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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

10164:2005/04/11(月) 16:38:04 ID:/Xv.IwMw
「もうすぐ夏休みね」

聖の言葉で初めて気付いた。そんなもの全く眼中に無かった。
期末テスト対策でそれどころじゃなかった。でも夏休みは嬉しい。
ギルティ強化月間にしようか…いや、それはいつもしてる…どうやって過ごそう。
ギルティの練習なら郁瀬とやるのが一番いい。でも人格面で問題がある。
ならゲーセンか?でも金かかるしなぁ…。

「お前ら夏休みはどうすんだ?」

他の皆はちゃんと予定があるらしい。聖は旅行に行くんだとか。
郁瀬は「予定ないっス」とか言ってたけど、蘇留にデートの約束を無理やり取り付けられた。
紙野に至っては他県へ遠征に行く予定があるらしい。結局暇人は俺と三綾だけだった。

「松瀬は夏休みどうするの?」
「さぁな。適当にギルティの練習でもするんじゃねーかな」
「暇ならさ、私と練習しようよ」
「え?」

盲点だった。三綾は俺より遥かに強い。しかも同じヴェノム使いじゃないか。
三綾から学ぶべきことはたくさんあるはずだ。
対戦だけじゃなく、キャラ対策を研究したりするのも都合がいい。なんで今まで気付かなかったんだ。

「悪くない話だな」
「でしょ?」
「あ!な、なら私も付き合ってもいいけど」と聖。
「お前は旅行じゃないのか?」
「あ…そうだった」

肩を落とす聖。その後聖はずっとうんうん唸って悩んでいた。旅行に行きたくないのだろうか?
まぁ、何はともあれ夏休みの予定が決まってよかった。
しかし夏休みは1ヶ月もある…ただ三綾とギルティやってるだけと言うのもなんだかなぁ。
どうせギルティは毎日やってるんだし…徒に青春を浪費しているような気がしなくも無い。
かといってギルティ以外の趣味は特に無い。
漫画読んだりゲームしたり音楽聴いたり…いつでも出来ることばかりだ。
なんかこう…夏休みならではの遊びとかねぇかな?でも暇なのは三綾だけだし…やっぱ駄目か。

(……まぁいいや。たまにはギルティ以外のゲームでもやって楽しむか)

そんなことを考えながら俺は激動の期末テストを終えたのだった。


そして数日後―――


「さて明日からいよいよ夏休みに入るわけだが各自練習は怠らないように、なんて言わなくても大丈夫か…」

むしろ長期休暇に入ってさらにギルティをやることになるだろう。
夏休みかぁ…今年はのんびり出来そうだな。やっぱギル高に入ってよかった。
国語数学理科社会……そんなものとは無縁の夏休みが始まる。素晴らしい。最高だ。
自然と笑みがこぼれる。他の生徒もきっと同じ心境なのだろう。
教室内は楽しそうな声で埋め尽くされていた。

「あーでは、通知表を返すぞー」

その一言で教室内の時は止まった。


「ちゃっちゃと行くぞ。まず郁瀬!」
「え?あ、はい!」

次々と生徒の手に通知表が手渡される。ガッツポーズをする生徒もいればその場で泣き崩れる生徒もいた。
郁瀬は通知表をざっと見て頭をポリポリ掻いただけ。リアクションが薄すぎて分からん。
聖は満足そうな表情をしていた。当然だろう。あいつが駄目だったら俺はどうなるんだ。
紙野は例によって緊張していたが、通知表を見るとその表情は安堵に変わった。

「次、永園」

ふらふらと気だるそうに通知表を取りに行く。戻ってきた永園は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
永園のことだから雁田に文句を言うんじゃないかと思ったが、意外にも大人しく受け取っていた。

「次、松瀬」
「はい」

雁田が険しい表情をしている。あーこれは心臓に悪い。もう早くしてくれ。早く見たい。

「松瀬、お前サブは?」
「え?」

だが雁田は通知表を渡さず、変な質問をぶつけてきた。

「サブですか…?エディと…」
「あー、もういい。わかった」

そっちから聞いといてなんだよ…まだ1人しか挙げてないじゃないか。

「単刀直入に言う。お前、エディにキャラ替えしろ」

「 は ぁ ! ? 」


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