したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール まとめる | |

化学・薬品産業総合スレッド

1 荷主研究者 :2003/12/07(日) 23:23
これまで「石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=」で扱ってきた化学系のネタを独立させます。

社団法人日本化学工業協会
http://www.nikkakyo.org/

石油化学工業協会
http://www.jpca.or.jp/

化学工業日報
http://www.chemicaldaily.co.jp/

石油化学データベース
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/new.htm

1835 荷主研究者 :2017/04/09(日) 22:42:25

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00421896?isReadConfirmed=true
2017/3/23 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミカル始動(3)人事システム共通化 成長へ人材最適配置

世界で活躍できる人材の戦力化を急ぐ(三菱樹脂の研修)

 新生「三菱ケミカル」はグローバル展開を加速させる人事制度を導入する。全世界のグループ会社で職務等級と評価基準を共通化して、人材を機動的に配置できるようにする。

 三菱ケミカルホールディングス(HD)執行役員人事室長の二又一幸は、「三菱ケミカル籍の日本人従業員だけで戦っているわけではない」と世界視点の重要性を説く。従来、各法人・各国で閉じていた人材管理を世界で統一することで、国内外のグループ従業員約4万1500人のデータベース(DB)を構築できる。

 成長市場や重点事業への人材最適配置だけが目的ではない。「世界各国のスタッフを把握して仕事を通して育成する。キャリア・ディベロップメント・プラン(キャリア開発計画)をつくって戦力化していく」と、二又は3社統合の機会を最大限利用する。

 また、新制度は人材の将来性にも着目する。人事室グループマネジャーの田中真彦は「その人がどれくらいの可能性を秘めているかを見て、人材の力を適正に評価して登用する仕組みを織り込む」と難題に挑む。

 統合新社は職務主義を基本とし、現在の仕事で成し遂げた成果を毎年評価する。ただ、今の課長が部長になっても同じく高い業績を上げられるかは別の話。深い能力評価を基にした人材配置ができれば、組織の活性化につながるのは間違いない。しかし、“言うは易く行うは難し”だ。

 「3年後、5年後は誰も分からないが、複数の意見を客観的に集めることで評価の精度が上がるはず」と、田中の試行錯誤は今後も続く。

 統合新社の従業員にとって、最大の関心事は給与体系だ。現在、全従業員へ通知しているところ。二又は「新しい給与の構成や金額、手当などの変更を知らせている。結果として増える人も減る人もいるので、大きく減る人には一定期間の補償措置を用意する」と細心の注意を払う。

 手当も3社で異なっていた。三菱ケミカルHD社長の越智仁は、「世の中の求めに沿って、配偶者手当より育児・介護手当を厚くする給与体系に変えた」と時代に合わせる。

 これほど大規模な会社統合にもかかわらず、新しい人事・給与制度を1年半で完成させて4月のスタートに間に合った。産業界でも前例のない速さだろう。(敬称略)

(2017/3/23 05:00)

1836 荷主研究者 :2017/04/09(日) 22:42:51

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00422149?isReadConfirmed=true
2017/3/24 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミカル始動(4)越智社長「少し飛んだ世界を見ていく」

三菱ケミカルホールディングス社長・越智仁氏

―三菱化学と三菱樹脂、三菱レイヨンの統合まで約1週間となりました。
「4月1、2日が休みなので、徹夜しないでシステムを切り替えられるからタイミングが良い。バラバラだった人事制度やITシステムを統一でき、人材配置や役職なども決まったのでスタートする準備は整った」

―統合の狙いは。
「統合新社は成長を迅速にできるようにするのが重要なポイントだ。世の中の成長が遅くなっている。米国を除く世界は低成長時代に入っており、我々は自分たちで事業の成長を作り上げないといけない。もう一つは、社会の考え方が変わりつつある。米配車アプリ大手のウーバーテクノロジーズの登場などで価値観が変わりだした。我々の製品への価値観もすごい勢いで変わる。新たなニーズも生まれてくるはずだ」

―新社は用途や市場ごとに10事業部門(MBU)へ再編します。
「マーケット主体で事業を考えるグループへ分けた。研究開発のレベルの高さや深さが一段と強まって、販売チャンネルや生産技術なども一緒になる。また、各MBUが自分たちでいろいろな事業の意思決定を行えるようにする。10億円まで投資判断を任せる」

―4月から三菱ケミカルホールディングスにIoT(モノのインターネット)を活用した新規事業創出などを担う「先端技術・事業開発室」を新設します。
「従来路線を発展させるのではなく、データサイエンスを切り口に自由な発想で新たなビジネスモデルをつくる。ファンドの部隊も強化して、技術を探索・応用してビジネスに育てる発想が必要だ。AI(人工知能)やロボット、バイオ、メディカルなど将来を見据えて、外部からどんな技術を入れて自社技術と組み合わせるかを考える。隣接の市場ではなく、少し飛んだ世界を見ていく。我々ではできないので、外部から人材を採用する」

―2017年度から「健康経営」へ本格的に乗り出します。
「個人の健康だけに着目しているわけではない。同僚との付き合い方や仕事のストレス、職場環境などが健康に影響する。個人を活性化することは組織づくりとイコールだ。だから、健康経営は事業戦略と同じだ。具体的には生活習慣病などの予防に向けて運動や睡眠などの生活データ、検査データなどをネットワーク上で管理する。そして、課単位で各職場の活動と個人の健康状態を関連づけて見ていく。職場改革や個人の健康増進施策を打ち、食堂なども充実させる。軌道に乗るまでに3、4年かかる」

(おわり、鈴木岳志が担当しました)

【記者の目/来年度以降、真の実力試される】
足元の原油や為替は比較的安定しており、構造改革で市況変動の影響も最小化できる。だから、2017年度以降は高収益な成長を実現する真の実力が試される。20年度のコア営業利益3800億円(16年度見込み2970億円)は必達目標だ。統合新社を中心にグループの総合力を結集しなければ高き目標には到達できない。(鈴木岳志)

(2017/3/24 05:00)

1837 荷主研究者 :2017/04/09(日) 22:56:28

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28I9J_Y7A320C1TJC000/
2017/3/28 19:14 日本経済新聞
田辺三菱、後発薬事業から撤退 ニプロに譲渡

 田辺三菱製薬は28日、後発薬事業と特許切れ医薬品の一部をニプロに譲渡すると発表した。譲渡日は10月1日で、譲渡額は非公表。田辺三菱製薬は2008年から後発薬事業に参入していた。同事業の収益は競争激化や薬価の引き下げ圧力などで厳しさを増している。後発薬事業から事実上撤退し、新薬開発に資源を集中させる。

 ニプロに譲渡するのは田辺三菱製薬の100%子会社で、後発薬事業などを手掛ける田辺製薬販売。16年3月期の売上高は138億円で、後発薬のほか特許切れ医薬品も一部販売している。田辺三菱製薬が持つ特許切れ医薬品も同社に移管した後、製造販売権や在庫、商標権などすべての権利をニプロに譲渡する。

 ニプロは田辺三菱製薬から後発薬51種類と特許切れ医薬品26種類、先発薬と同じ成分と製造方法で作られるブランド後発薬1種類を取得することになる。今後も田辺三菱のブランドを使えるため、後発薬事業の営業を強化していく考えだ。

 特許切れ医薬品を巡っては武田薬品工業が本体から事業を分離し、後発薬世界大手のイスラエルのテバとの合弁会社に移管。塩野義製薬もインド後発薬大手のルピン子会社の共和薬品工業(大阪市)に、睡眠導入剤など21製品を154億円で売却するなど事業再編が進んでいる。

1838 荷主研究者 :2017/04/09(日) 23:12:03

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14669060Z20C17A3LA0000/
2017/3/30 6:02 日本経済新聞 電子版
硫酸マグネシウムの生産設備刷新 馬居化成工業 医薬品で使用

 化学品製造販売の馬居化成工業(徳島県鳴門市)は医薬品などに使う高純度硫酸マグネシウムの生産設備を刷新し、生産能力を1.5倍に高めた。医薬品のほか健康食品や化粧品向けなどに幅広く拡販するほか、自社ブランドによる高純度硫酸マグネシウムを使った応用製品も積極展開する。同社が強みを持つ高付加価値品の販売を伸ばし、ブランド力の強化を目指す。

 にがりにも含まれる硫酸マグネシウムは、鉱物中から成分を取り出して生産する。ミネラル源として点滴や栄養食品などに使うほか、保温効果があり化粧品や入浴剤など幅広い用途がある。同社は独自の結晶化技術で「99.999%」の高純度製品を製造することができ、不純物が少ないことから医薬品や食品などの用途にも販売する。

 約3億円を投じ、本社敷地内に既存工場を増設する形で新たな生産棟を設け、生産設備を約40年ぶりに全面更新。4月から稼働する。具体的な生産能力は非公表だが、従来の1.5倍に高まるという。医薬や食品向けなどが好調なのを背景に、従来の生産設備はほぼフル回転だったため、生産余力を確保して顧客拡大や新用途開拓をしやすくする。

 新設備の導入に伴い、工場へ入る扉を二重にしたり、手洗いを徹底したりと管理体制も強化する。顧客から製品の安全・安心への要望が強まっていることに対応し、販売先の拡大につなげたい考えだ。

 高純度硫酸マグネシウムを使った自社製品の展開にも力を入れる。欧米では硫酸マグネシウムは「エプソムソルト」と呼ばれ、美容に気を配る人向けの入浴剤として注目されている。同社は高純度を売り物に、高級路線の入浴剤を自社ブランド「エプソルト」などとして販売している。

 2015年には同製品などを扱うセレクトショップを東京・北青山に出店。感度の高い消費者向けにブランドを浸透させることで、入浴剤事業の拡大を目指す。

 将来的には入浴剤以外の分野でも、高純度硫酸マグネシウムを使った自社ブランド製品を拡充したい考え。付加価値を高めることで価格競争に巻き込まれにくくする。

 同社の16年5月期の売上高は43億円。「売上高の規模にはこだわらない」(馬居正治社長)として高純度硫酸マグネシウムを使った自社ブランド製品を含め、具体的な売上高の目標を立てていないが、自社ブランド製品の販売を伸ばして知名度を高めることを目指す。

1839 荷主研究者 :2017/04/09(日) 23:13:59

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00422822?isReadConfirmed=true
2017/3/30 05:00 日刊工業新聞
旭化成、セパレーター生産能力1.5倍 EV拡大で150億円投じ新棟

旭化成の湿式セパレーター「ハイポア」

 旭化成は滋賀県守山市でリチウムイオン二次電池用絶縁材(セパレーター)の新工場棟を建設する。約150億円を投じて、主力の湿式セパレーターの年産能力全体を現状(建設中含む)比約50%増の6億1000万平方メートルに拡大する。2019年度上期に稼働する。セパレーター世界最大手として、車用駆動電池部材の供給体制を整える。電気自動車(EV)など電動車需要の拡大で、東レや住友化学、宇部興産も工場を増強している。

 旭化成は守山製造所(滋賀県守山市)内に湿式セパレーター製造の新工場棟を新設する。能力増強分は年間2億平方メートル。敷地内では18年上期稼働に向けてすでに生産設備を増設しているが、新たに設備を追加して生産能力を引き上げる。30日に発表する。

 増強するのは湿式セパレーター「ハイポア」。守山と宮崎県日向市の2拠点で製造している。従来はスマートフォンなど電子機器向けのリチウムイオン二次電池に採用されてきたが、近年はEVやハイブリッド車(HV)など車載電池用途が急増している。

 旭化成は湿式と乾式のリチウムイオン二次電池用セパレーターを手がける。乾式は15年に買収した米ポリポアが車載用中心に手がけている。

 現在の年産能力は2億5000万平方メートル。20年までに湿式・乾式合計で年産能力を11億平方メートルまで拡大する計画だ。

 自動車業界は世界各地の環境規制の強化に対応するため、EVの販売に力を入れている。米テスラは18年に年間50万台の生産目標を掲げる。トヨタ自動車も20年までに量産体制を敷く。独フォルクスワーゲン(VW)は25年に同100万台の販売を目指し、独ダイムラーも25年までに電動車両を10車種以上発売する予定だ。

 特に、欧米や中国ではEV市場が拡大するのは確実だ。日本勢の市場シェアが高い電池部材産業への波及効果は大きい。

(2017/3/30 05:00)

1840 とはずがたり :2017/04/15(土) 22:46:08
>>1731-1733
日本企業だけじゃなく日本を潰した皇軍も全く同じだ。

2000億円投じ98億円で売却 トクヤマ、夢の代償
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO15120240Q7A410C1X13000/?n_cid=NMAIL003
2017/4/11付日本経済新聞 電子版

 経営再建中の化学メーカー、トクヤマが巨額損失の原因となった「負の遺産」の処理をようやく完了する。年間売上高の3分の2に及ぶ2000億円超を投じたマレーシアの工場を今春にも、韓国の太陽電池大手にわずか98億円で売却する。社運をかけたプロジェクトの失敗は度重なる判断ミスが招いた人災の側面が大きい。トクヤマが撤退を決断できなかったのはなぜか。

トクヤマの誤算にみる日本企業が陥りやすい三つの共通項
http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/1512025010042017X13000-PB1-5.jpg

… トクヤマは創業99年の老舗化学メーカーだ。半導体ウエハーの原料となる多結晶シリコンでは世界大手に名を連ねる。名門転落の始まりは2008年秋。「太陽光バブル」ともいわれた太陽電池への投資拡大で、多結晶シリコンの需要が急増したことだった。

■太陽光投資焦る
 多結晶シリコンの製造には多大な電力を必要とする。そこでトクヤマは安く電力を調達できるマレーシアへの進出を決定。15年に執行役員から立て直しのため社長に就いた横田浩社長は「太陽光バブルに乗り遅れるなと焦りがあり、それが前のめりな投資を生んだ」と振り返る。

 旧日本軍がなぜ敗れたかを研究したベストセラー『失敗の本質』の著者の1人で、組織戦略論に詳しいハリウッド大学院大学の寺本義也副学長は「トクヤマの事例には日本の企業全体が陥りやすい3つの共通項がある」と指摘する。それは(1)戦略の不在(2)守りのガバナンスの欠如(3)過去の犠牲の美化――だ。

 「化学の名門」と言われながら、長らく売上高が3千億円弱にとどまっていたトクヤマは08年、創業100周年となる18年に売上高5千億円超のグローバル企業を目指すとのビジョンを掲げた。マレーシア進出の大きな動機は具体的な成長戦略より「願望」が先行。寺本氏は「ある種の願望が全体を支配すると、具体的な戦略は置き去りになりやすい」と指摘する。

 「守りのガバナンス」もなかった。マレーシア法人を設立した09年8月はまだ「太陽光バブル」のさなかで、多結晶シリコンの価格は1キログラムあたり約60ドル。11年2月の第1期プラント(投資額800億円)着工時には70〜80ドルまで上昇した。

 想定外の事態に陥ったのは着工直後だった。中国勢の増産などで多結晶シリコンの価格は急速に下落。「マネーゲームの渦中に大丈夫なのか」という反対の声も社内外から出た。しかし、こうした声は多数派の前にかき消され、トクヤマは逆に攻めに出る。11年5月、傷口を大きく広げることになる第2期プラント(1300億円)の建設を決定した。

 欧米企業は大規模な投資をする際には同時に撤退基準も設けていることが多いが、当時のトクヤマに「撤退」の二文字はなかった。「多結晶シリコンで30年以上の実績が過信となり、工場の規模を大きくして固定費を下げればいいとの発想だった」(横田社長)。

■2000億円の損失
 12年2月、多結晶シリコン価格が30ドル台まで落ち込む状況下で第2期プラントは着工。「人は過去に払った労力や犠牲を美化する傾向がある」。寺本氏は失敗するプロジェクトの共通問題としてこれまでの投資を「もったいない」と、何とか回収しようとすることが撤退の判断を阻害する最大の要因とする。

 横田社長も「第2期を早く動かせば『まだ取り返せる』との思いがあった」と悔やむ。挽回したいとの思いは現場サイドで特に強い。だからこそ「経営者は情を排し、大局からの冷徹な判断が必要」(寺本氏)だった。

