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レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

1 ◆Rsp62tAaew:2013/06/28(金) 14:17:25 ID:PjQGMrTo0
( ^ω^)おいすー。ここは夏の祭り、百物語専用スレだお!
      祭り開催まではルールの確認等自由に使ってほしいお!

( ^ω^)とりあえず今決まっているルールは
      以下の通りだお!

・開催日は八月九日(金)から十八日(日)まで
※ただし投下できるのは金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。
※個別スレ参加の場合
  レス制限無し。

  スレ立て
  ↓
  百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
  ↓
  投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)

・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る


前回百物語のスレ
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1344607128/
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω  )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1345353530/

( ^ω^)他に変更点、疑問点ある方はなんでもいってほしいお!

380( ^ω^)カウントダウンのようです 5/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:31:58 ID:d3t9MV8U0
ξ゚⊿゚)ξ「おはよう、ブーン」

隣席のツンが声をかけてきた。
幽霊はまた指を指して、「3」と告げる。

(;^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの、元気ないわね」

こういう話を聞いたことがある。お話の中でだが。
人の頭の上に数字が浮かぶ、そしてその数字は、その人が死ぬまでの日数を表しているとか。

今の状況に似ているとブーンは思った。
数字は幽霊から告げられるが、ひょっとしたらそれは死の宣告なのかもしれない。

この幽霊は死神か何かで、他の人の死を予言している。
その不吉な身なりから、ブーンはそんな想像までしていた。

(;^ω^)「ツン……ツンは元気かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あたし? ええ、もちろん元気よ」

(;^ω^)「本当かお? 実は重い病気にかかっているとかないかお!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ど、どうしたのブーン?」

381( ^ω^)カウントダウンのようです 6/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:32:58 ID:d3t9MV8U0
(;^ω^)「じ、実は……」

('A`)「おう、おはようブーン」

背後から声をかけられた。
振り返ると、彼の親友であるドクオがいた。

ブーンは言葉を返そうとした。

しかし、途端に止めてしまう。

('A`)「どうしたよ、そんな口をあんぐりと開けて」

(;^ω^)「あ、ああ……」

ドクオを見た瞬間、幽霊の言葉が聞えたのだ。

幽霊の告げた数字は、0だった。

その数字を告げてから、幽霊は狂ったように長く笑っていた。
まるでこの状況がとても愉快な状況であるかのように。

382( ^ω^)カウントダウンのようです 7/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:33:58 ID:d3t9MV8U0
担任の数字も3。
他のクラスの人になると、2とか1もちらほらいるようだ。
しかし今の状況だけでその数字の意味を知るのには限界があった。

結局まだ幽霊の話を打ち明けられないまま、ブーンはドクオと一緒に帰ることにした。

('A`)「ブーン、なんだか朝から変じゃないか?」

(;^ω^)「え、な、何が」

帰り道、ドクオは不意にブーンに質問した。

('A`)「いやだって、挙動不審というか」

(;^ω^)「べ、別に何も隠していないお!」

とはいいつつも、ブーンの目はドクオがいつ不幸に見舞われるのか心配でならなかった。

383( ^ω^)カウントダウンのようです 8/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:34:57 ID:d3t9MV8U0
ドクオは生来弱々しい体つきをしている。
もし今ここで急病で倒れたとしても納得できるくらいだ。

0という数字。
もう今日で命が絶たれるということなのだろうか。

しかしいくら虚弱体質だとしても、病気で一日で死ぬことはあり得るのだろうか。

('A`)「どうも気になるなあ……お、信号変わり目だぜ、急ごう」

ドクオはすぐに走り出してしまう。
ブーンは慌てて声をかけた。

なんだかドクオが遠く離れて行ってしまう、そんな悪寒が走った。

384( ^ω^)カウントダウンのようです 9/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:35:57 ID:d3t9MV8U0
ブーン声は、ドクオにはもう届いていなかった。
思わず伸ばした手が空を切る。

脇道から車が飛び出してきたのは、そのすぐ後だった。

( ^ω^)「あ、あ」

目の前の情景がスローモーションのように進行していく。

宙を飛んでいく親友を見て、声を失った。




火曜日。

385( ^ω^)カウントダウンのようです 10/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:36:58 ID:d3t9MV8U0
ドクオは入院した。
幸いまだ生きている、ただかなり危険な状態らしい。
担任もかなり狼狽している様子で、話している最中も目に涙を浮かべていた。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ、大変なことになっちゃったね」

( ^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン?」

( ^ω^)「ツン、後で話したいことがあるお」

ブーンはツンの方を向き、小声で告げた。
幽霊はツンを指さして、嬉々として「2」と言った。

386( ^ω^)カウントダウンのようです 11/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:37:58 ID:d3t9MV8U0
放課後、二人は近所の公園のベンチに座った。

ξ゚⊿゚)ξ「幽霊が数字を伝えてくる?」

( ^ω^)「そうなんだお。例えば今のツンや、他のクラスの友達は2」

( ^ω^)「昨日は3だったお。今日になって、みんな一日分進行しているんだお」

(  ω )「……そして昨日、ドクオの数字は0だったんだお」

ブーンは控え目に最後の言葉を付け足した。

(  ω )「もしかしたら、これはみんなの寿命なのかもしれない、そう思うんだお」

( ;ω;)「ひょっとしたらこれからあと2日で何か大災害が起きてみんな死んじゃうのかも」

387( ^ω^)カウントダウンのようです 12/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:38:58 ID:d3t9MV8U0
すると、それまで多少動揺していたツンが、首を横に振った。

ξ-⊿-)ξ「それはありえないわ、ブーン」

ξ゚⊿゚)ξ「だって、もしそれが寿命なら、ドクオは昨日の時点で死んでなきゃならないでしょ」

( ;ω;)「あ……」

ξ゚ー゚)ξ「でもドクオはまだ生きている。そうでしょ」

( ;ω;)「た、確かに……」

ξ゚ー゚)ξ「きっとその数字、何か別の意図があるのよ」

ツンはそういうと、ブーンに微笑んでくれた。

388名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:39:55 ID:68AY/e1M0
信じて慰めてくれるツン優しいなぁ…

支援

389( ^ω^)カウントダウンのようです 13/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:39:58 ID:d3t9MV8U0
その日、ブーンは昨日よりもだいぶ軽い気持ちで帰宅することができた。
ドクオの死を意識して怯えていた感情も薄れたし
ツンが笑いかけてくれたことも嬉しかった。

なんで嬉しいのかはまだよくわからなかったが。

J( 'ー`)し「ブーン、ご飯よー」

( ^ω^)「はいだおー」

居間にいくと、母親の手料理が並べられている。
ブーンは母親の手料理が大好きだった。

父親は単身赴任。実質母親とブーンは二人で暮らしていた。
母親にとって、ブーンはきっとかけがえのない存在だろう。
ブーンにとってもそれは同じことだった。

だからこそ、今朝幽霊が母親を指して2と告げたとき気が滅入った。
でもこの数字が寿命を表しているわけではない、ブーンはそう自分に言い聞かせた。

落ち込んでいるばかりではいられない。
母親はまだ生きている。ドクオも、ツンも、生きている。
数字に怯えているばかりでは何もできなくなってしまう。



水曜日。

390( ^ω^)カウントダウンのようです 14/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:40:59 ID:d3t9MV8U0
恐怖を克服するため、幽霊の正体を探ろうとしたが、どうしようもないとすぐにわかった。
情報が少なすぎた。結局は何かが起こるまで何もできない。

すでに0の人も何人か見かけていた。
幽霊はその数字を告げるたびに、狂気の笑い声をあげる。
掠れているのに嫌に耳に残る、不気味な笑い声だ。

この数字はカウントなのだろう。
今のところ、一日たって一ずつ減る人しか見かけていない。
途中で一気に数が減ったり、あるいは急に増えたりすることもなかった。

数字はどんどん減っていく。
0を過ぎるとカウントがどうなるのかは今のところわからない。
でも誰かが亡くなったという話も聞かないし、やはり寿命ではないらしい。




木曜日。

391( ^ω^)カウントダウンのようです 15/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:42:00 ID:d3t9MV8U0
幽霊が告げる数字は全て0になっていた。
担任だろうと、クラスメイトだろうと、ツンだろうと。

