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よくわかるグラスリップ概論

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 19:57:25 ID:5WszCOII
P.A.WORKS15周年記念作品「クロムクロ」が好評放送中の今、P.A.至上最高の問題児を、このままただのクソアニメとして終わらせたくありませんでした。

2014年の放送から2年。改めて見てみると、案外理解できる自分がいた。
そこで何週かして自らの理解を深めながら、初めて見る、あるいは改めて見る人の視聴の手助けになるような、解説・解釈を述べていきたいと思います。

過去ログを見るとグラスリップ本スレはレス数42でホモビ送り。そのうち半分までが2話までで消費されている。
いかに人を選ぶ作品かが理解できるだろう。
しかし今回は「これで今日からグラスリッパー!」くらいの気安さで付き合っていただけると幸いです。

一応の理解を得た現在、私が思うにグラスリップの魅力は「クソアニメ」だということです。
ここで例えグラスリップがわかった気になっても、変わらずに初めて見たときの「ときめき・不安・困惑・諦め」
そういう気持ちを忘れないで欲しいです。

今回は本編を1話から順に、分かりづらいだろう部分の解説などを入れながら、ざっくりと流れを追っていきますが、その前に基本的な話をしたい。

まずグラスリップは、単純な男女6人恋物語である、ということです。
もちろん解釈のしようによってはSFにもなりえますが、今回はそういう見方をしていきたいと思います。
そして本作を迷宮たらしめているのは、「未来の欠片」とか「†唐突な当たり前の孤独†」とか「ダビデ分身の術」とか、噛み合っていない会話です。
この噛み合わない会話は、二周目以降に意外なほどあっさりと理解できるようになりました。
各人の思惑のズレを、こちらが認識できるからで、以下簡単な人物紹介。

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:02:09 ID:5WszCOII
基本的なキャラクター設定

深水透子(ふかみ とうこ)
主人公。昔からキラキラしたもの(未来の欠片・光)が視える。
いつものメンバーでこのまま一緒にいたいと思っている。

沖倉駆(おきくら かける)
通称ダビデ。唐突な当たり前の孤独に襲われたり分身の術を使ったりする。
未来の欠片の名付け親でもある。自分に欠けている部分があり、それを埋めたいと思っている。

高山やなぎ(たかやま やなぎ)
戸松キャラみたいな見た目した早見キャラ(個人的な感想)
モデルになることが夢。親の再婚で家族になったが、雪哉を男として好き。
一人称は「う↑ち↓」

井美雪哉(いみ ゆきなり)
通称五時半の君。膝に矢を受けてしまった陸上部。透子が好き。
やなぎのことは家族としか思っていない。

永宮幸(ながみや さち)
クレイジーサイコレズ。初見視聴者に唯一心のオアシスと思わせてから本性を見せたため、放送当時はちょっとした阿鼻叫喚だった、気がする。
文学少女で透子が好き。でも気持ちは隠している。透子に「キラキラ」の話を聞いたことがある。

白崎祐(しろさき ひろ)
最終的に、ホモもノンケもAILE君も彼に癒された真のオアシス。
山登りが趣味。頭はよろしくなさそうだけれど、ちゃんといろいろ考えているっぽい。
幸のことが好き。

各人には各人の願いがあり、それはだいたい相容れていないことがわかるでしょう。
しかもグラスリップでは会話をリアルに寄せたのか、必要以上のことは言わない。言葉で親切な説明をしない。食い違っても勢いでいってしまうことが多々あります。
グラスリップは「すれ違い}が、ひとつのテーマだと思われます。
わからないけれど大切なことだから「理解」したい、というごく当たり前の少年少女の物語だということです。
このあたりがわかっていれば、あとはもう視聴を楽しむだけなのです。



