したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

2695チバQ:2017/11/21(火) 19:23:26
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20171121k0000m010120000c.html
<下村元文科相党支部>政治資金で自著購入 1900冊分
07:00毎日新聞

<下村元文科相党支部>政治資金で自著購入 1900冊分
政治資金で1900冊購入していた下村元文科相の著書「教育投資が日本を変える」
(毎日新聞)
 下村博文・元文部科学相が代表を務める自民党東京都第11選挙区支部が2016年5、6月、下村氏の著書1900冊分の購入費として、計287万2800円を支出していたことが、都選挙管理委員会公表の16年分政治資金収支報告書などで分かった。

 著書は昨年5月に出版された「教育投資が日本を変える」(PHP研究所)。1冊1512円(税込み)で、教育を取り巻く現状や教育政策の提言などが記されている。

 報告書によると、同支部は昨年5月19、20日と6月17日、都内や名古屋市、横浜市などの書店13店で100〜250冊ずつ購入した。

 下村氏の事務所は毎日新聞の取材に購入を認め「政治資金規正法にのっとり、適正に処理している」と回答。「購入した書籍は政治資金パーティーで来場者の方々に配布するなどした」とした上で、さまざまな書店で購入した理由について「出版元の担当者から指示があった書店から購入した」と説明した。

 下村氏のフェイスブックでは、昨年5月26日に「先日出版しました、下村博文代議士の著書『教育投資が日本を変える』が各書店でベストセラー、各部門で1位に選ばれています」と、書店に陳列されている本を写真付きで紹介している。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授は「印税が本人に入るようになっていれば、政治資金を使って収入を得ていたことになり、政治家としての資質が問われる。また、書店の売り上げランキングを上げるために政治資金を購入費に充てたとすれば、使途として問題だ」と話している。【柳澤一男】

2696チバQ:2017/11/21(火) 19:28:51
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1711200033.html
【衆院代表質問】自民・岸田文雄政調会長、「ポスト安倍」懸命にアピールも… 棒読み?離席の自民議員次々
11月20日 20:59産経新聞

【衆院代表質問】自民・岸田文雄政調会長、「ポスト安倍」懸命にアピールも… 棒読み?離席の自民議員次々
衆院本会議で質問に立つ自民党の岸田文雄政調会長(手前)。奥は安倍晋三首相=20日午後、国会(斎藤良雄撮影)
(産経新聞)
 20日の衆院本会議代表質問で自民党からは、岸田文雄政調会長が登壇した。岸田氏は、政治姿勢や憲法改正などで自ら率いる岸田派(宏池会)の「保守本流」路線を強調して安倍晋三首相との違いを訴え、「ポスト安倍」に向けて存在感を大いにアピールしようと努めた。

 自民党では、幹事長が代表質問に立つことが多く、政調会長の登壇は異例だ。

 岸田氏は、宏池会創設者の池田勇人元首相の師であった陽明学者、安岡正篤氏の言葉を引き合いに自らの政治姿勢に言及、「低姿勢、高姿勢いずれも間違いだ。自分の政治哲学を持っていれば、おのずから『正姿勢』(正しい姿勢)になる」と語った。

 また「日本の社会に持続可能性を持たせ、誇り高く豊かな社会を次世代に引き継いでいく」と自身が描く国家像に触れた。憲法改正については「『改正のための改正』であってはならない」と性急な改憲論議に注文をつけ、財政健全化の必要性も強調した。

 ただ「政調会長の立場上、政策面で独自色を出すのは難しい」(岸田派中堅)事情があったほか、質問が立憲民主党の枝野幸男代表の次だったのが影響したか、発言が全体的に棒読みという印象を与えてしまったようだ。

 岸田氏の質問途中で離席する自民党議員が相次ぎ、外相時代の実績をアピールする場面では野党から「外務省が原稿を作っているのか」とのヤジが飛んだ。

2697パリ行最終便:2017/11/23(木) 10:40:17
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/20171122-134-OHT1T50034.html

尾木ママ、山東議員の「4人産んだら表彰」発言を批判「あまりにも女性をバカにしている話」

11月22日 11:35

 「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏(70)が22日、自身のブログを更新。自民党の山東昭子参院議員(75)が、子供を4人産んだ女性を厚労省で表彰することを提言したと報道されていることに対し、「国際的な失笑・苦笑もの」怒りをつづった。

 尾木ママは21日夜に「女性は『子どもを産む機械』か?!」のタイトルで記事をアップ。「【4人子どもを産んだら厚労省から表彰】山東昭子参院議員から提言がなされたというー 以前には、『自分は2人産んだので一応責任は果たしたことになるかもしれない』と発言して、後に撤回した前首相もいたり」とした上で、「あまりにも女性をバカにしている話ではないでしょうか?時代錯誤も甚だしいと言わざるを得ませんーー久々に腹立ちました」と激怒。

 22日もブログを更新し「子ども産んで幸せ感じる社会になって欲しいと切に願います いや子ども産まなくても結婚しなくてもみんなが幸せ感じる社会築きたい 政治家はその先頭に立つのが責務ではないでしょうか?」と熱弁。「【4人子ども産んだら厚労省から表彰】なんて【発想だけでも】批判されるべきじゃないでしょうか?国際的な失笑・苦笑ものですね」とし、「日本の女性観 やたらとレベル低いのじゃないのかしら?」と指摘した。

2698パリ行最終便:2017/11/23(木) 11:03:26
https://news.careerconnection.jp/?p=43751&page=2
「4人以上産んだ女性表彰」自民党山東氏の発言が大炎上 ナチス「母親十字章」やソ連「母親英雄」思い出す人も

2017.11.22
キャリコネ編集部

2699チバQ:2017/11/24(金) 08:36:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171124-00000064-san-pol

河野外相「ポスト安倍」急浮上 歴史問題で中韓に毅然対応


11/24(金) 7:55配信

産経新聞



 河野太郎外相が「ポスト安倍」として急浮上している。北朝鮮に対する圧力強化や、歴史問題で中国、韓国への毅然(きぜん)とした対応で評価が高まっているためだ。

 河野氏は産経新聞のインタビューで、将来の自民党総裁選出馬について「やる」と明言した。ただ、来年9月の総裁選出馬には慎重姿勢を崩さなかった。安倍晋三首相を支え、実績を積む考えだろう。

 ポスト安倍をめぐっては、4年7カ月にわたり外相として政権を支えた岸田文雄政調会長や、首相と距離を置く石破茂元幹事長、次期総裁選出馬を明言した野田聖子総務相が取り沙汰される。

 一方、外相就任前の河野氏は過激な官僚批判などで「異端児」とも呼ばれ、ポスト安倍で本命視されたことはなかった。自民党が野党に転落した平成21年の総裁選に立候補したが、国会議員票で最下位だった。また、河野氏の外相就任には当初、親中派の河野洋平元衆院議長の息子であることを政治利用され、中国・韓国に籠絡されるとの懸念があった。

 しかし、中国の王毅外相との初顔合わせでは、居丈高な王氏に「大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」と切り返した。韓国との慰安婦問題で一歩も引かない姿勢を鮮明にし、父との違いを見せつけた。河野氏が所属する麻生派会長の麻生太郎副総理や、初当選同期の菅義偉官房長官といった政権中枢の2人とも関係が良好な点も強みだ。

 それでも「一匹おおかみで面倒見がよくない」(ベテラン議員)という評価がある。「脱原発」や政府開発援助(ODA)半減など自民党内で支持が広がりにくい持論も不安材料だ。いまは持論を封印しているが、ポスト安倍レースに本格参戦するときにはどうするのか。課題は残る。(大橋拓史、小川真由美)

2700パリ行最終便:2017/11/24(金) 17:43:16
45: パリ行最終便 :2017/11/24(金) 17:34:52
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3221026.html
自民・神谷昇衆院議員、選挙前に地元市議14人へ現金

 自民党の神谷昇衆院議員が衆議院選挙前の9月下旬に、地元の市会議員14人に現金10万円から20万円を渡していたことが分かりました。神谷議員は違法性の「認識はない」としています。

 先月の衆議院選挙で比例近畿ブロックで当選した神谷議員。解散が決まった9月下旬に、地元の大阪府和泉市と岸和田市の市議、あわせて14人に対して「政治活動費」の名目で自民党系議員に20万円、その他の市議には10万円を渡していたことを明らかにしました。市議14人は全員すぐに返金したということです。

 「お渡ししたのは事実でございます。また、すぐお返しをいただいたのも事実。違法なことを認識して、選挙前にするはずがありません。私も政治経験、長いわけですから」(自民党 神谷 昇 衆院議員)

 24日午前、神谷氏はこのように述べた上で、「法に則って行った行為」で違法性の認識はないとして、政治活動を続ける考えを示しました。公職選挙法では選挙で自分に投票させるために有権者へ金銭を提供することを禁止しています。

 一方、神谷議員の秘書から現金が入っていると思われる封筒を渡されたという大阪府和泉市の大浦方至市議。そのときの状況を次のように話しました。



 「封筒を受け取って中を見たら、『これ、お金やな』と思ったので、秘書さんに『現金やから受けません』と言って、その場で返しました。自分の選挙の時もそうだけど、お金を包まれても断っている。初めから(選挙の)公示前後にかかわらず、とりあえず返す」(大浦方至 和泉市議)

 「しっかりとした説明をして、納得のいくように、皆さんに申し上げることが大事、肝要だと思っています」(自民党 二階俊博 幹事長)

 一方、自民党の二階幹事長は、まだ詳しい報告は受けていないとした上で、神谷氏には納得のいく説明を行うよう求める考えを示しました。

2701さきたま:2017/11/25(土) 12:26:25
また山本幸三。前の「一番のがんは文化学芸員」発言も酷かったが、これは論外。

山本・前地方創生相「何であんな黒いのが…」
2017年11月25日 07時24分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171125-OYT1T50005.html
 
 前地方創生相の山本幸三・自民党衆院議員(福岡10区)が、北九州市内で23日に開かれた三原朝彦・自民党衆院議員(同9区)の政経セミナーの来賓あいさつで、三原氏が長年続けるアフリカとの交流について触れ、「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言していたことがわかった。

 山本氏は事務所を通じ、「人種差別の意図は全くない」と説明している。

 山本氏は三原氏との交友関係を強調し、「ついていけないのが(三原氏の)アフリカ好きでありまして、何であんな黒いのが好きなんだっていうのがある」と述べた。

 山本氏の事務所は24日、読売新聞の取材に対し、「(山本氏は)昔、アフリカを表現する言葉として使われた『黒い大陸』という意味で言ったと話している」と説明した。

2702さきたま:2017/11/25(土) 12:31:21
>>2701より詳しい記事。

「何であんな黒いのが好き」自民・山本氏、アフリカ巡り
2017年11月25日11時56分
http://www.asahi.com/articles/ASKCT3CT8KCTTIPE005.html

 前地方創生相の山本幸三・自民党衆院議員(福岡10区)が、北九州市で23日に開かれた三原朝彦衆院議員(自民、福岡9区)の「政経セミナー」のあいさつで、三原氏のアフリカ各国との交流や支援活動に触れ「何であんな黒いのが好きなのか」と発言していた。山本氏の事務所などへの取材でわかった。

 山本氏は25日、福岡市であった党福岡県連のセミナーに出席した際、取材に対し「アフリカ大陸のことを表現した。差別的なことを意図しているわけではない。表現が誤解を招くということであれば撤回する」と述べた。

 山本氏の事務所や関係者らによると、山本氏はあいさつで三原氏の国内視察に同行したことを話した後、「三原氏はアフリカが好きで、何であんな黒いのが好きなのか、と思っていた」と述べた。山本氏は取材には「『黒いところのとこ(場所)が好きなのか』と。三原氏とは、ほかの色々なところに一緒に行ったが、アフリカ大陸だけはついていけない。遠いところだし」と説明した。

 山本氏の事務所は25日、「アフリカが『黒い大陸』『暗黒大陸』と表現されたことが念頭にあっての発言で、黒人を指して言ったわけではない」と説明した。

2703さきたま:2017/11/25(土) 12:57:01
>>2701-2702
発言撤回。謝罪はないのか。
「黒いの」と言っておいて「差別的意図ない」とか詭弁もいいとこ。

「黒いの」発言撤回、山本氏「差別的意図ない」
2017年11月25日 12時10分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171125-OYT1T50062.html

 前地方創生相の山本幸三・自民党衆院議員(福岡10区)は25日、三原朝彦・同党衆院議員(同9区)が長年続けるアフリカ諸国との交流に関し、「何であんな黒いのが好きなんだ」と述べたことについて、「適切ではなかった」として発言を撤回した。

 山本氏はこの日、福岡市内で開かれた同党福岡県連の政経セミナーに出席後、報道陣に対し、「アフリカ大陸を紹介する意味で使ったが、言葉として適切ではなかった」と発言を撤回。その上で、「差別的なことを意図していたわけではない」と釈明した。

2704チバQ:2017/11/25(土) 13:35:45
竹下、山本とボーダーラインを(すれすれとゆーよりも)踏んでるような発現が続きますね。
グダグダせずに、対応の早さは良いですが。
そろそろ2階御大から『緩んでる』的な発言が来そうな。

ああ、そいや希望の党のあの極右の親父さんもそろそろやらかしそうな気がしますね。

2705さきたま:2017/11/25(土) 13:52:27
>>2704
神谷は早速クギを刺されてますね。


「魔の2回生」ならぬ「魔の二階派」か 市議への現金配り、相次ぐ不祥事 二階俊博幹事長は「しっかり説明を」
2017年11月24日 22時13分 産経新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/13937544/

 自民党の二階俊博幹事長は24日の記者会見で、神谷(かみたに)昇衆院議員(比例近畿)が先の衆院選前の9月下旬、自身の選挙区内の市議に現金を配ったことについて「疑惑が持たれた場合はしっかりと説明することが肝要だ」と述べた。

 党執行部による神谷氏からの事情聴取については「必要なら対応する」と述べるにとどめた。

 連立与党・公明党の井上義久幹事長は同日の会見で「自民党として公職選挙法で禁ずる行為ではないのか、きちんと調査して説明責任を果たすべきだ」と注文をつけた。立憲民主党の福山哲郎幹事長も記者団に「お金の性質は何か。選挙への協力を依頼したのかがポイントだ」と強調した。

 神谷氏は二階氏率いる二階派所属。同派では近年、所属議員の不祥事が相次いでいる。

 今村雅弘前復興相が4月、東日本大震災の被災地をめぐる失言で事実上の更迭に追い込まれ、8月には江崎鉄磨沖縄北方担当相が国会答弁に関し「しっかりお役所の原稿を読む」と述べ、問題視された。

 若手でも、平成27年に中川郁子元衆院議員と門博文衆院議員との不適切な行為が発覚し、28年には宮崎謙介元衆院議員が不倫問題で議員辞職した。他派閥からは二階派について「拡大路線を急いだツケだ」「これだけ相次ぐと、二階氏も大変だ」との声が漏れている。中川氏や宮崎氏は不祥事発覚当時当選2回で「魔の2回生」と称された。今度は「魔の二階派」と呼ばれる可能性もありそうだ。

2706チバQ:2017/11/26(日) 23:53:30
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASKCT5F93KCTUTIL01R.html
政治資金で旧日本軍の潜水艦模型など購入 自民・若宮氏
11月25日 18:53朝日新聞

 自民党の若宮健嗣・前防衛副大臣(衆院東京5区)が代表の資金管理団体が昨年11月、政治資金から潜水艦の精密模型と展示用ケースの購入費として計19万2600円を支出していたことがわかった。都選挙管理委員会に提出された政治資金収支報告書の支出目的欄に「事務ケース」と記していたが、若宮氏によると、25日までに「装備品モデルおよびケース」に訂正したという。

 若宮氏によると、旧日本軍の潜水艦「伊400型」の精密模型と展示用のアクリルケースを都内の模型店で購入したという。政治資金で購入した理由について、若宮氏は取材に対し、防衛担当の経験が長いと説明したうえで、「日本の潜水艦技術の高さを来客らに伝えるためだった」と話した。潜水艦の模型に触れず、「事務ケース」としか記さなかったことについて「単なるミス。模型の購入を隠すつもりはなかった」と述べた。

2707名無しさん:2017/11/28(火) 07:46:39
野中元自民幹事長、倒れ搬送 意識不明の状態か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171128-00000000-kyt-l26

11/28(火) 7:20配信
18
京都新聞
野中元自民幹事長、倒れ搬送 意識不明の状態か
野中広務元自民党幹事長(2003年12月13日)
 元自民党衆院議員で官房長官や党幹事長、京都府副知事などを務めた同府南丹市(旧園部町)出身の野中広務氏(92)が27日午後9時すぎ、京都市下京区のホテルで倒れ、近くの病院に救急搬送された。関係者によると、意識不明の状態という。
 野中氏は園部町議を振り出しに、町長、京都府議、府副知事を経て、1983年の衆院旧京都2区補欠選挙で初当選。自治相(現・総務相)や国家公安委員長、官房長官、党幹事長などを歴任して2003年に政界を引退した。衆院当選7回。02年に勲一等旭日大綬章。

2708名無しさん:2017/11/28(火) 12:24:53
https://this.kiji.is/308043915393959009

野中元官房長官は容体安定と事務所
2017/11/28 09:56
©一般社団法人共同通信社

救急搬送された野中広務元官房長官の事務所によると、家族から「容体は安定している」との連絡があった。

2709チバQ:2017/11/28(火) 19:00:27
http://www.sankei.com/politics/news/171128/plt1711280002-n1.html
2017.11.28 08:00
【政界徒然草】
なぜか「宏池会」が大流行 左派含め与野党問わず標榜 本家の岸田政調会長は困惑

 今年創立60周年を迎えた自民党の名門派閥「宏池会」(岸田派)の名前が最近、にわかにクローズアップされている。希望の党の玉木雄一郎代表(48)は衆院の代表質問で宏池会を率いた大平正芳元首相(1910〜80)の「楕円の哲学」を引用し、左派色の強い立憲民主党の枝野幸男代表(53)までもが自らの考えを「30年前の宏池会」だと称している。これに対し本家本元、岸田派会長の岸田文雄政調会長(60)は「複雑だ」と困惑気味だ。そんな中、岸田氏は「タカ派保守」の安倍晋三首相(63)に対し「ハト派リベラル」を旗印とする宏池会カラーを前面に「ポスト安倍」をうかがう姿勢を強めている。

 「政治も世の中も2つの相対立するものが、適度な緊張と調和の中に共存する」

 希望の党の玉木代表は20日の衆院本会議での代表質問で、楕円には2つの中心点があることになぞらえた宏池会第3代会長の大平氏の持論「楕円の哲学」を引用し、党是とする「寛容な改革保守」の中身をひもといた。

 玉木氏は続けて「異なる意見を聞き入れず、力の支配を信奉する近年の政治風潮と正反対の考えだ」と安倍首相をあてこすり、「自民党にかわる楕円のもう1つの中心となり、政権を担う核となる」と強調した。

 ちなみに玉木氏にとって、大平氏は財務省(旧大蔵省)官僚の大先輩であり、玉木氏が選出された衆院香川2区は、かつての大平氏の選挙地盤(中選挙区時代の衆院香川2区)の一部を含むなど縁が深い。玉木氏の妻は大平氏の親類にあたる。

 立憲民主党の枝野氏にいたっては自らを「宏池会だ」と言い放つ。衆院選での躍進後、日本テレビ番組に出演し「私は保守である」と説明した上で「多様性を認めて寛容で社会的な助け合いを大事にする。30年前なら自民党宏池会だ」と強調した。

 さらには座右の銘として、聖徳太子が制定した十七条憲法の「以和為貴(和を以て貴しと為す)」との一節を紹介。「日本の一番古い政治方針だ。少なくとも私もリベラルであるとも思っている」と話した。

 宏池会は「保守本流」を自任し、政策面では軽武装や経済優先を基本とし、党内ではリベラル色の強い「ハト派」とされる。先の衆院選でまたも大勝し、安倍1強といわれる政治状況が一層強まる中、そのカウンターとして宏池会の「保守本流」「リベラル」といった路線が見直され、野党側からも熱い視線が注がれているようだ。

 ただ、本家の宏池会からは戸惑いの声が漏れる。岸田氏は先月、都内の講演で枝野氏の発言について「さすがに複雑な思いだ。評価されているのか、けなされているのか分からない」と苦笑いした。

 岸田氏は「私がリベラルというのは自民党内での相対的な話だ」と説明。その上で枝野氏らを念頭に「リベラルと言っている人たちとは、安全保障政策についても、経済政策についても随分違う」と述べた。

 岸田氏は以前、テレビ番組で「政治家としての哲学、信念は簡単に言えば、首相は保守、タカ派。私はリベラル、ハト派だといわれている」と安倍首相との政治理念の違いを指摘したことがある。自らをハト派と称する岸田氏が宏池会の伝統や理念を前面に押し出して「ポスト安倍」としての存在感を高めようとしていることも事実だ。

2710チバQ:2017/11/28(火) 19:01:50
 岸田氏は20日の衆院本会議の代表質問で、宏池会の伝統である「寛容と忍耐」という言葉を引き合いに謙虚さを強調し、安倍首相の政権運営にくぎを刺した。国の将来像にも言及し「ポスト安倍」としての存在感もアピールした。

 「低姿勢、高姿勢いずれも間違いである。自分の政治哲学をはっきり持っていれば、おのずから『正姿勢』(正しい姿勢)になる」

 岸田氏は代表質問で、宏池会創設者の池田勇人元首相(1899〜1965)の師であった陽明学者、安岡正篤氏のこの言葉を引用した。その前段では「日本の社会にしっかりと持続可能性を持たせ、誇り高く豊かな社会を次世代に引き継いでいく」と自身の国家像を披露し、安倍首相にも将来像を問うた。創立60周年を迎えた宏池会がキーワードに掲げる「持続可能性」という言葉を盛り込み、ポスト安倍を意識した。

 一方、安倍首相からの「禅譲」路線をうかがうとされる岸田氏は、政調会長として安倍政権を支える姿勢も示した。党三役の立場では「政策面で独自色を出すのはなかなか難しい」(岸田派中堅)こともあり、基本的には現政権の経済政策を継承していく考えをにじませた。

 57年前、安倍首相の祖父、岸信介元首相(1896〜1987)の後を継いだのが宏池会を創設した池田氏だった。憲法改正を目指した岸氏の後に「経済優先」を掲げ、高度経済成長に道筋をつけた。タカ派からハト派へ。岸田氏が当時の構図と自身を重ねているのは間違いない。歴史は繰り返し、宏池会の出番がやってくるのか。 
(政治部 小沢慶太)

 宏池会 昭和32年、当時首相を目指していた池田勇人元首相が創設した。宏池会の名前は、中国・後漢時代の学者、馬融の句にあった「宏池に臨む」との一節から、池田氏と交友があった陽明学者の安岡正篤氏が命名した。「綽綽たる余裕を示す」との意味がある。「宏池」は大きな池の意味だが、創設者の池田氏の名前から1字とったとも言われる。池田氏ら官僚出身の議員が伝統的に多く、政局に弱い「お公家集団」と揶揄されることもあるが、池田、大平正芳両氏に加え、鈴木善幸(1911〜2004)、宮沢喜一(1919〜2007)両氏と4人の首相を輩出した「名門派閥」とも言われる。

2711チバQ:2017/11/28(火) 19:20:57
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-199005.html
"宏池会のプリンス"岸田文雄氏の悩める日々 ポスト安倍で「直接対決」か?「禅譲期待」か?
06:00東洋経済オンライン

"宏池会のプリンス"岸田文雄氏の悩める日々 ポスト安倍で「直接対決」か?「禅譲期待」か?
"宏池会のプリンス"岸田文雄氏の悩める日々
(東洋経済オンライン)
師走を目前にした国会では、安倍晋三首相と野党幹部らが1問1答で火花を散らす衆参予算委員会の論戦がスタートした。しかし、首相らの固いガードで攻防は盛り上がらず、永田町では早くも来年9月の自民党総裁選の行方に関心が移っている。衆院選圧勝で同党内では首相の総裁3選論が勢いを増したが、最新の各種世論調査でも国民の間では「3選反対」が過半数で、「首相がミスすれば、政界もすぐ変わる状況」(首相経験者)だからだ。

そこで注目されるのが「ポスト安倍」の本命とされる岸田文雄政調会長の対応だ。故池田勇人元首相が創設した「保守本流・宏池会」の看板を引き継ぐ岸田派の領袖として、安倍政権での党側の政策決定責任者となった岸田氏が、総理・総裁候補としてどう行動するかで、来秋の総裁選の構図は大きく変わる。

首相の所信表明演説を受けての11月20日の衆院代表質問で演壇に立った岸田氏は、「野党や国民に『上から目線』で臨むようでは、国民の信を失い、真っ当な政治も行えない」と首相の政権運営に注文を付けた。併せて、首相が「在任中の実現」を目指す憲法改正についても「改正のための改正であってはならない」と首相の独断専行を強くけん制した。

1995年衆院選で初当選した岸田氏は、首相と"同期の桜"で「個人的にも親しい友人」だ。このため、2012年暮れの第2次安倍政権発足時から、歴代2位の4年7カ月の外相在任中も、「安倍外交の露払い役」(外務省幹部)に徹してきた。しかし、8月の党・内閣人事では「自ら求めて」(岸田派幹部)党3役の政調会長に転身して「閣外で行動の自由を確保した」(同)ことで、年末以降は「ポスト安倍」に向けて本格始動する構えだ。

対立を避けたことで首相と強い信頼関係
党内タカ派の代表として"1強"を誇示する首相と、「ハト派の牙城」とされる宏池会のプリンスと呼ばれる岸田氏は、もともと政治理念や政策では一定の距離がある。しかし、史上最長政権も狙う首相に対し、「従順な姿勢に徹することが総理・総裁への近道」(岸田氏側近)と判断して対立を避けたことで、首相との強い信頼関係を築いた。

ただ、総裁選は「究極の権力闘争で、ゴマすりだけでは政権など獲れない」(自民長老)のも事実で、来秋の総裁選出馬を視野に入れる岸田氏にとって、「いかに、戦う総裁候補に変身できるか」(岸田派若手)が今後の課題となっている。

総理大臣に直結する自民総裁選をめぐる党内の構図は、5年前の第2次安倍政権発足時からも、政局の節目ごとに変化している。首相の再登板実現は、2012年9月の前々回総裁選での勝利によるものだ。第1次政権発足から1年たった2007年9月に体調不良で退陣を余儀なくされた首相が、後見人の森喜朗元首相らの反対を押し切って総裁選再出馬を決断、下馬評を覆して決選投票で石破茂・元地方創生相を破り、3カ月後の衆院選で自民が圧勝したことで首相に返り咲いた。しかし、その時点では1強政権とはならず、地方票では首相を上回って党内ナンバー2の幹事長に就任した石破氏が、「最強の後継候補」とされていた。

2712名無しさん:2017/11/28(火) 19:21:32
現在のような首相への権力集中は、2013年夏の参院選勝利以降のことだ。これに続く2014年の消費増税延期を解散理由とした年末衆院選での圧勝、さらに2016年夏の参院選と2017年10月衆院選も加えた過去に例のない国政選挙5連勝で、現在の1強政権が築かれた。

その間、2015年9月の総裁選が石破氏の不出馬で首相の無投票再選となったことで、ポスト安倍候補も流動化して、岸田氏が台頭した。しかも、今年3月の自民党大会で総裁任期が連続3期に改定されて、「ポスト安倍」の最終ゴールも3年先延ばしとなった。2012年総裁選の「本命」候補でもあった石破氏に対し、岸田氏が首相の有力後継候補に浮上したことで、2015年の総裁再選後のポスト安倍の構図は「岸田vs石破」に変わった。

しかし、10月衆院選の自民圧勝で首相の総裁3選が現実味を増したことにより構図はさらに複雑化し、現状をみると次期総裁選出馬を公言する野田聖子総務相だけでなく、「次の次」を目指す河野太郎外相に、「次世代の星」の小泉進次郎筆頭副幹事長までが次期総裁レースへの参加をうかがう状況となりつつある。

