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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

408名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:38:02 ID:NE1qcFrg0

真夏の昼間、炎天下の元墓参りするなど馬鹿馬鹿しい。
夕方になってからでも死ぬわけでない。幽霊なんて信じる歳でもない。
内藤はそう心で呟きながら、墓に水をかけた。

八月ともなれば六時になっても外は明るい。
が、墓場に人の姿はない。花だけが供えられた墓が並んでいるだけだ。
目の前の墓に花と小さいお菓子を供える。蝋燭に火をつけて、線香を燃やす。

( -ω-)(カーチャン、僕は元気でやってるお)

目を伏せ、手を合わせて母に向けて語りかける。
内藤家の墓に母しかいないわけではないが、一番心に残っているのは母だ。
父は自分が生まれる前に仕事先で死んでしまったそうだ。生まれついてから内藤は母と二人で生きてきた。
十年前にその母は交通事故で死んでしまって、その保険金と賠償金で高校を卒業できた。
今はなんとか就職して一人で生きていく分には困らない生活をしている。

( ^ω^)「……帰るかお」

二、三分程お祈りをして、内藤は立ち上がった。
右手の手桶にマッチや菓子の入ったレジ袋を入れて踵を返す。

( <●><●>)

( ^ω^)


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