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【関連レス】岸田秀@よいこの掲示板

1ギコ★:2005/08/22(月) 17:58:14
「岸田秀@よいこの掲示板」スレッドの掲載されている投稿の元になった質問などのレスです。
岸田先生は、質問に答える形がほとんどですので、時系列で言うと、こっちのレスが先になります。

掲載に問題がありましたら、雑談スレに書き込んでください。
削除などの対応をします。

2ギコ★:2005/08/22(月) 18:05:57
「和姦」というニュアンス  投稿者: 一教員@出陣まえ  投稿日: 2月 9日(水)06時19分39秒
日朝関係/日韓関係のいかんはともかく、「和姦」という漢字語は、セックススキャンダルが、単に強姦と周囲から認定されずに収拾されたという非常に政治性のたかい用法ですね。実態として、その大半は、被害者の「なきねいり」というところでしょう。
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和姦と強姦  投稿者: がんこ  投稿日: 2月 8日(火)22時51分13秒
日本の朝鮮への植民地支配
日本人は和姦、朝鮮人は強姦と思っているのではなかろうか。
強姦されたと感じている朝鮮が発病しているということでしょうか。

一昔前は、韓国は反共国家で、日本は韓国を朝鮮半島における唯一の合法政権と支持していた。(朝日的感覚は北朝鮮を地上の楽園と支持していた)
ラングーン爆破テロ事件、大韓航空爆破テロ事件、韓国民拉致テロ事件を問わずに金正日と抱きつく金大中・盧泰愚は北の傀儡としか思えないのですが。

3ギコ★:2005/08/22(月) 18:10:27
お久しぶりです  投稿者: watanabe  投稿日: 2月15日(火)21時36分47秒
先日本屋で何気なく、鈴木晶の「世界一わかりやすいフロイト教授の精神分析の本」というのをパラパラとめくっていますと「人間は本能の壊れた動物であり、ゆえに自我というものを持つに到った」とか「幼形成熟」とか、まるで岸田の著作を読むような文言が書かれてありまして、「あれ?これはフロイトの説ではなく岸田のオリジナルではないのか?」と深く疑問に思った次第です。鈴木晶といえば、岸田のストラスブール大学に提出したフランス語の卒論を日本語に翻訳した人として僕の記憶にあるのですが、さりとて岸田説をフロイト説として紹介するのは、どう考えてもおかしいと思うのですが、皆さんどう思われますか。
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同感  投稿者: おざわまさお  投稿日: 2月16日(水)00時03分54秒
watanabe様 僕も以前立ち読みして同じ思いを抱きました。 どうせ素人相手だ、何も知るまい
と(思って)書いておられるのでしょうかねえ。

それにしても岸田秀のオリジナリティーは凄いですね。 本能が壊れただの、国家(民族)を個人になぞらえて理解するなどなど。
しかし岸田理論を、精神分析や心理学を全く知らない人に喋ると失敗します。 何かとんでもないことを言っていると思われたり、或いは何を言ってるのか全く理解されなかったり・・・
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オリジナル  投稿者: jeffry  投稿日: 2月16日(水)07時07分39秒
「人間は本能の壊れた動物であり、ゆえに自我というものを持つに到った」というところは、岸田オリジナルでしょうねぇ。本能が壊れたというのは誰かの説で、それを自我理論(フロイド理論)に「結びつけた」というところが岸田オリジナルということだと思います。

ということは、A理論とB理論を結びつけてC理論をつくったわけですね。AとBはどちらも岸田オリジナルではないがC理論は岸田オリジナルということで。

何がオリジナルかというのは、最近は著作権とかいろいろありますが、私はあまり気にしないほうで、いい理論だったらそれでいいんじゃないですか?

