもしれません。」

爪'ー`)「そいつはいい話だな。」
  _
( ゚∀゚)「このメテオールさえあればもう怖いものなしって話ですよ。」

596名無しさん:2019/03/09(土) 00:20:23 ID:A.YRKkos0
( A )「うぅ……」

体中がだるい。すごい高熱も出ている。
もし基地の医療施設を使われて俺の体を調べられてしまったら地球人でないことがばれてしまう。
だからこそこのボロボロの体で何とかしなくてはならないのだ。

( ^ω^)「よう!調子はどうだ?」

( A )「ブーン……」

( A )「この様子を見て大丈夫そうに見えるか?」

( ^ω^)「俺が前にやったギックリ腰の時よりはましそうに見えるぜ。」

( ^ω^)「ほら風邪薬持ってきたから飲んどけ。」

( A )「すまん。ありがとう。」

( ^ω^)「まぁあれだな。ハメ外すのはいいが、体調管理はしっかりしろよ。」

( A )「あぁ……すまない……」

( ^ω^)「そんなんだとこっちまで調子が狂うな。」

( ^ω^)「今作戦室じゃメテオールとかいう新鉱石の話で大騒ぎだってんのに。」

(; A )「え?」

( ^ω^)「ああ、なんでもスゲーエネルギーを秘めた鉱石なんだと。」

( ^ω^)「しかもたった一つのめっちゃでかい物らしい。東京ドーム数百個……いや数千個分の大きさだとか。」

(; A )「メ……メテオールだと!!」

( ^ω^)「?」

( ^ω^)「見つけた調査班の検査結果によるとハンマーで強くたたくだけでエネルギー波が発生したり」

( ^ω^)「何とか少し鉱石を削り取ることに成功してビームや光線を当てるとただの石になってしまったりとか」

( ^ω^)「扱いがかなり大変らしい。」

(; A )「あ、ああ!」

なんとういことだ。非常にまずいことになった。
今まで聞いたことのない巨大なメテオールがこの地球に埋蔵されていると知られたら――

597名無しさん:2019/03/09(土) 00:20:46 ID:A.YRKkos0
メテオール。

それは恐るべき力を持つ鉱石。
宇宙ではそれを求めるあまり争いが絶えない。
それを多く持つものがこの宇宙を支配できるといわれるほどだ。

しかし、扱いが難しく文明レベルが低いとまともに扱えずただの石にしてしまうことも。
なのでかなり文明が発達した星出ないとその真価を発揮できない。
強い衝撃や光線といったものは当ててはいけないのだ。

あまり力を持たない星でメテオールが見つかれば強い星から圧力や場合によっては力ずくで奪いに来る。
中には強い星たちの争いに巻き込まれて戦場になることも。
そしてメテオールが見つかった星は例外なく滅ぼされる。
塵一つ残らないほどに星を解体されて。

力のある星が見つければ繁栄や幸福を手に入れられる。
方や力のない星で見つかれば絶望と不幸が訪れる。

その恐るべきものが地球で見つかってしまったのだ。
今の地球ではメテオールをうまく使うことはできないだろう。
もしそれが他の星に見つかるようなことがあれば……
地球のような弱小な星はあっという間にこの宇宙からその姿を消すことでしょう。

地球に今まさに恐るべき侵略者の魔の手が――

598名無しさん:2019/03/09(土) 00:21:08 ID:A.YRKkos0
(; A )「隊長!メテオールが発見されたって本当ですか?!」

ボロボロの体で無理をして作戦室まで乗り込むドクオ。

爪'ー`)「おぉドクオ!体調はどうだ?あー、その様子だとまだ駄目そうだな。」

( ^ω^)「あまり無理をするなよドクオ。」

(,,゚Д゚)「ああ、そうだぞ。風邪はちゃんと治してからじゃないと。」

(; A )「俺の体のことなんてどうでもいいんだ!本当にこの地球にメテオールがあるとなると大変なことになる!!」
  _
( ゚∀゚)( ^ω^)(,,゚Д゚)爪'ー`)ξ゚⊿゚)ξ「?」
  _
( ゚∀゚)「どうしたんだ?今世紀最大の発見に何か不満があるのか?」

(; A )「違うんだ!メテオールがあるとこの宇宙のありとあらゆる星から狙われてしまう!!」

(; A )「そうなったらおしまいだ!!」
  _
( ゚∀゚)「??」
  _
( ゚∀゚)「おいおい、今だって地球は侵略者たちに狙われてるんだぜ?何が変わるってんだ。」

( ^ω^)「そうだ。だから我々はこの新エネルギーを利用した強力な防衛兵器なんて開発できれば怖いものなしだってことだよ。」

(; A )「今までのような単体だったり個人的な侵略とはわけが違う!星全体が攻めてくる!下手したら宇宙連盟だとかが……」

ξ゚⊿゚)ξ「何言ってんだテメー?熱のせいで顔面だけでなく頭の中までイカれたか?」

爪'ー`)「落ち着けドクオ。未知の鉱石で心配になる気持ちもわかるがそんなに気を急いでも仕方ないぞ。まずはゆっくり休んで風邪を治せ。」

(; A )「なんでみんな俺の言うことをわかってくれないんだ!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「宇宙連盟だとか寝言は寝てから言えや!あれだったら寝かしつけてやろうか?当分目が覚めないくらい!!」

(,,゚Д゚)「おいよせツンヌ!」

599名無しさん:2019/03/09(土) 00:21:43 ID:A.YRKkos0
そんな風にいつものように騒いでいると宇宙ステーションVIP3から連絡が入った。

VIP3隊員「こちら宇宙ステーションVIP3、こちら宇宙ステーションVIP3!本部応答願います!」

爪'ー`)「こちら本部作戦室、どうした?」

VIP3隊員「現在地球に接近する謎の球体を発見。猛スピードで真っ直ぐ地球を目指しています!」

爪'ー`)「なに?!」

VIP3隊員「こちらの計算によると数分後には地球に到着する模様!」

爪'ー`)「了解、十分に警戒する。」

( ^ω^)「やれやれ、ドクオがそんなこと言うもんだからもう攻めてきたぞ。」
  _
( ゚∀゚)「しかし、宇宙ステーションVIP3から送られてきた映像を見るとこの赤い球体にはデカい宇宙人が一人ってところでは?」

(,,゚Д゚)「なんにしろ地球に来るからにはそれなりに覚悟してもらわないとな!」

(; A )「あの球体は!!」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだお前知ってんのかあの球体?」

(; A )「なんてことだ……タカラ星人の物じゃないか!」」

ξ゚⊿゚)ξ「あんだって?」

(,,゚Д゚)「タカラ星人?」

( ^ω^)「隊長知ってます?」

爪'ー`)「いや記憶にないな。」
  _
( ゚∀゚)「うーん、基地のデータベースで検索してもヒットしませんね。」

ξ゚⊿゚)ξ「ホントお前さっきから意味わかんないこと言いやがって何なんだよ!」

(; A )「う……」

600名無しさん:2019/03/09(土) 00:22:19 ID:A.YRKkos0
タカラ星人

この広い宇宙で悪の限りを尽くす最恐で最狂、凶悪な宇宙人だ。
残虐非道で逆らうものはみんな始末してきた。こいつに滅ぼされた星の数は数えきれないほどになる。
その姿を見るだけで戦意喪失し命乞いを始める者たちや恐怖や恐ろしさに屈して配下になるものも多い。
なによりヴィプトラ戦士の一番の敵でタカラ星人率いる悪の軍団との争いが絶えない。

そんな奴がこの地球に来たと言うのか!
まさかもうメテオールのことを知って……
いやそれなら手下を引き連れているはず。
たった一人で来たということは何かあったのか?