本編に入る前に、面倒な「未来の欠片」について

作中で幾度か議論されるが、最終的な答えは提示されない。
今回は、期待や不安といった予感、感情の昂ぶりや強い思いを感覚としてとらえているのではないか、という視点でみていきます。
そして、透子においてはみんな(いつもの面子)に起きる問題を解決するための道具だが、駆にとってはパーソナリティにかかわる問題である、という認識の差があるということは頭に置いておいて欲しい。

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:06:15 ID:5WszCOII
第1話「花火」

記念すべき、あるいは悪夢の始まりである最初の静止画は開始44秒、駆紹介シーン。まだ当たり前の静止画の使い方。
メインキャラ紹介(静止画に名前表示)と、駆が町に着くシーンでOPへ。


グラスリップの謎を深めている一因の、時系列が若干バラバラになっている演出のせいでわかり辛いが、やなぎが輪投げで獲得した不思議メガネをかけ、
透子が夜空を見るシーン、実際には花火はあがっていないので、記念すべき初「未来の欠片」。
(不思議メガネの効果が現れていない、周囲の人間が花火を見ないなどが理由)

未来の欠片にゆらっと浮かび上がるシルエット。
駆「やっと見つけた」


今度こそ打ちあがる花火。その音で、駆が未来の欠片を視る。
それにより透子のほうを見る。透子も振り返るがそこに駆はいない。

この場面で、彼らは音と光両方の揃った欠片をはじめて視た。
こっぱずかしい言い方をすれば、駆と透子は運命の赤い糸で結ばれていたから、近くを通ったときに、なんとなく予感がしたのではないか。
みなさんにもなんとなくわかった、的な友人、恋人との出会いというものはあるのではないでしょうか。

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:07:35 ID:jFsLPTUI
>>1は現代の哲学者か何か?

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:08:33 ID:SP8CGBuM
この前のスレの人かな?

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:10:56 ID:5WszCOII
神社で花火を見る、幸(病欠)をのぞいたいつものメンバー。
溢れ出る白い液体(ラムネの泡)をこくこく飲む透子。
その口元を見て、こりゃほんま勃起もんやでえという表情の雪哉。それを悲しげに見るやなぎ。わかりやすい三角関係図が一瞬で見てとれる。
このわかりやすさを終盤まで見せて欲しかった。

近くの階段をあがっていく駆を見る透子。
なぜそちらに注目したかは不明。

やなぎ「この面子も今年で最後ねー」
に、「なに言ってんだこいつ」みたいな顔して素早く振り向く透子。

透子「来年も再来年も、ずっと友達なんだから」
やなぎ「ずっとって、先のことなんてわかるわけないじゃん」
透子「えー? 卒業したら友達じゃなくなるの? やだよそんなの」
やなぎ「そうじゃないけど、なにがあるかわかんないっていうか」

この時点の透子にとっては、いつもの五人でいることが一番大切。


祐「願い事って、口にすると自分自身が叶えてくれるんだって。だからもう来れないより、また来ようのほうがいいんじゃない」
透子「じゃあ、何があっても、未来の私が、全部解決してくれますように」

おまじないというより、楽観主義、何も考えていない風である。
グラスリップは、この台詞にこめられた気持ちの変化の物語でもある。


学校で鶏のスケッチ中、透子と駆の初遭遇。
ダビデ像とポーズが似ていたため、ダビデと呼ばれる。ちなみにダビデ像のイチモツは自主規制されていた。

表情からして、すでに意識している透子。
この後何度も「透子はわかりやすい」と言われているし、反応が素直なので、気があることは確か。

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:12:58 ID:4w56p3Iw
また君か応援してるなぁ

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:13:54 ID:ZpVq5is.
話うんぬんより女の子かわいいと海の映像きれいやな〜で最後まで見れたな

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:13:59 ID:QEmVYGfA
グラスリッパーとはたまげたなぁ

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:17:55 ID:5WszCOII
>>5
グラスリップ研究者の者です、というスレを立てましたね


