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【個】『烏兎ヶ池神社』【場】

1 『星見町案内板』 :2019/02/02(土) 00:04:12

             〜ご由緒〜

星見町の『鵺鳴川』沿いに存在する『パワースポット神社』。
インターネットで『S県 パワースポット』と検索してみれば、
まず『20番目』までには間違いなく表示される程度の知名度である。
ご利益は主に旅の安全、学業成就、病気平癒、安産祈願など。

境内池が『霊池』として名高い。神社名も池に由来する(池が先にあったのだ)
霊験の由緒は諸説あり『京で討たれた鵺の一部が、この池にも落ちたのだ』とか、
『転落し、水を飲んだ人間が御利益を得たのだ』といったものが比較的多く見られる。

現在は厳重に柵で囲っており、出入りが許されるのは社家をはじめ関係者のみ。
一般の参拝客に向けては、柵の前までのみを開放している。撮影などは自由。
専用のボトルに詰めての授与(300円)も行っているが、飲用の際は『煮沸』推奨。

社務所では他に御守りや、おみくじ、絵馬、御札、御朱印帳などを頒布しており、
特に『御守り』については半ばアクセサリーのようなデザインの物も多く、
神社(池)の名にちなみ『カラスとウサギ』を戯画化したストラップ型のものが人気。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││  
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
     ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││ #
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
#:『烏兎ヶ池神社』
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2 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/02(土) 22:18:21

           ―――ざっ

                 ―――ざっ

境内を掃くのは日課のひとつだ。
明日は小規模ながら『節分祭』があるし、

          ―――ざっ

そうなると『パワースポット』ではなく、

――その場合、むしろ多少さびれていたり、
   そういう『雰囲気』を好む者も多いのだ――

                ざっ

『神社』を、求めている人間も多いだろう。
ほうきを動かす手にもいつもより力がこもるものだ。

3 太刀川叶『スマザード』 :2019/02/03(日) 00:44:45
>>2

 どうも、うちやで。
 今日はパワースポットに来ましたー。
 いや、ええ天気にも恵まれまして、絶好のお参り日和ですねぇ。
 それじゃあ行ってみましょか、星見町ワクワクウォーキングー。
 なんて……言う訳ないんやけど。
 まぁ、パワースポットって人が来たりするしな。
 なんかあるかなぁとか思う訳やん。
 あ、人おるわ。
 神社の関係者の人かな。
「どうもー」
 軽く会釈しといたろ。

4 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 01:26:24
>>3(太刀川)

「――よおこそお参りくださいました」

            ニコッ

長さがアシンメトリーの黒髪と、 
金色の瞳がその『巫女』の特徴だ。
少女的な顔立ちで、歳は読めない。

      ―――ざっ

ひと掃きしてから、歩み寄る。

「やー、いい天気ですねぇ。
 明日も良い天気なら良いんですけど」

「本日は? ご参拝ですか、お姉さん」

太刀川にも見えていることだが、
近くにはこの巫女以外いない。
察するに、『ヒマな所にちょうど来た』のだろう。

5 太刀川叶『スマザード』 :2019/02/03(日) 01:51:26
>>4

 お、ハイカラ。
 アシメって奴やなあれ。
 毎回思うけど、アシメってパッと聞いても意味わからんよな、オシメの方が聞き覚えあるわ。
「予報やったら明日も晴れって言ってた気ぃがしますわ」
 うん。
 これは嘘やないで。
 こんなんで嘘つく必要ないし。
「そう。ご参拝やねん。分かってまう? 内側からご参拝オーラ出てもうてる?」
 何やねんその構ってちゃんオーラみたいなん。
 誰に構ってもらうねん。
 ……あぁ、神様か。
「うち、占いとか好きでな。パワースポットらしいやん、ここ。スピリチュアルやね。後は仕事の成功祈願とか」

6 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 02:03:49
>>5(太刀川)

「予報さんが言うなら、そうなんでしょうね。良かったァ」

笑みを浮かべた。
それを絶やさないまま、話は続く。

「ええ、分かっちゃいますねぇ。
 ボクこう見えて『巫女』だから。
 この恰好で会う人は大体参拝なんです」

        エヘラ

「とまあ冗談はさておき、と。
 『パワースポット』がお目当てでしたら、
 あちらの方にある『烏兎ヶ池』ですね。
 『沐浴』とかは出来ないですけど、
 写真撮影は自由になっております」

「祈願なら、拝殿まで。
 あー、本格的な『御祈祷』なら、
 ちょっと待ってもらう事になりますケド」

        「どちらにしろ案内しますよ。
         なにせ『巫女』なんで、ね」

                 パタン

巫女はちりとりの口を閉じて、笑みをいっそう深めた。

7 太刀川叶『スマザード』 :2019/02/03(日) 02:44:37
>>6

「まぁ、予報も嘘をつくんやけど」
 正確には雲とかの動きが、やねんけどな。
 人間も完璧やないからな。
 全部の動きを予報できるわけちゃうわな。
「いやどう見ても巫女さんやん」
 うちも昔バイトでしたわ。
 初詣の時期とかやってんねん。
 今もそういう募集してるんかは知らんけど。
「あー御祈祷な。時間あるししてもらおかな」
 商売繁盛金持ってこいってな。
 あ、笹か。
 現金のが嬉しいけどな。
「巫女さんがかしこみかしこみするん」

8 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 03:06:55
>>7(太刀川)

「ま、ボクも何かを信じてやりいタチなわけですよ。
 そう、なにせ、どこからどうみても『巫女』なんで」

「とまあ冗談ばっかりなんですけども、
 祝詞は冗談抜きの神職が上げますよ。
 ボクがやっても、うわごとみたいになっちゃうから」

         ニコ
 
「受付と、お手伝いがボク担当です。
 えーっと? 『健康祈願』?
 『恋愛成就』? 『商売?盛』?」

「ま。なんにせよ『初穂』の方もあるんで、ね。
 とりあえず社務所にご案内しましょっか。
 そこで色々『申し込み』書いてもらいますんで」

      「待ち時間も併せて、
       大体4、50分くらいは、
       見といてくださいねえ」

9 太刀川叶『スマザード』 :2019/02/03(日) 11:05:50
>>8

巫女やから、ねぇ。
なんもかんもを信じるのに巫女は関係ないやろ。
神社におるからって神様がおると思わんでもええんやろし。
あぁ、それは信心が足りんな。
巫女、アイデンティティなんか?
それとも、巫女であることがコンプレックスなんか?
決め台詞みたいに言うてるけども。
「そうなんや。ちょっと残念やけど仕方ないわな」
そこまで残念ではないんやけど。
笑い返しとこ。
にこにこー。
「商売繁盛」
詐欺のな。
「あぁ、気にせぇへんよ。案内してもらおか」

10 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 20:44:46
>>9(太刀川)

「『巫女舞』でしたらボクの出番ですけどね。
 あれは、いつもはやってないから。
 またやってる時期に、ぜひ見に来てくださいよ」

笑みの意味も巫女へのこだわりも、
いまひとつその表情からは伺えない。
巫女でありながら、どこか鵺的だった。

    アキンド
  「『商人』ってわけですね。
    それじゃ、行きましょっか」

そしてほうきとちりとりを手に持ち、
社務所の方へと太刀川を案内するのだった。

11 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 21:44:57

         ――――ざっ

            ――――ざっ

節分祭も終わってしまえば、
落ちてるゴミのレパートリーが増えるだけだ。
もっとも福豆なので拾われた物も多いし、
ここに落ちているものも『お役目』を果たしたわけで、
空き缶などと同じ扱いをするのは憚られるわけだが。

「……」

      ざっ ・ ・ ・

ちょうど、あらかた掃き終えたところに・・・
『参拝客(>>12か、ふつうの人か)』が来たので、そちらを見た。

12 須磨『ズーマ』 :2019/02/03(日) 22:13:26
>>11(鳥舟)

    「すいませーん、神社の人ですかぁー!?」

真っ赤なダウンジャケットに妙に薄手のオシャレなランドセル、
腰には『ゴムホース』をグルグルに巻き、
『柄杓』を三本差した、『参拝客』でも『普通の人』でもなさそうな、
クルクルした髪の毛の『小学生』が、堂々と鳥居をくぐってきた。

    「ここの、ここの『池』、あるでしょー?

     あっ、ボクは『須磨回造』。小四です!」

妙にハキハキした口調で挨拶をし、
周囲をキョロキョロと伺うと、かの『池』を探している。

13 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 22:35:41
>>12

「はーい、神社の人ですよ」

         スッ

        「ようこそお参りです」

妙に洒落っ気があって妙にハキハキした少年に、
やや姿勢を低くしてちょうど目線を合わせた。

     トリフネ マーヤ
「ボクは鳥舟 学文って名前で、
 きっときみの倍くらいのトシだね」

            ニッ

「池、あるねえ。案内してあげよう。
 けっこういい池だからさ、ぜひ見てってよ。
 ちょっと待っててね、ホウキ置いてくるから」

   スタスタ

       「そこで待っていてね」

                ガチャッ

   ドサドサッ

そういうとすぐ近くの物置に一式片付けた。
整理とか整頓とかは、後でやればいいだろう。
 
          スタスタ

「はい、お待たせ〜っ」

ちゃんと、おとなしく待っていてくれただろうか・・・?

14 須磨『ズーマ』 :2019/02/03(日) 22:46:17
>>13
「やったぁー! 待ってまぁーす!」

ランドセルを背中から下ろし、
中の荷物を探りながら、『鳥舟』が戻るのを待つ。

    「あぁー、来た来た!

     じゃあ、行こう行こう!
     なんか、お化けが作った池なんでしょ?」

又聞きを重ねたのか、雑な知識を披露しながら、
『鳥舟』が『神秘の池』に案内してくれるまで尾いてくる。

15 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 23:07:01
>>14(須磨)

「ごめんねえ待たせちゃってさ。
 さっそく、『烏兎ヶ池』に行ってみよう!」

            スタ スタ

「須磨くん、詳しいんだね。
 そう、お化けの仲間みたいなものだよ!」

「『妖怪』――――なんて呼び方もあるね。
 『キャラクター』にもなってることがあるし、
 もしかしたら、聞いたことあるかも?」

        ヌエ
       「『鵺』って、やつなんだけどさ」

境内から、整備されたちょっとした林道を歩き、
それほど遠くもない場所に『柵』が見えてくる。

「――まあ、いろんな説があるんだけどね」

と、前置いて。

「その鵺が遠くで倒されてね、ぶっ飛んできて、
 それで空中で爆発してばらばらになって、
 足かキバかツメかわかんないけど、
 それが落っこちて来た、って言われるのが」

     スタ
        スタ

           「この『烏兎ヶ池』だよ」

広がるのは『霊池』のある景色。
今は人もおらず、境内とは違う空気の冷え方をしている。
信心の深いものなどは、これでもうクラっと来るのかもしれない。

「そういえば、その恰好――もしかしなくても、『水を汲みに来た』のかな」

柵が、広がっていた。

16 須磨『ズーマ』 :2019/02/03(日) 23:31:02
>>15(鳥舟)
「あぁー、こっちにあったんだぁー!

 どーりで、お兄ちゃんの『グーグルアース』でも、
 見つけられなかったんだぁ……。調べ方悪いよなぁ……」

『林道』をゆっくりと歩きながら、『鵺』の話に耳を傾ける。

    「えぇー、聞いたことあるよーな、ないよーな……。

     でも、ジャストで上手いこと、池に落っこちたんだね。
     へぇー、それじゃあ、まだこの中にいるんだぁ……」

巫女に導かれるままに、『霊池』へと到着する。
『柵』に囲まれた外観を差し引いても、特別な場所だと感じ取れる。
流石の『須磨』も『柵』越しの池を、ほへーっと、眺めていた。

>「そういえば、その恰好――もしかしなくても、『水を汲みに来た』のかな」

    「さっすが、おねぇーさん!

     でもねェー、違うんだよなァ……。     ガサ
     ほらほら、こーいうことだよッ!」          ゴソッ

『ランドセル』から『自由帳』を取り出し、その場に広げる。
デカい『エンジン』らしき機械の先っちょに『柄杓』が三つ、
まるで『水車』のように組まれた、下手なイラストが書かれている。

    「『SMAP』や『嵐』や『TOKIO』が解散とか活動休止しちゃってる中、
     これはもう、ボクこと『須磨回造』が『芸能界』に殴り込んで、
     『千年に一人の逸材』として、華々しいデビューを飾りたいじゃん!」

    「でも、そーなると、ほら……。『インパクト』がさぁ……。
     一番最初にデカいことやって、一気にバズってデビューしたいし、

     だから、この前にテレビでやってたさー、ほら、

     『池の水全部抜いてみた!』ってやつ!
     『お化け』とか色々出てきたら、ユーチューブにアップするんだッ!」

    「『S湖』だとウナギ屋さんが困るけど、
     ここの水ならだいじょーぶかな、って!