しかし、気にするのにももう疲れてきた頃だった。
結局0以降何が起こるかはわからない。
しかしもちろん今この場で大災害が起こるような兆候は無い。

明日になれば何が起こるかわかるんだ。
ブーンはそう思うと、むしろ怖いというよりわくわくした気持ちになった。

きっともうすぐ数字の謎が判明する。
そのときに理解できればいい。

相変わらず幽霊は不気味だが、もう数字に対する恐怖心は薄れつつあった。

392( ^ω^)カウントダウンのようです 16/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:42:58 ID:d3t9MV8U0
帰りのHRで、先生はドクオの意識が回復したことを告げた。
手術は奇跡的にも上手くいったのである。

宙を舞うほどの衝撃を受けて無事でいるというのはめったにないことだろう。
小学生ゆえに体力があり、ひと月もすれば退院できるらしい。
ブーンとツンはお互いに顔を見合わせて、ひっそりと喜びをわかちあった。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ、よかったわね」

( ^ω^)「まったくだお。数字なんて、なんでもなかったんだお」

ブーンは心が満たされる思いを感じた。
恐怖を完全に無視できていることからくる安心感だ。

ξ゚ー゚)ξ「うん……ほんと、良かった」

ツンが小さい声で言う。心底ほっとしたとでも言うように。
なぜだかその声はブーンの耳によく残った。

海の傍の帰り道。
潮風が心地よく吹いている。
周りにはほかに誰もいない。ただ静かに波の音が聞えているだけ。
夕焼けが二人を赤く照らしていた。

393( ^ω^)カウントダウンのようです 17/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:43:57 ID:d3t9MV8U0
ξ゚⊿゚)ξ「あたしね、ブーンから数字の話聞いた時、ちょっと怖かった」

ξ゚⊿゚)ξ「もしかしたら本当に寿命なのかなって」

ツンの前を歩いていたブーンは、立ち止まって振り返った。
ツンも立ち止まった。
彼女は悲しそうな顔をしていた。

ξ゚⊿゚)ξ「もしかしたらあたしたちばらばらになっちゃうのかなって、そう思うと怖くて、あの時咄嗟に反論しちゃった」

そう言って、ツンは顔を俯かせた。もう表情はわからない。

三人はいつでも一緒だった。
ブーンとツン、そしてドクオ。
小学校に上がった時から、友達となり、よく三人で一緒に遊んだ。

たまたま気があったともいえる。
小学生の、特に低学年のころの付き合いなんて、いつの間にか友達になる、そんなものだ。

394( ^ω^)カウントダウンのようです 18/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:45:01 ID:d3t9MV8U0
でも今はみんな高学年となり、年齢も二桁となり、考えも落ち着いてきていた。
そろそろ交友関係でも仲間の選別が始まるころだ。
低学年の頃のような、遊んでいたら友達になったとか、そういうことはもう無くなってきていた。

みんなが成長していく、その中でいまだに親交が続いている。
小さな喧嘩くらいはあった。それでも不和が抑えきれなくなることはなかった。
多少の諍いがあってもお互いの気持ちを推して測り、元の関係に戻ることができた。

そんな友達と出会えたことは、ブーンにとっても幸運だった。
それはブーンも感じていることだった。

そしてツンの口ぶりからみると、ツンも同じことを感じていたに違いない。
この三人でずっと仲良くしていたい。
ささやかながら、それがとっても難しいことであると、薄々感じてきていたのだ。

ツンが微かに肩を震わせているのを見て、ブーンは思った。
自分の発言が図らずも彼女をおびやかしていたのだと。
そう思うと急に申し訳ないことをした気持ちになった。

ツンを元気づけなきゃならない。
そう感じて、ブーンは思い切り胸を叩いた。

395( ^ω^)カウントダウンのようです 19/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:45:58 ID:d3t9MV8U0
( ^ω^)「でも結果的にはそれが正しかったんだお」

( ^ω^)「ツンがああいってくれなかったら、僕はきっと今でもうじうじと悩み続けていたお」

( ^ω^)「ツンのおかげで僕は数字に怯えずにいられるんだお、ありがとうだお、ツン」

そういうと、ツンはなんだかはっとしたように顔を向けた。
目が陽光にきらめいて、涙の跡が見えた。
泣いていたのだろうか。

それからすぐに俯いてしまった。
涙の後を見られるのが恥ずかしかったのだろうか。

ξ//⊿//)ξ「な、何を気恥ずかしいこといってんの! 当然でしょ、友達なんだから!」

(;^ω^)「お? どうしたんだお?」

何やらツンが急に大きな声を出してきた。
ブーンは慌ててしまう。
自分は何か悪いことでもしてしまったのだろうか。

ξ//⊿//)ξ「あ、あたしこっちの道だから、もう行くね! また明日ね!」

396( ^ω^)カウントダウンのようです 20/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:46:59 ID:d3t9MV8U0
すたすたと脇道へと去っていってしまうツン。
その様子を見送りながら、ブーンは首を傾げていた。

ツンは怒ったのだろうか。
傍から見ればそうとも見えただろうが、なんとなくブーンは違うと思った。なんとなく。

ブーンの周りには誰もいない。
そろそろ日も暮れる。
空もだんだんと深い青に染まって来ていた。

ブーンは妙にうれしくなった。

結局数字のことはわからなかった。
でも今はそんなことどうでもいい。
わけのわからないものに怯えていてもしかたない。

397( ^ω^)カウントダウンのようです 21/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:47:58 ID:d3t9MV8U0
ドクオは生きている。
また前のように元気で会うことができるんだ。

もしまた元気で会えたらうちに呼んであげよう。
かーちゃんがきっと奮発して御馳走つくってくれるだろう。
そんなことを思い、ブーンは心が躍った。

また三人で一緒に遊びたい。
これからどんな困難があっても三人とは一緒にありたい。
そればかり、ぼんやりと考えていた。






物思いに耽りすぎていた。

道の脇から、突然人の手が伸びてきても
ブーンはすぐには反応できなかった。

398名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:48:43 ID:pkrurHRs0
会える回数か?

399( ^ω^)カウントダウンのようです 22/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:48:58 ID:d3t9MV8U0
どこかの暗い部屋。
微妙に揺れている。

ブーンは薄目を開けた。

大人が二人いて、何かの画面を見ている。
何かを操作をしているところだろうか。

脇を見ると、いまだに幽霊が浮遊していた。
腰から上だけの身体で、何が嬉しいのかにやにやしながら浮遊している。

いったいこの幽霊はいつまでついてくるというのだろう。

ふと、前で操作をしている大人の一人が振り返った。
風貌から、異国の人間であることが見て取れる。

ブーンは薄目でその顔を見ていた。

男はブーンを凝視していた。
起きていることがばれているのか、あるいは疑っているだけか。
そしてその様子から、横の幽霊はやはり見えていないということがわかった。

そのとき、幽霊は徐に男を指さした。
そうか、またいつものように数字を告げるのか。

400( ^ω^)カウントダウンのようです 22/23 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:51:05 ID:d3t9MV8U0
しかしそのときになって、ようやくブーンは幽霊の言っている言葉がしっかりと聞き取れた。
今までノイズに満ちていた部分が明らかとなる。

「あと」

「3652」

「にち」

「あえる」

「……ケヒヒ」




ブーンはその言葉を聞き、悟った。
この数字の本当の意味を。

そしてもう、決して元の生活には戻れないということも。




〜〜おわり〜〜

401名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:52:37 ID:pkrurHRs0
なんかごめん、乙

402 ◆MgfCBKfMmo:2013/08/11(日) 01:52:41 ID:d3t9MV8U0
  (
   )
  i  フッ
  |_|


>>398当たり。ちくしょう。
びっくりして23にし忘れました。

403名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:54:01 ID:68AY/e1M0
よくわかったな、乙
何が怖いってこのまま3652日会い続けなきゃいけないんだな
10年ちょい…

404名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:55:05 ID:oipAYXt60
これって、多分10年後には死ぬんだろうな、ブーン

405名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 01:55:48 ID:7Ps6XQzM0

死なないにしてももとの生活には絶対に戻れないんだな

406名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:04:53 ID:CWQ5Gdm60
おつ
なるほど。二回読んで理解した

407名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:37:19 ID:NE1qcFrg0
13本目いきます