「憎しみの抑圧を解放することによって、強迫症状が消失する。」というのはフロイドオリジナルかどうか私は知りませんが、これはすごい理論だ。否定できない真実を含んでいる。


日本人の欧米への劣等感やあこがれ、その裏返しとしてのアジアへの優越感などを指摘する人は少なくないですが、その劣等感や優越感はどこから来ているのか?いつから始まったのか?何を意味しているのか?どんな社会問題を引き起こしているのか?どうすれば直るのか?等々の重要な問いかけに答えているのは岸田理論だけではないでしょうか。
全ての洞察がある一つの基本理論に収斂していくところというのもありますね。個々ばらばらな言説や洞察をいくら集めても「ああそうですか」ということになってしまうのが、きちんとした理論で体系化されているというところがすごいじゃないですか。

という私の投稿もオリジナルが岸田理論にあるのを見抜いたあなたは岸田マニアです。

岸田理論の欠点は、その基礎的な理論が単純すぎることw。分かりやすすぎてありがたみがないことw

4ギコ★:2005/08/22(月) 18:18:18
岸田先生へ質問が。  投稿者: toto  投稿日: 2月14日(月)20時52分29秒
 突然失礼します。長年の読者ですので、お許しを。私、ある市役所に勤務してます。職員のやる気のなさに時々嫌気がさします。官僚組織そのものです。一般市民との感覚のずれを自覚してるのかないのか。やる気を出させるにはどうすればいいでしょうね。お暇なとき考えてください。そして、ご本にしてください。よろしくお願いします。
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ありがとうございました  投稿者: watanabe  投稿日: 2月17日(木)00時13分30秒
岸田先生、ありがとうございました。岸田説がオリジナルか否かということは、そういや、先生ご自身がいくどか述べておられますね。しかも、主張は一貫してますね。エライ

>jeffryさん
岸田理論の欠点は、その基礎的な理論が単純すぎることw。分かりやすすぎてありがたみがないことw

欠点だとおっしゃっていますが、これはとりもなおさず、長所であることはjeffryさんご自身よくご存知なんですよね。まあ、こけ脅かしの尊大ぶった装飾をつけると、もっと信者は増えるかもしれませんが、しかしそれでは自説の趣旨に反するんでしょうね。

おざわさん
まあ、自我は幻想だ、なんてことを周囲に話すと、間違いなく友達は減りますね(笑)
その分、自分だけが岸田理論の恩恵に浴してるんだ、という選民思想的な優越感にはひたれますね(笑)

totoさん
競争のない組織は必ず腐りますね(僕の会社も昔はそうでした)。人間は危機に迫らないと自分の世界を変えようとしない、というのは法則であり、岸田理論でも、人間が自我を獲得したのは本能が壊れ、人類滅亡の危機に瀕したからだと言っています。ですからまあ、市役所の職員が怠けるのは法則でしょうね(笑)。システムとして競争原理を導入するしかないんじゃないですかね。今は、正社員より派遣社員の方が優秀で、安い賃金でよく働くそうですから、堕落した職員には、いつでも辞めてもらって、派遣社員を充当するというシステムにでもすると、改善するかもしれませんね。
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5ギコ★:2005/08/22(月) 18:21:21
華さん  投稿者: watanabe  投稿日: 2月19日(土)21時33分54秒
申し訳ありません。もちろんこれは一般論です。公務員にも優秀な人はいくらでもいます。ただ、客観的というかマクロ的に見ると、公務員より民間企業の社員の方が危機感や緊張感があるのは事実であって、危機感がなくても働く人は働くのでしょうが、その危機感は意識的無意識的に個人を圧迫するし、全社員的数字となると、やはり、親方日の丸企業には堕落した社員が多くなるんでしょうね。JRの社員も昔よりよくなったし、タクシーなどは民間ですが、昔は行列をなしてタクシーを待ってたものだから、運転手も横柄で客が運転手に気を使ってた、危機感がないからですね。まあ、そんなこんなで、やはり親方日の丸は、内部の者にとっては天国ですが、外部から見るとやはり腹の立つことが多いですね。

6ギコ★:2005/08/22(月) 18:25:41
それはそうと、岸田先生  投稿者: watanabe  投稿日: 2月21日(月)21時42分32秒
構造主義言語学というのはつまり、人間は言葉・概念によって世界を認識するということですよね、よく分かりませんが。そうなると唯幻論も根っこは一緒だと思うのですが、岸田先生がラカンをそこまで嫌う理由は何ですか。