いや、一人でもその強さはこの宇宙でトップクラスだ。
間違っても俺やヴィプトラ警備隊だけでどうにかできる相手じゃない。

だが何とかしなくてはならないのだ。
このボロボロの体でも。



  _
( ゚∀゚)「隊長!例の球体が地上に降ります!」

爪'ー`)「映像をモニターに映せ。」
  _
( ゚∀゚)「了解。」



(,,^Дメ)

作戦室のモニターに映しだされたタカラ星人。
その体は痛ましいほどに傷だらけですぐにでも手当をしなければならない深手を負った状態であった。

( ^ω^)「なんだ?地球を侵略しに来たとしたら少しボロボロすぎないか?」

(,,゚Д゚)「うーん、かなりの深手を負ってるようだが。」

( ^ω^)「わかった要するにあれだ!宇宙を旅していたら悪党に襲われて命からがら逃げ延びてきたってとこだ!」

601名無しさん:2019/03/09(土) 00:22:43 ID:A.YRKkos0
(; A )「ば、馬鹿なそんなはず……」

そうだそんなはずがない。
あの宇宙最悪の悪党がそんな目に合うはず……

ξ゚⊿゚)ξ「この現状を見てアレが脅威になる侵略者だってのか?」

(; A )「本当なんだ信じてくれ!」

(; A )「あいつはこの宇宙で最悪の悪党タカラ星人なんだ!」

教科書で何度も見た顔だ。見間違えるはずがない。

ξ#゚⊿゚)ξ「だからよぉ……なんで地球人のテメーがそんなこと知ってんだって話だよ!!」

爪'ー`)「まぁ待てツンヌ。ドクオは体調不良で錯乱してるだけだ。」

( ^ω^)「しかしどうします隊長、あの宇宙人。」

爪'ー`)「見た感じ暴れるようなそぶりもないしあの傷の深さならほっといても勝手に死にそうだから今は監視だけにしておこう。」
  _
( ゚∀゚)「そうですね。あのままならそう長くはもたないでしょう。」

(; A )「何を言ってるんです隊長!!弱っているならすぐにトドメをさすべきです!」

(; A )「今までにあいつに何個の星が滅ぼされ何人の尊い命が奪われたことか!」

(; A )「万が一回復されたらこの地球の手に負える相手じゃありません!!」

爪'ー`)「そうは言ってもなドクオ。下手に刺激して暴れられた方が面倒だぞ。」

( ^ω^)「そうだそうだ。ほっといても勝手にくたばってくれそうなんだぜ?それなら放置しておいた方がいいに決まってる。」

( ^ω^)「それに今日のお前は何か変だぞ?」

ξ゚⊿゚)ξ「こいつの頭がおかしいのはいつものことだろ。」

(,,゚Д゚)「今はよく休んで体調を整えた方がいい。」

爪'ー`)「誰かドクオを医務室まで連れてやっていってくれ。」

602名無しさん:2019/03/09(土) 00:23:24 ID:A.YRKkos0
(; A )「どうして誰も俺の言うことを信じてくれないんだ!!」

(; A )「こうなったら俺一人でも!」

急いで作戦室から飛び出して現場に向かおうとするドクオであったが、

(; A )「あ……」

フラフラとその場に崩れ落ち意識を失った。

爪'ー`)「ほら言わんこっちゃない。」

( ^ω^)「まったく世話の焼ける奴だ。」

そのまま医務室までブーンとギコに抱えられて運ばれるドクオ。

爪'ー`)「無理をしやがって。気持ちが先走るのはわかるが、もう少し冷静に物事を判断できないとな。」

ξ゚⊿゚)ξ「それにしたって今日のあいつの狂いっぷりは笑うしかねぇぞ。」

爪'ー`)「体調不良でも地球を死ぬ気で守りたいんだろうなあいつは。」

ξ゚⊿゚)ξ「マジでそういう考えはアホくさいったらありゃしない。」

爪'ー`)(お前にもうもう少しそういう気持ちがあったらな)

爪'ー`)「ジョルジュ、宇宙人に動きは?」
  _
( ゚∀゚)「いまだに沈黙中です。やはり相当な深手かと。」
  _
( ゚∀゚)「しかし降り立った場所がまずいですね。メテオールが見つかった場所の近くです。」

爪'ー`)「調査隊は退避したか?」
  _
( ゚∀゚)「はい。安全な場所まで退避済みです。」

爪'ー`)「あいつにメテオールが見つからなければいいが。万が一に備えていつでも出撃できる体制を整えておくように!」
  _
( ゚∀゚)「了解です。」

603名無しさん:2019/03/09(土) 00:23:50 ID:A.YRKkos0
『――ブン……』

『――ブン!』

『目を覚ますのだヴィプトラマンセブン!』

(; A )「う……」

医務室で死んだように眠るドクオに遥か遠くからテレパシーが届いた。

(; A )「誰だ?」

『私だよヴィプトラマンセブン。元気にしていたか?』

薄暗い医務室で目を覚ましたドクオの前に幻影が現れた。

(; A )「あ、あなたは!」

( ´∀`)『そうだ私だヴィプトラマンセブンよ。』

('A`)「モナトラマン教官!!」

( ´∀`)『地球防衛は頑張っているかねヴィプトラマンセブン?』

(;'A`)「あ……いえ……その……」

( ´∀`)『どうした?』

(;'A`)「俺ドクトラセブンですけど……」

(;´∀`)『え?!』

(;'A`)「……」

(;´∀`)『……』

(;´∀`)『えっと……』

( ´∀`)『いいかドクトラセブン、名前などというものはど大した意味はないのだよ!』

(;'A`)「そ、そうですか。」

(;'A`)「しかしモナトラマン教官、いったい何の用ですか?」

(;'A`)「そ、そうだ今地球に――

(;'A`)「!」

(;'A`)(しまった今下手なことは言えないぞ!!もしメテオールがバレたら……)

604名無しさん:2019/03/09(土) 00:24:18 ID:A.YRKkos0
『あー、久しぶりの会話をしているところ悪いんだがいいかね?』

(;´∀`)『すみませんキング。どうぞお話下さい。』

|::━◎┥『ではいいかね。えーと何トラマンだって言ったけこいつ?』

(;'A`)「あ、あなた様はヴィプトラマンキング!!」


ヴィプトラマンキング
V78星雲で一番に偉い人だ。
この人がV78星雲の方針などすべて決めている。一般戦士からしたら神のような存在でまず会えることすらできない。
そんな雲の上のようなお人なのだ。そんなお人が俺になんの用が?

<_プー゚)フ 『キング、彼はドクトラセブンというようです。』

|::━◎┥『そうかわかった。』

(;'A`)(ヴィプトラマン上司もいる!)


ヴィプトラマン上司
本名はヴィプトラマン・エクストプラズマン。
名前がなげーしヴィプトラの戦士を束ねている長だから通称「上司」と呼ばれるようになった。
この方も偉い人で下っ端ではまず会う機会もない。

(;'A`)「私に何か御用ですか?」

|::━◎┥『用があるっちゃあるんだがな。』

|::━◎┥『まずは順を追って話そう。』

|::━◎┥『えーっと確か君と同期のヴィプトラシャキンを知っているかね?』

(;'A`)「あ、はい。」


ヴィプトラシャキン
こいつは俺と同期だが、こいつはすごすぎる。
頭もいいし運動神経良すぎでその上技も豊富だ。何よりイケメン。
最強といわれたモナトラマン教官の跡を継ぐものとしてみんなからもてはやされていた。
俺とは大違いだったよ……

605名無しさん:2019/03/09(土) 00:24:42 ID:A.YRKkos0
|::━◎┥『その彼がなんとあの忌まわしきタカラ星人をギッタギタのボッコボコにしてやったわけだ!』

|::━◎┥『こんなうれしいニュースは久しぶりに聞いたね!』

|::━◎┥『だが、卑怯で卑劣なタカラ星人は何とか逃げだしやがってな。』

|::━◎┥『さっさとくたばればいいものを。』

|::━◎┥『今君がいる地球まで逃げ込んだわけだ。』

|::━◎┥『しかしだよ!ヴィプトラシャキンはすでに致命傷を奴に負わしていたようで奴はもうそう長くは生きてはいられない!』

|::━◎┥『本当に実にいいことだ!その死にぞこないを追ってヴィプトラシャキンともう一人有能なヴィプトラマン弱が今地球に向かっている。』

('A`)「本当ですか!」

('A`)「よかった。それならタカラ星人も何とかなる。」

|::━◎┥『焦るな!あんな死にぞこない放っておいても勝手に死ぬ。重要な話はこれからだ。』

('A`)「?」

|::━◎┥『我らV78星雲最新の科学力でタカラ星人を追跡していたら素晴らしいものを見つけてね!』

(;'A`)「……」

|::━◎┥『メテオールだよ!それもとびっきり巨大な!』

(;'A`)「あ…あぁ……そんな……」

|::━◎┥『それだけ巨大なメテオールがあればこの宇宙を支配できる――

|::━◎┥『オホンッもとい、この宇宙を正しい方向へ我々が導くことができる!!』

やめてくれ
それ以上先のことは言わないでくれ
そんな恐ろしい言葉を聞きたくなんかないんだ
だからお願いだよやめてくれ

606名無しさん:2019/03/09(土) 00:25:15 ID:A.YRKkos0
|::━◎┥『だから君には何とかタカラ星人をメテオールから遠ざけるんだ。』