3選支持で不出馬なら「覚悟」が問われる
もちろん、「一寸先は闇」とされる政界だけに「来年秋のことなど誰にも分からない」(小泉氏)とはいうものの、現時点では「安倍さんよりできる人はいない」(二階俊博幹事長)との安倍3選支持論が党内の多数派となりつつある。このため、岸田氏にとっては「来年9月に出るか出ないか」が最大の問題となっている。

過去の総裁争いからみても、続投を目指す首相の対立候補として出馬すれば、これまでの「安倍・岸田蜜月関係」の崩壊は確実だ。その一方で、首相3選後の"禅譲"を期待するような形での不出馬では、総理・総裁候補としての「覚悟」が問われかねない。「総理総裁の座は戦い獲るもので、禅譲などあり得ない」(首相経験者)のが政界の常識だからだ。

総裁選を左右するのは党内での「多数派工作」だ。3選論の根拠は、首相の支持母体で圧倒的な最大派閥・細田派に加え、首相の後見人を自認する麻生太郎副総理が率いる第2派閥・麻生派や5大派閥の一角を占める二階派が「3選支持」を明確にしていることだ。この3派に無派閥で首相支持の議員を加えれば党国会議員の過半数となり、前々回のような国会議員による決選投票にもつれ込んでも、首相の勝利は動かないというわけだ。

このため首相が出馬する場合は「岸田氏が出馬しても2位狙い」(自民幹部)で、安倍・岸田関係への悪影響も考慮すると「挑戦してもデメリットのほうが大きい」(岸田派幹部)ことにもなる。

ただ、石破、野田両氏は「負けが分かっていても挑戦する決意」(石破氏側近)とされ、2015年総裁選のような「無投票」になる可能性は極めて小さい。前回総裁選で「閣僚在任中」を理由に出馬を取りやめた石破氏が、その後党内の支持を減らした経緯もある。

岸田氏が「次の次」を狙っても「その時点で首相がレームダックになっていれば後継指名など意味がなくなる」(自民幹部)ことが想定される上、石破、野田両氏に加えて河野、小泉両氏も参戦すれば、「岸田氏優位」どころか世代交代の波に直撃されて埋没する不安は拭えない。

現時点では岸田氏にとって最強のライバルである石破氏は、ここにきて首相批判を繰り返し、「ポスト安倍に名前が挙がり、何か言うとぶったたかれるというのは、いままで自民党でみたことがない景色だ」と対決姿勢を鮮明にしている。また、「初の女性首相」を狙う野田氏は、総裁選出馬への基盤作りとして来春にも女性政治塾を立ち上げる構えだ。しかし、岸田氏は「来年のことを今から言うつもりはない」と慎重姿勢を崩さない。

2713名無しさん:2017/11/28(火) 19:22:16
安倍・岸田会談での「禅譲」密約説も
党内では、岸田氏が外相から政調会長に転じる際、事前に数回行われた安倍・岸田会談で「(次回総裁選に)首相が出馬するなら自分は支える側に回ると約束した」(細田派幹部)との見方が広がる。「首相が退陣の際に岸田氏を後継指名し、細田派も岸田支持に回る」(同)といういわゆる禅譲説とのセットとされる。このためか、岸田氏周辺でも「首相との直接対決は避けるべきだ」(有力議員)との声が少なくない。

岸田氏は20日の代表質問の「むすび」で、1960年に岸信介首相(故人・首相の祖父)から政権を引き継いだ池田首相が、陽明学者の安岡正篤氏から「自分の政治哲学をはっきり持っていれば、おのずから『正姿勢』になる」と助言されたことを引き合いに、「総選挙で多くの議席をいただいた今こそ、『正姿勢』の3文字を胸に、日々前進したい」と締めくくって胸を張った。自身初となる代表質問であえて「首相批判」ともとれる持論を展開した岸田氏を、「総裁選出馬への独自色アピール」(国対幹部)と党内は受け止めている。

岸田氏は代表質問直後の22日、政調会長として毎週水曜日に定例会見することも発表した。前任の茂木敏充氏(経済産業相)は行っておらず、その前の稲田朋美氏(前防衛相)以来の定例会見復活について、岸田氏は「私自身の思いも発信していかなくてはならない」と政策決定を主導する意欲を強調。予算委攻防が始まった27日には国会を離れて地元・広島市に戻り、外相時代に設置した核兵器廃絶に取り組むための「賢人会議」に出席して「核軍縮は、核兵器の保有国を巻き込まなければ、1歩も動かない。核兵器のない世界に向けて協力するきっかけをつくりたい」と決意表明した。

「呼ばれればどこへでも行く」と存在アピールに余念がない岸田氏だが、政界から注目されるほど、その陰で来秋の総裁選での「堂々挑戦」か「禅譲期待」かで思い悩む日々が続くことになる。

2714名無しさん:2017/12/01(金) 12:49:13
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3227415.htm
 自民党は、錦鯉を国の魚「国魚」に指定することを目指し、党本部の玄関に新たに水槽を設置して錦鯉の放流式を行いました。

 「なんとかこの錦鯉を国の魚、国魚にしていきたい、そのうちの一環として、党本部になんとか錦鯉を置けないか」(自民党 小泉進次郎 筆頭副幹事長)

 自民党本部での錦鯉の展示は錦鯉の養殖で有名な新潟県の旧山古志村の出身で、8月に亡くなった長島忠美元復興副大臣が要望していたもので、当時、農林水産部会長だった小泉筆頭副幹事長が長島氏と一緒に関係者との意見交換を重ねるなど活動してきました。小泉氏は放流式で司会に立ち、「できれば長島先生とともにこの日を迎えたかった」と述べました。

 現在、自民党のクールジャパン戦略推進特命委員会は、政府に対して、世界的に人気のある錦鯉を養殖するために柔軟な土地の利用を可能にする「錦鯉特区」の実現を要請していて、その後押しにしたい考えです。

2715とはずがたり:2017/12/01(金) 14:20:12
結構病気が悪いようですねえ。
園田氏はさきがけ出身と云う事でそれなりに期待してたし次世代や自民党復党後もなんとなく仕方が無いなってのがあったけど晩節を汚したか?

<園田博氏>200万円不記載 政治献金、規正法違反疑い
12/1(金) 7:00配信
毎日新聞
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1245815657/2224

 園田氏は取材に対し「病気療養中につき会話が困難なためインタビューを受けられない。ただ、正しい範囲での付き合いであったと思っており、便宜供与などもした覚えはない」とのコメントを出した。

2716チバQ:2017/12/04(月) 21:20:05
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120101233
園田議員を告発へ=NPO「献金不記載」指摘


 自民党衆院議員の園田博之元官房副長官への献金200万円が政治資金収支報告書に記載されていないとして、兵庫県西宮市のNPO法人の理事長らが1日、来週にも政治資金規正法違反(不記載)の疑いで園田議員を東京地検特捜部に告発する方針を明らかにした。
 NPO法人は「西宮障害者雇用支援センター協会」。西宮市などから公園清掃などを請け負い、障害者や高齢者を作業現場に派遣している。
 東京都内で記者会見した同法人の寺下篤史理事長(35)によると、協会の職員は2013年12月13日、園田議員名義の銀行口座に200万円を振り込んだ。振込依頼書も残っているが、園田議員の資金管理団体などの収支報告書に記載がないという。
 寺下理事長は献金した理由について、国会で障害者の雇用問題を取り上げてもらうことで、「自分たちの事業も安定すると思った」と説明した。
 園田議員は取材に対し、事務所を通じて「病気療養中で会話が困難なため取材を受けられない。正しい範囲での付き合いであったと思っており、便宜供与などもした覚えはない」とコメントした。(2017/12/01-19:41)

2717チバQ:2017/12/06(水) 00:31:51
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171130/k10011241091000.html
「力士は体大きく普通のことできぬ」自民 竹本議員が発言を釈明
11月30日 13時45分大相撲
自民党の竹本直一衆議院議員は、記者団に対し、29日、議員連盟の会合で「力士は体が大きいから普通のことはあまりできない」などと述べたことについて、「サラリーマン社会に適合するのは大変な人もいるという趣旨だ」と釈明しました。
自民党の竹本直一衆議院議員は、29日、みずからが会長を務める超党派の「大相撲の発展を求める議員連盟」の会合で、「相撲協会が潰れたら、若い力士は路頭に迷うことになる。体が大きいから普通のことはあまりできない」などと述べました。

これについて竹本氏は、30日、記者団に対し「『体の大きい人が何もできない』という意味で言ったわけではなく、若くして相撲の道に入った力士には、サラリーマン社会に適合するのがなかなか大変な人もいるだろうという趣旨だ」と釈明しました。
また、「多くの力士が若くして相撲の道に入っており、相撲協会が潰れると働き場所が無くなってしまう。若い力士たちの希望の光を消すようなことだけは絶対させてはならず、相撲協会は守らなければならない」と述べました。

2718チバQ:2017/12/06(水) 00:34:24
https://www.excite.co.jp/News/it_g/20171109/Itmedia_nl_20171109135.html
会議員の山本一太が「犯人はアニメの影響受けている」発言について謝罪 「一世一代の不覚・失言だった」 ねとらぼ 2017年11月9日 20時01分 (2017年11月10日 20時15分 更新)
 参議院議員の山本一太さんが、フジテレビ「新報道2001」で座間市の9人切断遺体事件についてコメントを求められた際に「犯人はアニメの影響を受けていると感じる」とする趣旨の発言をしたことについて、謝罪した。

 山本さんは、11月5日放送の同番組で 「(犯人は)現実の世界と妄想の世界の区別がつかなくなっている。こういう猟奇的なストーリーのアニメもあるので、すごく影響を受けている感じがします」とコメント。これについて、SNSでは「今回は全くの別問題」「与党のネット戦略担当が、こんなお粗末で燃えやすい発言するのに呆れる」といった声があがるなど、批判が集中していた。

 山本さんはニコニコ生放送で8日に放送された番組「山本一太の直滑降ストリーム」の冒頭で、「最初にユーザーのみなさんにお詫びをしたいと思っている」と切り出し、新報道2001での発言について「アニメをあまりにも見ているので、アニメという言葉が頭にあったのかもしれません」と説明。「永田町で最もアニメ・漫画に精通した政治家として一世一代の不覚・失言だった」「アニメ・漫画のファンの皆さん。特にクリエイターの皆さんにお詫びしたいと思います。すみませんでした」と頭を下げた。

 また、山本さんは9日にも「『新報道2001』での失言を猛省!〜全てのアニメ関係者、アニメファンに心からお詫びしたいこと」とするブログを投稿。発言について「言葉を発した直後に、『ああ、これは極めて不適切な表現だった』と後悔した」と振り返り、「アニメに関わっている全ての皆さん、アニメを愛する皆さん、本当にごめんなさい!2度とこんな不注意な(根拠のない)発言をしないよう、十分に気をつけます!!」と謝罪した。

2719さきたま:2017/12/06(水) 23:41:32
到底、国民の多数の理解が得られるとは思えないが、押し通すのかな?

地方議員の厚生年金加入を=自公、通常国会へ法案提出目指す
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120600647&g=pol
 自民、公明両党の幹事長、国対委員長は6日午前、東京都内のホテルで会談し、来年1月召集の通常国会に地方議員が厚生年金に加入できるようにする関連法案提出を目指す方針で一致した。2019年の統一地方選までの法整備を図るため、野党にも協力を呼び掛ける考え。
 地方議員が加入できる年金制度は現在、兼業の議員を除けば国民年金のみで、担い手不足の深刻化が指摘されている。自民党の森山裕国対委員長は会談後、記者団に「生活が担保できないと、なかなか挑戦できない」と語った。
(2017/12/06-11:56)

2720チバQ:2017/12/07(木) 00:12:46
http://www.sankei.com/politics/news/171207/plt1712070002-n1.html
2017.12.7 00:02

弱まる自民党税調 官邸と財務省の狭間で存在感発揮できず「追認機関」の汚名も
 平成30年度税制改正をめぐり、自民党税制調査会(宮沢洋一会長)が首相官邸と財務省の狭間で存在感を発揮できずにいる。焦点の所得税改革は財務省の筋書き通り決着する見通しとなり、逆に27年ぶりの新税となる観光促進税(出国税)の創設や法人税減税は官邸主導で進んだためだ。かつて政府や財務省ににらみを利かせた自民税調だが、「追認機関」との汚名はなかなか払拭できない。

 「高齢化がさらに進展して社会保障費が増大することは分かっている。日本の財政を持続可能にしていく方向で議論をしているのは間違いない」

 宮沢氏は6日の党税調会合後、今回の議論の経緯を記者団に問われ、こう自信を示した。しかし、実態は異なる。6日は各省庁の税制改正要望を党税調が「○△×」などと仕分ける大詰めの協議が行われた。その結果をみると、財務省と官邸が根回しした内容がほぼ実現する場面が目立った。

 所得税改革では「給与所得控除」などが見直され、年収800万円超の会社員は増税になる見通しだ。財務省が周到に用意した案で、全体で1千億円の増収になるが、会社員全体の約5%が対象となり、世論の反発が懸念されていた。

 財務省幹部は「何年もかけて準備してきた結果」と打ち明ける。あまりのスムーズさに省内には「高い球のつもりだったが、そのまま通ってしまい、逆に驚いた」との声があるほどだ。

 たばこ税の増税も紙巻きを来年10月から33年度にかけて1本当たり3円引き上げ、加熱式たばこも増税する財務省案が軸になった。党内では葉タバコ農家への影響を危惧する反対論が強かったが、党税調の議論は増税方針で最終調整が進む。

 30年度税制改正で官邸は「党が決める」姿勢をアピールする。来秋の党総裁選で安倍晋三首相の3選をにらみ、党内で「官邸主導」への反発が広がるのを防ぐ狙いがあるからだ。

 実際は官邸の方針を党税調が追認する場面も目立った。象徴的なのが訪日客や日本人が日本を出国する際に1人千円を徴収する観光促進税だ。過去の税制改正で全く議論になっていなかったが、観光庁の有識者会議が11月に提言をまとめるとトントン拍子で導入が決まった。観光振興を進める菅義偉官房長官の意向が反映されたとみられる。

 かつて党税調は強い影響力を誇り、「税調のドン」と言われた故山中貞則氏には歴代首相も一目置いた。現在の宮沢会長は安倍首相が軽減税率導入をめぐり対立した野田毅前会長を事実上更迭して後任に据えたが、財務省の勢いを抑えているとは言い切れない。逆に党税調の古参幹部からは「宮沢氏は官邸のいいなりだ」との不満も出ている。(田村龍彦)

2721チバQ:2017/12/07(木) 00:14:27
http://www.sankei.com/politics/news/171205/plt1712050059-n1.html
2017.12.5 23:39

自民・額賀福志郎元財務相の乗った車が国会内で事故 けがはなし

反応
おすすめ記事を受け取る

反応

おすすめ記事を受け取る
自民党の額賀福志郎氏
自民党の額賀福志郎氏

 自民党の額賀福志郎元財務相(73)の乗った車が5日午後、国会の敷地内で別の車と出合い頭に衝突した。関係者によると、額賀氏にけがはなく、仕事にも支障がないという。念のため病院で検査し、出席を予定していた5日夜の額賀派所属議員のパーティーは欠席した。

2722チバQ:2017/12/09(土) 12:26:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171208-00000082-san-pol
甘利氏じわり…タフネゴシエーター再び 税制改正で調整役、党内高まる存在感
12/8(金) 7:55配信 産経新聞
甘利氏じわり…タフネゴシエーター再び 税制改正で調整役、党内高まる存在感
所属する麻生派の例会に出席する甘利明・自民党行政改革推進本部長(中央)=7日、都内(写真:産経新聞)
 自民党の甘利明元経済再生担当相が党内で存在感を高めている。平成30年度税制改正をめぐり党税制調査会幹部として法人税改革などを主導した一方で、党の行政改革推進本部長と知的財産戦略調査会長を兼務し、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」を側面支援する。昨年1月に金銭授受問題での閣僚辞任後は表舞台から遠ざかっていたが、先の衆院選でみそぎを済ませ、首相の最側近として再始動しつつある。(小川真由美)

                   ◇

 再始動の象徴は、首相の看板政策「生産性革命」「人づくり革命」を後押しする30年度税制改正だ。首相の意向を踏まえ、党内と業界団体との調整に奔走した。法人税や固定資産税の扱いをめぐっては、財務省の意向に強く異議を唱える場面も目立ったという。

 別の党税調幹部は「官邸の下請けではない」と反発するが、甘利氏は「首相の改革方針を全力で支えることこそ党の仕事」と意に介さない。来年は行革推進本部長として大学改革など成長戦略の提言を取りまとめる方針だ。甘利氏が創設した派閥横断の政策グループ「さいこう日本」(36人)も8日に99回目の会合を開く。23年6月の初会合以来、無派閥議員らに党内の情報共有に努めてきた。

 甘利氏は金銭授受問題が起きるまで安倍政権の主要閣僚として首相を支えてきた。首相と麻生太郎副総理兼財務相、甘利氏、菅義偉官房長官の頭文字をとって政権中枢の「3A+S」と呼ばれるほど、4氏の関係は緊密だった。

 閣僚の辞任後は長期間、国会を欠席するなど政治生命も瀬戸際に立たされたが、今年2月に麻生派に入り、先の衆院選で勝利するなど復権の足場を固めてきた。

 首相も信頼の厚い最側近が党内に目を光らせる環境を整えたいとの思惑があり、甘利氏の党職登用はその一環といえる。ただ、党内には「大臣室でカネを受け取った印象は拭えない」(ベテラン議員)との声が依然くすぶり、甘利氏の動向が注目される。

2725名無しさん:2017/12/13(水) 12:27:20
次期会長人事で紛糾、自民福井県連
国会議員2人が意欲、推薦真っ二つ

2017年12月13日 午前7時10分

自民党福井県連の次期会長人事を巡る協議が紛糾している。これまでは県連所属の国会議員が候補者を円満に一本化してきたが、今回は前参院議長の山崎正昭氏(75)と衆院議員の高木毅氏(61)=福井2区=が意欲を示し、推薦の動きも真っ二つに割れている。事前の話し合いは不調に終わっており、県連への立候補届け出が締め切られる14日午後1時半まで予断を許さない情勢になっている。

 ■飛び交う怒声

 7日夜、国会近くのホテルに県連所属の衆参国会議員らが集まった。複数の関係者によると、会長経験者の山崎氏と未経験の高木氏が立候補の意思を明らかにした。話し合いによる円満な決着を期待する向きもあったが、「けんか別れに終わった」という。

 福井新聞の取材によると、山崎氏を推しているのは会長の山本拓衆院議員=比例北陸信越=と助田重義前衆院議員の2人。高木氏側は稲田朋美衆院議員=福井1区、滝波宏文参院議員の2人だ。福井市出身の参院議員=比例代表=で県連所属の山谷えり子氏は態度を明確にしていない。

 助田氏は10月の衆院選で落選したが、選挙区支部長の肩書があるため、県連の会長公選規定に推薦人として名を連ねられる権利が明記されている。

 会合では、助田氏が出席していたことに高木氏側が「落選した人がなぜここにいるのか。おかしい」とかみついたという。これに対し、山崎氏側は「衆院議員を2期務めた助田氏に失礼。謝罪しろ」。激しい怒声が飛び交ったと、複数の関係者が証言する。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/271051
会長公選規定に異論が噴出した自民党県連総務会。次期会長人事を巡る国会議員同士の話し合いが紛糾し、予断を許さない情勢となっている=11月25日、福井市の県繊協ビル
http://fki.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/600m/img_ca396f7e66ed8aafea61da925a7c7915247334.jpg

2726名無しさん:2017/12/13(水) 12:28:52
>>2725

 ■衆院選後から駆け引き

 駆け引きは衆院選直後の10月下旬に始まっていた。会長の山本氏は衆院選福井2区の公認候補を巡る党員投票を機関決定を経ずに実施したため、混乱を招いた責任を問う声が相次ぎ、12月17日の定期大会での退任は必至だった。

 複数の関係者によると、高木氏側は推薦人確保に向けて水面下で衆参国会議員にアタックしていた。しかし、立候補するには会長公選規定に明記されている「国会議員と選挙区支部長の3分の2以上の推薦」が必要となる。この資格を持つのは7人。立候補者が1人か、2人の場合、4人分の推薦状がいるが、その条件はクリアできなかった。

 山崎氏側には表立った動きはなかった。県会最大会派の県会自民党(25人)には「県議から会長を」との声が一部にあったものの、山崎氏に再登板を求めることで収束した。これに対し、山崎氏は「いばらの道」として慎重に検討する考えを示したという。

 対立が表面化したのは11月25日に開かれた県連総務会だった。山本会長は報道陣公開の冒頭あいさつで「次の会長選には出ない」と述べ、「山崎氏の推薦人になりたい」と事実上の指名宣言をした。

 この流れに沿って議論が進むかとみられたが、協議が非公開に切り替わると、規約の「3分の2以上の推薦」に異論が噴出した。出席者によると「これでは1人しか名乗りを挙げられない」との声があり、次期会長選では適用が見送られる事態となった。

 この規約は、県連が2014年10月に機関決定し、2年前の会長選で適用された時には異論はなかった。山崎氏側は「なぜ今ごろになって、みんなで決めたルールに文句を言うのか。高木氏を立候補させるためとしか思えない」と不満をあらわにした。

 一方、高木氏側は「立候補する意思のある人がいるなら選挙で決めるのが民主的なやり方。密室で決めるのはいかがなものか」と反論する。

 ただ、推薦人が4人に届かないのは山崎氏側も同じ。硬直した事態が続いている。

2727名無しさん:2017/12/13(水) 12:29:53
>>2726

■経験か順送りか

 「19年には統一地方選と参院選がある。党員投票で生じた亀裂を修復し、一枚岩で戦うにはベテランの手腕が必要だ」。山崎氏側の関係者は再登板を望む周囲の声をこう代弁する。2区に出馬した希望の党候補が比例復活当選したことを踏まえ「高木氏は週刊誌報道で苦戦を強いられ、野党攻勢の足掛かりを許した。任せられない」と述べる。

 一方、高木氏は衆院議員を7期務めているものの会長は未経験。複数の関係者によると、4年前に高木氏は会長就任に意欲を示したが、国会議員同士で話し合った際、当選回数の多い山本氏に譲った経緯があるという。このため高木氏側は「その時、国会議員の中では『次は高木氏』という約束で落ち着いたはず。順送りが筋だ」と主張する。

 膠着(こうちゃく)状態が続く中、県会自民党メンバーで、県連役員を務めるベテラン議員は「国会議員に話をまとめてもらわないといけない」と静観の構えだ。ただ、ある県連関係者はこう語る。「国会議員がバラバラのままだと、県議から会長を出そうとする動きが再燃するだろう」。事態が一層混迷する可能性を指摘した。

2728チバQ:2017/12/14(木) 15:23:19
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171214-00000004-pseven-soci
孫の年齢の小泉進次郎氏を「さん付け」するのが二階俊博流
12/14(木) 7:00配信 NEWS ポストセブン
孫の年齢の小泉進次郎氏を「さん付け」するのが二階俊博流
アクの強い権力者に重用されるのはなぜ?
 二階俊博・自民党幹事長は「異能の政治家」である。地味な風貌で、弁も立たず、目立った政策もない。当世の“人気政治家の条件”には、まず当てはまらない。にもかかわらず、安倍晋三氏、小泉純一郎氏、小沢一郎氏、小池百合子氏ら政治的には敵味方の関係にあったアクとクセの強い権力者たちに重宝され、政界の実力者へと上り詰めた。“将来の首相候補”小泉進次郎氏さえ、いまや二階氏の側にいる。作家・大下英治氏が二階氏にインタビューした。

 * * *
 今年8月の自民党人事で二階氏は小泉進次郎氏を筆頭副幹事長に抜擢した。それを聞かされた安倍首相は、「進次郎がよく受けたな」と驚いたという。“一強”と呼ばれる権力者にも歯に衣着せない批判を口にする若者を、二階氏が“懐柔”してみせたからだ。

 この人事の裏には、小泉純一郎・元首相が政治生命をかけて臨んだ郵政民営化以来の二階氏と小泉父子との秘められた関係がある。二階氏の出世の糸口となったのは、郵政民営化法案を審議する特別委員会の委員長就任だった。

──郵政民営化で“火中の栗”を拾ったことが小泉父子に信頼されるきっかけになった。

「実は、私は当初、郵政民営化に賛成ではなかったんです。小泉さんからも『賛成じゃなかったあなたを敢えて委員長に指名したんだ』と言われてね。頼まれたから断わらなかったけど、積極的に賛成して民営化の旗を振ろうという気持ちを持っているわけじゃなかった」

 法案は二階流の国会運営で衆院では僅差で可決されたが、参院で否決。小泉首相は衆院を解散し、党内の造反組に刺客を立てる。この郵政選挙の実務を取り仕切ったのも自民党総務局長を兼ねていた二階氏だ。結果は大勝、小泉氏はその手腕を高く評価し、経産大臣に起用した。

──小泉さんは「この人ならやり遂げてくれる」と任せたのではないか。

「どうなんでしょう。小泉さんは総理になる前から、人をおだてたり、ご機嫌を取ったりという芝居じみたことはしませんでしたが、いずれ頂点に上り詰める人物だと思っていました。政治的にも堂々としていて、人間的魅力もある人でした」

 進次郎氏が就任する前、二階氏は小泉父子と3人で食事をした。その席で、純一郎氏が二階氏の元で“修行”することを強く勧めたという見方がある。

──進次郎さんが二階先生のような“縁の下の力持ち”の仕事ぶりを勉強することは小泉さんも喜んでいるのでは?

「元総理の令息だから、という基準で見たことはありませんよ。10月の総選挙でも進次郎さんはずいぶん活躍してくれた。彼が若い自民党の象徴として全国各地で応援演説をしてくれたことで、有権者に『進次郎さんが応援するならこの候補に日本を託そう』という投票行動につながったのです。自民党勝利への彼の功績は大きい」

 実は、進次郎氏は当初、筆頭副幹事長就任に消極的だった。当選6回の安倍側近、柴山昌彦・前首相補佐官の副幹事長起用が固まっていたことから、当選回数が下の進次郎氏は“先輩より上のポストに就くわけにはいかない”と固辞したのだ。そこで二階氏は柴山氏と進次郎氏の2人を「筆頭」に据える人事を提示し、進次郎氏は断われなくなった。

──進次郎さんの修行ぶりをどう見ている?

