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鬼和尚の仏教講読会 別館2

1避難民のマジレスさん:2020/09/21(月) 19:36:15 ID:WJISoscI0
前々スレ:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/keihatsu/1528924619/
前スレ:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/8276/1539697204/l50

現在:狂雲集(一休宗純)講読会・開催中であります。

144避難民のマジレスさん:2020/12/09(水) 18:52:18 ID:Nev.XIZs0
243    2/4
有僧眼白在妻青 僧にありてはまなこ白く妻に有っては青し
對客唯言我薄情 かくに対して唯だ言ふ我れ薄情と
花前酌盡一樽酒 か前にくみ尽くす一そんの酒
半醉夜深猶半醒 半酔夜ふけて猶ほ半醒

くま訳
僧に対しては、視線をそらして相手にせず、妻とはしっかり向き合う、
客にはただ。わしは薄情なのだと言う、
花見酒で、一樽飲み干した
半酔ので更けたが、まだ、しっかりしてるんじゃい。

*おまけ:青眼白眼:晋書・巻四十九・阮籍伝
 籍又能為青白眼、 籍、又 能く青白眼を為し、
 見禮俗之士、   禮俗の士に見(まみ)ゆるに、 
 以白眼對之。   白眼を以に對す。
 
 紀 頌之先生訳・解
 阮籍は、青(黒)目と白目を使い分ける事ができ、
 礼儀作法にとらわれている俗人と会う時には、
 白目をむいて向かい合った。
 白眼とは、視線をそらす、ということ
 
 まともに目をあわせると、黒目がしっかりと見える。これが青眼で、顔はむけけてても視線をそらせると
,4相手に自分の白目を多くみせることになる。これが白眼である。視線をそらすとか相手の目をちゃんと
みないというのは、不誠実のあらわれ
 つまり、阮籍は世俗人には実に自由奔放に、気の無い冷たい態度で接するということで自分の意思を示し 
 たのである。
(´・(ェ)・`)つ

145鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/09(水) 21:49:20 ID:1d4drIFg0
もはや僧には白目で逢い、妻には愛想が善いというのじゃ。
それを聞いた客はわしが薄情というのじゃ。
花を前に。一樽の酒を飲む干すのじゃ。
半分酔って夜更けてまだ半醒なのじゃ。

146避難民のマジレスさん:2020/12/10(木) 18:35:12 ID:bIDx.y1I0
一休さん、泥酔しているようであります。
244    3/4
醉郷藁屋我家山 酔郷かう屋我がか山
燭影三更對玉顔 燭影三更玉顔の対す
夜雨無愁歌吹海 夜雨愁無し歌すい海
姮娥須是堕人間 ごうがは須らく是れ人間に堕すべし

くま訳
酔ってご機嫌なら、わらぶき屋根の我山の家も別天地である。
燭台に照らされ、深夜、美人の顔を見ている。
夜雨も愁い無いのが、遊里なのだ。
不死の薬を盗んで月に逃げ、ヒキガエルになった美人の仙女よ、人間界に皆戻って来い。

*酔郷:王績「酔郷記」酒を飲んだときの心地よい気分を別天地にたとえた語。
*藁屋(ワラヤ、・こうや):わら屋根の家。また、粗末な家。長男ブーの家
*三更:五更の第三。およそ現在の午後11時または午前零時からの2時間をいう。子 (ね) の刻。丙夜  
 (へいや) 。
*歌吹海(カスイカイ):歌舞または遊興の盛んな場所。遊里。
*姮娥(コウガ・ごうが):西王母の仙薬を盗んで月へ逃げたという「淮南子(えなんじ)」覧冥訓に見える
 女の名から》月の異称。嫦娥(じょうが)。蟾蜍(ヒキガエル)[1]になったと伝えられる(嫦娥奔月)。
(´・(ェ)・`)つ

147鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/10(木) 21:48:11 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
今のキャバクラみたいなところに行ったのじゃな。
美人と飲んでこれは月に行った嫦娥が人間界に落ちてきたのかというのじゃ。
楽しいようじゃ。

148避難民のマジレスさん:2020/12/11(金) 19:46:35 ID:J6INucMs0
245   4/4
観法看経眞作家 観法看きん眞の作家
黄衣棒喝木床斜 黄え棒喝もく床斜なり
蠚苴元是我家業 らそ元これ我が家の業
女色多情加勇也 女色多情加男色を加ふ

くま訳
瞑想実践、経の黙読を行うのが真の禅僧である。
黄衣をまとい、棒喝を駆使する。禅堂の床は斜めでもよいのだ、
荒々しいのは、禅宗の業である。
女色、多情、に男色まで加わてしまった。・・・

*観法(かんぽう):真理と現象を心のなかで観察し念じる瞑想の実践修行法のこと。
*看経(かんきん):。経典を黙読すること
*蠚苴(らそ):放胆。荒々しい。171 235の詩参

うむ。この四連で何を言いたかったかと云うと、我が欲情を解決してくれる漚和(オウワ)などという、万
能な解決法などはなく、わしは相変わらず魔に魅入られたままであるが、ありのまの自分を観ることが、悟
りの境地につながるのだ・・・と、いう様なことでありまあようか?
(´・(ェ)・`)つ

149鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/11(金) 23:07:23 ID:1d4drIFg0
女色多情にも勇を加えるじゃな。
勇気を出して厭離するというような意味じゃな。
それで全体の意味が通じるのじゃ。

150避難民のマジレスさん:2020/12/12(土) 10:28:01 ID:yBAO6tJo0
原文は↓②③を参考にして、読み下し文は①を参考にしてるのであります。
ここは、鬼和尚解説の通り解釈しないと、意味が通じないでありますね。
①國譯禪學大成(二松堂書店・昭和5年)・・・男色
②狂雲集(寛永壬午孟春吉旦 西村又左衛門新刊)・・・勇色 
③狂雲集(民友社・明治42年)・・・勇也    

くま訳改
第4句、女色多情にも勇気を出して厭離するのだ。

246
相國寺沙喝騒動 相國寺しゃかつ騒動
元來長久萬年山 元來長久萬年ざん
葉戦松杉風外聞 葉そよぐ松さん風外の間
済北蔭涼宗風滅 済北の陰涼宗風滅す
白拈手段活機関 びゃくねん手段活機関

くま訳
相國寺沙喝(禅寺の給仕係の少年)騒動・・・何か世間を騒がせた騒動があったのでありましょうか?
元來、長寿の御利益があるといわれれ、萬年山と号す。
葉がそよぐ松杉、街の喧騒から離れたところにあるのだ。
済北庵の虎関禅師の宗風は滅してしまった。
白昼堂々、気づかれぬうちに、虎関禅師は禅師の活策略を発揮していたのだ。

*相國寺:臨済宗相国寺派の大本山。山号は万年山。開創は1383年、開基は足利義満、師の夢窓疎石が第1 
 世。京都五山の第二位。
*沙喝(しゃかつ)沙弥喝食(しゃみかつしき)の略:禅宗の寺院で、食事の時に食物の名を唱え、給仕を
 する少年。沙喝(しやかつ)。喝食(かつしき)。
*済北:虎関の庵の名称。『済北集』とは、虎関師錬が著したもので全20巻からなる。五山文学(鎌倉時
 代末期から室町時代にかけて禅宗寺院で行われた漢文学)の一つ。
*虎関師錬(こかんしれん1278-1346)諡号 本覚国師、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての臨済宗の僧。
 漢詩・漢文に優れ、五山文学の代表者の一人である。白河済北庵で『元亨釈書』を著した。
*陰涼(いんりょう): 物陰になっていて涼しいこと。
*白拈賊:碧眼録に雪峰禅師が、臨済禅師を「大いに白拈賊に似たり」と評するくだりあり。白昼に堂々と 
 仕事をする盗賊のこと。昼間でも人目につくことなく巧みに盗みをはたらくほど機敏な者、つまり相対し 
 ているヒトが気づかないうちにスッと迷いや煩悩を吸い取ってくれる導師だと評している
*活作略:作略は師家が弟子を導くために用いる方法は、手段のこと。いきいきとした適切な手段。
(´・(ェ)・`)つ

151鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/12(土) 23:48:38 ID:1d4drIFg0
小坊主が騒がしかったのじゃな。
今も昔も子供は騒がしいものじゃ。
むしろ活気があると言えるのじゃ。
活気の有る善い寺というのじゃな。

152避難民のマジレスさん:2020/12/13(日) 13:56:13 ID:YjUB.3ns0
ふむふむ。
小坊主が騒がしい→活気の有る善い寺と、読み解けばよいのでありますね。

247
題白樂天像   白楽天の肖像画と題して    
勲業名高白樂天 勲業名高し白樂天
自然流樂絶塵縁 自ねん流樂してじん縁を絶す 叢林こころざしを失す山林のともがら
叢林失志山林輩 叢林こころざしを失す山林のともがら
莫訝雙林寺裡禪 訝るなかれ双林寺りの禪

くま訳
詩の功績を以て名高い白楽天
自然の流れを楽しみ、俗世間から離れる。
禅宗五山叢林派の寺院は志を失ってしまい、山林派と同類になってしまった。
不審に思ってはいけない、公案禅を取り入れた曹洞宗の双林寺における禅を。

*勲業:国家や君主に尽くす働き、仕事。功業。絶塵(読み)ゼツジン
*絶塵:1 俗世間から離れること。絶俗。
*叢林:禅林:禅宗寺院のこと。中世以後の五山制度及びそれに所属していた寺院を一括した総称としても 
 用いられている。
*山林派・林下(りんげ、りんか]);中世以降の臨済宗を中心とする禅寺のうち、在野の寺院を指す呼称 
 である。京都において五山十刹など幕府の庇護と統制下にあった「禅林」または「叢林」の一派に対し、 
 林下は座禅修行に専心する厳しい禅風を特色としている。代表的な林下の寺院としては臨済宗大応派の大 
 徳寺や妙心寺が挙げられる。
*雙林寺 (群馬県渋川市) 1444年 -1452年)、州正伊が開創した寺 一休さん56歳頃
 ↑、くま調べ通りだとすると、京都から遠く離れた群馬の最新情報であります。一休の會裡徒の中には
 曹洞宗の人もいたそうなので、この一件には一休さんが一枚かんでるのかもしれぬと、愚考し 
 てみたである。
*ところで、白楽天は、どのように関連するのか。
 融通無碍な白楽天の生き様が、禅の存亡にかかわる事態に対して、是々非々で臨もうとする一休さんの心 
 情にマッチしたのかなと、これまた、愚考してみたのである。
(´・(ェ)・`)つ

153鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/13(日) 23:40:39 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
林に掛けたのじゃな。
曹洞宗に負けるなというのじゃな。
洒落なのじゃ。

154避難民のマジレスさん:2020/12/14(月) 18:37:59 ID:NxgCcdWQ0
一休さんの歴史認識
248    1/2
冬夜螢火 
和州紀宗両國際 和州紀州両國のあひだ
山野充満    山野に充満す 
因禪詩二章   因つて禪詩二章  
以祝之云    以て之を祝すと云ふ
    
螢火争陽智與愚 螢火陽を争ふ智と愚と
衆生定業佛難扶 衆生のぢゃう業佛もたすけ難し
一天星斗皆朝北 一天の星斗皆北に朝す
帝業南方一點無 帝業南方一點も無し

くま訳
冬の夜の螢火(のように、あっというまに消える争乱の火種)が 
朝廷と紀州の国境では、
山野に充満していた。 
因って、禪詩二章を作り 
以って祝いを云うのである
    
螢火が明るさを争う、智と愚と
衆生の前世から定まっている善悪の業報は仏にも救えない。
天空の北斗星は明け方には北空に消え去るのである。正統性の無い北朝は消え去る運命である。
南朝の統治の正当性には一点のくもりもないのである。

*和州:大和国の別称
*紀州:古事記・神武天皇が大和に入る時に紀伊熊野を通った。奈良盆地を地盤とするヤマト王権から知ら
 れた国であった。平安時代後期に熊野三山が成立し、熊野古道が整備され熊野詣が流行った。紀三井寺、 
 空海の高野山金剛峯寺、道成寺、根来寺など大寺大社が紀州の地に建てられた。
 熊野別当家を総帥とする熊野水軍が発達し勢力を伸ばした。源氏方として源平合戦(治承・寿永の乱)に 
 も関与した。
 戦国時代には、ルイス・フロイスが「四つ五つの共和国的な存在があり、いかなる権力者もそれを滅ぼす 
 ことができなかったと述べている通り、雑賀衆に代表される国人衆や寺社勢力が割拠する状態が続いた。
 紀伊の割拠状態は1585年(天正13)の羽柴秀吉による紀州征伐によって終焉した。
*陽:1 易学で、陰に対置されて、積極的、能動的であるとされるもの。2 表から目に見えるところ。う
 わべ。3 日の照らすこと。明るいこと。また、そのような所。
*定業(ジョウゴウ):1 前世から定まっている善悪の業報。2 座禅によって精神を集中し、仏を観ずる 
 こと。
*北斗:「斗」は北斗星など天の南北にある星座の名。星辰(せいしん)。
*帝業:天子が国を統治する事業。
(´・(ェ)・`)つ

155鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/14(月) 22:38:14 ID:1d4drIFg0
智慧者と愚者の違いは蛍の火が太陽と比べられるようなものというのじゃ。
衆生が自ら悪業を作れば仏といえども救えないのじゃ。
全ての者が北朝になり、南朝にいくものは一人もいないのじゃ。
南北朝に喩えて今の世を嘆いているのじゃな。

