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大中華世界的話題(その3)

3064OS5:2024/05/13(月) 10:55:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e4b23e9e9c9a2a540971b4bb3446f30b14b5d7
四川大地震16年、復興の陰で被災者置き去り…補償要求や責任追及すると尾行や軟禁の嫌がらせ 
5/13(月) 10:14配信


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読売新聞オンライン
 【都江堰(中国四川省)=田村美穂】四川大地震から12日で16年となる現場を訪れた。復興の陰で、政府の責任を追及し補償を求めてきた被災者に対する当局の嫌がらせや差別待遇が続いていた。

恩恵
(写真:読売新聞)

 中国共産党や当局の指導で被災地の復興は進んだ。都江堰や●川県の国内総生産(GDP)はいずれも3〜4倍に増え、同県への旅行者は約150倍に増えた。都江堰には新しい商店が立ち並び、大型観光バスが行き交っていた。(●はさんずいに「文」)

 しかし、復興の恩恵を受ける対象から除外された被災者たちがいた。成都市近郊の都江堰にあった新建小学校や聚源(しゅうげん)中学校などの校舎倒壊で亡くなった児童・生徒の保護者ら約300人だ。

 国営新華社通信などによると四川省は、被災者に臨時の生活補助金として1人毎日10元(約215円)を3か月間支給し、死亡者1人につき5000元(約10万7800円)を遺族に送った。住宅の提供を受けた被災者もいた。

 しかし、この保護者らは今まで十分な補償を受けられていない人が多い。倒壊した校舎の手抜き工事を指摘し、地元政府に対して抗議や提訴に向けた動きを繰り返してきたことが理由だ。畑として利用していた土地に復興住宅が建設され、自給自足もできなくなった。

窮状
11日、四川省都江堰にある校舎倒壊で亡くなった小中学生の共同墓地には花が供えられていた=大原一郎撮影

 保護者ら約300人は3月、震災後に生まれた子の教育費免除などを四川省政府に訴えた。

 「地震で学校が崩壊し、唯一の子供を失った。被災後、新たに子供を産み育て始めた。国の一人っ子政策を順守した結果、高齢での再出産、育児となった。経済的に困窮し、精神的負担も大きい。政府に責任を取ってほしい」

 当局に提出した文書で窮状を訴えた。

 聚源中学校で長男(当時15歳)を亡くした女性(55)は「定職がなく子供はまだ幼い。生活が不安定で育て上げる自信がない」と涙ながらに語った。夫は長男を失った悲しみでうつ病を患い仕事ができない。被災後に生まれた長女(15)、次女(12)は幼く、女性が工事現場の仕事などで養う。「最近は高齢で仕事も簡単にみつからない」と生活不安を訴えた。

監視
 遺族らは近年、事故や病気で子供を失った全国の保護者と連帯している。他地域の政策と比較して「なぜ四川はできないのか」と地元政府に詰め寄るためだ。中央政府への働きかけも進めている。

 しかし、こうした動きを強めれば強めるほど地元当局から社会の安定を揺るがす集団とみなされ、年々監視を強められている。特に発生日の5月12日前後は締め付けが厳しく、集団での墓参もままならない。

 昨夏、習近平(シージンピン)国家主席が四川省を訪れた際、当局はある遺族を一時的に隔離した。被災直後から地元政府に事故責任を問い、抗議してきた一人だ。住居の提供を口約束されたが、今も実現しないままだ。習氏の視察時に問題を起こさせないための措置だ。

 遺族への当局による理不尽な対応は、四川大地震にとどまらない。

 新型コロナへの感染が原因で2020年2月、湖北省武漢市の父を亡くした張海さんは、感染拡大を招いた地元当局の責任を追及すると当局から尾行や軟禁といった嫌がらせを受け、23年3月には、別件の騒動挑発容疑で逮捕された。

 ◆四川大地震=2008年5月12日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州●川県を震源に起きたマグニチュード8.0(中国政府発表)の内陸直下型地震。被害範囲は日本の国土の1.3倍に相当する約50万平方キロ・メートルに及び、約8万7000人が死亡・行方不明となった。多数の小中学校の校舎が倒壊し、政府発表で同省の児童・生徒の5000人以上が犠牲となった。

3065OS5:2024/05/16(木) 17:14:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b4554f6c8f52fc9fbd266d2a743ed5e8455698c
「大どんでん返し」韓国・国会議長選出で波乱 尹大統領「宿敵」の元法相が落選
5/16(木) 16:09配信

産経新聞
韓国国旗

【ソウル=時吉達也】4月の総選挙で圧勝した韓国の革新系最大野党「共に民主党」は16日、今月30日に任期が始まる次期国会の議長候補に禹元植(ウ・ウォンシク)議員を選出した。来月5日に予定される本会議での採決を経て正式に確定する。大方の予想に反し、文在寅(ムン・ジェイン)前政権で当時検事総長だった尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「宿敵」として知られた秋美愛(チュ・ミエ)元法相が敗れる波乱となり、韓国メディアは「大どんでん返し」(聯合ニュース)と速報した。


秋氏は法相当時、文政権内部への捜査を強行する尹検事総長と対立し、4カ月で3回の指揮権を発動し捜査に介入。尹氏が「反文在寅」の次期大統領候補として浮上する契機となり、秋氏は「尹大統領就任の一等功臣」とも揶揄された。今回の党内予備選を前に「国会議長は中立ではない」と公言していた秋氏の落選で、尹氏は政権運営をめぐり国会と全面的に対立する最悪の事態を回避した形だ。

一方、今回議長に選出された禹氏も16日の受諾演説で「(国会運営で)民意に背く後退、遅滞が生じれば国会法に従って処理していく」と述べ、選挙で圧勝した野党の立場を優先する意向を示した。禹氏は当選5回で、文前政権で党ナンバー2の院内代表などを務めた。

韓国国会議長は、第1党から候補を出すことが慣例。共に民主党では当初、当選回数が最多6回の秋氏ら、党重鎮の4人が立候補したが、予備選開催直前に2人が辞退を表明した。韓国メディアは李在明(イ・ジェミョン)党代表の意向で候補者が事実上秋氏に一本化されたと報じ、「国会が『民主党出張所』『李在明直轄部隊』に転落する危機に直面している」(ソウル新聞)などと同党への批判を強めていた。

3066OS5:2024/05/16(木) 17:31:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/600799f7ce46275a9a24b564852924b44eb055c6
「脱リー家」へ転換点 カリスマ不在の集団指導体制へ シンガポール
5/16(木) 7:11配信

時事通信
シンガポールのローレンス・ウォン新首相(右)とリー・シェンロン氏(AFP時事)

 【シンガポール時事】都市国家シンガポールは「建国の父」として今なおたたえられる故リー・クアンユー初代首相の強力なリーダーシップの下、経済発展を遂げてきた。


 「創業家」として3代目を継いだ長男のリー・シェンロン氏が政治の一線から身を引くことで、カリスマ不在の集団指導体制に移行。今回の首相交代は「脱リー家」への転換点として、歴史に刻まれそうだ。

 「100年以上前、ここは干潟や沼地だった。今から10年後、ここは大都市になる。決してひるむな」。リー・クアンユー氏は建国当初、こう国民を鼓舞したと伝えられる。シンガポールは1965年にマレーシアから独立。ただ、実際には中国系が人口の大半を占めるシンガポールが、マレー人優遇を目指すマレーシアから追放された形で、望んだ建国ではなかったとされる。

 資源もない小国として歩み始めたシンガポールは、リー・クアンユー氏率いる人民行動党(PAP)による実質的な一党支配体制での生き残りを模索。政治の安定と政府の迅速な意思決定を武器に経済立国を推し進め、アジアを代表する金融・物流拠点として飛躍的成長を実現した。

 そうした経緯から、同国の政治体制は中継ぎ的なゴー・チョクトン第2代首相を挟み、これまで「リー家」支配の色合いが濃かった。だが、リー・シェンロン氏は世襲に消極的で、娘1人と息子3人はいずれも政界から距離を置いている。

 リー・シェンロン氏は当面、上級相として閣内に残るが、首相退任前最後の国民向け演説となったメーデー集会で「新首相とその同僚を全面的に信頼しており、引き続き支える」とサポートに徹する姿勢を示した。ウォン氏も首相就任前、英誌エコノミストのインタビューで、歴代首相が退任後、上級相に就いていることを挙げ「(リー・シェンロン氏の存在が)首相としての判断の妨げになるとは考えていない」と明言。「院政」の可能性を否定した。