鶏のジョナサンについて
ジョナサンだけが他から来た子(駆=ジョナサン説の一因)。
だが鶏が5羽=駆をのぞく5人の象徴とみるほうが自然。それぞれが一日鶏を預かるシーンがあることからもわかる。
しかもグラスリップにはもう一種、印象的に登場する鳥がいる。それは鳶だ。OPでも鳶が空をいき、鶏5羽が顔をあげるシーンがある。
こういうことから駆は鳶とみるのが自然。

駆「だから一羽だけ浮いてるのか」という発言も、
ジョナサンだけ浮いている = 透子だけ恋心を知らない
ということで説明がつく。

駆「この間、花火大会の日、君を見た。鈴買ってたよね」
これは直接見たのか、未来の欠片なのかはあやふや。大した違いはない。


1話目にして視聴者を不安にさせた、鶏をめぐる透子と駆の会話の末、一日どこかで鶏を預かることに。透子の家にはジョナサン。

透子「ジョナサン。今、幸せ? どう生きたい? 私、おまえを守れてる?」
ジョナサン=透子だとすると、自問自答か。高校三年生の悩みとしてはありふれた問題。


白崎家の喫茶店、カゼミチに襲来する駆。
関係ないが駆の自己紹介時のやなぎの表情を見て私は、「ははあ、ややこしい恋愛模様になるな」と思った。ややこしかったのはもっと別のところだった。

透子ラブ勢による牽制の嵐を無視し、
駆「透子、俺はあの日、君と同じものを視た」
言うまでもなく、未来の欠片。だが、本当に同じものを視たのかは不明。もちろん、それも十分にありえる。
別の可能性としては、あのとき花火を見上げていた透子の映像それ自体が未来の欠片か。


まだ全員がその気持ちを秘めているため、普通の複雑な青春ラブストーリーの感がある。
P.A.前作「凪のあすから」の見事な巻き返しもあり、意味がわからないがついていく、という意見も多数見られた。

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:19:27 ID:sLv4L1z.
かなりガチな解説で草

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:21:53 ID:5WszCOII
第2話「ベンチ」

多少強引ではあるが、グラスリップ特有の会話の混線の練習として、各人の気持ちつきで冒頭の台詞を並べてみる。

(駆が待ち合わせを一方的に告げて去ったあと)

雪哉「行かなくていいからな」(嫉妬)
やなぎ「はあ? なんであんたが決めてるの?」(嫉妬への嫉妬)
祐「竹を割ったような清々しさだったね」(無関係の余裕)
やなぎ「で。さっきのダビデとはどういう関係なの」(ガールズトーク)

このように各人の目線、意図をたどれば、わけのわからなかった会話も辻褄が合うことに気付くだろう。これが周回すると話がわかってくるからくりなのです。


幸「なら私も一緒に行く」
レズ特有の嫉妬により、保護者同伴決定。


クラシックを聴く駆。

未来の欠片・音
透子「あなたの欠片は見つかった?」

6話において駆にとっての未来の欠片が語られる。それを踏まえると納得がいくだろう。

駆「油断した」
この時点では未来の断片と思っているので、プライベートをのぞいてしまった感覚か。


駆父「すまんな、部屋の準備が間に合わなくて」
駆「あれ気に入ってるから」

いわゆるダビデハウスのテントのこと。この時点では部屋の準備が間に合っていないだけのようだが、駆がテント生活を続けていたのは、唐突な当たり前の孤独対策か。(ここに住み続けると思っていない)

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:25:59 ID:5WszCOII
麒麟館にて、駆を威嚇する幸。透子と会話するための語りかけ。

駆「幻覚のようなものが視えるんじゃないのか」
光と音の合わさった未来の欠片から、音の引き算をした予想だろう。
こういうことをなんの説明もなくやってくるから困る。


幸「うちのグループ、恋愛禁止だから」
後のみんなの反応からして、おそらく適当言ってる。牽制球。
が、これが思わぬ暴投になっていく。


駆「この間の祭りの日、俺ははじめて映像と声、両方が合わさった欠片を視た」
透子「欠片? (祭りの日を思い出す)声を聴いたの、はじめてだった」
駆「俺の聴いてきた未来の声、それを俺は『未来の欠片』と呼んでいる」