     お兄ちゃんがネットで検索したら、
     ギリギリ『20番目』くらいの知名度あるしさぁ!」

両目をキラキラさせながら、『巫女』へとアツいバイブスで語り掛ける。

17 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/03(日) 23:58:22
>>16(須磨)

「あーちょっと、分かりにくいかもね。
 ネットに強いヒトがいなくてさ、うち」

もし仮にいても『ギリギリ20位』が、
『ギリギリ10位』になりはしないだろうけど。

「そう、ジャストでね」

        フフ

「鵺を倒した偉い人はきっと、
 『ビリヤード』が上手かったんだろうね。
 っていうのはちょっと変な例えだけど」

広がる池に特に感慨は湧かないにせよ、
眺める少年を見るのは、それなりの心地だった。

「え? 今も? うーん」

「どうだろうねえ。それは『池の水を全部抜く』でもしないと」
 
          「……」

      「いやいや!」

たわむれに口にした『人気番組』が、
偶然被ったのまでは良いのだが……
自由帳に展開される『禍々しい』装置を目にし、
さすがの『鳥舟』も、ウワーッと焦りを見せる。

「確かに須磨君は『ジャニーズ事務所』にいそうな美少年だけど」

「池の水を全部抜いちゃあ、いけないよ」

         「うなぎ屋さんは困らないけど」

  「『池の水屋さん』もやってる、
   ボクのお父さんが困るんだよ」

子供相手だが……なにか油断できない『雰囲気』を感じたのだ。
ここでウカツに「いいね、やってみなよ!」なんていうと……『なにかヤバイ』って雰囲気を。

18 須磨『ズーマ』 :2019/02/04(月) 00:11:58
>>17(鳥舟)

   「えぇー、いいじゃーん! やろーよー!」

ポンチ絵の描かれた自由帳を片手に、
明かな『確信』を以って、『鳥舟』に迫る。
この『禍々しい』装置は何時でも手配できるのだと言わんばかりだ。

   「『池の水』は、ほら!
    なんか、『井戸』とかに保管してさぁ〜〜〜ッッ」

   「『ヌエ』が見つかったら、テレビもいっぱい来るよ!
    おねぇーさんも芸能界呼ばれるかも!

    しかも、大ニュースだって! お化けだよ、お化け!
    見つかったら、『アカミミガメ』とか『ブラックバス』なんて目じゃないよ!」

しつこく食い下がっていたが、遂にシビレを切らしてか、
柵越しに池の水を覗き込んでは、何かいないか探し始める。

   「チェー、何にも見えないや。

    でもさぁ、この『池』って有名スポットなんでしょ?
    『お化け』がいるから有名なんじゃないのぉ?」

   「お兄ちゃんは、人魚のミイラでも捨てたんじゃないかって、
    しょーもないこと言ってたけど」

『根拠』があるんだとばかりに、振り向きながら『鳥舟』に問い掛ける。
『お水屋さん』が困るのは理解したが、とはいえ『ヌエ』がいる可能性は捨てきれない。

19 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/04(月) 00:42:38
>>18(須磨)

「よくないし、やらないよ須磨くん。
 こんなにたくさんの水は井戸に入らないしさ。
 確かにボクも『女優』とか憧れるんだけど、
 そういう『オモシロ一般人枠』からの棚ぼたで、
 長続きした芸能人ってあんまり思いつかないしさ」

などと食い下がる須磨をかわしていたのだが、
柵ごしに池を覗き込む彼に、嘆息しつつ後ろ姿を見る。

「あんまり、澄んだ池じゃあないからね。
 ほら、『何があるか分からない』だろ?
 それは何があるか好きに考えられて、
 自分の『信仰』を託せるってことで、さ。
 ――――だから、有名なんじゃないかなあ」

そう答える鳥舟学文は『本音』ではない。
この池の『何がそんなにいいのか』?
本当にそんな『都合のいい理由』なのか?

雰囲気か?空気か? 『集団心理』か?
胡乱に入り組む伝承が醸し出す『霊験』か?
やや淀んで底知れない『湖面』の謎深さか?

『神社の子』であり『神に託さない』鳥舟学文は、
神秘を『否定』は決してしない――――常に『疑う』。

「ボクは、そう考えてるんだ。
 『人魚のミイラ』っていうのも面白いけどねえ」

      「……あっ、また『ペットボトル』が投げ込まれてるじゃん。
        もし『鵺』がいたら激オコだろうねえ、こういうのはね」

                 ≪ ゥ ゥ ゥ ゥ -------------ン ・・・≫

その『疑心』が――――『暗鬼』を、『鵺』を在らしめる根源、『ヴィルドジャルタ』。

20 須磨『ズーマ』 :2019/02/04(月) 01:07:41
>>19
> そういう『オモシロ一般人枠』からの棚ぼたで、
> 長続きした芸能人ってあんまり思いつかないしさ」

    「ぬ、ぬあああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッッ

     確かにッ! ――――このままじゃあ、二宮君は愚か、
     『ミスター・サスケ』みたいなメディアのオモチャにされちゃうよォォ〜〜ッッ!!」

『鳥舟』の核心を突いた発言に、ぐうの音も出ないとばかりに絶叫した。
確かに『池の水』は澄んではおらず、『全部抜きたく』なる衝動に駆られる。

    「あ、あぁー、わかるぅー。

     ボクも『用水路』の奥とか気になってたし、
     昔の人も、『池の水』が抜けないから、いろいろ考えてたのかなぁー」

プカプカと浮いてる『ペットボトル』を眺めながら、何の気もない返事をした。
『鳥舟』の抱く『信仰』への疑念について、当然ながら『須磨』は知る由もない。

    「チェー、じゃあ『池の水』は抜かない方向でぇー、

     うーん、後は何だろうなぁー……。
     『朝青龍』を押し出すとか、『亀田』の兄ちゃんにノックアウト、
     でも、これじゃあ『ズル』になっちゃうもんなぁー……」

『他人の褌』を使ってでも、なんとしても『目立ちたい』。
『一億総メディア時代』が生んだ歪な少年の『自己顕示欲』もまた、
正体のとくと見えない現代の『鵺』であると言えよう……。

21 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/04(月) 01:37:34
>>20(須磨)

「まあ『二宮君』と同じ空気が吸えるなら悪くないけどさ、
 よくわかんない『お笑いタレント』に弄られそうな気配がするから、ねえ」

それ以上語る事はないが、そこそこ『ミーハー』らしい。

「今時は全部抜いちゃえば、全部分かるからねえ。
 そこをあえて抜かないのも、ひとつの『信仰』なんだろうね・・・」

あとで拾わなくっちゃなあ、と思いながら揺蕩うボトルを目で追う。
その言葉にも、もちろん心にもないわけではないが……気は薄い。

「ま、池の水は抜かせてあげないけど……
 『心願成就』の祈祷もうちはやってるからさ。
 もし『ジャニーズ』に入ったりとか、
 『イケメンYoutuber』になったりとかするなら、
 いつでも『お参り』しにくるのを待ってるよ」

芸能に特化した神さまを祀ってはいないが、
夢をかなえる背を押すのは、神社の『主流』だ。

「……ズル?」

「?? まあ、彼らも『小四』相手には、
 ちょっとばかり油断しちゃうだろうしね」

言葉の意味はいまいち察しかねた。
鳥舟学文は『それ』の存在を知ってはいても、
経験が薄く、『疑う』にもまだまだ材料が足りない。

それにしてもこの『須磨』少年は、
あの『禍々しい機械』といい、
『格闘家』を打ちのめす自信といい、
なにか奇妙な『確信』がある・・・『鵺的』な美少年だなあ。

                  ――――それくらいが、今の所感だ。

22 須磨『ズーマ』 :2019/02/04(月) 01:51:34
>>21(鳥舟)
「任せといて!
             .
 『インフルエンザー』になって、
 この神社、バンバン人を呼んじゃうよ!
 『池のお水屋さん』も大儲け、ってことじゃなぁーい?」

いささか怪しい『流行語』を引っ張り出しながら、
『自由帳』をランドセルにしまった。

     「んじゃあ、おねぇーさん。

      また来るからねぇー、バイバーイ!

次はどんな『企画』を持ち込むのか。
頭を巡らせながら、『林道』を走っていく。

23 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/05(火) 22:40:51

神社敷地内――――『神秘の池』こと烏兎ヶ池。

「…………」

         ググ グ……

池の際ぎりぎりから腕を伸ばして、
水面を我が物顔で流れるボトルを狙う。

      グ

「ぐぐぐ……」

様子は池を囲む柵の外からでも見える。
『巫女』は今にも転落せんという勢いだが、
腕が伸びでもしない限り、届きそうにはない。

手伝ってもいいし、ちょっかいかけてもいいだろう。

24 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』 :2019/02/05(火) 23:21:35
>>23

ザッ  ザッ・・・

「お忙しい中、声を掛ける事失礼します」

物書きとして『ネタ』の収集のため。余り普段
足しげに通わない場所まで来てみたが、どうやら
社の遣いが随分と大変そうだ……。
 
「宜しければ、お手伝い致しましょうか?」

更に近づく。

25 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/05(火) 23:47:59
>>24(小林)

「んっ」

「ああ、すみませんね、ようこそお参りです。
 ただ、この柵よりこっちは立ち入り禁止で」

   「『土俵』じゃないですけど、そういうのでね」

           バシャッ

水面から手を離して、振り返る。
金色の目と、左右で長さの違う後髪が特徴だった。

「ただ――――もしよかったら、そうですね、
 そこの『ほうき』を持ってきてくれませんか?」

「この、柵の扉のとこまでね」

             ユラ

      「それで引っ掛けて取ろうかな、って」

袖を揺らすように腕を向けた先には、
柵に立てかけられた『箒』が確かに置いてあった。

26 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』 :2019/02/06(水) 21:52:02
>>25(レス遅れ失礼しました)

珍しい色合いの瞳だ。髪型も、神職に携わる上で この神社特有の
結わいなのかと関心がもたげる。

「箒ですね、どうぞ」

断る理由は無い。言われるがままに神域にこちらが踏み込まないよう
気を払いつつ指定された場所に置く。

「余り感心しない行動。罰当たりな事を平然と行う方も
このご時世多いのでしょうね」

不法投棄を行ったものが居たのだろう。水面に浮かぶボトルに
目を走らせつつ巫女に話しかける。

「『鵺伝説』を聞きつけ、此処へ来訪した身ですが……もし仮に
鵺がいるとして、住処に値するだろう場所を穢すものがいれば
何処知れず、そのボトルの主も災禍を受けるのでしょうか?」

「それと、自己紹介しておきます。小林 丈
清月の学生で、一端の物書きをしております」

素性と訪問の動機を明かしておく。

27 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/06(水) 22:52:16
>>26(小林)

意味深な容姿の少女……女性? ではあるが、
それがどこまで『巫女』ゆえんなのかは不明瞭だ。

「や。どーもどーも、すみませんね」

ほうきを受け取った。

「ポイ捨てはね〜、よくないですよホント。
 ま、うちの池に限った話じゃないですけど、ね」

それを手にして池に向かう……わけではなく、
柵越しに、小林に向かい合って言葉を返す。

「うちは『鵺信仰』ってわけじゃないですし、
 この池は……厳密には『住処』ってより、
 えー、『墓標』って感じになるんですけど」

「なんにせよぜひ怒ってやってほしいもんですよ」

怒りは表情には出ていないが、確かにあるのだろう。

「ああ、ブンガクをやってるんですね。
 ボクは鳥舟学文(とりふねまーや)でして、
 ま、見ての通り『巫女』をやってるのと、
 文化的な趣味を答え返すなら『観劇』ですね」

「うちの神社で、一本書く感じですか?」

分かりづらい、鵺的な笑みを浮かべてさらに問い返した。

28 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』 :2019/02/06(水) 23:18:44
>>27

「『墓標』……なる程。
池に堕ちた鵺の荒魂を鎮める為に作られたと聞いたので『住処』と
呼称しましたが、確かに墓 と言うのが適切ですね」

>うちの神社で、一本書く感じですか?

「それが要望ならば、一月内にでも。
物書きを自称する手前、創るならば真摯に向き合います。
学友の方で、例えばラノベの派生 所謂二次創作を書いてくれと
言われれば、ソレ等に関連する作品から目を通し基盤を作ってから
依頼品を執筆する、と言うのが私のやり方でして」

鵺的な微笑に、こちらも波紋なき水面のような静かな微笑で返す。

「貴方が望むのなら、私はどんな物も 御創り致します。
ただ、具体的な題材は渡して頂きます。
喜怒哀楽の感情で分別するとして、鵺をテーマとするのなら
喜なら、鵺の生誕か 京(みやこ)で生を謳歌してた事柄か
怒なら討たれた時の事か、または討たれるに値する暴走の発端を
描くか……等々ね。満足出来る品になるかは鵺如く未知なれど
職務には真摯に向き合う姿勢ではいるつもりです」

長々と自分ばかり話してすみません、と謝辞を告げてから
此処に訪れて気になった事を鳥舟へ質疑する。

「お話を変えますが。この神社の『名』が気になっていましてね。
『烏兎ヶ池』 烏と兎は一体どのような由来から来てるのですか?」

29 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/06(水) 23:41:32
>>28(小林)

「ああ、まあ、そうですね、住処でもいいのかも。
 その辺りの由来はボクが決めたものでもないし、
 解釈はお任せします。ロマンがある方でどうぞ」

神社の簡素な『ホームページ』にも、
池の由来を断言するような文言はなく、
こう答えるのが『通例』なのかもしれない。

「あー」

「その辺は、神主の許可がないとなんとも。
 ボク個人としてはちょっと読んでみたいですけど。        
 小林さんの『作家論』は本気度を感じますし?」

「ただまあ許可が出ないとにんともかんとも」

笑みを一通り浮かべてから、
本題となる問いに小さくうなずいて。

「池がね、先にあったんですよ、神社より。
 なので池の名前を付けたのは誰か知りませんけど」

「作家センセーにこんなこと、シャカ……もとい、
 いわゆる『カッパに水練』って話ですけど、
 カラスは『太陽』で、ウサギは『月』でしょ?
 えーと、金烏玉兎、っていうんでしたっけ」

「ここは『太陽』も『月』もよく映るンです。
 伝統がなかった昔なら尚更映えたんでしょうね」

今日は、あいにくの『曇り空』だったが――

「つまり、そーいう事だっていうのが定説ですねえ」

水面に映る『青』と『白』はなるほど、水鏡の如し。
定説と言われる程度の『説得力』はありそうだった。

30 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』 :2019/02/07(木) 00:13:40
>>29

「金烏玉兎 そうか……」

得心を浮かべた顔で池を見つつ納得いった表情を浮かべる。

「となれば、此処は神道で言えば祇園信仰……八坂神社や
ソレ等に通ずる、と考えて良いと受け取っても?
三国相伝陰陽カン轄ホキ内伝金烏玉兎集曰く、京で討たれた鵺の
伝説は殺生石などに酷似しており、旧き京を連想するのは容易です」

