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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

1健二:2005/04/04(月) 17:31:05 ID:Y.fkKfAQ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

6620:2005/04/07(木) 21:55:57 ID:JCjnnFNo

HEAVEN or HELL FINAL! Let's Rock!!

(まずは様子見安定
 相手はソル、間違えれば10割もあり得るわ。
 噂によれば大会で10割減らされたチップもいるらしいし、、
 敢えて突っ込むのもあるけど、やめた方がいいよね。)

開幕は両者バックステップ。

『ガーンフレィ!ガーンフレィ!ガーンかかったか?』


ソルはガンフレとフェイントを織り交ぜて牽制してくる。

(よし、つぎのガンフレに合わせて突っ込むよ
 大丈夫?いける?わたしの指。。)

『ガーンフレィ』ゴゥッ

ガンフレイムに合わせてチップが空ダッシュで突っ込む。

『セィッ!』

JHSから地上ガト>足払い>γに繋ぐ

『ぺしぺしぺしぺし』

立ちP×Nから低空ダッシュドリキャン表裏


(よし、このまま・・・・・・!?
 もしかして、、来る?ヴォルカ)


ストン

画面には何もしないで地面に降りたチップが映っていた。

(あれ、読みはずれちゃったな・・・
 撃ってこなかった・・・!?
 いえ、ここは着地下段として誤魔化そう。)


そう思って屈Kを出した直後だった。

『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ

6720:2005/04/07(木) 21:56:45 ID:JCjnnFNo

(・・・
 誤魔化せなかったわね、、
 まさか小足をヴォルカで狩ってくるなんて。。)

起き攻め、ソルが選択したのはJS詐欺飛び。
そこから着地屈P、屈P、屈K

(小技で刻んできた。
 ぶっきらがくる可能性が高いかな、、
 屈P、屈K、屈K。。。
 よし、ここなら割り込める、、はず)

『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ







(・・・・・・ちょ、ちょ、ちょっと待って
 この先生って一体何者ですか????
 ことごとくヴォルカで狩ってくるし・・・

 フレーム見えてるのかな、まさかそれはないよね。)


再度起き攻め、またも詐欺JS

(ヴォルカ一発くらいなら致命傷にならない、
 でも、そろそろ相手のテンションが50%溜まっちゃう、、
 50%あれば、、Dループに繋がれちゃう。)



『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ


(・・・もはや、胡散臭さが漂ってきましたよ、、
 この先生脳が、いえ脊髄が筐体と繋がってるんだわ、きっとそうよ。
 でも、確実に小技を狩ってくるなら、打つ手はあるわ。)


『ヴォルカニックヴァイパー!!』カウンタッ
『なめんじゃねぇッ!!』

ワザと小技をヴォルカで狩らせてからサイクバースト。

(ここが正念場、
 ううん、最後の大勝負になるわ。。
 相手はフレームを見切る女教師、今の私に勝ち目はない。
 それなら、勝てなくてもいい。
 この起き攻めに、全てを賭けないとね。。)

6820:2005/04/07(木) 22:04:08 ID:JCjnnFNo
・・・遂に日に三回投下という愚行をやってしまった。。

ふぅ、、今日はもう明日に備えて寝ます。


あ、それから、64氏見てますか?
松瀬たちはE組でしたっけ?俺の記憶が正しければそうだと思うんですけど

6964:2005/04/07(木) 22:12:28 ID:zqxulrIg
>20氏
GJ!それにしても一日3回って凄ぇw
私にはとてもじゃないが無理ですよ

で、本題ですが松瀬はE組であってますよ。

7061:2005/04/07(木) 23:19:07 ID:Zb.mYR6g
>20氏です。
そして僕もこれからちょっと忙しくなるから、一応投下してから去らして頂きます。
ダレモキタイシテマセンカ、ソウデスカ orz

-SLASH-
-Perfect-
「こっ、この人メチャクチャ強い。コレがギル高教師の実力ってわけか。次のラウンドはこう簡単にはいかせない!!」

画面上には俺の尊敬する芋神ザッパと同じ赤ザッパが倒れていた。
そして、だるそうに、でも自信に満ちながら立つのは赤く点滅している金髪のソル。
実力は芋神には程遠いかも知れないけど自信は持っていただけにショックと動揺は隠せない・・・。
―――それは今から2分前のことである。
『HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!』
「ライオ先生のキャラはソルか、嫌いだけどやれない事はないはず。」

開幕・・・俺はバクステ2連打決め打ちだったが、ライオはの選んだ行動は、

『ガァン、ガァンかかったか?』

「開幕GFフェイント2連発?意味がわかんねぇ。さっきの勝負を見てたなら俺がぶっぱ派って事知ってるはずなのに、まるで開幕様子見ってのが分かってる?・・・。」

犬助は遠くで憑依し、ライオは相変わらずGFフェイント連発を続けてTGを溜めている。

「犬さえ出てくれれば負けない自信はある。俺の人生賭けた一戦なんだ!!頼む!!」
「さて、何が出てくるんだ・・・。ほぅ、コレは楽しみだな。」

ライオの不敵な笑みの中現れたのは犬助が初めて見せる三つ子だった。
犬助は内心剣じゃないだけ安心していたが、相手はソル、1ミス命取りの相手でしかもまだGFフェイントしか見せていないギル高教師と言う不気味なシチュエーションなだけにどんどん慎重になっていった。

「そろそろ焦りが回って来たか?」
「来たッ!!」

何を思い立ったかTGも25%に届くかどうかというところでライオは気合十分に走って来た。
(落ち着け、取りあえず様子見バックJHS置きで―――)

『バンディットブリンガッ!』

JHSの爆弾を飛び越え、美しいポージングをしているザッパをソルがワイルドに殴りつけ・・・。

『カウンタッ!!』

まさかこんな潰し方があるなんて考えてもみなかった、むしろどうやって4分の1ほどダッシュしてからブリンガーを出すんだろうと考えたら犬助はもう頭がぐちゃぐちゃになっていた。そこを追い討ちするようにもう一度ブリンガーを出すライオ。

(ブリンガーにバーストは確か確定のはずd・・・・・・あ゛あぁ、ヤバい)

犬助の悪寒を感じた時にはもう遅く、悪い予感は的中していた。
ライオはブリンガを青キャンして青サイクを空中直ガから降り際JD>ファフニール>Dループとわざわざ魅せコンを使ってDループに持って行き、最後のSVVまで持っていきダウンを取る・・・と誰もが思っている時にライオは叩き落しをしなかった。

(ミスか?なんにせよ早く逃げなきゃダメだ。端は危険すぎる。)
(さぁぁて、もっと焦ってもらおうか。)

前受身を取った残り体力3割のザッパを読めているような動きで一目散に追いかけるソルはいつの間にかほぼ真下にいた、

『あばよ。』

「空中投げか、ちくしょう、全部読まれてる。ニュータイプか!?安定N受身で・・・ってのはバレバレか、でもコレならどうだ!!。」

『産まれる!!』

犬助はN受身から得意の産まれるぶっぱなしを出す、ソルに確実にガードはさせられる・・・ハズだった。
不思議とザッパから繰り出される4匹の大ムカデは一つもソルに当たる事は無い。

『ドラゴンインストォォォル!!』
(何やってんだコイツー!!)
(読み続ければ負ける要素は無い、それがソルなんだよ。)

―――という事があり、犬助は顔面蒼白になり全身から変な汗を書き、まるでブロリーを前にしたベジータのように震えていた。

7161:2005/04/07(木) 23:19:52 ID:Zb.mYR6g
『Duel2 Let's Rock!!』

もはややる気のかけらも無い犬助が百戦錬磨のライオに勝てるわけが無く、一方的で、かつ圧倒的なワンサイドゲームになるとこの場にいる全員が思っている・・・後ろで犬助の様子を笑顔で見ているある一人を除いて。

(もうヤケだ、俺なんかが勝てるわけ無いよ、この人は強すぎる、都会はやっぱり恐ろしいところだったなぁ。)

諦めていても犬助の手は勝手に動いた。まるで今まで積み重ねてきた行動を反復練習するかのように。

(2ラウンド目はどうせガタガタだろうな。ここはソルのセオリー通りの動きで追い詰めてやろうか。)

開幕バクステ憑依読みでダッシュから攻撃を出そうとした時、犬助のぶっぱムカデが直撃し、出て来た霊はなんと犬。

(ガタガタかと思えば、逆に開き直ったのか?)
(アレッ?ムカデでちゃったけど・・・当たってる!!犬でてるし、よくわからんけど流れに乗るしかない。)

「よしっ!!いいぞぉ。チャンスだよ。がんばって。」

犬助が意気込んでいると聞き覚えの無い声が聞こえ、振り返ると知らない女の子が笑顔で犬助を応援していた。

(誰?悪い気分じゃないけど・・・。って今はそんなこと考えてる暇なんかないだろ、俺。)

犬助はリバサ警戒ゲロから屈P、屈K、近S、屈HS、前P、全てを駆使して一気に画面端まで運んでいった。

「相手が先生でも噛み殺す。むしろ先生だからこそ噛み殺すしかない。」

決意を固め、VV警戒固めから噛み付き+前HSを3度ほど続け、ソルがあと2割ほどになった時、

(この雷悪 踏蒼の真髄を見せてやる。)

ライオはVV潰しゲロをリバサライオットでかわし、犬のカバー攻撃を青キャンVV一段目RCで潰し、状況判断出来ずに固まっている犬助をぶっきらで掴み、そこから超安定のDループをし、今度はSVV叩き落しまで入れきった。

「残りライフは5割強、ここは何とか逃げ切ってもう一度攻め手を取ってやる。」
「ここからはもう逃がさんぞ。」

二人の思いが激しく交錯する中、ライオの行動はなんとファフニール、
犬助はFDしていたが、犬助は見事に騙された。

『ロマンティーック』

ファフニールはザッパに当たる効果音が無かった、ライオの狙いはファフすかし青からのぶっきら!
そこからDループを入れられ、VVからダウンを取られるとザッパの残りライフは1割ほどしかなかった・・・。

(次は絶対読み勝つ、リバサバクステはまだ見せてないし、もっとも安全なのはコレしかない。)

と決めて指先だけに意識を集中し、準備して、何も聞こえない・・・・・・はずだが回りの解説厨やギャラリーより一つの高い声が犬助の耳をかすめた・・・。

「・に・を・けて!!」
(何だって?)
「Kに気をつけて!!」

―――あの時は無意識だったに違いない。犬助の行動はリバサ前Pだった、
そして、ライオはリバサバクステ狩りの遅め立ちK重ね。
もちろん、前PがCHし、ライオは驚きを隠せず、温存していたサイクに手が伸び、脊髄バーストをしてしまった。でも犬助も自分自身が予想外な動きなので後の追撃が出来るわけも無く、バーストに直撃。
試合は結局、まだ混乱している犬助が先に落ち着きを取り戻したライオの起き攻めを抜けられるはずも無く、そのまま2タテで勝負を決めたのは言うまでも無い。

7261:2005/04/07(木) 23:23:50 ID:Zb.mYR6g
「・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

犬助の超巨大な溜め息がゲーセンに響くとライオが犬助のほうに来た。

「俺に勝てなくて残念だったな、剣。最後のリバサ前Pはなかなか良かったぞ。」
「・・・・・・ぁりがとぅござぃましたぁ。それじゃぁ俺は帰りますよ・・・・・・・田舎まで・・・。」
「そうか、残念だな。お前にいい知らせがあったんだが。」
「いい・知ら・・・せ?」

ライオから犬助に渡されたのは合格通知だった。

「・・・ええええええええ!!なぜですか!?俺ライオ先生に負けたのに。」
「そうか、お前はバカでしかも説明も聞かないヤツなんだな、生徒が最初から教師に勝てるようならここに来る必要は無いとおもうのだが。」
「って事は俺はマジで合格って事なんですか!!イィヨッシャァァアア!!」

犬助が喜び喚いているときに、

「合格おめでとう、良かったね。」

犬助が薄暗いゲーセンに似合わないハスキーな声に気づき振り向くと、さっきの女の子が近くまで寄ってきていた。
犬助は自慢じゃないが女の子との接点が薄く、もちろんチェリーボーイであった。
そんなヤツがまともに明るいクラスのヒロイン的な女の子に話かけられ、ライオの受身攻めの時よりもドキドキしながら声を振り絞った。

「あ、ああ、ぁりがと・・・。」
「お前らは知り合いだったのか?」
「いや、知り合いじゃないんですけど、ちょっと色々あったんだよね。自己紹介するよ。私は夜貞 子澄(やさだ こすみ)っていうの。ヨロシク、ケンジ」
「ケンジ?俺は犬助だけど・・・」
「わかってるけど、いぬすけって呼びにくいし、かっこ悪いじゃん。だから、あだ名だよ。頭文字で剣と犬でケンが二つだからケンジ、どう?呼びやすいでしょ?」
「お前ら雑談は後でいくらでも出来るから今は黙ってろ、今はギル高に行くぞ。」

こすみにイジられるのから逃げるためか、ライオが出してくれた助け舟に乗っかってライオに話をふった。

「そうだ、ライオ先生、他に合格者?っているんですか?」
「あぁそうだな、一応言っておくか、今回お前を入れてこのゲーセンで合格したのは6人だ。ちなみにそのうちの3人は俺を倒したレベルだったぞ。」

犬助は自分が2タテされた相手を倒した同年代のヤツがいると言う新事実を知ったら落ち込み、どっちと話してもネガティブな犬助は慌しい流れの中、俺は無事にギル高をやっていけるのだろうか?と自分に問いかける犬助だった・・・。

改行に気をつけたら長すぎたOTL
誰か女語教えてください。
むずすぎて死ねる(;´Д`)
あと64氏様、僕はあなた様の大ファンであります。
常時更新期待してますので頑張ってください!!!