  .,、
 (i,)
  |_|


( ^ω^)少年、のようです

408名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:38:02 ID:NE1qcFrg0

真夏の昼間、炎天下の元墓参りするなど馬鹿馬鹿しい。
夕方になってからでも死ぬわけでない。幽霊なんて信じる歳でもない。
内藤はそう心で呟きながら、墓に水をかけた。

八月ともなれば六時になっても外は明るい。
が、墓場に人の姿はない。花だけが供えられた墓が並んでいるだけだ。
目の前の墓に花と小さいお菓子を供える。蝋燭に火をつけて、線香を燃やす。

( -ω-)(カーチャン、僕は元気でやってるお)

目を伏せ、手を合わせて母に向けて語りかける。
内藤家の墓に母しかいないわけではないが、一番心に残っているのは母だ。
父は自分が生まれる前に仕事先で死んでしまったそうだ。生まれついてから内藤は母と二人で生きてきた。
十年前にその母は交通事故で死んでしまって、その保険金と賠償金で高校を卒業できた。
今はなんとか就職して一人で生きていく分には困らない生活をしている。

( ^ω^)「……帰るかお」

二、三分程お祈りをして、内藤は立ち上がった。
右手の手桶にマッチや菓子の入ったレジ袋を入れて踵を返す。

( <●><●>)

( ^ω^)

409名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:38:44 ID:NE1qcFrg0

真後ろに無言で佇んでいる少年がいて、内藤は思わず固まった。
このご時世に珍しく藍色の甚平を着た、おそらく十歳くらいの少年が内藤を見つめている。
白い肌に細い体躯、大きな黒目がじっと内藤を見つめている。

( <●><●>)「あの」

( ^ω^)「お、なんだお?」

声変わりする前の少年独特の高い声が耳をついた。
内藤を見上げる姿勢の少年の目線に合わせて屈む。

( <●><●>)「弟を、見ませんでしたか。
       私より少し小さい、水浅葱の甚平を着ている子です」

( ^ω^)「おー……ごめんだお、見てないお」

( <●><●>)「そう、ですか」

内藤が申し訳なさそうに顔を歪めて謝ると、少年はあからさまに肩を落とした。
泣くのを堪えるようにその小さな拳に力がこめられる。
よく見れば少年の頬が赤い。息も少し荒いようだ。

( ^ω^)「もしかして、ずっと探してるのかお?」

( <●><●>)「見つからないのです、探さないと」

(;^ω^)「ちょ、倒れちゃうお! おうちはどこだお?」

少年が口にした住所は徒歩だと三十分はかかる番地だった。
少年の足で考えればもっとかかるだろう。弟を探しているとなれば他の場所も歩いてきたのかもしれない。
今わかることは少年は熱中症になりかけている、ということだ。

今内藤の車はつかえない。汚してしまって乗れる状況ではない。
自分がおぶって家まで連れて行くにしても途中で気を失われたりすれば厄介だ。
だが目の前で少年を見捨てていけるほど内藤は鬼ではない。

( ^ω^)「一旦僕の家でお茶飲んで休憩するといいお」

410名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:39:32 ID:NE1qcFrg0

( <●><●>)「でも、神隠しかも」

( ^ω^)「え?」

真剣な表情の少年に対し内藤は間抜けな声を上げる。
神隠し。少年は確かにそう言った。
聞いたことがないわけではない。連続誘拐事件の別称のようなものだ。

この地域では夏に一人、子供が連れ去られている事件が十年ほど続いている。
誘拐された少年少女の安否は知れず骨も見つかっていないらしい。犯人の目星すらつけられていないんだとか。
注意喚起の紙が配られているそうだが、子供が聞かなければどうにもならないのだろう。
現に目の前にいる少年のように。

( <●><●>)「はやくみつけてあげないと、さらわれてしまいます」

( ^ω^)「おーそうかもしれないけど、」

手遅れの可能性のほうが高いのだけれど、とは言わないでおく。
健気に弟の身を案ずる少年に心が動いたというのもあるが、良心が咎めた。

( ^ω^)「だけどやっぱり君は休まないといけないお」

( <●><●>)「でも、」

( ^ω^)「弟君なら僕も一緒に探すお。君が倒れたら弟君も心配するお? 
      僕の家はすぐそこなんだお、ちょっとだけだお」

( <●><●>)「……」

少年自身限界が近いことはわかっているのだろう。
少し逡巡して、声を出さずに頷いた。内藤も満足げに頷いて少年の手を握った。
やけに冷たい手だった。

411名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:40:14 ID:NE1qcFrg0

内藤の家は一軒家である。
父方の祖父母が早に死んで、父が生きている頃に移り住んだという話だった。
一人暮らしで生涯を誓い合う相手もいない状況である今、身に余っていないと言えば嘘になる。

だが内藤はこの広い自分の城を気に入っていた。
周りの土地も内藤の所有財産であることから一番近い民家でも百メートル以上離れている。
車がつかえない今わずらわしいことが多いが、それも今だけの話だ。
誰にも邪魔されない空間を手放すつもりはなかった。

( <●><●>)「おじゃまします」

( ^ω^)「ちょっと座っててくれお、お茶持ってくるから」

冷房の電源を入れながら少年に座布団を勧める。
少年がそれに座ったのを確認してキッチンから麦茶とコップを運んだ。
透明なガラスに薄茶の液体が氷を軽く溶かしながら注がれる。

( ^ω^)「はい、どうぞ」

( <●><●>)「ありがとうございます」

少年は一息に飲んで、息を吐いた。
内藤も自分のコップに麦茶を注ぎ飲み干す。
軽い香ばしさが鼻を抜けて、少年と同じように息を吐く。

( ^ω^)「もう一杯、飲むかお?」

( <●><●>)「お願いします」

素直にコップを差し出した少年に軽く笑いかけながら注ぐ。
礼儀正しい少年であるが年相応に素直なのだろう。
冷房が効いてきた。涼しい風が肌を撫でて、救われたような心地だ。
これでシャワーでも浴びれたらいいのだけれど、できないことは内藤自身が知っている。

412名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:40:55 ID:NE1qcFrg0

ドンッ

不意に音がした。
何かを落としたような、またはぶつけたような音がした。
二人は音のしたほうに顔を向ける。廊下が続いているだけであった。

( <●><●>)「誰かいるのですか?」

( ^ω^)「お、ちょっと見てくるお」

音の出所には予想がついている。
内藤は少年を残して歩き出す。向かう先は浴室だった。
浴槽に湯は溜まっていない。ただ、確実に音の出所はそこだった。

(。><)

水浅葱の甚平を着た少年が、浴槽に横たわっていた。
猿轡を噛まされ、背に回された手と折り曲げられた足は麻縄で拘束されている。
懸命に涙を堪え、それでも零れ落ちた雫が頬を濡らしていた。
先程の音は少年が唯一拘束されていない頭を浴槽に打ち付けたものであると内藤は判断した。
必死に助けを求める姿はなんといじらしいのだろう。首元の赤い歯型から誘うように血液が浮き出ている。

そこを指で拭うと少年は痛みに眉を顰める。
指先に付いた赤い液体を舐め取り、恍惚としながら内藤は目を細めた。

( ^ω^)「……静かにしてなきゃ、ダメだお?」

413名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:41:37 ID:NE1qcFrg0

人差し指を少年の口元に当てる。猿轡を挟んだ少年の呼気は震えていた。
見開かれたから雫が落ちる。恐怖、不安、諦観、僅かな希望、怒り。
複雑な感情が見て取れるその眼に内藤は目を細める。抑えきれない笑みが浮かぶ。

なんて愛らしいのだろう。食べてしまいたいほど、愛おしい。
この子を兄は探しているのだ。そして今自分の家にいる。探している対象がいるなんて思いもしないままに!
そして自分は知らないふりをして少年を返すのだ。見つからなかったね、残念だねと言って返すのだ。
そして今目の前にいる少年に兄は君を見つけてくれなかったね、残念だったねと言って笑うのだ。

それから文字通り少年は僕になる。髪の一本から足先の爪まですべて残さず僕の血肉に変わってもらう。
少年は僕を作り出し、もしかしたら兄だった少年に会う時がくるかもしれない。
少年は気づかないまま、弟を探し続けるのだ。目の前に弟の変わり果てた姿があるというのに!