 誤算を重ねたマレーシア工場。第1期プラントは需要が急減した太陽電池から半導体向けに急きょ転換を図ったものの、品質トラブルで商業運転できず、第2期も稼働前から収益が見込めない状態で14〜15年に工場の総投資額にあたる2000億円の減損損失を計上。財務基盤は大きく毀損し、16年5月に企業再生ファンドからの支援を仰ぐこととなる。採算改善もかなわず、16年9月に韓国のOCIへ9800万ドル(98億円)で売却が決まった。

 計画発表から約9年。日本から100人以上の社員が立ち上げに心血を注いだプロジェクトが幕を閉じる。「マレーシアでの経験をただの『黒歴史』にしてはいけない」(奥野工場長)との思いは財産として残った。教訓をどう再生の礎にできるか。創業100年の節目を前にトクヤマは新たなスタートを切る。
(企業報道部 古川慶一)
[日経産業新聞4月11日付]

1841 とはずがたり :2017/04/24(月) 18:25:20
2016.2.23
旭化成・社長引責辞任で崩れた集団経営体制
http://diamond.jp/articles/-/86688
週刊ダイヤモンド編集部

「新生・旭化成」の旗振り役が、「杭問題」の幕引き役に転じた。

?旭化成は2月9日、ついに社長交代を発表した。子会社である旭化成建材の杭工事の施工データ改ざん問題を受けて、浅野敏雄社長が引責辞任し、4月1日付で小堀秀毅専務が新社長に就任する。

?旭化成にとって、4月1日はもともと、新しい中期経営計画をスタートさせる特別な日だった。同社は浅野氏が社長に就任した2014年、同氏や小堀専務を含む4人の代表取締役による集団経営体制に移行。この船出に向けて、着々と準備を進めてきた。

?重要なのは、この新体制には30年続いた会長による“院政経営”から卒業する意味が込められていたことだ。実権を握ってきた伊藤一郎会長は、新しい時代に対応するべく自分の代で院政に終止符を打つと宣言。新生・旭化成に向け浅野社長を抜てきした経緯がある。

?浅野社長は入社して以来、一貫してヘルスケア畑を歩んでおり、問題が起こった当時に建材事業の経営を執行していたわけではない。おまけに同社が次の成長の柱に据えるヘルスケア事業領域の担当役員としても社の要だ。

?小堀専務が「経営責任を取って退任する必要はない」と慰留したというのも無理からぬことだった。

?もっとも、問題発覚後、一部の首脳は代取4人総辞任の覚悟を漏らしていた。「でも、それをしちゃうと『やっぱり上が杭データの流用を指示したんじゃないか』って勘繰られかねない」と同社役員。結局、「旭化成の信頼回復に少しでも役立つなら」と、浅野社長が自らの首を差し出した。

集団経営体制が崩壊

?後任に就く小堀専務は、2600億円で買収した電池の主要部材大手、米ポリポア・インターナショナルといったエレクトロニクス事業領域を担当するとともに、経営戦略室や財務部を所管。全事業に精通している点が買われた。

?同じく代取で、中核の化学・繊維事業領域を担当する小林友二専務は強いリーダーシップで鳴らす。こちらの社長昇格もあり得たが、「会社を心配して社内やOBにいろいろ言ってくる人がいる今、話を聞いて事態を収拾できるバランス感覚の強い小堀さんが適任」(同社首脳)だとみられている。

?住宅・建材事業領域担当の平居正仁副社長の退任も決まり、新生・旭化成を担うはずだった4人衆は2人を残すのみ。集団経営体制はすっかり崩れてしまった。

?浅野社長がけじめをつけたとはいえ、杭問題は未解決。一方でポリポアの買収成果を挙げるなど、成長戦略を実行せねばならない。

?かつては大きな課題に直面すれば、カリスマ会長が解決に動いた。だからといって創業90余年の中で最大といえる危機を前に“脱院政”の看板を外すことになれば、「新生」の看板も同時に外れる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部?新井美江子)

1842 とはずがたり :2017/04/24(月) 18:25:32
>>1841

2017.4.24
旭化成で役員ら85人大異動、社長ワントップ体制鮮明に
http://diamond.jp/articles/-/125822
週刊ダイヤモンド編集部

 総合化学大手の旭化成で、小堀秀毅社長のワントップ体制がより鮮明になっている。

 2016年度は旭化成にとって、まさに変革の一年だった。グループの総合力を生かすため、素材領域に属す子会社群を持ち株会社に吸収合併。15年に子会社で発覚した杭工事施工データ改ざん問題に区切りをつけるべく、小堀氏を社長とする新経営体制に移行した他、25年度に売上高3兆円、営業利益2800億円に飛躍するための基盤固めを目指す新中期経営計画をスタートさせた。

 組織の在り方から経営陣まで、軒並み変わったことになる。

 社内は変化にようやく慣れてきたところだったはず。だが、小堀氏は平穏な日々に甘んじる気はなかったようだ。4月、変革2年目にして役員ら85人の異動と担当業務の変更を決行したのだ。

集団経営は一瞬だった

 経営のトップ層も例外ではなかった。そもそも旭化成は14〜15年度、浅野敏雄社長(当時)以下、小堀氏を含む同年代4人の代表取締役に担当する事業領域を割り振り、会社全体を運営するという集団経営体制を敷いていた。

 杭問題を機にそのうち2人が退任。集団経営の色が薄れていたのだが、今回、同社において最大規模の素材領域を担当していた小林友二氏がさらに退いた。代わりに代取に就いたのは、事業領域ではなく研究・開発を全社的に取り仕切る技術畑の中尾正文氏である。

「全社のガバナンスは小堀さんが一人で見るってことだろう。かつて目指した集団経営体制は、社内外に理解されにくかった。やっぱり日本企業はヒエラルキーの中でしか成り立たない」。旭化成関係者はこう分析する。

 小堀氏がガバナンスを行うに当たり、右腕になると目されるのが坂本修一取締役だ。旭化成の出世コースで、小堀氏も踏んだ経営戦略室長(現経営企画部長)を経験。現在は経営企画などを担当する。

 坂本氏は、エレクトロニクス畑出身の小堀氏とは異なり、化学畑の出身。性格も「馬車馬のように働く豪腕な人で、調整型の小堀さんとの相性はピッタリ」といった声も聞こえてくる。

 中尾氏を代取に据えたことにも意味がある。

 同社は03年に分社化し、持ち株会社制に移行した。それで各事業会社の自主自立が促され、収益力アップに成功したとの自負はある。ただ一方で、研究・開発を短期的に行う各事業会社の部隊と長期的に行う持ち株会社の部隊の連携がうまく取り切れないなど、新事業の創出力に欠ける部分があったのも事実だ。「分社化した後の停滞感はあった」と中尾氏も正直に心情を吐露する。

 大型買収を行ってきた旭化成だが、代表権を持った中尾氏の下、技術面でもグループ間の連携をさらに深め、自社開発品での成長加速も目指す。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 新井美江子)

1843 荷主研究者 :2017/04/29(土) 21:48:52

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170403/bsc1704030500003-n1.htm
2017.4.3 06:15 Fuji Sankei Business i.
オカモト、壁紙工場を来年新設 リフォーム需要見込み増産

現在の物流倉庫を移転後に壁紙工場として改修し、リフォーム需要に対応する=茨城県牛久市【拡大】

 ゴム・プラスチックメーカーのオカモトは2018年3月、茨城県牛久市に壁紙工場を新設する。住宅着工戸数が好調に推移していることから、将来のリフォームやリノベーションの需要を見込んで製造を強化するとともに、新製品開発に力を入れる。敷地面積は約4万3055平方メートルで、投資総額40億円。

 16年の住宅着工戸数は前年比6.4%増の96万7237戸で好調に推移し、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて建築物件の増加も見込まれている。

 このため、従来壁紙を生産していた静岡工場(静岡県吉田町)に加え、新工場を稼働させて需要増に対応する。

 同社の製品は、産業用資材では壁紙のほか、フィルム、自動車内装材、食品衛生用品、吸水シートなどがあり、消費者向けの生活用品はコンドームをはじめ、カイロ、除湿剤、メディカル製品、手袋、シューズと多岐にわたっている。

 壁紙はプラスチックフィルムの製造技術で、ポリ塩化ビニール樹脂系壁紙、プラスチック系壁紙を生産。壁紙工業会が定める厳格な安全基準規格を満たしている。また、顧客のデザインに対するニーズに応えるため、ロータリー・スクリーン印刷、グラビア印刷、同調エンボスといった技術を用いている。

 同社では多様化する商品ニーズに対応するため、今後3年間で国内外において120億円超の設備投資を計画している。

1844 荷主研究者 :2017/04/29(土) 22:16:07

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HA5_S7A410C1000000/
2017/4/12 14:13 日本経済新聞
旭化成、研究開発で次の「主砲」鍛える 事業戦略説明会

 旭化成は12日、新規事業戦略の説明会を開いた。リチウムイオン電池に欠かせないセパレーター(絶縁体)や特殊な磁気センサーなど世界シェアトップの商品群をそろえるが、次の10〜20年収益をけん引する“ホームランバッター”はまだ出番を待つ状態だ。化学や電子部品など分断されていた組織をもう一度統合。水素や金属代替材料など環境ソリューションを軸にまいた種を芽吹かせる。

 「分社化によって財務体質は強くなったが、横軸で種をまく力が弱くなっていた」。同日、説明に立った中尾正文副社長は過去を振り返った。

 中尾副社長は電子部品関連の研究開発畑を歩んだ筋金入りの技術者だが、4月1日付で副社長に就いた。開発部門出身者が副社長に抜てきされるのは同社初。エネルギー問題や軽量化を巡る素材間競争など市場の姿が変わるなか、中尾氏を経営トップの一角に据えたのは新規事業に対する危機感の裏返しといえる。

 旭化成は2003年、磁気センサーなど電子部品や繊維、化学品など事業に7社に分社化。部門ごとの採算性は徹底され稼ぐ力は高まったが、「開発は横の連携が薄れ停滞感が出ていた」(中尾副社長)。

 それを打破すべく昨年には素材、デバイスを「マテリアル領域」として統合。市場をグループ全体で俯瞰(ふかん)しながら新規事業を掘り起こす体制を整えた。

 有望株の1つが深紫外線(UVC)と呼ばれる、短い波長で高い殺菌力を持つ光。独自開発した基板を用い発光ダイオード(LED)部品として開発した。食品工場や病院向けに需要を見込み20年ごろから収益につなげる。

 ほかにもガラス繊維と「ポリアミド」という摩擦や引っ張りに強い繊維を混ぜ込んだ材料を開発。布に織り上げ樹脂製品として成形する。

 金属よりも軽量で強度もひけを取らないとあって自動車用の素材として実用化を進める。大手3社が寡占する炭素繊維とは違う領域で稼ごうという算段だ。

 電力から水素を取り出す技術も実証試験を進める計画。太陽光発電や風力発電でつくる再生可能エネルギーは将来的に余るとみられており、25年ごろをめどに特にドイツなど欧州に水素転換システムを売り込む。

 旭化成は25年度に売上高3兆円と16年度見込み比55%増、営業利益2800億円と同85%増という経営目標を掲げている。リチウムイオン電池用セパレーターはハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の普及が追い風となり、ホームランバッターとして健在だ。次の10年弱の間、セパレーターのように市場にピタリ適合する強力な稼ぎ頭を送り出すことができるか。中尾副社長には重責がのしかかる。

(上阪欣史)

1845 荷主研究者 :2017/04/29(土) 22:18:15

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HKJ_S7A410C1000000/
2017/4/12 17:32 日本経済新聞
積水化学、2兆円企業に挑む 新中計、M&Aカギ

 積水化学工業は12日、2020年3月期までの3カ年の中期経営計画を発表した。M&A(合併・買収)に使い道を限定した1300億円の投資枠を初めて設けるなど「新次元への成長」(高下貞二社長)を強く意識した。20年代に売上高を現状の倍となる2兆円を目指す積水化学。成功を占うカギが「M&A」と「スター事業」だ。

 「必要ならば借金をしてでもM&Aをやりきる」。高下社長は中計の説明会でそう強調した。構造改革に努めた前中計とは一変、初めて「未来への成長投資」という言葉を用いるなど、成長領域の拡大に本腰を入れる。1300億円もの投資枠はグローバルでの需要が見込める電子材料など高機能プラスチック部門が中心になる。

 M&Aだけではない。もう1つの柱が「スター事業」だ。高下社長がスター事業とするのは売上高が大きく、収益性と競争優位性を兼ね備える事業。例えば世界トップシェアを誇る自動車用のフロントガラスに用いられる中間膜などだ。

 自動運転を見据えて中間膜は走行情報を映し出すヘッドアップディスプレー向けなどの需要増が見込める。現在スター事業とするのは中間膜など6つだが「3年間で倍増させる」(高下社長)。

 19年の消費増税、20年の東京五輪以降に向けて国内での住宅やインフラの需要減が見込み、海外戦略にも注力する。工場が集中するアジアでプラント管材の需要に向けて生産拠点や販路を強化。欧米など先進国では航空機の高性能内装材や樹脂製の鉄道レール用枕木の拡大を図る。

 これまでの屋台骨だった住宅部門にも注力する。開拓する余地の大きい2000万円以下の低価格帯の新商品を投入する予定で、19年度末までに800戸の増加を見込む。賃貸の管理戸数は現状の4万戸から投資や提携で19年度末に10万戸規模へ拡大する予定だ。

 最終年度の20年3月期の連結売上高は17年3月期見込み比で12%増の1兆2000億円を目指す。着実な歩みのようだが2兆円企業にはまだ遠い。M&Aなどで外部ノウハウの取り込みだけでなく、部門間の技術融合も同時に不可欠となる。(小柳優太)

1846 荷主研究者 :2017/05/06(土) 21:55:34

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HIS_S7A410C1TJC000/
2017/4/12 20:01 日本経済新聞
旭化成、新規事業を部門横断で 電気由来の水素など

 旭化成は12日、新規事業戦略に関する説明会を開いた。電子部品や化学品など部門を横断して手掛ける技術開発を強化する。水の電気分解から水素を取り出すシステムや軽量化につながる金属に代わる繊維材料など、環境・ヘルスケアのソリューションに軸足を置き、2025年度に16年度見通し比85%増の営業利益2800億円を目指す。

 同日、説明した中尾正文副社長は「03年の分社化で財務体質は強くなったが、横軸で種をまく力が弱くなっていた」と指摘。リチウムイオン電池材料などの化学品や磁気センサーなど電子デバイスといった部門の融合を進め、市場ニーズに適した高付加価値品を25年までに投入する方針を示した。

 深紫外線(UVC)と呼ばれる短い波長で高い殺菌力を持つ光を用いた発光ダイオード(LED)部品の開発を強化する。独自開発した基板で食品工場や病院向けに需要を見込み、20年ごろから収益につなげる。

 電気から水素を取り出す技術も実証試験を進める。太陽光や風力など再生可能エネルギーは将来的に余るとみられており、25年ごろをめどにドイツなど欧州に水素転換システムを売り込む。

 旭化成はリチウムイオン電池に欠かせないセパレーター(絶縁体)や、特殊な磁気センサーなど世界シェア首位の製品群を持つがここ数年、それらに匹敵する高付加価値品を市場投入できていなかった。

1847 荷主研究者 :2017/05/06(土) 21:57:56

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HKL_T10C17A4000000/
2017/4/13 15:43 (2017/4/13 16:43更新) 日本経済新聞
武田薬品、長谷川会長が退任

 武田薬品工業は13日、長谷川閑史会長(70)が6月の定時株主総会後に退任し、相談役に就くと発表した。長谷川氏の退任後は会長職は当面の間設けない方針。取締役会議長には社外取締役の坂根正弘氏が就く。

 長谷川氏は2003年6月に創業家出身の武田国男氏の後任として社長に就任。この時点では会長兼CEO(最高経営責任者)だった武田氏が実権を握り続けた。2006年に武田氏からCEO職が外れてから長谷川氏が名実ともに同社のトップとなった。武田氏は当時、「(長谷川氏の社長就任後も)彼がトップの器かどうか見極めてきたが合格だ」と話していた。

 長谷川氏はこれを機に持ち前の実行力を発揮し始めた。買収戦略を加速させるとともに、欧米メガファーマの幹部を引き抜き、開発部門など主要ポストを軒並み社外出身者で固めた。役員が外国人ばかりという大胆なガバナンス改革は産業界の話題を呼んだ。