透子の条件を聞いて、未来の欠片を視る。
線路上、離れていくような四人と佇む透子。透子「私も未来が視たいの」

透子の願い(みんなと一緒にいたい)と、祭りの日の会話(これで最後か)から、離れ離れになる未来を想像。それを防ぐために「未来が視たい」という願望が生まれる。

透子「どうしてこれが未来だとわかるの?」
駆「俺がそうだったからとしか」

これはただの想像だが、例えば母親が引越しを言い出す前に、そういう音の欠片を聴く。その後に実際そういうことがあった。などの経験だろうか。

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:29:02 ID:5WszCOII
ランニング中、たまたま会った駆に対抗心を燃やした雪哉。そのきっかけは透子。
それをうけて、やなぎは嫉妬。透子に告白しようと思うと電話をかける。

雪哉はやなぎが好き、絶対大丈夫と残酷にはしゃぐ透子に対し、
やなぎ「上手くいかなかったらうち、みんなと一緒にいられない」

告白される準備ってなんだろうというところから、屈伸運動を始める透子。うさぎ跳びに持ち込めないのがはなはだ残念。


日が変わってカゼミチ
透子「恋愛は、解禁で!」

複雑そうな表情の幸と、困惑顔の雪哉。透子が好きな二人にとっては、駆のことがあるから解禁と言い出したように思えるだろう。
なお現実はやなぎと雪哉の関係のため。


雪哉に告白され逃亡。駆に電話。

透子「私、未来が視たいの!」
麒麟館での未来の欠片と奇しくも一致し、未来の欠片は未来の欠片だと勘違いされていく。

透子が未来を視たい理由。
雪哉が自分を好き = やなぎは失恋する = 五人でいられなくなる
という、透子の願いと反する結果を招くから、事前に知って対処したい。



これで2話終了。

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:31:14 ID:FvDhoTNI
ガチ解説ですごいですね、これ
公式がこれくらい解説してくれればよかったのでは…

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:32:45 ID:6iO5rEHg
よくわかるグラップラー理論かと

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:33:30 ID:5WszCOII
第3話「ポリタンク」

透子「雪くんもやなちゃんも、大事な友達。それは今までもこれからも変わらない。でも、私の気持ちが変わらなくても、関係は変わってしまうかもしれない」

ガラス工房に到着する駆。
未来の欠片・光
「泣いているやなぎ」

雪哉が自分を好きで、やなぎは雪哉を好き。関係が変わる。その状況が、やなぎの涙という未来を想像させる。
不安の知覚化でわかりやすいのはこういう例か。


透子「やなちゃんを泣かせちゃう」
駆「未来が視えた?」
二人が揃ったときに未来の欠片を視ても、必ず同じものを視るわけではないらしい。

駆「透子のための媒体がガラスである理由はこれか」
自分の媒体が音=母親の仕事に関係しているから。
子どものころから刺激された感覚が未来の欠片をみせている。


この後、妹の陽菜が来て駆は帰ることになる。
電話で「未来が視たい」と呼び出され、「やなちゃんを泣かせちゃう」と言われてガラス工房に育ったという事実だけ知って追い返される。これで怒らない駆は、結構人間ができている。
(一部からはそのせいで人間というより石膏像、ダビデという名前が相応しいと酷評。実際、こういう感情のなさが視聴するうえでこちらの混乱を呼びもする)

(雪哉の好きな人が透子であること)
駆「おそらく、気付いてなかったのは君だけだろうね」
透子「え?」
きょとんとする。
駆「透子は彼らの未来を視てどうするつもりだった?」
透子「離れ離れにならなくて済む方法を考えたくて」
駆「叶うかどうかはともかく、何事にも懸命なのは君の美点だな」

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:35:43 ID:MBKUYjY.
グラスリップ檀論はやらせコラ!