|::━◎┥『そしてその地球の猿どももな!』

|::━◎┥『ヴィプトラシャキンとヴィプトラマン弱がタカラ星人を始末したら我々の本隊も直に到着するだろう。』

|::━◎┥『我々の計算では地球のメテオールは星の中心深くまで伸びていると推測している。』

|::━◎┥『ククククク、早くそのデカいメテオールをこの手したいわ!』

|::━◎┥『本隊が到着したら他の星の連中どもに邪魔されんようにすぐさま地球の解体を始める!』

|::━◎┥『ドクトラセブン!お前に下す任務はその地球にいる我々に抵抗しうる猿どもをいち早く滅ぼすのだ!!』

(;'A`)「……」

|::━◎┥『ククククク!笑いが止まらん!もう少しだ!』

|::━◎┥『もう少しで長年夢見たこの宇宙が手に入れられる!』

|::━◎┥『それだけ巨大な力が手に入れば我々に逆らえるものなど!!』

|::━◎┥『ククククク!!』

<_プー゚)フ 『いや〜ほんと長かったですね!』

|::━◎┥『あの口うるさい宇宙連盟の奴らもスター星などという連中もその気になれば簡単に滅ぼせるぜ!!』

<_プー゚)フ 『我らヴィプトラの長年の夢がかなうときが来た!う〜ん最高だよ!!』

|::━◎┥『ククククク!!!』

<_プー゚)フ 『ヒャーッハッハッハ!!』

(;'A`)「……」

( ´∀`)『……』

ついに訪れた地球最大の危機!
ついに現れた史上最悪の侵略者!
どうするドクトラセブン!


最終話『史上最悪の侵略者』(前編)

終わり

607名無しさん:2019/03/09(土) 00:26:26 ID:A.YRKkos0
いつもありがとうございます。
今回は以上です。最終話後編は特に問題なければ土曜の夜に投下できると思います。
最後までよろしくお願いします。

608名無しさん:2019/03/09(土) 00:44:33 ID:JuS653a20

まさかの展開

609名無しさん:2019/03/09(土) 01:37:03 ID:SrXtDjhE0
つんぬ……

610名無しさん:2019/03/09(土) 03:10:36 ID:ouuEStIM0
おつ
もうおしまいだ…
ここからハッピーエンドなんて不可能だ
みんな死ぬんだ (´;ω;`)

611名無しさん:2019/03/09(土) 10:29:30 ID:gGEwclw20

急展開だな

612名無しさん:2019/03/09(土) 22:52:10 ID:A.YRKkos0
最終話『史上最悪の侵略者』(後編)

(;'A`)「あ、あのキング、それは本気で言ってるのですか?」

|::━◎┥『?』

|::━◎┥『君もヴィプトラの戦士なら我々の目的くらい知っているだろ?』

|::━◎┥『我々はこの宇宙で唯一の正義だ!』

|::━◎┥『だから正しい我々こそがこの宇宙を正しく導かねばならないのだよ!』

|::━◎┥『当然今までそれに逆らう者や勢力、星どもにはそれ相応に対処してきたがね!』

<_プー゚)フ 『あ〜キング、彼はそういうことを言っているのではないのかも。』

|::━◎┥『?』

<_プー゚)フ 『彼が例のヴィプトラの戦士史上最悪の汚点ですよ。』

|::━◎┥『まさかこいつが例のクソ雑魚なめくじでマジの出来損ない野郎?』

<_プー゚)フ 『はい、歴代最低の成績を残し続けた最弱野郎です。』

<_プー゚)フ 『ですから彼は自分一人の力では地球の抵抗勢力を無力化できないといってるのでしょう。』

|::━◎┥『マジかよ使えねー!』

<_プー゚)フ 『おいドクトラセブン!地球にはどんな敵対勢力がいる?』

<_プー゚)フ 『その勢力が分かればこちらで対処できるかもしれん。』

<_プー゚)フ 『かつて我々に逆らったヴィプトキュアとかいう小娘どものように供給元を文字通り潰してやるさ』

|::━◎┥『いたな昔そんな勢力が!』

|::━◎┥『思い出すだけで笑っちまうよ!生意気にも我々にたてついて抵抗しよってな!』

|::━◎┥『供給元の会社を徹底的に破壊してやって変身できなくしてやったら泣きわめきやがって!』

|::━◎┥『小娘どもの必死の命乞いは笑ったなぁ!ククククク!』

613名無しさん:2019/03/09(土) 22:52:38 ID:A.YRKkos0
<_プー゚)フ 『その星を制圧しに向かった戦士たちの記録映像は何度見ても笑えますもんね!』

<_プー゚)フ 『本当……思い出すだけで……』

<_プー゚)フ 『ヒャーッハッハッハ!!』

|::━◎┥『ククククク!』

|::━◎┥『いやしかし、さすがはモナトラマンといったところか。』

|::━◎┥『こんな辺鄙で何もない宇宙のはずれにもちゃんと我々ヴィプトラの戦士を配置しておくとは!』

|::━◎┥『おかげで地球は紛れもない我らV78星雲の勢力圏内になるのだからな!』

( ´∀`)『……』

(;'A`)「すみません!!!」

|::━◎┥『?』

|::━◎┥『どうしたドクトラセブン?』

(;'A`)「俺にはこの地球を滅ぼすようなまねできません!!!」

|::━◎┥『は?』

|::━◎┥『こいつ何言ってるんだ?』

<_プー゚)フ 『あ〜、これはあれですかね。少し長く猿どもと生活したせいで愛着がわいたとか。』

|::━◎┥『くっだらねぇ感情抱いてんな!』

|::━◎┥『なぁおい!テメーはヴィプトラの戦士だろ!この私が命じた神聖な任務よりくだらねぇ感情を優先するんじゃない!』

(;'A`)「お願いです!地球を滅ぼすのを考え直してください!』

|::━◎┥『テメー!!クソ下っ端がこの私!キングに逆らうというのか!!』

<_プー゚)フ 『おいモナトラマン!!お前どんな教育をしたんだ!!』

(;'A`)「お願いです!俺の話を聞いてください!!」

614名無しさん:2019/03/09(土) 22:53:07 ID:A.YRKkos0
<_プー゚)フ 『恐れ多いぞ貴様!!このお方はもうすぐ宇宙で一番偉い人になる方ふぁぞ!!』

<_プー゚)フ 『貴様のような便所に這いつくばっているような輩が声をかけていい人ではない!!』

|::━◎┥『はぁ……流石は辺境の地に飛ばされるだけある人物だな。』

<_プー゚)フ 『申し訳ありませんキング。まさか弱いだけでなく頭もカスだとは思いませんでした。』

|::━◎┥『もうよい。ドクトラセブンとやらお前はさっさとタカラ星人をメテオールから遠ざけろ。』

|::━◎┥『メテオールは高エネルギーの塊だが、怪我とかを治癒する力はない。』

|::━◎┥『それでもタカラ星人に見つかれば最後の悪あがきでメテオールの力をすべて使ってこの宇宙を終わらせるかもしれんからな。』

|::━◎┥『タカラ星人を誘導した後は何としてでも地球を制圧するのだ。』

|::━◎┥『地球にはこの宇宙が平和になるための小さな犠牲になってもらう。』

|::━◎┥『これは最終決定だ!』

|::━◎┥『つーか、ただの猿どもにメテオールの扱いがわかるか!!慎重に扱わないとただの石になるんだぞ!!』

|::━◎┥『そうなったら宇宙的な大発見がパーだ!!』

(;'A`)「……」

|::━◎┥『未開な土地でも長く住めば愛着がわくものだろう。』

|::━◎┥『だがなはるか昔から宇宙の覇権をとるために続く争いは止むことがない。』

|::━◎┥『だからこそ我々が覇権をとることで醜い争いを終わらせるのだ!』

|::━◎┥『そしてこの宇宙に知らしめなくてはならない!』

|::━◎┥『我らヴィプトラの戦士こそがこの宇宙で一番優秀で正しく完ぺきな種族なのだと!!』

|::━◎┥『我々の圧倒的強さを見せつけなくてはならないのだ!!』

615名無しさん:2019/03/09(土) 22:53:35 ID:A.YRKkos0
('A`)「強さだと……?」

('A`)「自分たちの目的のために平気で命をもてあそんだりできることを強いとは言わない!!」

('A`)「それこそが弱さなんだ!!」

|::━◎┥『あぁ?』

('A`)「心が弱いから平気で他人を攻撃できて、心が弱いから他者を支配しようだなんて考えるんだ!」

('A`)「俺はこの地球に来てそんな連中をいっぱい見てきた!」



あるやつは自分に何もないからまだ文明が遅れているこの星来て、自分の進んだ文明の道具を使いそれを動画にして投稿した。
そうしてこの星の人たちからもてはやされた。だがそれは自分の星でまったく相手にされなかったから自分を受け入れてくれるところを探していたにすぎない。
道具を使わなくては何もないのに。