3067OS5:2024/05/16(木) 22:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cfbef182aec8d53d533dd9538b2b02c799d3b25
ベトナム共産党、序列5位が辞任 1年余りで政治局員6人目
5/16(木) 21:30配信

共同通信
昨年8月、ベトナムの首都ハノイで立憲民主党の泉代表(左)と握手するチュオン・ティ・マイ氏(共同)

 【ハノイ共同】ベトナム共産党は16日、党最高指導部である政治局における唯一の女性メンバーだったチュオン・ティ・マイ党書記局常務兼党中央組織委員長(66)の辞任を中央委員会総会で承認したと発表した。党の規則に違反し、党の威信を傷つけたとして責任を問われていた。具体的な内容は不明。ベトナムは共産党一党支配で、書記局常務は党内の序列5位とみなされている。

 ベトナムでは最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長(80)が汚職追及運動を進めている。政治局員の解任や引責辞任は約1年半で6人目となる異例の事態だ。マイ氏は越日友好議員連盟会長で、4月に訪日して岸田文雄首相と会談していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/595cd89711162ce56eab1239a0d2fa353961ee06
序列5位も辞任 異例の交代続く ベトナム共産党
5/16(木) 21:07配信

時事通信
ベトナム共産党序列5位のチュオン・ティ・マイ書記局常務兼中央組織委員長(手前左から4人目)=2016年1月、ハノイ(AFP時事)

 【ハノイ時事】ベトナム共産党は16日、ハノイで中央委員会総会を開き、党序列5位のチュオン・ティ・マイ書記局常務兼中央組織委員長の辞任を決定した。

 党員による汚職の取り締まりを進める中央検査委員会は、マイ氏が党規則に違反し、党の威信を汚したなどと批判した。国営ベトナム通信などが16日報じた。

 ベトナムでは、グエン・フー・チョン書記長の指示の下、反汚職の取り組みが積極的に展開されている。3月以降、ボー・バン・トゥオン国家主席、ブオン・ディン・フエ国会議長が退任し、党指導部で辞任が相次ぐ異例の事態になっている。

3068OS5:2024/05/18(土) 23:28:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/34e9e5a6d0e9fae4615a8ef206c9e7336b72b971
中国共産党、農業農村相を規律違反の疑いで調査 現職閣僚で異例
5/18(土) 20:35配信

毎日新聞
中国共産党の中央規律検査委員会の調査を受けているとされる唐仁健農業農村相=農業農村省のホームページから

 中国共産党で汚職摘発などを担う中央規律検査委員会などは18日、唐仁健農業農村相(61)を重大な規律・法律違反の疑いで調査していると発表した。詳細は明らかにしていないが現職の閣僚が調査を受けるのは異例。中国では規律違反などの疑いで当局の調査を受けると、立件される可能性が高い。

 唐氏は広西チワン族自治区政府副主席、甘粛省長などを経て2020年12月に現職に就任。米国との長期的な対立をにらんで習近平指導部が掲げる「食料安全保障」の確立に向け、食料増産などの旗振り役を担っていた。

 習氏は1月、中央規律検査委員会の重要会合で演説し、自身が進めてきた反腐敗闘争について「情勢は依然として深刻で複雑だ」と述べたうえで「持久戦に断固勝利しなければならない」とさらに摘発を強化する姿勢を示していた。

 習政権では3期目に入り、外相や国防相など現職閣僚が相次いで解任されたほか、軍部でも大規模な汚職疑惑が取り沙汰され、事実上の更迭人事が相次いでいる。【北京・岡崎英遠】

3069OS5:2024/05/18(土) 23:29:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/889724b438626e99ea5c74633457ec39d11445ce
国家主席にラム公安相 国会議長はマン副議長が昇格 ベトナム
5/18(土) 20:25配信


時事通信
ベトナムのトー・ラム公安相=2023年7月、ハノイ(AFP時事)

 【ハノイ時事】ベトナム共産党は18日、3月に辞任したボー・バン・トゥオン国家主席の後任にトー・ラム公安相(66)を起用する方針を明らかにした。

 ブオン・ディン・フエ氏が退任して空席となった国会議長には、チャン・タイン・マン副議長(61)が昇格する。国営ベトナム通信などが報じた。

 いずれも20日に開幕する国会での手続きを経て、正式に就任する。国家主席は党序列2位で、国家元首に位置付けられている。

 ラム氏は北部フンイエン省出身で、1979年に公安省に入った。一貫して同省でキャリアを積み上げ、2016年から公安相を務めている。

3070OS5:2024/05/18(土) 23:34:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3fd941b56e5f93a6ef81716168dd1b43302103e
台湾で国会乱闘、6議員搬送 頼新政権の発足直前
5/18(土) 7:21配信

時事通信
17日、台北で、立法院(国会)の審議中にもみ合いになる立法委員(国会議員)ら(ロイター時事)

 【台北時事】台湾の立法院(国会)本会議で17日、立法院の改革関連法案の強行採決を図った最大野党・国民党と、阻止しようとした与党・民進党の立法委員(国会議員)が激しく衝突し、6人が病院へ搬送された。

 審議は深夜まで続いて中断し、21日に再開されることになった。

 立法院前では野党の強引な国会運営に反発する学生らが集まって採決中止を訴え、一時騒然となった。18日以降、抗議活動が広がる可能性がある。

 台湾では中国と距離を置く民進党の頼清徳副総統が20日、新総統に就任する。1月に総統選と同時実施された立法委員選では民進党が少数与党に転落し、親中的な国民党に第1党の座を明け渡した。2月に開会した立法院で院長(国会議長)ポストも国民党に譲り、厳しい政権運営が必至の情勢となっている。

3071OS5:2024/05/19(日) 17:46:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/badad8694c30f9407a5dea3e86483fe83f28a7a9
国会混乱、波乱の船出 頼清徳総統、20日就任 台湾
5/19(日) 7:11配信
時事通信
台湾の頼清徳次期総統=15日、台北(AFP時事)

 【台北時事】1月の台湾総統選で当選した与党・民進党の頼清徳副総統(64)が20日、総統に就任する。

【図解】台湾海峡

 同一政党が3期連続で政権を担うのは、直接選挙が導入された1996年以降で初めて。ただ、立法院(国会)では少数与党のため、厳しい政権運営を強いられるのは必至。17日には過半数の議席を握る野党勢力が強行採決を図ったことをきっかけに立法院で激しい乱闘が起きており、波乱の船出となる。

 20日の就任演説は、中国の習近平政権が「統一」を目指し台湾に圧力を強める中、頼氏が対中政策にどう言及するかが最大の焦点となる。頼氏は、統一も独立も唱えない蔡英文総統の「現状維持」路線を継承する考えを重ねて示してきた。就任演説では、中国との対話に意欲を示す一方で、日米など民主主義国と協力して台湾海峡の平和と安定を維持する決意を表明する見通しだ。

 しかし、頼政権の行く手には強力な野党が立ちはだかる。総統選と同時に行われた立法委員(国会議員)選で、対中関係を重視する最大野党・国民党が第1党の座を民進党から奪った。2月に開会した立法院は、院長(議長)に国民党の中でも特に中国寄りとされる韓国瑜・前高雄市長を選出。立法院の運営は野党主導となっている。

 17日の乱闘騒ぎは、国民党と第3党・民衆党が共同提出した立法院改革関連5法案の審議中に起きた。同法案は、調査権の拡大をはじめとする立法院の機能強化を目的としている。民進党は、野党議員の権限を強めることが真の狙いとみて、「憲法違反の権力乱用だ」と反対を表明。野党側は17日に採決を強行する方針だったが、与野党議員が衝突し6人が病院に搬送される事態が発生。採決は21日以降に持ち越されたものの、民進党が阻止する道筋は見えていない。

3072OS5:2024/05/19(日) 18:39:43
>>1365

■2011年
党書記長 グエン・フー・チョン国会議長(66) 保守穏健派

国家主席 チュオン・タン・サン党書記局常務(61) 経済通の親日派
首相   グエン・タン・ズン首相(61) 留任
国会議長 ファム・クアン・ギ・ハノイ市党委書記(61)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/2035

■2016年
党書記長 グエン・フー・チョン共産党書記長(71) 留任
国家主席 チャン・ダイ・クアン公安大臣(59)→2018年死去 フー・チョンが兼任
首相   グエン・スアン・フック副首相(61)
国会議長 グエン・ティ・キム・ガン国会副議長  (初の女性)
http://tohazugatali.soragoto.net/shitaraba/2246_1440116307_1112-1999.txt
の1450など

