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【個】『烏兎ヶ池神社』【場】

1『星見町案内板』:2019/02/02(土) 00:04:12

             〜ご由緒〜

星見町の『鵺鳴川』沿いに存在する『パワースポット神社』。
インターネットで『S県 パワースポット』と検索してみれば、
まず『20番目』までには間違いなく表示される程度の知名度である。
ご利益は主に旅の安全、学業成就、病気平癒、安産祈願など。

境内池が『霊池』として名高い。神社名も池に由来する(池が先にあったのだ)
霊験の由緒は諸説あり『京で討たれた鵺の一部が、この池にも落ちたのだ』とか、
『転落し、水を飲んだ人間が御利益を得たのだ』といったものが比較的多く見られる。

現在は厳重に柵で囲っており、出入りが許されるのは社家をはじめ関係者のみ。
一般の参拝客に向けては、柵の前までのみを開放している。撮影などは自由。
専用のボトルに詰めての授与(300円)も行っているが、飲用の際は『煮沸』推奨。

社務所では他に御守りや、おみくじ、絵馬、御札、御朱印帳などを頒布しており、
特に『御守り』については半ばアクセサリーのようなデザインの物も多く、
神社(池)の名にちなみ『カラスとウサギ』を戯画化したストラップ型のものが人気。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││  
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
     ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││ #
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
#:『烏兎ヶ池神社』
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72鉄 夕立『シヴァルリー』:2019/03/10(日) 21:58:27
>>71

タメ口に関しては、気にならなかった。
礼節の形は人や文化それぞれだし、むしろ彼女の場合は、その雰囲気も相まって気が置けない空気を作り出すのが上手い。
動作や口調が一々面白く、見ていて飽きない。やはり直視はできないが。

>「――――でも、チョットちがうな。
> わたしが『アリス』なのは、わたしが『アリス』だから。
> まぁでも、にたようなモンってコトにしとこう」

「・・・・・なるほど」

詳しくは分からないが、彼女は『アリス』に憧れているのではなく、『アリス』そのものだという。
その言葉には、ただの憧れではない、何かしらの強い想いを感じた。だから、頷く。

>「そう、ひとよんで『ユメミガサキアスミ』――
> コートーブの1ねんせいってコトになるね〜〜〜」

>「『アリス』ってよんでもイイぞ!!
> 『ユメミン』とか『アルカラ』ってよんでくれてもオッケーだ!!」

「ふむ」「『アリス』が『アリス』なら、『アリス』でいいだろう」

しかし『アルカラ』は何なんだろう。一体どこから来たのか。
トルコの首都がそんな感じの名前だった気がするか、この場には全く関係がないだろう。
ちょっと気になってきたので、本人に聞いてみようかと考えたその時。

>「ところで、クロガネくんの『オネガイ』ってなんなんですかね??
> あ、わかっちゃった〜〜〜。
> 『ゴエンがありますように』だから、『イイヒトがみつかるように』ってコトだ!!」

>「それなら、さっそくみつかったんじゃない??ホラ、ココに『イイヒト』が。
> ウンがよかったな。いま、『アリス』は『フリー』だ。
> うまいコトくどきおとして、キミのモノにするチャンスだぞ!!」


「・・・・・・・・・・」

展開が早い。彼女は『アリス』だと言うが、『白うさぎ』もちょっぴり混ざってるんじゃあないかってくらいの。急ぎ足だ。
もちろん冗談だろう。むしろ冗談でなかったら、これからの彼女が心配になる。けれど。

「キミとは今日出会ったばかりだからな」
「もしこれからキミのことを深く知る機会があって、生涯を共にしたいと思ったなら。
 その時は、改めて結婚を前提に交際を申し込む」「その時もキミが『フリー』だったらな」

こういった事は、雑にはできない。それが自分の性分だ。
冗談なら、1人真面目に返した自分が恥ずかしい思いをするだけだ。それは気にならない。
…いや、だがこんな真面目に反応してしまうから一部の女性から『キモい』と言われてしまうのでは?
というかそもそも女性が苦手な自分にそんなチャンスが生涯訪れることがあるのか?
考えるほど気分が落ち込んでいきそうになる。深いため息をついた。

「…まぁでもアリスは感がいいな」「『復縁』だよ」
「オレは友人と仲直りがしたいんだ」


礼を二度、柏手を二度。そして両手を合わせ、そっと目を閉じて。両手を下ろしながら瞳を開き、深く礼をする。
そしてアリスの方へ体を向けながら手を前へ出して、同じことをするように促した。

73夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/11(月) 00:18:57
>>72

「――――…………」

一瞬の間、黙り込んだ。
その返し方は予想外だった。
聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる。

「あ、そう――」

「えーと、まぁその――」

「そのときも『フリー』とはかぎらないけど!!
 『アリス』はコイおおきオンナだし!!
 いつもイロんな『フシギ』をおいかけてるからな!!」

やや言い淀みながら、そのように返した。
……視線を微妙に外しながら。
この『アリス』をテレさすとは、クロガネくんやるな!!

