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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

420名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:47:24 ID:NE1qcFrg0

('A`)「で、ガイシャが、これか」

鬱田が顔をしかめる。ここまでの死体に会ったのは初めてだった。
殺人捜査に関わるようになって30年近くになるがこれほどまで無残な死体は見たことがない。
限界まで解体された死体を見る時が来るとも思っていなかった。
今はシートに隠されているが、血の臭いは消えてくれない。新米なら一発でトイレ行きの臭いだ。

(´・ω・`)「……臭いの割に、血がないんだよな」

('A`)「ショボ、」

(´・ω・`)「ないどころかさらっさらだ。一滴も落ちてない。
     おかしいと思わないかドク」

長年の相棒である諸本が首を傾げながら聞いてくる。
おかしいと思うに決まっている。頷いて返すと諸本は顎に手を当てて呟きだす。

(´・ω・`)「そもそも始まりからおかしいんだ、通報者の声は明らかに子供だったと聞いている」

('A`)「悪戯だと思ったが巡査が一応様子を見に来たんだったか」

(´・ω・`)「そして開きっぱなしの玄関から覗き込んで、血の臭いに気付いた。で、応援要請。
     俺達も確かに玄関先でこの臭いに気付いたんだ。なら何故ここに血痕一つないんだ?」

('A`)「五人以上はいないとここまでの臭いはしないな」

(´・ω・`)「ここまで臭うならこの部屋全面が真っ赤でもおかしくないはずなんだ。
     何故、ないんだ? でも確かに臭いはこの部屋から漂ってくる」

('A`)「……そうだ、あの保護した少年はどうした?」

堂々巡りになりそうな諸本の意識を呼び戻す。
横目で鬱田を見て諸本は垂れ下がった眉をさらに下げた。


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