■2021年
党書記長 グエン・フー・チョン党書記長(76) 3期目
国家主席 グエン・スアン・フック首相(66)
首相   ファム・ミン・チン共産党中央組織委員長(62)
国会議長 ブオン・ディン・フエ ハノイ市党委員会書記(64)
https://news.yahoo.co.jp/articles/acd1cd210a719574103ba24a4494d1ae65717ae6


■2024年
党書記長 グエン・フー・チョン党書記長(79)
国家主席 ボー・バン・トゥオン国家主席(53)の辞任(23年選出)>>2994
→トー・ラム公安相(66)
首相   ファム・ミン・チン
国会議長 ブオン・ディン・フエ国会議長の辞任>>3048
     →チャン・タイン・マン副議長(61)

>>2914チャン・トゥアン・アイン党政治局員 辞任
>>3067チュオン・ティ・マイ党書記局常務兼党中央組織委員長(66)の辞任

3073OS5:2024/05/20(月) 12:08:01
>1期目には懸案の年金制度改革に着手し、公務員など既得権益層からの反発が噴出。民進党は18年の統一地方選で惨敗を喫した。
この辺をスルーしたタイトルに違和感
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2d8c50ff8589db769eee890bd209146a2f22281
台湾・蔡英文総統、20日退任 存在感向上、末期まで支持失わず
5/19(日) 20:24配信


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毎日新聞
台湾の蔡英文総統=台北市の台湾総統府で2023年1月1日午前8時27分、岡村崇撮影

 2期8年にわたって台湾のかじ取りを担った民進党の蔡英文総統(67)が20日に退任し、同党の頼清徳新総統(64)が誕生する。蔡氏は中国が統一に向けた圧力を強める中で、米国などとの連携強化を通じて国際社会での台湾の存在感を高めることに成功。内政に対する批判はあるものの、政権末期まで大きくは支持を失わなかった。

【写真まとめ】初当選の頼清徳氏、支持者に見せた表情

 学者出身の蔡氏は同党の陳水扁(ちんすいへん)政権(2000〜08年)で対中政策を担当する大陸委員会主任委員(閣僚)などを歴任した。12年に続き2度目の挑戦となった16年の総統選で、中国との経済緊密化を強めていた国民党・馬英九(ばえいきゅう)政権を批判して初当選。台湾初の女性総統となった。

 民進党を独立を目指す勢力とみなして批判する中国に対し、蔡氏は中台関係の現状維持を訴えるとともに、対話を呼びかけた。だが台湾が中国に属するとする「一つの中国」原則を掲げる中国との隔たりは大きく、緊張緩和に向けた対話が実現することはなかった。

 蔡氏は18日に公開された英BBC放送とのインタビューで、中台の間で維持すべき「現状」について「自分たちのことを自ら決められるということだ」と説明。台湾は他国による外交的な承認を除いて、憲法や軍隊など国家として必要な要素を備えていると強調している。

 武力統一を否定しない中国を前に、蔡政権は防衛費の増額を続けて潜水艦など軍備の自主開発を進める一方で、安全保障上の後ろ盾となる米国との結びつきを固めた。22年8月には米国のペロシ下院議長(当時)が現職としては25年ぶりに台湾を訪問。反発した中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を展開するなど、緊張が高まった。

 蔡氏は「民主主義、自由の灯台」として台湾の役割を世界にアピールする一方、強硬な台湾政策を取る中国に対して極端な言動は取らず、相手に攻撃の口実を与えるようなことは避け続けた。民進党幹部は「過去に両岸(中台)政策を担当した経験などから、粘り強い交渉の重要性を熟知していた」と話す。

 また蔡氏の任期中、中国と関連した地政学的な位置のみならず、半導体分野など経済面でも台湾は存在感を高め、日米だけでなく欧州からも議会や研究機関による訪台が相次いだ。蔡氏は23年10月の演説で「台湾は既に世界の台湾となった」と自信をみせた。

 蔡政権は内政分野でアジア初の同性婚合法化や先住民の権利保護などさまざまな改革を進めたが、時に強い逆風にも見舞われた。1期目には懸案の年金制度改革に着手し、公務員など既得権益層からの反発が噴出。民進党は18年の統一地方選で惨敗を喫した。

 だが、19年に香港で起きた政府への抗議デモを中国が抑圧したことで情勢は一変。20年総統選では中国が受け入れを迫る1国2制度を拒否し、「台湾を守れ」と訴えた蔡氏への共感が再選をもたらした。

 蔡氏の退任を前に台湾のテレビ局が行った世論調査では、蔡氏に「満足」と答えたのが42%、「不満」は46%だった。食料や住宅の価格が高騰する中で賃金が伸び悩むことなどへの批判は根強い。ただ前任の馬氏に対する同時期の調査では「満足」が23%、その前の陳氏は「満足」が13%だったのに比べると、良好な結果で、蔡氏への評価が民進党として3期目となる頼政権誕生を後押ししたともいえる。【台北・林哲平】

3074OS5:2024/05/20(月) 12:08:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7785123beeb5dc450911dde92a23173785a840c
台湾、民進党の頼清徳氏が総統に就任 「卑下せずおごらず」演説へ
5/20(月) 10:09配信

朝日新聞デジタル
就任式典に集まった支持者らに手を振る頼清徳新総統=2024年5月20日午前9時21分、台北、藤原伸雄撮影

 台湾で20日、民進党の頼清徳(ライチントー)主席(64)が総統に就任した。同日に台北市内で行う就任演説で、中国との関係や内政について新政権の基本方針を示す。頼氏は8年続いた民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権の路線継承を掲げているが、中国の習近平(シーチンピン)政権は「独立派」と警戒しており、演説内容が注目されている。


 1996年に台湾で直接選挙による総統選が導入された後、同じ政党が3期続けて政権を担うのは初めて。

 政権関係者によると、頼氏は演説で対中関係について「卑下することも、おごることもなく、現状を維持する」と述べ、「両岸(中台)がともに平和と共栄を追求する」と訴える見通しだ。日米など民主主義陣営との協力を強化する方針も打ち出すという。

 中国は台湾に対し、交流の前提条件として「92年コンセンサス(共通認識)」の受け入れを求めている。92年に中台の交流窓口機関同士が行った会談で、中台がともに一つの中国に属することを確認したと中国側は主張している。

 蔡氏は8年前の就任演説で「92年コンセンサス」という言葉を使わない一方で、92年の会談を「歴史の事実で、尊重する」と述べた。また、中国本土も領土に含むことを前提とする台湾の中華民国憲法や両岸人民関係条例に触れたことから、「中台は一つの中国に属する」と主張する中国側に一定の配慮を示したとみられている。

 蔡氏はその後も中国を挑発せず、対中関係の「現状維持」を図ってきた。蔡氏の路線を継承するという頼氏が、どのような表現で自身の方針を打ち出すのか、内外が注視している。(台北=金順姫)

朝日新聞社

3075OS5:2024/05/20(月) 12:43:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/51d1643cc3b6393163574147fc8b95fbc7118c81
台湾、頼清徳新総統が就任 中国と続く緊張、問われるかじ取り
5/20(月) 10:19配信
毎日新聞
頼清徳氏=台北市の同党本部前で2024年1月13日、鈴木玲子撮影

 台湾・台北で20日、総統就任式が行われ、民進党の頼清徳氏(64)が就任した。台湾は、民進党を独立を目指す勢力とみなす中国との緊張が続いている。頼氏は後ろ盾となる米国との良好な関係を維持しながら、統一を目指す中国とどう向き合っていくのかが問われる。

【写真特集】初当選し記者会見する頼氏

 頼氏は20日午前、台北中心部の総統府で宣誓を行い、総統の印章を受け取った。任期は2028年5月までの4年。民進党の総統は16年から2期務めた蔡英文氏(67)を含めて連続3期目となる。副総統には前駐米代表の蕭美琴(しょうびきん)氏(52)が就任した。

 医師出身の頼氏は立法委員(国会議員)や南部・台南市長を歴任し、蔡政権では行政院長(首相)やナンバー2の副総統を務めた。民進党の主席(党首)も兼ねる。1月の総統選では、中台関係の現状維持を掲げた蔡氏の路線継承を訴えて、中国に融和的な最大野党・国民党の候補らを破って初当選した。

 総統選と同時に行われた立法委員選挙の結果、民進党は第1党の座を国民党に譲り、野党勢力が過半数を占める。「ねじれ国会」の影響で、頼政権が進める重要法案や予算案がスムーズに成立しない事態が予想される。【台北・林哲平】

3076OS5:2024/05/20(月) 21:02:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/16fc9f4f9d5064985da4e6e51167a3999b460f49
ベトナム新国家主席に公安相が就任へ 2代連続辞任の後を受け
5/20(月) 20:00配信