「彼に『こうしなさい』とアドバイスしたことはありません。政治家としての発信力、影響力は素晴らしいし、むしろ私の方が彼からいろいろ学ばせてもらっています。彼を生意気な若僧みたいにいう議員がいるかもしれないが、キャリアや年齢ではなく、優れた人から学ぼうという姿勢がないと政治家は進歩しないよ」

 子供というより「孫」といえる年齢の進次郎氏を「さん」付けし、「学ばせてもらっている」と臆面もなく口にする。そこに二階流の真髄があるのかもしれない。

※週刊ポスト2017年12月22日号

2729チバQ:2017/12/15(金) 18:55:47
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12151-14322/
派閥抗争勃発! 安倍首相の寝首を掻く「二階の乱」


2017年12月15日 13時00分 週刊実話
派閥抗争勃発! 安倍首相の寝首を掻く「二階の乱」
(提供:週刊実話)
 師走になり、永田町界隈では安倍首相の腹心で“政界の寝技師”と呼ばれる二階俊博幹事長が、来秋の自民党総裁選に向け不気味な動きを見せているともっぱら。二階氏が小泉進次郎筆頭副幹事長を担ぎ出すのでは、との憶測まで広がり、自民党内でも一気に緊張感が高まっている。
 「2015年、安倍首相の2選目にいち早く支持を打ち出し、無投票再選の流れを作ったのが二階氏だった。安倍首相も二階氏の調整力を頼りにし、昨年、幹事長に大抜擢。それを受け二階氏も、自民党総裁の任期延長に大車輪の動きで、3期9年を決めた。もちろん、それは安倍首相に東京五輪までもう1期、やらせるためのものだったのですが…」(二階氏周辺関係者)

 しかし、その二階氏に、10月の衆院選前後から微妙な変化が生まれつつあるという。
 「確かに当初、二階氏は来年秋の総裁選では“安倍首相しかいない”と判断していた。改憲論にも賛同を示し積極的だったのです。ところが、ここへきて安倍3選には消極的、改憲も11月19日のラジオ日本の番組で『急ぐ必要はない』として明らかにトーンダウンしている。あれでは何らかの思惑があると思われても仕方がない」(自民党関係者)

 別の自民党関係者によれば、そうした背景の一つに、次の総裁は安倍首相にはこだわらないとする心変わりが見られる。
 「つまり、一気に進次郎氏を担ぎ出すということ。今年8月、二階氏は進次郎氏をまるで自分の子分のように、自身が主導で筆頭副幹事長に大抜擢した。それどころか、幹事長会見時に隣に立たせフォローさせるという、前例のない役まで担わせている。進次郎氏の“後見人”であることの強烈なアピールですよ」(同)

 ただし当時は、安倍首相の3選後に進次郎氏を幹事長にして、ゆくゆくは総裁選に出馬させるという腹づもりの動きだったという。
 「それが急に前倒しに変わってきた理由は何か。二階氏ももうすぐ80歳で、政治家としてそろそろ総仕上げをする時期に来ている。進次郎氏の実力を間近に見るにあたり、それならば、自分の力があるうちに自らの手で総裁を作りたい、との野望が芽生え始めたというんです」(同)

2730チバQ:2017/12/15(金) 18:56:06
 そうであれば、安倍首相を担いでも同じことに思える。
 「安倍首相は、あくまで細田(博之)派や菅義偉官房長官が担いだ首相。二階氏は、その神輿に後から担ぎ手として参加しただけで、産みの親とは異なる。そこで、進次郎氏がたとえ二階派に入らなくても、二階派として総裁候補を担ぎ、新首相を誕生させたい。中曽根康隆氏と組ませ“進康コンビ”で二階派を拡大し、院政を敷きたいという思いもあるようなのです」(同)

 二階派は衆院選前、無所属議員を次々に引き込み、岸田(文雄=政調会長)派を抜き第4派閥となったが、相次ぐ派閥内議員のスキャンダルによって8人が落選するという憂き目に遭っている。しかし選挙後、早々に中曽根康弘元首相の孫、康隆氏をはじめ新人5人を入会させた。
 「その挽回と粘りたるや、さすが寝技師といったところ。11月に総務省が公表した'16年の政治資金収支報告書によれば、二階派の収入は最大派閥の細田派を抜き首位に躍り出た。これは資金が潤沢であるとともに、二階氏の集金力の凄さを物語っている。細田派や各派閥とともに、安倍首相にとっても気が気ではない状況なのではないか」(自民党重鎮)

 二階氏の不気味な動きはまだある。中国との関係だ。
 「二階氏は以前から、中国と太いパイプを持つ超親中派でもある。今年5月には安倍首相の親書を携え訪中し、習近平国家主席と会談。日本に対し強硬姿勢だった習氏を、関係改善に前向きにさせている。その結果、今年11月の安倍・習会談が笑顔のもとに成就したのです」(外務省関係者)

 しかし二階氏の周辺関係者は、これについて「裏のやり取りがあった」と言う。
 「習氏が二階氏にシグナルを送っている可能性が高い。中国としては、安倍政権の改憲姿勢には絶対反対。もちろん、自衛隊の存在を明記することは中国を脅かす日本軍の創設となるからです。そして、この改憲に反対しているのが公明党。中国は公明党を引き合いに出し、安倍政権に代わる親中派政権の誕生を二階氏に持ち掛けているという」

 衆院選で自民党が大勝した最大の要因は野党の分裂との見方が強いが、やはり公明党、支持母体である創価学会が自民党候補を支援したことは、大きな下支えとなっている。
 「安倍首相も、その恩を無視するわけにはいかないし、日中関係で二階氏には口が出せない。中国としては、公明党であれ進次郎氏であれ、安倍政権をひっくり返す存在が欲しい。年末、『日中与党交流協議会』の名のもと、二階氏と公明党の井上義久幹事長が与党団を引き連れ訪中し、習氏と面会を予定しているのも、その流れに沿ったものとの見方がある」(自民党関係者)

 そうした二階氏の影響力拡大を、各派閥も黙って見ているわけにはいかない。
 「ここへ来て突如、神谷昇衆院議員が選挙区内の自民党市議らへ現金を配った問題が浮上したが、神谷氏は二階派。これが、他派閥が仕掛けた二階潰しとの情報もある」(官邸記者)

 “二階の乱”を発端とした、魑魅魍魎の派閥抗争のゴングは鳴った。

2731名無しさん:2017/12/16(土) 08:33:35
落選の長崎氏が幹事長補佐 二階派・岸田派の火種に
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171216/k00/00m/010/174000c

毎日新聞 2017年12月15日 23時11分(最終更新 12月15日 23時22分)

自民党の二階俊博幹事長=代表撮影
 自民党の二階俊博幹事長は15日、衆院選山梨2区で立候補し落選した長崎幸太郎元衆院議員を幹事長政策補佐に任命した。

[PR]

 同選挙区は公認争いがもつれ、自民党籍を持つ現職2人が「保守分裂選挙」を戦い、二階派の長崎氏は岸田派の堀内詔子氏に敗れた。

 二階氏周辺は、補佐任命について「将来国会に戻すためだ」と語り、長崎氏の政界復帰を後押しする狙いの人事だと解説。しかし、選挙で決着させたと思っていた岸田派は「争いを蒸し返すのか」(関係者)と不快感をあらわにしており、再び両派の火種になりそうだ。

 同選挙区では、2014年衆院選で無所属で立候補した長崎氏が党公認候補の堀内氏に勝利。堀内氏も比例代表で復活当選した。今年10月の衆院選では、両氏の公認争いが決着せず、幹事長の二階氏が両者を無所属で立候補させる裁定を下した。【小田中大】

2732名無しさん:2017/12/17(日) 19:29:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00050039-yom-pol

安倍首相がインスタ始める、フォロー4万超に

12/17(日) 18:27配信
読売新聞

 安倍首相が、若者に人気の画像共有サービス「インスタグラム」の公式アカウントを開設した。

 首相の投稿をフォロー(閲覧)する人は17日までに4万人を超え、「子育てしやすい社会にしてください」「強気な外交を」などのコメントが寄せられている。

 15日の初投稿では、「2018年いよいよインスタグラム始めます」と記し、約3年前のバラエティー番組出演時に使ったネームプレートなどの画像を載せた。

2733チバQ:2017/12/20(水) 15:13:12
>>2725
http://toyokeizai.net/articles/-/201856
なぜ紛糾?自民党福井県連人事で見えた課題
稲田朋美衆院議員も異議唱える
福井新聞 2017年12月19日
自民党福井県連定期大会が17日、サンドーム福井で開かれ、前参院議長の山崎正昭氏(75)を新会長に選出した。だが会長選挙管理委員会が、立候補届け出のあった山崎氏と衆院議員の高木毅氏(61)=福井2区=の2人のうち、推薦人の多かった山崎氏を会長候補として報告したことに「選挙すべき」との異論が噴出、紛糾した。

「選挙ができない規約はおかしい」との声上がる

山本拓氏の後任を選ぶ会長選で山崎氏は3人、高木氏は2人の推薦人を確保した。選管は「推薦人の多い方を候補者として受け付ける」との従前の取り決めに基づき、15日の会合で山崎氏を会長候補として決定した。この一連の手続きに、高木氏の推薦人として名を連ねた稲田朋美衆院議員=福井1区=はあいさつで「選管が選挙をできなくしている。公明正大に議論して決定すべき」と強調した。

議事に入ると複数の党員から「選挙ができない規約はおかしい」との声が上がった。選管の斉藤新緑幹事長らは「選挙をしない前提の機関決定に基づき決めた。手続きに瑕疵はない」と理解を求めた。

山崎氏の推薦人に選管委員長の助田重義前衆院議員がいることにも「行司が相撲を取るのか」と疑問が続出した。助田氏が推薦人の権利を失うと、山崎氏と高木氏の推薦人が同数になるため、高木氏のもう1人の推薦人、滝波宏文参院議員が「選挙の動議を提出する」と訴えた。これに対し、議長の仲倉典克総務会長は「山崎氏を選任したい」と議論を終結した。党員が議長席に詰め寄り不満をぶつけ、騒然とする場面もあった。

大会終了後、新会長に選ばれた山崎氏は「複雑な気持ちだが、選出された以上は努力を惜しまない」と述べた。

一方、高木氏は「当事者なので何も申し上げることはない」としつつ、「まだ立候補させていただいていると思っている」と新会長は決まっていないとの認識を示した。高木氏の関係者の1人は「議論は終結していない。流会なのだから、あらためて会長人事を行うべきだ」と語った。

2734名無しさん:2017/12/20(水) 18:23:27
http://ironna.jp/article/8447

【稲田朋美独占手記】防衛大臣として私に足りなかったもの

稲田朋美(衆議院議員)

 昨年8月3日、防衛大臣に就任した。正直、防衛大臣に任命されたことは私にとって青天の霹靂(へきれき)であり、その後の1年は政治家として歩んできた12年の中で最も困難かつ試練の時であった。私のカラーを出し、取り組むべき課題に全力投球する以前に、国会やマスコミ対応に追われたようにも思う。もちろん、その責任は私の経験不足と至らなさにある。

 一方、北朝鮮による核・弾道ミサイル開発、中国による活動の急速な拡大、活発化の中で、わが国の防衛・安全保障の重責を担えたことは非常にやりがいがあった。どの問題も1つとして容易な解決策などない、そのような中、わが国の安全保障・防衛政策を前に進めるために葛藤する、そんな日々であった。

2017年6月、記者会見中、髪に手をやる稲田朋美防衛相
 今年7月、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊が作成した日報を陸上自衛隊が破棄したと言いながら、実際には存在した問題をめぐる省内混乱を受け、防衛省事務次官、陸上自衛隊トップの陸上幕僚長の交代があり、私としても防衛省の責任者としてけじめをつける判断に至った。
 
 ただし、私は「現地の部隊が日々作成している日報を捨ててしまっているはずがない」と考え、日報を探して早期に公表するように指示し、その結果、2月上旬には公表された。省として情報公開および文書管理に不適切な対応があったこと、公表に時間がかかったことや公表後の対応が十分でなかったことは反省しなければならないが、私が日報の隠蔽(いんぺい)を指示したとか、隠蔽に加担したということは断じてない。

 南スーダンPKOでは、「戦闘」があったかどうかが国会で大きな議論になった。一般的用語の「戦闘」と法的な意味での「戦闘行為」の違いを、国会で誤解を受けることなく説明することは難しかった。もとより、平和で治安の良い日本と部族間の争いが頻発し治安も極めて悪い南スーダンとを比較することはできないが、少なくとも首都ジュバは安定していた。昨年7月に大きな武力衝突はあったが、PKO5原則に抵触し、部隊の撤退をしなければならない状況ではなかった。

2735名無しさん:2017/12/20(水) 18:25:55
>>2734

 そのことを国会で何度も答弁し、紛糾もしたが、だからといって「戦闘」隠しのために日報を「非公表」とするようなことはあってはならない。むしろ、一般的意味において「戦闘」があったと隊員が感じれば、それを日報に書くべきであるというのが私の方針であり、そのことは今も正しいと思っている。

 そもそも南スーダンにPKOを派遣したのは民主党政権である。当時は国境付近の油田地域をめぐってスーダンとの紛争が悪化の一途をたどり、空爆まで行われていた時期だった。それでも民主党政権は「戦闘行為はない」としてPKOは続行された。

2017年2月、共同記者会見に臨む稲田朋美防衛相(右)と
マティス米国防長官=防衛省(納冨康撮影)
 その時とは比べものにならないくらい安定した昨年の10月、私は首都ジュバを視察したが、現地の自衛隊施設部隊は士気高く現地に寄り添った「日本らしい」活動をしていた。南スーダン政府や国連関係者からも自衛隊のPKO活動は高く評価されていて、防衛大臣として誇らしく感じた。そうした自衛隊の国際貢献が国内における政治的な混乱に巻き込まれたことは極めて残念であり、その責任を痛感している。

 一方、私の防衛大臣在任中は北朝鮮の核・ミサイル実験が急増する中、米国において政権交代があった。今年7月の北九州豪雨被害など国内の自然災害も少なくなかった。そうした厳しい状況の下、防衛省・自衛隊がしっかりと任務を果たしてきたことで、日本の国防が私の在任中に揺らぐことはなかった。

 また、米国のカーター前国防長官、マティス現国防長官ともそれぞれ2回会談し、日米同盟の深化のためにしっかりと良好な関係を築けた。マティス長官は当初言われていた「こわもて」のイメージとは異なり、極めて思慮深い中にユーモアがあり、言葉の1つ1つに深い洞察を感じさせる人だった。2人で話す際には「何か懸念があれば何でも話してくれ」と述べてくれるなど、いつも率直な意見交換ができた。

2736名無しさん:2017/12/20(水) 18:27:59
>>2735

稲田朋美独占手記「私の反省文」
政治

 防衛大臣を辞した後、10月に行われた総選挙は、私にとって今までにない厳しい闘いだったが、5回目の当選を果たすことができた。私以上に私のことで周りから批判されながらも苦しい選挙を共に闘い、押し上げてくださった地元後援会の方々はじめご支援いただいたすべての皆様に感謝申しあげたい。

 政治家になって12年。「初心に戻って感謝の気持ちを忘れずに」を訴えて当選したが、選挙戦を通じて私自身も立ち直り、何のために政治家になったのか、原点を取り戻すことができたと思っている。厳しさを増す安全保障環境の中において、いかにして日本を守るのか、防衛政策のみならず、世界における日本の役割を果たすことが求められている。

来年は明治維新150年の節目の年。近代化の大転換期にわれわれの先人が世界に発信したことは、単に列強に負けない強い国造りだけではなく、「四海に道義を敷く」、まさしく道義大国の実現であった。


「伝統と創造の会」総会で挨拶する自民党の稲田朋美元防衛相
=2017年12月、東京・永田町の衆院第二議員会館(斎藤良雄撮影)
 日本に求められていることは、力ではなく「法の支配に基づく国際秩序」を世界に確立することだ。これに挑戦し、力によって現状を変更しようとする動きを封じるため、世界の価値観を共有する国々と団結することである。「法の支配に基づく国際秩序」の重要性こそ、防衛大臣時代、私が国際会議や外国での講演で繰り返し強調してきたメッセージに他ならない。私たちは、経済的利益という目先の偏狭な利益のために、「法の支配に基づく国際秩序」という長期的な共通の利益を犠牲にしてはならないのである。

 国内においては、戦後初めて、自民党の党是である憲法改正が、歴史的チャレンジとして現実のものとなりつつある。その時に自民党の衆議院議員として在職している責任と役割を果たしたいと思う。

 内外ともに激動の時代を迎えた日本において、政治家としての原点を取り戻し、今年1年の困難を糧にして、闘う政治家としてさまざまな課題に取り組んでいきたい。

2737名無しさん:2017/12/20(水) 22:57:07
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017122001119&g=pol

年末年始、若手は地元活動を=自民
2017年12月20日19時44分

 自民党は19日付で、年末年始に地元活動を徹底するよう求める文書を党所属衆院議員にメールで送付した。先の衆院選後初の年末年始だとして、特に1〜3回生の若手に対し「地元に張り付き、あいさつ回りと地元行事への出席を徹底するのは当然だ」と指摘した。


 文書は二階俊博幹事長名。年明けに党本部で行われる仕事始めに関しても「例年、党幹部を中心に出席するものだ」と説明し、地元を優先するよう念を押した。

2738チバQ:2017/12/23(土) 11:23:17
https://news.goo.ne.jp/article/fukui/politics/fukui-20171223082648839.html
自民福井市議が稲田朋美氏に反発 県連会長人事で混迷、大量離党も
08:06福井新聞

自民福井市議が稲田朋美氏に反発 県連会長人事で混迷、大量離党も

自民党福井県連会長人事を巡る申し入れ書の撤回を求め、稲田朋美氏の事務所に入る福井市議の見谷喜代三氏(左)と青木幹雄氏=22日、福井県繊協ビル

(福井新聞)

 自民党福井市支部の幹事長ら幹部役員を務める市議4人が22日、支部長の稲田朋美衆院議員=福井1区=に対し、先の福井県連会長選の手続きに問題はなかったとして、県連に仕切り直しを求めた文書を撤回しない限り離党すると連名で申し入れた。「同僚の自民市議らから一任を取り付けた」としており、稲田氏の対応次第で大量離党につながる可能性がある。国会議員や地方議員が対立する混迷した状況に、党員からは「話し合いをして早く正常化してほしい」との声も聞かれる。

 申し入れたのは福井市支部幹事長の見谷喜代三氏と副幹事長の青木幹雄氏、副支部長の野嶋祐記氏、今村辰和氏の4人。市議会の保守系会派は二つあり、見谷氏と今村氏は一真会(11人)、野嶋氏と青木氏は志政会(9人)に所属している。県連によると無所属の1人を含む21人のうち19人が自民党籍を持っている。

 22日午後2時15分ごろ、見谷氏と青木氏が福井県繊協ビル(福井市)に姿を見せた。そのまま6階に上がり、稲田氏の事務所に申し入れ書を提出した。両氏は福井新聞の取材に対し、前参院議長の山崎正昭氏は、選挙をしないことを前提にした県連総務会の機関決定を経て定期大会で正式に会長として選出されたと強調した。「手続きに瑕疵がないのに、稲田氏は大会翌日の18日に福井市支部の緊急役員会を開き、ほとんど賛同が得られないまま、会長選の仕切り直しを県連に申し入れた」と批判した。

 「仕切り直しを求めた申し入れ書には役員会の総意と書いてあり、支持者からの問い合わせが殺到している。非常に迷惑」とし、「手続きに瑕疵があるのは稲田氏の方。撤回しないなら離党する。他の自民市議から一任を取り付けている」と述べた。

 福井新聞の取材に対し稲田氏は「とことん争うとか、ごねているとかではなく、筋を通したかっただけ。今、申し入れしないと後々良くないと思った」と説明。「真意が伝わっていないのであれば、申し入れの経緯や今後のことを市議会の皆さんに伝える場を設け、しっかり話をしたい」と語った。

2739チバQ:2017/12/26(火) 19:00:28
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1712250029.html
自民党「党員1千人確保」目標「氏名公表」の罰則迫る 未達者いまだ数十人
12月25日 22:04産経新聞

 自民党が所属国会議員に課している「党員1千人確保」の目標を達成していない議員が、集計の期限となる今月31日を目前に控えても、数十人規模で残っていることがわかった。ノルマ未達者は氏名の公表と罰金が待っている。もともと選挙基盤が弱い中堅・若手議員の底上げが目的だっただけに、該当者は恥をさらすまいと師走の街で党員集めに奔走している。

 「うちはあと200人足りない。なんとかしないと…」

 党の中堅議員は今月中旬、焦りを滲ませながらこうぼやいた。残り約2週間でノルマを達成するには、企業をはじめとする団体の協力が必要だと頭を悩ませる。別の若手議員は「今年はノルマを達成できそうだ」と安堵(あんど)の色を見せる。

 自民党は平成26年から党勢回復を目指して「120万党員獲得運動」を始め、全議員に新規と継続を合わせた党員を1千人以上確保するよう指示した。未達の場合は不足党員1人につき2千円の罰金などを命じていたが、今年からは氏名を公表する罰則も加えた。

 党員の確保は、一時的な「風」に左右されずに選挙を勝つための地盤作りでもある。自民党の党員数は、野党時代の平成24年には約73万人まで落ち込んだが、昨年は8年ぶりに100万人を突破して104万人となった。回復基調にあるものの、目標の120万人にはまだ遠い。

 党内からは「氏名公表の罰則は残酷で意欲をそぐ」(若手)との不満も漏れる。ただ、脅しの効果は現れており、今年3月末に約150人いた未達議員は減っているという。党関係者は「例年以上に駆け込みで集まっている感触がある」と打ち明ける。二階俊博幹事長は「当選に10万票が必要な議員が(1千人の党員確保くらいで)甘えちゃいけない」と最後まで厳しい態度で臨む考えだ。

 党本部は、年明けに最終の集計作業を行ったうえで、来春にも未達者の氏名を公表する。ちなみに昨年1年間で最も党員を集めたのは武田良太副幹事長で、1万人を超えた。一方、最下位の獲得党員数は2人だった。(石鍋圭)

2740チバQ:2017/12/29(金) 10:31:22
https://mainichi.jp/articles/20171229/ddm/005/010/080000c
参院自民
増す存在感 吉田氏、野党人脈生かし 来秋の総裁選、動向焦点
会員限定有料記事 毎日新聞2017年12月29日 東京朝刊
 安倍晋三首相の「1強」が自民党内で続く中、参院自民党がじわりと存在感を高めている。参院独自の野党とのパイプを背景に、現執行部の吉田博美参院幹事長が国会運営などを巡る党内議論をリードする場面が増えた。かつては青木幹雄元官房長官らをトップに永田町で大きな影響力を行使してきただけに、来秋の党総裁選でも参院自民の動向は焦点の一つになりそうだ。【高橋恵子】

 首相は22日夜、東京・赤坂のふぐ料理屋で吉田氏や関口昌一参院国対委員長らと会食。「今年は大変お世話になりました。来年の通常国会も結束しましょう」と訴えた。自民が歴史的惨敗を喫した7月の東京都議選後、吉田氏は「首相の下で結束する決議をしよう」と党役員会で提案。冷ややかな他の幹部らの機先を制し、いち早く窮地の首相を支える姿勢を示していた。

 かつて参院自民では村上正邦元労働相、青木氏らが参院議員会長・幹事長を務めて「ドン」として君臨。会長は参院議員が互選するため首相の人事権が及ばず、参院は派閥を超えた結束を示した。しかし2007年に参院で野党が多数を占める「ねじれ」が起きたことで、存在感が低下。10年には青木氏が引退し、12年の政権復帰後も復権できずにいた。

 空気が変わったのは16年7月、吉田氏の参院幹事長就任だ。師と仰ぐ青木氏の隠然たる影響力もあって参院を統括し、野党とパイプを築いて力を蓄えた。先の特別国会では政権批判の拡大を避けるため「充実した審議を」と野党に歩み寄り、政権が8日間を想定していた会期を39日間へ拡大する流れを作った。国会運営を巡り、首相側近の萩生田光一幹事長代行の不用意な発言に対して吉田氏がクギを刺す場面もあった。

 逆に6月の通常国会では、「共謀罪」法の委員会採決を省略し、本会議に持ち込む中間報告で野党を押し切る強気を見せた。首相や二階俊博幹事長にも当日まで告げず、強引な手法が批判されたが、会期内に法案を成立させて「結果」を出し、首相官邸幹部は「参院自民が国会を動かしている」と一目置く。

 来年9月に党総裁選が控えているのも、首相が無視できない理由だ。吉田氏が所属する額賀派(55人)は態度を明らかにしていないが、派内でも参院側が大きな発言力を持っているからだ。

 ただし来年は吉田氏自身も正念場だ。参院の選挙制度改革では自民と他党の溝が深く、15年の改革を巡っては、党内を混乱させたとして脇雅史参院幹事長(当時)が更迭された経緯もあり、現執行部のかじ取りが注目される。

2741チバQ:2017/12/30(土) 11:57:29
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1712290016.html
自民・二階俊博幹事長 際立つ「公明重視」 名護市長選、憲法改正…中国で井上義久公明党幹事長と親密ぶりアピール

12月29日 17:54

 自民党の二階俊博、公明党の井上義久の両幹事長は29日、「日中与党交流協議会」の6日間の訪中日程を終え、帰国の途についた。来年は憲法改正議論や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題が争点となる名護市長選(2月4日投開票)といった自公間の協力が不可欠となる案件が多いだけに、両氏は中国でそろって観光地を視察するなど関係強化に務める場面が目立った。

 「公明党の意見を尊重する。意見を聞く機会を多く持ちたい。慎重の上にも慎重を期す」

 二階氏は29日、北京で同行記者団と懇談し、来年の憲法改正議論に関してこう述べ、公明党の意向を重視する考えを重ねて示した。二階氏は井上氏について「週に2回は朝食をともにする。どこからが井上さんでどこからが二階さんかと区別がつかないほど親密だ」とも持ち上げた。

 今年は自公の連立関係に緊張が走る場面もあった。公明党は7月の東京都議選で、小池百合子都知事が率いた地域政党「都民ファーストの会」の支援に回り、自民党候補と対峙(たいじ)した。さらに10月の衆院選では、自公のパイプ役となっていた公明党の漆原良夫元国対委員長が出馬せずに引退し、両党の溝が広がることを不安視する声も少なくなかった。

 二階、井上両氏は今回の訪中で、こうした背景も念頭に置きながら、親密ぶりをアピールする場面を目立たせた。27日には福建省の福州開元寺をそろって訪れた。同寺は二階氏の地元・和歌山県にある高野山を開いた空海が滞在したとされる。視察には中国共産党の宋濤・中央対外連絡部長も同行した。二階氏は帰り際、井上氏の横で「志を同じくする3人が一緒にお参りでき、うれしい」と記者団に笑ってみせた。

 二階氏は井上氏との関係について「こじれてから元に戻す努力を思えば、平静を保っている関係のうちになんでも話し合っておくことが大事だ」と打ち明ける。来年2月の名護市長選では、両党がそろって辺野古移設容認派の新人を支援することが決まった。今回の訪中は両党の足場を固め直す旅としたかったようだ。(北京 長嶋雅子)

2742チバQ:2018/01/04(木) 00:41:48
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1801030004.html
【自民党総裁選】石破茂元幹事長、派閥研修会を7月に前倒し 総裁選へ態勢整備、厳しい戦況に「自己保身に走らず」と決意新た

01月03日 05:04

地元事務所の前で新年恒例のお茶配りを行う自民党の石破茂元幹事長(左)。総裁選への決意を新たにした=1日未明、鳥取市内(大島悠亮撮影)

(産経新聞)

 9月末の安倍晋三首相(自民党総裁)の任期満了に伴う総裁選出馬に向け、石破茂元幹事長が従来は秋に行っている石破派(水月会)の研修会を7月に前倒しすることが2日、分かった。石破氏は正式には表明していないが、出馬に向けた準備を進めており、派閥研修会を早期に開くことで態勢を整える考えだ。

 石破氏は1日、鳥取市で記者団に「総裁選で2回続けて政策論争がないことは自民党、日本にとって決して良いことではない」と語り、総裁選出馬に重ねて意欲を示した。前回の平成27年の総裁選は安倍首相が無投票で再選した。

 石破氏は表明時期に関しては「国政に混乱があってはいけない。そういうことをよくかみ締めて判断したい」と述べるにとどめた。

 石破氏は24年の総裁選に立候補し、1回目の投票で地方票を中心にトップだったが、国会議員による決選投票で敗れた。石破氏は当選した安倍首相の下で党幹事長、地方創生担当相を歴任したが、28年8月の内閣改造で自らの意志で閣外に出た。首相が昨年提唱した憲法改正案について戦力不保持を定めた9条2項を残した形での自衛隊明記に疑問を呈するなど、最近は見解の違いが目立っている。

 石破派は石破氏を除き19人で、総裁選出馬に必要な推薦人20人に満たない。支持が広がりを欠く中、石破派は近く政権公約の基盤となる政策集を出版する予定。加えて昨年は9月3��4日だった研修会を早め、首相との対立軸を鮮明にしたい考えだ。