7361:2005/04/07(木) 23:27:06 ID:Zb.mYR6g
70でミスりますた。
えぇ〜正しくは20氏GJ&乙です。
って言おうとしたら消えちゃった・・・モウダメポ。
連書き+スレ汚しスマソ。

74名無しさん@2周年半:2005/04/07(木) 23:39:53 ID:qJQ5Yqck
>>20
GJ!
某チップ使いのネタに笑いました

>>61
乙GJ!
火九さんネタは卑怯ですw

75名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 03:16:14 ID:d.t9boOA
20氏GJ!61氏GJ!
俺は嬉しい。ニュージェネレーションレベル高くてイイ(・∀・)
このスレの未来を担っていくのは君たちだ!!
64氏は相変わらずの神っぷり。毎日楽しみにして待ってます。
みんな(,,゚Д゚) ガンガレ!

76名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 04:26:37 ID:ZHjldtHQ
みんなGJすぎる。
毎日楽しみにして一日三回はここをチェックしてるよ。

7713:2005/04/08(金) 05:30:40 ID:5TrZoGU.
前は>>49です。
少しだけですが投下します。

ジョニーの第一印象?
そうね…ちょっと、ううん、かなり変わった素材だったってことかな。
試合を見て一目でわかった。
この人は、見える人だって。
1Fが見えるとか小足みてから昇竜とかそういう超人的な視力じゃなくて…
相手の空気が読める人。

だって馬鹿げた数字よね?
3試合数えてたけど…単発の燕が13発中12発HITしてるもの。
確信したわよ…この人は見えてるんだって。

夏休みに地元に帰ってきてよかった。
このままココで埋もれさせるには、勿体無い逸材だわ。

Duel2 LetsLOCK!!

幕が明ける。

両者バクステ。平凡な幕開けだ。

私は私自身を以ってこの人を試す……

ごめんね。試すなんて失礼なのは判ってるつもり。
でも確かめたい。
私の感が正しいのかどうか、確かめなきゃいけない。

『ガンフレイ!ガンフレイ!ガーン…かかったか?』

ガンフレの牽制。
ギリギリのところで前後を繰り返すジョニー。

仕掛けるつもり?
でも、仕掛けるのは……

ゴウッ!
ソルが低空を舞う!

仕掛けるのはコッチからだわ!!

見える距離からの低空ダッシュ。大抵のジョニーならココで……

『そこか…!』
6P対空をしてくるはず!!
『ヴォルカニックヴァイパー!!』
>叩き落としまで。

1R目で攻めは見せて貰った。
自分が一番信用している燕を起爆剤にしての爆発力は確かに脅威ね。
このRは……守りを見せてもらうわ!!

起き攻めは無難に2k
もう一度2k>2Sを刻む。

2Sを直ガしてジョニーがバクステ。
さらに低空バックダッシュで距離をあける。

っと、ここで逃がしちゃいけないよね。

ダッシュのコマンドを入力したその瞬間、ありえない台詞が耳に届く!

『燕穿牙!!』

うそっ!?

78127:2005/04/08(金) 07:52:48 ID:u7BZflEM
前回>>750


SLASH

予想通り、梅喧がストレート勝ちを決める。
「どうだった?翼は…」
後ろから双琉が声をかける。
「どうっていわれても、一言では表せないわ…」
上手く言えないもどかしさに、歯噛みして。
無駄な動きが多い上、判りやすい癖がある。
ぶっ放しや意味不明な行動も多い。
――――それでいて牽制が上手く、無敵付加もしてくる。
覚醒必殺技の使い所も良い。
時々眼を見張る切りかえしもやってくる。
早い話ちぐはぐなのだ。
それをどう表して良いものか。
「上手いのか下手なのか判らないだろ!?」
「確かに…」
それだけはいえてる。
初めたばかりなら、無駄な動きやぶっぱが多いのは理解できる。
しかし無敵付加などは一朝一夕にできるものではない。
しかしそれ以上に思ったのは――――
「彼女どうして吸血してこないの?」
スレイヤーの重要なダメージ源かつ切りかえしなのに不思議に思った。
この選択肢があるとないとではかなり違うのは他キャラ使いでも――――いや他キャラ使いだからこそ身に滲みてよく解っている。
「嫌いなんだと」
絶扇が横から口を挟む。
かつてエディを使っていた時、なんでと自分も疑問に思った。
吸血を使えば、大分楽だろうにと。
その問いに翼から返されたのがその一言。
「翼はスレイヤーってキャラが好きでキャラ変えしたって言ってたからな」
巷によくいる吸血厨のせいで、技自体イヤになったらしい。
「ふぅん」
納得しつつも、納得できない。
「楽しみの為だけにやってるから、勝ち負けは二の次なんだと」
それを聞いて、羨ましいと思った。
「とにかく彼女を紹介しよう」
絶扇は言うや、背を向けて匡台の向こうに行く。
「ちょっと待ってよっ」
まだCPU戦やってる最中だからと言う間もない。
「…仕方ないか。仁、代わりにやってくれる?」
「ああ」
仁に場所を譲り、自分も匡台の向こうに行く。
『どんな娘かな…?』
そう考えてる所へ、いきなり声をかけられた。
「強いんですねーちっとも歯が立たなかったわ」
明るく話しかけられて、桜はぽかーんとするしかできないでいた…。

79127:2005/04/08(金) 08:19:33 ID:Bupn27gw
連書きすいません。
久しぶりの投稿で緊張しました。
誤字脱字も多いと思うのですが、そこは脳内変換でよろしくお願いします。
特に最後。
間違って匡台って変換してしまった。
誰かに突っ込まれる前に、自分で突っ込んどきます(汗

8020:2005/04/08(金) 13:57:42 ID:ytxAfnYI
今日は始業式だったから午前中で帰って来れました。
というわけで、気合入れて投下します。

64氏
すばやいお答えありがとうございます。

61氏
犬助の憑きっぷりに笑いましたw

13氏
ピンクジョニー楽しみにしてます。

127氏
はじめまして、20です。
吸血嫌いな髭、、いいですねぇ会ってみたいものですw

================================================================
前回>>65-67


「・・・風が吹くな。」
職員室の一角、隠れて転入試験を見ていた右渡が呟く。



一二三が選んだ起き攻めは
ドリキャンによる相手真上からの垂直降下JHS
真上すぎて自分でも表か裏かわからない

(もうリバサヴォルカは警戒しない。
 この人相手に警戒してたらジリ貧になっちゃう)

『セィ!ハッセイャッ!、γブレィ』

立ちP×5>立ちHSで追い討ちをかける。

『スシ!バンザーロマンティーック ハラキリ!』

受身を取ったソルをバンザイFRCから空中投げ

(いけるわ、まだいける、、
 せめてあと3割、3割減らせば・・・)

着地HS転移>空ダッシュ>JS>JHS

『オゥァ、オゥァ』


校長の声でソルがうめき声を上げる。

(校長、お覚悟下さいッ!!)


『調子にのりやがってぇ!!』
『見え見えだぜ!』

たまらずサイクを発動させる、しかしそれは予想の範疇。
落下するソルを的確に捉え、JDで地上に落とす。

試合は明らかに一二三のペースになっていた。
ソルの体力も、お世辞にも余裕があるとは言えない。

8120:2005/04/08(金) 13:58:30 ID:ytxAfnYI

『タイラン!!』

(嘘っ!?)

不意に画面が暗転する。
チップの時が一瞬静止する。

画面に映っていたのは、いままさに拳を振り上げるソル
そして、その横で竜巻のように回転するチップ


ゴシャァッ

チップのJSがソルの顔面を捉えるはずだった。
しかし、1Fを見切る超人梅子にそんなことは関係ない。

そういわんばかりのタイランレイブだった。



ロマンティーック!


『イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!
 フッ、イタダキー!イタダキー! ヴォルカニックヴァイパー!!』
『シッショー!!』

タイラン一段目RC>屈HS>【昇りD>下りD】×4>締め


【梅子式超絶悶絶きりもみDループ☆】が炸裂する。

-SLASH-


『こんなもんか。』


まだチップのゲージは減り続けていた。。。

8220:2005/04/08(金) 13:59:02 ID:ytxAfnYI

「お疲れ様、結果は私と校長とで検討してから教えるわ。
 明日には結果でると思うから、また明日来てね。」

「はい、ありがとう、、ございました・・・。」


そういって一二三は職員室を、ギル高を一度去るのだった。



「・・・筝笠先生」

「あ、右渡校長、見てたんですか?」

「まぁね、それより彼女だけど」

「そうですね、素質は十分だと思います。
 それから、見掛けの割りに感情的みたいですね。
 他には」

「いや、いいんだ」
「はい?」

筝笠の話を右渡が止める。

「彼女、合格だよ。
 チップの何たるかを無意識のうちに理解している。」

「はぁ?校長が言うんでしたら、異論はありませんけど・・・
 なんですか?チップの何たるかって?」

「・・・なんだろうねぇ」



後日、一二三には正式に合格通知が手渡された

[一二三・エア・プロヴォークの転入を認める。学校長 右渡 大輔㊨]

83名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 14:33:08 ID:ZHjldtHQ
みんなGJ!!
そして
>>127
久しぶりにGJ!!!

84名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 18:37:59 ID:TlEPN5Hk
大輔じゃなくて太輔じゃない?(・∀・)ニヤニヤ

8520:2005/04/08(金) 18:41:02 ID:ytxAfnYI
あれ、、やっちゃったよ。。

字を知ってるのに間違えるとは、、不覚

8620:2005/04/08(金) 19:06:34 ID:ytxAfnYI

-1年E組SHR-

「と、ゆーわけで
 こちらが、今日からこの学校に通うことになった
 一二三・エア・プロヴォークだ。」

ざわざわ
「おぉ〜、また転入生か・・・」
「あの子、この前ゲーセンにきた子じゃない?」
「あ〜、確かに」
ざわざわ
「犬が西向きゃ尾は被害妄想・・・」
「ケッコー可愛くない?」
「不謹慎だぞ・・・」
ざわざわ
「兄貴には俺がついてるッス、浮気しちゃだめッスよ」
「気持ちわりーんだよテメーは!」

教室がざわめく、この辺はやはり高校生らしいところだ。
ただ、、、教室にズドンと筐体が置いてある、、やっぱり圧巻だ。

「あ〜、こら、黙れお前ら。
 ほら、適当に自己紹介しとけ」

「は、はいはい、えーとえーと
 一二三・エア・プロヴォークです。
 持ちキャラはチップです・・・はい。」

その時一二三はふと見知った顔が入ることに気づいた。

(あれ?、樹さんじゃ?)

樹(とおぼしき女性)は紙に何かを懸命に書いていた。

(なんだろう、キャラ対策かな?
 それとも独自のメイ理論だったりして、、ま、まさかラブレター!
 おぉ〜、恋する女性は美しいよねぇ〜。。)

脳回路全開、フル稼働開始。
少女の想像力は留まることを知らない、これぞ一二三脳。


「ん?どしたぁ?、君の席はあそこな。
 授業始めるぞー、今日は弱キャラが弱キャラと呼ばれる所以についてだ。

 っと、その前に、、おい、お前ら、
 最近校長の名前を間違った不届き者がいるから注意しろよ?
 右渡太輔校長だぞ。大輔じゃぁないからな?」


とりあえず、さっさと授業を始める雁田。
どっかの20番が右渡の名前を間違ったことについて話している。


(恋する女性、相手は誰かなぁ〜
 やっぱりこの前約束にこれなかった人のことかなぁ〜)


「いいか?弱キャラってのはな、ゲーム中のシステムや仕様に恵まれず、
 ダイヤの下にいるのが多いキャラたちのことだ。
 コンボが安いとか、相性が悪いとか、対義語はもちろん強キャラだぞ。」

(うんうん、
 樹さんの持ちキャラはメイだから、
 きっと相手の人はジョニーよね、そうよ、そうに決まってるわ。
 はぁ、一途な恋、、憧れちゃうなぁ・・・)

そんな腐女子脳をフル稼働させる一二三をよそに
教室中の70%の人間が睡魔に襲われていた。

なんでって、そんなの決まってる。
『弱キャラが弱い理由なんて解りきってるから』である。

===========================================================
戒めの意味も込めて投下します。。

まさか、太輔と大輔を間違えるとは、>>84さんごめんなさい、ありがとう。


64氏
勝手ながらE組に入れました、よろしくお願いします。

87名無しさん@2周年半:2005/04/08(金) 23:10:59 ID:7hFru4Wc
♪集まっておいで
集まっておいで

僕等の私達の 闘いだ

1ドットでも諦めない

(校長)「ドラゴンインストール!」
(生徒一同)「何やってんだこいつ〜!」

元気な声がこだまする

社立ギルティ専門校




小学校の児童集会の歌をギルティ風に改変してみた
校歌がまだないんだけど、各々地元の校歌を改変してみるのはどうだろう?

イラナイデスカ、ソウデスカ(´・ω・`)

88名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 07:14:08 ID:.8117SfQ
>>20
何故かアバネタ出してるとこにワロタwGJ!

8920:2005/04/09(土) 14:35:37 ID:dxnE7dAk
>>88
GJをありがとう。アバ解ってくれる人がいてよかったw
イスカはギルティの黒歴史で葬られ気味だからわかる人いるかちょっと不安でした。

===========================================================================
前回>>86

「え〜、とまずチップについてだな」


(恋と言えば障害が付き物・・・?