156避難民のマジレスさん:2020/12/15(火) 18:13:18 ID:PVzkRgUY0
一休さんの現状認識。智者は歴史から学ぶのでありますね。
249    2/2
満山蛍火諸人看 満山の蛍火諸人看る
凶事南方也太難 凶事南方またはなはだ難
可憐貴賎共自滅 憐れむべし貴賎共に自ら滅するを
廢北秋風冬夜寒 廃北の秋風冬夜寒し

くま訳
南北朝時代においては、福岡県宝満山においても、戦乱の火を人々は見た。
不幸な出来事が南方で起り、なかなか解決しないのである。
貴族も平民も皆ともに自滅したのである。
そして今や、
南朝の重臣北畠親房の子孫が伊勢国司となって南伊勢に勢力を誇り、北伊勢を治める幕府守護と対立してい
たが、終に、1441年、伊勢国守護も兼ね、幕府軍を事実上屈服させたのである。
廃れた現政は秋風が吹き、寒い冬の夜を迎えようとしているのである。

*南北朝時代 1336〜1392 57年間
*南朝または吉野朝廷:南北朝時代に京都以南の大和国の吉野を本拠とした大覚寺統の後醍醐天皇に属する 
 朝廷。叙位や元号の制定など政権としての機能を有した。
*北朝:南北朝時代に、足利氏を頂点に、全国の多くの武士、及び大多数の公家が支持した持明院統の朝廷 
*紀州の南北:室町幕府成立後も、南朝の重臣北畠親房の子孫が伊勢国司となって南伊勢に勢力を誇り、北 
 伊勢を治める幕府守護と対立した。5代国司(伊勢北畠家としては4代)北畠教具の代に幕府と和睦し、 
 伊勢守護も兼ねるようになった。北畠教具:5代。嘉吉元年(1441年)任官。伊勢国守護も兼ねる
*宝満山は大宰府北東。古くからの信仰の山として知られる。『扶桑略記』に延暦22年(803)、最澄が渡 
 海の平安を祈るため、太宰府竈門山寺に薬師仏を造ったとみえる。修験道と結合して英彦山の胎蔵界に対
 し、金剛界の行場として、修験の山となった。筑前の守護武藤少弐氏が山中に城を構築し、南北朝の争乱 
 の舞台ともなった。
*六郷満山:大分県国東半島一帯にある寺院群の総称である。独特の山岳宗教文化が栄えた
*応仁の乱:1467年、一休さん74歳 6月、
(´・(ェ)・`)つ

157鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/15(火) 21:58:26 ID:1d4drIFg0
また戦乱が起ころうとしているのじゃ。
南方から凶事が来るというのじゃ。
帰属も庶民も自滅なのじゃ。
北朝の末も廃されて冬の夜空に寒風がとくのみなのじゃ。

158避難民のマジレスさん:2020/12/16(水) 20:47:22 ID:CD61wBH20
255
嘲文章  1/2  文章をあざける
人具畜生牛馬愚 人はそなふ畜生牛馬の愚
詩文元地獄工夫 詩文は元地獄の工夫
我慢邪慢情識苦 我慢邪慢情識の苦
可嘆波旬親得途 たんすべし波旬親しく途をうることを

蔭木英雄先生訳・解説
(牛は牛、馬は馬のままで至道無難なのだが)人間というものは(それに気付かず)畜生の牛馬の愚かさを
持っておる  
詩文はもともと地獄行きの工夫なのじゃ
我慢や邪慢の心で(詩を作って)情欲や分別的知識に苦しんで  
悪魔につけこまれるとは嘆かわしい事じゃ

一休にとり詩作は地獄入りの片道切符であり、本来否定さるべきものであった。結句は、『碧巌録』九十七
の、”伎禰既に無ければ、波旬途を失う”(清い透明な心を持っていて、情欲や知識の働きをとめると、悪
魔も誘惑のしようがない)の裏返しなのである。しかも一休は、”狂雲は大徳下の波旬”と、自分を大徳寺
門下の悪魔であると自認している。従って結句は、一休自身が詩魔にほかならず、その自己を嘲りつつ苦し
んでいると解釈出来よう。
中国の詩論書『詩品』の冒頭は、人の感性は外物からの刺激に反応して、そこから詩が生じることを述べる。
室町時代の気が物情を動かし、室町禅林の乱れた景物が一休の歴史的心情を揺り蕩かして、一見、抜舌罪や
不邪淫戒を犯すような罵署の偈や、耽色の詩が生まれたのであった。西脇順三郎が、詩人は詩作することに
よって、自分の脳髄の心理的調整をはかろうとする。あるいはまた心理的体操をやって脳髄の健康と安定を
保とうとする。        
と述べているのは、詩人一休の心情に部分的にあてはまる。

くま訳
人は、畜生牛馬の愚かさを備えてているのである。
地獄の欲界における工夫なのである。  
我に執着して拠り所とし、徳がないのに、あるといって昂ぶる、迷情による心の働きにより苦しむのである。
自分から進んで悪魔に付入る途を与えるとは、嘆かわしいことである。
(´・(ェ)・`)つ

159鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/16(水) 21:37:17 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
人は畜生と同じくらい愚かだというのじゃ。
それが詩文でもっと苦しむというのじゃ。
慢心が起こるからなのじゃ。
魔と共に歩む道なのじゃ。
自省の詩じゃな。

160避難民のマジレスさん:2020/12/17(木) 20:24:40 ID:B8f1YkOs0
250
蛙       あ
慣釣鯨鯢笑一塲 けいげいを釣るに慣れてわらひ一場 
泥沙碾歩太忙忙 泥沙に歩をきしりてはなはだ忙忙
可憐井底称尊大 あわれむべしせい底に尊大と称す
天下衲僧皆子陽 天下の衲僧皆しやう

カエル
鯨釣りに慣れて、お笑いの一席である。
小者の奴らが、うるさく寄って来て、せわしないのである。
憐れむべきは、井戸の中で我尊しと称していることである。
天下の禅僧は皆、力量無いのに、天下を取ったつもりになり、やがて滅ぼされる運命の子陽のような奴らである。

*鯨鯢(けいげい):「鯨」は雄鯨「鯢」は雌鯨
*一場:①一つの場所。ある場所。②その場限り。わずかの間。③ひとまとまり。一席。
*泥砂・泥沙(でいしゃ):どろとすな。また、価値のないもののたとえ。でいさ
*碾(きしりて・テキスト読み)、ひく/うすでひく/うす/ひきうす/いしうす
 きし・る軋る/轢る/輾る 1 堅い物が強くすれ合って音を立てる。きしむ。2 すれ合わんばかりに近 
 づける。3 かじる。かむ。
*忙忙(セワセワ):せわしくて落ち着かないさま。せかせか。
*子陽:公孫述・前漢・後漢交代期の軍閥の一人。字(あざな)は子陽。蜀郡太守となり、その地の豊かさを
 頼りに自立して、まず、蜀王と称し成都に都を置いた。ついで劉秀(光武帝)が帝位についた年、天子を
 称して成家(成王朝の意)を建てた。10余年にわたり後漢と対抗したが、内政にみるべきものはなくや
 がて、破られて、一族とともに滅亡した。
(´・(ェ)・`)つ

161鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/17(木) 23:01:00 ID:1d4drIFg0
そのような感じじゃな。
戦乱の前から仏教の諸流派はかなりの権力をもっていたのじゃ。
後の一向一揆のように国も左右するほどの権勢だったのじゃ。
そのような僧は笑うべきものというのじゃ。
どんなに尊大に成ってもいずれは滅ぼされる定めというのじゃ。

162避難民のマジレスさん:2020/12/17(木) 23:02:22 ID:j2hGh5Q20
一つ抜けてしまったのである。

256
嘲文章   2/2
傑作詩文金玉聲 傑作の詩文、金玉の声
言言句句詩人驚 ごんごん句句諸人驚く
閻魔王豈雅頌妙 閻王豈に雅じゅの妙う許さんや
銕棒可恐鬼眼睛  鉄棒恐るべし鬼眼睛

くま訳
傑作の詩文、美しい声
一言一句が詩人の心を揺り動かす
閻魔大王がどうして雅な詩文の妙味を許すことがあろうか
獄卒の鉄棒恐るべし、閻魔様には鋭い洞察眼があるのだ。

*金玉の声(きんぎょくのこえ):美しい声。また、すばらしい辞句。賞賛すべき物事。
(´・(ェ)・`)つ

163鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/18(金) 21:59:03 ID:1d4drIFg0
人々を驚かす美しい詩も閻魔の前には無意味というのじゃ。
悪事をすればどんなに美しい詩歌を作れても地獄行きなのじゃ。
自分のしたことの報いが死後に現われるのじゃ。
どんどん善事を積むと善いのじゃ。

164避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 00:24:39 ID:QdkMQi020
くま訳改
傑作の詩文や美しい声、
一言一句が人々の心を揺り動かすが、
閻魔大王には、雅な詩文の妙味は通用しないのである。 
獄卒の鉄棒恐るべし、閻魔様には鋭い洞察眼があるのだ。
(´・(ェ)・`)b

165避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 14:03:14 ID:7eWkIgMw0
257
普明國師破百丈大智禪師法 普みょう國師百丈大智禪師の法を破る
破夏文殊宗旨勲 夏を破す文殊宗旨の勲
衲僧三昧似商君 衲僧の三昧商君に似たり
祖師大用現前境 祖師大ゆう現前の境
南嶽巫山一片雲 南がく巫山一片の雲

くま訳
普明國師が住持をつとめる相国寺は、百丈山を模して建立された建仁寺より高い格付けを、足利義満からも
らった。(ことにより、普明が百丈の法を打ち破った・・・わけではなかろう)
夏安居で文殊菩薩が宗旨において、大迦葉を打ち破ったようなものだ。
禅僧が三昧に入れば、政治家・軍人・思想家として秦の礎を築いた商君のような、働きをする。
祖師のおおいなるはたらきが、まさに現れた境涯であろう。(商君は最後には政敵に滅ぼされたが)
百丈の師であった南嶽懐譲禅師の夢に、一片の雲が流れてきた(が、直に消え去るだろう)

*知覚普明国師(諡号しごう・おくり名):春屋 妙葩(しゅんおく みょうは、1312-1388臨済宗相国寺の
 第二世・事実上の開山国師。五山文化の発展に寄与した。師 夢窓疎石の法嗣(1345)室町幕府に対して 
 五山第一の南禅寺(臨済宗)の楼門新築を提言。園城寺(天台寺門宗総本山)、比叡山(天台宗の総本山
 延暦寺)との紛争は政治問題に発展する。管領の細川頼之と対立して隠棲する。1379年頼之が失脚した
 後に入京し、南禅寺住職として復帰する。妙葩は頼之が失脚する直前に丹後を出立しており、政変への関
 与も考えられている。3代将軍足利義満の帰依を受け、初代の僧録となる。同年、義満の要請により全国
 の禅寺を統括。義満は相国寺を創建すると、師の夢窓疎石を開山始祖とし、妙葩は第二世住持となった。
 五山十刹制度を作り五山派を興した。五山文化の発展に寄与した。また多くの弟子を育て、彼らは日明貿 
 易を行う際に幕府の外交顧問となった。
*建仁寺:臨済宗建仁寺派の総本山は、栄西(ようさい)禅師により1202に創建された、百丈山を模して
 建立された。足利義満によって五山の第三位とされた。
*百丈懐海(ひゃくじょう えかい、749- 814唐代。諡は大智禅師。馬祖道一の法を継ぐ。
*南嶽懐譲(なんがく かいじょう、677- 744唐。大慧禅師 弟子 馬祖道一
*大用現前(だいゆうげんぜん):大いなる作用・はたらきが自由自在に現われること。
*商 鞅(しょう おう、紀元前390- 紀元前338)は、戦国時代の秦国の政治家・将軍・法家・兵家。
 商鞅とは、後に秦の商・於に封じられたため商君鞅という意味の尊称である。法家思想を基に秦の国政改 
 革を進め、後の秦の天下統一の礎を築いたが、性急な改革から自身は周囲の恨みを買い、逃亡・挙兵する 
 も秦軍に攻められ戦死した。
(´・(ェ)・`)つ

166避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 14:08:17 ID:7eWkIgMw0
おまけ:正法眼蔵 75巻本72安居 石井恭二先生
世尊は一つの所で、九旬安居されたが、最後の日になって、文殊が突然やって来て、法会に参じた。
大迦葉、文殊に問うた、「この夏は何処で安居したのか」。
文殊は云った、「今夏は三つの所で安居した」。
大迦葉は、これを聞いて大衆を集め槌を撃って文殊を追い払おうとした。まさに犍槌(けんつい)を挙げよ
うとしたとき、たちまち数知れず多くの寺院が表れて、その一寺ごとに一人の文殊があり、一人一人の大迦
葉があって、槌を挙げて文殊を追い払おうとしているのが見えた。
 世尊はそこで大迦葉に告げて云われた、「お前は今、どの文殊を追い払おうとしているのか」。
 そのとき大迦葉は茫然とするばかりであった。
 (39)園悟禪氏は拈古に云った、「鐘は撃たなければ響くことはない。鼓は打たなければ鳴ることはない。
 大迦葉がいま大切な涅槃に到る渡し場を占めれば、そのとき文殊は十方に坐った。その当時の仏道が顕現 
 した好場面である。惜しむべきは、一手も下さなかったことだ。釈迦老子がどの文殊を追い払おうとする
 のかと云うのを待って、一撃を与えてみればよいではないか、他にどんな収拾の仕方があるのか」。

 園悟禅師は頌古に云っている、
 大象は兎径に遊ばず、
 燕雀安んぞ鴻鵠を知らん
 令に拠ること宛ら風を成すが如し、
 破的し渾(す)べて鏃を囓するがごとし。
 遍界是れ文殊、
 遍界是れ迦葉、
 相対して各儼然たり。
 挙椎何れの処か罰せん好一箚、
 金色の頭陀曾て落却せり。
 