 自民党総裁選への出馬の準備を進める石破氏は、元日の未明から地元の鳥取市で街頭に立ち、決戦の年への決意を新たにした。「議論のない自民党は自民党でない」として、安倍首相の「1強」態勢に挑むが、道のりは前回出馬した平成24年の総裁選より険しい。石破氏にとっては政治生命を賭けた戦いとなりそうだ。

 日本海から吹き付ける氷雨が激しさを増した1日未明。石破氏は鳥取市の地元事務所前に立ち、二年参りなどで行き交う人に、新年恒例のお茶出しを行った。

 「自民党は国民政党だ。いろんな意見があって当たり前で、なければおかしい」

 石破氏は、お茶配りの手を休めた際、記者団にこう強調した。出馬を見送り、安倍首相の無投票再選が決まった27年総裁選を振り返りながら、今回の出馬に強い意欲をにじませた。

 石破氏は24年総裁選の1回目の投票で地方票で165票を獲得し、87票の安倍首相にダブルスコアを付けるほど「石破人気」を見せつけた。しかし、再登板した安倍首相が経済や外交で次々と成果を挙げて5年以上にわたる長期政権を築き、状況は当時から一変した。

 石破派のメンバーは、石破氏を除き19人にとどまる。安倍政権が5割前後の内閣支持率を保つ中、「反安倍」と取られかねない石破派入りに尻込みする議員は多く、総裁選出馬に必要な推薦人20人にさえ自前では届かない。

 外堀はさらに埋まりつつある。二階俊博幹事長は昨年末、訪問先の北京で同行記者団に「選挙をやったほうがよいという人もいるが、円満に進んでいて国民の大半が納得している場合は、選挙があろうがなかろうが特に問題視する必要はない」と述べ、安倍首相の無投票3選でも問題ないとの認識を示した。石破氏への強烈な牽制だった。

 石破氏には、かつて所属した第3派閥の額賀派で参院を中心に支持する向きがあるが、党全体となれば首相の出身かつ最大派閥の細田派、麻生太郎副総理兼財務相が率いる第2派閥の麻生派、そして第4派閥の二階派が支持するとみられる安倍首相に大きく後れをとっている。

 54歳の河野太郎外相や36歳の小泉進次郎筆頭副幹事長ら若手が「ポスト安倍」として急速に台頭する中、2月4日に61歳となる石破氏が安倍首相との対決で大敗すれば、次々回の総裁選でポスト安倍を目指す挑戦権が消えるとの指摘も強い。

 「総裁選では、自己保身に走ってはいけない」

 石破氏は1日朝、郷里の空を見あげてこうつぶやいた。早々に派閥研修会の前倒しを決めたのは、出馬を決意した裏返しでもある。出馬への迷いはないが、首相へのリベンジは吉凶どちらに出るか。(大島悠亮)

2743チバQ:2018/01/04(木) 00:54:31
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20171230-567-OYT1T50031.html
額賀派、石破氏と連携論…「安倍1強」に反発も

2017年12月30日 17:41

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 来年9月の自民党総裁選に向け、党内第3派閥の額賀派(55人)の動向に注目が集まっている。

 安倍首相(総裁)の3選支持が既定路線とみられていたが、首相と対決姿勢を強める石破茂・元幹事長と協調する動きも出ているためだ。

 「政治の流れを見極め、間違えることがないよう方向を定めていく」

 額賀派会長の額賀福志郎元財務相は今月21日の派閥会合で、次期総裁選についてこう述べた。派として結束して臨む姿勢を示したものだが、具体的な対応には言及しなかった。

 党内第2派閥の麻生派(59人)と第5派閥の二階派(44人)は首相を支持する方針で、首相の出身派閥で党内最大の細田派(94人)を足せば、「安倍3選」は今のところ揺るぎないとみられている。額賀派にも、茂木経済再生相や加藤厚生労働相ら首相に近い議員が少なくない。

 一方で、額賀派には「安倍1強」に反発し、かつて額賀派に所属していた石破氏との連携を模索する動きもある。

2744チバQ:2018/01/05(金) 04:32:53
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1801040037.html
自民、岸田文雄政調会長 総裁選「秋までまだ時間ある」

01月04日 22:54

初詣の後、記者団の質問に答える自民党の岸田文雄政調会長=4日、広島市の比治山神社

(産経新聞)

 自民党の岸田文雄政調会長は4日、9月の自民党総裁選への出馬について「秋までまだ時間がある。今の時点で何か申し上げるのは控えたい」と明言を避けた。ただ「私自身、政策について思いをめぐらせる大切な年にしなければならない」とも述べた。地元の広島市内で記者団の質問に答えた。

 岸田氏はまた「今年は大型の国政選挙がない。中長期的な課題について、しっかりと腰を落ち着けて議論をすべきだ」と強調。その上で「総裁選を通じて政策論争が活発化することは歓迎すべきだ」と述べた。

2745チバQ:2018/01/06(土) 04:57:02
http://www.sankei.com/politics/news/180102/plt1801020004-n1.html
2018.1.2 07:00
【2018大予測】
自民総裁選、「1強」に弓引けず対抗馬模様眺め 有馬記念と同じで観客しらける?
 今年最大の政治案件は任期が9月末に満了する自民党総裁選だが、昨年12月24日に行われた競馬のグランプリレース、第62回「有馬記念」(G1)のレース展開と重なってみえて仕方ない。悠々と逃げ切り、引退レースを制した1番人気「キタサンブラック」を3選確実な党総裁の安倍晋三首相(63)に例えると、対抗馬として名の上がる石破茂元幹事長(60)や岸田文雄政調会長(60)、河野太郎外相(54)、野田聖子総務相(57)は互いに牽制しあうばかりで、なかなかトップに真剣勝負を挑もうとしないからだ。キタサンには感動したが、出来すぎたレースには味気なさも残る。

 まず、今年確実に出馬しそうなのが石破氏だ。昨年12月21日の石破派(水月会)会合では「単なる学術研究会ではないので(派がまとめた政策を)世に問う機会がいつか来るだろうと思う」と述べ、総裁選への意欲をあらわにした。

 石破氏は平成28年8月の内閣改造で、安倍首相からの閣内残留要請を固辞した。以来、首相とは距離を置き、総裁選への準備を進めてきた。24年の総裁選では地方票で165票を獲得し、87票の安倍氏に約2倍の大差をつけた。側近は「次期総裁選に出ない選択肢はない」と断言する。

 ただ、石破氏の課題は党所属議員の支持の広がりに乏しいことだ。総裁選の立候補には20人の推薦人が必要だが、今の石破派には本人を除くと19人しかいない。金城湯池としていた地方票も、24年のような大量得票は難しそうだ。

 首相は第2次安倍内閣発足直前を含め衆院選に3回、参院選で2回勝利している。自民党総裁としての国政選挙5連勝は初めてだ。地方票は各地の国会議員の意向に大きく左右されるが、選挙で勝ち続けた首相に弓を引くのは簡単でない。総裁選の結果が極端に悪ければ、将来の「ポスト安倍」の挑戦権すら危うくなる。それだけに、周囲は早くも「大敗だけは避けたい」と負け方にこだわっている。

 一方、去就が最も注目されるのは岸田氏だ。昨年8月には安倍首相に志願し、約4年7カ月務めた外相から党政調会長へと異動した。「党三役なら全国を回りやすくなり『ポスト安倍』に向けた知名度向上につながる」(側近)という計算が働いている。

 岸田派(宏池会)は5年に退陣した宮沢喜一元首相以来、四半世紀近く首相を輩出していない。久々の首相候補の登場に、派内では今年の総裁選への主戦論が目立っている。ある若手は「何があるか分からないのが永田町。『お試し出馬』ではなく、きちんと政策を練って勝負すべきだ」と訴える。

 岸田氏自身、昨年は派閥横断型の勉強会を立ち上げるなど、総裁選の下準備ともとれる動きをみせた。派内では、一部の有志が水面下で総裁選をにらんだ政策作りも進めている。

 ただ派内には、安倍首相からの将来の「禅譲」に期待し、今回は出馬を自重すべきだという声も強い。岸田氏は首相と衆院当選9回の同期で仲が良く、外相時代には、首相の外交方針に忠実に従った。

 今回岸田氏が首相と戦えば、首相が反旗を翻したと判断し、将来の禅譲路線は消えるのでないか-。派内にはこんな不安も渦巻く。過去には、宏池会会長を務めた加藤紘一元幹事長が、小渕恵三元首相からの禅譲を期待する声を押し切って総裁選に挑んで敗れ、かえって首相の座が遠のいた歴史もある。

 無理をして総裁選に出馬しても、万一石破氏の後塵を拝して3位となれば、イメージが傷つき、将来「ポスト安倍」に挑戦すらできないと危惧する向きもある。派の中堅は「党員票で石破氏を超える確証がない。根性論だけで出馬を決断するのは危険だ」と慎重な対応を求めている。

 ただ、単純に出馬を自重すれば済む話でもない。考慮しなければならないのは、新たなライバルに浮上してきた河野氏と小泉進次郎筆頭副幹事長(36)の存在だ。

 河野氏は昨年8月、岸田氏の後任の外相として抜擢された。「独善的」「エキセントリック」といった事前の心配を吹き飛ばし、就任後は懸案の多い対中国・韓国外交で毅然と対応した。閣内や自民党での評価はうなぎのぼりだ。

 河野氏は党内第2派閥の麻生派(志公会)に所属し、同じ神奈川県に地盤を置く菅義偉官房長官(69)が後ろ盾にもなっている。21年の党総裁選に初出馬したときは、世耕弘成経済産業相(55)や山本一太参院予算委員長(59)らが推薦人に名を連ねた。

2746チバQ:2018/01/06(土) 04:59:21
 麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相(77)は、今も大黒柱として安倍内閣を支えているだけに、麻生派幹部は「首相の3選がかかる総裁選で、派が対抗馬として河野氏を推すことはあり得ない」と断言する。ただし、次々回の総裁選となれば話は別だ。麻生氏と菅氏が「河野推し」となれば、安倍首相も河野一派に加わり、河野氏がレースを制する可能性は少なくない。

 河野氏同様、岸田氏の懸念材料にあがるのは知名度の高い小泉氏だ。閣僚未経験の立場を踏まえれば、今年の総裁選に出馬する可能性は低いが、最近の行動をみれば「次々回」を視野に置いているのは明らかだ。

 複数の自民党関係者によると、最近の小泉氏は、福田康夫元首相の長男の達夫防衛政務官(50)とタッグを組み、党内の中堅・若手らと会食を重ねているという。「ジジ殺し」の異名も取り、上司の二階俊博幹事長(78)を含め、党重鎮の評価も高い。

 仮に今回、安倍首相が3選を決め、任期満了まで党総裁を務めたとすれば、次々回の総裁選時点で小泉氏は40歳。フランスのマクロン大統領は39歳、カナダのトルドー首相は同43歳でそれぞれトップに就いた。世界的にみれば、40歳で政治の頂点を極めてもおかしくはない。

 次々回の総裁選で、自民党第2派閥の麻生派が河野氏を支え、党の若手や世論に絶大な支持を誇る小泉氏と三つどもえの戦いになったら…。岸田氏の脳裏には、こうした未来予想図への懸念もあるはずだ。岸田派中堅は「今回は最低限出馬して名前を売らないと、次々回の勝算が立たなくなる」と明け透けに不安を語る。

 一方、安倍首相が無投票再選された27年総裁選で、出馬をギリギリまで模索した野田氏はどうか。昨年8月の総務相就任時から今年の総裁選出馬を公言している。衆院選直後の昨年10月には「総裁選に常に女性の候補者がいて当たり前という形を作りたい」と重ねて意欲を示した。今春には、地元の岐阜県で女性対象の政治塾を発足するプランもあり、政治活動は活発だ。

 課題は前回同様20人の推薦人の確保だ。野田氏の手足となりそうなのは、かつて石破氏を支えた浜田靖一元防衛相(60)や小此木八郎国家公安委員長(52)らだが、支持の輪は石破氏以上に広がりを欠く。まずは、無事に「発送」できるかどうかが問われる。

 さまざま論じてきたが、揺るがないのは安倍首相の支持基盤だ。最大派閥の細田派(清和政策研究会)に加え、麻生派、幹事長派閥の二階派(志帥会)が支持する。第3派閥の額賀派(平成研究会)も、衆院議員の大半は安倍首相支持に回る可能性が高い。若手議員に多い無派閥も、安倍首相支持は多そうだ。

 「1強」の安倍首相に石破氏が挑み、他は「次々回」をにらんだ牽制をし合いながら二の足を踏む-。つまるところ、勝敗がわかりきった「安倍VS石破」の一騎打ちとなる公算が大きいのでないか。

 この構図を、昨年末の有馬記念に当てはめると、総裁選の現状がよく分かる。

 キタサンが絶好の内枠を引き、「引退レースにケチを付けるな」という暗黙のプレッシャーもかかるなか、ライバルたちは先行するキタサンになかなか勝負をしかけようとしなかった。第3コーナーではライバルが牽制し合って団子状態が続き、最後の直線で軽くキタサンがスパートをかけた段階で試合終了。有力視された3歳馬はキタサンの影すら踏めなかった。

 他候補がライバルを模様眺めしている間、安倍首相は着々と2番手以下との差を広げる。本気で「1強」に挑む候補が不在なら、どんでん返しなどあり得ない。キタサンの大団円には感動したが、正直にいえば消化不良感も残った。

 不穏な北朝鮮情勢や憲法改正への動きを考えれば、「安倍首相の3選が国益にかなう」との指摘はもっともだ。ただし「1強」にライバルが尻込みするだけの組織では、観客にしらけムードも漂ってしまうのでないか。自民党には「権力は勝ち取るもの」という金言があるが、振り返れば、安倍首相も24年総裁選で「決選投票にも残れない」などの下馬評を覆し、勝負を挑んで勝っていた。

 次期総裁の任期は平成33年9月まで。安倍首相が当選し、32年11月まで政権を維持すれば桂太郎(首相在職日数2886日)を抜き、歴代最強の政権「スーパー1強」になる。 
(政治部与党キャップ 水内茂幸)

2747チバQ:2018/01/09(火) 20:33:36
https://news.goo.ne.jp/article/kyodofn/politics/kyodofn-2018010901002090.html
鳩山二郎氏の秘書が辞任
20:04共同通信

 自民党の鳩山二郎衆院議員は9日午後、地元の福岡県久留米市で取材に応じ、国税庁幹部に個別の税務調査について説明を求めていた小沢洋介私設秘書が辞任したことを明らかにした。

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20180109-567-OYT1T50015.html
鳩山氏秘書、国税呼び出し…税務調査の説明要求
07:45読売新聞

鳩山氏秘書、国税呼び出し…税務調査の説明要求

読売新聞 【読売新聞社】

(読売新聞)

 外国人観光客への宝石の架空販売で約2億2000万円の不正な消費税の還付申告をした疑いで東京国税局から還付を保留されていた免税店運営会社4社を巡り、鳩山二郎衆院議員(39)(自民・福岡6区)の小沢洋介秘書(45)が昨年4月、国税庁幹部を議員会館に呼び出し、還付保留について説明を求めていたことがわかった。

 秘書は当時、4社の架空仕入れ先と認定された宝石販売会社の顧問を務め、説明の場には議員本人も同席していた。

 個別の税務調査について国会議員側が国税庁に説明を求めるのは極めて異例。国税関係者は、与党議員の秘書であることを背景にした国税側への圧力にほかならないと指摘している。

 国税関係者によると、4社は2015年4月〜16年12月、小沢秘書が顧問だった宝石販売会社「国際東日ジュエリー」(東京)から仕入れた宝石を外国人観光客に販売したとして、仕入れ時に負担した消費税約2億2000万円の還付を申告。国際東日は、東京都内の宝石卸売会社を通じて札幌市の建設会社から宝石を仕入れたことになっていた。

2748名無しさん:2018/01/09(火) 23:20:16
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180106-00054068-gendaibiz-bus_all&p=1

小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由
1/6(土) 11:00配信

現代ビジネス
毎年の恒例行事で驚きの発言

小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由
写真:現代ビジネス
 小泉進次郎(36)の仕事始めは、選挙区内にある少年サッカーチームの「初蹴り」と決まっている。今年も1月3日正午過ぎに、ライトブルーのウインドブレーカー姿でグラウンドに現れた。

 「あけましておめでとう!」

 駆け寄ってくる少年たちとハイタッチを繰り返す。迷わずピッチに入り、ボールを追いかけ始める。元高校球児、政治家になる9年前まではサーファーでもあったとはいえ、会議ばかりが続く永田町での運動不足を感じさせないほどの身のこなしで巧妙にボールを操る。これが、初当選から変えていない毎年恒例の「儀式」だ。

 現場には正月三が日から働くのを厭わない物好きな記者だけが顔を出し、進次郎がフランクに立ち話するのも恒例行事だ。普段から「場の空気」を読もうとしない私のような取材者に対しても、一年で最もリラックスした表情で雑談に応じる場面でもある。

 「昨日(1月2日)は、おにぃ(小泉孝太郎)とムロ(ツヨシ)さんと一緒でしたよ。何回一緒に正月を過ごしたかわからないくらい、ムロさんは家族みたいなものですから」

 そんなワイドショー向けのサービストークがある以外は、話題はもっぱら本の話になる。進次郎は、知る人ぞ知る政界屈指の読書家だ。昨年の年末年始は『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社)だったが、2018年は新刊『ギリシャ人の物語・第三巻』(塩野七生著、新潮社)を読破したという。

 「アレクサンダーを描いた本。サイコーです。サイコーです」

 そう興奮気味に語った進次郎は、月刊誌「文藝春秋」を毎月購読しており、なかでも塩野が連載する巻頭言「日本人へ」をこよなく愛している。その二人の対談が昨年末、ついに実現したようだが、その中身は同誌2月号を読んでもらえばいいとして、「塩野さんに会ったのをきっかけに、時間の使い方を変えました」と言いながらこんなことをつぶやいた。

 「最近は新聞も、前ほど読まなくなったんですよね」

 進次郎といえば、全国紙、スポーツ紙、業界紙など新聞10紙を読んでいることをこれまで誇らしげに語ってきた。中学時代に新聞配達のバイトをやって以来の「新聞マニア」でもある。

 それが……。

 「『どこどこ新聞』だから読むということは、もうないですね。署名を見て、この人の記事だったらお金出しても読みたいと思うことはあるけど。そんな中で、塩野さんの本はハードカバーで、一冊3000円なんですよ。読み終わった時、もっと払いたいと思いましたね。これが本当の価値ある活字文化だと思いましたよ。軽減税率がないと売れないなんて、関係ないね」

2749名無しさん:2018/01/09(火) 23:21:53
>>2748

「育ての親」を挑発

 昨年の衆院選あたりから、進次郎は「軽減税率廃止論」を声高に叫んでいる。(参考・http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53112)。「これが本当の価値ある活字文化だ」という一言は、「活字文化の保護」を強調して、軽減税率導入実現の論陣を張る大手新聞社に対する彼なりのジャブだろう。

 一方で、進次郎はテレビにも不満を持っている。昨年、衆院選開票日の特番でも、各局の生中継に出演中、意図的に「軽減税率廃止論」を切り出したが、司会者たちからはまともに相手にされなかった。その後、ワイドショーは連日、進次郎の人気ぶりを取り上げたが、当の本人はテレビのスタジオ出演を頑なに拒むその姿勢をまったく変えようとしていない。

 とはいえ、閣僚も党幹部も未経験の36歳にして、世論調査の「総理にしたい政治家」の筆頭格に挙がるのは、メディアの力なくしてはあり得ない。それも知悉しているようだ。無論、そういう世論の支持があるから、私もほかの報道陣も「36歳」を観察対象にしている。

 しかし、政界きっての「メディアの申し子」は、いよいよ権力の階段を駆け上がろうとする前に、どうして「育ての親」でもあるマスコミを挑発し、ついには敬遠するようになったのか──。

 そんなことを考えながらズケズケと直撃質問をしていたら、テレビ局2社のディレクターたちと一緒に行っていたはずの懇談の場が、いつしか私の単独インタビューのようになってしまった。その中身はテレビや新聞で報じられることはないので、発言メモを読者と共有しておきたい。

自分の発言を流さないことへのいらだち

小泉進次郎が今年から新聞を読むのをやめた理由
写真:現代ビジネス
 進次郎(以下、進):で、常井さんは年末年始にどんな本を読みましたか。

 ――オヤジ(小泉純一郎)さんの本の「ゲラ読み」をしていました(註:2月16日に筆者が取材・構成を手掛けた、小泉純一郎著『決断のとき』が発売予定)。進次郎さんの『人生100年時代の国家戦略』も読みましたよ。

 進:どんな感想ですか。

 ──その感想も踏まえた話を、元日の「ニューズピックス」に書きました。今年初めての記事は、紙媒体ではなく、ネットメディアに寄稿しました。

 進:そう、読まなくちゃ。そうやって、発信したいメディアも変わっていきますよね。

 よく思うけど、マスコミの世界も忖度がすごいのに、(マスコミの人たちは)なんでそういうことは言わないのかね。すごくしがらみが多いじゃない。(新聞やテレビは)それを言わないでさ、政治の世界の忖度だけ悪く言う。視聴者や読者は、それを見透かしているからね。だから最近、既存のメディアが崩れかかってきているのは、そういうところも関係あるんじゃないかな。

 ──新聞やテレビは、進次郎さんが訴える「軽減税率廃止論」も取り上げない。今年は、来年の消費増税に向けて、6000億円と言われる軽減税率の財源についても議論が交わされます。

 進:(自分が軽減税率反対論を唱えても)絶対、生放送の中で報じてくれないよ。メディアが忖度しているから。メディアがメディアを忖度しているから。こういう収録現場で言っても、テレビではまず流さないよねえ。現場のみなさんが報じたいと思っても、上は流さない。

 だから、これからAbemaTVみたいなのは、いっぱい出てくるだろうね。

 ――「アベマ」はテレビじゃできない番組を次々と作っている。進次郎さんは初当選以来、テレビのスタジオ出演はしないけど、「アベマ」だったら出る気になりますか。

 進:そのほうが、ちゃんと発言を流してくれると思いますよ。もともとシナリオができていて、それに合ったコメントだけを拾いたくて、質問してくる記者も「テストの穴埋め問題」みたいに、そこに入るコメントだけを欲しがる。そういう時の聞かれ方って、わかりますよ。そういう感じだと、ボクが話してもなかなか伝わらないものがありますね。

 昨年、象徴的だなと思ったのは、ボクが知っている大手メディアの人の中からベンチャー系企業に転職する人が結構いました。今の待遇にこだわらなくて、10年後に同じ会社にいることが想像できるかどうかで、(キャリアを)考えている同世代は多いなと思いました。10年後は今ほど新聞が読まれているわけではないし、10年後、既存メディアが見られていることもない。

 ――テレビ局の方々、みんな黙っちゃいましたよ(苦笑)。

 みなさん、言いたいこと、言っていいんですよ。

2750名無しさん:2018/01/09(火) 23:23:32
>>2749

いつか「仕返し」されるのでは?

 ――10年前って、今の自分の姿が想像ついていましたか。(テレビ局関係者の質問)

 進:想像がつくわけ、ないじゃないですか。10年前は政治家になっていないですよ。あの頃は世襲批判でクソミソでしたよ。その時の経験が、今みたいな発言につながるんですよ。良い時に祭り上げられる時の映像は、将来叩き落される時に使われるんです。それを痛感したのが、10年前でした。だから、一喜一憂はしなくなりますよ。よく報じてもらえる時は、叩きつぶされる時のスタートだなと思っています。

 ――そんなにマスメディアを挑発し続けて、いつか仕返しされるという恐れはないですか。

 進:メディアにかかわる人たちは、「メディア自体が権力だ」ということを自覚していない人が多いと思います。よくメディアの役割は権力の監視とチェックだと言うけど、じゃあ、そのメディアそのものは権力じゃないんですか。

 メディアってすごい権力ですよ。人を潰せますよ。誤解なく言わせてもらえば、人を殺せますよ。社会的に、政治的に。そのことを自覚していないのか、自覚をしていないふりをしているほうが都合いいからそうしているのか。どちらかはわかりませんけど、メディアって恐ろしい生き物ですよ。

 一度、空気が作られたら、嵐が過ぎ去るのを待つしかない。あの空気の作り方はスゴイ。怖いですよ。それに対する恐れがないと政治の世界では生きていけない。だって、できますもん、メディアが「コイツを潰そう」と思ったら。

 ――小泉さんにはメディアの権力さえも凌駕する国民的な人気があるという自覚はありませんか。

 進:人気だって、メディアが作れるし。そういった意味でね、報道にはすごく冷めているんですよ。だって、あれだけ世襲批判で叩かれた後に、ある週刊誌に「世襲こそ革新を生む」という特集(「AERA」 2014年6月2日増大号)があった。それを見た時、椅子から転げ落ちそうになりましたよ。

 ――最近のご自分の報じられ方について、なにか思うことはありますか。

 進:うーん。

 (13秒間、沈黙)

 予想しない角度からの質問が、あまりないですよね。たぶん、みなさん(報道陣)もわかっているだろうけど、恒例行事だから聞いておこうか、という。さっきあった(9月に予定されている)自民党総裁選についての質問もそうでしょう。それを(政治家も報道陣も)お互いわかって、腹芸をやっている。「言わなくても、わかっているでしょ」と思うのに、「わかっていますけど、一応……」と言って聞いてくる。正直言って、そういう感覚に対しての冷めている部分というのはあります。

 ――「週刊文春」新年特大号で、ジャーナリストの池上彰さんが作家の佐藤優さんとの対談の中で、「小泉進次郎も持ち上げられすぎの傾向ですね。(中略)ヨイショ合戦のようになってきている。これは民主主義の上で望ましくない状況です」と、マスメディアに警鐘を鳴らしていました。ご自分の「ヨイショ報道」をどう思いますか。

 進:それは、ボクにはどうしようもないですよね。ボクがそういうふうにしてくれと言っているわけではないんだから。

 (11秒間、沈黙)

 いっぱい考えることはありますよ。

 (13秒間、沈黙)

 ――本当はいっぱい言いたいこと、ありそうですね。

 むしろ、テレビ番組でやってほしいですよ。作っている人たちの本音を、ね。本当に作りたくて、それをやっていますか(と聞きたい)。結局は、視聴率でしょう。今の時代は一分一秒で視聴率が出るじゃないですか。それで、誰を出せばどれくらい取れる、スポンサーも決まる。それに引っ張られている。それが、視聴者の求めることかと言われれば、ズレているんじゃないですか。

 こういうことを語ると、みんな、遠い目をしちゃうよね。

 ――テレビでは使えない「素材」ばかりを引き出してしまいました。

 進:そうでしょ。そういうのが、ボクにとっては一番有益なぶら下がり取材です。使われる素材なんて、自分には興味ないから。

2751名無しさん:2018/01/09(火) 23:26:14
>>2750

 ――この年末年始はテレビを観ましたか。

 進:今年は紅白もほとんど見なかったね。本当にテレビは見なくなりました。バラエティー番組の中でも、おにぃ(小泉孝太郎)とムロ(ツヨシ)さんが出ているものは、見るかな。ムロさんは本当に下積みを頑張っていた人ですから、本当に嬉しいですよ。今ではテレビに出てきても「誰ですか? とならなくなったんですから。

 実はね、新聞10紙を読むの、止めたんですよ。「時間の使い方」を変えようと思って。新聞を読み終わった時、あまりにも残るものが少ないと気づきましたね。だったら、塩野七生さんの本を読んだ方が、時間の使い方としてよっぽど学びがある。

 なんのために時間を使うべきか。使わないべきか。本当に考えている。なにをやるべきか。なにをやらざるべきか。1時間があったら、何をできるんだろうといつも考えています。そうすると、自分の行動原理が変わります。