毎日新聞
ベトナムの国家主席に就任予定のトー・ラム公安相(右)=ハノイで5月20日、AP

 ベトナムの新たな国家主席にトー・ラム公安相(66)が就任する人事が固まった。地元メディアによると、20日から始まった国会で選出される。国家主席は憲法上の国家元首で、一党支配体制を敷くベトナム共産党の内部ではグエン・フー・チョン書記長(80)に次ぐ序列2位。国家主席が2代連続で辞任した異例の事態の後を受ける形となる。


 ラム氏は北部フンイエン省出身で、1979年に公安省入りした。2016年には党政治局員となり、公安相に就任した。トップのチョン氏が進める反汚職運動の実務を担ってきたことから、信任は厚いとされる。前任のボー・バン・トゥオン氏が23年3月に国家主席に選出された際にも候補の一人として名前が挙がっていた。

 国家主席は、書記長、首相、国会議長と共に「四柱」と呼ばれる最高指導部の一人だが、この1年ほどは交代が続いた。

 前々任のグエン・スアン・フック氏は23年1月、新型コロナウイルス対策に絡む汚職事件で引責辞任した。次いで前任のトゥオン氏も今年3月、党の規則に違反したとして突如、辞任を表明。詳細は不明だが、何らかの汚職事件に関連した事実上の更迭とみられている。

 反汚職運動は11年に書記長に就任したチョン氏の肝いりで、党幹部に加えて企業経営者らの逮捕も相次ぐ。チョン氏は21年の党大会を経て、3選を禁じる党の規定を超越する形で3期目に入った。「反汚職」のスローガンをテコに、自らへの権力集中を進めているという見方もある。次期党大会は26年に予定され、高齢のチョン氏の後継者選びにも注目が集まる。【バンコク武内彩】

3077OS5:2024/05/20(月) 21:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/5130f27e6483d168672b03ab1dac3b2094864afc
頼清徳・台湾新総統、信念強い親日家 市長時代、安倍氏と接点
5/20(月) 20:33配信
時事通信
安倍晋三氏の葬儀に参列する台湾の頼清徳副総統(当時)(中央)=2022年7月、東京都港区の増上寺(AFP時事)

 【台北時事】台湾で20日に就任した頼清徳新総統は、炭鉱労働者の家庭で6人きょうだいの5番目として生まれた。

 幼い頃に父を炭鉱事故で亡くし、貧困の中で勉学に励んだ苦労人。内科医を経て、逆境に負けない強い信念を貫き、政界の頂点に立った。

 「たくさんの子供が遊んでいる場所でも彼は本を読んでいた。そんな自律的な子は当時ほかにいなかった」。地元テレビの取材に、頼氏の実家の隣人は幼少期の頼氏をこう回想した。「真面目でいちず」(頼氏周辺)な性格は今も健在。半面、柔軟性に欠け「頑固」とも評される。

 台湾で初めて直接選挙で総統選が実施された1996年、中国が台湾周辺にミサイルを発射して威嚇した「台湾海峡危機」に衝撃を受け、政界への転身を決意した。すぐに民進党のホープとして注目され、立法委員(国会議員)を4期、南部・台南市長を2期務めた後、蔡英文政権の行政院長(首相)に抜てき。2020年総統選では、党内予備選で蔡氏に敗れて立候補を断念した。

 米国に留学した経験がある一方、親日家としても知られる。台南市長だった16年に同市で発生した地震で、当時の安倍晋三首相が直ちに援助を表明し人員を派遣したことに深く感謝。22年、銃撃され死去した安倍氏の葬儀に参列するため現職副総統としては異例の訪日を行った。

3078OS5:2024/05/21(火) 11:01:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/625a28d48967b020384ed217a8b12400dd2d6c9e
ミャンマー反軍政「挙国一致政府」保健・教育相が会見 「徴兵制は虚偽の法律、国を破壊」
5/21(火) 7:49配信


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産経新聞
ミャンマー「挙国一致政府(NUG)」のゾーウェーソー保健・教育相=17日(岩田智雄撮影)

ミャンマーで、クーデターにより全権を掌握した国軍に対抗し、民主派が結成した「挙国一致政府(NUG)」のゾーウェーソー保健・教育相が今月、東京都内の「駐日代表事務所」で産経新聞のインタビューに応じた。ゾーウェーソー氏は、国民5千人以上が国軍に殺されたと表明。国軍が発表した徴兵制について「虚偽の法律によるものだ」と批判し、若者の国外脱出を引き起こして「国を破壊している」と述べた。主な一問一答は次の通り。

--ミャンマーの現状はどうなっているか

「国土の65%をNUGと少数民族抵抗組織が支配している。クーデター後、国軍に5千人余りの国民が殺害され、約300万人が国内避難民となった。逮捕者は2万6667人で、子供726人と女性5497人が含まれる。医師や看護師ら医療従事者112人も殺害された」

--民主派は戦闘で国軍に対抗している

「クーデター後、国軍は、平和的な抗議運動を行っていた人々を殺害した。われわれは自衛しなければならなかった。銃を持っておらず、探し求めた。少数民族抵抗組織の指導と支援で、国民防衛隊(PDF)を組織した。

--国軍に拘束されている民主化運動指導者のアウンサンスーチー氏は、非暴力を訴えてきた

「民主派が自衛しなければならないことは、スーチー氏も理解し、支持してくれているだろう。そうでなければ、国軍はすぐに彼女を解放し、武力に反対だと言わせるはずだ。彼女がまだ獄中にいるということが、国民と共にいることを意味している」

--国軍はいずれ総選挙を実施するとしている

「違法、不正不法であり、国民や国家にとって非常に危険だ」

--国軍は徴兵制を可能にする法制度を発表した

「偽りの法律だ。徴兵をいやがる若者は町を離れ、国軍は国を破壊している。逃れた若者の多くはわれわれの革命に参加し、国民防衛隊は大きくなっている。他にも国境を越え、自由な地域へと移って行く者もいる。ヤンゴンやマンダレーなど都市の工場や建設現場には労働者がいなくなり、経済は破壊された」

--スーチー氏の現状は

「かつて刑務所に収容されていたことはわかっているが、現在はどこにいるか正確なことはわからない。(78歳という)年齢や健康、安全を思えば大変心配だ」

◇ゾーウェーソー 2021年2月1日の軍事クーデターまで、ヤンゴン第一医科大学学長。10日に国軍に一時拘束され、民主化運動での役割について追及された。同年4月から現職。海外を拠点にNUGで活動している。(岩田智雄)

3079OS5:2024/05/21(火) 11:38:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8d5f9335d383b2d88143af774d5e1abf1d3f90
「中国の分裂企てれば、日本の民衆は火の中に」 駐日中国大使が発言
5/20(月) 15:28配信

朝日新聞デジタル
座談会で話す呉江浩中国大使=2024年5月20日午前、東京都港区の中国大使館、岩田恵実撮影

 呉江浩・駐日中国大使は20日、日本の国会議員約30人が台湾でおこなわれた頼清徳(ライチントー)新総統の就任式に出席したことについて、「公然と台湾独立勢力に加担するもの」と非難した。在日中国大使館が日本の政治家や学者を招いた座談会で述べた。


 呉氏は、頼氏が率いる民進党について「完全な台湾独立組織」とし、「平和統一の可能性が縮小する」と新政権を批判した。また、「外部勢力が台湾問題でもって中国を制しようとしている」と外国と台湾の結びつきを牽制(けんせい)し、「日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」とも述べた。

 呉氏は「台湾問題は中国にとって核心的利益」と強調し、「我々は最大の努力を尽くして平和統一を目指す一方、武力行使の放棄も絶対確約しない」と主張。「国家の主権と領土の保全を守る中国政府と国民の意思と能力を過小評価すれば、大きな間違いになる」と述べた。

 座談会には、鳩山由紀夫元首相や社民党の福島瑞穂党首などが参加した。(岩田恵実)

朝日新聞社

3080OS5:2024/05/21(火) 11:38:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8d5f9335d383b2d88143af774d5e1abf1d3f90
「中国の分裂企てれば、日本の民衆は火の中に」 駐日中国大使が発言
5/20(月) 15:28配信

朝日新聞デジタル
座談会で話す呉江浩中国大使=2024年5月20日午前、東京都港区の中国大使館、岩田恵実撮影

 呉江浩・駐日中国大使は20日、日本の国会議員約30人が台湾でおこなわれた頼清徳(ライチントー)新総統の就任式に出席したことについて、「公然と台湾独立勢力に加担するもの」と非難した。在日中国大使館が日本の政治家や学者を招いた座談会で述べた。


