したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

109127:2005/04/13(水) 11:32:53 ID:wh8Lwwpg
前回>>78です


唐突に挨拶なしで話しかけられ呆然となる。
『紹介してもらう筈だったのに、なんでいきなり…』
桜がそう思うのも当然で。
絶扇の方は用は済んだとばかりに、仁に乱入している。
『私にこの娘を紹介するって言ったくせして、あんた何やってんのよっ!』
怒鳴りとばしてやりたかったが、ぐっと堪える。
「翼、ちょっと待つんだ――――天井くん、彼女はスレイヤー使いの翼。」
どうやら双琉がこっちの意図に気付いてくれたらしい。
「翼、こっちは――――」
「知ってるわよ。天井さん、でしょ!?今聞いた――――って言いたいトコだけど、実は前から知ってるのよ…名前だけ、だけどね」
そう言いながら、何か意味ありげな視線を向ける。
「絶扇くんは、そんな前から話してたのかい?」
「――――絶扇?」
「あ…機械エディ」
そういえば此処で本名を名乗ったことはなかったなと双琉は思った。
みんな通称で通すか、周りが勝手に名付けるかのどちらかだったから。
「じゃあどうして私の名前を知ってたの?」
何が何でも知りたいとばかりに、桜が口を挟む。
「実はね…私の弟がギル高に通ってるの」
その弟から聞いたという。
「ええっ!?弟がギル高生なのかいっ」
双琉が唖然とした声を出す。
そしてまさか…という眼で翼を見た。
ギル高には兄弟姉妹で一緒に通うパターンが多い。
――――というより、そちらの方が当たり前といえる。
「私は、違うわよ」
翼の言に、首を傾ける。
「何で…」
「だって編入試験に落ちたんだもん。仕方ないじゃない」
双琉が疑問を口にするまでもなく、明るい返答が返ってくる。
あっけらかんとした物言いは、こっちが目眩してくるぐらいだ。
「…落ちた!?」
「そ。で、弟は合格したの」
だからなのよーっと翼が付け加える。
「…ね、もう一回試験受ける気ないの!?」
「なんで?」
なんでって言われるとは思わなかったというのが正直な感想。
「ギル高に通わなくても、ギルティできるじゃない?」
「それじゃどうして…」「試験を受けたのは余興だったのよ」
事も無げな言葉が返される。
弟が編入試験を受けるというから、好奇心から便乗して受けただけなのだと。

結局その日はそれでおしまいになった。
用があるからと翼が帰り、4人で対戦して帰宅の途につく。
そしてその時になって、肝心の本名と弟の名前を聞き損なったと気付いた――――。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板