 当時の同社は糖尿病治療薬など主力4品目が相次ぎ特許切れを迎え、欧米メガファーマとの差が開かないよう手を打ち続ける必要があった。

 長谷川氏が主導して、がんに強いミレニアム・ファーマシューティカルズやナイコメッド(スイス)など外部の経営資源を取り込み続けたことで売上規模は拡大傾向にあるが、利益面は低迷が続いている。

 14年に代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)に就任し、同社初の外国人社長であるクリストフ・ウェバー氏を後任に据えた。15年にはCEO職もウェバー社長に移すなどし、現在は取締役会長を努めている。

 11年に経済同友会代表幹事に就任し、15年まで2期4年務めた。

 「製薬会社トップが優れていたかどうかの評価は退任の10年後にはっきりする」。製品の仕込み期間が長期にわたる製薬業界ではよくこう言われる。その意味で、主力4品目の特許切れに苦しんだ長谷川時代の前半は、前任の武田国男氏の“創造不足”が原因とも言えた。どちらかというと不振事業の“破壊”に比重を置いていたのが武田国男氏。武田氏を補うように長谷川氏は“創造”を強く意識し攻め手を打ち続けた。本当の評価が定まるのはこれからだ。

(佐藤昌和、川上宗馬)

1848 荷主研究者 :2017/05/06(土) 22:02:03

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00424511?isReadConfirmed=true
2017/4/13 05:00 日刊工業新聞
昭和電工、大分で12年ぶりエチレン増産-年70万トン 高稼働続く

大分コンビナートのエチレンプラント

 昭和電工は2018年に大分コンビナート(大分市)のエチレンの年産能力を現状の69万5000トン(非定期修理年)から数千トン上積みし、70万トン前後に引き上げる。同社がエチレン設備の生産能力を増強するのは06年以来12年ぶり。三菱ケミカルと旭化成も17年5―6月に水島工場(岡山県倉敷市)で増強し、年産能力を現在比1万トン増の50万トン超に引き上げる計画。総合化学業界では供給過剰によるプラント再編が相次いだ縮小均衡から、需要に応じた健全な増産に転じつつある。

 昭和電工は18年春の定期修理時に、エチレンプラントの一部設備を改良して生産能力を高める。ここ数年は90―100%の高稼働率を維持しており、国内外の需要増への対応と設備余力の確保を目的に増強する。

 設備投資額は数億円と見られる。大分コンビナートは10年にプラントの分解炉を更新したが、生産能力は変えていなかった。

 製造したエチレンは全体の約75%を大分コンビナート内で他社を含めて消費し、残りの約25%をアジア地域へ輸出する。アジア市況は他社の設備トラブルなどで需給が逼迫(ひっぱく)しており、輸出も堅調だ。

 ただ、今後は輸出を抑えて、自家消費比率を高める方針。コンビナート内のグループ会社で汎用樹脂の高機能化を加速して、燃料タンクやバンパーなど自動車市場を中心に開拓し、外部環境に左右されにくい事業体制を目指す。

 エチレンは汎用樹脂の原料で、包装材や容器、家電製品などに広く使われる。11年頃から新興国で石油化学設備の新増設が相次いだため各社は生産再編に動いた。

 しかし食品包装材の伸びや、自動車部品の樹脂化の進展などで、当初想定ほど内需が落ち込んでいない。石油化学工業協会によると2月までの国内エチレンプラントの平均稼働率は、損益分岐点の目安となる90%を39カ月連続で上回っている。

(2017/4/13 05:00)

1849 荷主研究者 :2017/05/06(土) 22:36:11

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20HFG_Q7A420C1000000/
2017/4/20 13:42 日本経済新聞
エチレン設備稼働率9年ぶり95%超え 16年度、生産能力減で

 石油化学工業協会(東京・中央)は20日、エチレンやプロピレンといった化学製品の基礎原料を作るナフサクラッカー(エチレン設備)の2016年度の平均稼働率が96.6%だったと発表した。95%を上回るのは9年ぶり。過去3年続いたエチレン設備の停止で業界全体の生産能力が15%減ったのに対し、需要は底堅く推移したためだ。17年度も同様の状況が続く見通しで安定供給が化学各社の命題となる。

 「今夏の定期修理をスケジュール通り終えて、機会損失を作らないようにしなければ」。三井化学の近藤伊知郎・市原工場長はこう話す。年55万3千トン(定期修理の実施年ベース)のエチレン生産能力を持つ市原工場(千葉県市原市)では今年、4年に1度の大規模修理を計画。6月半ばから約1カ月半にわたり、設備を止めて改修を行う。

 化学各社にとって、定期修理は時にくせ者となる。修繕工事を終えて再び設備を稼働する際に、トラブルが発生することが多いからだ。16年度は三菱ケミカルが定期修理明けに約2週間の不具合を起こした。「奇策はないが『指さし確認』など基本的な安全確認を改めて徹底する」(近藤工場長)

 近藤工場長が例年以上にエチレン設備の運用を気に掛けるのは、稼働率の高止まりが続いているためだ。石化協が発表した単月の稼働データをもとに日本経済新聞社が年度の平均値を計算したところ、エチレン設備の稼働率は13年度から4年連続で上昇。16年度は07年度(98.2%)以来の95%超えを果たした。

 実は、16年度のエチレン生産量自体は前年度と比べて7.3%少ない628万6600トンだ。にもかかわらず稼働率が上がったのは、14〜16年にかけて三菱ケミカル、住友化学、旭化成の3社がエチレン設備を止めたためだ。13年末に721万トン(定期修理の実施年ベース)あった日本国内のエチレン設備の生産能力は現在、615万トンまで減っている。さらに、アジア企業で多発したプラント不具合も需給の逼迫に拍車をかけた。

 シェールガス・オイル由来の化学品生産を増やそうとしている米国をはじめ、世界ではエチレン設備の増設が計画されている。いずれはこうした海外製品との競争が激しくなるとされ「今更エチレン設備への大型投資はありえない」というのが各社の共通認識だ。数年前までは経済産業省も「過剰設備の廃止」を声高に叫んでいた。

 とはいえ、足元ではエチレンやそこから作る基礎化学品は各社の稼ぎ頭。商機を逃がすまいと、様々な工夫で公称能力を上回る生産を実現しようという動きが広がっている。

 大分コンビナート(大分市)にエチレン設備を持つ昭和電工は18年の定期修理に合わせ、ナフサ以外の原料を使いやすくしたり一部の設備を改修したりして、年61万5千トンの公称能力を上回るエチレンを生産できるようにする。水島コンビナート(岡山県倉敷市)に49万6千トンのエチレン設備を運営している三菱ケミカルと旭化成の折半出資会社も、今年の定期修理でプロピレンに対してエチレンの抽出比率を高められるような改造を行う予定だ。

 いずれやって来る黒船と目先の逼迫感への対応。化学各社には絶妙なかじ取りが求められている。(佐藤浩実、小柳優太)

1850 荷主研究者 :2017/05/06(土) 22:40:50

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21IM5_R20C17A4TJ1000/
2017/4/21 23:49 日本経済新聞
武田テバ社長、17年度売上高「1000億円強」 後発薬の品目見直し

 武田テバファーマ(名古屋市)の2017年12月期の売上高が1000億円強になりそうだ。武田薬品工業から特許が切れた医薬品(長期収載品)を追加で譲り受けるほか、後発薬の新規の発売が寄与する。また、18年3月にも後発薬で約100品目の生産中止に踏み切る。価格競争が激しい後発薬の市場で、効率化と安定した供給体制の確保で生き残りを図る。

 21日に都内で開いた講演会で、松森浩士社長が明らかにした。

 武田テバは16年に武田とイスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズが共同出資して発足した。事業規模が判明するのは初めて。17年の売上高は長期収載品が55%、後発薬が45%を占める見通しだ。

後発薬だけでは日医工、沢井製薬、東和薬品の上位3社に次ぐ規模となるようだ。

 古くから取り扱い、供給などに不安がある後発薬を中心に、取扱品の見直しも進める。発足時点で取り扱う後発薬は約800品目あり、約1割の販売をやめることになる。既に国へ申請しており、所定の手続きを経て正式に決まる。

 武田テバは後発薬だけで、新薬大手が扱う薬の品目数の約4倍を取り扱う。生産が複雑化するなど、品質や安定供給の面で課題だった。今後も毎年見直しを掛け、さらに「相当数」(松森社長)の生産中止を検討する。

1851 荷主研究者 :2017/05/06(土) 22:43:00

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO15560690Q7A420C1LKA000/
2017/4/21 6:00 日本経済新聞
日本ペイントHD、自動車塗料で売上高5割増 20年度

 日本ペイントホールディングスは自動車向け塗料販売を増やす。20日、同事業を手掛ける子会社の売上高を2020年度に16年度比5割増の3千億円にする目標を示した。大阪府枚方市に同日開いた研究開発拠点「イノベーションセンター」を活用。アジアや欧州で環境に配慮した塗料などの提案営業を強化する。

 日本ペイント・オートモーティブコーティングス(大阪府枚方市)の山田光夫社長が方針を示した。同社の自動車向け塗料の世界シェアは約2割。山田氏は「20年度に25%を目指す」と話した。枚方市の拠点は寝屋川市の既存拠点の機能を集約し、160人の技術者が常駐。欧州車のデザインや機能に対応した塗料の開発に向けて、ドイツ人技術者も配置した。

 山田氏は「世界で環境に配慮した塗料に注目が高まっている」と述べ、環境負荷の高い溶剤を使わない塗料や遮熱効果のある塗料など日本で培った機能性製品の技術を海外で活用するとした。

 16年度の自動車向け塗料事業の売上高は2050億円。約7割が海外だが顧客は日系企業が多い。チェコに新工場建設を決めるなど主力のアジアに加えて、欧州市場を強化している。

1852 とはずがたり :2017/05/10(水) 20:56:59
設備廃棄より投資 東ソーの選択
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10HJI_Q7A510C1000000/?n_cid=NMAIL002
2017/5/10 15:02日本経済新聞 電子版

 化学大手の東ソーが約20年ぶりに、化学製品の基礎原料を作るナフサクラッカー(エチレン設備)への大規模投資に乗り出す。2020年までに約100億円を投じてナフサの分解炉を刷新するほか、ガスタービンなどの付帯設備も増強してコスト競争力を高める。好調な石油化学市況が促した積極投資ではあるが、その奥には「追い風」がやんだ後への警戒心も見え隠れする。

■国が能力過剰を叫ぶ

 「需給がタイトな中でトラブルなく操業できたことが最高益につながった」。東ソーの河本浩爾取締役は10日の決算会見でこう語った。2017年3月期の営業利益は前の期比60.2%増の1112億円と過去最高を更新。中期経営計画で掲げた19年3月期の営業利益目標(850億円)をあっさり突破した。エチレンから作る塩化ビニール樹脂やポリエチレンといった汎用品(コモディティー)の市況改善が業績を底上げした。

 好決算を反映し、東ソーは最近、中計をまとめた昨春時点では盛り込んでいなかった100億円規模の投資を決めた。その対象は三重県四日市市にあるナフサクラッカーだ。ナフサクラッカーはエチレンやプロピレンといった基礎原料を作る石油化学各社の中核設備。ほんの数年前まで国が能力過剰を叫び、稼働停止が相次いだ設備でもある。

■生き残るための投資

 東ソーは今回、ナフサを分解する大型炉を1基新設。代わりに14基ある既存の炉のうち「40年選手」の小型炉2基をトラブルが発生したときの予備に回す。大きな炉のほうが一般に生産効率が良いためコスト競争力が増す。残りの炉にもナフサを無駄なく分解できるような改造を施し、ガスタービンにも投資する。東ソーがナフサクラッカーに大規模投資をするのは1998年以来だ。

 確かに、足元では海外勢の不具合や中国の環境規制の影響もあり、汎用品の市況は絶好調。「作れば売れる」ような環境にある。とはいえ、長い目で見れば国内需要はさらに減る。東ソーも年49万3000トンというエチレンの生産能力を変えるわけではないものの、旭化成や住友化学がナフサクラッカーを止めるなかで大型投資に踏み切る不安はないのだろうか。

 東ソーの峰重克己執行役員は「むしろ石油化学の事業を続けながら生き残るために必要な投資だ」と話す。東ソーはナフサクラッカーで作ったエチレンを使い、包装フィルムに使うポリエチレンや配管の材料となる塩化ビニール樹脂を生産している。原料を少しでも安く作れるようになれば「川下」にあたる樹脂の競争力も高まる。逆に言えば、資金の余裕がある今のうちに老朽化した設備に投資をしなければ、市況や為替が暗転したときに海外製品に太刀打ちできなくなると見ているのだ。

■今は快晴、逆風が怖いよ

 東ソーに限らず、化学業界ではこれまで縮小一辺倒だった基礎原料や汎用樹脂のプラントに再び投資をする動きが広がっている。三菱ケミカル傘下で雑貨に使うポリプロピレン大手の日本ポリプロ(東京・千代田)は90億円を投じ、生産コストを2割ほど高められる設備を19年に千葉県に新設すると決めた。三井化学系のプライムポリマー(東京・港)も21年以降に同様の設備刷新をする考えだ。

 化学業界を取材していて「石油化学が良い時期がこんなに続くのは異常」という声を聞く機会が増えた。好決算を語る各社の経理・財務の責任者たちは総じて笑顔だが、言葉の端々に「追い風が逆風にかわる日」への警戒心も垣間見える。東ソーは18年3月期について増収減益と控えめな予想を出した。汎用品への大型投資という数年前は思いもよらなかった現象が広がるのは、その日が近づいていることの表れかもしれない。 (佐藤浩実)

《締切迫る》春割実施中。日経電子版が6月末まで無料!

1853 とはずがたり :2017/05/10(水) 21:02:31
東レは此処かね?

最高益挑戦の東レ、「反財閥」韓国大統領でも拡大戦略
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10HN1_Q7A510C1000000/
2017/5/10 16:55日本経済新聞 電子版

 東レが10日発表した2017年3月期連結決算は、営業利益が前の期比5%減の1468億円と4期ぶりのマイナスとなった。売上高も7期ぶりの減収と成長にブレーキがかかった感があるが、18年3月期は人工皮革や不織布など繊維事業、フィルム材料を中心に巻き返し最高益に挑む。神経をとがらせるのが、「第二の創業地」といえる韓国の新大統領の政策だ。

 東レにとって韓国との付き合いは約50年にわたり、最重要国だ。同国のグループ売上高は全体の約10%を占める。韓国ではおむつなどに使われる長繊維の不織布やリチウムイオン電池用のセパレーター(絶縁体)など旗艦工場を持ち、ともに足元では設備を増強中。18年3月期に営業利益で1650億円と過去最高を目指す東レにとって、韓国の拠点は欠かせない原動力だ。サムスン電子やLGディスプレー向けにスマートフォン用の光学フィルムなども供給し、無類の関係を築いている。

 その韓国で10日、文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領に就任した。10日の決算記者会見の席上、東レの阿部晃一副社長は「新政権を分析して事業の進め方を考えるが、共存共栄、拡大戦略に変わりはない」と明言した。

 もっとも文氏はサムスン、LGなどの財閥系企業を目の敵にして大統領に当選した。さらに財閥改革だけでなく、税制など経済格差にも予算を割く政策を掲げる。財界寄りとされた朴槿恵政権から風向きが変わる可能性もあるとあって、東レは固唾を飲んで新政権の行方を見守ることになる。

 他方、東レの収益の柱の一つで、世界シェアのトップの炭素繊維複合材は調整を余儀なくされそう。主力の航空機向けの在庫調整が17年中も続くためだ。足元では生産能力に対して2割減産しており、コスト増につながっている。炭素繊維を5割以上使う米ボーイングの中大型機「787」の生産レート引き上げが滞り我慢が続く。

 救いは炭素繊維の“弟分”にあたる子会社ゾルテックが絶好調なことだ。生産性が高く低価格の「ラージトウ」という繊維を得意とし、ハンガリーやメキシコの工場では風力発電機向けの出荷が間に合わないほど。17年3月期の炭素繊維複合材事業の営業利益は34%減。子会社が支え18年3月期は横ばい圏と減益は食い止める見通しとはいえ、炭素繊維以外の奮闘が欠かせない。

 「日本で成果を出した基礎研究を韓国で応用開発、生産していく」(阿部副社長)モデルでグローバルな成長につなげてきた東レ。韓国の新政権の政策にかかわらず、繊維から医薬品まで手がける素材のデパートとしての競争力を示せるかが、営業益の過去最高を更新する条件になる。

(上阪欣史)

1854 とはずがたり :2017/05/13(土) 15:00:22

<チッソ>82歳最高顧問が社長復帰へ
毎日新聞社 2017年5月12日 21時21分 (2017年5月12日 22時51分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170512/Mainichi_20170513k0000m020106000c.html

 水俣病の原因企業チッソ(東京)は12日、水俣病対応を中心的に担っていた後藤舜吉(しゅんきち)最高顧問(82)が社長に復帰する人事を発表した。森田美智男社長(70)は健康上の理由で退任する。6月下旬の株主総会を経て正式決定する。

 後藤氏は1993年から社長、2003年から会長を務めた。水俣病未認定患者に対し一定の症状があれば一時金などを支払う95年の「政治決着」などに関わり、11年から最高顧問。森田社長の退任に伴い「水俣病問題に長く関わり精通しており、チッソとしての責任をしっかり果たすため」(同社広報室)に社長へ復帰する。

 また同社は同日、17年3月期連結決算を発表し、最終(当期)損益は14億600万円の赤字を計上した。赤字転落は13年3月期以来。熊本地震で一部の発電所が損壊して特別損失が出たことなどが要因。【笠井光俊】

1855 荷主研究者 :2017/05/14(日) 11:16:06
>>1739
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00426243
2017/4/27 05:00 日刊工業新聞
宇部興産と三菱ケミ、中国・電解液統合に遅れ 当局承認に数カ月?

