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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

412名も無きAAのようです:2013/08/11(日) 02:40:55 ID:NE1qcFrg0

ドンッ

不意に音がした。
何かを落としたような、またはぶつけたような音がした。
二人は音のしたほうに顔を向ける。廊下が続いているだけであった。

( <●><●>)「誰かいるのですか?」

( ^ω^)「お、ちょっと見てくるお」

音の出所には予想がついている。
内藤は少年を残して歩き出す。向かう先は浴室だった。
浴槽に湯は溜まっていない。ただ、確実に音の出所はそこだった。

(。><)

水浅葱の甚平を着た少年が、浴槽に横たわっていた。
猿轡を噛まされ、背に回された手と折り曲げられた足は麻縄で拘束されている。
懸命に涙を堪え、それでも零れ落ちた雫が頬を濡らしていた。
先程の音は少年が唯一拘束されていない頭を浴槽に打ち付けたものであると内藤は判断した。
必死に助けを求める姿はなんといじらしいのだろう。首元の赤い歯型から誘うように血液が浮き出ている。

そこを指で拭うと少年は痛みに眉を顰める。
指先に付いた赤い液体を舐め取り、恍惚としながら内藤は目を細めた。

( ^ω^)「……静かにしてなきゃ、ダメだお?」


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