あるやつは自分の人生がつまらないから他人の人生を本にして読もうとしたんだ。
空っぽの自分を少しでも中身があるように思えるために。

あるやるは自分の星で必要とされなかった。だから地球で洗脳装置を使ってでも自分のことを教祖と崇め必要とされるようにしようとした。
そうしなければ誰も求めてくれないから。

あるやつは働きたくないから洗脳した地球人を使って楽な生活を送ろうとした。
とんでもない野郎だ。必死で働いて生きる大切さを知らない奴だ。

あるやつは遊び感覚で捕まえた人を拷問してその命をもてあそんだ。
それがどれほどの恨みを買うかも知らずに。

あるやつは他人の命を使い永遠の命を手に入れようとした。
たった一人永遠に生きた所で何も得るものはないことも知らず。

('A`)「そういった心に弱さを持つものたちと戦った。」

616名無しさん:2019/03/09(土) 22:54:04 ID:A.YRKkos0
('A`)「確かに地球人にも平気で嘘をついたり私利私欲を尽くす人もいた。」

('A`)「人の笑顔を奪ったり負の感情を誰か一人に押し付けたり。」

('A`)「そういった弱い人たちもいたさ。」

('A`)「でもそれ以上に強い人たちと多く出会えたんだ。」



ただ単に馬鹿みたいに戦闘力が高い奴もいるよ。
自己中で自分勝手な奴だ。でもそれはしっかりと自分の人生を生きているってことなんだ。
いや、でもも少し自重するって言葉を知ってほしいが。

強力な呪力を愛するものを思う気持ちで打ち破った人がいる。
それどころか地球人以外の種族にも優しく接してくれる慈愛に満ちた心優しい人だ。

マジイケメンで運動神経抜群な完璧超人がいる。羨ましいったらありゃしない。
でも道具の力じゃなくて自分の力で成長しようとする努力家だ。

いつも自分のバカみたいな体験談を話して場を和ませたりしてくれる仲間思いのデブがいる。
そのやさしさに何度救われたことか。

博学で何でも知ってる。でもたまに語りすぎて自分だけの入ってしまう物知りがいる。
たとえ周りから相手にされなくても気にしない。他人にどう思われてもそれだけ明確な自分というモノを持っているから大丈夫なんだ。

いつも厳しくて厳格な人がいる。
でもその厳しさは他人のことを思っての厳しさなんだ。優しくするだけがすべてじゃない。厳しさも必要だってことを知っているから。

('A`)「そういった人たちと俺は出会えたんだ!」

('A`)「地球人だけじゃない!」



自分の故郷を我々ヴィプトラの戦士に滅ぼされ流れ着いたこの星で必死に生きるやつ。
この星で宇宙一のラーメンを作るやつ。
いろんな便利道具を売り歩いてそいつの心の強さを見定めてるやつ。

('A`)「そんな連中にも出会えた。」

('A`)「この星はそういった俺にとって大切な人たちがいるんです!!」

('A`)「だから俺はこの星を守るために戦うんだ!!ヴィプトラ戦士の任務のためじゃない!!」

617名無しさん:2019/03/09(土) 22:54:33 ID:A.YRKkos0
|::━◎┥『お前はヒーローにあるまじき行為をしているな……』

|::━◎┥『いいか、ヒーローとは自分勝手な私情で力を使ってはならんのだ。』

|::━◎┥『それはいずれ自分勝手な正義になり、また新たなる争いを生むのだ。』

|::━◎┥『だから我々ヴィプトラ戦士は私が定めたルールに従わなくてはならんのだ!!』

|::━◎┥『それが力あるものの務め。』

|::━◎┥『貴様のくだらん私情など捨ててしまえ。』

<_プー゚)フ 『それともあれか?』

<_プー゚)フ 『地球がなくなった後の自分のポストが心配なのか?』

<_プー゚)フ 『現金な奴め。仕方ないな。無能でもできて高給取りな仕事を用意しておいてやる。』

('A`)「そんなものいらない!」

|::━◎┥『金が要らない?なら名誉か?』

|::━◎┥『仕方ない。宇宙で一番名誉なヴィプトラ賞にノミネートしてやろう。』

<_プー゚)フ 『正気ですかキング!!その賞にノミネートされるためだけにヒーローを目指す者も多い最高に名誉な賞にそんな無能を』

|::━◎┥『金が要らん奴は大抵名誉のためにヒーローやってるからな。お前その口だろう。』

<_プー゚)フ 『今の歴史でもヴィプトラ賞にノミネートされるのはヒーローの一握りにも満たないというのに……』

<_プー゚)フ 『俺も欲しい!!』

|::━◎┥『流石に受賞はさせられないがな。だがそれでお前も満足だろう。』

<_プー゚)フ 『ふう、これで万事解決ですね。』

|::━◎┥『まったく、欲深い奴を相手にすると大変だな。』

618名無しさん:2019/03/09(土) 22:55:02 ID:A.YRKkos0
('A`)「あなたたちは本当に何もわかってないんですね。」

('A`)「俺はそんな金だとか名誉が欲しいから戦ってるんじゃない!!」

('A`)「死んでほしくない幸せになってほしい、そんな大切な友達のために命を懸けて戦ってです!」

('A`)「だから誰になんて言われようがそこは変えられないんだ!!」

|::━◎┥『金や名誉が要らない?』

|::━◎┥『マジかよこいつ!?』

|::━◎┥『も一度言うがそんな自分勝手な奴はヒーローでも何でもない。我々ヴィプトラの戦士というヒーローに逆らうということは』

|::━◎┥『貴様は悪そのものだぞ!!』

|::━◎┥『お前もかっこいい尊敬されるヒーローを目指したんじゃないのか?』

|::━◎┥『まだ今なら引き返せるぞ。』

|::━◎┥『猿の友達と我々ヴィプトラの戦士という絶対的ヒーロー、どちらをとるというのかね?』

('A`)「俺を悪だというのならどうぞご勝手に。」

('A`)「俺はたとえヒーローじゃなくても自分の大切なものを守るために戦う!それが俺だ――

('A`)「それがドクトラセブンなんだ!!」

|::━◎┥『えぇ……』

|::━◎┥『こいつ正気じゃないだろ……』

<_プー゚)フ 『ひょっとしたらこいつ動物愛護団体とかかも……』

|::━◎┥『あー、文明レベルが低くてもほんのちょっと知能があるから殺しちゃダメだっていう団体?』

<_プー゚)フ 『そうとしか考えられません。じゃなきゃあんな猿の星に固執する必要がないですもん。』

|::━◎┥『えー!何それ面倒くさい奴じゃんこいつ!!』

|::━◎┥『ちょっとぉ!!モナトラマンどうにかしてよ!!』

( ´∀`)『……』

(;'A`)「モ、モナトラマン教官……」

619名無しさん:2019/03/09(土) 22:55:33 ID:A.YRKkos0
(;'A`)「たとえモナトラマン教官に何を言われようとも俺の意思は変わらないです!!」

( ´∀`)『……』

( ´∀`)『ヴィップ駅のさ。』

(;'A`)「え?」

|::━◎┥『ヴィップ駅?どこそこ?』

<_プー゚)フ 『さぁ?聞いたことないですね。』

( ´∀`)『ヴィップ駅の前にヴィプトラ食堂ってあるじゃん。』

('A`)「あの気味の悪い等身大の日本人形が入り口に立ってるあのヴィプトラ食堂ですか?』

( ´∀`)『そうそう。』

( ´∀`)『怪獣を倒した後にVIP特捜隊のみんなとあそこで食べる飯は本当にうまかった。』

('A`)「教官もあの店に行ったことがあるんですか?!」

( ´∀`)『ああ。』

( ´∀`)『昔から結構古い店だったけどまだやってたのか。息子さんがあとを継いだのかな。』

|::━◎┥『???』

|::━◎┥『こいつらなんの話をしてるんだ?』

<_プー゚)フ 『まったくわかりませんな。』

( ´∀`)『あそこの生姜焼き定食は最高だよな。』

('A`)「いや、あそこはとんかつ定食が一番ですよ!」

( ´∀`)(チッ、こいつニワカかよ)

('A`)(うわぁダセェ、通ぶってるのに知ったかとか)

('A`)「え?でも教官も地球に来たことが?」

( ´∀`)『ああ。俺が『宇宙最強』と呼ばれてそれなりにたった頃かな。』

620名無しさん:2019/03/09(土) 22:56:03 ID:A.YRKkos0
俺もヴィプトラ賞だとか最高のヒーローだとかを憧れてヴィプトラの戦士になったよ。
それでずっと上からの命令通り必死に戦った。毎日毎日悪と殺し合いだよ。
そうしていくうちに強くなり気づけば『宇宙最強』さ。