 ・・・先生、いま何と?
 チップは弱キャラだったんですか〜・・・?
 ずっと中堅以上だと思ってたのになぁ)


心の中で当惑する一二三の事など露知らず、雁田が解説を進める。

「特筆すべきはその防御力と気絶値にある。
 コイツの防御係数は1.61、気絶値は50だ。
 ワンチャンスで一気に体力をぶっこ抜けるギルティでは致命傷だ
 サイクの無い状態で浮かされたら死を覚悟したほうがいい。
 火力も比較的低いし、エリアルもPやKを多く刻むからバーストを溜めやすい。」



(そうかぁ、そうだったのね、、
 体力減りやすいなぁとは思ってたけど、、、
 真実とは常に過酷よね・・・)

それっきり、一二三も夢の世界の入り口へと向かうのだった。




『オゥァーオゥァーオゥァーネッテロー!!』

右渡の声が響き渡る。
この学校特有のDループチャイム。

(ハッ!
 Dループ!!?)

「あ〜、んじゃ授業終わるぞ
 おつかれ〜、みんな夢ん中だけどな。」


(なんだ、チャイムか・・・
 恐るべし右渡チャイム、
 恐るべしDループ。)

チップ使いにとってDループはまさに恐怖の象徴と言える。
5割、6割当たり前、つい先日の転入試験のこともある。


「受かったのね、よかった。」

授業が終わってすぐ、樹が声をかけてきた。

「あ、樹さん。
 ??そちらの人は?」

「あぁ、この前約束に来れなかった奴よ
 佐藤 愛っていってね、ヴェノム使いよ。」

そう言って樹は隣にいた、、、、、、、女子?を紹介した。

「はじめまして、一二三です。
 よろしくお願いします。女の子さんでしたか、
 私はてっきりジョニー使いの男の子だとばかり、あはは・・・
 (ふぅ、読みがはずれちゃった・・・おつかれさま、私)」

「あぁ、よろしく、、
 いや、俺は男だよ。。」

「・・・はぇ、、、、?」

9020:2005/04/09(土) 14:36:39 ID:dxnE7dAk

(お、可笑しい、どこから見ても女の子に見える、、
 いや、髪は長いし、でも胸はサッパリないわね。。
 やゃ、ホントに男の子みたいだ、、
 それ以前に明らかに男子の制服でしょ、これは
 ま、まずい、この雰囲気は、絶対気にしてるよ。。)

「ご、ごめんなさい。
 な、名前が名前だけに、ついつい・・・

 あぁ、それより、愛って名前なのにヴェノム使いなんですね。
 ファウスト使ってるわけじゃないんですか??」

性別を間違えたことを咄嗟にフォローすべく話題を変えてみる。

「・・・ハァ」

しかし、愛は気の抜けた大きなため息をつく、
なんだろう、またいけないことを言ってしまったのだろうか?


「あのねぇ、一二三、
 名前だけじゃなくて、苗字も込みなのよ?ニヤニヤ」

「・・・苗字?佐藤ですよね。。。」

(佐藤、、さとう、、さとー
 サトー・・・・・・・・・・・ま、まさか!!)



          『ザトー 愛』



(*<◎>)<ザトー様、フォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!
( <◎>)<ザトー様、どうしてこんなことにっ!
(#<◎>)<愚弄してくれたな、例え骸だけでも返してもらうぞ!
(;;<◎>)<あぁあ、あの方以外にっ!



「・・・ご、ごめんなさい、気づかなくて、クスッ
 すいません、悪気はなかったんで、、ププッ」

「いや、いいって、慣れた慣れた。
 樹なんてもっと笑いやがったしね・・・」

「なに言ってるのよ、全部あなたの名前が悪いのよ。
 いっそ開き直りなさいって、そのほうがいいわ。」

「やっかましい!
 間違っても『ザトー様フォォォォォ…』とは言わんぞ!
 右に誓う!!」

「校長に誓うとろくなことにならないわよ?」

「いや、俺は右渡を信じる。
 ・・・それより気分転換に対戦しようぜ、、、」

「転換するのはあなただけだけどねぇ・・・?」

「ウルセー、ウルセー!」


こうして少女の学校生活は始まった。

91名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 16:24:52 ID:Xmg/McCA
みんなまとめて超GJ

92名無しさん@2周年半:2005/04/09(土) 20:57:45 ID:mf64CY/k
職人さん達が気づきやすいようにage

9320:2005/04/10(日) 21:00:14 ID:6kDTrqWw
前回>>89-90

『マッセ、ハァッ!マッセ、ショット!ロマンティーック!デュービスカーブ!』
『覚悟を決めろ、ダークエンジェル!見誤ったな!!』
『シッショー』

『一度のチョークで、十分だったな。』


「ほへ〜、
 愛ちゃんつよいですねぇ〜」

「なあ、"ちゃん"はやめてくれないかな・・・」

「じゃぁ、何がいいですか??」

「・・・俺もわからん。」

やはり、愛という名前は普通に生きるには苦労する名前だ。
男の友達とかなら「佐藤」で済ましてくれる。
しかし、どうだ、、「愛ちゃん」はないだろ、、
俺は天才卓球少女でもなければ年間億単位のプロゴルファーでもない。

しかも呼ぶことにまるで罪悪感がないな、罪なハーフだ。。

そもそも、俺がヴェノムを使いだしたのは動画に感化されたからだ。
ボールと共に華麗に立ち回るそのキャラを見て、俺は全身が痺れた。

元は梅喧を使っていたが、そのときの衝撃といったら・・・筆舌に尽くしがたい。


そして、俺はヴェノムにキャラ換えしたんだ。。
日夜、ヴェノムの練習に明け暮れた。

難しい、難しいと言われていた操作も苦にならなかった。
むしろ、楽しいとしか思わなかった。



だが、あまりにも納得いかない事実がそこに隠されていた・・・。


そう、こいつはフォモだったんだ!!
GGXXBBSを見て初めてそのことに気づいた。

そして気づいたときにはもう遅かった。
おれはヴェノムしか使えない体になっていた、やりこみすぎた。

ギルティでここまで自分自身を悔いたのはこれが初めてだった。

9420:2005/04/10(日) 21:00:46 ID:6kDTrqWw

(キャラがフォモ?
 別にいいじゃねぇか、そんなのネタだぜ。笑いのタネ。)

そう思った、そうやって過ごすことにした。
今思い返しても苦しいやり過ごし方だったんだ。

事実、このとき俺はもう既に気づいていたんだ。



「己の名が絶望的に危ないことに!」


なぜ俺の苗字は佐藤なんだ!?
日本で一位二位を争うメジャーな苗字だよ。

なぜ俺の名前は愛なんだ!!?
「答えてくれ、親父!!!」
俺は親父を問い詰めた、勿論さりげなくだが。



曰く、「人を愛することが出来るような人間になって欲しかったんだ。」


「・・・あんたは、3年B組の担任か・・・?」 orz


俺は決意した、たとえ納得いかなくとも、
親から貰った名前を背負って生きていくんだ、と

この名前を蔑むような奴は俺のヴェノムで倒せばいい。うん、それでいい。


「・・・?
 愛ちゃ〜ん?どうかした?」

「いや、別に、、
 だから"ちゃん"は・・・」

「でも、他にいいのがないんだよね・・・
 愛くんもおかしいでしょ。。
 なんなら愛殿にする??」

「・・・謹んでご遠慮します。」

「一二三、愛そろそろ帰りましょう。」

「はーい」「はいはいっと」

まぁ、悪くない、、かな・・・

9520:2005/04/10(日) 21:03:31 ID:6kDTrqWw
どうもこんばんは、20です。
今日はなかなかハードな一日でしたが、何とかSS投下・・・

応援してくれる少ない人達、ありがとうございます。
すげー励みになります。では、今日はこの辺で・・・

96名無しさん@2周年半:2005/04/10(日) 21:05:43 ID:nrzNwNRI
リアルタイムでF5連打して見てしまったよ。GJ!

97名無しさん@2周年半:2005/04/10(日) 21:45:40 ID:PXQxyJbI
>>20
忙しい中の投下乙!!!
そしてGJ!!

98名無しさん@2周年半:2005/04/11(月) 10:20:32 ID:MCyGZYi6
>>24
キモッ

9920:2005/04/11(月) 16:21:46 ID:XeBeobQ2
>>96 >>97
GJをありがとう。
やっぱりGJはガソリンですね。活力湧いてくるw

>>98
そうですか、キモかったですか。
それはどうもスイマセン、率直な感想をありがとう。
でも、感想が端的すぎて参考には出来ません。ごめんなさい

10064:2005/04/11(月) 16:36:20 ID:/Xv.IwMw
>>42


「やったな紙野!」
「うん。ありがとう!みんなのおかげだよ」
「それにしても永園は相変わらずムカツクわね…『レバーのせいだ』なんて言い出してさ」

その後雁田だけが帰ってきてテストを再開した。永園は結局最後まで帰ってこなかった。

「実際レバーがおかしい時はたまにあるけどな。まぁ勝ったんだしいいじゃねぇか」
「そうね」

紙野のことは上手く行ってよかった。でも俺のほうは全然駄目だ。
あんなに練習したのにアッサリ負けちまった。

「聖、今日の俺は何が駄目だった?どうしてお前に勝てなかった?」
「本当に分かんないの?本当は解ってるんでしょ?」

「緒土は投げに弱い」呪詛のように聖に繰り返し言われてきたのに、
いざ試合が始まればすぐに癖でガードを固めてしまう。攻撃を喰らうのが怖い。負けるのが怖い。
その邪魔な感情を払拭しない限り俺の勝利は遠い。そう痛感した。

「いや、ちょっと解った…と思う」
「ならいいじゃない。あとは経験を積むだけよ」

そう言って聖は笑った。

『オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!オウアー!ネッテロー!!』

「よし、今日の授業はここまで!」

右の声と共に期末テストも終わってしまった。また一歩闘劇が遠退いた。
まだ挽回できるのだろうか?こんな調子で本当に闘劇に行けるのだろうか?
色んなことが頭を巡り廻って整理がつかない。

「帰ろうよ松瀬」

三綾…こいつも負けたのにまるで凹んでねぇな。なんか悩んでるのが馬鹿らしくなってきた。
あ〜も〜考えても始まんねぇ!これから練習すればいいだけだ!

「…そうだな。帰るか!」

気持ちも新たに5人で教室を出た。
ドアを開くと目の前に小柄な少女が立っていた。紙野 蘇留。
また郁瀬を狙ってきたのか。俺としては蘇留の存在は非常にありがたい。
が、奴の矛先が俺に向かないという保障は無い。
プリントの裏にかかれた『殺』の文字が未だに頭を離れない。
あの日の夜『グランドヴァイパー!!』とか言う絶叫と共に蘇留が俺をめがけて地面を猛然と滑走してくる夢を見た。
目覚めれば寝間着は汗びっしょり。生きた心地がしないとはまさにこのことだと思った。

「お兄ちゃんどうだった!?」

(あれ?)

「勝ったのか!?」

ああ…そうか。こいつが男みたいな性格になったのは、全部兄のせいなんだよな。
本当は兄思いの可愛い妹なんだ。きっと紙野が心配でしょうがなかったんだな。

「紙野さん勝ったよ!」と三綾。
「本当か?嘘じゃないだろうな」

前言撤回。やっぱ可愛げねぇ、こいつ。

「本当だよ。ちゃんと勝ったから大丈夫だよ」
「良かった…」

蘇留は全身の力が抜けたように深い安堵の溜息をついた。

「お前はどうなんだよ?」駄目もとで聞いてみる。
「ふん、勝ったに決まってるだろ」
「マジで!?」

あのDループも満足に出来なかった蘇留が勝った!?
ありえねぇ…いや、でも最近は郁瀬とバッチリ練習してたしコンボも十分に出来るようになっていた…。

「緒土、お前はどう…」「それよりさっさと帰ろうぜ!!」

蘇留の言葉を遮って玄関に早歩きで向かった。

10164:2005/04/11(月) 16:38:04 ID:/Xv.IwMw
「もうすぐ夏休みね」

聖の言葉で初めて気付いた。そんなもの全く眼中に無かった。
期末テスト対策でそれどころじゃなかった。でも夏休みは嬉しい。
ギルティ強化月間にしようか…いや、それはいつもしてる…どうやって過ごそう。
ギルティの練習なら郁瀬とやるのが一番いい。でも人格面で問題がある。
ならゲーセンか?でも金かかるしなぁ…。

「お前ら夏休みはどうすんだ?」

他の皆はちゃんと予定があるらしい。聖は旅行に行くんだとか。
郁瀬は「予定ないっス」とか言ってたけど、蘇留にデートの約束を無理やり取り付けられた。
紙野に至っては他県へ遠征に行く予定があるらしい。結局暇人は俺と三綾だけだった。

「松瀬は夏休みどうするの?」
「さぁな。適当にギルティの練習でもするんじゃねーかな」
「暇ならさ、私と練習しようよ」
「え?」

盲点だった。三綾は俺より遥かに強い。しかも同じヴェノム使いじゃないか。
三綾から学ぶべきことはたくさんあるはずだ。
対戦だけじゃなく、キャラ対策を研究したりするのも都合がいい。なんで今まで気付かなかったんだ。