 大象は兎の小径では遊ばない、、
 燕雀はどうして大鵬を知ることがあろう。
 規則に拠りながら宛かも風を成すように自然である、
 的を射れば鏃(ぞく)がすべて命中するが如きである。
 世界に遍く文殊が出現し、
 世界に遍く迦葉が出現し、
 しかも相対してそれぞれは厳然としている。
 椎を挙げて何処に振り下ろして罰しようとするのか、これは好い見物だ、
 大迦葉はそのとき槌をとり落したのだ。、
 
*商 鞅(しょう おう、紀元前390- 紀元前338)は、戦国時代の秦国の政治家・将軍・法家・兵家。
 商鞅とは、後に秦の商・於に封じられたため商君鞅という意味の尊称である。法家思想を基に秦の国政改 
 革を進め、後の秦の天下統一の礎を築いたが、性急な改革から自身は周囲の恨みを買い、逃亡・挙兵する 
 も秦軍に攻められ戦死した。"
(´・(ェ)・`)b

167鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/19(土) 23:25:43 ID:1d4drIFg0
応仁の乱の前には既に仏教諸派の騒乱があったのじゃ。
それが既に国が敗れる兆しであったというのじゃな。
先師の法を破るのは迦葉が文殊菩薩を破るようなものだというのじゃ。
そのような僧の三昧は国事で自ら身を滅ぼした商君のようなものじゃ。
祖師の法はそのような小事にかかわず悟りという大いなる用法を現前するものじゃ。
国も身も敗れれば国事による一時の栄光は山にかかる一片の雲の如しなのじゃ。

168避難民のマジレスさん:2020/12/20(日) 06:12:49 ID:3uawh5ng0

くま訳全面改
第1句、先師の法を破るのは迦葉が文殊菩薩を破るようなものである。
第2句、そのような僧の三昧は国事で自ら身を滅ぼした商君のようなものである。
第3句、祖師の法はそのような小事にかかわず悟りという大いなる用法を現前するものなのだ。
第 4句、国事による一時の栄光は山にかかる一片の雲の如しなのである。
(´・(ェ)・`)b

169避難民のマジレスさん:2020/12/20(日) 15:46:30 ID:Zqpiuruw0
258
敬上天子堦下 二首 1/2 敬って天子の堦下にのぼる 二首 1/2
財寶米銭朝敵基 財宝米銭朝敵のもとゐ
風流兒女莫相思 風流兒女あい思ふこと莫れ
扶桑國裡安危苦 扶桑國裡の安危の苦
傍有忠臣心亂絲 かたわらに忠臣心有りて心しを乱す

宇野 直人先生訳・解説
敬んで天子の堦下に登る二首  日野富子を批判した詩
財宝や米 金銭が朝敵のよりどころ
ふしだらな女に思いを向けてはならない
日本は今 滅びるかどうかのの正念場
傍に忠臣(自分の事)がいて、心を砕いています

応仁の乱は最終段階。日野富子が金銭を使って色々と政治工作をやっている頃。日野富子はとかく政治に介
入し、米相場の操作、高利貸、収賄など蓄財に奔走していた。その様な日野富子を批判し、天皇へは忠臣の
私が付いていますとのメッセ-ジ。

・日野富子:室町幕府八代将軍足利義政夫人。実子義尚を将軍継嗣に立てようとして、応仁の乱の端緒を
作った。悪女のイメ-ジ。

くま訳
金銭、食料が朝敵の拠り所であります。
風流な女子供と思いあっている場合ではないであいます。
日本國存亡の危機であります。
忠臣一休が、傍らに控えてるであります。
(´・(ェ)・`)つ

170鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/20(日) 23:36:08 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
幕府の者が私財を儲けようとするのは、民の財を取り上げることに成るからいかんのじゃ。
そうであるから財宝米銭は朝敵の基なのじゃ。
それも権力者が好いた女子に権力を与えるという出鱈目をしているからそうなるのじゃ。
国が傾く時忠臣は心を痛めるのじゃ。

171避難民のマジレスさん:2020/12/21(月) 17:30:58 ID:gkLEI3Co0
259    2/2
乾坤海内起烟塵 乾坤海だい煙塵起る
昨夜東風逼四隣 昨夜東風四隣にせまる
禍復美人身上事 わざわひは復す美人身上のじ
榮華可悔馬嵬春 榮華悔うべし馬かいの春

くま訳
国内全土に戦火が起こり、
昨夜京都は東から攻め入れられ、取り囲まれた
禍は繰り返し、美人の身のうえにふりかかる
栄華を誇ったことを悔いるべきでありましょう。楊貴妃が、愛する武帝の命令で殺害された春である。

*烟塵:煙塵
(´・(ェ)・`)つ

172鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/21(月) 21:59:13 ID:1d4drIFg0
乱世が来ようとしているのじゃ。
もはや戦がはじまるのじゃ。
自分は大丈夫とか思っているものにも災いは来るのじゃ。
それも今までの栄華が招いたことなのじゃ。
悔いてももはや遅いのじゃ。

173避難民のマジレスさん:2020/12/22(火) 20:32:10 ID:xpD5ITNM0
260
題江口美人勾欄曲 かうこう美人こうらんの曲に題す
見色聞聲吟興長  見識聞声吟興長し
明心悟道没商量  明心悟道もつ商量
愁人不識普賢境  愁人はしらず普賢の境
歌吹樽前総断腸  そん前にかすいしてすべて断腸

第四句:柳田聖山先生訳[樽が歌うて、腸しぼる]
    平野宗浄先生訳[ただ酒樽を前にしての眼や歌えの遊興三昧。そのあとはすべて断腸の思いをする 
    だけである]

中西明子先生訳
第三句:煩悩を捨てきれぬ我が身をただ悲しむ者には普賢菩薩があらわれるに至る境涯がわからない
第四句:遊びに興じ酒樽の前で私は、言い切れぬ悲しみとこの上もない悦びを抱く

くま訳
謡曲『江口』の遊里から聞える曲と題して
自然の音を聞き、花を見て詩興がのり、いつまでも吟じていたい。
ありのままの心を明らめるのだ。悟りに至る道は無分別の道である。
煩悩を愁う人は、悟りを求める思い極まり、普賢菩薩があらわれる境涯を知ることはないのである。
酒樽の前で、歌い、演奏する、何もかも全てのことに興がのり愉快なのだ。

*江口美人:神崎川が淀川から分岐する場所で摂津国江口の娼家にいる遊女。江口:は日本最古の遊里
*勾欄:遊女屋
*見識聞聲 明心悟道:(聞声悟道 見色明心・碧眼録78)香厳が小石の竹にぶつかる音を聞いて悟ったこ 
 とと、霊雲が、満開の桃の花を見て悟ったこと。
*没商量:思慮分別をさしはさむ余地のないことで、その思いはかり難さをいう
*愁人:詩を吟じる者、または学者
*普賢:文殊と共に釈迦如来の二脇士をつとめ、文殊が仏の智・慧・証の徳を代表するのに対し、普賢は仏 
 の理・定・行の徳を代表する。
*普賢境:悟りを求める仏道を行おうとする心即ち菩提心を究め、普賢菩薩があらわれるに至る境涯
*断腸:①はらわたがちぎれるような切実な悲しみや思いにせめられること、②わらってお腹が痛くなるほ 
 ど愉快であること
(´・(ェ)・`)つ

174鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/22(火) 23:47:05 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
悟りの道があれば歌舞音曲も分別を没し心を明らかにすることができるというのじゃ。
それを愁える者は普賢菩薩の境地をしらんのじゃ。
普賢菩薩も鈴

175鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/22(火) 23:48:06 ID:1d4drIFg0
をもったりしているからなのじゃ。
歌って踊って酒樽の前で憂いを忘れるのじゃ。

176避難民のマジレスさん:2020/12/23(水) 18:15:42 ID:gsJwLQD20
『風流』とは、ありのまま
261
見桃花圖    桃花を見る図
見處風流悟道心 見処風流悟道の心
桃花一朶價千金 桃花の一だ値千金
瑤池王母春風面 えうちの王母春風のおもて
我約愁人雲雨吟 我れは約す愁じん雲雨の吟

くま訳
わしの悟境についての見解は、風流即ち、心にうつり行くありのままこそが悟道心ということである。
桃花一枝は値千金である。霊雲は桃の花を見て悟ったと云うではないか、
天界の女神(蟠桃園の主人)も、春風に誘われ、華やいだ面持である。
わしは、女神と逢瀬の約束をして、情交の詩を吟じるのだ。


*見処・見解(見毛):修行者が師家の室内で呈する自己の悟境の表現。公案への見方、解答でもある。簡潔 
 な言葉や動作で示される。理論にわたらぬことが大切である。見処ともいう。
*瑤池(ようち):崑崙(こんろん)山中にあり神仙が住むという伝説上の池。周の穆王(ぼくおう)が西方を
 旅行し、この池のほとりで西王母に会ったと伝えられる
*王母・西王母(せいおうぼ、さいおうぼ):女仙、女神。俗称の王母娘娘、西王母とは、西方にある崑崙 
 山上の天界を統べる女性の尊称である。天界にある瑶池と蟠桃園の女主人でもあり、すべての女仙を支配
 する最上位の女神
(´・(ェ)・`)つ

177鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/23(水) 23:44:29 ID:1d4drIFg0
見るところ全てが風流であるというのが悟道の心というのじゃ。
桃花の一枝さえ千金の値があるように見えるのじゃ。
それは天の池に居る西王母が春の風に面を向けているようじゃ。
わしは愁人が雲雨に降られようとも詠い続けることを約束するのじゃ。

178避難民のマジレスさん:2020/12/24(木) 10:37:39 ID:Fdz43.Xw0
見るところ全てが風流であるというのが悟道なのだ。桃花の一枝さえ千金の値があるように見えるのだ。それは天の池に居る西王母が春の風に面を向けているようなのだ。わしは愁人が雲雨に降られようとも詠い続けることを約束するのだ。
  ○⌒\  
  (二二二) メリクリ
(⌒(´・(ェ)・`)
(  o  つc旦
(__し―J

179避難民のマジレスさん:2020/12/24(木) 12:52:02 ID:Fdz43.Xw0
262
元日賀官軍凶徒 元日官軍の凶徒を破るを賀す
元正先破豪   元正先づ豪を破る
處處凱歌高   處處凱歌高し
百萬朝廷卒   百萬朝廷の卒
不能損一毛   一毛を損するあたわず

元日に官軍が凶徒を破ったことを祝す
元旦にまず、勢いのある敵を破ったのである
彼方此方で凱歌が聞えるのである。
百萬の朝廷の兵卒には
一人の戦死者もいなかったのである。

元正(がんしょう.がんしょう): ①一月一日。元日。元旦。がんせい。②元正天皇680―748.奈良/第 44代
の天皇 (在位 715〜724) 。奈良朝第2代の女帝。母元明天皇の譲を受けて即位した。養老2 (718) 年には
『日本書紀』ができあがり,同7年には三世一身の法が打出された。辺境に隼人
蝦夷の反乱もあり,内外多端であった。
豪:①力や才知などがすぐれている。すぐれた人。②見かけが大きく勢いがある。度はずれている。
(´・(ェ)・`)つ

180鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/24(木) 22:28:25 ID:1d4drIFg0
その通りじゃな。
朝廷の兵が勝ったと言うのじゃ。
実は勝ち組につくのが朝廷であるからいつでも勝っているがのう。
実は乱世の始まりだったのじゃ。

181避難民のマジレスさん:2020/12/25(金) 12:26:20 ID:y8r1aV7o0
263
懺悔抜舌罪   抜舌の罪を懺悔す
言鋒殺戮幾多人 言鋒殺戮す幾多の人
述偈題詩筆罵人 偈を述べ詩を題して筆人をのる
八裂七花舌頭罪 八裂七花舌頭の罪
黄泉難免火車人  くわうせん免れ難し火車の人

蔭木英雄先生訳・解説
ワシは剣のような言葉でどれ程多くの人を殺してきた事か
偈や詩を作って、筆で人を罵倒する(しかし、これは雲門や黄檗のように慈悲行なのじゃ)
人を惑わす舌先三寸の罪は  
死出の旅路で火車に乗せられることだろう。

碧眼録 六 平鋪の処に到って又却て人を罵る(雲門文語は日常会話でも人を罵って導く)
碧眼録 十一 人多く喚んで、「黄泉人を罵る」と為す。具眼の者は自ら他の落処を見ん(多くの人は 
「黄壁希運は、よく人を罵るお方だ」と言うが、具眼の者は黄壁の真意を知っているだろう)。
の用例で明らかな如く、罵署の詩偶は胡乱の修行者を覚醒させ、警策する接化の手段なのであった。

くま訳
懺悔する。悪言を吐いて舌を抜かれる罪を犯したのである。
言葉を剣として、幾多の人を殺戮したのだ。
偈や詩により、筆で人を罵ったのだ。
人々をばらばらに裂き、砕けさせる舌頭罪を犯したのだ。
黄泉の旅路で火の車に乗せられることは免れないであろう。
           
*鋒(ホウ):1 刃物の先端。ほこさき。きっさき2 軍隊の先陣。「先鋒」3 物事の鋭い勢い。
*七花八裂(シチカハチレツ):ばらばらに裂け砕けること。
(´・(ェ)・`)つ

182鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/26(土) 23:28:12 ID:1d4drIFg0
一休も懺悔するのじゃ。
今まで毒舌を吐いたことをわびるのじゃ。
しかし、実は自分の筆の鋭さを誇っているようにも見えるのじゃ。
筆先だけで地獄にも落ちる罪を重ねたというからのう。
かなりの筆力なのじゃ。