 呉氏は、頼氏が率いる民進党について「完全な台湾独立組織」とし、「平和統一の可能性が縮小する」と新政権を批判した。また、「外部勢力が台湾問題でもって中国を制しようとしている」と外国と台湾の結びつきを牽制(けんせい)し、「日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」とも述べた。

 呉氏は「台湾問題は中国にとって核心的利益」と強調し、「我々は最大の努力を尽くして平和統一を目指す一方、武力行使の放棄も絶対確約しない」と主張。「国家の主権と領土の保全を守る中国政府と国民の意思と能力を過小評価すれば、大きな間違いになる」と述べた。

 座談会には、鳩山由紀夫元首相や社民党の福島瑞穂党首などが参加した。(岩田恵実)

朝日新聞社

3081OS5:2024/05/21(火) 23:20:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b1712ff97d6f9f250ade25c07803cb89f678280
韓国大統領、法案に「拒否権」頻発 歴代最多の10回、野党は批判
5/21(火) 22:10配信

朝日新聞デジタル
ソウルの大統領府で2024年5月9日午前、記者会見に臨む尹錫悦大統領=東亜日報提供

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が、野党の賛成多数で可決した法案への「拒否権」を頻発させている。21日にも就任以来10回目の拒否権を行使した。尹氏の政権運営が「独善的」と批判されるゆえんでもあり、野党は批判を強めている。

 21日に尹氏が拒否権を行使したのは、海兵隊員が殉職した事故の真相究明を政府が妨害した疑惑について、特別検察官を任命するための「特検法」案で、保守系与党・国民の力が退席する中で採決された。大統領府高官は「憲政史上、与野党の合意なしに特検法が強行処理されたことはない」などと拒否権発動の理由を説明した。

 就任以来、少数与党の状態が続いている尹氏による法案への拒否権の行使は、妻の金建希(キムゴニ)さんが株価操作に関与した疑惑を捜査する特検法など、計10回に及ぶ。1987年の民主化以降の歴代大統領で最多だという。

朝日新聞社

3082OS5:2024/05/21(火) 23:26:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e27401a6a863855340acc65f06c6b21445ba68fa
感染症、経済で共同文書 北朝鮮対応も焦点 日中韓サミット
5/20(月) 7:02配信

時事通信
(左から)中国の李強首相、岸田文雄首相、韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)

 日中韓3カ国は26、27両日のソウル開催を目指す首脳会談(サミット)で、感染症対策や経済協力の取り組み推進を盛り込んだ共同文書の発表に向け調整に入った。

【写真特集】韓国・尹錫悦大統領

 複数の日本政府関係者が19日、明らかにした。対北朝鮮で足並みをそろえられるかも焦点だ。

 3カ国は(1)人的交流(2)科学技術(3)持続可能な開発(4)公衆衛生(5)経済協力・貿易(6)平和・安全保障―の6分野を中心に議論。新型コロナウイルス感染拡大後の初開催となることを踏まえ、感染症のパンデミック(世界的大流行)への備えや情報共有などに関する連携を確認する方向だ。

 経済協力については、自由で公正な貿易・投資の促進や、サプライチェーン(供給網)の連結性向上で一致する見通し。3カ国共通の課題となる少子高齢化でも、「健康的な高齢化」に関する知見共有などを目指す。

 日韓両国は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応で、影響力を持つ中国に建設的な役割を期待する。しかし、中国は昨年11月の3カ国外相会談で日韓両国の懸念に同調せず、対北朝鮮制裁に関する今年3月の国連専門家パネルの任期延長案採決も棄権。日本外務省幹部は「対北朝鮮の立場は日韓と中国で開きがある。楽観できない」と身構える。

 日中韓サミットは、実現すれば2019年12月以来、約4年半ぶり9回目となる。原則年1回の持ち回り開催だが、2国間の関係悪化やコロナ禍の影響などで、これまでたびたび中断してきた。

 過去のサミットは、歴史認識を巡り「日本対中韓」の構図になりがちだった。ただ、日韓両国はこの1年余りで急速に関係を改善し、安保分野で米国との連携も進めている。

 これに対し、中国は「包囲網」構築を警戒。今回のサミットを通じ、日米韓3カ国にくさびを打ち込む思惑も透ける。

 日本から岸田文雄首相、中国から李強首相、韓国から尹錫悦大統領が出席を予定。岸田首相は現地滞在中、両氏との個別会談も調整している。

3083OS5:2024/05/22(水) 17:28:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e02c46e9ef5f913ff9ed2cf9f7535d14a5a10b0
ベトナムで新たな国家主席が就任 「反汚職闘争」を支えた公安相
5/22(水) 15:00配信

朝日新聞デジタル
ベトナム・ハノイの国会で2024年5月22日、国家主席に就任したトー・ラム氏(中央)=AP

 ベトナムで22日、新たな国家主席にトー・ラム公安相(66)が就任した。公安省は日本の警察組織にあたり、ラム氏は国の最高権力者であるグエン・フー・チョン共産党書記長(80)が推し進める汚職撲滅運動で中心的な役割を担ってきた。

 共産党が一党支配するベトナムは党書記長、国家主席、首相、国会議長の「4本柱」の指導体制を敷いている。国家主席は党書記長に次ぐ権力序列2位。国家元首として内政と外交で国を代表するほか、軍を率いる立場でもある。

 22日の式典で、ラム氏は「党と国家、人民から与えられた全ての任務を完遂するため、努力する」と述べた。任期は3月に途中辞任した前任者の残りを引き継ぎ、2026年まで。

 ラム氏は1979年に公安相入りし、40年以上にわたって公安畑を歩んできた。16年からは公安相として、「燃える炉」と呼ばれるチョン書記長主導の汚職捜査を指揮し、多数の党幹部や経済界の大物らを摘発。チョン氏の信頼は厚いとされる。

朝日新聞社

3084OS5:2024/05/22(水) 17:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/8807696902a4f9a710c6137cf396d8a9b49e4160
権力継承がもつれたイラン、次期大統領にハメネイ師の息子が浮上
5/22(水) 6:57配信


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中央日報日本語版
ハメネイ師(左)、モジタバ師(右)

イランのライシ大統領が19日にヘリコプター墜落で死亡したことに続き、20日にはサウジアラビアのサルマン国王(88)の健康悪化が伝えられて中東情勢の不確実性がさらに高まっている。

21日(現地時間)、イランのタスニム通信などによると、この日午前、北西部の東アゼルバイジャン州タブリーズの広場で開かれた葬儀行事には事故現場から運柩された死亡者を追悼するために市民が殺到した。22日には首都テヘランに位置したイランで最も大きなモスク「モサラ」で葬儀が開かれることに続き、ライシ氏らは23日、シーア派最大の聖地であるマシュハドに埋蔵される予定だ。

問題はイランの次期権力構図だ。イラン政府はこの日、6月28日に大統領補欠選挙を行うと発表した。死亡したライシ氏が同国の最高指導者ハメネイ師(85)の後継者として事実上ほぼ決まっていた人物だった点で、今回の早期大統領選挙は最高指導者の後継構図にも影響を及ぼすのは必至だ。

20日、米国ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」イラン局長のアリ・バエズ氏は「イランは体制内の不確実性を低くするためにライシを後継者として育てていたが、突然すべての計画がもつれて草案を再び描かなくてはならない局面」と説明した。現在、有力大統領候補としてハメネイ師の息子であるモジタバ師(55)の名前があがっているが、彼は大統領を経て最高指導者の位に上がることができると見る者も少なくない。だが、世襲統治は1979年の革命で建国されたイスラム共和国の設立趣旨に反するという点で論争が予想される。

また中東の別の覇権国家であるサウジアラビアにも権力継承イシューが飛び火する可能性もある。この日、国営SPA通信によると、サルマン国王は肺炎と診断されて病院で治療を受けている。

王位継承序列1位である息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(39)が日本訪問を翌日に控えていた20日、これを電撃延期した。岸田文雄首相は訪問が延期になったムハンマド皇太子と21日オンライン会談を行い、原油供給やクリーンエネルギー分野などで協力を強化していくことを確認した。

ロイター通信によると、サルマン国王は2020年胆嚢除去手術を受けた後、数年間健康状態が良くなかった。サルマン国王は息子を皇太子に据えて、首相職まで任せて事実上国政を譲渡した状態だ。