「悪くない話だな」
「でしょ?」
「あ!な、なら私も付き合ってもいいけど」と聖。
「お前は旅行じゃないのか?」
「あ…そうだった」

肩を落とす聖。その後聖はずっとうんうん唸って悩んでいた。旅行に行きたくないのだろうか?
まぁ、何はともあれ夏休みの予定が決まってよかった。
しかし夏休みは1ヶ月もある…ただ三綾とギルティやってるだけと言うのもなんだかなぁ。
どうせギルティは毎日やってるんだし…徒に青春を浪費しているような気がしなくも無い。
かといってギルティ以外の趣味は特に無い。
漫画読んだりゲームしたり音楽聴いたり…いつでも出来ることばかりだ。
なんかこう…夏休みならではの遊びとかねぇかな?でも暇なのは三綾だけだし…やっぱ駄目か。

(……まぁいいや。たまにはギルティ以外のゲームでもやって楽しむか)

そんなことを考えながら俺は激動の期末テストを終えたのだった。


そして数日後―――


「さて明日からいよいよ夏休みに入るわけだが各自練習は怠らないように、なんて言わなくても大丈夫か…」

むしろ長期休暇に入ってさらにギルティをやることになるだろう。
夏休みかぁ…今年はのんびり出来そうだな。やっぱギル高に入ってよかった。
国語数学理科社会……そんなものとは無縁の夏休みが始まる。素晴らしい。最高だ。
自然と笑みがこぼれる。他の生徒もきっと同じ心境なのだろう。
教室内は楽しそうな声で埋め尽くされていた。

「あーでは、通知表を返すぞー」

その一言で教室内の時は止まった。


「ちゃっちゃと行くぞ。まず郁瀬!」
「え?あ、はい!」

次々と生徒の手に通知表が手渡される。ガッツポーズをする生徒もいればその場で泣き崩れる生徒もいた。
郁瀬は通知表をざっと見て頭をポリポリ掻いただけ。リアクションが薄すぎて分からん。
聖は満足そうな表情をしていた。当然だろう。あいつが駄目だったら俺はどうなるんだ。
紙野は例によって緊張していたが、通知表を見るとその表情は安堵に変わった。

「次、永園」

ふらふらと気だるそうに通知表を取りに行く。戻ってきた永園は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
永園のことだから雁田に文句を言うんじゃないかと思ったが、意外にも大人しく受け取っていた。

「次、松瀬」
「はい」

雁田が険しい表情をしている。あーこれは心臓に悪い。もう早くしてくれ。早く見たい。

「松瀬、お前サブは?」
「え?」

だが雁田は通知表を渡さず、変な質問をぶつけてきた。

「サブですか…?エディと…」
「あー、もういい。わかった」

そっちから聞いといてなんだよ…まだ1人しか挙げてないじゃないか。

「単刀直入に言う。お前、エディにキャラ替えしろ」

「 は ぁ ! ? 」

10220:2005/04/11(月) 17:34:21 ID:XeBeobQ2
前回>>95-96

「それにしても、
 一二三残念だったわね。」

「何がですか?」

「闘劇代表選抜ランバト兼期末テストに参加できなくて、
 実はあたしも愛も負けちゃってね。」

「そんなのあったんですか?
 でも、私の腕じゃ無理ですよ。流石に」

「そうかしら?でも勝った人達ってホント強いのよねぇ、
 特にうちのクラスだと・・・そうね、
 エディ使いの郁瀬君と、カイ使いの聖さんと、、
 あぁ、あとDQNスレイヤーをボッコボコにしたチップ使いが一人・・・紙野っていってね。
 あの試合は見物だったわね、雁田が試合のビデオ持ってるかも知れないから、借りてみたら?」

学校からの帰り道、三人、いや二人で他愛のない話を繰り返す。
もう既に、一二三はこの空気に馴染んでいた。

愛は話に加わらずに自分はなんと呼ばれるのがいいのかを熟考している。
「愛、、さん、くん、、ちゃんは却下だし・・・
 殿、、は明らかに可笑しい。呼び捨てで構わないけどな、、いや」ブツブツ

「このあとは夏休み、それから次は学祭ね、学祭。
 ま、学祭って言っても結局ギルティにまみれた学祭だけどね。」

「いいですねぇ〜、学祭
 やっぱりクラス毎に色々やるんですか?」

「うん、クラス毎、キャラ毎、部活毎ってところね。。
 あぁ、そうそう、チップ使いの集まりには行かないほうがいいわよ。
 なんか、前に手裏剣が刺さって病院いったのがいるらしいから。」

「・・・なんですか、、それ?
 やっぱり、樹さんはメイ使いの集まり行くんですか?」

「いや、あたしは。。行かないかな・・・」

微妙に複雑な表情をする樹。
まるで「行ったら逮捕される」とでも言いたげだった。

「??
 あ、愛ちゃんは?いかないの?ヴェノムの集まり」

「断じて行かん!ただの同人誌ならともかく、
 ザト×ヴェノやらヴェノ×医者の同人誌の即売会なんて行けるわけないだろ。」

「は・・・?ドージンシ?」

「知らないほうがいいわ、気分を害する。
 愛にとって自分の名前が一番恥ずかしくなる場所ってことよ、
 あ、じゃぁあたし、家こっちだから、また」

「さよなら〜」「じゃな」


「じゃ、俺はここで、またな」
「愛ちゃん、さよなら〜」

「・・・わかって言ってんな。」

103名無しさん@2周年半:2005/04/11(月) 21:45:28 ID:XQFD9EK2
64氏20氏GJ!

64氏のは相変わらず次が気になるw

10461:2005/04/12(火) 00:22:40 ID:vAw/6K3.
64氏20氏GJ!
え〜どうでもいいよボケッ!!と思われる方もいらっしゃると思いますが一応報告。
最近になって急にありえないほど忙しくなってきてしまったので更新は相当不定期でかつ相当遅くなってしまいそうですOTL
何が言いたいかというと最近全く書いてないけど僕は書き逃げでは無いよということです。

105名無しさん@2周年半:2005/04/12(火) 01:02:27 ID:7Gq7m.Xo
64氏20氏超GJ!
毎回楽しく読ませてもらってます。

61氏
残念だけどそうゆう事ならしょーがない。
続き楽しみに待ってるからガンバレ!

10620:2005/04/12(火) 17:25:49 ID:JkplXLJc

-終業式-

遂に明日から素晴らしい夏休みが始まる。
全国のちびっこたちが待ちわびる夏休みだ。

そして、もう一つ、ちびっこ達が首を長くして待つもの。



そう、通知表!

「返すぞー」


「遂に来ましたね、通知表。」
「ふふふ、、生きた心地がしねぇよ。」
「あたしも・・・」

愛と樹は絶望的な表情をしている。
なにか成績が下がってしまうようなことをしたのだろうか。
うってかわって一二三は随分と楽しそうだ。


「次、五所川原」
「きた、、」

背を丸めて通知表を受け取りに行く。
樹が通知表を受け取る・・・

「樹さん固まりましたね・・・」
「あぁ・・・」


そのままへなへなと地面に座り込む樹。
ヤバかったらしい。


「次、佐藤」
「あーい」

ポジティブに通知表を受け取り行く。
愛が通知表を受け取る・・・

「ふっふっふ・・・キタァーーー!」


愛がガッツポーズをとる。
すぐそばで樹が肩を落としている。

「対極的ですね。」
「気にしないで・・・」
「ハッハッハ!」


「次、一二三」
「はーい」


通知表を受け取る。
恐る恐る中身を確認すると、そこにはこう書いてあった。


「編入から数日しか経ってないからイマイチわかんね。」




(・・・何だコレ。)

10720:2005/04/12(火) 17:27:12 ID:JkplXLJc
64氏に合わせて終業式ネタ。

61氏
残念です、頑張ってください!
次に来るのを首長くして待ってます。

108名無しさん@2周年半:2005/04/12(火) 20:17:03 ID:QLC2wRSI
>>20
超GJ!
続き期待して待ってます!

109127:2005/04/13(水) 11:32:53 ID:wh8Lwwpg
前回>>78です


唐突に挨拶なしで話しかけられ呆然となる。
『紹介してもらう筈だったのに、なんでいきなり…』
桜がそう思うのも当然で。
絶扇の方は用は済んだとばかりに、仁に乱入している。
『私にこの娘を紹介するって言ったくせして、あんた何やってんのよっ!』
怒鳴りとばしてやりたかったが、ぐっと堪える。
「翼、ちょっと待つんだ――――天井くん、彼女はスレイヤー使いの翼。」
どうやら双琉がこっちの意図に気付いてくれたらしい。
「翼、こっちは――――」
「知ってるわよ。天井さん、でしょ!?今聞いた――――って言いたいトコだけど、実は前から知ってるのよ…名前だけ、だけどね」
そう言いながら、何か意味ありげな視線を向ける。
「絶扇くんは、そんな前から話してたのかい?」
「――――絶扇?」
「あ…機械エディ」
そういえば此処で本名を名乗ったことはなかったなと双琉は思った。
みんな通称で通すか、周りが勝手に名付けるかのどちらかだったから。
「じゃあどうして私の名前を知ってたの?」
何が何でも知りたいとばかりに、桜が口を挟む。
「実はね…私の弟がギル高に通ってるの」
その弟から聞いたという。
「ええっ!?弟がギル高生なのかいっ」
双琉が唖然とした声を出す。
そしてまさか…という眼で翼を見た。
ギル高には兄弟姉妹で一緒に通うパターンが多い。
――――というより、そちらの方が当たり前といえる。
「私は、違うわよ」
翼の言に、首を傾ける。
「何で…」
「だって編入試験に落ちたんだもん。仕方ないじゃない」
双琉が疑問を口にするまでもなく、明るい返答が返ってくる。
あっけらかんとした物言いは、こっちが目眩してくるぐらいだ。
「…落ちた!?」
「そ。で、弟は合格したの」
だからなのよーっと翼が付け加える。
「…ね、もう一回試験受ける気ないの!?」
「なんで?」
なんでって言われるとは思わなかったというのが正直な感想。
「ギル高に通わなくても、ギルティできるじゃない?」
「それじゃどうして…」「試験を受けたのは余興だったのよ」
事も無げな言葉が返される。
弟が編入試験を受けるというから、好奇心から便乗して受けただけなのだと。

結局その日はそれでおしまいになった。
用があるからと翼が帰り、4人で対戦して帰宅の途につく。
そしてその時になって、肝心の本名と弟の名前を聞き損なったと気付いた――――。

110127:2005/04/13(水) 12:44:48 ID:D6e/71eM
他の職人さんに判りやすいようにあげますねw

>>83さん
GJを有り難うございます(・∀・)
>>64
続き楽しみにしてますw
それにしてもメインヴェノムにサブエディですか…松瀬はアサシン好きなんですか?
>>20
はじめまして、127です。なんか一二三と双琉を対戦させてみたいです。ぶっ放さないソルを見て、どんな反応するんでしょうかね?
>>13
お金祭りには笑いましたwもしかしてこのジョニー、8位の呪いにかけられてる方がモデルだったりします?
>>61
次の投下待ってます。
にしても、トップブリーダーのような犬の憑きっぷりでしたねw

11120:2005/04/13(水) 20:40:21 ID:KN2W6OIc
127氏
GJ&なるほど、それはイイ(・∀・)
思い立ったが吉日、善は急げ、というわけで書いてみました。

========================================================================
前回>>106,もとい番外編?


-終業式の帰り-

一二三は一人でZEPPSに行くことにした。
愛は浮かれてさっさと家に帰ってしまったし、
樹は落ち込みすぎでとても対戦する気分ではないらしい。


空いている筐体を見つけ硬貨を投入する。
あえてデモを飛ばさずにCPU戦に突入してみる。

(そういえば、日本に来てからゆっくりCPU戦する暇もなかったなぁ・・・)

来日初日に厨髭に絡まれ、試験で1Fを見るソルと戦い、
ほんの数日で夏休みになってしまった。


『Hare Comes Daredevil!!』

まだ、しっかりと聞き取れる。
まだ一二三の夕飯はベジタボーではない。

(焦ることもないよね、ゆっくり慣れればいいもん。)

乱入してきた相手がソルを選択する。
どうもソルというと「小足見てからヴォルカ」が勝手に連想されるのはいただけない。


『さっさと始めようぜ。』
『・・・』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!


『βブレー!』

開幕、ガンダッシュβを勢いよく放つ。


『どうしたぁ』

(しっかりガードされた。
 いきなりダッシュヴォルカなんかしてくるようなソルじゃないわね。
 う〜〜ん、、微妙にやりづらいなぁ。。。)

一旦距離を離して仕切りなおす。
ソルは前後にふらふらと動いてはフェイントを繰り返す。

『Find me!!』

(よし、慎重に立ち回ってくるなら、速さで攪乱してみよう。
 迷彩よーし、心の準備よーし。)


『はずれだ!』

ダッシュから意表をついてソルの後ろに転移、そのまま近Sを繰り出す。
しかし、近Sはソルに届かない、完璧なタイミングでのバックステップ。

(むむ〜、、いよいよもってやりづらいソルだぁ
 ん〜、そっちから手を出してくれるとありがたいんですけどねぇ・・・)

そんなことを考えていると、ソルがチップに接近してきた。
それもダッシュではない、『歩き』でだ。

(・・・ダッシュからヴォルカ、ぶっきら2択も嫌いだけど、、
 歩きからN択って・・・うわぁ〜全然わかんないよこの人ぉ!!)