7ギコ★:2005/08/22(月) 18:28:35
言われてみると、思い出す  投稿者: watanabe  投稿日: 2月28日(月)20時15分17秒
あ、そうそう、そんなことどこかで書いておられましたね。いつも先生に言われてから思い出します、ごめんなさい。

さて、これは直接岸田先生の手を煩わせるほどのことではないのですが、今私はある個人的事件以来、岸田先生の著作のうち「幻想我と現実我」に関する文章を探しています。ネットを検索すると「ものぐさ精神分析〜ナルチシズム論」「嫉妬の時代〜嫉妬とは何か」「さらにまた幻想を語る〜世の中は嫉妬、嫉妬、嫉妬の時代です」の3つが大きな塊としては発見されたのですが、その他にはないものかと思っています。どなたかご存知の方、いらっしゃいましたらお教えください。・・・岸田秀全集のDVD版でもほしいですね。

8ギコ★:2005/08/22(月) 18:31:27
岸田先生さまへ  投稿者: 性愛について質問させてください  投稿日: 3月 5日(土)19時11分43秒
尊敬できないけど性欲を感じて惹かれる人と、
性欲感じないけど尊敬できるから惹かれる人の場合の解釈についてです。

「フロイドを読む」では、先生の恋愛の原体験が語られていますが、
そこでは、親似の人が強迫的恋愛としてあり、親似ではない人を選ぶことが解決
として上げられていました。

逆に「自分たちよ!」での男性恐怖(P233)の人のケースでは、尊敬する人に対して
性が分離してしまい、この場合では親似の人を選びそして、親似の人に性欲を感じられるように段階を経るべき(→親似の人がいい)という締めくくりに思えました。

両者のケースとも、親似の人と、親似じゃない人にそれぞれ性愛(聖俗)が分裂してるわけですが、
でも、前者と後者で結論は違うのですが、その違いの目安などありましたら
理屈上の話で構わないので、教えて下さい。

9ギコ★:2005/08/22(月) 18:33:06
歴史に何を学ぶのか  投稿者: jeffry  投稿日: 3月17日(木)19時08分51秒
北朝鮮が大日本帝国の劣化コピーならば、米国は北朝鮮を挑発して「最初の一撃」をさせるように動くだろう。

北朝鮮は、国際政治の不条理に我慢に我慢を重ねている(と、主観的には思っているように見える)。

「最初の一撃」を北朝鮮がすれば、つまり、ミサイルをどこかに発射するようなことがあれば、米軍は一気に北朝鮮を攻撃して攻め滅ぼすであろう。そのときは、北朝鮮と韓国日本米軍との間の熱い戦争が起こる。

北朝鮮はいつかは滅びると思う。国内に餓死者が出るような無理に無理を重ねている。たぶん、共産主義が国を貧しくしているのだろう。脱北者が増えているのは崩壊の兆候ではないだろうか。

いつか滅びるということならば、どうやって滅びるのかというのが問題になる。
ミサイルの飛び交う戦火を経てからの崩壊が、最悪のシナリオだろう。そして、その政治的な環境が刻々と準備されているような気がしてならない。

日本は、米国の子分として、武力による北朝鮮攻撃の片棒を担ぐ準備をしているようにも見える。

もしも、歴史に学ぶ賢さがあるのなら、日本は何をいますればいいのだろうか。
少なくとも、北朝鮮を追い詰めて、「最初の一撃」をやらせる口実作りをしてはならないと思う。

北朝鮮への経済制裁は、拉致問題の解決のためなのだが、実際には米国の求める「最初の一撃」を北朝鮮にやらせる口実になりはしないだろうか。

10ギコ★:2005/08/22(月) 18:35:51
3Q  投稿者: 仙人掌  投稿日: 3月25日(金)16時24分7秒
う〜む、岸田先生は書かれてはいらっしゃらないのでしょうか。残念!
…性欲というものを、一時的ナルシズム復元の試みであるとみている…
…自己というものが──たとえば自分は男である、と限定されることで、女であった半分を失う──
…人間の文化はこれは男性的、これは女性的と分けるわけですよ。……一般に、男になった人にとっては、女であった部分が失われた自己なわけです──というか、失われた自己というのは女であるわけですから、自分を取り戻すためには女を必要とするわけですね、だから女を求めるト──

