それでは、お詫びの印に、もう一度説明させていただきます。
最大余剰法にて実際に議席配分をしてみましょう。
例えば、ある選挙区(定数25)で各党のA党900万票、B党800万票、C党200万票、D党100万票としますね。
すると、有効得票総数は2000万票となります。
これをヘア式で計算する場合、(基数)=2000万÷25=80万となります(ちなみに、ドループ式だと26で割ります)。
ここで、各党得票を基数で割ります。
A 900万÷80万=11.25
B 800万÷80万=10.00
C 200万÷80万=2.50
D 100万÷80万=1.25
この段階で、まずA党が11議席、B党が10議席、C党が2議席、D党が1議席を獲得します。
しかし、定数は25議席ですから、あと1議席を配分する必要があります。
そのとき、小数点以下の値に着目すると、C党の0.50という値が最大ですね。
従って、C党にもう1議席が割り振られることになります。
この結果、当該選挙区の議席配分は、A党11議席、B党10議席、C党3議席、D党1議席と相成る訳でございます。