「『ナカナオリ』??なんだなんだ、ケンカでもしたのか??
 それとも、ケンカするほどナカがイイってか??」

少年の参拝する様子を横目で見つつ、茶々を入れる。
その後で、自分も同じように手を合わせ、頭を下げた。
願った内容は――たくさんの『不思議』に出会えますように。

「――で、いつからケンカしてんの??」

「『ナカナオリ』のコツは、あいてのキモチになってかんがえるコトだな」

偉そうなことを言っているが、それを裏付けるほどの経験はなかった。
アドバイスとして役に立つものかどうかは怪しいところだ。
だからといって、冗談で適当なことを言ったというわけでもないが。

「むこうも『ナカナオリ』したいとおもってるかもね〜〜〜」

「キッカケがないと、なかなかムズカシイんだよなぁ」

74鉄 夕立『シヴァルリー』:2019/03/11(月) 00:36:11
>>73

「えっ」

目を逸らすアリスに、何だそのリアクションは、と思わずツッコミそうになる。
真面目に返した事こそ恥ずかしいかもしれないが、内容自体は、特に変な所はなかったはずでは。
相手をより深く知って好きになれば、やがて交際を経て結婚となる。普通の恋路ではないのか。
…いや、変なのか?自分は『女性』との関わり合いが少ないだけに、その機微に疎い。
この言葉に嘘偽りは全くないが、あまり口にはしない方がいいのだろうか。

(うーむ…女心は難しいな)

無事に参拝を終えたアリスを見届けて、賽銭箱の前から離れた。

「…一月ほど前からだな」
「相手の気持ちを考えて、やったつもりだったんだが」「それがキッカケで怒らせてしまった」

>「むこうも『ナカナオリ』したいとおもってるかもね〜〜〜」

>「キッカケがないと、なかなかムズカシイんだよなぁ」

「そう思っていてくれたなら、いいな」「8年間もずっと友達だったから」

「ところでアリスは何を願ったんだ?」

75夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/11(月) 01:13:41
>>74

「ほうほう、イッカゲツか。だいたいソレくらいが『わかれみち』なんだよなぁ」

「あんまりながびいてくると、ケンカしてるジョータイがアタリマエになってきて、
 ヨリをもどすのがムズカシクなっていくからな〜〜〜」

「まぁ、やっぱり『ナカナオリ』はハヤめがイイよねってコト。ガンバレ!!」

詳しい事情は知らないし、自分も経験はそんなにない。
だけど、こういうのは早めの解決が大事だろうとは思っている。
ケンカしているのが常態化してくると、仲直りするのは難しくなっていく。

「あ、わたし??それはまぁ、ヒトツしかないでしょ」

「ステキなコイビトにめぐりあえますように――」

そう言って、おもむろにサングラスを外す。
黒目がちの大きな瞳が、社を見つめる。
かと思うと、悪戯っぽく笑ってサングラスを元通りに掛け直す。

「なんていうとおもった??
 たくさんの『フシギ』にであえますようにってコト。
 『アリス』はコイおおきオンナだから」

視力を得てから、様々な『不思議』に出会ってきた。
自らのスタンドを自覚して以降は、その機会は更に多くなった。
今後も、どんどん『未知』に出会っていきたいと心から思っている。

「クロガネくんも、なんかめずらしいモノとかみかけたら、おしえてよ。スグいくから。
 コウウンにも『アリス』のレンラクサキをゲットだ!!
 やったぜ、クロガネくん!!」

自分のスマホを取り出す。
連絡先を手に入れておこうという腹らしい。
『未知の不思議』へ繋がるアンテナは、多ければ多いほどいいのだ。

76鉄 夕立『シヴァルリー』:2019/03/11(月) 01:41:54
>>75

「そう…なのか」「喧嘩をあまりしたことがなくて、分からなかったが」
「確かに、長引けば長引くほど退き時が分からなくなる、か」
「・・・・・・・・・・・・・・・よし」

「ありがとう、アリス」

決めた。これから友人の家へと行って、もう一度謝罪をしてこよう。
道すがら、この少女が言ったように、相手の立場を考えて。真剣に、自分の感情を伝えてみよう。
自分の中で一番大切な友人だ。失いたくない。

>「ステキなコイビトにめぐりあえますように――」

ああ、実に年頃の少女らしい願いだ。それはそれで、とてもステキなものだが。
しかし先ほどの『イイヒト』発言と同じように、これも本気とは思えない。
少なくとも、これが一番の願いではないだろう。

>「なんていうとおもった??
> たくさんの『フシギ』にであえますようにってコト。
> 『アリス』はコイおおきオンナだから」

「少しずつ分かってきた。キミという子が、どんな人間なのかは」

目は合わせないままに、しかし肩をすくめてみせる。
色気より食い気、ならぬ色気より好奇心と言ったところか。本当に、面白い人だ。

「・・・・・珍しいもの、か」「『超能力者』とかでもいいのか?」
「もちろん、もしそんな人間がいれば、の話だが」

連絡先を交換しながら、思う。
『スタンド使い』のことを説明すべきだろうか。だが、彼女が一般人である限り。
あまり深入りはして欲しくないと思う。この性格だ、それこそ多少の危険も物ともせず踏み込みかねない。

「アリス。『不思議の国』の探索もいいが…元の世界には、いつでも帰られるようにな」
「特に、夜道や人気のないところはなるべく避けた方がいい」

彼女も高校生だ、余計なお世話だと思うが、それでも口に出さずにはいられない。
どんな人間でも犠牲になる可能性がある、それが『通り魔』というものだから。

77夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/03/11(月) 02:09:29
>>76

「『チョーノーリョクシャ』??ナニそれキョーミあるゥ〜〜〜」

「もしいたらおしえてくれよな!!ゼッタイみにいくから!!」

たぶん冗談だろうと思っていた。
だから、こちらも冗談で返したつもりだった。
当然ながら、実際のところは分からない。

「ダイジョーブだ!!
 わたしは『アリス』だからな!!
 どんなセカイからだってブジにかえってこられるぞ!!」

          フフン

そういう表情は、どこか奇妙な自信に溢れていた。
それだけの顔ができるだけの『裏付け』があるからだ。
少なくとも普通の通り魔くらいなら、『ドクター』の力で軽くいなせる。