183避難民のマジレスさん:2020/12/27(日) 13:05:33 ID:W4iRKgJs0
264
贈山徒     比叡山の僧兵(官軍)に贈る     
顕密天台妙樂途 顕密天台妙樂の途
分明傳教大師徒 分みょうに傳教大師の徒
山猿叫落西楼月 山猿叫落す西楼の月
七社霊神鎮帝都 七社の霊神帝都を鎮す

顕密天台は妙樂の途
明らかに最澄伝教大師の門徒である
山猿(西軍総大将全山名宗全)は叫び声をあげて敗れ去った西楼に月が照る
(又は、神猿(まさる)さん(官軍・僧兵)が叫び声をあげて転がるようにかけつけた、西楼に月照る晩。)
日吉七社霊神七社霊神(僧兵)が後醍醐天皇の帝都に平和をもたらしたのである。

*顕教は其の原顕然として能く衆生の機に応じて説きたる教法なり、密教は真言宗の如き悠遠の教理を説く 
 教えをいふ。(国訳禪学大成・脚注)
 顕密(けんみつ)は、顕教と密教を併せたもの。本来は仏教の教相判釈における二分法であるため、仏教
 そのものを指すことになる。ただ顕密仏教、顕密体制という場合、体制側、国家側の官僧の系譜を引くも
 のを指し、いわゆる鎌倉新仏教を含まないことが多い。またベースには「密教的思潮」ないし本覚思想が
 あるとされている。(天台宗HP)
*妙薬:①不思議なくらいによく効く薬。秘薬。 ②物事の解決に有効な手段
*伝教大師・最澄(さいちょう)は、平安時代の僧(766/767 -822)天台宗の開祖であり、伝教大師。中国
 に渡って仏教を学び、帰国後、比叡山延暦寺を建てて天台宗の開祖となった
*神猿(まさる)さん・山王さん。「山王」とは日吉の神様の別名で、天台宗・比叡山延暦寺の守護神
*山名宗全(そうぜん)(応仁の乱の西軍総大将全
*七社霊神:太平記 巻第十七に、『後醍醐天皇は・・・とりあえず衆徒らの士気を高めるために、七社
(日 吉七社)の霊神と九院(比叡山の 主要な九つの堂塔)の仏閣に対して、それぞれに大きな荘園を二、

 三ヶ所寄付されました。』とある。
(´・(ェ)・`)つ

184鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/27(日) 22:00:47 ID:1d4drIFg0
比叡山の僧兵はよくやっているというのじゃ。
実際は政治や軍事に加担しすぎたようであるがのう。
それが後に信長による焼き討ちにも繋がったのじゃ。
政治には関わらない方が善いのじゃ。

185避難民のマジレスさん:2020/12/28(月) 20:39:57 ID:1W/eCbXI0
265
示病僧紹珠首座 病僧紹珠首座に示す
業識忙忙從劫空 業識忙忙劫空よりす
平生伎倆到今窮 平生の伎倆今に到って窮まる
四百四病一時發 し百し病一時に發す
苦屈苦辛安樂中 苦屈苦辛安樂のうち。

くま訳
病僧紹珠首座に示す
生来の分別心に延々とかかずらわり、
日ごろの修行のお手並みも窮まってしまい、
人が罹る一切の病が一時に発したのだ。
苦しみにくじけることも、その苦辛も、不壊の永遠の安らかさの中にあると知るのだ。

*首座:禅宗の役僧。修行僧の中で首位にある者。
*業識(ごっしき): 父母の和合によって母胎に宿る個人(子)の主体である識別作用。
*忙忙:せわしくて落ち着かないさま。せかせか
*空劫(くうこう):四劫(しこう)の第四。世界が全く壊滅して、次にまた新たに生成の時が始まるまでの 
 長い空無の期間。
*四百四病:人のかかる病気のすべて。人体は地・水・火・風の四つの元素(四大しだい)から構成されて 
 いて、これが不調なとき、それぞれ百一の病気を生ずるとされる
*四劫:仏教用語。世界の成立から無にいたるまでの期間を4期に分類。(1) 成劫 (じょうごう)  山河, 
 大地,草木などの自然界と生き物とが成立する期間。人間の寿命が8万 4000歳のときから 100年ごとに
 1歳ずつ減少していって寿命が 10歳になるまでの期間を1減とし,10歳のときから 100年ごとに1歳ず 
 つ増加していって8万 4000歳となるまでの期間を1増というが,この成劫では 20増減 (20小劫) があ
 るという。 (2) 住劫 自然界と生き物とが安穏に持続していく期間。 20増減がある。(3) 壊劫 (えこ
 う)まず生き物が破壊消滅していき,次に自然界が破壊されていく期間。20増減がある。(4) 空劫 破壊
 しつくされて何もなくなってしまった時期。これにも 20増減がある
*安楽(あんらく):み仏さまの境地、心の安らぎ、心楽しさ、心身の理想の安らかさをいいます。
 全てのものの、不壊の永遠の安らかさをあらわします。自らも、そして常に周囲の人々や社会の幸福や安
 心の祈念を意味するものです。真言宗 『観自在』 より
(´・(ェ)・`)つ

186鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/28(月) 23:28:42 ID:1d4drIFg0
首座の僧が病で寝ているのじゃな。
本来修業に費やすべき心身を空しく浪費してしまったというのじゃ。
そのせいで今の困窮があるのじゃ。
多くの病に犯されて苦しくとも楽ありというのじゃ。

187避難民のマジレスさん:2020/12/29(火) 20:11:35 ID:g1X3Iees0
天子に直訴でありましょうか?
266
因亂 二首 1/2 乱に因って                                  
請看凶徒大運籌 請ふ看よ凶徒大いにはかりごとをめぐらす
近臣左右妄優遊 近臣左右みだりに優遊
蕙帳畫屏歌吹底 けいちょう画へい歌すい底
衆人日夜醉悠悠 衆人日夜よふて悠悠たり

くま訳
御覧になって下さい、謀反を企む者等の大陰謀を。
近衛府の近臣が、でたらめに、心のままに振舞っております。
香草で編んだとばり、美しい屏風の内で、遊芸、遊興に耽るありさまです。
民衆も酒に酔い、緊張感など皆無であります。

*凶徒:殺人・強盗・謀反など凶悪な犯罪を行う者。
*運籌(うんちゅう):はかりごとの意。
*妄ボウ[訓]みだり〈モウ〉道理がわからない。筋道がなく、でたらめ。「
*優遊:のんびりと心のままにするさま。
*蕙帳(ケイチョウ)」蕙草(香草)で編んだカーテン
*画屏(がびょう):美しい絵が描いてある屏風(びょうぶ)。転じて、美しい眺めにたとえていう。
*歌吹:歌をうたい、笛を吹き鳴らすこと。遊芸や遊興。"
(´・(ェ)・`)つ

188鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/29(火) 21:44:06 ID:1d4drIFg0
応仁の乱の時は両派が朝廷に何度も働きかけて、勅諭が乱発されたり取り消されたりしたというのじゃ。
そのために朝廷や幕府の権威が低下してしまったのじゃ。
凶徒がはかりごとを廻らして、近臣に金や接待で働きかけて政を乱したというのじゃ。
民衆もなにごとが起きているのかを知らず、迷うばかりなのじゃ。

189避難民のマジレスさん:2020/12/30(水) 15:23:08 ID:qI/s/4Kg0
267 
因亂   2/2
忠臣愁思在功勲 忠臣の愁思功勲に在り
世上汗淋不識君 世上の汗淋きみを識らず
儒雅十年情寂寂 儒雅十年情せきせき
貴遊一夜醉醺醺  貴遊一夜酔ふて醺醺たり

柳田聖山先生訳
杜甫は嘆く忠臣の勲功は手柄で決り
世間の文人は天子の顔すら知らない 
儒者はこの十年を淋しく耐えてきた
貴族たちは今夜も酔い今を忘却する

くま訳
忠臣の愁いは功勲のことであります。
世間の人の苦労は天子の知らないことでありましょう。
見識のある儒者はこの十年、ひっそりと押黙り、
貴族は一夜の酒に酔い痴れているのえあります。

*淋汗(りんかん): 夏の風呂。夏の入浴。また、入浴場で飲食すること。※壒嚢鈔(1445‐46)「禅家
 に、風呂を、りんかんと云は何ぞ 淋汗(リンカン)と書く。汗淋(あせをながす)とて、夏の風呂を云也」
*儒雅:①儒教の正しい道理。②立派な儒者。
*貴遊:高貴の家がら。上流社会。また、その家、その人。

柳田先生の訳にある、杜甫 のそれらしき詩を探してみたが見つからなかったのおである。

(´・(ェ)・`)つ

190鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/30(水) 23:13:19 ID:1d4drIFg0
忠臣は戦で勲功上げる事ばかり思っているといのじゃ。
そのために汗水たらして働く民は君主も知らないありさまなのじゃ。
儒者はこの十年それを寂しく見るばかりなのじゃ。
貴族は夜遊びに精を出しているのじゃ。

要するに国が上下ばらばらということじゃな。
正に乱世なのじゃ。

191避難民のマジレスさん:2020/12/31(木) 13:27:06 ID:Ky9gXzIs0
268
山路 譲羽   さんろ じょうう(ゆずりは)
呑聲透過鬼門關 声を呑んで透過す鬼門の関
豺虎蹤多古路間 さい虎跡多し古路の間
吟情終無風月興 吟情終に風月の興無し
黄泉境在目前山 くわうせんの境目前の山在り

*譲羽山・1447 54歳 大徳寺の一僧自殺、数人が投獄される。一休、譲羽山へ退隠し断食するが刺命によ
り中止
*豺虎(さいこ)① 山いぬととら。猛獣。② 猛々しい悪人のたとえ。

くま訳
声を呑んで鬼門を通り過ぎる
猛々しい悪人が幾人も通って行った古道である。
風月に対して吟情がわくこともない
黄泉との境は目前の山だ。死は目前に迫っているのだ。
(´・(ェ)・`)つ

192鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/31(木) 21:21:03 ID:1d4drIFg0
山の中に来たのじゃな。
声も出せずに鬼門の関を通ったのじゃ。
古い道には獣も多いのじゃ。
風月の味わいも無いのじゃ。
生死の境は目前の山にあると言うのじゃ。

193避難民のマジレスさん:2020/12/31(木) 21:28:35 ID:HNqEgA8Q0
本年5月6日から開始した、一休さん講読会、鬼和尚のご指導の下、かなり初期の段階で、『狂雲集』講読会に昇格することができたのである。
ようやく道半ばである。来年8月頃までには終わる予定であります。

(´・(ェ)・`)b

194避難民のマジレスさん:2021/01/01(金) 10:38:04 ID:ts4ClNsk0
269  1/3
自讃毀他戒 三首
魔王眷属没商量 魔王のけん属もつ商量
得失是非幾斷膓 得失是非幾断腸
前他後我如來願 前他後我如來の願
前後工夫三會長 前後の工夫三ゑ長し

くま訳
自分自身をほめたたえ、他人をそしりけなすことを禁じた戒
魔王の仲間は、分別せず!
得失是非、何度断腸の思いをしたことか。
自己渡らんとすれば、先ずづ人を渡らせよというのが、如来の願いである。
渡る前も渡った後も、衆生済度の為の坐禅修行は長くつづくのである。

*自讃毀他戒:十重禁戒の第七番目の戒である。菩薩は、人々がけなされ、それに耐えているときには、そ
 の人に代わってこれを受け、また悪いことは自分の方に向け、善いことは他人に与えなくてはならない。 
 それに反して、自らの徳を宣揚し、他人のよいところを覆い隠し、誰かに非難させるようなことがあれば 
 波羅夷罪とされる。
*魔王:天魔(てんま)とは第六天魔王波旬(はじゅん、サンスクリット語: pāpīyas、より邪悪なもの)、
 仏道修行を妨げている魔のことである。天子魔(てんしま)・他化自在天(たけじざいてん)・
 第六天魔王(単に魔王)ともいう。また、天魔の配下の神霊(魔縁参照)のことを表す場合もある。
 一休さんは、自分のことを『魔王』になぞらえて、鬼のように衆生を導き、自ら励むと宣言しているので
 はありますまいか。(くま説)
*眷属:随行者とか従者を意味します。特定の仏様や菩薩に、一族のように従う使者を指す。
 古代のインドには、一族やたくさんの召使を養うような、豊かな暮らしを理想とする考え方があったので、
 仏様の世界にもそれが影響した。
*没商量:中国語訳・相談する余地がない。融通をきかせる余裕がない。(日本古語もつ商量):思慮分別を 
 さしはさむ余地のないことで、その思いはかり難さをいう
*得失:1 得ることと失うこと、。2 成功と失敗 是非:1.是と非。正しいか正しくないか。
*前他後我如來願:自己渡亂とすれば、先ずづ人を渡らせよの意なり。(国訳禪学大成脚注)
*三会:①仏が三度大法会(ほうえ)を開き,衆生済度の説法をすること。多く弥勒仏の竜華三会(りゆう
 げ)をいう。②禅宗で,鐘または鼓を三六回打つのを一会,一〇八回打つのを三会という。
(´・(ェ)・`)つ  あけおめ、ことよろ。であります。

195鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/01(金) 21:49:16 ID:1d4drIFg0
あけおめことよろなのじゃ。

商量しないのは魔王の眷属だというのじゃ。
それで得失に関わりあって苦しむのじゃ。
自らを後にして他人を救うのが如来の誓願なのじゃ。
悟るまえも後も精進在るのみなのじゃ。

196避難民のマジレスさん:2021/01/02(土) 00:18:34 ID:8fnBXJgQ0
『没商量-商量しない』は、無分別と解してはいけないのでありますね。