11220:2005/04/13(水) 20:40:52 ID:KN2W6OIc

ソルがこつこつと歩いてくる。
怖い、歩きがコレほどまでに恐ろしい行動だったとは・・・

じりじり、じりじりと歩み寄るソル、お互いの射程内に入っても歩みを止めない。

(・・・ど、どうしよう、、、手をださなきゃ、、
 ううん、もしそこでヴォルカがきたらヤバイことに成りかねないし。
 あぁ〜〜、もうわけワカンナイ・・・。)

『フッ、オォゥ!』


(・・・あ。)


延々と一二三が悩み続ける間にとうとうソルはぶっきらの射程内まで歩を進めていた。

エリアル>ヴォルカ>叩き落し、一連の作業のようにソルが攻撃を当てる。

(・・・なんで投げの範囲に入られるまで悩むかなぁ、私ってば・・・
 やっぱり、ソルが歩いてくるとか反則だよ。)

しかし、叩き落しを決めた後のソルの動きは一変して、ガンダッシュ
倒れるチップを画面端まで引きずって、いや・・・押していく。


(・・・う・・・またなんか始まった。。
 リバサで投げを入力すれば投げられる・・・でもなぁ、次こそヴォルカ?
 ぶっきらされても洒落にならないし。。う〜〜〜〜〜〜〜ん、よし!!)

決意を固めて623コマンドを入力する。リバサβだ。

『βブレー!』

しかし、チップのβが空を切る。
ソルはチップの起き上がりにバックステップを選択していた。



(・・・もう呆れて声も出ないよ。
 読みが深いとか、洞察力が凄いとか、そういう感じじゃない・・・
 でも、このチャンスなら間違いなくJDを当てに来るはず、結局ソルはDループだから。
 これほど複雑な立ち回りをして、やっとDループのチャンスがきて、それをしないソルなんかいないよ。)


一二三が予想したとおり、ソルがジャンプする。

『テェヤー!』『なめてんじゃねぇ!』




ロマンティーック

『どうしたぁ』


(・・・え、と、、サイクも読まれましたか、そうですか。)


『テェヤー、テェヤー、ヴォルカニックヴァイパー!!』

ひとしきりDループが炸裂する。
再び起き攻め、今度は月並みにガンフレ青を重ねてくる。

11320:2005/04/13(水) 20:41:24 ID:KN2W6OIc

(ガンフレ青、、流石にとんでも起き攻めはもう来ないか。
 さて、どうしよう・・・そうだなぁ、ここは意表をついてもう一発・・・)

『βブレー!』

ガンフレ青後、走ってきたソルにβブレードが今度こそ炸裂する。。筈だったんだけどなぁ・・・


『ドラゴンインストォーーール!!』




(もう無理、勝てる気しない・・・
 ぶっぱするわけでもないし、こっちの予想は完璧に裏切るし、
 その上、立ち回りは慎重極まりなく、要所を押さえて何故かドライン・・・)


その後は
【JD>JD】×2>JS>JS>JS>JC>JS>JS>JS>ヴォルカ
という、ネタの域にすら達しかねないJS乱舞を喰らってSLASH


『手の内はしまいかっ?』



(・・・まだ次のラウンドあるけど、ちょっと話かけてみようかな。)

そう思って筐体の裏に回ってみる、座っていたのはギル高の男子学生


「すいませぇん・・・」
「ん?俺ですか?もう1ラウンド残ってますけど?」

ソル使いは物腰柔らかで、ソルのようなとげとげしさは無かった。
別にソル使いならみんながみんなぶっきらぼうで粗野ってわけではないが。

「いやぁ、なんか圧倒されちゃって・・・」
「あぁ、そうか、さっきはワザと意外な立ち回りをしようと思いまして。
 そうだ、僕の名前は双琉 建、見ての通りソル使いです。
 基本的にぶっぱとかはあまり好きじゃないんです、必要な時には使いますけどね。」
「あ、私は一二三・エア・プロヴォークって言います、一年です。」

「一年?なんだ、僕と同じなんですね。
 また学校で会う機会があったらまた、よろしくお願いします。」
「あぁ、いえいえ、こちらこそ・・・。」


それだけ言ってそそくさとその場を立ち去る。
う〜ん、らしくない立ち回りっていうのも結構重要なのかも・・・。

11420:2005/04/13(水) 20:43:17 ID:KN2W6OIc
というわけで、書いてみました。

「なんか変だぞ、オイ」

ってことがあったらダメだしよろしくお願いします。

115127:2005/04/14(木) 15:07:25 ID:iZycD5s2
>>20
GJ!(・∀・)b
ダメだし…あ、双琉は性格上、対戦中に冒険したりとかやりません。
それからこれは双琉にとって普段の立ち回りなんで、意外でもなんでもないですよ。
それ位ですか。
でも本当に書いて下さるとは思わなかったので嬉しいです。(・∀・)

11620:2005/04/14(木) 17:22:18 ID:ZKx3K.YU
>>127
きゃー、やっぱりかぁー;;

う〜ん、なんか書いてからそんな気もしてたんですよねぇ・・・
やっぱり俺もまだ至らない点ばかりだな、、精進せねば。

117名無しさん@2周年半:2005/04/14(木) 18:46:49 ID:oJ8YZAMU
職人さん達が気づきやすいようにage
みんなマジでGJ。
ここ見てるときはマジでテンション上がる。

118名無しさん@2周年半:2005/04/14(木) 21:40:34 ID:c3rG0FTU
職人方最高!グッジョ!(´∀`)b

11920:2005/04/14(木) 21:58:19 ID:ArC0/Aw6
ふらふらぁ〜、、GJに釣られて20やって来ました。
どうも、みなさまこんばんは。

========================================================================
前回>>111-113

双琉と戦ってから数日後のとある日曜、当たり前だが今日は学校は休みである。

校門には
[夏休みにつき休校、ネッテロー! 右渡 太輔㊨]
の張り紙が貼られる、なかなか律儀な学校である。

校門は閉め切られて校舎へ入ることはできない、
通常の学校なら図書館学習などがあったりするのだろうか。

だが、ギル高には存在しない
さしずめ、ZEPPSでやりなさいといったトコロだろうか。

一二三にとってはなかなかハードな日々だった。

その反動か、熟睡中の一二三。
「スシー、スキヤキー、バンザーイ」
変な寝言だ、もはや気分は純血日本人ということか・・・。

チップの真似をしてもますますただの日本被れになるだけなのだが・・・


チャーチャラーララーラー、ラーラーラーチャラーラー・・・
ダカダカダカダカダカダカダカダカ,ズチャチャッチャラーラ

「はぅぁ!!け、携帯??」チャラッチャッチャーラ

一二三の携帯から「THE MIDNIGHT CARNIVAL」が流れてきた。ズチャチャッチャラーラ
彼女曰く、「燃えてきませんか?」だそうで チャラッチャッチャーラ ピッ


「ふぁい、もひもひ??」

「もしもし、樹だけど…もしかして、寝てた?」

「はい、寝てました、、スシースキヤキー」

「??
 ねぇ、良かったらうち来ない? 愛もくるんだけど。」

「は〜い、是非〜・・・ハラキリー」

「ん、わかった。じゃぁ待ってるわ。」ピッ


時計を見る、午前9時をまわったところか、、



「・・・あぁっ!!
 ふ、不覚、、マジレンジャーと仮面ライダーを見忘れた。。結構楽しみだったのに・・・」

アメリカにいる頃から、日本の特撮は大人ですら十分楽しめる物だ、
というレビューを見ていたので、楽しみにしていたのだが、、寝過ごした。

12020:2005/04/14(木) 21:58:54 ID:ArC0/Aw6

ピンポーン
「あ、いらっしゃ・・・って
 どうしたの?その頭??」

「??どうかしてますか?」

「いえ、寝癖くらい直しても罰は当たらないわよ・・・」

元来、人の目をあまり気にしない少女一二三。
寝癖なんてなんのその、知ったことではない。


たとえ
ミツハツ
(・ω・)
になっていてもだ。


「あ〜、愛ちゃんおはよー」

「ん、おはよ・・・ってぉぃぉぃ
 すげぇな、寝癖・・・まるでミツハツじゃんか。
 それとも、ファッションの領域か?」

「愛も試しに(<◎>)にしてみたら?髪長いんだし。」

「殴るよ^^?」

「冗談よ、冗談。本気だったけど。」

「どっちですか、それ・・・」


(それにしても、以外だなぁ・・・
 樹さんの部屋、、これは「少女趣味」と形容すればいいのかな?
 人は見かけによらないよね・・・この一週間でよく分かったわ。)

そう、樹の部屋は、まさしく女の子の部屋。
色に例えるならば、そう・・・ピンクだろう、間違いない。

(樹さんの外見とはかけ離れてるよ、愛ちゃんの方が似合うんじゃ、、
 なんでこんなコーディネイトになったんだろ。。。
 長い黒髪と、キっとした目つきで長身で・・・
 うん、まるでテスタメント♀って感じなんだけどなぁ。
 うん?テスタ♀??・・・そうか。
 テスタ=ディズィー=三歳=少女=そのまま反映!…なぁるほどぉ〜)

「ちょっと?一二三??」

「はいはい?」

「何一人でニヤニヤしてるの??」

「い〜え、別に^^」

「あらかた、この部屋のレイアウト見て驚いてんだろ。」

「別にいいでしょ、、好きなんだから
 それより、ギルティやろ、気分転換に・・・w」

「転換するのはお前だけ、、な」


悔しくても言い返せない、少女趣味な五所川原樹でした。

121名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 00:11:43 ID:FDWWHB6Y
>>20
>>127
( ´∀`)つ[GJ]

122名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 07:32:55 ID:vR1uX0ZY
職人方乙!

123名無しさん@2周年半:2005/04/15(金) 10:39:01 ID:Bl0txODU
ここ見てるとさぁ
忘れかけてた情熱を思い出しそうになるよな

12420:2005/04/15(金) 22:17:35 ID:1mf/2GYg
こんばんは、本日の定期更新です。

ところで、職人さん達はみんなどのキャラ使ってるんでしょう?
ちなみに俺はヴェノマーです。チップじゃないんです。
メイに関してはこれっぽっちの知識もありません・・・困ったな。

=======================================================================

前回>>119-120

『泣いてもしらないよ〜』
『君に用はないのだが・・・』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!

『イルカさ〜ん』カウンタッ

開幕、ヴェノムのボール生成にメイの横イルカが刺さる

「・・・お前、身内読み得意だな。」
「負けたら(<◎>)にしてもらうわよ?」
「上等だ。」

『お見事ぉ〜』

そのまま拍手起き攻め、メイはジャンプから3択を迫る。

『読めているぞ』

ヴェノムが確実にメイの攻撃をガードしていく。

ビシッ

連携の隙を突いた足払い、脅威の発生4Fだ。
そのままSボール生成

『・・・そこではない』

瞬間移動JSからめくり中段。
JS>屈K>近S1>カーカスを皮切りに一気に固めだす。

『ゆくぞ!カーカスライド!カーカスライド!』
『ちょっときついかも』

確かにきつそうだ。

『ショット!ロマンティーック!カーカスライド!先が読めr』
『もぉー!うるさぁーい!!』カウンタッ

デュービスカーブに合わせてサイクバースト。
ヴェノムが大きく吹っ飛ぶ。

「まだ、終わらないわよ?」

『ファールを犯したな!!』カウンタッ
「こっちの台詞だ。」

負けじとダウンサイクでメイを弾き飛ばす。

12520:2005/04/15(金) 22:18:08 ID:1mf/2GYg

「あ、そうだ樹さん」
「ん?なに??」

画面を見つめながら一二三の呼びかけに答える。


「今日のマジレンジャーと仮面ライダー、ビデオ撮ってません?」
「ハイィ!?」

「・・・む、隙あり」


『時間をとらせたな・・・、貫けぇ!!』

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
画面に刻まれるBeat28.29.30.31

『先が読めるか!』
『あゃゃゃゃゃ』


「あ、ごめんなさい」

「あ〜、気にしないで、気を抜いたあたしのミスよ。」


『ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!ゆくぞ!』

画面内のヴェノムが『ゆくぞ!』を連呼する。
ダスト>JD>JD>HSスト×2の受身不能ダストだ。


「あっ、、ヤバ、ダスト喰らうなんて・・・」
「(<◎>)になるわけにはいかねーからな。」


『すまんな』
端〜中央への投げ、そこからモザイク式投げコンボを決めてSLASH


『ごめんねみんなー』

『ハァァァァァ・・・』


「あ、負けちゃった・・・」

「朝の特撮に負けたな。」

「あはは、ごめんね、樹さん
 ちょっと楽しみにしてたから・・・w」

「う〜ん、、、、なんて言うかさぁ、、
 その寝癖といい特撮番組といい、一二三、結構変わってるわね。」

「お前に言われてりゃ世話ねえって」

「・・・自分だけまともみたいに言って、、
 ザトー様フォォォ…のくせに。」


なかなか痛いところを切り返してくる。


「・・・、、わかったよ、おあいこだ、おあいこ。」

愛は痛いところをつつかれて苦しそうだ。
これは追撃を決めるしかない。


「フォォォ…」
「フォォォ…」
「・・・やめてくれ、頼むから」

こうして、ギルヲタ三人衆の週末は過ぎていった。

126名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 03:25:02 ID:mAObA6v2
フォォォォワロタ

127名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 18:43:37 ID:URUrjhcU
>>123
俺もノシ
>>20
GJ!!