ムハンマド皇太子はこれまで王位継承有力者を次々と粛清してその地位を固めてきた点で、一部ではイランに比べて相対的に不安要因は小さいだろうという観測もある。サウジ・イスラエル関係正常化の一環として米国が推進してきた米国・サウジ相互防衛条約交渉も近く妥結を控えた状態だ。

3085OS5:2024/05/24(金) 12:20:55
9528 OS5 2024/05/23(木) 08:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7dc086063af3d435c497bf65ecbdca4bbfbf958
「内憂外患」緊張下の幕開け 議場で乱闘、中国は敵対 台湾・頼総統就任〔深層探訪〕
5/23(木) 7:00配信
時事通信
台湾の立法院(国会)で取っ組み合う与野党議員=17日、台北(AFP時事)

 台湾の頼清徳新総統が20日、就任した。8年ごとに政権交代してきた台湾政治史の流れを変え与党・民進党政権は9年目に入ったが、少数与党で基盤は不安定だ。立法院(国会)では野党提出法案の強行採決を民進党が阻止しようとして、乱闘騒ぎが発生。頼氏を「台湾独立派」と敵視する中国の習近平政権による圧迫も緩まず、頼新政権は「内憂外患」の緊張をはらむスタートを切った。

 ◇程遠い団結
 「団結すればわれわれの歩みは一層安定する。全ての国民を団結させ、国を強くしたい」。頼氏は20日の就任演説で、与野党の対立を念頭にこう呼び掛けた。台湾内部の亀裂が深まれば、中国に付け入る隙を与えてしまうからだ。

 1月13日の総統選と同時に実施された立法委員(国会議員、定数113)選で、民進党は51議席にとどまり過半数の57議席を下回った。議会運営は、52議席を獲得した親中派の最大野党・国民党と8議席を得てキャスチングボートを握る第2野党・民衆党が主導する状況となっている。

 国民・民衆両党提案の国会改革5法案を巡り、韓国瑜議長(国民党)は今月17日、与党の同意を得ずに採決を行う方針を示した。法案の柱は、行政に対する調査権拡大をはじめとする立法院の機能強化。成立すれば、野党優位の立法院がますます力を持つことにつながる。民進党は「審議不十分」と反発。議場で取っ組み合いとなり、民進5人、国民1人の6議員が病院に搬送された。採決はいったん見送られたものの、21日に審議が再開される。

 民衆党の柯文哲党首は若年層の支持を追い風に4年後の総統選での勝利を目指しているとみられ、「民進党はなぜ暴力的なやり方を取ったのか」と、与党に対する批判を展開。主要紙・自由時報は論評で「国会が社会の雰囲気を混乱させ、中国が台湾内部に浸透しやすくなっている」と懸念を示した。

 ◇軍用機の接近
 中国は頼氏の当選後、軍事的威圧を強めている。蔡英文前総統は、台湾世論が求める「現状維持」を掲げ、米国と連携を強化しながらも中国を過度に刺激しないように努めた。しかし、2022年にペロシ米下院議長(当時)が訪台すると、中国は大規模演習で威嚇した。

 頼氏は就任演説で「現状を維持する」と強調する一方で、日米などと連携して中国に対抗していく構えを示した。中台間は今後、一層の緊張が予想されている。

 台湾国防部(国防省)によると、中国軍機が4月27日、台湾北部・基隆の約70キロ沖まで接近。台湾の中央通信社は「新政権に政治的圧力を加えるため」、中国軍機が飛行する空域が台湾本島に次第に近づいているとする複数の専門家の分析を伝えた。

 国民党のシンクタンク「国家政策研究基金会」によれば、5月1日以降、中国軍は台湾周辺で艦艇4〜8隻を展開した。3月1日〜5月16日には、揚陸艦や掃海艇の航行、軍用機の空中給油や夜間飛行など侵攻作戦を想定した演習を9回実施。台湾周辺での軍事行動は「常態化」する様相を呈している。

 蔡前総統は退任直前の18日に公開された英BBC放送のインタビューで「中国による侵略など軍事衝突の可能性は排除できない」と言及。「戦争すれば中国の経済発展が数十年遅れることになると悟るべきだ」と述べ、習政権を最後までけん制した。(台北時事)

3086OS5:2024/05/26(日) 20:14:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/142dcc22c56f9110a37a93561aaa3215bad12985
存在感薄れる中国首相は習近平氏の腹心 日中韓首脳会談に出席へ
5/26(日) 18:54配信
毎日新聞
日中韓首脳会談出席のため韓国に到着した中国の李強首相=ソウルで2024年5月26日、ロイター

 27日にソウルで開かれる日中韓首脳会談には、中国から李強首相が2023年3月の就任後、初めて出席する。最高指導者である習近平国家主席への権力集中によって、首相の地位低下が指摘される中、李強氏が出席する意味合いをどう見るべきなのか。

【写真まとめ】日中韓外相が4年ぶり対面会談

 中国の首相は国務院(中央政府)を率い、経済政策などの実務を担う立場だ。中国が定例の首脳級会合に、国家主席ではなく首相を派遣する事例としては、日中韓首脳会談のほかに、東アジア首脳会議(サミット)、中国・欧州連合(EU)首脳会議などがある。

 かつては集団指導体制の下で国家主席と首相が二人三脚の関係とされた。しかし、習指導部の発足後は、「習1強」とも呼ばれるトップダウン体制が確立し、首相の権限は事実上、縮小されて上下関係が明確になった。特に、23年の引退後に急死した李克強前首相は、習氏と政治路線が異なったこともあり、改革派指導者としての存在感を発揮することができなかった。

 では、現職の李強氏はどうか。李強氏は習氏の腹心の一人。習氏が20年前に浙江省トップだったころ、李強氏が秘書長を務めたという長年の関係だ。習氏の政治スタイルの特徴は過去に勤務した福建省や浙江省、上海市時代の部下を、中央政界に引き上げて周囲を固めたことであり、李強氏はその代表的人物と言える。

 地方でキャリアを積んだ李強氏がいきなり首相に抜てきされるのは異例であり、習氏からの信頼の厚さがうかがえる。実際、全国人民代表大会(全人代)の壇上などでは、両者が打ち解けた様子で言葉を交わす場面が見られた。前任の李克強氏の時代にはなかった光景だ。

 一方、首相の存在感そのものは李強氏の就任後に、さらに下がった。象徴的な出来事は、これまで首相の晴れ舞台だった全人代後の首相記者会見を24年から取りやめたことだ。北京の外交筋の間では「習氏の顔を立てるため、李強氏があえて目立つのを避けている」との見方がもっぱらだ。そのため、地位の低下した首相との会談の意義は乏しいとの見方もある。

 ただ、習氏に権力が集中すればするほど側近たちの間で、習氏との距離が政策決定への影響力と直結する可能性がある。「李克強氏よりも、李強氏の方が習氏との距離は格段に近い」(日本政府関係者)だけに、李強氏へのメッセージや働きかけが習氏に伝わる可能性は高まったとも言える。さらに最近、習氏本人は外遊の機会を絞る傾向にある。その意味でも李強氏と直接対話する機会を過小評価すべきでないとも言えそうだ。【北京・河津啓介】

3087OS5:2024/05/27(月) 16:05:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/82a319aeb444daef5de2aeb1f80559a81e3a0adf
「日韓VS中」に構図様変わり、思惑交錯 個別の懸案は棚上げ
5/27(月) 12:27配信

西日本新聞
※写真はイメージ

 4年半ぶりに開かれる日中韓首脳会談を前に、3カ国の首脳が26日、韓国・ソウルで個別に会談した。経済分野での交流拡大や対話の継続で一致する一方、利害が対立する案件は事実上棚上げする格好となった。米国が主導する対中包囲網に歩調を合わせる日韓と、中国との溝は深い。日米韓の関係にくさびを打ち込みたい中国と、最大の貿易相手である中国との関係改善を図りたい日韓。双方の思惑が交錯した。

【表】最近の日中関係を巡る主な経過

 黒のスーツに赤いネクタイ姿の岸田文雄首相は、初めて正式に会談する中国の李強首相と笑顔で握手し、席に着いた。約1時間の会談後、岸田氏は記者団に「大局的な方向性を確認した上で諸懸案についても議論ができ、有意義な会談になった」と語った。

 日本外務省によると、岸田氏は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡る日本産海産物の禁輸措置解除やスパイ容疑で拘束された邦人の早期解放を要求したが、大きな進展は見られなかった。それでも日本の外務省幹部は「この枠組みで対話を再開できたことこそが成果だ」と強調する。