「まぁ、そのキモチはスナオにうけとっとくけど。
 もっといてもニモツになるワケじゃないしね〜〜〜」

スタンド使いの中には危険なヤツもいる。
たとえば、『エクリプス』の残党とか。
その存在を知っているからこそ、もしもの時のための警戒は怠っていない。

「――――さて、そんじゃまたクロガネくんにアンナイしてもらおっかな〜〜〜」

「あ、アッチのアレってなんだろうね??」

連絡先の交換を終えて、またキョロキョロし始めた。
境内の一角を指差し、そちらの方へ歩いていく。
ある日に起きた、本人達の知らない『超能力者』同士の小さな邂逅だった。

78鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/19(火) 00:52:03

「――――ふぅ」

         ザッ

              ザッ

夜の神社に、残っていた。
バイトの巫女達はこの時期この時間にはいない。
境内こそ閉め切ってはいないが、社務所は閉じている。

だから、一人で好きに歩き回れた。

          カサッ

「あーあー、もったいない」

思わず独り言が零れたのは、
拾ったボトルが『授与品』のそれだからだ。

落として帰ったのか、要らなくなって捨てたのか。
煮沸しろと説明したのにそのまま飲んで捨てたのか。
半分ほど中身が残ったボトルを手に、境内でたたずむ。

79宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/19(火) 22:09:09
>>78

境内に別の足音が聞こえ、一つの人影が現れた。
カーキ色の作業服を着て、革手袋を嵌めた中年の男だ。
鳥舟の姿に気付き、足を止めて一礼する。

「まだ開いているか?」

「閉まっていないようだから入って来たが」

歩いて近付きながら、そのように尋ねる。
何時だったか別の神社へ立ち寄った時に、『煙草屋の男』に出会った事があった。
烏兎ヶ池神社を訪れたのは、今が初めてだ。

80鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/19(火) 23:04:19
>>79

「はい、はい、開いてますよ。
 こんばんは、ようこそお参りです。
 あ。社務所は閉めちゃいましたんで、
 御守りの授与とかは出来ませんけど」

          ペコーッ

「ボクはまだ残ってますんで」

礼を返してから、顔が見える程度に歩み寄った。
金色の目も、夜の闇を照らす程明るくはない。

「今夜はご参拝ですか?」

「それとも、『神秘の池』の方で?」

「どちらにしても――――案内しますよ。
 暗いですから、ね。ここは町から遠いし」

川沿いの神社は、ネオンの彩りには縁遠い。
もちろん、見て回るのに必要なだけの灯はあるが。

81宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/19(火) 23:33:15
>>80

「神秘の池か――」

「その場所が有名だそうだな」

闇に浮かぶ金色の目を見やる。
珍しい色だと思ったが、指摘する事でも無い。

「夜に参拝するのは縁起が悪いという話を耳にした覚えがある」

「逆に昼間よりも神秘性が高まるというような話もあったか」

境内を軽く見渡して独り言のように呟く。
無論どちらが正しいかは知らないが。

「――では参拝させて貰いたい」

「どちらに転ぶか試してみる事にしよう」

82鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/20(水) 00:12:09
>>81

「ええ、有名です。霊験ってやつが、あるってね。
 でもまあ、そういうのは信じる心次第ですから。
 参拝する時間もね、夜の方が信じられるなら、
 こうして夜にするのが、きっといいんですよ」

         ニコニコ

「それじゃ、ご参拝ということで」

拾ったボトルをくず籠に捨てて、
鳥居の外へと歩き出した。
まだ冷たい夜風が、境内を歩く二人の背を押す。

「まっ、ですからね、信じる心があれば、
 手順は細かく考えなくてもいいんですけど。
 一応『おきまり』の手法でやったほうが、
 精神的にも『入りやすい』と思うんです」

「大きく分けて手順はみっつ。
 まず、鳥居の前で一礼をして。
 それから手水舎で、手や口をお清めして。
 それから最後に『二礼二拍手一礼』……と」

そう言いながら、鳥居に向けて頭を下げる。
そして宗像に顔を向けて……再び笑みを浮かべた。

「と、まあ、こういう感じでね。
 角度とかはそんなに気にしなくってもいいですよ」

83宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/20(水) 14:53:39
>>82

「行動を惜しむ人間が訪れた機会を活かせないのは珍しくない」

「願掛けを決意表明だと捉えれば気の持ち方次第という考えは理に適っている」

俺の中には信心と呼べるような物は無い。
だが、それを敢えて口には出さなかった。

「なるほど――分かった」

「形式があるなら従おう」

説明された通りに一礼し、手と口を清めた。
そして、最後の段階に入ろうとした直前に動きを止める。

「いや……」

「忘れていたな」

ある事を思い出した。
大した事では無いが、全く無視する訳にもいかない。

「祈願する内容を用意して来なかった」

「どうするか――」

その場に佇んで暫く考えを巡らせる。
やがて、不意に巫女の方を振り向いた。

「参考までに聴きたい」

「――仮に君が参拝する側だったとしたら何を願う?」

84鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/20(水) 22:49:08
>>83

「『プラシーボ効果』……って言うのは、
 流石に『罰当たり』の気はしますけど、
 『信じられる』とか『叶うにきまってる』とか、
 そういう気持ちが背中を押すものですからね」