上の性欲の説明を結婚する理由と長い間勘違いしていて、どうも違うらしいと気付き又、何とか理由を見つけ出そうとしていました。上を読んだ時は、勘違いにも関わらず酷く感動し悦として人に語ったりして…相手も又微笑をたたえ納得しておりましたが…と、余談でした。
こんな感じの説明がなんだか私には納得出来ます。限りなく誰にでもに共通するであろう説明が。

フラッシュさん、3Qです。下記のリンクで言ってる事、私にもよく判ります。

11ギコ★:2005/08/22(月) 18:39:17
不安定  投稿者: 仙人掌  投稿日: 3月30日(水)13時05分31秒
こんにちは
岸田先生、管理人さん、わっはっさんありがとうございました。
実は先生にここで説明して戴けるかもなんていう下心が・・・(-_-)
管理人さん
>…結婚ほど社会的文化的に自我の安定をもたらせてくれるものは…
この部分が引っ掛りました。この件又何時か改めて書き込みしたいと思っています。

今日は先生の著書を拾い読みしていて分らなかった事があり、又訊いてしまうという…私の悪い癖ですが、すんません。
「哺育器の中の大人」の『自我の領域』より。179頁以降
>…自我が不安定であればあるほど、エスとの間の防壁をかためなきゃいけない…
自我が非常に狭く固まっている人もいる。そうすると、その人は世界(擬似現実)も狭いわけです。人間というのは自我でしか世界に接してないんだから、自我がせまけりゃ世界も狭くなってしまう。…だから、非常にこの人の自我は不安定なわけです。…不安定なほど自我を守らなきゃいけないでしょ?…

お聞きしたいのは何故不安定なのかという事ですが、188頁に答えは書いてありそうなのですが、幼児の頃から親に認められない部分が多かったという事でしょうか。自我を広くするには・・・認められていない部分を知り自分で認めていくという様な事でしょうか?
編集済


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結婚  投稿者: わっはっ  投稿日: 3月28日(月)02時11分49秒
確かロフトでの発言だったかと思うのですが、
「お母さんを独り占めしていたから、大人になって女を独り占めにするために
結婚をする」みたいな事を言っていた覚えがあります。違うかな?


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以前の投稿の再掲  投稿者: jeffry@管理人  投稿日: 3月26日(土)14時55分40秒
以前、こういう投稿がありました。
結婚について直接言及しているわけではありませんが、
「結婚する理由」は、ここらへんだと思います。

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(無題) 投稿者:岸田 秀  投稿日: 1月 3日(月)18時07分56秒

人間は自我の根拠が必要で、おおまかの言うと、どちらかと言えば、あちらの女は男にもてることに、こちらの女は子に慕われることに自我の根拠をおいていたらしいですが、こちらの女もだんだん男にもてることに根拠を移しているようですねえ。いずれにせよ、根拠にされた方は都合がいいこともありますが、気が重いこともあります。
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結婚は、社会的文化的な行為ですが、現在、日本でも欧米でも、結婚ほど社会的文化的に自我の安定をもたらせてくれるものは、他にないのではないでしょうか。ですから、多大な不自由や多くの手痛い失敗がありながらも、みんな結婚する(笑

補足
唯幻論において、自我とは、実体のある何ものかではなく、「誰かにとっての私」である。
であるから、自我の根拠は幻想であり、常に不安定で安定を求める。自我が安定を求めるのは、自我が行動規範でもあるため、不安定だと何をしていいのか分からず混乱するからである。

12ギコ★:2005/08/22(月) 18:44:27
山籠り  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 4月27日(水)23時16分1秒
これに対応するレスはないようです。