なんて悲しい運命なのだろう。辛いだろう、哀れだと思う気持ちがないわけではない。
それを自分が創り出したと考えるだけで、内藤は酷く興奮した。全身に鳥肌がたつほどの背徳感が身を焦がす。
少年を連れてきたのは正解だった。出会ったのは偶然だったが今では神の導きとしか考えられない。

414名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:42:19 ID:NE1qcFrg0

内藤はカニバリズム嗜好の持ち主であった。
兆候は幼少期から端を覗かせていた。始まりは血液に興奮したことからだった。
自身の指から流れ出る紅い鮮血を舐めた瞬間、これほどの甘美なものが自身を作り上げていることに感動した。
それから定期的に自身を傷つけては流れ出る血液を貪るようになった。
そして、徐々に興味は広がっていった。

他者の血液の味が気になった。
輸血パックから得る血液は物足りなかった。自身とさして変わらぬということしかわからなかった。
どうしても、生きた身体から欲しかった。

その矢先、母が死んだ。
失血死だった母の顔は酷く青白かった。母は、命の源である血液を失ったから死んだのだった。
内藤の血液に対する執着は増していった。

最初は偶然だった。迷子が家の前で泣いていたから招き入れただけのことだった。
親元に帰す気持ちで招き入れた。そこに一つとして嘘はない。
ただ内藤の耳元で悪魔が囁いただけのことだ。

今この子の血液を貪ったとして、知る者は誰一人としていない、と。
こんな機会二度とない、帰してしまっていいのか、と。

内藤はあっさり自身の悪魔に負けた。
泣き叫ぶ子の首筋に歯をたてた。犬歯が食い込むように、無理に柔肌を食い破った。
それから丹念に舌を這わせ、時にえぐって貪った。一滴もこの聖なる液体を零したくなかった。
子はあまりの恐怖に気絶していた。その眼から流れる涙も舐め取った。
塩辛いはずのそれは甘くて、何故か内藤も涙を流していた。
そして、気付いた。自身が望んでいる血液は身体からできている。



ならばその身体を食せばすべて自分のものになるのではないか?



祝福の鐘の音が聞こえたようだった。
内藤は自身の閃きが素晴らしいものであると感じていた。
倫理的にも法律としても許されないものであるとわかっていた。それでもこの欲は抑えられなかった。
しかし理性を捨てきることはできなかった。
だから一年に一人、夏に攫って一年をかけてゆっくりと消費していくことを自身の掟とした。

夏であることに理由はない。ただ初めて他者の血を得たのが夏だっただけのことだ。
攫うのは子供がいい。弱く庇護されるべき存在でありながらも精力に満ちているような子供がいい。
柔らかい身体も心惹かれるじゃないか。痛みに恐怖に苦痛に顔を歪める様のなんと愛おしいことか。

内藤は自身の歪みを自覚していた。
何故歪んだかは考えなかった。生来のものであるとしか思えなかった。
自身を突き動かす衝動が本能的なものであるとしか、わからなかった。

415名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:43:05 ID:NE1qcFrg0

だから内藤は子供を攫い、食した。
年単位の消費のためまずは末端から切り離していった。
指を一本ずつ、止血しながら叩き切った。悲鳴が内藤の頭の中で呼応して、頬が吊り上った。
爪と骨は固かったから煮て出汁とした。薄赤に染まったスープはそれだけで内藤の心を満たした。
骨から削いだ肉は量が少なかったからスープに投げ込んだ。やはり、美味しかった。

指がすべてなくなった。次はどうするかを内藤は考えねばならなかった。
重要なのは血液であることから殺すのは限界まで待ちたかった。
まずは、右腕を塩漬けにした。これで長期的な保存食ができた。
左腕の肉は思いのほか柔らかかった。甘辛く炒めたそれはとても美味しくて子にも分け与えた。
自身の肉をそれとは知らずに食べる姿にまた酷く興奮した。内藤の陰茎は強く勃起していた。

内藤は自分の肉は美味しいだろう、と言った。
子は固まって、言葉を反芻した。理解した瞬間生理的嫌悪から吐き出した。
涙を流し嘔吐く姿を見ながら内藤は射精した。今までで一番気持ちのいい自慰行為だった。

次は両の二の腕だった。今度は左腕を塩漬けにし、右腕は素直にステーキにした。
柔らかい弾力と隠しきれない血生臭さがとても美味しくて、それが自分を作っていくと思うと涙が止まらなかった。
この時点で一か月が経過していた。子はあからさまに弱っていた。
食事を与えても胃が受け付けずに戻してしまっていた。
無理に食べさせていたが、それでも正常の四分の一も片づけることができなかった。
足に刺された点滴が命を永らえさせていた。

足に動脈が息づいていることは知っていた。
しかし頭への刺激はショック死を招きかねなかった。
内藤は麻酔を使い、耳と目を子から切り離した。

耳のほとんどが軟骨だった。唐揚げにして食感を楽しんだ。
目の美しい白色に根を張るような赤、真ん丸な黒の姿を損ないたくなかった。
透明なゼリーに浮べて一口で食した。弾けた瞬間、どろりとした臭みがたまらなかった。

子は視界を失ったことに安堵したようだった。
これ以上迫りくる恐怖を見ずに済むと思ったのかもしれない。現実は真逆であることをすぐに知ることになったけれども。
目からの情報がなくなったことにより少年の感度は強く上昇した。
ほんの少し肌に触れただけで驚くほど身体は跳ね上がった。
恐怖に震える姿が愛しくて、傷跡が消えることのない首元へ内藤は歯をたてた。
肉を食せない日は血を貪ることにしていた。
栄養の足りない子の身体は色白く細く変わっていたが、それでも血液は甘美なままだった。

416名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:43:51 ID:NE1qcFrg0

内藤はそろそろ限界を感じ取っていた。
子の命の灯が消えようとしていると、肌で感じていた。
永らえさせる行為もそろそろ無駄になるだろう。しかしまだ半年も経過していない。
腐らせるなど言語道断である。子のすべてを食すことで内藤は救われるのだ。

内藤は食しすぎたのだと察していた。初めてで加減がわからなかったというのもあるが、切り離しすぎたのだ。
最終的に食すことに意味があるのだ。内藤は初めは血液だけで我慢するべきであった。
後悔は先に立たない。選択肢は子の命を長らえさせるか、保存方法を探すかの二択であった。

選んだのは後者であった。
内藤は業務用の冷凍庫を購入した。
そして子の解体に取り掛かった。子は痛みに顔を歪めながら既に枯れた声を上げて命を落とした。
解放されると思ったのか死に顔には薄く笑みが浮かんでいた。内藤は慟哭しながらその首を切り落とした。
内臓も綺麗に分け、−30度で保存した。風味が落ちてしまうだろうが仕方なかった。
内藤はすべて食さなければならないのだから。

もも肉を使ったシチューを作った。
臓物は薄切りにして塩コショウで焼いた。
ふくらはぎの肉は鍋の具材にした。削いだ頬肉は蒸し焼きにした。
程よい弾力のある腹から胸にかけての部分は豪快に丸焼きにした。
脳は卵を混ぜ合わせて焼いた。
骨もしつこく茹で、叩き割った。完全に粉々になったものを茹でた鍋に戻し、飲み干した。

こうして内藤は最初の一人を食し終わった。
七月の終わりころ、子と出会って丁度十一か月と二十日の過ぎた日だった。

内藤は自身の保身を忘れることはなかった。
世間に知られたらマズイことであると理解していた。攫う際は必ず周囲を確認していた。
大体は最初と同じように迷子を保護するという大義名分を掲げていたが、どうしてもいない時は攫っていた。
車が使えない原因もこの少年を攫った際、あまりに久々の感触につい車内で血液を貪ってしまったことにあった。
少年が暴れて血液が飛び散ってしまったのだ。僅かとはいえ内藤の嗅覚を刺激する程度には残っている。
そんな車内で内藤はまともに運転できる自信はなかった。

417名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:44:42 ID:NE1qcFrg0

:(。><):

少年が震えて泣き出した。抑えきれない嗚咽が猿轡にくぐもって消えた。
その様に内藤は確かに興奮していた。生唾を飲み込み、乾いた唇を舌でなめる。
明らかな捕食者の目に少年は更に怯え、顔を歪ませる。

( ^ω^)「後でだお、今はダメなんだお」

内藤は自身に言い聞かせるようにして腰を上げる。
少年に背を向けて、浴室を後にした。

( ^ω^)「棚に置いてた洗剤が落ちた音だったお」

( <●><●>)「そうですか」

兄である少年は大人しく部屋で待っていた。
この子も食してしまえという声が聞こえる。それをゆるく遠ざけた。
自身に課した制約は守らねばならない。魅力的な誘いを断ち切った。