くま訳全面改
魔王の仲間は、商量しないのである。
得失是非に囚われると、何度も断腸の思いをすることになるのである
自己よりも、先ずづ人を渡らせよというのが、如来の誓願である
悟る前も後も、修行は長くつづくのである。
(´・(ェ)・`)b

197避難民のマジレスさん:2021/01/02(土) 09:09:54 ID:yB/WV.lo0
270   2/3
自讃毀他戒三首  
五逆聞雷臨済訣 五逆聞雷臨済の訣
大慈大非太親切 大慈大非はなはだ親切
活人剣兮殺人刀 活人剣せつ人刀
欲汚人満口含血 人を汚さんと欲して満くに血を含む

くま訳
五逆大罪人が天罰の知らせの雷鳴に怯えるような心もちで修行に取り組むのが、臨済の奥儀である。
仏の限り無い慈しみ、はなはだ親切なことである。
行者の智慧のはたらきをとどめ、修行の完成に向かって自由自在に導く活殺自在の剣である。
人を罵ろうとして、口いっぱいの血のような悪意をためるのである。

*五逆聞雷:五逆の大罪、父、母、阿羅漢、を殺すこと、仏を傷つけること、寺院 を破壊し焼き払い、教
 団の和を破壊すること。罪人は、雷鳴を聞いただけでぎくりとする。求道者もそういった心を持てという
 戒めの言葉。
*何事にも畏れる心を持てということ。
*訣(ケツ):1 きっぱりと別れを告げる。2 簡潔に言い切った秘伝の文句。奥義。
*大慈大悲:仏の限りなく大きな慈しみのこと
*親切:1 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。
 また、そのさま。2 (深切)心の底からすること。また、そのさま。
*殺人刀活人剣:師が修行者の智慧のはたらきをとどめ、修行の完成に向かって自由自在に導くはたらき
 を活殺自在の剣にたとえた言葉
(´・(ェ)・`)つ

198鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/03(日) 00:02:02 ID:1d4drIFg0
五逆の者は雷に打たれて死ぬというのじゃ。
そうであるから五逆の者が雷鳴を恐れるような謙虚な気持ちで居るのが臨済の教えというのじゃ。
大慈大悲で大いに親切なのじゃ。
自我を滅し、涅槃に活かす刀剣なのじゃ。
人を謗る者の口には自らを汚す血が満ちているのじゃ。

199避難民のマジレスさん:2021/01/03(日) 17:50:18 ID:UGqRHdIQ0
271    3/3
自讃毀他戒 三首
誰共修歸正破邪 誰と共にか正に帰し邪を破ることを修めん
若非情識又何過 若し情識にあらずんば又何のあやまちぞ
這般作略子細看 しゃ般の作略し細に看れば
座主見知還作家 座すの見知かへって作け

くま訳
誰と共に正しい考えに立ち返り、邪説を打ち破るか
若し迷情に囚われてるのでのでなければ、どうして過つことがあろうか。
あれこれと、道をただす策略仔細に見てみると、
ここは、主席の僧の知見の方が師家にふさわしいのである。

座主=主席の僧とは、主席の僧とは、誰のことでありましょうか
(´・(ェ)・`)つ

200鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/03(日) 23:45:06 ID:1d4drIFg0
座主とは今で言えば主体というようなものじゃな。
自分が自分と認識する観念なのじゃ。
自分の核であり、他と区別する原因なのじゃ。


誰か共に破邪帰正の修業をする者はいるであろうかというのじゃ。
感情や認識に拠って苦の過ちが在るのじゃ。
一切の心の働きを仔細に観れば、
主体による知見は自分に還るのじゃ。

観察すれば観察する主体が変容すると言っているのじゃな。

201避難民のマジレスさん:2021/01/04(月) 03:06:25 ID:h2Xu8weQ0
鬼和尚、いつもありがとうであります。
くま訳全面改
誰か共に正しい考えに立ち返り、邪説を打ち破る者はおらぬか!
迷情に囚われてるから、過つのだ。
一切の心の働きを仔細に見を見れば、
観察の主体の知見は自分に還り、主体が変容するのである。
(´・(ェ)・`)b

202避難民のマジレスさん:2021/01/04(月) 08:20:46 ID:nhjeGxgM0
272   1/2
看杜詩 二首  杜詩を看る
古今詩格舊精魂 古今の詩格旧精魂
江海飄零亦主恩 江海飄零すまた主恩
仰叫虞舜一生涙 仰いでぐ舜と叫ぶ一生の涙
涙痕濺酒裛乾坤 るい痕せん酒して乾坤をつつむ

くま訳
古今の詩の風格は、詩聖杜甫の詩魂によって決まるのだ。
世界は落ちぶれ、天子の恩に報いる気持ちも廃れた。
天を仰ぎ伝説の名君虞舜の名を叫び、生涯涙する
涙と酒が、天下をおおうのだ。

*詩格:風格、品格。
*旧精魂:ここでは、詩聖杜甫の魂と解した。
*飄零・漂零(ヒョウレイ):落ちぶれること。「漂零」
*裛(ユウ):つつむ。水気がしっぽりとつつむさま。前スレ>>688 参 
 https://fate.5ch.net/test/read.cgi/keihatsu/1528924619/589-n
*濺(音セン・訓そそぐ):①そそぐ。水をそそぎかける。 ②水の流れるさま。
(´・(ェ)・`)つ

203鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/04(月) 23:16:24 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
杜甫の詩を読んで感動しているのじゃ。
今の時勢にも似ているのじゃ。
誰もが君主を忘れ争っているのじゃ。
乱世を悲しむばかりなのじゃ。

204避難民のマジレスさん:2021/01/05(火) 08:12:31 ID:EuqmL.060
273
看杜詩 二首2/2
涙愁春雨又秋風 涙して愁ふ春雨又た秋風
食頃難忘天子宮 じきけいも忘れ難し天子の宮
詩客名高天宝事 詩客の名は高し天宝のじ
寒儒忠義也英雄 寒儒の忠義また英雄

くま訳
涙して愁う春雨又秋風
片時も忘れ得ぬ天子の宮殿
詩人杜甫が、玄宗皇帝楊貴妃を詠んで名高き天宝時代の事である。
冷遇される儒者の忠義心も英雄のものである。

*食頃(じきけい・しょうけい):食事をするほどの、短い時間のこと。しばらくの間。頃は、首をかしげ
 るほどの短い時間を表す。
*詩客:詩人、ここでは杜甫のこと。
*天宝:「日本の禅語録十二 一休」の解説(P306)によると、「漂泊詩人、杜甫。かれが明主と仰ぐ玄宗
 は、楊貴妃にうつつをぬかして、天下を混乱におとし入れる。天宝とは、そんな時代の名である。それは、
 詩人の忠節心のたかまりと表裏する。杜甫をよむ一休は、応仁・文明の日本を読んでいる」とあります。
*寒儒:貧しい儒者。
(´・(ェ)・`)つ

205鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/05(火) 23:31:32 ID:1d4drIFg0
まだ泣いているのじゃ。
食べるのも忘れて天子を想うというのじゃ。
それが杜甫だというのじゃ。
儒者でも忠義の英雄だというのじゃ。

206避難民のマジレスさん:2021/01/06(水) 10:34:26 ID:ockTUM7.0
274
臨済焼机案禪板 臨済机案禪板を焼く
此漢宗門第一禪 此の漢宗門第一の禪
奪人奪境體中玄 奪にん奪境体中玄
安心立命在那處 安じん心りゅう命いずれのところにか在る
劫火洞然焼大干 劫火どうねん大千を焼く

松本市壽先生訳
臨済義玄は机案禅板をも焼いてしまった。
この男は宗門第一の禅者だ。
弟子の主体性も客体性をも奪って、真理の何たるかを悟らせる。
しかし、何もかも奪ってしまえばそこで安心立命できるのか。待てよ。安心立命したいのも迷いというもの
だ。
最後は何もかもすっかり焼き尽くしてしまうのだ。

くま訳
臨済は机も禅板も焼き棄てた。
この男は宗門一の禅師である。
修行者を徹底的な無の境地に導き、修行で現れる真理を悟らせる。
すべてを絶対のものにまかせて,心が動揺しない境地何処にあるのか。
それは、虚ろな世界を焼き尽くしたとところにあるのだ。

*几案・机案(きあん):几、案とも机つくえの意
*禪板:坐禅の時労を除かんがために衆僧の蓄ふる板、手を案じたり、身を靠(もた)らす器なり。
*安心立命:安心は仏教用語,立命は儒教の用語。すべてを絶対のものにまかせて,心が動揺しないこと。
*奪人奪境:166の詩:人境倶奪
 四料簡 しりょうけん(飛不動HP解説) 前スレ31〜34の詩・参照
 臨済義玄禅師が提唱、臨機応変に修行者を導くことを示した四種類の指導方法。
 1、奪人不奪境:修行者が自分を見つめることを否定して、現象とか環境に没入させる。
 2、奪境不奪人:修行者が現象とか環境に没入することを否定して、自分のみ見つめさせる。
 3、人境両倶奪:修行者を徹底的な無の境地に導く。
 4、人境倶不奪:修行者に、すべてありのままに受け止めさせて、何ものにも束縛されない境地に導く。
*玄:臨済録・何をさすか明示されていない。一説に、
 玄中玄(真理そのもの)、句中玄(言語における真理)、体中玄(修行で現れる真理)の三つをあげる。
*洞然(とうねん、とうぜん):① 洞穴のように抜け通っているさま。奥深くて静寂なさま。また、雑念が 
 なくて心が空なさま。② ぼんやりとしたさま。
*大千:三千大千世界:一人の仏が教化する世界のこと、仏教の世界観における宇宙の単位。
(´・(ェ)・`)つ

207鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/06(水) 23:27:53 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
よく出来たのじゃ。

臨済は全て焼いたというのじゃ。
宗門の祖師なのじゃ。
自我も境地も奪い体に玄妙なる智慧を持っていたのじや。
安心立命すらも無いのじゃ。
全てを焼き尽くすと善いのじゃ。

208避難民のマジレスさん:2021/01/07(木) 20:17:45 ID:Obt11fUQ0
275
運庵還松源衣留頂相 運なん松源の衣を還して頂相をとどむ
這三轉痛處針錐   この三転痛処も針すい
看看宗門句裏機   看よ看よ宗門句裏の機
爭奈石渓肩上土   いかんせん石渓けん上の土
拾來脱屣號傳衣   脱しを拾ひ来って伝えと号す

くま訳
運庵和尚と松源和尚の夢を見て、頂相を書いたのである
その賛・三転語は痛い処をつく、針や錐のようだ。
看よ、宗門でこの句にまつわり説かれる禅機を。
どうしたものか、石渓和尚の頭についた土(くま注 参)
拾った草履を持って来て、正伝の証拠だと言う様なものである。

*運庵:臨済宗虎丘派松源下の運庵普巌(1152〜1226または1156〜1222)といえば、南宋中期臨済宗虎丘派 
 (松原派祖)の松源崇嶽の法を嗣いだ高弟の一人として知られ、江浙の禅林で活動し、法嗣に虚堂智愚、
 石帆惟衍という二人のすぐれた禅者を育成したことで名高い
*衣を返す(ころもをかえす):衣を裏返に着る。こうして寝ると思う人を夢に見ることができるという俗 
 信があった
*頂相(ちんぞう):禅僧の肖像画。禅宗では,法の師資相承を重んじることから印可の証明として,師の 
 肖像画と法語を弟子に与える。北宋時代から盛大に行われ,日本にも伝来し鎌倉,室町時代に盛行した。 
 上部に師の自賛が墨書されるのが原則。
*綿上・肩上・綿嚙(わたがみ):① 鎧(よろい)の前面と背面とをつなぎ、左右の肩にかけて全体をつるす部
分。② 後頭部。うしろ髪。
*石渓心月:南宋時代の禅僧として名高い石渓心月(円覚寺HP解説抜粋)
 円覚寺開山・無学祖元禅師がまだ中国で修行中の頃、石渓心月禅師の住持するお寺に怪石という僧がいて、
 石渓心月禅師が住持であったにもかかわらず、修行僧は誰も石渓心月禅師に参禅をせずに、その怪石とい
 うのが修行僧を煽り立てたという・・・
 それが無字の工夫をやっていたのですけれど、行き過ぎてしまいます。異常なまでに、まるで神がかりの
 ようになって、大きな「無」の字を掲げて張り出して、100〜500人の修行僧が立ったまま、あるい
 は、坐ったまま「ムームー・・・」と大声で叫びような修行をしていた。
 中には、高い崖の上から「ムー」と叫んで飛び降りて、けが人も出るは、果ては、死人まで出てくる。そ
 して、怪石は、また、言う。「本当の無字になったならば、たとえ、死んでも目だけは残る。」と。
 邪教は恐ろしいもので、それで、修行僧を煽り立てて、きちがいの集団のようになってしまった。成り切
 るということは、大事でありますが、しかし、ちゃんと教えを学んで冷静に観ていくという「観(か
 ん)」という眼(まなこ)もまた必要であります。
*肩上(献上・わたがみ):① 鎧(よろい)の前面と背面とをつなぎ、左右の肩にかけて全体をつるす部 
 分。② 後頭部。うしろ髪。
*屣(し):わらぐつ、草履の類なり
(´・(ェ)・`)つ

209避難民のマジレスさん:2021/01/07(木) 20:20:26 ID:Obt11fUQ0
おまけ
佐藤秀孝先生 論文より
妙心寺に松源崇嶽と運庵普巌の師資を描いた対幅の頂相が存し・・賛はどちらも大応派妙心寺派)の
雪江宗深(仏日真照禅師 )1408-1486によって、拝写された。