EV市場が拡大する中国で19日に開幕した上海モーターショー(時事)

 三菱ケミカルと宇部興産が4月めどに予定していた中国のリチウムイオン二次電池用電解液事業統合が遅れている。中国当局の独占禁止法審査が当初想定より長引いているためだ。承認までは少なくともあと数カ月かかる見込み。2社合計の市場シェアはわずかで、市場への影響は限定的と見られる。自国メーカーの優位を脅かしかねない日本連合の誕生に神経をとがらせている側面もありそうだ。(鈴木岳志)

【高い補完性】
 両社の電解液事業は三菱が自動車向け、宇部がスマートフォンなど民生向けが主力と補完性が高い。特許や工場の相互利用を進めて、赤字からの早期脱却を目指していた。

 特に技術力には絶対の自信を持っており、起死回生の一打と期待していた。加えて、中国を端緒に米国や欧州でも協業を検討する方針なだけに、もくろみが始動前に狂ってしまった。

 中国政府は近年、エコカー補助金で電気自動車(EV)中心に自国の車産業を後押しし、基幹部品のリチウムイオン二次電池、そして電池部材メーカーの育成に力を入れている。すでに巨大市場に牙城を築く中国の電解液メーカーを邪魔するライバル誕生を黙って見過ごすわけにはいかないだろう。

【低い参入障壁】
 一方で、日本勢にとって電解液事業が今後の重点領域かどうかは不透明だ。中国メーカーが世界シェアの75・3%(2015年、矢野経済研究所推計)を握る現状が表すように、参入障壁は低い。「原料を買ってきて混ぜればいい」(化学大手幹部)と技術的な難易度は高くない。

 添加剤が電池性能を左右する各社の秘中の秘だが、「分析機器の進化で中に何が入っているかすぐに分かってしまう」(同)と打つ手がない。そうなると、最後は補助金をバックに大型投資を仕掛ける中国勢にはコスト競争で勝ち目がないのが現状だ。

 三菱・宇部をはじめ日本勢が活路を見いだすのは高機能化・安全性ニーズだ。現状はEV生産と販売ともに中国が世界トップだが、20年前後からドイツや日本の自動車メーカーもEVの新車種を相次ぎ投入する計画。より厳しい性能要求に対して日本の技術力を生かせる余地が増えるはずだ。今は耐え忍ぶ時期であり、事業統合で体力温存を図る戦略は間違っていない。

(2017/4/27 05:00)

1856 荷主研究者 :2017/05/14(日) 14:44:09

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170503/bsc1705030500002-n1.htm
2017.5.3 06:04 Fuji Sankei Business i.
車載電池素材へ積極投資 化学大手など需要増見込む

 化学や石油元売りの大手企業などが、自動車に搭載するリチウムイオン電池素材の増産や開発に相次いで乗り出している。電気自動車をはじめとする電動車両への需要増が見込まれるためで、積極的に投資し収益を拡大させたい考えだ。

 化学メーカーでは、旭化成が電池に使われる「セパレータ」と呼ばれる絶縁体の製造能力を現在の年間6億平方メートルから2020年までに約8割増の約11億平方メートルに拡大する。世界最大手として「さらなる成長に備えたい」(広報担当者)との考えで、250億円程度を投資する方針だ。

 スマートフォンやパソコン向けのセパレータを扱っている帝人も車載向けへの参入を検討している。17年度中にも約30億円を投じて韓国にある子会社の製造ラインの増設を予定する。

 石油元売りの出光興産も車載用電池の新規参入を目指しており、石油精製の過程で培った技術を応用し、電池の容量や耐久性を高める材料の開発に力を入れる。自動車メーカーと連携し、25年ごろには量産化にこぎ着けたい考えだ。

 世界的に環境規制が厳しくなる中、自動車各社は電気自動車やプラグインハイブリッド車といった環境対応車の開発を急いでいる。国内ではトヨタ自動車が20年までに電気自動車に本格参入することを検討しているほか、ホンダも30年をめどに四輪販売台数の3分の2を電動車両にする方針を示している。

 リチウムイオン電池市場について、出光興産事業化推進室の山本徳行室長は、「電動車両の技術の軸は電池だ。これから需要が本格化する」と話している。

1857 荷主研究者 :2017/05/14(日) 14:48:49

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00426850?isReadConfirmed=true
2017/5/4 05:00 日刊工業新聞
低燃費タイヤ合成ゴム、日本勢が世界3強 軒並み年20万トン体制

低燃費タイヤ用のS-SBRは年率6ー8%の成長が見込まれる

ZSエラストマーは、20年にも生産能力が埋まると予測する(ゼオンケミカルズシンガポール)

 低燃費タイヤ用合成ゴム(S―SBR)を手がける日本勢が、その確固たる地位を確立しつつある。業界3位の日本ゼオンと4位の住友化学が同事業を統合したZSエラストマー(ZSE、東京都千代田区)が4月に始動。業界トップの旭化成と2位のJSRを合わせ、世界3強体制が完成した。ZSEの伊藤敬社長は「1社でできなかった設備投資を決断しやすくなる。競合の背中も見えてくる」と明言。2020年度までに現状比1.5倍の450億―500億円の事業に育て、遠のくばかりだった先行2社を射程に捉える。(堀田創平)

【路面抵抗を軽減】
 S―SBRはタイヤの接地面(トレッド)に使われる。走行時に路面の抵抗を減らすことができ、燃費改善に寄与する。耐摩耗性や雨天時の安全走行を実現するグリップ性能も高い。韓国大手などの大型投資と価格競争に“支配”された汎用合成ゴムと異なり、今も日本勢が高いシェアを握る領域だ。伊藤社長も「技術は今も進化し続けている。そう簡単に追随はさせない」と言い切る。

 低燃費タイヤは環境規制の厳格化などを受け需要が拡大。特に足元は中国で始まったラベリング制度を追い風に、S―SBRも年率6―8%の成長が見込まれている。

 これを踏まえ、旭化成は18年度にシンガポール工場を3割増強して、全社の生産能力が年26万トンになる見通し。JSRもタイ工場の増強やハンガリー工場の新設により、18年度の生産能力を同22万トンにする戦略を打ち出している。

【アジア重視】
 これに対し、ZSEはゼオンと住化のシンガポール工場のほか、ゼオンの徳山工場(山口県周南市)と住化の千葉工場(千葉県市原市)で一気に計17万3000トンの年間生産能力を手に入れた。ただ、伊藤社長は「あと3年もすれば、キャパシティーの大半は埋まってしまう」とうれしい悲鳴を上げる。2年後をめどに描くのは、最低でも年3万トン分の増強で同20万トン規模の能力を持つシナリオだ。

 実際、ZSEはシンガポールをその最有力候補として検討に入っている。急ピッチで環境対策に取り組むアジアは、今や厳しい環境規制を敷く欧州を上回る最大の需要地。日本勢にドイツのトリンセオを加えた主要各社も、アジア重視の姿勢は同じだ。現時点で建設費はかさむものの、原料となるブタジエンの調達はもちろん、ユーティリティーやインフラが整備されている利点も大きい。

【こだわりの品質】
 ZSEがもう一段の増強を実現すれば、日本勢は軒並み20万トン台の生産能力を持つ。他業界からは日本勢同士でパイを奪い合いかねないと心配する声も聞こえるが、JSRの小柴満信社長は「各社には競合と補完関係の両面がある」と指摘する。S―SBRはそもそも、例えばエコ性能に強いA社製品と操縦安定性を付与するB社製品などと混ぜて効果を引き出す。それだけに、各社がこだわるのが品質の差別化だ。小柴社長は「S―SBRの販売はJSRだけで年率15%伸びており、タイヤ全体の成長率を上回っている。まさに差別化が効いている感触だ」と目を細める。

 日本ゼオンの田中公章社長も「タイヤの摩耗性や燃費性を向上するには、ポリマーとシリカの相性を良くする末端変性技術がカギを握る。低燃費タイヤ用の合成ゴムを初めて世に送り出したゼオンが磨いてきた技術だ」と自信をみせる。

 その技術力を引き継いだZSEには、住化が蓄積してきた独自技術も加わった。研究開発部門では生産拠点に先駆けて統合に着手し、すでに特許の共有やテーマの絞り込みといった成果は着実に表れている。「広くゴム文化という意味で共通点が多いし、同じ大学院の先輩後輩といったつながりも奏功している」(伊藤社長)。“第三極”の挑戦は、おのずと日本勢全体の存在感も高めそうだ。

(2017/5/4 05:00)

1858 荷主研究者 :2017/05/14(日) 15:04:42

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ09H9P_Z00C17A5000000/
2017/5/9 12:36 日本経済新聞
東ソー、排ガス浄化触媒原料を3割増産 100億円投じ新工場

 東ソーは9日、山口県にディーゼル車の排ガス浄化に使う触媒の原料「ハイシリカゼオライト」の新工場を建設すると発表した。生産能力は公表していないが、現状と比べて3割増える見通し。投資額は約100億円で2019年に稼働させる。自動車業界では電気自動車(EV)の開発が盛んだが、トラックなど大型車ではディーゼル車の需要が根強いとみて能力増強に動く。

 主力拠点である南陽事業所(山口県周南市)でプラントを増設する。着工は18年5月。ディーゼル車向けの排ガス処理装置メーカーを通じて、主に欧州のトラックやバスに供給する。

 東ソーは今年4月にマレーシアでハイシリカゼオライトの新工場を操業し、生産能力を4割引き上げたばかり。「顧客から増産を求められている」(東ソー)ため、13年以降は1〜2年おきに4〜5割の能力増強を重ねてきた。今回のプラント新設もその一環だ。

 自動車業界ではEVへのシフトが進み、ディーゼル車や関連部材の市場は伸び悩むとの指摘もある。ただ、東ソーは「中国やインドの環境規制が追い風になり、大型車ではディーゼル車と排ガス装置の需要は一段と伸びる」と判断。アジアの素材メーカーとの競争も見据えて、新工場への投資を決めた。

(佐藤浩実)

1859 荷主研究者 :2017/05/21(日) 21:52:14

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16332990S7A510C1TJ2000/
2017/5/13 0:07 日本経済新聞
三菱ケミHD一転増益 4000億円分離 やっと果実

 三菱ケミカルホールディングス(HD)が12日発表した2017年3月期連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す「コア営業利益」が前の期比2%増の3075億円となり、従来の減益予想から一転した。石油化学製品などの市況好転だけではなく、10年をかけて事業再編を繰り返してきた効果が出た。ただ化学業界は大再編が進行中で、海外大手との体力差はなお大きい。

 「売上高が2兆円の会社では難しかった大胆な手を打てるようになった」。12日、都内で開いた決算会見で小酒井健吉最高財務責任者(CFO)は前期を振り返った。

 中国とインドで1千億円規模の売り上げがあったポリエステル原料「テレフタル酸」事業から16年末に撤退。汎用品(コモディティー)化が進み収益性が低下した事業を整理し、自己資本利益率(ROE)は15%と前の期から10ポイント上昇した。

 M&A(合併・買収)を重ね連結売上高を3兆3761億円まで増やしてきた三菱ケミHD。実は過去10年の間に肥料や塩化ビニールなど売上高で4千億円強にあたる事業から撤退した。グループを再編するなかで低収益事業を切り離したことが前期に効果を出した。

 今年4月には傘下にある三菱化学、三菱レイヨン、三菱樹脂を統合した「三菱ケミカル」を発足。越智仁社長は「各社から持ち寄った販売網や技術を駆使して高収益企業に脱皮する」と語る。

 まず炭素繊維やエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂)の「高機能成形材料」など連関する事業ごとに10の部門に再編した。トヨタ自動車の「プリウスPHV」に採用された炭素繊維複合材を今では欧州のエンプラ部隊が売り歩く。21年3月期までに500億円の統合効果をめざす。

 とはいえ3社統合は「寄せ集め」の域を脱し切れていない。例えば新しいものづくりの手法として採用が進む3Dプリンター。三菱ケミHDも関連材料の強化をうたうが「今でもグループ内の10社がバラバラに手掛けている」(幹部)。

 買収を繰り返した負の面で、三菱ケミだけでもグループ会社は400社ある。3年以内に300に減らす方針だが緒に就いたばかりだ。

 悠長に構えている時間はない。世界の化学大再編は待ったなしだ。

 中国化工集団(ケムチャイナ)による農薬最大手スイス・シンジェンタの買収は6月中にも成立見込みで、米ダウ・ケミカルと米デュポンは世界首位をめざして統合手続きを進める。三菱ケミHDは国内首位とはいえ、世界では10位。時価総額も米3Mの10分の1、デュポンの6分の1だ。

 三菱ケミHDは世界の巨人とも、安さを武器にする中東や新興国勢とも異なる勝ち残りへの道を開けるか。次の進化までの猶予は10年もない。(佐藤浩実、竹内弘文)

1860 荷主研究者 :2017/05/21(日) 22:01:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170516/bsc1705160500005-n1.htm
2017.5.16 05:00 Fuji Sankei Business i.
大塚製薬、徳島県5カ所目の工場

 大塚製薬は15日、徳島県美馬市に医薬品の新工場を建設すると発表した。同日着工し、2020年の稼働を目指す。高品質な医薬品を安定して供給するため、日米欧の製造基準に対応する。徳島県は大塚グループの創業地で、大塚製薬の県内5カ所目の工場となる。新工場の敷地面積は約15万平方メートルで、操業開始時の従業員数は86人を予定している。投資額は公表していない。大塚製薬を発展させた故大塚明彦大塚ホールディングス元会長が「製造拠点の徳島回帰」を唱え、12年に大塚製薬と徳島県、美馬市が新工場建設についての覚書を締結していた。

1861 荷主研究者 :2017/05/21(日) 22:14:28

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ16H9U_W7A510C1000000/
2017/5/16 13:31 日本経済新聞 電子版
化学再編「3兆円クラブ」続々 中国・欧米2つの潮流

 化学業界の再編ピッチが上がっている。中国では国有2社の統合が取り沙汰され、世界最大の化学メーカーが誕生する可能性がある。欧米では産業ガス、塗料の個別業界でガリバーをつくる動きも相次ぐ。規模拡大で「3兆円クラブ」が次々生まれる大型M&A(合併・買収)の潮流をみると、経営資源を絞り収益性向上を狙うセオリー通りの欧米勢に対し、何でものみ込む中国勢という違いが浮かぶ。日本勢の2016年度の決算発表はきょう16日で終わるが、世界的な再編にどう挑むか。