418名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:45:26 ID:NE1qcFrg0

( <●><●>)「左手」

( ^ω^)「お?」

( <●><●>)「かゆいんですか」

少年に言われて初めて、ずっと左手の甲を掻いていたと認識する。
掻きむしったそこは赤くなっていて、少し血が滲んでいた。
自覚した瞬間心臓が跳ねる。もったいない、血液がこぼれてしまう。
それでも右手がとまらない。痒くないのに、掻いてしまう。

(;^ω^)「あ、あれ?」

内藤はおかしいと感じ始めた。
冷や汗が止まらない。左手からは血が流れ出した。右手の爪に皮がこびりついている。
少年は首を傾げたまま内藤を見つめている。大きな黒目から目を離せない。

( <●><●>)「どうしたのですか?」

(;^ω^)「お、おかしいんだお、とまらない、」

419名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:46:37 ID:NE1qcFrg0

ぐちゅ、ぐち、
左手から聞こえた耳慣れない音に内藤は目を見開いた。
何故こんな音がするのだ。この音はまるで、

( <●><●>)「眼球を潰したような音じゃあないか」

(;゚ω゚)「な、あ」

何故少年がそれを知っているんだ。
何故少年は愉快そうに笑っているんだ。
何故、何故、疑問符が内藤の脳を侵食する。
少年は意に介さない。その黒目で内藤を見守っている。

( <●><●>)「美味しかったのでしょう?」

( <●><●>)「食したのですから、部位が残っていてもおかしくないのでは?」

( <●><●>)「良かったですね、貴方は幸せ者ですよ」

内藤の首に細い手が回る。色白の、子供の腕だ。
少年は目の前にいるのに何故後ろから手が伸びてきたんだ。

内藤の足に細い手が回る。まだ健康だったころの、子供の手だ。
何故それは床から生えているんだ。

内藤を虚ろな一重の目が覗き込む。
何故お前がいるんだ、お前は、最初の、

( <●><●>)「それほどまで憑かれて、幸せですね」

(; ω )「あ"、あ"あ"あ」







「あ"ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

420名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:47:24 ID:NE1qcFrg0

('A`)「で、ガイシャが、これか」

鬱田が顔をしかめる。ここまでの死体に会ったのは初めてだった。
殺人捜査に関わるようになって30年近くになるがこれほどまで無残な死体は見たことがない。
限界まで解体された死体を見る時が来るとも思っていなかった。
今はシートに隠されているが、血の臭いは消えてくれない。新米なら一発でトイレ行きの臭いだ。

(´・ω・`)「……臭いの割に、血がないんだよな」

('A`)「ショボ、」

(´・ω・`)「ないどころかさらっさらだ。一滴も落ちてない。
     おかしいと思わないかドク」

長年の相棒である諸本が首を傾げながら聞いてくる。
おかしいと思うに決まっている。頷いて返すと諸本は顎に手を当てて呟きだす。

(´・ω・`)「そもそも始まりからおかしいんだ、通報者の声は明らかに子供だったと聞いている」

('A`)「悪戯だと思ったが巡査が一応様子を見に来たんだったか」

(´・ω・`)「そして開きっぱなしの玄関から覗き込んで、血の臭いに気付いた。で、応援要請。
     俺達も確かに玄関先でこの臭いに気付いたんだ。なら何故ここに血痕一つないんだ?」

('A`)「五人以上はいないとここまでの臭いはしないな」

(´・ω・`)「ここまで臭うならこの部屋全面が真っ赤でもおかしくないはずなんだ。
     何故、ないんだ? でも確かに臭いはこの部屋から漂ってくる」

('A`)「……そうだ、あの保護した少年はどうした?」

堂々巡りになりそうな諸本の意識を呼び戻す。
横目で鬱田を見て諸本は垂れ下がった眉をさらに下げた。

421名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:48:06 ID:NE1qcFrg0

(´・ω・`)「今のところわかってるのはこのガイシャが誘拐犯だってことだけだな。
     親御さんも呼んだし、なによりまだ小さい。証言に期待はできないな」

('A`)「そうか」

(´・ω・`)「あとは何回も言ってたが、お兄ちゃんが助けてくれたんだそうだ。
     実際その兄は存在してたらしい」

('A`)「らしいってどういうことだ」

(´・ω・`)「……妊娠中に流れちまった子がいたんだそうだ。丁度あの少年を授かる二年前に。
     性別はわからないがあの子が言う通りなら男だったんだろう」

('A`)「……攫われた弟を助けるために、盆に帰ってきたってか?」

それならこのおかしい状況も納得できるのではないか、
考えて鬱田は頭を振った。いくらなんでも非科学的だ。超常現象を信じていちゃ警察はやっていられない。

(´・ω・`)「……案外、本当だったりしてな」

('A`)「おいショボ」

(´・ω・`)「わかってるさ、ちょっと思っただけだ」

薄く笑いながら諸本は手帳に目を落とす。
ガイシャである内藤の日記であった。十年前から事細かにつけられている。
特に、人体の調理法について。

(´・ω・`)「……こんな無残な殺され方したってんなら、恨むのもわかるってことだ」

('A`)「……そうだな、」

恨みが具現化した、のだとか。
弟を案じた思いだとか、非科学的だ。それでも連続誘拐事件はここで幕を閉じた。
それで被害者の恨みが少しでも晴れたのなら、と考えてしまうなんて。

( <●><●>)

見覚えのない少年が、どこかで笑った気がした。

422名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:48:59 ID:NE1qcFrg0

 (
   )
  i  フッ
  |_|

423名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:59:26 ID:R3T8goLg0
最初に殺された子がワカッテマスなんじゃないかと思ったけどそうでもなかったかー
つおつ!

424名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:59:34 ID:Vw2MxNqY0
おつおつ

最初の母の墓のとこでちょっとしんみりしてたら、急にきた
描写が丁寧なことに、やめてくれ……と思ったのは始めてだわw

425名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:08:39 ID:Vw2MxNqY0
よし、次もらうよー!

426名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:09:50 ID:Vw2MxNqY0

  .,、
 (i,)
  |_|


14本目、でぃのお鍋の代わりのようです

427名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:10:52 ID:Vw2MxNqY0


ピンポーン

(#゚;;-゚)「……」

(#゚;;-゚)「はい」

「おーい、私は誰でしょー?」

「普通に分かるだろ……、外は暑くて敵わん、入れてくれ」

(#゚;;-゚)「分かった」

ガチャリ


川 ゚ -゚)ノシ

ヾζ(゚ー゚*ζ

(#゚;;-゚)ノ

ζ(゚ー゚;ζ「おおー! 涼しー、……くない!?」

川;゚ -゚)「人の家で失礼だな……って確かになんだ、この熱気は」

(#゚;;-゚)「お鍋の用意が出来てます」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ」

428名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:12:12 ID:Vw2MxNqY0

川;゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「美味しく出来たと思う」

ζ(゚ー゚;ζ「いやいや、出来てなくていいから! 素材に戻せ!」

川 ゚ -゚)「それはそれで無理だろ……」

(#゚;;-゚)「暑いのはちょっとした冗談。デレ、そこのリモコンで冷房つけて」

ζ(゚ー゚*ζ「はーい。って、どこに行くの?」

(#゚;;-゚)「お箸とお皿取ってくる」

川;゚ -゚)(鍋も冗談であってほしかった……)

ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ……」

川 ゚ -゚)「どうしたんだ、急に」

ζ(゚ー゚*ζ「エアコンのボタンを押した人が、一番涼しい位置に座れるのです」

川 ゚ -゚)「いや、私は構わんが、普通は家主じゃないのか……」

ζ(゚ー゚*ζ「えー、エアコンつけたし私が家主みたいなものだよー」

川 ゚ -゚)「エアコンに対する理解が根本的に違うようだな……」

ζ(゚ー゚*ζ「あー、涼しくなってきたー、とーけーるー」

川 ゚ -゚)「一体何が溶けるんだ……」

429名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:13:31 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚*ζ「……」

川 ゚ -゚)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「いやーそれよりぐつぐつ煮立ってるねー、鍋」