13ギコ★:2005/08/22(月) 18:48:38
RE:幻想を恨んで、個人を恨まず  投稿者: がんこ  投稿日: 5月 7日(土)18時46分34秒
最近がんこもそう考えることがあります。
日本人にはひそかに唯幻論が浸透してきて無意識にそのように考える傾向になったのではないかと。
中国暴動とか見てると思うのです。
共産党にだまされてる気の毒な民衆だと。
以前だったら、あれをやられたら、このやろうとなったのでは。
でもそれに合わせると、国益は損なうかも。

ただ考えなくてはならないのは、同じ環境に育っても、否定的な幻想を持つ人もいれば、肯定的な幻想を持つ人もいることですねえ。幻想は深い・・・・・・
がんこは今の日本で自我を形成できて良かったと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/sig1929

14ギコ★:2005/08/22(月) 18:51:34
外人さんへ  投稿者: jeffry  投稿日: 5月14日(土)22時43分53秒
伊丹十三氏のファンの方ですか?

唯幻論は岸田秀氏の説で「全ては幻想である」というものです。
伊丹十三氏は、岸田秀氏の著作を通して「唯幻論」に傾倒し、対談が本になったり、彼自身が雑誌を発行したりしました。

私のような唯幻論愛読者からすると、伊丹十三氏は、われわれの代表者であり、彼の映画は唯幻論映画です。

「保育器の中の大人」という本は、伊丹十三氏が岸田秀氏に「唯幻論」とはなにか?を問いかける形になっているので、唯幻論入門書として最適だと思います。ただ、残念ながら、絶版になっているようですので、古本屋か図書館で探す必要があります。

もしも、日本語をよむのが、むずかしく、英語がよめるならば、英語の本が一冊出たばかりですから、ぜひよんでみてください。


Place For Apology: War, Guilt, And U.s.-japan Relations

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0761828494/blogzine-22/250-8238542-7233847

韓国語と中国語にも翻訳されていたようないないような。。。

15ギコ★:2005/08/22(月) 18:54:42
反日暴動  投稿者: jeffry  投稿日: 5月13日(金)16時39分14秒
私にとって唯幻論は、自己分析理論ですから、反日暴動も日本側の問題点を分析するような見方をしてしまいます。

まず、反日暴動は正しいとおいてみます。
すると、先の戦争を日本は謝罪はするが、反省をしていないということになるでしょう。

謝罪は口だけというわけです。それは行動に現れている。首相の靖国神社参りがそれを良く表している。中国侵略の責任者であるA級戦犯を日本国民はいまだに大事に神としてまつっているわけです。

以前、大日本帝国は、中国を侵略し、「対支二十一カ条要求」という中国にとって屈辱的な要求を突きつけ、中国人民を苦しめ、時には虐殺したのである。その歴史は、中国にとって屈辱的な歴史であるが、日本の真摯な反省と謝罪があるならば、中国としても忘れたい歴史かもしれない。

しかし、最近の日本は、反省の態度を取るどころか、教科書問題に見られるように、大日本帝国の侵略を美化しようとしてはいまいか。それは中国にとって赦すことができない。中国人民の怒りは、日本人の矛盾した行動に向けられているのである。謝罪を口にしながら、実のところ反省していないという矛盾である。この中国人の怒りは人民の怒りであって、中国政府としても下手に抑えようとすれば、政変が起きる可能性すらあり、広く中国人の共有された怒りだと思う。

日本は戦争に負け、無条件降伏をしたのです。東京裁判を受け入れたわけです。日本の外交政策は、一貫して東京裁判史観を受け入れるということで成り立っているのです。サンフランシスコ講和条約の第11条によって、東京裁判を受け入れる旨、署名しているのである。国際社会は、大日本帝国という平和の敵を裁くことによって、戦後の秩序を確立したのであり、その秩序はいまだに続いているのである。国連とは言うまでもなく先の大戦の連合国=戦勝国の作った組織である。日本国民が、東京裁判史観を受け入れることができないのであれば、サンフランシスコ条約にさかのぼって、その条約の破棄を宣言し、国連を主軸とした国際社会の秩序に異議を唱えなくてはならないのだ。日本はその覚悟があるのか?覚悟があるどころか、過去はきれいに忘れてもらって、国連に擦り寄って、常任理事国に名を連ねようとしているのではないだろうか?