中国化工集団は欧州企業を相次ぎ買収し、中国同業との統合観測も浮上=ロイター

■何でものみ込む中国大手

 「化学業界の台風の目」(独バイエル幹部)といわれるのが中国国有の中国化工集団(ケムチャイナ)だ。昨年2月には農薬世界首位のシンジェンタ(スイス)の買収で合意。約430億ドル(約4兆8600億円)を投じ、中国企業として過去最大の海外企業の買収案件をまとめた。シンジェンタの株主総会での承認も得て手続きは最終段階。後発農薬子会社のアダマ・アグリカルチュラル・ソリューションズ(イスラエル)とあわせ、農薬・種子業界での世界の主要プレーヤーに浮上する。

 鼻息が荒いケムチャイナの次のターゲットは国内だ。昨年10月には同じ国有の中国中化集団(シノケム)との統合観測が伝えられた。しばらく静かだったが、今月8日の英紙フィナンシャル・タイムズは両社が17年に統合する計画だと報じ、水面下で交渉は進んでいるもよう。両社合算の売上高は約1000億ドル(約11兆4000億円)と今の業界首位、独BASF(16年12月期の売上高575億ユーロ=約7兆1900億円)を大きく上回る。

 中国では国際競争力を高めるため、鉄鋼や海運業界が政府主導の再編に動いており、化学も同じ文脈とみられる。中国国内向けの要因もある。ケムチャイナのシンジェンタ買収は先端の農薬・種子の技術を中国に持ち込み、「国内の食糧生産を効率化する」(ケムチャイナ)のが狙い。国内13億人超の胃袋を満たすため、農薬主力のシノケムの販路を使うメリットもありそうだ。

 ケムチャイナの特徴は業界の常識では考えにくい買収だ。これまでの対象は、自動車レース「F1」のタイヤ供給で知られるイタリアの名門ピレリ、ドイツの射出成型機メーカー、クラウス・マッファイなど。「欧州の名門を買いあさり総合メーカーを志向している印象だが、相乗効果がよく読めない」(在欧日系商社の化学担当者)と、業界でも困惑する声がある。

 ケムチャイナはいわば、日本で昔から伝わる、複数の動物の特徴を持った「鵺(ぬえ)」のような企業。狙いははっきりしないが、3Dプリンターに代表されるデジタル化時代のものづくりを見据え、あらゆる素材と機械の融合をにらんでいるのかもしれない。

■欧米勢、セオリー通りに規模拡大

 その点、欧米勢はわかりやすい。総合化学の看板を追うより、「強い分野をより強くする」(独リンデ)ことに重きを置く。産業ガス世界2位のリンデは昨年末、同3位の米プラクスエアとの統合で基本合意した。産業ガスは半導体や自動車などの工場、医療機関などで広く使われ、成長が見込める市場だ。

 米ケミカル&エンジニアリングニュース(C&Eニュース)の15年決算まとめに基づけば、リンデ・プラクスエアの化学部門の単純売上高は275億ドルに達し、現在の産業ガス最大手、仏エア・リキードを大きく上回る。日本の首位である大陽日酸(17年3月期は5815億円)との差は歴然だ。

 塗料の世界では、首位のアクゾ・ノーベル(オランダ)に対し、業界2位の米PPGインダストリーズが3月以降、買収提案をしかけている。仮に一緒になれば300億ドルを上回り、「3兆円クラブ」入りだ。アクゾは3回にわたるPPGの提案を拒んでいるが、アクゾ株主はPPGと協議しない経営陣に対する不満を強める。PPGによる敵対的TOB(株式公開買い付け)の可能性も指摘され、緊張した状況は続く。

 米国ではダウ・ケミカルとデュポンが統合する見込み。16年12月期の合算で757億ドル(約8兆6300億円)に達する。11日には、統合後に汎用化学品と農業関連など3つの会社に分割する計画を見直す方針を明らかにしたが、「総合」の看板より得意分野を強くする方向性は同じといえる。

1862 荷主研究者 :2017/05/21(日) 22:15:10
>>1861-1862 続き

■日本から三菱ケミHDのみ仲間入り

 日本勢で「3兆円クラブ」に入っているのは三菱ケミカルホールディングス(HD)だけ。M&Aと、収益性の低い事業を分離を続け日本の化学首位として君臨する。この後に続くのは、16日午後に決算発表を控える住友化学など売上高1兆〜2兆円の企業群。塩化ビニール樹脂の信越化学工業、炭素繊維の東レなど特定分野に強い大手はあるものの、売上高、時価総額の両面で世界の顔といえる企業に乏しいのが現状だ。

 世界各地で地球温暖化や人口増加、都市化などの課題は山積し、化学メーカーの出番はまだある。中国勢は素材だけでなく機械もセットに「非連続」の買収を続け、欧米勢はお手本のようなM&Aで再編・集約を主導する。日本勢がどう存在感を示していくのかが試される。

(加藤貴行)

1863 荷主研究者 :2017/05/21(日) 22:16:49

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ18I0B_Y7A510C1000000/
2017/5/18 17:44 日本経済新聞 電子版
宇部興産、「化学の完全復活」に必要な電池部材に続く柱

 宇部興産は18日、東京都内で経営説明会を開いた。主力の化学部門はナイロン原料の不振からの立て直しが途上だ。化学の「完全復活」で期待されるのがリチウムイオン電池の主要部材「セパレーター(絶縁体)」だが、電気自動車(EV)市場の拡大を見据え競争は激しくなるばかりだ。将来を担う製品の育成が急務となっている。

 「僕は化学。彼らは非化学」。宇部興産はセメントから工作機械、医薬品まで幅広い製品を扱うが、化学品以外はそうひとまとめにされるほど化学部門は特別視されていた。だが近年はナイロン原料「カプロラクタム」の市況悪化で収益が低迷。2019年3月期までの現中期経営計画では「化学の完全復活」を最重要課題に掲げていた。

 就任3年目の山本謙社長(64)は説明会で「化学の完全復活」「次の成長ドライバー」の2つの言葉を繰り返した。

 18年3月期の連結売上高は前期比13%増の7000億円、営業利益は同14%増の400億円を見込む。化学部門の営業利益は同87%増の180億円で、中計最終年度の19年3月期に目標とする営業利益200億円は「プラスアルファで達成できる」(山本社長)。

 その担い手の1つがセパレーターだ。合弁を組む日立マクセルの塗布技術を生かし、高い耐熱性が特徴でリチウムイオン電池を安定して動かせる。トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」の現行モデルに納入するほか、EV向けの販売拡大を目指す。

 堺工場(堺市)では18年4月までに増強工事を続けて、20年までに全社のセパレーター生産能力を年3億平方メートルにする。同時期に11億平方メートルの生産能力を目指す世界首位の旭化成などより規模は劣るが、山本社長は「シェアに興味は無い。いかに生産性を高め、顧客が求める品ぞろえを整えるかだ」とする。

 昨年夏には堺工場内に研究施設を新設。全国に分散していた電池関連の能を集約し、効率的な研究で迅速な製品化ができる体制を整えた。

 だがセパレーターはいつまでも成長製品である保証はない。中国勢も積極的な増産を進めてコモディティー(汎用品)化が急速に進み、「価格競争はとどまるところを知らない」(山本社長)からだ。

 待たれるのが電池部材に続く「成長ドライバー」だろう。例えば航空機向けの軽量で高い耐熱性を持つ炭化ケイ素(SiC)繊維だ。宇部興産は量産できる世界で2社の一方だ。山本社長も「ただ利益を出すだけでは十分ではない」と語る。将来を担う製品群をそろえて「化学の完全復活」に胸を張れる日はしばらく先となりそうだ。

(古川慶一)

1864 とはずがたり :2017/05/23(火) 22:48:35
<久光製薬>「サロンパス」世界シェア1位
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20170524k0000m020061000c.html
20:07毎日新聞

 久光製薬(佐賀県鳥栖市)の貼り薬「サロンパス」が国際市場調査で鎮痛消炎貼付剤の世界シェア1位となり、中冨一栄社長が英調査会社から認定証を受けた。

 1934年の発売開始から80年以上売り続けるロングセラー。現在は米国や東アジア、欧州など40カ国以上で販売され、昨年の売上高は約233億円に上る。

 売り上げの約6割を海外が占め、生産拠点も世界4カ国に。各国に“密着”しての記録達成に、同社広報室は「これからも世界の人々のこりをほぐしたい」と喜びの声。【中村敦茂】

1865 荷主研究者 :2017/06/01(木) 00:33:55

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ16HME_W7A510C1000000/
2017/5/16 16:44 日本経済新聞 電子版
強気の住友化学 商機は「韓国」にあり

 住友化学は16日、2018年3月期の連結純利益が前期比17%増の1000億円になりそうだと発表した。他の化学大手では減益や横ばいの予想が大勢を占めるなかで、住化の強気を支えるのはある国で手掛ける事業の存在だ。石油化学コンビナートを築き上げたシンガポールでも、サウジアラビアでもない。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任間もない韓国だ。

 「今期はすべての利益が過去最高になると見込んでいる」。16日、住友化学の野崎邦夫専務執行役員が今期の見通しを公表すると、記者会見場はちょっとした驚きに包まれた。5月の連休で社外取締役の日程が合わず、珍しく総合化学の17年3月期決算発表で最後となった同社。先週までに会見を終えた同業の財務責任者らは「前期は出来過ぎ、今期は増収減益」「利益は横ばい」と口々に語っていただけに、トーンの違いが目立った。

 飼料添加物「メチオニン」や液晶部材の価格下落、農薬輸出の停滞に見舞われた住友化学の前期業績は、汎用品の市況改善で「最高益」が相次いだ化学業界では見劣りする。石化市況の先行きを同社だけが楽観視し始めたわけでもない。サウジアラムコと合弁で手掛ける「ペトロ・ラービグ」のトラブルは減らす算段だが、シンガポールの持ち分法適用会社が手掛ける石化事業の収益は「徐々に縮小するとみている」(野崎氏)。

 では何が純利益17%もの増益を支えるのか。分かりやすいのは18年の米国での特許切れを前に販売のピークを迎える医薬品「ラツーダ」だ。農薬事業の回復やメチオニン価格の底入れも見込む。ただ、ここまでは既定路線。住化がより注視しているのは、ここ数年の大型投資の多くを振り向けている韓国との関わりが深い2つの事業だ。

 ひとつは有機EL。住化は有機ELディスプレーを搭載したスマートフォン向けのタッチパネルで約7割の世界シェアを握り、韓国サムスングループなどに年3億枚規模で供給している。今年3月には韓国西部の工場でさらなる増強に乗り出しており、18年3月期は前期に比べて販売が2割増える見通し。テレビ向けに開発を進めている「高分子」と呼ぶタイプの有機EL発光材料も、意中の韓国メーカーを射止められるかどうかが今期中にも決まる。

 もうひとつは、電気自動車(EV)向け電池部材のセパレーターだ。発火やショートを防ぐための部材で、目下、200億円を投じて韓国の工場での能力増強を進めている。東レなどから仕入れた原膜に耐熱性を高める樹脂を塗る「塗布」という工程に集中して今夏までに能力を4倍に増やすことで、EVの市場拡大に備える。こちらは18年3月期の売上高が前期比で3倍近くなるとみている。

 野崎氏は韓国の政権交代の事業への影響について「新政権の政策は注視しているが、26年間にわたって韓国で事業をしており顧客との信頼関係もある。戦略に変化はなく(韓国が拠点となる事業は)むしろ伸ばす」と話した。東アジアの緊張やくすぶる歴史問題など政治面では課題も多い日韓関係だが、経済はそれにとらわれることなく進む。住友化学にとっても最高益の行方と、さらにその先の成長を占う重要国であることは間違いない。  (佐藤浩実)

1866 荷主研究者 :2017/06/01(木) 00:35:29

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ19I5W_Z10C17A5TJ1000/
2017/5/19 20:53 日本経済新聞
豊田合成とダイセル、エアバッグ開発で提携 相互出資

 豊田合成とダイセルは19日、エアバッグ製品の開発や供給などで資本・業務提携すると発表した。10億円程度を目安に相互出資する予定で、出資比率は1%未満。海外事業での連携や合成樹脂など新素材の開発なども含め包括的に協力を深める考えだ。

 両社はダイセルがエアバッグを膨らませる装置「インフレーター」を供給し、豊田合成がエアバッグ製品に仕上げて自動車メーカーに納入するなどの取引関係にある。今後は部材の供給だけでなく、開発にも踏み込む。

 エアバッグと同様に、自動車の燃料タンクのキャップなどに使う合成樹脂の分野でも、共同開発も含めて関係を強化する。国内外で似たような生産拠点展開をしてきた経緯もあり、開発から生産まで含めて連携の幅が広がる可能性もある。

 自動車産業は電気自動車(EV)に代表される動力源の電動化や自動運転技術の進展など事業環境が大きく変化している。同時に安全性能の向上など対応が必要な課題が増えている。

 豊田合成はトヨタ自動車グループ大手8社の一角で、エアバッグのほか窓枠などゴム製品や内外装部品を手がけている。トヨタをはじめとする自動車メーカーに直接部品を納入するノウハウがあるのが強みで、足元では東大発ベンチャー企業と独占ライセンス契約を結ぶなど素材企業との連携を強化している。

 一方、液晶フィルムや自動車部品に使う素材などを幅広く手がける化学メーカーであるダイセルにとっても、自動車メーカーの需要に対応した製品開発が不可欠。そのため豊田合成と提携する効果が大きいと判断した。両社は人材交流も含めて関係強化する方針だ。

1867 荷主研究者 :2017/06/01(木) 00:55:39

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16718750S7A520C1TI1000/
2017/5/23 0:38 日本経済新聞 電子版
好況の化学に迫るXデー 米で大型設備、秋から逆風

 好業績に沸く化学業界に追い風がやむ「Xデー」が迫っている。米国で今秋から、割安なシェールガスを原料とする工場が続々と動き出すためだ。過剰だった国内設備を5年かけて1割ほど減らした時期に海外勢のトラブルが頻発し、日本メーカーは市況好転の恩恵を受けていた。かりそめの好況はあと半年で終わり、実力が再び問われる。

 「業界として高いレベルの成績を残すことができた」。日本化学工業協会(東京・中央)の石飛修会長(住友化学会長)は22日の記者会見で、2016年度をこう振り返った。市況ばかりでなく、原油・為替の相場が輸出競争力を保てる水準にあったためだと語った。

 17年3月期は三井化学、東ソー、旭化成などが過去最高の純利益をたたき出した。ただ、専門家の間では市況が逆風に変わるXデーがささやかれる。17年秋。半年後だ。

 まず、米ダウ・ケミカルが9月までに、シェールガスから採れる安価なエタンで化学品の基礎原料であるエチレンを製造する設備を米テキサス州で稼働させる。能力は年150万トンと日本全体の約4分の1に相当する。

 18年以降も、米エクソンモービルなどの新規稼働が続き、17〜20年の世界の主な増産は年800万トンを超える。石飛氏は会見で「例え工期の遅れがあっても、シェール陣営は着実に出てくる」と警戒感を示した。

 日本のエチレン設備の稼働率は現在、96〜97%を保っているが、供給過剰が進んで「18〜19年には(好不調の目安となる)90%を下回る」。調査会社IHSグローバルの米山昌宏シニアディレクターは警鐘を鳴らす。

 兆しはある。「大半をアジアやアフリカに輸出する」。エクソンモービル系化学会社のニール・チャップマン社長は19日、札幌市で開いた石油化学業界の国際会議で、メキシコ湾岸で建設中のポリエチレン設備についてこう宣言した。日本勢はどう向き合うのか。

 愛媛県新居浜市の住化の工場。4月下旬に訪れると、カーン、カーンというくい打ちの音が響いていた。日本で最初にエチレン設備を止めたこの工場が500億円をかけて建てるのは、鶏の成長を促すアミノ酸「メチオニン」の新設備だ。

 住化や独エボニックなど世界4社で8〜9割の市場シェアを占め、市況が悪くても2けたの営業利益率を計算できる稼ぎ頭のビジネスだ。精密化学品など技術の強みを出せる分野に集中する。

 一方で、三井化学や東ソーは最近、ポリプロピレンなど汎用品(コモディティー)への再投資を決めた。これも単純な増産ではなく、生産効率を高めて米国勢が日本やアジアの得意先を奪うのを防ぐ狙いがある。