「神仏習合と、この町特有の形態が合わさったものが今の
『烏兎ヶ池神社』となっている……と、知ったような口を聞きますが
全ては一個人の妄想です。真実は大きく異なっているかも知れませんが
こう言う風に想像を働かせ楽しめただけで、今日は良い思い出が
出来ましたよ。ありがとう御座います」

それと……最後にもう一つ。と、前置きと共に小林は最後の質問に移る。

「貴方『鳥舟 学文』に対し、直接的に伺いますが……。
そちらから見て、『鵺』とは一体どんなものだと思います?」

「私にとっての『鵺』とは、幾多にも変化し得うる万象と考えてます」

聞いてみたかった。『鵺』に深く関わるものであるだろう彼女の口から
『鵺』に対する在り方を直接。

31 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/07(木) 03:06:24
>>30(小林)

「スサノオを信仰してるわけじゃないんです。
 あくまで『そういう名前の池』があって、
 そこにこの神社があるっていう由緒なので」

「解釈は、お任せしますけどねえ」

曖昧な、笑みだった。

「もうひとつ、いいですよ」

ほうきを手でもてあそびながら、頷く。
その頷いた首をそのまま横に傾げた。

「鵺? う〜ん、難しいとこついて来るなァ。
 ボク個人にとっては、『妖怪』ですかね。
 要するに、『よく分からない、怖いもの』かな」

        「神社にはどっちも『敵』――――
         ってのはシンプル過ぎる言い方ですけど。
         鎮めるべき存在ってのは間違いないですね」

「『難しく考えればいくらでも考えられる』でしょうし、
 難しく考えた方が楽しい問題なのかもしれないけど、
 『難しくする』のは神社とか巫女の仕事じゃなくって、
 それこそ小説家のヒトの専売特許でしょうから、ね?」

32 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』 :2019/02/07(木) 22:35:17
>>31(ここら辺で〆させて頂きます。お付き合い有難う御座いました)

「万葉集における『ぬえ鳥』とは
うら悲しい・寂しいと言う女人の思慕における意味合いですが」

池に対し、一度深く頭を下げて。小林はこう嘯く。

「この池の謎は、女性の心のように推し量るのが そう
とても難しい。もしかすればパッと思いつくような
簡単な答えこそが真理なのかも知れませんし、真相は
それこそ本当の鵺伝説の如く個人一つの裁量で処理出来ない
ものなのかも知れません。謎は謎のままで終わらせる事も
美しくあれ・・・・・・まぁ、簡潔に言えば私はこの池が大層
気に入りました」  ニコッ

笑顔は、恐らく本心で浮かべた物だ。

「また、来訪しても宜しいでしょうか? 
今度は、和菓子の一つでも土産に雑談でも致しましょう。
駅で随分と舌を唸らせそうなマスカット饅頭と言うのがあるんですよ」

談笑を手短に行い、青年は帰路へ向かう為神社へと背を向ける。

「鵺住まう池か・・・・・・いずれ、叶うならばこの『目』で見たいものだな」

道中で、金魚が住まう硝子球を手の中で転がせつつ想像の鵺を夢見るのだった。

33 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/07(木) 22:43:49
>>32(小林)

「そーですか? そりゃ、よかったです。
 いつでもまた『神秘』を楽しみに来て下さいよ」

             「あ、でも」

「差し入れはこっそり、お願いしますね。
 『縁側で参拝客とお茶しながら雑談』とか、
 マンガの巫女さんみたいでちょっと憧れますけど、
 ボクしかいない日じゃないと怒られそうだし」
 
           ニコ

「それじゃ、また。ようこそお参り、でした!」

・・・

・・・・・・

「さて、と」

       バシャッ バシャッ

   カコッ

              「――――よし、取れた」

34 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/17(日) 00:05:51

        ――――ざっ

                 ――――ざっ

ほうきで不届きなゴミなどを集めつつ、
頭の中で考えるのは、『ヴィルドジャルタ』のこと。

思いがけずその正体の答え合わせは出来そうだが、
はたしてそれで『いい』のか……そんなことを考えていたら、

                       カコッ

     「あ」

         「あちゃ〜っ」

ほうきで空き缶をふっ飛ばしてしまって、それを追って歩き出す。

35 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/02/19(火) 22:13:20
>>34

     コロコロコロ   ・・・ピタ

缶は思った以上に遠くに転がり……賽銭の場所に二つの人影が立っていた。
参拝客と言うには、どうにも異様な男と もう一方はスタンドである。

パン!!

「えぇ゛〜 あぁ゛ あぁ゛ あぁ〜っと 神様神様よぉ
ウィゴーちゃんが雌落ちしますように
ウィゴーちゃんが雌落ちしますように
ウィゴーちゃんが雌落ちしまうように
 さぁ〜〜〜〜ぁぁぁ〜〜て こんだけ祈れりゃあ
神様もよ ウィゴーちゃんが何かの拍子で日常で前触れなく
俺に赤裸々な情事を常時披露してくれる事もあんと思うんがなぁ。
そこんところ どうよ? ウーちゃん」

    パン パン パン

『この馬鹿の頭が正気に・・・いや、これが正気の場合もあるのか。
この馬鹿のみに天罰がくだりますように
この馬鹿のみに天罰がくだりますように
この馬鹿のみに天罰がくだりますように
この馬鹿のみに天罰がくだりますように
 あと、ウィゴーちゃんでもウーちゃんでも無い
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって何度も言ってんだろ。
あんたの頭の中には脳味噌以外の何を入れてるの?
どうやったら、そんな風な生き方出来るの?』

「そんな焦がれた視線向けてくれるなよ。此処は聖域だって言うのによぉ
思わずウィゴーちゃんをナニとは言わないが真っ白に染めたくて染めたくて
いぎり立っちまうだろうさぁ なぁ」

『アア チクショウ カミハシンダ』

「可笑しな事言うじゃねぇか。俺の目にはとびっきりの女神が
今も扇情的に身を捩れてるってのによぉ」

『キシャァァァァァァァーーーーー!!!』

やばい男と やばそうなオーラでヒステリックに悲鳴をあげる
スタンドが居る。無視するのも一つの手かも知れない。

36 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/19(火) 22:48:16
>>35(芦田)

「………………」

         フイッ

見なかったふりをして缶を拾いに行く。
警察を呼ぶか、それなりに真剣に考えた。
スタンドを説明できないと思って、やめた。

(まだ、暖かくなってはないんだけどなあ)

        (あれは『スタンド』だ)

  (ああ、『ヴィルドジャルタ』が、
   出せればよかったんだけどなあ)

都合のいい運命はない。
缶を拾いに行く。

(都合のいい神なんて元からいないんだよ。
 だから、君も私もこうして、困っちゃうんだよ)

だから……この変質者に近付く事になるわけだ。

37 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/02/19(火) 23:07:38
>>36

『アァ・・・モォ 本気で何でこんな男の下で
動く事になったんだろう。こいつでさえ無ければ
今頃は話が通じる本体さんと共に歴史トークとか
考古学などの深い知識の対話が出来てたのに……!』

「そうは言うがな、ウィゴーちゃぁん。
人生ままならねぇもんさ。俺も過去を振り返って常に
納得いったもんがあったか指折り数えるも。やっぱ全部
しっくり来なかったもんさぁ。
 だからよぉ、俺は俺のしみったれた過去よりも
ウィゴーちゃんとの輝く愛の未来について真剣に討論する方が
よっぽど健全だって思うんだがな」

『あ ん た の 発言 が 悪 影 響 な ん だ よ!
それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって何べん言ったら
わかるんだ。その歯全部ぶち折られたいのか』

「やめてくれよ……ウィゴーちゃん。
ウィゴーちゃんの拳が、俺なんぞの歯に当たって痛むなんて想像した
だけですげぇ胸が痛いんだ。
……てか、俺が傷むとウィゴーちゃんにも影響あるって理不尽だよなぁ
なんでまたそう言う仕組みになっちまったのか。
……うっし、決めたぜ。俺はウィゴーちゃんと俺との痛みの繋がりだけは
何時か断ち切って見せるって。此処の神社の前で宣言する!
ウィゴーちゃんの呪縛は俺が断ち切ってやるよぉぉお!!」

『そん時は笑顔であんたをブチノメしますよ ええ』



「……んぉ? おぉ巫女さんだ。
なぁ巫女さん。此処って恋愛成就も入ってるよな?」

『縁切りのご利益があるのなら。私は即 これから先
一生此処の信者として活動するんですけどね……』

近づいてきた貴方へ、唐突に男は縁結びの効果があるか聞いてくる。
スタンドはやさぐれている。

38 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/20(水) 00:06:18
>>37(芦田)

「ええ、巫女さんですよ。ようこそお参りです」

         ペコ

「ウチは『家庭円満』とかはありますけど、
 まったくゼロからつなげる感じの
 恋愛成就はちょっと弱いんですよね。
 『縁結びのお守り』とかは、ありますけど」

巫女として必要な事を説明しながら、
あわれな『守護霊』に視線を少しだけ向けた。
うそをついてに喜んで貰う事も出来るけど、
そんな都合のいい嘘は、つきたくもなかった。

「ちょっと失礼しますね」

         カコン

空き缶を、拾った。

「神さまはともかくボク個人としては、
 『良縁』がある事をお祈りしてますよ。
 『ご利益』があるかは、わかりませんけど」

腐れ縁も良縁なのかもしれないけれど。

39 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/02/20(水) 00:17:34
>>38(どうぞ、お気になさらず)

『……? ……! も もしや……貴方様は
私の事が見えて?』

「おん? へぇぇ ウィゴーちゃん、こりゃまた
ハッピーな出会いだなぁ。この前の痰吐き爺さんと言い
この町にゃあウィゴーちゃんの友達になれそうな娘っ子も
結構沢山いそうじゃねぇか、おい」

『ウィゴーちゃんじゃなく、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです
ゴホンッ お初目にかかります。こちらの変人奇人は無視して結構
私はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
 過去の因果を結び解きしスタンドです。どうぞ宜しく』 ペコ

潜在的に、貴方が常識人だと感付いたのか丁寧な挨拶をスタンドは行う。

「俺も自己紹介一応したほうが良い流れだよなぁ。
芦田 裕。好きなものはウィゴーちゃん 嫌いな事はウィゴーちゃんを
侮辱される事さねぇ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです
ア 本当に アレの話は聞き流して頂いて結構ですから』

40 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/20(水) 01:10:09
>>39

「『巫女』の鳥舟学文(トリフネマーヤ)です」

      ペコ

「貴女様なんてのは、やめてくださいよ。
 ボクは当然『神さま』でもないですし、
 偉くもなんともないんだから――――」

目を細めて、口角をわずかに上げる。
好意だけの笑みではないにせよ、
悪印象を与えるつもりもない、玉虫色の笑み。

「それで、えー、『芦田』さん」

「『見える』のは、そんなに特別なんですか?
 『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』さんは、
 ボクの目には驚くほどはっきり見えてますけど」

幽霊とも妖怪とも違う。
スタンド――――見るのは二度目だが、
不思議なほどに、そこに感動も驚きも無い。

「まるで見えていない人も、多いような言い方ですから」

それがあるのは、当然だった。そんなこの世界を知る必要も当然あった。

41 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/02/20(水) 22:46:10
>>40

『アア 何でしょう この安心感……対等に
ちゃんと自分の名前が呼称される、極普通の事が
こんなに嬉しく感じるなんて』

普通の接しにスタンドが静かに喜びを噛み締める中
一本の煙草を懐から出してペン回しの要領で弄びつつ
本体の芦田は呟く。

>『見える』のは、そんなに特別なんですか?
>まるで見えていない人も、多いような言い方ですから

「そりゃ〜よぉ 巫女さん。世界人口73億に比べりゃあ
『見える』より見えねぇ奴等のほうが多いんじゃねぇのぉぃ?
 少なくともよ。最初にウィゴーちゃんとデートするために
喫茶店で飲み物二つ注文したら変な顔されたしなぁ。
おまけに街中でウィゴーちゃんに話しかけていても、ここが
危ねぇ奴だと全員遠巻きに見てやがる。失礼なこってよぉ」 トン トン

『いや 私が見えるとか見えない次元で、貴方の振る舞いが
やばいって事を自覚して欲しいんですけど。あと、私の名は
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』

自分の側頭部を軽く叩きつつ、呆れた口調で愚痴を垂れる芦田に
スタンドはツッコミ入れるもののマイペースに話は続く。

「大体よぉ。俺達『見える』派からすりゃあ、不可思議な世界に
片足どころか両足どっぷり不可思議世界沼に突っ込んでるんだぜぇ?
世の中の大半、自分が賢いまともだと思ってる馬鹿野郎共にゃあ
見える派は全員奇人変人なんだろうが、俺もあんたも見える事が
特段に変じゃないって事は共通認識だろ?
 って事は、一体全体何が『特別』で何が『普通』だ? 
世の中にゃあよぉ、チンケな手品見たいな力ある奴もいりゃあ
神様めいた力を引き出して、今時やってる天災も人為でやってない
保障なんぞ誰にも証明出来ねぇ。この世界そのものの正常さを
『納得』出来る理論も証明出来ない野郎共に異常者扱いされても
屁でもねぇよ、おい。何が言いたいかって?
 うちのウィゴーちゃんが世界、いや宇宙一可愛いって事よ」 ヘ ヘ ヘ ヘ


『あ、すいません。世迷い言 終わりました?
それと私の正式名称はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
もう一度言いましょうか?
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだ! こ の スカタン!』

『納得』出来るものが無い以上。『特別』も何も無い
そう言った哲学を芦田は語った。最後の良く分からない自慢には
スタンドが怒鳴った。

42 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/20(水) 23:59:59
>>41(芦田)

「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』さんも、
 色々苦労なさってるんですね。
 正式な名前があるなら、ボクはそれで呼びますよ」