あくまで、押すだけだ。
ゴールに運んで行ってはくれない。
押された結果として、倒れるかもしれない。

「――?」

「何も、忘れてませんでしたよ。
 凄く良いカンジの参拝―――ああ!」

        「それは、大変だ」

   ハハハ

小さく笑って、それから考えていたが、
自分に改めて向いた視線を感じて顔を上げた。

「まあ、そうですねえ」

「ボクは、この神社を知ってますからね。
 ここの『得意分野』の『旅の安全』か、
 もしくは『病気平癒』あたりですかねえ。
 べつに、特別病んでるわけじゃないですケド」

「そうじゃなかったら――――ええと、『健康長寿』とか」

          「何にしたって健康じゃなきゃ、ね」

巫女らしいというのか――――どこか模範解答的な願いだ。

85宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/20(水) 23:49:52
>>84

巫女の返事を聞いて軽く頷いた。
納得した事を示す動作だ。

「旅の安全――か」

「神社に得意な分野があるとは知らなかった」

模範的である事自体は良いとも悪いとも思わなかった。
ただ、恐らく悪くは無い答えなのだろう。

「お陰で参考になった」

「では、次の仕事の成功を祈願しておこう」

二礼二拍手一礼を行う間に、スタンド使いとしての仕事の成功を祈願する。
まだ新しい仕事は受けていないが、今後の為に今やっておく事にした。

「――参拝は済ませたが、帰る前に池を見ておきたい」

「まだ時間があれば案内して貰えると有り難い」

参拝を終えて再び巫女に視線を向ける。
黒い瞳には何処か虚無的な光があった。

86鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/21(木) 00:21:09
>>85

「神さまも、出来る事と出来ない事がありまして。
 うちでお祀りしてる神さまはその辺が、
 得意分野ってことらしいんです。
 ボクも直接会って聞いたわけじゃないですけど」

「ええ、是非祈っていってください」

         スゥーーー

             パンッ   パン

自身も祈願を行っておく。
手本という意味もあるし、
実際に健康を祈ってもいる。
それくらいカジュアルに願えばいいと思う。

「池、いいですよ。
 この時間だと見えづらいかもだけど、
 それでも『雰囲気』はあると思いますよ」

        「……」

言い終えてから、目が合った。
鳥舟の目は灯篭のように金色の光を揺らす。
だが、夜闇を照らさないのと同じで、虚無に差す光ではない。

「それじゃ、行きましょう。ちょっと林を歩くんで、
 足元はね、ちゃんと掃除とかしてますけど、
 頭に木の枝が当たったりすると危ないですから」

             ザッ  ザッ

        ・・・そして、池に向かって歩き出す。

87宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/21(木) 01:09:13
>>86

「神の世界にも分業制があるのか」

「専門家が分かっている方が祈願する側としても助かるかもしれないな」

「誰に頼むべきか分からなければ困る事もある」

巫女の祈願する姿を見届ける。
そして横に並ぶ形で歩き始めた。
目的地に向かう途中で言葉を続ける。

「俺は配管工事を専門に扱っている」

「水道管の修理なら出来るが怪我人を治療するのは無理だ」

「逆に言えば水漏れを直す為に病院に行く人間はいない」

歩きながら頭の付近に張り出していた枝を避ける。
参拝したとはいえ俺には本当の意味で祈願するような事は無い。
この神社に来たのも単に時間潰しの一つだった。

「神秘の池――だったな」

「そう呼ばれる理由には幾らか関心がある」

「どんな場所なのか確かめさせて貰おう」

88鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/21(木) 02:22:00
>>87

林道を抜け、視界に広がるのは夜空を映す水鏡。
池は――――大きな池だ。空気が澄んでいる。
何か『霊的』なものは、そこにあるのだろうか?

「ここが、『神秘の池』ですよ」

「謂れは、色々ありますけど――――
 それを確かめる術は、合法的にはないし、
 違法に確かめるのを許す気もないですから。
 底にほんとうに鵺が沈んでいるのか? とか。
 ここの池に落ちたら運気が上がるのか? とか、ね」

