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( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
409
:
名も無きAAのようです
:2013/08/11(日) 02:38:44 ID:NE1qcFrg0
真後ろに無言で佇んでいる少年がいて、内藤は思わず固まった。
このご時世に珍しく藍色の甚平を着た、おそらく十歳くらいの少年が内藤を見つめている。
白い肌に細い体躯、大きな黒目がじっと内藤を見つめている。
( <●><●>)「あの」
( ^ω^)「お、なんだお?」
声変わりする前の少年独特の高い声が耳をついた。
内藤を見上げる姿勢の少年の目線に合わせて屈む。
( <●><●>)「弟を、見ませんでしたか。
私より少し小さい、水浅葱の甚平を着ている子です」
( ^ω^)「おー……ごめんだお、見てないお」
( <●><●>)「そう、ですか」
内藤が申し訳なさそうに顔を歪めて謝ると、少年はあからさまに肩を落とした。
泣くのを堪えるようにその小さな拳に力がこめられる。
よく見れば少年の頬が赤い。息も少し荒いようだ。
( ^ω^)「もしかして、ずっと探してるのかお?」
( <●><●>)「見つからないのです、探さないと」
(;^ω^)「ちょ、倒れちゃうお! おうちはどこだお?」
少年が口にした住所は徒歩だと三十分はかかる番地だった。
少年の足で考えればもっとかかるだろう。弟を探しているとなれば他の場所も歩いてきたのかもしれない。
今わかることは少年は熱中症になりかけている、ということだ。
今内藤の車はつかえない。汚してしまって乗れる状況ではない。
自分がおぶって家まで連れて行くにしても途中で気を失われたりすれば厄介だ。
だが目の前で少年を見捨てていけるほど内藤は鬼ではない。
( ^ω^)「一旦僕の家でお茶飲んで休憩するといいお」
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