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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

1健二:2005/04/04(月) 17:31:05 ID:Y.fkKfAQ
前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/772/1101664264/l100

13420:2005/04/16(土) 22:32:49 ID:nYzRPtj2
こんばんは、20です。
ここで拙いSS書き始めてからというもの、
一日中頭の中でSSの展開ばかり考えるようになりました。

夢中になれることはいいことだと信じてみます。
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前回124-125

「さて、どう過ごしたもんかな・・・」

佐藤 愛は暇だった。
折角の夏休みを有意義に過ごせていない。

「やっぱ、苦手克服した方がいいかな。」

広告とペンを机の上に広げて、自分が少しでも弱いと思ったところを書いていく。

俺の弱点
・速いキャラが嫌いだ
・ステ青の精度が微妙によろしくない
・実はカーカスループがループしない
・実は低空ループもできない
・目押しが苦手だ
・シューティングが微妙に単調だ
・固めてばっかで崩そうとしてないときがある。
・弱い
・名前

書いてみると意外と弱点はあるものだ。

「さて、このうち早急に直すべきものは、
 やはり1番と2番、6番あたりか。誰かと一緒にやった方がいいな・・・
 つーか、8番が直せればこの上ないんだがな・・・」

誰かと一緒にやると思い立ったものの、
一緒にできそうなのは樹か一二三くらいしかいない。

「メイとチップでは速いのはチップだな。
 よし、一二三と一緒に練習しよう。」

そう考え携帯を取り出す。
しかし、愛は一二三の番号をしらなかった。

「・・・聞いておくんだったな。しかたない、樹に聞くか。」

トゥルルルルル ピッ

「もしもし?珍しいわね、愛からかけてくるなんて。」
「なぁ、一二三の電話番号教えてくれないか?」
「一二三?携帯なら○○○ー△△△△ー××××だけど?
 なに?もしかしてデートにでも誘うの?」
「馬鹿なこと言ってねぇで練習でもしてろ。」
「怪しいじゃないのよ、まったく、愛も隅に置けn プチッ

強制的に通信を途絶させる。
これ以上樹の戯言になど付き合っているわけにはいかない。
俺は弱点を克服しないと明日が来ないんだ。別にそんなことは無いが。

早速教えてもらった番号にかける。

トゥルルルルル トゥルルルルル ピッ

「もしもし?」
「一二三か?・・・俺だ」
「・・・誰ですか?」
「いや、、、俺。」
「俺って言われてもわかんないです。」

俺は正直なところ、自分の名前を口にしたくない。
自己紹介なんかも「佐藤です」で終わりにしたりしてしまう。

「・・・愛だよ」
「なんだ、愛ちゃんですか、最初から言えばいいのに」
「自分の名前をあまり口にしたくない。」
「わがままですね、、何か用ですか?」

わがままってな、、俺の気持ちにもなってみろ。

「暇なら一緒に練習しないか?」
「はい、暇ですので是非。」
「俺の家わかるか?」
「一応、微妙に危ないかもしれませんけど・・・」
「んじゃ心配ないな、待ってるぞ」
「え!ちょtt プチッ




今のは切らない方が良かったか・・・?

13520:2005/04/16(土) 22:35:43 ID:nYzRPtj2

「困ったなぁ・・・」

一二三・エア・プロヴォークは迷っていた。
愛の家がわからないからである。
とりあえず、いつも愛と別れる場所まで来てはみたが・・・解らないものは解らないのだ。

「やっぱり、電話して聞いた方がいいかな。」

そう思い立って早速樹にかけてみる。
「一応わかる」といって切られたばかりなので愛にはかけづらい

トゥルルルル ピッ

「もしもし?」
「あ、樹さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
「なに?なんでも答えるわよ。」
「愛ちゃんの家はどこなんでしょう・・・?」
「ゥエェーーーーッ!!」

樹が必要以上に驚く。
というか、驚く理由などこれっぽっちも存在しないはず。
にもかかわらずこのリアクションとは。。

「え、何か変なこと聞いちゃいました?」
「いえ、何でもないわ、若いわねぇ」
「はぃ?いや、ギルティの練習しようって誘われまして。」
「・・・」
「樹さん?」

樹の動きが止まる、見えないが電話越しに伝わってくる。
そう、これは「あれ・・・?」といった雰囲気だ、伝わってくる。

「・・・なんでもないわ、愛の家ならコインランドリーの向かい側よ」
「コインランドリーの向かいですね、どうも。」ピッ


電話を切る、しかしさっきの「ゥエェーーーーッ!!」は気になる。

「見つけるのに苦労しないほどわかり易いのかな・・・?
 それとも、実はすぐそこにあるとか、、
 あ、あった。コインランドリー。
 ということは、、、この家かな?」

見つけた家はごくごく普通の家だった。
別に異常に豪華なわけでもなければ、異常にボロいわけでもない。
真実を知れば知るほどさっきの反応は謎のベールに包まれる。

ピンポーン
「ん?あぁ、一二三か、まぁ上がれよ。」
「お邪魔します〜。」
「悪いな、練習つき合わせて、」
「いいんですよ、私も練習するんだし。
 ところで、なんで樹さん誘わなかったんですか?」

ふと思い立った疑問をぶつけてみる。
練習するなら3人でやったほうがいいはずだ。
愛は少し考えた後にこう答えた。

「ん・・・、速いキャラが苦手だからだ。」
「・・・それ微妙に回答がズレてません?」

「気にすんな」

13620:2005/04/16(土) 22:38:57 ID:nYzRPtj2

「流石に驚いたわ・・・」

五所川原樹は困惑していた。
何故困惑してるかって、数分前に掛かって来た2本の電話のせいだ。


一本目の電話は愛から
『一二三の番号を教えろ』
と言われたので素直に教えてあげた。

ついでに
「デートにでも誘うの?隅に置けないわねぇ」
とからかってやった。



数分後


二本目の電話は一二三から
『愛ちゃんの家を教えて』
と言われた。


この時、既に私の頭は要らぬ詮索をしてしまった。
要らぬ詮索どころか、自分の愚かさを思い知らされた気がした。

『番号教えて→デート?→馬鹿、ちげーよ→愛ちゃんの家は?』

『番号→デート→馬鹿→家』

『デート→家』


デートと家が直結してしまった。


このときの頭の働きっぷりといったら・・・
危うく脳がピンクに染まるところだった。
『デートから家へ』
馬鹿だ、私ってば相当の馬鹿だ・・・メイの使いすぎで脳が染まったのかな・・・?


いくら、若い高校生の男女からそれぞれ電話がかかってきたからといっても、
私が正常なギルヲタなのであれば、直結で『ギルティの練習』という結論にたどり着くはず・・・
それにもかかわらず、他人の色恋沙汰の心配をするなんて、、こんなんじゃいけないわね。

「・・・反省しなきゃ。」

そう思い立ってスティックを持つ。


しかし、結局練習するのはメイなので、彼女の脳の汚染度が増すのは目に見えていた。


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