外縁部を囲む木の柵に、視線を向ける。

「その辺りも『信じる』かどうか、なわけです。
 あ、でも、生水のまま飲んじゃだめなのは、
 疑う余地なく、絶対なんですけどね。そこはね」

そして、おどけた調子でそう続けた。
それだけだ。他に確たるものなど、ここにはない。

神秘の池・・・その揺らぎが、宗像の瞳を映していた。

89宗像征爾『アヴィーチー』:2019/03/21(木) 03:31:29
>>88

神秘の池を前にして、ある種の雰囲気を感じた。
もっとも、それが霊的な物かどうかは定かでは無いが。

「飲用に適した上水道でない事は明らかだな」

「下水でも無いが」

暫く無言のまま池を眺めていた。
黒い瞳の中に、神秘の池が映り込んでいる。

「少なくとも景色の良い場所ではあるだろう」

「あるいは――神秘的と表現出来るかもしれない」

その時、水面が光ったように思えて目を細めた。
やがて、おもむろに空を見上げる。

「今夜は満月だったか」

「道理で明るい訳だ」

いつの間にか、月を隠していた雲が晴れている。
池が輝いたように見えたのは、月明かりが反射したに過ぎなかった。

「――だが悪くは無い」

「景色の良し悪しと力の有無は別問題だ」

元々、何かを期待して来ていた訳では無い。
実際に見る事が出来たのなら、それで十分だ。

「お陰で迷う事なく見て回る事が出来た」

「――案内に感謝する」

踵を返し、神秘の池に背を向ける。
そして、巫女に対して再び一礼した。

90鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/03/21(木) 22:00:19
>>89

「調整とか、してませんからね。
 成分そのまんま、神性もそのまんま。
 授与してる分も汲んだそのままなので、
 もし今後買う事あったら煮沸の方お忘れなく」

営業トークをかけつつ、
視線を池から宗像の方へと戻した。

「でも、『絶景』として楽しんでもらっても、
 ボクとしては全然オッケーなんですよね」

それからつられて、空を見上げた。
雲に隠れていた月が池を照らしたが、
その僅かに淀んだ水底は暗闇の中。

「『神秘』っていうのはなにも、
 『不思議な力』だけじゃあなくって、
 『雰囲気』でもいいんですから」

「――――ようこそお参りでした」

            ザッ

「またぜひ、お昼にもお参りくださいね」

踵を返した宗像の背にそう声を掛け、頭を下げた。
立ち去る参拝客を追う理由はない……そのまましばらく、池を眺めていた。

91鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/04(土) 01:33:19

春の陽気も少しずつ単に陽気になりつつある頃、
鳥舟学文は巫女姿で、『神秘の池』の周りを掃除する。

            カコッ

「ん……」

                 チャポッ・・・

(中身が入ったままじゃないか……もったいない。
 せっかく、ご利益ってやつだから買ったんだろうに)

拾ったボトルは――――『神秘の池の水』の『授与品』だ。
ほとんどどころか減っていないようにすら見える中身は、
これが『落とし物』か『忘れ物』だということを想像させる。

(どうしようかな。湖に戻すのは、さすがによろしくないよねえ)

それを片手に、周囲を見渡した。まだ持ち主が近くにいたりしないだろうか?

92『ニュー・エクリプス』:2019/05/05(日) 21:38:25
>>91

 「ひょえ〜〜〜! 落としたー!」

 「アホ踊りをしてたからだ」

 「むっ! あれはアホ踊りじゃないっス!!
ニュー・エクリプス正式のエクリプス・ダンスなんっすからねっ!」

 「何処に落としたのか心当たりある?」

 「桜のある部分っぽかっかなー、踊ってたのは。
けど、気づいたら無くなってたよ〜」

 何やら正門となる方向から、騒がしい四人程の声が聞こえてた。
どうやら落とし物を探してるらしい・・・。

93須磨『ズーマ』:2019/05/05(日) 22:25:40
>>91(鳥舟)
「こんにちわー」

ダルメシアン柄の半袖パーカーに、ハーフパンツ。
ショルダーポーチを引っかけて現れた。背丈の低いくせ毛の小学生だ。

「――――あ、ああ!

 そーやって汲んでるんだぁー、それ!
 大変そー。蛇口とかくっつけないの?」

今さっきに『鳥舟』が拾った『水入りボトル』を、
直接『汲み取った』と解釈し、すっとんきょうな声を上げた。


>>92(ニュー・エクリプス)
「ん?」

神社の鳥居を潜る際、
『四人組』の騒がしい声が聞こえてきた。

「(落とし物っぽいなぁ〜〜〜ッッ

  戻っても見つからなかったら、
  一緒に探したげよぉーっと……)」

四人組を素通りして、『池』の方へと向かっていく。

94鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/05(日) 23:22:20
>>92(ニュー・エクリプス)

「――――――?」

正門と、境内からやや歩く池にはかなり距離があるとはいえ、
彼女らの『パワフルさ』ゆえか声は『何となく』聞こえてきた。

                 ・・・が。

>>93(須磨)

前にあった晩とさほど変わらない、左右非対称の髪の『巫女』が振り向く。

「こんにちは――――――ああ、須磨くんじゃないか。
 久しぶり、ってほどではなかったかな。参拝に来てくれたのかな? それとも、
 ボクと『櫻』……じゃないや、『二宮君』を共演させる目途が立ったのかな!」

           「なんてね」

池に来ている参拝客は、境内にいる方よりも優先して自分が対応すべきだと思った。
ましてや知り合いだし、ちょっと目を離すとヤバそうな子だ。
べつに、何か危ない事をした前科があるとかではないが・・・

「ああ、これはね、そうじゃないんだよ。
 汲む方法は『企業秘密』……企業じゃあ、ないけれど」

別に大した方法ではないが。
 
「前にちょっとだけ話したっけ、うちは水を授与……『売ってる』って話。
 これはその『売った水』で、多分ね、誰かの『落とし物』かポイ捨てだと、思うんだけど」
 
                 「一応聞くけど、須磨くんのじゃあないよねえ」

彼がわざわざ神秘の水を買いそうにも思えないし、落とし主ではないのははっきりしている。

>ニュー・エクリプス

逆に、池のほうから声がする事――――境内には人はいない事が分かる。
厳密には『巫女』は社務所にいるし、『参拝客』もわずかながらいるが、
声をかけてくる人はいない、という事だ。『池』までの道は、案内板もある。

95朝山『ザ・ハイヤー』:2019/05/05(日) 23:37:13
>>93-94

エッ子「うーん。境内に社務所、階段……あ、池も見に行ったような」

ムーさん「じゃあ私達はこの辺りを探すか」

城生「社務所で拾って貰ってるかも知れないね」

われらニュー・エクリプスの幹部の落とし物を探す任務っス!

ならば首領の私も幹部のお助けをするっス。まったく悪の首領も
気苦労が絶えないもんっス!!

と言うわけで、小走りで『池』まで向かうっス。大きな池っス

巫女さんに男の子がいたっス・・・んんっ!