断楊岐正脉 滅臨済綱宗   楊岐正脉を断じ、臨済の綱宗を滅す。
猿啼碧嶂 月鎖千峯    猿は碧嶂に啼き、月は千峯を鎖す。
影落于闐国 人在大遼東  影は于闐国に落ち、人は大遼の東に在り。
応縁淡泊 無分従容 縁に応じて淡泊にして、従容するに分無し。
謂是運菴真面目 是れを運菴の真面目なりと謂わば、
澄潭不許臥蒼龍 澄潭には蒼龍を臥せしむるを許さず。

右運菴祖翁自賛 右は運菴祖翁の自賛なり。
拙孫宗深 、 拙孫宗深 ,
焼香九拜謹写 焼香九拝して謹んで焉れを写す。

*雪江宗深(せっこうそうしん、1408-1486妙心寺の六祖 1462大徳寺の住持となった。乱後は後土
 御門天皇の勅命を受け、細川勝元・政元の援助を受けて大徳寺・妙心寺・龍安寺を再興した。
 一休さんが住持になったのは、1474年であります。雪江さん41世、一休さん47世である。
(´・(ェ)・`)b

210鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/07(木) 22:28:23 ID:1d4drIFg0
運庵は松源の衣を還して絵だけ留めたというのじゃ。
教えを蔑ろにして形だけのものにしたというのじゃな。
このように教えを三転したことは針で突かれたような痛みなのじゃ。
宗門の機密は言葉の裏に在るのじゃ。
石渓の頭の土はどうにもならんのじゃ。
脱ぎ捨てた靴を拾って伝来の衣というようなものじゃ。

211避難民のマジレスさん:2021/01/08(金) 18:50:36 ID:aE0R8Ro20
くま訳全面改
運庵は松源の衣を裏返して、その絵だけを残したのである。 
このように師の教えを三轉したことは、針で突かれたような痛みである。
看るべきは、宗門の言葉の裏にある禪機である。
石渓の頭の上の土は、どうにも出来ないのだ。
脱ぎ捨てられたた靴を拾って伝来の衣というようなものである。

276   1/2
洞山三頓棒   洞山三とんの棒
這棒頭宗門大功 この棒頭宗門の大功
慈明之子是黄龍 慈明の子是れ黄龍
明皇不識風流道 明皇は識らず風流の道
今夜馬嵬千歳風 今夜馬嵬千歳の風

柳田聖山先生訳
この棒で叩くのが、そもそも禅の極みである。
慈明の弟子は黄竜を措いて他にはいない。
楊貴妃を亡くした唐の玄宗は風流を知らない。
馬嵬の悔恨は尽きず、今夜も無情の嵐である。

くま訳
洞山三頓の棒 
この棒の活用こそが、宗門第一の功績である。
慈明禅師の一番弟子が黄龍禅師である。
玄宗皇帝は風流を知らなかった、
今夜も楊貴妃が処刑された馬嵬には、玄宗千年の後悔の風が吹く

*洞山三頓の棒:(堅田観光協会HP解説)洞山守初が若い頃、師の雲門分堰から「どこから来たか、どこ
で過ごしたか」などと問われたので、これまでの行脚のあとをこまごま答えると、雲門は「このうつけ者
が。三頓の棒をくれてやるところだが勘弁してやる、即刻立ち去れ。」と叱らはった。何がなんだか分か
らない洞山は、再び雲門に参じ、自分の答えのどこが悪かったのかを問いなおすと、またもや大声で叱り
つけられはった。けどその瞬間、洞山は師が何を求めようとされていたのかが分かり、初めて悟ることが
出来たというのです。
そして、悟りというものは師や周りからもらえるものではなくて、自分への問いかけの中から見つけ出し
つかむもの。そのためには、心の中のこだわりを一切捨て切り、爽やかな心に立ち返りなさい、それが分
からない者は棒で叩くよりない、というのがこの公案の教えるところやということです。
*7臨済下七世の慈明禅師(986-1039)師匠である汾陽禅師は何も教えず、顔を見るたびに罵る、または、 
 誹って追い出した。「どうして何も御教えにならないのですか?」というと、慈明禅師を杖でもって打ち 
 のめして、追い出して、さらに慈明禅師が何かを言
 おうとしたとき、その口をぐっと押さえつけて、その瞬間、慈明禅師が悟ったそうである。。
*黄龍慧南(おうりょう えなん、1002-1069)宋代の臨済宗の僧。後世五家七宗の一つに数えられる黄龍派 
 の祖。日本に伝えられた臨済禅のうち、栄西によるものがこの黄龍派に属する。
 慈明石霜楚円を紹介されてその弟子となった。1037年、趙州勘婆の公案より大悟する。公案を用いて宗 
 風を振るい大いに法を広めた。普覚禅師と諡された。
(´・(ェ)・`)つ

212鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/08(金) 23:38:32 ID:1d4drIFg0
棒をくれてやるのが宗門の大いなる功力だというのじゃ。
慈明の弟子黄龍はこれで悟ったのじゃ。
玄宗はこれを知らないから国を傾けたのじゃ。
愛する者をこそ厳しく教育すべきなのじゃ。
今も楊貴妃の墓には千年の後悔の風が吹くのじゃ。

213避難民のマジレスさん:2021/01/09(土) 08:01:22 ID:a9Oiz5LE0
くま訳全面改
棒をくれてやるのが宗門の大いなる功力である。
慈明の弟子黄龍はこれで悟ったのである。
玄宗はそれを知らないから国を傾けたのだ。愛する者をこそ厳しく教育すべきなのだ。
今も楊貴妃の墓には千年の後悔の風が吹くのである。

277
洞山三頓棒 2/2
遭人罵辱長嗔情 人にあってめ辱してしん情を長ず
是即眞迷道衆生 是れ即ち其の迷道の衆生
無始無終黒山下 無始無終黒ざんのもと
無明濁酒幾時醒 無明の濁酒幾時か醒めん

くま訳
人にののしられ、はずかしめられると、怒りの感情に長く苛まれる。
これがまさに、衆生の執着による迷道である。
永遠の暗黒の下にあるのである。
自我に執着する無明の濁り酒の酔いから、いつになったら覚めるのだ。

*罵辱(めじょく・めにく): ののしりはずかしめること
*瞋恚・嗔恚(しんい・しんに):①三毒・十悪の一。怒り・憎しみ・怨うらみなどの憎悪の感情。②怒り
 恨むこと。腹立ち。いかり。
*黒山:三千大千世界をもってして、須弥界世界つまりこの仏教界宇宙が構成されているのである。 中央
 から北に向って三ヶ所に其々、三重に囲まれている黒山がある。臨済禅師「黒山の鬼窟、誠に怖畏ふいす
 べし」
(´・(ェ)・`)つ

214鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/10(日) 00:01:22 ID:1d4drIFg0
善く出来たのじゃ。

侮辱されて怒っても迷いなのじゃというのじゃ。
暗い生死の道にいて夢幻をみているのじゃ。
いつそれが覚めるのじゃというのじゃ。

215避難民のマジレスさん:2021/01/10(日) 21:33:05 ID:FZS7ebmw0
278
鰥齋      くわん齋
古佛堂中交露柱 古佛堂中露柱に交わる
斬成兩段定誵訛 斬って兩段と成してがいぐわを定む 
青山綠水一閑客 青山緑水一閑客
可咲岩頭黒老婆 わらふべし岩頭の黒老婆

くま訳
禪僧
古佛は堂中で無心を窮める
いりくんだ物事を一刀両断にして、単純にするのだ。
森羅万象生も死も、閑な客人みたいなもんだ
厳頭が撈波(エビ漁のかご)老婆と間違って伝わり、そのままもっともらしく論じられてるなど、お笑いである。

*鰥(かん)①大魚の名。「魴鰥(ホウカン)」類鯤(コン) ②やもお。妻のない男。男やもめ。 ③や
 (病)む。なやむ。
*齋:①心身をきよめて神に仕えること。また,その人。②神をまつる場所。
*古仏は露柱と相交わるという公案の精神は「露柱は無心で立っている。それと同じように古仏は無我無心
 の境涯に居る。」ということ(禅と悟りHP解説)
*青山緑水:青い山、緑の水。雄大な自然の情景。天地森羅万象との融和を意味しています。
*岩頭黒老婆:『聯燈會要』30巻南宋初(1183)晦翁悟明 編纂の『祖堂集』(おまけ 参)
(´・(ェ)・`)つ

216避難民のマジレスさん:2021/01/10(日) 21:35:32 ID:FZS7ebmw0
おまけ: 岩頭黒老婆 『聯燈會要』より
余乾道初。客建康蔣山。邂逅泉州一老僧。
有巖頭錄。因閱之。見其問僧。甚處去。
僧云。入嶺。禮拜雪峯去。
巖頭云。雪峰若問儞。巖頭如何。但向他道。
巖頭近日在湖邊住。只將三文。買箇撈波子。
撈蝦摝蜆。且恁麼過時。
因問老僧。余閱巖頭錄。他本盡作老婆。
此云撈波。何也。渠笑云。
老婆誤也。巖頭雪峯皆鄉人。
吾鄉以撈蝦竹具。曰撈波也。鄉人至今。
如是呼之。後人訛聽。作老婆字。
教人一向作禪會。・・・所謂字經三寫。烏焉成馬。
於宗門雖無利害。不可不知。
雪峰空禪師頌。有云。
三文撈波年代深。化成老婆黑而醜。
蓋方語有所不知。不足怪也。

衣川賢次先生訳〈抜粋)
乾道年間の初め、建康蒋山に滞在した時、泉州から来た老僧にめぐり逢った。
その人が『巖頭録』をお持ちだったので拝見した。その一節にこうあった。
僧に問う、「どこへ行くのか?」僧「嶺を越えて雪峯禪師に拝謁に参ります。」
巖頭「雪峯がきみに、わしはどうしているかと尋ねたら、こう言ってくれ。
近頃は湖のはたに住みついて、三文で買った撈波子で、
えびやしじみなんぞをすくって、そんなふうに日を送っておる、とな。」 
わたしはその老僧に問うた。「わたしが以前読んだ『巖頭録』はみな〈老婆〉
となっておりましたが、ここは〈撈波〉です。どうしてでしょうか。」その人は笑って
「〈撈波〉は間違いだ。巖頭と雪峯はふたりともわしの同郷人で、
わしのところではえびをすくう竹製のざるを〈撈波〉というのだ。村の者は今でも
そう呼んでおる。」となるほど、のちの人が〈撈波子〉と聴きまちがえたうえに、
禪的理解を押し付けていたのだ。・・・いわゆる「字は三寫を経て、烏焉は馬と成る」
という類で、宗門に直接の害はないけれども、注意しておくべきである。
雪峯慧空禪師は頌を作って皮肉っている。
「三文の撈波、年代深し、化して老婆と成り黒くて醜し」と。
けだし、方言を知らぬことによる誤解で、無理もないことではある。
(´・(ェ)・`)b

217鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/10(日) 23:59:49 ID:1d4drIFg0
古の仏などは堂の柱と一緒だというのじゃ。
それを拝んでも悟りは訪れないのじゃ。
公案は訛りの間違いを断じて正したのと同じなのじゃ。
大千世界に独りの己を観て悟りは訪れるのじゃ。
古の仏を拝むのは訛りの間違いを在り難く伝えているのと同じ笑うべきことなのじゃ。

218避難民のマジレスさん:2021/01/11(月) 16:27:53 ID:Ozq3PxCA0
くま訳全面改
古仏などは堂の柱と一緒なのだ。
慎みなく、錯雑して判然としない言葉の意味を断じて正すのだ。
大千世界に独りの己を観て悟りは訪れるのだ。
古の仏を拝むのは訛りの間違いを在り難く伝えているのと同じ笑うべきことなのだ。

鰥齋(かんさい)を禅僧と訳してみたのでありますが、これで良かったでありましょうか?  
    
*279〜286は、テキストに依って、ちょぴっと編集が異なってるのである。
国訳禅学大成(以下国訳大成)、寛永版 狂雲集(以下寛永)、明42.9民友社版 狂雲集(以下民友社)
民友社版は、8/8が8/4の後に置かれてるのである。

279        1/8
龍寶山大徳禪寺入寺法語 
山門
一跳直入 一ちょうじきにいる
龍寳三門 龍宝の
門々有路 もんもんみち有り
逼塞乾坤 けんこんにひっそくす

くま訳
山門(三門)
一足飛びにすぐに山門(三門)から仏国土へ入れるのだ
龍に守られた釈迦の三門
門へ通じる道はいろいろあるのだ。
て、言うか、そもそも天地はその門に守られた内側にあるのだ。既に仏国土にいるのだ。

*三門は空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門、三解脱門を表すとされる。
*既にhttps://fate.5ch.net/test/read.cgi/keihatsu/1528924619/で取上げた詩である。くま訳第4句を
修正してみたのである。
(´・(ェ)・`)つ

219鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/11(月) 23:44:05 ID:1d4drIFg0
↑よかったのじゃ。
禅僧もまたまだ病に陥っている者であるからのう。
無明の病を治すために修業しているのじゃ。

その通りなのじゃ。

220避難民のマジレスさん:2021/01/12(火) 14:00:40 ID:E.c2fM8.0
280 2/8 
佛殿
古佛堂中露柱雲雨 古佛堂中露柱雲雨
作以手分破勢云  手を以って分くる勢をなしていわく
分破後如何    分破して後如何
雲門霧露     雲門霧露 

くま訳
古佛は堂中の柱や雲雨と同じである。
直接自ら道を切り開いた経験から云うのである。
切り開いた後、さて、どうなるかというと、
雲門が言うように、いつでもどこでも霧露は霧露と言うことである。