12864:2005/04/16(土) 19:26:56 ID:xAy8TUYk
>>101


「お前にはエディが合ってんだ。この通知表を見てみろ」

雁田が一枚の白い紙を取り出した。

-----------------------------終戦管理局報告書:第4385号-------------------------------

Name. Masse Shoto
Height. 170cm
Weight. 53kg
Birthday. 4/14
Bloodtype. B
Character. Venom

筆記試験  0点

判断力   10
精神力   9
読み    7
コンボ精度 4
立ち回り  5
防御スキル 4
攻撃スキル 4

中距離でのぶっぱステ青による独特の戦闘スタイルが特徴。
読みがなかなか鋭く、命中率が高い。中距離でもヴェノムらしからぬプレッシャーを与えられる。
しかし性格がかなり強気でぶっぱ多目という点を考慮するとヴェノムはあまり合っていない。

コンボ精度等の実戦的スキルは平均にやや劣るが、精神力と判断力は一流である。
基本的に対戦時はいかなる状況下にあっても動揺が見られない。大会で真価を発揮するタイプ。
画面端との距離、自キャラと相手キャラの位置関係等を把握する能力に長けており
シューティング技術も高い。

しかし筆記試験0点は忌々しき問題である。
ダメージ計算等は大目に見てやれないことも無いが、キャラ対策の知識が乏しいのは重大な問題。
またメンタル面では高いレベルにあるが、それが生かしきれていない。
さらに実戦的スキルの低さを考慮し、当該固体の評価はCとする。

------------------------------------------------------------------------------------------

「お前の判断力はかなり高く評価してる。
 エディは確かに最強キャラだが、その性能を遺憾なく発揮するには高い判断力が要る。
 常にエディゲージに気を使ってないとダメだからな。
 状況に応じて最適なコンボを入れるのは難しいんだ。相手を崩した時のこちらの残りエディゲージ、
 画面端までの距離、TG、相手のGB、ドリハメに移行すべきか、それともそのまま体力を奪うか、
 様々な要素を総合的に見て、どんなコンボを入れるのか瞬時に判断しなくてはならない。
 でもお前ならそれも可能だろう。どうだ?キャラ替えする気はあるか?
 他にはジョニーなんかもオススメだが」

ジョニー…こいつもサブで使える。
ヴェノムに無い物、それは火力。ワンコンボで5割6割殺ぎ落とす爽快感。
だから火力の高いキャラをサブで使った。俺はそれを求めていたから。
でも―――

「冗談じゃねぇ!俺は今までヴェノムで戦ってきたんだ。いまさら替えられるかよ!」
「そうか…でも、お前はここに入学してきてから何勝した?」
「うっ…」

0勝…4敗…

「一言だけ言わせてもらう。
 お前にヴェノムは向いてない。
 以上だ。まぁ、時間はたっぷりあるんだ。この夏休みにでもじっくり考えてみるんだな」

"お前にヴェノムは向いてない"その言葉は俺の胸を深く抉った。

12964:2005/04/16(土) 19:27:44 ID:xAy8TUYk
「あ!緒土、どうだった?通知表貰ったんでしょ?見せてよ」

教室に入ると早速聖に声を掛けられた。他のメンバーもそろっている。

「お前ら…雁田に何か言われなかったか?」
「何かって?」

全員「通知表を渡されただけだ」と答えた。

「いや…言われてないならいい…」

(キャラ替えを薦められたのは俺だけか…)

「兄貴、見せてくださいよ。ハァハァ」
「……じゃあお前のも見せろ」
「え!お、オレのも見たい!?そんな…兄貴…ハァハァ」

もう嫌だ。こいつウザすぎ。こっちまで頭おかしくなりそうだ。

「じゃあアタシが先見るねー」
「あ!」

郁瀬に気を取られているうちに聖に通知表を取られてしまった。

「ちっ、三綾!お前の通知表見せろ!」
「あ、兄貴…オレのは」
「要らん!」

今は同じヴェノム使いである三綾の評価を見るほうが先だ。


-----------------------------終戦管理局報告書:第4386号-------------------------------

Name. Miaya Matana
Height. 164cm
Weight. 46kg
Birthday. 8/13
Bloodtype. AB
Character. Venom

筆記試験 65点

精神力   3
判断力   7
読み    6
コンボ精度 5
立ち回り  6
攻撃スキル 8
防御スキル 10


瞬間移動を多用した幻惑的な戦闘スタイル。
かなり予測しにくい動きのらめ初見の相手にとっては勿論、対戦を重ねた相手にとっても脅威。
実戦的スキルのレベルが高い。特に防御面は特筆すべき高さ。
洗練された反射神経と動体視力のおかげでガードは鉄壁。
ファジーなどの知識も豊富で生半可な攻撃ではまず崩れない。

ただし精神的に不安定。波に乗れば強いが、相手に飲まれればそのまま一気に殺されかねない。
大会などプレッシャーがかかる場面が不安。

キャラ対策はそこそこ出来ており問題は無い。

攻撃スキル、防御スキルが特に高く、当該固体の評価はBとする。

--------------------------------------------------------------------------------

130前スレ601:2005/04/16(土) 20:15:43 ID:Oc71EmsU
皆様お久しぶりです。
お久しぶりすぎて忘れてる方も、初見の方もいらっしゃると思いますが…。
また時々SS上げさせていただきたいと思います。
誤字脱字、日本語がおかしいなどはご愛嬌と言う事で…。

前回 >>前スレ879

「…常々大きいとは思っていたが…」
校門の前に立ち尽くしながら杖府が溜息を漏らす
「改めて見ると圧巻だな」

社立ギルティ学園
生徒数はゆうに3000人を越え、ギルティで一度でも頂点を夢見れば誰もが名を聞いたことがあるだろう。
いわく、ギルオタの聖地
いわく、最強を決める場所

「先生…か、悪くない…」
しばらく門から中を見つめていた杖府はゆっくりと門を潜り職員室へと歩きだした。

「…職員室はどこだ…」



どのくらい歩いただろうか、
「まだ校舎が見えないとは…、広いにも限度があるだろう…。」
季節は春、まだ桜散り切らぬ並木道を歩きながら愚痴る、
「普段なら…、花見とでも…、行きたい…、とこだが…。」
流石に老骨に長時間の運動は響く、普段ゲーセンの店長というあまり日の当たらない仕事をしているからなおさらだ。

「…ここは部外者以外立ち入り禁止ですが。なにか御用でしょうか?」
「…★@□っ!?」
急に後ろから声をかけられ思わず変な声が出てしまった、
「…女…?」
長い黒髪、整った顔、すらりとした体、突然現れた謎の女性に見たまんまの言葉を発してしまった。
「…?私は男ですが…。用がないのならお引き取り願います。」
「あ、いやすまない、職員室を探していたのだが、思ったより敷地が広くてな…、迷ってしまった。」
顎髭をポリポリ掻きながら答える
「失礼ですがお名前を…」
淡々とした口調で聞いてくる
「杖府だ、牙武理=L=杖府。右…いや石渡に呼ばれてきた。」
「杖府様ですね、校長がお待ちです。どうぞ。」
ガチャ
謎の女性、もとい男性は車のドアを開け、乗るように促す。
「…車なんてあったか…?」
「なにか言いましたか?」
「…いや、なんでもない。」

桜並木を車で走る。
あれは…、体育館だろうか、独特の形をした大きい建物が建っている。
「ずいぶんと広い学園なんだな、…ええと…。」
「おっと、申し遅れました。私は折戸 瞳(おれと ひとみ)と申します。
 使用キャラはテスタメント。仕事は・・・、簡単に言えば用務員と言ったところでしょうか。」
簡単に言えば用務員・・・?
「瞳さ…、いや君か…。」
「…あまり下の名前で呼ばれるのは好きではありません。」
折戸の顔が曇る
「あ、いや失礼。。」
「……。」
「……。」
少しの沈黙

キッ
ガチャッ

車が止まり、ドアを折戸が開ける。。
「校長室はこちらです、どうぞ。敷地内の案内はあとで別のものにやらせましょう。」
いつのまにか先に降りた折戸がドアの前に立っていた。

社立ギルティ学園…、思ったよりおもしろい場所のようだ。



いかがでしょうか、まだまだ稚拙な部分多々あるでしょうが
これからもどうぞよろしくお願いします。
感想、ツッコミ等々ございましたら遠慮なくご意見ください。

131前スレ601:2005/04/16(土) 20:19:52 ID:Oc71EmsU
連カキすいません。

上で夏休みが・・・とか書いてあるのにに春って…w
ごめんなさい、春のときのお話とでも思っちゃってくださいっw
時間軸がずれてるんですっ、たぶん…。

132名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 20:26:25 ID:uNuwAxbU
みんなGJ!

無理に時間軸あわせなくてもいいんじゃね?
書きにくくなると思うし

133名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 22:04:42 ID:URUrjhcU
>>64
超GJ!!!終戦管理局ワロタ
>>前スレ601
久々の投下GJ!!!

13420:2005/04/16(土) 22:32:49 ID:nYzRPtj2
こんばんは、20です。
ここで拙いSS書き始めてからというもの、
一日中頭の中でSSの展開ばかり考えるようになりました。

夢中になれることはいいことだと信じてみます。
======================================================================
前回124-125

「さて、どう過ごしたもんかな・・・」

佐藤 愛は暇だった。
折角の夏休みを有意義に過ごせていない。

「やっぱ、苦手克服した方がいいかな。」

広告とペンを机の上に広げて、自分が少しでも弱いと思ったところを書いていく。

俺の弱点
・速いキャラが嫌いだ
・ステ青の精度が微妙によろしくない
・実はカーカスループがループしない
・実は低空ループもできない
・目押しが苦手だ
・シューティングが微妙に単調だ
・固めてばっかで崩そうとしてないときがある。
・弱い
・名前

書いてみると意外と弱点はあるものだ。

「さて、このうち早急に直すべきものは、
 やはり1番と2番、6番あたりか。誰かと一緒にやった方がいいな・・・
 つーか、8番が直せればこの上ないんだがな・・・」

誰かと一緒にやると思い立ったものの、
一緒にできそうなのは樹か一二三くらいしかいない。

「メイとチップでは速いのはチップだな。
 よし、一二三と一緒に練習しよう。」

そう考え携帯を取り出す。
しかし、愛は一二三の番号をしらなかった。

「・・・聞いておくんだったな。しかたない、樹に聞くか。」

トゥルルルルル ピッ

「もしもし?珍しいわね、愛からかけてくるなんて。」
「なぁ、一二三の電話番号教えてくれないか?」
「一二三?携帯なら○○○ー△△△△ー××××だけど?
 なに?もしかしてデートにでも誘うの?」
「馬鹿なこと言ってねぇで練習でもしてろ。」
「怪しいじゃないのよ、まったく、愛も隅に置けn プチッ

強制的に通信を途絶させる。
これ以上樹の戯言になど付き合っているわけにはいかない。
俺は弱点を克服しないと明日が来ないんだ。別にそんなことは無いが。

早速教えてもらった番号にかける。

トゥルルルルル トゥルルルルル ピッ

「もしもし?」
「一二三か?・・・俺だ」
「・・・誰ですか?」
「いや、、、俺。」
「俺って言われてもわかんないです。」

俺は正直なところ、自分の名前を口にしたくない。
自己紹介なんかも「佐藤です」で終わりにしたりしてしまう。

「・・・愛だよ」
「なんだ、愛ちゃんですか、最初から言えばいいのに」
「自分の名前をあまり口にしたくない。」
「わがままですね、、何か用ですか?」

わがままってな、、俺の気持ちにもなってみろ。

「暇なら一緒に練習しないか?」
「はい、暇ですので是非。」
「俺の家わかるか?」
「一応、微妙に危ないかもしれませんけど・・・」
「んじゃ心配ないな、待ってるぞ」
「え!ちょtt プチッ




今のは切らない方が良かったか・・・?

13520:2005/04/16(土) 22:35:43 ID:nYzRPtj2

「困ったなぁ・・・」

一二三・エア・プロヴォークは迷っていた。
愛の家がわからないからである。
とりあえず、いつも愛と別れる場所まで来てはみたが・・・解らないものは解らないのだ。

「やっぱり、電話して聞いた方がいいかな。」

そう思い立って早速樹にかけてみる。
「一応わかる」といって切られたばかりなので愛にはかけづらい

トゥルルルル ピッ

「もしもし?」
「あ、樹さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
「なに?なんでも答えるわよ。」
「愛ちゃんの家はどこなんでしょう・・・?」
「ゥエェーーーーッ!!」

樹が必要以上に驚く。
というか、驚く理由などこれっぽっちも存在しないはず。
にもかかわらずこのリアクションとは。。

「え、何か変なこと聞いちゃいました?」
「いえ、何でもないわ、若いわねぇ」
「はぃ?いや、ギルティの練習しようって誘われまして。」
「・・・」
「樹さん?」

樹の動きが止まる、見えないが電話越しに伝わってくる。
そう、これは「あれ・・・?」といった雰囲気だ、伝わってくる。

「・・・なんでもないわ、愛の家ならコインランドリーの向かい側よ」
「コインランドリーの向かいですね、どうも。」ピッ


電話を切る、しかしさっきの「ゥエェーーーーッ!!」は気になる。

「見つけるのに苦労しないほどわかり易いのかな・・・?
 それとも、実はすぐそこにあるとか、、
 あ、あった。コインランドリー。
 ということは、、、この家かな?」

見つけた家はごくごく普通の家だった。
別に異常に豪華なわけでもなければ、異常にボロいわけでもない。
真実を知れば知るほどさっきの反応は謎のベールに包まれる。

ピンポーン
「ん?あぁ、一二三か、まぁ上がれよ。」
「お邪魔します〜。」
「悪いな、練習つき合わせて、」
「いいんですよ、私も練習するんだし。
 ところで、なんで樹さん誘わなかったんですか?」

ふと思い立った疑問をぶつけてみる。
練習するなら3人でやったほうがいいはずだ。
愛は少し考えた後にこう答えた。

「ん・・・、速いキャラが苦手だからだ。」
「・・・それ微妙に回答がズレてません?」

「気にすんな」

13620:2005/04/16(土) 22:38:57 ID:nYzRPtj2

「流石に驚いたわ・・・」

五所川原樹は困惑していた。
何故困惑してるかって、数分前に掛かって来た2本の電話のせいだ。


一本目の電話は愛から
『一二三の番号を教えろ』
と言われたので素直に教えてあげた。

ついでに
「デートにでも誘うの?隅に置けないわねぇ」
とからかってやった。



数分後


二本目の電話は一二三から
『愛ちゃんの家を教えて』
と言われた。


この時、既に私の頭は要らぬ詮索をしてしまった。
要らぬ詮索どころか、自分の愚かさを思い知らされた気がした。

『番号教えて→デート?→馬鹿、ちげーよ→愛ちゃんの家は?』

『番号→デート→馬鹿→家』

『デート→家』


デートと家が直結してしまった。


このときの頭の働きっぷりといったら・・・
危うく脳がピンクに染まるところだった。
『デートから家へ』
馬鹿だ、私ってば相当の馬鹿だ・・・メイの使いすぎで脳が染まったのかな・・・?