「あー! それ、エッちゃんの落とし物っス!」

ビシー!! とボトルを指しつつ告げるっス。早速
ニュー・エクリプスの任務完遂っス! 流石は悪の首領っス。

「どうも拾ってくれて有難うっス!
それ、友達の落とし物っス!」

巫女さんに近づくっス。

96須磨『ズーマ』:2019/05/05(日) 23:51:40
>>94(鳥舟)
「ボクもそーいう『吉報』を持ってきたかったンだよなぁ。

 この間さぁ、『池の水』を抜こうとした、って話したら、
 ママにちょー怒られたんだ。……迷惑掛けちゃあいけませんって」

渋々、と事の顛末を説明する。
言動とは裏腹に、しゅんとした様子は全く見られない。
ショルダーポーチをガサゴソ漁り、綺麗に包まれた『瓶詰』を取り出す。

    「これ持って『謝り』に行くとか言い出したから、
     先回りしてきたんだ。ママ同伴なんて友達に見られたらハズいしー」

    「だから、それ捨てたのはボクじゃあないよ!
     給食に出た『抹茶牛乳』がエグくて、コッソリ掃除用具入れに隠したら、
     『大掃除』でボロッと出てきて以来、そーいうことはしないって決めてるんだって!」

バタバタと両手を振って、必死で無実をアピールする。
未開封のボトルが落ちてる理由も全く検討が付かないが、
『ポイ捨て』と耳にすれば、なんとなく悪いことだと察していた。

>>95(朝山)

>「あー! それ、エッちゃんの落とし物っス!」

    「あ、あぁ〜〜〜〜〜ッッ!!

     ポイ捨てしたヤツだぁぁ〜〜〜〜〜ッッ!!」

ボトルを指し示す姿に『カウンター』を決めるように、
『朝山』目掛けて指先を突き返す。

    「もぉぉ〜〜〜〜ッッ

     『池の水』を汚すなんて、良くないぜッ
     そーいうの、ぜってぇー『悪い』ことじゃん!」

『濡れ衣』でも着せられていたのか、
頬を膨らませながら、善人面して糾弾する。

97鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/06(月) 00:33:38
>>95(朝山)
>>96(須磨)

「――――――えらいねえ、須磨くん。
 疑うみたいな言い方をしちゃってごめんねえ。
 この前のことだってボクはもう気にしてないし、
 瓶詰ももらえるなら、なおさら気にしないからさ」

(まあ須磨くんも、そこまで気にしてないかもしれないけど)

もともと特に強く疑っていたわけでもないし、
思ったより無実を強調してくるので、
早めにそれを認めることにした鳥舟。

「ちなみにこれ、何の瓶――――」

と会話が『抹茶牛乳』などに差し掛かるより早く、
ちょうどその場に近づいてきた『朝山』のほうに振り向く。

「――――こんにちは、ようこそお参りです。
 えーと、エッちゃん……ああ、きみのお友達なんだね」

           スッ

「それで、その子――――」

その、『エッちゃん』本人に確認しないことには返しづらい。
高いものではないとはいえ……ここに来ているのかな、と聞こうとして。

「あっ、待って待って須磨くん、『落とし物』って言ってるからね。
 たしかに『池の水』を汚すのはよくないことなんだけど――――
 偶然落としちゃっただけなら、むしろ今頃見つからなくって困っているだろうし」

須磨が糾弾し始めてしまったので、間に入るようにしてなだめる。ペットボトルは手に持ったままだ。

98朝山『ザ・ハイヤー』:2019/05/06(月) 19:47:59
>>96

>『池の水』を汚すなんて、良くないぜッ
>そーいうの、ぜってぇー『悪い』ことじゃん!

「んのぉ!? おぉ!! その言葉通り、自分っ!
悪の組織の首領っス!! 初対面の人間にも知って貰えてるなんて
なかなか自分も有名になったもんっス!!」 ふんっス!!

何やら勘違いして受け取る、裏の顔は悪の秘密組織
そう、悪の首領モーニングマウンテン!!!

>>97

「こんちはっス! 自分朝山 佐生っス。清月の二年生っス!!
それはエッちゃん先輩と一緒に此処で貰ったんっス。踊ってる時にきっと
池にあやまって落ちちゃったんス。落としちゃって御免なさいっス
エッちゃん先輩やムーさん先輩に、のり先輩は社務所のほうにいるっス。
なんだったら今すぐ呼んでくるっス」

「それにしても綺麗な池っス。桜も満開だと何時もお花見し放題っス
此処で毎日過ごせるのってきっととっても楽しそうっス!」

なんだか綺麗な池を見てると体が無性に動かしたくなったス。

 ブゥン!

「楽しいので踊るっスーーーー!!!!」

『ザ・ハイヤー』で『再分配』しつつのエクリプス・ダンスだ!!

99須磨『ズーマ』:2019/05/06(月) 22:04:48
>>97(鳥舟)
>>98(朝山)
>「あっ、待って待って須磨くん、『落とし物』って言ってるからね。

    「うおッ  そーいうことなんだ!

     まさか『池の水』に『池の水』を落とすなんて、
     砂場にバーミキュライト撒くようなマネするなァァ〜〜〜ッッ」

『鳥舟』の仲立ちもあって誤解を解き、人差し指を引っ込める。
そのまま『ボトル』を返して、一件落着かと思いきや……。

>「んのぉ!? おぉ!! その言葉通り、自分っ! 悪の組織の首領っス!!