「ボクの事は別に『マーくん』とか……
 ああ、『あやちゃん』でも良いですけどね」

タバコに視線を向けながら、拾った缶をちりとりへ。
笑みはそのままで芦田の『講義』を静かに聴く。

「そうですねえ」

「ボクは『見えるのが普通』だと思ってるし、
 例えばボクのお父さんなんかは、
 きっと『見えないのが普通』と思ってるし、
 誰もが根っこのところが『普通』なのか分からないけど、
 何があるか分からない世界をおっかなびっくり生きてるし」

「『ハッキリわかるもの』なんて――――人間に都合のいいものは、
 数学とか科学とか、『学問』の中にしかないのかもしれませんね」

哲学的な、どこか深い湖に素潜りするような話に思えた。
自分は巫女で聞き屋ではないにせよ、興味は惹かれる考え方だ。
もっとも、鳥舟はこの世界に『陰謀論』のような類の疑いは然程持たないが。

「『乙女心』なんてのは『分からない』ものの最たるものですよね。
 恋愛成就――――求めたくなる気持ち、ボクにもわかりますよ」

          「分かっても納得できないもの、でもあるかな」

43 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/02/21(木) 00:18:37
>>42(切りが良いと思うので〆させて頂きます。お付き合い
有難うございました)

 「恋愛は良いぜぇ 巫女さぁん。俺はウィゴーちゃんを
見初めてから人生常にハッピーデイだ」

『私は控えめに言って拷問エブリデイなんですが
それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって言ってるでしょ
あぁ、それではアヤ様 と、呼ばせて頂きます。
何分 特例を除いては敬称付けて放して頂く性分ですから』

「おぉ、良かったねぇウィゴーちゃん。女の子友達第一号じゃねぇか。
それとよ。んなジーっと見つめんでも此処じゃあ吸わんよ。あんま
ウィゴーちゃんも良い顔しないし、近々禁煙を真剣に考えるか」

取り出した煙草をしまいつつ、鳥舟の缶を指しつつ呟く。

「――不法投棄が我慢ならなくなったら、ウィゴーちゃんに頼ればいい。
助けになってくれるぜぇ なぁ?」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
えぇ もし、何かお困り事があれば何時でも貴方の友として……』

  ス  ラ  ァ ァ

おもむろに、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトがチリトリの缶を
拾い上げると、その缶に滑らした手から『フィルム』が現れた。

『……捨てた主ぐらいは割り出して見せるのは朝飯前ですよ
……あっ! 湖畔のほうへ本日午後に行く予定だったの忘れてましたっ』

「んぉ? あ〜らら、スケジュールミスかいウィゴーちゃん?
そんじゃあ、今日は予定を切り上げて俺と愛の巣で洒落こむ感じで……」

『行くに決まってんだろ 世迷い事は私のいない空間で吐いてろ
それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
 ……ではアヤ様! いずれ、また楽しくお話でも!』

冬風がまた星見町を覆う中で、奇妙なスタンドと男は神社より
木枯らしよりも激しい渦を見せつつ去って行くのだった。

44 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/02/21(木) 00:30:01
>>43(芦田)

「ボクもこう見えて恋多き乙女なんですけど、
 今のところ相手は見つかってないんですね。
 まあ、積極的に探してるわけでも無いですけど」
 
              ニコ     ニコ

「ああ、すみません。
 吸っても良いんですよ。
 法に反さない程度なら」

路上喫煙そのものの規制はともかく、
どこかに腰を落ち着けて吸う分には拒否はしない。
芦田の印象も、少なくとも『ポイ捨て』をしそうには見えない。

「『霊感神社』にするつもりは――――
 少なくともお父さんの目が黒いうちは無いんです。
 だからゴミはちゃんと、ボクが拾いますよ」

              スッ…   

「巫女の仕事ですから、ね」

                  カコッ

空き缶を、指を搦めてちりとりに戻した。

「でも…………まあ、話し相手でしたら、
 今日みたいにボクだけの日ならいつでも」

              「それじゃあ……ようこそお参りでした」

45 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/02(土) 04:56:56

烏兎ヶ池神社の近くには、『バス停』がある。
市街からやや離れ、しかも川をまたいだこの神社の、
貴重なアクセス手段であり・・・出るための手段だ。

「っっっクシュン!!!」

      ズビビーッ

「うーん…………」

花粉の季節ってことらしい。
激しい『くしゃみ欲』でそれを思い知った。
今日は休みの日で、今から家を出る所なのに、
なんとも幸先が悪いというか、イヤな感じだ。

いつもの巫女服ではなく、レースをあしらった白いブラウスで、
バスを待ちつつ・・・条件反射的に、落ちていた空き缶を拾った。

         ブロローーッ

ちょうど『町からこっちに来るバス』が走り去り、
参拝客かもしれない人間が何人か降りて来ていた。
あるいは>>46も、その中の一人なのかもしれない。

46 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/03(日) 21:02:35
>>45
バスからなんだか眠たげな様子の女が降りてきた。

「……おはよー……ございます……。
 神社の前にポイ捨てとは……罰当たりですねぇ……。
 むにゃむにゃ」

鳥舟に声を掛ける。

47 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/03(日) 22:06:34
>>46

           クルッ

声を掛けられ、そちらに振り向く。

「えーと、おはようございます。
 ほんの少しずつ陽気になってきて、
 なんだか眠くなっちゃいますね」

「ああ、空き缶。
 まったくですよね、罰当たりな。
 誰かが踏んで転んだらどうするんだ」

          ゴソ

「捨てるのは楽だろうけどさ、
 拾うのはわりと大変なのに」

               ブツブツ

      ゴソ

ぶつぶつ文句を言いつつ、
カバンからビニール袋を出し、
そこに缶を包んでしまった。

「これからご参拝ですか?
 今日は天気もいいし日和ですねえ」

「それとも、川歩きでも?」

文句はすぐに笑みで上書きされた。

鵺鳴川が近くを流れている。
別に面白い川でも無い気はするが、
散歩道にするには悪くない……気もした。

48 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/03(日) 22:32:47
>>47
「捨てる悪行も……拾う善行も、お天道様は見てるんじゃ……ないでしょうか……」

目と鼻の先ですし。

「神社に……安眠祈願に来ました……。
 最近、寝不足……なので。
 ……ああ、川のせせらぎを聞きながら……なら、よく寝れるかもしれませんね……。
 ぐー」

まぶたが閉じそうなのをなんとか堪えながら会話する。
寝不足だとか言うわりにはどこでも眠れそうだ。

49 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/03(日) 22:46:08
>>48

「お天道様がそのまま注意までしてくれたら、
 こっちもラクで良いんですけどねえ。
 ま、そんな都合のいい話はないですけど」

「ボクも見かけたら一応、
 注意はしてるんですけどね」

           フッ

「お天道様にかわってってわけでもないけど」

ポイ捨て注意の看板もむなしく、
境内にはいつでもゴミが落ちている。
看板がなければもっと多いかもしれないけど。

「安眠祈願……えー、安眠祈願なら」

「健康祈願の一種、ってコトになるんでしょうねえ。
 それとも、不眠症なら『病気平癒』かな。
 病気平癒はウチ……あの神社の得意分野だから、
 その点は期待してくれちゃって、良いと思いますよ!」

どこに祈願が必要なのか疑問だが、
まだまだ眠り足りないということなのか?
まあ、今日は巫女でもないし深入りはしないが・・・

「……もしもし? あれっ、もしかして寝ちゃった?」

寝息らしき声にはさすがに驚き、目の前で手を小さく振った。

50 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/03(日) 23:15:52
>>49
「……………はい、寝てませんっ!」

慌てて気をつけの姿勢、直後に気づいて赤面。

「ああいや違うんですええと…………病気平癒、ですか。
 それはありがたいですね……。
 ……よく眠れそうです……」

しっかりした(?)のも束の間、すぐに戻っている。

「ところで……あなたは烏兎ヶ池神社の関係者の方……なんでしょうか……。
 さっき『ウチ』って……言いかけてましたけど……」

51 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/03(日) 23:24:01
>>50

「あっ、起きてた起きてた。よかった。
 いやま、寝ても良いんですけどね。
 道端だからちょっと危ないかなってわけで」

           ニコ

「『病気』とは違ったとしても、
 『祈る』と楽になるところはありますしね」

笑みを浮かべて、手を後ろで組む。

また寝そうになっているのには、
なんとなく『そういうもの』と察して、
とりあえずは置いておくことにした。

「あ、バレちゃった。ええ、『巫女』です。
 今日は非番というかオフなんで、
 これから町の方に出ようと思ってましてね」

「それでバスを待ってるわけですよ」

時刻表に視線を向けるが、まだ少しだけ先だ。

「あ。もし神社について聞きたい事とかあれば、
 バスが来るまででしたらお答えできますよ。
 オフだからってぶっちゃけ話とかは出来ませんけど」

52 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/03(日) 23:55:41
>>51
「……なんだかご心配かけて……すみません……」

ぺこり。

「非番ってことは本職の巫女さん、なんですか……。
 ……初めて見たかも……しれません……。
 Zzz……バイトの巫女さんより、お仕事大変だったり……するんですか」

53 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/04(月) 00:04:40
>>52

「いいんですよ、これくらい」

     ニコォーッ

「ええ、本職ですね。えーっと、お仕事かあ。
 実際のとこどうなのかは分かりませんけど、
 バイトの子達よりややこしい事はしてますし、
 多分大変なんじゃないかなって思いますよ」

笑みを浮かべたまま、指を口元にあて、
考えるようなしぐさをしながら答えた。

「まあ、あの子たちは学校とかあるし、
 ボクの方がやる事多いのは自然ですね」

「そういうお姉さんも、今日はお休みですか?」

何の仕事をしているのか想像しづらいが、
普段寝不足で悩まされている辺り激務なのか?

想像を巡らせつつ、軽い調子で質問を返した。

54 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/04(月) 00:36:12
>>53
「なるほど……やっぱりお仕事は増えるんですね……。
 私は……はい、今日は休みです……。
 ……せっかくの休日が、9時間しか寝てないのに……目が覚めてしまって……」

ほんのすこししかねむれなくてとてもつらいです。

55 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/04(月) 01:53:15
>>54

「え……あ、ああ。そうなんですねえ。
 睡眠不足だと、やっぱりちょっと辛いですよね」

(今『9時間』って言ったような……
 『不眠症』じゃなくって、『眠り病』ってやつなのかな。
 それともボクが『6時間』と聞き間違えたのかなあ)

内心疑問はあったが、言わない事にした。
『神秘』の全てを暴き晒すべきではないように、
謎は謎のままの方がいいものもあるのだ。
深刻な事じゃなく、睡眠時間の話だけども。

「『安眠祈願』、効果あること祈ってます」

祈って心が楽になれば眠れるかもしれない。
それ以上寝るのが健康なのかは置いておいて。

                チラ

時計を見る。バスは、あと少し来ないようだ。

「えーとちなみに、差し支えなければ……お仕事は何を?
 興味本位ですけど、巫女以外の仕事ってあんまり知らなくって」

沈黙するとなんだか眠らせてしまいそうだし、
なんとなく気になった事を聞いておくことにした。

この見るからに眠たげなヒトは、一体なにで稼いでいるのだろう?

56 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/04(月) 22:28:30
>>55
「ええと……いえ……大した仕事では、ありませんので……。
 本当に……別に……」

と口を濁す。

「そ、それじゃあ、安眠祈願……してきますね。
 ……神様のお力を……期待して……Zzz……お賽銭も奮発して……おきます……」

若干焦りながら若干眠りつつ神社へ向かおうとする。

57 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/04(月) 22:54:32
>>56

「あ、うん、そうなんですね。
 ボクも無理に知りたいとかじゃないんで、
 すいませんね、変なこと聞いちゃいまして」

        ブロローー

気まずくなりかけたところで、
ちょうどバスがやって来た。

気になる事もなくはないが――
謎は謎のままの方が、良い事もあるだろう。
もちろん、真実を考えてしまうのも仕方ない事だ。

「それじゃあ、よいお参りを。
 お賽銭は何円からでも大丈夫ですんでね」

   「また機会があったら会いましょう……それじゃ!」

そうしてバスのステップへ歩いて行った。
安眠祈願が叶ったかどうかは――――黒峰のみぞ知る事。

58 黒峰 唯『オールナイト・トレイン』 :2019/03/04(月) 23:09:06
>>57
「……はい……ありがとう……ございます……スヤァ……」

鳥船に別れを告げ、フラフラとなんだか危なげな足取りで神社へ向かう。

チャリーン

神頼みのご利益があったのか、その日の晩はぐっすり眠ってスッキリ目覚められたとかなんとか。

59 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/08(金) 21:26:26
「ここ…だよな」

地図アプリで学校からの道順を調べ、歩いてきた。
恐らく、ここで会ってるはずだ。『烏兎ヶ池神社』。

「よし」

肩に斜めにかけた竹刀袋を外して手に持ち、鳥居の前で軽く一礼。
そして手水舎の方へと向かった。

60 『烏兎ヶ池神社』 :2019/03/08(金) 21:46:46
>>59

今日の境内には『鳥舟学文』の姿が見当たらなかった。
彼女は『休み』か何かなのかもしれない。

もちろん参拝には特に問題はないし、他にも人間はいる。

(★このスレは『場スレ』としての利用可)

61 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/09(土) 03:30:29
>>59

前方に一人の先客がいた。
全体的に『不思議の国のアリス』を思わせるシルエットのファッション。
頭の上で揺れるスカーフ、両手の爪を彩るカラフルなネイル、ブルーのサングラス。

「ん〜〜〜??」

神社という場に似合わない姿は、同じ学校に通う生徒だった。
下の学年ではあるが、それなりに目立つ部類の後輩だ。
もしかすると知っているかもしれない。

「――――わからん!!」

参拝の手順が掲載された案内板の前で、何か言っている。
一般的な日本の高校生なら、別に困ることなどないのだが……。
しかし、どうやら困っているらしい。

「『カンジ』がおおすぎるんだよな。ちゃんと『フリガナ』うっといてくれないと」

       キョロ
            キョロ

「あ、そこのヒト。いまヒマ??ちょっとコレおしえてくれない??」

辺りを見回し、ちょうど近付いていた少年に声をかける。
夢見ヶ崎は『漢字』に弱い。
小学校低学年レベルのものでさえ手こずるのだ。

62 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/09(土) 21:52:49
>>60-61

『キョロキョロ』

(鳥舟さんは…お休みか?)