宇宙最強になってからも何も変わらない日々が続いたよ。
ひたすらに上からの命令で悪と殺し合いをする日々。

でもそのかいあってか周りからは尊敬のまなざしとかファンができたりだとかいろいろいい思いもあったさ。
名誉あるヴィプトラ賞も何度か受賞したし。

でもある日ふと思ったんだ。
自分が成りたかったものってこんなものだったのかって。
振り向いた背後にある死体の山を見て思ったんだ。
ただ上からの命令で戦い、命を奪うことが俺のやりたかったことなのかって。

そう考えるようになってからモチベーションが落ちてな。
ある日戦っていた悪党を取り逃がしてしまって宇宙のはずれまで追いかけた。
正直やる気がなくて大盛り上がりな一番の戦場から逃げ出したかったんだ。

その悪党を追って行きついたのが地球だったよ。
その星に着いたら運悪くパトロールしてたVIP特捜隊とぶつかって死なせてしまったんだ。
やべぇと思ってとりあえず俺の命を共有することで事なきを得た。
本当はすぐに戦場に戻るのがいやだったからだけどな。

それからしばらくは一つになった地球人と一緒に生活した。
その地球人の目を通していろいろなものを見て感じたよ。

最初は文明レベルも低い貧弱な連中だと見下していた。
ただサボれる口実があればどうでもよかったからそんな未開な土地でもいいやって。

でもさ、その星のみんなみんな必死に自分の人生を生きようとしてた。
輝かしい未来を信じて明るく平和な世界にしようと。

確かに悪い奴や卑怯な奴もいたよ。
でもそれ以上に家族や恋人を愛し、友と友情を育んでいく地球人を見ているうちに尊敬と敬意を持つようになった。

だから俺はまだ怪獣が暴れる時代、VIP特捜隊と一緒に地球人のために戦おうって思った。
辛いことや悲しい戦いもあった。
だが、信頼できる地球の友と戦えて幸せだったよ。

地球人のために戦っている、その時初めて気づいた。
自分が何のために戦いたかったのか。
ただ上の命令通りに力をふるっていたころにはなかった気持ちに。
地球に来なかったら俺はただ力の強い「だけ」の奴になっていた。それは本当に恐ろしいことさ。

621名無しさん:2019/03/09(土) 22:56:29 ID:A.YRKkos0
10
( ´∀`)『最後はまさか最強の宇宙恐竜「ヴィットン」と戦うハメになるとはな。』

( ´∀`)『負けはしたが、地球は守れてよかったよ。』

( ´∀`)『まぁその時のケガでも最前線に立てない体になったがな。』

( ´∀`)『いやー懐かしいな。』

('A`)「じゃぁ任命式で地球を指名したのは……」

( ´∀`)『あぁ、地球は俺にとって大切な星だからな。』

( ´∀`)『俺に何のために戦うのかを教えてくれた。』

( ´∀`)『V78星雲に戻ってからずっと地球のことは気にしていたんだ。だからドクトラセブン、お前を向かわせた!』

('A`)「教官!!」

('A`)「俺はこの星に来れて本当によかったです!」

( ´∀`)『そうか。ならよかった。』

( ´∀`)『……』

( ´∀`)(気にはしてたんだけどここ数年は仕事が忙しくて忘れてたんだけどね)

( ´∀`)(というか問題児だったお前のことも忘れたいって思ってたら本当に忘れてな)

( ´∀`)(任命式の時はマジで焦った)

( ´∀`)(でもさすが俺!咄嗟に地球の名前が出できてくれてよかった)

( ´∀`)(……)

( ´∀`)(適当に任命しても結果的に良かった)

( ´∀`)(さすが俺!)

622名無しさん:2019/03/09(土) 22:56:56 ID:A.YRKkos0
( ´∀`)『ドクトラセブン、覚悟が決まっているのならお前が何をしなくてはならないかわかっているはずだ。』

( ´∀`)『あとの責任はすべて俺が負う。さあ早く行くんだ!』

('A`)「はい!」

|::━◎┥『え?』

|::━◎┥『嘘でしょモナトラマン!!』

( ´∀`)『どんな処罰でも何なりと。』

|::━◎┥『えぇ!!』

<_プー゚)フ 『ちょっと!!早く……早くヴィプトラシャキンとヴィプトラマン弱、早く着いて!!』

ドクオはボロボロの体で医務室の外へと飛び出していった。

その頃作戦室。
  _
( ゚∀゚)「大変です隊長!」

爪'ー`)「どうした?」
  _
( ゚∀゚)「例の宇宙人がついに動き始めました!それもメテオールの方へ!」

爪'ー`)「なに?!」

爪'ー`)「仕方ないドクオ以外の全員で出撃する!みんなヴィプトラホーク1号に搭乗しろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?ふざけんな!私これから

爪'ー`)「一人欠けている以上他の連中で頑張るしかないんだ。ツンヌも少しは我慢しろ。」

ξ#゚⊿゚)ξ「なめんな!それならあの貧弱野郎を叩き起こして無理やり乗せてやる!!」

爪'ー`)「あ、おい!」

そう言って猛ダッシュで飛び出していくツンヌ。

( ^ω^)「ヴィプトラホーク1号の出撃準備はすでに完了してますがどうします?」

爪'ー`)「仕方ないツンヌが戻るまで待つか。」

(,,゚Д゚)「その間にあの宇宙人が何もことを起こさなければいいんですがね。」

爪'ー`)「ホントなそれ。」

623名無しさん:2019/03/09(土) 22:57:27 ID:A.YRKkos0
かすかに感じるエネルギーを感じ、その方向へと向かいながらタカラ星人は考える。
宇宙最悪で最恐と恐れられた自分がなぜこんな様なのかと。



(,,^Дメ)「クソォ……クソガァ!!」

すべてはあのヴィプトラシャキンとか言う新人のせいだ。
モナトラマンの再来とか言われてたが所詮噂程度だと思って油断した。
俺が唯一勝てないと思っていたあのモナトラマンと本当に同等の力をもってやがった。
おかげで手下も全滅したし俺ももう長くはもたん。

(,,^Дメ)「チクショウこんなはずでは……」

モナトラマンさえいなければこの宇宙は俺様のものになると思っていたのに……

(,,^Дメ)「こんなところで終わってたまるか!!」

だが何とか逃げおおせてたどり着いたこの星は文明レベルが低すぎて俺様のこの怪我を手当てすることすらできない。
時間がたてば当然お陀仏だし、死ぬ前にヴィプトラシャキンがここにたどり着くかもしれん。
死ぬにしたってただでは死なん。一人でも多く道ずれにしてやる。

そう思ってどうするか考えていたが何も浮かばなかった。
正直もうまともに戦う力など残っていない。下手したら下級戦士にもやられてしまうだろう。
まさかこの俺様が死ぬ前に絶望を味わうことになるとは……
俺様はこの宇宙の悪の帝王だぞ!これがこんな無様な最期だと!!許されるはずがないのだ!!

しかしだ。
この星に来てからわずかに感じたメテオールの気配。
今までに感じたことのないほどの質の高い気配だ。
もしかすると巨大なメテオールがこの近くにあるのかも。

(,,^Дメ)「まさかこの俺様が『希望』だとかいうものにすがるときが来るとはな。」

だがもし俺様が考えただけのメテオールがあるとすれば死ぬ前にこの宇宙も一緒に終わらせることができるだろう。

(,,^Дメ)「一人では死なんぞ。」

(,,^Дメ)「くひひ!この宇宙すべてのものが道ずれだ!!」

そうだすべて終わらせる。俺様をこんな目に合わせておいて他の者がのうのうと生きていていいはずがないのだ!!
俺様に絶望を与えただけお前たちにも同じだけの絶望を与えてやる!

624名無しさん:2019/03/09(土) 22:57:52 ID:A.YRKkos0
ξ゚⊿゚)ξ「あの野郎医務室にいないじゃないか!」

ξ#゚⊿゚)ξ「さてはサボるための仮病だったな!!許さねぇ!!」

怒りに燃えるツンヌは医務室を飛び出しドクオを探す。
それは本能的なものなのかそれとも戦いの中で培った気配を察知する力なのかドクオがいる基地の外へと一直線に向かっていった。

('A`)(これが俺、ドクトラセブン最後の戦いになるだろう)

('A`)(このボロボロの体がどれだけ持つか……)

(-A-)(……)

('A`)(やってやるさこの命に代えても!)