    「へ、へェェェ〜〜〜〜ッッ

     じゃあ、『池の水』も悪いことに使うの?
     ぜってェー、止めといた方がいいよぉー。

     こっちの巫女さんも水売って暮らしてるんだって。
     『水商売』って不安定だって、お兄ちゃんも言ってたしさぁ」

『悪の組織』と聞いて、思わず面食らって真顔になる。
今は踊ってるだけで悪いことはしてないが、
ポイ捨てで困ってる(>>19)と言ってたので、一応探ってみる。

     ククッ

        「ヨッ、ホッ!」
 
                  スッ

『Mステ』と小学校の『応援団』で磨いたダンステクで、
ギシギシバタバタとぎこちないダンスの振り付けで対抗する。

100鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/06(月) 23:17:31
>>98(朝山)
>>99(須磨)

「ん、ん、ん…………えーと、わざと落としたんじゃないんだよね。
 そう、そうだよね。悪の組織とはいえ、それならいいんだ。
 悪の組織……いや大丈夫、呼んでこなくっても、事情はわかったし」

        「…………悪の組織かあ〜」

ヒーローごっこ、という年にも見えない。
須磨に『今こういうの流行ってる?』と聞こうとしたが、
彼も面食らっているようだし、そうでもないのだろう。

(……『特撮』ファンなのかな。そういう雰囲気じゃないけど、
 この前そういうドラマがやっていたし、彼女も隠しているのかな)

自分で観たのは好きだった俳優が助演していた時くらいだが、
学生の頃に熱心なファンが同級生にいた、それは覚えている。

                 トリフネ マーヤ
「朝山さん、よろしくねえ。ボクは『鳥舟学文』って言うんだよ。
 呼び方はお任せするけど、気軽に呼んで、気楽に楽しんでいってね。
 ここでの時間が皆さんにとっても楽しいものなのは、ボクも望む所だからさ」

力の入った口調を『緊張』と誤解し、そのようなフォローを入れて。

「や、まあ、水だけ授……売ってるってわけじゃないけどね。
 お守りとか、破魔矢……わかる? あのお正月とかの矢ね。
 ああいう縁起のいいものも、社務所のほうで扱ってるんだよ。
 だから、『水商売』ってのはちょっと違ってくるんだけどね……」

須磨の『よろしくない』誤認をやんわりと訂正した。
ちょうど左右を振り向きながら話す感じで、なかなか疲れる。

「ああ。今時は学校で、ダンスが義務教育なんだっけ…………」

          「ノリノリすぎて池に落ちないようにねえ」

なので、踊る二人には突っ込まず……やや遠い目で眺めていた。
神楽をすることもあるが、さすがに対抗して披露するには理性が勝った。

「………………??」

「ん、いや、ちょっと待った。朝山さん『それ』はその、何をしてるんだい」

あるいは現実逃避だったのかもしれない――――『ザ・ハイヤー』を視認し、我に返る。

101朝山『ザ・ハイヤー』:2019/05/06(月) 23:40:51
>>99

 うーむ! この男子も中々のキレ味のあるダンスを持ってるっス!
もしかすれば何処ぞの別の悪の組織なのかも知れないし、正義の一団なのかも
知れないっス。 闘争心をムンムン沸かせつつ更に踊りを激しくするっスー!

「あっ! 池の水はシロボシ君(ムーさんの飼ってるペット ヨツアナカシパン)
の水槽に入れるっス。シロボシ君は海水でも湖の水でも泳げるスーパーな貝なんです。
もう少し成長したら、きっと空も飛べるかも知れないっス」

シロボシ君の成長には無限の可能性が詰まってるっス!

>>100

「それ? ・・・おー!! トリヤマさんはスタンド使いなんっスか!
ひゃっほーいっ! スタンド仲間なんっス!! ニュー・エクリプス・ダンスで
共にお祝いするっス!」 〜〜♫ ♪

喜びのエクリプス・ダンスを舞い踊るっス!!!

「自分のは『ザ・ハイヤー』って言うんっス。トリヤマさんの
スタンドの名前はなんっスか?」

102須磨『ズーマ』:2019/05/07(火) 00:03:04
>>100(鳥舟)
>>101(朝山)

やや危険な『勘違い』は未然に修正されたようだ。

   ヨッ ホッ
                             ドタッ
    「あの『矢』かァァ〜〜〜ッッ」
                         タン 


『朝山』に張り合うようにステップを踏んでたが、
しばらくして『ザ・ハイヤー』を使用した、
奇怪なダンスについていけなくなったか、息を荒げてへたり込む。

「うォー、ダメだァー。

 やっぱり『BGM』がないと、
 リズムと合一しての表現がムズいぃ〜〜ッッ」

どっかから借りてきた言動と共に、地面へ腰を下ろす。
額の汗をパーカーの裾で拭いながら、『朝山』を上目遣いで見る。

    「ねェー、『シロボシ』君にも負けず劣らず、
     将来性のあるボクこと『須磨回造』にさぁー、
     その水を分けてくれたりしなぁーい?」

    「中居くんのように『貝になりたい』わけじゃあないけど、
     ボクだって、その『ヴィジョン』が見えるから、
     『スター』になれる可能性を秘めてると思うしー」

ほどけた靴紐を直しながら、『朝山』に『神秘の水』を要求する。

103鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/07(火) 00:51:59
>>101(朝山)
>>102(須磨)