川 ゚ -゚)「うむ。フタがくもってて中は見えないが、どこか洋風な香りがするな」

「あ、煮立ってる? カセットコンロの火止めていいよ」

ζ(゚ー゚*ζ「いいよいいよ、もっとぐつぐつ煮立たせようぜ」

川 ゚ -゚)「なぜエアコンの前だとそんな強気なんだ……」

(#゚;;-゚)「ううん、止めたほうがいい」

ζ(゚ー゚*ζ「おっ、おかえりー」

ζ(゚ー゚;ζ「って、そのお皿にのってるのは、……パスタ?」

(#゚;;-゚)「うん、冷製パスタ」

川;゚ -゚)「パスタと鍋って、凄い組み合わせだな」

(#゚;;-゚)「ううん」

川 ゚ -゚)「ん?」

430名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:15:08 ID:Vw2MxNqY0

(#゚;;-゚)「……そこのお鍋のなか、実はスープ」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ、本当に!? フタ開けるよー」

(#゚;;-゚)「どうぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ、具がない! これじゃ、鍋じゃなくてただのスープだよ!」

(#゚;;-゚)「スープだよ」

川 ゚ -゚)「……」

川;゚ -゚)(鍋じゃなくて、心底良かった……)

(#゚;;-゚)「来るって連絡があったとき、今日はトマト鍋にしようと思ったんだけど」

(#゚;;-゚)「肝心のトマト缶を買い忘れた……」

川;゚ -゚)(……あっ)

(#゚;;-゚)「お鍋楽しみにしてたのにごめん」

ζ(゚ー゚*ζ「気にするなよー、そもそもお鍋なんて知らなかったもん」

(#゚;;-゚)「代わりに、怖い話しでもする」

ζ(゚ー゚*ζ「いよっ! 待ってました!」

川;゚ -゚)「待ってねーよ、重度のホラーマニアかよ……」

431名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:16:06 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、私も最近ゾクッとしたことが!」

(#゚;;-゚)「そうなの?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん! 忘れちゃいそうだから先に話していいかな?」

(#゚;;-゚)「どうぞ」

川;゚ -゚)「いや、どうして食前にそんな会を開くんだよ……、先に食べないか?」

ζ(゚ー゚*ζ「冷たいパスタだし、スープは温めればいいし大丈夫」

川 ゚ -゚)「シチュエーションの問題だよ、消化に悪そうじゃないか」

(#゚;;-゚)「言われてみれば」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ、まさか……」

川 ゚ -゚)「ん?」

ζ(゚ー゚*ζ「普段は冷静なクーちゃんともあろうものが、怪談話は苦手なのかな?」

川 ゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「先に食べる?」

432名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:17:10 ID:Vw2MxNqY0

川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「何を言ってるんだ。ぜひ、聞こうじゃないか」

ζ(゚ー゚*ζ「へへっ、ちょろいちょろい」

(#゚;;-゚)「……」

川 ゚ -゚)「……ほう」

川 ゚ -゚)「デレ君は直接あの世でも見たいのかな」

ζ(゚ー゚;ζ「ちょ、ストップ、ストップ! ほおつねってもあの世には行けないから!」

川 ゚ -゚)「分かったよ、ほら、すまんな」

ζ(゚ー゚*ζ「よし、じゃあ話すねー」

(#゚;;-゚)「楽しみ」

川 ゚ -゚)「うむ」

ζ(゚ー゚*ζ「私のクローゼットの中ではね」

ζ(゚ー゚*ζ「地球は滅んでるんだよ」

(#゚;;-゚)「そうなんだ……」

ζ(゚ー゚*ζ「うん……」

川;゚ -゚)「いや、よく分からないから説明してくれ」

433名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:18:40 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚*ζ「ああっー、それもそうだね」

ζ(゚ー゚*ζ「えっと、時々街中で、無料で本を配っている人がいるでしょ?」

川 ゚ -゚)「ん? 小説とか配ってるのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「ううん、主に神様がどうとかって本」

川;゚ -゚)「ああ、宗教系の……」

ζ(゚ー゚*ζ「もちろんデレは立派な無宗教なんだけど」

(#゚;;-゚)(立派な無宗教……)

ζ(゚ー゚*ζ「ティッシュか何かだと思って、この間ついもらっちゃったんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「それで、読まずに捨てるのも勿体無いかなと思って、ぱらっとめくったんだけど」

(#゚;;-゚)「うん」

ζ(゚ー゚;ζ「思わずゾッとすることが書いてあって」

川 ゚ -゚)「ほう、いったいなんと?」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

ζ(゚ー゚;ζ「2012年に地球は滅亡するんだって……」

川;゚ -゚)「古い話題だな、その本いつ発行してるんだよ……」

434名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:19:56 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚*ζ「それで怖くなって、その先は読まずにクローゼットに入れたまま」

(#゚;;-゚)「うん」

川 ゚ -゚)「……それで、でぃの怖い話しとは何なんだ?」

ζ(゚ー゚;ζ「いや、もっと余韻に浸ろうよ!」

川 ゚ -゚)「私はお腹が減ったんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふむふむ。つまりクーちゃんは、お腹が、ク……」

川 ゚ -゚)「ん、何だって?」

ζ(゚ー゚;ζ「な、何でもないです、さあ、どうぞでぃちゃん!」

(#゚;;-゚)「うん」

川 ゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「……ある日、帰り道で男の人が前を歩いてた」

(#゚;;-゚)「どこか変なかんじがして、よく見ると」

(#゚;;-゚)「頭から血を流してた」

ζ(゚ー゚;ζ「それは大変! 熱中症?」

川;゚ -゚)「血を流すほどの日差しって何度あるんだよ、どう考えても違うだろ……」

435名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:20:51 ID:Vw2MxNqY0

(#゚;;-゚)「……それでその人、曲がり角の方に行った」

(#゚;;-゚)「大丈夫なのか心配になって、私も道を曲がったら」

(#゚;;-゚)「道の先には誰もいなかった」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

川 ゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「おかしいなと思ったけど、気を取り直して戻ろうとしたら」

(#゚;;-゚)「電柱の横にカラスの死体が」

ζ(゚ー゚;ζ「……」

川;゚ -゚)「カラスの霊か……」

(#゚;;-゚)「たまたまかもしれない」

ζ(゚ー゚*ζ「そう! カラスのそれは偶然で、怪我の人は家が近かったんだよ、きっと!」

川 ゚ -゚)「……偶然、か」

(#゚;;-゚)(血の跡が)

(#゚;;-゚)(カラスのとこまであったのは言わなくていいか)

436名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:22:11 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚*ζ「ところでクーちゃん、座る位置交換しない?」

川 ゚ -゚)「寒くなったんだな……」

ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ、ね、この場所の方が涼しいでしょ」

川;゚ -゚)「私は別にどこでもいいんだが……」

ζ(゚ー゚*ζ「さあて、残すところはクーちゃんのお話ですねー」

(#゚;;-゚)「うん」

川 ゚ -゚)「やるなんて一言も言ってないぞ」

川;゚ -゚)「けど、この流れになることは分かってたよ……」

ζ(゚ー゚*ζ「さすがクーちゃん、話が分かる!」

川;゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「予知というか、偶然なのか何なのか」

川 ゚ -゚)「最近不思議な出来事が続いているんだ……」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ、まさか……」

川 ゚ -゚)「どうした」

437名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:23:23 ID:Vw2MxNqY0

ζ(゚ー゚;ζ「……怪談話、用意してきた? なにこの本格的な出だし!」

川;゚ -゚)「してないしてない」

(#゚;;-゚)「不思議な出来事?」

川 ゚ -゚)「うむ。この間、スーパーで買い物してたんだが」

川 ゚ -゚)「生活用品のコーナーを通ったとき、何となく絆創膏が目に入ったんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふむふむ」

川 ゚ -゚)「特に必要もなかったんだが、カゴに入れた」

川 ゚ -゚)「そしたらその晩、包丁で指を切ってしまってな」

川 ゚ -゚)「私は調度いいタイミングで絆創膏を買ったなあ、と思ってたんだ」

川 ゚ -゚)「そしたら、最近そんなことが何度かあってな……」

川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「……やっぱり続きは、夕食を食べてからにしないか?」

ζ(゚ー゚*ζ「ええー、どうして! こんないいところで待てないよ!」

(#゚;;-゚)「うん、気になる」

川;゚ -゚)「分かったよ」

438名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:24:46 ID:Vw2MxNqY0

川 ゚ -゚)「それで、ついさっきデレと待ち合わせる前なんだが」

川 ゚ -゚)「時間があったから、ふらっとコンビニに立ち寄ったんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「あー、駅前のところの」