唯幻論読者なら、すぐに分かってもらえるであろうが、日本の行動と言動の矛盾は、内的自己と外的自己の分裂の症状である。その矛盾した行動が、対中関係のみならず、国際社会から不審の目で見られる元なのである。

今年の8月15日の靖国参拝はどうなるのだろうか。強行すれば、反日暴動は、中国、韓国でまた燃え上がるであろう。

小泉首相がバンドンで、村山談話を引いて、「反省と謝罪」のことばをつらねたのに対し、中国側は「(反省と謝罪は)行動で示してもらいたい」というだけだった。日本の分裂した行動を、中国は不審と疑念の目で見ている。いくら謝罪の言葉を連ねても、いくら賠償金を払おうが、無意味などころか逆効果でさえある。矛盾した日本の行動が直らない限り信頼を勝ち取ることができない。

靖国参詣問題、教科書問題、歴史認識、A級戦犯問題、東京裁判などなどは、全てつながっている。

16ギコ★:2005/08/22(月) 18:56:42
日中問題  投稿者: jeffry  投稿日: 6月 7日(火)19時35分10秒
A級戦犯や靖国問題が、マスコミをにぎわしているようですね。論じられつくしているようでもあり、ないようでもあり、戦後の問題として、未解決な問題であることは確かなようで、ぜひとも、議論を深めて、良い方向を打ち出せるといいと思います。私などたいした知識がないものが、この問題を論じるのは、恥ずかしい限りではありますが。。。

歴史問題を、政治目的に利用するのは中国の基本姿勢でしょう。そもそもマルクス主義の歴史観が政治的で、それを中国の歴史家は継承しているようです。政治的に歴史を見ることが必要だとどこかで公言していたのを見たことがあります。

その政治的な歴史観にごまかしや嘘があると思います。中国は覇権主義を否定しているようですが、台湾問題やその他の中国国内民族問題を見れば分かるとおり覇権主義的行動を取っていますから。

日本の政治家は、その中国の政治的な歴史観に論破されているように見えますがどうでしょうか。日本人の歴史観も日本人の思いも、言語化されていないという弱点があるように思います。だから、伝わらないし、議論に弱いのではないでしょうか。

日本は経済一流、政治三流、外交五流などとどこかに書いてありましたが、まさにそのとおりで、外交問題になるとだめなようです。なんとかしなくちゃぁ!

17ギコ★:2005/08/22(月) 19:00:35
RE:日中問題  投稿者: jeffry  投稿日: 6月15日(水)19時08分51秒
日本の国論は、この問題では、まさに分裂していますね。靖国問題でも、世論調査を見ますと、真っ二つに割れてしまっている。

それにしても、岸田先生のご指摘は、驚きであり、示唆に富み、ユニークで誰も言っていないことですね。世界情勢を論じるなら、このぐらいの視野の広さは持つべきですね。大きく俯瞰しなければいけません。はじめ読んだ時は、よく分からなかったのですが、よくよく考えてみると、まさにそのとおりで、中国が日本に敵対するのは、日本がアメリカの子分だからに違いなく、また、中華思想というか、中国の覇権主義があるからですね。

改めて考えると、あまりにも当然の当たり前のことですね。そして、日本は、アメリカの子分であることを否認しているので、そのことが見えない。中国は、覇権主義を建前で否定しているし鈍感になっているのでしょうか。

18ギコ★:2005/08/22(月) 19:02:27
ないものねだり  投稿者: おざわまさお  投稿日: 6月21日(火)02時20分21秒
私は、岸田氏の日本論とアメリカ論があまりに鮮やかだったので(今でも全然古びていないと思う)、できれば同じ線上で中国論を、と願っておりますが・・・(自分でやればいいですが、才能がありません。学識なんていくらでもつけられると思うが、才能はどうにもならない)
でも、中国はいろんな民族が交代で覇権を握ってきた歴史なので、史的唯幻論を適用しにくいかもしれないですね。