 1時間があったら習近平とプーチンは何をやるんだろうな、アレクサンダーだったら1時間あったら何をやったんだろうか、ペリクレスだったら何を考えていたんだろうな……というふうに。バカみたいでしょ、「何、言ってんだ。この人」と思うでしょ(笑)。でも、本当にそんなことを考えるんですよ。

 今ここで脱皮する努力をしないと行き詰まるぞ、という思いがあるので、自分の身の処し方、時間の使い方を意識して変化をつけていく。イチロー選手は毎年バッティングフォームを変えるんですよ。ヒットを200本も打っていたって、調子の良い時に変える。それは、その時に変えないと、次の年は同じように200本が打てないから。自分にとっては「今がその時だ!」と思っています。

 うまくは言えないけど、自分のなにかを変えなければいけないですね。脱皮には時間を要する、今年だけで脱皮できるんじゃなくて、時間はかかるけどそのスタートをしないと、その次の準備ができないですからね。いろいろ変えようと思っています。

 だけど、運動は健康のためにやるべき。だから、今年も変わらず、こうやって子どもたちとサッカーをやりに来ている。

 ――毎年、子どもたちを相手に互角に走り回っている。私とそんなに歳が違わないのに、体力ありますね。日頃から鍛えているんですか。

 進:去年の選挙は常井さんもずっと密着で来ていたからわかると思うけど、鍛えていないとこの世界では生きていけない。本当に乗り越えられない。人前で演説するって、自分が元気じゃないとできませんから。元気じゃない人から元気はもらえないでしょ。一瞬のひらめきだって、元気じゃないと、その景色にその時々に合わせた言葉というのは降りてこないんですよ。そのために体力というのは、根本的に大事ですね。

 常井さんも知っていると思うけど、選挙ってきついですよ。選挙が好きだという人はどこにもいないですよ。しかも、ボクの場合、選挙中には自分の選挙区にもいられないんですから。これが当たり前だとは決して思わないですよ。それでも、15万もの人が「小泉進次郎」と書いてくれるってスゴイことですよ。

 だから、いつも「ありがとうございます」と思います。感謝です。これからも横須賀、三浦からは小泉進次郎を国会に送り届けることが有益だ、役に立つ、使い倒し甲斐がある政治家だと思われたいですね。

 政治家とは「使うべきもの」です。政治家って叩かれるものだけど、叩かれるのは構わない。常に批判の対象であるべきだと思うけど、使う前に使い物にならないように叩くのは、いったい誰のためになるんだろうかと思いますよ。せっかくなら、使ったらいいのに……。

 **

 「正論」のマシンガントークは、20分ほど続いた。その間、サッカー少年団のママたちから振舞われたアツアツの豚汁を平らげた。最後はひょっこりやってきた小学生に促されるまま、進次郎はグラウンドに戻っていった。

 全国紙やテレビ、週刊誌の政治報道をオワコンとみなし、情報源を媒体のブランドより個人の署名で選別、ニュースや新書より古典、あるいは当事者の声を聞くことに時間を費やす。意識高い系ならではの「知の技法」だ。

 かと思えば、朝日新聞、日本経済新聞、文藝春秋、東洋経済オンラインという全国紙、経済紙、出版、ネットニュースの各トップブランドで「ポートフォリオ」を組み、編集部からのラブコールを逆手に取る形で頻繁に登場することで、権力者の矛盾を突く報道機関を自由自在な「PR」の道具としてしたたかに駆使していく──。

 2017年から顕著になってきた小泉進次郎の「メディア論」は、果たして日本のデモクラシーにとって吉と出るのか、凶と出るのか。言葉巧みに人を取り込む術に長けた彼の言いなりにもならず、批評的距離を保てる「国民的メディア」が存在しなければ、それはチェックできない。無論、新聞・テレビの政治部記者には、その役割は期待できそうにない。

2752チバQ:2018/01/12(金) 09:30:55
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180111-00000072-san-pol
西村副長官、脱・便利屋なるか 現場重視、存在感に課題
1/11(木) 7:55配信 産経新聞
西村副長官、脱・便利屋なるか 現場重視、存在感に課題
福島県双葉町で伊沢史朗町長(右)から復興計画の説明を受ける西村康稔官房副長官=10日午後(沢田大典撮影)(写真:産経新聞)
 昨年8月に首相官邸入りし、元通商産業省出身の政策通として重用されている西村康稔官房副長官(55)が、「便利屋」からの脱皮を図ろうとしている。10日には東京電力福島第1原発や周辺地域を訪問し、現場重視の姿勢を打ち出した。昨年からさまざまな視察を重ね、独自色を出そうと努めるが“西村カラー”はまだ見えてこない。(沢田大典)

                  ◇

 「嗅覚と聴覚に優れる犬にあやかり、耳を研ぎ澄ませてさまざまな意見に耳を傾けたい」

 西村氏は常々、今年の干支(えと)である戌年にからめ、自身のあり方をこう語る。

 10日には福島第1原発の現況を確認し、「廃炉に向けた取り組みを全力でサポートする」と東電職員らを激励した。住民が再び住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)に認定された同県双葉町では、地元首長の要望を聞くことに徹した。同県富岡町では記者団に「地域の状況に寄り添いながら、しっかりと応援していきたい」と復興への思いを強調した。

 最近の西村氏は視察三昧だ。昨年12月25日には、北朝鮮によるミサイルを想定し、防衛省敷地内に展開する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を視察し、その2日後には東京都内の児童相談施設を訪問した。

 安全保障、子育て政策、震災復興はいずれも安倍晋三内閣の重要課題だ。現場感覚を持って、22日召集の通常国会に臨もうとする意気込みがのぞく。

 衆院当選6回の西村氏は自民党総裁選への出馬経験があり、平成24年の政権奪還後は内閣府副大臣、党総裁特別補佐などを歴任した。「官僚機構や国会のどのボタンを押せば政策が進むか熟知している」(政府関係者)との評価がある。

 一方で、指摘されるのは「器用すぎて目立たない」「スマート過ぎて泥臭さがない」という負のイメージだ。義父の吹田●元自治相は安倍首相の祖父・岸信介元首相や父の安倍晋太郎元外相と近く、森喜朗元首相らの覚えも良い。

 独自色がなかなか出せない西村氏。政治家として存在感に厚みをもたせられるかが課題となりそうだ。

●=りっしんべんに晃

2753名無しさん:2018/01/14(日) 20:59:33
https://this.kiji.is/325180961959429217?c=39546741839462401

谷垣前幹事長、首相との面会調整
グループ顧問は続投
2018/1/14 16:52
©一般社団法人共同通信社

 自転車事故で昨年10月の衆院選に出馬しなかった自民党の谷垣禎一前幹事長が、早ければ今春にも安倍晋三首相や党幹部らと面会し、けがからの回復を報告する方向で調整していることが分かった。自身を中心とした政策グループ「有隣会」の顧問も続投し、活動を支える方針だ。関係者が14日、明らかにした。

 谷垣氏は幹事長だった2016年7月、趣味のサイクリング中に転倒して頸髄を損傷、病院でリハビリを続けてきた。その途上だった昨年の衆院解散を機に、後進に道を譲るとして衆院議員を引退した。

 負傷後は公の場に姿を見せていないが、関係者によると、退院して機能回復の訓練を続けている。

2754チバQ:2018/01/16(火) 17:57:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000075-jij-pol
石破氏と一本化否定=総裁選めぐり野田総務相
1/16(火) 15:01配信 時事通信
 野田聖子総務相は16日、東京都内で講演し、今年秋の自民党総裁選をめぐり、石破茂元幹事長との候補一本化の可能性を問われ、「ありません」と否定した。

 その上で自身の出馬について、(1)無投票でなく選挙による選出(2)党の多様性アピール(3)女性活躍の推進―の三つの「義」があると強調した。

 一方、岸田文雄政調会長は熊本市内で記者団に、総裁選対応について「政治は一寸先は闇。秋に向けて状況を確認しながら同志、仲間と意見交換し、話し合い、対応を決めていきたい」と述べるにとどめた。

2755チバQ:2018/01/17(水) 20:51:49
https://mainichi.jp/articles/20180109/ddm/005/010/039000c
挑む
2018自民総裁選/1 石破茂・元幹事長(60) 非主流、深まる孤立 「安倍失速」待つ持久戦
毎日新聞2018年1月9日 東京朝刊
 「熱いお茶いかがですか」

 元日午前0時過ぎ、自民党元幹事長の石破茂は鳥取市の商店街にある自身の事務所前で道行く人に紙コップのお茶を配り、笑顔を振りまいていた。

 毎年の恒例行事だが、例年と違うのは9月に自民党総裁選を控えていること。事務所に集まった支援者約30人を前に地元選出の参院議員、舞立昇治が「天下取りに向けて微力ながら持てる力を出し切ってまいりたい」と気勢を上げた。


 お茶配りを終えた石破が事務所に入ると、男性支援者から声をかけられた。

 「今の自民党はいけんよ。石破さんだから応援しているんだ」

 昨秋の衆院選で自民党は勝利したものの、自民支持者の間にも「安倍1強」への不満がくすぶる。石破は「いけんよ。いけんけども、(党内の)国会議員は『はい、そうですね』と言っていた方が楽なんだろう」と応じた。

 党幹事長、地方創生担当相として安倍政権を支えた石破だが、2016年に閣外に出て以降は「物言わぬ自民党」に苦言を呈してきた。憲法改正や天皇陛下の退位特例法など重要な課題で十分な党内議論を呼びかけたが、反応は冷ややかだ。

 「自民党は国民政党なのだから、いろんな意見があるのは当たり前だ。それを言わなくなったら自民党じゃない。このままじゃ自民党はなくなるぞ」

 石破は危機感を募らせる。だが、これに共感する声は石破が会長を務める派閥「水月会」(20人)の枠を超えた広がりにならない。

支持集めも後手
 「おまえがやらないで誰がやるんだ」

 「森友」「加計」問題などで内閣支持率が急落した昨年6月末、石破派事務総長の古川禎久は、東京都内の焼き肉店に誘った無派閥の浜田靖一、小此木八郎、梶山弘志から発破をかけられた。

 石破が政界の多数派工作にたけていたら、12年の総裁選で安倍晋三に勝てたかもしれない。党員投票で圧勝しながら、国会議員による決選投票で安倍に敗れた。そのときに石破を支援したメンバーを中心に15年に結成したのが石破派だ。

 浜田ら3人は石破と一緒に「無派閥連絡会」をつくって「脱派閥」を唱えたこともある。石破派結成に反発し最近は距離を置いているが、石破にすれば総裁選へ向けて支持を期待したい面々だ。

 安倍はそんな石破の胸中を見透かしたように、昨年8月の内閣改造で小此木と梶山を入閣させた。石破派の孤立は深まる。

干される覚悟
 「『何年干されてもやるぞ』という熱気を(石破派の)20人にまだ感じていない」

 昨年11月、石破が都内のホテルで開いたパーティー。駆け付けた党総務会長の竹下亘があいさつで述べた言葉に、石破派内は「激励と受け止めていいのか」と色めき立った。

 竹下の所属する額賀派(55人)は安倍を支持する主流派の一角を占める一方、「ポスト安倍」を狙う有力な総裁候補を持たない。石破はかつて額賀派に籍を置いていた時期があり、隣の島根県選出の竹下は08年の総裁選で石破の推薦人確保に動いたこともある。

 石破は「竹下さんとは長いからな」と語り、額賀派からの支援に期待をにじませる。小渕恵三内閣の官房長官などを務め、政界引退後も額賀派に影響力を持つ青木幹雄の元にも足しげく通う。

 しかし、総裁選まで約8カ月。竹下は「そんな先のことを今考えたって無駄さ」と言うが、安倍1強に逆らって石破を支援するメリットは乏しい。

 「石破は安倍の『相対』。今は安倍のアンチテーゼでいてくれるだけでいい」と石破派幹部は漏らす。

 安倍の人気が下がったときこそ、石破の出番。言い換えれば、安倍の失速を待つ持久戦だ。「何年干されても」非主流を貫く覚悟が石破派にあるのか。その決断を迫る総裁選が刻一刻と近づく。【高橋恵子】(敬称略)=つづく

     ◇

 今年9月の自民党総裁選で安倍晋三首相が連続3選されれば、2021年までさらに3年間の総裁任期を手にする。昨秋の衆院選で勝って党内基盤を固めた首相は昨年の漢字に「挑」を選んだ。「ポスト安倍」をうかがう人々は新年の政局にどう挑むのか。

2756チバQ:2018/01/17(水) 20:52:22
https://mainichi.jp/articles/20180110/ddm/005/010/096000c
挑む
2018自民総裁選/2 岸田文雄政調会長(60) 確証なき禅譲路線 「加藤の乱」トラウマ重く
毎日新聞2018年1月10日 東京朝刊

 「(9月の自民党)総裁選にどう臨むか、まだ秋まで時間がある。日本の政治にどのように貢献できるかを考える中で総裁選の対応も考えていく」

 4日、地元・広島市で自宅近くの神社に初詣をした自民党政調会長の岸田文雄は、集まった記者団を前に慎重な物言いに終始した。

 東京都議選での自民党惨敗から半月が過ぎた昨年7月20日夜、都内のホテルで岸田は安倍晋三首相と向かい合っていた。安倍のもとで4年7カ月務めた外相職の続投を固辞しつつ「首相を全力で支える」と伝えた岸田に、安倍は「宏池会を大切にする」と約束した。

 外相の実績に加え、党三役を経験することによって「ポスト安倍」候補に名乗りを上げる岸田の思惑は明らかだった。内閣支持率の低下で政権が弱体化していた当時の安倍に岸田派「宏池会」(現在45人)を敵に回す余力はなかった。

 8月の内閣改造・党人事で岸田は党三役の一つ、政調会長に起用され、岸田派内は「(総裁選出馬へ向けた)最後のピースが埋まった」と盛り上がった。

 9月には岸田の母校・開成高校のOBが「永田町・霞が関開成会」を結成し、岸田が会長に就任。会場には安倍から祝福のメッセージが届き、出席者から「事実上の『岸田首相を目指す会』だ」との声も漏れた。

 振り返れば、岸田が最もポスト安倍に近づいた時期だったのかもしれない。

勝ちにこだわる
 だが、役者は安倍の方が上だった。衆院解散・総選挙に打って出た安倍は自民党を大勝に導き、総裁3選へ党内基盤を固めた。それだけではない。安倍が岸田の後任の外相に起用した河野太郎が積極的な中東外交などで一躍、存在感を高めてきた。河野は副総理兼財務相の麻生太郎が会長を務める麻生派に所属し、官房長官の菅義偉とも近い。政権主流派の後継首相候補に河野が急浮上した。

 岸田と安倍は1993年衆院選で初当選した同期だが、「お友達」と言えるほどの親しさはない。岸田派が政権主流派として安倍を支え続けても、安倍から禅譲を受けられる確証はない。

 岸田派内には「勝てなくても総裁選に出るべきだ」との主戦論もくすぶるが、岸田は「安倍首相にこれまでついてきて今の地位がある」と否定的だ。9日夜のBSフジの番組では揺れる心境を語った。

 「(熟柿(じゅくし)が)落ちてくるのを待って得られるほど世の中は甘くないということは思う。ただ、戦う以上は勝たないとならない」

 岸田が勝ちにこだわる底流には、2000年に起きた「加藤の乱」の苦い記憶がある。宏池会の会長だった加藤紘一(16年死去)はかつて「首相に最も近い男」と呼ばれたが、森喜朗内閣への不信任決議案に同調しようとして失脚した。

 求心力を失った保守本流の名門派閥はその後の分裂を経て、新たな首相を生むこともなく、岸田派となって現在に至っている。加藤の乱を知るベテラン議員は岸田に「我慢」を説く。「徳川家康が天下を取ったのも我慢できたからだ」と。

焦りと我慢
 昨年末、岸田派が都内で開いた忘年会の席で、岸田はつぶやいた。

 「今年の漢字は『支』だったな。自民党を支え、首相を支えた」

 忘年会の2次会はカラオケ。岸田がまず歌ったのは「戦争を知らない子供たち」だった。1970年代に流行した反戦歌だ。

 岸田は「首相はタカ派、私はハト派」と信条の違いを語る。被爆地出身の外相としてオバマ米大統領(当時)の広島訪問を実現させた自負も強い。憲法9条の改正にも慎重だ。カラオケに同席した議員は「(首相に対する)憲法のアンチテーゼだよ」と解説する。

 そして、2次会の締めに岸田が歌ったのは「人生劇場」。母校・早稲田大を舞台にした昭和の名曲を歌い終えた最後に、岸田はアドリブのセリフを添えた。

 「政治は義理と人情だ」

 早く総裁選に出て安倍との違いをアピールしたい焦りと、安倍の義理人情に期待し禅譲を待つ我慢。その葛藤が選曲に表れたのか。

 「最後は運の強いやつが首相になれる。俺の運もそこそこあるが、これからどうなるか」

 最近の岸田が語る言葉に、この先は運に任せるしかないとの達観もにじむ。【小田中大】(敬称略)=つづく

2757チバQ:2018/01/17(水) 20:53:07
https://mainichi.jp/articles/20180111/ddm/005/010/104000c
挑む
2018自民総裁選/3 河野太郎外相(55) 政権主流へ、脱・異端児 「3年後」進次郎氏を意識
毎日新聞2018年1月11日 東京朝刊
 昨年8月の外相就任以来、寸暇を惜しんで海外を飛び回ってきた河野太郎も、年明けの8日は地元・神奈川県茅ケ崎市にいた。

 「先輩方が本当に丁寧に海外の国に援助してきた。それが今、日本外交の大きな財産になっている」

 市役所のコミュニティーホールで開かれた河野を囲む新年会。集まった支援者を前に河野は従来の外交路線を継承・強化していく姿勢を冗舌に語った。外務省に政府開発援助(ODA)の半減を求め、「害務省」と腐したこともある河野の君子豹変(ひょうへん)が際立つ。

 支援者からは「閣僚の中で一番活躍しているのが河野大臣だ」「政界でトップを取る準備ができた」などの声が上がったが、河野は今年9月の自民党総裁選には触れずじまい。かつては「湘南から未来の総理を」と鼻息の荒かった「跳ねっ返り」(地元関係者)の威勢のいい発言を期待した会場は肩透かしを食った。

不戦敗ショック
 自民党の政策に真っ向から逆らう脱原発を掲げ、消費税を財源とする年金制度改革を主張するなど「異端児」として知名度を上げてきたのが河野だ。特に行政改革には若手時代から熱心に取り組んできた。

 昨年の内閣改造前、党行革推進本部長を務めていた河野は「無駄撲滅」の旗を振り、党本部に省庁の職員を呼んでは怒鳴りつけていた。その河野が本部長代理だった平将明に漏らした。

 「そろそろカツ丼を差し出す役をやりたい」

 行革本部での自身の役回りを、容疑者を厳しく取り調べるこわもての警察官に重ねた例え話だ。昔の刑事ドラマなら、容疑者にカツ丼を勧めて自供を引き出す敏腕刑事が登場する。官僚に恐れられる異端児から、官僚を使いこなす政治リーダーへ。河野は脱皮の機会をうかがっていたようだ。

 何が河野を変えたのか。地元関係者らが指摘するのが2012年総裁選での不戦敗ショックだ。

 河野が初めて総裁選に立候補したのはその3年前。09年衆院選で大敗した野党・自民党の総裁に選ばれたのは元財務相の谷垣禎一だったが、河野は党員投票による地方票で健闘した。

 そして、満を持して臨んだ12年総裁選。民主党政権の迷走で自民党は政権奪還前夜の興奮に包まれていた。河野は「『超日本』宣言 わが政権構想」を出版し、党改革の旗手に名乗りを上げようとした。

 だが、立候補に必要な推薦人20人が集まらない。前回、河野を支持した議員の多くはこぞって安倍晋三の支援に回った。現官房長官の菅義偉からは「河野は安倍の次だ」と諭された。

菅氏が後押し
 河野は父洋平から副総理兼財務相の麻生太郎が引き継いだ麻生派(59人)に所属する。一方で、自民党内の長老支配や世襲政治を批判し、派閥解消などの党改革を唱えてきた。

 現実主義と理想主義の二つの顔。当面は現実主義に徹し、麻生派メンバーの選挙応援にも汗をかく。持論の脱原発や年金改革は首相になったらトップダウンで実行に移そうともくろんでいる。そのときはブログのタイトル「ごまめの歯ぎしり」を「鶴の一声」に変えるつもりだという。

 河野が派閥を軽んじる一匹オオカミのままだったら、安倍内閣の行革担当相、さらに外相に重用されることはなかっただろう。「安倍の次」と言った菅の後押しもあり、かつての異端児は政権主流派の中から「ポスト安倍」の有力候補とみなされるようになった。

 ただし、それは安倍が今年の総裁選で3選を果たすのが前提。15年総裁選に出馬しなかった河野が我慢できるのか。心配する周囲は「今度(3年後の総裁選)は本当の総裁候補になるかもしれない。慎重にやってくれ」と自重を促す。「今までだって本当だ」と減らず口をきく河野だが、置かれた状況はわかっている。

 3年後をにらみ、河野がライバルとして意識するのは同じ神奈川県選出の小泉進次郎だ。小泉はまだ30代だが、世代交代の歯車が大きく回れば、一気に追い越されかねない。

 昨年の衆院選で河野が本音をのぞかせた場面があった。埼玉1区の村井英樹の応援に駆け付けたときだ。

 「いずれ小泉進次郎対村井英樹で総裁選をやるときが必ず来る。その前に私にやらせてください」【加藤明子】(敬称略)=つづく

2758チバQ:2018/01/17(水) 20:53:49
https://mainichi.jp/articles/20180112/ddm/005/010/116000c
挑む
2018自民総裁選/4 野田聖子総務相(57) 「女性首相」へ長期戦 出馬ありき、勝敗二の次
毎日新聞2018年1月12日 東京朝刊
 安倍内閣の総務相として新年を迎えた野田聖子は元日、東京都内の自宅マンションで、重度の障害を持つ長男と初日の出に手を合わせ、中央区の日本橋郵便局で行われる年賀状出発式に向かった。長男は6日で7歳。2日のブログに「彼の生きるための困難は、鉄母(自分のこと)の些細(ささい)な悩み悲しみを、吹き飛ばす。だから今年もひたすら前を向くなり」と書いた。

 野田は2015年の自民党総裁選で出馬を目指したが推薦人20人を集められず断念した。今年9月に訪れる再挑戦の機会。野田は3日のBS日テレの番組収録で、推薦人を集める自信は「前回と比較すれば150%くらいある」と語った。

 前回総裁選では一時24人の推薦人を集めたと言うが、「迷惑をかけてはいけないから」と名前を公表していない。安全保障関連法の参院採決を控える緊迫した国会情勢の中、自民党内が選挙戦で混乱するのを嫌った菅義偉官房長官らの圧力で切り崩された。

中曽根氏の教え

 あれから野田は、前回推薦人になることに同意してくれた議員と会食を重ねている。野田自身は派閥に属さない自由な立場だが、支援に前向きな議員には「派閥の許可を得ておいて」と伝えてある。今年の通常国会後に出版できるよう政策集の執筆をほぼ終えた。

 野田を支持する議員の間には、勝敗は二の次でがむしゃらに総裁選出馬を目指すことへの疑念もある。

 昨年12月12日夜、東京・赤坂の料亭で有志が開いた「総務相就任を祝う会」。若手の男性議員が「首相になることが目的なら1回目で勝つのは苦しい。しっかりと戦略を立ててやった方がいい」と苦言を呈した。

 「3回目の総裁選で首相になった小泉純一郎さんや、4回目でなった麻生太郎さんをモデルにしたい」

 こう語る野田には、初挑戦は負けて当然という意識がある。だが、派閥の意向に反して支援する側には、その後の人事などで冷遇されるリスクが伴う。

 「祝う会」では別の男性議員から「みんなが覚悟して応援するのだから『勝つ』という気持ちでやってください」と言われ、野田は「皆さんのそういう思いは分かった」と引き取った。

 野田はなぜ勝算のない総裁選に出たがるのか。1993年の初当選時、中曽根康弘元首相から「国会議員はトップを目指さないと怠け者になる」と指導されたのがきっかけだという。

 首相を目指す女性議員のフロンティアを開拓してきた同志に、08年総裁選に出馬した小池百合子がいる。小池は前回総裁選で野田の推薦人になることを約束していた一人だが、東京都知事に転身した。「勝つ」ことを急いだ小池は希望の党を結成して昨年の衆院選に臨み、一敗地にまみれた。

 野田の選択は、政権内で改革を進める漸進路線。総裁選に出ることは女性議員の「ガラスの天井」を破っていくプロセスだ。それは時の政局に翻弄(ほんろう)される。

官邸の思惑
 昨年8月の内閣改造は大きな転機となった。「安倍1強」の政権運営を批判してきた野田を安倍晋三首相は「率直に耳の痛い話も言ってくれる」と総務相に起用した。野田は女性活躍担当相の兼務を希望する一方、就任直後に次期総裁選への出馬を宣言した。

 前回と違ったのは首相官邸側の反応だ。菅は記者会見で「本人の自由」と容認する姿勢を示した。

 安倍は12年総裁選の党員投票で石破茂に敗れている。国会議員票で石破を上回ったが、今回は党員投票でも石破を圧倒したい。野田が出馬すれば反安倍票が分散する。そんな官邸の思惑は承知のうえで、野田は「そう思ってくれているといい。邪魔されないから」と周囲に語っている。

 昨年12月7日夜、東京・銀座のイタリア料理店に93年初当選の同期9人が集った。「来年で私たちも25年の永年勤続議員表彰だね。よく頑張ってきたよね」と場を盛り上げる野田。正面に座った安倍の視野に後継候補の一人として映っていたのは野田の右隣にいた政調会長の岸田文雄だろう。

 総裁選は話題に上らず、「公務員の60歳定年の引き上げ」に話が及ぶと、63歳の安倍は「そういう人たちを高齢者と呼ぶのは抵抗があるよな」。さりげないその一言に政権継続の強い意思を感じた野田は、長期戦を覚悟した。【田中裕之】(敬称略)=つづく

2759チバQ:2018/01/17(水) 20:54:11
https://mainichi.jp/articles/20180113/ddm/005/010/115000c
挑む
2018自民総裁選/5止 安倍晋三首相(63) 勝ち方にこだわる 改憲の前に「強い経済」
毎日新聞2018年1月13日 東京朝刊
 年末年始を東京・六本木のホテルで過ごした安倍晋三首相は、6日から2泊3日で山口県下関市の自宅に帰っていた。昨年10月の衆院選で自民党を勝利に導き、2021年までの長期政権が視野に入った安倍は意気軒高だった。

 「まだまだやるべきことがある。デフレ脱却、人づくり革命、生産性革命、さらには憲法改正だ」

 7、8日は地元の新年会をはしごし、支援者らを前に今後の政策課題を列挙した。口にした順番は安倍の頭にある優先順だろう。


 「まず、デフレ脱却。そのためには賃上げだ」

 安倍は衆院選後、こう言い続けている。デフレ脱却は12年の政権奪還時から最優先課題に挙げてきたが、アベノミクスの5年を経ても実現できていない。政府が経済界に賃上げを求める「官製春闘」はすっかり新春の風物詩となった。

 安倍は5日、東京都内のホテルで開かれた経済3団体共催の新年祝賀パーティーであいさつし、「経済の好循環を回していくためには今年の賃上げ『3%』をお願いしたい」と数値目標を強調して要請した。

「敗北」の記憶
 安倍が見据えるのは、今年9月の自民党総裁選で3選された後の政権運営だ。

 「19年10月に消費税率を引き上げれば、総裁任期の満了と消費の冷え込む時期が重なる」

 昨年12月12日夜、内閣官房参与の藤井聡、参院議員の西田昌司らと首相公邸で会食した際、安倍はこう漏らした。3年間の総裁任期が満了するのは21年9月。景気刺激効果の期待できる20年の東京五輪が終わり、消費増税の反動がそのころに表れると懸念する。