 2019年12月の前回会談は日韓関係が元徴用工訴訟問題で悪化し、日中間も沖縄県・尖閣諸島問題などでぎくしゃくしており、「日本対中韓」の構図だった。だが22年に発足した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)政権下で日韓関係が急速に改善し、今回は「日韓対中国」の構図となった。

 日本と韓国にとって中国は最大の貿易相手国で、中国の「経済的威圧」にさらされている点も共通している。日韓がそれぞれ同盟を結ぶ米国との関係も深まる中、韓国大統領府関係者は「韓米日関係が安定したことで自信を持って中国と向き合うことができる」と語った。

   ■    ■

 一方、日米韓の連携強化は中国にとっては脅威だ。中国が今回、日韓重視の姿勢を見せたのは日米韓への警戒心の裏返しとも言える。

 米国は半導体などハイテク分野で対中輸出規制を強化し、日韓に歩調を合わせるよう迫る。中国政府の巨額の補助金によって電気自動車(EV)や太陽光パネルの「過剰生産」が発生し、海外に安価で輸出されていると批判する国際社会との摩擦も生じている。

 11月の米大統領選でトランプ前大統領が返り咲いた場合、中国への圧力はさらに強まる可能性がある。中国側はなるべく有利な状況をつくろうと、ウクライナ侵攻による制裁に苦しむロシアとの連携を深め、自国の市場に依存度が高いドイツ、フランスなどに対し個別に外交攻勢を仕掛けているさなかだ。米国がいない日中韓首脳会談の枠組みは、中国にとって切り崩しの好機でもある。

 今月下旬には中国共産党中央対外連絡部(中連部)トップの劉建超部長が来日し、与野党幹部と面会する予定。中国側に日本との対話に前向きな機運が高まっているものの、台湾問題など安全保障面での立場の隔たりは大きく、米国の動向を見ながら手探りの隣国関係が続きそうだ。 (ソウル伊藤完司、平山成美、山口卓)

3088OS5:2024/05/27(月) 18:07:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d4ee53a5c5d69598680ec83868b80e67cb88a2a
中国との対話探るも「前提」認めず 国民党の対中接近に警戒 台湾・頼清徳政権の行方(上)
5/20(月) 17:04配信

産経新聞
頼清徳氏

20日に総統の就任式が行われ、4年間の台湾のかじ取りを託された頼清徳政権の行方を占う。

【比較してみる】中国と台湾の軍事力

■人事にも柔軟姿勢

「相互尊重の原則を基に、前提を設けずに中国と対話することを排除しない」

総統の就任式を約1週間後に控えた台湾の頼清徳氏は14日、デンマークで開かれた「コペンハーゲン民主主義サミット」にビデオメッセージを寄せ、「中国との対話の可能性」について改めて強調した。

若い頃から台湾独立運動に参加し、対中強硬派といわれる頼氏だが、1月の総統選で当選した後は中国との対話に繰り返し意欲を示し、柔軟な姿勢を見せている。

それは新政権人事にも見られた。

台湾の対中交渉窓口機関である「海峡交流基金会」の新しいトップに、有力政治家の鄭文燦(てい・ぶんさん)前行政院副院長(副首相に相当)が任命された。サプライズ人事とされた。

同基金会は李登輝総統時代の1990年に発足した半官半民の団体で、初代理事長は李氏の側近で大物財界人の辜振甫(こ・しんぽ)氏が務めた。しかし、蔡英文前政権下では官民いずれのルートでも対中対話が途絶え、基金会の存在価値が薄れた。トップの理事長職には近年、学者や元官僚ら政治への影響力が小さい人物を充てることが大半だった。

将来の総統候補といわれる実力者の鄭氏を、閑職とされてきた基金会の理事長に起用した。中国との当局間対話が難しい中で、基金会を通じて民間交流を活発化させ、鄭氏の突破力で中国との関係を改善したい-。こんな頼氏の意図が見え隠れする。

「鄭氏と中国側の交渉を通じ、中台のトップ会談を実現させたい」と、頼氏の意図を証言する与党・民主進歩党の関係者もいる。

■民進党も対立望まず

頼氏が中国との関係改善を急ぐのには理由がある。

中国の習近平政権は最近、台湾の最大野党・中国国民党と急接近している。中国は4月上旬に国民党の馬英九元総統の訪中を受け入れ、習国家主席との会談も行われた。

4月下旬には、立法院(国会)の国民党トップである傅崐萁(ふ・こんき)氏が率いる17人の同党議員団の訪中を受け入れた。その際、中国側は4月初めに発生した台湾東部沖地震での物資支援や、中国人観光客の台湾訪問について一部規制の緩和を発表し、国民党に花を持たせた。

中国の官製メディアと国民党は最近、「台湾海峡に平和をもたらすのは国民党だ」という宣伝をそろって始めている。このイメージが定着すれば頼政権の求心力に大きな影響を与えかねない。

頼氏が「中国との対話を始めたい」と繰り返し強調するのは、「民進党も中国との対立を望んでいない」と内外にアピールする狙いからだ。一方で頼氏は中台対話について、必ず「前提条件なし」とも強調している。

中国は、1992年に中台窓口機関の担当者が「(中台は一体だとする)一つの中国」原則を確認したとされる「92年コンセンサス(合意)」の受け入れを民進党との対話の前提条件にし、蔡前政権との対話を拒否してきた。頼氏は蔡氏と同様「92年合意」の存在そのものを認めていない。

頼氏は総統選の期間中、「92年合意の道を歩めば台湾は香港になってしまう」と述べ、同合意を受け入れる国民党を批判したことがある。

頼氏に近い民進党幹部は「台湾海峡が今後どうなるかについては、あらゆる可能性がある。戦争に備えつつも、対話の可能性を懸命に探っていくことが私たちの基本的な立場だ」と話している。(台北 矢板明夫)

3089OS5:2024/05/27(月) 18:07:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3e34f20bbf7c4ac50d7f583a937277045bdb575
少数与党「中国浸透」に強い危機感 乱闘で法案阻止、「ヒマワリ運動」再演も 頼清徳政権の行方(中)
5/21(火) 17:34配信


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産経新聞
台湾・立法院の勢力

「立法院(国会に相当)は死んだ。韓国瑜(かん・こくゆ)氏はその最大の責任者だ」

頼清徳総統の就任を2日後に控えた18日未明。台湾の与党・民主進歩党の立法委員(国会議員)団トップ、柯建銘(か・けんめい)氏は疲れ切った表情で立法院議場から出てくると、議事を取り仕切った最大野党・中国国民党の立法院長(国会議長)への怒りをぶちまけた。

【写真】17日、与野党議員の乱闘まで起きた台湾の立法院での審議

柯氏が率いる民進党議員団は17日早朝から、立法院改革に関する法案の審議で野党と激しく対立した。乱闘にまで発展し6人が負傷、病院に搬送された。うち5人は民進党の立法委員だった。

1月に行われた立法委員(定数113)選で民進党は51議席しか獲得できず、少数与党に転落した。一方、国民党は52議席を得て第1党となり、国民党と連携する第2野党、台湾民衆党も8議席を獲得。民進党は立法院での主導権を失った。

今回、与野党対立の焦点となった立法院改革の関連法案は、国民党が主導したもので、立法院の権限強化が狙いだ。

従来の制度上、総統が立法院で答弁することは想定されてこなかったが、法案は「定期的に立法院に出向いて答弁しなければならない」と規定。政府機関の人事に関しても立法院の同意手続きを厳格化する。刑法に「議会侮辱罪」を新設し、閣僚や民間人などが立法院での証言を拒否したり、立法院が求める資料を提出しなかったりした場合は懲役や罰金刑を科すことも盛り込んだ。

民進党は、安全保障に関する軍事機密や民間企業の秘密が守れなくなることなどを懸念し、反対を表明。「審議が十分行われていない」と審議延長を求める提案を計40回出したが、全て否決された。

立法院長の韓氏は17日、同法案の強行採決に踏み切ろうとしたが、民進党の立法委員らが「権力の乱用だ」などと叫びながら採決を力ずくで止めようとして乱闘に発展した。17日深夜になり、韓氏はようやく法案審議の一時中断を発表。審議は21日に再開されたが、混乱は続いている。

民進党の立法委員団は今回、頼氏が総統に就任する直前のタイミングで、体を張って「頼政権の弱体化」につながる法案の成立を一時的に阻止した形だ。しかし、立法院の構図が変わらない限り、野党が提出する法案は今後、次々と可決されることになる。

民進党関係者らが最も懸念するのは、中国との融和路線を主張する国民党が、中国の影響力浸透につながる法案を強引に成立させることだ。

たとえば、中国人配偶者による台湾公民権取得の条件を緩和する。中国在住の台湾人ビジネスマンらが、総統選などで海外から郵便投票できるようにする。こうした法案を国民党は準備している。

