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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期
71
:
61
:2005/04/07(木) 23:19:52 ID:Zb.mYR6g
『Duel2 Let's Rock!!』
もはややる気のかけらも無い犬助が百戦錬磨のライオに勝てるわけが無く、一方的で、かつ圧倒的なワンサイドゲームになるとこの場にいる全員が思っている・・・後ろで犬助の様子を笑顔で見ているある一人を除いて。
(もうヤケだ、俺なんかが勝てるわけ無いよ、この人は強すぎる、都会はやっぱり恐ろしいところだったなぁ。)
諦めていても犬助の手は勝手に動いた。まるで今まで積み重ねてきた行動を反復練習するかのように。
(2ラウンド目はどうせガタガタだろうな。ここはソルのセオリー通りの動きで追い詰めてやろうか。)
開幕バクステ憑依読みでダッシュから攻撃を出そうとした時、犬助のぶっぱムカデが直撃し、出て来た霊はなんと犬。
(ガタガタかと思えば、逆に開き直ったのか?)
(アレッ?ムカデでちゃったけど・・・当たってる!!犬でてるし、よくわからんけど流れに乗るしかない。)
「よしっ!!いいぞぉ。チャンスだよ。がんばって。」
犬助が意気込んでいると聞き覚えの無い声が聞こえ、振り返ると知らない女の子が笑顔で犬助を応援していた。
(誰?悪い気分じゃないけど・・・。って今はそんなこと考えてる暇なんかないだろ、俺。)
犬助はリバサ警戒ゲロから屈P、屈K、近S、屈HS、前P、全てを駆使して一気に画面端まで運んでいった。
「相手が先生でも噛み殺す。むしろ先生だからこそ噛み殺すしかない。」
決意を固め、VV警戒固めから噛み付き+前HSを3度ほど続け、ソルがあと2割ほどになった時、
(この雷悪 踏蒼の真髄を見せてやる。)
ライオはVV潰しゲロをリバサライオットでかわし、犬のカバー攻撃を青キャンVV一段目RCで潰し、状況判断出来ずに固まっている犬助をぶっきらで掴み、そこから超安定のDループをし、今度はSVV叩き落しまで入れきった。
「残りライフは5割強、ここは何とか逃げ切ってもう一度攻め手を取ってやる。」
「ここからはもう逃がさんぞ。」
二人の思いが激しく交錯する中、ライオの行動はなんとファフニール、
犬助はFDしていたが、犬助は見事に騙された。
『ロマンティーック』
ファフニールはザッパに当たる効果音が無かった、ライオの狙いはファフすかし青からのぶっきら!
そこからDループを入れられ、VVからダウンを取られるとザッパの残りライフは1割ほどしかなかった・・・。
(次は絶対読み勝つ、リバサバクステはまだ見せてないし、もっとも安全なのはコレしかない。)
と決めて指先だけに意識を集中し、準備して、何も聞こえない・・・・・・はずだが回りの解説厨やギャラリーより一つの高い声が犬助の耳をかすめた・・・。
「・に・を・けて!!」
(何だって?)
「Kに気をつけて!!」
―――あの時は無意識だったに違いない。犬助の行動はリバサ前Pだった、
そして、ライオはリバサバクステ狩りの遅め立ちK重ね。
もちろん、前PがCHし、ライオは驚きを隠せず、温存していたサイクに手が伸び、脊髄バーストをしてしまった。でも犬助も自分自身が予想外な動きなので後の追撃が出来るわけも無く、バーストに直撃。
試合は結局、まだ混乱している犬助が先に落ち着きを取り戻したライオの起き攻めを抜けられるはずも無く、そのまま2タテで勝負を決めたのは言うまでも無い。
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