懐からドクトラアイを取り出す。

∞⊂('A`)

いざ変身しようとしたその時――

ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオ!テメーこんなところでサボってやがったのか!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「例の宇宙人が動き出したっていうからお前私のの代わりに行って来い!!」

('A`)「……」

ツンヌに背を向けたまま口を開かない。

ξ#゚⊿゚)ξ「なんとか言ったらどうだ!!」

クルッとツンヌの方へと向き直る。

('A`)「ツンヌ、俺は……俺はね……」

('A`)「人間じゃないんだよ!」

('A`)「V78星雲からきたドクトラセブンなんだ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「え……」

625名無しさん:2019/03/09(土) 22:58:18 ID:A.YRKkos0
('A`)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)「びっくりしただろう。」

ξ゚⊿゚)ξ「いいや。」

ξ゚⊿゚)ξ「人間じゃなかろうが宇宙人だろうがドクオ、お前がドクオであるのには変わりないだろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「それがたとえヘタレンダーZでもドクトラセブンでもな!」

ξ゚∀゚)ξ「それにテメーの顔を見て人間だって思うやつの方が少ないぜ!」

(;'A`)「ギギギ……」

('A`)「でも他のみんなもそう言ってくれるかな……」

ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿言え!他の連中も同じように言うさ。」

ξ゚∀゚)ξ「それが私たちだろ!」

('A`)「ありがとうツンヌ。」

('A`)「だが俺はもう行かなくてはならない。」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁ?」

('A`)「西の空に明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙へ飛んでいく。それが俺なんだよ。」

∞⊂('A`)「さよならツンヌ!」

ξ゚⊿゚)ξ「オイ待て!」

ξ゚⊿゚)ξ「何するつもりだ!」

∞⊂('A`)「地球がピンチなんだよ!!」

(∞)「デュワ!」

ツンヌの目の前でドクトラセブンに変身する。

('A`)「ジュワー!!」

そのまま空へと飛び立っていった。

626名無しさん:2019/03/09(土) 22:58:43 ID:A.YRKkos0
ξ゚⊿゚)ξ「あいつ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?頭おかしくなって意味不明なこと喚いてたんじゃないの??」

ξ;゚⊿゚)ξ「マジにドクトラセブンに変身しやがった!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?マジ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとみんなー!!」

慌てて基地へと戻っていくツンヌ。

627名無しさん:2019/03/09(土) 22:59:16 ID:A.YRKkos0
(,,^Дメ)「近づくほどに強く感じるぞ!やはりこの辺にメテオールがあるな!!」

(,,^Дメ)「くひひ!やったぜ!」

本能的な感覚でメテオールに近づいていくタカラ星人。
この宇宙を道ずれにできそうで上機嫌になってきている。
ついにメテオールの一部が見えてきた。

(,,^Дメ)「!!やったぜ!ついに見つけた!!」

そんなタカラ星人に近づいていく一つの影があった。

(,,^Дメ)「ん?」

('A`)「デュワ!!」

(,,^Дメ)「な?!」

タカラ星人の背後へと着地して構えるドクトラセブン。

(;^Дメ)「俺様を追っていたヴィプトラの戦士がもう着いたというのか!!」

(;^Дメ)「おのれぇ!!あともう少しだったというのにぃ!!」

(;'A`)「ぐ……」

フラフラ

(,,^Дメ)「あぁ?」

しかしそのヴィプトラの戦士はすでに弱り切っていた。
額のビームランプは激しく点滅しているし。

(,,^Дメ)(こいつすでに俺様より弱ってないか?)

(,,^Дメ)(それに俺様を追ってきたというならヴィプトラシャキンもいるはず……)

(,,^Дメ)(そうか!こんな辺鄙な星に元々派遣されていたやつだな!)

(,,^Дメ)「ふぅ、焦ったぜ!こんな星に行かされるってことは相当な役立たずってことだな。」

(#^Дメ)「脅かしやがって!!」

(,,^Дメ)「おとなしくしていたら命は取らないでおいてやろう。」

(,,^Дメ)(まぁどうせすべて消し飛ぶんだがな)

628名無しさん:2019/03/09(土) 22:59:52 ID:A.YRKkos0
(;'A`)「うぐぅ……」

立っているのがやっとの態勢でドクトラショットの構えをとる。

(,,^Дメ)「おいおい、まさかこの俺様と戦うつもりか?」

(#^Дメ)「たとえ弱っていようがテメーみたいなクソ雑魚なめくじの攻撃なんて効かないんだよ!!」

(;'A`)(しっかり狙えドクトラセブン!)

(;'A`)(これを外したら終わりだ…)

('A`)(この一撃に俺のすべてをかけろ!!)

('A`)「デュワァァァァ!!」

ドクトラセブンの残っていた全エネルギーが発射された。

(,,^Дメ)「バリアー!!」

そう叫ぶとタカラ星人の目の前に光の壁が現れた。
だがそれとは別に明後日の方へと飛んでいくドクトラショット。

(,,^Дメ)「ケッ、所詮は底辺中の底辺。大事なとこで外しやがったな。」

(,,^Дメ)「どのみち当たっていても意味はなかったがな。くひひ!」

('A`)「……」

だがその時

タカラ星人の背後の方が光りだす。

(,,^Дメ)「?!」

(,,^Дメ)「何事だ!!」

メテオールが一瞬光り輝くとスッと輝くが失われただの石になった。

(;^Дメ)「あ……あぁ!!」

ドクトラセブンの狙いは最初からメテオールだったのだ。

('A`)(これでいい……これでもうV78星雲や他の星から地球が狙われることは……)

( A )(これで……いい……んだ……)

629名無しさん:2019/03/09(土) 23:00:19 ID:A.YRKkos0
その場に力なく倒れこんだドクトラセブン。
激しく点滅していたビームランプはもう光ることはない。
すべての力を出し尽くして力尽きたのだ。
一度エネルギーが尽きたらもう立ち上がることはできない。

(;^Дメ)「あァァァァ!!チクショウ!チクショウォォ!!!

最後の希望が踏みにじられ絶望へと変わった。
皮肉な話だ。今までさんざん他者にほんの少し希望を抱かせてから目の前で絶望へと突き落としてきた。
そんな自分が今度は絶望に叩き落されたのだから。

(;^Дメ)「許さねぇぇえ!!」

(;^Дメ)「そうまでしてテメーが守りたかったこの星を俺様の命が続く限り地獄に変えてやる!!!」

(;^Дメ)「こんなクソ雑魚なめくじの底辺野郎にこの俺様がァァァァ!!」

激しく怒り散らすタカラ星人。
だがすでに力尽きたドクトラセブンはピクリとも動かない。

( A )


















「―――で……ン……」

ほんの少し

何か聞こえた気がした

誰かが叫んでいる

630名無しさん:2019/03/09(土) 23:00:44 ID:A.YRKkos0
ζ(゚ー゚*ζ「負けないでドクトラセブン!!」

(`ェ´)「負けるな!!立ち上がってくれドクトラセブン!!」

一般市民B「頑張れ!!頑張れドクトラセブン!!」

ζ(゚ー゚*ζ「いつもあなたが私たちのために必死でボロボロになりながら戦ってるのずっと見てきたわ!」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたに助けられてばかりで何もしてあげられないけど……」

ζ(゚ー゚*ζ「でもお願い負けないでドクトラセブン!!」

聞こえる大切な人たちの声が

聞こえるみんなの応援してくれる声が

(゚、゚トソン「ほら立って!立ち上がって構えなさいよ!!」

(゚、゚トソン「さっきいい感じににらみ合ってたとこカメラで撮れなかったからもう一度同じ感じでお願い!」

一般市民A「やっぱあのブレスレットあった方がよかったんじゃないか?」

一般市民A「でもまぁ頑張ってくれよ!」

一般市民C「そうだ負けんなそんなよわっちそうなやつに!」

(=゚ω゚)「はぁ、所詮キモ貞はこんなもんか。」

(=゚ω゚)「少しはいいとこ見せて見ろよドクトラセブン!!」

川д川(負けてはダメよ!あなたはまだこっちの方に来てはいけない人よ!)