 ただ、石飛氏は会見で「各社とも事業構造の転換を進めているが、まだ万全ではない」と指摘した。住化も市況の好転を理由に、17年3月期中に詰める予定だった合成繊維原料事業のリストラを先延ばししている。

 業界全体を見渡しても、外部環境が悪かった時期と比べて大胆な事業再編は減った。好業績ゆえの緩みはないか。Xデーは刻一刻と迫っている。(佐藤浩実、小柳優太)

1868 とはずがたり :2017/06/05(月) 22:08:45

東洋紡の岩国事業所から薬液流出 海上汚染は確認されず
http://www.asahi.com/articles/ASK645X1SK64TZNB01S.html?ref=goonews
2017年6月4日22時44分

 東洋紡は4日、同社岩国事業所(山口県岩国市)で薬液が海に流出する事故があったと発表した。

 同社によると3日午後11時20分ごろ、海沿いのポリマー工場で、缶の洗浄に使う薬液メチルエチルケトンが何らかの原因で沸騰。排水路を通じて海に最大で108リットル流出したと推測されるという。今のところ、従業員や周辺住民の健康被害、海上汚染は確認されていない。

1869 荷主研究者 :2017/06/11(日) 11:59:39

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25HJW_V20C17A5000000/
2017/5/25 14:04 日本経済新聞 電子版
活況エチレン設備に必要な「抗加齢」対策

 石油化学工業協会(東京・中央)は25日、様々な化学品の基礎原料を作るエチレン設備(ナフサクラッカー)の4月の稼働率が96.3%だったと発表した。好不況の目安となる90%を大きく上回り、化学業界の収益性を改善させている。ただ、日本に石油化学コンビナートができて60年がたつ。設備の保守や修繕にかかる手間は増えており「老い」のリスクと向き合う必要がある。

■「こんな長い高稼働率、過去にない」

 稼働率が90%を上回るのは41カ月連続、95%を超えるのは14カ月連続だ。石化協の淡輪敏会長(三井化学社長)は「こんなに長期に高稼働率が続く局面は過去にもあまりなかった」と話す。高稼働は収益にプラスとなる半面、設備に負荷がかかるためトラブルの懸念も増す。「細心の注意を払わなければいけない」と淡輪氏は言う。

 しかも、日本ならではの課題もある。高齢化だ。国内で稼働しているエチレン設備の多くは1960〜70年代に建てられている。例えば、三井化学の市原工場(千葉県市原市)にあるエチレン設備は今年、50歳を迎えた。定期的な修理を重ねているものの、設備も年をとれば節々が痛む。「(配管の)内側の腐食など予測できなかったことで設備を動かせなくなる例は増えている」(淡輪氏)。修繕費も増える傾向にある。

 人材面の課題も深刻になってきた。石油化学コンビナートでは定期修理の際に、2万〜3万人の作業者を動員する必要がある。プラント補修を請け負う山九の大庭政博メンテナンス事業部長は「熟練者の引退などで作業員の確保が難しくなっている」と打ち明ける。修理のタイミングが重なる時には人の取り合いが起きている。

■トラブル経験を共有

 「老い」が引き起こす様々なトラブルに対処するため、業界も動き出した。例えば、会社の枠組みを超えた事故や不具合と対策に関する事例の共有だ。淡輪氏は「可能な範囲でビッグデータ化し、互いに共有できるようにする。自社にない『経験値』も使えるようになる」と話す。業界の一部でデータ共有の取り組みを始めた。

 定期修理の際の人手不足についても、石化協が実態調査に乗り出した。各社の修理期間がどれぐらい重複しているかを調べ、修理の時期が重ならないように調整できないか議論を始めている。「過度に人の取り合いが起こらないような仕組みをつくりたい」と淡輪氏は語る。

 成熟した日本では、石油化学製品の需要が今後大きく伸びる見込みはない。米国や中東とは異なり、日本にこれから新しいエチレン設備を建てるのは非現実的だ。新しい技術や仕組みを取り入れながら、いかにアンチエンジング(抗加齢)できるか。企業の垣根を越えるた共同戦線が欠かせない。

(小柳優太、佐藤浩実)

1870 荷主研究者 :2017/06/11(日) 13:20:05

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30HPP_Q7A530C1TJ2000/
2017/5/30 20:12 日本経済新聞
住友精化、紙おむつ材料生産能力15%増

 住友精化は30日、紙おむつなどに使う高吸水性樹脂(SAP)の生産能力を増強すると発表した。約80億円を投じて、2018年12月に韓国の工場に年産能力5万9千トンのラインを新設し、全社の能力を15%増の44万5千トンに引き上げる。アジアで紙おむつの需要が拡大しており、供給体制を強化する。

 韓国子会社の年産能力は11万8千トンと倍増する。韓国では昨年9月に工場を稼働させたばかり。住友精化はSAPを韓国のほか兵庫県姫路市とシンガポールで生産。フランスでも現地の化学会社に製造委託している。敷地の余裕があり、原料のアクリル酸を調達しやすいことから韓国での増産を決めた。アジア各国の生活用品メーカーに出荷する。

 住友精化の17年3月期の連結営業利益は105億円。このうち吸水性樹脂セグメントは76億円と全社の73%を占める主力事業で、積極投資を続けて顧客の囲い込みを図る。

1871 荷主研究者 :2017/06/11(日) 13:24:17

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170530/bsc1705300500007-n1.htm
2017.5.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
三井化学 3年3500億円投資計画 高機能素材へのシフト加速

 三井化学は29日に経営説明会を開き、2017年度から3年間で3500億円を投資する計画を明らかにした。同社は悪化した業績の改善を優先し、14年度から3年間の投資を1580億円に抑えていた。不採算事業の整理が進み、16年度に本業のもうけを示す営業利益が過去最高を更新するなど、業績が上向いてきたことから積極投資に転じる。

 3500億円のうち、65%を成長3分野と位置づける自動車関連とヘルスケア、食品包装を中心とする収益性の高い高機能素材に振り向ける。一方、既存設備の維持・更新にかける投資は前の3年間の55%から35%に低下。基礎化学品への依存度は下がる見通しだ。

 成長分野への投資案件では、軽量で、自動車用バンパーなどに使われる樹脂材料「ポリプロピレン(PP)コンパウンド」を19年から欧州生産することを挙げた。現在、候補地を選定中で、投資額は数十億円になる見通し。燃費規制の強化で軽量化ニーズが高まる中、欧州自動車メーカーの要望に応え、委託生産を自社生産に切り替えて生産を増やす。マレーシアで食品包装用の接着剤を増産する方針も示した。淡輪敏社長は説明会で「自社の事業の周辺領域や、保有していない技術に関するM&A(企業の合併・買収)は積極的にやっていく」と語り、複数の案件が候補にのぼっていることを明らかにした。

1872 荷主研究者 :2017/06/11(日) 14:37:22

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00430743?isReadConfirmed=true
2017/6/5 05:00 日刊工業新聞
日産化学、殺虫剤向け原体を生産−設備投資14億円、18年稼働

 日産化学工業は約14億円を投じ、小野田工場(山口県山陽小野田市、写真)に殺虫剤「グレーシア」の原体となるフルキサメタミドの生産設備を設ける。2018年7月に稼働させる計画。グレーシアは広範囲の重要害虫に有効ながら、ミツバチへの悪影響を抑えられる特長を持つ。19年をめどに市場投入し、21年までに国内外で30億円の販売を目指す。

 グレーシアは進行中の16―21年度中期経営計画で、農業化学品事業の重要テーマに位置付ける開発品の一つ。

 同社は除草剤や殺虫剤を手がける農業化学品事業が好調で、17年3月期連結決算では全社の営業利益314億円のうち132億円を担った。18年3月期連結決算業績予想は、同事業で営業利益156億円を見込んでいる。

1873 荷主研究者 :2017/06/25(日) 11:09:36

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00431616
2017/6/13 05:00 日刊工業新聞
ニュース拡大鏡/米建設コスト高騰-化学大手、新工場計画に影

米国のシェールオイル掘削現場。人材不足などで建設コストが上昇(ブルームバーグ)

 米国の建設コスト高騰が化学大手の新工場計画を狂わせている。三菱ケミカルはアクリル樹脂原料プラントの稼働時期を直近計画の2020年から22年に遅らせるほか、三井化学も自動車向け合成油工場などを先延ばしする。堅調な米国景気や人材不足を背景に建設コストは日本の3倍に上昇していると言われ、拙速な建設断行は将来の減損リスクを生みかねない。ただ、需要増加は待ってくれず、各社は難しい経営判断を迫られそうだ。(鈴木岳志)

 三菱ケミカルは三井物産と共同で、米国にメタクリル酸メチル(MMA)工場を建設する計画。総投資額は1000億円規模。当初は18年の稼働を目指していたが、その後に20年頃へ延期していた。

 18年度までに立地など詳細を決める方針だが、稼働まで4年程度かかる。三菱ケミカルはMMA世界最大手で4割のシェアを持つ。市況は好調であり、需給バランスを乱しかねない年産25万トンの工場新設を急ぐ必要がない側面もある。

 三井化学は15年頃から自動車向けで需要旺盛な合成油と樹脂改質材の米国工場新設をそれぞれ検討してきた。ただ、建設コストの高止まりに加えて、プラント運転要員の採用難も重なり、最終決定に至っていない。

 同社は19年度までに決める方針だが、当座の増産対応として日本や欧州で小規模プラントの建設も検討する。

 クラレは15―17年度の現中期経営計画中に決める予定だった米国での酢酸ビニル(VAM)の生産能力増強を見送った。VAMは、接着剤や繊維加工剤などに使う機能性樹脂の原料だ。ラポルテ工場(テキサス州)に製造設備を導入することを軸に検討していた。次期中計で再度検討する考え。

 石油化学産業が集積するテキサス州やルイジアナ州は、人材不足などにより建設コストが高騰している。特にトランプ政権発足以降はインフラ建設やシェール増産が活発化しており、新工場の競争力を損なうコストアップ要因になりつつある。

(2017/6/13 05:00)

1874 荷主研究者 :2017/07/02(日) 11:22:26

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432016
2017/6/15 05:00 日刊工業新聞
ニュース拡大鏡/三菱ケミ、8年越しプロ始動 サウジのMMAプラント

三菱ケミがシンガポールに持つMMAプラント

 三菱ケミカルがサウジ基礎産業公社(SABIC)との合弁でサウジアラビアに建設中だったアクリル樹脂原料のメタクリル酸メチル(MMA)プラントが、8月に商業運転を始める。世界シェア4割のMMA最大手が世界屈指の安い原料を使い生産する“最強タッグ”だ。検討開始から8年越しの一大プロジェクトが満を持して動きだす。(鈴木岳志)

 「ラマダン(イスラム教の断食月)明けの6月後半からテスト生産を始める」と、三菱ケミカルMMA部門長の宮木敬常務執行役員は準備を進める。原料であるエチレンの安定調達問題などで当初計画より遅れたものの、ようやく商業運転にこぎ着けた。

【高い競争力】
 両社折半出資の合弁会社がサウジアラビア東部・アルジュベイル地区に工場を建設し、MMAモノマーとアクリル樹脂成形材料(PMMA)を製造する。総投資額は1000億円規模。生産能力はモノマーが世界最大の年25万トン、PMMAが同4万トンとなる。シンガポール工場と同じ独自製法「新エチレン法(アルファ法)」で高い競争力をもつ。

 製品引き取り比率は当面、事業経験の豊富な三菱ケミカルが8―9割と多く、5年程度をかけて5割まで下げて均衡させる方針だ。

【生産調整小さく】
 サウジ新工場の仕向先はアジアが主だが、欧州向けも当初計画より出荷量を15%増やす。宮木常務執行役員は「当初より欧州の不足感が強く、ここ1、2年は結構出さざるを得ない」と軌道修正を図る。2018年春の自社工場の定期修理入りも一因。これにより、アジアの工場で予定していた生産調整幅も想定より小さくて済む見通しだ。

 足元の市況は好調だ。アジアのモノマー価格は昨春比で2倍近い1トン=2300ドル近辺で推移する。「PMMAが液晶テレビ(用導光板)向けに増えだした」(宮木常務執行役員)のに加えて、塗料や人工大理石向けの需要増が理由だ。

【住化も生産開始】
 ただ、住友化学も今秋めどにサウジ西部でMMAモノマーなどの生産を始めるため、年末にかけて潮目が変わりそうだ。「特に需給が緩むのは18年1、2月だろう。中国の旧正月で需要が減る」(同)と一時的な市況悪化はありうる。

 「世界需要(モノマー)が約400万トンで、年3%伸びると仮定すると能力増強分が埋まるのに約2年かかる。ただ、4、5年でまた不足する」と宮木常務執行役員は先読みする。それを見据えて、米国やアジアでの新工場計画を慎重に練る。

(2017/6/15 05:00)

1875 荷主研究者 :2017/07/02(日) 11:41:19

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432901?isReadConfirmed=true
2017/6/22 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミHD、グループの防災・減災商材 新組織発足し一括提案

ウェルシィの地下水膜濾過システム

 三菱ケミカルホールディングス(HD)は2018年4月をめどに、防災・減災分野に向けグループの商材を一元的に扱う組織を立ち上げる。4事業会社とその関連会社が手がける約2万点の商材から「インフラ強化」「避難支援」「被災者支援」の3領域で役立つ約100点を集約。これまで手薄だった中央省庁や自治体、建設コンサルタント会社などへの提案を強める。(堀田創平)

 このほど三菱ケミカル、田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、大陽日酸の4事業会社と関連会社の製品を網羅した冊子を完成し、配布を始めた。参画する日本防災産業会議など社内外からの情報収集・意見交換を踏まえ、17年度中に組織の下地やマーケティングツールを整える。18年4月に専門組織を始動し、最終製品のほか競争優位に立つ素材の拡販につなげる。

 例えば、インフラ強化では水道管との直結給水に比べ災害時の強みが再認識された受水槽を訴求する。三菱ケミカルインフラテック(東京都中央区)は16年に専門部署を立ち上げ、独自の工事手法で差別化しやすい繊維強化プラスチック(FRP)製タンクの需要開拓で成果を出している。地震発生時に弁を閉じ、生活用水の流出を防ぐ緊急遮断弁システムも併せて伸ばす。

 また被災者支援ではウェルシィ(東京都品川区)の「地下水膜濾過システム」の引き合いも増えている。くみ上げた地下水を膜濾(ろ)過処理し、安全・安心な飲料水として供給する。公共水道との併用で水源を二分化でき、防災力の向上にも寄与する。

 16年4月に発生した熊本地震では同システムを運用する熊本市内の病院が近隣住民に飲料水を提供し、存在感を発揮した。

(2017/6/22 05:00)

1876 荷主研究者 :2017/07/02(日) 11:41:44

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432899?isReadConfirmed=true
2017/6/22 05:00 日刊工業新聞
コニシ、浦和工場を廃止

コニシは浦和工場(さいたま市桜区)を7月1日に廃止する。同社は国内生産拠点の集約化を進めており、同工場の廃止で国内の生産工場は栃木工場(下野市)と滋賀工場(甲賀市)の2拠点となる。浦和工場は主に水性系接着剤を生産していたが、1年前から栃木、滋賀の両工場へ生産の移管を進めていた。従業員の多くもすでに両工場に異動した。ただ浦和工場のある浦和事業所や、同事業所内の研究所は存続する。同工場の跡地の利用方法に関しては検討中。

(2017/6/22 05:00)

1877 荷主研究者 :2017/07/02(日) 11:51:02

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00433100?isReadConfirmed=true
2017/6/23 05:00 日刊工業新聞
旭化成、セパレーター生産能力2.5倍 積極投資で世界首位堅持

中国ではEVの普及が進む見通し(ブルームバーグ)

 【米シャーロット(ノースカロライナ州)=鈴木岳志】旭化成は2020年までにリチウムイオン二次電池用セパレーター(絶縁材)の年産能力を最大で15億平方メートル(現状比2・5倍)に増強する。従来計画の11億平方メートルから大幅に上積みする。上積み分の総投資額は300億円規模とみられる。自動車メーカーが電気自動車(EV)などの開発を加速しており、電池部材市場の成長スピードも当初想定以上。積極投資で世界首位の座を堅持する。