*雲門文偃(うんもん ぶんえん、864-949年、中国の唐末から五代の禅僧。五家七宗の一つ、雲門宗の
開祖。一休さんお気に入りの師匠。
 雲門語録:「誕生したばかりの世尊は、七歩あるいて、「天上天下、唯我独尊」と言われました。この世
尊の故事を評して雲門は、「我れ当時(そのかみ)、若し見しかば、一棒に打殺して、狗子(くし)に与え
て喫却せしめて、貴ぶらくは、天下太平を図(はか)りしに」と言ったのです。「俺がその場にいたら、そ
の赤子を打ち殺して犬に食わせたものを、そうすれば、天下は太平であったのだ」というような意味で
す。」(禅文化研究所のブログ)
*露柱雲雨:雲門の示衆に曰く「古佛露柱と交わるる、是れ第幾機ぞ。」自ら代わって曰く、「南山に雲を
起し、北山に雨を下す」と。即ち釈迦も達磨も彌勒も露柱も皆同じなり。同一真理何も別はない、南山も北
山も自ら創痍ならずして雲雨の相応するの自然、具眼者須らく自得すべし。(国訳禪学大成脚注)
(´・(ェ)・`)つ

221鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/12(火) 22:02:53 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
古仏は柱と同じであり雲と雨も同一じゃな。
分別の手を以って分ければどうなるかというのじゃ。
雲門は霧露の同じ水である如しというのじゃ。

222避難民のマジレスさん:2021/01/13(水) 15:38:56 ID:X71OGAw20
くま訳全面改
古佛は堂中の柱と同じであり、雲と雨も同じなのである。
分別をする方法で、
分けると、どうなるかというと、
雲門は霧露の同じ水である如しというのである。

281 3/8
土地堂
上天是梵天帝釋    上天は是梵天帝釋
下天是多聞持國護法神 下天は是多聞持國護法神
向何處見新長老    いずれのところに向かってか新長老を見ん、
新長老聻六六三十六  新長老、にい、六六三十六

くま訳
上天は是れ梵天帝釋天
下天は是れ多聞持國護法神
どちらを向けば、新長老たるわしを見れるかというと、
新長老、おぉいと呼びかければ、森羅万象がわしなのである。

*土地堂:土地神及び護法神を奉祀する堂なり
*帝釋:須彌山の頂上、忉利天の天主にして、善見城に居り、四天王及び三十二天を領して。仏法帰依の人 
 を護り、阿修羅の軍を征する天王なりといふ
*多聞・持国、四天王の2を挙げて4を兼ねる。欲界六天四方に住し、正法護持し、又世を守る
*聻(にい・ジ・セキ・セン): 1物事を指すさま。者を指すときの語なり。2鬼が死んだ後になるもの。
 この鬼とは人が死んだ後になる、幽霊や亡者のことを指す。
(´・(ェ)・`)つ

223鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/13(水) 23:36:17 ID:1d4drIFg0
上の天は梵天帝釈天がおり、下の天は多聞天とかの護法神がいるというのじゃ。
それでは新たに悟りを得て死んだ長老はどこにいったのじゃ?
それらの長老は三千大千世界の全てになったというのじゃ。
天でさえも輪廻の中であるから悟れば天も超越するのじゃ。

224避難民のマジレスさん:2021/01/14(木) 19:47:34 ID:X71OGAw20
くま訳改
第3句:どちらを向けば、新たに悟りを得て死んだ長老は見れるのかというと、
第4句:新長老は、森羅万象になったのだ。

282   4/8 
祖師堂
祖師何人我何人 祖師何人ぞ、我何人ぞ
咄誰奪境奪人  咄、誰か境を奪ひ人を奪ふ。

くま訳
祖師堂で、我とは何だと問い続けるのだ
自分に全てをありのままに受け止めさせて、何ものにも束縛されない境地に導くのは、自分しかいないのだ。
*奪境奪人:人境倶不奪にんきょうぐふだつ 修行者に、すべてありのままに受け止めさせて、何ものにも 
束縛されない境地に導
(´・(ェ)・`)つ

225鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/15(金) 00:18:44 ID:1d4drIFg0
それでよいのじゃ。
祖師とは何じゃ、我とは何じゃ、と追求し続けるのじゃ。
奪境奪人をするのは誰じゃと更に追求し続けるのじゃ。
どこまでも己を追及し続けるのじゃ。
そうすれば悟りは向こうからやってくるのじゃ。

226避難民のマジレスさん:2021/01/15(金) 12:40:07 ID:X71OGAw20
283 5/8
拈衣 
小艶平生心亂絲 小艶平生心しを乱す、
慈恩先祖手中絲 慈恩先祖手のし
順老明巖衲僧 順老みょうげんの衲僧
擲袈裟云 袈裟をなげうって云く、
是甚脚下紅絲 是れ何の脚下の紅しぞ。

嗣法の儀式で衣を授かる衣
小艶詩が日頃心を乱してるのである、
けど、先祖のお陰さま、ご縁に恵まれてるのである。
順爺は鋭い洞察眼ある僧なのである。
袈裟をなげうって云ったのである、、
これ何の因縁であるか。

*拈衣(ねんえ):衣は嗣法の信として師之を弟子に授く、弟子衣を拈じて法語を挙して披す。
*順爺:一休さんのペンネームの一つ、と、どこかで読んだような気がするのである。
(´・(ェ)・`)つ

227鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/15(金) 22:33:00 ID:1d4drIFg0
糸に掛けているのじゃな。
小艶等で日頃から心の糸を乱していると、
先祖の霊が婚姻の糸を結んだりするのじゃ。
明厳の僧が袈裟を擲って言うのじゃ。
足を結ぶ婚姻の赤い糸がついていると。

まだ色情から離れていない者は直ぐにわかるというのじゃ。

228避難民のマジレスさん:2021/01/16(土) 11:38:15 ID:X71OGAw20
くま訳全面改
小艶詩が日頃心の糸を乱してるのである、
先祖から、ご縁の糸を結んでもらえたりするのである。
洞察眼ある僧が、
袈裟をなげうって云うのである、
婚姻の赤い糸が見えてるぞ、色情をを離れてない者は直にわかるのだ。

284 6/8

明頭來明頭打    みょう頭來明頭打
暗頭來暗頭打    暗頭來暗頭打
四方八面來旋風打  四方八面來旋風打
虚空來連架打    虚空來や連架打
新長老 聻     新長老、にい
乾坤一箇蠚苴僧   乾坤一箇の蠚苴僧
喝一喝云      喝一喝して云く
無人來問相如渇   人の来って相如が渇を問ふことなし、
敲破梅花一夜氷 打  かう破す梅花一夜氷 打  
 
くま訳
是非分別で来るなら、それなりに対処し、
差別なく一味平等で来るなら、それなりに対処する。
四方八方から来るなら、旋風のように対処し、
虚空から来るなら、連打して対処する。
新長老は、
天下一、がさつな僧である
喝一喝して云ってやる
誰一人として司馬相如の渇(のような人間の苦しみ)を問うて来るものはいないのであるが、
叩き割るのだ、春を告げるまだ寒い朝の梅花についた氷を。(薄い氷の様な「観念」を叩き割り、ありのま
まの真実のあり様に気付きさえすれば、そこに悟りがあるのだ)

* 明頭来や明頭打、暗頭来や暗頭打:「明頭来」の明は大小・長短・是非・美醜などの差別の歴然として
 いること、活人剣の働きである。「暗頭来」の暗はその反対で差別がなく一味平等なことである。殺人剣
 の働きがある。「打」の一字は、「それに即応して、行動する」という意味。
*四方八面来や旋風打:殺中の活有り、活中の殺有りというように、手目を見せず千変万化して出てくるこ
 と。そして相手がこのように縦横無尽に千変万化して出てくるならば、こちらもあたかも「旋風」つむじ
 風のように、変転自在、虚実とりまぜて応対するということ。 
*虚空來連架打:「虚空来」とは、虚空のような真空無相、清浄無一物の肚から、明だの暗だの、殺だの活
 だのという一切の定石を離れ、軌格を超越して無心に出てくること。普化和尚はこれに対しては、「連架
 打」で応対するというのである。連架というのは、小豆などの脱穀に使う農具で、太い棒の先端にクルリ
 クルリと変転自在に回転する小さい棒をとりつけたもの。相手が真空無一物の場から無心に働いてくるな 
 らば、こちらもあたかも連架のように変転自在で無心で対応するということ。
*相如が渇:侍臣に文才秀れた司馬相如がいたが糖尿病を病んで苦しんでいた。帝は、それを知らぬはずの
 ないのに、豪華に設えた承露盤の露、それは不老長寿の薬であり、盃に一杯だけでも賜ろうとしなかった。
*敲破(こうは):中国語・叩割る,叩き割る
(´・(ェ)・`)つ

229避難民のマジレスさん:2021/01/16(土) 11:39:47 ID:X71OGAw20
おまけ: *明頭暗闘 (普化和尚の話 瑞雲院法話のページHPより抜粋) 臨済録:勘弁 参
 奇僧として知られる普化(ふけ)和尚は、唐代の人。生没年、生地、などすべて不詳、馬祖大師の法嗣の 
 盤山宝積(ばんざん・ほうしゃく)禅師に師事して深く堂奥(どうおう)に入り法を密受したが、常に狂
 をよそおいその発言は尋常ではなかった。
 ・・・盤山禅師が亡くなると普化は臨済宗の宗祖、臨済禅師が住む河北省鎮州へ行き、街頭や墓場で鐸
 (たく。大きな鈴)を振りながら人々に呼びかけて言った。「明頭に来たるもまた打し、暗頭に来たるも 
 また打す」。あるとき臨済和尚が一人の僧に命じて普化を試みた。その僧は普化和尚の胸ぐらをつかむと 
 言った。「明ならず暗ならざる時は如何」。普化和尚が言った。「ありがたいことに、明日、大悲院でお 
 斎(とき。食事)の供養がある」
 また普化和尚は人の耳のそばで鐸を振り、あるいは鐸で人の背を打ち、そして相手が振り返ると言った。 
 「我れに一銭供養せよ」。このようにおよそ人を見れば、相手の高下にかかわらず鐸を振ること一声した 
 ことから普化(普遍の教化)と号したという。
 ・・・滅を示すべく市に入り人々に言った。「我れに衣を一枚供養せよ」。ところが人々が衣を与えても
 受けとらなかった。そこで臨済和尚が人をつかわして棺桶を一つ与えると、普化はそれを受けとって言っ
 た。「臨済の小僧は饒舌だ」。そして皆に別れを告げて言った。「明日、東門へ行って遷化する」
 翌日、人々が連れ立って見送りに行くと普化は言った。「今日は日が悪い。二日後に南門で遷化する」。 
 人々が南門へ行くとまた言った。「明日、西門から出発するのが吉だ」。ところがその日も遷化せず、見 
 送る人がようやく少なくなってきた。そして四度目には北門へ行き、門の外に棺桶をかつぎ出すと鐸を振 
 りながら自ら棺桶に入って亡くなった。それを聞いた人々が競って北門へ走り棺桶のふたを開けると、そ
 こに和尚の姿はなくただ遠ざかる鐸の声を聞くのみであった。
(´・(ェ)・`)b

230鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/17(日) 00:01:07 ID:1d4drIFg0
大体そのような感じじゃな。
聡い物には聡い教えを授け、愚昧な者には愚昧な教えを授けるというのじゃ。
さまざまな求めには、さまざまに応じ、無心の者には無心に応じるというのじゃ。
一休は気合のものであるから森羅万象に喝をいれるのじゃ。
一喝して曰く司馬相如のように誰も見抜けぬような渇を抱える者にも、氷を破って水を与えるのじゃ。

231避難民のマジレスさん:2021/01/17(日) 14:13:15 ID:X71OGAw20
285
龍寶山大徳禪寺入寺法語   7/8
退院
平生蠚苴小艶吟     平生らそ小艶の吟、
酒婬色婬詩亦婬     酒に婬し色に婬し、詩も亦婬す  
擲拄杖云        しゅじょうなげうって云く
七尺拄杖還常住     七尺の拄杖、常住に還す。
吹尺八云一枝尺八少知音 尺八を吹いて云く一枝の尺八、知音なり。

くま訳
日頃は気合で、艶詩を詠み、
酒色に耽り、詩に耽。
杖を投げ出して云うのだ、
七尺の拄杖は寺の公用物なので返還すると。
尺八を吹いて云ったのだ、一枝の尺八の風流を解する者、わしの仏道を解する者はこの寺にはおらんのだ。

286 8/8
帖 てふ (ちょう)
頂戴即是 即ち是
放下即是 即ち是

くま訳
書置き
大徳寺の住持を引受けるも是
投げ棄てるも是なのである。

入院の時に、退院の書き置きをしている法語でありました。

232鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/17(日) 22:03:02 ID:1d4drIFg0
大体そのような感じじゃな。
入山なのに退院なのじゃ。
平静は艶詩などを詠い、酒色と詩に溺れているのじゃ。
任杖を投げ捨てて云うのじゃ。
七尺の任杖は仏性に還すと。
尺八を吹いて云うのはその意を知る者が少ないことじゃ。

233避難民のマジレスさん:2021/01/18(月) 13:58:26 ID:eA/TPUFU0
287 臨済録パロディーで山居を嘆く
山居
孤峰頂上出身途 孤峰頂上出身の途
十字街頭向背衢 十字街頭かうはいのちまた
空聞夜夜天涯雁 空しく聞く夜夜天涯の雁
郷信封書一字無 郷信の封書一字も無し

くま訳
孤峰頂上は、解脱した者の道である。
街中にあれば、迎合したり、対立したりすることもあるのである。
山居していると、空しく夜毎雁の鳴き声を聞くことになるのである。
故郷からの便りはない。封書どころか、一字とてないのである。