川 ゚ -゚)「その時、やたら続く偶然のことを思い出してな」

川 ゚ -゚)「特に使いもしない、普段は絶対に買わないものを買おうと決めたんだ……」

(#゚;;-゚)「クリップ」

ζ(゚ー゚*ζ「枝豆!」

(#゚;;-゚)「木工ボンド」

ζ(゚ー゚*ζ「ええと、お弁当のおかず入れの容器!」

439名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:27:05 ID:Vw2MxNqY0

川 ゚ -゚)「私がコンビニで買ったのは」

川 ゚ -゚)「……」

川;゚ -゚)「……トマト缶だ」

(#゚;;-゚)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「へっ?」

川;゚ -゚)「……」

(#゚;;-゚)「……あっ、お鍋できる」

ζ(゚ー゚;ζ「そっか……、これまた、すごい偶然だ」

川;゚ -゚)「自分でもびっくりだよ……」

(#゚;;-゚)「よし」

(#゚;;-゚)「スープはお鍋にしよう」

川;゚ -゚)「しなくていいよ!」


終わり

440名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 03:27:49 ID:Vw2MxNqY0


 (
   )
  i  フッ
  |_|

441名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 05:08:43 ID:/n1CwJTo0
すまぬ報告忘れてた

15本目
『ジェイソン・クールのようです』
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/internet/13029/1376057071/l30

442名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 09:06:20 ID:ilBPGeOs0
オチに凄いほっこりしたわw
こんなんばっかなら深夜にも読めるのにwww
乙!

443名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 10:47:07 ID:4R6WVUdc0

良い癒しだ

444名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 14:42:54 ID:GVmCX9Lk0
支援絵です
>>264-273「ξ ⊿ )ξ枕元に佇むようです」よりξ ⊿ )ξ
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1096.jpg

445名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 15:15:23 ID:4R6WVUdc0
こわっ

446名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 17:13:20 ID:mj/IUaHAO
>>444
ひぎぃいいいいいいいいいいいいい
乙。怖すぎ泣いた

447名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 17:17:40 ID:WPUz/BRQ0
>>444
ワカッテマスも納得の眼力やでぇ 乙乙

448名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 20:53:58 ID:1yXu23aU0
ソウルイーターでもいたなこういうのビチョビチョ…

449名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:01:02 ID:68AY/e1M0


  .,、
 (i,)
  |_|

16本目、ばんぶぅーぱにっくのようです

450名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:02:09 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「なあ」

ミ,,゚Д゚彡「なんだよ」

(,,゚Д゚) 「今日習ったさ…竹取物語さ…」

ミ,,゚Д゚彡「ああ、かぐや姫か」

(,,゚Д゚) 「萌えね?」

ミ,,゚Д゚彡「萌えるな」

451名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:03:11 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「竹を割ったら」

ミ,,゚Д゚彡「幼女」

(,,゚Д゚) 「幼女inBANBOO」

ミ,,゚Д゚彡「俺は幼女にinしたいけどな」

(,,゚Д゚) 「たまらんな」

ミ,,゚Д゚彡「たまらんスマッシュだな」

(,,゚Д゚) 「なんだそれ」

ミ,,゚Д゚彡「ほら、好みにストライクの進化系」

(,,゚Д゚) 「知らんかった」

ミ,,゚Д゚彡「今思いついた」

(,,゚Д゚)

(,,゚Д゚) 「しね」

ミ,,゚Д゚彡「ごめん」

(,,゚Д゚) 「ところでさ、この辺さ、竹林だよな」

ミ,,゚Д゚彡「田舎住んでて初めて良かったと思ったよ」

(,,゚Д゚) 「探すか、光る竹」

ミ,,゚Д゚彡「探そうぜ」

452名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:04:08 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「無かったな、光る竹」

ミ,,゚Д゚彡「いや、もう真夜中のミッドナイトだから気づかなかっただけだろ」

(,,゚Д゚) 「真夜中のミッドナイトおかしくね。てか真夜中こそ光る竹はわかりやすいと思うが」

ミ,,゚Д゚彡「ケータイ親から鳴りまくったせいで電池切れた」

(,,゚Д゚) 「俺も」

ミ,,゚Д゚彡「帰りたくないや」

(,,゚Д゚) 「Yes カミナリ!No かぐや姫!」

ミ,,゚Д゚彡「マイナスしか無かったな」

(,,゚Д゚) 「でも腹減ったし帰るか」

ミ,,゚Д゚彡「…待て」

(,,゚Д゚) 「男には帰りたく無くても帰らねばならない時がある」

ミ,,゚Д゚彡「行かねば」

(,,゚Д゚) 「竹光らぬ」

ミ,,゚Д゚彡「あの助動詞『ぬ』は完了だぞ」

(,,゚Д゚) 「知ってる。今のは打消『ず』の連体形だと言うことも」

ミ,,゚Д゚彡「なんだ、知ってたのか」

(,,゚Д゚) 「まあな」

453名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:05:09 ID:h.GZwhnY0
インテリジェントな二人

454名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:05:17 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「よし、帰るか」

ミ,,゚Д゚彡「やっぱ待て」

(,,゚Д゚) 「どうした」

ミ,,゚Д゚彡「この竹、節目から髪の毛が生えてる」

(,,゚Д゚)

(,,゚Д゚*) 「かぐや姫の髪!」

ミ,,゚Д゚*彡「かぐや姫の髪!!」

(,,゚Д゚*) 「待て!カッター出すからそれで切って助けよう!!」

ミ,,゚Д゚*彡「じゃあ俺は明かりを!!」

(,,゚Д゚) 「あれ、お前ケータイ電池切れたって…」

ミ,,゚Д゚彡「This is iPod touch」

(,,゚Д゚) 「IC」

455名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:06:15 ID:68AY/e1M0
ミ,,゚Д゚彡「ほら、切れ」

(,,゚Д゚) 「イエッサー」

ぎこぎこぎこ

ミ,,゚Д゚彡「ぎこぎこぎこ」

ぴたっ

(,,゚Д゚) 「呼んだか?」


ミ,,゚Д゚彡「いいえ」

ぎこぎこぎこ

ミ,,゚Д゚彡「ぎこぎこぎこ」

ぴたっ

(,,゚Д゚) 「呼んだか?」

ミ,,゚Д゚彡「いいえ」

456名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:08:03 ID:68AY/e1M0
ぎこぎこぎこ

(,,゚Д゚) 「な、あ」

ミ,,゚Д゚彡「なんだ?あ、iPod touchの充電もヤバイ」

ぎこぎこぎこ

(,,゚Д゚) 「かぐや姫、どっちが養う?」

ミ,,゚Д゚彡

(,,゚Д゚) 「俺だろ」ミ,,゚Д゚彡

(,,゚Д゚#) 「竹切ったの俺だろ?!」

ぎこぎこぎこ

ミ,,゚Д゚#彡「明かりやったの俺だろ?!」

ぎこぎこぎこ

(,,゚Д゚#) 「俺が切らなかったらお前かぐや姫見ることすらできなかったんだぜ?」

ぎこぎこぎこ

ミ,,゚Д゚#彡「俺が明かりをやらなければお前は切ることもできなかったわけだがな!!」

ぎこぎこぎこ

(,,゚Д゚#) 「第一かぐや姫のお爺さんは切ることでかぐや姫をゲットしたんだろ?!じゃあ切った俺が言わばお爺さんだ!!」

ぎこぎこぎこ

ミ,,゚Д゚彡「いいや!かぐや姫のお爺さんはかぐや姫入りの竹を見つけることでかぐや姫ゲットしたんだろ?!
じゃあ竹を見つけた俺が言わばお爺さんだ!!」

ぎこぎこぎ



ぱかっ

(,,゚Д゚) 「あ」ミ,,゚Д゚彡

457名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:08:17 ID:WPUz/BRQ0
桃ごと唐竹割りにされる桃太郎的な何かを感じる

458名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:09:15 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「…開いたな」