辺りを見回しても、あの金色の瞳の女性はいなかった。
まぁ事前に訪れると伝えたわけではないし、『ヴィルドジャルタ』のことを急かしに来たわけでもない。
今回は単純に参拝に来ただけだ。この神社のことは、歩きながら調べればいいか。
そうして手水舎で手と口をすすいだ所で、前方の少女に気付いた。

(あの子は…確か…)

とある『絵本の中に出てくるキャラクター』のようで、更にそれを個性的に仕立て上げた格好。
清月学園で見たことがある。一つ下、今泉さんと同じ学年だったはずだ。
とはいえ、名前までは知らない。ただその特徴的な格好は覚えていた。

(分からん?振り仮名?)

手拭いで使いながら、その案内板を眺める。
難読漢字などは使われていないようだが、一体何が読めないのだろう。
国語が苦手なのだろうか。説明してあげるべきだろうか。
しかし、やはり、その。─────まともに話せるだろうか。などと迷っているところだった。


>「あ、そこのヒト。いまヒマ??ちょっとコレおしえてくれない??」


「えっ」「あっ」「お゛っ」

「・・・・・・・・・・ッ!!」ブンブン


鉄はビクリと体を震わせた後に、慌てて目を逸らす。
斜め下のあらぬ方向を見て、少し間を空けてから、勢い良く首を縦に振った。了承らしい。
夢見ヶ崎が『漢字』に弱いように、鉄は『女性』に弱かった。

63 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/09(土) 22:46:15
>>62

「――――????」

相手の反応を見て、不思議そうな顔をする。
そういうリアクションを返す人間が周りにいなかったからだ。
興味を引かれる面白い反応だった。

      ジッ

なので、少年を観察した。
ある意味で熱い視線が注がれる。
そのまま何秒か見つめた後で、チョイチョイと手招きする。

「コレさ――『カンジ』がおおくてよめないから、かわりによんでよ。
 で、ナニすればイイかおしえて。こういうトコってルールとかキビシーんでしょ」

「――――ね??」

案内板には、やはり特に難しい漢字は使われていない。
普通なら困らないレベルだろう。
しかし、困っているのは確かなようだ。

「ちっちゃいコがきたトキのために、ヒラガナとカタカナのヤツもおいとくべきだな〜〜〜」

案内板を前にして、勝手なコトをほざいている。
だが、コイツは少なくとも『小さな子』には見えない。
国語が苦手にしても、やや度が過ぎている感はあるかもしれない。

64 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/09(土) 23:17:35
>>63

「ッ?!」

(うっ…うおおおっ)(何故、ジッと見てるんだこの子…ッ?!)
(『怖い』とか『キモい』なら分かるが…この反応は初めてだぞ…ッ!)

注がれる視線に耳まで赤くしながら、上体を仰け反らせ僅かでも逃れるようにする。
永遠にも思えた数秒が終わり、彼女から手招きされ、それに従い歩を進めた。
正直これ以上近付くだけでも足が震えそうだが、自分の苦手なものを理由に、困っている人を見捨てるわけにはいかない。

(覚悟を決めろ、鉄 夕立…!)

>「コレさ――『カンジ』がおおくてよめないから、かわりによんでよ。
> で、ナニすればイイかおしえて。こういうトコってルールとかキビシーんでしょ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」「ばっ」
「場所に、よって」「でも、大事なのは」「参拝者の、心がけだから」「そこまで、気にしなくても」

案内板の方を見ながら、カタコトめいた言葉をなんとか形にしていく。
要するに、神社の方からそこまでマナーを注意されることはあまりないが、
参拝者の真剣な心がけが願いに通じるものがあるので、それは人それぞれだと。

「とっ、鳥居」「一礼、くぐって」「そこ、手水舎」「右手、左手、口、左手、柄杓の柄を、洗って」

「参道、通る」「賽銭、お金、入れて」「二礼、二拍手、お願い、一礼」

該当する箇所を指差しながら、説明していく。とりあえず一通り説明してみたが、覚えられただろうか?
しかし、それにしても、だ。

「…国語が、苦手?」

呟くように訊ねる。ひょっとしてこの子は、『帰国子女』なのだろうか。

65 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/09(土) 23:45:58
>>64

「――――ふんふん」

軽く頷きながら、その説明に耳を傾ける。
とりあえず理解したようだ。
不意に、案内板から少年に顔を向けた。

「そーだよね〜〜〜。
 やっぱ、タイセツなのは『ハート』だよね〜〜〜」

「つーワケで――サンキュー!!」

     ニッ

そう言って、気軽な調子で笑いかける。
かなり大らかな性格のようだ。
投げかけられた言葉にも、フランクな返事を返す。

「『ヒラガナ』と『カタカナ』はチャンとわかるぞ。
 『カンジ』はニガテだけど!!」

ひょっとすると『帰国子女』という可能性はあるかもしれない。
普通なら困らないようなコトで困っているのだから。
『普通ではない何かがある』という線は大きいと言える。

「せっかくだし、いっしょにいく??
 セツメイしてもらったトコだけどさ、いっしょにやったほうがわかりやすいんだよね」

「――よし、いこ!!」

半ば強引に同行の申し出を出す。
少年の丁寧かつ親切な対応を目にして、たぶん断られないだろうと考えてのコトだ。
もし断られたとしても、その後ろからコッソリついていく気ではあったが。

66 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/09(土) 23:59:48
>>65

「ああ、いや…」

感謝されながら笑いかけられても、うだつの上がらない返事しかできないのが情けない。
しかし、朗らかな性格だ。今泉さんとはタイプが違うが、人当たりの良さでは同じくらいか。

(だが、『平仮名』『片仮名』はできるのに漢字が分からない)
(漢字に触れる機会が少なかったか…あるいは、勉強する機会がなかった?)

例えば貧困とか、か。流石に現代日本で、そこまでの環境がそうそうあるとは思えないが、
逆に言えばゼロではないということだ。この点にはあまり触れない方がいいだろう。
分からなければ、教えればいい。それだけのことだ。
だから、同行を申し出る少女の言葉にも即座に頷いた。
…目線は相変わらず彼方を向いていたが。

「分かった」「じゃあ、『鳥居』へ」

そう言って、朱くそびえ立つ二本の柱へと近寄った。

「これは、『門』」「人の住む世界と、神様の世界を繋ぐものと、言われてる」
「なので、一礼して、入る」

67 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/10(日) 00:27:21
>>66

鉄少年が知っている今泉という少女とは同学年だ。
タイプは異なるが、これも何かしらの縁かもしれない。
客観的に見れば、単なる偶然の可能性の方が大きいだろうが。

「さすがハナシがわかるな〜〜〜。
 こういうのはヒトリよりフタリのほうがタノシイし」

というワケで門の前まで来た。
そういえば、まだ実物を目で見たコトはなかったかもしれない。
灯台下暗しというヤツだろうか。

「ほうほう、くわしいですな。
 『レキシのセンセー』かな??」

朱塗りの門を興味深そうに見上げる。
それから、少年と同じように一礼して内側に入った。
キョロキョロと辺りを見回す。

「で――『センセー』、つぎはナニするんでしたっけ??」

「アッチ??コッチ??」

あちこちに視線を巡らせる。
その方向は、手水舎とは反対だった。
放っておいたら関係ない場所へ歩いていきそうだ。

68 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/10(日) 00:45:39
>>67

「…いや、そういうわけじゃあ」
「単に好きなんだ」「こういうのが」

歴史の先生か?と冗談混じりに問われて、若干笑いながらも首を振る。
確かに世間一般の高校生よりは、こういうのは詳しいかもしれない。
自分は世界史よりも、日本史の方に力を注ぐタイプだ。特に伝記物はかなり読んでいる。
だからか、こういうのも中学生くらいの頃によく調べていたなぁ───など思いを馳せていると。

「ま、待った待った」「次はこっち、『手水舎』だ」

目を離すと独りでに歩いていきそうな少女の前に立ち、4本の柱の上に屋根が付けられた建物をしっかりと指差す。
中に水盤と柄杓が備えられていた。二度目になるが、自分も見本を見せる意味で行おう。
一礼をして、柄杓を手に取って左手、右手、そして口をすすいで。
そのすすいだ左手をもう一度流し、最後に柄杓の持ち手を洗った。

「ハンカチは、あるか?」

もしなければ、自分の手拭いを貸そう。なるべく濡れてない部分を渡して。

69 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/10(日) 01:24:22
>>68

呼び止められた時、危うく別方向に歩きかけていた。
しかし、声をかけられたために途中で足を止める。
そして、指し示された方向に視線を向けた。

「――――おん??なんだ、ソッチだったかー」

後について手水舎へ向かう。
同じようにして手を洗い、口をすすいで柄杓を洗った。
もっとも、お手本と比べると少しぎこちない手つきではあったけど。

「そういえばセンタクしてたんだっけ。
 かしてくれるんなら、かしてもらおっかな!!」

その時は、ちょうどハンカチを持ってきてなかった。
なので手拭いを借りることにした。
濡れた手を拭き取ってから、少年に返す。

「サンキュー!!」

「さて!!いよいよ『メインディッシュ』がチカイな!!」

「そういえば、センセーはナニしにきたの??
 『じんじゃめぐり』がシュミとか??」

「わたしはアレだよアレ。
 キョーミがあったっていうか、『ボウケンのとちゅう』でたちよったってカンジ??」

「わたしは『アリス』だからね〜〜〜」

ブルーのレンズの奥の瞳を輝かせながら、そんなコトをのたまう。
確かに、『そういう格好』をしているのは事実だ。
ネイルやらサングラスやら、本来のソレにはない要素も多々あるが。

70 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/10(日) 01:41:59
>>69

「ど、どういたしまして」

目線を逸らしながらもハンカチを受け取り、折り畳む。自由な人だなぁと思った。
好奇心に満ちた子供のようだ。中学校一年生の三枝さんよりも、更に子供らしいかもしれない。
いや、この場合はあの少女の方が大人びてるのかもしれないが。

「そうだな、『メインディッシュ』」「言い得て妙だが」
「こうして神社を訪れる人は、大体何らかの『願い』を持って来る人が多い」
「つまり、これからが参拝者にとって一番重要とも言えるな」

参道を通り、賽銭箱の前へ。財布から五円玉を取り出し、賽銭箱の中へと入れる。

「オレは、まぁ…」「その大体の人と同じだよ。『祈りごと』」
「…『冒険の途中』、アリスってことは」「つまり、『不思議の国のアリス』?」「好きなのか?」

やはりというか、あの少女を意識したファッションだったか。
『不思議の国』を旅したあの少女のように、自分も冒険中ということなのだろうか。
やはり、以前は外国に住んでいたのか?それなら日本が『不思議の国』に見えても、おかしくはないかもしれない。

「そういえば」「名前、言ってなかったな」
「鉄 夕立(くろがね ゆうだち)」「清月学園の高等部二年生だ」
「キミは…一年生だろ?」「学校で恐らく、見たことが、ある」

71 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/10(日) 09:50:21
>>70

「あ、ソレソレ。『ゴエンがありますように』ってヤツだ!!」
 
「『アリス』もしってる!!」

少年と同じように五円玉を取り出し、賽銭箱に投げ入れる。
一方の耳に片手を当て、硬貨の落ちた音を聴いた。
うんうん、いいオトだ!!

「まぁね〜〜〜。『クロガネくん』とにたようなモンだな!!
 だって、スキなんでしょ??こういうのがさぁ――――」

        クルリッ

言いながら、その場でグルッと体を回転させて周囲を見渡す。
さりげなくタメ口だが、この様子だと改める気はなさそうだ。
回ったせいで少々ズレたサングラスを両手で直しながら、少年に向き直る。

「――――でも、チョットちがうな。
 わたしが『アリス』なのは、わたしが『アリス』だから。
 まぁでも、にたようなモンってコトにしとこう」

うんうんと軽く頷いて、一人で納得している。
その言葉から、自分自身を『アリス』と重ね合わせていることが窺える。
以前は外国に住んでいたという推測は、答えから遠くはなさそうだ。

「そう、ひとよんで『ユメミガサキアスミ』――
 コートーブの1ねんせいってコトになるね〜〜〜」

「『アリス』ってよんでもイイぞ!!
 『ユメミン』とか『アルカラ』ってよんでくれてもオッケーだ!!」

本名に続いて、複数の呼び方を次々に挙げていく。
どうやら『ニックネーム』のようなものらしい。
どの呼び方でも構わないだろうし、これ以外の呼び方でも問題ないだろう。

「ところで、クロガネくんの『オネガイ』ってなんなんですかね??
 あ、わかっちゃった〜〜〜。
 『ゴエンがありますように』だから、『イイヒトがみつかるように』ってコトだ!!」

「それなら、さっそくみつかったんじゃない??ホラ、ココに『イイヒト』が。
 ウンがよかったな。いま、『アリス』は『フリー』だ。
 うまいコトくどきおとして、キミのモノにするチャンスだぞ!!」

自分の顔を指差しながら、勝手なことをほざく。
冗談のような言い方なので、別に本気で言っているわけではないだろう。
しかし、放置すると後で『妙な噂』が一部で広まる可能性もなきにしもあらずだ。

72 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/10(日) 21:58:27
>>71

タメ口に関しては、気にならなかった。
礼節の形は人や文化それぞれだし、むしろ彼女の場合は、その雰囲気も相まって気が置けない空気を作り出すのが上手い。
動作や口調が一々面白く、見ていて飽きない。やはり直視はできないが。