 衆院議員の任期が切れるのも21年10月とほぼ重なる。安倍は昨年の衆院選後、「もう選挙はやらない」と語っている。21年秋まで衆院解散・総選挙は考えず、任期を全うしたうえで後継総裁にバトンを渡す。それまでにデフレ脱却を果たし、人づくり革命と生産性革命によって日本経済の足腰を強くしようというのが安倍の長期政権プランだ。

 12年9月に党総裁に返り咲いて以降、3回の衆院選、2回の参院選で大勝を重ねてきた安倍だが、どうしても雪辱を果たしたい「敗北」がある。12年総裁選の党員投票による地方票で石破茂に大差をつけられた。国会議員による決選投票で石破を破って今の安倍があるわけだが、今年の総裁選では地方票でも石破を圧倒し、敗北の記憶を上書きしておきたい。

 総裁3選へ向け安倍は「勝ち方」にこだわる。自民党の総裁任期は連続3期まで。3期目に入れば、党内の関心は「ポスト安倍」へ向かう。「秋以降、終わりが見える政権からどんどん人が離れかねない。いかに手を打っていくかが重要になる」(首相経験者)

3選後の不安
 12月22日夜、安倍は東京・赤坂のふぐ料理店に参院幹事長の吉田博美らを招いた。吉田は額賀派の実力者で、青木幹雄元参院議員会長の「直系」として参院自民党を取り仕切る。この会合で吉田は総裁選での安倍支持を明言しなかった。

 石破は劣勢を巻き返そうと青木との距離を縮めている。額賀派の中でも特に参院側には「安倍1強」を揺さぶりたい思惑もあるようだ。石破を支援すれば非主流派に転落するリスクを負うことになるが、額賀派の参院幹部は「青木さんが安倍以外をやれと言えばやる。負け戦でも総裁選で参院の力を誇示できれば、国会運営で優位に立てる」と党内情勢をうかがう。

 安倍としては、付け入る隙(すき)を与えないためにも今年の通常国会を無難に乗り切らなければならない。

 昨年の通常国会では「森友」「加計」問題などで1強のおごりが批判を浴び、内閣支持率が急落した。

 安倍は「(森友・加計問題は)役所の陰謀なのではないか」と漏らしたこともある。「強すぎる首相」に対する不満は霞が関にもくすぶり、それが安倍の不安材料となっている。

 憲法改正を急げば、それも混乱の種になり得る。新年の抱負で政策課題の4番目に挙げたのは「無理はしない」という意識の表れか。12月6日には副総裁の高村正彦に「全てお任せします」と伝えている。

 改憲の宿願をかなえるためにも総裁選の「圧勝」と「強い経済」が欠かせない。【高橋克哉】(敬称略)=おわり

2760チバQ:2018/01/17(水) 21:38:42
https://digital.asahi.com/articles/ASL185WVDL18UTFK00Q.html?rm=189
総裁選へ、ハトは飛べるか 岸田文雄氏「憲法に愛着」
今野忍2018年1月13日10時52分
 1月5日、自民党本部での仕事始め。政調会長の岸田文雄は、首相で党総裁の安倍晋三のあいさつを表情を変えずに聞いていた。

 安倍が口にしたのは、自由党と日本民主党の合同で生まれた1955年の自民党結党だ。「なぜ合同したか。一つは経済成長。もう一つは、占領時代に作られた憲法をはじめ様々な仕組みを変えていくことだ」

 まったく違った自民党観を、岸田は自派閥の酒席で語ったことがある。

 ログイン前の続き「我々宏池会と清和会では歴史の流れが違うから憲法への愛着が違う。彼らにしてみれば『押しつけ憲法』となるのは仕方ない」。我々とは正式名称が宏池会の岸田派、彼らとは安倍が所属した細田派の清和政策研究会のことだ。

 岸田は次のように解説したという。宏池会を作った池田勇人は、吉田茂が率いる自由党に所属した。政権の座にあった自由党は連合国軍総司令部(GHQ)と直接やりとりし、日本国憲法を作った。だから、宏池会は憲法に愛着がある。

 一方、清和研の源流は日本民主党。幹事長は、安倍の祖父、岸信介だった。岸らは憲法制定時、GHQから追放を受けていた。だから、清和会からみれば押しつけ憲法だ――。

 岸田はテレビ番組で、安倍との違いを「政治家としての哲学、信念は首相が保守、あえて言えばタカ派。私はリベラル、ハト派」と語ったこともある。最近、カラオケで歌った曲は「戦争を知らない子供たち」。ベトナム戦争最中の流行歌を「これは9条の歌だ」と言ってマイクを握った。

     ◇

 安倍とは思想が異なる岸田だが、秋の総裁選の対応には言葉を濁し続ける。6日のテレビ番組では「今は政調会長として政権を支えていかなければならない。ただ、政界は一寸先は闇。今の段階で具体的にどう対応するか答えるのは控えたい」と述べるにとどめた。

 安倍の下、4年7カ月の外相を経て、昨年8月には党三役の一角となる政調会長になった。ライバルと目される石破茂と対照的に、安倍を支え続ける。かつてタカ派の岸からハト派の池田に政権が移ったように、安倍からの禅譲を狙っているとの見方が党内ではもっぱらだ。

 昨年9月、前地方創生相の山本幸三は派閥事務所で岸田と向き合った。

 山本「岸田政権の構想勉強会を立ち上げたい」

 岸田「刺激が強すぎる。その名称はやめて欲しい」

 ストレートな提案にとまどった岸田は周囲にこぼす。「まだ早いよ。いま目立って良いことはないだろ」

 岸田の頭から消えないのは2000年の「加藤の乱」だ。首相候補だった宏池会会長の加藤紘一が、支持率が低迷する時の首相、森喜朗に反旗を翻そうとしたが、鎮圧された。その後、宏池会は離合集散を繰り返し、首相を出せずにいる。当選3回だった岸田は宏池会の悲哀を目の当たりにした。「教訓は、戦う時は勝たなきゃいけないってことだ」

     ◇

 そんな岸田に対し、派外からは総裁候補としての物足りなさを指摘する声があがる。

 昨年12月7日。岸田が高級葉巻「コイーバ」を持って訪ねた先は、副総理兼財務相・麻生太郎の大臣室。

 「私は吸わないのでぜひどうぞ」

 党内第2派閥を率いる麻生は、総裁選のカギを握ると目される。

 しかし、岸田は総裁選や源流が同じ岸田派と麻生派を合流する「大宏池会構想」といった話題に触れることなく部屋を出た。「わざわざ会いたい、と言うから何か大事な話かと思ったら飯の誘いだけだった」。肩すかしを食らった格好の麻生はそうつぶやく。

 安倍が3選すれば、任期満了は2021年。岸田はその時、64歳。外相の河野太郎や小泉進次郎らが台頭する中、安倍が岸田を後継指名する保証はない。

 安倍を支える官房長官の菅義偉は「安倍さんが3選して東京五輪までやれば、次は河野の時代だよ」と周囲に漏らす。

 安倍の悲願である憲法改正も岸田に重くのしかかる。岸田は15年秋の派閥研修会で「9条自体は改正することを考えないのが私たちの立場だ」と明言。だが、昨年5月、安倍が9条1、2項を残して自衛隊を明記する改憲に意欲を示すと、その姿勢は後退する。

 今月9日のテレビ番組ではこう語った。「2項を残したうえで、自衛隊を明記すること自体は意味がある」。自らの考えを封じ、安倍を支える。そんな宣言のように響く。

 派閥に刻まれた敗北の、雪辱を果たそうと雌伏する岸田。勝てぬ戦いはしてはならないという教訓に手足をしばられたハトは、縦横に飛び回るタカを前に、飛び立つ機会を失いつつある。=敬称略(今野忍)

2761チバQ:2018/01/22(月) 13:56:16
http://www.sankei.com/politics/news/180121/plt1801210007-n1.html
2018.1.21 11:00

岸田派じわり勢力拡大 自民党総裁選へ足場固め 目標は「50人」 新人・西田氏ら加入で調整


おすすめ記事を受け取る
(1/2ページ)
後援会の新年互礼会で鏡開きをする岸田文雄政調会長(右)=20日、広島市内のホテル(長嶋雅子撮影)
後援会の新年互礼会で鏡開きをする岸田文雄政調会長(右)=20日、広島市内のホテル(長嶋雅子撮影)

 自民党の岸田文雄政調会長率いる岸田派(宏池会)が9月の党総裁選をにらみ、派閥所属議員「50人」を目標に勢力拡大を進めていることが分かった。西田昭二衆院議員=石川3区=が22日にも入会するなど、3人程度が新規加入する方向で最終調整している。岸田氏が次期総裁選への出馬の是非を慎重に検討する中、足元の基盤固めを通じて党内での影響力を確保する狙いもありそうだ。

 岸田派は現在45人の所属議員を抱えるが、額賀派(平成研究会)の55人に次ぐ党内第4派閥に甘んじている。昨年10月の衆院選後は、新人獲得を急速に進めた二階派(志帥会)にあと1人まで迫られている。

 岸田派は総裁選をにらんで、昨年末から中堅議員らが勧誘活動を本格化した。入会が決まった西田氏は昨年の衆院選で初当選した新人だ。北関東の新人衆院議員らも入会の方向で、同派中堅議員は「合わせて5人は増やせる」と意気込む。

 総裁選をめぐっては、最大派閥の細田派(清和政策研究会)や第2派閥の麻生派(志公会)、二階派などが安倍晋三首相の3選を支持する流れが出ている。

 岸田派では岸田氏の主戦論が高まる一方で、安倍首相からの禅譲に期待する声も根強い。ただ、同派中堅議員は「安倍政権が秋まで安泰とは限らない。派閥を拡大し求心力の強化を図っておくことは重要だ」と語る。

 岸田氏は20日、広島市で記者団に「今年は未来に向け、宏池会の考え方を発信することに力点を置く1年にしたい」と強調した。最近は、自身の存在感の薄さを意識してか、画像投稿アプリ「インスタグラム」も開設した。総裁選出馬も視野に、派内の基盤強化と知名度向上で戦いに挑む態勢を整えつつある。(長嶋雅子)

2762チバQ:2018/01/22(月) 13:57:08
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-436603/
安倍首相を裏切るか 岸田氏と接近する麻生財務相の思惑
2018年01月18日 15時00分 日刊ゲンダイDIGITAL
安倍首相を裏切るか 岸田氏と接近する麻生財務相の思惑
安倍首相と話し込む麻生副総理(C)日刊ゲンダイ
「裏切るつもりなのか」――安倍首相の周辺が、麻生財務相に対して疑心暗鬼を強めている。15日、「ポスト安倍」の最有力、岸田政調会長と2人きりで2時間、都内の日本料理店で会合を持ったからだ。

 会合は岸田氏の方から持ちかけている。9月の総裁選についてじっくり話し合ったのは間違いない。麻生氏は「とにかく2位を目指せ」「3月までは動くな」とアドバイスしたという。

「安倍さんの周辺が、麻生―岸田の接近にピリピリするのは当然です。もし2人が組んだら、安倍さんは9月の総裁選で負ける可能性があるからです。第2派閥の麻生派(60人)と第5派閥の岸田派(44人)が共闘すると100人を超える。安倍さんの出身母体の細田派は最大派閥ですが、96人です。もともと麻生派と岸田派は、同じ旧宏池会だけに手を組みやすい。旧宏池会がまとまれば、自民党内も安倍政権に飽きているだけに、勝ち馬に乗ろうとして第3派閥の額賀派(54人)と、第4派閥の二階派(44人)も、岸田文雄氏を担いでおかしくありません」(自民党関係者)

■狙うは「キングメーカー」

 実際のところ、麻生氏が安倍を裏切る可能性はあるのか。表向き2人は盟友だけに、裏切ったら激震が走る。

「麻生さんが狙っているのは、キングメーカーです。もし岸田文雄氏を担いで総理にできるなら、躊躇せずに安倍さんを裏切ると思う。このまま安倍さんを支持していても、これ以上の影響力は持てませんからね。何より大きいのは“犬猿の仲”である菅義偉官房長官への怒りです。菅長官が『ポスト安倍は河野太郎だ』とキングメーカー気取りなのが許せない。そもそも、河野太郎氏は麻生派ですからね。『何を勝手に他人の派閥に手を突っ込んでんだよ』という気持ちでしょう。

 黙っていたら、キングメーカーの地位を菅長官に奪われかねない。キングメーカーとして生き残るためにも、岸田文雄氏と手を組む可能性はゼロではないでしょう。わざわざ岸田さんとサシで会ったことを世間に公開したことも、思惑を感じさせます」(政界関係者)

 麻生氏が裏切ったら、総裁選は一気に面白くなってくる。

2763チバQ:2018/01/22(月) 13:57:49
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011901256&g=pol
自民総裁選へそろり始動=「ポスト安倍」へ異なる思惑


 今年秋の自民党総裁選での対応が注目される面々がそろりと動きだした。「ポスト安倍」と目される石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、野田聖子総務相の3氏だ。安倍晋三首相(党総裁)の3選出馬が有力視される中、首相との距離感はそれぞれ異なる。
 「3年に1回の総裁選で私はこう思うと議論を戦わせて、党員が選んだ人が総裁だというのがあるべき自民党だ」。石破氏は18日のインターネット番組で、首相以外に候補者が出ず無投票となった前回総裁選に触れ、出馬に重ねて意欲を示した。
 今回を見据え自身の派閥を旗揚げしたのは前回総裁選直後の2015年9月。以来、首相批判もあえてしてきた。25日には派独自の政策集を発表。派閥横断勉強会も再開する。
 石破氏の念頭にあるのは総裁選での憲法論議だ。国会発議が通常国会をまたげば、9条が争点となる可能性が高い。石破氏は「国防軍」創設を盛り込んだ12年の党改憲草案を基にした2項削除案を主張する一方、2項を維持し自衛隊の存在を明記する首相案への批判を強めている。周辺は「2項削除案は自民党らしいシンプルな案だ。首相との違いがはっきりする」とみる。
 ただ、党憲法改正推進本部は3月にも首相案で集約する構えで、形勢は不利だ。早期の発議となれば総裁選での争点化を封じられる。
 ◇次の次はない
 「まだ分からない」。岸田氏は15日夜、定期的に開いている麻生太郎副総理兼財務相との会合で「出馬するなら止めない」と水を向けられたものの、曖昧な態度に終始した。
 岸田氏は9日のBS番組で9条をめぐる首相案について「自衛隊を明記すること自体は意味がある」と同調してみせた。これまで9条改正に慎重だった岸田氏。「禅譲狙い」とみられるゆえんだ。
 しかし、党内では「次の次」を狙う河野太郎外相や小泉進次郎党筆頭副幹事長が評価を高めている。派内からは「今回出なければその次はない」(若手)との危機感も漏れる。
 「女性として総裁選に出ることで自民党を活性化させたい」。野田氏は16日の講演でこう強調した。キーワードは多様性や女性活躍。外遊に障害を持つ長男を同行させるなど、働く女性へ向け「同様の悩みを抱える方の参考となることを願っている」とアピールしている。
 無派閥の野田氏は、前回、出馬に必要な推薦人20人を集められずに断念。今回は、首相批判票が石破氏に集中することを嫌う政権幹部が出馬を容認しているとされる。ただ、自らに近い小此木八郎国家公安委員長らは閣内にあり、今回も推薦人集めに苦労しそうだ。(2018/01/19-20:57)

2764チバQ:2018/01/22(月) 13:59:48
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180118/soc1801180013-n1.html
河野太郎政権誕生の現実味 小泉純一郎氏は「大化けするかも…」 (1/3ページ)
2018.1.18
「安倍3選は確実」と見られている9月の自民党総裁選が、にわかに風雲急を告げている。

 「次の総裁選で必ず河野太郎を立ててやる」

 麻生太郎・副総理がそんな不穏な言葉を口にしたのは半年ほど前だったという。

 安倍晋三首相が内閣改造(昨年8月)で麻生派の大臣枠を減らし、自民党3役からも外したときだ。首相にすれば、モリカケ疑惑で支持率が急落する隙を突くように麻生氏が派閥合併路線に乗りだし、麻生派を党内第2派閥に急成長させたことへの牽制だったが、麻生氏はこの仕打ちに沸騰した。

 「旧谷垣グループから麻生派に入会した有力議員を大臣で処遇するつもりだった麻生さんは総理に面子を潰され、怒りの形相だった」(同派議員)

 逆にこの人事で大きな影響力を見せつけたのが麻生氏と対立関係にある菅義偉官房長官だった。

 菅氏は「政治の師」である故・梶山静六氏の長男・弘志氏、秘書として長年仕えた故・小此木彦三郎氏の三男・八郎氏の2人を入閣させ、大臣ポスト争奪戦で麻生氏を出しぬいた。だが、実は、それは安倍政権から足抜けする布石だったという見方がある。

 「菅さんはあの時点で安倍総理の総裁3選は難しいとみていた。そうなると総裁選後に官房長官も交代する可能性が高い。だから前回の改造が官邸で力を振るえる最後の人事と判断して恩人の息子たちを大臣に押し込んだ」(菅氏に近い議員)

 当時、トロイカ体制は終焉を迎えかけていたのだ。ところが、大逆転が起きる。安倍首相が昨年10月の解散総選挙という起死回生の大博打に勝利して求心力を回復し、総裁3選の道を切り開いたからだ。しかし、いったん崩れた3人の信頼関係は元には戻らない。

 「安倍首相は総裁選後、政権の総仕上げに向けて麻生-菅のトロイカから骨格を根本的に組み替え、新しい体制をつくるつもりだ。中枢から外されることが見えている2人にすれば、生き残るには手を組んで総裁選で総理に挑まざるを得ない情勢になってきた」(同前)

 その“切り札”に浮上したのが河野カードだ。

■大化けするかもしれない

 〈岸破聖太郎〉--ポスト安倍の総理・総裁候補である岸田文雄氏、石破茂氏、野田聖子氏、河野太郎氏の4人の名前を合成してそう呼ばれる。その中で唯一、安倍首相を相手の総裁選で大番狂わせを起こす可能性を秘めているのが河野氏だ。

 「太郎が総裁選に出馬したら、かつての小泉のような(*)国民的人気を呼ぶかも知れない」

 【*2001年の自民党総裁選で、勝ち目がないと言われていた小泉純一郎氏は「自民党をぶっ壊す」と言って国民的人気を呼んだ。その流れに乗った地方の党員、国会議員が雪崩を打ったように小泉氏を支持。大本命と言われていた橋本龍太郎氏を破って総裁となった】

 ある自民党長老はそう語り、比較された小泉純一郎・元首相も首相経験者の会合で、「あの男は大化けするかもしれない」と漏らした。

 河野氏は永田町で「総理になれない家系」といわれる河野家の三代目。祖父の一郎氏は池田勇人・元首相のライバルだったがついに首相になれず、父の洋平・元衆院議長も「総理になれなかった自民党総裁」だ。太郎氏も若手議員時代には党の方針に逆らって国会の採決で何度も造反、「自民党の異端児」と呼ばれた。そのため出世は遅く、当選7回で内閣府の行政改革相に就任(2015年)したのが初入閣だったが、外相になると評価は一変する。

 就任前は「河野談話」で知られる父と同じ親中、親韓派と見られていた。だが、日中外相会談で王毅外相に「大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」と注文をつけ、慰安婦問題で韓国の文在寅大統領が日韓合意では解決できないと表明すると「断じて受け入れることはできない」と反論するなど中韓に毅然とした対応をとった。

 外相を4年務めた前任の岸田氏の“リベラル外交路線”が目立たなかったのに対し、就任半年で「河野外交」を強く印象付けたのだ。

2765チバQ:2018/01/22(月) 14:00:13
 ■進次郎とも馬が合う

 麻生氏は洋平氏から派閥を引き継いだことから、太郎氏は麻生派の「正統なプリンス」でもある。菅氏との関係も良好だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が語る。

 「菅さんは、行革相時代の仕事ぶりで『河野太郎はできる』と高く評価し、総理に外相起用を推挙した。菅さんがポスト安倍でキングメーカーになることを考えていることはほぼ間違いなく、今年の総裁選で麻生氏と組んで河野カードを切るかもしれない」

 政治ジャーナリスト・藤本順一氏は河野政権誕生のシナリオをこう予測する。

 「ポスト安倍に向けて岸田派、石破派、それに額賀派が三派連合を組む動きがある。そうなると安倍政権の屋台骨を支えてきた麻生氏と菅氏は政局の主導権を奪われかねないから、確執はあっても手を組まざるを得なくなる。共通の総裁候補は河野氏しかいない。

 そうなるとキーマンは小泉進次郎氏。同じ神奈川県選出議員として河野氏の支援に回る可能性がある。2人はともにアメリカに留学しており、旧態依然とした永田町の論理とは一線を画す政治スタイルは共通していて、馬が合うようです。もし菅氏、麻生氏に加えて進次郎氏まで河野支援に回れば、河野政権誕生が現実味を帯びてきます」

 “異端児”が吹かせる風は、秋の巨大台風となるか。

 ※週刊ポスト2018年1月26日号

2766チバQ:2018/01/22(月) 21:06:21
http://www.sankei.com/politics/news/180122/plt1801220001-n1.html
2018.1.22 01:00
【政界徒然草】
自民党総裁選、首相周辺に「野田で石破切り崩せ」仰天構想!最大の政治イベントも関心は2位争い
 平成30年最大の国内政治イベントは秋の自民党総裁選だが、党内はすでに「2位争い」のムードが漂っている。総裁の安倍晋三首相(63)が出馬し、大スキャンダルや健康上の理由でもなければ3選に向けて盤石とみられているためだ。特に、ポスト安倍の有力候補といわれる石破茂元幹事長(60)や岸田文雄政調会長(60)は、3位以下や不戦敗だと政治生命が終了しかねない危機をはらんでいる。

 安倍首相は15日、訪問先のブルガリアの首都ソフィアで同行記者団と懇談し、総裁選について「全く考えていない。外には雪が降っているが、雪が解けて、木々の芽が吹き出す、そして緑が深くなってきたころに考え始めなきゃいけないのかなと思う」と述べた。22日召集の通常国会後に判断する。

 さらに首相は「自民党には豊富な人材が雲霞(うんか)のごとく存在する。閣内にあろうがなかろうが、われこそはと手を挙げていただければいいんだろうと思う。若い人たちも、その時期に備えて、しっかりと経験、実績、見識を培ってもらいたい」と語った。

 情緒的な表現も含む安倍首相の発言を聞いた自民党の二階俊博幹事長(78)は16日の記者会見で「自信を持っとる証拠だ」と分析した。安倍首相が余裕を持つのも無理はない。党内第1、第2派閥の細田派と麻生派、二階氏を中心に鉄の結束を誇る第5派閥の二階派が安倍首相を支持するとみられ、国会議員票の基礎票に不安はない。

 首相ポストに直結する自民党総裁と2位の差には及ばないが、2位と3位にも首相を目指す上で雲泥の差がある。最近の例でいうと、麻生太郎副総理兼財務相(77)は、安倍首相が初めて当選した18年9月の総裁選で2位を確保した。安倍首相はこのとき、街頭演説で追っかけが集まるほど人気を博した麻生氏の力量を評価して盟友関係となり、内閣改造・党役員人事で麻生氏を幹事長に登用した。

 麻生氏は次期首相の最有力候補の地位を固め、実際に20年9月の総裁選に勝利し首相に就いた。このときの3位は谷垣禎一元幹事長(72)で、その後に野党・自民党の総裁にはなったが、首相には手が届かずに政界を引退した。


 さらに分かりやすいのは野党・自民党が政権復帰をかけた24年の総裁選だろう。全国の党員票と国会議員による第1回投票で石破氏が1位、安倍首相2位で、3位は石原伸晃元幹事長(60)だった。石原氏が進めなかった決選投票で安倍首相が勝利した。当初は本命だった石原氏は東日本大震災で事故が発生した東京電力福島第1原発をオウム真理教の施設に例えた「福島第1サティアン」との失言や、「尖閣諸島を中国は攻めてこない。誰も住んでいないからだ」と珍言を繰り返して失速した。

 このとき石原氏を支持した議員の一人は「3位になり政治家としての限界をみた。石原氏を本気で首相候補としてみている議員を見つけるのは、レアポケモンをゲットするより難しい」と冗談交じりに語る。

 さて、現状の勢力図はどうか。

 石破氏は今月1日、地元・鳥取で記者団に「より世の中のためになる人間でありたいと思うし、より一人の人たちの思いを受け止めていける自分でありたい。長く政治をやらせていただき、去年また新しい任期をいただいて、仕上げの時期だ。今まで頂いたものをきちんと恩返しできるように、努力しなければいけない」と述べ、改めて総裁選出馬に意欲を示した。

2767チバQ:2018/01/22(月) 21:07:09
 首相周辺は「石破氏との一騎打ちは避けたい」と石破氏を警戒している。24年の総裁選で地方を含む党員票で石破氏の後塵を拝したことが背景にある。ベテラン議員は「アベノミクスは地方にも波及しているが、まだまだ実感していないという人もいる。1対1だと非安倍票や浮動票の唯一の受け皿として、かなりの票を取る可能性はある。候補者を乱立させて石破票を切り崩そうというのは、政治家なら誰もが考える。昨年末の衆院選で野党が分裂して自民党が大勝したのと同じだよ」と分析している。

 そこで浮上しているのが「野田で石破を切り崩せ!」の仰天プランだ。首相サイドが、総裁選に「出る」と明言している野田聖子総務相(57)に、総裁選出馬に必要な推薦人20人のうち何人かを貸し出すのでは、という臆測だ。ちなみに野田氏は推薦人確保の自信について「150%」と話している。

 石破氏と野田氏は、小此木八郎国家公安委員長(52)や浜田靖一元防衛相(62)ら近しい人脈が重なる。石破氏は自身が率いる派閥「水月会」だけでは20人の推薦人に満たないため、推薦人確保に難航する局面もありうる。

 女性の野田氏が出馬すれば、浮動票が割れるのも間違いない。石破氏周辺には「いきがかり上支持しているだけで、今回で終わりだ」と明言する議員もおり、結果次第で石破氏は急速に求心力を失うおそれがある。

 一方で、野田氏には「政治家としての深みがない」(丸山和也参院議員)との低評価もあり、支持を明言している議員はいない。ある程度の得票がない場合、支持した議員は総裁選後の人事で冷遇される可能性が高いだけに、出馬にこぎつけられるかは微妙だ。

 岸田氏は、総裁選について控えめな発言に終始している。9日のBSフジ番組では総裁選出馬について「具体的にどう対応するかということについては、まだ時間があるということで考えている」「仲間と相談はもちろんだが、自分自身もよく考える」などと述べるにとどめた。

 将来像についても「政治家だから、絶えず一段上を目指す努力を続ける」と一般論を述べた。出馬を見送り、安倍首相からの禅譲を狙っているとみる向きもあるが、岸田氏は「落ちてくるのを待って得られるというほど世の中は甘くはない。ただ、戦い方も問題であると。あるいは戦う以上は勝たないとならない」とのらりくらりだ。

 こうした姿勢の岸田氏に対し、岸田派の若手は「今回は出ないから次はやらせてもらえる、などという禅譲の約束が存在するわけないし、あっても守られるはずがない」と焦りを募らせている。

 岸田派の正式名称は池田勇人元首相の流れをくむ「宏池会」で、政策通が多い半面、戦って勝ち取る政局的な腕力に欠けることから「お公家集団」の異名を持つ。「3位」と「不戦敗」は苦い記憶がある。

 昭和43年の総裁選で、領袖だった前尾繁三郎氏が佐藤栄作首相(当時)の3選阻止に向けて出馬したが、後に首相となる三木武夫氏を下回り3位となった。このときを契機に、すでに派内で頭角を現していた大平正芳元首相と険悪になっていく。さらに前尾氏は、45年の総裁選に際し、宏池会議員の処遇と引き換えに出馬を見送ったが、佐藤氏に約束を反故にされ、派閥会長を辞任する事態となった。