*出身:解脱する、解脱せしむるの両方の意味があり(円覚寺HP解)
*向背:正面を向くことと背面を見せること、迎合と背棄。(円覚寺HP解)
*昔漢の蘇武、雁の足に書をつけて故国に放つ、時の昭皇帝の上林宛てに幸ありし時、雁の足に文付け来る、
 帝の傍らに下り来る、之を取って見、蘇武の書の細々しき誠忠の程、伺わさせられて、やがて帰国叶い、 
 元の燗に復しけりと。故に音信を一に雁書ともいひ、その昔を偲ぶなり(国訳大成 脚注)

おまけ:臨済録 上堂 (沢田天瑞先生・庭園の構想に関する研究Ⅲより)
 一人在孤峰頂上無出身之路、 一人は孤峰(こほう)頂上に在って、出身の路無く
 一人在十字街頭亦無向背。  一人は十字街頭に在って、亦た向背無し。
 那箇在前、那箇在後。    那箇(なこ)か前に在り、那箇かしりえに在る。
 不作 維摩詰、不作 傅大士。 維摩詰となさざれ、ふだい士となさざれ。
 珍重            ちんちょう
 
円覚寺HP解説抜粋
 孤峰頂上にあって、人を導く方便を持たない・・・、徳山禅師を念頭においていると言われます。
 峻厳一徹の徳山禅師は、誰がなんと言おうと三十棒を与えたのでした。
 しかし、臨済禅師は、そうではなく、人に応じて自在に教えを説かれました。
 否定するだけではなく、相手の境地に応じた教えを説いたのです。
 ですから臨済禅師は、この二人のありようを示しておいて、自分は後者を取ると言いたいのだと思われま 
 す。

沢田天瑞先生訳
 一人は孤峰の頂上ともいうべき悟りの絶対的な世界な世界にとどまって、その世界から出て活動する路がなく、
 もう一人は十字街道ともいうべき世俗の相対的世界にとどまって、進退の自由を失っている。
 いずれに優劣があるかといえば、いずれも取るべきものがみられない。
  維摩居士か、それとも傅大士か、などとこの二人をなぞらえて考えてはならない。
 ご苦労さま。
 
*維摩詰:維摩経に登場する主人公で、古代インドの毘舎離(びしゃり)城に住んだとされる大富豪。学識 
 に富み、在家(ざいけ)のまま菩薩の道を行じ、釈迦の弟子としてその教化を助けたといわれる。
*傅大士(ふたいし):[497〜569]中国、南北朝時代の在俗仏教者。善慧大士と号し、双林寺を建て、大
 蔵経を閲覧する便をはかって、転輪蔵を創始した。俗に「笑い仏」といわれる。
(´・(ェ)・`)つ

234鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/18(月) 23:31:24 ID:1d4drIFg0
孤峰頂上の途に出る身なのじゃ。
十字の街頭には背を向けるのじゃ。
毎晩空しく天に鳴く雁の声を聞くのじゃ。
故郷の便りには一字も無しじゃ。

今度は字に掛けているのじゃな。

235避難民のマジレスさん:2021/01/19(火) 09:11:39 ID:eIfwtw9k0
くま訳全面改
わしは孤峰頂上に出る身なのである。 
けど、十字街頭に背を向けることはしないのだ。
毎晩空しく天に鳴く雁の声を聞くのである。
故郷の便りには一字も無いのだ。

288
山居僧擁葉   山居の僧、葉を擁す
孤峯頂上謝塵寰 孤峰頂上塵くわんを謝す
三十年來不出山 三十年來山を出でず
因憶南陽擁葉意 因っておもふ南陽葉を擁す意
半身暖氣半身寒 半身は暖氣半身は寒

くま訳
山居の僧、葉を抱きかかえる。
孤峰頂上に住み、俗世間から去る。
三十年來山から下りなかったと伝えられる、
南陽慧忠禪師は、長年山居して枯葉につつまれていた間は、どんな思いだったのだろう、
半身暖かく、半身寒かっただろう。

*塵寰(じんかん):俗世間。塵界。
*謝す:去る。①わびる。謝罪する。②感謝する。③(恨みなどを)晴らす。たち切る。
*南陽慧忠禪師、唐・675年 – 775年・慧能のもとで悟りを得た後、南陽の白崖山にある党子谷に庵を結び
 40年の間隠棲した。その後、皇帝粛宗の招請により都に上り、宮廷において教えを授けた。死後、皇帝 
 は国師号を贈った。 中国では単に国師といえば、ほとんどの場合慧忠のことを指すといわれる。
(´・(ェ)・`)つ

236鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/19(火) 23:04:14 ID:1d4drIFg0
それでよいのじゃ。

山の頂に居て俗世間から離れたのじゃ。
三十年も山を出なかったのじゃ。
それに因って南陽が葉っぱを抱いていた意味を知ったのじゃ。
半身は温かく、半身は寒いのじゃ。

三十年も山に居て南陽が葉っぱを抱いていた意味を知ったというのじゃ。
まだ半分仏で半分は俗人だったというのじゃ。
小悟であったのじゃな。
完全に大悟していればそんなに長く山に居る必要もないからのう。
まだ修行が必要だから長く山にいたのじゃ。

237避難民のマジレスさん:2021/01/20(水) 11:03:24 ID:0zM9Wu460
289
慈楊塔    
不是平生好境痕 是れ平生好境の痕にあらず
任他鶏足月黄昏 さもあらばあれ鶏足月くわうこん
誰氏風流我盟約 誰かうじぞ風流我が盟約
馬嵬青塚舊精魂 馬くわいの青ちょう旧精魂

柳田聖山先生訳
これは拙僧の寿塔ではなくて夫婦塚なのだ
鶏足山に眠る迦葉が弥勒の出現を臨んだが
二人が相思相愛を誓い合った盟約の記念碑
馬嵬の楊貴妃と青塚の王昭君の亡霊である

くま訳
この塔は、日頃の恵まれた境遇の記念碑ではないのだ、
夕暮れの鶏足山で弥勒を待つ摩訶迦葉のようなわしの心境の碑なのだ。
わしが風流な約束(三生の誓い)をした相手は誰か、
馬嵬で死んだ楊貴妃、青塚に眠る王昭君のような美女の生れ変りである、森の為の塔なのである。

*慈楊塔:1475年,一休の敬慕する宋の慈明禅師と楊岐禅師の名を取って「慈揚塔」と名付けられた。今日
の建物は「法華堂」と改称されている、宮内庁が後小松天皇落胤説に基づき陵墓(宗純王廟)として管理
している 
*鶏足山:大迦葉が、入定された地。その時お釈迦様から衣と言葉を預かり、56億7千万年の後、弥勒菩 
 薩が鶏足山に姿を現した時、それらを授けると言われている
(´・(ェ)・`)つ

238鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/20(水) 23:07:54 ID:1d4drIFg0
大体そのような感じじゃな。

これは平生の境地の塔ではなく、迦葉と弥勒のための塔というのじゃ。
二人の盟約の塔であり、馬嵬や青塚のような後生を誓う精魂の塔というのじゃ。
慈明と楊岐が弥勒の世に会う盟約の塔という意味じゃな。

239避難民のマジレスさん:2021/01/21(木) 19:28:58 ID:ZSuyUWXo0

くま訳全面改
第一句:これは平生の境地の塔ではないのである。
第二句:夕暮れの鶏足山で弥勒を待つ摩訶迦葉のための塔なのだ。
第三句:慈明と楊岐が弥勒の世に会う盟約を刻んだ塔なのだ
第四句:馬嵬や青塚のような後生を誓う精魂の塔なのだ。

290
示斬猫僧    ざんめう僧に示す
是吾會裏小南泉 是れわがえりの小南泉
信手斬猫公案圓 手にまかせてめうを斬る公案まどかなり、
錯來自悔行斯令 あやまり来って自ら悔ゆこのれいを行じて、
驚起牡丹花下眠 牡丹花下の眠りを驚起することを。

くま訳
猫を斬った僧に示す
これ、一休会派のえりの徒の、小南泉の話である。(南線禅師の真似をして、猫を斬ったのである)
無造作に猫を斬る公案は、よく出来ている。
錯って、この公案と同じ様に猫を斬った僧は後悔しているのである。
猫ではなく、自分が、夢に驚き飛び起きる破目になったのである。

*小南泉:南泉普顧禅師、座下の雲水に対する提示に類するをいう(禪学大成脚注)・
*「南泉斬猫」は『碧巌録』『無門関』に採録。東西両堂が猫の子の仏性の有無について争ったとき、南泉 
 が猫の子をとらえ会得したところを明らかにせよと迫り、返答がなかったためその猫を斬ったという故事。
*牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)牡丹の花の下に眠っていた子猫が、人の気配を感じてすぐに
 起きて逃げてしまった。この猫は眠っていたのか、寝ているふりをしていたのか。という禅問答(公案)
(´・(ェ)・`)つ

240鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/21(木) 23:50:40 ID:1d4drIFg0
公案をまねて猫を切った僧が居たというのじゃな。
公案を完成させるために根を切ったというのじゃな。
それが間違いだったと一休に懺悔したのじゃな。
それを又考案にかけて牡丹の花の下で寝ていたのを驚き起こされたというのじゃ。

241避難民のマジレスさん:2021/01/22(金) 14:25:29 ID:eDempLCw0
くま訳改
第二句:公案を完成させるために根猫切ったというのである。
第三句:それが間違いだったと懺悔してきたのである。
第四句:それを又考案にかけて牡丹の花の下で寝ていたのを驚き起こされたと言うのである。

291
心隋萬境轉   心はばん境に随って転ず
今日佛心猶未生 今日佛心猶ほ未だ生ぜず
衆生界地獄先成 衆生界地獄先づ成る
萬機萬境皆情識 萬機萬境皆情識
轉處能幽劍戟城 転処能く幽なり剣戟城"

くま訳
心は外界に随って移ろい行くのである。
今日仏心がまだ生じてないならば、
衆生が輪廻する六道では、先ず地獄が作られるのだ。
あらゆる機会、あらゆる境遇で、迷いが生じたら、
心を転じて執着を離れ、幽玄の境地の城を剣と矛で守るのだ。

おまけ:『景徳伝灯録』・摩拏羅尊者 の偈
心随万境転  心は万境に随って転ず
転処実能幽  転処実に能(よ)く幽なり
随流認得性  流れに随って性(しょう)を認得すれば
無喜亦無憂  喜びもなくまた憂いもなし

*承福禅寺HP訳・解説(〜朝日カルチャー「禅語教室」より〜)抜粋
人の心と言うものは、外界の現象に惑わされて揺れ動き、移ろい変わりやすいものである。
しかしその外界の現象に執着することなく、無心無自性であれば自由無碍であり、まさに幽玄
なる心境にあ
るといえる。
たとえ外界はたえず揺れ動き、激しく変貌することがあっても、心中においては常に平常であり
喜びも、悲しみも時の流れのままに処して何のわだかまりもなく、随処に主となる
ところの境地である。
喜怒哀楽はつきものである。悲しみ、喜びはあれど、実はその実体は何もなくただ、縁に随い、感に赴いて
いるにすぎないのだ。すなわち「心は縁に随って転ずる」だけなのだ。このように悟れば喜び悲しみあれど
その時その時、その場その場に応じて自ずから心のままに泣き、また悲しみ、また喜べばよい。心のままに
あって二念、三念なければ転処実によく幽の境いられよう。
*『景徳傳燈録』:北宋代に道原によって編纂された、禅宗を代表する燈史。禅宗を研究する上で代表的な
資料であり、必ず学ぶべきものとされる。

(´・(ェ)・`)つ

242鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/22(金) 23:40:26 ID:1d4drIFg0
心はよろずの境に従って転じるというのじゃな。
環境や境地に従って変化するというのじゃ。
今日仏心が生じていないならば、衆生の住む世界は地獄が先ず生じるというのじゃ。
全ての心の働きや状況は皆、感情や認識として捉えられるのじゃ。
その心が転じれば攻撃的な心や自らを守る心として能くとらえられるのじゃ。

243避難民のマジレスさん:2021/01/23(土) 12:33:18 ID:KIqelnRo0
くま訳改
心は環境や境地に従って変化するのである。
第三句:全ての心の働きや状況は皆、感情や認識として捉えられるのである。
第四句:その心が転じれば攻撃的な心(劍戟)や自らを守る心(城)として能くとらえられる(幽なり)。

292
泉涌寺雲龍院後小松院廟前菊 泉にう寺雲龍院後小松の院廟ぜんの菊
袞龍錦袖碧雲天 こんりょうきんしう碧雲の天
叡信宗門列祖禪 叡信す宗門列祖の禪
生銕鑄成黄菊意 しゃう鉄つい成すくわう菊の意
秋香未老玉堦前 秋香いまだ老いず玉かいの前

くま訳
泉涌寺雲龍院の後小松院廟前の菊
後小松天皇の威徳を讃えるような青空
宗門祖師の禅を信仰されたのだ。
鍛えられてない鉄を、仕上げよと言うのが、後小松天皇のご意志であった。
その時の秋の香が、未だに衰えることがない宮中のみはしの前であります。

*雲龍院(うんりゅういん):真言宗泉涌寺派の寺院。南北朝時代は北朝の後光厳天皇の勅願により、応安
 5年(1372年)に龍華院と共に創建された。後円融天皇、後小松天皇、称光天皇など皇室の帰依を受けて
 発展したとされる。文明2年(1470年)には応仁の乱の余波を受けて全焼
*袞竜の袖(こんりょうのそで):1 天子の衣の袖。2 天子の威徳のたとえ。
*叡信(えいしん):天子が神または仏を信じ尊び、従われること。また、その信じる心。天皇の信仰。
*列祖:代々の祖先。歴代の祖先。
*鑄(ちゅう):1鋳造する,鋳る.2作り上げる,形成する.
*玉階(ギョッカイ):① 宮中、または神社の階段。御階。みはし。② 広く、階段の美称。
(´・(ェ)・`)つ


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