>「――――でも、チョットちがうな。
> わたしが『アリス』なのは、わたしが『アリス』だから。
> まぁでも、にたようなモンってコトにしとこう」

「・・・・・なるほど」

詳しくは分からないが、彼女は『アリス』に憧れているのではなく、『アリス』そのものだという。
その言葉には、ただの憧れではない、何かしらの強い想いを感じた。だから、頷く。

>「そう、ひとよんで『ユメミガサキアスミ』――
> コートーブの1ねんせいってコトになるね〜〜〜」

>「『アリス』ってよんでもイイぞ!!
> 『ユメミン』とか『アルカラ』ってよんでくれてもオッケーだ!!」

「ふむ」「『アリス』が『アリス』なら、『アリス』でいいだろう」

しかし『アルカラ』は何なんだろう。一体どこから来たのか。
トルコの首都がそんな感じの名前だった気がするか、この場には全く関係がないだろう。
ちょっと気になってきたので、本人に聞いてみようかと考えたその時。

>「ところで、クロガネくんの『オネガイ』ってなんなんですかね??
> あ、わかっちゃった〜〜〜。
> 『ゴエンがありますように』だから、『イイヒトがみつかるように』ってコトだ!!」

>「それなら、さっそくみつかったんじゃない??ホラ、ココに『イイヒト』が。
> ウンがよかったな。いま、『アリス』は『フリー』だ。
> うまいコトくどきおとして、キミのモノにするチャンスだぞ!!」


「・・・・・・・・・・」

展開が早い。彼女は『アリス』だと言うが、『白うさぎ』もちょっぴり混ざってるんじゃあないかってくらいの。急ぎ足だ。
もちろん冗談だろう。むしろ冗談でなかったら、これからの彼女が心配になる。けれど。

「キミとは今日出会ったばかりだからな」
「もしこれからキミのことを深く知る機会があって、生涯を共にしたいと思ったなら。
 その時は、改めて結婚を前提に交際を申し込む」「その時もキミが『フリー』だったらな」

こういった事は、雑にはできない。それが自分の性分だ。
冗談なら、1人真面目に返した自分が恥ずかしい思いをするだけだ。それは気にならない。
…いや、だがこんな真面目に反応してしまうから一部の女性から『キモい』と言われてしまうのでは?
というかそもそも女性が苦手な自分にそんなチャンスが生涯訪れることがあるのか?
考えるほど気分が落ち込んでいきそうになる。深いため息をついた。

「…まぁでもアリスは感がいいな」「『復縁』だよ」
「オレは友人と仲直りがしたいんだ」


礼を二度、柏手を二度。そして両手を合わせ、そっと目を閉じて。両手を下ろしながら瞳を開き、深く礼をする。
そしてアリスの方へ体を向けながら手を前へ出して、同じことをするように促した。

73 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/11(月) 00:18:57
>>72

「――――…………」

一瞬の間、黙り込んだ。
その返し方は予想外だった。
聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる。

「あ、そう――」

「えーと、まぁその――」

「そのときも『フリー』とはかぎらないけど!!
 『アリス』はコイおおきオンナだし!!
 いつもイロんな『フシギ』をおいかけてるからな!!」

やや言い淀みながら、そのように返した。
……視線を微妙に外しながら。
この『アリス』をテレさすとは、クロガネくんやるな!!

「『ナカナオリ』??なんだなんだ、ケンカでもしたのか??
 それとも、ケンカするほどナカがイイってか??」

少年の参拝する様子を横目で見つつ、茶々を入れる。
その後で、自分も同じように手を合わせ、頭を下げた。
願った内容は――たくさんの『不思議』に出会えますように。

「――で、いつからケンカしてんの??」

「『ナカナオリ』のコツは、あいてのキモチになってかんがえるコトだな」

偉そうなことを言っているが、それを裏付けるほどの経験はなかった。
アドバイスとして役に立つものかどうかは怪しいところだ。
だからといって、冗談で適当なことを言ったというわけでもないが。

「むこうも『ナカナオリ』したいとおもってるかもね〜〜〜」

「キッカケがないと、なかなかムズカシイんだよなぁ」

74 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/11(月) 00:36:11
>>73

「えっ」

目を逸らすアリスに、何だそのリアクションは、と思わずツッコミそうになる。
真面目に返した事こそ恥ずかしいかもしれないが、内容自体は、特に変な所はなかったはずでは。
相手をより深く知って好きになれば、やがて交際を経て結婚となる。普通の恋路ではないのか。
…いや、変なのか?自分は『女性』との関わり合いが少ないだけに、その機微に疎い。
この言葉に嘘偽りは全くないが、あまり口にはしない方がいいのだろうか。

(うーむ…女心は難しいな)

無事に参拝を終えたアリスを見届けて、賽銭箱の前から離れた。

「…一月ほど前からだな」
「相手の気持ちを考えて、やったつもりだったんだが」「それがキッカケで怒らせてしまった」

>「むこうも『ナカナオリ』したいとおもってるかもね〜〜〜」

>「キッカケがないと、なかなかムズカシイんだよなぁ」

「そう思っていてくれたなら、いいな」「8年間もずっと友達だったから」

「ところでアリスは何を願ったんだ?」

75 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/11(月) 01:13:41
>>74

「ほうほう、イッカゲツか。だいたいソレくらいが『わかれみち』なんだよなぁ」

「あんまりながびいてくると、ケンカしてるジョータイがアタリマエになってきて、
 ヨリをもどすのがムズカシクなっていくからな〜〜〜」

「まぁ、やっぱり『ナカナオリ』はハヤめがイイよねってコト。ガンバレ!!」

詳しい事情は知らないし、自分も経験はそんなにない。
だけど、こういうのは早めの解決が大事だろうとは思っている。
ケンカしているのが常態化してくると、仲直りするのは難しくなっていく。

「あ、わたし??それはまぁ、ヒトツしかないでしょ」

「ステキなコイビトにめぐりあえますように――」

そう言って、おもむろにサングラスを外す。
黒目がちの大きな瞳が、社を見つめる。
かと思うと、悪戯っぽく笑ってサングラスを元通りに掛け直す。

「なんていうとおもった??
 たくさんの『フシギ』にであえますようにってコト。
 『アリス』はコイおおきオンナだから」

視力を得てから、様々な『不思議』に出会ってきた。
自らのスタンドを自覚して以降は、その機会は更に多くなった。
今後も、どんどん『未知』に出会っていきたいと心から思っている。

「クロガネくんも、なんかめずらしいモノとかみかけたら、おしえてよ。スグいくから。
 コウウンにも『アリス』のレンラクサキをゲットだ!!
 やったぜ、クロガネくん!!」

自分のスマホを取り出す。
連絡先を手に入れておこうという腹らしい。
『未知の不思議』へ繋がるアンテナは、多ければ多いほどいいのだ。

76 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/03/11(月) 01:41:54
>>75

「そう…なのか」「喧嘩をあまりしたことがなくて、分からなかったが」
「確かに、長引けば長引くほど退き時が分からなくなる、か」
「・・・・・・・・・・・・・・・よし」

「ありがとう、アリス」

決めた。これから友人の家へと行って、もう一度謝罪をしてこよう。
道すがら、この少女が言ったように、相手の立場を考えて。真剣に、自分の感情を伝えてみよう。
自分の中で一番大切な友人だ。失いたくない。

>「ステキなコイビトにめぐりあえますように――」

ああ、実に年頃の少女らしい願いだ。それはそれで、とてもステキなものだが。
しかし先ほどの『イイヒト』発言と同じように、これも本気とは思えない。
少なくとも、これが一番の願いではないだろう。

>「なんていうとおもった??
> たくさんの『フシギ』にであえますようにってコト。
> 『アリス』はコイおおきオンナだから」

「少しずつ分かってきた。キミという子が、どんな人間なのかは」

目は合わせないままに、しかし肩をすくめてみせる。
色気より食い気、ならぬ色気より好奇心と言ったところか。本当に、面白い人だ。

「・・・・・珍しいもの、か」「『超能力者』とかでもいいのか?」
「もちろん、もしそんな人間がいれば、の話だが」

連絡先を交換しながら、思う。
『スタンド使い』のことを説明すべきだろうか。だが、彼女が一般人である限り。
あまり深入りはして欲しくないと思う。この性格だ、それこそ多少の危険も物ともせず踏み込みかねない。

「アリス。『不思議の国』の探索もいいが…元の世界には、いつでも帰られるようにな」
「特に、夜道や人気のないところはなるべく避けた方がいい」

彼女も高校生だ、余計なお世話だと思うが、それでも口に出さずにはいられない。
どんな人間でも犠牲になる可能性がある、それが『通り魔』というものだから。

77 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/03/11(月) 02:09:29
>>76

「『チョーノーリョクシャ』??ナニそれキョーミあるゥ〜〜〜」

「もしいたらおしえてくれよな!!ゼッタイみにいくから!!」

たぶん冗談だろうと思っていた。
だから、こちらも冗談で返したつもりだった。
当然ながら、実際のところは分からない。

「ダイジョーブだ!!
 わたしは『アリス』だからな!!
 どんなセカイからだってブジにかえってこられるぞ!!」

          フフン

そういう表情は、どこか奇妙な自信に溢れていた。
それだけの顔ができるだけの『裏付け』があるからだ。
少なくとも普通の通り魔くらいなら、『ドクター』の力で軽くいなせる。

「まぁ、そのキモチはスナオにうけとっとくけど。
 もっといてもニモツになるワケじゃないしね〜〜〜」

スタンド使いの中には危険なヤツもいる。
たとえば、『エクリプス』の残党とか。
その存在を知っているからこそ、もしもの時のための警戒は怠っていない。

「――――さて、そんじゃまたクロガネくんにアンナイしてもらおっかな〜〜〜」

「あ、アッチのアレってなんだろうね??」

連絡先の交換を終えて、またキョロキョロし始めた。
境内の一角を指差し、そちらの方へ歩いていく。
ある日に起きた、本人達の知らない『超能力者』同士の小さな邂逅だった。

78 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/19(火) 00:52:03

「――――ふぅ」

         ザッ

              ザッ

夜の神社に、残っていた。
バイトの巫女達はこの時期この時間にはいない。
境内こそ閉め切ってはいないが、社務所は閉じている。

だから、一人で好きに歩き回れた。

          カサッ

「あーあー、もったいない」

思わず独り言が零れたのは、
拾ったボトルが『授与品』のそれだからだ。

落として帰ったのか、要らなくなって捨てたのか。
煮沸しろと説明したのにそのまま飲んで捨てたのか。
半分ほど中身が残ったボトルを手に、境内でたたずむ。

79 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/19(火) 22:09:09
>>78

境内に別の足音が聞こえ、一つの人影が現れた。
カーキ色の作業服を着て、革手袋を嵌めた中年の男だ。
鳥舟の姿に気付き、足を止めて一礼する。

「まだ開いているか?」

「閉まっていないようだから入って来たが」

歩いて近付きながら、そのように尋ねる。
何時だったか別の神社へ立ち寄った時に、『煙草屋の男』に出会った事があった。
烏兎ヶ池神社を訪れたのは、今が初めてだ。

80 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/19(火) 23:04:19
>>79

「はい、はい、開いてますよ。
 こんばんは、ようこそお参りです。
 あ。社務所は閉めちゃいましたんで、
 御守りの授与とかは出来ませんけど」

          ペコーッ

「ボクはまだ残ってますんで」

礼を返してから、顔が見える程度に歩み寄った。
金色の目も、夜の闇を照らす程明るくはない。

「今夜はご参拝ですか?」

「それとも、『神秘の池』の方で?」

「どちらにしても――――案内しますよ。
 暗いですから、ね。ここは町から遠いし」

川沿いの神社は、ネオンの彩りには縁遠い。
もちろん、見て回るのに必要なだけの灯はあるが。

81 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/19(火) 23:33:15
>>80

「神秘の池か――」

「その場所が有名だそうだな」

闇に浮かぶ金色の目を見やる。
珍しい色だと思ったが、指摘する事でも無い。

「夜に参拝するのは縁起が悪いという話を耳にした覚えがある」

「逆に昼間よりも神秘性が高まるというような話もあったか」

境内を軽く見渡して独り言のように呟く。
無論どちらが正しいかは知らないが。

「――では参拝させて貰いたい」

「どちらに転ぶか試してみる事にしよう」

82 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/20(水) 00:12:09
>>81

「ええ、有名です。霊験ってやつが、あるってね。
 でもまあ、そういうのは信じる心次第ですから。
 参拝する時間もね、夜の方が信じられるなら、
 こうして夜にするのが、きっといいんですよ」

         ニコニコ

「それじゃ、ご参拝ということで」

拾ったボトルをくず籠に捨てて、
鳥居の外へと歩き出した。
まだ冷たい夜風が、境内を歩く二人の背を押す。

「まっ、ですからね、信じる心があれば、
 手順は細かく考えなくてもいいんですけど。
 一応『おきまり』の手法でやったほうが、
 精神的にも『入りやすい』と思うんです」

「大きく分けて手順はみっつ。
 まず、鳥居の前で一礼をして。
 それから手水舎で、手や口をお清めして。
 それから最後に『二礼二拍手一礼』……と」

そう言いながら、鳥居に向けて頭を下げる。
そして宗像に顔を向けて……再び笑みを浮かべた。

「と、まあ、こういう感じでね。
 角度とかはそんなに気にしなくってもいいですよ」

83 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/20(水) 14:53:39
>>82

「行動を惜しむ人間が訪れた機会を活かせないのは珍しくない」

「願掛けを決意表明だと捉えれば気の持ち方次第という考えは理に適っている」

俺の中には信心と呼べるような物は無い。
だが、それを敢えて口には出さなかった。

「なるほど――分かった」

「形式があるなら従おう」

説明された通りに一礼し、手と口を清めた。
そして、最後の段階に入ろうとした直前に動きを止める。

「いや……」

「忘れていたな」

ある事を思い出した。
大した事では無いが、全く無視する訳にもいかない。

「祈願する内容を用意して来なかった」

「どうするか――」

その場に佇んで暫く考えを巡らせる。
やがて、不意に巫女の方を振り向いた。

「参考までに聴きたい」

「――仮に君が参拝する側だったとしたら何を願う?」

84 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/20(水) 22:49:08
>>83

「『プラシーボ効果』……って言うのは、
 流石に『罰当たり』の気はしますけど、
 『信じられる』とか『叶うにきまってる』とか、
 そういう気持ちが背中を押すものですからね」