 さらに岸田派内には、河野太郎外相(55)の台頭への警戒感がある。同じ宏池会を源流に持つ麻生派に所属し、安倍首相や菅義偉官房長官(69)の評価も高い。

2768チバQ:2018/01/22(月) 21:07:30
 菅氏はBS日テレ番組で「水を得た魚のようにやっている」と仕事ぶり認め、「本人が首相を目指していることはずっと前から言っている。自分で実力をつけて、ということになると思う」と述べ、将来的なリーダーとしての期待をにじませた。

 岸田派中堅議員は「悠長なことをしていては、河野氏に首相ポストをさらわれる。出馬してある程度の票を取り、次期首相の地位を盤石にすべきだ」と主張している。「次の次」以降を見据えた駆け引きも、すでに始まっているのだ。 
(政治部 沢田大典)

2769名無しさん:2018/01/22(月) 23:32:13
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180122-00000004-pseven-soci

安倍首相外遊で鬼の居ぬ間に岸田、野田、石破に不穏な動き
1/22(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン
安倍首相外遊で鬼の居ぬ間に岸田、野田、石破に不穏な動き
ポスト安倍に不穏な動きあり(時事通信フォト)
「国会が終わって蝉の声が聞こえてきた後に考えたい」──安倍晋三首相は9月の自民党総裁選への出馬について余裕綽々の言い方をして通常国会前に東欧諸国とバルト3国を歴訪(1月12〜17日)した。

 訪問先のブルガリアでも、「閣内にあろうがなかろうが、我こそはという人は手を挙げていただければいい」と、“誰の挑戦でも受ける”と総裁3選に自信を見せた。

 そんな“鬼の居ぬ間”を待っていたかのように自民党内で不穏な動きが相次いだ。政権を支える2人の派閥領袖、岸田文雄・政調会長と麻生太郎・副総理が東京都内の料亭で会談を持ったのは安倍首相が留守中の1月15日夜だった。呼びかけたのは岸田氏で、両派の事務総長クラスの幹部も同席した。麻生派議員が語る。

「岸田さんが麻生さんに頭を下げてポスト安倍に向けた協力を要請したと聞いている。派閥合流の話題も出たようだ」

 会談は党内に波紋を広げた。それというのも、岸田氏は安倍首相からの「3年後の政権禅譲」を狙って今年の総裁選には出馬しないという見方が有力だったからだ。しかし、最近は派閥の会合で「われわれ宏池会(岸田派)は憲法に愛着がある」と憲法改正を進める安倍首相との違いを強調するようになっていた。

「岸田さんはこのまま禅譲を待っているうちに、河野太郎、小泉進次郎らが台頭して出番を失うのではないかと焦っている。しかし、総裁選で総理に挑んで惨敗すればそれこそ“次の次”の芽もなくなる。総裁選で恥ずかしくない票を取るには麻生派の数が必要だから、麻生さんの腹を探った」(岸田派参院議員)

 そんなおっかなびっくりの岸田氏とは対照的に、“出る、出る”と一番派手に飛び跳ねているのが野田聖子・総務相だ。

「推薦人を集める自信は150%ある」

 そう総裁選出馬を公言し、夫と障害を持つ長男をつれてフィリピンを公式訪問。ドゥテルテ大統領と会談したかと思うと、この春には女性の政治塾を立ちあげる。16日の講演では、総理になる日のために毎年、「野田内閣の閣僚名簿」を作っていると明かしてメディアにネタを提供するリップサービスぶりだ。

2770名無しさん:2018/01/22(月) 23:35:15
>>2769

岸田氏には「何のために首相をめざすのか。“お座り”して(順番を)待っているのは国民軽視だ」と痛烈な言い方でケンカを売る一方で、首相には「安倍内閣を倒すつもりはない」とも公言している。総裁選出馬を目指すのは、「泡沫でも出ることに意義がある」という“記念受験”のようなものだ。

 石破茂・元幹事長も負けじと安倍批判のトーンを一段と上げた。

「法人税を増税し、所得税減税で消費を喚起すべき」

 なんと、こちらは大減税をぶち上げて首相の消費税増税路線に真っ向から反対を唱えたのだ。

“減税の石破”を売りに総裁選で地方の党員票を掘り起こす作戦らしいが、それなら昨年末の税制改正で政府・自民党が正反対の「法人税減税とサラリーマン増税」を決めたときにもっと反対すべきだろう。

「石破派は20人の弱小派閥で圧倒的に不利。そこで総裁候補がいない額賀派との派閥合併話が浮上しているが、額賀派には勝ち目がない石破を担ぐメリットはない。党内で封じ込められ、見え見えの人気取りで目立つしかない」(細田派議員)

 安倍首相が外遊へ旅立つ前日の11日に、石破氏は派閥の政治資金パーティーを通常国会召集後の2月に開催する案内をブログに告知したものの、果たして何人集まるのだろうか。なんとも情けない総裁候補たちである。

※週刊ポスト2018年2月2日号

2771名無しさん:2018/01/25(木) 10:38:11
http://www.sankei.com/smp/politics/news/180125/plt1801250012-s1.html

額賀福志郎氏に派閥会長交代要求 自民第3派閥 参院側、退会も視野
2018.1.25 10:03
ツィートするFacebookでシェアするLINEで送る いいね!

額賀福志郎元財務相(斎藤良雄撮影)1/1枚
 自民党第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)に所属する参院議員が、会長の額賀福志郎元財務相に退任を求めていることが25日、分かった。来月1日までに額賀氏が退任を表明しない場合、参院のメンバー(21人)が退会し、グループ創設を辞さない考えも伝えた。

 額賀氏は回答を保留しており、今後の対応が焦点。退任に応じた場合の後任会長には竹下亘総務会長が有力視されている。小渕優子元経済産業相を推す声もある。

 関係者によると、派の参院側を束ねる吉田博美参院幹事長が今月上旬、額賀氏と会い、退任を求めた。吉田氏周辺は「額賀氏が辞任しなければ『吉田グループ』として活動する。既に名称も考えている」と語った。25日にも参院メンバーが集まって結束を確認する方向だ。

 額賀派はかつての党内最大派閥。最近は衆目の一致する「総裁候補」がおらず、会長交代で存在感を高めるべきだとの意見が出ていた。

2772名無しさん:2018/01/25(木) 17:11:15
https://this.kiji.is/329064046206895201

額賀氏に派閥の会長交代を要求
同派所属の参院議員、退会も視野
2018/1/25 14:31
©一般社団法人共同通信社

額賀福志郎元財務相
 自民党第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)に所属する参院議員が、会長の額賀福志郎元財務相に退任を求めていることが25日、分かった。来月1日までに額賀氏が退任を表明しない場合、参院のメンバー(21人)が退会し、グループ創設を辞さない考えも伝えた。

 額賀氏は25日の派閥定例会合後、記者会見し「交代する考えはない」と述べ、退任要求を拒否する意向を示した。

 参院メンバーは額賀派の定例会合を欠席した。参院メンバー十数人は国会内で独自に会合を開催。出席者の一人は参院側を束ねる吉田博美参院幹事長に今後の対応を一任したと明らかにした。

2773チバQ:2018/01/25(木) 20:18:51
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1801250027.html
自民・西田昭二衆院議員 細田派の牙城から岸田派入り 「晴れて仲間入りで感無量」
16:29産経新聞

 自民党の岸田文雄政調会長率いる岸田派(宏池会)は25日の会合で、昨年の衆院選で初当選した西田昭二衆院議員=石川3区=の入会を了承した。所属議員は計46人になった。額賀派(平成研究会)の55人に次ぐ党内第4派閥で、二階派(志帥会)との差を2人に広げた。

 岸田派は総裁選をにらみ、勧誘活動を本格化している。西田氏以外にも北関東の新人衆院議員らが入会に意欲を示している。

 西田氏の地元石川県は、県連会長を務める馳浩元文部科学相ら党内最大派閥である細田派の牙城とされるが、宏池会出身の瓦力元防衛庁長官の秘書を務めた経歴から宏池会入りを希望したという。

 あいさつで西田氏は「宏池会は私にとって何事にも代え難い政治の筋道。晴れて仲間入りをさせていただいたことに感無量」と述べた。

2774チバQ:2018/01/25(木) 20:26:28
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012500975&g=pol
石破氏、自民総裁選へ始動=政策集発表、他派閥に触手

 自民党の石破茂元幹事長が25日、今年9月に想定される党総裁選に向け始動した。自身が率いる派閥「水月会」の政策集を発表し、派閥横断の勉強会も開催。3選出馬が有力視される安倍晋三首相との対立軸を形成するとともに、他派閥の議員への支持拡大を図る。
 政策集は石破派の勉強会で所属議員が発表した内容などをまとめたもので、総裁選公約の基礎になるとみられる。石破氏は憲法改正を取り上げ、戦力不保持を定めた9条2項を残して自衛隊根拠規定を加える首相案を「矛盾しないでどうやって書けるのか」と疑問視。「自衛隊は軍隊か、きちんと答えを出さなければいけない」と主張した。
 2012年総裁選で、石破氏は首相を上回る党員票を獲得した実績があり、今回も地方での訴えに力を入れる。政策集では担当相として尽力した地方創生に触れ、「地方と東京が互いにプラスになる関係をつくる」と強調した。
 石破氏は25日の記者会見で、政策集について「日本の国かくあるべしと発表する時に大きな糧となる」と説明。改憲に関しては「総裁選で憲法の議論が戦わされるのは自民党の在り方としてふさわしい」と語り、争点化する意向を示した。(2018/01/25-20:16)

2775チバQ:2018/01/26(金) 07:22:07
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180125-00000114-mai-pol
<自民党>額賀氏に会長退任要求 派閥参院議員 
1/25(木) 21:45配信 毎日新聞
<自民党>額賀氏に会長退任要求 派閥参院議員 
額賀派(平成研究会)を巡る相関図
 ◇存在感低下が続き、不満

 自民党第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)の内紛が25日、表面化した。参院側の21人をたばねる吉田博美・党参院幹事長(68)が、額賀福志郎会長(74)に退任を求める構図で、参院側は国会開会後初の派閥定例会をボイコット。額賀氏は記者団に「交代する考えはない」と退任を否定した。2009年から続く額賀体制下で派閥の存在感が低下しているとの派内の不満が背景にある。【高橋恵子】

 内紛は安倍晋三首相への代表質問が行われていた25日の参院本会議場で公になった。参院平成研のメンバーに「第六控室に昼食を用意しております 事務局」と書かれた紙が回った。毎週木曜の定例会は党本部近くのビルで昼食を兼ねて開かれるが、この日参院の21人は参院本館内の控室に集まった。当選回数別の懇談会で既に根回しは済んでおり、「今後の対応」は吉田氏にすんなり一任された。

 本来の会場では5分あまり参院側を待った。あきらめて空席が目立つ中であいさつした額賀氏は「衆参一致して(沖縄の)選挙に勝っていく」と語ったが参院不在が際立った。

 同派の前身はかつての最大派閥「経世会」で、竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三(いずれも故人)の3首相を輩出。しかし総裁選で候補者が出たのは08年が最後で現在も有力候補は不在だ。かつて「派閥のプリンス」と呼ばれた額賀氏も総裁選の出馬経験はない。細田、麻生、岸田、二階といった各派の会長に比べ発信力が弱く、内閣改造時の入閣待機組への後押しも不十分だとの不満がくすぶる。

 関係者によると、吉田氏が今月上旬に額賀氏と会って直接退任を求めたが拒否されたという。吉田氏は、現在も影響力を保つ青木幹雄・元党参院議員会長(83)と太いパイプがあり、青木氏の理解を得ての行動だとの見方がもっぱら。後任の派閥会長には、青木氏が秘書として仕えた竹下登元首相の弟の亘・党総務会長(71)の名前が早くもあがる。

 参院側は額賀氏が月内に退任表明しない場合、派閥離脱も辞さない構えを示す。3月14日の派閥パーティー券の販売も、参院側は年末からサボタージュしているという。今秋の総裁選を見据え、早期の会長交代で派閥の求心力を回復する思惑がありそうだ。

 一方、竹下亘氏も含む衆院議員だけで開かれた派閥幹部会では額賀氏続投を確認。ベテランは「これで交代したら参院が会長人事を握ってしまう」と指摘する。同派では水面下での「額賀おろし」が長年続き、「額賀氏辞意」の情報は飛び交うものの不発に終わってきた。ただ今回は本格的で、派内では「『やめるやめる詐欺』では乗り切れないかも」との声が漏れている。

2776チバQ:2018/01/26(金) 07:22:36
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180126-00000001-ann-pol
自民党第3派閥 額賀派が分裂の可能性
1/26(金) 0:05配信 テレ朝 news

All Nippon NewsNetwork(ANN)

[ 前の映像 | 次の映像 ]
 かつての総裁派閥が分裂の危機です。自民党第3派閥の額賀派に所属する参院議員は、会長の額賀元財務大臣が退任を表明しなければ参院のメンバー全員が退会も辞さないとしています。

 額賀派は25日に定例の派閥会合を開きましたが、所属する参院議員21人全員が欠席し、国会内で独自に会合を開きました。吉田参院幹事長は先月末、額賀氏と会って「派閥を立て直せないなら、会長を交代してほしい」と退任を求めましたが、額賀氏から明確な回答がなかったということです。額賀氏は、退任要求について「一致結束してやっていきたい」と応じない考えを示しました。かつては自民党の最大派閥だった竹下派の流れをくむ額賀派は、竹下、橋本、小渕3人の総理を輩出して以降、総理総裁に就いていません。額賀氏が今月末までに退任の意向を示さなかった場合、額賀派は分裂する可能性が出てきました。

2777チバQ:2018/01/26(金) 09:21:21
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000061-san-pol
「額賀降ろし」本格化 会長退任求め全参院議員が会合欠席
1/26(金) 7:55配信 産経新聞
 自民党第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)で、会長の額賀福志郎元財務相の退任を求める「額賀降ろし」が本格化した。同派所属の参院議員21人全員が25日の派閥会合を欠席した。参院側トップの吉田博美参院幹事長は今月上旬、額賀氏に月内に退任を決断するよう求めた。「クーデター」の背景には9月の自民党総裁選への対応があるとみられ、参院側は集団離脱も辞さない構えだ。

 額賀氏は同派会合で「衆参はお互いに同志として協力していきたい」と述べ、続投する考えを示した。会合前の役員会でも続投の意思を示し、了承を得た。

 一方、吉田氏は同時刻に参院メンバー全員を国会内に集めた。額賀氏に月末までの決断を求めた経緯を説明し、今後の対応について一任を得た。3月中旬の派閥パーティーまでに退任時期の明示を求める考えだ。額賀氏が月内に退任の意向を吉田氏に伝えなければ参院メンバーが退会し、吉田氏を中心に新たなグループを立ち上げる構想もある。

 「額賀降ろし」には、有力な総裁候補が育たず額賀氏の求心力が弱まっていることが背景にある。総裁選に向けて存在感を高めるため、派内では同派副会長の竹下亘総務会長に交代すべきだとの意見がある。

 額賀派は他派と比べ参院議員の割合が高い。参院では額賀派以外の10人も加わった31人で「参院平成研究会」として独自に活動しており、吉田氏らが新しい派閥を立ち上げた場合、30人規模にふくらむ可能性がある。

 ■総裁選にらみクーデター 自民第3派閥就任9年、候補育たず

 「われわれは一致結束してサポートして、国の予算を一日でも早く成立させることが政治家の責務…」

 額賀派会長の額賀福志郎元財務相は25日の派閥会合で続投を宣言し、衆院(34人)、参院(21人)両院のメンバーの結束をこう訴えた。ただ、会場は欠席した参院議員用の空席と手の付いていない弁当箱ばかりが目立ち、かえって事態の深刻さが浮き彫りになった。

 ◆影響力増す吉田氏

 吉田博美参院幹事長は25日午前、参院本会議場で額賀派の複数の側近に対し、同派の参院議員全員にこう耳打ちするよう指示した。

 「本会議が終わったら、派閥例会には行かず、集まってほしい」

 本会議が終わった午前11時半過ぎ、同派55人の4割を占める参院メンバーが国会内の一室に集結し、集団離脱も辞さないとする吉田氏に対応を一任することを決めた。派閥会合を欠席したのは、額賀氏退任を求める本気度と結束を示す意味がある。吉田氏ら幹部数人が前日に決め、大半の所属議員には当日伝えられた。

 参院側の「額賀降ろし」は今に始まったわけではない。平成28年秋にも創設者・竹下登元首相の弟、竹下亘総務会長が会長に就く「竹下派」復活論が駆けめぐった。以降、額賀氏は参院側に何度も退任を求められてきたが、なお会長職にとどまった。

 昨年8月の内閣改造で、派閥が推す「待望組」は入閣ゼロに終わった。この間、吉田氏は参院幹事長として人事や国会運営などで影響力を増した。

 昨年10月の衆院選後には、吉田氏は安倍晋三首相に大島理森衆院議長の後任として額賀氏を推した。穏便に派閥の会長交代を図る狙いもあったが、首相は額賀氏の素養も見定め、要請を断った。ここで吉田氏は「額賀氏に義理を尽くした」と判断し、今回の強硬手段へかじを切った。

2778チバQ:2018/01/26(金) 09:21:38
 ◆「月末までに決断を」

 吉田氏は年明けから参院メンバーに会長退任を求める方針を説明。その後額賀氏と2人で会い、「月末までに退任を決断してほしい」と通告した。額賀氏は「私には失うものがない」と反論し、いまだ返事をしていない。吉田氏には、9月の総裁選に向け竹下氏が領袖(りょうしゅう)となった方が、首相側や他派と実のある交渉ができるとの思惑もある。

 25日朝に動きを知った額賀氏は、同派の複数の衆院議員に「『現体制で結束して国会に臨もう』と今日の派閥会合で発言してほしい」と頼んだという。衆院側からは「総裁選に向け額賀氏では心もとないが、会長人事を決めるのは参院ではない」との声や、引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が「後ろで糸を引いている」と見る向きもあり、疑心暗鬼が広がる。

 一方、参院メンバーはこう吐き捨てた。

 「派閥会長になって9年、有力議員が次々と抜け総裁候補も育っていない」

 吉田氏は25日、周囲に「けんかは勝たなければ意味がない」と語った。かつて最大派閥として権勢をふるった名門は党内第3派閥に落ち込んだ現状を象徴するように分裂含みの局面に入った。(田中一世)

2779チバQ:2018/01/26(金) 09:53:38
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180125-00000562-san-pol
安倍首相、岸田政調会長と会食 総裁選めぐり意見交換
1/25(木) 22:55配信 産経新聞
安倍首相、岸田政調会長と会食 総裁選めぐり意見交換
衆院本会議で、公明党の井上義久幹事長の質問に答弁する安倍晋三首相=25日午後、国会(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)
 安倍晋三首相(自民党総裁)は25日夜、都内の日本料理店で同党の岸田文雄政調会長と約2時間にわたり会食し、9月の党総裁選の情勢などについて意見交換した。

 岸田氏は、安倍首相が3選に向けて出馬することが確実視される総裁選への立候補の是非を慎重に検討している。会食は首相が持ちかけた。

2780チバQ:2018/01/26(金) 09:59:33
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180123-00000024-pseven-soci
岸田文雄、野田聖子、石破茂らがポスト安倍へ動くセコい理由
1/23(火) 16:00配信 NEWS ポストセブン
岸田文雄、野田聖子、石破茂らがポスト安倍へ動くセコい理由
自民党総裁選は9月(時事通信フォト)
 国会開会直前、岸田文雄・政調会長と野田聖子・総務相、石破茂・元幹事長が“ポスト安倍”有力候補として、突然動き始めた。岸田氏は麻生太郎・副総理と会合を持ち、野田氏はフィリピンのドゥテルテ大統領と面会。さらには「推薦人を集める自信は150%ある」と総裁選出馬を公言し、石破氏は減税に言及した。いずれも安倍晋三首相が外遊の際のことであり、まさに“鬼の居ぬ間”を待っていたかのような動きである。9月の自民党総裁選までまだ時間はある。なぜこのタイミングなのか。それには“さもしい”ワケがあった──。

 3候補の“総裁選から騒ぎ”の裏には、仕掛け人がいた。岸田氏を大いに慌てさせ、安倍首相外遊中の1月15日夜に東京都内の料亭で麻生氏と会談を持つ“麻生詣で”に走らせたのは、次のようなきっかけがあった。

「安倍総理が総裁選で3選して東京五輪までやれば、次は河野太郎の時代になる」という発言である。これは菅義偉・官房長官が周辺に流した“河野待望論”とされ、新聞でも活字になった(朝日新聞1月13日付)。

 この発言によって、岸田氏は総裁選後の出馬をめぐって揺れ動く。菅氏に近い議員の見方はこうだ。

「河野待望論に浮き足立った岸田さんが麻生さんを頼ったことで、麻生・岸田両派の合併で大派閥が生まれることを警戒する安倍総理は岸田さんに決定的な不信感を抱いたはずだ。これで岸田禅譲の芽はほぼ消えたと見ていい」

“待望論”発言の意図を、この議員はこう説明する。

「安倍政権から岸田政権へと禅譲が行なわれれば、菅さんは出番がなくなる。なんとしても岸田氏への禅譲の流れを止めたい菅さんは、先ほどの発言が岸田に届くように仕向けた。それを頭から信じ切って『禅譲されるから』と安心していた岸田氏が急にそわそわし始めたということです」

 本誌『週刊ポスト』は前号で、麻生氏と菅氏が河野外相擁立で手を組む可能性を報じたが、岸田氏は、麻生氏からも“河野カード”で翻弄されている。

「河野の注目度アップで麻生派は自前の総裁候補を握った。ポスト安倍に岸田を推すか、それとも河野を立てるかは麻生さんの腹ひとつだ」(麻生派幹部)

 これまでの岸田氏は派閥合併に消極的だったが、“河野カード”が切られ、安倍首相からの禅譲路線が難しくなったことにより、総裁を目指すには否応なく麻生氏の言いなりになるしかないという状況に追い込まれている。

 一方で、野田氏が推薦枠を「150%」も集められるという自信を持っているのにも“裏”がある。実は、野田氏と菅氏は“密約”を交わしていたというのだ。安倍側近の話である。

「総理は総裁選で石破氏との一騎打ちになるのを嫌って“総裁選を盛り上げろ”と指示を出している。一騎打ちでも勝利は間違いないけれども、自分にことごとく逆らう石破さんと党員票で接戦にでもなればプライドに傷がつく。

 そこで、総理の意向を忖度した菅さんは総裁選での“石破氏封じ込め”のために野田氏を裏で支援することを決めた。総裁選で反安倍票を分散させるために、“石破とは組まない”ことを条件に野田聖子に推薦人を貸し出すつもりだ。野田が『150%』と出馬に自信を見せているのも、官邸から兵が借りられると計算しているからだ」

 野田氏は1月16日の講演で石破氏と「反安倍連合」で候補者を一本化する可能性を問われ、「ありません」と自信たっぷりに否定して見せた。これは、約束手形を頼みにしているからなのか。

 3人の総裁候補たちは麻生─菅氏の掌の上で踊らされているピエロのようにも見えてくる。

※週刊ポスト2018年2月2日号

2781チバQ:2018/01/26(金) 11:35:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000015-asahi-pol
自民額賀派、分裂含み 「ポスト安倍」候補も動き活発に


1/26(金) 8:03配信

 自民党第3派閥の額賀派(衆院34人、参院21人)で、額賀福志郎会長への退任要求が表面化した。参院側が退任を求め、25日の派閥例会を一斉に欠席した。分裂含みの展開で、9月に予定される総裁選に向けた同派の動向に影響する可能性がある。また「ポスト安倍」候補も動きを活発化している。

 25日正午、国会近くで開かれた額賀派例会に参院議員の姿はなかった。同じころ、国会内に額賀派の全参院議員21人が集結。そこで吉田博美参院幹事長が「31日までの会長の退任を求める。辞めなければ重大な決意をする」と表明し、対応一任の署名を取り付けた。

 額賀氏は2009年に同派会長に就任。派内には、総裁候補に名前が挙がらず、規模拡大も進められない額賀氏への不満がある。

 同派議員によると、吉田氏は11日に額賀氏と会談して退任を迫ったが、額賀氏は受け入れなかった。吉田氏は12日に同派参院議員に行動を起こすと宣言。「父親は青木(幹雄・元参院議員会長)、母親は尾辻(秀久・元参院副議長)。ついていくのが子どもの使命だ」と、参院に強い影響力を持つ青木氏の名前を挙げて結束を求めた。参院には額賀派には入らず、参院額賀派だけに所属する議員が10人おり、分裂しても参院で最大31人の勢力となる。
.
朝日新聞社

2782チバQ:2018/01/26(金) 11:36:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000505-san-pol
血塗られた分裂劇 今なお 額賀派クーデター


1/26(金) 9:30配信

 自民党第3派閥の額賀派で額賀福志郎元財務相の会長退任を求める「額賀降ろし」が勃発した。同派の歴史を振り返ると、キングメーカーとして君臨した田中角栄元首相率いる田中派を乗っ取る形で竹下登元首相が経世会を旗揚げするなど、党総裁選を引き金にした「血塗られたクーデター」による分裂を繰り返してきた。平成に入っても骨肉の抗争劇はなお健在のようだ。

 昭和47年7月、長期政権を築いた佐藤栄作首相(自民党総裁)の退陣表明に伴う総裁選で、田中氏はライバルの福田赳夫元首相を決選投票の末、退けた。佐藤派領袖の佐藤氏は福田氏を推したが、これに不満を募らせた佐藤派所属の田中氏は総裁選前から派内で多数派工作を画策して田中派を結成、分裂した。

 その田中派は最大派閥に躍進し、「数の力」と「鉄の結束」を武器に政界の実権を握った。だが、田中氏のロッキード事件での逮捕を境に求心力は低下した。田中氏は「闇将軍」として他派閥の有力議員を首相に担ぐ一方、派内からは総裁候補を出そうとしなかった。後継者も決めない状況への不満も渦巻いていた。

 そこで反旗を翻したのが当時次代のリーダーと目されていた竹下氏だ。派内に勉強会「創政会」を立ち上げ、62年の総裁選前に田中派140人のうち110人超を引き連れて飛び出し、総裁の座を手に入れた。

 創政会は「経世会」(竹下派)に衣替えし、「竹下支配」が続いたが、平成4年、またも派内抗争が表面化した。最大派閥の竹下派領袖は事実上、党総裁、首相の座に直結する。羽田孜氏を推す小沢一郎氏らに対し、反小沢勢力は小渕恵三氏を支持した。結局、小渕氏が派閥領袖に就任し、これに反発した小沢、羽田両氏らは竹下派を離脱した。

 小渕派時代の10年も総裁候補として小渕氏を担ぐことに反発した梶山静六氏が、額賀派時代の23年には石破茂氏らが相次いで離脱した。ただ、過去の分裂劇は後継者が総裁を目指して飛び出すケースが多く、「総裁候補不在」という今回の抗争は少し事情が異なっている。(岡田浩明)

2783チバQ:2018/01/26(金) 11:36:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00109238-nksports-soci

自民額賀派で「クーデター」参院側が会長退任要求


1/26(金) 9:51配信

日刊スポーツ







自民額賀派で「クーデター」参院側が会長退任要求


額賀派の額賀福志郎会長(12年4月24日撮影)


 自民党の最大派閥だった旧竹下派の流れをくみ、現在は第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)で、額賀福志郎会長(74)に退任を迫る「クーデター」のような動きが出ていることが25日、明らかになった。

 吉田博美参院幹事長を中心とする参院側の21人は、25日の定例会を欠席。関係者によると、吉田氏は今月上旬、額賀氏に退任を要求。来月1日までに退任表明しなければ、参院の所属議員は額賀派を抜け、新グループ創設も辞さない考えを伝えたという。吉田氏周辺は「額賀氏が辞任しなければ『吉田グループ』として活動する。既に名称も考えている」と話す。