いくら、若い高校生の男女からそれぞれ電話がかかってきたからといっても、
私が正常なギルヲタなのであれば、直結で『ギルティの練習』という結論にたどり着くはず・・・
それにもかかわらず、他人の色恋沙汰の心配をするなんて、、こんなんじゃいけないわね。

「・・・反省しなきゃ。」

そう思い立ってスティックを持つ。


しかし、結局練習するのはメイなので、彼女の脳の汚染度が増すのは目に見えていた。

137名無しさん@2周年半:2005/04/16(土) 23:54:13 ID:URUrjhcU
>>20
超GJ!!!
暇なときに書き込んでもらえれば(・∀・)イイよ!!

138名無しさん@2周年半:2005/04/17(日) 00:42:53 ID:B0KxGn3s
やっぱり>>64氏は神だなーwww
個人的にはジョニーにキャラ替えしたほうが面白そうかな

139自分がギルオタだと実感した207:2005/04/17(日) 02:26:32 ID:.eV0z2BU
>>20
GJ!20氏は神ですか?64氏とはまた違った面白さがあって20氏のSS大好きです!

>>601
お久しぶりGJ!ギル学って車で移動するくらい広いんですねw
それに3千人もいるんだwビックリですw

>>64
GJ!三綾の誕生日が俺と同じなのは仕様ですか?w
続き期待して待ってますね!

14061:2005/04/17(日) 11:31:32 ID:peCjpZSk
え〜ちょっと前に書き逃げじゃない宣言したものですが、
僕は実は現役受験生なので勉強でPCつけたりゲームしたりゲーセンに行ったり出来る暇もほぼ0の状態になりました。
さらに僕のSSに時間軸はまだ春の入学シーズンだから周りの方との時間軸がずれてたいへん読みにくいものになってしまい、中途半端になってしまうと思います。
なので考えた結果、スイマセンが僕はもうここでSSを書くことは無いと思います。
半端なものを置いて未完のまま去る形になってしまって本当にスイマセン。
最後に、溜めておいたネタや皆さんが出していなかったアクセル使いやテスタ使いなどの新キャラが出せなかったのは非常に心残りです。

14120:2005/04/17(日) 14:39:46 ID:Wew4Y5ig
>>61
あぅ、、、残念です。。
私は書き手ですが、同時に読み手でもあるので、、
61氏のザッパ使いの話は楽しみだったんですけど・・・
今年受験ですか、、大学受験(かな?)頑張ってください。

折角ですから、出せなかったキャラ達の名前や特徴など教えてくれませんか?
このままただの案で終わるのは勿体無いですし、、
私のSSで活躍させることも可能ですし。良かったらでいいです。

142名無しさん@2周年半:2005/04/17(日) 16:33:48 ID:O//jNfDQ
確かにこのまま終わらせるのは勿体無いな。
20氏に活躍させてもらうってのも悪くない希ガス。

14361:2005/04/17(日) 20:07:57 ID:peCjpZSk
>>20
ではお言葉に甘えて書かせて頂きます。
剣 犬助(つるぎ けんすけ) 剣と犬で『ケン』が2つであだ名はケンジ ザッパ使い 男
特徴・・・田舎者、周りに流されやすく、頼みごとが断れず代表的日本人な性格、弱気で自分に自信が無い。腕は並みよりは上程度(10段階ならオール7ほど)で特筆して自慢できるものは無いがマニュアルはちゃんと抑えてある、が逆を言えば普通な事しか出来ない。
あと犬の憑依率は名の通りかなり高いが剣も相当高い、偏りはその日のテンションに左右される事が多い。

夜貞 子澄(やさだ こすみ) ザッパ使い 女
特徴・・・性格は相当明るく落ち込むことはほぼ無い楽天家、GGの腕は並み以上ケンジ以下だが時々、相手が次に何が憑依するかや相手が次に何をやってくるかなど色々と『先が視える』ことがある。イタコ的なものをイメージ?

何ヶ出・F・威々紗(なにがで・えふ・いーしゃ) 女 ファウスト使い 愛称はイーシャ フィリピン人と日本人のハーフ
特徴・・・GGは野生のファウストってイメージだけど具体的な戦法は未定、容姿はスト3サードストライクのエレナを小さくした感じで野生児のイメージ。性格は舞-HIMEのミコト+エレナ。頭はお世辞にもいいとは言えず、天然系少女。他は未定(出さないまま終わらせる可能性あり。)

直下 吸(なおした きゅう) スレイヤー使い 男
特徴・・・魔夢の保護者的存在、得意技は歩き接近から見てから吸血、吸血×nから前ステ>前ステ吸血などの吸い直し連携もたくさん使う。どこかのスレで見たけど、スレ使いのkubo氏が同キャラでKマッパ見てから無敵吸血で吸ったという話を聞いたのでプレイの元ネタはこれ、性格や容姿は紳士的で冷静(でもどこか抜けている)で長身お節介で優しいが裏では何を考えてるか分からない。冗談が通じない=怒るのではなく、本気で受け止めてしまう。(フル−ツバスケットでの草摩紫呉−お笑い要素、が元ネタ)

墓堀 魔夢(ぼほり まむ) テスタ使い 男
特徴・・・女っぽい名前だけど男、強気、屁理屈、生意気、何かと理論派の子供、大人になりきれない自分に苛立ちを感じている。見た目は女の子だが中身は男の子、いわゆるショタ属性。男口調の鰤っぽい感じ。だが、この容姿と名前にコンプレックスがある。GGは罠待ちベースで最終ラウンドまでに癖を読み取り、自分が当てれる確信のある時はナイトメアサーキュラーやディガーをブッパなす。(フル−ツバスケットでの草摩燈路が元ネタ)

鎖蜂 焔(さばち ほむら) アクセル使い 女
特徴・・・蜂巣や天放で暴れ狩りメイン、(ダッシュ足払いディレイキャンセル下段天放でヴェノムの暴れ足払いを取るなど)ダメージよりも精神的に追い詰めるのが得意or好きで勝負の後半では相手は暴れはもちろん動く気さえ無くさせる。容姿は日本人なのにブロンドヘアーのロングで長身、書けたらクールビューティーにさせたい、冗談を言わないアクセルを女化させた感じ。カワイイ美しいという感じでは無くかっこいいイメージ、性格は舞-HIMEの久我なつきが元ネタ。

雷悪 踏蒼(ライオ とそう) 教師 男 ソル使い
巨体、熱くてむさ苦しい、ぶっきらぼうな男。ライオット青を絡めた連携が得意。崩しはVVと投げの二択メイン。得意なものは実はカプコンの格ゲー。

とりあえずPCに取っといたメモをコピペで貼るので僕にしか分からない表現が多々あるかも知れない・・・。
20氏のSSの負担にはなりたくないので無理にとは言いませんが使えそうなヤツを使って頂けると嬉しいです。
あと、大学受験の合間の時間は出来るだけこのスレを見たいと思うので20氏64氏前スレ601氏、他の多くの書き手の皆様や今新しく書こうかな?と思っている新世代候補の方々の華々しい活躍を大いに期待しています。

14420:2005/04/17(日) 20:44:32 ID:Wew4Y5ig
>>61

了解しました、
正直メインキャラとするには数が多くて私には扱いきれないと思います。
よってちょくちょく出てくる、といった感じになりそうです。
もし、勉強の合間に見て、「なんか違うな」って思ったらバンバン言ってください。

それと、、、
私、舞-HIMEとフルーツバスケット、見たことないんです(滝汗)
だから、キャラのイメージもサッパリわかんない・・・あわわ。
誰か親切な人、教えてください、お願いします。

最後に61氏、短い間ではありましたが、お疲れ様でした。
SSは無理かと思いますが、またこのスレに来て書き込んでくれるのを楽しみに待っています。

14520:2005/04/17(日) 21:45:02 ID:Wew4Y5ig
よし!出来た!!
なんか上手くキャラの性格がまとまりきってないけど、そこは愛嬌で・・・。

=======================================================================
前回>>134-136


その日、
「ギルティの練習はやはり、ZEPPSでやるに限る。」
そう考えた樹はZEPPSへやってきた。

(実戦こそ、最高の練習よね・・・。)


そう思いつつ50円を投入し、ゲームを開始する。

(うん、そうねぇ・・・ここはイルカ縦を使って攻める方が・・・)

CPU戦を軽くこなしていると、見かけない2人組みが視界の隅に映った。



「やっぱ、ギル高の隣だけあって活気あるな、ここから俺の第二の人生が始まるんだ。」
「もー、独り言の癖は治したほうがいいよ?」



(ん?見ない顔ね・・・。私って、転入生とゲーセンでエンカウントする確率高いわね、一二三もそうだったけど。)


「ギル高生の強さはどんなもんかな、と」
「んもぅ、ケンジ一人でばっか喋らないでよ。」




『夕飯はベジタボー!!』


(・・・言ってるそばから乱入。さっきのカップルね。)


画面が切り替わり、カーソルはゆっくりと右下へ下りていく。


直前の会話から予想すると、乱入してきたのは男の方だろう。
画面に赤いザッパが姿をあらわした。


『ヤバイ、ヤバイって、、このままだと・・・キタァァァァァァ!!』
『子供だと思わないことだね。』

HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!


『助けて、助けて』ピコピコピコピコ

開幕、ザッパはバックステップ2回、メイはそれを追うようにダッシュする。


(・・・ムカデかしら)


FDで急停止をかける。読みどおり、ザッパはムカデを出して霊を呼ぶ。


「さて、今日の一発目は何かな。」



――――――剣だ。

14620:2005/04/17(日) 21:45:40 ID:Wew4Y5ig

(気のせいかしら、、筐体の向こうからボソボソと独り言が聞こえる。)

筐体の向こう側からはボソボソとなにか独り言が聞こえてくる。
ちなみに、筐体の中でもザッパが独り言を呟いている。

『夢だけで飯が食えるか!!』
いつ聞いてもなにかを考えさせてくれる独り言だ。
夢だけで飯は食えるのだろうか・・・食えるような気もするが、食えない気もする。

(・・・ダブル独り言ね、なんか怖い。)

『肉切らせろぉ〜〜。』

お互い微妙な距離が離れたまま牽制を振り合う。
沈黙を破ったのは樹のメイ、不意をついてイルカさん縦で奇襲をかける。


『突撃ーっ!』
『キィイイイィィィヤァァァ!!』


「お、今日の俺は結構冴えてるな。」

(なっ、、金バーストを合わせてきた。。このザッパ、なかなかやるわね。)


その後も、剣の先端を当てるように上手に間合いを計って牽制を繰り返す。
時々置いてくる昇竜青がアクセントになってやたらとやりにくい。
ついでに、時々聞こえてくる謎の独り言がスパイスになってもっとやりにくい。

(あくまでも相手は剣よ。隙が大きいのは白日の明じゃない。
 うん、パターンはなんとなく解ってきたわ・・・次ね、バーストで追い返す。)

『もー、うるさーい!!』


『史上最大の悪夢!!』

メイが放った渾身のサイクバーストは、ザッパに当たることはなかった。
サイクの瞬間、ザッパは「産まれる!」を発動。馬鹿長い無敵時間でサイクを避ける。

「ふ〜、あぶないあぶない、やっぱり産まれるは頼りになるな。」


(・・・サイクを産まれるの無敵時間で避けるなんて・・・
 なかなか面白い相手に会えた物ね、でも状況は良くない・・・
 画面端、ダウン、相手は無憑依・・・つぎの憑依次第ね。)


「大事なムカデだ、頼むぞ・・・でろよぉ・・・。」








―――――ガゥルルルルル


「やった、ここで犬だよ。やっぱり俺ってば今日も憑いてるな。」

14720:2005/04/17(日) 21:46:11 ID:Wew4Y5ig

(あ、、犬でた・・・犬でちゃった・・・無理、捨てゲー安定・・・)

そう、樹はザッパの犬連携はもちろん、幽霊による連携すら抜けられない。
いい様に固められるだけの樹、連携に隙が見当たらない・・・。


(あっ、ヤバッ、、、投げられた・・・。)

『カウンタッカウンタッカウンタッ』

崩れてしまえばもはやザッパと犬の独壇場。
成す術もなくGBMAXからコンボを決められ負けてしまった。


『もう少しだったのに』

『コレはッ・・・一体どうした・・・!!』

「よし、ギル高前での初勝利だ。」
「まだ1ラウンドだけだよ、気を抜くと負けちゃうよ?」


(・・・犬ハメなんて抜けられるわけないってば・・・。無理無理。)