ミ,,゚Д゚彡「ああ、開いたな」

(,,゚Д゚) 「…竹を割っても…長い髪の毛だけだったな」

ミ,,゚Д゚彡「…多分…下にいるんだろ?髪引っ張って引きずり出してやろうぜ…」

(,,゚Д゚) 「…おう」

ミ,,゚Д゚彡「なあギコ」

(,,゚Д゚) 「なんだ」

ミ,,゚Д゚彡「…やっぱり交代で家泊めるって…どうかな」

(,,゚Д゚) 「あ、いいな、それ」

ミ,,゚Д゚彡「じゃ、最初はギコでいいよ」

(,,゚Д゚) 「いや、最初はフサに譲るぞ?」

(,,゚Д゚) 「……」ミ,,゚Д゚彡

(,,゚Д゚) 「ま、それは後で決めるか」

ミ,,゚Д゚彡「だな、先ずは引っ張るか」

459名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:11:49 ID:h.GZwhnY0
やな予感しかしない

460名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:11:58 ID:68AY/e1M0
ずるずるずる

(,,゚Д゚;)

ずるずるずる

ミ,,゚Д゚;彡

ずるずるずる

(,,゚Д゚;) 「かぐやちゃんは…髪長いんだな…」

ずるずるずる

ミ,,゚Д゚;彡「お、おれ…黒髪ロング好きだから全然おっけーだし?」

ずるずるずる

(,,゚Д゚;) 「お、俺もだし?」

ずるずるず
かっこん

(,,゚Д゚;) 「?!」ミ,,゚Д゚;彡

かっこん
かっこん
かっこんかっこんかっこんかっこん

バチンッ

ミ,,゚Д゚;彡「あ、あ…」

かっこんかっこんかっこんかっこん

(,,゚Д゚;) 「ど、どうしたんだ?!フサ!!!iPod touchの電気を付けろ!!」

かっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこん

ミ,,゚Д゚;彡「と、と、と突然消えたんだよ…」

かっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこんかっこん

(,,;д;) 「!!!???」ミ,,;д;彡

(,,;д;) 「に…」

(,,;д;) 「にげるぞおおおおおお!フサああああ!!」

ミ,,;д;彡「うううううううん?!?!」

461名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:14:13 ID:68AY/e1M0
ーーー
ーー


( ゚д゚* )「お前らもバカだねぇい!!はっはっはっ!!」

( ゚д゚* )「かぐや姫だと思って髪の生えた竹を割って」

( ゚д゚* )「挙句にあいぽっどの充電切れをお化けの仕業にしよって!!」

ミ,,;д;彡「笑うなよおお…ミルナばあちゃん!!」

(,,゚Д゚) 「……で、なんで竹から髪の毛なんて生えてたんだ?」

( ゚д゚ )「ああ、あれはね。昔は修行の為に坊さんが生きたままお墓に入ってたら
髪の毛が石の棺の蓋から飛び出すほどえらく伸びてることがあったんだよ」

( ゚д゚ )「多分…あの竹の下で誰かが修行してたんだろうねぇ…」

(,,;д;) ミ,,;д;彡「ひぃぃぃぃぃ」

ミ,,;д;彡「じゃ、あのかっこんかっこん言ってたのは俺たちを呪う為か?!」

( ゚д゚ )「違う違う、多分あんたらか髪の毛引っ張る時に髪の毛が頭蓋骨に引っかかってて持ち上がって竹にぶつかった音だよ」

(,,;д;) 「本当か?!本当に俺ら呪われないんだよな?!」

( ゚д゚ )「ああ、勿論」

( ゚д゚ )「お前らは修行するほど真面目な坊さんが子どもを呪うと思うか?」

(,,゚Д゚) 「……」ミ,,゚Д゚彡

( ゚д゚ )「ほら、わかったら今日はうちで寝んしゃい、お家の人には電話しとくから」


(,,゚Д゚)「はーい」 ミ,,゚Д゚彡

462名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:15:57 ID:68AY/e1M0
(,,゚Д゚) 「なあ、フサ」

ミ,,゚Д゚彡「なんだよ」

(,,゚Д゚) 「俺さ…」


(,,゚Д゚) 「熟女もいける口でさ」

ミ,,゚Д゚彡「いける」

(,,゚Д゚*) 「駄菓子屋のミルナばーちゃん!」

ミ,,゚Д゚*彡「大人の魅力!!」

(,,゚Д゚*) 「やっぱ女は白髪になってからだよな!!」

ミ,,゚Д゚*彡「激しく同意する!!」

(,,゚Д゚*) ミ,,゚Д゚*彡キャツキャッ












かっこん

(,,゚Д゚) ミ,,゚Д゚彡

463名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:16:47 ID:68AY/e1M0
  (
   )
  i  フッ
  |_|

464名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:17:52 ID:h.GZwhnY0
二人のダメっぷりとラストのかっこんのコントラスト……

乙乙

465名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:19:19 ID:WPUz/BRQ0
なんとも言えねえ 乙

466名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:21:15 ID:pkrurHRs0

なんだこいつら反省しねえ

467名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:35:46 ID:h.GZwhnY0
熟女属性はあるが男色属性はなかったことに坊さんが嫉妬したのかも……

さて、冗談はさておいて十七本目行きますか

  .,、
 (i,)
  |_|

桜の樹の下には、のようです

.

468名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:37:37 ID:h.GZwhnY0



ーーー桜の樹の下には屍体が埋まっている!

梶井基次郎「桜の樹の下には」より



.

469名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:38:50 ID:h.GZwhnY0



ζ(-、-*ζ「……」スゥ、スゥ




( A )「……」

470名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:39:56 ID:h.GZwhnY0




ζ(-、°*ζ「……ん」パチ



( A )「……」

471名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:41:04 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ 「あぁ、もうこんな時間……」


ζ(゚ー゚*ζ「私ったら、日差しがあんまり気持ち良いから寝過ごしちゃった」


ζ(゚ー゚*ζ「おはようございます。小鳥さん、毛虫さん、蝶々さん」


( A )「……」

472名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:42:05 ID:h.GZwhnY0



ζ(^ー^*ζ「……そして、おはようございます。ドクオさん」



( A )「……」

.

473名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:43:03 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ「すっかり春めいてきましたねぇ」

ζ(゚ー゚*ζ「暖かくて、過ごしやすい時期になってきました」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたにとっては、どうですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そちらは寒く、ありませんか?」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「暖かいのなら、いいんですけどね」
.

474名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:44:05 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ「春眠暁を覚えずって言いますけど」

ζ(゚ー゚*ζ「ドクオさんは、いつ見ても眠ってばかりですね」

ζ(゚ー゚*ζ「そんなに眠り続けていたら、いつか眠ることに飽きちゃいそう」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「いつかはあなたが目を覚ます日が、来るんですかね?」

.

475名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:44:55 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ「春風が、吹きましたね」

ζ(゚ー゚*ζ「あの風はどこへ行って、誰と出会うんでしょうか」

ζ(゚ー゚*ζ「そちらは、いかがですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「風を感じることは、出来ていますか?」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「寂しくは、ありませんか?」

.

476名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:46:07 ID:h.GZwhnY0



ζ(゚ー゚*ζ「ドクオさん、見てください。蝶々が飛んでますよ」

ζ(゚ー゚*ζ「私、蝶々って大好きです」

ζ(゚ー゚*ζ「あんな風にひらひらって、どこまでも飛んで行けたら、素敵ですよね」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたにもあの蝶々が、見えてますか?」

.

477名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:47:25 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ「あの蝶々は、なんていう名前だったんでしょうか」

ζ(゚ー゚*ζ「見た覚えはあっても、名前さえ知らない物者が、私たちの周りには溢れかえってる」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、他の何を知らなくても、あなたの名前だけは知っています」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「……あなたの名前は、ドクオさん。そうでしょう?」

.

478名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:49:03 ID:h.GZwhnY0


ζ(゚ー゚*ζ「風も蝶々も、私なんかとは大違い」

ζ(゚ー゚*ζ「大地に根を張らずに動けるのが、羨ましく思える日が来るなんて考えもしなかった」

ζ(゚ー゚*ζ「ドクオさんも、そう思いませんか?」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「……応えてくれないのも、分かってはいるんですけどね」

.

479名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 21:49:56 ID:h.GZwhnY0



ζ(゚ー゚*ζ「あなたと私は、きっと似た者同士なんですよね」

ζ(゚ー゚*ζ「お互いに独りぼっちで、ここから動くことすらままならない」

ζ(゚ー゚*ζ「私はあなたに、少なからずシンパシーを抱いてます」

( A )「……」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたもそうだったら、私は嬉しいです」

.


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