中台間でサービス分野の市場開放を目指す「サービス貿易協定」の批准を巡る審議が再開される可能性もある。

審議が行われたのは国民党の馬英九政権下の2014年。当時、協定を支持する国民党が立法院で過半数を占めていたが、反対する学生や市民が立法院の議場を約3週間にわたって占拠した結果、国民党側は折れて審議を中断した。

中国にのみ込まれることを警戒し、協定の批准を阻止した学生らの行動は「ヒマワリ学生運動」と呼ばれる。ある民進党幹部は今、その「再演」への期待感すらにじませる。

「中国の浸透に強い警戒感を持つ市民は多い。少数与党のわれわれはこれから世論に訴え、市民の力を借りて戦うしかない」(台北 矢板明夫)

3090OS5:2024/05/27(月) 18:08:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/b79e3a2b79ccbfe6e7b000426ff58e88f5fa7691
「もしトラ」で関係構築急ぐ、対日の先行きにも懸念 台湾・頼清徳政権の行方(下)
5/22(水) 21:03配信


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産経新聞
台湾の新総統、頼清徳氏

「安全保障や貿易、科学技術など各分野で米国と協力関係を深めたい。台米関係のさらなる発展を期待している」

【表でみる】頼清徳総統の就任式に出席した主な外国要人

20日午後、就任式を終えた直後の台湾の新総統、頼清徳氏は総統府でアーミテージ元国務副長官ら米国の超党派代表団と会談し、こう述べた。

頼氏の就任式に出席したこの代表団は、米政府によって派遣され、元高官や現役の外交官らで構成された。バイデン米大統領の「特使」の意味を持つ。台湾メディアは実際に代表団を「特使団」と表現していた。

■米との関係、何より重視

中国による統一攻勢に対し、一貫して拒否姿勢を示す頼氏は、米国との関係を何よりも重視している。

就任式の演説では、米議会が4月、台湾向け軍事支援を含む追加予算案を可決したことにあえて言及。「米国はインド太平洋地域に追加の安全保障支援を提供し、台湾海峡の平和と安定を支援することにした」と歓迎した。

米政府はこれまで、台湾を支持し、台湾海峡の平和を維持する姿勢を明確にしてきた。特にバイデン氏が過去4回、台湾有事への軍事介入を公言したことは、台湾にとって大きな心の支えとなっている。

米台関係は頼清徳時代に「さらに良くなる」と指摘する声もある。頼氏を支える副総統の蕭美琴氏は昨年秋まで、駐米代表(大使に相当)を務めていたからだ。

米国人の母親を持ち、英語が堪能な蕭氏は「バイデン政権中枢と太いパイプを持ち、複数の米政府高官といつでも電話できる関係だ」と台湾の外交関係者は証言する。

■「米は信用できない」と野党

だが懸念材料もある。11月の米大統領選で候補指名が確実な共和党のトランプ前大統領だ。トランプ氏は大統領在任中、台湾との関係を重視し、米台関係はすこぶる順調だった。

最近はしかし、トランプ氏がウクライナ支援に消極的な姿勢を示していることから、「トランプ氏が大統領になれば、いざというときに台湾を支援しないのではないか」と懸念する声が上がる。

トランプ氏は昨年7月、米メディアのインタビューで、中国が攻撃した場合に米大統領として台湾を守るかという質問に対し、「その問いに答えたら、交渉上不利な立場に追い込まれる」と述べた。その上で「とはいえ、台湾はわれわれの半導体事業の全てを奪った」と発言した。

台湾批判ともとれるこのトランプ氏の発言は台湾メディアに大きく報じられた。中国との融和路線を唱える野党は「やはり米国は信用できない」などと騒ぎ立てた。

民主進歩党政権は今回、頼氏の総統就任式に、トランプ氏の側近といわれるポンペオ前国務長官を招待し、トランプ陣営との関係再構築を急いでいる。

■「努力するしかない」

一方、対日関係の先行きにも懸念はあるという。

就任式には日本から過去最大規模の31人の国会議員が参加したが、台湾を重視した安倍晋三元首相に近いとされる議員が多く、岸田文雄政権中枢に近い人物はほとんどいなかった。その上、秋の自民党総統選の有力候補といわれる石破茂、上川陽子、河野太郎の各氏らの中に親台派と呼ばれる政治家はいない。

「蔡英文時代の台米関係と台日関係はいずれも良好だったが、国際情勢が激しく変化する中、これからはどうなるか分からない。地道に努力するしかない」。民進党幹部はこう気を引き締めた。(台北 矢板明夫)

3091OS5:2024/05/28(火) 21:10:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/dad6ebcddc91c1ada0aaeb699f94146774eb84e9
「議論ない」 立法院強化法案可決で1万5000人が反対デモ 台湾
5/28(火) 21:06配信

毎日新聞
野党主導で進む立法院権限強化法案に反対するデモに参加した人たち=台北市の立法院周辺で2024年5月28日午後4時4分、林哲平撮影

 台湾の立法院(国会)で28日、立法院の権限を強化する法案が国民党など野党勢力の賛成多数で可決した。法案は議会で答弁・証言を拒否した際に罰則を科す「議会侮辱罪」を刑法に盛り込むなどの内容。野党勢力が少数与党の民進党を押し切った形だが、審議が拙速だと批判する若者ら約1万5000人が立法院そばで反野党デモを行うなど対決色が高まっている。


 1月の立法委員選挙(定数113)の結果、民進党は51議席にとどまり少数与党に転落。中国に融和的な最大野党・国民党(52議席)と台湾民衆党(8議席)が連携して、20日に発足した頼清徳政権に対抗する形となっている。

 野党側は民進党・蔡英文前政権が新型コロナウイルス対策など重要政策の審議で十分な答弁を行わなかったと批判。政府職員や民間人が議員の質問に答えなかったり、反論したりすることを禁止し、違反者には罰金などを科す改正法案を3月上旬までに提出した。

 一方、民進党は企業秘密なども暴露される恐れがあり、民間人を含む幅広い人が罰則を受ける可能性を指摘。議論が尽くされないまま、野党が採決を強行しようとしているとして、委員会への審議差し戻しを要求した。17日には議場で与野党議員が乱闘になり、議員6人が負傷した。

 28日には議場で民進党議員が反対のシュプレヒコールを上げる中、採決が進められ国民党と民衆党の議員の賛成により法案が可決された。今後、総統による公布を経て施行されるが、行政院(内閣)が再審議を求める可能性もある。

 台北市中心部の立法院そばを走る青島東路では審議が行われる日に合わせて野党に対する抗議デモが開かれ、「議論がないのは民主主義ではない」などとプラカードを掲げた。呼びかけたシンクタンクによると、参加者は当初の数千人から24日には10万人に増加。通りの名前や立法院周辺の道路を埋め尽くした参加者を上空から見た様子が羽を広げた鳥に似ていることから「青い鳥運動」と名付けられた。

 野党側が可決を目指すと言明していた28日には、台湾各地の15の市や県でデモが発生。新北市の会社員、呉沐成さん(29)は「国民党が数の多さを頼みに、気ままに法案を通過させることが心配だ。議会が持つ権力は乱用されるべきではない」と話した。【台北・林哲平】

3092OS5:2024/05/28(火) 21:14:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/6095f7ef873f1e61d8b8425d6ec307cb8c2e2110
台湾芸能人がコンサートで「我々中国人」、中国寄りの立場表明相次ぐ…圧力受けている可能性
5/28(火) 19:54配信

読売新聞オンライン
台湾のベテランバンド「五月天(メイデイ)」(2012年6月)=ロイター

 【台北=園田将嗣】台湾の頼清徳(ライチンドォー)総統が就任して以降、中国で活動する台湾の芸能人が相次いで中国寄りの立場を表明している。

 台湾で対中政策を担う大陸委員会は「中国が政治的立場の表明を求め、中台が『一つの中国』であるかのような幻想を作り出している」と批判し、こうした芸能人が中国から圧力を受けている可能性を示唆した。

 台湾メディアによると、人気のベテランバンド「五月天(メイデイ)」のボーカル・阿信さんは24日、北京でのコンサートで「我々中国人」と発言し、インターネット上で波紋が広がった。阿信さんのSNSのコメント欄には、「ファンである前に私は台湾の住民」などの書き込みが2・1万件に上った。

 メイデイの他にも、中国で活動する歌手や俳優らが最近、中国のSNSに「台湾は必ず祖国の懐に戻る」との文言を相次いで投稿している。


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