2ラウンド目はそれこそ目も当てられない光景が広がってしまった。
開幕にムカデを喰らって霊魂3つ。
その後、帰ってこないで下さいを数発もらって霊魂5つ。
産まれるぶっぱから屈P>屈K>ムカデ喰らってラオウ憑依。


そして、ラオウがぶっぱなしたエドガイにぶち当たってそこからアンセムループ。


そのときの体力の減り方といったら、、まさに『怖いよ〜。』の一言につきる。


「おめでとう、ケンジ。」
「あ、あぁ、、ありがとう、なんかまた色々助言してくれたね・・・」


(助言・・・?ていうことは何?対戦中に次何がきそうか女の方が教えてたの?
 なるほど・・・だからあのサイクをあんな風に返すわけだ・・・。
 とりあえず、、面白そうだから声かけてみようかな。)

「ねぇ、君達、転入生?」
「え、はい、そうです。田舎から上京したてで・・・」

少し頼りなさげに男の方が答える。

「ケンジ、自己紹介くらいしなよ。
 わたし、夜貞 子澄です。よろしくおねがいします。」
「五所川原 樹よ、よろしく。」

「えーと、剣 犬助です、よろしくお願いします。」

「あれ?ケンスケ?」

「え?別に可笑しな名前じゃないと思うんだけどな・・・」
「いえ、さっきケンジって読んでたような気が・・・。」

「それ、あだ名なんです、頭文字が剣と犬で、ケンが2つでケンジなんです。」
「なんだ、そういうことか。それじゃ、私はこれで帰るね、また。」



・・・会話してても独り言って言うものなのね。初めて知ったわ。

148名無しさん@2周年半:2005/04/17(日) 22:19:45 ID:JC4Q.O2w
スーパーウルトラGJ

149元61と言っておく:2005/04/17(日) 22:59:49 ID:peCjpZSk
最後と言いつつ未練がましく度々来てしまう僕ガイル。
20氏の仕事の速さには頭が上がりません。ほんとにGJです。使ってくださってありがとうございます。
性格が分かり図らそうなので一応補足です。
犬助=独り言言いまくるエヴァの碇シンジや.hackの司みたいな。
子澄=20氏のSS通りです。
直下=墓堀と常に一緒にいる、誰に対しても敬語、CCさくらのお父さん、西遊記RELOADの八戒、ジョジョ5部のフーゴ、どれかが分かってもらいたい・・・。
墓堀=直下と常に一緒にいる、まむちゃんとからかわれる事多数、他の男子に人気がある、ジョジョ5部のナランチャ、とにかくかわいいくせに生意気で屁理屈な感じ。
鎖蜂=.hackのガルデニア。一応ここに載っている僕のキャラクターの中では一番強い。
イーシャ=常にドーナツやらチョコ喰ってる、いつも動き回ってるチビでガキ、常識は何も知らない野生児、子澄や犬助が世話してる。これだけは残念ながら舞-HIMEのみこととしか例が思いつかない。
例えがどれか1つでもわかってもらえるといいのですが・・・。

15020:2005/04/17(日) 23:14:48 ID:Wew4Y5ig
>>61

なるほど!私にも良く解る性格解説ありがとうございます。
CCさくらやJOJOはよく分からないけど、.hackや最遊記なら見た記憶が・・・。

とりあえず、元を知らなきゃ話にならないので
舞-HIMEやフルーツバスケットの公式をさっき見てましたw

ホント参考になりました。ありがとうございます。

151名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 00:17:49 ID:9vlbQF6c
>>20
あんたなかなか…GJだゼ(´∀`)b

152名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 02:35:00 ID:Qt/6piYg
>>20
頑張りっぷりがスーパーGJ。
これからもGJっぷりを見送らせてくれ。

153名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 07:36:03 ID:EYmrV4/k
おい!職人ども!




(^з^)-☆Chu!!

154名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 17:04:28 ID:3QRQq.UI
GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!

155名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 17:44:16 ID:Or8qVuXQ
>>20
っ[GJ]

15664:2005/04/18(月) 18:17:34 ID:xFJ/9FVU
>>128


やばい…やばいぞこれは。このままいけば三綾に差がつけられちまう。闘劇に出れるのはどっちか一人。
なんとかして巻き返さないと…!

「これって高いのかなぁ」
「俺よりは好成績だ」

マジでキャラ替えも考慮に入れないとキツイか…?
でもエディにした所で郁瀬 弓太と言う超え難い壁がある。ならジョニーか?

「緒土、アンタやばくない?評価低いわよ。しかも筆記0点て…」
「うるせーな!お前のも見せろ!」
「はい。見たら落ち込むかもね〜」

------------------終戦管理局報告書:第4515号-------------------

Name. Etuji Hijiri
Height. 170cm
Weight. 46kg
Birthday. 1/25
Bloodtype. B
Character. Ky=Kiske

筆記試験  48点

精神力   2
判断力   7
読み    10over
コンボ精度 5
立ち回り  10
攻撃スキル 6
防御スキル 7


とにかく立ち回りが強く、封殺も珍しくない。
そしてなんと言っても特筆すべきはあまりにも鋭い読みである。
要所要所で繰り出される牽制は信じがたいほどカウンターヒットする。
スタンエッジなどの命中率も非常に高い。
その非常に強力な牽制技術と読みで安定した戦いが望める。

ただし、それは平静時の話である。
キレるとSVTをぶっ放したりひたすらハイリターンの行動ばかりをとる。
これが玉に傷。これさえなければかなり優秀なのだが…。
また、筆記試験もやや悪い。キャラ対策が偏り過ぎている。
もう少し広く対策を練ると良い。

精神力意外は軒並み高い点を考えると評価は最低でもB+はくだらない。

---------------------------------------------------------------

とりあえず最後のAとかBとかいうのを見ればいいらしい。今のところ聖も三綾も俺より高い…。
そして郁瀬

----------------------終戦管理局報告書:第1573号---------------

Name. Ikuse Kyuta
Height. 178cm
Weight. 67kg
Birthday. 7/5
Bloodtype. O
Character.Eddie

筆記試験  15点

精神力   8
判断力   9
読み    8
立ち回り  9
コンボ精度 10
防御スキル 8
攻撃スキル 8


当該個体は、現在E組で最も強い人間であると思われる。
とにかく全ての点において高水準。その上キャラもエディであるため高評価。有望株である。
特筆すべきは常時エディによる立ち回り。
隙の無い立ち回りと柔軟なアドリブで、起き攻めに行かなくても高威力コンボを叩き込める。
何かしら攻撃を引っ掛ければ当たり前のように5割持っていく。
分身展開時の立ち回りは非の付け所が無い。

だがエディ使いには珍しく、起き攻めは苦手。
さらに筆記試験と点も芳しくない。

以上のことから、当該個体の評価はAとする。キャラ対策を充実させれば評価Sでも良いのだが。

-------------------------------------------------------------------

15764:2005/04/18(月) 18:18:10 ID:xFJ/9FVU
やはりコイツは頭二つ抜けてる。エディにキャラ換えしたところでこの壁を越えられるとは考えにくい。

「す、凄い!筆記100点!?」

三綾が感嘆の声を漏らした。

「誰が?」
「紙野さんだよ。凄いなぁ…」
「ちょっとみせてくれ紙野」
「うん」

----------------終戦管理局報告書:第5236号----------------

Name. Kamino Tsuyoshi
Height. 168cm
Weight. 49kg
Birthday. 2/9
Bloodtype. A
Character.chipp

精神力   1
判断力   8
読み    6
立ち回り  8
コンボ精度 5
防御スキル 7
攻撃スキル 7

筆記試験 100点


当該固体はなんと言ってもプレッシャーに弱いのが難点である。
大会などで本来の実力を発揮するのはかなり困難に思われる。
一度克服してしまえば波に乗れるのだが、一刻も早く改善したい問題である。

戦闘スタイルに関しては柔軟で攻めも守りも得意。
長所は鍛錬に妥協を惜しまないところである。
筆記試験は完璧に解答しており、キャラ対策などの知識では他の追随を許さない。
実戦でこの対策を完全に再現できれば猛威を振るうであろう。

今後の成長にも大きく期待できる。ただしキャラが所謂「弱キャラ」であるのが難点か。

以上より当該個体の評価はCとする。

----------------------------------------------------------------

俺と同じだ…このままだと三綾、聖、郁瀬の3人がクラス代表ってことに?
いや、俺が知らないだけでクラスにはまだまだ強い奴がたくさんいるかもしれない。
とりあえず俺がこの3人に遅れを取っている事だけは確かだ。

「よーし全員渡ったな!それじゃあ解散!」

雁田一言そう言って教室を出て行った。教室内はすぐに生徒の声で埋め尽くされた。
これから長い夏休みが始まる。この1ヶ月で絶対今より強くならないと―――

「もう一回言ってみろよテメェ!!」

その時怒声が教室に響いた。まさに青天の霹靂だった。

15864:2005/04/18(月) 18:18:43 ID:xFJ/9FVU
「おいおい聞こえなかったのか?もう一度言ってやろうか?」

永園と男が言い合っている。見覚えがある…部活見学の時に永園と一緒にいたヤツだ。

「永園テメェふざけんなよ!!」

―――ゴッ

殴打。
教室内が不気味に静まり返る。
男が鼻と鼻が付くくらい永園に顔を近づける。

「あの雑魚チップ使いにも負けたくせに、いきがってんじゃねェぞ!ああ!?」
「―――ペッ」

ビチャ

「うわ!?目が…!?」

永園の口元ニタリと歪んだ。

「うぜェんだよ雑魚が」

相手の腹を足の裏で潰すような蹴りを繰り出す。

「ウオぇっ…!」

嘔吐する寸前のような悲痛な叫び。男が腰を折り曲げて地面に手をつく。

「これで蹴りやすくなったな」

ブォンッ!!と頭に一撃。バットのスウィングのような、横に振りぬく蹴り。
男はそのまま無造作に地面に倒れた。永園が男の頭をゴリゴリ踏みつける。

「もうお前らみたいな屑と馴れ合うのも飽きたって言ってんだよ」

黒い笑み。下を見ると男は顔面蒼白になって小刻みに震えている。耳からは出血が確認できる。
だが男はただ震えるだけで叫び声一つ上げない。
恐怖のあまり叫び声を上げられない?いや、違う。

あれは震えじゃない―――痙攣。

「脳震盪を起こしてるぞ!!」

思わず叫ぶ。状態を見たところかなりヤバイ。手足の痙攣は脳に異常がある可能性が高い。

「きゃーーーーー!!!!」

俺の一声が引き金となって生徒達が取り乱し始めた。
数分後、悲鳴を聞きつけた雁田が血相変えて教室に入ってきた。
女生徒の悲鳴、雁田の怒号、生徒の取り乱す声…全てが混ざり合って混濁とした狂気が教室に充満していた。


その後教師が数名慌しく教室に入ってきた。男は急造の担架に乗せられて病院へ運ばれた。
かなり重い脳震盪ではあったが、幸いにも後遺症は残らずに済むらしい。
そして永園は今雁田に糾弾を受けていた。

「永園!!お前は自分が何をしたか分かってるのか!!」

永園はぼんやりと突っ立って一言も言葉を発しない。
何をしている?弁解しないのか?
確かに永園の行動は非道なものだったが永園だけに罪があるわけじゃない。あの男が先に仕掛けたんだ。
何故そう言わない?「アイツがさきに殴ってきたんだ」そう言えばいいじゃないか。言えよ!!

「永園の行動は自己防衛の範囲ですよ!」

なんでそんなことを言ったのか、その時は自分でもよく分からなかった。

「先に手を出したのは相手です。行為の程度の差こそあれ、相手にも非はあります。
 永園だけに罪を着せるのはいかがなものでしょう」
「松瀬…?」

雁田が呆気に取られる。無理も無い。俺自身だって…

「自己防衛の範囲…俺には逸脱してるように見えるが?」
「確かに多少逸脱していますが、動機は紛れも無く自己防衛です。
 抵抗しなかったら今頃病院にいるのは永園の方かもしれません」
「本当かお前ら」

教室にいた生徒達も黙って頷く。ここで下手なことを言えば永園の報復に遭うと思っているのだろう。

「……協議が必要だな」

雁田はポツリと呟いて教室を出て行った。
数十分ほどして帰ってきた雁田は「永園 翼は1ヶ月の停学」というような内容を簡潔に話したのだった。

15920:2005/04/18(月) 19:29:19 ID:nwKWYp9M
>>64
GJ貰って下さい。

う〜、凄ぇ・・・、SSの雰囲気がしっかり伝わってくる・・・。

160名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 20:00:52 ID:Qt/6piYg
職人さんが気づきやすいようにage
>>64
相変わらずのネ申GJ!!

161名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 20:08:10 ID:xMJ5Snxs
やっぱスゲーなぁ…マジで何食ったらこんな神展開が書けるようになるんだよ…

162名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 20:27:33 ID:DOKQgkMg
帰ってきた永園の強化っぷりが楽しみ

163名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 21:39:35 ID:iD6GdXcY
ここで「殺意の波動に目覚めた永園」の登場ですよ(・∀・)

164名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 21:47:02 ID:YuHtktXs
恐怖を乗り越えた永園

165名無しさん@2周年半:2005/04/18(月) 21:48:50 ID:kzlqxqPA
永園って意外と良キャラだよなw 悪人だけど
わりと好きだ


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