「『ニュー・エクリプス』っていうのが、組織の名前なのかい?
 『新しい日蝕』……? 今の番組は、『星座』がモチーフなんだっけ」

やや勘違いしつつも、踊りにあいまいな笑みを浮かべて見守る。

「『ヴィルドジャルタ』」

「そういう名前『らしい』けど――――
 ま、あいにくボクは見たことがないんだよね。 
 照れ屋なのかなんなのか、とんと姿を見せないからさ」

「お祝いありがとう。――――ちなみにボクの名前は『トリフネ』らしいよ。
 べつに、『マーくん』とか『あやちゃん』みたいに、呼んでくれてもいいけどね」

そして朝山の勘違いにも、特に笑みを崩すことは無い。

「池の水を? うーん、それはどうなンだろうなァ。
 この池、あんまり『魚』とかが棲む感じじゃないから、
 すごい貝とはいえちょっとだけ心配な気はするかな。
 ボクは海洋学者じゃあないから『責任』は持てないけど」

が、他人の水棲ペットの水槽に池で汲んだ水を入れるのはいかがなものか――――
詳しいわけじゃあないが『貝』には『海水』のイメージがある鳥舟は首を小さく捻る。

「まあでも、朝山さんの水なんだから――――
 好きに使ってくれるのが、そりゃ、一番いいんだけどね。
 一応ちょっと心配だから、大丈夫なのか調べた方がいいかも、ってね。
 ああ須磨くんもさ! よかったら、社務所で『授かって』みたらどうかな」

        「自分で授かった……え、見えるの?」

須磨を窘めようとしたが、思わぬ言葉に目を丸くした。

「『ヴィジョン』が? ……おいおい、なんだかすごい偶然だね。一度に3人も揃うなんてさあ!」

                   「けっこう、珍しいものだと思ってたんだけどさ」

以前話したスタンド使いも、『見えないヤツのほうが多い』と体験を語っていた。これは偶然か?
それとも、何か――――『神秘』というものが、あるというのだろうか。鳥舟は目に見えない何かを、疑う。

104朝山『ザ・ハイヤー』:2019/05/07(火) 22:18:29
>>102

「んんっ? お水が欲しいのなら、巫女さんに頼むか
買うのが一番っス。この水はエッちゃん先輩のだから
私が勝手にあげるのは不味いっス」

>>103

「綺麗なお水なんっスけどねぇ。まぁシロボシ君の具合が良くなさそうなら
ムーさんが普段使ってる海水に戻すだけっスからね」

池を見てみるっス。きらきら輝いてるっス
あと池の水とか入れてみようって発案はエッちゃん先輩にムーさんっス。

>>ALL

「な」

「なんとーーーー!! 全員スタンド仲間なんっス!
吃驚仰天エクリプスダンスを踊るしかないっス〜〜!!」

スタンド仲間に巡り会えた驚きと衝撃を舞いにつぎ込むっスーーー!!

105須磨『ズーマ』:2019/05/07(火) 23:53:53
>>103(鳥舟)
>>104(朝山)
「ボクのクラスには『ズーマ』が見えるヤツいないから、
 『超絶レアキャラ』だと思うんだよねぇー」

『水』はすっかり諦めて、休ませた足で立ち上がった。

    「じゃあ巫女さん、これあげるー。
     バアちゃんの家に行った『お土産』だけど、
     ヨーグルトに入れると、むっちゃウマいよ!」

さっきの『瓶詰』を『鳥舟』に手渡す。
中身は綺麗に包装された『マスカットジャム』だ。

    「じゃあな、エプリッツ!
     あんまり悪いことするなよ!」

    「出店の『空クジ』をシュパッと暴くみたいに、
      ボクがやっつけてユーチューブに載せちゃうぞ!」

踊っている『朝山』に軽やかに忠告をすると、鳥居をくぐって去っていった。

106鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/08(水) 02:46:41
>>104(朝山)
>>105(須磨)

「そうか――――やっぱり、驚くくらいには珍しいんだね」

仰天する朝山に、レアさを語る須磨。
やはりただの『偶然』で3人集まったわけではないのだろう。
が、今の鳥舟にその謎を解き明かすきっかけはないし、
そもそも、すべての謎に解き明かせる答えがあるものでもない。

「へえ! いいものをくれてありがとうね。
 『ヨーグルト』は結構食べるからさ、
 ちゃんと底に残った一匙まで使い切るよ」

         ニッ

「それじゃあね、須磨くん。
 また何か、あったらおいで」

用事でも、話題でも、企画でも、何かあったらだ。
それから朝山に向き直る。

「踊り、得意なんだねえ」

「烏兎ヶ池は、確かに月が映るくらいにはきれいだけど、
 『純粋』って意味のきれいさとは、違うからね。
 見てみて。底がまるで見えないだろう? 濁ってるんだよ……」

                「さて、と」

       スッ

「ボクは、お掃除の続きをしてくるよ。
 もしお参りでわからない事があったら、気軽に声をかけてね」

                  「それじゃあ、また」

池の周りでいつまでもいるわけにはいかないし、
踊りをずっと眺めていると、時間が経つのが早すぎる。

特に朝山から呼び止めるようなことがなければ、境内のほうへ戻っていく・・・

107朝山『ザ・ハイヤー』:2019/05/08(水) 22:34:39
>>105

「それじゃあまたっス! 学校で宇宙統一部を開設してるから
良かったら入部してみるっス〜〜〜!!」

ちゃっかり入部を促しつつ、手を振ってばいばいっス!

>>106

「お仕事お疲れ様っス! とりふねさんも、また今度
一緒に私達と遊ぶっスー!」

 「よし」

「ボトル見つかったス〜〜〜〜!!!! たったったっ!!

輝く烏兎ヶ池を後にして、悪の首領はニュー・エクリプスの
仲間のもとへ戻っていった。


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