あくまで、押すだけだ。
ゴールに運んで行ってはくれない。
押された結果として、倒れるかもしれない。

「――?」

「何も、忘れてませんでしたよ。
 凄く良いカンジの参拝―――ああ!」

        「それは、大変だ」

   ハハハ

小さく笑って、それから考えていたが、
自分に改めて向いた視線を感じて顔を上げた。

「まあ、そうですねえ」

「ボクは、この神社を知ってますからね。
 ここの『得意分野』の『旅の安全』か、
 もしくは『病気平癒』あたりですかねえ。
 べつに、特別病んでるわけじゃないですケド」

「そうじゃなかったら――――ええと、『健康長寿』とか」

          「何にしたって健康じゃなきゃ、ね」

巫女らしいというのか――――どこか模範解答的な願いだ。

85 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/20(水) 23:49:52
>>84

巫女の返事を聞いて軽く頷いた。
納得した事を示す動作だ。

「旅の安全――か」

「神社に得意な分野があるとは知らなかった」

模範的である事自体は良いとも悪いとも思わなかった。
ただ、恐らく悪くは無い答えなのだろう。

「お陰で参考になった」

「では、次の仕事の成功を祈願しておこう」

二礼二拍手一礼を行う間に、スタンド使いとしての仕事の成功を祈願する。
まだ新しい仕事は受けていないが、今後の為に今やっておく事にした。

「――参拝は済ませたが、帰る前に池を見ておきたい」

「まだ時間があれば案内して貰えると有り難い」

参拝を終えて再び巫女に視線を向ける。
黒い瞳には何処か虚無的な光があった。

86 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/21(木) 00:21:09
>>85

「神さまも、出来る事と出来ない事がありまして。
 うちでお祀りしてる神さまはその辺が、
 得意分野ってことらしいんです。
 ボクも直接会って聞いたわけじゃないですけど」

「ええ、是非祈っていってください」

         スゥーーー

             パンッ   パン

自身も祈願を行っておく。
手本という意味もあるし、
実際に健康を祈ってもいる。
それくらいカジュアルに願えばいいと思う。

「池、いいですよ。
 この時間だと見えづらいかもだけど、
 それでも『雰囲気』はあると思いますよ」

        「……」

言い終えてから、目が合った。
鳥舟の目は灯篭のように金色の光を揺らす。
だが、夜闇を照らさないのと同じで、虚無に差す光ではない。

「それじゃ、行きましょう。ちょっと林を歩くんで、
 足元はね、ちゃんと掃除とかしてますけど、
 頭に木の枝が当たったりすると危ないですから」

             ザッ  ザッ

        ・・・そして、池に向かって歩き出す。

87 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/21(木) 01:09:13
>>86

「神の世界にも分業制があるのか」

「専門家が分かっている方が祈願する側としても助かるかもしれないな」

「誰に頼むべきか分からなければ困る事もある」

巫女の祈願する姿を見届ける。
そして横に並ぶ形で歩き始めた。
目的地に向かう途中で言葉を続ける。

「俺は配管工事を専門に扱っている」

「水道管の修理なら出来るが怪我人を治療するのは無理だ」

「逆に言えば水漏れを直す為に病院に行く人間はいない」

歩きながら頭の付近に張り出していた枝を避ける。
参拝したとはいえ俺には本当の意味で祈願するような事は無い。
この神社に来たのも単に時間潰しの一つだった。

「神秘の池――だったな」

「そう呼ばれる理由には幾らか関心がある」

「どんな場所なのか確かめさせて貰おう」

88 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/21(木) 02:22:00
>>87

林道を抜け、視界に広がるのは夜空を映す水鏡。
池は――――大きな池だ。空気が澄んでいる。
何か『霊的』なものは、そこにあるのだろうか?

「ここが、『神秘の池』ですよ」

「謂れは、色々ありますけど――――
 それを確かめる術は、合法的にはないし、
 違法に確かめるのを許す気もないですから。
 底にほんとうに鵺が沈んでいるのか? とか。
 ここの池に落ちたら運気が上がるのか? とか、ね」

外縁部を囲む木の柵に、視線を向ける。

「その辺りも『信じる』かどうか、なわけです。
 あ、でも、生水のまま飲んじゃだめなのは、
 疑う余地なく、絶対なんですけどね。そこはね」

そして、おどけた調子でそう続けた。
それだけだ。他に確たるものなど、ここにはない。

神秘の池・・・その揺らぎが、宗像の瞳を映していた。

89 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/03/21(木) 03:31:29
>>88

神秘の池を前にして、ある種の雰囲気を感じた。
もっとも、それが霊的な物かどうかは定かでは無いが。

「飲用に適した上水道でない事は明らかだな」

「下水でも無いが」

暫く無言のまま池を眺めていた。
黒い瞳の中に、神秘の池が映り込んでいる。

「少なくとも景色の良い場所ではあるだろう」

「あるいは――神秘的と表現出来るかもしれない」

その時、水面が光ったように思えて目を細めた。
やがて、おもむろに空を見上げる。

「今夜は満月だったか」

「道理で明るい訳だ」

いつの間にか、月を隠していた雲が晴れている。
池が輝いたように見えたのは、月明かりが反射したに過ぎなかった。

「――だが悪くは無い」

「景色の良し悪しと力の有無は別問題だ」

元々、何かを期待して来ていた訳では無い。
実際に見る事が出来たのなら、それで十分だ。

「お陰で迷う事なく見て回る事が出来た」

「――案内に感謝する」

踵を返し、神秘の池に背を向ける。
そして、巫女に対して再び一礼した。

90 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/03/21(木) 22:00:19
>>89

「調整とか、してませんからね。
 成分そのまんま、神性もそのまんま。
 授与してる分も汲んだそのままなので、
 もし今後買う事あったら煮沸の方お忘れなく」

営業トークをかけつつ、
視線を池から宗像の方へと戻した。

「でも、『絶景』として楽しんでもらっても、
 ボクとしては全然オッケーなんですよね」

それからつられて、空を見上げた。
雲に隠れていた月が池を照らしたが、
その僅かに淀んだ水底は暗闇の中。

「『神秘』っていうのはなにも、
 『不思議な力』だけじゃあなくって、
 『雰囲気』でもいいんですから」

「――――ようこそお参りでした」

            ザッ

「またぜひ、お昼にもお参りくださいね」

踵を返した宗像の背にそう声を掛け、頭を下げた。
立ち去る参拝客を追う理由はない……そのまましばらく、池を眺めていた。

91 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/04(土) 01:33:19

春の陽気も少しずつ単に陽気になりつつある頃、
鳥舟学文は巫女姿で、『神秘の池』の周りを掃除する。

            カコッ

「ん……」

                 チャポッ・・・

(中身が入ったままじゃないか……もったいない。
 せっかく、ご利益ってやつだから買ったんだろうに)

拾ったボトルは――――『神秘の池の水』の『授与品』だ。
ほとんどどころか減っていないようにすら見える中身は、
これが『落とし物』か『忘れ物』だということを想像させる。

(どうしようかな。湖に戻すのは、さすがによろしくないよねえ)

それを片手に、周囲を見渡した。まだ持ち主が近くにいたりしないだろうか?

92 『ニュー・エクリプス』 :2019/05/05(日) 21:38:25
>>91

 「ひょえ〜〜〜! 落としたー!」

 「アホ踊りをしてたからだ」

 「むっ! あれはアホ踊りじゃないっス!!
ニュー・エクリプス正式のエクリプス・ダンスなんっすからねっ!」

 「何処に落としたのか心当たりある?」

 「桜のある部分っぽかっかなー、踊ってたのは。
けど、気づいたら無くなってたよ〜」

 何やら正門となる方向から、騒がしい四人程の声が聞こえてた。
どうやら落とし物を探してるらしい・・・。

93 須磨『ズーマ』 :2019/05/05(日) 22:25:40
>>91(鳥舟)
「こんにちわー」

ダルメシアン柄の半袖パーカーに、ハーフパンツ。
ショルダーポーチを引っかけて現れた。背丈の低いくせ毛の小学生だ。

「――――あ、ああ!

 そーやって汲んでるんだぁー、それ!
 大変そー。蛇口とかくっつけないの?」

今さっきに『鳥舟』が拾った『水入りボトル』を、
直接『汲み取った』と解釈し、すっとんきょうな声を上げた。


>>92(ニュー・エクリプス)
「ん?」

神社の鳥居を潜る際、
『四人組』の騒がしい声が聞こえてきた。

「(落とし物っぽいなぁ〜〜〜ッッ

  戻っても見つからなかったら、
  一緒に探したげよぉーっと……)」

四人組を素通りして、『池』の方へと向かっていく。

94 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/05(日) 23:22:20
>>92(ニュー・エクリプス)

「――――――?」

正門と、境内からやや歩く池にはかなり距離があるとはいえ、
彼女らの『パワフルさ』ゆえか声は『何となく』聞こえてきた。

                 ・・・が。

>>93(須磨)

前にあった晩とさほど変わらない、左右非対称の髪の『巫女』が振り向く。

「こんにちは――――――ああ、須磨くんじゃないか。
 久しぶり、ってほどではなかったかな。参拝に来てくれたのかな? それとも、
 ボクと『櫻』……じゃないや、『二宮君』を共演させる目途が立ったのかな!」

           「なんてね」

池に来ている参拝客は、境内にいる方よりも優先して自分が対応すべきだと思った。
ましてや知り合いだし、ちょっと目を離すとヤバそうな子だ。
べつに、何か危ない事をした前科があるとかではないが・・・

「ああ、これはね、そうじゃないんだよ。
 汲む方法は『企業秘密』……企業じゃあ、ないけれど」

別に大した方法ではないが。
 
「前にちょっとだけ話したっけ、うちは水を授与……『売ってる』って話。
 これはその『売った水』で、多分ね、誰かの『落とし物』かポイ捨てだと、思うんだけど」
 
                 「一応聞くけど、須磨くんのじゃあないよねえ」

彼がわざわざ神秘の水を買いそうにも思えないし、落とし主ではないのははっきりしている。

>ニュー・エクリプス

逆に、池のほうから声がする事――――境内には人はいない事が分かる。
厳密には『巫女』は社務所にいるし、『参拝客』もわずかながらいるが、
声をかけてくる人はいない、という事だ。『池』までの道は、案内板もある。

95 朝山『ザ・ハイヤー』 :2019/05/05(日) 23:37:13
>>93-94

エッ子「うーん。境内に社務所、階段……あ、池も見に行ったような」

ムーさん「じゃあ私達はこの辺りを探すか」

城生「社務所で拾って貰ってるかも知れないね」

われらニュー・エクリプスの幹部の落とし物を探す任務っス!

ならば首領の私も幹部のお助けをするっス。まったく悪の首領も
気苦労が絶えないもんっス!!

と言うわけで、小走りで『池』まで向かうっス。大きな池っス

巫女さんに男の子がいたっス・・・んんっ!

「あー! それ、エッちゃんの落とし物っス!」

ビシー!! とボトルを指しつつ告げるっス。早速
ニュー・エクリプスの任務完遂っス! 流石は悪の首領っス。

「どうも拾ってくれて有難うっス!
それ、友達の落とし物っス!」

巫女さんに近づくっス。

96 須磨『ズーマ』 :2019/05/05(日) 23:51:40
>>94(鳥舟)
「ボクもそーいう『吉報』を持ってきたかったンだよなぁ。

 この間さぁ、『池の水』を抜こうとした、って話したら、
 ママにちょー怒られたんだ。……迷惑掛けちゃあいけませんって」

渋々、と事の顛末を説明する。
言動とは裏腹に、しゅんとした様子は全く見られない。
ショルダーポーチをガサゴソ漁り、綺麗に包まれた『瓶詰』を取り出す。

    「これ持って『謝り』に行くとか言い出したから、
     先回りしてきたんだ。ママ同伴なんて友達に見られたらハズいしー」

    「だから、それ捨てたのはボクじゃあないよ!
     給食に出た『抹茶牛乳』がエグくて、コッソリ掃除用具入れに隠したら、
     『大掃除』でボロッと出てきて以来、そーいうことはしないって決めてるんだって!」

バタバタと両手を振って、必死で無実をアピールする。
未開封のボトルが落ちてる理由も全く検討が付かないが、
『ポイ捨て』と耳にすれば、なんとなく悪いことだと察していた。

>>95(朝山)

>「あー! それ、エッちゃんの落とし物っス!」

    「あ、あぁ〜〜〜〜〜ッッ!!