あるとき、アメリカ映画にはやけに裁判の場面が多いなあ、と気づき、これも「アメリカ正義病」だと感心したことがありました。

19ギコ★:2005/08/22(月) 19:05:31
幻想対談 補足  投稿者: がんこ  投稿日: 7月22日(金)21時54分15秒
昨日は押井守監督と藤田先生の対談で満員盛況でした。
新刊の『日本人はどこへいく 岸田秀対談集 青土社』でも岸田先生と押井守さんの対談があります。池田晶子さんとの対談もありますねえ。
対談者の岡村靖幸さん捕まりましたねえ。
パステルカラーのきれいな本です。

幻想対談聴講希望の方は会場が20名程度なので早めに直接予約してください。
7時〜10時 幻想対談です。その後、岸田先生・藤田先生を囲んでオフ会をしましょう。

精神分析的実験酒場クレマスターはとても雰囲気のよいお店で、夜な夜な岸田秀だとかフロイドだのラカンだのフェニミズムだの話が飛び交っています。全鏡張りのトイレもお勧め。
しかも低料金!安すぎる!
8月の毎週木曜日は藤田先生のゼミがありますので関心の有る方はどうぞ歓迎されますよ。
詳細は以下のHPへ急げ!

http://cremaster.vis.ne.jp/
http://foujita.vis.ne.jp/
http://blog.goo.ne.jp/sig1929

20ギコ★:2005/08/22(月) 19:10:21
歴史のおもしろさ  投稿者: jeffry  投稿日: 8月 9日(火)04時02分33秒
私は学校で習った歴史が面白くなくて、ほとんど勉強しなかった生徒でしたので、社会科教師さんに参考になることを言える立場かもしれません。

室町幕府と鎌倉幕府の違いとか、平安京、平城京の違いとか、そういうものがつまらなかったですね。戦国の武将とか、平安時代のなんとか制とか。

「そんな昔のことはどうでもいい」と思っていました。
今の自分に関係ないから、興味がなかったんだと思います。

一方、近代史、日清、日露、大東亜戦争あたりは、今の政治にかかわっていることなので、興味はありましたが、時間切れであまり教えてもらわなかったように思います。

それと、古代史はおもしろかったですね。縄文時代や弥生時代の土器とか食べ物。どんぐりの食べ方とか。現在とかけ離れているので、ファンタジーとしてのおもしろさかもしれません。

歴史をおもしろくするには、歴史のもしもを活用するのはどうでしょう。
今、私が関心があるのは、日露戦争をもしもやらなかったら、日本はロシヤの植民地になっていたのだろうかとか、大東亜戦争をやらなかったら、アジアは植民地のままだったのかとか、いろいろ考えますね。歴史のもしもを考えると、いろいろな可能性を考えることができるので、歴史を習う生徒も活発に意見を言える授業ができるんじゃないでしょうか。

あと、日本の明治や昭和の軍人や国民はどんな気持ちで戦争に突入して言ったのだろうということも気になります。その時代の私たちの先人の気持ちを理解したいですね。日露戦争の時には、ロシヤが朝鮮まで来ていたのですから、かなり、怖かったのでしょうか?大東亜戦争の時は、日本人の思い上がりがあったのでしょうか?それらは、語り継がれるべき歴史かもしれません。

まず、素朴な疑問というか、問いかけが内在しないと学ぶということは難しいと思います。ですから、興味深い問いかけをどう出せるかも大切だと思います。

史的唯幻論のすばらしさは、歴史の重要かつ興味深い問いかけを出発点にして、それにきちんと答えていることと、歴史のもしもを許容している点だと思います。もしもについては、もしもがなければ歴史がないとまで言っていたと思います。こういう点が教科書の歴史(科学的な歴史?)に大いに欠けている部分ではないでしょうか。
(また、お決まりの唯幻論賛歌になってしまいました)

ところで、科学的な歴史というか、教科書の歴史観というのは、なんですか?


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