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:38:39 ID:oIjT0xlg
>昔からキラキラしたものが見える

この時点でヤバくて草

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:39:43 ID:5WszCOII
五人で山登り。

ボロボロの車で登場する白崎百(しらさき もも)。全面に擦った跡、左ヘッドライト下には衝突による凹みか。これに合格を出した教習所は責任問題ではないだろうか。
普通の舗装路で直進しながらスキール音を出すドライビングテクニックは脅威的。

ジェットコースターってこんな感じかな、と酷評(ホメ言葉らしい)する幸は、体が弱いため車で山頂へ。車中の会話も噛み合っていない。
っていうか、この運転スキルでよく話をする気になるなという。


水くみに出た透子とやなぎ。
やなぎ「透子、雪と付き合うの?」
透子「付き合わないよ。雪くんかっこいいけど、私の恋心センサーは発動しなかった」

もちろんやなぎのことを考えてはいるが、それ以上に透子に好きでもない相手ととりあえず付き合うような器用な行動は取れないだろうし、恋心センサーは駆に思い切り発動していることを考えると、雪哉はノーチャンスだった。


祐「さっちゃん! 俺、その……俺、幸! ……って名前、好きだ」
告白する祐。
その裏で、山頂の展望台で振られる雪哉。

帰りの車に乗る幸。
未来の欠片・光「入院している幸」

原因不明。あえて言うのであれば、幸の体が弱いことは知っているので、アウトドア活動をして心配になったことや、告白されて(おそらく)困っていたのであろう変化を感じたか。


陽菜と透子のお風呂シーンでEDへ。陽菜さんマジ癒し。
3話時点では少々会話などに違和感を覚えながらも、なるほど未来の欠片で視た危機を回避しながら青春ラブストーリーが展開されるのだな、と予想できる内容だった。
一度立てた予想が裏切られたせいで、だんだんみんなわけがわからなくなっていくわけだが。

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/06/09(木) 20:45:04 ID:5WszCOII
第4話「坂道」

駆父「長いことおまえには迷惑かけたな」
(唐突な当たり前の孤独、分身の原因である家の事情について)

駆父「だがそれも、子供が小さくて自立できないときの話だ」
をうけて未来の欠片・音。
透子「一緒に行こう」「違うのかもしれない……」

原因不明だが、あえて理由付けすれば、会話の流れからして、自分がどうしたいか、どうしていくかを考えるだろうから、透子と一緒に(この町に)いるかどうかの選択肢のようなもの?


捻挫して病院に行ったやなぎに対し、雪哉が「来るのは当たり前だろ、家族なんだぜ」と言う。やなちゃん、ショック。
この作品はモノローグがあまり登場しない。またわざとらしい独り言もない。
「おや?」と思うシーンがあれば、表情や仕草を確認するのも良いでしょう。


幸に本を返しに永宮家を訪れる祐。
幸「もう読んだの?」
と驚かれている。読書もやらず頭も良くないので、ひとえに幸が貸してくれた本だからだろう。
祐は誰よりも早く「相手のことを理解する」努力をしていることになる。結果的に。


港にやなぎを呼び出す透子。

透子「違うの! 私、ドキドキしてた。だから……」
やなぎ「するよ。男子に好きだって言われたら、誰だってドキドキするよ」

幸の今後を考えると、祐に告白されて多少は心が動いていくよという暗示かもしれない。

やなぎ「ダビデ」
透子「えっ? あ、沖倉くん? 沖倉駆」
やなぎ「なんかちょっとかっこいいよね」
透子「そうかなぁ? なんかすこし気取ってない?」
やなぎ「ふふ、そうね。なんか自己中っぽいよね」
透子「んふー、結構自己中」

笑う二人。


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