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【個】『烏兎ヶ池神社』【場】

100鳥舟 学文『ヴィルドジャルタ』:2019/05/06(月) 23:17:31
>>98(朝山)
>>99(須磨)

「ん、ん、ん…………えーと、わざと落としたんじゃないんだよね。
 そう、そうだよね。悪の組織とはいえ、それならいいんだ。
 悪の組織……いや大丈夫、呼んでこなくっても、事情はわかったし」

        「…………悪の組織かあ〜」

ヒーローごっこ、という年にも見えない。
須磨に『今こういうの流行ってる?』と聞こうとしたが、
彼も面食らっているようだし、そうでもないのだろう。

(……『特撮』ファンなのかな。そういう雰囲気じゃないけど、
 この前そういうドラマがやっていたし、彼女も隠しているのかな)

自分で観たのは好きだった俳優が助演していた時くらいだが、
学生の頃に熱心なファンが同級生にいた、それは覚えている。

                 トリフネ マーヤ
「朝山さん、よろしくねえ。ボクは『鳥舟学文』って言うんだよ。
 呼び方はお任せするけど、気軽に呼んで、気楽に楽しんでいってね。
 ここでの時間が皆さんにとっても楽しいものなのは、ボクも望む所だからさ」

力の入った口調を『緊張』と誤解し、そのようなフォローを入れて。

「や、まあ、水だけ授……売ってるってわけじゃないけどね。
 お守りとか、破魔矢……わかる? あのお正月とかの矢ね。
 ああいう縁起のいいものも、社務所のほうで扱ってるんだよ。
 だから、『水商売』ってのはちょっと違ってくるんだけどね……」

須磨の『よろしくない』誤認をやんわりと訂正した。
ちょうど左右を振り向きながら話す感じで、なかなか疲れる。

「ああ。今時は学校で、ダンスが義務教育なんだっけ…………」

          「ノリノリすぎて池に落ちないようにねえ」

なので、踊る二人には突っ込まず……やや遠い目で眺めていた。
神楽をすることもあるが、さすがに対抗して披露するには理性が勝った。

「………………??」

「ん、いや、ちょっと待った。朝山さん『それ』はその、何をしてるんだい」

あるいは現実逃避だったのかもしれない――――『ザ・ハイヤー』を視認し、我に返る。


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