( `ハ´)「相手があのタカラ星人デモかなり弱ってるネ!」

( `ハ´)「勝ってまたミンナで楽しくオサケ飲もうヨ!!」

/ ,' 3「旦那、あっしは知ってやすぜ!旦那がお強い人だって!」

≫(‘♀’)≪「頑張れ。我々は信じてるぞ君の勝利を。」

≫(‘♀’)≪「だから……立ち上がるんだドクトラセブン!!」

631名無しさん:2019/03/09(土) 23:01:53 ID:A.YRKkos0
不思議だ
今までもう何も残っていなかった体にほんの少し力がわいてきた

どこからわいたかわからない力だけど……
いや違う
そうだそうだったな

『(’e’)「言葉や文字にはとてつもない力がある」』

あぁそうだこの星に来てから学んだことじゃないか

ありがとうみんな

皆のおかげでもう少しだけ戦える

('A`)「デュワ!」

ドクトラセブンが立ち上がった。
光を失っていた額のビームランプはまた激しく点滅を開始している。

(,,^Дメ)「……」

(,,^Дメ)「なんのつもりだ?」

(,,^Дメ)「底辺中の底辺が、弱ってはいるがこの俺様に勝てると思っているのか?」

(#^Дメ)「テメーみたいな便所虫以下の奴がこの俺様に何ができるってんだ!!!」

(#^Дメ)「テメーも他の奴らのようにションベン漏らしながら命乞いすりゃぁ楽に死なせてやったのによぉ!!」

(#^Дメ)「弱いくせに俺様に歯向かうのか?」

(#^Дメ)「お前みたいなタイプが一番ムカつくんだよ!!何もできねぇ役立たずの分際でよくも俺様の邪魔をしたな!!」

怒り心頭。ひたすらに相手をののしる。
こうなったら最後相手が絶望の淵に叩き落されなければ気が済まないのだ。

(#^Дメ)「お前にはたっぷり思い知らせてやる!!自分が如何にゴミ――

(#'A`)「ダァァァ!!」

先手必勝。至近距離からのアイス・ラッガーを放つ。
残り少ないエネルギーではもう光線技は使えない。
だが、格下が格上に勝てるかもしれない数少ない方法。
不意打ちからの切断技だ。

真っ直ぐタカラ星人に向かっていく。
が――

632名無しさん:2019/03/09(土) 23:02:21 ID:A.YRKkos0
(,,^Дメ)「本当よぉ……」

(,,^Дメ)「お前は俺様のこと舐めてるのか?」

飛んできたアイス・ラッガーをたった指二本で受け止めた。

(;'A`)「な!」

(,,^Дメ)「お前、相手との戦闘力の差わかってる?」

(,,^Дメ)「この距離なら当たると思ったか?」

(,,^Дメ)「こんなちんけな技で俺様が倒せると思ったのか?」

(#^Дメ)「テメー――!!!」

(#^Дメ)「なんもわかってねぇだろ!!お前ごときが相手になるわけがねぇんだよ!!」

(#^Дメ)「お前のようなゴミクズは一生地べた這いつくばって哀れに生きてりゃいいものをよぉ!!」

(#^Дメ)「俺様にたてついてんじゃねぇよ!!」

(#^Дメ)「決めた!決めたぞ!!」

(#^Дメ)「テメーのこの武器でその首跳ね飛ばしてさらし首にしてやる!!」

(#^Дメ)「くたばりやがれ!!」

高々にアイス・ラッガーを掲げてドクトラセブンめがけて投げようとする。

(;'A`)「ぐ……」

あっという間に大ピンチ。

だが諦めない。
なぜなら知っているから。
いつもこういうときは来てくれたから。

633名無しさん:2019/03/09(土) 23:02:46 ID:A.YRKkos0
アイス・ラッガーを投げる直前のタカラ星人にどこからともなくレーザー攻撃が命中する。

(,,^Дメ)「あぁ?なんだ?」

咄嗟に攻撃が飛んできた方を見るタカラ星人。
ヴィプトラホーク1号だ。

( ^ω^)「大丈夫かドクオ?!」
  _
( ゚∀゚)「ドクオ、援護は任せろ!」

(,,゚Д゚)「忘れるなドクオ、いつだって俺たちはお前の味方だぞ!」

ξ゚⊿゚)ξ「おいおいへばってんなよドクオ!」

ξ゚∀゚)ξb「一発くらいイイやつお見舞いしてやれ!!」

爪'ー`)「まったく、お前は最後まで俺たちの力が必要だったな。」

爪'ー`)「だがそれがお前なんだドクオ!だから思いっきりやれ!!」

ヴィプトラホーク1号からレーザー攻撃やロケット弾が大量に発射され命中する。
が、全く効果がない。

(,,^Дメ)「ゴミクズの味方はハエってところか。」

(#^Дメ)「お似合いだなテメーら!!」

('A`)「デュワ!」

その隙に後ろに大きく跳躍してタカラ星人と距離をとる。

(#^Дメ)「今度こそくたばりやがれぇ!!」

ヴィプトラホーク1号の攻撃など全く気にせずにアイス・ラッガーをドクトラセブンに投げつける。

(#'A`)「デュワァ!」

飛んできたアイス・ラッガーを脳波でコントロールして当たるギリギリのところで躱してそのままタカラ星人めがけて再度放つ。

634名無しさん:2019/03/09(土) 23:03:12 ID:A.YRKkos0
(#^Дメ)「本当に学習能力がないな無能な奴は!!」

(#^Дメ)「何度やっても結果は同じなんだよ!!」

また指二本でキャッチしようとする。

( ^ω^)「これでも食らえ!!」

ヴィプトラホーク1号から発射されたレーザー攻撃はタカラ星人の顔面に命中した。
ダメージは全くない。
しかし、視界を遮るには十分だ。

(;^Дメ)「し、しまっ―――

スパンッ



('A`)「デュワ!」

戻ってきたアイス・ラッガーを頭に装着する。

(  Дメ)






ゆっくりとドクトラセブンめがけて一歩二歩と足が動いたが、ぼとりっと首が落ち崩れ落ちた。

(;'A`)「はぁはぁ…」

(;'A`)「……」

('A`)「……」

('A`)「ジュワー!!」

力なく立ち上がり、少しだけみんなの方を見つめると西の空へと飛び立っていく。

635名無しさん:2019/03/09(土) 23:03:35 ID:A.YRKkos0
宇宙空間

ボロボロのドクトラセブンが地球を目指していたヴィプトラシャキンとヴィプトラマン弱と合流した。

ヴィプトラマン弱「おいおいお前なんてことやってくれたんだよ。」

(; A )「……」

ヴィプトラマン弱「せっかく俺がタカラ星人にトドメを刺そうと思ったのに。」

ヴィプトラマン弱「お前の手柄じゃないからな!!タカラ星人を倒したところで!」

ヴィプトラマン弱「つーか、お前やらかしすぎだろ。メテオールを無駄にしちまうとか。」

ヴィプトラマン弱「ホント無能な奴は余計なことしかしないよな!」

(; A )「……」

ヴィプトラマン弱「でもよ……」

ヴィプトラマン弱「お前にしたら頑張ったんじゃないか。そんなボロボロになるまでよ!」

(`・ω・´)「ドクトラセブン。君がやった行いは愚かなことだ。」

(`・ω・´)「そう上の連中は言うだろう。事実、かなりお怒りのようだ。」

(`・ω・´)「だが一つだけ確かなことがある。」

(`・ω・´)「君はこの地球を守ったんだ。」

(`・ω・´)「それはどんなことがあっても変えられないただ一つ確かな事実だ。」

(`・ω・´)「まずはよく体を休めよう。」

(`・ω・´)「さぁ、帰ろう我々のV78星雲へ。」

ボロボロのドクトラセブンはヴィプトラシャキンとヴィプトラマン弱に抱えられながらV78星雲へと帰っていった。

636名無しさん:2019/03/09(土) 23:04:01 ID:A.YRKkos0
地球

ヴィプトラホーク1号を着陸させ地上に降り立ったヴィプトラ警備隊はドクトラセブンが旅立っていった空をずっと眺めていた。
  _
( ゚∀゚)「ドクオは死んで帰っていくのだろうか?」
  _
( ゚∀゚)「もしそうならドクオを殺したのは俺たち地球人じゃないか!」
  _
( ゚∀゚)「あいつは傷ついた体で最後の最後まで人類のために戦ってくれたんだ!」
  _
( ゚∀゚)「ドクオを殺した俺たちなんて……あんないい奴……」

( ^ω^)「そんな馬鹿な。ドクオが死んでたまるか!」

( ^ω^)「ドクオは生きている。きっと生きているんだ。」

( ^ω^)「遠い宇宙から俺たちの地球を見守ってくれるさ!」

( ^ω^)「そしてまた……元気な姿で帰ってくる!」

ξ゚∀゚)ξ「カッカッカッ!」

ξ゚⊿゚)ξ「なに辛気臭いこと言ってんだよお前ら!」

ξ゚⊿゚)ξ「どうせドクオのことだ!『('A`)「あ、すんません。忘れ物したんで帰ってきました。」』」

ξ゚⊿゚)ξ「って感じに帰ってくるさ!」

ξ゚∀゚)ξ「カッカッカッ!」

(,,-Д-)「……」

(,,゚Д゚)「あいつが命懸けで守ってくれたこの星をもっといい星にしないと!」

(,,゚Д゚)「あいつが命を懸けて守ってよかったって言える星に。」

爪'ー`)「そのためにも地球は我々人類の自らの手で守り抜かないとな。」

爪'ー`)「だから……」

爪'ー`)(だからいつでも帰ってこいよドクオ!)