 一方、額賀氏は「会長交代の考えはない」と、吉田氏の要求を拒否。参院側は吉田氏に対応を一任。分裂の可能性が強まっている。

 背景には、9月の総裁選が絡む。額賀派はかつて竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三の各首相を輩出した名門だが、現在は総裁候補が不在。意中の候補もばらばらとされる。参院側は、各派の草刈り場になる前に会長交代で存在感を示したいようだ。新会長には竹下元首相の弟、竹下亘総務会長、将来的に小渕優子元経産相への期待が浮上するが、後味の悪さを残しそうだ。【中山知子】

2784チバQ:2018/01/27(土) 09:53:18
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASL1V64MYL1VUTFK02H.html
野中氏を惜しむ声 小沢氏「深い哲学持ち、果断に行動」

01月26日 22:19

閣議前に小渕恵三首相(右)と話す野中広務官房長官=1998年9月、国会

(朝日新聞)

 野中広務氏の往時を知る政界関係者からは、惜しむ声があがった。

 森喜朗・元首相 個人や党を超えて、国家としての政治の安定を何より望んでおられた。小沢一郎さんにひれ伏してでも、「国家のために」と協力を求めた。いまの政界には、野中さんのような人はもういない。人間としても、政治家としても、多くを学ばせてもらった。心から感謝している。ひとつの時代がこれで本当に終わった。お世話になりましたと申し上げたい。

 古賀誠・元自民党幹事長 92年の人生のすべてを国家と国民に尽くされた政治家。政治生活を一緒にできたことを誇りに思う。

 青木幹雄・元自民党参院議員会長 野中先生の奥様が島根の竹下登と同じ地元。ご縁もあり、昔から非常によくおつきあいをさせて頂いた。非常に残念だ。

 小沢一郎・自由党代表 私が政治改革を志して、その道を進み始めたときから、考え方や政治的な立場は異なったが、政治的手腕・力量は他の追随を許さず、同じ政治家としていつも感服していた。また、ご自身の体験・経験に裏打ちされた深い哲学・思想を持ち、常にそれに基づいて果断に行動されてきた信念の政治家。存在そのものに大きく重く説得力があった。

 鈴木宗男・元官房副長官 巨星墜つという感じを持っている。一番は平和主義者だった。戦争経験者として戦争に対する特別な思いを持っていた。町議にはじまり遅咲きで国会議員に、自治相まで務めた。絵に描いたようなたたき上げ、地方議員出身の国会議員のモデルといって良い。

 亀井静香・元自民党政調会長 まさに巨星墜(お)つ。大変な政治家だった。

 二階俊博・自民党幹事長 偉大な先輩を失って、大変残念でさみしい。当選早々にして早くも大先輩の風情で党内を圧倒していた。細かいことから大きなことまで細大漏らさず一生懸命やっていた。もう少し指南役として、ご指導をお願いしたい気持ちは私だけではあるまい。

 石破茂・元自民党幹事長 田中派事務所の職員として、野中さんの最初の選挙の1983年の衆院補選で、(京都府の)舞鶴に1カ月泊まり込んで選挙を手伝った。演説が非常に上手だった。弱者への思いやりとか、今の自民党から失われつつあるようなものを持っていた政治家だった。

 額賀福志郎・自民党額賀派会長 正義感に燃えた素晴らしい政治家だった。日本にとって大きな存在を失った。

 辻元清美・立憲民主党国会対策委員長 野中さんは社会党委員長だった土井たか子さんとも非常に親しく、お二人とも戦争体験者で、戦争だけは絶対あかん、憲法9条は絶対守るという意志が非常にお強い方。平和のともしびが消えてしまった。日本のひとつの良心だった。この時代に、もう少し頑張ってほしかった。

 野田聖子総務相 郵政相就任時も今回もとても喜んでくれた。お祝いに頂いた高級ペンは大臣室の私の傍らにある。尊敬する先生をまた一人失い、悲しい気持ちでいっぱいだが、「その分しっかりとした政治家になるんだぞ」といま一度背中を押されている気がする。

2785チバQ:2018/01/27(土) 09:54:16
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20180127k0000m010119000c.html
<野中広務さん死去>孤独な闘士、最後まで貫く

01月26日 20:37

野中広務氏=宮本明登撮影

(毎日新聞)

 ◇評伝

 午前6時に鳴った電話口から甲高い声が響いた。

 「何や、この記事は。党があきらめても、政府は断念なんかしませんよ」

 1999年5月26日の毎日新聞朝刊1面トップは「国旗・国歌法案 政府・自民 今国会の提出断念」という“特ダネ”だった。目にした野中広務官房長官は番記者の私に「私は闘う」と宣言したのだ。

 今では想像しにくいが、当時は自民党ですら国旗・国歌法制化に慎重論が強く、小渕恵三首相も2月に一度は国会で「当面法制化しない」と明言していた。

 会期が大幅延長され約1カ月後、法案は衆院8割超、参院7割の賛成で成立。剛腕の面目躍如だった。

 野中氏は在日朝鮮人、同和、沖縄、ハンセン病などの差別問題に熱心な強面ながら弱者に寄り添うリベラルのイメージだったので、「なぜ右寄りの法案に肩入れするのか」という疑問をしばしば耳にした。

 だが、その不可解さこそ野中氏の真骨頂だった。法案は単純な2条構成。

 国旗は、日章旗とする。

 国歌は、君が代とする。

 制定趣旨も歴史も、義務や罰則の規定もない徹底した実務本位である。野中氏は、教育行政の愛国ナショナリズムと教職員組合の反戦平和運動の板挟みになって高校校長が自殺した悲劇を繰り返させたくないと説いた。現場の混乱をなくすため思想対立を棚上げする発想だ。イデオロギーへの融通無碍(むげ)と言い換えてもいい。左派は信頼する野中氏なら警戒を緩める。右派は批判しづらい。右と見せて左、左かと見えたら実は右。戦後政治の左右対立を逆手に取り両方のバネを巧みに利用して、現実課題を片付けていく処理能力が野中政治の神髄だった。

 法案成立が確実になった時、そんな解説記事を書いたら、野中氏は私をチラリとにらんでつぶやいたものだ。

 「インテリさんは、好き勝手に書きよるな」

 旧制中学卒業後、旧国鉄に勤務。敗戦の年の兵役経験が終生、反戦の原点となる。

 25歳町議、33歳町長、41歳京都府議、53歳副知事。たたき上げの行政手腕、社共革新府政と和戦両様渡り合った議会経験により、57歳で国政に出た時にはベテランの実力を備えていた。

 80年代後半、自民単独政権末期を牛耳った竹下派(経世会)で、派閥オーナーの竹下登元首相を後ろ盾に、北朝鮮外交で金丸信会長の信頼も勝ち得る絶妙の立ち位置で頭角を現す。

 細川政権誕生で野党に回ると、当時政界最強だった小沢一郎氏に公然と対抗して自らも台頭。不祥事を暴いて政敵を次々倒す破壊力に加え、自社さ、自自、自自公から今に続く自公体制まで平成政治の激動をけん引した。小渕政権の官房長官が権勢の頂点だろう。

 東西冷戦が終わり、左右の対立軸が消えた時代。日本政治も政界再編と国家指針を模索しながらバブル崩壊やテロ・大災害の対応に追われた。時代の特異な難題が野中氏の異能を求めた。連立政治の定着と国家危機管理に果たした功績は評価されるべきだ。

 金融危機回避に必要なら野党案を丸のみし、銀行も潰す。敵と味方を大胆に入れ替える手法は「あざとい」と批判され、敵は多く孤独だったが、政治の術の可能性をあれほどまで追求した政治家は多くない。冷徹さの裏に情があり、政治が面白かった。

 権勢は長くなかった。病に倒れた小渕氏の後継に森喜朗政権への禅譲を謀議した「密室の5人組」と指弾され、自民党幹事長に栄進しても影を引きずった。

 下り坂への転機となった「加藤の乱」で加藤紘一元幹事長が自滅へ突き進んだのは、野中氏の影響下で首相になりたくない反抗期にも似た衝動があった。確かに野中氏は往年の「金丸・竹下・小沢」(略称・コンチクショウ)のようなキングメーカーを狙っていた。野中氏もまた権力のおごりを免れなかったのだ。

 国旗・国歌法に野中政治の予見性を見る気がする。今日の政界総保守化を先取りしていた。自由投票だった旧民主党は、衆院本会議採決で賛否真っ二つに割れたトラウマを引きずり昨年、民進党分裂に至った。

 野中氏が成立にこだわったのは、公明党政権入りを巡る小沢氏との主導権争いと、法案に慎重な同党に権力を担う覚悟を固めさせるためだった。公明党の政権参画が平成政治史の過半に及ぶ礎は野中氏が築き、端緒は国旗・国歌法だった。

【編集委員・伊藤智永】

2786チバQ:2018/01/27(土) 09:55:25
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-180126X301
野中広務氏死去、92歳=「政界の狙撃手」、官房長官など歴任

01月26日 23:04

官房長官や自民党幹事長などを歴任し、「政界の狙撃手」の異名でも呼ばれた野中広務(のなか・ひろむ)元自民党衆院議員が26日午後、京都府内の病院で死去した。92歳だった。【時事通信社】

(時事通信)

 官房長官や自民党幹事長などを歴任し、「政界の狙撃手」の異名でも呼ばれた野中広務(のなか・ひろむ)元自民党衆院議員が26日午後、京都市内の病院で死去した。92歳だった。京都府出身。昨年11月、同市内での会合中に倒れ、病院に救急搬送されていた。党関係者によると、葬儀は親族のみで行い、後日「お別れの会」を開く。

 京都府園部町(現南丹市)生まれ。国鉄職員を経て、園部町議、同町長を務めた後、京都府議となり、野党の立場で革新府政の蜷川虎三知事と対峙(たいじ)。保守府政奪還後に副知事を務めた。中央政界入りは57歳と遅く、1983年の衆院補選で初当選。当選7回。

 自民党が下野した細川、羽田両内閣時代に、野党府議の経験を生かし衆院予算委理事として政権追及に活躍。自民、社会、さきがけ3党連立の村山内閣誕生の立役者となった。村山内閣では自治相・国家公安委員長として、阪神大震災や、地下鉄サリンなどオウム真理教による一連の事件への対応に当たった。

 参院選惨敗を受けて98年7月に発足した小渕内閣では官房長官に就任。政権基盤強化のため、旧竹下派分裂以来、宿敵関係にあった小沢一郎氏率いる自由党(当時)との自自連立、さらに公明党を加えた自自公連立の樹立へ抜群の行動力を発揮し、「影の総理」と形容された。森内閣で、加藤紘一元幹事長(故人)らが野党提出の内閣不信任決議案に同調しようとした2000年の「加藤の乱」では、幹事長として鎮圧に当たった。

 小泉内閣に対し反主流の立場を貫き、03年の総裁選では小泉純一郎首相(当時)の再選を支持した青木幹雄氏らと対立。同年の衆院選に出馬せず、政界を引退した。

 抜群の政局観と情報量で政敵から「政界の狙撃手」と恐れられた一方、外交や安全保障に関してはハト派で知られた。97年4月の駐留軍用地特別措置法改正の際、担当委員長として衆院本会議で「国会審議が大政翼賛会にならないようお願いする」と異例の発言を行った。03年7月にはイラク支援特別措置法の採決を退席した。

2787チバQ:2018/01/27(土) 09:56:35
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1801260046.html
【野中広務氏死去】言葉の武闘派、気配りの人

01月26日 21:39

平成13年6月、自民党総裁の小泉純一郎首相(手前)と野中広務氏。小泉氏から「抵抗勢力」として標的にされた=自民党本部

(産経新聞)

 先の大戦の悲惨さが再び繰り返されることのないよう、いつも心を砕いていた。

 使用期限切れ後も米軍用地の暫定使用を認める駐留軍用地特別措置法の改正をめぐり、平成9年4月、衆院本会議の委員長報告でこんな発言をした。

 「国会の審議が大政翼賛会のようにならないよう、若い方々にお願いしたい」

 同法は、自民、旧新進両党などの賛成多数で衆院を通過した。戦中派としての矜持(きょうじ)がそうさせたのは疑いようがない。

 かつて周辺に、自身の政治原点を聞かれ、「京都の体験が血肉になっている」と話したという。旧園部町議、同町長、京都府議、副知事と地方政治の階段を一段ずつのぼった。特に、野党として革新系の蜷川虎三知事と全面対決した府議時代の教訓は小さくない。

 自著「私は闘う」(文芸春秋)でも、「野党経験は(略)、本当に役にたった」と認めており、実際、5年7月の衆院選で自民党が野党に転落すると府議時代の経験にものをいわせ存在感を発揮。党内外で認知を得た。

 その政治手法には、「大きな敵」に捨て身で切り込む迫力があり、同時に、自身の存在感を高めていくしたたかさものぞいた。何よりも、ここぞというタイミングを見計らい、「言葉の武器」で政敵を攻め立てるセンスは圧巻だった。政治的な戦闘性の高さを評され、「武闘派」「豪腕」「狙撃手」など物騒な代名詞をつけられた一方、社会的弱者への視線を絶えず持ち、「義理人情に厚い」「気配りの人」と慕われもした。

 これほどの人間像を周りに印象づけた政治家はそうおらず、だからこそ言うに尽くせぬ魅力を醸していた。(松本浩史)

2788チバQ:2018/01/27(土) 09:58:05
少なくとも国政では平成の政治家ですけどね
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20180127k0000m010076000c.html
<野中広務氏死去>最側近・古賀氏「また昭和が遠く」

01月26日 19:12

衆院本会議を前に笑顔を見せる古賀自民党国対委員長(右)と野中自民党幹事長 (肩書きはいずれも当時)=2000年11月20日、宮本明登撮影

(毎日新聞)

 26日に死去した元衆院議員、野中広務氏の最側近として知られた古賀誠・元自民党幹事長は、野中氏の病状を案じて今月22日に地元・京都の事務所を訪ねたばかりだったという。

 古賀氏は毎日新聞の取材に対し「また『昭和』という時代が遠くなってしまいました。野中先生が衆院議員に当選された昭和58(1983)年以来、ずっと薫陶を受けてきました。平和や政治において何を大切にすべきかということを教えてくださった。私が政治活動を全うできたのも、野中先生と出会い、巡り合ったおかげです。本当に誇りに思います。野中先生の92年の人生を振り返る時、国家と国民をずっと考えて歩んでこられたと言えます。今、悲しい、寂しいということじゃなくて、本当に長い間お疲れさまでした、と申し上げたいですね」と悼んだ。【中澤雄大/統合デジタル取材センター】

2789チバQ:2018/01/28(日) 12:07:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00000511-san-pol
自民総裁選、岸田派の「主戦論」を懐柔か 細田派が会合持ちかけ
1/27(土) 8:23配信 産経新聞
 9月の自民党総裁選をにらみ、連続3選を目指す安倍晋三首相(自民党総裁)の出身派閥の細田派(清和政策研究会)と、出馬の是非を検討する岸田文雄政調会長率いる岸田派(宏池会)の中堅議員同士による会合が近く開かれることが分かった。岸田派内で若手を中心とした主戦論と禅譲に期待する意見が交錯する中、両派の会合は岸田派内の主戦論を和らげ、首相との共闘を模索する思惑もありそうだ。

 会合は細田派側が持ちかけ、当選4、5回程度の中堅議員各5人前後が参加する。細田派関係者は会合の狙いについて「岸田派の中堅や若手と、総裁選をめぐる党内情勢を話し合える環境をつくりたい」と語る。

 岸田派では、岸田氏が4年7カ月も外相として安倍政権を支えた実績や、首相と当選9回の同期で仲がいいことなどを加味し、将来の禅譲を期待して「今回は自重すべきだ」とする声がベテランを中心に根強い。

 総裁選をめぐり最大派閥の細田派と第2派閥の麻生派(志公会)、二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会)などが首相支持を打ち出している。こうした情勢を前に、岸田派の中堅議員は「勝てない戦いを挑み(出馬する見通しの)石破茂元幹事長の後塵(こうじん)を拝するような事態になれば、『ポスト安倍』の芽も消える」と危惧する声が多い。

 一方、同派の若手には、党内で河野太郎外相や小泉進次郎筆頭副幹事長らの台頭も見据え「禅譲の確約などできない」として岸田氏の出馬を促す声が強い。一部には「早く態度を明らかにしてもらわないと、準備もできない」と不満すら漏れ始めている。

 細田派としては、こうした岸田派内の不安を和らげ、総裁選で岸田派が首相を支えやすくする狙いがあるとみられる。

 首相自身も、岸田氏との距離を縮めようと動きを本格化させている。両氏は25日夜、都内のふぐ料理店で約2時間、会食した。首相が会食を持ちかけ、総裁選への対応をめぐり意見交換したという。首相が岸田氏の意向を確認した可能性もある。

 首相は26日の参院本会議で、自身の後継者について問われ「現時点ではまったく考えておりません」と答弁した。禅譲をにおわせつつ、次期総裁選に向けた環境整備を着々と進める首相。「辛抱強さ」を信条とする岸田氏はどう判断するのか。(長嶋雅子)

2790チバQ:2018/01/28(日) 12:08:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000578-san-pol
額賀派クーデター 竹下総務会長「私は半分当事者。動かないと決めた」
1/26(金) 17:20配信 産経新聞
額賀派クーデター 竹下総務会長「私は半分当事者。動かないと決めた」
自民党の竹下亘総務会長(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)
 自民党の竹下亘総務会長は26日の記者会見で、党第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)の参院メンバー(21人)が額賀福志郎会長の退任を求めていることに関し「幸か不幸か、私は半分当事者のような立場に立たされているので、動かないことを決めている」と述べ、静観する考えを示した。額賀氏が退任した場合の後任会長には竹下氏を推す声が強い。

 記者会見で竹下氏は、退任要求をめぐる派閥内の混乱について「こういう事態が起こらなければよかった。『衆参両院の(メンバー同士の)意思の疎通がうまくいっていなかったな』という思いはある」と胸中を打ち明けた。

 参院側トップの吉田博美参院幹事長は、額賀氏に月内に退任を決断するよう求め、決断しない場合は参院21人の集団離脱も辞さない構えを見せている。額賀氏は25日の派閥会合で続投の意思を示した。

2791チバQ:2018/01/29(月) 19:57:42
https://news.nifty.com/article/domestic/gendai/12136-438526/
額賀派クーデターの波紋 “反アベ”結集なら総裁選は大波乱


2018年01月29日 15時00分 日刊ゲンダイDIGITAL

額賀派クーデターの波紋 “反アベ”結集なら総裁選は大波乱
“参院ドン”こと青木幹雄氏(C)日刊ゲンダイ

 突然、勃発した自民党の第3派閥「額賀派」のクーデター劇。参院議員21人全員が、派閥領袖の額賀福志郎氏に退任を求めている。

 この時期にクーデターが起きたのは、9月に行われる総裁選に備えるためだともっぱらだ。衆参54人の額賀派は、“反アベ”で動くつもりだとみられている。もともと、闘う集団だった額賀派が“反アベ”に回ったら、“安倍3選”に黄色信号がともる。

「クーデターの裏に、かつて参院ドンと呼ばれた青木幹雄さんがいるのは間違いないでしょう。額賀派に所属していた青木さんは、いまだに参院額賀派に絶大な影響力がある。青木さんが“右”と決めれば、21人全員が“右”に動く。派閥領袖の額賀さんは“安倍支持”ですが、どうやら青木さんは、総裁選では石破茂を担ぎたいようです。“安倍支持”の額賀さんをクビにして、派内を“石破支持”でまとめるつもりでしょう」(自民党関係者)

 もともと、青木幹雄氏と石破茂氏の関係は最悪だったが、2016年の参院選の時、石破氏が青木幹雄氏の長男・一彦氏の選挙を全面支援したことで関係が修復したという。

■「3人」の共通点は“安倍嫌い”

 自民党内は「額賀派」のクーデターを固唾をのんで見ている。第3派閥の「額賀派」が“反アベ”で腹を固めたら、第4派閥の「岸田派」(45人)と第5派閥の「二階派」(44人)も追随する可能性があるからだ。

 3つの派閥が“反アベ”で固まったら、安倍首相は敗北する可能性がある。

「3つの派閥が手を組む可能性はゼロではないでしょう。まず、岸田派の実質的なオーナーである古賀誠氏と青木幹雄氏は親しい関係です。同じビルに事務所を構えている。さらに、二階派の領袖・二階俊博氏も、2人とはツーカーの仲。青木―古賀―二階は、いつでも話ができる。3人の共通点は内心、安倍首相を嫌っていることです。3人ともいわゆる“保守本流”です。保守本流は、GHQと一緒に憲法を制定し、日本の繁栄を支えてきた。ところが、安倍首相が敬愛する祖父の岸信介氏は“保守傍流”です。戦犯だったため憲法制定に加われなかった。だから、安倍首相は“押しつけ憲法だ”と批判し、“戦後レジームからの脱却だ”と戦後の日本を否定している。そもそも、保守本流と保守傍流は考え方がまったく違うのです。もちろん、青木―古賀―二階の3人は、勝ち目のないケンカはしないでしょうが、勝てるチャンスがあれば、一気に勝負にでてくるはず。場合によっては、岸田文雄氏を担いでもいいと考えているはずです」(政界関係者)

 NNNの調査では「次の自民党総裁に誰がふさわしいか」は、石破21%、安倍19%だった。国民も“安倍3選”にはウンザリしている。今頃、安倍首相は悲鳴を上げているのではないか。

2792チバQ:2018/01/29(月) 21:05:35
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1801290034.html
【額賀派クーデター】自民党・竹下亘総務会長、額賀派分裂を否定「平成研の伝統は一致団結」
20:09産経新聞

【額賀派クーデター】自民党・竹下亘総務会長、額賀派分裂を否定「平成研の伝統は一致団結」

静岡市内で講演する自民党の竹下亘総務会長=29日、静岡市(千田恒弥撮影)

(産経新聞)

 自民党の竹下亘総務会長は29日、静岡市内で講演し、自民党第3派閥の額賀派(平成研究会)で額賀福志郎会長の退任を求める動きについて「平成研の伝統は一致団結だ。私たちは決して分かれない。衆参がしっかりと議論を重ねて団結してやっていく」と述べた。同時に「政治の世界はいろんなことはあるが、一致団結という、われわれのグループの鉄則は崩れることはないし、崩れさせてはならない」とも語った。

 額賀派をめぐっては、吉田博美参院幹事長率いる参院側21人全員が額賀氏の月内退任を決断するよう求めており、後任の派閥会長に竹下氏を推す声がある。吉田氏らは額賀氏が退任しない場合、派閥を集団離脱する意向を示している。

2793チバQ:2018/01/30(火) 03:32:34
http://www.sankei.com/politics/news/180129/plt1801290010-n1.html
2018.1.29 08:22

甘利明氏「復権」へ歩み 閣僚辞任2年「みそぎ澄んだ」
 自民党の甘利明元経済再生担当相が「復権」へ歩みを進めている。建設会社からの金銭授受問題で閣僚を辞任して28日で2年。一時は表舞台から遠ざかったが、昨年の衆院選勝利で「みそぎが済んだ」として、政治活動の幅を広げつつある。

 自身が率いる政策グループ「さいこう日本」(36人)は26日、100回目となる節目の会合を開催。甘利氏は「仲間と政策論を戦わせ、アベノミクスや安倍政治に反映できた」と記者団に成果を強調した。経済政策に明るく、安倍晋三首相の参謀役との自負がある。

 閣僚辞任後、病気療養を理由に国会を欠席。あっせん利得処罰法違反容疑で告発されたが不起訴となり、一昨年6月に政治活動を再開した。昨年末の平成30年度税制改正論議では、党税制調査会を取り仕切る中枢幹部「インナー」として法人税改革などを主導。政調筋は「財務省としのぎを削り、交渉力の強さを見せつけた」と明かす。

2794チバQ:2018/01/30(火) 18:27:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00000501-san-pol
額賀派クーデター全内幕「けんかは勝たねば」参院側が突きつけた最後通牒
1/30(火) 10:15配信 産経新聞
額賀派クーデター全内幕「けんかは勝たねば」参院側が突きつけた最後通牒
1月25日の参院本会議で代表質問に立つ自民党の吉田博美参院幹事長。この直後、参院メンバーを集めた決起の会合を開いた(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)
 自民党額賀派(平成研究会、55人)のうち、吉田博美参院幹事長(68)率いる参院議員21人が集団離脱も辞さない構えを見せ、額賀福志郎会長(74)に退任を迫っている。衆院側(34人)でも「派閥がまとまるため退任やむなし」の声が強まり、退任を否定している額賀氏の外堀は埋まりつつあるように見える。吉田氏が仕掛けた権力闘争の内幕とは-。

 ■けんか勃発

 「けんかだ。けんかは勝たなければ意味がない」

 1月25日、吉田氏は周囲にこう語った。この日、額賀派所属の参院議員21人全員が定例の派閥会合を欠席し、独自に会合を開いた。退任を求める「本気度」と「参院の結束」を示すのが狙いだ。

 決起の背景には、額賀体制8年4カ月で有力な総裁候補が育たず、額賀氏の求心力が弱まっていることがある。額賀派の前身は永田町で最強軍団と恐れられ、党人事や国会運営を支配した経世会だ。それが今や第3派閥に落ち込み、かつての存在感はない。今秋に総裁選を控え、来年には参院選もあるのに、勢力回復の展望が開けないままで良いのか。

 そんな危機感に起因する参院メンバーの「額賀降ろし」は、実は2年前にすでに始まっていた。時系列で紹介しよう。

 ■平成28年10月26日

 この日の夜、派閥創設者である竹下登元首相の弟、竹下亘・党総務会長(71)が額賀氏から会長を引き継ぎ、「竹下派」が復活する-。そんな噂が永田町を駆けめぐった。

 背景には吉田氏や引退後も参院に一定の影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長(83)が、額賀氏に水面下で退任を忠告していたという事実がある。額賀氏が安倍晋三政権下で存在感を示せないことにしびれを切らしたのだ。この日は、自民党総裁任期を連続3期9年へと延長することが決まり、安倍政権が長期化する公算が高まった、まさにその夜だった。

 だが、額賀氏は翌日の派閥会合で続投を宣言した。額賀氏の後任会長に意欲を持つ同派副会長の茂木敏充経済再生担当相(62)が「これからも額賀会長を中心にやっていこう」と同調した。

 ■29年1月23日

 産経新聞が額賀派の参院側幹部の石井準一・参院筆頭副幹事長(60)のインタビューを掲載した。額賀派から竹下派への交代を促すような内容だ。会長交代論が正式に表で語られたことで動きに火が付いた。この後の今日までの1年間、吉田氏は何度か退任を求めたが、額賀氏はなお会長職にとどまった。

 ■29年7月4日

 夜、額賀派は前身の「経世会」発足から30周年を記念するパーティーを、東京都内のホテルで非公開で開いた。

 「竹下登会長2年、金丸信会長5年、小渕恵三会長5年-」。参院側を代表してあいさつに立った吉田氏は、歴代会長の在任期間を列挙してみた。暗に「在任8年(当時)を迎える額賀会長は長すぎる」とのメッセージだった。

 ■29年8月3日

 吉田氏の意思が固まったのはこの日の内閣改造といえる。

 参院の人事や国会運営などで影響力を増していた吉田氏は、参院国対委員長として自身に仕えた松山政司1億総活躍担当相(59、岸田派)ら参院議員2人を安倍首相に強く推薦し、入閣させた。

 一方、額賀派から入閣したのは、首相が一本釣りした茂木氏と加藤勝信厚生労働相(62)という首相側近2人。派閥が推す「待望組」は入閣ゼロに終わった。派閥内で、領袖としての額賀氏の力量に不満が残った。

 同月末、長野県軽井沢町で行われた額賀派の夏季研修会に、額賀氏は妻同伴で参加した。ある参院メンバーはこう吐き捨てた。

 「成果を出せていないのに何を浮かれているんだ。やっていられないよ」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板