- 1 :名無しさん :2023/08/25(金) 22:38:39 ID:w43iWbmg0
- 最終話の途中ですが、まさかの2スレ目です。
1スレで足りると思ったのに…なんでや…。
- 395 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:11:22 ID:YOitbRs.0
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『秋上がり』 20/99
~昼時・都内のデパート内の酒屋~
(,,^Д^)っ□「……うーん、あれも良さげだな。でもやっぱりこっちの方が……」ブツブツ
o川*゚ぺ)o「マスター、まだですかぁ? もうかれこれ30分は経ってますけど?」
(,,^Д^)「すまん、もうちょい……あ、コレ初めて見る銘柄だ! たまには甘口も呑んでみようかな」
o川#゚ー゚)o「どれもお酒には変わりないじゃないですか!もう何でもいいから安いやつとかにしましょうよ!」
o川*- -)o(まったく、マスターの日本酒好きにも困ったものです。絶対コーラとかカルピスソーダとかの方が美味しいのに)
o川*゚ぺ)o(てゆーか、アルコールって人間にとっては普通に毒ですよね? どうしてわざわざ毒物を摂取しようとするのか……。 まだまだよく分かんないですねぇ、人間) (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 396 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:12:20 ID:YOitbRs.0
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(;,^Д^)っ□ ウーン
o川*゚ぺ)o(あーもう、また悩み始めてる……これは時間かかりますねぇ。 洋服を選んでる訳でもないのに、何をそんなに悩むことがあるんでしょう? 日本酒なんて何選んでも美味しくないのに!)
三lw´‐ _‐ノv「それは間違いだよお嬢さん」ヌッ
o川;゚ー゚)o「間違いって何が……って、えっ?どなた?」
lw´‐ _‐ノv「米が本来持つ甘味や旨味、それらをより深く豊かに、それでいて芳醇なものへと昇華させた液体が日本酒なんだ。 銘柄だけじゃなく、作られた年や季節によっても全く味が変わる。四季に恵まれたこの国を彷彿とさせるその様は最早芸術と言ってもいい。そう、米は芸術なんだよ。分かるかいお嬢さん」
o川*゚ー゚)o「え、えっと……ここの店員さん、ですかね?」
lw´‐ _‐ノv「ううん、ボクはただの通りすがりの農学博士だよ。不審者の類ではないから安心してくれ」
o川;゚ー゚)o「その自己紹介だと全然安心できないです……」
- 397 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:12:51 ID:YOitbRs.0
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o川*゚ー゚)o(……ん?この女性、なんだかちょっと見覚えがあるような?)
lw´‐ _‐ノv「お連れ様が悩んでいるようだね。見たところ、ひやおろしや秋上がりといった秋のお酒を選びたがっているが、予算の関係で多くは選べない。 それでいて出来れば今まで呑んだことのないタイプを買いたいが、失敗するのも怖い……そんな所かな?」
o川;゚ー゚)o「私以上の分析力持っててますます怖いんですけど……」
lw´‐ _‐ノv「ほほう。彼、日高見の秋上がりを手に取ったね。 スイーツにも合う悪くないチョイスだけど…ここはあえて、より秋酒らしい旨味とフルーティーさを感じられる一品をオススメしたいな」
lw´‐ _‐ノvっ□「という訳で、これを授けよう。我が故郷の福岡が誇る名酒『庭のうぐいす』の秋上がりだよ」
o川;゚ー゚)o∩「いえ、その、別に私が呑む訳ではなくてですね……」
lw´‐ _‐ノv「おや、お酒を嗜むのは彼氏さんだけかい?」
o川;*゚Д゚)o「カレッ……!?いやそういう関係でもなくてですね!?!?」
「――おい、シュー!」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 398 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:14:04 ID:YOitbRs.0
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lw´‐ _‐ノv「あ、やっと来た。勝手にいなくなられると困るよロマ、ただでさえ東京は広いのに」
(;∩ωФ)「吾輩ではなく鏡に向かって言え……お姉さん、申し訳なかったであるな。此方のが迷惑をかけてしまった」
o川;*^ー^)o「い、いえいえ!楽しくお喋りしてもらっていただけですから!」
( ФωФ)「お気遣いなく。大方、何の前触れもなく唐突に話しかけて困惑させたに違いないであろうし」
lw´‐ _‐ノv「信用がないなぁ……そうだ、お嬢さん。最後にもう一つアドバイス」
o川*゚ー゚)o「はい?」
lw´‐ _‐ノv「――お酒の力に頼るのも、そこまで悪手ではないと思うよ」
o川;*゚ー゚)o「……ほえっ」
lw´‐ _‐ノvノシ「それじゃあね。さ、行こうかロマ」
( ФωФ)「マイペースにも程がある……本当に失礼いたしました。それでは、我々はこれで」ペコリ
- 399 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:14:32 ID:YOitbRs.0
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<テクテク
o川*゚ー゚)o(お酒に頼る……なるほど。その思考はありませんでしたね。私に"酔う"なんて機能がないからこその盲点でした)
o川*- -)oケンサクチュウ
o川*゚ー゚)o(アルコールは理性を飛ばす…ほう……?)
(*,,^Д^)っ□「お待たせキュート!色々悩んだんだけどさ、結局この一本だけ買おうかなって」
o川*゚ー゚)o「……遠慮しなくていいんですよマスター。明日はお休みですし、もう少しくらい呑んじゃいません?」
(;,^Д^)「えっ?い、いいのか?てか、普段と言ってること違くないか?」
o川*^ー^)o「まぁまぁ、偶にはいいじゃないですか!今夜はそうですね……」
o川*^ワ^)o「もう十本くらい呑んじゃいましょう!マスター!」
(;,^Д^)「いやそれは死ぬからいいかな……」
- 400 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:15:39 ID:YOitbRs.0
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( ФωФ)「学会まで時間があるとはいえ、そこまで余裕がある訳ではないぞ。 あの若い娘に一体どんな迷惑をかけていたのであるか」
lw´‐ _‐ノv「ちょっとしたお節介を焼いていただけさ。 たまにはマシュマロやたこ焼き以外を焼いてみるのもオツなものだね」
(;-ωФ)「よく分からぬが、やはり余計なことをしたのは分かったのである」
lw´‐ _‐ノv「必要なことをずっと忘れてる人に言われたくはないなー」
( ФωФ)「……必要なこと?」
lw´‐ _‐ノvっ「ん」スッ
( ФωФ)「……?」
lw´ _ ノvっ「……ボク、東京には不慣れなんだけど」
(*ФωФ)っ「……あ、あぁ。すまぬ」ギュッ (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 401 :名無しさん :2025/11/15(土) 02:17:25 ID:YOitbRs.0
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(;ФωФ)「そ、それで、結局ここで何を買うのだ。重たい物や大きい物は御免蒙るぞ」
lw´‐ _‐ノv「そうだねぇ。日本酒と銘柄米はマストとして、デパ地下で果物も見たい気分かな」
( ФωФ)「人の話聞いてたのであるか?」
lw´‐ _‐ノv「冗談だよ。思ってたよりこっちは寒いから、ちょっと服とか見に行きたいね」
( ФωФ)「分かったのである。それでは、マフラーとか手袋とかの小物も探しに行くとするか」
lw´‐ _‐ノv「そうだね……あ、でも」
( ФωФ)「ん?どうした?」
lw´‐ _‐ノv「……少なくとも、まぁ」
lw´*‐ _‐ノv「手袋は、間に合ってるかな」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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