637名無しさん:2019/03/09(土) 23:04:31 ID:A.YRKkos0
地球からはるか離れたV78星雲

|::━◎┥「本当、君らにはうんざりするよ。」

('A`)「……」

( ´∀`)「それで我々にはどんな処罰を?」

|::━◎┥「まずは馬鹿な真似をしてせっかくのメテオールを無駄にしたそこのドクトラセブン!」

|::━◎┥「お前は出世などはこの先一切なく、異動もない!一生地球とか言う未開な星でも守ってろ!」

('A`)「え?」

('A`)「本当にそれだけでいいんですか?」

<_プー゚)フ 「こいつマジ?」

<_プー゚)フ 「あんな未開の星の防衛なんて俺は一日だってやりたくないのに。」

<_プー゚)フ 「お前はマジで感覚がいかれてるだろ。」

|::━◎┥「まぁいい。こんな廃産物は一生未開なところに飛ばしておくに限る。」

|::━◎┥「わかったらさっさといけ!お前の顔はもう二度度見たくない!」

('A`)「しかし俺の体はもうボロボロで……」

|::━◎┥「は?」

|::━◎┥「テメーただの風邪ごときで仕事を休むって言うのか!!」

|::━◎┥「いい加減にしろよこの役立たず!!」

('A`)「風邪?」

|::━◎┥「テメーを診た医者がただの風邪だって言ってんだよ!!」

(;'A`)「ただの風邪だったんだ……」

|::━◎┥「だから早く失せろ!!」

('A`)「はい!喜んで地球に行ってきます!」

そういってV78星雲を飛び出していくドクトラセブン。

|::━◎┥「本当、ゴミの相手は疲れる……」

<_プー゚)フ 「まったくですね。」

638名無しさん:2019/03/09(土) 23:04:56 ID:A.YRKkos0
|::━◎┥「そしてモナトラマン、お前にはまた戦場の最前線に復帰してもらう。」

|::━◎┥「古傷のせいで昔のように戦えなくてもやってもらうぞ!」

( ´∀`)「……」

( ´∀`)「わかりました。」

|::━◎┥(ククククク!昔ほどではないがあのモナトラマンだ)

|::━◎┥(今でも限定的とはいえトップクラスに近い実力を持つ)

|::━◎┥(メテオールが手に入らなかったが、タカラ星人がいなくなった今我々に敵対する勢力も減るだろう)

|::━◎┥(そこにモナトラマンも投入すればメテオールがなくとも……)

|::━◎┥「ククククク!」

|::━◎┥「時間をかければ結果は変わらんのだ!」

<_プー゚)フ 「当分はまだ忙しくなりそうですな。」

|::━◎┥「さぁ我らの野望のために戦うのだモナトラマン!」

( ´∀`)「了解です。」

( ´∀`)(本当、自分の欲望に正直な連中だな)

( ´∀`)(まぁ、地球が助かったのならよしとするか)

( ´∀`)(……)

( ´∀`)(さて、転職しよ)

639名無しさん:2019/03/09(土) 23:05:20 ID:A.YRKkos0
ヴィプトラ警備隊基地作戦室

爪'ー`)「ではかねてより計画があったヴィプトラホーク3号の開発計画だが、本格的に始動する。」

爪'ー`)「それにあたって隊員たちの要望が知りたいということだ。」

爪'ー`)「ヴィプトラホーク3号はこうして欲しいということはあるか?」

(,,゚Д゚)「そうですな、ヴィプトラホーク1号、2号が大型なので小回りの利く小型な戦闘機がいいですね。」

( ^ω^)「地底の調査ができるように地底戦車を搭載できるようにするのはどうですか?」

爪'ー`)「なるほど、いい案が出てきたな!他には?」

ξ゚⊿゚)ξ「マニュアルで操作するのばっかだからよ、オートマ限定の免許でも運転できるようにしろよ。」

(;゚Д゚)「それ車の免許の話しだろ!?」

(;^ω^)「ツンヌの運転はトラウマしかない。」

(;^ω^)「マジでヴィプトラホーク1号の運転をさせたときは死ぬかと思った」

(;^ω^)「まだ格納庫の段階でロケットエンジン点火するんだもん。」

(;^ω^)「丁度機体の外にいたら点火されて豚の丸焼きになるかと思った……」

ξ゚∀゚)ξ「カッカッカッ!そういえばそういうこともあったな!」

爪;'ー`)「うん……とりあえず簡単に操縦できる機体がいいと。」
  _
( ゚∀゚)「俺としては機体の先端部にドリルをつけたらいいと思うのですが。」

爪'ー`)「お前それ意味があると思ってるのか?」
  _
(;゚∀゚)「やはりそう言うスーパーメカはロマンを追求することも大切かと……」

(,,゚Д゚)「さすがにそれは無駄じゃないか?」

( ^ω^)「戦闘機にドリルがあったところでなぁ」
  _
(;゚∀゚)「くそー、ドクオならわかってくれたんだろうにな。」

ξ゚∀゚)ξ「バーカ!ロマンだとかくだらないもんいらないんだよ!」

('A`)「馬鹿言えツンヌ!ドリルは男の魂なんだぞ!必要に決まってる!」

640名無しさん:2019/03/09(土) 23:05:48 ID:A.YRKkos0
  _
( ゚∀゚)「やっぱドクオはわかってるな!」

('A`)「あたぼうよ!」

ξ゚⊿゚)ξ「ドリルとかガキかよお前ら……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ん?」
  _
(;゚∀゚)「え?」

(;゚Д゚)「あぁ?」

(;^ω^)「おま……」

爪;'ー`)「ドクオ、お前どこからわいた?」

(;'A`)「あ、いえ、どうやらただの風邪だったらしくてお薬もらったらよくなりまして……」
  _
( ゚∀゚)( ^ω^)(,,゚Д゚)「ハッハハハハ!」

ξ゚∀゚)ξ「カッカッカッ!私が言った通りじゃん!」」

爪'ー`)「まったくお前というやつは。でもそれがお前だな!」

(;'∀`)「いやぁ、アハハ……」

Prrrr

('A`)「おっと!」

('A`)「はいこちらヴィプトラ警備隊!なに?ふむふむ!」

('A`)「隊長!宇宙人が現れたとの通報です!」

爪'ー`)「よし!ヴィプトラ警備隊出動だ!」
  _
( ゚∀゚)(,,゚Д゚)( ^ω^)('A`)ξ゚⊿゚)ξ「了解!」




どうやらドクトラセブンの戦いはまだまだ続くようです。



('A`)はドクトラセブンのようです

終わり

641名無しさん:2019/03/09(土) 23:12:07 ID:A.YRKkos0
以上を持ちまして ('A`)はドクトラセブンのようですは終わりとなります。
半年以上になりましたが、皆様に応援していただいて無事に最終回を迎えることができました。
本当にありがとうございました。

前作以上に誤字脱字が多かったですが、こんなにも多くのコメントなどいただけて感謝するばかりです。
これで自分の書きたかったものは全部書き切ったと思うのでこれからは読専に戻れます。
本当に皆様には感謝です。
ありがとうございました。

642名無しさん:2019/03/09(土) 23:55:52 ID:vN.pDLX.0

これを読んだら本家も見てもらいたくなるな

643名無しさん:2019/03/10(日) 00:05:05 ID:Ice4xzBU0
大縁談

644名無しさん:2019/03/10(日) 01:01:52 ID:fjnjYsOM0
大団円だろ
完結乙

645名無しさん:2019/03/10(日) 01:29:11 ID:zkTJ1Mtk0
乙、面白かった!

646名無しさん:2019/03/10(日) 04:01:05 ID:xn03IG9k0

凄く面白かった
いつかまた何か書いてください

647名無しさん:2019/03/10(日) 12:34:32 ID:9sDZtsGU0
お疲れ様です、楽しかった!

648名無しさん:2019/03/11(月) 17:47:20 ID:lgt6cYxQ0
ひたすらに乙!
G師匠といいハイメガ系女子といいドクトラセブンといい、スラッスラ読めて本当に面白かった!


次回作があればいつでも支援しにいくぞ!

649名無しさん:2019/04/22(月) 12:25:19 ID:BxrEnfHk0
最大の乙


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