     ポイ捨てしたヤツだぁぁ〜〜〜〜〜ッッ!!」

ボトルを指し示す姿に『カウンター』を決めるように、
『朝山』目掛けて指先を突き返す。

    「もぉぉ〜〜〜〜ッッ

     『池の水』を汚すなんて、良くないぜッ
     そーいうの、ぜってぇー『悪い』ことじゃん!」

『濡れ衣』でも着せられていたのか、
頬を膨らませながら、善人面して糾弾する。

97 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/06(月) 00:33:38
>>95(朝山)
>>96(須磨)

「――――――えらいねえ、須磨くん。
 疑うみたいな言い方をしちゃってごめんねえ。
 この前のことだってボクはもう気にしてないし、
 瓶詰ももらえるなら、なおさら気にしないからさ」

(まあ須磨くんも、そこまで気にしてないかもしれないけど)

もともと特に強く疑っていたわけでもないし、
思ったより無実を強調してくるので、
早めにそれを認めることにした鳥舟。

「ちなみにこれ、何の瓶――――」

と会話が『抹茶牛乳』などに差し掛かるより早く、
ちょうどその場に近づいてきた『朝山』のほうに振り向く。

「――――こんにちは、ようこそお参りです。
 えーと、エッちゃん……ああ、きみのお友達なんだね」

           スッ

「それで、その子――――」

その、『エッちゃん』本人に確認しないことには返しづらい。
高いものではないとはいえ……ここに来ているのかな、と聞こうとして。

「あっ、待って待って須磨くん、『落とし物』って言ってるからね。
 たしかに『池の水』を汚すのはよくないことなんだけど――――
 偶然落としちゃっただけなら、むしろ今頃見つからなくって困っているだろうし」

須磨が糾弾し始めてしまったので、間に入るようにしてなだめる。ペットボトルは手に持ったままだ。

98 朝山『ザ・ハイヤー』 :2019/05/06(月) 19:47:59
>>96

>『池の水』を汚すなんて、良くないぜッ
>そーいうの、ぜってぇー『悪い』ことじゃん!

「んのぉ!? おぉ!! その言葉通り、自分っ!
悪の組織の首領っス!! 初対面の人間にも知って貰えてるなんて
なかなか自分も有名になったもんっス!!」 ふんっス!!

何やら勘違いして受け取る、裏の顔は悪の秘密組織
そう、悪の首領モーニングマウンテン!!!

>>97

「こんちはっス! 自分朝山 佐生っス。清月の二年生っス!!
それはエッちゃん先輩と一緒に此処で貰ったんっス。踊ってる時にきっと
池にあやまって落ちちゃったんス。落としちゃって御免なさいっス
エッちゃん先輩やムーさん先輩に、のり先輩は社務所のほうにいるっス。
なんだったら今すぐ呼んでくるっス」

「それにしても綺麗な池っス。桜も満開だと何時もお花見し放題っス
此処で毎日過ごせるのってきっととっても楽しそうっス!」

なんだか綺麗な池を見てると体が無性に動かしたくなったス。

 ブゥン!

「楽しいので踊るっスーーーー!!!!」

『ザ・ハイヤー』で『再分配』しつつのエクリプス・ダンスだ!!

99 須磨『ズーマ』 :2019/05/06(月) 22:04:48
>>97(鳥舟)
>>98(朝山)
>「あっ、待って待って須磨くん、『落とし物』って言ってるからね。

    「うおッ  そーいうことなんだ!

     まさか『池の水』に『池の水』を落とすなんて、
     砂場にバーミキュライト撒くようなマネするなァァ〜〜〜ッッ」

『鳥舟』の仲立ちもあって誤解を解き、人差し指を引っ込める。
そのまま『ボトル』を返して、一件落着かと思いきや……。

>「んのぉ!? おぉ!! その言葉通り、自分っ! 悪の組織の首領っス!!

    「へ、へェェェ〜〜〜〜ッッ

     じゃあ、『池の水』も悪いことに使うの?
     ぜってェー、止めといた方がいいよぉー。

     こっちの巫女さんも水売って暮らしてるんだって。
     『水商売』って不安定だって、お兄ちゃんも言ってたしさぁ」

『悪の組織』と聞いて、思わず面食らって真顔になる。
今は踊ってるだけで悪いことはしてないが、
ポイ捨てで困ってる(>>19)と言ってたので、一応探ってみる。

     ククッ

        「ヨッ、ホッ!」
 
                  スッ

『Mステ』と小学校の『応援団』で磨いたダンステクで、
ギシギシバタバタとぎこちないダンスの振り付けで対抗する。

100 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/06(月) 23:17:31
>>98(朝山)
>>99(須磨)

「ん、ん、ん…………えーと、わざと落としたんじゃないんだよね。
 そう、そうだよね。悪の組織とはいえ、それならいいんだ。
 悪の組織……いや大丈夫、呼んでこなくっても、事情はわかったし」

        「…………悪の組織かあ〜」

ヒーローごっこ、という年にも見えない。
須磨に『今こういうの流行ってる?』と聞こうとしたが、
彼も面食らっているようだし、そうでもないのだろう。

(……『特撮』ファンなのかな。そういう雰囲気じゃないけど、
 この前そういうドラマがやっていたし、彼女も隠しているのかな)

自分で観たのは好きだった俳優が助演していた時くらいだが、
学生の頃に熱心なファンが同級生にいた、それは覚えている。

                 トリフネ マーヤ
「朝山さん、よろしくねえ。ボクは『鳥舟学文』って言うんだよ。
 呼び方はお任せするけど、気軽に呼んで、気楽に楽しんでいってね。
 ここでの時間が皆さんにとっても楽しいものなのは、ボクも望む所だからさ」

力の入った口調を『緊張』と誤解し、そのようなフォローを入れて。

「や、まあ、水だけ授……売ってるってわけじゃないけどね。
 お守りとか、破魔矢……わかる? あのお正月とかの矢ね。
 ああいう縁起のいいものも、社務所のほうで扱ってるんだよ。
 だから、『水商売』ってのはちょっと違ってくるんだけどね……」

須磨の『よろしくない』誤認をやんわりと訂正した。
ちょうど左右を振り向きながら話す感じで、なかなか疲れる。

「ああ。今時は学校で、ダンスが義務教育なんだっけ…………」

          「ノリノリすぎて池に落ちないようにねえ」

なので、踊る二人には突っ込まず……やや遠い目で眺めていた。
神楽をすることもあるが、さすがに対抗して披露するには理性が勝った。

「………………??」

「ん、いや、ちょっと待った。朝山さん『それ』はその、何をしてるんだい」

あるいは現実逃避だったのかもしれない――――『ザ・ハイヤー』を視認し、我に返る。

101 朝山『ザ・ハイヤー』 :2019/05/06(月) 23:40:51
>>99

 うーむ! この男子も中々のキレ味のあるダンスを持ってるっス!
もしかすれば何処ぞの別の悪の組織なのかも知れないし、正義の一団なのかも
知れないっス。 闘争心をムンムン沸かせつつ更に踊りを激しくするっスー!

「あっ! 池の水はシロボシ君(ムーさんの飼ってるペット ヨツアナカシパン)
の水槽に入れるっス。シロボシ君は海水でも湖の水でも泳げるスーパーな貝なんです。
もう少し成長したら、きっと空も飛べるかも知れないっス」

シロボシ君の成長には無限の可能性が詰まってるっス!

>>100

「それ? ・・・おー!! トリヤマさんはスタンド使いなんっスか!
ひゃっほーいっ! スタンド仲間なんっス!! ニュー・エクリプス・ダンスで
共にお祝いするっス!」 〜〜♫ ♪

喜びのエクリプス・ダンスを舞い踊るっス!!!

「自分のは『ザ・ハイヤー』って言うんっス。トリヤマさんの
スタンドの名前はなんっスか?」

102 須磨『ズーマ』 :2019/05/07(火) 00:03:04
>>100(鳥舟)
>>101(朝山)

やや危険な『勘違い』は未然に修正されたようだ。

   ヨッ ホッ
                             ドタッ
    「あの『矢』かァァ〜〜〜ッッ」
                         タン 


『朝山』に張り合うようにステップを踏んでたが、
しばらくして『ザ・ハイヤー』を使用した、
奇怪なダンスについていけなくなったか、息を荒げてへたり込む。

「うォー、ダメだァー。

 やっぱり『BGM』がないと、
 リズムと合一しての表現がムズいぃ〜〜ッッ」

どっかから借りてきた言動と共に、地面へ腰を下ろす。
額の汗をパーカーの裾で拭いながら、『朝山』を上目遣いで見る。

    「ねェー、『シロボシ』君にも負けず劣らず、
     将来性のあるボクこと『須磨回造』にさぁー、
     その水を分けてくれたりしなぁーい?」

    「中居くんのように『貝になりたい』わけじゃあないけど、
     ボクだって、その『ヴィジョン』が見えるから、
     『スター』になれる可能性を秘めてると思うしー」

ほどけた靴紐を直しながら、『朝山』に『神秘の水』を要求する。

103 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/07(火) 00:51:59
>>101(朝山)
>>102(須磨)

「『ニュー・エクリプス』っていうのが、組織の名前なのかい?
 『新しい日蝕』……? 今の番組は、『星座』がモチーフなんだっけ」

やや勘違いしつつも、踊りにあいまいな笑みを浮かべて見守る。

「『ヴィルドジャルタ』」

「そういう名前『らしい』けど――――
 ま、あいにくボクは見たことがないんだよね。 
 照れ屋なのかなんなのか、とんと姿を見せないからさ」

「お祝いありがとう。――――ちなみにボクの名前は『トリフネ』らしいよ。
 べつに、『マーくん』とか『あやちゃん』みたいに、呼んでくれてもいいけどね」

そして朝山の勘違いにも、特に笑みを崩すことは無い。

「池の水を? うーん、それはどうなンだろうなァ。
 この池、あんまり『魚』とかが棲む感じじゃないから、
 すごい貝とはいえちょっとだけ心配な気はするかな。
 ボクは海洋学者じゃあないから『責任』は持てないけど」

が、他人の水棲ペットの水槽に池で汲んだ水を入れるのはいかがなものか――――
詳しいわけじゃあないが『貝』には『海水』のイメージがある鳥舟は首を小さく捻る。

「まあでも、朝山さんの水なんだから――――
 好きに使ってくれるのが、そりゃ、一番いいんだけどね。
 一応ちょっと心配だから、大丈夫なのか調べた方がいいかも、ってね。
 ああ須磨くんもさ! よかったら、社務所で『授かって』みたらどうかな」

        「自分で授かった……え、見えるの?」

須磨を窘めようとしたが、思わぬ言葉に目を丸くした。

「『ヴィジョン』が? ……おいおい、なんだかすごい偶然だね。一度に3人も揃うなんてさあ!」

                   「けっこう、珍しいものだと思ってたんだけどさ」

以前話したスタンド使いも、『見えないヤツのほうが多い』と体験を語っていた。これは偶然か?
それとも、何か――――『神秘』というものが、あるというのだろうか。鳥舟は目に見えない何かを、疑う。

104 朝山『ザ・ハイヤー』 :2019/05/07(火) 22:18:29
>>102

「んんっ? お水が欲しいのなら、巫女さんに頼むか
買うのが一番っス。この水はエッちゃん先輩のだから
私が勝手にあげるのは不味いっス」

>>103

「綺麗なお水なんっスけどねぇ。まぁシロボシ君の具合が良くなさそうなら
ムーさんが普段使ってる海水に戻すだけっスからね」

池を見てみるっス。きらきら輝いてるっス
あと池の水とか入れてみようって発案はエッちゃん先輩にムーさんっス。

>>ALL

「な」

「なんとーーーー!! 全員スタンド仲間なんっス!
吃驚仰天エクリプスダンスを踊るしかないっス〜〜!!」

スタンド仲間に巡り会えた驚きと衝撃を舞いにつぎ込むっスーーー!!

105 須磨『ズーマ』 :2019/05/07(火) 23:53:53
>>103(鳥舟)
>>104(朝山)
「ボクのクラスには『ズーマ』が見えるヤツいないから、
 『超絶レアキャラ』だと思うんだよねぇー」

『水』はすっかり諦めて、休ませた足で立ち上がった。

    「じゃあ巫女さん、これあげるー。
     バアちゃんの家に行った『お土産』だけど、
     ヨーグルトに入れると、むっちゃウマいよ!」

さっきの『瓶詰』を『鳥舟』に手渡す。
中身は綺麗に包装された『マスカットジャム』だ。

    「じゃあな、エプリッツ!
     あんまり悪いことするなよ!」

    「出店の『空クジ』をシュパッと暴くみたいに、
      ボクがやっつけてユーチューブに載せちゃうぞ!」

踊っている『朝山』に軽やかに忠告をすると、鳥居をくぐって去っていった。

106 鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』 :2019/05/08(水) 02:46:41
>>104(朝山)
>>105(須磨)

「そうか――――やっぱり、驚くくらいには珍しいんだね」

仰天する朝山に、レアさを語る須磨。
やはりただの『偶然』で3人集まったわけではないのだろう。
が、今の鳥舟にその謎を解き明かすきっかけはないし、
そもそも、すべての謎に解き明かせる答えがあるものでもない。

「へえ! いいものをくれてありがとうね。
 『ヨーグルト』は結構食べるからさ、
 ちゃんと底に残った一匙まで使い切るよ」

         ニッ

「それじゃあね、須磨くん。
 また何か、あったらおいで」

用事でも、話題でも、企画でも、何かあったらだ。
それから朝山に向き直る。

「踊り、得意なんだねえ」

「烏兎ヶ池は、確かに月が映るくらいにはきれいだけど、
 『純粋』って意味のきれいさとは、違うからね。
 見てみて。底がまるで見えないだろう? 濁ってるんだよ……」

                「さて、と」

       スッ

「ボクは、お掃除の続きをしてくるよ。
 もしお参りでわからない事があったら、気軽に声をかけてね」

                  「それじゃあ、また」

池の周りでいつまでもいるわけにはいかないし、
踊りをずっと眺めていると、時間が経つのが早すぎる。

特に朝山から呼び止めるようなことがなければ、境内のほうへ戻っていく・・・

107 朝山『ザ・ハイヤー』 :2019/05/08(水) 22:34:39
>>105

「それじゃあまたっス! 学校で宇宙統一部を開設してるから
良かったら入部してみるっス〜〜〜!!」

ちゃっかり入部を促しつつ、手を振ってばいばいっス!

>>106

「お仕事お疲れ様っス! とりふねさんも、また今度
一緒に私達と遊ぶっスー!」

 「よし」

「ボトル見つかったス〜〜〜〜!!!! たったったっ!!

輝く烏兎ヶ池を後にして、悪の首領はニュー・エクリプスの
仲間のもとへ戻っていった。


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