 旭化成はリチウムイオン二次電池用セパレーターの設備投資計画を見直し、20年時点で年産能力を湿式・乾式合計で13億―15億平方メートルに拡大する検討を始めた。自動車・電池メーカーへの採用が固まり次第、17年度内にも正式決定する見通し。

 セパレーターは湿式と乾式の2種類に大別される。同社は両方手がけており顧客の要求に応じて供給できる。年産15億平方メートルの内訳は、現在主力の湿式が約10億平方メートル(現状比2・9倍)、乾式が約5億平方メートル(同2倍)を見込む。

 スマートフォンなど民生用も多い湿式セパレーターの増産は守山製造所(滋賀県守山市)が中心。ただ、建設事情などによって、宮崎県日向市の工場も活用する。乾式は15年に買収した米ポリポアの工場を増設する。価格を抑えやすいため、特にコスト意識の高い車載用途を想定する。

 世界のセパレーター市場は16年の15億平方メートル程度から20年に最大で35億平方メートルまで成長する見通し。用途別では車載が7割を占める。国別では、環境規制の強化でEV需要が伸びる中国が、全世界の過半を占める最大市場となる。

(2017/6/23 05:00)

1878 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:11:48

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435226?isReadConfirmed=true
2017/7/11 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(1)多角化DNA、第3次成長期へ

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/img2_file59634.jpg

新事業創出へ総力/「車市場の開拓」共通目標へ

 旭化成が焦燥感を募らせている。2016年度の当期利益は過去最高の1150億円と業績は好調。ただ、多角化を社是としながら、00年以降、新事業創出ペースが落ちている。社長の小堀秀毅は16年度に大規模な組織改革を約13年ぶりに断行。石油化学や住宅事業が主導した第1次、第2次成長期と異なる収益の柱づくりを急ぐ。25年度に売上高3兆円(16年度比59・3%増)を達成する第3次成長期を迎えられるかの重要な局面にある。

【変化すること】
 「成長するには新しいこと、変化することにチャレンジしなければならない」。4月3日、旭化成発祥の地の宮崎県延岡市で小堀は377人の新入社員へ語りかけた。それは自らへ言い聞かせる言葉でもあった。

 電気自動車(EV)普及で需要急増のリチウムイオン二次電池用セパレーター(絶縁材)に、スマートフォンに欠かせない電子コンパス、高級裏地に使われるキュプラ繊維。同社には世界トップシェア製品が少なくない。

 祖業は化学と繊維。今は住宅や電子部品、医薬品、医療機器まで手がける世界でも類を見ない多角化企業だ。一方で開発着手から30年以上経過した“中堅・ベテラン選手”の活躍が目立つという課題がある。

【リソース集結】
 新事業創出のペースが鈍った一因が、03年の分社・持ち株会社制への移行だ。化学や住宅、医薬など7事業会社へ分社化した。「新規事業開発の力が分散してしまった」(旭化成幹部)と、多角化の足かせとなった側面は否定できない。

 16年4月に社長に就任した小堀が最初にした大仕事が、事業持ち株会社制の導入。リソースを再び集結するのが狙いだ。17年4月には同期入社で技術畑の中尾正文を副社長へ昇格させ、二人三脚で新事業創出に挑む。

 中尾は「今やっておかないとダメだ」と強い危機感を隠さない。その上で「(研究開発の)土壌を整えるのが役割」と決意を語る。

 各部門の融合を促進するために「自動車市場の開拓」という共通目標も掲げた。技術融合でグループスローガンの「昨日まで世界になかったもの」を生み出し、顧客網を各部門で共有。軽量化や環境負荷低減につながる関連製品を総合的に提案する。25年度に自動車関連の売上高を15年度比約3倍の3000億円に伸ばす計画だ。

【米社を買収】
 自社のリソースを結集する一方で、他社との連携も進める。12年に救急救命医療機器大手の米ゾール・メディカルを約1800億円で、15年にセパレーター大手の米ポリポア・インターナショナルを同社では過去最大の約2600億円で買収した。ただ、巨額買収の明確な効果はまだ出ていない。小堀は「事業の成長戦略と人財戦略を連動させる重要性を痛感している」と人材不足の悩みを吐露する。

 これまで同社を支えてきた“多角化のDNA”はまだ生きているのか―。第3次成長の行方が、その答となる。(敬称略)

(2017/7/11 05:00)

1879 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:12:23

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435440?isReadConfirmed=true
2017/7/12 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(2)攻めどきのセパレーター

乾式新製品で反転攻勢

ポリポア復活が成長のカギを握る(旭化成提供)

【拡大路線】
 旭化成のリチウムイオン二次電池用セパレーター(絶縁材)事業は今、拡大路線の真っただ中だ。2015年に米ポリポア・インターナショナルを過去最大の約2600億円で買収したほか、この2年間で工場増設に260億円以上の投資を決めた。一部は当初予算外で対応するほどの市場成長スピードだ。

 常務執行役員セパレータ事業本部長の高山茂樹は「トップの理解があり、うちの提案は非常に気持ち良く通してもらっている」と相好を崩す。ただ、電気自動車(EV)向け需要が急拡大する中で、工場建設期間を考慮すると「設備投資戦略そのものが最大のカギで、遅れると中国勢の製品を使われてしまう」と成長期特有の難しさに苦心もしている。市場の成長は間違いない。20年の世界市場は最大35億平方メートル(16年約15億平方メートル)に拡大し、うち7割は車載用途が占める見通し。

 旭化成は20年までの投資計画を見直す。20年時点の生産能力を約1年前に決めた年11億平方メートルから13億―15億平方メートルへ上積みを検討している。高山は「市場の3割は獲得しないと、メジャーになれない」と首位堅持の決意を語る。

 ポリポア買収は旭化成になかった乾式セパレーターを取り込むためだった。ただ、足元は苦戦している。社長の小堀秀毅も「乾式は当初計画より(利益改善が)遅れている」と認める。

【慌てずに】
 市場が想定ほど立ち上がらなかった10年頃の“EVショック”の被害者だったポリポア。過剰設備を抱えて経営が苦しくなり、身売りを余儀なくされた。そのせいで研究開発など投資を極端に絞り、買収時点で製品力がかなり弱まっていた。

 高山は「新製品が一番のキーだ。性能設計が(旭化成の)湿式と比べて遅れていたので、最先端の電池で使う上での問題点を解決すべく、旭化成の技術陣が全面支援している」と建て直しを急ぐ。

 製造工程が単純で低コストな乾式こそ車載の本命なのは変わらない。小堀は「19年、20年の新車採用に向けサンプル供給をしている」と慌てずに吉報を待つ。(敬称略)

(2017/7/12 05:00)

1880 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:13:54

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435566?isReadConfirmed=true
2017/7/13 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(3)先陣切る高機能ポリマー

先陣切る高機能ポリマー、車・海外展開で布石

数億円かけたコンセプトカーの成果は上々だ

【市場開拓の旗手】
 旭化成の高機能ポリマー事業は自動車市場開拓の旗手だ。軽量化のエンジニアリング樹脂や低燃費タイヤ用合成ゴムで先陣を切り、グループ全体のまとめ役も担う。

 5月には実走行可能なコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を電気自動車(EV)ベンチャーのGLM(京都市左京区)と共同開発した。そこには旭化成が手がける、樹脂やゴム以外に電池材料や繊維、電子部品など合計27の製品・技術が搭載されている。

 常務執行役員高機能ポリマー事業本部長の吉田浩は「思った以上にアクシーの反響は大きい。国内外の自動車メーカーや自動車部品メーカーから『一度ミーティングをしたい』との申し出があった」と喜ぶ。旭化成だけが顧客に招かれて製品・技術を披露する「プライベート展示会」も5月から始めた。

 社長の小堀秀毅は「他社のコンセプトカーがモックアップ(模型)なのに対して、うちのは走るので全然違う。採用実現性が高いことを表している」と断言する。

【総合力を結集】
 強気の理由は自動車こそ旭化成の総合力を結集しやすく、化学メーカーで珍しい電子部品などで競合他社と差別化を図れるからだ。

 高機能ポリマー事業は全社の基本戦略であるグローバル展開の先兵でもある。「だからこそ、いろいろな海外展開の課題をグループで最初に経験する」と、吉田は開拓者ゆえの苦労を口にする。

 現在、中国国有化学大手の中国化工集団(ケムチャイナ)傘下の中国藍星(集団)と、エンジニアリング樹脂の変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂の合弁事業へ詰めの作業中だ。8月に合弁会社設立を予定する。

 吉田は「国内他社と違って、これまで旭化成は中国で現地大手との合弁はゼロだった」と意外な事実を明かす。社運をかけた“初体験”だ。「合弁で先方の力を活用しながら事業を大きくするやり方も今後必要になるので、その第1陣だ」と布石を打つ。順調にいけば、ケムチャイナとの第2、第3の合弁事業が見えてくる。今の苦労も将来の成果が癒やしてくれるはずだ。(敬称略)

(2017/7/13 05:00)

1881 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:14:31

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435810?isReadConfirmed=true
2017/7/14 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(4)再び夢を見る石化

アクリロニトリルで攻勢

韓国のANプラント

【共同運営】
 水島地区(岡山県倉敷市)のエチレンプラントが2日、定期修理明けで再稼働した。三菱ケミカルと旭化成が2016年4月から共同運営しており、2基から1基への集約後、初めての大きな共同作業だった。

 旭化成上席執行役員石油化学事業本部長の小野善広は「日本メーカーは往々にして止めようとしたが、急に足元の市況が良くなると計画を撤回しがちだ。ただ、2社ともに一切動じずに取り組んだ」と胸を張る。目先の石化市況高に基づく「拙速」との批判など意に介さない。

 相手の三菱ケミカル専務執行役員石化部門長の岡本純一も「それぞれ得意分野があり、自分たちにないものを吸収し合っている。(昨夏の)設備トラブル以外は良い運営ができている」と語る。

 小野は順調な滑り出しに「ユーティリティー連携など関係を進化させたい」と次の段階へ思いをはせる。

 現状はプラントから出てきたエチレンを半分ずつ引き取るだけだが、それぞれの工場で原料需要は異なる。プロピレンなど他の基礎化学品も併産されるため、未活用留分をお互いに融通できればさらなる競争力強化につながりそうだ。

【新たな生産増強】
 同じく構造改革が奏功している繊維・樹脂原料のアクリロニトリル(AN)。「大きくもうけられる仕組みを約20年かけて構築してきた」と、旭化成常務執行役員の坂本修一は主力製品の出来を誇る。スイス・イネオスに次ぐ世界2位だ。

 足元の需要のけん引役は汎用樹脂のABS向けで、自動車や家電製品などに多く使われる。世界のAN生産能力は年間約700万トンで、需要が同600万トン。今後も年率3%強の成長は見込める。小野は「プラントの新・増設を言っているのは今のところ中国勢だけだ。旭化成としてこの市場でどうするか」と思案する。

 当面は水島と韓国で稼働率を上げるとともに、韓国での設備改良による能力増強などで対応する。だが、次の段階として「新たなキャパシティー(生産能力)を持つことを考えたい」と小野は話す。石化は再び夢を見られるのか。(敬称略)

(2017/7/14 05:00)

1882 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:29:15

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/07/21 建設新聞
新東北化学工業 仙台市上愛子 2F約2900㎡、工場・倉庫の新築
中央設備エンジの施工で10月完成へ

 天然ゼオライトの採掘・加工・販売などを行う新東北化学工業(仙台市青葉区上杉1の4の10 松本浩代表取締役社長)は、仙台市青葉区上愛子で仙台工場を新築する計画で中央設備エンジニアリングの設計・施工を決め、着工した。

 建設用地は仙台市青葉区上愛子大森62番ほか地内の敷地6372.23㎡。計画ではここに、S2F延べ2886.66㎡の工場および倉庫を建設する。

 完成は10月末をめざすとしている。

2017/07/21付一面に掲載。

1883 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:33:12

http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20170721000024
2017年07月21日 09時38分 京都新聞
リチウムイオン電池、京都で競争 三洋化成や新規参入組も

 リチウムイオン電池(LiB)の性能向上を巡る競争が、京都でも激しくなってきた。三洋化成工業は20日、電気容量を2倍以上に増やす技術の確立にめどがついたと発表。村田製作所や第一工業製薬といった異業種からの進出も相次いでおり、既存の蓄電池メーカーであるGSユアサも高容量製品の開発を急いでいる。

 三洋化成工業は、LiBの中に組み込まれているシート状の電極(正極、負極)の厚みを、現在の限界とされる0・2ミリ程度から数倍以上にできる要素技術を開発した。厚みが2倍になれば単位面積当たりの電気容量も2倍になるため、蓄電システムのコンパクト化につながるという。

 約10年前から大学などと共同研究を進め、今回初めて成果を公表した。2020年をめどに住宅や工場、ビルなどの定置用電源として商品化を目指す。スマートフォン用バッテリーなどの一般商品向けの展開も見据える。

 昨年秋には、電池開発用の新施設を愛知県半田市の衣浦工場に5億円かけて建設しており、「大型ビジネスとして将来の収益の柱に成長させたい」(広報部)と強調する。

 電子部品大手の村田製作所も、9月1日に完了するソニーの電池事業の買収を機に、産業用LiBの開発を加速させる。両社の技術を生かし、電池の小型化や軽量化、容量増大に取り組む。

 成長が見込まれるエネルギー分野の中核事業に育てる計画で、住宅向けのほか、携帯電話や電動工具などでの需要を狙う。電池事業単体で18年度に黒字化、20年度には売上高2千億円を目指す。

 第一工業製薬は昨年末、LiBの少量生産を行う子会社エレクセルの本社を、事業拡大に向けて京都府精華町から三重県四日市市の工場内に移した。特殊用途のLiBの需要が増えるとみて、新拠点で材料開発などを進める。

 一方、GSユアサは、車載用LiBのエネルギー密度増加を目指している。正極の物質組成の変更などで20年には15年ごろと比べてエネルギー密度を2倍に、25年ごろには3倍に増やす計画だ。

 今後、電気自動車の普及や住宅用蓄電池の需要増加などで世界の蓄電池に占めるLiBの割合は高まるとみており、自動車用LiBで培ったコストダウン技術などで産業用途でも収益拡大を図る。

1884 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:52:56

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGD25H3S_V20C17A7DTA000/
2017/7/25 21:38 日本経済新聞
信越化学、バランスよく稼ぐ 今期純利益が10年ぶり最高

 信越化学工業は25日、2018年3月期の連結純利益が前期比8%増の1900億円になりそうだと発表した。08年3月期以来、10年ぶりに過去最高を更新する。二枚看板の半導体ウエハーと塩ビ樹脂の好調に目が向かいがちだが、自動車材料などほかの収益源が育っているのも見逃せない。10年前よりバランスの取れた収益構造になってきた。

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/20170725DTA000-PB1-3.jpg
画像の拡大

 電気自動車や産業用ロボットに使うモーターの性能を左右する、レアアース(希土類)磁石。信越化はこの磁石で高いシェアを持つ。昨年7月にベトナム工場を稼働したばかりだが、顧客の引き合いが強く50億円を投じて増産に踏み切る。

 半導体の回路書き込みに使うフォトレジスト、回路原版材料のマスクブランクス――。同社が高い競争力を持つ製品だ。一つ一つはニッチだが、需要拡大の機をとらえて先端製品を投入しシェアを伸ばしてきた。

 営業利益の構成を10年前と比べると、収益源の多様化が進んだのがよくわかる。08年3月期はウエハーが利益の半分を稼いだが、17年4〜6月期は4分の1。新たに部門を設けた電子・機能材料にシリコーン、機能性化学品を合わせた比率は45%に上った。業績全体がぶれにくくなっている。

 二枚看板であるウエハーと塩ビも絶好調だ。

 ウエハーは半導体需要の拡大を背景に需給の逼迫が続く。値上げが浸透し始め、4〜6月期の部門利益は前年同期比45%増の197億円に急拡大した。轟正彦専務は25日、先端品300ミリのウエハー価格について「今年度、リニア(一定のペース)に上がっていく」と投資家向けに説明した。利益の成長ペースはさらに高まりそうだ。

 世界首位の塩ビは子会社の米シンテックの能力増強が寄与する。生産能力は5%ほど増え、前期の定期修理の影響を加味すると前期と比べ1割弱の出荷増が見込める。懸念された市況の緩みも現在は「(需給が)平衡を保っており、販売は順調」(斉藤恭彦社長)という。

 業績拡大を受け、株主還元の拡充も明らかにした。今期の年間配当は前期比10円増の130円と3期連続で増配とする予定だ。

 信越化の株価は25日に一時、前日比170円高の1万545円まで上昇し、取引終了後の業績予想の発表を待たずに上場来高値を更新した。今期の会社予想は市場予想に届かず、「若干保守的な水準との印象」(みずほ証券の山田幹也氏)との声も聞かれる。多様化が進んだ収益構造を生かし、収益の一段の上積みをできるかが課題となりそうだ。(竹内弘文)

1885 荷主研究者 :2017/08/14(月) 16:16:50

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD28H4J_Y7A720C1LKA000/
2017/7/29 2:00 日本経済新聞
東洋ゴム、硬質ウレタンなど2事業を売却、車関連に注力

 東洋ゴム工業は28日、化工品と硬質ウレタンの2事業を売却すると発表した。売却額は合計で約110億〜130億円となる見込み。主軸のタイヤなど自動車関連以外の事業を大幅に見直し、立て直しを急ぐ。

 鉄道車両用部品やホースなどの化工品は伝動ベルト大手のニッタに、建材など硬質ウレタンは積水化学工業に譲渡する。

 化工品には船舶や鉄道車両などに使う防振ゴムも含まれる。品質偽装問題が起きたゴムのひとつで、売却後に製品交換が必要になった場合は東洋ゴムが費用を負担する。タイヤ以外では、建物の揺れを防ぐ免震ゴムと自動車部品関連を残す。

 売却する事業の売上高は合計で約250億円で、従業員は690人となる。同社は品質偽装問題で合計1100億円超の特別損失を計上し、2016年12月期に最終赤字に転落した。

1886 荷主研究者 :2017/08/27(日) 21:38:52

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD07H4H_X00C17A8000000/
2017/8/7 15:36 日本経済新聞
次世代薬、日本で原薬製造 東大発VB・塩野義など新会社

 東京大学発ベンチャーのペプチドリームは7日、塩野義製薬、積水化学工業と共同出資会社を設立すると発表した。新会社では低分子や抗体医薬に続く「ペプチド医薬品」と呼ばれる次世代医薬品の原薬を国内で製造する。国内をはじめ世界各国に輸出していく。中分子医薬品の原薬製造を日本発の新産業として成長させていく考えだ。

7日、会見するペプチドリームの窪田社長(中)と塩野義製薬の手代木社長(右)

 名称は「ペプチスター」で、9月1日付で本社と製造工場を大阪府摂津市の塩野義製薬の工場内に設置する。設立時はペプチドリームや塩野義、積水化学がそれぞれ33.3%程度出資する。今後はさらに増資などを繰り返す予定で、各社20%未満での出資比率に調整する。早ければ2019年7〜9月ごろの工場稼働を予定する。

 同日、川崎市で記者会見したペプチドリームの窪田規一社長は「日本は医薬品に関して2兆円以上の輸入超過。日本で生まれた技術を海外に任せるばかりの現状は悔しい」と述べ、あえて日本で製造拠点を置くことにした理由を説明した。さらに「医薬品の原薬製造の市場は世界で5兆円とも言われる。ペプチスターでそのうち8割、売上高4兆円を目指したい」と将来の夢を語った。

 塩野義製薬の手代木功社長は「今回のペプチド医薬品の原薬製造会社が成功すれば、医薬品産業を輸出産業に転換することが可能になる」と語った。ペプチドリームと特殊なペプチドを使った医薬品候補も開発中で「臨床試験の準備も進めている。そのためにも大量製造の技術確立に協力したい」と経営面での相乗効果も見込む。

 一般的な医薬品にはコストが安い錠剤などの「低分子医薬品」や、薬効が高いが価格も高い「抗体医薬品」がある。現在、世界の医薬品売上高上位10位のうち半数以上が抗体医薬と呼ばれるたんぱく質の医薬品が占める。がん免疫薬「オプジーボ」も抗体医薬の一つだ。

 今回、ペプチドリームと塩野義製薬などが設立する新会社はペプチド医薬品の原料を製造する。ペプチド医薬品は低分子医薬品と抗体医薬品の中間となる中分子医薬品とも呼ばれ、抗体医薬より低コストで製造できるのが特徴で次世代の医薬品とされる。

 ペプチド医薬品は世界各国で研究開発が加速しているが、原薬の製造技術が難しく安定供給するノウハウの確立が重要となっている。ペプチド原薬を高精度で大量に合成する技術を持ったメーカーは現時点でほとんどないのが現状だった。

 ペプチドリームは環状構造を形成した多様なペプチドを一度に発生させる技術の特許を持っている。窪田社長は会見で「(ペプチドの)周辺技術の海外流出を防ぐためにも、オールジャパン体制で新会社を設立することが重要だ」と訴えた。まず低コストで大量製造技術を確立させ、ペプチド原薬の世界最大の製造受託会社に成長させたい考えだ。

 ペプチドリームは米ブリストル・マイヤーズスクイブや英グラクソ・スミスクライン、スイスのノバルティスなど製薬世界大手とも創薬研究の契約を締結している。国内においても田辺三菱製薬や第一三共など複数の製薬企業と同様の契約を結んでいる。(高田倫志)

1887 荷主研究者 :2017/08/27(日) 21:47:17

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ08I5K_Y7A800C1000000/
2017/8/8 19:10 日本経済新聞
洗剤のサラヤ、茨城に東日本初の工場 60億円投じ19年末

 中堅洗剤メーカーのサラヤ(大阪市)は、2019年末をめどに茨城県北茨城市に新工場を建設すると発表した。投資額は約60億円。食品や食品添加物、医薬部外品などを製造する。感染症対策に対する需要の高まりを受けて防災関連用品などの生産能力を高める。既存工場は西日本に集中しており、東日本に生産拠点を設けることで災害などのリスクを分散する。

 18年11月に着工する予定。敷地面積は5万平方メートル、建築面積は1万平方メートルで、100人程度を新たに雇用する。アルコール手指消毒剤やせっけん、洗剤などの生産設備はフル稼働が続いており、新工場の稼働で安定供給を目指す。同社の既存工場は三重県伊賀市と大阪府柏原市にある。

1888 荷主研究者 :2017/08/27(日) 21:48:31

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD08H5U_Y7A800C1LKA000/
2017/8/8 22:54 日本経済新聞
日本ペイントHD、塗料の国内工場半減へ 30年めど集約

 日本ペイントホールディングス(HD)は8日、国内に11カ所ある塗料の生産工場について、2030年をめどに半分程度に減らす方針を示した。老朽化した設備が増えていることや国内の市場縮小に伴い、拠点再編で効率化を進める。対象地域や時期は明らかにしていない。より生産効率の高い大型工場に、老朽化した工場の機能や品目の集約を進める計画だ。

 田堂哲志社長が8日の17年1〜6月期決算の記者会見で明らかにした。田堂社長は「国内の生産量の縮小や人手不足が続くなかで、より生産効率の高い工場への再編を急ぐ必要がある」と話した。18年12月期から3年間の新たな中期経営計画をスタートするのに伴い、拠点再編を本格化する。

 同社は自動車や住宅の内装に使う塗料が主力。中国が主力で連結売上高の6割を海外事業が占める。塗料は輸送コストがかかるため輸出はせず、日本向けの塗料はすべて日本で生産している。

1889 荷主研究者 :2017/09/09(土) 19:09:24

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19851950Z00C17A8TJ1000/
2017/8/10 1:31 日本経済新聞 電子版
昭電工、汎用アルミナ撤退 セラミックス事業の再構築にめど

 昭和電工はセラミックス製品などの原料になる汎用のアルミナの生産と販売から撤退する。アルミナを加工して作る電材向けフィラーなど付加価値の高い製品に品ぞろえを絞る。生産拠点の海外移管が円滑に進んでいなかったセラミックス事業の再構築にメドをつける。

 撤退対象になるアルミナの売上高は約50億円とみられ、セラミックス事業の約4分の1を占める。このほど営業担当者が取引先への説明を始めた。加工品は外部から調達するアルミナを原料に事業を継続する。

 アルミナの自社生産もやめる。インドネシアの国営企業のアンタム社と合弁で設立した生産拠点から出資や人員を引き揚げる。2015年に稼働させたが操業は不安定で、運営方針を巡って意見の相違があったという。

 アルミナは製造過程で産業廃棄物の「赤泥」が発生する。長らく海洋投棄が続いたが、環境保護の観点から国内生産を停止している。昭和電工はセラミックス事業を再構築事業と位置づけ、立て直し策を模索してきた。

1890 荷主研究者 :2017/09/09(土) 19:24:11

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HM8_V10C17A8TI1000/
2017/8/16 1:31 日本経済新聞 電子版
有機EL3兆円市場攻める 三菱ケミ、大型パネルに照準

 有機ELパネルが本格的な普及期に入る。2017年は薄型テレビやスマートフォン(スマホ)での採用が相次ぎ、市場規模は3兆円規模に拡大。有機ELパネルで欠かせない材料では出光興産が独企業とシェアを二分し、製造装置でキヤノントッキが市場を押さえる。三菱ケミカルはテレビ向けの材料で攻勢をかける。液晶パネルに続いて有機ELパネル製造の主導権が韓国、中国勢に移る中、素材や製造装置で日本勢が大きな商機を見いだしている。

 三菱ケミカルは8月、黒崎事業所(北九州市)に有機ELパネル専門の技術営業チームを設けた。将来は20〜30人規模に増やす。韓国や中国のパネルメーカーに営業し、受注ができた段階で同事業所で有機EL材料の生産に乗り出す。

 同社が開発した発光材は、大型有機ELパネルに適した「印刷方式」と呼ばれる低コストの製造方式に対応する。現在の製造装置は「蒸着方式」が主流だが、今後は大型パネルで印刷方式が増える見通しだ。まずは18年発売の有機ELテレビでの採用を狙う。

 英調査会社IHSマークイットによると、世界の有機ELパネル出荷額は17年に前年比63%増の252億ドル(約2兆8千億円)に急増する。有機ELパネルそのものは、韓国のサムスン電子とLGディスプレーが大半を製造し、日本企業の存在感は薄い。

 一方で、パネルを構成する素材や部品、製造装置では日本企業が高いシェアを維持している。

 有機ELパネルに欠かせない発光材では出光興産が独メルクと世界市場を二分し、シェア首位を争う。出光は日本と韓国の工場を合わせた生産能力を18年度までの2年間で7割増やして、需要取り込みを急ぐ。住友化学は印刷方式に適した発光材で実用化のメドをつけた。

 有機ELパネルは薄型テレビに続いて、スマホでの採用が急増する見通し。日本写真印刷はスマホ向けのタッチパネル部材で攻勢をかける。

 製造装置でも日本勢が独走する。蒸着装置でトップシェアを握るキヤノントッキは、有機ELパネル製造で重要な役割を担う。生産が追いつかないほど需要が急増している。17年には生産能力を倍増する。

 有機ELパネルの特徴である高精細な映像表現では、大日本印刷や凸版印刷が手掛けるメタルマスクの性能がカギを握る。

 サムスン電子やLGディスプレーの投資意欲は旺盛で、総額1兆円規模の増産計画もある。今後も世界的な有機EL需要は拡大するため、素材や製造装置で日本勢の存在感はさらに高まりそうだ。

1891 荷主研究者 :2017/09/14(木) 23:30:17

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00440464?isReadConfirmed=true
2017/8/24 05:00 日刊工業新聞
星光PMC、CNF生産増強 複合材の実用化にめど

 星光PMCは竜ケ崎工場(茨城県龍ケ崎市)にあるセルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備を増強する。同設備では微細な木質繊維であるCNFを化学処理で疎水化し樹脂の補強材(複合材)として扱いやすくした疎水変性CNFを製造する。2017年末までに生産能力を従来の約3倍にあたる年間70トン強に引き上げる。投資額は約2億円。

 CNF実証生産設備は14年に、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」の助成を受けて建設した。「自動車、建材、電子機器などの構造材料用途を中心に、サンプルワーク(用途開発)を進めてきた」(滝沢智社長)という。「サンプル提供先の製品試作が最終段階に近付き、年内の商業化(実用化)も見えてきた」(同)ため、供給体制を整える。

 同社は紙力増強剤などの製紙用薬品メーカー。製紙原料の木材パルプからセルロースの改質技術を応用して疎水変性CNFを製造し、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)などの樹脂と混練するペレット加工まで手がけている。

 補強材となるCNF配合樹脂ペレットの供給能力は年間200トン超になる見通し。竜ケ崎工場での設備増強は今回で限界となり「製紙会社との協業も検討する」(同)としている。

(2017/8/24 05:00)

1892 荷主研究者 :2017/09/14(木) 23:43:09

https://www.nikkei.com/article/DGXLASHD29H34_Z20C17A8LKA000/
2017/8/29 22:37 日本経済新聞
大阪ソーダ、資生堂の医薬品機器子会社買収を発表

 大阪ソーダは29日、資生堂子会社で医薬品の精製機器を手掛ける資生堂医理化テクノロジー(京都市)などを12月1日付で買収すると発表した。買収額は非公表だが、10億円前後とみられる。

 製薬工程で使う精製機器は海外で需要が拡大している。大阪ソーダは1992年に医薬品の精製に使う原料の製造でヘルスケア分野に参入。精製機器メーカーも買収することで、原料から機器まで一貫して手掛ける体制を整える。

 資生堂医理化テクノロジーの2016年12月期の売上高は6億1000万円。大阪ソーダは中国での販売子会社も同時に買収した。

 大阪ソーダは19年3月期までにヘルスケア分野の売上高を100億円と17年3月期から6割増やす計画だ。

1893 荷主研究者 :2017/09/16(土) 18:57:35

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00441293?isReadConfirmed=true
2017/8/31 05:00 日刊工業新聞
室町ケミカル、医薬品原薬の合成本格化 福岡・大牟田に設備

室町ケミカルの新製造ラインに設けられた原薬の合成装置(左下)など

【福岡】室町ケミカル(福岡県大牟田市、村山哲朗社長、0944・41・2131)は医薬品原薬の合成を本格化する。大牟田市内の工場に専用ラインを設置。5月に吸収合併した東進ケミカル(埼玉県川口市)の生産を新ラインに移管し9月に稼働を始める。従来に比べ4―5倍の生産能力拡大を見込む。平屋建てで延べ床面積約420平方メートルのスペースにラインを新設。投資額は約4億5000万円。開発品の試作も行い、2019年をめどに量産体制を整える。

 室町ケミカルグループでは医薬品合成技術に強みを持つ東進ケミカルが原薬合成を行っていた。ただ同社の生産設備は小ロット生産に適しており、一定の生産量を求めるユーザーからの要望に対応できないことが課題となっていた。そのため室町ケミカルが吸収合併し、技術の集約と生産拠点の新設へ準備を進めてきた。

 室町ケミカルは医薬品、健康食品、イオン交換樹脂などの製造などを手がける。青木淳一常務は「各事業のつながりを生かしながら生産の幅を広げたい」としている。

(2017/8/31 05:00)

1894 荷主研究者 :2017/09/16(土) 20:53:15

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07HJF_X00C17A9TJ2000/
2017/9/7 19:43 日本経済新聞
三菱ケミカル、ブタジエン製造技術で仏社と協業

 三菱ケミカルは7日、合成ゴム原料「ブタジエン」の製造技術の供与を巡り、産業ガスの世界最大手の仏エア・リキードと協業すると発表した。燃料などに使う「ノルマルブテン」からブタジエンを作る製法の技術供与を始める。自動車タイヤなどになるブタジエンは市況変動が激しいほか、将来は供給不足になるのではとの見方もある。

 2社の技術を組み合わせ、ノルマルブテンからブタジエンを効率よく製造する方法を確立した。導入企業からは技術料とプラント操業に必要な触媒の販売で収入を得る。アジア、北米地域を三菱ケミカルが、欧州地域をエア・リキードが分担して供与先を探す。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)


■ したらば のおすすめアイテム ■

いい女はみんな淫乱 OLのリアルSEXライフ - マガジンハウス

言わずもがな

この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板 powered by Seesaa